天国(じごく)に一番近い場所


PC1:“銀糸編(シルクスハイド)平井 遊里(ひらい ゆうり)(キャラシート)PL:缶詰
PC2:“アマツメウラ”楠 一重(くすのき ひとえ)(キャラシート)PL:森田
PC3:“烈破剣(パイライト)真堂 光磨(まどう こうま)(キャラシート)PL:EXst
PC4:“二番レジ(セカンダリー・レジスター)桑幡 嗣実(くわはた つぐみ)(キャラシート)PL:里村
GM:猫口@

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ

■トレーラー

”いつまでも家に帰らない子は鬼に攫われるよ”
”隠しん坊が来るよ”

君たちのおばあさんやおじいさんは、そんな脅かしをしなかったかい?

隠し神、とは──
ブギーマンという類型の伝承的存在だ。

それらは子どもに言う事を聞かせるために生み出されたものであり、
世界各地に似たような話が残っている。

ブギーマン。トルバラン。クロックミテーヌ……。

夜で歩く子供を攫う彼らの行いは悪だ。
しかし──
その根底には子供を守りたいという父母の想いがあるというのは、
興味深いと思わないかな?

─星辰館大学 民俗学客員教授
服部石燕の授業より

GM:─────
GM:では始めて行きます。2020大N市水着回!
GM:よろしくお願いします!
楠一重:イヤッフゥ!!
楠一重:この時を長年待ったぜ
平井遊里:やほやほ!
GM:では早速PC1の平井さんから!キャラシを張って自己紹介をお願いします!
平井遊里:はい!
平井遊里https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYxIOjygIM
平井遊里:「平井 遊里(ひらい・ゆーり)。コードネームは銀糸編(シルクスハイド)…ですっ」
平井遊里:高校2年の17歳、明るい栗毛に赤フチ眼鏡、泣きぼくろがチャームポイントの普通の女子高生です。
平井遊里:UGNでは第2支部にお邪魔して、チルドレンとかやってます。
平井遊里:一般の生まれ育ちですが、覚醒当初に能力を抑えきれず暴走した時にUGNの皆さんに助けられました(詳細不定)
平井遊里:それ以降私もUGNとして頑張ってます。喧嘩とか得意じゃないですけど、私も誰かを助けられるように頑張ります。
平井遊里:一般人として過ごしてきた感性もあるので、元FHとか純正チルドレンとか、そういう世間ずれした子の学校の面倒とか見たりします
平井遊里:性能はキュマイラ・ハヌマーン・オルクスの縮地タゲロ白兵型!
平井遊里:ターゲットロック攻勢変色を狩りの統率者で味方にバラまいて殴ります。
平井遊里:どこまで逃げても縮地で追いかけます。逃しませんよ~。
平井遊里:そんな蜘蛛のキュマイラの糸使い。カフェイン取るとぽやぽやします。任務の時は気をつけなきゃですねっ!
平井遊里:あ、バディムーヴで後乗せ支援が出来ます。サポートサポート!
平井遊里:なんか今回は何するか聞いてません!でも夏っぽく頑張ろうと思います!
平井遊里:よろしくおねがいします!
GM:よろしくお願いします!かわいい………
GM:では今回何するかお教えいたしましょう…
平井遊里:わぁい

■ハンドアウト
PC1:平井遊里 シナリオロイス:戸隠幽香
君は普通の女子高生兼UGNチルドレンだ。
夏も最中の時期、君は友人である戸隠幽香に夏の旅行に誘われた。
なんでも、戸隠の実家が旅館をやっており、
そこを使えば安く海と山を堪能できるという。
特に用事もなかった君は旅行に行くことにした。
旅行当日、何事もなく出発したと思った矢先、
君たちは強烈な眠気に襲われる。

平井遊里:わー!海だ!山だ!旅行だ!
GM:いやあ楽しい旅行だよ
平井遊里:旅行疲れかしら。ついてすぐ眠っちゃうとかよくあるよね。あるある。
GM:ぜひご友人と楽しんでね!
平井遊里:ふふ、久しぶりの普通の女子高生らしい休日!
平井遊里:楽しみますよ!
GM:はーい、では次、PC2の楠さん!
GM:キャラシを張って自己紹介お願いします!
楠一重http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYsaei8AIM
楠一重:はいさーい!
楠一重:夏の女楠です。
楠一重:元々は復讐者で体もボロボロ、みんな死ぬしかないじゃないみたいなテンションで生きてましたが
楠一重:なんか色々あって出会いにも恵まれ最終的に金髪米国人ジョックボーイの家にシャアハウス堕ちしました
楠一重:今は幸せいっぱいで爛れた生活を送っています。
楠一重:所属は第三支部!新しい上司とも打ち解けて、順風満帆にやっています。
楠一重:今回は久々に身内がいない任務に出ていくということで
楠一重:この狂犬楠を舐めるんじゃねえぞってところを各方面に見せつけていきたいですね
楠一重:何をするのかは全然わかりませんが。
楠一重:性能はシンプルな単体白兵!寄っていって切る、以上。
楠一重:劇的な制圧力は持っていませんが、大概のシチュエーションで無駄にはならないのが強み。
楠一重:そんなとこかな、よろしくおねがいします!
GM:シンプルな狂犬!よろしくお願いします!
GM:ではハンドアウトはこちら!

■ハンドアウト
PC2:楠一重 シナリオロイス:住良木菫
君はUGNエージェントだ。
第四支部からの要請で、君はとある山中にいた。
依頼者は副支部長である住良木菫。
目的はFHセルと思われる施設の攻略。
しかし、施設は放棄されたように閑散としており、
FHエージェントらによる反撃も罠も無かった。
不審に思い調査を続けると、最奥部の扉に手を掛けたところで、
君たちは強烈な眠気に襲われる。

楠一重:わー!住良木さん!
楠一重:意外だったけど
楠一重:ここの再開もすごい嬉しいな
楠一重:なんか出会ってそうそう昏倒してるけど
楠一重:まあ住良木さんいれば大丈夫やろ!
GM:女エージェントに出会ったら初手睡眠攻撃は礼儀だろ
楠一重:どこで礼儀を学んだんだよ
GM:というわけでマナーを守って楽しく昏睡バトルします。
平井遊里:私はただの旅行疲れだから安心ですね
楠一重:私立ブラックリリス学園か?
GM:よろしくお願いします!
楠一重:どっちが最強の昏睡バトラーか勝負だ!!
楠一重:よろしくおねがいします
GM:では次、PC3のパイくん…改め光磨くん!
GM:キャラシを張って自己紹介をお願いします!
真堂 光磨http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYm9vOzAIM
真堂 光磨:「こんにちは。パイライト……いや、違った」
真堂 光磨:「“烈破剣(パイライト)”、真堂光磨。──名前を落とすつもりはない、そこは信用して」
真堂 光磨:賢者の石の破片より生まれたRB。一歳(十二歳)です。
真堂 光磨:所属は第十二支部。元々は第九支部のやどりちゃん、雪ちゃんに拾われた縁で第九支部へ籍を置いていましたが
真堂 光磨:十二地区で発生したR案件の解決後、人員補充として異動となりました。
真堂 光磨:また支部長、真堂啓介の弟子であり。真堂の名を継ぐ剣士として研鑽を積んでいます。
真堂 光磨:性格は平時であれば温厚。淡々とした仏頂面と抑揚の薄い喋りが目立ちますが、最近猫を飼い始めてから変わってきたらしい。浮かれてますね
真堂 光磨:シンドロームはモルフェウス/ウロボロス。戦闘スタイルは“影”を利用した立体機動と、真堂の剣術。
真堂 光磨:構成は《シャドーテンタクルス》ベースの遠距離白兵型。寄っても寄らなくても斬ります。
真堂 光磨:燃費は悪いが《砂の加護》でダイス補助もできるので、多少は汎用的にも動けるかと。
真堂 光磨:十二地区へ引っ越しも済ませて頭が桃色とか言われていますが。飼い主がんばります。
真堂 光磨:以上
猫柳麻子:頑張れ少年~
真堂 光磨:がんばるよ
GM:というわけでハンドアウトはこちら!PC4と共通だ!

■ハンドアウト
PC3:真堂光磨/PC4:桑幡嗣実 シナリオロイス:猫柳麻子
君たちは同じ飼い猫の面倒を見る同士だ。
星辰館高校から帰った猫柳が君たちに話を持ち掛けてきた。
なんでも、友人である戸隠幽香が旅行へ誘ってくれたのだという。
君たちの抱えていた事件は一段落し、そろそろ息抜きを入れてもいい時期だろう。
旅行当日、君たちも何事もなく出発できたと思われた矢先、
強烈な眠気に襲われる。

真堂 光磨:最近寝かせてもらえなかったから
真堂 光磨:なんでもないです
GM:なるほどね
真堂 光磨:とにかく三人で旅行だ! 楽しみだなー!
真堂 光磨:よろしくお願いします!
猫柳麻子:光磨は一度火が点くと止まらないのだナ。不燃物なのに。
GM:よろしくお願いします!
GM:では早速OPに入っていきましょう。
GM:皆さまよろしくお願いします!
平井遊里:よろしくおねがいします!
真堂 光磨:どうかよろしくお願いします!
楠一重:おなしゃー!

OP1

GM:─────
GM:OP1 平井遊里
GM:登場侵蝕をお願いします
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:29->34)
GM:─────
GM:星辰館高校
GM:─────
GM:本日は登校日だ。
GM:夏休みも後半に差し掛かり、皆前半の思い出をクラスメイト達と語らっている。
GM:平井遊里もその一人である。
GM:君は終礼の終わった教室に残り、友人である戸隠幽香と他愛もない話をしていた。
GM:彼女の友人である猫柳麻子も一緒だ。
平井遊里:「夏休みってさ。」
猫柳麻子:「しかし、熱いナ…」
平井遊里:「7月が終わるともう終盤って感じだよね」
平井遊里:ペタッと机に涼を求めて張り付く。
猫柳麻子:机に突っ伏しているのは猫のような癖のある茶髪の女子高生。
猫柳麻子:机に豊かな胸が乗っかり、むに、と形を変えている。
戸隠幽香:「……………。」
平井遊里:明るい茶髪を片側で編み込んだ、眼鏡をかけた女子高生。
平井遊里:頬を机に載せ、胸元の塊が重力に従ってずん、とシャツを内側から押している
戸隠幽香:そして、二人の様子をじっと見ているのは丸眼鏡の女子高生。
平井遊里:「ネコちゃんは暑いの苦手?」
戸隠幽香:こちらはスレンダー、というより幼い体型の少女だ。ツインテールがさらに幼さを醸し出している。
猫柳麻子:「苦手だ……」
猫柳麻子:「毛で熱が籠って頭が茹るのでナ・・・・・・」
平井遊里:「あー」
平井遊里:ヘタっている猫柳さんの前髪を、汗で額に張り付かないように選り分けている。
戸隠幽香:「二人ともわざとやってんの…?」
戸隠幽香:「その”むにっ”ってやつ。ねえ。」
平井遊里:「どうしたトガちゃん」
平井遊里:「あー、ネコちゃんのこれ。凄いよね」
平井遊里:筒型の筆箱でもにもにと押す。
平井遊里:「めっちゃ熱こもってそう」
戸隠幽香:「二人ともだよ!!」平井の胸をむにむにとつつく
平井遊里:「キャー!セクのハラ!」
平井遊里:反射的に力が入って猫柳さんの胸をグイグイ押す
戸隠幽香:「二人はパワーのハラじゃい!パワーの違いを見せつけて!!」
平井遊里:「そうは言っても熱がこもるんだよー!放射しないと。熱を!」
猫柳麻子:「ンニニ~~」
猫柳麻子:圧されるたびに柔らかく形を変える。
猫柳麻子:教室の男子がちらちらとこちらを見ているかもしれない。
平井遊里:「うわ、スライム。……いや待って。ネコちゃんこれ、つけてる?だいぶ開放されてない?」後半はちょっと声抑えめ。
猫柳麻子:「ン?着けてるぞ?見るか?」
戸隠幽香:「おバカ!!!!」
平井遊里:「さすがトガちゃんだ」
戸隠幽香:スパァンと丸めたプリントで頭を叩く
戸隠幽香:「……しかし、放熱ねえ…。」
平井遊里:「まぁあらぬ誤解でしたね。ただのポテンシャルかぁ。」
戸隠幽香:「二人とも、避暑地にでも旅行に行かない?」
平井遊里:「しかしですよトガちゃん。割と縦に似合わず大きいとこれ、苦労もありまして。具体的に言うとシルエットとサイズとデザインが……」
平井遊里:「避暑地?」
平井遊里:「なんだっけ、軽井沢?」
戸隠幽香:「いや、うちの実家。」
平井遊里:「実家っ」んまっ、という顔。
平井遊里:「トガちゃんの実家、避暑地なのん?」
戸隠幽香:「夏でも割と涼しいんだ。海も山も近いし。」
平井遊里:「あらぁ。いいですねぇ。海に山かぁ。」
平井遊里:「前半はプールも行けなかったんだよねぇ。」
戸隠幽香:「実家が旅館だから二人とも格安で泊れると思う。」
平井遊里:「…………あ、お金は取るのですな」
戸隠幽香:「そりゃそうよ。商売なんだし。」
平井遊里:「つまりこれは営業?」
戸隠幽香:「半分営業半分友情。」
猫柳麻子:「半分優しさが詰まっていれば十分なのだナ。」
猫柳麻子:「同居人も一緒に行っていいか?」
平井遊里:「もう半分何かを付け足したら丁度4分割ですな。」
戸隠幽香:「家族?いいよ。」
平井遊里:「お、ご家族。」
平井遊里:「タイミング合わせると家族旅行に混ざる感じになっちゃうかなぁ」
戸隠幽香:「友達結構呼ぶし、気にしなくてもいいと思うけどなあ。」
平井遊里:「あ、結構広範囲爆撃なのね。じゃあ気にしなくていいか」
平井遊里:「じゃ、私も行こうかなー。夏の思い出がないなんて悲しいのだ」
戸隠幽香:「……ん。私も遊里が来てくれると、嬉しいから。」
平井遊里:「お、嬉しいことをいいますねトガちゃん。」
平井遊里:「じゃあ喜んで伺わせていただきましょー」
猫柳麻子:「ンニヒヒ。もしかして遊里が本命か?」
平井遊里:「そうなの、トガちゃん……!?(ハッ)」
猫柳麻子:「部屋割りは遊里と幽香の二人部屋にしてもらうか?」
戸隠幽香:「おバカ!!!!」
平井遊里:「怒られちゃったよネコちゃん。」
戸隠幽香:スパァン!と丸めたプリントで猫柳の頭を叩く
平井遊里:「しかしアレですね。今のは冗談だとして。」
平井遊里:「『そうだ、私も彼氏誘っていい?』」
平井遊里:「……みたいなことを言いたくないかと言えば、アレだよね」
平井遊里:「羨ましさが無いかと聞かれればノーコメントユーリさんですよね。」
戸隠幽香:「……出来ないねえ。」
猫柳麻子:「科学クラブにいい飼い主はいないのか?」
平井遊里:「出来ませんねぇ。」
猫柳麻子:「前から通っていると言ってたろう。」
猫柳麻子:戸隠に
平井遊里:「お。どうなんだいトガちゃん。」
平井遊里:「科学の内容を解説して、よくわかんないけどこの人と一緒にいる空間が…とか、そういうのないんですか」
戸隠幽香:「年齢合わなくてねー。20より上の人ばっかで…。」
平井遊里:「あー。年下派?」
戸隠幽香:「いや、年下の人とも会うけどさ、作品の披露とか実験会とか…」
戸隠幽香:「小学生は流石にアカンでしょ」
平井遊里:「高校生と小学生か………」
平井遊里:「アカんね。」
戸隠幽香:「科学実験を楽しんでみてもらうって、そのくらいの年齢層が一番ウケがいいからさ~。」
戸隠幽香:「…………麻子は何で目を逸らしてんの?」
平井遊里:「………………」猫柳さんを見て。
平井遊里:「え。」
平井遊里:「小学生?」
猫柳麻子:「……………。」
猫柳麻子:「さて、帰るとするか!」
戸隠幽香:「え?冗談よね?え?」
平井遊里:「あ、こら、このネコ。待ちなさい。犯罪は、犯罪はNOですよ!」
平井遊里:「せめて幼い頃に軽い気持ちで約束したら大人になって「結婚してくれるって言ったよね?」とかで留めておきなさいよ!」
猫柳麻子:「(ロウ)を破ってなどいないのに(ロウ)に入れられるわけにもいくまいよ。」
猫柳麻子:などと言っている間にさっと鞄を持って教室を出ていく
平井遊里:「対象年齢が低い(ロウ)なのはちょっと問題じゃないかなー!」
戸隠幽香:「待てコラ!説明責任!」
平井遊里:その背中に声をかけ、逃げられる
戸隠幽香:「………はー。」
戸隠幽香:「帰ろっか、私たちも。お腹空いたし。」
平井遊里:「………………まぁ」
平井遊里:「そうね。流石に一線は超えてないでしょ。どこが線かわかんないけど」
平井遊里:「帰り、なんか寄ってく?」
戸隠幽香:「うん。」鞄を持つ
戸隠幽香:「…………あ。」
戸隠幽香:「遊里。」
平井遊里:「前、ナッツ専門店って見つけてさー」
平井遊里:「おや。なにかしら」
戸隠幽香:「楽しい旅行にしようね。」
戸隠幽香:「出来ればずっと、続いてほしいって思うくらい。」
平井遊里:「トガちゃんはロマンナーですねぇ。」
平井遊里:「でも、ま。それぐらいいっぱい楽しみたいっていうのは同感です。」
平井遊里:「あ、準備とか困ったら言ってくださいね?私も盛り上げるの手伝いますし」
平井遊里:「楽しい旅行にしましょうね、トガちゃん」
戸隠幽香:「うん。それじゃ、行こっか」
GM:いつの間にか、教室は二人だけになっていた。
GM:二人が去ると、しんと静寂が広がる。
GM:この教室は夏休みが終わるまで、生徒たちの帰りを待ちわびることだろう。
GM:─────
GM:旅行当日
GM:─────
GM:待ち合わせ場所の駐車場には、十数人が乗れるバスが止まっていた。
GM:バスの前の日陰で猫柳や猫柳の知り合いであろう少年、そして猫柳と仲の良い桑幡が並んで出発を待っているのも見えるだろう。
戸隠幽香:「遊里!」
平井遊里:「あ、トガちゃーん。ごめんごめん。遅れちゃったかな」
戸隠幽香:ぶんぶんと手を振って遊里を迎える。
戸隠幽香:学校で見るより幾分か明るい表情だ。
戸隠幽香:半袖のシャツにホットパンツという出で立ちも、活動的に見える所以だろう。
平井遊里:荷物を持ちながら、同じく手を振り返す。
平井遊里:シンプルなシャツにパンツルック、生地の薄いベージュ色のロングキャミワンピースを風になびかせて、集合場所に小走り。
平井遊里:「どうやら楽しみにしてたようですな、トガちゃんも」
戸隠幽香:「うん。実家に帰るのも久しぶりだし。」
平井遊里:「あ、そっか。里帰りでもあるもんね。」
平井遊里:「トガちゃんのご両親に挨拶をしないとね。照れますねぇ。もじもじ。」
戸隠幽香:「…だから狙ってないってば。」
戸隠幽香:ちょっと微笑みつつ平井にツッコミを入れる
平井遊里:「あいあい。では肩の力は抜いちゃいましょう。凝るしね」
戸隠幽香:「大きい荷物は後ろにまとめて乗せて、貴重品だけ手元に置いてね」
平井遊里:「はーい」キャリーケースにまとめた荷物を載せて、自分は予め分けていた小さなポシェットを肩から掛ける。
平井遊里:「酔止めの薬とか用意してきたから、大変そうだったら言ってね」
平井遊里:ポンポンとタスキ掛けにしたポシェットを叩く
戸隠幽香:「大丈夫大丈夫。私にはこれがあるからね。」
戸隠幽香:ずいっと取り出したのはベアリングの埋め込まれたクッションのようなもの。
平井遊里:「テクノロジーの気配がする!」
戸隠幽香:「じゃじゃん、”酔い止めクッションくんver.0.88”だ!」
平井遊里:「あっ!なんかリリース途中のやつに付く数字!」
平井遊里:「これは……アレですね?」したり顔で。「この……この部分が、揺れを」
平井遊里:「いい感じにする」
戸隠幽香:「このクッションには地震のエネルギーを吸収するのと同じメカニズムが仕込まれており、」
戸隠幽香:「揺れを低減することで車酔いを事前に防ぐというものだ。」
平井遊里:「おぉー。ハカセじゃん」
平井遊里:「商品になると『揺れないくん』とかになりそう」
戸隠幽香:「ふふふ、いずれはそうなることだろう…」
平井遊里:「これはもうハカセのトガちゃん、略して葉隠さんだよ」
戸隠幽香:「それは何かもう別人だな…」
平井遊里:「そういう意見もある。」
戸隠幽香:「ともかく、今こそ実践の時!」
戸隠幽香:「そろそろ出発だ!」
平井遊里:「しかし凄いね。最近顔だしてる科学なんとかってやつの作品?…お子さん?なのかしら」
戸隠幽香:「私が作ったんだ。」
平井遊里:「おっともうそんな時間!遅れたらチケット再発行だ!タイムイズマネー!」
平井遊里:「作った!」
戸隠幽香:「へへ、子供のころからオモチャが好きでさ。」
平井遊里:「ガチめのハカセじゃないですか」
戸隠幽香:「自分でも作りたくなっちゃったわけ。」
平井遊里:「そして作っちゃったわけか。なるほど」
戸隠幽香:クッションを敷いてから座り、シートベルトを締める。
平井遊里:「トガちゃんはえらいなぁ~」
平井遊里:その隣でシートベルトを胸の前に通し、窮屈そうに隣の女子を撫でる
戸隠幽香:が、かなり座高が高くなっている。
GM:車が発進する。クッションは効果を発揮しているようだ、が……
戸隠幽香:「ふふん、どうだ!」
戸隠幽香:「…………」
平井遊里:「どうですか、成果は」
戸隠幽香:「あの、やっぱり、降ろして、手伝って。」
平井遊里:ちょっと座高を見上げながら。
平井遊里:「えぇー」
戸隠幽香:「高くて怖い……」
平井遊里:「かわいいー……」
戸隠幽香:木に登って降りれなくなった猫のような顔で懇願する。
平井遊里:「わかったわかった、クッションを抜くから、ほら、腰上げて」
戸隠幽香:「かわいいとかいいから…お願い……んっ!」
平井遊里:ぐい、とシートベルトを引っ張りながら、隣の席の座る戸隠さんの両腿の間に腕を差し込む。
戸隠幽香:ぎこちない姿勢で平井にしがみつきつつ、
戸隠幽香:「ふわっ」
平井遊里:「ちょっと、力入れないでねー」
戸隠幽香:「…………ごめん。改善が必要だね………。」
平井遊里:クッションと腿の間、じんわりと熱を持つ接地面に手のひらを差し込みつつ、ずり、ずりとこするようにクッションを抜き出す。
平井遊里:「………次は、バーション0.89ですな」
平井遊里:言って、片脚ずつ足を上げさせて、隙間からクッションを抜き出しつつ。
平井遊里:「はい、元気な0.88が生まれましたよ」
戸隠幽香:「生んでない生んでない。いや生んだっちゃ生んだけど。」
平井遊里:座面に体温の残るをそれを親に返す。
平井遊里:「八十八人の大家族ですねぇ」
戸隠幽香:「ありがと。」クッションを抱えて邪魔にならない網棚に置く。
平井遊里:「ユァーウェルカーム。どいたま。」
戸隠幽香:「はーあ。遊ぶ前から疲れちゃった。」
戸隠幽香:「遊里はどう?」
平井遊里:「こっちだっていきなりお産の手伝いで疲労困憊ですわよ。」
戸隠幽香:「ごめんごめん。」
戸隠幽香:「着くまで寝る?」
平井遊里:「まったくもう。まったくもうだよまったくもう。」
戸隠幽香:「後ろ誰も居ないから席倒してもいいよ。」
平井遊里:「そうねー。そうしましょうか。」
平井遊里:言いつつ、足元に置いたポシェットから、小さなペットボトルと錠剤を取り出して。
平井遊里:「これ、酔止め。お子さん独立しちゃったから。必要そうなら好きに使って」
平井遊里:「水は半分までなら許す」
戸隠幽香:「ありがと。助かるよ。水は自前の飲むね。」
平井遊里:「んだよー。私と間接チューはいやだってのかよー」
平井遊里:「まぁ用意が良いのは良いことです。じゃあ、私は眠りますね。」
戸隠幽香:「はぁーい。おやすみなさい。」
平井遊里:外した眼鏡をケースにしまって、座席のリクライニングを操作する。
平井遊里:横になるにつれて、体の起伏が若干なだらかになりつつも、荷物をおろしたような息をつく。
平井遊里:「では。」
平井遊里:「というわけで、サービスエリアか目的地、後は面白いものがあったら起こしてねー」
平井遊里:「目覚めのキッスは不要だぜ」
戸隠幽香:「しないっての。」
平井遊里:などと言いつつ目をつむる。
GM:眼を瞑った瞬間、眠気が襲い来るだろう。
GM:数秒もしないうちに平井は意識を手放した。
戸隠幽香:「…………。」
平井遊里:「………」すうすう、と寝息を立てながら、呼吸に合わせて小さく胸が上下している。
戸隠幽香:シートベルトを外し、ゆっくりと平井に顔を近づける。
戸隠幽香:「おやすみ、遊里。」
戸隠幽香:前髪越しに額に口づけを落とし、戸隠もまた横になる。
GM:─────
GM:シーン終了、ロイスのみ可能。
平井遊里:「友達 戸隠幽香 ○P友情/Nちょっと私が着れない服着てほしい」
平井遊里:以上です。

