デーモン・クラスター


PC1:広木 雅斗(ひろき まさと)(キャラシート)PL:有限無限
PC2:家永千波(いえなが・ちなみ)(キャラシート)PL:いちま
PC3:レミナ・ローレンス(キャラシート)PL:がんとす

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ


GM:それではセッションを開始します。
GM:まずはトレーラー!

【トレーラー】
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。このままの日々が、ずっと続くと思っていた。
だが──この街を脅かす脅威は、既に潜んでいた。
祭典の影に潜む悪意
         裏の裏へと至る孔
                 咲き乱れるはケダモノの嘲笑
だが──この街にはあなたたちが居る。

ダブルクロス The 3rd Edition Big "N" Stage.『デーモン・クラスター』
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

GM:つまり、悪い奴らが誰かを傷つける
GM:そしてそれを止められるのが君たちってわけ
レミナ・ローレンス:止めちゃうわよ~?
GM:せっ……セーラーレミナ!
レミナ・ローレンス:なんのことかしら…?
GM:良いところに来てくれた!
GM:なぜならこれから君たちに自己紹介をしてもらうからだ
GM:そして今回はPC1がセッション経験少な目のルーキー……
GM:つまり伸びしろが抜群にある人だから、PCナンバー逆順で自己紹介してもらうからだ
レミナ・ローレンス:完璧な理論っスね~~~!
GM:その背中で育め!立派な果実をよ~!
GM:というわけでお願いします!
レミナ・ローレンス:はいな!自己紹介!
レミナ・ローレンス:「はい、タネも仕掛けもございま……ちょ、ちょっと! まだ途中なんだってば!」
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンス! 21歳! かけだしの奇術師やってます!
レミナ・ローレンス:腕はまだまだ未熟で大きな舞台にもこの間初めて立ったばかり! 日々細々と小さな箱でマジックショーを行い食い扶持を稼ぐ日々!
GMhttps://blog-imgs-134.fc2.com/n/e/n/nennso/2019110614102585a.html
レミナ・ローレンス:ログありがとう!
GM:この『超人ども、山賊退治に赴くこと』で過去の活躍もチェックだ!
レミナ・ローレンス:あたしを溺愛している(自分で言うのもアレなんだけど)日本人のママとアメリカ人のパパの元から「私は私だけの道を進むの!」とアメリカの地を飛び出しひとり日本へ。
レミナ・ローレンス:しかし現実は厳しかったです。山賊とか居たの。
レミナ・ローレンス:そんなレミナですが、彼女が眠っている時だけ姿を表す裏の人格「デビー」が一人の身体に共生しており
レミナ・ローレンス:へっぽこイリュージョニストのレミナとは違いデビーはDロイス:「生きる伝説」の名に恥じない伝説の奇術師としてのウデマエを誇り全米を震撼させたとかさせなかったとか。ほんとかな?
GM:最高のイリュージョニストなんだよな。二人とも
レミナ・ローレンス:戦闘ではレミナは主に風、ハヌマーンの因子を操り味方を鼓舞することが得意で
レミナ・ローレンス:デビーの方はエンジェルハイロゥ、光や屈折などを用いて敵を欺くトリッキーな性能をしているのでその辺がこう上手いこと描写できたらいいな……と思います
レミナ・ローレンス:UGNイリーガル登録もしているので日常の平和を護るため今回も一肌脱いじゃうぞ!
GM:頼りにしてるぜ!
GM:一肌脱ぐのも楽しみにしてるぜ!
GM:それではそんなレミナさんのハンドアウトはこちら!

【ハンドアウト】
 PC3 シナリオロイス:"ネクタール" 推奨感情 P興味/N脅威
 あなたはここN市にて活動する実力派イリーガルだ。
 だんだんと暖かくなってきたこの街で、着実に活動を続けてきたあなたに呼び出しが掛かった。
 かつて共闘したことのあるUGNエージェント、黒瀬直がぜひ力を借りたいとのことだ。
 しぶしぶか意気揚々かは分からないが、とにかく応じたあなたは知ることになる。
 このN市でも最大規模のマンモス校、私立星辰館学園に迫る魔の手が存在していることを……
 そして成人済みの君が高校に潜入してくれるとありがたいことを……
 えっ、そういうのはチルドレンの仕事?授業は受けないでいいからお願い……  

レミナ・ローレンス:なんであたしが……?
GM:似合ってるよ!
デビー:似合ってるね!
黒瀬直:似合っていると思うよ
レミナ・ローレンス:チクショーッ! せめて写真は撮らないで!
GM:というわけで、戦友の黒瀬さんが直々に君を指名したので頑張ってほしい!
GM:武道家はいくらでも言っていい!
GM:文句!
レミナ・ローレンス:まあ黒瀬さんの頼みならいいですけど……
GM:大丈夫かなこの人
GM:あっ、キャラシ貼り忘れてた。ごめんね
GMhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYt96jsgIM
レミナ・ローレンス:ありがとうございます!
GM:これでよし!そして言質は取った!次!
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYmZX3zQIM
家永千波:はいさ!
GM:PC2の家永さん!ここがきみの晴れ舞台だぜ!
家永千波:うおー! 華麗に舞ってやるぜ!
家永千波:というわけで自己紹介
家永千波:家永千波(いえなが・ちなみ)。高校二年生、帰宅部!
家永千波:生まれつきのオーヴァードですが、自分の能力で他人を傷つける事を過剰に恐れており、
家永千波:ついこの間までずーーっと引き籠りをやっていた感じの女です。
家永千波:親がR案件に巻き込まれた縁で、先日ようやくUGNに保護されました。
家永千波:出席日数3日くらい。UGNの助力でなんやかんや学籍を捩じ込んでもらったんだと思います。
GM:苦労してきたんだね……
家永千波:保護されて諸々の説明を受けたおり、異能を人々を守るために使っている人達の存在を知った事で、
家永千波:自分の能力にも少しだけ希望を見出しており、イリーガルとして登録したようです。
GM:良い子だ……
家永千波:……が、圧倒的な人生経験の無さがやりたい事に追いついていないため、
家永千波:悲鳴を上げたりひぃひぃ言いながらなんとかやっている状況です。
GM:周りの人に助けられながら頑張ってほしいですね。
家永千波:性格は……人見知りするくせ、とにかく外の世界に友達がいないので、なんだかいつも挙動不審になりがち
家永千波:優しくされると割とすぐに懐きます
家永千波:が、優しくしなくても涙目になりながらちゃんと協力はするので、特に気を遣いすぎる必要はないよ。
GM:じゃあいっぱい優しくしちゃおう
家永千波:あと色々あって興津さんに家臣として仕えているらしいです。でも今回はいないから頼る事はできないぞ。
GM:急に面白い話が飛んできたね?
GMhttps://blog-imgs-127.fc2.com/d/n/g/dngmoyai/chatLog_yami_h.html
家永千波:空回りしながら頑張ってお姫様扱いしているようです
GM:興津さんは凄い人なのでみんなも見て将……姫の囲いになろうね
家永千波:とてもかっこいいのだ!
家永千波:戦闘面は……データ的には暴力+暴力。ひたむきに獣王の力とフェイタルヒットをぶつけていきます。それ以上でもそれ以下でもない。
家永千波:本人はこういう出自なので訓練とか全然受けてないし、戦闘経験もセンスも全然ないんですが
家永千波:ノイマン・シンドロームの能力で自動格闘をやっており、いざ戦闘になるとめちゃくちゃキレた動きで相手を殴り倒します。
家永千波:でも別人格とかではないので本人は悲鳴上げてる。
GM:暴力とカワイイのマリアージュ!
家永千波:そんな感じで!
GM:オーケー、大好きな姫が居ないけど頑張ってほしい
GM:そんな君のハンドアウトはこれだ!

【ハンドアウト】
 PC2 シナリオロイス:綾織仁奈 推奨感情 P友情/N不安
 あなたはここN市最大規模のマンモス校、市立星辰館学園に通う高校生だ。
 4月のこの時期は例年通り、周りがとにかく騒がしい。
 というのも数多の部活や同好会たちが、うぶな新入生を狙って跳梁跋扈しているからだ。
 あなたは2年生だが、去年はひきこもってたので顔を認知されていない。
 故に捕食者(R:スカウター)たちの餌食となりかけていたところ、一年生の綾織仁奈に助けられた。
 そのまま一緒にクラブを見て回り、仲良くなってから一週間ほどして異変が起きた。
 あなたの優しい友人は、まるで人が変わったように素っ気なくなってしまったのだ。  

家永千波:ひっ、捕食者……!
GM:「きみ、良い体してるね。茶道部に入らない?」
家永千波:「落として、上げて、また落とす」みたいな事が書いてありますね……
家永千波:「ひええ!?か、身体と茶道は関係ないのではっ!?」
GM:「やっぱり体幹がばっちり!私たちと一緒にお茶しない?」
GM:とかなんとか誘われちゃうかもだ
綾織仁奈:というわけで、こちらが上げ担当のあやおり にな ちゃんです
家永千波:パニックになりながら逃げ回っていくぞ
家永千波:かわいい~
綾織仁奈:優しい女の子だけど、入学したてでちょっぴり不安なところもあるので
綾織仁奈:ぜひ後ろを付いて行ってあげてくれ
家永千波:やった~!優しい女の子!
家永千波:仲良くしようね~
綾織仁奈:いえ……
家永千波:!???!??
GM:彼女が素っ気ないままになるかは、君たちに掛かっている!
家永千波:うう……頑張る!
GM:そういうわけで最後!PC1!広木雅斗くん!
GMhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYup3c1wIM
GM:自己紹介をお願いします!
広木雅斗:「自己紹介だぁ・・・?・・・・・・いいぜ!」
広木雅斗:「おれは広木雅斗!年は16!高2!身長は・・・まぁ大体170㎝!」
広木雅斗:「どうだオレのファッション?イカしてるだろ?男ならやっぱ『黒』だよな!」
GM:めちゃめちゃイケイケの男子だ~!
広木雅斗:「ダチと遊んでマンガ読んで飯食って・・・そんな平凡な日々に最近転機が訪れた」
広木雅斗:「オレは『オーヴァード』で、『対抗種』って存在らしい」
広木雅斗:「分からねぇことも多いが『力』を手にしておいて逃げるのは男が廃るってもんだ」
広木雅斗:『神に叛逆せし血染めの翼・・・人はオレをこう呼ぶ・・・"LUCIFER"と!」
GM:いつもギリギリを求めて十字を引きちぎるんですね!
広木雅斗:とある映画の影響を受けまくった高2男子!エグザイル+ブラム=ストーカー!
GM:肉体変化x肉体変化!
GM:白兵系男子高校生って最高ですね、メインディッシュって感じ!
広木雅斗:背中から「赫き剣」を生やし、エグザイルのエフェクトで自由自在に伸ばして戦います!飛べない翼ですが堕天使にはお似合いの翼だ、と本人は気に入っています
GM:武器作成、射程延長、装甲無視、範囲攻撃
GM:そして対抗種……シンプルながらばっちり決まった白兵のプロフェッショナルですね
広木雅斗:インターネットでたくさん調べました
GM:無数のデメリットを背負い、それらを全て塗り潰し飛翔する。
GM:まさに"LUCIFER"……素晴らしい……
GM:自己紹介は以上かな?
広木雅斗:以上です!
GM:OK!それでは君のハンドアウトはこれだ!

【ハンドアウト】
 PC1 シナリオロイス:青龍院椿姫 推奨感情 P友情/N疎外感
 あなたはここN市最大規模のマンモス校、市立星辰館学園に通う高校生だ。
 4月のこの時期は例年通り、周りがとにかく騒がしい。
 というのも数多の部活や同好会たちが、うぶな新入生を狙って跳梁跋扈しているからだ。
 2年生のあなたはあまり勧誘を受けていないが、友人の青龍院朱雀はあちこち見て回っている。
 どうやらかわいい妹が入学したものだから、心配らしい。シスコンめ。
 そんな日が一週間ほど続いてから、君はある異変に気が付いた。
 あなたの面白い友人は、まるで人が変わったように大人しくなってしまったのだ。  

GM:というわけで、固定ロイスにある面白い友人、青龍院朱雀くん
GM:彼の妹が一年遅れで入学してきたみたいですよ
青龍院椿姫:どーもどーも
青龍院椿姫:兄がお世話になっているようで……それとも迷惑かな?掛けちゃってます?
GM:まあシナリオロイスはこの子だけど、まず酷い目に会うのはお兄ちゃんの方なんだけどね
広木雅斗:そんな・・・貴族を自称するもごく一般的な家庭に育ち、スーパーの特売によく並んでる男、オレの親友、青龍院朱雀がひどい目に・・・
GM:面白い男……
青龍院朱雀:ちなみにこちらがお兄ちゃん
広木雅斗:じゃあ快晴の日に「やあ!エレガントな天気だね!」とか風邪の日に「体調が・・・ノンエレガント」とか言わなくなるんですか?!
青龍院朱雀:エレガントとか……どうかと思う
青龍院朱雀:天気や体調に使う言葉じゃないよね、それ。ぼく普通の日本人の小市民だし
GM:というわけで、いよいよもってプリプレイ終了!
広木雅斗:よろしくお願いします!
レミナ・ローレンス:ウオーッ!よろしくおねがいします!
家永千波:よろしくお願いしまっす!

OP1

GM:OP1
GM:シーンプレイヤーはPC1 他は登場不可
GM:登場侵蝕をどうぞ!
広木雅斗:30+1d10
DoubleCross : (30+1D10) → 30+4[4] → 34

GM:グッド!

GM: N市 星辰館学園高等部 教室
GM:時は4月、所は高校
GM:故に当然の帰結として、学園中は色めき立っている。
GM:なぜならばそう、この学園には弱小、強豪、無数の公式部活動がひしめき合っており
GM:マイナー、そこそこメジャー、都市伝説
GM:GM:マイナー、そこそこメジャー、都市伝説などのこちらも無数の非公認クラブ・同好会もまた蠢いており
GM:時はまさに大勧誘時代!新入生を求める先輩共が休み時間や放課後を跳梁跋扈しているのだ!
GM:……ところで、君はなんらかのクラブ活動に精を出しているだろうか?
GM:もしそうならば、君も勧誘活動に参与していたかもしれない。
GM:そうでなくとも、最近君の友人の挙動が少しおかしいことに気付くだろう。
広木雅斗:一応映画研究部に所属してはいるが・・・ほぼ顔を出してな・・・
広木雅斗:出してないな・・・
GM:なるほどなるほど、そういうこともあるでしょう。
GM:ではあなたが気付くのは、最近君の友人が。ほかでもない青龍院朱雀が。
GM:君との交流もほどほどに、すぐに教室を出ていってしまうことに。
GM:別にクラブ活動をしているわけでもない彼が、新入生亡者たちの活動時間になると飛び出ていってしまうのだ。
GM:これはおかしい……なにかあったに違いない……
GM:今日に至っては、かばんまで忘れていってしまった。
GM:友人として、なんとかしてやるかもしれない……
広木雅斗:「おいおい、忘れ物なんてエレガントじゃない、って言ってなかったか?朱雀・・・」
広木雅斗:「・・・まあ届けてやるか、こないだのコーラの借りはこれで返すことにするぜ」
広木雅斗:奢ってもらった借りを返そうと、朱雀のかばんを手に、教室を出ます。
GM:おお、なんという気前の良さ、なんという友情の篤さ!
GM:これには青龍院朱雀も渾身の想いを込めてされど静かに、感心することだろう!
GM:そして彼はあの言葉を……などと言っている間に、君は無事に彼を発見した。
GM:どうやら誰かと話しているらしい。
青龍院椿姫:「……ちゃん、ありがとう……」
広木雅斗:(あれは椿姫ちゃん・・・だよな)
GM:感謝の言葉を述べながらも、どこか不安げな様子の少女……
GM:きみもよく知っている、友人の妹。青龍院椿姫ちゃんだ。
青龍院朱雀:「……いや、別に」
GM:それに対して素っ気なく返す少年は君の友人……いや、何かがおかしい。
広木雅斗:(・・・?なんか朱雀にしては大人しいな・・・)
GM:そう。君の知る青龍院朱雀であるならば、この程度は大したことではないと語るにも
GM:万の言葉よりなお雄弁な、爽やかで落ち着いた笑みを浮かべながら、
GM:そしてこれは心遣いではなく、自分がすべきだと思ったことをしたのみだと匂わせたであろう。
GM:これではまるで……
広木雅斗:(人が変わっちまったみてぇだ・・・)
青龍院朱雀:「じゃ、帰るよ」
青龍院椿姫:「うん……そういえば。お兄ちゃん鞄は………あ」
広木雅斗:(ほんとにかばんも持たずに帰るつもりかよ!)駆け寄ります
青龍院椿姫:「広木さん!」どこかほっとしたような面持ちで、あなたの接近に気が付く。
青龍院朱雀:「雅斗。」ゆっくりと顔を向ける。
広木雅斗:「ほらよ、忘れ物だぜ。お前最近どうした?突然居なくなるはかばんは忘れるは・・・」
青龍院朱雀:「ああ、取って来てくれたんだ。ありがとう」
青龍院朱雀:彼はエレガントの一言も無しに、君へ礼を述べた。
広木雅斗:「お、おう・・・。」
青龍院朱雀:「最近は、そう、見てたんだよ」
広木雅斗:「な、なんだ
青龍院椿姫:「その、兄は私が新入生勧誘でもみくちゃにされないよう見守ってくれてたんですが」
青龍院椿姫:このような状態の2人の会話を見ていたくないかのように、横から口を挟む。
青龍院朱雀:「そういうこと」端的な了承!
広木雅斗:「なんだそういうことかよ!・・・いや待て、聞きたいことはもう一つあるぜ!」
青龍院朱雀:「うん」無気力に反応!
青龍院椿姫:はらはらしながら見守っている。
広木雅斗:「最近のお前は・・・うるささとかエレガント!が欠けてねぇか!椿姫ちゃんの前だからって恥ずかしがるタイプじゃなかったろ?」
青龍院椿姫:僅かにこくこくと頷いて、おそるおそる視線を兄へ向ける。
青龍院朱雀:「……静かなのはいい事じゃない?それに」表情も変えずに、淡々と。
広木雅斗:「椿姫ちゃんもこう言ってるぜ!腹でも痛いのか?」
青龍院朱雀:「エレガントって……何なのさ」
青龍院椿姫:「……」何故かものすごくショックを受けて息を吸う。絶句しているのだ。
青龍院朱雀:「言ってることがよくわからないな……どうでもいいでしょ。別に」
広木雅斗:「えっ・・・・・・いやいや、なんの冗談だよ・・・エイプリルフールならとっくに過ぎてるぜ・・・?」
青龍院朱雀:「エレガントがどうこうの方が……」
青龍院朱雀:「……うん、よっぽどだろ」
青龍院朱雀:「じゃ、椿姫と帰るから。鞄ありがとうね」
広木雅斗:「なっ・・・」それ以上、何も言えず立ち尽くす・・・
青龍院朱雀:そんな君にこれ以上何をいう事もなく、鞄を受け取って去ってゆく。
青龍院椿姫:「……あの、その」
青龍院朱雀:「椿姫、帰るよ」
青龍院朱雀:「カレーのお肉買って帰らないと」
青龍院椿姫:「い、今行くからちょっと待ってて!」
青龍院椿姫:「その、広木さん……」
広木雅斗:「あ、ああ・・・」
青龍院椿姫:「ごめんなさい。いや、いつもも迷惑だと思うんですけど」
青龍院椿姫:「……」
青龍院椿姫:「今度、相談に乗ってもらってもいいですか?」
広木雅斗:「お、おう・・・、内容は・・・聞くまでもないか・・・」
青龍院椿姫:「はい……」ちらりと視線を向ける。
青龍院朱雀:いつもならば待たせている心苦しさを与えないよう、何かしらの振る舞いを見せているところだが
青龍院朱雀:ただまっすぐ見つめている。
広木雅斗:「あいつは・・・朱雀は・・・いつからあんなにノンエレガントになっちまったんだ・・・?」
青龍院椿姫:「この一週間ぐらいで、だんだん……」弱気な言葉は尻すぼみに小さくなってゆく。
青龍院椿姫:「その辺りも、今度しっかりと」生徒手帳のメモ欄にペンを走らせて
青龍院椿姫:「お願いします!」切れ端を差し出す。彼女が通っているクラス番号。
GM:広い校舎で女の子の後輩を見つけるのは、男子高校生にとって至難の業である。
GM:だが、教室さえ分かれば事は簡単。これを受け取れば君は造作もなく彼女へ会いに行けるだろう。
広木雅斗:「OK、わかった!ダチの妹さんの頼みは断るわけにいかねぇな!」もちろん受け取る
青龍院椿姫:「……ありがとうございます。兄を……」ほっと一息。
青龍院朱雀:「椿姫ー、何してるの?」
青龍院椿姫:「あ、今行くー!」あなたに軽く会釈してから走ってゆく。
青龍院椿姫:「ちょっと連絡先交換してただけだよ、お兄ちゃん」
青龍院朱雀:「……そう」
青龍院朱雀:僅かに距離を縮めつつ、去っていった。
広木雅斗:「じゃあな朱雀、椿姫ちゃん、また明日な!」手を振りながら声を掛ける
GM:返ってきたのは、一人分だった。
広木雅斗:(妹をあんな不安な顔にさせる、そんな兄貴じゃあなかったろ、朱雀・・・)
広木雅斗:メモを強く握りしめ、胸に誓う。
広木雅斗:(あいつのエレガントは・・・オレが取り戻す!)

GM:シーン終了。
GM:このタイミングでロイスの取得、PN反転・感情の変更などが行えます。
広木雅斗:まずロイス取得!
広木雅斗:青龍院椿姫 〇庇護/疎外感で!
GM:決意の強さとどこか寂し気な良いロイスだ!
広木雅斗:そして反転!青龍院朱雀 友情/〇疎外感で!
GM:は……反転!
GM:これ以上に絆が乱されていくかは、君の頑張り次第だ!
GM:というわけで今後も頑張ってくれよな!
広木雅斗:"LUCIFER"は親友を見捨てねぇ・・・
GM:2人じゃなけりゃ超えられないからな……
広木雅斗:あの夜を越えられはしなかった!

OP2

GM:OP2
GM:シーンプレイヤーはPC2 他は登場不可
GM:登場侵蝕をどうぞ
家永千波:家永千波の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:35->44)
GM:そんなに登校辛かったの
家永千波:うう……

GM: N市 星辰館学園高等部 教室
GM:時は4月、所は高校
GM:故に当然の帰結として学園中は……以下省略!
GM:休み時間には教室にクラブ勧誘者が強襲を仕掛けてくるし、
家永千波:ひえっ
GM:放課後には色々な部活が見学を募ったり、チラシを配ったり……
家永千波:咄嗟に教科書で顔を隠して目を付けられないようにしたりしている
GM:若い子に興味津々な連中がうろうろしているってわけ。
家永千波:学校……やっぱり恐ろしい場所……!
GM:とはいえ大丈夫!彼らの目的はあくまで新入生。
家永千波:なんだ~
GM:2年生の教室までわざわざ来る人とか居ないよ!
GM:というわけで君は、なんとか今日の学校を終えたのだ。
GM:周りでは色々な学生たちが、新入生を誘いに行く算段を立てているぞ。
家永千波:耳に入って来る会話を聞き流しながら、いそいそと帰る支度をする。
家永千波:(ひぃ……今日も疲れたよ……)
家永千波:授業について行くのは大変だし、知らない人のたくさんいる空間というものが未だに慣れないでいる……
家永千波:(この上部活動なんて、私には無理無理無理……)
GM:君は偉い……いろいろ大変なことがあったけど、それでも新しい一歩を立派に踏み出したのだ。
GM:そんな君を放っておかない者たちがいた。
茶道部:「ねえ、そこの君」
茶道部:なぜか和服を着た美人たちが現れる。
家永千波:「ひえっ!?」ビクッ!背筋が伸びる。
茶道部:「いい背筋だね、茶道に興味はない?」
家永千波:「わ、私ですか……?」
家永千波:振り返って、その人数の多さに気圧される。
茶道部:「綺麗な黒髪ですね、おしゃれな和服とか似合うと思いますよ」
茶道部:「ああ、急にごめんなさいね。私たちは茶道部」
家永千波:「えっ、え……あの、なんで……」
茶道部:「名前を教えてくれるかな?」
GM:笑顔の和服美人たちがあなたに近寄ってくる……
GM:勧誘だ!
家永千波:(ど、どうしよう……!)
家永千波:パニックになっている!
家永千波:良く知らない人、それも複数人とお話しなんて……! 優しい老年の先生と一対一ですらやっとなのに……!
家永千波:「あ、う……」
家永千波:「……ご、ごめんなさいぃ!」反転!ダッシュ!
茶道部:「あっ、廊下を走ると危ないよ!」
茶道部:すすす……と茶道経験者特有の静かな身のこなしで追いかけてくる。
家永千波:「ひぃっ!? 何なんですかその走り方っ!」
茶道部:「やっぱり茶道に興味があるんだね」「やった!」
家永千波:「ち、違いますからぁ……!」
茶道部:「まずは和室で一杯飲んでいくだけでも」「お茶菓子もありますよ」
GM:と、若干の恐慌状態へ陥っている君に、颯爽と救いの手が!
家永千波:身体を開いた下手くそなフォームでばたばたと逃げていく。
陸上部:「入学早々廊下を走るなんて、パッションを持て余しているんだね」
陸上部:「陸上部で青春の汗を流さないかい?」同性にモテそうなショートヘアの先輩が声を掛けてきた!
家永千波:「はうっ!?」いきなり目の前に現れた人影、急ブレーキ!やっぱり廊下は走ると危ないのだ!
家永千波:つんのめるようにして、先輩の方によろけてしまう!
陸上部:「おっと、大丈夫かい?」自然に受け止める。そう体格が良いわけではないが、体幹と精神が安定している。
家永千波:「あっ……、ご、ごめんなさっ」
家永千波:「いっ」顔を上げる。距離が近い!
GM:心臓がバクバクいっている君の後ろから声が聞こえる。
暴走族:「フン、気分よく走ってる奴の邪魔をするんじゃないよ」
暴走族:ガラは悪いが面倒見は良さそうな女子だ!制服も結構改造している!
家永千波:おののくように先輩から離れ……振り返る!
家永千波:「ひいいっ!」
暴走族:「気に入った……眼帝悪辺怒(メテオヘッド)で風になんないかい?楽しいよ」
家永千波:これまでにも増して柄の悪そうな人達……!
暴走族:「バイク持ってなくても大丈夫。あたし含めても3人ぐらいしか持ってないし……」
家永千波:(これ、ぼ、暴走族……無理無理無理!)
暴走族:「大体は免許持ってなくて後ろに載せてもらうの専門だからね」和気あいあいとしている。
家永千波:「ご、ごめんなさい! 許してえ!」囲まれそうになったのを感じて、また別方向に逃げ出す!
家永千波:目の前の相手がまあまあ優しい感じである事もあんまり目に入っていない……! ほぼ被害妄想だ!
GM:ちょっとびくびくし過ぎな君は逃げ出そうとして……気が付く!
GM:ちょっと人口密度が高すぎる!エンゲージが封鎖状態だ!
家永千波:「あうっ」
家永千波:(ど、どどどどうしよう……もう囲まれちゃってる……!)
陸上部:「まったく怯えさせちゃって。その髪、ぼくは似合ってると思うけどさ」
家永千波:おろおろしながら何度も振り返ったりしている!
暴走族:「あたしが金に染めようがピンクに染めようが佐々木には関係ないだろうがよう」
家永千波:「ひいいい!! ごめんなさいごめんなさい!!!」自分の頭越しに喧嘩しているのを、すべて自分に向けられた言葉だと勘違い!
GM:なんかそれぞれのトップは関係ない話に発展しつつ、周囲の平勧誘員から誘惑が迫ってきている!
GM:と、だいぶ恐慌状態へ陥っている君に、颯爽と救いの手が!
綾織仁奈:「すいませ~ん、ちょっと通してくださ~い」
綾織仁奈:「はい、ありがとうございます先輩。はい、どうも~」
家永千波:(ど、どうしよう……私、きょう無事に帰れるのかな……!)鞄で頭を守るようにながらおろおろしている。
綾織仁奈:人の壁を切り裂いて、明るく穏やかな声の主が顔を出す。
綾織仁奈:「すいません先輩方、彼女と一緒に回ろうって約束してて」
家永千波:「……?」周囲の気配が変わったのを感じ取って、鞄の陰からおそるおそる顔を出す。
GM:蜂蜜色のショートヘアの少女──知らない顔だ──は君と目を合わせて、にっこりと微笑んだ。
暴走族:「そうなんだ。邪魔してごめんね」
家永千波:「え……えっと……」その微笑みに、少しだけ気分が落ち着く。
陸上部:「気を付けてね。『クラブ活動のすすめ』(小冊子)持ってる?」
家永千波:話にはついて行けてないが……なんだか許してもらえそうな雰囲気……
綾織仁奈:「はい、大丈夫です。ありがとうございます~」
綾織仁奈:「いやあ、遅れちゃってごめんね?」
家永千波:「え。そ、そんな事は……」
綾織仁奈:「いいのいいの。さ、手品部のパフォーマンス観に行こ?」
家永千波:良く分からない理由で謝られてしまった。ぶんぶんと首を振って、
家永千波:「う、うん……」
綾織仁奈:君の手を取って進んでいこうとします。封鎖は解けています。
家永千波:その手に引かれるまま、とことこと付いて行きます。
陸上部:「いつでも見学来てね~」
家永千波:「あっ」去り際にまた声を掛けられて、反応するように顔だけ振り返って
暴走族:「校舎裏に居るから~」「お菓子も用意してるよ~」
家永千波:「す、すみませんでした……!」
GM:あなた達は手を振られながら見送られた。

綾織仁奈:「大変だったね。大丈夫だった?」
家永千波:「あ。だっ、大丈夫……」顔を上げて、じぃと目の前の少女を見て。
家永千波:考え込んでいる。
GM:ここは人通りの少ない三年生教室の前だ。
家永千波:(知り合い……じゃ、ないよね……?)
家永千波:(で、でも私が忘れてるだけだったらどうしよう……訊いたらとっても失礼なんじゃ……)
綾織仁奈:「あー……喉とか乾いてるかな。飲む?」ミネラルウォーターのペットボトルを鞄から取り出す。
綾織仁奈:「じゃないや、自己紹介もまだだったね」照れくさそうに笑う。
家永千波:「だっ、大丈夫……自分のが、あるから」首を振る。
家永千波:(あっ……よかった! ほんとに初対面だった……!)ちょっと安心したような顔になる。
綾織仁奈:「私、C組の綾織仁奈。あなたは?」
家永千波:「あ……えっと、私は、家永千波……です」
家永千波:「クラスは、A組……」
綾織仁奈:「そうなんだ。家永ちゃんでいい?」
家永千波:「うん」頷いて、か細い声でそう言ってから
家永千波:「……あの」声の大きさを一つ上げて。
綾織仁奈:「うん、なあに?」
家永千波:「さっきは、ありがとうね……助けて貰っちゃって」
家永千波:「……私、ああいうの、慣れてなくて……どうしていいか分からなくって、えっと」
家永千波:「その、とにかく、ありがとう」二回言ってしまう。言葉を整理するのが下手。
綾織仁奈:「どういたしまして。だけどそんなに気にしなくても大丈夫」
綾織仁奈:「私は私で、打算ありきだからね」へへっ、と少年みたいな笑みを浮かべる。
家永千波:「ご、ごめんなさい……」何でもかんでも気にしすぎているという自覚はある。
綾織仁奈:「はは、家永ちゃんは気にしいさんだ」
綾織仁奈:「それじゃあちょっと私のお願い、聞いてくれる?」
綾織仁奈:「この聞いてくれるってのは、耳に入れるだけの方ね」
家永千波:「へ……わ、私に?」
綾織仁奈:「うん。家永ちゃんに」
家永千波:「で……できるか分からないけど……うん、聞くよ……?」
綾織仁奈:「そ、ありがとう」ミネラルウォーターを一口含み、鞄に入れて。
綾織仁奈:「これからあちこちの部活を見て回ろうとしてたんだけどさ」
綾織仁奈:「一緒に回る予定だった中学からの友達が、風邪ひいて休んじゃってね」
綾織仁奈:「一人で回るのもちょっと不安だから、誰か仲間が居たら嬉しいのです」
家永千波:「部活……入るの、これから……?」
綾織仁奈:「幾つか目星は付けてるし……それにさ」
家永千波:と、自分で口にして気付く。この子、もしかして一年生……?
綾織仁奈:「みんな楽しそうだもん。色々見て回るの、きっと楽しいじゃない」
綾織仁奈:「だから家永ちゃんが来てくれたら嬉しいかな……まずは一日だけでも?」
綾織仁奈:「これじゃ私も勧誘してるみたいだね」くすりと笑う。
家永千波:「楽しい……かな……私と一緒で」あんまり自信がない。ついそんな事をこぼしてしまう。
家永千波:「あっ、いや……全然、イヤとかじゃないんだけど、えっと」
家永千波:「その、私こんなだから……また迷惑とかかけるかもしれなくて」
綾織仁奈:「うん」
家永千波:「でも、その、誘ってくれた事とか……来てくれたら嬉しいっていうのは、嬉しくって」
綾織仁奈:「うん」頷きながら、静かに話を聞いている。
家永千波:「だから……綾織ちゃんが、そうしたいなら」
家永千波:「私も、そうしたい……かも」
綾織仁奈:「そっか」
綾織仁奈:「うん、そういうことなら嬉しいな。勇気を出して割って入った甲斐があったね私」
綾織仁奈:「……まずは、手品部とかどうかな?この後、第3広場でショーをやるんだってさ」
家永千波:「あ。それは、ちょっと見てみたいかも……」
綾織仁奈:「じゃ、決まりだね。まずは小手調べって感じで」
家永千波:「自分でやれる気は、あんまりしないけど……見るだけなら……」
綾織仁奈:「だいじょぶだいじょぶ!しつこかったりしても私がちゃんと断るからさ」
家永千波:「あ……ありがとう」小さく、気が緩んだように微笑んで
綾織仁奈:ニカリと太陽のような微笑みを返しながら、手を差し出す。
綾織仁奈:「一度きりの部活見学なんだから、一緒に目一杯楽しもうね!」
家永千波:「あ」さっきは、咄嗟の事で思わず掴んでしまっていたけど。
家永千波:少しだけ逡巡して、今度は自分の意思で手を取る。
家永千波:「うん……よろしくね」
綾織仁奈:「……こちらこそ、よろしくだよ」

GM:そして君たち2人は、まずは一日という約束であちこち回り。
GM:その後日、風邪が治ったお友達とも一緒に回り。
GM:一年生の知り合いをそこそこ増やしつつ、一週間。充実した放課後を過ごした。

GM:……そして今日。いつもの待ち合わせ場所にて。
加藤梢:「ふむ……遅いですね」
家永千波:「うん……連絡とかは、来てないんだけど……」スマホの画面に目を落としながら。
加藤梢:彼女はかとう こずえ。綾織ちゃんの中学時代からのお友達であり、ここ3日ぐらいはきみのお友達でもある。
家永千波:「どうしちゃったのかな……」
家永千波:そわそわとしながら、一年教室の方とスマホを交互に見ている。
加藤梢:「僕、静かなところでちょっと電話掛けてきますね」
加藤梢:「あっ、一人にしても大丈夫ですか?」
家永千波:「あっ……うん、お願いね」一人になるのが少しだけ不安だけど。
家永千波:「えっ」図星をつかれて
家永千波:「だっ……大丈夫……だよ」
家永千波:「……たぶん」
加藤梢:「そうですか」ちらりと辺りを見回して
加藤梢:「では、なるべく早く戻ってきますね」足早にその場を後にした。
家永千波:「うん……」見送って、そのまま一人になる。
GM:そうして一分。一分半。二分と時は過ぎて行き。
GM:君の前に現れた知った顔は、もう一人の友人が先であった。
綾織仁奈:「………」てくてく。
家永千波:「え……あっ」
家永千波:その姿に気付いて、声を漏らす。
綾織仁奈:廊下を静かに歩いてくる。あなたの近くまでやってきて。
家永千波:「綾織ちゃん……だ、大丈夫だった?」
綾織仁奈:「……」
GM:そのまま、あなたの前を素通りしてから振り向く。
家永千波:「……え?あ、あれ」
綾織仁奈:「ええ、はい」
綾織仁奈:「それでは」
家永千波:素通りされそうになって、一瞬焦り。
家永千波:その言葉を聞いて、更に慌てる。
綾織仁奈:あなたの恐慌状態に目もくれず、そのまま歩き出す。
家永千波:「あ、あれ……えっと、帰る……の?」
家永千波:「え、え……!?」本当に背を向けて立ち去ろうとしている。どうしよう……!?
綾織仁奈:そのまま数歩、振り向いて。
綾織仁奈:「いいえ」
綾織仁奈:「ですが、家永さんには関係がないので」
綾織仁奈:その視線は冷たい。
家永千波:「あ、え……」
綾織仁奈:あなたが、彼女から初めて向けられる温度。
家永千波:身を竦ませる。驚きながらも、その視線を見つめ返してしまう。
家永千波:(こんな、冷たくて、怖い……あ、あれ……)
綾織仁奈:いいや、彼女があなた以外に大してさえ向けたところを見ていない。
綾織仁奈:それは、無関心、という目だ。
綾織仁奈:今は、あなたに対して向けられている。
家永千波:(こんな、感じじゃ……なかった、はずで……)
家永千波:「ご、ごめん……ごめんなさい……っ」涙を浮かべながら、そう言葉が出る。
綾織仁奈:「……」
家永千波:きっと、自分が何か間違いをしてしまったんだろうと。
綾織仁奈:「もう用はないですか」
綾織仁奈:「行っていいですか」
家永千波:「あ……う……」
綾織仁奈:「……」
綾織仁奈:ごそごそと、無造作に右手をポケットに突っ込む。
家永千波:「……うん。ご……ごめん、ね。引き留め、ちゃって」
家永千波:呼吸が乱れて、言葉も途切れ途切れになって。
綾織仁奈:「ええ、では」
綾織仁奈:右手で取り出したのはきめの細かい、真っ白いハンカチだ。
家永千波:俯いたまま、それ以上何も言えない。
綾織仁奈:「……」ぐいぐいと顔に押し付けてくる。
家永千波:「……あ」押し付けられて、気付く。呆けたような視線を返す。
綾織仁奈:「……」雑に、その涙を拭いとって。その視線はやはり無関心なものだったが。
綾織仁奈:「では、さようなら」
綾織仁奈:てくてく……
家永千波:「っ、う……え……」されるがままになって。
家永千波:「あ、っ……あり、がと……」
家永千波:聞こえるかも分からない背中に向けて、そう言って。
家永千波:それ以上、どうする事もできなくて。その場に蹲ってしまう。
GM:それから一分、一分半、二分と時は過ぎて。
加藤梢:「これはどうしたものかな……って、家永さん!?」
家永千波:「……あ」
加藤梢:「すいません。時間が掛かってしまって……そんなに弱いとは……」慌てて駆け寄ってくる。
家永千波:顔を上げる。やや赤らんだ目元。
加藤梢:「そんなに」慌てながらもハンカチを取り出す。
家永千波:「加藤ちゃん……」いつもと変わらないこの子の様子に、ほんの少しだけ落ち着いて。
家永千波:「わ……私、ね」
加藤梢:「こういう時は手でも握った方が良いのだろうか……はい」
家永千波:「綾織ちゃんに……愛想つかされちゃった、みたい……」
加藤梢:「なんと」前かがみぎみに、正座しながら。
加藤梢:「……うーむ」
家永千波:「なんでか、な……って……考えたけど、わかんなくて……」
加藤梢:「それは大丈夫です、とは断言できませんが」少し緊張気味に、しかしきっぱりした口調。
加藤梢:「僕の電話も、つれない感じでした」
家永千波:「……え?」
加藤梢:「なので、ええと」
家永千波:言われてみれば、彼女は加藤ちゃんも置き去りにしていった訳だと気づく。
加藤梢:「まだ、大丈夫ではないかと……」
家永千波:こんな情けなくて一緒にいるだけで迷惑をかけまくる自分ならともかく……中学時代からの親友をだ。
家永千波:「そ、そう……なんだ……」
加藤梢:「はい」
家永千波:希望があるような、ないような話だった。考えても、考えても……どうして彼女がそのような行動を取ったのか、説明がつけられない。
家永千波:「……うう」
家永千波:そうして、しばらく考え込んでから。
家永千波:「か、加藤ちゃん……その、私、ね」
加藤梢:「……はい」
加藤梢:「ゆっくりで良いです。聞きますから」
家永千波:「ずっと、こんなので、不登校で……友達とか、いなくって……」
家永千波:「だから、友達と……仲直りなんて、したこと……やり方、わかんなくって……っ」
家永千波:「わっ、私…………どう……すれば、いいのかなぁ……?」
家永千波:縋るような声。
加藤梢:「ふむ……」右手を顎に添え、僅かに思考。
加藤梢:「家永さん」手を膝に。
家永千波:「……う、うん」
加藤梢:「実のところ、僕もそういったことは不得手です」
家永千波:「そ、そっか……ごめんね……」
加藤梢:「仲直りの仕方とか、ちょっとよく分かりません……」
加藤梢:「ですので」
加藤梢:「協力しましょう。1人より2人、2人より3人です」
家永千波:「あ……」
家永千波:少し間があって。……頷いて、目元を拭って。
家永千波:「うん……そう、だよね」
加藤梢:「はい……僕も少し、不安です」
加藤梢:「それに、このままなんて嫌ですからね」
加藤梢:手を差し出す。
家永千波:「……うん。上手く行かないかも、しれないけど……」
家永千波:「やってみる、よ……」
家永千波:その手を取る。
GM:そうして君たちは、立ち上がった。

GM:シーン終了。ロイス取得をどうぞ。
家永千波:4枠……NPC二人とPCが二人……
家永千波:まずは 綾織仁奈 友情/〇当惑 で
家永千波:まあ加藤ちゃんにも取るか……どうせ今パスしても絶対取るもんな
家永千波:加藤梢 〇友情/罪悪感 こうで!
GM:OK!

OP3

GM:OP3
GM:シーンプレイヤーはPC3 他は登場不可
GM:登場侵蝕をどうぞ
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:34->38)
GM:大人らしい落ち着いた侵蝕だ
レミナ・ローレンス:ふふん

GM: N市 第12地区 劇場・ダールハーネ
GM:ここは12地区にあるそれなりに大きな劇場だ。
GM:築30周年……の記念ショーをオーヴァード山賊に襲撃され、大規模改修を行ったりもしたものの
GM:無事に営業は再開。当時に出来た縁と、他ならぬ君の実力ゆえに関係は続いている。
レミナ・ローレンス:ダールハーネ 屋上
レミナ・ローレンス:つい、先日までは寒さに身を震わせていたのが嘘のような、春の麗らかな陽気。
レミナ・ローレンス:心地の良い風を肌で感じながら、新人奇術師、レミナ・ローレンス自身も暖かな表情を……
レミナ・ローレンス:「はぁ……」
レミナ・ローレンス:浮かべてはいなかった。
GM:一体何があったのだろう……
レミナ・ローレンス:「うう……今日もまた、小道具、落としちゃった……」
GM:繊細な悩みであった。
GM:さりとて、奇術師の仕事は繊細極まるものである。
レミナ・ローレンス:実力は程々にあるものの、根っからの緊張しいである彼女はこの手の類のミスが多かった。
レミナ・ローレンス:「やればできるのよ、あたしだって……」
レミナ・ローレンス:「この間だって、あれだけのお客さんを前にして、人体切断ショーを成功させたじゃない……」
レミナ・ローレンス:「お客さんが同じトリックで飽きないようにって、新しく準備してきた"瞬間移動"……まだまだ練習が足りないのかなあ」
レミナ・ローレンス:腰掛けたベンチにぐでーっ、とだらしなく身体を預け。物憂げな溜息を更に吐く。
GM:実力とかわいげと向上心とだいぶ目立つ弱気と、追い詰められた時の目覚ましい勇気。
GM:それらを持ち合わせるのがレミナ・ローレンスであった。
GM:故に、たとえ失敗にへこんでいようとも。彼女を求める者はいる。
GM:たとえばここに、一人。
GM:カン、カン、と薄い非常階段を鳴らしながら。やってきた女が、一人。
黒瀬直:「……浮かない顔をしているな」
黒瀬直:「9割は完璧な出来だった。お疲れ様、レミナくん」
レミナ・ローレンス:ふと声がした方に顔を向け。しばらくの間、顔の主をまじまじと見つめたあと。
黒瀬直:上等な紅色の和服に身を包んだ、体格の良い眼帯の女。
レミナ・ローレンス:「あっ!あああっ! く、黒瀬さん!」
黒瀬直:「ああ。久しいな」
黒瀬直:UGN第12支部エージェント。レミナ・ローレンスの共闘者にして、それ以上にファンである。
レミナ・ローレンス:ばっと姿勢を正し、あわあわと慌てた様子で応対!「お、お久しぶりです! 来てくださってたなんて……!」
黒瀬直:「あまり緊張させたくはないからね。遠くから見させてもらった」
黒瀬直:「いや、君の場合は居た方が落ち着いたのかな。どうだろうな」
レミナ・ローレンス:「9割……」ぎくり、といった様子で肩を落としつつ「うう、はい。事前に黒瀬さんが来ることを知っていたらあたし、9割どころか3割の出来だったかも……」
黒瀬直:「ともかく、お疲れ。今度はプライベートだけで見たいものだ」
レミナ・ローレンス:「ありがとうございます……?」プライベートで、という言葉の含みに疑問を抱く。
黒瀬直:「つまり、仕事で来た。エージェントとしてのね」
黒瀬直:「奇術師レミナ・ローレンスではなく、イリーガル"ビーム・スプリンタ"への依頼ということだ」
レミナ・ローレンス:「ああ……という事は、UGNさんのお仕事で、ですか」少々気を落としつつも。「成程。そういう事でしたら……」
レミナ・ローレンス:「あたしに手伝えることだったら。ご協力させてください!」
黒瀬直:「そうか……ありがとう」
黒瀬直:「心強い言葉だが、安請け合いはいけないよ」
レミナ・ローレンス:「安請け合いだなんて、そんな……あたし、黒瀬さんを信頼していますから」疑うことをしらない少女の瞳だ。
黒瀬直:「うむ……では話を進めよう」
黒瀬直:「この街で活動しているFHセルの一つに、"インリークォ"というセルがある」
レミナ・ローレンス:座っていたベンチの端に身体を寄せ、どうぞ、と勧めながら話を伺う。
黒瀬直:「様々な異形の生物を製造・販売することが主な活動内容だな」ベンチに座り、買ってきた飲み物を2人分置く。
レミナ・ローレンス:「あ、ありがとうございます……酷い話ですね……」
黒瀬直:「うむ。私も個人的に連中と交戦したり、開発された動物を保護していたりする」
レミナ・ローレンス:同じ街だがまるで遠い世界の話のようだ。ははあ、とか。流石黒瀬さん…とか。相づちを打ちながらペットボトルの紅茶を口に運ぶ。
黒瀬直:「今回、そんなインリークォセルに所属するエージェントの一人が動いているのを察知できてな」
黒瀬直:「コードネームを"ネクタール"という。非常に厄介な能力を持つ……おそらくは男だ」
レミナ・ローレンス:「"ネクタール"……」蜜、という意味の英単語だ。「その、男の方を……UGNは?」
黒瀬直:「まず第一は企み事の阻止だ。連中が動く以上、被害が出ることは間違いない……いや、縁日のはあれだが」ぶつぶつ
レミナ・ローレンス:「(縁日?)そうですね……」「人的被害を考慮しないで、欲望のまま、活動を働くのがFH……」
黒瀬直:「捕縛できれば、やはりそれは嬉しい。色々と関わっている幹部級だからな。情報は搾り取りたい」
黒瀬直:「それも難しければ、撃退ないし抹殺。ジャームである可能性は極めて高いが、その辺りの判断は現場次第だな」
レミナ・ローレンス:「なるほど」と一息を置いて。「つまりあたしは、その"ネクタール"さんを……捕まえるお手伝いの力添えを?」
黒瀬直:「そういうことだ」
黒瀬直:「そして、君に依頼する理由だな」
黒瀬直:「奴の判明している能力は……変身だ」
レミナ・ローレンス:「……変身?」「っていうと……擬態って意味の……変身、ですか?」
黒瀬直:「ああ。極めて高度な偽装能力」
黒瀬直:「奴はそれを自己や他者に施すことができる」
レミナ・ローレンス:「えっ……他の人にも!?」
黒瀬直:「それがどの程度の精度かと言うと……」
黒瀬直:「私は"ネクタール"が偽装したFHエージェントを、新人として鍛錬していたことがある」
黒瀬直:「襲い掛かってくるまで見抜けなかったよ」
レミナ・ローレンス:「じょ」あんぐりと口を開けて。「冗談でしょう。黒瀬さんが、見抜けないほどの……?」
黒瀬直:「流石にあれはびっくりした」
レミナ・ローレンス:自己を改造して身体を思うがまま変化させる能力者の存在は、聞いたことがあるけれど。
黒瀬直:「恐らくは演技指導まで含めての能力なのだろうが……」
黒瀬直:「まあ、良い」
レミナ・ローレンス:その能力を他者にまで分け与える事ができるなんて。しかもその精度は、この眼の前の。"デモンストレイト"の目を欺くほどの力を持った存在がいるなんて。にわかには信じられなかった。
黒瀬直:「彼か彼女かは分からないが、その"ネクタール"の潜伏先を運よく掴むことが出来たんだ」
黒瀬直:「そして、その正体を暴くなら君こそが、と私は考えた」
レミナ・ローレンス:「あたしが……?」
黒瀬直:「私が知っている、最高の奇術師"の一人"だからね。君は」
黒瀬直:「隠し欺く技術のプロフェッショナルだ。少なくとも一面はそうだ」
レミナ・ローレンス:「えっ」と驚いたように。「そ、そんな……あたしなんて、まだまだ駆け出しだし」と零しつつも口元は緩んでいる。
レミナ・ローレンス:意外と満更でもなかった。
黒瀬直:「……何度も言うが、これは極めて危険な依頼だ」
黒瀬直:「それでも、引き受けてくれるかね?」
レミナ・ローレンス:「(……他にも、奇術師の知り合いが、いるのかな、黒瀬さん……?)」一人、という部分が少し引っかかりつつも。
レミナ・ローレンス:先ほどのような生返事ではいけない。
レミナ・ローレンス:ぎゅっとスカートの裾を掴みつつ。考える。
レミナ・ローレンス:「(黒瀬さんは、嘘は言わない人だ。いつだって、ストレートに。真っ直ぐに言葉を伝えてくれるひと)」
レミナ・ローレンス:「(その人が危険だって言うなら。これは本当に。危ない任務なんだ。……命の保証が出来ない、類の)」
レミナ・ローレンス:ごくりと唾を飲む。
レミナ・ローレンス:「(でも……)」
レミナ・ローレンス:「正直なところ、……怖いです。あたし、言われているほど、大した能力も無いし、ドジばっかするし……」
レミナ・ローレンス:「黒瀬さんの期待に、添えるだけの力を、発揮できないかもしれない……けど」
レミナ・ローレンス:顔を上げ、前髪で伺えない目をしっかりと。眼前の、"尊敬する友人"に。
黒瀬直:真っ直ぐに、視線を返している。話し始めてからずっと。
レミナ・ローレンス:「あたし、それでも。嬉しかったです。黒瀬さんが、あたしのこと、頼ってくれて」
レミナ・ローレンス:「こんな、あたしでよければ……その依頼、引き受けさせてくだひゃい!」
レミナ・ローレンス:「……!(噛んだ……!)」
黒瀬直:「……そうか」
黒瀬直:僅かに微笑む。噛んだことをおかしく思うのではなく、向けられた信頼に心地よさを覚えて。
黒瀬直:「それでは、君が向かうための準備を整えておく」
黒瀬直:「まずは制服だな」
レミナ・ローレンス:「……はい!」
レミナ・ローレンス:「………」
レミナ・ローレンス:「はい……?」
黒瀬直:「"ネクタール"の追跡を出来たのは、インリークォの連中が星辰館学園周囲での警戒網に引っかかったからだ」
黒瀬直:「すなわち……奴は高校で何かを企んでいる」真顔
レミナ・ローレンス:「………ええっと」頭を抱えつつ疑問を言葉にする。「はい。"ネクタール"が星辰館学園の、高等部に」
レミナ・ローレンス:「そこまでは、わかりました……わかったんですけど……!」
黒瀬直:「うむ」
レミナ・ローレンス:「つまり……あたしが。その制服を身に纏って……?」
黒瀬直:「うむ」
レミナ・ローレンス:「高校生の女の子のフリをして、追跡を……?」
黒瀬直:「うむ!」
レミナ・ローレンス:「あたし!」
レミナ・ローレンス:「21ですよ!?」
黒瀬直:「若いじゃないか」
レミナ・ローレンス:「そういうことじゃなくて! ほら……そう!先生!」何とか着るのを避けようと言い訳を探す!
レミナ・ローレンス:「先生として潜入できれば! 別に、生徒じゃなくても……!」先ほどの決意は何処へ行ったのか!
黒瀬直:「今回の場合は学生の方が都合が良いのだよ」
黒瀬直:「特に新入生が望ましい」
黒瀬直:「おそらく奴らはクラブ活動勧誘の場を利用しているからな……」
黒瀬直:「何も学生として潜入してくれとは言わない」
黒瀬直:「放課後だけだ」
黒瀬直:「するっと入り込んで色々調べてきてくれ。協力者ももちろん居る」
レミナ・ローレンス:「放課後だけ……協力者も……」「で、でも。新入生の、しかも、一年生のフリをあたしがなんて……じょ、冗談で……」と言いかけた所ではっとする。
レミナ・ローレンス:目の前の女性が決してこの手のジョークを言わない人だという事に。
レミナ・ローレンス:つまり……
レミナ・ローレンス:「(が、ガチ"だわ────!)」
黒瀬直:真顔であった。
レミナ・ローレンス:「(うう……! いつものことだけど、目に曇りが無さすぎるでしょ……!)」
レミナ・ローレンス:はあ、と観念したように息をつき。「……わ、わかりました」と先ほどまでとは打って変わった細々とした声で返事。
黒瀬直:「うむ。ありがとう……」
レミナ・ローレンス:「……それで」
レミナ・ローレンス:「協力者って、仰いましたけれど……」「あたしの、他にも……?」
黒瀬直:「うむ。高等部で起きている異変の一つについて、通学しているチルドレンの一人から報告があってね」
黒瀬直:「私の読みではこの件が怪しいと見た。ひとまずは彼女と合流してもらうこととなる」
黒瀬直:「星辰館学園高等部、1年C組」
GM:──その名は、加藤梢。

GM:シーン終了。ロイス取得をどうぞ。
レミナ・ローレンス:◯ 百聞は一見にしかず。 "ネクタール"にP興味/N◯脅威で取得を。
レミナ・ローレンス:黒瀬さんにも取っちゃおうかな
レミナ・ローレンス:とても光栄だ。 黒瀬直 P◯尊敬/Nその眼に弱いの、あたし… で取得!
黒瀬直:頼りにしている……
レミナ・ローレンス:まかせてくださいね!

ミドル1

GM:ミドル1
GM:シーンプレイヤーはPC1 全員登場
GM:登場侵蝕をどうぞ
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:38->44)
家永千波:家永千波の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:44->48)
広木雅斗:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+1[1] → 35