OP2

GM:─────
GM:OP2 楠一重
GM:登場侵蝕をお願いします。
楠一重:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 5[5]+33 → 38

GM:─────
GM:大N市 第4区画
GM:山中
GM:─────
GM:虫の声が辺りを取り囲む。
GM:陽が落ちてもなお、山の中は蒸すような熱気が残っている。
GM:乾いた地面を踏みしめ、草葉をかき分けながら進むのは二人の男女。
GM:一人は長身痩躯の白衣を羽織った男。
GM:もう一人は眼帯をした女だ。
楠一重:じっとりと肌が汗ばみ、ハンカチで頬を拭う
楠一重:「こんな辺鄙なところまで歩かせて」
楠一重:「本当にこの私を呼びつけるほどの理由があるんでしょうね」
住良木菫:「楠さん。」
楠一重:「何よ」
楠一重:ジト目でかたわらの男を見る。
住良木菫:「この虫すごくきれいだよ。」
楠一重:ずるーっ!
楠一重:「何が虫よ!こっちはさっきから……」
住良木菫:「日本でも珍しい虫だよ。いやぁ、来てよかったなあ。」
楠一重:「よくなーい!」
楠一重:「あのね!こっちは戦闘のプロよ!」
楠一重:「昆虫観察なんかをしに来てるんじゃないの!」
楠一重:ムキムキしている
楠一重:「ホントに相変わらずね、アンタ」
住良木菫:楠の言葉を聞きながら薄く笑う
住良木菫:「君は明るくなったね。」
楠一重:「ああ?」
住良木菫:「あの時よりも。」
楠一重:「……」
楠一重:うつむいて視線を逸らす
楠一重:「別に、大して変わってないでしょ」
楠一重:「私はいつでもいつもどおりよ、そう、それがプロなんだから」
楠一重:微妙にムズムズした顔をしている。
住良木菫:「プロか…。」
楠一重:「そんなことより、そっちはどうなのよ」
楠一重:話を逸らし
住良木菫:「役職に着くと大変だよ。」
楠一重:「フン、でしょうね」
楠一重:「こないだはアンタの上司にもあったわ」
住良木菫:「日馬さんにかい。」
楠一重:「いかにも性格の悪いニヤニヤ女」
楠一重:「次から次に当てつけは飛ばしてくるし、余計なちょっかいはかけてくるし」
楠一重:「そのくせ何考えてるかわかんないのは、アンタといい勝負」
楠一重:「ああいうのと上手くやれるわけ?」
住良木菫:「いい人だし、きれいな人だよ。」
楠一重:「きれい……?」
楠一重:「何、アンタロリコンなの?」
住良木菫:「彼女は誤解されやすいが、解剖すれば体内に確固たる善性を秘めている。」
住良木菫:「純粋なんだよ。純粋だからきれいだ。僕は複雑なのもきれいだと思うけど。」
楠一重:「……ふぅん」
楠一重:「ま、一度や二度会っただけの印象で」
楠一重:「他人をどうこう決めつける趣味もないわ」
楠一重:「身近に付き合ってるアンタがいいやつって言うなら」
楠一重:「……そうなんでしょ。きっと」
住良木菫:「本当に、変わったね。」
楠一重:「な、何が、どこがよ」
住良木菫:歩きながらひょいと木の枝を摘まみ上げる。
住良木菫:木の枝を地面に突くと、一枚の木の葉が刺さって持ち上がる。
住良木菫:「磨かれたんだと思う。」
住良木菫:がりがりと地面に枝を引きずってから再び持ち上げると
住良木菫:枝の先は丸くなっていた。
住良木菫:「君にどんな外的要因が加わったかは分からないけど。」
住良木菫:枝の先を指で撫でる。丸くなった先では刺さったりはしない。
楠一重:「……」
楠一重:「他人を受け入れる余地が出来たっていうのは」
楠一重:「なんとなく、自分でも」
楠一重:「そうなれてるんじゃないかと、思う時がある」
楠一重:「だけどその枝みたいに、摩耗したわけじゃないわ」
楠一重:「上手い喩えは浮かばないけど……そうね」
住良木菫:「君を包んでくれる何かが見つかった?」
楠一重:「……」
楠一重:「誰かに受け入れられたから、誰かを受け入れたくなった」
楠一重:「そんな所よ」
住良木菫:「君にとっていい変化なら、それでいいんだろうね。」
楠一重:「ええ」
楠一重:「……それで、まあ、一応言っとくとアンタもその1人だから」
住良木菫:「…………。」
楠一重:「あの時」
楠一重:「突っぱねることも出来た、部外者の私を」
楠一重:「チームに加えてくれて、その」
楠一重:「……ありがとう」
楠一重:数か月前、第八地区でジャームとなった友人と戦い、その命を絶った。
楠一重:作戦の責任者はここにいる住良木だ。
楠一重:「あの決着を見届けて……それに支えられてる」
楠一重:「アンタが何考えてるんだかは今だって分かったもんじゃないけど、その点に関しては」
楠一重:「間違いなく恩人だから」
楠一重:「……まあ、そういうことよ。はい、終わり」
住良木菫:「どういたしまして。」
住良木菫:「僕も、死ななくてよかったよ。」
住良木菫:「この世界にはまだきれいなものがある。」
楠一重:ふ、と微笑み
楠一重:「ねえ」
住良木菫:「?」
楠一重:「それはなんて虫なの?」
楠一重:「一応聞いときたいわ、アレよ」
楠一重:「私も虫だし、能力が」
楠一重:「なんかの参考になるかもしれないでしょ」
住良木菫:「………。」
住良木菫:「オサムシだよ。」
住良木菫:「宝石のような光沢だろう?」
楠一重:「ふーん」
住良木菫:「だが肉食で力が強い。」
住良木菫:「参考になったかな?」
楠一重:「ほんとね、牙が出てる」
楠一重:「美しき獰猛な捕食者」
楠一重:「いいわね、親近感が湧くじゃない。ふふふ」
住良木菫:「……この世にはきれいなものがたくさんある」
住良木菫:「失ってしまったもののかわりはいないけれど、」
住良木菫:「それでも、探せばあるんだ。」
楠一重:「観察、か」
楠一重:「コツとかあるわけ?」
住良木菫:「うーん、コツというか…」
住良木菫:「君のきれいと思うものに五感を傾けてみればいいんじゃないかな?」
楠一重:「没頭しろってこと?」
住良木菫:「君が傍に置いて心地よいと思うものでもいい。」
楠一重:「ふぅん」
住良木菫:「それらに耳を傾けたり、触れたり、味わったり。」
楠一重:「耳を傾ける」
楠一重:「触れる……」
楠一重:「あ、味わう…………?」
住良木菫:「嗅いだり、じっと見たり。」
楠一重:「嗅いで」
楠一重:「じっと見て…………?」
楠一重:同居する少年のことを思い浮かべて
楠一重:顔が真っ赤になっている。
住良木菫:「どうしたのかな?」
楠一重:「は!」
楠一重:「なんでもない!なんにも考えてない!!」
楠一重:「いくわよ!任務に集中!!しゅうちゅ……」
楠一重:ザクザク前に進みだそうとして
楠一重:ずるっ
楠一重:「ぎゃーーーっ!」
楠一重:ずざざざごろごろごろ!
楠一重:軽い起伏を転がり落ちていく。
楠一重:泥だらけ。
楠一重:「……いだだだだ」
住良木菫:「………おや。」
住良木菫:「流石プロだね。」
楠一重:「へ?」
楠一重:ポカーンとしてる
GM:楠が転がった先に、その施設はあった。
住良木菫:「捜索中の各班もここに集まるように言っておいた。すぐに来るよ。」
住良木菫:「さて、人の気配もなさそうだし…」
住良木菫:虫が施設の扉の鍵穴に侵入する。
住良木菫:しばらくして、ガチン、という音が鳴った。
住良木菫:「行こうか。」
楠一重:「あ、ちょ、ちょっと待ちなさいよ」
住良木菫:「……立てるかい?」
楠一重:「誰に聞いてるの!こっちはプロだって言ってんでしょ!」
楠一重:ムキムキしながら泥を払いつつついていく
GM:施設の中はもぬけの殻と言っていいだろう。
GM:しかし散乱した資料から明らかにFHセルであると分かるものも残っていた。
GM:二人は有用な情報を求めて奥へ奥へと歩いていく。
楠一重:「……人は残ってないみたいね」
楠一重:「とはいえ、連中トラップとして防衛システムだけ残してあったりもするから」
楠一重:「気は抜けないけど」
住良木菫:「………罠、というわけでもなさそうだ。」
楠一重:「ふうん、その根拠は」
楠一重:警戒を緩めず、住良木をいつでもフォローできる位置に付いている
住良木菫:「僕が罠を張るのなら確実に仕留められるように退路を断つ。」
住良木菫:「つまり今来た道をロックするんだけど」
住良木菫:「遠隔でドアシステムを駆動させたりするほどの電力がここには無い。」
楠一重:「なるほど」
楠一重:「要するに導線が配されてない。罠としては欠陥品ね」
住良木菫:頷く。
住良木菫:「だから、この施設が完全に放棄されているか、」
住良木菫:「別の場所に電力を回し切っているかだね。」
楠一重:「一応警戒しておくわ、あるいは」
楠一重:「レネゲイドを仕掛けに組み込んでいれば」
楠一重:「電力も関係ない、どんなカラクリだろうとアリなんだもの」
GM:さらに歩みを進める。すると…
住良木菫:「………。」
GM:施設の奥底。地下二階への階段。
GM:その先にある扉から、光が漏れている。
楠一重:「……どうする?」
楠一重:顔を見合わせる
住良木菫:「行くとしよう。」
住良木菫:「問題があればすぐに撤退だ。」
楠一重:頷き
楠一重:「フォローは任せるわ」
楠一重:白兵タイプの役目として、先行する
楠一重:扉の傍に立ち
楠一重:無言で3つ立てた指を一本ずつ折っていきカウント、そして突入。
楠一重:バァン!
楠一重:室内に飛び込む!
GM:室内は見通すことのできない闇。
GM:照明が必要だ。
楠一重:「……暗いわね。あれは非常灯か」
楠一重:明るい入り口近くを見回し、明かりを探す
GM:楠の肩に手が置かれる。
楠一重:「住良木、見ての通りよ。扉の外にも明かりのスイッチがないかどうか」
楠一重:背後に振り返り……
GM:その手がぐい、と楠を留める様に力を入れる
楠一重:「!?」
GM:その手は、住良木のものではなかった。
GM:首から下は人型ではあるが、その上は嚢のように膨張した異形である。
楠一重:「ん、なッ!」
楠一重:ばつん!
楠一重:反射的に腕から鎌刃を展開し
楠一重:その手を斬りつけつつ飛び退く!
GM:嚢がばくりと真ん中から避け、中から幼い子供の声がする。
GM:童謡を歌っているようだ。
GM:闇の中に浮かび上がる異形と、明るい子供の声という相反した要素が恐怖を掻き立てる。
楠一重:「歌……?ちっ、気味の悪い!なんだっていうのよ!」
楠一重:「住良木!さっさと降りてきなさい!敵よ!おそらく!」
住良木菫:返事はない。
楠一重:「?……何が……」
住良木菫:入り口付近で白衣の男が倒れているのが見える。
楠一重:「!!」
楠一重:「住良木!?……この、どきなさい!」
GM:切迫した状況とは裏腹に、楠に強烈な眠気が襲い掛かる。
楠一重:駆け寄ろうとします
GM:抵抗するのであれば判定しましょうか。
楠一重:してやろうじゃねえの!
GM:じゃあこちらが能動側でやりましょう
???:エフェクト《???》
???:5dx+154
DoubleCross : (5R10+154[10]) → 9[2,2,5,8,9]+154 → 163

???:163です。
楠一重:www
楠一重:ふざけているのかーーー!!
???:意志で抵抗どうぞ。
楠一重:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 1[1] → 1 → ファンブル

楠一重:www
GM:wwwww
GM:即オチ
楠一重:1対163で
楠一重:ゲームセット!!
GM:惜しかったね!
楠一重:今日はこれくらいにしといたるわ
GM:では楠は抵抗出来ずにその場で昏倒する。
楠一重:「……まずい……意識が」
楠一重:ふらつき、怪人を見上げながら
楠一重:(一体……)
楠一重:(どこ、から……)
楠一重:(…………)
楠一重:気を失った。
???:一人残った怪物が二人に歩み寄り、
???:ば く  ん
???:その嚢のような口腔で丸呑みにした。
GM:─────
GM:ゴ  オォ  オォ ………
GM:楠は揺れで目を覚ます。
楠一重:「ッ」
GM:ふと気が付くと、そこはバスの座席。
GM:今から君は、夏休みの旅行に行くところなのだ。
GM:クラスメイトの平井や猫柳、戸隠も談笑している。
住良木菫:「やぁ。目が醒めたかい?」
楠一重:「一体……何が……」
楠一重:「私は……あの時……あの時……?」
楠一重:警戒に満ちた視線が、段々とぼんやり
楠一重:緊張感を無くしていき
???:「夢、見てたのかしら?」
楠一重:「……」
楠一重:「夢……」
楠一重:窓の外を見る
住良木菫:「もうすぐ目的地だよ。」
住良木菫:「きれいな景色がたくさん見れたのに。」
???:「本当にきれいだったわね。」
???:「海岸線が日の光できらきら光ってて。」
楠一重:「……そう」
楠一重:「別に、いいわ。そんなの」
楠一重:「なんだかそれに負けないようなものを、夢の中で見た気がする……」
楠一重:「もう、忘れたけど」
楠一重:背もたれに体重を預けて、ん、と吐息を漏らす
???:「楠さんも強情ね?住良木くん。」
楠一重:「余計なお世話、よ……?」
楠一重:「アンタ、えっと」
楠一重:「名前なんだっけ……?」
???:「あら、寝ぼけてるのかしら。」
???:「それとも住良木くんが”先輩”としか呼ばないせい?」
糸井亜里沙:「糸井亜里沙、よ。」
楠一重:「……!」
楠一重:その名前に目を見開き、形相がほんの僅かな瞬間変わるが
楠一重:どういう感情が湧き上がったのかさえ、忘れてしまう。
住良木菫:「やっぱり水を飲むかい?先輩の名前を忘れるなんて。」
楠一重:「水なんかいらない……」
楠一重:「もう少し寝てるわ」
楠一重:目をつむり、また闇の中へ
楠一重:意識を溶かす。
住良木菫:「着いたら起こすよ。」
糸井亜里沙:「ねえ、住良木くん。着いたらまた標本を見せてね。」
糸井亜里沙:「あれ好きなの。きれいなものが混然としていて。子供のおもちゃ箱みたい。」
住良木菫:「うん。旅行中にも作りたいな。」
GM:そんな会話を聞きながら、楠一重の意識は溶けていった。
GM:─────
GM:ロイスのみ可能!
楠一重:ヒエーッ
楠一重:住良木さんに信頼◯/恥辱
楠一重:糸井亜里沙に忘却◯/敵愾心
楠一重:以上!