GM:落ち着いてる~

GM: N市 星辰館学園高等部 1-C教室前
GM:広木雅斗くんは、友達の妹から受け取ったメモを頼りにここへやって来ていた。
GM:青龍院椿姫ちゃんの相談を聞くためである。ちなみに時間は放課後すぐだ。
広木雅斗:部活勧誘に向かう生徒たちをかき分けながら、1-Cに向かう
広木雅斗:1-Cといえば,1年生の時に通っていた教室である。
GM:「よっ雅斗…なんか急ぎ?」「あっちょっと格好良い」「でも背はそこそこだね」
GM:とかなんとか、知り合いや知らない後輩から声を掛けられながら進んでいき、きみは辿り着いた。
広木雅斗:「こんな形でまた来る事になるとはな・・・さて、椿姫ちゃんは・・・」まずは廊下から教室を覗きこむ
GM:教室を覗き込むと、椿姫ちゃんは見当たらない。
GM:トイレにでも行っているのかもしれない、他になにか理由があるのかもしれない。
GM:とりあえず君には、見知らぬ後輩たちの視線が集中したりする。
GM:「勧誘ではない……?」「誰かの知り合い?」「ヒソヒソ」
広木雅斗:(どこにいるか分からねぇが・・・こんなときは誰かに聞いてみるのがてっとり早いぜ)
広木雅斗:「なあそこの女子、青龍院椿姫ちゃんって今どこにいるか分かったりしない?」教室の出口に一番近い席にいた女子に話かけます
GM:「そっか椿姫ちゃんの」「格好良いお兄さんなんだね」「いや、別の人っぽい?」
教室の出口に一番近い席にいた女子:「ひゃ、はい。えーっと、椿姫ちゃんは……」
教室の出口に一番近い席にいた女子:声を掛けられて、ちょっとびっくりしつつも思考を巡らせていると
加藤梢:「ああ、僕が知ってますよ」
GM:後ろから声が掛かる。短い黒髪の落ち着いた雰囲気の女子だ。
加藤梢:「ついてきてくれますか?えーっと……」
広木雅斗:「ああ、俺は広木雅斗。ちょっと椿姫ちゃんと話があってね・・・」
加藤梢:「広木雅斗さん、ですね。僕は加藤梢と言います」
加藤梢:イージーエフェクト《声無き声》
加藤梢:みずからの思念を他者に伝える、オーヴァードの力を用いて。目の前にいる先輩に言葉を続ける。
加藤梢:「それからUGNの"シルバーケイン"です。"LUCIFER"さん」
加藤梢:くすりと笑いながら、君を見上げる。
広木雅斗:「!?」
広木雅斗:(脳内に直接・・・なるほど、この子も"そう"なんだな・・・)
広木雅斗:「(しかしUGNのエージェントサンが・・・いったいなんの御用で?)」思念を送り返す
GM:説明しよう。《声無き声》は心を開けば相互に情報のやり取りをすることが出来るのだ。
GM:この状況は、広木くんが既に心をオープンしている……
GM:あるいは覚醒したてで訓練をしていないから警戒心が足りないことを意味するのだ。
広木雅斗:(これで白昼堂々”オーヴァード”絡みの話ができるってワケだ)
加藤梢:(あっ通じましたね)ちょっとびっくり。
加藤梢:(はい。青龍院椿姫さんと、青龍院朱雀さんの身に起きた異変について調査していまして)
加藤梢:("LUCIFER"先輩も合流してはいかがでしょうか。と誘いに来た次第です)
教室の出口に一番近い席にいた女子:(急に見つめあいだしてますね……)
GM:「ざわざわ」「がやがや」
GM:教室がちょっと違う感じに色めき始めている……
GM:きみはこのことに気付いてもいいし、気付かなくても良い。
GM:梢ちゃんはまったく気付かずに返答待ちの状態だ。
広木雅斗:「(へえ、こっちの事情も織り込み済みか・・・オーケー、周りもちょっとうるさくなってきたし場所かえて詳しく話そうぜ)」
加藤梢:(ええ、活動拠点まで案内しますね)
加藤梢:「それでは行きましょうか。広木先輩」踵を返して速足で。
加藤梢:「……待たせてすいません、家永さーん」
加藤梢:「大丈夫ですか?声かけられて不安になったりしていませんか?」
広木雅斗:「あ、いきなり知らん先輩に話しかけられたら怖かったよな、ゴメンね。」出口の近くにいた女子に詫びの言葉を入れて加藤さんについて行く
家永千波:「は、っ……はいぃ」廊下側で待機していた。呼ばれてやって来る。
教室の出口に一番近い席にいた女子:「あ、いえ……もう一人居る……?」
GM:「ヒソヒソ」「ざわざわ」
家永千波:「あ、ありがとう……大丈夫、だよ」そうは言いつつも、下級生の教室。居心地がよくなさそう。
加藤梢:「そうですか。お待たせしました」すいすいと近寄り、すぐそばに立つ。
加藤梢:「もう一人居りますので、紹介は後ほど」
家永千波:そう言ってから、加藤さんが連れてきた男子生徒の方を見る。不安そうな視線が広木くんに向けられる。
加藤梢:「こちら広木先輩で、彼女が家永さんです」
家永千波:「あっ……あの……はい、家永ですっ」
広木雅斗:「おう、広木雅斗だ。よろしくな!」
家永千波:「よ、よろしく……お願いします……」目を伏せるように、小さく礼をする。
家永千波:まだ少し警戒している様子。そろりと一歩、加藤さんの方へ動く。
加藤梢:「それではお2人とも、こちらまで……」家永さんの手を優しく握り、2人の間に入ったまま先導していく。
家永千波:先導されるまま、その後を付いていく。
家永千波:(ちょっと怖い雰囲気だけど……でも、UGNに協力してる人だし……)
家永千波:(きっと、良い人……だよね……)道中、ちらちらと広木くんを横目で見たりしていた。
広木雅斗:「なあ・・・やっぱりアンタも・・・"そう"なんだよな・・・」”能力者”同士っぽい会話を家永さんに繰り出す
家永千波:「え、えっ」話しかけられた事に慌てながら。
家永千波:「"そう"、って……え、ええっと……」
家永千波:「い、一応はっ……はい……」
家永千波:濁すような言い方をして、きょろきょろと辺りを見渡している。自分には加藤さんのような秘話能力はないし、
家永千波:あまり表で能力について喋ったりするのはいけないと、UGNの人にも言われている。
家永千波:(え、今の……能力者かどうか、って事だよね……合ってる……? 全然違う意味だったらどうしよう……)そして自分の会話能力に自信がない。
広木雅斗:「まさかこの学校に他に2人も居るなんてな・・・意外とそこら中に居たりして・・・なんてな!」
加藤梢:「居りますよ」
広木雅斗:「ま、マジかよ!」
家永千波:「そ、そうなんだ……」
加藤梢:「はい。例えばこの度活動拠点を準備してくださった生徒会の皆様は……」
加藤梢:「と言っている内に着きましたね」
GM:部室エリアの片隅、今年から廃部になった郷土研究部の部室跡の前で立ち止まった。
加藤梢:「失礼します、加藤梢です。お待たせしましたローレンスさん」
家永千波:「ここが……?」
加藤梢:ガラガラと音を立てながら戸を開ける。
加藤梢:「お2人とも、どうぞお入りください」
家永千波:「あ、はいっ」
家永千波:遅れて、部屋に入る。警戒するように中を見渡しつつ。
広木雅斗:(”能力者”達の生徒会・・・夢のような世界は実は身近にあったんだな・・・)うずうずしながら入室
GM:資料がたくさん詰まった本棚のせいであまり広くないが、大きめの机と十分な数の椅子が囲んでいる。
GM:そしてその中には、一人の高校一年生らしき人物が待っていた。
レミナ・ローレンス:戸を開けた音と同時、がたん、とパイプイスから立ち上がったのは一人の少女……少女?
レミナ・ローレンス:白を基調とし、襟の色は黒。今となっては珍しい、少し前時代的なセーラー服。
レミナ・ローレンス:学生にしては少々豊かな背丈、そして胸に飾った真っ赤なリボンタイに負けず劣らず、その表情は紅潮し、恥ずかしそうにもじもじと身をよじらせている。
家永千波:音に反応して、そちらを向く。なぜか少し怯えているような眼差し。
レミナ・ローレンス:「は、初めまして……!」「レミナ・ローレンス……高校1年生ですっ!……よっ、」
レミナ・ローレンス:「宜しくね!……きゃはっ!」顎に手を当ててダブルピース!これが今のトレンドだよ、と。高校生のお友達から教えてもらったのだ!
家永千波:「えっ……えっ」
家永千波:(こんな挨拶知らない……私の知らないところで流行ってるのかな……)
家永千波:(それとも何かの符牒みたいなやつ……わ、私もやった方が良かったりする……?)
広木雅斗:「お、おう・・・(なんだか年下には見えないし様子もおかしいが・・・”能力者”はそんな変わった連中ばかりなのかもな)」
家永千波:おろおろしながら加藤さんの様子を伺う。
加藤梢:「きゃは……」
加藤梢:「よく分かりませんが元気なようで良かったです」
レミナ・ローレンス:「(あ、あれ……! 空気が……?)」
加藤梢:「こちら、僕も返した方がよいのでしょうか……?」
加藤梢:真面目な顔でダブルピースしてみる。
家永千波:(あ、加藤ちゃんも知らないやつなんだ……)ちょっと安心している。
レミナ・ローレンス:「(う、ウソだったのね……最近の女子高生のトレンドって……)」がくりと肩をうなだれつつ。「……ごめんね。あたし、まだ、こっちの文化に詳しくないみたいで……」
広木雅斗:「とりあえずよろしくな!」ピースを二つ、前に突き出す!
家永千波:「あっ……こ、こっちこそなんかごめんなさい……」
GM:4人は挨拶?をした後にそれぞれ着席した。
レミナ・ローレンス:「(い、いい子たちじゃない……!)ううん、こっちこそ……とにかく、よろしくね!」
加藤梢:「それでは改めて、自己紹介ですね」
加藤梢:「僕は高校1年生の加藤梢。UGNチルドレンであり、この度の事件のためにみなさんを招集させていただきました」
家永千波:(あっ、自己紹介……二人の名前、ちゃんと忘れないようにしないと……)クラスメイトの名前を覚えてなくて困った事が何回かある。
加藤梢:「彼はイリーガル……つまり外部協力者の広木雅斗さんですね」
加藤梢:「コードネームは……」
広木雅斗:「”LUCIFER”・・・オレの”正体”を知る者はみなそう呼ぶ・・・」
加藤梢:「はい。LUCIFER先輩です」
広木雅斗:「”堕天使の翼”で全てを切り裂く漆黒の戦士・・・そう思ってくれ」
レミナ・ローレンス:「(な、何だかわからないけれど。とても感じるわ……得体の知れない"凄み"を……!)」
加藤梢:ホワイトボードに名前とか書いたりしている。
加藤梢:「登録データによれば、まだ覚醒してそう時間が経っていないようですが」
加藤梢:「高い戦闘能力と今回の事件との縁から声をかけさせてもらいました」
広木雅斗:「・・・最近、オレの親友(ダチ)、青龍院朱雀っていうんだが・・・そいつがどうも様子がおかしいんだ」
レミナ・ローレンス:「様子が……?」「っていうと。急に、攻撃的になっちゃったり……とか?」
家永千波:「あっ……それって」
家永千波:「ある日いきなり、別の人になったみたいな……感じの……?」
レミナ・ローレンス:「(このコも、心当たりがあるのね……)」
家永千波:「あっ、ご……ごめんなさい、急に口挟んじゃって、えっと」
広木雅斗:「あいつはいつも自分を貴族と思ってたし、ことあるごとに『エレガント!』といいだすようなヤツだった・・・それなのに・・・」
家永千波:「私も、似たような事があったかもって……それだけで、それだけ……」後半は消え入るような声。
広木雅斗:「すっかり静かな男になっちまった・・・おかしくないアイツなんておかしいぜ!」
家永千波:(貴族……なんか、そういうの、流行ってるのかな……)自分の知り合いのお姫様の事を思い出しながら。
レミナ・ローレンス:「(不思議なお友達だわ……?)そう、広木くんも、あなたも。お友達が、すっかり変わってしまった様子に……?」
加藤梢:「はいこちらの家永さんも……」
広木雅斗:「おれはそいつの妹さん、椿姫ちゃんに頼まれたことあって、どうにか目を醒ましてやりたいと思ってる・・・」
家永千波:「そう、です……この前まで、仲良くしてくれてたのに……急に、理由も分からなくって」
家永千波:「もしかしたら、私が……何か怒らせちゃったのかな、とも思ったんですけど……」
加藤梢:「最近、この学園でそのような事件が起きているのです」
家永千波:「うん……もし、綾織ちゃんが、それに巻き込まれたって事なんだったら」
家永千波:「何とかしたい、って……そう思うから……」
加藤梢:「徐々に人が変わったようになっていく……これは現在進行形の事件です」
加藤梢:「僕の調査では、症状は軽いながらも被害者と思しき生徒は他にも居ます」
家永千波:「あ、そうなんだ……」既にそこまで分かってるなんて、加藤ちゃんはすごいな……と思いながら。
レミナ・ローレンス:「………」加藤さんの淡々とした説明を伺ったあと。
広木雅斗:「成程な・・・UGNさんが出張ってくるってことは、”オーヴァード”がやっぱり関わってんのかい?
レミナ・ローレンス:「うん。あたしみたいなオーヴァードが呼ばれた理由も……その事件に関わることだから」
加藤梢:「レミナ・ローレンスさんは、この事件との関係が疑われるFHエージェントについて調査をしにいらっしゃったのです」
家永千波:「オーヴァード……」ごく最近になって、そのように呼ぶのだと知った。自分のように、化物めいた力を持つ人間。
加藤梢:「デモン・ストレイトという凄腕のエージェントから直々に推薦された凄い方です」
家永千波:(それを……その力を。綾織ちゃんに向けて使う奴が、いるんだ……)ごくりと唾を呑む。どうしてそんな事ができるんだろう、と思う。
レミナ・ローレンス:「そ、そんな。あたしなんて、本当、戦闘もからっきしだし、得意なことと言えば、マジックくらいで……」ぽりぽりと頬を掻く。
レミナ・ローレンス:こほん、と一息入れて。「それでね。その、FHエージェント……」
レミナ・ローレンス:「"インリークォ"セルの"ネクタール"……彼がここ、星辰館に潜伏している……って情報を得たの」
家永千波:「え」びく、と肩を震わせる。「潜伏……それって」
レミナ・ローレンス:「学生か、先生か。はたまた他の人かは、わからないけれど」
家永千波:見知った生徒や先生の中に、そういう人間がいるかもしれないということ。
加藤梢:「この学園内で起きたレネゲイド案件は極めて膨大です」
加藤梢:「過去にも"インリークォ"のエージェントが教師として潜入していたことがありました」
家永千波:「そう、なんだ……」
広木雅斗:「”ネクタール”・・・神酒か・・・」
加藤梢:「おや、LUCIFER先輩は神話の造詣がおありで?」
広木雅斗:「まあな、神話、伝承、教典・・・そういったものは己のインスピレーションを刺激してくれる・・・」
家永千波:(頭いいんだなあ……)
加藤梢:「では、もう一つばかりレパートリーを増やしてみましょうか」
レミナ・ローレンス:「勉強家なのねえ。あたし、そんな意味があるなんて全然……」と零しつつ加藤さんの話に耳を傾ける。
加藤梢:「送られてきた資料によると、このような解釈もあるようです」
加藤梢:「第3共和政下のパリに、堕天使が人間へと姿を変えて潜伏しており」
加藤梢:「神への革命を密かに企てていた……というフランスの小説があるとか」
加藤梢:「作中において、庭師を装っていた潜んでいた堕天使の名がネクタールである……ですって」
レミナ・ローレンス:「神への、革命……それに」堕天使、というフレーズを聞いてちらり、と広木くんの方に視線を向ける。
広木雅斗:「ほう、それはオレの知識の外側にあったな・・・今度是非読んでみたいぜ」
加藤梢:「『天使の反逆』です。そういえばリュシフェールも登場するとか」
加藤梢:「まあ、そんなことより大切なのは事件の話ですね」
家永千波:「み、みんなすごいね……私は全然……」
家永千波:話に貢献できないので縮こまっている。
レミナ・ローレンス:「ふふ。大丈夫よ。あたしもこの歳になるまで、全然……」「いや、同い年だけどね?」と家永ちゃんに軽くフォロー……フォロー?を入れつつ話の続きを。
家永千波:「……?」疑問符を浮かべつつも、フォローしてもらった事に小さく会釈で返す。
レミナ・ローレンス:「"ネクタール"がこの学園へ潜入した……UGNがその情報きり、彼の足取りが追えていないのは」
レミナ・ローレンス:「おそらく、彼の能力によるもの」
レミナ・ローレンス:「その能力は。……"変身"」「それも。黒瀬さんを……"超一流"のエージェントの目を欺くほどの精度を持った、擬態化能力」
家永千波:「え……それって」
家永千波:「他の誰かと、同じ姿になったりできる……ってこと?」
家永千波:思い当たる。じゃあ、もしかすると、「人が変わってしまった」ように見えたのは……。
レミナ・ローレンス:「ええ。姿形もそっくりに」しかも厄介なのは、と言葉を続ける。
広木雅斗:「擬態・・・例えばそれは、付き合いの長いダチでも気付けないほど・・・・ってことか?」」
レミナ・ローレンス:「"ネクタール"はこの変身能力を……他者にも施すことが出来る、と」
加藤梢:「……その全貌は未だ掴めていませんが、記憶の抽出や挿入などを可能としているでしょう」
家永千波:「え……あ、だとしたら……」
家永千波:「もし、そいつの能力で……綾織ちゃんや、広木さんのお友達や……他の生徒達が、成り代わってるんだったら、じゃあ」
家永千波:「本人は……どうなって…………」言葉が途切れる。
加藤梢:「……」
加藤梢:「それを突き止めるのが、ぼくたちの目的です」
家永千波:「…………うん」青褪めて、頬に汗をかいている。あまり良くない想像ばかりが思い起こされて。
加藤梢:僅かに瞳を揺らしながら、家永さんから目を逸らさずに言った。
広木雅斗:「"ネクタール"をぶん殴って・・・それで解決とはいかないか・・・」
加藤梢:「青龍院さんや綾織さんに異常が起きたタイミングは一致しています」
加藤梢:「そして、当時の活動内容も」
レミナ・ローレンス:「……(千波ちゃん)」青ざめた彼女を心配そうに見つめながら。「二人のお友達は、同じ場所で人が変わった……?」
加藤梢:「はい。二人が向かった場所に共通点が見つかれば」
加藤梢:「そこから敵の足跡を追うことが可能かもしれません」
広木雅斗:「見つけ出したらまずぶん殴って、・・・情報を吐かせる、だな!」
家永千波:「……わ、わかった」小さく頷く。
レミナ・ローレンス:「あたしが」決意を帯びた声で。「必ず、"ネクタール"を見つけ出してみせる」
レミナ・ローレンス:「その為に、呼ばれたんだもの」「その後は……みんなで」にこりと笑って。
レミナ・ローレンス:「"ネクタール"をやっつけちゃいましょう!」「青龍院さんも。綾織さんも……助けてあげなくちゃ」
家永千波:その声に、俯きかかっていた顔を上げて。
家永千波:「そう、だよね……どこかに連れ去られて、待ってるんだったら……」自分に言い聞かせるように。「早く、行ってあげないと」
広木雅斗:「あ、そういえばよ、1つ聞きたいことがあるんだけど」レミナさんに顔をグッと近づけて
レミナ・ローレンス:「ふふ」と小さく笑う。「(やっと目が合っちゃった)」と家永さんに微笑んでいた瞬間。「きゃっ! な、なに? どうしたの、雅斗くん……?」
広木雅斗:「アンタにも・・・あるんだよな、その・・・”もう一つの名”が・・・教えてくれ!」目を輝かせている
レミナ・ローレンス:基本的に男子にあまり耐性が無いので男の子に近寄られるとドキドキしてしまうのだ。
レミナ・ローレンス:「えっ。ああ……あたしのコードネームね!」ちょっと動機が早くなった心臓を抑えつつ。
レミナ・ローレンス:「改めて……"ビーム・スプリンタ"。レミナ・ローレンスです」背筋を正し、舞台の上で行っている様に。恭しく一礼。
レミナ・ローレンス:「これから、一緒に頑張りましょうね。"LUCIFER"に……」ちらり、と家永ちゃんに視線を向ける。
家永千波:「あ……は、はい」やや呆気にとられた様子でそのやり取りを見ていたが、促されて
家永千波:「い、家永千波、です。それで、もう一つの名前が……"マーズ・ポゼッション"って言って」
広木雅斗:「”ビーム・スプリンタ”・・・”マーズ・ポゼッション”!!!すげぇ・・・いいセンスしてるじゃねぇか!」
家永千波:「あの……私、まだ未熟で、こんな感じで、迷惑かけるかもしれないけど……でも、が、頑張りますっ!」
家永千波:「ひゃ……ち、違っ……これ、私が付けたんじゃなくて、決めてもらったやつで……!」
家永千波:「あ、で、でも嬉しくはあって、その……あ、ありがとうございます……」
レミナ・ローレンス:「ふふ。ありがと。ふたりもカッコ良くて、ステキなコードネームよ!」あはは、と緊張が解けた様子で微笑む。
広木雅斗:「へぇ~!名付け親ともいつかじっくり話してみたいな・・・ほんじゃ、そういうわけで」
家永千波:やや照れた様子で頬を紅潮させている。先ほどまでの悪い緊張は解けている。
広木雅斗:「”LUCIFER”と・・・”マーズ・ポゼッション”に”ビーム・スプリンタ”!そんで”シルバーケイン”!」
広木雅斗:「ダチを取り戻し、FHの”ネクタール”をぶん殴る!オレたちならやれる!オーーーーーーーッ!!!!」右手に拳を作り、高く掲げる!
加藤梢:「お、おーっ!?」おっかなびっくり、手を上げて。
家永千波:「へ……!? ……お、おぉー!」小さく拳を振り上げる。
レミナ・ローレンス:「おーっ!」ノリノリで拳を突き上げる!"無"だった(ぼっちの意)青春を取り戻すかのように!

GM:シーン終了。ロイス取得と購入判定をどうぞ。
家永千波:どうしようかな……PCとはもう少し話してから取りたいかも
広木雅斗:まずは加藤さんに取ろうかな
レミナ・ローレンス:ロイス! 明けの明星か。良いセンスだね。 広木雅斗 ◯誠意/急に顔を近づけられると…あっ迷惑とかじゃないんだけど…! で取得!
レミナ・ローレンス:長えよ!
家永千波:仁奈ちゃんのロイスN面を「当惑」→「不安」に変えます。
家永千波:原因らしきものはわかったから「どうして……?」ではなくなったけど心配が増した
家永千波:購入は……UGNボディアーマー狙っとこう
家永千波:2dx>=12 判定
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 5[2,5] → 5 → 失敗

家永千波:だめ!おわり!
レミナ・ローレンス:ふっふっふ。この調達4のレミナ・ローレンスをお忘れとはね……
レミナ・ローレンス:UGNボディーアーマー!
レミナ・ローレンス:2dx+4>=12
DoubleCross : (2R10+4[10]>=12) → 6[1,6]+4 → 10 → 失敗

レミナ・ローレンス:財産点は8! 2点引いて……購入!
レミナ・ローレンス:残り6!
レミナ・ローレンス:そして家永ちゃんにパス!
レミナ・ローレンス:使いな!
家永千波:へっ????
家永千波:いいんですか……!?
GM:やさしいお姉ちゃんだ
レミナ・ローレンス:前線は任せたわよ!
家永千波:お、お姉様……!
広木雅斗:ロイス 加藤 梢 〇”能力者”がこんな身近に・・・/不安
家永千波:ありがたく装着します
レミナ・ローレンス:広木くんの分も買っちゃるけえのう……
広木雅斗:年上の後輩(?)に奢ってもらえるなんて・・・
レミナ・ローレンス:改めて聞くとスゲー字面!
広木雅斗:とりあえずボディアーマーをねらうぜ
レミナ・ローレンス:買えるかな~~~?
広木雅斗:社会が1、調達が0
GM:コンセは噛ませられないから、この場合の判定は~?
広木雅斗:1dx>=12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 8[8] → 8 → 失敗

レミナ・ローレンス:いいとこまでいった!おしい!
広木雅斗:ノウッ!
GM:判定の記述は完璧だった……
GM:だがマリポーサ、きみは能力が貧しすぎた……
広木雅斗:懐の寒い学生には高級品だぜ

ミドル2

GM:ミドル2
GM:シーンプレイヤーはPC1 全員登場可能
GM:登場侵蝕をどうぞ
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:44->48)
家永千波:家永千波の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:48->53)
広木雅斗:35+1d10
DoubleCross : (35+1D10) → 35+2[2] → 37


GM:それではこのシーンから情報収集をやっていきます
レミナ・ローレンス:は~い!
GM:幾つか出てくる情報を、判定で突破することで
GM:登場キャラクターの個人情報とかゲットできるやつですね
広木雅斗:”情報”を・・・”収集”・・・!
家永千波:やったるぜ~
レミナ・ローレンス:個人情報集めちゃうぞ!
GM:物語において重要な情報をぶっこ抜くと
GM:フラグが立ってトリガーイベントなんてシーンもやってきたりするのだ
GM:それでは情報項目はこちら!

"青龍院朱雀" 【情報:噂話 5/7】
"綾織仁奈" 【情報:噂話 5/7】
"ネクタール" 【情報:噂話・UGN 5/8】
"ネクタール"の居場所 【情報:UGN 8】

GM:情報収集対象に対して、ロイスを結んでいるPCは判定の達成値+1です。
家永千波:そういうギミックとはね!
レミナ・ローレンス:うれP~!
"ネクタール":エネミーエフェクト《アンタッチャブル》
レミナ・ローレンス:!?
家永千波:!?
広木雅斗:??
"ネクタール": "ネクタール"の居場所 を隠蔽。難易度を【情報:UGN 20】に変更します。
GM:このエフェクトの効果はなんらかの条件で解除できるかもしれません。できないかもしれません。
家永千波:20は厳しいな~
GM:ワンチャンにかけて突破してもいいし、待ってしかして希望してもよい。
レミナ・ローレンス:野郎~~~~~!
広木雅斗:なんてこった・・・ヤツの情報を地道に集めていかなきゃなんだぜ
家永千波:ひとまず他の項目を抜くと解除方法がわかる可能性に託していくか
レミナ・ローレンス:そうしましょうとも!
レミナ・ローレンス:あ、GM!
GM:うす!
レミナ・ローレンス:【情報:噂話・UGN 5/8】この右の5/8の数値とは!
レミナ・ローレンス:一体!?
GM:そ……それだよブロッケン!
家永千波:あっ
広木雅斗:8分の5・・・?
GM:まず「噂話・UGN」はどっちの技能でも判定に使えるよって意味で
GM:5/8は,5出せば手に入る情報と8出せば手に入る情報があるよって意味です。
GM:紛らわしい書き方だったので聞いてくれてありがとう!
GM:今後もドシドシお便りくれよな!
レミナ・ローレンス:なるほど! 5出せばとりあえず成功だけど! 8以上の出目ならもっといいシークレット情報が手に入るってことね!
レミナ・ローレンス:わっかりやす~い!
GM:疑問がなくなったら早速判定だぜ~!
広木雅斗:これでオイラも情報収集マスターだ
レミナ・ローレンス:早速試してみるわに! "ネクタール"を情報:噂話で!
レミナ・ローレンス:ここであたしはコネ:噂好きの友人を発動!
レミナ・ローレンス:情報:噂話の判定ダイスが……2個増える! あたしの社会は2! よって……
GM:種別:コネのアイテムは一回の判定ごとに1つ使うことができるぜ!
レミナ・ローレンス:4dx+2>=8
DoubleCross : (4R10+2[10]>=8) → 10[3,5,7,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

レミナ・ローレンス:あっ
GM:www
レミナ・ローレンス:居場所選べば分かってたじゃねえか!
家永千波:すごいぜ
広木雅斗:なんて調査力
加藤梢:さすが直さ……デモン・ストレイトの見込んだ方ですね
レミナ・ローレンス:それほどでも……あるけど!
レミナ・ローレンス:ネクタールについてメチャメチャわかりました!
家永千波:スーパーエージェント・レミー……
GM:OK!情報の内容は最後にまとめてお送りするぜ!
GM:次!家永ちゃん!
家永千波:やったる!
家永千波:項目は仁奈ちゃんで
家永千波:社会が2、情報:噂話の技能が1、ロイスによるボーナスが1
家永千波:2dx+2>=8 判定!
DoubleCross : (2R10+2[10]>=8) → 8[4,8]+2 → 10 → 成功

レミナ・ローレンス:アーイイ!
家永千波:コネなんてものはこの女にはないがなんとか成功したぜ
GM:バッチリ!
広木雅斗:エクセレント!
レミナ・ローレンス:高校に来てすぐだものね!
GM:さあ、満を持して広木くんの番だ!
GM:友達の個人情報をぶちまけてやれ!
広木雅斗:もちろん!
レミナ・ローレンス:言い方!
広木雅斗:社会が1、友情パワー(コネ:噂好きの友人)で追加2個、技能で+1とロイスで+1
レミナ・ローレンス:行けーっ!
広木雅斗:3dx+2>=7
DoubleCross : (3R10+2[10]>=7) → 7[2,5,7]+2 → 9 → 成功

レミナ・ローレンス:ンンンンンン!! エレガント!!!
広木雅斗:ダチの個人情報、スケスケだぜ
GM:エレガント!
GM:エレガントでいいのか……?
家永千波:最強の情報収集チームってわけ
GM:ともあれ成功!
GM:情報を晒していくぜ~!
レミナ・ローレンス:オレたちゃ無敵のトリオだぜ~!

"青龍院朱雀"【情報:噂話 5/7】

 星辰館学園高等部の2年生であり、去年も今年も広木雅斗とは同じクラス。非オーヴァード。
貴族を自称しているが生まれも育ちもただの庶民。両親は共働き。
演劇部を初めとして多くの勧誘を受けたが、家事やアルバイトを理由に全て断ったらしい。
口癖はエレガント(ポジティブを意味する言葉)、ノンエレガント(ネガティブを意味する言葉)。
7 
 一週間前から始まったクラブ勧誘期間の間はずっと妹である青龍院椿姫の様子を見に行っていた。
その内にだんだんと気力消沈し、変わり果ててしまったようだ。
彼が見学へ向かったクラブのいずれかに、異変の原因があると考えられる。

GM:これが青龍院朱雀について分かったことだ
広木雅斗:濃い情報だぜ
GM:そして次!綾織仁奈ちゃん!
家永千波:綾織ちゃん……

"綾織仁奈"【情報:噂話 5/7】
5 星辰館学園高等部の1年生であり、加藤梢、青龍院椿姫とは同じクラス。非オーヴァード。
年の離れた弟が1人いる。人の面倒を見ているほど自分も落ち着く性格はそこに起因しているようだ。
各クラブの勧誘イベントそのものを楽しんでいるが、実際に参加したいところもあるらしい。
7 弟を喜ばせるための何かを習得できたら良いな、という目的意識をクラブに向けていた。
彼女が目星をつけていたクラブは主に料理系・手品系の2ジャンルである。

家永千波:なるほどね……道理であのお姉ちゃん力(ぢから)……
綾織仁奈:よわよわしてた家永さんの面倒を見ることで自分の安定も得ていたというわけ
レミナ・ローレンス:つまり……共依存の形となるな……
家永千波:助け合い!(綺麗な言い替え)
GM:そして最後に"ネクタール"野郎について!
レミナ・ローレンス:この野郎~~~!開示しな!

"ネクタール"【情報:噂話・UGN 6/8】
6 "インリークォ"セルに所属するエージェント。セル内での立場は研究員を意味する"葉"。
自他に高度な変装を施す能力を持つ。そのシンドロームはノイマン/エグザイルと推察されている。
本人の戦闘能力はそこまでないが、自身の肉体を効率的に操作することが出来る。
所有エフェクト:《オールレンジ》《コンバットシステム》《武芸の達人》が判明しました。

8 様々な異常実体を独自の欲望に任せて開発するセル内では極めて真面目な方。
(キノコに足を生やしたりしてた男の言。居たんです、そういうのが)
現在の研究目的は非オーヴァードの安定した覚醒であるという。
そのレネゲイド能力の本質は指令。他者の肉体と精神へ干渉する力を持つ。
所有エフェクト:《戦術》《融合》《支配者の瞳》が判明しました。

レミナ・ローレンス:ウワ~~~! 融合だ!
家永千波:じゃあく……
広木雅斗:なんて奴だ・・・
GM:《融合》の主な効果は、自分が持っているエフェクトを相手に取得させられるというものですね
レミナ・ローレンス:あ~~~なるほど……
GM:例えば融合した相手を武芸の達人にできるってわけ
家永千波:一体誰に融合するつもりだってんだ……
広木雅斗:カラテ軍団・・・

GM: 星辰館学園高等部 郷土研究部跡地 
加藤梢:「ローレンスさん。後追いの資料が届きました」机にドサーッ!
レミナ・ローレンス:「こ、これ。全部……?」予想以上の多さに辟易している!
加藤梢:「直さん他、別働している方々が新たにインリークォのセルを襲撃していたようで」
加藤梢:「とりあえず、関係がある上で機密上問題の薄いものだけ送っていただきました」
加藤梢:「こちらの山は問題が若干あるものだそうですから、そちらのチェックお願いしますね」
レミナ・ローレンス:「あたしの予想以上に、手広く活動していたのね……"インリークォ"セルは……」お願いされた資料をぱらりと捲りつつ。
加藤梢:「経済力と活動の自由度が高い、と聞きます」
加藤梢:「危険な戦闘用ジャームの開発から、愛玩動物までとか……」資料をぺらぺらと。
レミナ・ローレンス:「時間さえあれば、何処から資金調達をしているのか、とかも、気になる所ではあるけれど……」「うう。ロクでもない研究ばかりね」
加藤梢:「あっ、カラーひよこ」
レミナ・ローレンス:「えっ、どれ? あっ。本当だ」ぱっと顔が明るくなる。小動物は好きなのだ。
加藤梢:「可愛いですよね。ローレンスさんはこれらの実物を見たことはありますか?」
レミナ・ローレンス:「ううん。少し前まで日本の縁日で催されていたものよね。カラーひよこって」「あたし、こっちに来てからまだ、1年とか。その位だから……」
加藤梢:「たしか出身はアメリカでしたか」
レミナ・ローレンス:「そうよ。パパがアメリカ人で、ママが日本人で」「生まれてからはずっと、向こうに住んでいたの」
加藤梢:「ははあ、それでは日本の学校へ入るのも初めてですね」
加藤梢:「何かお困りのことがあれば僕に言ってください。高等部では1年生ですが」
加藤梢:「星辰館は中等部から。これで4年目ですので」
レミナ・ローレンス:「ほんとほんと! あたし、制服なんて初めてよ……それにハイスクールも」「あんまり、真っ当に青春を送っていたとは言い難かったし……」遠い目だ。
レミナ・ローレンス:「うふふ。ありがとう、梢ちゃん。あたし、UGNチルドレンの子たちって。もっと怖い子たちばかりだと思ってたけれど」
レミナ・ローレンス:「梢ちゃんはとっても親切だし。イリーガルの雅斗くんも、千波ちゃんも……みんな」
レミナ・ローレンス:「優しい子たちばかり、ね」
加藤梢:「それはその、ありがとうございます」僅かに赤面しながら、資料に集中する。
加藤梢:「……僕の場合は3年間、充実した学生生活を送れたもので」
レミナ・ローレンス:こちらも手を止めず、梢ちゃんの話に耳を傾ける。
加藤梢:「そのお陰ですね。優しい子と見て頂けたのは」
レミナ・ローレンス:「……きっと。環境も良かったのよね」
加藤梢:「はい。なので嬉しいです。僕の友人たちのことも褒めていただけたように感じられて」
レミナ・ローレンス:「こんなに暖かな子に育ったんだもの……そうよね、お友達も」
レミナ・ローレンス:「……やっぱり、心配よね」
レミナ・ローレンス:「綾織さんも……あなたの、お友達だものね」
加藤梢:「……いえ」
加藤梢:「今の僕は"シルバーケイン"としてここに立っています」
加藤梢:「ですから、綾織さんの友人は家永さんだけで良いのです」
加藤梢:「正規要員としての……非常時の判断も僕の役割ですから」
レミナ・ローレンス:「……そっか」
レミナ・ローレンス:一瞬、言葉に言い淀んだ部分に、思うところが無いわけでは無いけれど。
レミナ・ローレンス:きっとそれは、部外者のあたしが気軽に踏み込んで良い場所では無い。でも。
レミナ・ローレンス:「(でもね、梢ちゃん。あたしは、面識も無いけれど。綾織ちゃんは、多分……)」
レミナ・ローレンス:と、想いを巡らせている間に、自分の手が止まっている事に気づく。目的を忘れてはいけない。
レミナ・ローレンス:此処は、彼女のたちの舞台なのだから。
加藤梢:「……ローレンスさん」
レミナ・ローレンス:「……ん?」「どうしたの、梢ちゃん」
加藤梢:「黒ノ門のお屋敷に……あ、分かります?」
加藤梢:「直さんの、じゃない。デモン・ストレイトの邸宅なのですが」
加藤梢:「先ほどの資料に載っていたカラーひよこ。あそこで保護されているんですよ」
レミナ・ローレンス:「えっ。黒瀬さんのおうちに……!?」
加藤梢:「はい。たくさん……」
加藤梢:「ですので、この任務が終わったらとなりますが」
加藤梢:「見に行ってはみませんか。壮観ですよ」
レミナ・ローレンス:「……うんっ!」「見に行きましょう!みんなで!」
レミナ・ローレンス:その少女の誘いに。まるで、幼い少女のように。満面の笑みで約束を交わした。

GM: 星辰館学園高等部 1-C組教室前
GM:あなた、家永千波は再びこの教室へやってきた。
GM:今回は、あなた一人だけで。
家永千波:そわそわ。ひどく落ち着かない様子で、廊下前で足踏みしている。
家永千波:1年生の教室。何度か来た事はあるけれど、やっぱり慣れない……。一人で来るのは初めてだし……。
家永千波:(でも、加藤ちゃんは忙しいみたいだったし…………うん……皆でやるって、決めたんだから)
家永千波:(私ばっかり、助けてもらう訳にはいかないよ)
家永千波:深呼吸ひとつ。思い切って、その扉を開く!
GM:──しぃん──
GM:にわかにざわめいていた教室が静まり返る。
家永千波:(あ、わわっ……! やっぱり目立ってるよ……)
家永千波:口元を手で押さえながら、今にも逃げ出したい衝動を何とか堪える。
GM:続いてひそひそと声が交わされると共に、あなたへと視線が集中する。
家永千波:(そ、そうじゃなくって……綾織ちゃんのこと、知ってる人……探さなきゃ……)
家永千波:視線に怯えながら、きょろきょろと教室内を見渡す。
家永千波:(ど、どうやって……?)無策!
GM:何かタイミングが悪かったのか、この1週間ほどの間に
GM:綾織や加藤を通じて知り合った一年生の子も見当たらない。
GM:──だが。
教室の出口に一番近い席にいた女子:「……あの」
家永千波:(うう……)薄ら涙を浮かべながら、その場で立ち止まってしまう。
教室の出口に一番近い席にいる女子:「その……」
家永千波:「ひゃっ!? は、はい」
教室の出口に一番近い席にいる女子:「わっ、えっと、はい」
教室の出口に一番近い席にいる女子:「さっき……梢さんたちと一緒に居た人ですよね」
家永千波:「あっ……そ、そう……あの」
GM:教室中があー、あの時のねー、みたいな雰囲気に移行していく。
家永千波:「加藤ちゃんと、あ……綾織ちゃんの、友達で、私……それでっ」
教室の出口に一番近い席にいる女子:「あ、分かります。いえ、たぶんですけど」
家永千波:助け船……! ここを逃したらどうしようもないと悟って、なんとか助力を乞おうとする。
教室の出口に一番近い席にいる女子:「最近、心配ですよね。なんだか……」
家永千波:「あっ、そう……! そうなの!」
家永千波:「様子、おかしいなって、思って……だけど、あの子に訊いても、何も教えてくれないから……」
家永千波:「でも、やっぱり絶対変だし……だから……何か知ってる子、いないかなって…………思って……」
教室の出口に一番近い席にいる女子:「なら、わかります……いえ、何があったのかじゃないんですけど」
教室の出口に一番近い席にいる女子:「それに、私はただ心配に思ってただけで……」
家永千波:慌てて喋ったからか、少し息を切らしながら。
教室の出口に一番近い席にいる女子:「あなたみたいに、自分で動けたわけじゃないんですが」
家永千波:「う、うん……」続きに耳を傾けている。
教室の出口に一番近い席にいる女子:まっすぐ見つめている。仄かな憧れの色、瞳に映しながら。
教室の出口に一番近い席にいる女子:「……私でよければ、手伝わせてください」
教室の出口に一番近い席にいる女子:「一緒に話聞いて回るとか、それぐらいしかできないですけど」
家永千波:「あっ……」憧れの色、とは気付かない。ただ、安心したように表情が崩れる。
家永千波:「ぜ、是非……! あの、その、よろしくお願いしますっ……」
家永千波:自分が名乗っていない事も忘れたまま、そんな事を言って。ふにゃりと微笑む。
教室の出口に一番近い席にいる女子:「ぁ……」その顔を見て、僅かに呆けながら。
教室の出口に一番近い席にいる女子:「こちらこそ、よろしくお願いしますっ」
教室の出口に一番近い席にいる女子:「あ、すいません。名前も言ってなくて……」おどおど
釈迦尼仏ひびき:「釈迦尼仏(みくるべ)ひびきって言います。よろしくお願いします……」
家永千波:「名前……あっ、そうだ、ごめんね! 名乗ってなかったよね、私、慌ててっ」
家永千波:「釈迦尼仏さん……えっと、私。二年の、家永です。家永千波って言います」
釈迦尼仏ひびき:「よろしくお願いします……」
釈迦尼仏ひびき:「……あれっ、二年?」

GM:その後、君たち2人での調査は難航を深めたが。
釈迦尼仏みく(茶道部):「あら、見た顔が2つも」
家永千波:「あっ!? あの時の……!」
家永千波:自分が以前、恐慌して逃げ出してしまった事を思いだして。
家永千波:「ご、ごめんなさい……! あの、私ってば、とっても失礼を……!」謝り倒す!
釈迦尼仏みく(茶道部):「いえいえ、先日はこちらこそごめんなさいね」
家永千波:「そんな事は、その……わ、私がびびりなのがいけなくって……」しゅんとしている。
釈迦尼仏みく(茶道部):「ううん。つい盛り上がっちゃったもの。みんな」
釈迦尼仏みく(茶道部):「貴女、魅力的だったから」ころころと笑う。
家永千波:「……!?」魅力的、と言われて驚いた様子で。
家永千波:「あ、いえ……あの、あ…………ありがとうございます……」恥ずかしそうに俯く。
家永千波:あまりにもこういう言葉に慣れていない。
釈迦尼仏みく(茶道部):「あら、ますますかわいくなっちゃった。どうしちゃいましょうか」
釈迦尼仏ひびき:「あー、ところで姉さん……」
GM:彼女の姉(最初に君を包囲していた茶道部の一人だ)との対話を通じて
GM:彼女とその友人への聞き込みにより、綾織ちゃんの行動方針や足取りを掴むことに成功した。
家永千波:やった~!