OP3

GM:─────
GM:登場侵蝕をどうぞ!
GM:OP3 真堂光磨&桑幡嗣実
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+6(1D10->6)(侵蝕率:38->44)
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:34->43)
GM:─────
GM:大N市 12区画
GM:猫柳邸
GM:─────
GM:夏休みの少し前。
GM:パイライト…真堂光磨は猫柳邸に引っ越し、猫柳麻子と生活を共にしていた。
桑幡 嗣実:「はい。洗濯物」
真堂 光磨:「どうも」
真堂 光磨:足下から伸びた影が解け、籠を受け取る。
桑幡 嗣実:「慣れたわね。だいぶ」
真堂 光磨:一人では相応に手間のかかる作業ではあるが。少年の場合、手がひとつではない
真堂 光磨:「寮から移った、といっても。大体こっちにいたからね」
真堂 光磨:「なんだか引っ越した実感がわかない」
桑幡 嗣実:「そういうところ」
桑幡 嗣実:「遠慮がなくなった。自覚ないかもしれないけど」
真堂 光磨:話ながらも影の触手は休まず洗濯物を竿へ引っかけ、吊してゆく
真堂 光磨:「そういうものか」
桑幡 嗣実:「ええ」
真堂 光磨:「……師匠からも口が減らないって言われたし」
真堂 光磨:これに関しては師匠のせいだと思うけど。小声で付け足す
桑幡 嗣実:「先生の評価は置いておいて」
桑幡 嗣実:眉間を揉む。
桑幡 嗣実:「靴下、左右揃ってるか確認してからね」
真堂 光磨:「はぁい」
真堂 光磨:「毎回入れてるはずなのに片方が行方不明になる。人間の不思議だと思う」
桑幡 嗣実:「猫もあなたも雑に脱ぐからでしょうが」
桑幡 嗣実:ネットから細々したものを出して、洗濯ばさみがぎっしりついているハンガーにぶら下げる。
真堂 光磨:「麻子さんよりは丁寧なつもりだけど」
桑幡 嗣実:「比較すればね」
真堂 光磨:お小言モードだ。こう考える時点でだいぶ、そうなっているのだろうと思う
桑幡 嗣実:「手でちぎったのと噛みちぎったのくらいの差。あんまり比べる意味はない」
桑幡 嗣実:嘆息。
真堂 光磨:「善処します」
真堂 光磨:女性用の下着などは委員長さんに任せ、大物のタオルや自分の着替えを干し終える
桑幡 嗣実:「それにしても、本当に馴染んだな」
桑幡 嗣実:光磨くんよりやや早く(作業の工数は多いはずなのだが)作業を終えている。
桑幡 嗣実:籠を二つ重ねて取り上げる。立ち上がる。
桑幡 嗣実:「それで、家主はどうしたの」
真堂 光磨:「いつものことなら、道草してから帰ってくるんじゃないかな」
GM:噂をした頃に、外から足音が響いて来る。
真堂 光磨:「噂をすれば」
桑幡 嗣実:「まったく」
猫柳麻子:「外は灼熱だナ!全く!」
猫柳麻子:冷房の効いたリビングに駆け込んで、
真堂 光磨:「おかえりなさい。麻子さん」
桑幡 嗣実:「おかえり。水は?」
猫柳麻子:バッグを適当に放り出してソファに寝そべる
猫柳麻子:「いる!脱水でillな状態なのだ。chill必要があるのだナ。」
桑幡 嗣実:「killされる前に帰ってくるのだけは流石ね。はい」どん、と水(空ペットボトルで冷やしてある)と塩飴をソファの肘置きに置く。
猫柳麻子:「うまうま。くぴくぴ。」
猫柳麻子:寝そべりながら水を飲み、塩飴を舐める。かなり姿勢が悪い。
真堂 光磨:「怒られるよ」ねぇ、と委員長さんに視線を向けて
桑幡 嗣実:既にずかずか歩み寄って、首根っこ掴んで持ち上げている。(割と無理をしている)
桑幡 嗣実:ソファに座らせて。
猫柳麻子:「ンニャア~ン」
桑幡 嗣実:「それで。枯れ死に(Dry&Die)しかけて出かけて、何か面白いものは見つかった?」
猫柳麻子:「ン。そうだナ。それはこれから見つけに行く。」
真堂 光磨:「これから?」
真堂 光磨:冷蔵庫からさくらんぼを取りだし、皿に載せて持ってくる。加えて麦茶のポットとコップを人数分
猫柳麻子:「ンニャン!」スクールバッグから取り出したのは、コンビニで買ったばかりのファッション雑誌。
桑幡 嗣実:「……珍しいもの買ってるな」
猫柳麻子:「ご飯を食べたら水着を買いに行くぞ。」
桑幡 嗣実:「また唐突ね」
真堂 光磨:「ほんとに」
猫柳麻子:「幽香に夏の旅行に誘われたのだ。」
猫柳麻子:「同居人も連れて行っていいと言われたので、」
猫柳麻子:「よければみんなで一緒に行きたいのだが…」
猫柳麻子:「光磨と委員長はどうだ?」
桑幡 嗣実:「ああ。戸隠さん」
桑幡 嗣実:「そうね。十二支部の方は、ちょっと休暇でいいって言われてるし」
桑幡 嗣実:絶対それで済む事態ではないだろうが、言われた以上は利用する。そういうタチだ。
真堂 光磨:「こっちも無理して出る必要はないって師匠に言われてるし、大丈夫だと思うけど」
桑幡 嗣実:「戸隠さんからってことは、あの子の実家?」
猫柳麻子:「ンニ。そうだ。」
桑幡 嗣実:「割といいところだったはずだけど。シーズン終わりだから空いてるのかしら」
桑幡 嗣実:ちら、っと光磨を見て。
桑幡 嗣実:「いいわ。付き合う」
桑幡 嗣実:「喜んでね」
猫柳麻子:「ンニャハハ!付き合いがいいナ!」
桑幡 嗣実:「悪かったらとっくに付き合いやめてる」
真堂 光磨:「委員長さん嘘はつかないからね。そういうところは」
真堂 光磨:「……同居人もいい、って言うならぼくも行きたいけど。大丈夫?」
猫柳麻子:「もちろん。」
桑幡 嗣実:さくらんぼを一つ、口に含んで。
桑幡 嗣実:しばらくもごもごやったあと、手の中に何か吐き出して。
猫柳麻子:「オマエが水に浮くのか少し興味があるしナ。」
桑幡 嗣実:「今の時間なら、御飯のあとより、臨海まで出て品定めしたあと、どこかで食べたほうがいいでしょう」
猫柳麻子:「風呂は大丈夫だったが。」
真堂 光磨:「夏休みの実験企画だ」
猫柳麻子:「ンニ。ではシャワーだけ浴びてから行くとしよう。」
猫柳麻子:「委員長も入るか?」
桑幡 嗣実:「着替え、そこの山から持っていって。選り分けてあるから」
桑幡 嗣実:「お言葉に甘えて、って言いたけど、さっき使ったばっかりなの」
桑幡 嗣実:「どこかの誰かが、家事を溜め込んでくれてたもんだから」
猫柳麻子:「ンニャハハ。誰だろうナ。では出かける準備だけしているがいい。」
桑幡 嗣実:「はいはい。あんまり待たせないように」
真堂 光磨:「ちゃんと拭いて出るように」
真堂 光磨:「……じゃあ二人は外で済ませると。冷蔵庫の中身どうだったかな」
猫柳麻子:「……?」
猫柳麻子:「オマエも来るのだぞ?」
真堂 光磨:「え」
桑幡 嗣実:「当たり前でしょうが」
猫柳麻子:ソファに座る光磨の後ろから抱き着き、
猫柳麻子:雑誌を開いて持たせる。
桑幡 嗣実:「朝使った以上の残り物はなし。一人分作るのは不経済だし」
桑幡 嗣実:眉間を揉む。
桑幡 嗣実:「あんまりきわどいデザインのは拒否しなさい」
真堂 光磨:「審査は委員長さんがやればいいかなって……」
真堂 光磨:持たされた雑誌のページが否応なしに眼に入る
猫柳麻子:「オマエの好みも知りたいのだ。」光磨の顔に頬を寄せる。
桑幡 嗣実:「私のほうはいいわけ」グラスやポットなどを手際よく片付けつつ。
猫柳麻子:「2泊するのだ。それぞれの好みを買って両方着る!」
猫柳麻子:「そして二人の脳をkillのだナ。」
猫柳麻子:ンニャハハと笑う
真堂 光磨:「……」後ろから当たる感触と入ってくる水着のデザインが脳内で噛み合って。視線をわずかに逸らす
桑幡 嗣実:「鼻の下伸びてる」
猫柳麻子:「それに、」小声で耳に囁く。
真堂 光磨:「伸びてません」悲しい否定
猫柳麻子:「きわどいデザインのもいいぞ。」
真堂 光磨:「…………」
猫柳麻子:「隠れて着てやる故。アタシは悪い獣なのだ。」
桑幡 嗣実:「同級生の前じゃやめときなさいよ」
真堂 光磨:ゴッ。足下から伸びた触手で自らの額を打つ
猫柳麻子:「……聞こえてた?」
桑幡 嗣実:「耳はいいのよ。目は悪いけど」
真堂 光磨:「……デザインが際どいかはともかく」
真堂 光磨:「行かないって言っても引き摺られそうだし。行きます」
真堂 光磨:……ミシェールお兄さんに「なんか最近桃色に見えるけど何かあった?」と聞かれた時はだいぶショックだったが。否定できなくなってきた
桑幡 嗣実:「じゃ、早くシャワー浴びてこい」
桑幡 嗣実:猫にバスタオルを投げつける。顔面セーフ。
猫柳麻子:「ンニヒヒ。それでは。」
猫柳麻子:「光磨も入るか?」
真堂 光磨:「いいからいってきて」
真堂 光磨:ぐいぐい。影が飼い猫の背を押す
猫柳麻子:「前は一緒に入って…ンニャア~ン」
桑幡 嗣実:眉間を揉む。
猫柳麻子:脱衣所に押し込まれる
真堂 光磨:「はぁ」打撃した眉間を揉む。図らずも同じ仕草が被る
桑幡 嗣実:「苦労するわね。お互いに」
桑幡 嗣実:横目。
真堂 光磨:「わかってて選んだことだけどね」
真堂 光磨:「……でも」
真堂 光磨:「やっぱり、少し楽しみ」
桑幡 嗣実:「そう」
桑幡 嗣実:窓の外を見る。強烈な日差し。まばらな蝉の声。それでも、そろそろ夏の終わりだ。
桑幡 嗣実:「そうね。楽しみができた」
GM:─────
GM:各々が準備を済ませ、
GM:旅行当日。
GM:君たちは駐車場に集まり、
GM:バスが出発するのを待っていた。
GM:既にバスの周りには戸隠や平井がおり、談笑している。
桑幡 嗣実:「バスまでチャーターとか、ずいぶん本格的なこと」
猫柳麻子:「ンニャハハ!結構集ま(ギャザ)ったものだ!」
真堂 光磨:「本当に。ぼく達以外も結構いる」
真堂 光磨:かつ、ほぼ女性の中に少年が一人という形
真堂 光磨:わずかながら。身の置き場が難しい
桑幡 嗣実:「女子ばっかりたっぷりと(Slather)……って?」
猫柳麻子:こちらの服装はへそ出しの半袖ブラウスにホットパンツ。足元はヒールがややあるサンダルだ。
桑幡 嗣実:半袖のブラウスに、濃い緑のキュロットスカートにグラディエーターサンダル。地味だが、上半身のラインはわりとはっきり見える。
桑幡 嗣実:「それにしても、よくここまで女子に偏ったわね。予定がない人しか来なかったのかもしれないけど」
猫柳麻子:「戸隠が誘ったメンバーだからナ。」
猫柳麻子:「ボーイフレンドがいないと嘆いていた故、仕方のないことだろう。」
真堂 光磨:オフショルダーのサマーニットに速乾性のインナー。八分丈のカーゴパンツにスニーカーのスタイル
真堂 光磨:「……女性は大変だね」
桑幡 嗣実:「女子会か。肩身が狭いわね、そっちは」
猫柳麻子:「羽根を延ばせるよう思いっきり引っ張ってやればよい。」
猫柳麻子:光磨の手を引く。
真堂 光磨:「師匠と向き合って打ち合うよりは気持ちが楽だよ」
真堂 光磨:と、言ってから手を引かれて体が揺れる
猫柳麻子:「行くぞ、光磨。」
猫柳麻子:にぱ、と悪戯好きな猫のように笑う。
桑幡 嗣実:嘆息。眉間を揉む。
桑幡 嗣実:「まったく。ほんとに、こいつと来たら」
GM:バスのドアが開いた。
真堂 光磨:「……はい」
真堂 光磨:手を握り返して。ドアの先、ステップへ足を伸ばして
GM:三人は座席に着く。座席順は自由だが光磨君は絶対に真ん中だ。
桑幡 嗣実:でしょうね。
真堂 光磨:固定された
桑幡 嗣実:だいたい二人連れまでなのを見てとって、さっさと一番奥まで押し込んで。後ろの長椅子。
真堂 光磨:さすがの手際
桑幡 嗣実:「大きめの手荷物は上。猫、お願い」バッグを渡す。
猫柳麻子:「ほい来た。」
猫柳麻子:背伸びして網棚に乗せる。
桑幡 嗣実:「酔い止めは?」
猫柳麻子:身体を伸ばすと形の良い臍やほっそりとした腰がさらに強調される。
真堂 光磨:「こっちにあるよ」
桑幡 嗣実:「私はいい。酔わないから。乗ったことないなら、光磨くんは飲んどきなさい」
桑幡 嗣実:「鼻の下伸びてる」
真堂 光磨:「……委員長さん。ぼくそんなに目で追ってる?」
真堂 光磨:ちょっと声に不安が入っている
桑幡 嗣実:「気付いてないなら重症ね」
真堂 光磨:「そんなに」
猫柳麻子:「アタシは別にいいのだがナ。」
桑幡 嗣実:「そりゃそうでしょう」
猫柳麻子:「二人とも揉み放題プランの加入者だ。」
桑幡 嗣実:「ふたりとも。ね」
桑幡 嗣実:どさっと、通路前の席に腰を下ろす。
猫柳麻子:こちらは窓側の席に。
真堂 光磨:自然とその両者に挟まれる形となる
桑幡 嗣実:「ほら」
桑幡 嗣実:上腕を掴んで引く。
桑幡 嗣実:「座って」
猫柳麻子:「座ってシートベルトをするがよい。」
真堂 光磨:「はぁい」言われるままに座って。ベルトをつける
猫柳麻子:「………」子供のように素直な光磨に悪戯心が芽生える。
猫柳麻子:桑幡が視線を外した隙を伺って、
猫柳麻子:「光磨。」
真堂 光磨:「なに、麻子さん」
真堂 光磨:顔を向けて
猫柳麻子:囁くような声で名前を呼ぶ。
猫柳麻子:ブラウスのボタンをわずかに外し、中を見せる。
猫柳麻子:下には、光磨が選んだ水着を着ている。
猫柳麻子:「今日は光磨の好きなのにしたぞ。」
真堂 光磨:「────」硬直
桑幡 嗣実:猫に三本指でデコピン。
桑幡 嗣実:身を乗り出すので自然、光磨に半身押し付ける格好になるが。気にした様子もない。
猫柳麻子:上目遣いで光磨の眼を覗きながら、舌なめずりしたところで──
猫柳麻子:「ンニ゛ュッ」
桑幡 嗣実:「たいがいにしろ」
猫柳麻子:「……眼が悪いと言っていなかったか…?」
桑幡 嗣実:「この距離なら見える」
真堂 光磨:当たってる……と思考はするがまだ口に命令を下せていない
桑幡 嗣実:距離。人一人挟んでいない程度の。
真堂 光磨:「委員長さん……そろそろ……」ベルトをした状態で横から押されて、少々無理のある姿勢になっており
桑幡 嗣実:嘆息して腰を下ろす。
桑幡 嗣実:「宿についてからにしなさい」
猫柳麻子:ブラウスのボタンを留める。
猫柳麻子:「ンニ。そうしよう。」
猫柳麻子:「ヒモの方も試したいしナ。」
真堂 光磨:「ひも」
猫柳麻子:「?」
桑幡 嗣実:眉間を揉む。
猫柳麻子:「熱心に見てたから、着て欲しいのかと思って。」
猫柳麻子:「それとも、興味ないのか?」
真堂 光磨:「…………な、く、」先ほどの言から。本当にそれを見ていたのか冗談を言われているのかの判断もできず、呻きが
真堂 光磨:「……後で、決める」
真堂 光磨:先送りにするのが限界だった
猫柳麻子:「見て決めろ。」にっと笑う
猫柳麻子:そしてふと景色を見る。
GM:そろそろ目的地まであと半分と言ったところだろう。
GM:三人を強烈な眠気が襲う。
桑幡 嗣実:「ん……」
猫柳麻子:「ンニュフア……」
桑幡 嗣実:益体もないことを考えていたからか……
桑幡 嗣実:体温や寝息が、中途半端に近いからか。
桑幡 嗣実:……おかしな夢を、見た気がする。
猫柳麻子:数度瞬きしたのち、急にかくりと力が抜けて
猫柳麻子:光磨に寄りかかって眠る。
真堂 光磨:生まれて初めての旅行、ということにはしゃいでいたせいか。瞼が重くなり始めて
真堂 光磨:肩に乗る重さに少しの心地よさを感じながら。ゆっくりと、眼が落ちてゆく
GM:ここで光磨君だけ知覚判定をお願いします。
真堂 光磨:なんと
GM:目標値は…5にしましょう。
真堂 光磨:なれば《砂の加護》使って
真堂 光磨:了解。トアーッ
真堂 光磨:7dx>=5
DoubleCross : (7R10[10]>=5) → 10[1,1,5,6,7,9,10]+2[2] → 12 → 成功

真堂 光磨:侵蝕47に
GM:では君は、乗客の中に一人の少女…
???:いや、少年を見つけることが出来た。
???:褐色肌に、白黒の反転した瞳を持つ黒髪の少年だ。
”ウォーキングクローゼット”:”トイボックスセル” FHチルドレン ”ウォーキングクローゼット”
真堂 光磨:薄れる視界の中で、目にしたものに。眼を見開きかけ
”ウォーキングクローゼット”:君を見ると、目を細めて笑う。
”ウォーキングクローゼット”:声は出さない。が、
”ウォーキングクローゼット”:「お」「や」「す」「み」と
”ウォーキングクローゼット”:口の形が動いた。
真堂 光磨:声を上げようと、しかし体は動かない。
真堂 光磨:眠りを必要としない起源である少年の思考を、睡魔が押し潰して
真堂 光磨:暗闇に落ちてゆく。
GM:─────
GM:ロイスのみ可能。
真堂 光磨:麻子さんには結んでいるので。ウォーキングクローゼットへ 「斬る/〇忘却」。まだ寝ぼけていた可能性を否定しきれてない
桑幡 嗣実:「同居人:真堂光磨:○親近感/敵愾心」。
GM:─────
真堂 光磨:あと委員長さんへ 「〇誠意/厭気」

OP4

GM:─────
GM:合流シーン
GM:全員登場、登場侵蝕をどうぞ!
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+5(1D10->5)(侵蝕率:47->52)
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:34->40)
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:43->44)
楠一重:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 4[4]+38 → 42

GM:─────
GM日諸木(ひもろぎ)
GM:旅館前
GM:─────
GM:バスが目的地である日諸木町に到着した。
GM:北側に海、南東に雄大な森と山が広がる景勝地だ。
GM:街中に比べると、吹く風も涼やかで心地が良い。
GM:君たちはバスから荷物を下す。
GM:そして旅館のロビーへ。
戸隠幽香:「遊里、私チェックインの処理してくるから」
戸隠幽香:「みんなに待っててって伝えてくれる?」
平井遊里:「はーい、お任せあれですよ。」
平井遊里:んー、と背筋を伸ばして解しながら答える。
平井遊里:「しかし、ほんとにいっぱい呼んだねぇ……商売繁盛だこと。」
桑幡 嗣実:「ああ。平井さんも来てたんだ」
猫柳麻子:「ンニー………車の旅は体が硬くなるナ……。」
桑幡 嗣実:「一緒に乗ってた相手に気付かないとか、どれだけ寝入ってたんだか」こめかみを揉む。
平井遊里:「あ、桑幡さんだ。どもどもー。そっちも来てたんだね。ネコちゃん経由?」
猫柳麻子:こちらも背筋を伸ばしている。
桑幡 嗣実:「そう。猫経由」
桑幡 嗣実:猫の背筋を弓のように伸ばしている
猫柳麻子:「ン゛ニニニニ」
真堂 光磨:猫の隣に立つ少年は肩を軽く回して。周囲の人間の顔を気にしているのか、眼を回す
平井遊里:容赦ねー、という目で伸びる背筋を見ている。
楠一重:「……」
楠一重:そんな会話を、少し遠巻きに
楠一重:憮然と腕組して眺めている。
住良木菫:「?」
住良木菫:「どうしたんだい?みんなクラスメイトだろう?」
桑幡 嗣実:「楠さんは相変わらずと」
楠一重:「ええ……そうね」
楠一重:「いつもの通りにいけすかない面々よ」
楠一重:「言っておくけどアンタたちと馴れ合うつもりはないから」
楠一重:「せいぜい浮かれてなさい。フン」
桑幡 嗣実:「よろしく」
桑幡 嗣実:「無意味に刺々しいと損するわよ」
平井遊里:「ふふ、でも一緒に旅行には来てくれるんだ。よろしくねー楠さん」
糸井亜里沙:くすくすと笑う
真堂 光磨:「それでどうして旅行に…?」純粋が疑問が
楠一重:「……どうして?どうしてって」
楠一重:「それは、その……?」
桑幡 嗣実:「平常運転」断言。
楠一重:「どういう意味よ!」
楠一重:なんともいえない表情で首をかしげていたが、すぐにガルルと威嚇の表情に変わる
桑幡 嗣実:「やることはやるけど、どうでもいいことでは割と流されて…」
桑幡 嗣実:「そのへんを聞かれると返答に詰まるあたりの話?」
真堂 光磨:「そういう人なの。委員長さん」
真堂 光磨:眼帯といえば。身近に思い出すのはあの人だが
楠一重:「随分と知った口利いてくれるじゃない。アンタが私の何を……」
住良木菫:「僕が誘ったんだよ。」二人の間に割って入るように
住良木菫:「旅行にでも行かないかって。」
桑幡 嗣実:「案の定というか」
平井遊里:「あらっ、まぁ」
平井遊里:「……私達とは馴合わない、ってそういうお安くない感じだったりするのでしょうか。よもやよもや」
桑幡 嗣実:「そうそう。安くないの、値札は」
楠一重:「別に、そういうことは言いたいわけじゃなくて」
楠一重:「ただなんか、ただなんか……!」
楠一重:ムズムズした表情
楠一重:「住良木!」
楠一重:「なんでこんなとこに連れてきたのよ!」
住良木菫:「それは」一瞬だけ、考えるようなそぶり
住良木菫:「君をクラスに馴染ませるためだよ。」
住良木菫:「転校して日が浅いだろう?」
真堂 光磨:「親心だね」
楠一重:「……だからなんだっていうわけ」
住良木菫:「これを機にクラスに馴染むといいじゃないか。」
楠一重:「余計なおせっかいよ、アンタに関係ないでしょ!」
糸井亜里沙:「ごめんなさいね。」
糸井亜里沙:「でも柿原さん以外にも友達がいた方がいいわよ。」
糸井亜里沙:「いつでも顔を合わせられるとは言え、転校しちゃったんだし。」
楠一重:「は?」
楠一重:「転、校?」
楠一重:「……ひかりちゃんが?」
住良木菫:「別れる時も”ずっといつでも会えるよ”って、君から励ましたんじゃないか。」
楠一重:「それは」
楠一重:「そうね……そうなの……?」
楠一重:頭をぶんぶんと振り
住良木菫:「………………」
住良木菫:楠の反応をじっと見ている。表情から感情は読み取れない。
楠一重:「ああ!」
楠一重:荷物をガッと掴んで歩き出す
楠一重:「部屋の鍵!貸しなさい!」
楠一重:「なんだか分からないけど、ここにいるとイライラするのよ!」
戸隠幽香:「おーい、皆さん部屋の鍵を配りまー…って…?」
戸隠幽香:「楠さんどうしたの?」
楠一重:「うるさい!!」
楠一重:ばし!戸隠さんから鍵をひったくって
戸隠幽香:「わっ」
楠一重:「誰も入るんじゃないわよ!いいわね!」
楠一重:ずかずかと旅館の中に消えていく。
住良木菫:「……………。」
真堂 光磨:「……大丈夫かな」
糸井亜里沙:「楠さん、大丈夫かしら。」
平井遊里:「……余計なことしちゃった感じかな」
桑幡 嗣実:「…………」
桑幡 嗣実:「まあ、機会があったら問い詰めてみましょう」
桑幡 嗣実:「気になるから」
平井遊里:「そうだね、旅行中閉じこもってるわけにもいかないだろうし。」
平井遊里:「荷物解いてまた声かけてみますか」
住良木菫:「僕が後で話を聞いてみるよ。」
糸井亜里沙:「そっとしておいてあげた方がいいんじゃない?住良木くん。」
住良木菫:「あの感情を解剖してみたいから。」
糸井亜里沙:「…………。」
糸井亜里沙:「いいのよ。」
糸井亜里沙:「解剖してまで探す必要はないの。」
糸井亜里沙:「きれいなものはたくさんある。それに、」
糸井亜里沙:「私もあなたと”きれい”を共有できるから。」
糸井亜里沙:そう言って住良木に寄り沿う。
住良木菫:わずかに眼を見開く。
住良木菫:「……………。」
糸井亜里沙:「荷物を置いてきましょう?」
住良木菫:「…………うん。」
住良木菫:「それじゃ、僕たちはこれで。」
GM:二人は鍵を受け取り、部屋に向かう。
桑幡 嗣実:「…………」少し考え込む。
平井遊里:(………邪魔しちゃいけないタイプはあっちだったのかな。もしや)
平井遊里:二人を見送りつつ。
平井遊里:「じゃ、私達も部屋に行きますか。」
桑幡 嗣実:「ええ。隣みたいだし」
桑幡 嗣実:「楠さんのことよろしくね。平井さん」ぱたん、と手帳を閉じてポーチに。
桑幡 嗣実:「気にはなるけど、平井さんのほうが私より向いてる」
桑幡 嗣実:「行かないなら私が行くけど」
平井遊里:「あはは、りょうかーい。フットワークが軽いですからね。」
平井遊里:「桑幡さんはそっちで楽しんで頂戴。」
平井遊里:「私は友だちを増やしてみるよ」
真堂 光磨:「委員長さんは言葉の切れ味が高すぎるかも」
桑幡 嗣実:「好きでやってるの。ほら、猫。光磨くん。行くわよ」
真堂 光磨:「わかった」
真堂 光磨:荷物を持ち上げ
平井遊里:「トガちゃーん、鍵頂戴なっ」
戸隠幽香:「はーい、どうぞ!」
戸隠幽香:渡す前に三人を見渡して
戸隠幽香:「家族って言ってたけど……」
戸隠幽香:「いや、同居人だっけ?」
戸隠幽香:「…この子と一緒に住んでるの?」
桑幡 嗣実:「ええ」
猫柳麻子:「ンニ。最近引っ越してきたのだナ。」
真堂 光磨:「……ちょっとした縁で、お世話になってます」
戸隠幽香:「弟とか、親戚?」
桑幡 嗣実:「血縁はない」
桑幡 嗣実:「猫が拾ってきたの。ご両親公認で」
猫柳麻子:「アタシがペットで光磨が飼い主だ。」
戸隠幽香:硬直する
真堂 光磨:「し──」言いかけた言葉が遮られ
桑幡 嗣実:「驚くと思うけど、事実だから受け入れて」
桑幡 嗣実:「鍵。もらってくけど、大丈夫」
戸隠幽香:「あの」
戸隠幽香:「…………声は抑えてね。」
真堂 光磨:「…………」
桑幡 嗣実:「言い聞かせとく」
戸隠幽香:「ご、ごゆっくり………」
戸隠幽香:顔を赤らめながら見送る
戸隠幽香:「ゆ、ゆ、遊里………どうしようどうしよう。」
戸隠幽香:「ティッシュとか、大目に用意したほうがいいのかな……?」
真堂 光磨:「やめて」
平井遊里:「…………」トガちゃんの反応を横目で見ながら。
平井遊里:「ネコちゃんはともかく、桑幡さんも冗談言うんだねぇ」
桑幡 嗣実:「冗談なら良かったんだけど」眉間を揉む。
平井遊里:「…………………え?」
桑幡 嗣実:「掃除が大変でね」真顔。
平井遊里:「ええと、桑幡さん、ここでそう返されるとマジっぽいといいますか……」
桑幡 嗣実:「隠しようがないなら、堂々とするしかないじゃない」
真堂 光磨:「言いたいことはわかるけど」
桑幡 嗣実:「おい。張本人」
平井遊里:「あれぇ!?桑幡さんそういうタイプ!?プライベートだと冗談が激しいタイプ!?」
平井遊里:「ほ、ほら、光磨くんだっけ!?君からもなにか!」
平井遊里:「このままだとあらぬ誤解が残るよ!?」
真堂 光磨:「……まぁ、その」
猫柳麻子:「ンニャハハ。しかしナ。」
桑幡 嗣実:「私だって冗談くらい言うけどね。誤解があるようだから糺しておくと」
桑幡 嗣実:「それは誤解じゃないから」ニホンゴって難しいね。
猫柳麻子:「誤解も何もなく少年とは一緒に餌を食べ、一緒にじゃれ、一緒に寝ているゆえ。」
平井遊里:「んぐぁっ」
平井遊里:ズルリと眼鏡がずれる。
平井遊里:「寝……」
戸隠幽香:「寝…………」
桑幡 嗣実:「あと、できるだけ口外なしでよろしく」
桑幡 嗣実:真顔。
戸隠幽香:「し、しましぇん。」
戸隠幽香:ぶんぶんと首を横に振る
平井遊里:「で、出来ないよそんなん……」
平井遊里:「………ト、トガちゃん」
平井遊里:「貴方、ご実家になんてものを引き入れたの……?!」
戸隠幽香:「し、知らなかったの…麻子ちゃんがここまでアウトローな生活してたなんて…」
平井遊里:「そ、そうだよ。なんか小学生を手篭めにしてるみたいな反応してたくせに…!」
平井遊里:チラチラと10cmほど身長が高い金髪男子と友人を見比べたりしつつ。
桑幡 嗣実:眉間を揉む。
桑幡 嗣実:「質問は?」
戸隠幽香:ぶんぶんと首を振る
平井遊里:こちらも同じく。
平井遊里:「いえ……お手間取らせました…ごゆっくり…?」
桑幡 嗣実:「はいはい。……無理はしないでね」
猫柳麻子:「それでは行くとするか。荷物を置いたら早速泳ぐぞ。」
猫柳麻子:うきうきと上機嫌に部屋の方へ歩いていく。
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:部屋へ力なく向かってゆく二人を見送って
真堂 光磨:「……来てよかったのかな、ぼく」
平井遊里:「……よし、トガちゃん。」
平井遊里:「私、ちょっと部屋で休むね…」
平井遊里:旅行用のキャリーをカラコロ、フラフラと押しながら部屋に向かう
戸隠幽香:「う、うん……私も………。」
GM:─────
GM:楠の部屋
GM:─────
楠一重:「……」
楠一重:苛立ちを隠せない表情で、天井を見つめている。
平井遊里:コンコン。静寂にスッと差し込むように控えめなノックの音。
平井遊里:「楠さーん」
平井遊里:「起きてる?」
楠一重:「!」
楠一重:ビクッと体を震わせてから
楠一重:億劫そうに立ち上がる
平井遊里:「平井ですけどー。さっきの、メガネかけてたほうの。……二人いるな。えーと」
楠一重:がちゃりとドアを開けて
楠一重:「聞こえてるわよ……何」
平井遊里:「あ、よかった。起きてた」
楠一重:「関わらないでって言ったでしょ」
平井遊里:「うん、言われた。だから用というほどの用でも無いんだけど。」
楠一重:「じゃあ何?さっさと海にでも行って」
楠一重:「桑幡とかとはしゃぎまわってればいいじゃない」
平井遊里:「楠さんも一緒にどうかなーって」
楠一重:「……私も?」
楠一重:ちょっと面食らったような顔で
平井遊里:「うん、楠さんも。」
平井遊里:「実は、さっきまではそっとしておこうと思ったんだけど、そうとも言えない事情がありまして…」
楠一重:「はぁ?何よ事情って」
平井遊里:「ほら、桑幡さん達。桑原さんと、ネコちゃんと、金髪の子で3人いたじゃん。」
平井遊里:「それに比べて私とトガちゃんだと2vs3だから……あと一人引き込みたくって」
楠一重:「だから何の話、どういうチーム分けよ」
楠一重:「ビーチバレーでもしようっていうわけ?」
平井遊里:「ええと、それはこれから決めますけど……あのね」
平井遊里:人差し指を合わせて、ちょっと目をそらすように。
平井遊里:「……明らかにイチャイチャする感じの間柄と一緒にいるのって、気を使うじゃない…?」
楠一重:「……」
楠一重:「え」
楠一重:「何、あいつら」
楠一重:「そういうことなの!?」
平井遊里:「だからそのー、一緒に来てくれるととても助かるなって…」
平井遊里:「そういうことなんだよ!」
平井遊里:くわっ。
楠一重:「ぇええええ……」
楠一重:「全然気付かなかった……」
平井遊里:「私も……いや、冗談だと思ってたんだけど……」
平井遊里:「嘘みたいだよね!?友達と一緒に旅行、でそういうのくる!?って思うよね!?」
楠一重:「いやそれもあるけど」
楠一重:「3人ってどういうことなの!?」
平井遊里:「それな!!??」
楠一重:「さん、さんにん!?」
平井遊里:「……さんにん!?」
平井遊里:「え、いや自分で言ってびっくりした」
楠一重:「……ぇえー……」
楠一重:「ちょっと、アレね」
楠一重:「引くわね」
平井遊里:「はい」
平井遊里:「あ、はいじゃないや。つい言っちゃった」
平井遊里:「………ということで、その。私の倫理観が狂う前に仲間を増やしたくて…」
楠一重:「……」
楠一重:「まあ、事情は分かったわ」
楠一重:「私を引き込んであのケダモノどもに対抗したいわけね」
平井遊里:「言葉を選ばずに言えばそうなる」
平井遊里:「チーム理性に入りませんか?」
楠一重:「事情は分かったけど……」
楠一重:「お断りよ、悪いけど」
楠一重:ふいと目を逸らして
平井遊里:「……………………………」
平井遊里:その目のそらしを見て。
楠一重:「わかるでしょ」
楠一重:「ずっとイライラしてるのよ、私」
楠一重:「……なんでかって言うと」
平井遊里:「うん」
楠一重:「それがなんでなのか分からないことに、イライラしてる」
楠一重:「意味がわからないでしょ、自分でもわかんないわ」
楠一重:「だから放っておいて」
平井遊里:「楠さんは、さ」
平井遊里:「私達と仲良くするの、イヤ?」
平井遊里:10cm下の目線から、少し見上げて目を見る。
楠一重:「……」
楠一重:「別に、嫌とかそういう話はしてない……けど」
楠一重:「そっちこそ、わざわざ旅行に来といて」
楠一重:「こんな奴が横で仏頂面してたら嫌でしょ」
平井遊里:「そうだねぇ」
平井遊里:クスクスと困ったように笑う。
楠一重:「な!?」
楠一重:「はっきり言うじゃない……!ちっ」
平井遊里:「その、ね。後付になっちゃうかも知れないんだけど」
平井遊里:「さっき言った事情がなくても、理由をつけて誘うつもりだったんだよ。」
楠一重:「はぁ?なんでわざわざそんな」
平井遊里:「ほら、目の前で仏頂面されたら困るけど。」
平井遊里:「それでも、どこかで仏頂面してるかも、ってこと。見ちゃったし」
平井遊里:「だったら、一緒に仏頂面じゃなくて、笑顔になれたら素敵じゃない?」
平井遊里:「そしたら、楽しい旅行に来て新しい友達も出来て、万々歳ですよ」
楠一重:「……」
楠一重:「何よそれ、要するに」
楠一重:「私が勝手に1人でイライラしてるのを」
楠一重:「想像したくないって、それだけで?」
平井遊里:「まとめるとそうなるね。それだけです」
楠一重:「はっ」
楠一重:「相当なお人好しね、アンタ」
楠一重:「ケダモノチームに引き込まれるわよ、そんなんじゃ」
楠一重:ようやくクスリと笑う
平井遊里:「ひ、ひきこまれねーし!」あわあわと慌てつつ。
平井遊里:慌てつつも、その笑顔に一瞬、安心したように笑みを浮かべる。
楠一重:「……まあいいわ」
楠一重:「ちょっと待ってなさい、私も着替えるから」
平井遊里:「!」ぱぁ、と顔を明るく。
平井遊里:「うんうん、待ちます待ちます!必要なら着替えも手伝っちゃうよ!」
楠一重:「それはいらない!」
楠一重:「……勘違いしないでよ」
楠一重:「そういう色ボケた連中ばっかりになったら宿にも居づらくなるし」
楠一重:「考えをまとめるためにも気分転換は必要ってだけ。それだけよ」
楠一重:「……あと、まあ」
楠一重:「後輩にこないだ言われたばっかりだから」
楠一重:「自分から孤立するなって」
平井遊里:「んふふ」
楠一重:「何よその笑いは」
平井遊里:「いえいえ。よい後輩をもちましたね、クーちゃん」
平井遊里:「その御蔭で来てくれるのだから、後輩ちゃんにも感謝感謝です」
楠一重:「別に、いちいち無遠慮でカンに触るやつよ」
平井遊里:「でもそんな所が?」
楠一重:「まあ、嫌いじゃない……かな」
楠一重:「何を言わせんのよ!」
楠一重:逆ギレチョップ!
平井遊里:「きゃー!きゃー!あはははっ。ごめーん!」
楠一重:「……とにかくすぐ行くからちょっと待ってなさい」
楠一重:「えーっと」
楠一重:「水着水着」
楠一重:鞄から水着を取り出して
楠一重:「なッ……!」
楠一重:「何、これ」
楠一重:愕然。
平井遊里:「どしました?」
楠一重:「ひ、ひ、ひも」
楠一重:「紐が入ってる!?」
楠一重:プラーンと手に持っているのは
楠一重:ほとんど隠れる場所がないような、超過激スリングショットだ
平井遊里:「…………………?」
平井遊里:楠さんの叫びと、その物体の用途を測りかね。数秒後。
平井遊里:「どぁっ、が、ど、」
平井遊里:「どどどどどどど、どこで何を着るつもりだったんですか貴方!?」
楠一重:「し、しら、しっしっ、知らないわよ!」
楠一重:「え!?これ私が選んだの!?」
楠一重:「私……何考えてんだ私!?」
平井遊里:「イライラしたからってそこまで自暴自棄になることないでしょう!?」
楠一重:「ど、どうやって着るのかもわかんない……」
楠一重:「ええー……」
平井遊里:「ええー……」
楠一重:呆然と立ちすくんでいる
平井遊里:手元を見る。少しの布と。ヒモ。まぁヒモ。
平井遊里:「…………ええとぉ。」
平井遊里:「ヒモなんで、やっぱ。縛ると言うか、結ぶ感じだと思いますけど………」
平井遊里:「えっ………」
平井遊里:何言ってんだろう私、という思考に先んじて。
平井遊里:「手伝います?着るの………」
楠一重:「……」
楠一重:逡巡しつつ
楠一重:「い、一度海に行くって言ったんだから」
楠一重:「女に二言はないわよ……!」
平井遊里:「う、うわぁ!かっこいい!ろうそくの最後の火力みたい!」
平井遊里:「でも!」
平井遊里:「流石に仏頂面以上に隣にいるのが困るので、勘弁してくださーーい!!」
GM:その後10分ほど格闘してようやく着ることが出来たが、
GM:しばらく上着が手放せなかったという。
GM:─────
GM:ロイス&購入!
GM:なお防具などはサマーっぽい感じになります
GM:エロ水着にするもエッチでない水着にするもよしです
楠一重:当然えっちな水着にする
桑幡 嗣実:なるほど。
真堂 光磨:判断が神速
楠一重:なんのためにこいつのバストがEあると思ってるんだ
楠一重:ロイスはまず平井ちゃんに!
楠一重:お人好し◯/嫌気
楠一重:でもってボデマ!
楠一重:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 9[9] → 9