GM: 星辰館学園高等部 校舎裏
GM:君が改めて青龍院椿姫の相談(同時に聞き取り)をしようと動いていたところ
GM:今は校舎裏にいるよ、と暴走族 眼帝悪辺怒(メテオヘッド)の一員に教えてもらい
GM:話を聞いて移動してきたのだ。
藤堂香純(暴走族):「よう、雅斗」
GM:彼女は藤堂香純。暴走族 眼帝悪辺怒(メテオヘッド)のヘッドであり、高校2年生。
GM:つまり君や青龍院朱雀とそこそこの付き合いがあるちょっとグレた感じの女の子だ。
広木雅斗:「おう、香純!最近の眼帝悪辺怒はどうだ?」
藤堂香純(暴走族):「そりゃバッチリだよ。1人目ぼしい子はお別れしたけど」
藤堂香純(暴走族):「ちょっと興味あるって新入生を5人、バイク操縦したい子も2人来てくれたぜ」
GM:暴走族 眼帝悪辺怒(メテオヘッド)の実情はバイクが好きな仲良しグループというのが正しい。
藤堂香純(暴走族):「雅斗は椿姫ちゃんと……っつうか、あいつの心配だろ?」
藤堂香純(暴走族):「最近変だもんな」
藤堂香純(暴走族):「いや、変じゃねえけど……」
広木雅斗:「ああ、あんな朱雀は初めてだぜ・・・」
藤堂香純(暴走族):「椿姫ちゃんがあたしらのとこに来てる間も、遠目に見てたんだけどさ」
藤堂香純(暴走族):「いつもみてえなウザったさとは違って、なんかじ?っと見てるだけだったのな」
広木雅斗:「椿姫ちゃんまで勧誘してたのかよ?!」
藤堂香純(暴走族):「するに決まってんだろうが!」
藤堂香純(暴走族):「良い子じゃん!」
広木雅斗:「まぁ朱雀なら勧めるにしろやめさせるにしろ黙って見てるなんてことはしないもんな」
藤堂香純(暴走族):「……んー」ガリガリと頭を掻きながら近寄り。
藤堂香純(暴走族):「雅斗はさ。あいつが今どうなってると思ってる」
藤堂香純(暴走族):「まるっきり別人みたいになったって。そう見えるか?」
広木雅斗:「キャラ変とか、飽きたからとか、あいつの貴族っぷりはそんなレベルじゃない」
広木雅斗:「そんなアイツがエレガントの一つも言わなくなったのは・・・何かあったに違いない。それに・・・」
藤堂香純(暴走族):「……」続きを顎の動きで促す。
広木雅斗:「椿姫ちゃんも不安そうにしてた・・・あいつは絶対に、何よりも家族を大切にする男だ。やべぇことに巻き込まれてるかも知れねぇ・・・」
藤堂香純(暴走族):(なんか映画見たのかな……いや、本気で言う奴か)
藤堂香純(暴走族):「……あたしはあいつが言うエレガントとか、意味わかんないけどさ」
藤堂香純(暴走族):「あ、雅斗は分かる?」
広木雅斗:「2割くらいかな・・・」
藤堂香純(暴走族):「ちょっと分かるんだ……」
GM:少しだけ心の距離が開く音がした。
藤堂香純(暴走族):「まあ、あたしはまるっきり分からないから、それでこそ見えてるものもあると思ってさ」
藤堂香純(暴走族):「……椿姫ちゃんがあたしんとこに来た時にはもう、だいぶ……」
藤堂香純(暴走族):「だいぶ、なに?まとも……まあ静かになってたんだけどさ」
藤堂香純(暴走族):「それでもあいつ、一切、これっぽっちもよそ見せずに見守ってたんだよ」
藤堂香純(暴走族):「だから、根っこは全然変わってないと思う。あたしはな」
藤堂香純(暴走族):「雅斗も心配しすぎるな。たぶん大丈夫だよ」
広木雅斗:「・・・そういえばさ、椿姫ちゃんがほかにどんな部活の見学してたかわかるか?」
藤堂香純(暴走族):「いや、あたしは保護者じゃないしな……」
藤堂香純(暴走族):「ああでも、たしかパフォーマンスがすごかったとか言ってたな。手品とか?」
広木雅斗:「手品、か・・・いろいろ聞けて助かったぜ!ありがとな!」
藤堂香純(暴走族):「別に。椿姫ちゃんの面倒しっかり見てやれよ」
GM:手をひらひらさせながら立ち去って行った。
青龍院椿姫:「……広木さん」
青龍院椿姫:「こんなところまで来てくれたんですね。相談に。ありがとうございます」ゆっくりと近づいてくる。
広木雅斗:「待たせちゃったな、椿姫ちゃん・・・でもなんだってこんな場所に?」
青龍院椿姫:「ああ、ちょっとふらふらしてたら藤堂さんに声掛けられて」
青龍院椿姫:「……気が付きましたか?」
青龍院椿姫:「今、二人きりなんですよ」
広木雅斗:「!」
広木雅斗:「た、確かにそうだけど・・・」(こんなこと言うタイプだったか?オレが高1だった間に変わるもんだな・・・)
青龍院椿姫:「はい、そうなんです」
青龍院椿姫:「……今日は、ついてきていないんですよ。兄」
広木雅斗:「そそ、そうだね!・・・と、と、とにかく朱雀のことについて話そう!な?」動揺がダダ洩れである
青龍院椿姫:「?」ぽかんとしながら顔を見上げている。
青龍院椿姫:「そうだって……あれ?」首を傾げつつ、まあいいか。と気を取り直す。
青龍院椿姫:「兄が最近急に落ち着いちゃったのは知っての事だと思います」
青龍院椿姫:「この一週間ぐらいのうちに、だんだんいつもと違ってきちゃって……」
広木雅斗:「・・・ああ、もちろんだ。春休みも結構顔を合わせてたが、アイツはいつも通りだった」
広木雅斗:「家での様子はどんな感じだい?おとなしくなったこと以外で変わった所とかあった?」
青龍院椿姫:「様子、意外はあまり変わりませんでした。一緒にご飯も作るし、洗濯物も畳んでくれるし」
青龍院椿姫:「……昨日までですが。今日はもう、話しかけてもほとんど見てくれないんです」
広木雅斗:「日に日に悪化してきてるワケか・・・はやくなんとかしないと・・・」
青龍院椿姫:「……お兄ちゃんのエレガントがどうこうっていうのも、元は私のためだったんです」
青龍院椿姫:「私たちの家って、知っての通り普通の家じゃないですか」
広木雅斗:「ああ・・・オレの家とほぼ変らないかんじだな」
青龍院椿姫:「なのに苗字もこんなで、私なんて名前に姫って入ってるし」
青龍院椿姫:「それで、私が重いなって思ってた時に言ってくれたんです」
広木雅斗:(オレはちょっと羨ましい位だが・・・椿姫ちゃんのいうことも分かる)
青龍院椿姫:「『僕の妹は紛れもなく姫だとも。なにせ僕が王子様になるからね』って」
青龍院椿姫:「それからは、ああしてエレガントを標榜するようになったんです」
青龍院椿姫:「私を、それに他の人のことばかり考えるお兄ちゃんなんですよ」
広木雅斗:「それはオレも初耳だったな・・・でも自分から言ったりはしないか、朱雀は」
青龍院椿姫:「ノンエレガントですから」くすりと笑う。
広木雅斗:「へへ、違えねぇな・・・」穏やかに笑って
広木雅斗:「ところで部活紹介・・・朱雀はずっと椿姫ちゃんに付きっ切りだったんだよな?」
青龍院椿姫:「はい。ずっと見てくれてたはずです」
広木雅斗:「なら椿姫ちゃんの行った場所がそのままアイツの行動経路になるわけだ・・・」
青龍院椿姫:「……?」
青龍院椿姫:「うーん、私と兄が向かった場所を知りたいのなら教えますが」
青龍院椿姫:言うが早いか、生徒手帳にメモを走らせ始めている。
広木雅斗:「そうそう、特に・・・初日!」
青龍院椿姫:「ふむ……ですが、その時になにか原因があるのならば」さらりと書き留めて、ページを破く。
青龍院椿姫:「私に異常がないのは、どうして……」
青龍院椿姫:「………」
GM:不意に、静かになる。
青龍院椿姫:「……」ぼう、と呆けている。どこか、気が遠くなっている。
広木雅斗:(1年女子の綾織って子もおかしくなっている以上、性別や学年は関係ない・・・なら一体・・・)「あれ、椿姫・・・ちゃん・・・?」
青龍院椿姫:「……は」
青龍院椿姫:「はい、なんでしょう?」
青龍院椿姫:先ほどまでと、あまり変わらないように見える。
青龍院椿姫:「ああ、そうですね。これを」
青龍院椿姫:メモを渡そうと、手を伸ばしている。
広木雅斗:「あ、ああ・・・」ひとまずメモを受け取り・・・
GM:……ただ、ぼんやりしていただけではない。君にはそれが感じ取れる。
GM:彼女にも、既に魔の手が迫っているのだと。分かっている。
広木雅斗:(あれじゃまるで・・・あの時の朱雀みたいだ・・・)
青龍院椿姫:「……どうかしましたか?」心配そうに君を見つめる。
青龍院椿姫:「その、相談をしたのは私なんですが、あまり無理はしないでください」
青龍院椿姫:「広木さんにまで何か起きたら、私はちょっと」
青龍院椿姫:「ちょっとと言わず、とても困ってしまいます」
広木雅斗:「!・・・・・・・・・」少しの間、俯き、そして
広木雅斗:「オレは・・・無理なんてしてないさ・・・。それよりも、心配かけちゃって、ごめんね。」
青龍院椿姫:「とんでもない。私と広木さんの仲ですから」
青龍院椿姫:「広木さんだって、私が困っていたらきっと助けてくれるでしょう?」
広木雅斗:「ああ!・・・大丈夫、朱雀は絶対元のアイツに戻すし、だから、椿姫ちゃんは安心して待っててくれ」
青龍院椿姫:「……はい!」
GM:彼女は朗らかな笑みを返した。それは君がここしばらく見ていなかった表情だ。
GM:青龍院朱雀が、君に向ける笑みとよく似ていた。
広木雅斗:椿姫ちゃんの頭を軽く撫でる。あいつもよくこうやってたはずだ・・・
青龍院椿姫:「わ……えへへ」抵抗なく受け入れた。
青龍院椿姫:「……本当にありがとうございます」
広木雅斗:(朱雀がああなって一番辛いのはこの子だ・・・もう絶対、不安な顔なんてさせないから・・・!)
広木雅斗:(待ってろ”ネクタール”!絶対にシッポ捕まえてやるからな!」)

GM:"青龍院朱雀" 情報難度:7 "綾織仁奈" 情報難度:7 の達成を確認。
GM:トリガーイベントの条件を満たしました。

GM:シーン終了。ロイス取得と購入判定をどうぞ。
レミナ・ローレンス:ロイスは保留!
家永千波:こっちもロイスは保留。
レミナ・ローレンス:梢ちゃんに取ってあげたい気持ちもあるが枠が……!ごめんね!
広木雅斗:椿姫ちゃんへのP感情を変更したいです!
家永千波:購入は……またボディアーマーでいいかな
家永千波:2dx>=12 あと二つはあって困らないとされている……
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 5[4,5] → 5 → 失敗

家永千波:だめ!おわりです。
レミナ・ローレンス:よし!あたしも購入ボデマ!
広木雅斗:庇護ー>絶対に守る・・・!
レミナ・ローレンス:2dx+4>=12
DoubleCross : (2R10+4[10]>=12) → 2[1,2]+4 → 6 → 失敗

レミナ・ローレンス:無理!
GM:グ~ッド!
GM:レミナちゃんはバッド
レミナ・ローレンス:ぴえん
広木雅斗:購入は応急手当キット!
広木雅斗:1dx>=8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 2[2] → 2 → 失敗

GM:男子高校生はそんなもんだ
広木雅斗:雅斗の財布はいつでも氷河期
レミナ・ローレンス:アイスエイジ…

ミドル3

GM:ミドル3
GM:シーンプレイヤーはPC2 全員登場
GM:登場侵蝕をどうぞ
家永千波:家永千波の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:53->61)
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:48->57)
広木雅斗:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8

広木雅斗:広木雅斗の侵蝕率を+8した(侵蝕率37→45)
GM:ほう、カウンターリモコンですか……
GM:大したものですね
GM:カウンターリモコンは極めて便利ながら、使うようになるまで時間がかかる人は多いです
GM:それを3日目から使い始めるとは……やりますね

GM:青龍院椿姫、綾織仁奈。
GM:二人と他の被害者の行動を調べた結果、怪しい団体が1つ浮かび上がってきた。

GM: 星辰館学園高等部 クラブ見学会 マジッククラブ割り当てスペース

加藤梢:「……この教室が、被害者全員の共通点です」
加藤梢:暗幕で仕切られた教室を睨みながら。緊張した面持ちで言う。
レミナ・ローレンス:「何とも、不思議な縁もあるものねえ……」はあ、と。複雑な感情混じりの息を付く。
家永千波:「……そう、なんだ」自分も、綾織さんと一緒に訪れたブースの一つだ。
加藤梢:「調べてみたところ、この教室が本来割り当てられるのは黒魔術研究会でした」
広木雅斗:「ここであの二人は・・・」睨みつけるような目つきで
加藤梢:「ですが何者かが書類を偽造、抗議を行おうとしただろう研究会の方々には軽い記憶の混濁が見つけられました」
家永千波:普通に出し物を見て、楽しんで、それだけだ。そんな事をしているようにも……する人達のようにも、見えなかった。
家永千波:その思い出に影が差して。憂うように息を吐く。
レミナ・ローレンス:「成程。急いでいたのか、慌てていたのか。そこから足がついた訳、ね」
家永千波:「記憶の混濁……"ネクタール"は、そういう事も起こせるんだっけ」
広木雅斗:「オレのダチも所属してる部だけど、みんな気のいい奴らだ・・・”ネクタール”め・・・」
レミナ・ローレンス:「肉体だけではなく。精神にも、影響を及ぼす」
レミナ・ローレンス:「梢ちゃんと調べた情報に、"ネクタール"の能力も。一部だけど記載があったの」
レミナ・ローレンス:「(黒瀬さんは。できれば捕縛が望ましいと、言っていたけれど……)」
レミナ・ローレンス:「(手遅れだったら……その時は)」
加藤梢:「……早急に切除すべきです」
家永千波:「切除……」強い言葉に一瞬、驚いた様子を見せつつも。「……そう、だね」
レミナ・ローレンス:同じく切除という言葉にぶるりと身体を震わせて。
家永千波:「そんな人達に、この学校にいてもらっちゃ、困るもの……」一息ごとに区切りながら、自分を説得するように
加藤梢:「……周囲は封鎖済み、"シルバーケイン"は既に戦闘準備を完了しています」
加藤梢:「皆さんの覚悟はよろしいでしょうか」念入りに確認を取る。
広木雅斗:「必要のない殺生はしない主義だが、・・・やるときゃやれるぜ!」
レミナ・ローレンス:「千波ちゃん、雅斗くん……」「うん、そうよね……今も。お友達が大変な目に合ってるんだもの……」
家永千波:「…………」目を伏せて、深呼吸ひとつ。懐の内で、ぐっと拳を握る。
レミナ・ローレンス:千波ちゃんと、雅斗くんを。交互に顔を向けた後。こくり、と。梢ちゃんの目を見て頷く。
家永千波:「……うん。大丈夫、だよ。加藤ちゃん」面を上げる。友人の目をじっと見て。
加藤梢:「……それでは」
加藤梢:ガラリと戸を開け、真っ先に突入する。
広木雅斗:「応ッ!」それに続いて突入!
GM:窓は暗幕によって塞がれて、照明にも覆いがかけられて薄暗い室内。
GM:家永さんたちが訪れた時と、何も変わりがないように見える。
家永千波:おどおどと周囲を警戒しながら、後に続く。
レミナ・ローレンス:殿を務めるように。最後尾から様子を伺う。
広木雅斗:「ハズレか?・・・いや・・・」
マジック・クラブ:「……」
マジック・クラブ:姿をすっぽり覆う、不気味な覆面とローブを身にまとった人影が立っている。
家永千波:「っひ……」息を殺しながら進んでいた。そこに、不意に視界に入る人影があって、変な声を漏らす。
マジック・クラブ:「……」
レミナ・ローレンス:目の前の少女の漏れ出た声で、ギリギリ自身も漏れ出そうになった声を必死で押し殺す。
レミナ・ローレンス:「あっ……」「あなたは……?」
マジック・クラブ:一人ではない。何人も、何人も。薄暗い室内で、まったく同じ服装。
マジック・クラブ:身じろぎも発話もせずに、ただそこに立っている。
レミナ・ローレンス:「ず、随分、みんな個性的なカッコで、マジックをするのね。この学園の子たち……」
家永千波:「え……な、何なの……?」
マジック・クラブ:眼で見て数を把握できない、均等均質、無個性の人影たち。
広木雅斗:「よぉ・・・”初めまして”・・・じゃねぇよな・・・オレが分かるか?」
家永千波:「な、何か言ってよぉ……!」異様な緊張感。パニックになりかけている。
レミナ・ローレンス:そっと。千波ちゃんの肩に手を乗せながら。「大丈夫よ。ゆっくり。深呼吸するの」
レミナ・ローレンス:「雅斗くん、梢ちゃん、この子たちが……?」
家永千波:「あ、っ……」びく、と肩が震えて。少しずつ、乱れていた呼吸が落ち着いていく。
GM:イージーエフェクト《かぐわしき鮮血》を取得している広木雅斗には、分かる。
GM:この中に、あなたが知る特定個人。青龍院朱雀が居ることが。
家永千波:「あ、あ…………ありがとう、ございます……」それでもまだ、怯えた様子ではあるが。
マジック・クラブ:「……」彼らは沈黙したままで、そして。
加藤梢:「……しまった、後ろが!?」
GM:誰が動かすでもなく、人知れず扉が閉まる。
レミナ・ローレンス:こくりと頷き、口元だけで笑みを浮かべてみせる。自分も、不安で仕方なかったけど。
家永千波:「ひえぇっ!? い、今の……っ!」
GM:照明が消えて、薄暗い部屋がますます闇に閉ざされる。
GM:そして、どこからともなく──
"ネクタール":「ふ」「ふふ」「ふふふふふ」
GM:──どこか上品な音調の、笑い声が部屋に響く。
広木雅斗:「何を笑ってやがる・・・姿を見せろぉ!!!」
"ネクタール":「こんにちは」「オーヴァードの皆さん」「UGNの皆さん」
"ネクタール":「姿は生憎見せられませんが」「自己紹介はしましょうか」
レミナ・ローレンス:「(声は聞こえるのに……何処から、誰が、話しているのか、全然……!)」
"ネクタール":「インリークォの"葉"」「誉れ高き"苗"」「"ネクタール"」
家永千波:「ど、どこから……!?」声のする方へ、視線を彷徨わせている。
GM:暗闇の中で響く声に対して、距離感覚が掴めない。方向感覚が狂いそうだ。
"ネクタール":「ようこそおいで下さいました」「私の実験場へ」
家永千波:「ね、ネクタール……だったら、じゃあ、貴方が……」
"ネクタール":「そう、実験です」「これは、偉大なる実験です」
家永千波:「じ……実験場、って」
"ネクタール":「福音です」「恩寵です」「あなた方にとっても」
家永千波:「ね、ねえ」震えるような声。
家永千波:「綾織ちゃんを、どうしたのよ……!?」
広木雅斗:「朱雀も山本もだ・・・!」
家永千波:闇の中で、青褪めた表情になっている。
"ネクタール":「綾織」「朱雀」「山本」
"ネクタール":「ええ」「何も問題はありません」「健康は維持されています」
"ネクタール":「狂うことなく」「安全に」「何の問題もありません」
家永千波:「……だ、だったら」
家永千波:「返してよ……わ、私の、友達……なんだから……っ」怯えたような声音に、少しの怒気が混じって。
レミナ・ローレンス:ごくりと唾を飲み込み、千波ちゃんに視線を落とす。
"ネクタール":「・」「・」「・」
レミナ・ローレンス:「何の問題も起きていないか、は」「あたしたちで判断するわ。彼らの、お友達を……返しなさい」
"ネクタール":「いえ」「それは」「私が判断します」
"ネクタール":「実験は終了していません」「実験はこれからが本番です」「実験を再開します」
"ネクタール":「それでは」「戦闘」「開始です」
家永千波:「っ……!」
レミナ・ローレンス:「みんなっ……!」ばっ、と彼らと同位置に躍り出る。
マジック・クラブ:ざわり。布がこすれる音がする。
マジック・クラブ:がちゃり。ローブの下で、金属がぶつかる音がする。
家永千波:「せ、戦闘…………って……」
"ネクタール":「ところで一つ」「忠告です」「それらは」
"ネクタール":「オーヴァードではありません」「か弱い子羊です」「実験は終了していません」
家永千波:「…………あ、え」
"ネクタール":「可哀想に」「私が助けてあげねば」「優しくしてあげてくださいね」
レミナ・ローレンス:「……!(一般人を……っ!)」
家永千波:嫌な予感はしていた。この部屋に入ってから、まるで操られたように動く彼らを見て。
家永千波:友達を傷つけようとする、悪者と戦う。その心の準備はしてきた……だけど。
"ネクタール":「ふ」「ふふ」「ふふふふふ」
"ネクタール":どこか心地よい音調の、下劣な嘲笑が遠くなっていく。
広木雅斗:「!!!・・・・・・・・・・・・」(強い怒りと衝撃に、言葉すらでない)
マジック・クラブ:だから、あなた達に武器を向けるのは。
マジック・クラブ:「……」彼らだ。
家永千波:「わ、私……っ」手が震えている。
家永千波:……自信がない。自分の能力は、殺す事に特化しすぎている。
加藤梢:「……家永さん」
家永千波:「っ、はい」
加藤梢:「それに、ローレンスさん。広木先輩」
広木雅斗:「・・・!応」
レミナ・ローレンス:「……うん」
加藤梢:「僕のエフェクトは、生かすも殺すも自在です」
加藤梢:「……自在は言い過ぎました。1人では難しいです」
加藤梢:「取り押さえてくれれば、確実に。僕に力を貸してください」
広木雅斗:「そいつは頼もしいぜ・・・!」
レミナ・ローレンス:「……そう、そうよね」高鳴る心臓の音は。徐々に穏やかなリズムに。
家永千波:「……」逡巡する。ただ取り押さえる、自分にそれができるのかと自問して。
家永千波:「……わかった」
レミナ・ローレンス:「あたしたちは。一人じゃないもの、ね」
家永千波:拳を握る。変わらず、震えは続いている。……だけど、やらなくちゃいけない。
レミナ・ローレンス:「あたしも精一杯、援護する。みんなでこの場を切り抜けて……」
家永千波:自分の、この能力は、ただ傷つけるための物じゃない。きっと、誰かを守る事ができる。
家永千波:その希望を信じて、進むと決めたのだから。
家永千波:(……やってみせる。私は)
広木雅斗:何度か力を使い、やっと調節が効くようになってきた。今の俺ならやれる。傷1つ付けず・・・は難しいかもしれないが。
広木雅斗:「クソッ・・・峰打ちで、一瞬で終わらせてやるから・・・ちょっとだけ待ってろ朱雀!山本!」

GM:ミドル戦闘を開始します。

GM:エンゲージ状況を説明します

???A~D(6)、マジック・クラブA~D(6)
       5m
広木雅斗(7)家永千波(10)レミナ・ローレンス(10)

レミナ・ローレンス:多いぜ…!
GM:ミドル戦闘の勝利条件を提示します。
GM:???の全滅、あるいはマジック・クラブの全滅です。
広木雅斗:ごくり・・・!
加藤梢:僕はエキストラです。データ的にはなんの役にも立ちません。
レミナ・ローレンス:そんな……梢ちゃん……!
家永千波:E以降と戦ってくれてる……
GM:それではセットアッププロセスです。
GM:タイミング:セットアッププロセスのエフェクトやアイテムを使用できます。
レミナ・ローレンス:あたしは有りません!
家永千波:ない!
マジック・クラブ:なし
???A~D:《融合》それぞれマジック・クラブと融合状態になります。
広木雅斗:ないぜ!
レミナ・ローレンス:?????
GM:なにかが居るようですね
レミナ・ローレンス:クライマックス戦闘かな?
家永千波:ははあ~~
GM:《融合》は120%エフェクト
広木雅斗:ロクでもない予感がするぜ~!
GM:すなわちPCだとおいそれと使えないが、NPCだとホイホイ使えちゃうってわけ
レミナ・ローレンス:なるほどね~!
GM:エネミーデータで好き放題するのはGMの醍醐味と言えるわね
GM:融合状態になった対象は、《融合》したキャラのエフェクトを使用できるようになるのだ。
GM:いろいろ他の効果もあるが、NPCなのでそれぐらい
GM:ちなみにHPが共有されたりするわけではないので、普通にぶん殴れるぞ
GM:それではイニシアチブプロセス。
広木雅斗:よかった・・・
GM:タイミング:イニシアチブプロセスのエフェクトなどを使えるほか
GM:行動値が一番高い奴からメインプロセス……つまり行動権を取得できるプロセスだ。
GM:イニシアチブプロセスに使える何かを持ってる人はいないので、行動値を参照すると……?
GM:最高は行動値10の家永ちゃんとレミナちゃんですね。
広木雅斗:レディファーストだぜ
レミナ・ローレンス:支援のあたしからかなあ?
GM:こうやって被った時は……PL同士で相談して決めたりすると良いぞ
家永千波:そう……PCが同値だと相談になるので
家永千波:レミナちゃん先おねしゃす!
レミナ・ローレンス:いきます!わよ!
レミナ・ローレンス:マイナー無し!
レミナ・ローレンス:メジャー コンボ:Lullaby of the Leaves 《エンジェルボイス》+《風の渡し手》対象、雅斗くんと千波ちゃん。 対象が次に行うメジャーアクションのC値-1(下限6)判定ダイス+3個
レミナ・ローレンス:侵蝕値57+7=64
レミナ・ローレンス:演出行きます!
レミナ・ローレンス:「(うう、やっぱり、あたしも怖い……けど!)」
レミナ・ローレンス:すぅ、はあ、と。ゆっくり深呼吸をした後。胸に手を当て一定のリズムで唄う。
レミナ・ローレンス:春風のように暖かな歌声で。不安を優しく包むように。緊張をじんわりと解すように。
レミナ・ローレンス:「(今のあたしに出来ることは、この子たちの背中を、支えてあげること)」
レミナ・ローレンス:「あたしがこの中で一番、お姉さんなんだから……!」
GM:イニシアチブプロセス
GM:家永ちゃんの手番です
家永千波:「あ……」どこか暖かな音色に、緊張が和らいでいくのを感じる。これが、あの人の能力。
家永千波:(でも、あの人達には届いてない……やるしか、ないんだ)目の前の、フードの人々を見据えて。
家永千波:はい、行動宣言。マイナーで戦闘移動し、マジック・クラブ達のいるところにエンゲージ。
家永千波:メジャーは「神懸り」《コンセントレイト》《獣の力》《獣王の力》《コンバットシステム》、対象は???-Aで。
家永千波:C-1、判定ダイス+3があるので……命中が
家永千波:11dx+2@6 こうじゃ
DoubleCross : (11R10+2[6]) → 10[2,3,3,4,5,6,6,6,7,8,9]+10[3,4,5,7,9,10]+10[4,4,10]+2[2]+2 → 34

GM:攻撃が来たらリアクション!
GM:基本的にはドッジ(回避)かガード(持っている武器による防御)
???:白兵武器は持っていないので、ドッジ!
???:1dx>=34
DoubleCross : (1R10[10]>=34) → 9[9] → 9 → 失敗

家永千波:あたったぜ!
GM:命中です。ダメージをどうぞ!
家永千波:4d10+21 おらっ!
DoubleCross : (4D10+21) → 24[6,3,6,9]+21 → 45

家永千波:家永千波の侵蝕率を+10した(侵蝕率:61->71)
???:そのダメージは死んじゃう!
???:戦闘不能。演出をどうぞ
家永千波:「ふ、ううっ……」深く、息を吸う。
家永千波:……自分の中には、一つの手綱がある。
家永千波:決して手放す事のないよう、いつも硬く握り締めているもの。
家永千波:これまで十年近い時間、一人きりの部屋に閉じ籠る事になった理由。
家永千波:眼の前の敵対者を、ただ効率的に仕留める機能。その箍。
家永千波:──それを、手放す。
家永千波:回路起動。
家永千波:この一瞬、彼女の運動神経は身の内のレネゲイドに委ねられる。
家永千波:脱力。ぐらり、と上体が沈む。獣めいた低姿勢から。
家永千波:緊張。その両の足に、人間の埒を超えた膂力が吹き込まれる。
家永千波:ダ ンッ !
家永千波:ひい、と漏れ出た悲鳴を踏鳴がかき消して、距離5メートルの疾走。
家永千波:彼女の技量ではない。
家永千波:彼女が持つレネゲイドの記憶が、頭脳と肉体を借りて再現するもの。
家永千波:加速のまま突き出した右手は手刀。
マジック・クラブ:「……」拳銃を取り出し、あなたたちに狙いをつけようとする。
マジック・クラブ:だが、あまりにも遅い。遅すぎる。
家永千波:その狙いは腹部、否────嗅ぎ付けている、彼女の内にある魔物は。
家永千波:己が目の前に立つ者の、最大脅威となる部位。
家永千波:只人に、オーヴァードに匹敵する力を齎している──ローブの内側にある「何か」。
家永千波:「う、ああああっ!?」情けない悲鳴とともに、穿ち貫く。
マジック・クラブ:「──ッ!」振るわれた暴力にさらされたローブが、うちに潜んでいたものもろとも引き裂かれる。
マジック・クラブ:その下から姿を現したものは。
苗床:ビチビチッ
家永千波:「っ……!?」目を見張る。
家永千波:励起されたノイマン・シンドローム。いつもより鈍化した体感時間の中で、
家永千波:家永千波の意識は、この高速の演武を観測している。
苗床:湿った音を立てながら、ヒトの身体から生えた植物的な形成物。
苗床:だが、まだ小さい。
加藤梢:「……切り離して!」
加藤梢:「治療と鎮静化は僕に任せてください!」
家永千波:言うが早いか、その異形を引き千切っている。そして、
家永千波:続く左手。その狙い──今度は、寄生体ではなく。
家永千波:目の前の人物の、首筋。動脈を引き裂き、息の根を止めるための──。
家永千波:「っ、ああああ!」
家永千波:……回路停止。
家永千波:すんでの所、肉体の制御権を奪い返す。腕の軌道を逸らし、外す。
家永千波:それは僅かに肩を掠めて、制服の肩を切り裂くに留まった。
家永千波:「っ、あ……はあ、あっ……!」
家永千波:息を荒くして、目の前の「結果」を見る。
マジック・クラブ:攻撃を受けた者たちはばたばたと倒れる。操り糸が切れたように。
家永千波:(こっ、殺してない……! 大丈夫、う……うまくできた……っ!)
家永千波:まだ、終わってない。まだ。
家永千波:激しく拍動する胸を抑えて、震えを止める。……次も、できる。きっと。
GM:イニシアチブプロセス。広木雅斗の手番。
広木雅斗:美しいメロディに、高ぶった感情は和らぎ、静かな活力が満ちる。
広木雅斗:(そうだ・・・熱くなりすぎるな)
広木雅斗:(正確に・・・あの苗だけをぶった切る!)
広木雅斗:【赫き剣LV3】(侵食上昇3)
広木雅斗:広木雅斗の侵蝕率を+3した(45→48)
広木雅斗:メジャーアクション!
広木雅斗:<コンセントレイト:エグザイル>+<渇きの主>+<伸縮腕>+<貪欲なる拳> コンボ:"LUCIFER!"
GM:レミナちゃんの支援でダイス+3、クリティカル値──1!
広木雅斗:対象は苗床B!
GM:判定をどうぞ!
広木雅斗:あ!そういえば赫き剣の消費は6です
GM:理解!
GM:HP29→23OK!
GM:ぶっ飛ばそう!
広木雅斗:ダイス10個、C値7、白兵技能4だから・・・
GM:いいぞ~
広木雅斗:赫き剣の命中-1も合わせて・・・
広木雅斗:いえ勘違いでした、赫き剣の命中は
広木雅斗:0!
GM:やっちまいなー!
広木雅斗:10DX+4@7
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[2,4,4,6,6,7,7,7,8,8]+10[3,5,6,8,10]+5[1,5]+4 → 29

苗床:5dx>=29 ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]>=29) → 10[4,5,7,8,10]+10[10]+6[6] → 26 → 失敗

苗床:頑張ったけど命中!
GM:ダメージどうぞ!
広木雅斗:3D+14
DoubleCross : (3D6+14) → 10[6,1,3]+14 → 24

GM:そう……それはオーヴァードが最も侵す失敗
GM:1Dと打つと……1D10ではなく1D6になってしまう!
GM:計算式は完璧なのでもう一度振るのです!
GM:その想いをぶつけてやれ!
広木雅斗:3d10+14
DoubleCross : (3D10+14) → 23[6,8,9]+14 → 37