楠一重:惜しい!以上!
GM:ううむ、では防御力のないはみ出しそうなボデアマになりましたね >楠さん
楠一重:うう……
楠一重:ほとんど布地のないスリングショットで
楠一重:手でなんとか覆い隠そうとしながら浜辺に出ます
平井遊里:それ、ビーチに誘った私が間接的に戦犯になってないかな!?
桑幡 嗣実:いいんじゃないの。自分で持ち込んだ水着だし。
桑幡 嗣実:ロイスは……「同行者:平井遊里:誠意/○憐憫」
桑幡 嗣実:で、水着相当のアームスーツを狙います。
桑幡 嗣実:3dx>=15
DoubleCross : (3R10[10]>=15) → 9[8,8,9] → 9 → 失敗

桑幡 嗣実:よし。自分の判定に《夢の雫》
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+3した(侵蝕率:44->47)
桑幡 嗣実:アームドスーツ買いました。装備しておいて、行動値5に低下。
桑幡 嗣実:あ。私、普通のビキニで。
桑幡 嗣実:以上です。
平井遊里:「同行人 桑幡 嗣実 ○P連帯感/Nウソでしょ。」
「同行人 楠一重 ○P連帯感/Nもう少し自分を大事にしません?」

平井遊里:攻撃力が乏しい女子高生なので、大槌を狙います。
平井遊里:2dx+3>=14
DoubleCross : (2R10+3[10]>=14) → 7[6,7]+3 → 10 → 失敗

平井遊里:財産を入れよう。ミドルは皆に頼る!
平井遊里:平井遊里の財産を-4した(財産:6->2)
平井遊里:判定は以上です!大槌相当の自分で選んだビキニを取得しました!
GM:なるほどね
桑幡 嗣実:ビキニで殴るの?
真堂 光磨:ロイスはひとまず保留で
真堂 光磨:こちら調達、ボディアーマー
真堂 光磨:1dx>=12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 1[1] → 1 → ファンブル

真堂 光磨:なし!
GM:光磨くんのファンブルで猫柳の水着が脱げます。
真堂 光磨:どうして(space kouma)
平井遊里:調達っていうか強奪でもしたのかな
GM:では次のシーン…と言ったところで
GM:すいません、GMの眠気が有頂天に達したので今日はここまでとさせてくださいませ・・
楠一重:あ!
楠一重:私も私も!
楠一重:シンクロニシティ…
桑幡 嗣実:理解
平井遊里:アンダースタンド。
GM:ではお疲れさまでした!次回は明日の14時からです!
桑幡 嗣実:はーい
楠一重:いやっほー!お疲れさまでした!
真堂 光磨:お疲れ様です!
平井遊里:14時了解!お疲れさまでした!
桑幡 嗣実:了解です。お疲れさまでした。

ミドル1

GM:─────
GM:ミドル1
GM:1日目 昼
GM:─────
GM:登場侵蝕をどうぞ。シーンプレイヤーは楠さんです。
GM:他全員登場可能!
楠一重:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 4[4]+42 → 46

平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:40->45)
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+9(1D10->9)(侵蝕率:52->61)
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:47->50)
GM:─────
GM:日諸木町
GM:海水浴場
GM:─────
GM:夏の海。そして美しい海岸。
GM:ここに若者が集まったとなれば、やることは一つである。
GM:すなわち、ビーチバレー。
楠一重:「……」
楠一重:でんっ!と
楠一重:ところどころ零れ落ちそうな過激な水着で
楠一重:砂浜に仁王立ちしている。
楠一重:堂々と腕を組んでいるが、表情は羞恥にこわばる。
GM:旅館は遊具などの貸し出しも行っているため、
GM:従業員の一人がバレーのネットを設営している。
楠一重:「……何よ」
楠一重:「なんか文句があるわけ?」
楠一重:平井の傍ら、3人をにらむ!
クロ:「いえ、とてもお似合いですよ。」
クロ:背の小さい、日焼けした黒髪の少年だ。
クロ:女性のように線が細く、その双眸は白と黒が反転している。
桑幡 嗣実:「そりゃ目立つから」
桑幡 嗣実:「私は文句ないけど、顔真っ赤よ」
楠一重:「はぁ!?ぜ、全然恥ずかしくなんかないわ」
楠一重:「人もいないしね!」
平井遊里:「なんというか………別の調達しても良かったんじゃないかな」
平井遊里:水色に白のフリルを充てがったビキニスタイル。


真堂 光磨:似合わないサングラスと帽子。パーカーの下、ハーフスパッツタイプの水着
真堂 光磨:旅行行ってくる、と話したら十二支部の人に面白がられてグラサンと帽子を押し付けられたものだが律儀につけている
真堂 光磨:「今からでも間に合うと思います」
楠一重:「売ってないのよ!どこにも!」
桑幡 嗣実:「ああ。サイズがね」
桑幡 嗣実:黒いビキニのトップスにパンツスタイルのボトム。赤と黒のラッシュガードを羽織っている。
桑幡 嗣実:いつにもまして目付きが悪い。
楠一重:「サイズ言うな!」
楠一重:「なんなの!?行楽シーズンのはずでしょ!」
楠一重:「どうなってんのよこの一帯は!」
楠一重:クロくんの方ににやつあたり
平井遊里:「行楽シーズンだから、皆買っていったのかな……?」
平井遊里:肩紐の位置などを調整
真堂 光磨:「それで売り切れなのも不思議だけど」
平井遊里:「ほら、くーちゃんスタイルがいいから…サイズとか」
桑幡 嗣実:「サイズがね」
楠一重:「サイズゆーなぁ!このヘンタイども!」
楠一重:ますます顔が赤くなり、平井さん桑畑さんに噛み付く
平井遊里:「じゃあ見せないで隠そうよぅ…」
猫柳麻子:「ンニ。人気なのか、単に探し方(サーチ)が悪いかだナ。」
猫柳麻子:こちらもビキニスタイルの水着だ。
猫柳麻子:黒と赤を基調としたセクシーな作り。
猫柳麻子:「そう砂浜で行進(マーチ)するとすぐ疲れるぞ?」
桑幡 嗣実:「猫も大変だったでしょうが」
楠一重:「ふーっ、ふーっ……」
楠一重:「まあいいわ」
楠一重:「この……多少動きづらい程度」
楠一重:「アンタたちごときにはいいハンデよ」
楠一重:「クラスにおいての上下関係、ここできっちりわからせてあげる」
桑幡 嗣実:「ハンデじゃ済まないと思うんだけど」
真堂 光磨:「上下関係より大事なものをなくしそう」
真堂 光磨:飽きたのか外す
桑幡 嗣実:「ビーチバレーって、ヘディングありだった?」
猫柳麻子:「ルール無用のファイトだ!」
戸隠幽香:「いやルールはいるでしょ…。」
戸隠幽香:こちらはフリルの付いた上下の分かれていないタイプの水着だ。
戸隠幽香:セクシーというより可憐さが目立つ。
桑幡 嗣実:「はいはい。じゃあ、身体のどこでもいいから打ち上げていい、ってことで」
桑幡 嗣実:「下に落ちたらアウト。それでいい?」
楠一重:「なんでもいいからとにかくやるわよ!見てなさい!」
平井遊里:「おかしいなぁ…私は味方を引き込んだつもりだったのに…」
桑幡 嗣実:「何。味方って」
平井遊里:「……ツッコミ役?」
真堂 光磨:「委員長さんで足りるかな」
桑幡 嗣実:「さあ…」
桑幡 嗣実:ラッシュガードを脱いで、並んでいるデッキチェアに畳んで置く。
平井遊里:「ま、ともかく始めようか……始めちゃって良いのかなコレ。棒立ちで日焼けだけしてもね」
猫柳麻子:「ンニャハハ!キックオフだ!」

GM:というわけで、全員肉体で判定してもらいましょう。
GM:先ほどの合流シーンの会話通り、
GM:理性チーム:平井、楠、戸隠 VS 猫柳家チーム:光磨、桑幡、猫柳
GM:の肉体判定の達成値の合計で争います。
楠一重:www
平井遊里:理性。
真堂 光磨:理性
楠一重:王位争奪編みたいになってるじゃん!
楠一重:あふれる理性で返り討ちにしてやろう
楠一重:6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[2,6,7,8,9,10]+7[7] → 17

楠一重:ふふふ
楠一重:これがチルドレンの実力よ
平井遊里:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 6[1,3,5,6,6] → 6

平井遊里:わぁん。
GM:NPCも判定するぞ!
戸隠幽香:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[4,8] → 8

猫柳麻子:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,6,8,10]+8[8] → 18

楠一重:www
楠一重:てめぇ猫!!
桑幡 嗣実:肉体ね。
桑幡 嗣実:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 8[5,8] → 8

真堂 光磨:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[4,6,8] → 8

平井遊里:いちばんどんくさい!
平井遊里:コレだから喧嘩が苦手なやつは。
GM:集計します!
GM:理性:31 猫柳家:34
GM:よって猫柳家の勝利!
楠一重:ぐあああああーっ
平井遊里:きゃあーーー!!

猫柳麻子:「ンニャハハ!これで追いついた!」
桑幡 嗣実:「猫。トス」
桑幡 嗣実:一番動ける相手のところにボールを回す。素人ゲームでゴリ押すならこれに限る
猫柳麻子:「ほい来た!」
猫柳麻子:すぱあん!
猫柳麻子:鋭いスパイク!
楠一重:「くっ、こいつ」
楠一重:「思ったより素早い……んぁっ!」
楠一重:なんとか追いついてボールを跳ね上げるが、あらぬ方向へ
平井遊里:「きゃん!」
平井遊里:勢いのまま弾かれたボールが直撃!
平井遊里:ふわりと上がったボールがネットの向こう側に
楠一重:羞恥の表情とともに布はずれて
楠一重:紐に押さえつけられた、たわわな果実がぷるんっと躍動する
楠一重:「ちょ、ちょっとタンマ!タンマ!」
楠一重:「ずれてきちゃってる!ちょっと!」
桑幡 嗣実:「タイムはなし。はい猫、もう一発」
桑幡 嗣実:割とマジになってるというか、前かがみで構えているので、ビキニのトップスの下が強調されている。
真堂 光磨:「委員長さん容赦ない」
猫柳麻子:「ンニ!任せ………」
猫柳麻子:ば つん
真堂 光磨:その時少年に電流走る。嫌な予感がする
楠一重:「いや」
楠一重:「そっちが脱げるんかい!!」
猫柳麻子:「ン」
猫柳麻子:異音がしたが気にせず、相手チームの隙を突いて
猫柳麻子:トドメの一撃!
楠一重:「はっ!?」
楠一重:ツッコミで反応が遅れ
楠一重:無理な体制でボールを返し
楠一重:たゆんっ
楠一重:「きゃああっ!」
楠一重:バレーボールと一緒に、乳房が跳ね上がって布地の外に飛び出す!
平井遊里:「あわわっ」
平井遊里:さっきの反動で眼鏡がずれて、風景がぼんやりと。
楠一重:「それっ」
楠一重:「それ拾ってぇ……!」
楠一重:半泣きでうずくまっている
平井遊里:「くーちゃん!?」
平井遊里:ぼやけた視界のまま、弱弱しい声の方に一歩。
平井遊里:ずるりっ。
平井遊里:「あっ」
平井遊里:砂地、落ちていた何かに、滑るように足を取られて。
戸隠幽香:「…………。」
戸隠幽香:紐のような布地を拾い上げる
平井遊里:「わわわわぁ~~!!」
平井遊里:反射的に伸ばした手が、近くに居た二人を巻き込んで倒れ込む。
楠一重:「ちょ、ちょ、ちょっと!?」
楠一重:バランスを崩した平井を受け止めようとして
戸隠幽香:「ぜ、全員が敵だった…………ぶにゃっ!!」
平井遊里:「ぎにゃーー!!」
平井遊里:どざー!
楠一重:ぷにゅんっと柔らかい所同士でぶつかり合う
楠一重:「んぎゃー!」
猫柳麻子:「ンニャハハハ!勝利!」
猫柳麻子:こてんと落ちたボールを確認して、光磨に飛びつく。
猫柳麻子:飛びついたところで、
猫柳麻子:ぽろり
桑幡 嗣実:ネットに当たったボールが理性チームコート(仮)に落ちるのを確認して
桑幡 嗣実:スコアボード(借りた)をめくる。マッチポイントだ。ついでに脱いだラッシュガードを取り上げて。
桑幡 嗣実:嘆息。
桑幡 嗣実:「光磨くん。猫はあなたので」
真堂 光磨:「わかってます……」
真堂 光磨:目線を外しつつ聞こえてくる声に酷い様相を想定しながら
楠一重:「ちょ、ちょっとどきなさい!あっ!ダメ!」
楠一重:「どいたら見えちゃう!ストップ!ストップ!」
平井遊里:「うわ、ごめんなさい!今どくから!」
平井遊里:もにゅん、とお互いの身体がぶつかりながら、熱い砂地にゴロゴロと転がる。
平井遊里:「あ、動かないほうが良いやつ!?ごめん、ちょっと手にヒモが…!」
平井遊里:楠さんの背中側で、自分の両腕がヒモ状のなにかに絡め取られている。
平井遊里:「ひぃわっ!?」
平井遊里:見えないまま外そうともがいて、ズリズリと腕の中の楠さんの身体をこするように身悶えする。
楠一重:「ちょっと!動くな!」
楠一重:「いひっ……やだ……!こすれてるからぁ……!」
楠一重:汗ばんだ肌と肌がこすれあって
楠一重:触れる感覚が頬を上気させていく
平井遊里:抱きつくような姿勢、汗をかいた肌を、その吐息のような声が甘く撫でる。
平井遊里:「あわ、あわわわ…!」
平井遊里:お互いの身体の間、水着の布が少しずつずれて汗ばむ肌の接地面積が増えている。焦る。
戸隠幽香:「に、肉が…………」
戸隠幽香:確かな圧を持った胸の肉に挟まれ、呼吸が苦しくなる
楠一重:「んぅん……あ……はっ」
楠一重:このままでは下も危ない!
桑幡 嗣実:平井楠が組んず解れつしているところに、ラッシュガードを投げつける。
桑幡 嗣実:投擲に《夢の雫》使っていいですか?(質問)
GM:ほぼ自動成功だけど
GM:投擲でさらにエッチハプニングを起こしたい場合は判定値があります
桑幡 嗣実:ははあ。
桑幡 嗣実:じゃあ判定してみましょうか。さらに絡まるかどうか
真堂 光磨:ひどい
平井遊里:流石だ。
楠一重:www
楠一重:もうめちゃくちゃだよ
GM:その意気やよし!!
GM:難易度は9です
GM:芸術:エッチハプニングで判定してください
桑幡 嗣実:3dx 感覚平目。
DoubleCross : (3R10[10]) → 3[1,2,3] → 3