広木雅斗:うおおおーーーーーっ
苗床:戦闘不能!
GM:演出をどうぞ!
広木雅斗:「オオオオオオオオオオッッッ!!!!!」腹の奥に力を込め、叫ぶ
広木雅斗:血液の励起、それに伴い、全身を駆け巡る激痛──
広木雅斗:対抗種(カウンターレネゲイド)は自らの身をも滅ぼす破滅の因子!
広木雅斗:神より生まれ、神に叛逆せし者
広木雅斗:"それ"は肉体を突き破り、その禍々しき姿を顕現する
広木雅斗:"それ"が輝きを纏うことはなく──
広木雅斗:"それ"が天にはためくことはなく──
広木雅斗:"それ"は神に諍う12の刃にして──
広木雅斗:───"支配"を切り裂く”剣”である───
広木雅斗:(待ってろみんな・・・)
広木雅斗:「行くぜぇぇぇぇ!!!!!"LUCIFER!"!!!!!」
マジック・クラブ:12を超える無数の銃口がその身に集中、肉裂き骨砕く弾丸が放たれる。
広木雅斗:背中から生えた翼のような物体は、それぞれが意志を持つかのようにしてローブの者たちへその刀身を伸ばしていく
マジック・クラブ:それよりも、前に。命を刈り取る刃が届いた。
苗床:その先にあるのは。背教者殺しの矛先は。
広木雅斗:「ハアアァァァァァァッッッッ!!!!!」まずはローブを細切れに!
広木雅斗:露わになった接続部に刃を入れ・・・素早く切り離す!
苗床:びちっ びちびちっ
マジック・クラブ:ばたり
広木雅斗:「よっしゃァ!やってやったぜ!」
GM:ローブを引き裂き、異物を切除したことで。あなたの嗅覚が察知する。
GM:いま倒れた者たちのなかには、友人の山本も含まれていた。
GM:イニシアチブプロセス。
苗床:融合状態につき[行動済み]
マジック・クラブ:残りの2体、まとめて行動。
マジック・クラブ:マイナーで《形状変化:速》シーン中行動値+LVx6。つまり次のラウンドではこちらが先に行動します。
マジック・クラブ:メジャーで《オールレンジ》《戦神の祝福》ダイス+3.ダメージ+5D。拳銃を用いた射撃攻撃をします。
GM:あっと言い忘れ。融合状態が解けたマジック・クラブは行動を放棄します。
マジック・クラブ:攻撃対象はそれぞれ、侵蝕値の低いレミナと広木!
レミナ・ローレンス:やめてーっ!
マジック・クラブ:やめな~い
マジック・クラブ:5dx+12
DoubleCross : (5R10+12[10]) → 7[3,3,3,6,7]+12 → 19

GM:リアクションをどうぞ
レミナ・ローレンス:ドッジよ!
レミナ・ローレンス:1d10+1>=19
DoubleCross : (1D10+1>=19) → 9[9]+1 → 10 → 失敗

レミナ・ローレンス:無
広木雅斗:肉体4回避技能1だから・・・
広木雅斗:ドッジ判定!
広木雅斗:4DX+1>=19
DoubleCross : (4R10+1[10]>=19) → 9[2,3,6,9]+1 → 10 → 失敗

マジック・クラブ:ダメージ!
マジック・クラブ:7d10+3
DoubleCross : (7D10+3) → 41[6,1,10,1,9,10,4]+3 → 44

レミナ・ローレンス:痛い!
マジック・クラブ:7d10+3
DoubleCross : (7D10+3) → 41[9,3,4,3,8,10,4]+3 → 44

広木雅斗:ゴハァ!!!
マジック・クラブ:おそろいじゃん
GM:ただちにリザレクトしたまえ!
GM:別に倒れててもいいけどこいつらはとどめの一撃するよ
レミナ・ローレンス:死!リザレクト!
レミナ・ローレンス:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 7[7]+64 → 71

広木雅斗:堕天使は甦る・・・!リザレクト!
広木雅斗:1d10+45
DoubleCross : (1D10+45) → 3[3]+45 → 48

広木雅斗:もうちょっとオレの体を蝕んでもいいんだぜ?
マジック・クラブ:おお、蝕むといえば忘れていた
レミナ・ローレンス:あっ侵蝕!
広木雅斗:あっメジャー終わりの侵蝕!
GM:広木くん君のHPが対抗種で減ったり《渇きの主》で回復したりしていたこともね
GM:HPについてはまあ変わんないのでよしとしつつ
GM:侵蝕率は今足しちゃうのです
GM:メジャーアクションの侵蝕、私も忘れがち
GM:演出すると夢中になっちゃうので、演出前にやるのがおすすめよ
GM:人によっては演出終了の目印にしたりもするけど
広木雅斗:コンボ"LUCIFER!"《吐き気がするまで愛してくれ》の侵蝕値は11なので・・・
GM:ちなみに侵蝕増加については
GM:侵蝕は59に!ぐらいで十分です
GM:カウンタースイッチの書式に合わせる必要性はない……
広木雅斗:じゃあ侵蝕56に!
レミナ・ローレンス:ややこしくなっちゃうからね…!
GM:機械は偉大なる霊長類様のためにあるのであって、機械に合わせて我々が苦労するのは違うからね
レミナ・ローレンス:至言だあ…
マジック・クラブ:「……」未だ人影は残っている。無数の銃口があなたたちに向けられて
マジック・クラブ: 
青龍院朱雀:「化け物め」
GM:酷く冷たい言葉が、一瞬の鎮まりに響く。
広木雅斗:「朱雀・・・!」
マジック・クラブ:BLAM! BLAM!
レミナ・ローレンス:「……!(あれが、雅斗くんのお友達……!)」
マジック・クラブ:生まれた隙を突いた銃撃があなたたちの肉体を引き裂く!
レミナ・ローレンス:元より訓練された戦闘技術など持たないこの身だ。
家永千波:「あ、っ……!」背後──銃撃が放たれた方向へと振り返るが、間に合うはずもない。
レミナ・ローレンス:「うっ、あああっ!」放たれた銃弾の嵐を避ける術も無く、身を貫く鉛玉の鈍い感触に悲痛な叫びを上げる!
広木雅斗:「!畜・・・生・・・!」操られているのは明らかだ だから今の言葉は朱雀の言葉ではない。──そう、わかっていても──
広木雅斗:肉が、骨が砕ける感覚。・・・それでも。「負けてたまるかコラァ!」立ち上がれ!
GM:クリンナッププロセス。並びに2Rのセットアッププロセス終了。
GM:イニシアチブプロセス。再びマジック・クラブの手番です。
レミナ・ローレンス:バカな……!
マジック・クラブ:これが……形状変化:速の力だ!
マジック・クラブ:メジャーで《オールレンジ》攻撃対象は広木くんと……
マジック・クラブ:振らなくてもいいかこれ。家永ちゃんです。
家永千波:ひえ~!
広木雅斗:ハチの巣なんだぜ
マジック・クラブ:5dx+12 広木くん
DoubleCross : (5R10+12[10]) → 9[2,4,5,7,9]+12 → 21

マジック・クラブ:5dx+12 家永ちゃん
DoubleCross : (5R10+12[10]) → 9[1,1,5,8,9]+12 → 21

家永千波:ドッジします。肉体4だけど破壊者でダイス3個減っちゃう
GM:リアクションをしてね
家永千波:2dx+1>=21
DoubleCross : (2R10+1[10]>=21) → 7[2,7]+1 → 8 → 失敗

GM:自分の身を守るのへたくそでかわいいね
家永千波:当たる!
レミナ・ローレンス:姫やけん…
家永千波:か、家臣です……
広木雅斗:ドッジだコラァ!
広木雅斗:4dx+1>=21
DoubleCross : (4R10+1[10]>=21) → 10[5,8,9,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

マジック・クラブ:惜しいね
レミナ・ローレンス:惜しい惜しすぎる
マジック・クラブ:3d10+3 広木
DoubleCross : (3D10+3) → 21[5,8,8]+3 → 24

マジック・クラブ:3d10+3 家永
DoubleCross : (3D10+3) → 21[10,4,7]+3 → 24

家永千波:装甲8点引いて……16ダメージ!
家永千波:15残ります
広木雅斗:おれは豆腐 死!
家永千波:家永千波のHPが15になった(HP:31->15)
広木雅斗:もちろんリザレクト!
家永千波:あ、表記おかしいな 今度直しとこ……
広木雅斗:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

広木雅斗:侵蝕65!HP9
家永千波:リザレクしないので侵蝕はそのまま!
マジック・クラブ:無数の弾丸は放たれ続ける。
マジック・クラブ:その矛先はすばやく懐へ飛び込んだ家永千波にも及ぶ!
家永千波:「うぇ……れ、レミナさん……っ! 広木くん……!」振り返り、目にした光景の痛ましさに青褪めて。名前を呼ぶ。
家永千波:そこで、足を止めてしまった。
家永千波:その背後から、銃撃に撃ち貫かれる。
家永千波:「ひ、ぐっ、うっ、ああ……! 」
家永千波:たて続けに、銃弾が内臓に到達。苦悶と恐怖が混ざったような悲鳴。
家永千波:レミナさんが仕立ててくれた防護服を以てしてもなお、それは届く。
家永千波:(い、痛い、痛い……!!! な、何、撃たれ、血っ……!)呼吸が乱れ、生暖かい血が滴るのを感じて、ようやくその事実を理解しながら。
家永千波:(し、死んじゃう……こんなの、死んで、死ぬ、痛い……!)思考とは裏腹に、十数の弾丸を撃ち込まれて尚、その身体はまだ動く。攻撃者へと向き直る。
家永千波:「……!」それができる自分に驚き、呆れながら。
家永千波:(お、終わらせる……こ、こんなの、早く……っ!)血混じりの涙を浮かべたまま、拳を握り締める。
GM:イニシアチブプロセス。行動値10組。
レミナ・ローレンス:あたしね!
レミナ・ローレンス:マイナー無し!
レミナ・ローレンス:メジャー 《エンジェルボイス》+《風の渡し手》対象、雅斗くんと千波ちゃん。 対象が次に行うメジャーアクションのC値-1(下限6)判定ダイス+3個!
GM:風の渡し手はシーン1回
GM:選べ!
レミナ・ローレンス:あっ…… 
レミナ・ローレンス:技能値の低い家永!貴様だ!
レミナ・ローレンス:ごめん雅斗くん!
家永千波:コンセ8だしそっちのが良さそう!
レミナ・ローレンス:それはそう!
家永千波:コンセ8じゃないC値8……
レミナ・ローレンス:訂正!雅斗!お前だ!
レミナ・ローレンス:ごめんね千波ちゃん!
レミナ・ローレンス:改めて雅斗くんの次に行うメジャーアクションのC値-1(下限6)判定ダイス+3個!
レミナ・ローレンス:侵蝕75!
広木雅斗:うおおおーー!
レミナ・ローレンス:あたしたちは、オーヴァードだ。普通のひとなら死に至る傷や怪我でも。その動きを止める事はない。
レミナ・ローレンス:けれど。この子たちはまだ、高校生だ。
レミナ・ローレンス:殴られ、撃たれれば痛いし、怖いのだ。
レミナ・ローレンス:「大丈夫」
レミナ・ローレンス:「大丈夫よ」
レミナ・ローレンス:何の説得力もない無責任な発言だな、と自嘲する声が聞こえるけれど。今のあたしには、虚勢を張って誤魔化すことが精一杯。
レミナ・ローレンス:「千波ちゃん。雅斗くん」
レミナ・ローレンス:「後ろは、振り返らないでいい。あの子たちを早く」
レミナ・ローレンス:「助けてあげなくちゃね!」
家永千波:「あ、っ……」声を聞く。振り返らないまま、涙を拭って。
レミナ・ローレンス:震えた声で、彼と彼女へと。そっと勇気の後押しを。
家永千波:「はい……!」大丈夫。もう一度、私はうまくやれる。
家永千波:レミナさんが、そう言ってくれているんだ。
広木雅斗:「次で・・・終いにする!」(年下の女の子にここまで言われて・・・しくじるわけにいかねぇ!)
GM:イニシアチブプロセス。家永さんの手番。
家永千波:はい。じゃあ次は苗床Cを仕留めに行こう。
家永千波:マイナーはエンゲージしているのでそのまま。
家永千波:メジャー、「神懸り」《コンセントレイト》《獣の力》《獣王の力》《コンバットシステム》!対象は苗床C
家永千波:8dx+2@7 命中!
DoubleCross : (8R10+2[7]) → 10[1,2,4,6,7,8,8,10]+10[2,9,9,10]+10[4,7,9]+10[5,8]+5[5]+2 → 47

苗床:5dx>=47 ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]>=47) → 10[2,3,5,6,10]+1[1] → 11 → 失敗

GM:ダメージどうぞ!
家永千波:5d10+21+1d10 ダメージ!
DoubleCross : (5D10+21+1D10) → 22[2,3,9,6,2]+21+8[8] → 51

家永千波:家永千波の侵蝕率を+10した(侵蝕率:71->81)
GM:戦闘不能!演出どうぞ!
家永千波:……この短時間で、二度目の能力起動。殆どやった事のない真似だ。
家永千波:不安はある、痛みはある。だけど、今この瞬間だけは、その全てを無視して、
家永千波:自分を、騙す事にする────
家永千波:回路起動。
家永千波:疾走する。右、左、左、また右。
家永千波:攻撃の波を読み切った蛇行。こちらに向けられる銃撃、その間隙を縫うように。
マジック・クラブ:弾丸。弾丸。弾丸。暴威の嵐。
マジック・クラブ:今のあなたに、それらは追いつかない。
家永千波:傷一つなく、接近する────掌握しつつある、この相手を。
家永千波:この短時間。見て、受けて、経験した中で。
家永千波:軍神(マーズ)は家永千波の与り知らぬ所で、学習している。
家永千波:故に、二撃目は更に正確に、迅速に。
家永千波:相手に受けを許す間もなく突き出された右掌は、一息にその苗床の核を掴む。
家永千波:グ シャッ
家永千波:「ひ、ゃあああっ!」
家永千波:握り潰す。その感触に悲鳴を上げながら。
家永千波:(っ、だめ────)その不快感を、堪える。
家永千波:自分がここで恐慌すれば、殺してしまう。それはだめだ。それだけは……。
家永千波:……回路停止。
家永千波:「っ、は…………はあっ…………」
家永千波:(で、できた……大丈夫、だった)どっと、汗をかいている。
家永千波:緊張に強張った表情のまま、力の抜けそうになる膝に活を入れる。
家永千波:(振り返らないで、って。言われたんだ……まだ、終わるまでは、まだ……)
家永千波:残されたローブの人々に、向き直る。
GM:イニシアチブプロセス。広木雅斗の手番。
レミナ・ローレンス:行けーっ!ルシフェル!
広木雅斗:マイナーで戦闘移動!苗床Dに向かいます!
広木雅斗:メジャーアクション!短縮版"LUCIFER!"《吐き気がするまで愛してくれ》
広木雅斗:<コンセントレイト:エグザイル>+<渇きの主>+<貪欲なる拳>
広木雅斗:レミナさんパワーと侵蝕率60%ボーナス合わせてダイスが12!
広木雅斗:ってことはつまり・・・
広木雅斗:12DX+4@8
DoubleCross : (12R10+4[8]) → 10[1,2,4,4,5,7,8,8,9,9,9,10]+10[2,4,5,7,8,10]+10[8,9]+10[6,10]+1[1]+4 → 45

苗床:5dx>=45 ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]>=45) → 10[3,4,4,9,10]+6[6] → 16 → 失敗

GM:ダメージをどうぞ
GM:今回は対抗種の+2Dも忘れずにね
広木雅斗:OK!
広木雅斗:6D10+2D10+14
DoubleCross : (6D10+2D10+14) → 28[2,3,5,9,5,4]+13[8,5]+14 → 55

苗床:戦闘不能!演出をどうぞ!
広木雅斗:疾走。”LUCIFER”の操作を続けながら、苗床へ駆け寄る!
広木雅斗:(銃を使う相手なら間合いを開けてやる必要はない)
広木雅斗:(懐に潜り込んで一瞬でカタをつける!)
広木雅斗:接近。銃口が眼前に向けられるが・・・止まりはしない!
マジック・クラブ:BLAM! BLAM! BLAM!
マジック・クラブ:吐き出される爆音も、事ここに至ってはあなたの伴奏にしかならない。
広木雅斗:引き金が引かれる──
広木雅斗:よりも速く!
広木雅斗:12の刃が苗の根を引きはがす!
広木雅斗:「オレの勝ちだァァァ!」
苗床:この場に潜む苗床たちはみな切り刻まれて。
青龍院朱雀:「……」どさり。
GM:ローブを身にまとっていた、多くの生徒たちが崩れ落ちる。
広木雅斗:「朱雀・・・山本も・・・!」
広木雅斗:「おい!生きてるか?!返事してくれよぉ!」肩を掴み、揺さぶりながら問いかける
青龍院朱雀:「……ン、ううん……」
青龍院朱雀:若干のエレガントな響きを含んだ喘ぎ声、僅かに返すと共に。
: ずるり
広木雅斗:「・・・・・・!」
:首筋から、異様な形態の小さな異物が這い出して。
:びくりと痙攣して、動かなくなる。
青龍院朱雀:「──まさ、と……?」
青龍院朱雀:未だ呆けた表情ながら、僅かに目と口を開く。
広木雅斗:「へ・・・やっと戻りやがった・・・バカヤロォ!」そう言って、強く抱きしめる
青龍院朱雀:「……」
青龍院朱雀:「よく分からないけど、心配させてしまったようだね。すまない」
広木雅斗:「・・・!!・・・・・・本当に!・・・良かった・・・・・・!」涙を滲ませながら、震えた声で呟くように
青龍院朱雀:「っ……」頭痛をこらえるように顔をしかめかけて
青龍院朱雀:「なに、僕はもう大丈夫だとも」背中をとんとんとゆっくり叩く。
青龍院朱雀:「……しかし、ここはどこだい?随分と暗いが……いや」
広木雅斗:「・・・ったく、こんな時くらい、無理すんなよコノヤロー・・・」
青龍院朱雀:「プラネタリウムか?」美しいものに心奪われたように呟く。
GM:真っ暗な部屋が、不意に姿を変える。
GM:そう高くないはずの天井に、窓を包んだ暗幕に。
広木雅斗:「・・・ここはただの教室で・・・?!!!!!」
家永千波:「…………え……?」戦いを終えて、力が抜けたように蹲っていた。異変に気付いて、顔を上げる。
GM:星々のような瞬きが映りこむ。
GM:距離感覚が狂っていく。
GM:どんどんと教室が広がっていくような錯覚。
レミナ・ローレンス:「これ、は……!」「み、みんなっ!」
家永千波:「な、何……これ……っ!?」
GM:そして、再び。
レミナ・ローレンス:一息入れる間もなく、二人の傍へ駆け寄ろうと必死に足を急がせるも。
GM:──声が、響く。
"ネクタール":「ふ」「ふふ」「ふふふふふ」
レミナ・ローレンス:聞き覚えのある、耳障りな声に足をぴたりと止める。
GM:調子だけは上品な、笑い声。
レミナ・ローレンス:「"ネクタール"……っ!」
"ネクタール":「ご苦労様でした」「実験の成果は上々です」「お陰様で」
GM:星空の中に紛れ込むような、人影が浮かび上がる。
GM:宇宙を内側に閉じ込めた外套から、鈍く輝く瞳と"苗床"とよく似た花が幾つも出ている。
家永千波:「ひっ」その姿を目にして、怖気る。「あ、あれって……」
広木雅斗:「テメェが・・・”ネクタール”か・・・!」
"ネクタール":「私の成果はどうでしたか」「いえ、まだ果実には至っていませんが」「中々どうして悪くないかと」
"ネクタール":「戦闘行為の実践」「暴走の未発生」「健常体の維持」
"ネクタール":「安全なオーヴァードへの覚醒」「あとは苗床を維持すれば」「最後まで育めば」
家永千波:「な、何……成果って、あの気持ち悪いやつが……?」
"ネクタール":「ええ」「ええ」「ええ!」
家永千波:断片的に発される言葉と、先の戦闘の光景を重ねながら。
レミナ・ローレンス:「非オーヴァードの安定した覚醒……彼の研究の目的は。それが主だとは。調べがついていたけれど」
"ネクタール":「見た目はともかく」「福音です」「恩寵です」
広木雅斗:「・・・・・・言わせてもらうが・・・テメェの実験はクソだぜ」
レミナ・ローレンス:「……雅斗くんの言う通りよ。吐き気がする。こんな非人道的な行為を」
レミナ・ローレンス:「この子たちに……!」
"ネクタール":「・」「・」「・」
家永千波:「そう、だよ……! 誰も、そんな風にして欲しかった訳じゃないでしょ……!?」
"ネクタール":「覚醒には危険が伴います」「衝動が伴います」「半数はジャーム化します」
"ネクタール":「危険です」「そして覚醒しなければ」「いずれみな」
家永千波:「こんな……こんな力、勝手に植え付けて……!」私だって、望んでそうなった訳じゃないのに。
"ネクタール":「残念です」「とはいえあなた方も」「多くを知らないのだから」
家永千波:「知らないよ……!」
家永千波:「と、友達を、無茶苦茶な実験の材料にしていい理由なんて……そんなの、知る訳ない……っ!」
"ネクタール":「理解していただく」「収穫物は持ち帰って構いません」「きっと理解していただける」
"ネクタール":「なぜなら」「私は」「善いことをしているのだから」
家永千波:……湧き上がる、嫌悪感。敵意。怒り。それは、このレネゲイドのものではなく、
GM:滑るように周囲を蠢く影が、ゆらりと降りてくる。
家永千波:家永千波、個人としてのもの。拙くも、それを、眼差しに乗せて向ける。
広木雅斗:「いいか、よく聞けクソ野郎・・・」勢いよく"ネクタール"を指さす!
広木雅斗:「テメェはうだうだ御託を並べてやがったが・・・『オレのダチを傷つけた』、テメェをぶん殴る理由はそれで充分だ!」
"ネクタール":「ならば、どうする」
広木雅斗:「”どう”って・・・?・・・”こう”だよォォォ!!!!!!」
広木雅斗:神より生まれ、神に叛逆せし者
"それ"は肉体を突き破り、その禍々しき姿を顕現する

広木雅斗:"それ"は神に諍う12の刃にして──
広木雅斗:──"宇宙(ソラ)"に坐する者を引きずり下ろす一撃である──
GM:その刃は君の敵を確かに引き裂いた。
GM:虚ろに見える身体から、確かにごぼごぼと血が吹き出る。
"ネクタール":「カウンターレネゲイド……手痛いな」
"ネクタール":「だが」
"ネクタール":引き裂かれながら、ぐいと身を進める。
"ネクタール":傷を大きく広げながら、あなたに接近する。
家永千波:「っ、広木さん……!」その異様な振る舞いに、不気味なものを感じて。
"ネクタール":「近づいたのは貴方だけではありませんよ」
"ネクタール":エネミーエフェクト《メンタルイベイジョン》
レミナ・ローレンス:「………!」その能力の正体を見極めんと、目だけは逸らさない。
"ネクタール":至近の対象に身体の一部を埋め込み、操るエフェクト。
"ネクタール":対象の<意志>と対決を行い、勝利した場合対象の行動を決定できる。
"ネクタール":8dx+6
DoubleCross : (8R10+6[10]) → 9[2,2,2,3,4,5,5,9]+6 → 15

広木雅斗:ウオラァッ!!!!!!
広木雅斗:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[9,10]+7[7] → 17

GM:しまった。判定前に説明すべきでしたね。これはアンフェアでした。
GM:判定に失敗していた場合、ちょっと味方に攻撃してもらう予定でした。
GM:成功したので、データ的な損傷はない感じで。
GM:だが演出上はちょっとだけ支配されてもらう!
GM:その身を引き裂いた刃を通じて、種が送り込まれる。
"ネクタール":「対抗種をお持ちのあなたであれば、そう長くは制御できないでしょうが」
"ネクタール":ふわり 肉体をズタズタにかき乱されながら後退。
"ネクタール":「少々あばれていただきます」「検体の一部を回収させていただきます」「手伝っていただきます」
GM:あなたの身体の中で、激しい衝動が暴れ狂う。
"ネクタール":「おっと」「気を付けてくださいね」「やりすぎると死んでしまいますよ」
広木雅斗:「なん・・・だ・・・コレ・・・?うあぁぁ・・・!」
GM:あなたが暴れ狂い始めるのと同時に、周囲の空間が元へと近づいていく。
広木雅斗:「やメ・・・ロ・・・よ・・・せ・・・」
家永千波:「っ、あ……」青褪める。……飛び出して手を貸す事を、一瞬、躊躇した。
家永千波:二人の距離が近付ぎて、彼を巻き込んでしまうかもしれないと思ったから。
GM:影は消え、星明りは眩み、倒れている人の一部が闇に沈んでいく。
"ネクタール":エネミーエフェクト《神出鬼没》
"ネクタール":シーンを退場します。
レミナ・ローレンス:「(何か、埋め込まれて……!)」想像は付く。先ほどの生徒たちに埋め込まれた、あの種子だろう。
広木雅斗:抗う。諍う。植え付けられた衝動に。しかし──
レミナ・ローレンス:千波ちゃんを庇うように前に。「雅斗くん!気をしっかり持つの!」
広木雅斗:止められない。12の翼が無差別にその凶刃を振るう!
家永千波:「ああ……ひ、広木、さん……っ」尋常ならざる様子の仲間を前に、狼狽しつつも近付こうとして。
レミナ・ローレンス:「あたしも聞いたことがある、"対抗種"のあなたなら───!」
レミナ・ローレンス:レネゲイドを"殺す"レネゲイド。あるいは、その力なら。"ネクタール"の種にも……!
家永千波:どうして?助けてあげたい。どうやって?分からない。策なんてない、だけど。
広木雅斗:激しい痛みの中で、仲間たちの声だけが微かに聞こえる・・・
家永千波:自分の前に立つレミナさんが、そうやって声をかけているのが聞こえて。
家永千波:さっきの戦いで、自分が彼女の言葉に勇気を貰った事を思いだして。だから、
家永千波:「だ……大丈夫、だよ!」
家永千波:「広木さん、貴方なら……っ、大丈夫!!! うまく、できる、はずだから……!!!」
家永千波:精一杯、声を張り上げた。根拠なんて、何処にもないけれど。
広木雅斗:(そう・・・だ・・・オレなら・・・やれる・・・やってやる・・・!)
広木雅斗:「オオオオオオオオオオッッッ!!!!!」腹の奥に力を込め、叫ぶ。もっと、もっと!
広木雅斗:急激に力を上昇させ、自分の体ごと、種を焼く!!!
広木雅斗:「こンな・・・もんで・・・オレがぁ!オレたちがぁ!止まるわけねだろォォーーーーーッッッッ!!!!!」
GM:──あなたは、そしてあなたたちは帰還した。
GM:薄暗いだけの部屋だ。窓の外から烏の鳴き声と赤い陽光が差し込んでいる。
GM:倒れた人たちは、およそ8割ほどが残った。
青龍院朱雀:「……雅斗」
広木雅斗:「・・・・・・・・・おう、朱雀、」
青龍院朱雀:「見ていたよ」
青龍院朱雀:君の背中に視線を向けている。逸らすことなく、まっすぐと。
広木雅斗:「朱雀・・・オレは・・・・・・」少し言い淀み、
広木雅斗:「"LUCIFER"・・・・・・なんだ・・・!」
青龍院朱雀:「……」
青龍院朱雀:「おっと、心配させちゃったかな」ゆっくりと体を起こす。
青龍院朱雀:「あっ節々が痛い」
青龍院朱雀:「なにあったのこれ……ええ……?」立ち上がり
青龍院朱雀:「雅斗」
青龍院朱雀:「僕が見た"LUCIFER"は、エレガントだったよ」
青龍院朱雀:「誰よりもね」ぽんと肩を叩く。
広木雅斗:「・・・・・・へへ、ありがたい・・・お言葉、だぜ・・・」表情は崩さないが、口角は上がり
広木雅斗:腰が抜けたように、へたり込む。
広木雅斗:(椿姫ちゃん、ひとまず朱雀は・・・取り戻したぜ)

GM:一方そのころ
加藤梢:がさごそと、倒れたローブの人々を漁っている。
レミナ・ローレンス:「……ちゃん!」「梢ちゃん!」
家永千波:帰還してしばらく、その場にへたり込んでいた。……未だ慣れない戦闘に、この世の物とも思えぬ光景。
加藤梢:「ひゃ、はい!」
加藤梢:「なんでしょう、ローレンスさん」
レミナ・ローレンス:「あ、驚かせちゃった? ごめんね……」「うん、あたしたち、あの操られた子たちにかかりっきりで」
レミナ・ローレンス:力が抜けて立てない様子だが、一先ず落ち着いた彼女と、親友と寄り添う彼らの様子を伺って、ほっと胸を撫で下ろしつつ。
レミナ・ローレンス:「梢ちゃんのお手伝い、全然出来なかったから……って」
レミナ・ローレンス:「何か、探しているの?」
加藤梢:「あ、いえ、その……」
加藤梢:「作業としては彼らの鎮静化と容態の検査、それに検体の回収と……」
加藤梢:なぜか少し早口だ。
加藤梢:後ろめたいことでもあるのかもしれない。
レミナ・ローレンス:「?(梢ちゃんらしくないな……)」
レミナ・ローレンス:「……あっ」
レミナ・ローレンス:迂闊だった。そうだ。雅斗くんのお友達は、今。助けることが出来たけれど。
加藤梢:「……ああ言っておいて、特別に探していたというのは」ばつが悪そうに。
レミナ・ローレンス:「……綾織さんは、この場所に残っている子たちの中には、居なかったのね?」
加藤梢:「……はい」
家永千波:「あ……綾織ちゃん」呆けた様子でいたけれど。その会話を耳に挟んで、反応する。
家永千波:「あっ……ご、ごめんね……」それから、加藤さんの方に向き直って。
家永千波:慌てた様子で歩いてくる。
加藤梢:「初めからここに居なかったのか、先ほど回収されたかは不明ですが……」
加藤梢:「えっ」
加藤梢:「家永さん?」
家永千波:「その……まだ、終わってないのに、私……」
加藤梢:少しあたふたしている。
家永千波:「え、あ……えっと……気を抜いてた、から」
家永千波:「加藤ちゃんが、まだずっと頑張ってるのに……だから、えっと」
家永千波:ぎゅ、と制服の破けた部分を握りながら。
加藤梢:「そんな、僕はそれが当然のことで……」
家永千波:「次……何を手伝えばいい、かな」
加藤梢:「……家永さんは、その」
加藤梢:「ああして矢面に立って、戦っていたのですから」
加藤梢:「休んでいてくれて、いいんですよ?」
加藤梢:心配そうに見つめる。
家永千波:「……あ、う」
レミナ・ローレンス:「どう、千波ちゃん。まだ、頑張れる……?」
家永千波:「…………そ、それは……だって」
家永千波:「綾織ちゃんがまだ、戻ってないのに……もうダメ、なんて言えないもん……」
レミナ・ローレンス:「……そっか」小さく微笑んで。
レミナ・ローレンス:「大切な、お友達だものね」
加藤梢:「う……」
レミナ・ローレンス:「梢ちゃん……」
家永千波:「…………」心配そうに、加藤さんの目を見ている。
加藤梢:「……それでは、指示を出します」
家永千波:「……うん」
加藤梢:「仕事と言えば、それこそ僕の役目ですから」
加藤梢:「家永さん。あなたは……」
加藤梢:「休んでいてください」きっぱり
家永千波:「ふえ」
レミナ・ローレンス:「あら」
加藤梢:「休んでいてください」
家永千波:「……」そう発した彼女の眼をしばらく見て。
家永千波:「わ、分かりました……」しゅんと頷く。
加藤梢:「お願いでも提案でもなく、これは……」
加藤梢:「いや、その、理由はちゃんとあって……」
レミナ・ローレンス:「だ、大丈夫よ? 落ち着いて、ゆっくりと説明してみて?」あたふたとこちらも挙動不審になってしまう!
家永千波:「え、えっと……大丈夫、納得はしてる……よ?」
加藤梢:「すいません……つまりですね」
加藤梢:「家永さんには、戦ってもらいます」
加藤梢:「万全の状態で、今度こそ勝利するために」
レミナ・ローレンス:「なるほど……来たるべきに備えて、ゆっくりと英気を養ってもらう、って事ね」
家永千波:「うん……」今度は、はっきりと頷いて。
加藤梢:「……僕とローレンスさんでその準備をします」その肯定を、しっかり認めて。
加藤梢:「"ネクタール"に時間を与えるわけにはいきません」
加藤梢:「再戦は、すぐに」
家永千波:「……そう、だね。わかった」
レミナ・ローレンス:「待っててね。千波ちゃん。必ず、"ネクタール"の所在を掴んで」「綾織ちゃんも……探し出して、見せるから」
家永千波:「うん。……ありがとう、レミナさん」
加藤梢:「では、さっそくこれらを有効利用させてもらいましょう」右手を胸の前まで上げる。
:びちびち
GM:その手の上には、やけに生き生きとしたなま物が脈動していた。
家永千波:「……へ?」
レミナ・ローレンス:少女のお礼の言葉に。優しくウインクで返答したあと。
レミナ・ローレンス:「ひっ! ちょっと、梢ちゃん!」
家永千波:「ひ……ひゃあああああっ!」
レミナ・ローレンス:信じられないものを見る目つきで彼女を見る。
家永千波:「そ、それっ……加藤ちゃん……あ、ああ危な……っ!」
レミナ・ローレンス:「そうよ、だ、大丈夫!? 素手で触って大丈夫なの?」
家永千波:慄きながら、友人を心配そうに見ている。
GM:少女は、きょとんとした表情で首を傾げた。

GM:シーン終了。ロイス取得と購入判定をどうぞ。
家永千波:うおーロイス埋めちゃうか
家永千波:レミナ・ローレンス 〇安心感/劣等感
家永千波:広木雅斗 〇憧憬/隔意 これで!
レミナ・ローレンス:"軍神(マーズ)"ね。少々、危ういな。 家永千波 ◯庇護/不安 で取得!
広木雅斗:共に戦った戦友(ダチ)にロイスを
家永千波:購入は……ダメージもらったし応急キットにしとこう
家永千波:3dx>=8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 6[1,3,6] → 6 → 失敗

家永千波:だめ!おしまい
広木雅斗:家永千波 〇こいつ…強い!/脅威
広木雅斗:レミナ・ローレンス 〇ブチ上がる歌/猜疑心
広木雅斗:購入は応急キット!
広木雅斗:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 6[5,6] → 6 → 失敗

広木雅斗:我慢してコーラでも飲もう・・・
広木雅斗:朱雀のロイス反転も! 青龍院 朱雀 〇友情/疎外感
広木雅斗:あと侵蝕上昇とHP増減!
広木雅斗:短縮版"LUCIFER!"《吐き気がするまで愛してくれ》で侵蝕+9!
広木雅斗:(侵蝕値65→74)
広木雅斗:対抗種でHP3点失い、渇きの主で4点回復 差し引き+1点! (HP9→10)
レミナ・ローレンス:購入応急キット!
レミナ・ローレンス:3dx+4>=8
DoubleCross : (3R10+4[10]>=8) → 9[2,5,9]+4 → 13 → 成功

レミナ・ローレンス:雅斗くんにパス!
レミナ・ローレンス:使いな!
広木雅斗:「ありがとな!レミナさん!でも悪いな、後輩から奢ってもらえるなんて・・・」
レミナ・ローレンス:「いいのよ、これくらい……!(何だか、騙しているみたいで、罪悪感感じちゃうわね……?)」

ミドル4

GM:ミドル4
GM:シーンプレイヤーはPC3 他は登場任意
GM:登場侵蝕をどうぞ
レミナ・ローレンス:出ます!
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:75->79)
家永千波:家永千波の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:81->82)
広木雅斗:出ますぜ!
広木雅斗:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2

広木雅斗:侵蝕率76
GM:中々の落ち着き
加藤梢:皆さんが休めたようで何よりです
レミナ・ローレンス:グッドわよ!
家永千波:ちゃんと休んだよ!
レミナ・ローレンス:えらいぞ~!