楠一重:よ、よかった
楠一重:普通の助け舟だ!!
桑幡 嗣実:ちょっと苛々しているので
桑幡 嗣実:《夢の雫》で11。ええ。夏だものね。
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+3した(侵蝕率:50->53)
真堂 光磨:夏のマモノが眼を覚ましている
桑幡 嗣実:そこに、割と布地の大きいラッシュガードがばさっとかかる……が。
平井遊里:「へ、変な声出さないでよう!…んっ」
楠一重:「は!?変な声出してるのそっちでしょ……ん!」
楠一重:「きゃあっ!?」
平井遊里:「わわっ!」
桑幡 嗣実:なんともいえない角度で視界を奪う。身体を起こそうとした平井さんの頭にかぶさって
桑幡 嗣実:「あ」
真堂 光磨:「あって何」視線は向けてない
真堂 光磨:飛びつき押し付けられ、かろうじて隠れている飼い猫の上半身にパーカーを着せている。
猫柳麻子:「ンニ。悪化したぞ。」
平井遊里:「み、みえねー!」
楠一重:「真っ暗になった!何、何!何!」
平井遊里:反射的に、視界を覆う何かを手で外そうとする。
平井遊里:しかし絡んだ両腕を引き寄せようとして、自然と楠さんを抱き寄せる形に。
楠一重:「んひぃいいいいいいいっ」
楠一重:今日一番大きな声が出た
桑幡 嗣実:「まあ事故だから」
桑幡 嗣実:嘆息。
桑幡 嗣実:「まったく。細かいことはうまくいくのにね」
楠一重:「ちょっと、ちょっと」
楠一重:「なんとかしなさい!」
楠一重:「誰かーーー!」
楠一重:布地の下でもがき続ける。
GM:その後数分かけて三人は救出された。
GM:─────
GM:ではここで唐突に情報収集項目を出しましょう。
GM:と言っても事件も何も起きていない楽しい旅行なので、
GM:情報収集というよりはその情報項目に関する人と楽しく会話をした、という風になるでしょう。
GM:それでは項目はこちら。

■情報収集

・猫柳麻子 6/情報:UGN、噂話

・住良木菫 6/情報:UGN、学問

・戸隠幽香 7/情報:噂話

・糸井亜里沙 7/情報:噂話、学問

・クロ 7/情報:噂話

・日諸木町 5/情報:噂話、学問

桑幡 嗣実:じゃあ猫を振るから。コネも使って。
桑幡 嗣実:5dx+1>=6
DoubleCross : (5R10+1[10]>=6) → 9[2,4,4,6,9]+1 → 10 → 成功

楠一重:もちろん住良木さんに行く!
楠一重:コネ使って!
楠一重:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 8[1,3,8]+1 → 9

楠一重:オッケイ!
平井遊里:コネ使って戸隠ちゃん行っとこう。噂話。
平井遊里:4dx>=7
DoubleCross : (4R10[10]>=7) → 10[2,7,8,10]+5[5] → 15 → 成功

平井遊里:なんでも知ってる。
真堂 光磨:コネはないが。クロを当たる
真堂 光磨:1dx>=7
DoubleCross : (1R10[10]>=7) → 7[7] → 7 → 成功

真堂 光磨:おっと素で通った
平井遊里:やりおる。
GM:全員成功か!
GM:では順に開示していきましょう。

・猫柳麻子 6/情報:UGN、噂話
口調のおかしい、猫のような雰囲気を纏う女子高生。
その正体は対象を効率的に殺害することに関しては天賦の才を持つ
【殺人鬼】のキュマイラ。

・住良木菫 6/情報:UGN、学問
陽気だがどこか陰のある美青年。
機嫌のいいときは鼻歌混じりに蝶の標本作りに精を出すが、
他の人間にはどこか不気味に映ってしまう。
また、奇妙な蒐集癖がある。
本人曰く「きれいなものを集めている」らしい。

・戸隠幽香 7/情報:噂話
平井遊里のクラスメイト。
工学部だけでなく、民間の科学クラブに所属するほどの発明好き。
その発端は幼い頃から親しんだ玩具を自分でも作ってみたいという思いからだ。

・クロ 7/情報:噂話
旅館の従業員。
褐色の肌と艶のある黒髪、白黒が反転した瞳が特徴の少年。
猫柳麻子と真堂光磨を気に入っているようで、親し気に話しかけてくる。

GM:現在追加情報はありませんね。
GM:他の情報を開けると何かが起こるかも…?
GM:─────
GM:海水浴場
GM:海の家
GM:─────
糸井亜里沙:「お疲れ様。ビーチバレーはどっちが勝ったのかしら。」
楠一重:「……ノーコメントよ」
楠一重:ぶすっとした顔のまま、桑畑さんに借りたラッシュガードを羽織って体育座り
糸井亜里沙:くすりと微笑んで楠の前に水を置く。
楠一重:「……」
楠一重:ぴくり、と一瞬手を止めてから
楠一重:ペットボトルの水を受け取って飲む
楠一重:「……ありがと」
糸井亜里沙:「どういたしまして。」
平井遊里:「試合に負けて、勝負にも負けた感じですかねぇ…」
平井遊里:手のひらに残った感覚を消すために両手の指を絡めて解している。
楠一重:「わざわざ言わなくていいっての」
楠一重:「なんにもいいとこなしじゃない全く」
平井遊里:「あはは確かに……」
楠一重:「大体ね負けたのはとにかく」
楠一重:「なんなのよあのざまは!急にアンタがすっ転んだせいで」
楠一重:「とんでもない恥を晒したわ!このこの!」
平井遊里:「って、こっちのせいになるのかな!?い、いや、確かにわるかったけど、そっちの気の散り方もすごかったよ!」
住良木菫:「……そんなに大変だったの?」
住良木菫:戸隠に尋ねる
戸隠幽香:「の、ノーコメントで………。」
楠一重:「ノーコメント!!」
平井遊里:「トガちゃんは酸欠一歩手前まで行ったしね……水の中じゃないのに」
楠一重:「干からびたカエルみたいになってたわね」
戸隠幽香:「二重に苦しかった………。」
戸隠幽香:自分の痩せた胸をそっと触れる。
楠一重:「?」
平井遊里:「押し花のクローバーみたいな……うわ、まだ砂が」
平井遊里:胸の下のフリルに絡んだ砂を払うためにゆさっと持ち上げる。
平井遊里:一通りフリルの砂を払った後、腕を離した反動で重さに引かれて肩紐がピンと張る。
楠一重:「あ、もう……」
楠一重:こちらも胸元にこぼれた水を拭う
楠一重:たゆたゆと豊満な乳房が水滴のように波打つ。
戸隠幽香:「ぐぬぬ………」
住良木菫:「でも身体を動かして幾分か気が晴れたんじゃないかな。」
楠一重:「……かもね」
楠一重:「にしても」
楠一重:「本当に不思議ね、こんなに空いてるなんて」
楠一重:「眺めも結構、悪くないじゃない」
楠一重:青い水平線を眺めてつぶやく
平井遊里:「だねぇ。行楽シーズンなのに。」
平井遊里:目線を同じく水平線に。
住良木菫:「うん。きれいな眺めだ。」
平井遊里:「トガちゃんが誘ってくれなかったら、この景色が誰にも見られずに終わっていたとは。もったいないもったいない」
戸隠幽香:「………誘ってよかった。」
平井遊里:「うん、誘われてよかったよかった。独り占めとかだめだぞー」
戸隠幽香:「しないよ。………そうだよね。」
戸隠幽香:「……ねえ。」
戸隠幽香:「今、楽しい?」
平井遊里:「楽しいよー。………というと、さっきのを全肯定みたいでアレだけどっ」
平井遊里:「うん、楽しんでるよ。トガちゃんとクーちゃんも楽しんでる?」
戸隠幽香:「楽しいよ。すごく。」
楠一重:「……」
楠一重:ノーコメント、と返そうとして
楠一重:隣で微笑む住良木が目に入り
楠一重:「たまになら、ね」
楠一重:ぶっきらぼうにそれだけ返す。
平井遊里:「んふふ」両手のひらを胸の前で合わせるようにして「なら、よかった」
住良木菫:「そうだね。それじゃ……」
住良木菫:「試合の結果も聞いたし…行こうか、先輩。」
糸井亜里沙:「そうね。私たちもたまには遊びたくなっちゃったし。」
糸井亜里沙:くすりと笑って、住良木と一緒に立ち上がる。
楠一重:「……」
楠一重:「ねえ」
楠一重:住良木さんを呼び止める
住良木菫:「何かな?」
楠一重:「確かに、楽しいわ」
楠一重:「……ほんのちょっとだけど」
楠一重:照れくさそうに視線を逸らして
楠一重:「でも何か、何だか……どこかで……」
楠一重:「落ち着かないのよ、ムズムズするっていうか」
楠一重:「住良木、もしかしたら」
楠一重:「アンタも感じてない……かと思って、これ」
楠一重:胸を抑えている
住良木菫:「………。」
住良木菫:「ほんの少しだけ。」
住良木菫:「けど、解剖する気が起きないんだ。」
楠一重:「え」
住良木菫:「行こうか、先輩。」
糸井亜里沙:「うん。住良木君。」
住良木菫:二人が連れ立って海の家を出る。
楠一重:「ちょ、ちょっと、住良木」
楠一重:「……」
楠一重:その背中に手をのばすが届かず
GM:楠は見る。
GM:歩いている二人の姿が、
GM:時折”一人”になる。
GM:隣の糸井亜里沙が蜃気楼のように曖昧になる瞬間を。
楠一重:「!!」
楠一重:たん、と空になったペットボトルをテーブルの上に乗せて
楠一重:「平井、戸隠」
平井遊里:「ん?どしたの?」
戸隠幽香:「……どうしたの?」
楠一重:「ちょっと、気になる事ができたから」
楠一重:「行くわ。先に戻ってなさい」
楠一重:立ち上がってスタスタと歩き出す。住良木と糸井を追いかける。
平井遊里:「あ、うん」
楠一重:「……やっぱり、あいつおかしい」
楠一重:「どうしちゃったのよ」
楠一重:ひとりごちながら、歩いていく。
平井遊里:「いってらっしゃーい…?」
GM:─────
GM:一方、別のテーブルでは、
猫柳麻子:「ンニュー。」んにゅーとメロンソーダをすする猫柳と
桑幡 嗣実:からからとやたら氷が多いスプライトのグラスを揺さぶる桑幡が
桑幡 嗣実:ぼんやりとしている。
桑幡 嗣実:いや、特に会話がない。という、ままあるだけの話ではあるのだが
猫柳麻子:ちゅぽ、とストローから唇を離す。
桑幡 嗣実:「猫」
猫柳麻子:「ンニ?」
桑幡 嗣実:いつもより目つきが悪いと言うか、目を眇めているのと目が合う。
猫柳麻子:「………。」手を伸ばし、眉間の皺を伸ばす
桑幡 嗣実:手首を掴んで、間近でしげしげと顔を見る。
桑幡 嗣実:「不機嫌なわけじゃないから。見えないの。目が悪くて」
桑幡 嗣実:それなりに顔が近いと、まあいつもどおりくらいの目つきの強さだ。
桑幡 嗣実:「光磨くん、戻らないわね」
桑幡 嗣実:「話が長引いてるのか、単に見つからないのか」
桑幡 嗣実:「あそこのバイトなら、探すのに手間取るのはあんまりなさそうだけど」
猫柳麻子:「意外と話が弾んでいるのかもナ」
桑幡 嗣実:「それもあるかもしれない」
猫柳麻子:「何、心配することはない。ああ見えて立派な飼い主だ。」
桑幡 嗣実:「立派。そうね」
桑幡 嗣実:「会話を弾ませるのは苦手なの。私。知ってるとは思うけど、選ぶ言葉が硬すぎて…」
桑幡 嗣実:立ち上がる。
桑幡 嗣実:猫の手首を掴んだままだ。
桑幡 嗣実:「猫」
猫柳麻子:「ン」
桑幡 嗣実:「ちょっと来なさい」
猫柳麻子:「……」目をぱちくりと瞬かせる。
猫柳麻子:「いいぞ。」
桑幡 嗣実:「よろしい」
桑幡 嗣実:そのまま手を引いて、ずかずかと大股で歩いていく。海の家の裏手。
桑幡 嗣実:立ち止まって振り向く。
桑幡 嗣実:まじまじと、目を細めなくていい距離で猫の顔を見る。
猫柳麻子:「………どうしたのだ。」
猫柳麻子:唇が言葉を紡ぐ様子が見て取れる。それくらいの距離だ。
桑幡 嗣実:「会話を弾ませるのは苦手なのよ。だから」
桑幡 嗣実:おもむろに猫柳の鼻をつまむ。息ができない程度に。
猫柳麻子:「ぶにゅ」
猫柳麻子:口が開く。
桑幡 嗣実:唇を重ねる。
桑幡 嗣実:舌も入れる。
桑幡 嗣実:判定にエフェクト使っていいですか。
GM:いいよ
桑幡 嗣実:では<芸術:色事>で。
桑幡 嗣実:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[4,8,10]+10[10]+8[8] → 28

GM:本気出し過ぎやろ
平井遊里:ドスケベじゃん
桑幡 嗣実:じゃあ《夢の雫》も入れて36。
真堂 光磨:ちょっとぉーッ
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+3した(侵蝕率:53->56)
桑幡 嗣実:首を抱き寄せる。うすいビキニのトップス越しに、乳房どうしが押し付けられてやわらかく形を変える。
猫柳麻子:「!」
猫柳麻子:「ニャ、んぁ………」
桑幡 嗣実:「ふう」
猫柳麻子:抗議の声か、それとも嬌声か。
猫柳麻子:漏れた声はすぐに桑幡の唇に飲み込まれた。
桑幡 嗣実:しばらくそのままにしていた。
猫柳麻子:桑幡の肩に添えられた手から徐々に力が失われていき
猫柳麻子:やがて、だらんと全身を弛緩させた。
桑幡 嗣実:だいぶくったりとしたところで、そっと口元を離す。
桑幡 嗣実:身体はまだ猫柳を支えたまま。お互い、軽いわね。猫。
猫柳麻子:「……………あ、え………?」
猫柳麻子:潤んだ目で桑幡を見上げる。
桑幡 嗣実:「猫柳麻子。桑幡嗣実は、あなたが好きです」
桑幡 嗣実:目を眇めなくても顔がはっきり見える距離だ。
桑幡 嗣実:「もちろんこういう意味でね」
猫柳麻子:「…………。」
桑幡 嗣実:「ほら立ちなさい。人来るわよそろそろ」
猫柳麻子:唇に指をあてる。まだ熱が籠っているような錯覚。
猫柳麻子:「腰が、抜けて。」
桑幡 嗣実:「人のファーストキスでそれって何よ。慣れてるんでしょうが」
桑幡 嗣実:肩を貸す。
猫柳麻子:「…………。」呼吸を整える。
桑幡 嗣実:「で、光磨くんとはどうなの今。婚約までは行ってる?」
猫柳麻子:「ンニャハハ。首輪は合っても指輪はないぞ。」
猫柳麻子:普段通りの桑幡の態度を見て、こちらも幾分か落ち着きを取り戻す。
桑幡 嗣実:「じゃあまだチャンスはあるな」
桑幡 嗣実:「これ聞こうと思ったんだけどね。まだるっこしかったから」
桑幡 嗣実:「先に伝えといた。判ってもらえたとは思うけど」
猫柳麻子:「……………ンニ。」
猫柳麻子:「……こういう意味で好きになったのは、どうしてだ?」
桑幡 嗣実:「好きになるのに理由いる? っていうのは置いといて」
桑幡 嗣実:「人を王子様よろしく助け出しといて、それは自覚なさすぎ」
桑幡 嗣実:鼻の先を左の人差し指で押し込む。
猫柳麻子:「王子様にする口づけにしては」
猫柳麻子:「…………いやらしかった。」
桑幡 嗣実:「生存(サバイブ)したけりゃ攻撃的(プログレッシブ)じゃないと、なんてね」
桑幡 嗣実:「上手にしようとおもったらああなるでしょ。そりゃ」
桑幡 嗣実:「肝心のとこでしまらないのとか、嫌だし」
猫柳麻子:「真面目すぎるのだナ。」
桑幡 嗣実:「嫌いじゃないでしょ」断言。
猫柳麻子:「ンニ。委員長は大好きだ。」
桑幡 嗣実:「ああ。別にすぐ結論出せとかは言わないからね」
猫柳麻子:「光磨も、大好きだ。けど…」
桑幡 嗣実:「それはそれで納得行かないから。ただし」
桑幡 嗣実:「手は止めないから。知っての通り」
猫柳麻子:「揉み放題サービスも継続なのだナ。」
桑幡 嗣実:「当然」
桑幡 嗣実:脇腹の上の方に割と強めに(いつものように)指を鎮める。
猫柳麻子:「ン゛ニ゛ュ」
猫柳麻子:「……撫で放題サービスにしておけばと思わないこともない。」
桑幡 嗣実:「そっちだったら禿げるぞ」
桑幡 嗣実:「ほら。マタタビは抜けた?」
猫柳麻子:「投与した側が言うセリフではない。」
猫柳麻子:「もう歩けるぞ。」
桑幡 嗣実:「投与したから言うのよ。医者だってそうでしょ」
桑幡 嗣実:身体を離す。
猫柳麻子:猫のように軽快にステップを踏んで、
猫柳麻子:「委員長。」
猫柳麻子:振り返る。
桑幡 嗣実:「おう」
猫柳麻子:「ありがとう。」
桑幡 嗣実:「どういたしまして」
猫柳麻子:「好かれるのは、嬉しい。」
桑幡 嗣実:「知ってる? 好くのも楽しい」
猫柳麻子:「アタシは一人だったし、どっちつかず、中途半端な”斑猫”だからナ。」
桑幡 嗣実:「それをいうなら私だって……っていうのも」くすりと笑って。
桑幡 嗣実:「最初のときも似たようなこと言ったな。これ」
猫柳麻子:「似た者同士、だナ。」にぱ、と笑う。
猫柳麻子:すっかりいつもの顔だ。
桑幡 嗣実:「ほんとにね。だからかな」くすくすと、もう少し笑って。
桑幡 嗣実:「さて。先に戻って待ちぼうけ食わせてなきゃいいんだけど」
GM:─────
GM:旅館
GM:ロビー
GM:─────
クロ:「返却ありがとうございます。」
クロ:「楽しんでいただけましたか?」
真堂 光磨:「色々あったけど十全に」
クロ:にこ、と笑って光磨を見上げるのは、
クロ:旅館の従業員である。
クロ:他の従業員からは”クロ”と呼ばれているが、
クロ:本名は分からない。
真堂 光磨:──バスの中で見た朧な記憶。アレがいるのなら、と探し回りながら。ひとまず道具の返却に来ていたが
真堂 光磨:「……クロ、っていうのは渾名?」
クロ:「はい。」
クロ:道具を旅館の小部屋に片付けて、
クロ:光磨に向き直る。
真堂 光磨:「ぼくとあまり変わらないみたいだけど。随分働くね」
クロ:「はい。」
クロ:「お父さんが家から動けないから、」
クロ:「僕が働きに出ているんです。」
真堂 光磨:「勤勉だ。お母さんも鼻が高そう」
真堂 光磨:褐色の肌。反転した瞳。思い出す。もう一人の“オーナー”。
クロ:ぱたん、と小部屋の扉を閉じる。
クロ:「……よければ、少し話します?」
クロ:「僕もこれで上がりですから。」
真堂 光磨:「話はうまい方じゃないけど」
クロ:にこ、と微笑んで、
クロ:着物の帯を解く。
クロ:ふぁさ、と衣擦れの音がして、
クロ:全く気付かぬ間に私服へ着替え終わっている。
クロ:ふとももの大きく露出したハーフパンツに、
クロ:黒いタンクトップのインナーの上から、肩を大きく出したシャツを着ている。
真堂 光磨:「手品か何か?」
クロ:「何だと思う?」
クロ:くすくすと小悪魔のように、妖精のように笑う
クロ:柔らかな手を光磨の手に重ね、歩き出す。
GM:─────
GM:海沿いの道
GM:日諸木町
GM:─────
クロ:「お母さんの話してたけど、実は全然知らないんだ。」
クロ:「物心つく前に死んじゃったから。」
真堂 光磨:「……悪いことを聞いたかな」
クロ:「ううん。いいよ。」
クロ:「………僕の家族はお父さんと妹だけ。」
真堂 光磨:「妹さん?」
クロ:「うん。難しい病気でね。」
クロ:「ほとんど動けないんだ。」
真堂 光磨:ざり、とサンダルが砂を噛む。熱を孕んだ海風で髪が靡いて
クロ:「だからお父さんはせめて妹に笑って欲しいって、」
クロ:「色々と頑張ってるの。」
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:「少しはわかるかも。そういうの」
クロ:足を止める。
クロ:「わかるんだ。」
真堂 光磨:「ちょっと形は違うけど。ぼくも両親はいない」
真堂 光磨:「幸い、いい人達に囲まれて。ここまで来れたけど」
真堂 光磨:微かに眼を細める。
真堂 光磨:「笑っていて欲しい人がいる。そのために道を選んできた」
真堂 光磨:左の蒼い瞳が光を跳ね返す。眼前の少年を映す
クロ:「…………。」
クロ:「僕はね。」また歩き出す。
クロ:「家族が好き。妹も好き。けど、」
クロ:「パパが一番好き。」
真堂 光磨:「…………」
クロ:「でもパパはいつも妹を見てるから、」
クロ:「妹に早く治ってもらって、二人とも愛してもらうか、」
GM:クロの姿が電柱に隠れる。
クロ:次の瞬間、クロは、
クロ:可憐なドレスに身を包んだ姿で現れた。
クロ:「妹くらい綺麗になりたいんだ。」
クロ:堤防の上でしゃがみ込んで、光磨の眼を見る。
真堂 光磨:「……向いてくれると、信じてる?」
クロ:細い脚と膝小僧が少年特有の艶めかしい色気を醸し出す。
クロ:「分かんない。」
クロ:「………ねえ。」
クロ:「僕、綺麗?」
真堂 光磨:「…………」
真堂 光磨:青空の下。アンバランスなようで不思議な、完成された絵を見ているようで
真堂 光磨:「あまりその辺の真贋は詳しくないけど」
真堂 光磨:ただ、思うことは
真堂 光磨:「願いのために奔るものは。きっと、どんなものも綺麗に見えると思ってるよ」
クロ:「………そっか。」
真堂 光磨:堤防と歩道の間。鏡に映して、互いの色を反転させた少年同士が向き合う
クロ:堤防から降りて、光磨の目の前に。
クロ:そして肩に手を置いて、背伸びをしながら頬にキスをした。
クロ:「君のこと、好きになっちゃった。パパの次に。」
真堂 光磨:頬に当たる感触。続く言葉
真堂 光磨:「光栄、かな」
真堂 光磨:「好かれるのは、嬉しい」
クロ:くすり、と笑う。
クロ:「またね、”パイライト”。」
真堂 光磨:「────また」
クロ:そして手を振って光磨と別れた。
真堂 光磨:かつての名を呼ばれて。
真堂 光磨:──空いていた手。弱く握り締めていた拳を開く
真堂 光磨極小の刃(カランビットナイフ)。距離は十分、振るう機会はあった
真堂 光磨:嘆息。師であれば躊躇わずにいただろうか。
真堂 光磨:「未熟か」
真堂 光磨:……独り言を消すように風が吹く
真堂 光磨:「でも」
真堂 光磨:次は。躊躇わないだろう
GM:─────
真堂 光磨:これがぼくだけの問題で済まない以上は
GM:─────
GM:日諸木町
GM:海の家
GM:─────
GM:光磨が帰って来たころには、頼んだドリンクの氷は溶けていた。
猫柳麻子:「飼い主はペットに似るというが」
猫柳麻子:「道草癖も似たようだナ。」
桑幡 嗣実:溶けかけたブルーハワイフラッペをストロースプーンで吸っている。
桑幡 嗣実:「だいぶかかったわね。収穫はあった?」
猫柳麻子:ニャハハと笑いながら迎える
真堂 光磨:「個人的には十分」
真堂 光磨:座り、ドリンクを一気に呷る
真堂 光磨:「委員長さんは?」
桑幡 嗣実:「立場の確認ができた」
猫柳麻子:「ン」
真堂 光磨:「そう」
猫柳麻子:ぴく、と肩が動く
真堂 光磨:どこか眼前の彼女に似た返し
桑幡 嗣実:雑な削り方の氷をざくざく突き崩して。
猫柳麻子:「………。」二人から目を逸らして外を見る
真堂 光磨:「……歩くのなら足下の確認から。ぼくもそうだったし」
桑幡 嗣実:「そうね。そこが気になると気が逸れるし」
真堂 光磨:「一歩踏み込むのも迷うようになる」
桑幡 嗣実:「そこだけは迷わないでいたいけど」
桑幡 嗣実:「ウリがなくなるからね」
桑幡 嗣実:「で。猫、何やってるの。幽霊でもいる?」
猫柳麻子:「そ、そろそろ日も暮れる頃かと…。」
桑幡 嗣実:「日没は午後六時過ぎ」
真堂 光磨:「いつもならもっと遊びたいって言ってそうだけど」
桑幡 嗣実:「まあ、そういう日もあるでしょ。猫だし」
桑幡 嗣実:「じゃあ、いまのところ思うことをどうぞ、光磨くん」
真堂 光磨:「それもそうか」
猫柳麻子:「あのイヌ科生物が手ごわかったのだ。流石に疲れた。」
真堂 光磨:「思うことね」
桑幡 嗣実:「なにかおかしい?」
真堂 光磨:「いや別に。いまは、」
真堂 光磨:──周囲の視線を確認。手元の影をスナップ、狙いは委員長さんのかき氷
真堂 光磨:山の一角を影が掬い。口に運んだ
真堂 光磨:「……人が食べてるものはおいしそうに見える、とか」
桑幡 嗣実:「人が食べてるものが気になるときは、だいたいお腹が空いてるからね」
桑幡 嗣実:色は毒々しいが代わり映えのしない、だだ甘くて少しすっぱいかき氷シロップの味。
真堂 光磨:「……そういうものか」
真堂 光磨:ちらりと、麻子さんへ視線を向けて
猫柳麻子:「食べるか?」こちらはブルーハワイのかき氷
猫柳麻子:スプーンで一掬いして、そのまま光磨の口元に。
真堂 光磨:「もらう」
真堂 光磨:躊躇わず口を開けて
猫柳麻子:「では、口を開け(オープンセサミ)るがよい。」
猫柳麻子:光磨が食べたのを見て微笑む。
猫柳麻子:「分けられるものは分けられるからナ。」
猫柳麻子:「気になるなら言うがよい。」
桑幡 嗣実:溶けかけた手元のフラッペをストロースプーンで吸う。割と大きな音がする。
猫柳麻子:「委員長はもうしたろう。」
猫柳麻子:「不満げな笛を鳴らすナ。」
桑幡 嗣実:「ええ。これは自前のだから」
桑幡 嗣実:「もう持っていかれてるし」
桑幡 嗣実:かき氷の話ですよ
猫柳麻子:二人を交互に見て、
猫柳麻子:ンニュー、と苦笑した。
GM:─────
GM:ロイス&購入!
桑幡 嗣実:アームドスーツも買ってるし……ああ。猫へのロイスを「慕情:猫柳麻子:○純愛/嫉妬」に書き換えたい。いいかな。
桑幡 嗣実:イチバチでブルーゲイル。
真堂 光磨:ウォーキングクローゼットへのロイス、表を「〇斬る」へ
桑幡 嗣実:3dx>=20
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 10[2,2,10]+1[1] → 11 → 失敗

桑幡 嗣実:ん。今回はこれで放置。終わり!
楠一重:引き続きボデマ探求の旅へ!
楠一重:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 9[9] → 9

平井遊里:ロイスは変更なし。大槌を買ったので、ボデマ。
楠一重:むーりー
楠一重:以上!
真堂 光磨:じゃあボディアーマー調達
真堂 光磨:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 9[8,9] → 9 → 失敗

平井遊里:あ、いや、どうせ行動値は低いのでアームドスーツ行きます
平井遊里:2dx+3>=15
DoubleCross : (2R10+3[10]>=15) → 5[5,5]+3 → 8 → 失敗

平井遊里:財産もありません。
真堂 光磨:じゃあ財産3点払って購入、楠お姉さんにパスしとこう
平井遊里:あ!楠さんか光磨くんにバディムーヴいけます!
GM:バディム!優秀!
真堂 光磨:じゃあ楠さんの成功させて、こっちは失敗しとこうかな
楠一重:やった?あ!1
平井遊里:というわけで楠さんに《バディムーヴ》達成値+3。服が買えたよ!
楠一重:アリガト平井ちゃん…アリガト…1
平井遊里:トモダチ…!
楠一重:ようやくまともな水着に着替えられました
平井遊里:そして以上です!
GM:─────

ミドル2

GM:ミドル2
GM:シーンプレイヤーは平井さん
GM:他全員登場可能!
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:45->47)
楠一重:1d10+46
DoubleCross : (1D10+46) → 3[3]+46 → 49

真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+10(1D10->10)(侵蝕率:61->71)
桑幡 嗣実:リサーチありそうとなれば出て合流よ。
真堂 光磨:うぎゃー
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:56->62)
平井遊里:バッチバチに緊張感高まってる
GM:─────


■情報収集

(済)猫柳麻子 6/情報:UGN、噂話

(済)住良木菫 6/情報:UGN、学問

(済)戸隠幽香 7/情報:噂話

・糸井亜里沙 7/情報:噂話、学問

(済)クロ 7/情報:噂話

・日諸木町 5/情報:噂話、学問

桑幡 嗣実:じゃあ、割と得意だから、平目で日諸木町を。
桑幡 嗣実:4dx+1>=5
DoubleCross : (4R10+1[10]>=5) → 6[2,3,5,6]+1 → 7 → 成功

楠一重:もちろん糸井!
真堂 光磨:追加が割れればそっちかな
楠一重:じかしどっちもダメダメなので
平井遊里:私も追加待機で。
楠一重:誰かに任せる可能性大!
平井遊里:バディムーヴの準備をしておきます
楠一重:噂話ふりまー
平井遊里:噂話ならコネがある。けど因縁があるなら楠さんの出目を待つ平井です。
楠一重:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 4[4] → 4

楠一重:ばでむー!
平井遊里:《バディムーヴ》達成値+3
楠一重:くれー!
真堂 光磨:ギリギリ
桑幡 嗣実:デキる相方ムーヴ。
平井遊里:成功しな!
GM:平井さんナイス!
楠一重:あざす!
平井遊里:コレがチルドレンの絆!
楠一重:では突破だ!
GM:では順番に開示!
楠一重:えへへー

・糸井亜里沙 7/情報:噂話、学問
住良木菫の先輩にあたる人物。
大学を卒業したのちは民間の企業に勤めている。
住良木菫と交流を持ったが、彼を理解しきれなかった人物。

GM:住良木菫、糸井亜里沙の項目を開いたのでトリガーシーンに移行します。
楠一重:うお!
平井遊里:トリッガー!
桑幡 嗣実:おお
真堂 光磨:ほうほう

・日諸木町 5/情報:噂話、学問
戸隠幽香の出身地。
人口百数人ほどの小さな町で、
付近に高校が無かったため戸隠幽香は都心付近のN市まで来ている。
とりわけ有名な場所でもなく、旅行客も釣り人以外は滅多にいない。

GM:日諸木町、戸隠幽香の項目を開いたので、トリガーシーンに移行します。
GM:─────
GM:日諸木町
GM:南部の山
GM:─────
GM:楠は住良木を追う。
GM:住良木の向かった先は南部の山だった。
楠一重:「……」
楠一重:(どこまで歩くのよ)
楠一重:怪訝に思いつつもこっそり跡をつけていく。
住良木菫:「先輩。ほら、」
糸井亜里沙:「綺麗な蝶ね。」
住良木菫:「うん。」穏やかに笑う
住良木菫:「……………。」
住良木菫:「僕は、ずっとこうしたかったのかもしれない。」
住良木菫:「先輩と、きれいなものを分かちあって、」
住良木菫:「………ただ、それだけで………。」
糸井亜里沙:「住良木くん。」
糸井亜里沙:「君の”きれい”は届いてる。大丈夫。」
糸井亜里沙:「……心配性ね。」くす、と笑う
住良木菫:「………うん。」
住良木菫:「もう少し、奥を探してくるよ。」
糸井亜里沙:「ふふ、気を付けてね。私は待ってるわ。サンダル履いて来ちゃったし。」
住良木菫:糸井に笑いかけて、白衣を翻して奥へと歩いていく。
楠一重:「……」
楠一重:「何よ……」
楠一重:「そんなこと考えてたの……?」
楠一重:木の陰で、2人の会話を聞いて
楠一重:ぼそりとつぶやく。
糸井亜里沙:「あなたも待ってる?楠さん。」
糸井亜里沙:木の陰に向かって問いかける。
楠一重:「!!」
楠一重:「バレてたのね」
楠一重:渋々顔で糸井の前に出てくる
糸井亜里沙:「心配性ね。」
糸井亜里沙:「住良木くんは今、幸せなはずよ。」
糸井亜里沙:「だから、あなたも楽しんでいいのよ。」
糸井亜里沙:「何も気負う必要はないの。」
楠一重:「ええ、そうね。そうかもしれないけど」
楠一重:「……」
楠一重:「普段と違うのよ、あいつ」
楠一重:住良木がいなくなったほうを見つめる
糸井亜里沙:「その”普段”が異常だとは思わない?」
楠一重:「どっちが」
楠一重:「あいつ自身か、それとも」
楠一重:「あいつを取り巻く環境のこと?」
糸井亜里沙:「どっちも。」
糸井亜里沙:「ええ、きっと。異常よ。」
糸井亜里沙:「誰とも分かち合えない感性ゆえに孤立して、」
糸井亜里沙:「心を開いていた先輩に裏切られ、」
糸井亜里沙:「あまつさえ死に追いやってしまった。」
糸井亜里沙:「そんな悲しい話………無い方がいいとは思わない?」
楠一重:「……」
楠一重:「率直に、正直に言うわ」
楠一重:「アンタが何を言っているのか、私にはわからない」
楠一重:「この場所に来てから、何もかもが朧げで」
楠一重:「自分の記憶さえも信用出来ないの」
楠一重:「だけどね」
楠一重:ワーディングを展開してもいいですか!
GM:いいですよ!
楠一重:じゃあワーディング展開!
楠一重:反応はどうなりますか!
糸井亜里沙:目の前の糸井亜里沙の姿が、
糸井亜里沙:擦り切れたテープの映像のように朧げになり、
糸井亜里沙:時折砂嵐のようなノイズが走る。
楠一重:「……」
楠一重:その姿を確認し
楠一重:じゃきっ!
楠一重:片腕に血の刃を展開する
楠一重:「アンタは、何かを知ってる」
楠一重:「そして私達から何かを奪おうとしてる」
楠一重:「そういうクズどもの相手は嫌ってほどしてきたから、匂いでわかるのよ」
楠一重:刃を目の前の影に突きつける。
GM:では攻撃判定をしてもいいですよ
楠一重:「人は変わる」
楠一重:「そんなことは身を以てわかってる」
楠一重:「けど誰かに都合よく変えられるなんて……虫唾が走る!」
楠一重:攻撃する!
GM:白兵で判定する?
楠一重:ですね、白兵攻撃で
GM:では振ってみてね!
楠一重:コンセ+乾きの主
楠一重:6dx7+2
DoubleCross : (6R10+2[7]) → 10[1,1,2,6,6,9]+2[2]+2 → 14

楠一重:き、気合が足りない!
糸■亜里■:ドッジ《命の盾》
糸■亜里■:5dx+134
DoubleCross : (5R10+134[10]) → 9[2,3,8,8,9]+134 → 143