GM:それでは情報収集を再開します……が
GM:ちょっぴり変わった感じになるのだ
レミナ・ローレンス:ほほう
広木雅斗:何ィ?!
家永千波:なんだろう

"智慧の種" 【情報:噂話・UGN 6 】
"ネクタール"の居場所 【情報:UGN 20】──レミナ・ローレンスのみ【??? 15】

家永千波:技能不明とな
レミナ・ローレンス:15……だと……?
GM:"智慧の種"の判定を成功させることにより
GM:"ネクタール"の居場所 判定方法がひとつオープンされます
レミナ・ローレンス:なるほど~!
広木雅斗:"智慧の種"の謎が”ネクタール”に繋がる・・・
レミナ・ローレンス:雅斗くん!
広木雅斗:任せといてくれ!
家永千波:うお~!やったれ!
広木雅斗:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[1,5,9,9]+1 → 10

GM:成功!
広木雅斗:オレに解けない謎はない・・・!
レミナ・ローレンス:ワーッ!
GM:それでは情報開示!

"智慧の種"
 FHエージェント"ネクタール"の研究成果。その目的は非オーヴァードを安全に覚醒させることだ。
植え付けられた者は情動と気力を糧にされることで、強制的に衝動を抑制される。
その果てに行きつくのは、上位個体からの指示に動かされるだけの精神的死体である。
所有アイテム:【デモンズシード】が判明しました。

レミナ・ローレンス:デモシじゃん!
家永千波:ほおお
広木雅斗:やっぱりロクでもない研究じゃねぇか!
GM:この辺りの解析を梢ちゃんがした感じですね
レミナ・ローレンス:おつかれさまわよ…!
加藤梢:それで、受信機能だけでなく発信機能もあるのかなって思いまして
加藤梢:場所の大体の目星が付きましたので、ローレンスさんさにやっていただくのはこちら

"ネクタール"の居場所 【情報:UGN 20】
レミナ・ローレンスのみ【調達:15】(「セーフハウス」購入)

GM:つまり……敵のセーフハウスを取得するという判定なわけ
レミナ・ローレンス:ハハァ~~~~!
GM:この情報収集判定は例外的に購入判定としても扱うものとします
レミナ・ローレンス:なるほどね~~~~~
レミナ・ローレンス:質問があります!
レミナ・ローレンス:Dロイス:「生きる伝説」の使用は可能でしょうか!
GM:可能!
レミナ・ローレンス:ヨシ!
レミナ・ローレンス:ではDロイス:「生きる伝説」の使用を宣言。購入判定を自動成功(GM要許可)させます!
"ネクタール":そ、そんな馬鹿なぁ~!
GM:いいよ~
レミナ・ローレンス:スケスケだぜ……!お前の住所!
レミナ・ローレンス:やった~!
GM:それでは情報開示!
広木雅斗:マジシャン最強!マジシャン最強!

"ネクタール"の居場所
 寄生体に搭載された受信機能、"シルバーケイン"により発見された帰巣本能。
それらを基に、レミナ・ローレンスの発想が導き出したトリックの答えとは。
敵は未だ、この教室からそう離れてはいない。位相がずれた、いわば裏の世界は隠れ潜んでいる。
意識の間隙、超人の虚をも見通す彼女ならば。部屋に仕込まれた大仕掛けを発見することが出来るだろう。
 所有アイテム:【魔王の石板】エフェクト《広域融合》が判明しました。

レミナ・ローレンス:ゲエーッ!
GM:《広域融合》建物ひとつ乗り物ひとつなどの無機物全体を身体の一部として扱えるぞ(エネミー専用)
レミナ・ローレンス:とんでもないよ
GM:あっと、一つ書き忘れてた。いかんねどうも。
GM:"ネクタール"の居場所が判明したことにより、いつでもクライマックスに突入できるようになりました

加藤梢:「被害者の皆さんから這い出たこの……」
智慧の種:梢ちゃんの手の上でびちびちのたうっている。何体も。
家永千波:「ほ……本当に大丈夫なんだよね、それ……」怯えた様子でそれを見つめている。
広木雅斗:「こんなのがオレの中にも入りやがったのか・・・」
レミナ・ローレンス:「………」引きつった顔で見ている。
加藤梢:「大丈夫です。少し治療しつつ狂わせました」
加藤梢:「これら寄生体ジャームを観察していましたが、動きに規則性が見いだせました」
家永千波:「狂わせ……す、すごいね……」よくわからないけど、加藤ちゃんがそう言うなら大丈夫なんだろうと思っている。
加藤梢:「いえ……それで、動き回る"ネクタール"を追うように動いていたんです。これらは」
広木雅斗:「”親”のもとに戻ろうとしてる・・・そんな感じか?」
家永千波:「追いかける……」両手の人差し指を立てる。右の指を、ゆっくりと左の指にくっつけて。
家永千波:「何のために……?」
加藤梢:「恐らくは"繋がり"があるからです。僕たちのよすがより、もっと原始的で機能的な」
加藤梢:「追わざるを得ないんです。これらは動物的衝動には逆らえない」
レミナ・ローレンス:「段々と、読めてきたわ……」「つまり、その種の"繋がり"は」
レミナ・ローレンス:「"ネクタール"の居所を示す、ヒントになるってこと…?」
加藤梢:「はい。追跡方法としては2種思いつきますので、安全な方から試してみます」
家永千波:「安全な方法、って?」
加藤梢:イージーエフェクト《万能器具》大きなシャーレのような物体を作り出す。
家永千波:(安全じゃない方法も気になるけど……)
加藤梢:皿の上にぼとぼとと寄生体ジャームを放り込む。
智慧の種:わさわさと特定の方向に這い出す。
加藤梢:「こう、羅針盤のように……」
家永千波:「わ……動いた!」
レミナ・ローレンス:固唾を呑んでその様子を伺う。うう。やっぱりまだ全然慣れない…。
加藤梢:「廊下の方に向かっていますね」皿を抱えて移動。
加藤梢:「……あれ?」
加藤梢:Uターンして戻ってくる。
広木雅斗:「どうした?」
家永千波:「な、なるほど……」とことこと後について行こうとして。「……え?」
加藤梢:「それが向く方向が変わってしまいまして」
加藤梢:「小分けにして試してみましょう」ぼとぼと
加藤梢:「……バラバラに動きますね」
レミナ・ローレンス:「ううん……」
家永千波:「んん……?」首を傾げている。
加藤梢:「この方策では駄目かもしれません。かくなる上は……」
広木雅斗:「”ネクタール”が高速で移動してる・・・訳ないか」
レミナ・ローレンス:「もし、この種に"帰巣本能"があるとして……」「教室内に戻ってくるってことは……梢ちゃん?」
家永千波:「うう、なんでだろう……」考え込んでいるが、大したアイデアは出ない。ノイマンなのにね。
加藤梢:「はい、安全でない方を試そうかなと」
加藤梢:「ですが、ローレンスさんに考えがあるのでしたらどうぞ」
加藤梢:「僕の案を言ったら怒られるかもしれないので」
家永千波:「え、えっと……加藤ちゃん、それって」
レミナ・ローレンス:「……ち、ちなみに」「梢ちゃんの安全でない案って……?」
加藤梢:「まあまあ、今は急ぐべき時ですよ」
加藤梢:「ローレンスさんお願いしますよ」
レミナ・ローレンス:「うん……」
家永千波:「……う、うん」納得しきってはいない様子だが。レミナさんの方を見る。
レミナ・ローレンス:少し、考えてみる。
加藤梢:「率直に申し上げて家永さんの視線を受け止めづらいです」
家永千波:「え……ご、ごめん……!?」
加藤梢:「あ、その、家永さんが悪いというわけでは」あたふた
家永千波:「そ、そうなの……? 加藤ちゃんの方、見ないようにした方がいいなら、そうするけど……」あわあわ
レミナ・ローレンス:"智慧の種"の、親の元へ回帰するという本能は。間違いなく、外ではなくこの室内に"親"の手がかりが存在することを示している。
広木雅斗:「でもアイツの姿なんて見えないぜ?」
レミナ・ローレンス:そう。現にこの室内に"ネクタール"の姿は無い。
レミナ・ローレンス:領域操作や、次元の狭間の行き来が可能なバロール、オルクス能力者でも無い限り。この部屋に隠れる場所など……
レミナ・ローレンス:「あっ……!」
レミナ・ローレンス:ふと、思い立ったかのように。ばっ、と。その場に跪き。コンコン、と床を叩いてみる。
加藤梢:「あわわ……おや、どうされましたか」
家永千波:「あ……あれ、レミナさん?」
レミナ・ローレンス:「昔ね、テレビで見たことがあるの」
レミナ・ローレンス:「あるマジシャンが、ステージに上がったお客さんを、舞台の上から"消して"みせて……」
加藤梢:「……マジックの種、という奴ですか」
レミナ・ローレンス:「観客席の後ろに、その消えた人を再出現させてみせる、てマジック」「……うん、とても鮮やかだった」
レミナ・ローレンス:ある程度床を叩いたあと。すっと身を起こし。室内の中央まで歩み、皆に振り返る。
レミナ・ローレンス:「このマジックの種。みんな、わかる?」「マジシャンが。どうやって、お客さんを舞台の上から観客席まで、運んでみせたのか」
家永千波:「そこで消えて、後ろに行くんだよね……えっと……」むむむ、と唸っている。
加藤梢:「すいません、マジックは見たことがなく……」うむむ、と眉をしかめている。
広木雅斗:「マジシャンは・・・実は”オーヴァード”だったんだな!」
家永千波:「そ、そうなの……!?」
レミナ・ローレンス:ふふ、と小さく笑い。「もちろん、マジシャンは"能力者(オーヴァード)"じゃないわ」「答えはとってもシンプル」
レミナ・ローレンス:「舞台の下に。"隠された通路"があったの」
レミナ・ローレンス:「後は簡単。人がひとり、隠れるぶんの布でお客さんを覆って……」「通路から、観客席まで移動する。……タネが分かれば、こんなものか、と思うでしょうけれど」
家永千波:「隠し通路……それでレミナさん、さっき床を叩いてたんだ……」
広木雅斗:「!!!・・・・・・灯台もと暗しってことか・・・!」必死に取り繕う
家永千波:言いながら、自分の足元を見ている。でも、何の変哲もない床に見えるけれど……。
加藤梢:「……隠された、ですか」
レミナ・ローレンス:「試してみる価値は、あるかも…」
レミナ・ローレンス:と、言葉を切り。
レミナ・ローレンス:能力の使用に、意識を集中させる。
レミナ・ローレンス:《空の楽器》
レミナ・ローレンス:室内に響き渡る、荘厳な鐘の音色。
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスが最も得意とする、ハヌマーン・シンドロームは。風と"音"を支配する能力。
レミナ・ローレンス:レミナのレネゲイド因子に乗った音波は。空気を伝って、天井から壁へ。壁から"床"へと。
レミナ・ローレンス:自身のレネゲイドに共振する、隠された反応を……
GM:──導き出した。
GM:室内随所に仕込まれた、表裏転換の大仕掛け。
加藤梢:(……"インリークォ"のエージェントが星辰館で行った事件には)
加藤梢:(別位相への大規模遷移実験が……そのノウハウを利用しているのか?)
加藤梢:(外部協力者の皆さんに、あまり深入りさせる説明はしたくないので黙っておきますが……)
GM:的確に放たれたレネゲイドの奔流を受けて、トリガーが作動する。
GM:生きた"智慧の種"の存在が、鍵となってその作動を承認する。
GM:そして、何にも増して。
GM:君たちと、敵の魔の手に侵された者たちとの絆が縁となって。
加藤梢:「……みなさん!手を繋いで!」
家永千波:無言のまま。ほう、と鐘の音色に聞き入っていたが。
GM:世界が、再び歪む。
加藤梢:「反転します!」
家永千波:「え……っ!?」言われるがまま、慌てて手を繋ぐ。
広木雅斗:「よっしゃ行くぜ!」勢いよく手を取る!
レミナ・ローレンス:「っ、な、なにっ……!?」どたどた、と駆け寄りながら雅斗くんと千波ちゃんの手を掴む!
GM:"ネクタール"が異変の音を押し殺し、実情を見せぬよう隠した際とは大きく異なり
GM:あぶくが噴き出すような耳障りな音と、何もかもがねじれ曲がるような光の奔流と共に
GM:広木雅斗、家永千波、レミナ・ローレンス、加藤梢。
GM:君たち4人はこの世界から消えた。

GM:シーン終了。ロイス取得と最後の購入判定をどうぞ。
家永千波:ロイスはもう埋まっちゃってるんだよね
レミナ・ローレンス:そうなのよ
GM:人、多いし濃密だからね
広木雅斗:光の奔流の中で・・・応急手当キットを使用!
レミナ・ローレンス:いけーっ
広木雅斗:2D10
DoubleCross : (2D10) → 17[8,9] → 17

レミナ・ローレンス:ガッツリ回復した
家永千波:すごいぜ
広木雅斗:HP27点!生き返ったぜ~!
家永千波:わたしも応急買おうかな……広木くんの範囲攻撃を早く撃つためにブルゲというのもあるけど
家永千波:買える気がしない
レミナ・ローレンス:あたしが狙うか
レミナ・ローレンス:もしくは広木くん用のボデマかな…?
レミナ・ローレンス:ブルゲ狙ってみようかな…
家永千波:じゃあ私は無難に応急狙おう
家永千波:4dx>=8 応急
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 7[1,2,7,7] → 7 → 失敗

家永千波:しょんぼり。帰ります
GM:ブルーゲイル:セットアップで使用。侵食値と行動値を5増やす素敵なおクスリだ
広木雅斗:惜しい!
レミナ・ローレンス:ちなみん……財産が!
家永千波:あ、いや財産残ってるじゃん。使います
レミナ・ローレンス:ワ~イ
レミナ・ローレンス:じゃあ……ブルーゲイル!
家永千波:1点消費で買う!
家永千波:財産点3->2
レミナ・ローレンス:3dx+4>=20
DoubleCross : (3R10+4[10]>=20) → 9[2,9,9]+4 → 13 → 失敗

レミナ・ローレンス:しょんぼり…
家永千波:そのまま自分に応急使用します。
家永千波:2d10+15 回復
DoubleCross : (2D10+15) → 8[2,6]+15 → 23

家永千波:家永千波のHPを23にした(HP:15->23)
GM:ロイスを使えば買えるね
レミナ・ローレンス:やんやん
家永千波:高い買い物だししょうがない
GM:クスリのために絆を捨てる……?
家永千波:さっきのセーフハウスより高い
レミナ・ローレンス:財産6だからとてもおしかった
広木雅斗:一応ブルーゲイル狙ってみます!
レミナ・ローレンス:行くのか……ルシフェル!
広木雅斗:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 8[5,8] → 8 → 失敗

レミナ・ローレンス:高校生…!
広木雅斗:わかって・・・いたさ・・・
家永千波:いいのさ……
GM:広木くんはクスリに手を出してはいけない
レミナ・ローレンス:ダメ!ゼッタイ!
GM:まあ、敵がデモタブ持ってると知ったレミナさんが
GM:生ける伝説でブルゲ購入して広木くんに持たせようとするところを見たかったという思いもあるがね
レミナ・ローレンス:生きる伝説がシナ1でなければなーっ!

クライマックス

GM:クライマックス
GM:シーンプレイヤーはPC1 全員登場
GM:登場侵蝕をどうぞ
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:79->84)
家永千波:家永千波の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:82->87)
広木雅斗:広木雅斗の侵蝕率を+2(1d10->2)した
広木雅斗:侵蝕率76->78

GM: 裏N市 星辰館学園高等部
GM:"ネクタール"は、そう移動していない。
GM:それは既に把握済みだ。故に接敵は、すぐに起きる。
GM:とはいえ、周囲の様子は大きく異なっていたが。
GM:異質な空間だった。異形の領域だった。そこはまさしく異界と成り果てていた。
"ネクタール":《広域融合》
"ネクタール":この教室全体と、異形の苗床は繋がっていた。
家永千波:「ひぃっ……!」
家永千波:怖気の走る光景だ。図らずも、握り締める手を強くして。
"ネクタール":膨大な肉腫を全身に生やして、拡声器めいた外形の花をその一面に咲き乱れさせて。
"ネクタール":「おや」「おやおや」「これはこれは」
レミナ・ローレンス:周囲の尋常ではない様子。放たれる異界の因子に意識が飛びそうになるも。握られた手の強さで我に返る。
"ネクタール":「来てしまいましたか」「見つかってしまいましたね」「驚きましたよ」
レミナ・ローレンス:「盲点だったわ」
レミナ・ローレンス:「てっきり校内の他の場所に身を隠していたのだとばかり、思っていたもの」
広木雅斗:「悪趣味な空間だぜ」
"ネクタール":「隠し通す自信はありましたが」「ままならないものです」「私の敵は強力だ」
"ネクタール":「それでも」「負けるわけにはいきません」「私は救わねばならないのだから」
"ネクタール":「か弱き子羊たちは」「死んでしまうのだから」「みな、死んでしまうのですからね」
"ネクタール":「ふ」「ふふ」「ふふふふふ」
家永千波:「っ……」根本的に、話の通じない相手だ。人と話す事が苦手な自分にも、それが分かる。
"ネクタール":「それでは」「手伝ってもらいますよ」「どなたかは知りませんが」
綾織仁奈:「……」むせ返るような、憂鬱な霧の向こうから。
青龍院椿姫:「……」現れる。寄生体に取りつかれた人々が。
家永千波:「あ……っ」息を呑む。……分かっていた事だ、それでも。
家永千波:「…………」
広木雅斗:「オイオイ・・・!」覚悟をしていなかったわけではない。だが、あまりにも・・・
レミナ・ローレンス:「……千波ちゃん」
加藤梢:「仁奈ちゃん……」強く、顔を歪める。押し殺したような、友の名を口から洩らす。
レミナ・ローレンス:「雅斗くんも。目を反らしてはダメ」「今のあなたたちが。思うことを。正直な気持ちを。しっかり、届けてあげて」
家永千波:「…………大、丈夫。です」
家永千波:自分に言い聞かせるように、そう呟いて。
家永千波:「ねえ……"ネクタール"」目の前の、"ただ一人の敵"を見据える。
"ネクタール":「ええ」「はい」「どうぞ」
家永千波:「"どなたかは知りませんが"、って……そう言ったね」
家永千波:「だったら、教えてあげる」
家永千波:「その子は、綾織仁奈。強くて、優しくて……とっても弟想いで、それで」
家永千波:「私の、友達だよ」
"ネクタール":「・」「・」「・」
"ネクタール":「では」「私から」「質問を」
家永千波:「……何」
"ネクタール":「種が喰らってから」「彼女はどのように」「あなたに接しましたか」
"ネクタール":「どうでもいいものと」「無視すべきものと」「扱ったことでしょう」
家永千波:「……そう、だね」
"ネクタール":「忘れてしまうのさ」「忘れてしまうということは」「どうでもいいということだ」
"ネクタール":「意味はない」「大切なのはただ一つ」「生きているということだ」
家永千波:「……」
"ネクタール":「そう」「何も問題はない」「健康は維持されている」
"ネクタール":「狂うことなく」「安全に」「何の問題もない」
家永千波:「……違うよ」
"ネクタール":「……何?」
家永千波:「貴方は、その子達に興味がないんだ。実験体としての価値以外に」
家永千波:「だから、気付いてないだけ。……ねえ、広木くん」"ネクタール"を見据えたまま。
家永千波:「"見ていたよ"、って」
家永千波:「そう、言ったんだ。貴方の、友達は」
広木雅斗:「そうさ・・・朱雀は・・・オレの戦う姿を見てた・・・」
広木雅斗:「自分の手でダチを傷つける所を・・・なんの抵抗もできずに!」
家永千波:「……そうだよ。だから」
家永千波:「今も、見てるんだ。綾織ちゃんは、私を」
家永千波:「……知ってるんだ」
家永千波:「自分じゃない力に、訳も分からず操られて」
家永千波:「ただ、その様子を見せられて。怖くて、怯えていて……」
家永千波:「ごめんなさいって、言いたくって」
家永千波:「止めてくれって、叫びたくなってる」
家永千波:「私は、その光景を知ってる」
家永千波:「……貴方には理解できなくていい」目線を切る。操られている友人の目を見て。
家永千波:「私が分かってる。それで、十分」拳を固める。
綾織仁奈:「……」その姿に、変わりはない。
青龍院椿姫:そう、変わらない。彼女たちはまだ、変わってなどいない。
"ネクタール":「そうですか」「あなたがたには」「わからないのですね」
"ネクタール":「ならば私も」「諦めましょう」「理解を求めることなど」
"ネクタール":「すべて」「そう、すべて」「あらゆる不必要なもの」
"ネクタール":「そぎ落として」「糧として」「ただ生き残らせるために」
"ネクタール":「私が変えてさしあげよう」「もちろん」「あなたたちもね」
"ネクタール":「インリークォの"葉"」「恩寵なりし"苗"」「剪定者"ネクタール"」
"ネクタール":「オペレーションを開始します」
GM:辺りに立ち込める、おぞましい臭気があなた達の気力を蝕む。
GM:難易度9の衝動判定です。
レミナ・ローレンス:ウヌーッ
GM:<意志>で判定を行い、失敗すれば暴走状態に。
家永千波:5dx>=9 意志判定
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 8[3,3,7,8,8] → 8 → 失敗

レミナ・ローレンス:4dx+2>=9 思い出の一品
DoubleCross : (4R10+2[10]>=9) → 10[4,6,7,10]+10[10]+2[2]+2 → 24 → 成功

家永千波:あっ。
GM:そしてその成否とは関係なく侵蝕率+2d10だ!
家永千波:暴走します。
レミナ・ローレンス:ちなみーん!
家永千波:家永千波の侵蝕率を+3(2d10->1,2)した(侵蝕率:87->90)
広木雅斗:みせてやるオレの意思!
GM:本当に暴走してる?
レミナ・ローレンス:84+2d10
DoubleCross : (84+2D10) → 84+16[10,6] → 100

家永千波:なんだその失敗した割に落ち着いてるのは
レミナ・ローレンス:ウソだろ
広木雅斗:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 9[3,9] → 9 → 成功

GM:さすがLUCIFER先輩
広木雅斗:78+2d10
DoubleCross : (78+2D10) → 78+9[6,3] → 87

広木雅斗:もう少し蝕んでもいいんだぜ・・・?

GM:クライマックス戦闘を開始します。

GM:エンゲージ状況を提示します。()内は行動値です。

"ネクタール"(6)、智慧の種A~C(6)、苗床A~C(6)
       5m
広木雅斗(7)家永千波(10)レミナ・ローレンス(10)

GM:戦闘の勝利条件を提示します。
GM:【"ネクタール"の戦闘不能】
GM:なお、智慧の種は戦闘不能につき、シーンから離脱します。
レミナ・ローレンス:やってやるよ!
家永千波:苗床は残ってても終わりな訳ね
広木雅斗:なるほどな・・・
GM:単体になった苗床は行動しませんね~
GM:あとこの苗床たちはトループとして扱います。
GM:さてさて
GM:セットアッププロセス。
レミナ・ローレンス:なるほどね
家永千波:セットアップないです。
広木雅斗:やることなし!
レミナ・ローレンス:ないです!
智慧の種:《融合》それぞれ苗床と融合状態になります。
レミナ・ローレンス:出たわね!
"ネクタール":《戦術》《ソルジャーコネクト》《支配者の瞳》《ファンアウト》《ありえざる存在:バトルフィールド》
"ネクタール":このコンボは至近:範囲選択の指揮下にあるトループ=苗床たちを対象とする。
"ネクタール":ラウンド中のメジャーアクションでのダイス+5、達成値+6、攻撃力+15、更に。
"ネクタール":このタイミングで戦闘移動を行う。そしてクリンナッププロセスに20点のHPを失う。
苗床:苗床たち"のみ"は、戦闘移動。PCたちにエンゲージします。
レミナ・ローレンス:こないで
GM:うふふ
GM:それではイニシアチブプロセス。
GM:行動値最高のレミナさん、家永ちゃんのどちらかからどうぞ。
レミナ・ローレンス:ではあたしから…
レミナ・ローレンス:マイナー無し。
レミナ・ローレンス:メジャー、全力移動で15m後方に。
レミナ・ローレンス:エンゲージを離脱します!(あってるかな?)
GM:OKだぜ!
GM:演出あればどうぞ!
レミナ・ローレンス:いえ!次に行うアクションでまとめて行います!
レミナ・ローレンス:あばよ取っつぁ~ん!
苗床:まって~
GM:それではイニシアチブプロセス。
GM:家永ちゃんの行動!
家永千波:はい。エンゲージはもうされてるので……マイナーで暴走解除して
家永千波:メジャー、「神懸り」《コンセントレイト》《獣の力》《獣王の力》《コンバットシステム》!対象は苗床1!
家永千波:9dx+2@7 命中
DoubleCross : (9R10+2[7]) → 10[1,2,4,4,7,7,8,9,10]+10[2,2,5,7,8]+6[2,6]+2 → 28

綾織仁奈:ひ~ん
苗床:1dx>=28 ドッジ
DoubleCross : (1R10[10]>=28) → 1[1] → 1 → ファンブル

GM:ダメージどうぞ!
家永千波:3d10+21+1d10 ダメージ!
DoubleCross : (3D10+21+1D10) → 16[5,6,5]+21+10[10] → 47

GM:戦闘不能!演出どうぞ!
家永千波:「っ……!」
家永千波:目を見開き、蹲っている。
苗床:あなた達の道を阻むように、拳銃を構えて迫る人影には
家永千波:意識を撹拌されているような不快感と、苦痛。
家永千波:絶えず気を張っていなければ、自分が自分でなくなってしまうようで。
家永千波:レネゲイドの暴走……聞いた事はある、だけど。
家永千波:初めてだった。これほどまでに汚染性の高い敵と、この距離で相対するのは。
家永千波:(っ、こんな……時に!)
家永千波:蹲ったまま、四肢が捩じれるように痙攣する。自律戦闘能力が、意思を外れて起動しかけている。
家永千波:瞳の色が移り変わる。明滅する。赤青赤。
家永千波:……色づいた視界の向こうに、友人の姿を捉える。
綾織仁奈:「……」見知った顔がある。彼女だけではない。
家永千波:「っ、あ…………綾織……ちゃん……!」食い縛り、面を上げる。
綾織仁奈:彼女と共に過ごした一週間の中で、知り合った後輩たちも居る。
綾織仁奈:"ネクタール"に侵された、あなたの日常がすぐそこにある。
家永千波:「……みんな、ごめんね」
家永千波:「今から、怖い思い、させちゃうと思う……けど」立ち上がる。手綱を、奪い返した。
家永千波:「大丈夫、だから……!」息を吸う。呼びかける。
家永千波:色を喪った瞳の、その奥にいる彼らに向けて。
苗床:あなたに突き付けられるのは、銃口。銃口。無機質な銃口。
GM:そして
綾織仁奈:「……」
綾織仁奈:あなたを見つけた、友人の瞳。
家永千波:「何とかする、ちゃんと元に戻れる……! だから!」
家永千波:「────私を、信じて!」
家永千波:回路起動。
家永千波:拳銃を構える、彼らの視界に。家永千波が動き出す姿を捉える。
家永千波:そして、それに反応するよりも早く。
家永千波:引き金を引くよりも、更に早く。
家永千波:「っ、あああ────!」拳の間合にいる。
家永千波:一人。最も前に立っていた友人の胎に、貫手を突き立てる。
家永千波:苗床だけを撃ち貫いた。その構造は、結合原理は、既に完全に理解している。
家永千波:二人、翻ると同時、蹴りが掠める。
家永千波:この学園にありふれた学校指定の靴、その先端が苗床を引き裂く。
家永千波:三人、四人、五人。統率された隊列の合間を縫うようにして、手練が走り。
家永千波:最後に残った、綾織仁奈と視線が交錯する一瞬。
家永千波:構えた拳銃を弾き飛ばし、踏み込み。拳の一撃。
家永千波:ずぶ、と懐で何かの潰れる音がして。
家永千波:「ごめんね、そのまま」
家永千波:「ゆっくり、休んでて」
綾織仁奈:「──ぃ」
綾織仁奈:「ちなみ、ちゃん」
家永千波:彼女を慈しむように、語り掛ける。
綾織仁奈:そのまま、彼女たちは崩れ落ちた。
家永千波:「うん」名を呼ばれて、一時だけ笑みを浮かべる。「そうだ」
家永千波:「私は、家永千波」
家永千波:「貴方の、友達だよ」倒れ込んだ彼女に、そう言い放って。また戦闘に戻る。
家永千波:家永千波の侵蝕率を+10した(侵蝕率:90->100)
GM:イニシアチブプロセス。広木雅斗のターン。
GM:君はこのまま行動しても良いし、待機を選んでも良い。
GM:待機を選ぶと、他のキャラクターが行動した後に自分の行動を持ってくることができる。
GM:動く前にぶん殴ってもらい、侵蝕率を上げてもらうという戦略もあるのだなあ。
広木雅斗:でもこの侵蝕率だとリザレクトしても100までいかないので攻撃します!
GM:OK!
広木雅斗:ではマイナー!【赫き剣LV3】
広木雅斗:消費HPは6 攻撃14の白兵武器装備 HP27→21
広木雅斗:侵蝕3上昇78→81
広木雅斗:メジャー!
広木雅斗:<コンセントレイト:エグザイル>+<渇きの主>+<伸縮腕>+<貪欲なる拳> コンボ:"LUCIFER!"《吐き気がするまで愛してくれ》
GM:ちなみにマイナー時点で侵蝕率が80を超えたので、ダイスボーナスは+2Dですぞ!
広木雅斗:9dx+4@8
DoubleCross : (9R10+4[8]) → 10[3,3,4,6,7,8,9,9,10]+5[2,4,4,5]+4 → 19

GM:攻撃対象は誰ですか?
広木雅斗:ここは・・・苗床!
GM:OK!
苗床:1dx>=19 ドッジ
DoubleCross : (1R10[10]>=19) → 1[1] → 1 → ファンブル

青龍院椿姫:ひーん
GM:お前のドッジ全然ダメじゃん!
GM:ちなみに苗床っちは非オーヴァードなので
GM:対抗種の効果は適用されない
GM:そこんところ気を付けて、ダメージどうぞ!
広木雅斗:おけまるっち 2D10+14
広木雅斗:2D10+14
DoubleCross : (2D10+14) → 6[5,1]+14 → 20

GM:そのダメージは……
GM:戦闘不能!
GM:メジャー分の侵蝕率上昇を書き留めたら演出どうぞ!
広木雅斗:侵蝕上昇11 侵蝕率81→92 渇きの主でHP4回復21→25
広木雅斗:「クソッタレ・・・・・・」間に合わなかった。
広木雅斗:そうだ・・・あの時。朱雀たちを助け出した後・・・”ネクタール”の野郎が姿を見せた時。
広木雅斗:オレの手が。翼が。もう少しでも届いていれば。オレが・・・あんな洗脳まがい、さっさと振り切っていれば・・・
広木雅斗:そんな未練がましい思いが・・・不意に胸の中にやって来た
広木雅斗:(いや、今は・・・そんな事は考えるな!be coolだ!)
広木雅斗:(最小限の手数で正確に・・・そして複数同時に処理する・・・最短で、傷一つ付けずカタをつけろ!)
広木雅斗:(脳味噌も体も能力も使い切れるだけ使い切れ!!!そこまでしなきゃ・・・)
青龍院椿姫:「……」ふらふらとした足取りで、近づいてくる彼女たちは。
青龍院椿姫:あなたに向けている。暗い銃口と、呆けた瞳とを。しかし確実に。
広木雅斗:(朱雀にも椿姫ちゃんにも!申し訳が立たねぇだろ!)「"LUCIFER!"」
広木雅斗:もはや引き金すら引かせない。”LUCIFER”の刃の一つ一つが、彼女たちの苗床へ向かっていく。
広木雅斗:「ハァァァァァァッッッッッッ」丁寧に。丁寧に。根を張った苗床を切り離していく。
青龍院椿姫:「……ぁ」ばたり、ばたりと。
苗床:解放された人々が倒れていく。
広木雅斗:「ハァ・・・ハァ・・・上手く・・・やれたみたいだな・・・」
広木雅斗:(かすり傷一つでも付けてみろ・・・朱雀にどれだけ怒られるか・・・想像したくもない)
広木雅斗:「もう少しで終わるから・・・それまで夢の中で待っててくれ・・・マドモワゼル」
広木雅斗:(アイツなら、きっとこう言うんだろうな・・・)
GM:イニシアチブプロセス。苗床の手番。
苗床:マイナーで《形状変化:速》シーン中行動値+LVx6。次のラウンドではこちらが先に行動します。
苗床:メジャーで《オールレンジ》《戦神の祝福》ダイス+3、ダメージ+5D。拳銃を用いた射撃攻撃をします。
苗床:対象は侵蝕率の一番低い広木雅斗。
苗床:8dx+12
DoubleCross : (8R10+12[10]) → 10[6,6,6,7,8,8,8,10]+1[1]+12 → 23

広木雅斗:ドッジです!
GM:どうぞ!
広木雅斗:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[1,3,3,4,7,10]+5[5] → 15

苗床:死ねェ~ッ
レミナ・ローレンス:キャーッ!雅斗!
苗床:8d10+3
DoubleCross : (8D10+3) → 34[8,10,6,1,3,2,1,3]+3 → 37

広木雅斗:回避+1を忘れていたけど焼石に水!
広木雅斗:死亡!そしてリザレクト!
広木雅斗:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3

広木雅斗:侵蝕+3 侵蝕率95に
苗床:演出はカット!もういっぱいやったからね!
GM:ネクタールの支援効果入れ忘れてた……
広木雅斗:かくかくしかじかで撃たれて死んで蘇った!
レミナ・ローレンス:あら!
GM:まあいい、次!
"ネクタール":マイナーで高速振動ブレードを起動。
"ネクタール":メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《オールレンジ》《コンバットシステム》《戦神の祝福》《伸縮腕》《怒涛の大蛇》ダイス+6、ダメージ+5D、射程視界化、対象シーン選択化。
"ネクタール":高速振動ブレードによる白兵攻撃、対象はPC全員!
"ネクタール":11dx7-1
DoubleCross : (11R10-1[7]) → 10[1,3,3,3,4,4,4,5,7,8,9]+5[1,3,5]-1 → 14

"ネクタール":「え」「え」「え」
GM:雑魚!
家永千波:うおお回避!
レミナ・ローレンス:これマジ?
家永千波:7dx+1>=14
DoubleCross : (7R10+1[10]>=14) → 8[1,1,2,5,6,8,8]+1 → 9 → 失敗

レミナ・ローレンス:ドッジ!
レミナ・ローレンス:4dx+1>=14
DoubleCross : (4R10+1[10]>=14) → 9[2,5,7,9]+1 → 10 → 失敗

レミナ・ローレンス:クゥ~ン
広木雅斗:男ならガード!
"ネクタール":7d10+12 死ね!
DoubleCross : (7D10+12) → 32[6,1,4,8,7,5,1]+12 → 44

家永千波:死んじゃう~
GM:家永ちゃんは誰のロイスを切るんだよ~
レミナ・ローレンス:やめち!
GM:へっへっへっへ……
家永千波:うええ……
広木雅斗:死 リザレクト!
広木雅斗:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

家永千波:両親のロイスをタイタス化して昇華……!
広木雅斗:侵蝕値99
GM:りょ……両親!
レミナ・ローレンス:ママ!パパ!
GM:ごめんね……
家永千波:家永千波のHPを14にした(HP:23->14)
レミナ・ローレンス:ダメージ適用時
レミナ・ローレンス:"ネクタール" P興味/N◯脅威を N◯敵意に変換。タイタス昇華で復活します。
レミナ・ローレンス:そして
デビー:《鏡の盾》
広木雅斗:あ、あなたは!
"ネクタール":ウゲェーッ!
デビー:自身のダメージのLV×20分……即ち44点! テメーも喰らいなッ! ネクタール!
デビー:HP11 侵蝕値108
"ネクタール":甘いぞデビー!
"ネクタール":私にはこの魔王の石板とデモンズシード4枚がある……
デビー:なにっ
"ネクタール":受けるダメージは20点軽減して24!
"ネクタール":結構痛いぐらいのものよー!
デビー:そ、そんなバカな~~~~!!!(粒子となって消え失せる)
家永千波:消えないで もどってきて
レミナ・ローレンス:うん…
"ネクタール":「それでは」「切除を」「開始します」
"ネクタール":肉腫に満ちた身体から、ずるずると肉吻が伸びてゆく。それらは周囲の壁面に突き刺さり
"ネクタール":至る所から鋭い刃の備わった触手が襲来!あなたたちの身体を引き裂かんとする!
家永千波:「あ、っ……!?」身構える。だが、全天角度からの覆うような攻撃。これを逃れる技量はない。
広木雅斗:「ぐあぁぁ・・・!」(まだだ・・・まだあと少し足りない・・・もっと・・・!)
レミナ・ローレンス:経験から分かる。今のあたしを身を蝕み、活性化しているレネゲイドの値では。
家永千波:「いぎっ、ああ、ああっ……!」
レミナ・ローレンス:先ほどの戦闘のような再生能力(リザレクト)を行使することは出来ないだろう。
レミナ・ローレンス:なら、今のあたしに出来ることは。せめてこの子たちの戦闘の邪魔にならないように。この場を離れて、支援を行うこと。
家永千波:斬撃、斬撃、斬撃、斬撃。オーヴァードの再生速度を上回るその連撃。削り、血が噴き出す。崩れ落ちる。
レミナ・ローレンス:「み、みんっ」みんな!と。仲間の悲痛な叫びに戸惑う声を上げる暇もなく。その触手が自身の身体へも襲いかかる。
レミナ・ローレンス:結局、あたしは。この子たちの足手まといにしか、ならないのか。迫る衝撃に身を竦めるように。ぎゅっと目を瞑った。次の瞬間。
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスの身体は。バチン!と。閃光が弾けるようにして消えた。
デビー: 
デビー:一瞬の静寂の中。
デビー:《スポットライト》
デビー:禍々しい異界と成り果てたこの空間に射す、一筋の光。
デビー:「………随分と」
デビー:「暗いな。ここは」
デビー:場違いに陽気な声。飄々とした様子で言葉を紡ぐ彼女の様子は、今までの彼女(レミナ)のモノでは無い。
デビー:生来の気の弱さから来るものだったのか、少々猫背気味だった背筋はぴんと伸び。
デビー:穏やかで柔和な雰囲気は一変し、強かに、自身に満ち溢れたものに。
デビー:少女の面影を残した花のような笑みは、凶暴に。しかし人を惹きつけて止まない、艶やかな微笑みに。
デビー:長すぎる髪に覆われていた、煌めく海を思わせるサファイア・ブルーの気高き瞳で、眼前の敵をしかと見据えていた。
広木雅斗:「?!レ、レミナさん・・・?いや・・・」
"ネクタール":「おや」「なにか」「変わりましたか」
"ネクタール":「切り替わり」「入れ替わり」「自我の分裂」
デビー:「初めまして。皆様方。レミナはちょっと……」こんこん、と頭を叩いて。「眠ってしまったみたいでね」
デビー:「代わりに僕が、相手をしよう」「"ネクタール"」
デビー:挨拶も程々に。言葉を切るや否や。ぱちんと指を弾く。
デビー:指を弾いたと同時、その姿は消失し───。
デビー:《スポットライト》
デビー:苗床に操られた子供たちの中。
デビー:人混みの中の交差点を歩くように、ごく自然に歩んでいる。
"ネクタール":「消えた」「高速移動?」「意識誘導?」
デビー:「さて、"ネクタール"」「キミは。僕の友人の、そのまた友人の。怒りに触れた」
デビー:問いには答えず、ぽつりぽつりと言葉を漏らす。
デビー:「しかしね、キミは同時に」「僕の逆鱗にも触れてしまった」
デビー:「心当たりは、あるかな?」
"ネクタール":「興味がないな」「ハヌマーン・エンジェルハイロゥ」「能力の分担」
"ネクタール":「面白い」「知りたい」「その力」
デビー:「なんだよ。僕の能力(からだ)にしか興味が無いってか」ぷくりと頬を膨らませつつ。再度指を弾く。
デビー:ぱちん。
デビー:消える。
"ネクタール":「協力してもらいたい」「それ以外には」「──?」
デビー:《スポットライト》
デビー:「折角だから聞いてけよ」「僕が何より、怒りを覚えたのは」
デビー:「きみが。マジック・クラブと偽り。ショーを楽しみに見学に向かった子供たちの"好奇心"を利用して。自身の実験に利用したことさ」
"ネクタール":「ふ」「ふふ」「ふふふふふ」
デビー:現れる。指を弾く。消える。
デビー:「手品とは。マジックとは。奇術とは」
デビー:「人々に束の間の夢を体験してもらう、魔法なんだ」
デビー:「帽子からハトを出し。トランプの数字を見事言い当て、モノやヒトを。あっという間に消してみせる」
デビー:「その瞬間の。人々の驚愕とため息は、奇術師にとって何より得難い報酬なのさ」
デビー:指を弾く。消える。─────
デビー:《スポットライト》《スポットライト》《スポットライト》
デビー:「対して」「キミがマジックと称し」「行った所業とは」
デビー:"ネクタールの"前方。右方。左方に。
デビー:「無垢な少年少女たちの心を操り」「自身の実験と称し」「あまつさえ、その命すら友の手で奪わせようとした」
デビー:オーヴァードへの覚醒には常に暴走というリスクが存在する。
デビー:安全なオーヴァードへの覚醒。大いに結構。
デビー:「しかしね」「ネクタール」「キミの行う"実験"とやらには」
デビー:「人として」「オーヴァードとして」「一番、大切なものが欠けている」
"ネクタール":「それは」「なんだというのだ」「奇術師」
デビー:"ネクタール"のその問いに。待ってましたとばかりに口を揃えて、それを言葉にする。
デビー:「「「感動(こころ)さ」」」
デビー:ぱちん。消える。
デビー:「キミが行ったことはね、ネクタール」「奇術師への冒涜に他ならない」
デビー:「だから。明確な意志を以って、あえて宣言しよう」
デビー:《スポットライト》
デビー:"ネクタール"の眼前。光射したその場所に、デビーの姿は無く。
デビー:「奇術師(ぼく)は。お前を」"ネクタール"の背後。ぽんっ、と彼の肩に手を乗せて。
デビー:「許さない」
デビー:瞬間。何重にも当てられた空からの光がデビーひとりに収束していく。
デビー:身体に受けたレネゲイドを含む衝撃を只、受けるのではなく。出力に変換する、諸刃の剣。
デビー:彼女がぐにゃりと。溶け出したかのようにその姿を変え───
デビー:ぼ ん っ
デビー:轟音と共に、爆発した。
"ネクタール":「が」「ぁ」「ぁぁぁ!」
"ネクタール":光に焼かれ、全身を焼けただれさせる。おぞましい肉塊。
"ネクタール":しかし
"ネクタール":「感動(こころ)」「情動(こころ)」「輝き(こころ)」
"ネクタール":「私は」「君(それ)を」「否定しよう」
"ネクタール":「いのちだ」「それだけだ」「しんでしまえば」
"ネクタール":「「「何の意味も無い」」」
"ネクタール":まだ、動く。いのち長らえる。ひたすらに醜く。
家永千波:……倒れ伏したまま。
家永千波:どこか遠くに、彼らの声が聞こえている。
家永千波:「……ぁ」
家永千波:侵食率、100%
家永千波:超人(オーヴァード)にあって、尋常なる再生の限界。
家永千波:それより先は、心を削る戦い。
家永千波:家永千波に、それができるか。
家永千波:……痛い、恐ろしい。もう、戦いたくない。
家永千波:そんな、ごく当然の想いが湧き上がって、
家永千波:"ママ"、と。
家永千波:助けを乞うように、思わず口をつきそうになって。
家永千波:(……違う)
家永千波:それを、呑み込む。
家永千波:腕を突いて、這うように立ち上がる。
家永千波:ここには、私のために暖かな食事を用意してくれる誰かなんていない。
家永千波:(私が、やるんだ)
GM:クリンナッププロセス。
GM:《ありえざる存在:バトルフィールド》の効果により、最後の苗床のHPは20失われる。戦闘不能。
GM:2R。
GM:セットアッププロセス。
デビー:無し。
家永千波:ないです。
"ネクタール":《戦力増員》
デビー:???
家永千波:なんて?
"ネクタール":種別:トループのエネミーを未行動で登場させる。
家永千波:ウゲェ~~~
広木雅斗:聞いてないぜ~~!
デビー:呼んでないよ~~~~
"ネクタール":《ありえざる存在:バトルフィールド》の効果で倒れた分の一体を、自らのエンゲージに登場させて。
智慧の種:《融合》。
GM:それではイニシアチブプロセス。
GM:行動値10のどちらか!
デビー:僕から行こう。
デビー:マイナー無し。
デビー:メジャー 《エンジェルボイス》 対象・マサト。 次に行なうメジャーC値-1(下限5)判定ダイス+4個。
広木雅斗:うおおおおーーー!
デビー:「止まない雨が無いように」
デビー:レミナが紡ぐ唄とは違う。ハイテンポのリズムと音域に乗った歌。
デビー:「明けない夜は無い。そうだろ。"明けの明星"」
デビー:広木雅斗を包み込む暖かな膜は。身体の奥底から湧き立つ高揚感を増幅させる。
デビー:「先ほどの攻撃で手応えが無かったのは。彼の傍にまだ、あの"種子"が存在しているからだ」
デビー:「マサト。君のその翼なら……」
デビー:エンジェルボイス分の侵蝕をプラスします。現在侵蝕値112
広木雅斗:「サンキュー、・・・”デビー”さん・・・まさにタネ明かしだな・・・任されたぜ・・・!」
GM:イニシアチブプロセス。家永ちゃんの手番。
家永千波:こちらは……待機します!
GM:OK!
GM:それでは……LUCIFERの時間だ!
GM:広木くん!夜明けの一撃を決めてやれ!
広木雅斗:マイナー!【赫き剣LV3】!
広木雅斗:消費hPは・・・2!攻撃力10武器を作成 HP3→1
GM:ギリギリギリギリギリギリを求めて十字を引きちぎれ!
広木雅斗:侵蝕率3上昇99→102
広木雅斗:メジャーアクション!
広木雅斗:<コンセントレイト:エグザイル>+<渇きの主>+<伸縮腕>+<貪欲なる拳>+<ジャイアントグロウス> コンボ:"LUCIFER!!!"《天が割れるまで愛してやる》
GM:来い!
GM:ダイスはキャラシのコンボ100%+7Dだ
GM:クリティカル値も更にー1されているぞ!
GM:攻撃対象の宣言も忘れずにな!
広木雅斗:攻撃対象は・・・ネクタールと智慧の種3体と苗床!
GM:判定どうぞ!
広木雅斗:エンジェルボイスのバフも合わせて・・・
広木雅斗:16DX+4@6
DoubleCross : (16R10+4[6]) → 10[1,1,1,1,2,4,4,4,5,5,5,7,8,8,10,10]+10[1,3,3,5,9]+3[3]+4 → 27

智慧の種:ガード
"ネクタール":6dx>=27 ドッジ
DoubleCross : (6R10[10]>=27) → 9[1,1,5,8,9,9] → 9 → 失敗

GM:命中!
GM:全員オーヴァードなので対抗種が乗るぞ
GM:そしてジャイアントグロウスもあるので、通常のダメージダイス+4Dだ
広木雅斗:3D10+2D10+2D10+14
DoubleCross : (3D10+2D10+2D10+14) → 14[3,2,9]+11[2,9]+5[2,3]+14 → 44

"ネクタール":また44ダメージかい!
"ネクタール":20点軽減して24ダメージ!
智慧の種:そしてこいつらはHP27!戦闘不能!
広木雅斗:装甲無視をくらえ種ども!
苗床:それにより苗床も活動停止だ!
GM:演出どうぞ!
広木雅斗:(ここまでお膳立てしてもらって・・・決めないわけにいかないよな・・・)
広木雅斗:(分かる・・・あとほんの少しで・・・”越える”)
広木雅斗:初めてオーヴァードに覚醒したあの日。UGNの支部長から聞いた話を思い出す・・・
広木雅斗:短い期間の内に何度も”能力(ちから)”を使うと、次第にレネゲイドに体と心を蝕まれ・・・
広木雅斗:”化け物(ジャーム)”に成り果てる、と──
広木雅斗:(・・・だが、もしそのギリギリ・・・瀬戸際を少し超えた領域に手を伸ばせば、とてつもない力を手に入れられる・・・)
広木雅斗:(きっと大丈夫だ・・・オレには・・・”コッチ”へ引き戻してくれるダチが・・・仲間たちが・・・居る!)
広木雅斗:「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
広木雅斗:叫べ。越えろ。
広木雅斗:(オレはつくづく周りの人間に恵まれている。みんな・・・輝いてて・・・強くて・・・)
広木雅斗:(だからオレも・・・みんなに少しでも近づけるように・・・もっと強く・・・)
広木雅斗:「強く・・・・・・強く!!!!!!!!!」
広木雅斗:禍々しい翼はその数と大きさを増し、その代償か、髪の色は抜け落ちている
広木雅斗:その瞳は金色のような、輝く琥珀のような・・・
広木雅斗:かつてない力。高揚。
広木雅斗:(だが流されるな・・・目的をちゃんと意識しろ。それは・・・あの種どもだ!)
"ネクタール":僅かにたじろぐ気配がある。
広木雅斗:"それ"は神に諍う12の刃にして──
広木雅斗:「──誇り高き堕天使の"翼"である!!!」
GM:その剣は、カウンターレネゲイド。
GM:裏切り者の、同族殺し!
広木雅斗:全長10mほどに増大した巨大な翼が智慧の種と”ネクタール”を同時に捉える!
"ネクタール":「あ」「ぐぁ」「がぁぁあ」
広木雅斗:(”LUCIFER"は本来複数相手は得意じゃねぇ)
広木雅斗:(一人の敵に意識と攻撃を集中させてこその威力だ。だが・・・)
智慧の種:異形の命、刈り取る力は。曙光の如く、確かに注ぎ込まれて。
広木雅斗:「このデカさとパワーなら!まとめてブッ飛ばせるぜェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!」
"ネクタール":「や」「め」「ろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
智慧の種:畏るべき"ネクタール"の主より授けられた種。根こそぎ全て滅ぼし尽くされた。
"ネクタール":「あ」「ああ」「あああああ」
"ネクタール":「福音が」「恩寵が」「叡智が」
広木雅斗:「オラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
"ネクタール":「種が」「火が」「消えてゆく」
"ネクタール":ぶちぶちグチャッ!
"ネクタール":12の刃に刻まれ、抉られ、引き裂かれ。
広木雅斗:「どりゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」
"ネクタール":殺されて、殺されて、殺されて。
広木雅斗:「消・シ・ト・べェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!」
"ネクタール":「あ」「ああぁ」「ああぁアアアァァァァァ!!!!!」
"ネクタール":ぶつ切りになって。ぐちゃぐちゃになって。塵となって。
広木雅斗:──そして
広木雅斗:──黒い嵐が去った跡には
広木雅斗:「・・・テメェだけだぜ!”ネクタール”!!!」
"ネクタール":「・」「・」「・」
"ネクタール":「私の」「命は」
GM:人間であればひと呼吸。かの怪物にとっては一言放つほどの間を置いて。
"ネクタール":「「「不滅だ」」」

広木雅斗:コンボ分の侵蝕増加+16 侵蝕率118
広木雅斗:「子羊だの恩寵だの・・・」
広木雅斗:「高えところから見下すような物言いがムカつく奴だったが・・・」
広木雅斗:「ご自慢の研究成果をぶっ壊されて・・・ようやく”叩き落せた”ぜ・・・!」
広木雅斗:「テメェのいいなりの”子羊”も!身を守る”恩寵”も!もう無えんだよ!」
広木雅斗:「だから最後は・・・テメェの身一つで!」
広木雅斗:「自分がやっちまったことの”重さ”・・・受け入れろ・・・!」
広木雅斗:振り返る視線の先には・・・”マーズ・ポゼッション”。
広木雅斗:(オレはまだ・・・あの子の全力を見たことはない・・・傷つけちゃいけない相手ばかりだったから)
家永千波:「……」小さく頷いて、応じる。"ネクタール"から視線を逸らさぬまま。
広木雅斗:(でもきっと・・・やってくれる。あの子なら。)
広木雅斗:「だから・・・頼んだぜ!オレたち全員分の怒り・・・あの野郎にぶつけてくれ!」
GM:イニシアチブプロセス。ネクタールの手番。
"ネクタール":マイナーでPDWの効果使用。メインプロセスでのこの武器による攻撃対象を範囲(選択)に変更。
"ネクタール":メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《オールレンジ》《コンバットシステム》ダイス+6。
デビー:待ちな!
"ネクタール":PDWを用いた射撃攻撃をします。対象は家永ちゃんと広木くん……なんだ!
デビー:《ミスディレクション》を宣言! 対象:範囲(選択)を対象:単体に!
"ネクタール":お前に何ができるというの……グアァァァ!
デビー:改めて対象を選び直しなァ!
デビー:侵蝕値 117!
"ネクタール":ならば攻撃対象は家永ちゃんだ!なんか殴り掛かってきそうだしね!
家永千波:ひええ~
"ネクタール":13dx7+11
DoubleCross : (13R10+11[7]) → 10[1,1,2,3,3,3,4,7,7,8,9,9,9]+10[3,4,5,5,8,10]+5[3,5]+11 → 36

GM:ほんと振るわないねきみら
家永千波:2dx+1 一応のドッジ
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[7,9]+1 → 10

"ネクタール":4d10+9 ダメージ!
DoubleCross : (4D10+9) → 29[9,6,9,5]+9 → 38

家永千波:戦闘不能!
綾織仁奈:誰のロイス使う?
加藤梢:倒れててもいいんですよ~?
家永千波:んんん……
"ネクタール":くくく……
家永千波:広木くんのロイスをタイタス昇華して復活。HPは0になってまた14に戻る
"ネクタール":「私は」「倒れない」「私が」
"ネクタール":「生かす」「私が」「殺す」
"ネクタール":ぶくぶくと肉体が膨れ上がる。内に生まれ出たものが、その外形を飽和する。
智慧の種: ぐちゅり ばしゅ
"ネクタール":さながら機関銃のように、あるいは魚の産卵のように。
"ネクタール":再生産された未成熟な種子が、無差別にまき散らされる。あなた達にも、周囲に倒れた人々にも!
家永千波:「っ、な……!」目を見開く。
家永千波:迷いはない。反射的に、
家永千波:回路を起動した。放たれた種子を、殺すと定めて。疾走、
家永千波:その種子の嵐を、手練が弾く、
家永千波:あるいは、受けきれぬものが何十発も肉体を穿って、しかし
家永千波:「っ、ああああ!!!」
家永千波:それらが肉に根付くよりも早く、弾き飛ばされる。血流と筋肉の隆起・躍動によって。
家永千波:────だが、足りない。この飽和攻撃の全てに抗するには、
家永千波:少女一人の四肢では、不足だ。如何に限界に稼働させようとも。
デビー:少女の視線の先。自身の手では届かない場所に伏した人々に放たれた種弾はしかし。その身を貫くことは無く。
デビー:すり抜けるように。宙を虚しく通り抜けた。
デビー:「奇術師とは」「舞台の上で只ひとり。孤独な生き物だが」
デビー:「そんな奇術師の傍に寄り添う、たったひとりの“助手”が居る」「イタズラ好きで、引っ込み思案の恥ずかしがり屋の彼女の名は」
デビー:「"Ms,ディレクション"」
デビー:ぱちん、と彼女が指を弾いた瞬間、その残像が全て消え失せる。
家永千波:「っ、──ああ」それを、観測する。自律稼働する肉体と、加速した体感時間の中で。
デビー:「1人で出来ないことは、2人で」「2人でかなわない相手には3人で」
家永千波:彼女の為した絶技を。それが友人達を救った事を。
デビー:「そうだろ、チナミ?」
家永千波:「っ、」呼吸一つ。最後の一子を握りつぶして、
家永千波:「ありがとう……っ!」そうだ。彼らは、こんなにも強くて、頼もしい。
GM:イニシアチブプロセス。
苗床:"智慧の種"戦闘不能により融合解除。行動を放棄します。
GM:……待機していた家永千波の手番。
家永千波:では、マイナーで"ネクタール"の所にエンゲージ。
家永千波:メジャーは「神懸り」《コンセントレイト》《獣の力》《獣王の力》《コンバットシステム》
家永千波:家永千波の侵蝕率を+10した(侵蝕率:100->110)
家永千波:11dx+2@7 命中
DoubleCross : (11R10+2[7]) → 10[3,3,3,4,5,5,7,8,10,10,10]+10[1,3,3,8,8]+10[8,10]+1[1,1]+2 → 33

"ネクタール":6dx>=33 ドッジ
DoubleCross : (6R10[10]>=33) → 10[1,2,4,7,8,10]+8[8] → 18 → 失敗

家永千波:あ、対象言ってなかった もちろんネクタール!
"ネクタール":ぬわーっ!
家永千波:ダメージ。オートタイミングで「?惑」《フェイタルヒット》を使用。
家永千波:家永千波の侵蝕率を+4した(侵蝕率:110->114)
GM:ダメージをどうぞ!
家永千波:4d10+21+1d10+3d10
DoubleCross : (4D10+21+1D10+3D10) → 19[10,3,1,5]+21+5[5]+22[6,7,9] → 67

"ネクタール":魔王の石板と自前のデモンズシードの効果でダメージを5点軽減……62。
"ネクタール":合計ダメージは110、最大HPは……
"ネクタール":87!戦闘終了です!
デビー:やった~!
家永千波:やったい!
GM:演出をどうぞだぜ!
デビー:あ、じゃあちょっとだけチナミちゃんに!
家永千波:OK!
デビー:「(マサト。天に反旗を翻した堕天使の名に相応しい、最高の輝きだったぜ)」先ほどの少年の活躍に、惜しみない称賛の言葉を、心で送ったあと。
デビー:そして、ともう一人の少女に声をかける。
デビー:「チナミ」
デビー:「今も。自身の内に潜む能力(ちから)が。怖いかい?」
家永千波:「……怖いよ」
家永千波:「自分の身体が自分じゃなくなるような、この力が怖い」
家永千波:「誰かを傷つけてしまう事が、怖い」
デビー:そうか、と呟いたあと。
デビー:「僕らオーヴァードが生きるということは」
デビー:「内なる衝動との戦いを。生涯を賭して行い続けるということだ」
家永千波:そうだ。だから、この数年間は、拙くとも、家永千波にとっての戦いだった。
デビー:「理性を失う化物(ジャーム)への変貌を恐れる、きみのその"恐怖(おもい)"は」「誰しもが持つ、当然のものだ」
デビー:「でもね、チナミ」「確かに、きみのその力は」
デビー:「人を容易く傷つけてしまうものだ」「けど」
デビー:「君は、その手で。確かに、友を守ってみせた」
家永千波:「っ、あ…………」
デビー:「忘れないで。君なら、出来る」
デビー:明けない夜が無いように。
デビー:開かない扉が無いように。
デビー:「"君にも"。外への一歩を踏み出して、繋いだ友の絆がある事を」
家永千波:「っ……うん」視界が潤む。それを、すぐに拭う。
デビー:どうか、忘れないで。そう微笑って。「さあ、出番だぜ」奇術師は吠える。
家永千波:何より望んだ言葉だった。この能力が、ただ恐ろしいだけの物じゃないと。
家永千波:それを示す人たちがいて。そこに希望を見て。そんな風になりたくて。
家永千波:……前を見る。その先には、
家永千波:力の大半を使いつくして、佇む"ネクタール"がいる。
"ネクタール":討つべき邪悪が、そこに居る。
"ネクタール":あるいはかつて願う者だった、恐ろしい成れの果てがそこに居る。
家永千波:そして、
家永千波:(ああ)
家永千波:(……"殺せる")
家永千波:そう思った。理解した。
家永千波:再三の接続によって距離の近くなった、
家永千波:"もう一人の自分"が示す戦闘論理。数秒先への眺望。
家永千波:(だけど、加減はできない)
家永千波:この強敵を前に、先程の苗床達のように
家永千波:殺し切らないように加減して、無力化するのは不可能だ。……そうだ、家永千波は。
家永千波:この期に及んでまだ、彼を殺す事を当然と認めていない。
家永千波:……たとえ、無意味な問答だと分かっていても。
家永千波:「……ねえ、"ネクタール"」
家永千波:「降伏、してよ」
家永千波:「貴方がどんなにひどい奴でも、私……」
家永千波:「……」
家永千波:握り締めた拳を、胸元に置いて。
家永千波:「やりたくは、ないよ」
"ネクタール":「「「・・・」」」
家永千波:誰かを殺す事への恐怖。
家永千波:デビーが言ったように、人が抱いて当然のもの。
家永千波:家永千波が何より恐れているのは、
家永千波:それを失ってしまう事だ。
"ネクタール":「私は」ずぷり。膿んだ肉腫の集積から。
"ネクタール":初めてまともな人の形をした、手が現れる。
家永千波:ああ。
家永千波:「……なんで」
"ネクタール":白い、ほっそりとしたその手は。まっすぐあなたへ伸ばされて。
家永千波:「なんで、分かってくれないの」
"ネクタール":「止まるわけにはいかない」ぐぷり 肉腫が再膨張。致命の種弾を再び放とうとする。
家永千波:「やりたく、ないって」
家永千波:「言った、のに……ッ!」
家永千波:発すると同時、動き出している。その射撃よりも早く。
家永千波:疾走する。その声を、置き去りにする速度。
家永千波:明滅、
家永千波:泣き出しそうな少女の顔が、"ネクタール"の目の前に現れて。
家永千波:同時、骨肉を抉り飛ばす打撃が撃ち込まれた。
家永千波:重ねること、瞬間に七発。
家永千波:その全てが、点在する"ネクタール"が急所へと向けられた必殺。
家永千波:その全てが、軍神の導出した、致命傷へと辿り着く最適解。
家永千波:苗床達に向けられていたものとは別格の、徹底した殺戮手練。
家永千波:……否、
家永千波:同じだ。
家永千波:家永千波に、止めようとする意思がなければ。
家永千波:本当に、「殺してもいいんだ」と思ってしまえば。
家永千波:誰に対してであろうと、こうなっていた。
家永千波:そういう力だ、これは。
家永千波: 
家永千波:ぐしゃ、と。
家永千波:命の消える音を聞いた。
"ネクタール":「ぁ」
"ネクタール":びくびくと痙攣する肉塊がそこに生まれた。
"ネクタール":もはやそれは、言葉を紡ぐこともままならない。
家永千波:「……ああ」
家永千波:そうして、家永千波は。
家永千波:この日、初めて人を殺めた。
家永千波:苦しみはある。痛みはある。……それでも、
家永千波:きっと、自分は前に進めている。
家永千波:進んでいく。これからも、この恐怖を忘れないまま。
家永千波:「……終わった、よ」皆の方へ振り返って、そう言った。
加藤梢:「……千波さん」
家永千波:「ん……加藤ちゃん」
加藤梢:ぎゅう、と激情をこらえるように。自分の腕を固く握りしめて。
加藤梢:倒れた人たちの元にしゃがみ込んでいた彼女は、立ち上がる。そしてあなたの元へ向かい
加藤梢:「──お疲れさまでした!」少し小さな友人に抱き着きながら、泣き出しそうな声でそう言った。
家永千波:「……う、あ」
家永千波:最後まで残っていた緊張の糸、その一筋が解けたようになって。
家永千波:「うああああ……加藤ちゃん……っ!」
家永千波:泣き出す。その腕の中で、思いっきり。
家永千波:そのまま、いつものような弱々しい表情で、しばらく泣き縋り続けた。
デビー:今にも涙が目から零れそうな少女と。緊張の糸が解れ、泣き出す少女を横目で見ながら。
デビー:「お疲れ様。マサト」もう一人の立役者に声をかける。
広木雅斗:「おう、・・・こんなに疲れたのは未だかつて無えぜ・・・」
広木雅斗:能力を解除し、髪色も瞳も元に戻っている。
デビー:「だろうね。あれ程の出力でレネゲイドを解放したんだもの」からからと笑いながら。
デビー:「……うん、"あの"外見のマサトも妖艶な魅力に溢れていたが」
デビー:「今のフツーのきみの姿も。とってもステキだね」
広木雅斗:「・・・へへ、まあ・・・それほどでも有るけどよ・・・」
デビー:「あるのかよ」
広木雅斗:こんなに真っすぐ褒められたこともないので、嬉しさを隠しきれていない。
デビー:くくっ、と堪えれないように笑ったあと。
デビー:「君たちとは。もっと話していたかったけれど」「そろそろ、失礼するよ」
広木雅斗:「・・・そうか。かなり助けてもらったぜ・・・ありがとな。」
デビー:「こちらこそ。素晴らしいステージを見せてくれて、ありがとう」
デビー:それから、と真摯な瞳で彼と向き合って。
デビー:「これからも、レミーと仲良くしてくれると、嬉しい」
デビー:「あいつ、友達、少ないからさ」
広木雅斗:「・・・言われなくても、」
広木雅斗:「もうとっくに・・・友達(ダチ)だぜ・・・レミナさんも・・・アンタも」
広木雅斗:「マジックショーだなんて見たことなかったが・・・」
広木雅斗:「ありゃスゲェな!レミナさんは普段は自信無さげだがよ、もっと胸張っていいと思うぜ!」
広木雅斗:「16であそこまでのことが出来るなんてな・・・」
デビー:自分も友達、との一言で一瞬、頬に赤みが差して。
デビー:「ありがとう。本心から、嬉しいよ。それと……」
デビー:「君にも、チナミにも。伝え忘れてたね。僕は。高校生じゃないんだ」
広木雅斗:「・・・え?」
広木雅斗:「まさか・・・中学生か?!」
デビー:「さあ、どうかな」不敵に笑って、一歩。彼の目の前へ。
デビー:「スザクくんと。ツバキと。チナミと、ニナと、コズエに」
デビー:「宜しくね。僕が幾つ、なのかは────」
デビー:そっと彼の唇に指先を触れて。「いつかまた会う、その機会に。教えてあげよう」
デビー:そう言い残し、煙のように姿を消した。
広木雅斗:「・・・ったく・・・」
広木雅斗:「レディに年齢聞けるような男じゃないぜ、オレ・・・」
広木雅斗:(・・・それにしても、マジシャンってやっぱ凄ぇや・・・)
広木雅斗:(たった指一本で・・・一生忘れられそうにない思い出になっちまった・・・)

GM:バックトラック
GM:それではバックトラックを開始します。
GM:まず初めに、撃破したエネミーが持っていたEロイスx1D10してもよいです。
デビー:ウェーイ!
GM:その後、各PCが保持しているロイスxD10侵蝕率を減少。帰れるか不安な場合は個数を2倍にしても良いです(経験点は減ります)
GM:その結果、最終侵蝕率が100%未満となれば生還です。それでもだめならまた振ってもよいです。
GM:駄目だとジャームになります。
広木雅斗:絆が日常に引き戻してくれる・・・
GM:今回のEロイスはネクタールの【ありえざる存在】のみ!つまり1Dです。
GM:それでは帰ってきたまえ!
レミナ・ローレンス:振るぜ!
家永千波:一応Eロ分も振ろう
レミナ・ローレンス:117-1d10
DoubleCross : (117-1D10) → 117-2[2] → 115

家永千波:114-1d10
DoubleCross : (114-1D10) → 114-5[5] → 109

家永千波:等倍で
家永千波:ロイスは残り4つ
家永千波:114-4d10
DoubleCross : (114-4D10) → 114-22[3,7,3,9] → 92

広木雅斗:まずEロイス分
広木雅斗:118-1d10
DoubleCross : (118-1D10) → 118-3[3] → 115

家永千波:あ、92じゃなくて87ですね ともあれ帰還よ
レミナ・ローレンス:あたしも等倍…で
レミナ・ローレンス:生きる伝説によりバックトラックダイス-1なので4個。
レミナ・ローレンス:115-4d10
DoubleCross : (115-4D10) → 115-21[9,2,9,1] → 94

レミナ・ローレンス:ギリ!
広木雅斗:6個もあれば等倍ぶりでええやろ!(フラグ)
GM:ええぞええぞ
広木雅斗:115-6d10
DoubleCross : (115-6D10) → 115-30[10,2,1,4,9,4] → 85

GM:全員帰還!
家永千波:ヤッター!
GM:それでは経験点配布。(ルルブ1、P.211)
広木雅斗:やったぜー!
GM:シナリオの目的を達成──10
GM:セッションに最後まで参加、よいロールプレイ、他プレイヤーを助ける言動行動、セッション進行の助け、連絡もろもろ──合計5
GM:敵のEロイス1つ──1
レミナ・ローレンス:やった~!
GM:合計16点に、各自最終侵蝕率による経験点──今回は全員5を追加し、21点。
GM:GMはその合計を3で割って+1、22点。
GM:各自ありがたく受け取れい!
GM:いただきます!
家永千波:いただきます!もぐもぐ
レミナ・ローレンス:もぐもぐ
広木雅斗:オイシイ・・・

エンディング1

GM:ED1:レミナ・ローレンス
GM: N市 第12地区 黒ノ門一丁目

GM:見事に事件を収集したあなた。レミナ・ローレンスは
GM:共に戦った加藤梢と約束した通り、依頼主でもあるUGNエージェント、黒瀬直の屋敷へ向かっていた。
GM:すなわち、七原町黒ノ門一丁目。
GM:その全域を敷地とする、広大な屋敷へと。
加藤梢:「……というわけで」長い塀に沿って歩くことしばらく。
加藤梢:「こちらが正面玄関ですね」まるで寺社のそれかと見紛う、巨大な門扉。
GM:なにやら気品ある執事だの、艶やかな髪を結んだメイドだのが待ち構えている。
レミナ・ローレンス:「………」ぽかんと空いた口が先刻から塞がらない。
加藤梢:「広いですよね」
レミナ・ローレンス:こくり、とかろうじで首肯する。
加藤梢:「それとも、アメリカ住まいのローレンスさんなら慣れているんでしょうか」
加藤梢:『オズの魔法使い』に出てくるような広い農場を脳裏に描いている。
レミナ・ローレンス:「いくら向こうも土地が広いからって、こんなお屋敷を見たの、初めてよ、あたし……」
レミナ・ローレンス:「映画のセットみたいね、ほんと……」ドラマの中でしか見たことがない、執事とメイドの姿におずおずとこちらも頭を下げる。
加藤梢:「そうですか……」ちょっと残念なような、案内を楽しみにしているような。
GM:話によると、どうやら主人はちょうどひよこに餌をやっている最中だという。
加藤梢:「それでは早速行きましょう。餌やりを拝見するのは僕も初めてです」
加藤梢:ちょっとわくわくしている。
レミナ・ローレンス:「楽しみね、梢ちゃん……!」こちらも声を弾ませながら。
加藤梢:そこそこ慣れた手つきでメイドさんたちに荷物を預け、案内されてゆくと……
黒瀬直:「……」
GM:庭に面した軒先に、和装の女が立っている。
レミナ・ローレンス:「黒瀬さ~ん!」ぱたぱたと足早に駆け寄っていく。
カラーひよこ:その前には色とりどりのカラーひよこどもが整列している。
巨大カラーひよこ:ぴよとも鳴かず、一糸乱れぬひよこどもの最後尾には何故か数mの巨体を誇るカラーひよこ……
巨大カラーひよこ:というか既にカラフルなニワトリまで居る。やはりこちらも静かに女から顔を背けない。
加藤梢:なんとなく気圧されて入っていけてない。
黒瀬直:「む、レミナくんか」
黒瀬直:「それに梢くんも。よく来てくれたな」
レミナ・ローレンス:「はい、梢ちゃんと一緒に、お邪魔しちゃいました!」
レミナ・ローレンス:それにしても、と言葉を続けて。「随分とその……ユニークな……ひよこちゃん達ですね……?」
加藤梢:「ユニークでは済まされないかと。特に後列は」
黒瀬直:「アメリカ出身のレミナくんはカラーひよこを見るのは初めてか」
加藤梢:「そこではないかと」
レミナ・ローレンス:「知りませんでした……! カラーひよこって、ここまで個体差があるものあんて……」
レミナ・ローレンス:やっぱり日本にはあたしの知らないことがまだまだあるなあ……とか零しつつ感心している。
黒瀬直:「カラーひよこは主に祭りの縁日などで扱われる、愛玩動物の類いだな」
黒瀬直:「彩色される加工環境故に、極めて短命にされる生き物だ」
黒瀬直:躾によって不動の姿勢を崩さないカラーひよこを見やりながら、淡々と口にする。
レミナ・ローレンス:「えっ。カラーひよこって。人工的に着色されたものだったんですか……?」
加藤梢:「ローレンスさん……?」
黒瀬直:「私もびっくりだったな」
加藤梢:「直さん……?」
レミナ・ローレンス:「そ、そんな目で見ないでよ!梢ちゃん!」あたふた。
黒瀬直:「それに、色もすぐ抜け落ちるものだ」
黒瀬直:「ようするに染めているだけだからな。羽毛を」
レミナ・ローレンス:「……黒瀬さんちの、ひよこちゃん達も、ですか?」
黒瀬直:「いや、この子たちは事情が異なる」
黒瀬直:「登坂慶三という男がいてな。そいつはカラーひよこの寿命・待遇の改善を夢見ていた」
レミナ・ローレンス:「それは……」「とても、素敵なことですね」
レミナ・ローレンス:「今、その人は?」
黒瀬直:「つい数日前にも収容施設で会ってきた」
加藤梢:「……インリークォの、研究員ですよね。その人」
レミナ・ローレンス:少々ほっとした顔をしたあと。"インリークォ"セルの名を聞いてはっとする。
黒瀬直:「元だな。"ネクタール"について事情聴取しに向かったのだが」
黒瀬直:「こちらが根掘り葉掘り聞かれたよ。この子たちの近況が心配で仕方ないらしい」
カラーひよこ:数百を優に超えるひよこどもには、一羽一羽すべてに名前が付けられていた。
レミナ・ローレンス:「その登坂さんも、"ネクタール"と、同じ……」
加藤梢:「……救うため、ですか」ぽつり、無意識に口から漏れ出たように。
レミナ・ローレンス:「……アプローチはだいぶ、違うみたいだけれど」
加藤梢:「……あ」
加藤梢:「いえ、その。すいません」
レミナ・ローレンス:「どうしたの、梢ちゃん」
加藤梢:「戦いの場であまり役に立てなかった僕が、まるで敵を擁護するようなことを」
加藤梢:「言ったみたいで……その」
レミナ・ローレンス:「………」その言葉にゆっくりと首を横に振り。
レミナ・ローレンス:「梢ちゃんは、UGNに正式所属している身だから。"友達"とか。"敵"との間に一線を引かなければならない時があるのは、分かっているつもりだけど」
レミナ・ローレンス:「相手の気持ちを慮って。相手がどんな理念で動いていたのかを想像するのって、あたしたちにとって。とても大事なことだと思うの」
加藤梢:「ローレンスさん……」
レミナ・ローレンス:それに。と言葉を続けて。「梢ちゃんが役に立たなかったなんて事、あたしは一度も思わなかった」
レミナ・ローレンス:「雅斗くんが居て。千波ちゃんが居て」
レミナ・ローレンス:「あなたが居たからこそ、仁奈ちゃんがまた笑って過ごせる日常を取り戻す事が出来たの」
レミナ・ローレンス:柔和な微笑みを浮かべて、ぎゅっと彼女の手を握る。
加藤梢:「うぁ、あの、その」目を丸めて、僅かに紅潮。
レミナ・ローレンス:「それでもまだ、信じられないようなら」
レミナ・ローレンス:「千波ちゃんに、聞いてみたら? 僕は必要だったか、って」
加藤梢:「その、それは少し嫌です」上ずった声。
レミナ・ローレンス:「今のあの子なら、なんて言うだろうなあ……」くすりと笑って。「そう? それじゃあ、この話はオシマイ」
加藤梢:「千波ちゃん、絶対ノーって言えないですし……」
加藤梢:「きょ、強要してるみたいになったら嫌だ……」
黒瀬直:「……ふ」
黒瀬直:「高き夢を目指すのは尊き事だ。若人ならば尚の事」
黒瀬直:「だが、まずは目の前にあることを。手の内に何があるのかを」
黒瀬直:「見極めることからだ。逸らすとろくなことにならん……という話だな」
黒瀬直:「例えば檻の中の男には、この子たちの寿命を延ばすことは出来ても」
黒瀬直:「今、餌をやることは出来ない……君たちも後でやってみるか?」
レミナ・ローレンス:「えっ! いいんですか!」予想外の申し出に小躍りしつつ。
加藤梢:「わあ……」密かに目を輝かせている。
GM:少し離れたところで待機していた少年が、大きな餌袋を持ってくる。
黒瀬直:「正峰、ご苦労……そら」
黒瀬直:餌撒き用の柄杓を2人に差し出す。僅かに動いたひよこを視線で制しながら。
レミナ・ローレンス:「うわあ……い、いいですか? 準備いい? 梢ちゃん……!」餌袋に柄杓を突っ込み、ぱんぱんにしたそれを今か今かと準備!
加藤梢:「はい……!」
レミナ・ローレンス:「い、行くわよ……! せーのっ」
加藤梢:「それーっ!」
レミナ・ローレンス:少々間の抜けた声と共に撒かれた餌は。しかし、ひよこ達の口に運ばれる間もなく。
GM:ばさばさっと、狂喜乱舞する前列のひよこどもの、そのまた前で。
レミナ・ローレンス:レミナが持参した、古びたボロボロの鞄。その口から白い鳩が一斉にばさばさと飛び立って。
レミナ・ローレンス:「あ、こら! ぴっぴ! ダメ……ぜ、全部!? 全部食べたの!?」
レミナ・ローレンス:どんな奇術かトリックか。全てを平らげた鳩は、そのまま空の彼方へ。
加藤梢:「えっ、ちょっと、レミナさん!?」
レミナ・ローレンス:「ちょっと……! 待って……!」
レミナ・ローレンス:「待ってよ~~~~!」
レミナ・ローレンス:レミナ・ローレンスが、高き夢を。奇術師の頂点に至るまでの道のりは。
レミナ・ローレンス:まだまだ、険しそうだった。

エンディング2

GM:ED2:家永千波
家永千波:……ずっと、やってみたかった事がある。
家永千波:これができたなら、自分はまた一つ前に進めるんじゃないかって。
家永千波:だから、私から誘いをかけた。
家永千波:何かって言うと、つまりだ。
家永千波:今日、二人がうちに遊びに来る。
家永千波: 
家永千波:──部屋の掃除は、あらかた済んだ。
家永千波:普通の子の部屋が、どんなものかは分からないけど……きっと大丈夫だろう。
家永千波:散らかっていた漫画やノートも、ちゃんと片付けた。
家永千波:クッションは洗濯したし、シーツも綺麗に引き直してる。
家永千波:後は、この雨戸。
家永千波:何年も閉じっぱなしになっていたそれを、いよいよ開こうとする。
家永千波:「んっ、これ……」
家永千波:ガタガタと音を立てながら、指に力を込めて。
家永千波:「め、めっちゃ錆びてる……!」
家永千波:うおお、と唸りながら引っ張り抜いた。
家永千波:ガガッ、と引っ掛かるような音がして。そのまま、
家永千波:青空が開く。
家永千波:「……あ」
家永千波:春の風が吹き込んで、髪を撫でていって。
家永千波:ああ、もっと早くに開けておけばよかったな……なんて、思ったりして。
綾織仁奈: 「 千波ちゃ~ん 」 僅かに遠く感じる、明るい声に続いて。
加藤梢:「仁奈ちゃん……」ピンポーンと、チャイムが鳴る。
家永千波:「あ……っ」慌てて、そちらに振り返る。
家永千波:玄関まで、急いで出て行こうとして。……雨戸を触って真っ黒に汚れた、自分の指が目に入って。
家永千波:「あ……ちょ、ちょっと待ってぇ……! ごめんね……!」
加藤梢:「どうして呼ぶんですか……はーい!ごゆっくり!」
綾織仁奈:「良いでしょ。梢ちゃんってば、私が風邪で寝込んでるうちに名前呼びになってるんだもん」
綾織仁奈:「名前で呼んだ方が、千波ちゃんも喜ぶでしょ」
加藤梢:「そうではなく……」
家永千波:洗面所を経由して、数分後。
家永千波:息を切らして、二人の前に現れる。
家永千波:「ご、ごめんね、待たせて……! えっと、」
家永千波:「あ、上がって……どうぞ?」
綾織仁奈:「もう、待ったよ」
家永千波:初対面の時のように、些か緊張した様子で会釈する。
家永千波:「ご、ごめんね……怒ってる?」
加藤梢:「仁奈ちゃん」
綾織仁奈:「ふふ、ごめんね。とても楽しみだったから、とっても待ち遠しかったのです」
家永千波:「そ、そうなの? 良かった……」その言葉に、へへ、と頬を緩めながら。
綾織仁奈:「うん!これっぽっちも怒ってないよ。誘ってくれてありがとう」
加藤梢:「まったく……はい、僕も」
家永千波:「……! う、うん……」
家永千波:「どういたしまして、かな」
家永千波:そう言って、また笑ってから。二人を自分の部屋へと案内する。
家永千波:全体的に物の多い印象はあるが、まあ。普通の女の子の……と言っていいだろう部屋だ。
綾織仁奈:「ふ~ん……」ちらちらと油断なく目を動かしている。
家永千波:テレビゲーム、ぬいぐるみ、本棚には絵本や少女趣味な漫画がいくつか。
加藤梢:「八幡屋の羊羹を買ってきたのですが……和菓子で大丈夫でしたか?」あまり目を配っていない。
家永千波:部屋を眺める二人の傍で、少しそわそわとして。
綾織仁奈:「なるほどね……」何かに納得したかのように意味ありげな一言。
家永千波:「あ……そうだ私、お菓子」持って来るね、と言いかけて。
家永千波:「か、買って来て……そっか。あ、ありがと……」やや申し訳なさそうに、あわあわしている。
加藤梢:「あっ、何か間違いましたか……」こちらもあわあわしだす。
家永千波:「い、いやそんなことは……!?」
加藤梢:「えっと、その……」
綾織仁奈:「もう、2人とも見てられないよね」
綾織仁奈:「見てられるけどさ。飽きないし」
綾織仁奈:「まずは座ろ?」むやみに自信ありげに仕切り始める。
家永千波:「う、うん……」促されるまま。頷いて、クッションの上に座り込む。
加藤梢:「はい……」カーペットの上に正座しようとして
綾織仁奈:さっとクッションを滑り込ませる。手慣れた動きだ。
綾織仁奈:「千波ちゃんは意気込みすぎかな」
綾織仁奈:「私たち、楽しくお喋りしにきただけじゃない」
家永千波:「意気込みすぎ……」また一段しおれて。
家永千波:「う……そうなのかも」
綾織仁奈:「ゲストを楽しませるのは、たしかにホストの役割かもしれないけどさ」
綾織仁奈:「その第一歩は千波ちゃんが楽しむところからだよ。とりあえず私にとってはね」
綾織仁奈:「梢ちゃんもそう思うでしょ」
加藤梢:「雑ですね」
加藤梢:「ですが、はい」
加藤梢:「千波ちゃんに誘っていただいただけで、それはもう嬉しかったので」
加藤梢:「あとは自然にお話できれば、もはやそれ以上のもてなしは無いかと思います」
綾織仁奈:「そういうこと」
家永千波:「そ、そっか……」
綾織仁奈:「そうなのです」
加藤梢:「あまり丸め込まれ過ぎないように気を付けてください」
加藤梢:「ですが事ここに限っては、はい」
加藤梢:くすりと、穏やかな笑みを浮かべる。
家永千波:「ま、丸め込むって……仁奈ちゃんは、別にそういう子じゃ……」
家永千波:「えっと……と、とにかく、わかったよ」
家永千波:「私が、楽しめるような話……じゃあ、えっと……」
家永千波:「…………」そこで言い淀んで。
綾織仁奈:「恥ずかしいような話?」
加藤梢:「仁奈ちゃん」
家永千波:「ひぇ!?」図星を刺された。
綾織仁奈:「大人な話~?」調子に乗る。
加藤梢:「仁奈」
家永千波:「い、いや、あの……」
綾織仁奈:「私は千波ちゃんに質問してるだけなんだよね」
綾織仁奈:「円滑に話を進めようという気づかいさ」
綾織仁奈:「ああ、そういうお話するのが恥ずかしいのかな。梢ちゃんは」
家永千波:「私、学校、ずっと行ってなかったから……そういうの、全然、縁がなくって……」俯きがちになって、上目で二人を見ながら。
加藤梢:「そういうの……」
加藤梢:(かわいいなあ)
加藤梢:「そういうの……?」
綾織仁奈:「千波ちゃんはかわいいなあ」
家永千波:「えっと、そういう、その……"大人な話"の……」
綾織仁奈:「恋バナかあ」
加藤梢:「大人な……」
家永千波:「うう……」なぜか褒められて、さらに俯く。
加藤梢:咀嚼。
加藤梢:「恋バナ……?」
家永千波:「恋バナ……です…………」肯定する。
加藤梢:「千波ちゃん」
加藤梢:「恋バナを……あ、はい」
加藤梢:「恋バナ……?」
綾織仁奈:「梢ちゃんはまだだもんね~」
家永千波:「あ。そうなんだ……?」意外、というような反応。人を見る目があまりない。
加藤梢:「え」期待されてたのかな、とか。一瞬固まって。隙が出来る。
綾織仁奈:「じゃあここで助け船」ふふんと狙いをつけて。
綾織仁奈:「梢ちゃんはどんな人と付き合いたいかな、とか」
綾織仁奈:「考えてみなよ。2人で口出ししちゃうの」
加藤梢:「付き合いたい人……」
加藤梢:「……」
加藤梢:思考だけで頬を赤らめている。
綾織仁奈:「あっ可愛い」
綾織仁奈:すすす、と千波ちゃんに寄ってくる。
家永千波:「……」じっと加藤さんを見つめて、その答えを待っている。
綾織仁奈:「ねね、千波ちゃん」
家永千波:「あ」擦り寄られて、少しだけ驚くけど。
家永千波:「……ふふ。そうかも」
家永千波:そう言って、こちらも少し肩を寄せる。
綾織仁奈:「あれね、思考が止まっちゃってるの」
綾織仁奈:「むっつりさんだからね。あれで」
綾織仁奈:「もちろん千波ちゃんとこうしてくっつくのも、私は最高なんだけど」
綾織仁奈:ふふんと笑って、それはもう、楽しそうに提案。
綾織仁奈:「バッチリ激写しちゃおうよ。私たちで挟んでさ」スマホを取り出す。
家永千波:「ああ……」思考が止まっちゃう、という話に。分かるなあ……と共感を寄せながら。
家永千波:「え、えっ……撮っちゃうの……?」勝手にいいのかな、という顔。
綾織仁奈:「可愛いものは永遠に残すべきだよ……」悪い顔。
綾織仁奈:「何もかも残ればいい、なんて言わないけど」
綾織仁奈:「忘れちゃうには惜しいじゃない」
加藤梢:「……」
加藤梢:どこか遠いところに意識を飛ばしている。
家永千波:「あ……」思い出、というやつだ。
家永千波:自分の人生から、大きく抜け落ちているものの一つ。
家永千波:「……そっか。じゃあ」こちらも、少しだけ悪い笑みを浮かべて
家永千波:するり、と加藤さんの傍へ。
綾織仁奈:ふっふっふ、と声には出さず。スマホを構えて挟み撃ち。
加藤梢:「ぇ……そんな風に抱きしめられたら……」
綾織仁奈:「こんな風に?」ぎゅっ
家永千波:「ふふ」逆側から、肩を預けるように寄りかかって。
家永千波:右手はピースサイン。
加藤梢:「──z──!」思わず上げた顔は真っ赤で。
綾織仁奈:「へへ、手はこっち」絡めとった手、無理やり向けながら。
GM:無機質な。約一名にとっては無慈悲なシャッター音。もちろん連射。
家永千波: 
家永千波:……世界から離れて、一人きりで過ごした時間。
家永千波:その間に、抜け落ちていったもの。
家永千波:そこにあったかもしれない出会い。思い出。
家永千波:その全部を取り戻すのは、きっと、無理なんだろうけれど。
家永千波:こうやって、少しずつ作っていくんだ。
家永千波:そうやって、進めていくんだ。私の人生を。
家永千波:臆病で、どんくさくて、怖がりの私だから。
家永千波:間違える事も、引き返す事も、沢山あるだろうけど。……それでも。
家永千波:そうして歩き続けたら、いつか。あの人みたいに。
家永千波:私も、誰かの憧れになれるだろうか。

GM:こうして彼女の第一歩。
GM:思い出の1ページは、友人と共に。

エンディング3

GM:ED3:広木雅斗

GM: 星辰館学園 学生食堂

GM:きみ。LUCIFER。広木雅斗は。
GM:辛い戦いの果てに、日常を取り戻した。己の身を削りながら、勝利を収めた。
GM:だけど、すべてが元通りになるわけではない。
GM:黒魔術研究会の山本くんは、新入生勧誘の時期に風邪で寝込んだことで凹んでいる。
GM:それに、あなたが失った思い出もある。
GM:同様に寝込んでいただけだと、記憶処理された思い出が。あなたの友人が見たことだとか。

青龍院椿姫:「その、私も良いんですか……?」
青龍院朱雀:「椿姫、過度な遠慮はノンエレガントだよ」
広木雅斗:「そうだぜ!今日はオレの奢りだぁ!」
広木雅斗:「焼きそばパンに・・・焼きそばに・・・そばめしだぁ!」
青龍院椿姫:「メニューはそっちで用意するんですね」
青龍院椿姫:「まあ、兄に任せたら安く済ませちゃうか」
青龍院朱雀:「僕の好みに合わせるだけだよ椿姫」
青龍院朱雀:「値段で決めないよ椿姫」
広木雅斗:「オレプレゼンツのフルコースだ・・・堪能しな!食後のロイヤルミルクティーも付けてやる!」
青龍院椿姫:「ほぼほぼ炭水化物だよそのフルコース」
青龍院椿姫:「ほぼほぼ女子に振る舞う内容じゃないよそのフルコース」
広木雅斗:「ま、マジか?そうか・・・」
青龍院朱雀:「椿姫に選択権があったら、カツ丼定食を選んでいただろうね」
青龍院朱雀:「椿姫はたくさん食べるから問題ないってことさ」
青龍院椿姫:「おごってもらうのに文句言うなんて、絶対あり得ませんし」
青龍院朱雀:「せっかく御馳走してもらう以上、エレガントな振る舞いしか許されないからね」
青龍院朱雀:「勿論、当然、ごく当たり前の大前提として」
青龍院朱雀:「僕たちは常にエレガントだけどね」
青龍院椿姫:「本当にありがとうございます。広木さん」
広木雅斗:「へへ、いいのさ・・・椿姫ちゃんの入学祝いってことで!」
広木雅斗:「あと・・・ロイヤルミルクティーはこないだのコーラの分な」
青龍院朱雀:「おや、気にすることはないのに」
青龍院椿姫:「ん、そんなことあったっけとか」
青龍院椿姫:「忘れた振りをするんじゃないんだ」
青龍院朱雀:「その手法は些かノンエレガントさ、椿姫」
青龍院朱雀:「確かに細かい貸しを恩着せがましく扱うのは品性に欠けるけどね」
広木雅斗:「う、うるせー!と、とにかく食おうぜ!冷めないうちに!」
青龍院朱雀:「雅斗と過ごした思い出を忘れる。それは実に良くないからね」
青龍院椿姫:「美味しいものは美味しい時に食べる」
青龍院朱雀:「それも大事!」
広木雅斗:「・・・・・・ああ、そうだな」
広木雅斗:「それじゃ」
広木雅斗:「手と手を合わせて」
青龍院兄妹:「「いただきまーす」」
広木雅斗:「いただきます!」
広木雅斗:(・・・そうだな。思い出か・・・)
広木雅斗:(いろいろヤバいことになったが・・・朱雀も椿姫ちゃんも、山本も)
広木雅斗:(家永さんのダチも、他にも、みんな・・・日常に戻って来れた。)
広木雅斗:(それに得たものもたくさんあった)
広木雅斗:(この学校にオレと同じ”能力者”が居るなんてことを知れた)
広木雅斗:(加藤さんとは・・・この件が無けりゃ知り合うこともなく卒業してたかも知れない)
広木雅斗:(レミナさんとは・・・接点すらなかっただろうな・・・)
広木雅斗:(結局歳はいくつだったんだろう・・・学校はどこなのかな・・・)
広木雅斗:(連絡先は聞けたが・・・正直自分からかける勇気が出せねぇ!情けないぞオレ・・・レミナさんは・・・ただ一緒に戦っただけの戦友(ダチ)で・・・そんな・・・)
青龍院椿姫:「なんか悶えてるよ」兄の右頬についたソースを拭いている。
青龍院朱雀:「しーっ」妹の左頬についたソースを拭いている。
広木雅斗:(そういえば”堕天使覚醒”(フォーリンエンジェル・オーバーロード)していた時のオレは白髪金眼だったらしいな・・・)
広木雅斗:(凄えパワーも得られたが・・・アレは使いすぎると酔いしれてしまうタイプのやつだ)
広木雅斗:(オレは堕天使だが堕落はしないのさ・・・)
広木雅斗:(でもきっと)
広木雅斗:(アレを使わなきゃいけない時が・・・必ずくるハズだ)
広木雅斗:(”ネクタール”の実験には後遺症も無かったみたいだが・・・FHにはもっとイカれた奴だっていると聞いた)
広木雅斗:(・・・もしそうなったら・・・いや、そうなる前に止められるようにならなきゃだ・・・)
青龍院朱雀:「……ふふ」眩いものを見るように、目を細めている。
青龍院椿姫:「……むぅ」危なっかしいものを見るように、目を細めている。
広木雅斗:「・・・」シリアスな表情で口に焼きそばを詰め込んでいる
青龍院椿姫:「……広木さん」
広木雅斗:「もぐもぐ・・・なんだい椿姫ちゃん?」
青龍院椿姫:「好きな食べ物ってなんですか?」
青龍院朱雀:「焼きそば以外で頼むよ」
広木雅斗:「もぐもぐ・・・そうだな・・・寿司!ステーキ!カレー!唐揚げ!あと・・・」
広木雅斗:「コーラ・・・牛丼・・・数えだしたらキリがねえや!」
青龍院椿姫:「変わらないですね」
青龍院朱雀:「椿姫はどれを作ってみるかい?」
青龍院朱雀:「味見は任せて。改善点があってもう一回振る舞う機会が残る程度に仕上げてあげる」
青龍院椿姫:「一回で十分ですよ」
青龍院椿姫:「広木さん」
広木雅斗:「?・・・ああ」
青龍院椿姫:「入学祝いは入学祝いとして、きっちりありがたくいただきましたが」
青龍院椿姫:「しっかり食べる女の子らしくない娘と思われるような、そんな情報が出るだけというのは」
青龍院椿姫:「エレガントな青龍院椿姫の沽券に関わります」
青龍院椿姫:「なので、その内美味しい……どれにしようかな」
青龍院椿姫:「あ、そうだ」
青龍院椿姫:「兄の好きな料理をなにか作って、それを広木さんにも好きにさせますね」
広木雅斗:「へぇ~、そいつぁ楽しみだな!」
青龍院椿姫:「はい。楽しみに待っていてください」
青龍院椿姫:「ではそろそろ失礼しますね。一年の教室が一番遠いので……」
青龍院椿姫:全員の食器を揃え、片づけに向かう。
青龍院朱雀:「今日も椿姫は可愛いなあ」
広木雅斗:「ったく、お前はいつもそれだな・・・オレも賛成だけど」
青龍院朱雀:「じゃ、僕らもそろそろ教室に戻ろうか」
青龍院朱雀:「次は英語だよ、少し高揚するね」
広木雅斗:「お前elegant言い過ぎて引かれないようにな?」
広木雅斗:「去年の英語の先生はゆるしてくれてたけどよ・・・」
青龍院朱雀:「なに、得点は別で稼ぐさ」
青龍院朱雀:「もちろんこの場合の得点とはエレガントさのことだね」教室へと足を進めてゆく。
広木雅斗:「結局エレガントじゃねえか!」
青龍院朱雀:「ぼくの大事なことだからね!」爽やかに笑う。
青龍院朱雀:いつも通りに、笑う。あなたが守ったもの。
青龍院朱雀:あなたが戦う中でも、変わらずあなたに見せた顔。
広木雅斗:(・・・そう、これだ。オレにとって一番大事な・・・)
広木雅斗:(”ネクタール”の野郎は気づいてなかった)
広木雅斗:(死ななくても)
広木雅斗:(ただ生きてるだけでも・・・ダメなんだ)
広木雅斗:(オレたちは・・・人は!)
広木雅斗:(この”笑顔”のために生きるんだ・・・戦うんだ!)
青龍院朱雀:「……雅斗」
広木雅斗:「・・・朱雀」
青龍院朱雀:あなたが戻る教室の前で。振り返って声を掛ける。
青龍院朱雀:「ありがとうね」
青龍院朱雀:「……何についてかは、君が考えておいてくれ!」
青龍院朱雀:「言いたくなったから言っておく!」
青龍院朱雀:そう言って、すたすたと軽やかな足取りで
青龍院朱雀:数歩歩いて席に着く。
広木雅斗:「・・・いいってことよ、オレとお前の仲だからな!」
広木雅斗:そう返す広木雅斗の顔には──
広木雅斗:笑顔が。飾り気のない、彼が守った笑顔が──

GM:『Demon Cluster or Fallen Angels Elegant Days』 To be continue...