糸■亜里■:おっ、避けれました。
楠一重:www
楠一重:そういう問題じゃなかった
楠一重:言うや否や、目の前の相手に斬りかかる!
楠一重:「てやぁあああッ!」
糸■亜里■:「ザザザッ………楠さ──」
柿■ひ■り:「一重ちゃザザッ……──」
楠一重:「ッ!?」
楠一重:そのノイズ混じりの声にたじろぐ
楠一重:「違う……!あの子はここにはいない!」
楠一重:攻撃の手を緩めずに突き進むが
楠一重:動揺は太刀筋に現れる
■■■:目の前の人型の姿が目まぐるしく変わる。
■■■:現れたのはあの時と同じ、嚢の頭を持つ怪物。
■■■:嚢の表面がジワリと蠢き、親友の顔が現れる。
■■■:また反対側に、親友の仇の顔が。
■■■:「一重ちゃん」「楠さん」「楠」「楠」「一重」
楠一重:「うう……っ」
楠一重:「うぁあああッ!」
楠一重:その声を振り払うように
楠一重:嚢のど真ん中へと刃を突きこもうとする。躊躇いながらも。
■■■:ど ぶ りっ
■■■:嚢が裂け、粘液が噴き出す。
■■■:粘液が楠に纏わりつき、包み込むと、
■■■:楠は強烈な眠気に襲われる。
楠一重:「あう……っ……ごぼ」
楠一重:(ダメ、ダメ、ダメだ!)
楠一重:(私が落ちたら、誰が……!)
楠一重:「すめ……ら……ぎ……」
楠一重:林の奥へと手を伸ばそうとして
楠一重:そのまま意識を失う。
GM:─────
GM:気が付くと、辺りはすっかり暗い。
住良木菫:「楠さん?」
住良木菫:「大丈夫かい?」
楠一重:「う……」
楠一重:「……住良木……?」
GM:楠の身体には、不思議と外傷はない。
GM:服装にも異常はない。地面に寝ていたにしては心地よい眠りを享受していた。
楠一重:「!」
楠一重:飛び起きて、周囲を警戒する
楠一重:「奴はどこ!?一体……!」
住良木菫:「落ち着いて。」
住良木菫:「ここには僕一人だけだよ。」
住良木菫:「君の帰りが遅くて心配だと、先輩に言われてね。」
楠一重:「住良木!!」
楠一重:ガシッとその肩を掴む
住良木菫:「何かな」
楠一重:「しっかりしなさいよ!思い出して!」
楠一重:「全部思い出したわ……!私たちがこんなところにいるのはおかしい」
楠一重:「第4地区の研究施設跡!地下に入ってあの化け物がいた」
楠一重:「同じ奴がここにもいる!幻覚か、奴の領域か……」
楠一重:「わからないけどここを抜け出さないと!」
住良木菫:「落ち着いて。僕には何の話か分からないよ。」
楠一重:「……っ」
住良木菫:「けどその様子は尋常じゃない。」
住良木菫:「とりあえず、ここにずっといるのは危険だ。」
住良木菫:「旅館に戻ろう。」
住良木菫:「化け物がいたのなら、先輩や君のクラスメイトにも注意を呼びかけないといけないしね。」
楠一重:「……」
楠一重:旅館には糸井亜里沙がいる。
楠一重:もう一度奴を問い詰めれば、何か手がかりを得られるだろうか
楠一重:あるいは、同じことが繰り返されるのか。
楠一重:少なくとも、すぐにこちらを殺すというつもりは
楠一重:黒幕にはなさそうだと推察する。
楠一重:「……ええ、わかった」
楠一重:「住良木」
住良木菫:「?」
楠一重:「ひとつ、聞いてもいい?」
住良木菫:「いいよ。」
楠一重:「糸井亜里沙のこと、どう思ってるの?」
楠一重:歩きながら尋ねる
楠一重:視線はそちらに向けず、進行方向のままで。
住良木菫:「……僕と世界を繋げてくれた人だよ。」
住良木菫:「先輩がいなかったら、僕はいつまでも一人でいただろうね。」
住良木菫:「それでもきれいなものは見れただろうけど、」
住良木菫:「先輩がいてくれたからこそ、人の中にもきれいなものを見つけるきっかけになった。」
住良木菫:「そして、今は僕ときれいなものを共有してくれる。」
楠一重:「そう……」
楠一重:ちくりと胸の奥が痛む
楠一重:なぜなら、その気持ちは
楠一重:「分かるわ、そういうの」
楠一重:「そういう出会いがあるってことは、知ってるから」
楠一重:「住良木、アンタはもっと」
楠一重:「自分のことを話した方がいい、と思う」
住良木菫:「……そうかな。」
住良木菫:「でも、きれいなもののことを話したいよ。」
楠一重:「それでも」
楠一重:「自分の気持ちだって、伝え合うことには何か意味があるはずだから」
楠一重:向き合って
楠一重:「あの糸井亜里沙は紛い物よ、恐らく」
楠一重:「アンタがそれを受け入れられないとしても私は斬る」
楠一重:真っ直ぐに住良木を見つめて言い切る
住良木菫:「…………。」笑みが消える。
住良木菫:「僕が納得しないままなのはやめて欲しいな。」
GM:チチ…… ギチ…………
GM:周囲の木々からざわざわと音がする。おそらく、虫が集まっているのだろう。
楠一重:「……住良木……」
楠一重:その気配に言葉を失くす
楠一重:「そんなに、そんなに後悔してたの……アンタは……」
楠一重:泣きそうな顔になる
住良木菫:「…………。」
楠一重:「そうやって、そんな風に力づくでこっちを止めようとするなんて」
楠一重:「もう分かってるってことじゃない……!」
住良木菫:ふっといつもの表情に戻る。
住良木菫:「君は本当に変わったんだね。」
住良木菫:白衣からハンカチを出して、楠に渡す。
楠一重:「……」
楠一重:ハンカチを受け取る
住良木菫:「大変だったよ。君と初めに会った頃は。」
住良木菫:「それこそ、問答無用で誰でも傷つけそうだった。」
住良木菫:「けど、今日はちゃんと言ってくれたね。」
住良木菫:「僕も言うよ。」
住良木菫:「君の信じるままにするといい。今の君なら間違えないはずだ。」
住良木菫:「その過程で、僕を納得させる材料があるなら見せてくれ。」
楠一重:「!」
楠一重:涙を拭い
楠一重:ぐっとハンカチを握りしめる
住良木菫:「納得させないまま先輩を殺めようとするなら、」
住良木菫:「すまないが君の敵になるだろう。」
楠一重:「ええ……それでいいわ」
楠一重:「いつだってやるべきことは一緒」
楠一重:「ずっと変わってないから」
住良木菫:「信じてるよ、”アマツメウラ”。」
住良木菫:エージェントとしての名前を呼び、また歩き始める。
楠一重:「見てなさい、"ポルフュロゲネトス"」
楠一重:つぶやいて
楠一重:「本当のことを見届けるために」
楠一重:「無かったことにはさせないために」
楠一重:「今回はアンタに代わって、私が役を引き継ぐ」
楠一重:「――これは、『解剖実験』よ」
楠一重:住良木を追い抜いて
楠一重:一歩先へと進んでいく。
GM:日諸木町という患部に、メスを入れる時が来た。
GM:─────
GM:一方、他のメンバーは……
GM:─────
GM:日諸木町
GM:旅館 猫柳一行の大部屋
GM:─────
GM:夜。楠がいない間、平井たちは明日の散策について話していた。
GM:中にはこの町について調べて、観光スポットの目安を付けた人もいるかもしれない。
桑幡 嗣実:「正直、何もないわね。ここ」
猫柳麻子:「………???」
桑幡 嗣実:コンビニで買ったマップルを広げて。旅行ガイドの類なんてなかったからだ。
猫柳麻子:「でも海水浴場も観光しがいがありそうな参道もあったぞ?」
桑幡 嗣実:「そうね」酢でも飲んだような顔。
平井遊里:「ただまぁ……水着とかもあまり売ってなかったし、観光地って感じではないのかもねぇ」
真堂 光磨:「……少し海岸沿いは歩いてみたけど」
平井遊里:「楠さんとか連れてわいわい~、ってやるなら、普通の服で行ける観光もあると良いんだけど…」
真堂 光磨:「ぼくら以外にそういう雰囲気の人も見当たらなかった」
桑幡 嗣実:「駅に行ってみたけど、電車は二時間に一本。ついでに町内のガイドパンフレットのたぐいもなし」
桑幡 嗣実:頭痛をこらえるような顔で地図を睨んでいる。
桑幡 嗣実:「なにこれ。気持ち悪い」
猫柳麻子:「…………。」
平井遊里:「うぅん……逆に海水浴と旅館があるのが不思議なくらいだねぇ」
猫柳麻子:地図を覗き込む。
桑幡 嗣実:「旅館はね。あっても不思議じゃないの。鮫が捕れたんだって、昔」
桑幡 嗣実:「海水浴場のほうは……そもそも海の家って、こんなに人が来にくいところで営業できる?」
平井遊里:「あー、釣り系……?」
猫柳麻子:旅館のメモ帳を持ってきて、そこに書かれた住所と地図を照らし合わせる。
真堂 光磨:「……といっても。数はたかが知れてる」
平井遊里:「旅館に予約入ったときだけ営業するとかかなぁ、海の家……そもそも維持が大変だよね」
猫柳麻子:「…………そもそも。」
桑幡 嗣実:「そう。釣りの穴場じゃあるらしい」これもコンビニで(為念)買ってきた釣り雑誌を出す。
平井遊里:「どしたのネコちゃん」
猫柳麻子:旅館に〇をつけて、そこから海水浴場まで自分たちが歩いた道を描いていく。
桑幡 嗣実:「…………」眉をしかめる。
猫柳麻子:入口から20m北へ。途中で階段を降り、さらに北へ。
猫柳麻子:ペンの先がたどり着いたのは、港。
真堂 光磨:「…………これ」
桑幡 嗣実:「……さっきまで地図を見てたのに、気付かなかった?」
平井遊里:「………んん?」
桑幡 嗣実:海岸線を指で追う。漁港。道路。線路。岩場。
桑幡 嗣実:「そもそも、あの砂浜。どこ?」
猫柳麻子:「でも海岸線や地形は合ってる。」
桑幡 嗣実:「観光業で売り出そうとして、漁港を潰して海水浴場に作り直した」
桑幡 嗣実:まったく信じていない口調。
猫柳麻子:「まるで町の中身だけ”作り替えた”みたいだナ。」
真堂 光磨:「────」
平井遊里:「……大胆な区画整備、ってわけじゃないよね」「カーナビとかだと、地図が更新されないとかあるらしいけど。」
真堂 光磨:さながら、箱庭の中身を入れ替えるような
桑幡 嗣実:「ゲームじゃないんだから」
猫柳麻子:「明日、幽香に聞いてみるか?」
平井遊里:「あ、そっか。トガちゃんの地元だもんね」
桑幡 嗣実:「……戸隠さんなら、知らないわけはないか」
猫柳麻子:「ンニュ…くあぁ………。」
平井遊里:「もしかしたら、明日の観光のネタに話題温めてるだけかも知れないしね」
猫柳麻子:欠伸を一つ。
平井遊里:「ネコちゃん、眠い?」
真堂 光磨:「……遊び疲れた?」
猫柳麻子:「そんなところなのだナ。夜も耽ってしまったし、」
猫柳麻子:「布団に埋ま(フォーリンラブ)りたい……」
平井遊里:「……………」光磨くんと桑幡さんをチラリ。
桑幡 嗣実:私たち、眠気は来てます?
GM:それは人それぞれでしょう。
真堂 光磨:ふむ
桑幡 嗣実:なるほど。
GM:動いてない人はあまり眠くないでしょうし、動いた人はそれなりに疲れてると思います。
GM:猫柳が眠いのは動き回ったせいと、単純に夜が遅いからですね。
桑幡 嗣実:「……布団がセルフサービスっていうのは、観光旅館らしくはないか」
真堂 光磨:「考えるほどに。何かが剥がれてくる感じがする」
猫柳麻子:ずりずりと布団を広げる。
猫柳麻子:「だが問題が見えたとして、解決するとなれば体力は必要だ。」
平井遊里:こちらもうつらうつらとまぶたが平行になっている。
桑幡 嗣実:「そうね」
平井遊里:「………ま、そうだね。方針も固まったとこだし」
真堂 光磨:「無理しても仕方ないか」
平井遊里:「そろそろ私も、部屋に戻りまーす」
真堂 光磨:「また明日。平井お姉さん」
猫柳麻子:「ンニ。光磨も布団に来るがいい。」
桑幡 嗣実:「はい。気をつけてね。……ああ、ちょっと待って」
平井遊里:「………」何も聞いてなーい、という顔。
猫柳麻子:眠そうな目で腕を広げて光磨を待つ。
平井遊里:「あ、なにかな桑幡さん?」
桑幡 嗣実:「本格的にまずいと意味ないかもしれないけど。スマホの短縮、お互いに登録しておきましょう」
平井遊里:「あ、了解了解。そういえば聞いてなかったね」スマートフォンを取り出して、手慣れた手付きでアドレスを登録する
真堂 光磨:ちょっと待って、と半分寝ている麻子さんに伝えて。こちらも端末を取り出し
桑幡 嗣実:「光磨くんもね。……はい。じゃ、今度こそお休みなさい。お疲れ様、平井さん」
真堂 光磨:「日中お騒がせしました」今更過ぎるが
平井遊里:「あ、うん、お疲れ様、桑幡さん、光磨くん、ネコちゃん」桑幡とコーマくん、で名前を登録。
平井遊里:「いえいえ、こちらこそ、お見苦しい所を……」
桑幡 嗣実:「普通は驚くから。そこはいい」
平井遊里:ぺこり、と頭を下げたまま、後ろ下がりで扉へと。
平井遊里:「じゃあ、その」
平井遊里:ちょっと目線をそらしてから。
平井遊里:「お疲れ様、おやすみなさい!……疲れを残さないようにしましょう!」
平井遊里:パタン。
平井遊里:あははーと笑いながら、笑顔で扉を締める。
桑幡 嗣実:嘆息。
平井遊里:「……………」扉の外で、そっとため息を付きながら。
平井遊里:「いまのはないな…」つぶやきながら部屋に戻る
真堂 光磨:「……まぁ、しっかり寝ないとね」扉の向こうでの呟きは知らずに。
猫柳麻子:「ンニャムニャ………。」
猫柳麻子:「今日は光磨を抱いて寝て…」
猫柳麻子:「明日は委員長にする…」
桑幡 嗣実:「明日は私ね。二泊できればいいんだけど」
真堂 光磨:「日替わりとは要求が激しい」
桑幡 嗣実:「……ああ。明日は六時半に叩き起こすから」
桑幡 嗣実:「寝坊したら朝抜きだからね」
真堂 光磨:「わぁ、厳しい」
猫柳麻子:「きびしい………」ぐいー、と光磨を寝床に引っ張る。
真堂 光磨:「麻子さん伸びる伸びる。行くから」
猫柳麻子:「ンニヒヒ……」
猫柳麻子:光磨に包み込まれるようにして抱きつき、
桑幡 嗣実:嘆息して、眼鏡を畳んで卓袱台に。のべた布団に潜り込む。
猫柳麻子:猫のように首筋や胸板に頬を擦りつける。
真堂 光磨:自らより軽く、小さな体を抱えて改めて布団へ潜り込む
真堂 光磨:「おやすみ、委員長さん」
猫柳麻子:「おやすみ、委員長。」
桑幡 嗣実:「おやすみ」
真堂 光磨:影の手が天井から伸びる証明の紐を引く。かちり、と室内が暗闇に包まれる
猫柳麻子:囁くような声が、光磨の耳朶を擽る
猫柳麻子:「ニオイがついてきたナ。」
猫柳麻子:「昨日は、家の布団のニオイ。今日は温泉のニオイ。」
猫柳麻子:「ンニヒヒ、それに、オマエ自身のニオイ。」
真堂 光磨:「……」
猫柳麻子:「好きだぞ。」
猫柳麻子:「安心するから。」
真堂 光磨:ぐ、と回した腕に力を込める
猫柳麻子:甘えるような声で囁いた後、安らかな寝息を立て始める。
真堂 光磨:首筋に吸い付く彼女の髪が鼻先にある
真堂 光磨:少しだけ、顔を寄せた。匂いがする
真堂 光磨:慣れた家の匂い。夏の陽の匂い。
真堂 光磨:「好きだよ」
真堂 光磨:「──あの時からずっと」
真堂 光磨:苦しさを感じないように。だが隙間も作らないように。強く抱き締めて
真堂 光磨:ゆっくりと眼が落ちてゆく
GM:─────
GM:?????
GM:─────
GM:君たちは眠りに落ちた。
GM:楠も手早く風呂と食事を済ませ、やや遅れて床に就いた。
GM:~~   ~ ~  ~♪
GM:音がする。
GM:動物の鳴き声でも、潮騒でもない。
GM:それは一つの曲だ。
GM:君たちはその音で目を覚ます。
桑幡 嗣実:「…………」眼鏡をかける。時計を確認。
真堂 光磨:静かに体を起こす。目覚まし時計に設定した音ではない
GM:壁に掛けられた時計は9時で止まっている。
GM:朝ではない。夜だ。
GM:電気はなぜか点かない。
真堂 光磨:「夜明けが遅れるにしては遅すぎるね」
桑幡 嗣実:起き上がる。浴衣を手早く脱いで(畳む手間はない)枕元にそのまま置いておいた服に袖を通す。
桑幡 嗣実:「猫。起きてる?」
猫柳麻子:「ン、ニュ……。」
猫柳麻子:「なんだ…?もう朝か…?」
真堂 光磨:「朝ではないけど。起きて」
桑幡 嗣実:「夜。でも様子がおかしい」
桑幡 嗣実:「身の危険があるかも。起きろ」
平井遊里:コンコン。控えめなノックの音。
猫柳麻子:「ン。」ただならぬ様子を察してすぐに行動に移る。
平井遊里:「あの、誰か起きてるかな…?」
猫柳麻子:さっと着替えを済ませて動きやすい格好に。
真堂 光磨:「どうぞ」
桑幡 嗣実:「平井さん?」
桑幡 嗣実:鍵を開ける。
桑幡 嗣実:「そっちもコレ?」音。
平井遊里:「ん、なんか変な音が聞こえるなって。そっちは大丈夫?」
平井遊里:「コレ」音は見えないので天井を指差す感じ。
桑幡 嗣実:「とりあえず、怪我もなく全員揃ってる」
真堂 光磨:──布団から出て。寝間着は消え、一瞬で戦仕様の羽織を着込んで
桑幡 嗣実:「廊下、他に誰か起きてきた?」
GM:誰も起き出してないのを、平井は確認している。
平井遊里:「ん、そうですね」
平井遊里:「誰もいませんでした」
楠一重:「ちょっと」
楠一重:後ろから肩をちょんちょん。
平井遊里:「ーーーー~~~~~っ!!!」ビックゥ!
平井遊里:喉から絞り込む可聴域スレスレ音とともにその場から跳ねる
楠一重:「いひゃあっ!!?」
楠一重:ビックゥ!!
平井遊里:「なっ、なっ、なっ」
楠一重:ごつっ
楠一重:「あだぁ!」
楠一重:平井ちゃんの後頭部が鼻先に直撃!
平井遊里:「げぁっ」
平井遊里:こちらもうずくまる。
楠一重:「~~~~~~~っ」
楠一重:身悶え中。
真堂 光磨:「楠お姉さん」
桑幡 嗣実:眉をしかめる。
桑幡 嗣実:「こんばんは。頭大丈夫?」
平井遊里:「び、び、び、びっくりした」
平井遊里:「クーちゃんでしたか……これは失礼……おばけかと思って…」
楠一重:「こっちの台詞!!」
桑幡 嗣実:「はいはい。いいから」
真堂 光磨:「とりあえず落ち着いて」
楠一重:「ふん、落ち着いてるわよ……こいつがおっきな声なんか出すから、全く……」
楠一重:ぶつくさ言いながら立ち上がり
楠一重:「アンタたちも起きてたのね」
桑幡 嗣実:「お陰で、おかしいことははっきりしたけど」
猫柳麻子:「音源を確かめに行くぞ」
楠一重:「やめときなさい」
楠一重:ぴしゃり
桑幡 嗣実:「こんな音量で音楽流れてて、悲鳴がしたら様子くらい見るでしょ。普通は」
楠一重:「この音がなんなのかは、私が調べをつける」
楠一重:「布団にもぐって枕でも被ってろってことよ」
桑幡 嗣実:「自分はいいって?」楠さんを見て。
楠一重:「まあね、こっちはこういうのに慣れてるの」
楠一重:「素人にちょろちょろされたら、むしろ足手まといよ」
桑幡 嗣実:「奇遇ね。こっちも慣れてる」
桑幡 嗣実:棘のある(ように見える)目線がかち合う。
楠一重:「……はぁー」
楠一重:すれすれまで額を近づけて
楠一重:こっちも睨み合う
楠一重:「こういうのが1番厄介なのよね」
楠一重:「生兵法は怪我の元ってご存知かしら?」
平井遊里:「……ま、まぁまぁ。」
平井遊里:「ここで言い合ってるうちに、音が止んじゃったりするほうが大変…ってことでどうかな」
猫柳麻子:すんすん、と鼻を動かす。
猫柳麻子:「言ってる間はなさそうだぞ。」
真堂 光磨:「……何かある?」音に変化はあるかな
猫柳麻子:携帯のライトを操作して廊下の先を照らす。
猫柳麻子:血痕が、どこかに続いている。
楠一重:「!」
桑幡 嗣実:「…………」嘆息。
桑幡 嗣実:「音が止むより先に、話が動いたみたいだけど」
猫柳麻子:「血の匂いだ。」だっと駆け出す
平井遊里:「あ、ネコちゃん!」
真堂 光磨:「──麻子さん!」麻子さんが飛び出すのに続いて。後を追う
楠一重:「っ!あいつ……!」
楠一重:ぎりりと奥歯を噛み締め
楠一重:パイライトくんの襟を掴んで
楠一重:ぼす!
楠一重:布団の方へ異常な膂力で投げ転がす
真堂 光磨:勢いを殺しきれず、布団の上を転がり。障子に頭を打つ
楠一重:「今ここで起きてることは」
楠一重:「普通じゃないのよ!いいから部屋にいなさい!いいわね!」
楠一重:平井と桑畑を突き飛ばすように
楠一重:猫柳の後を追って駆け出す!
桑幡 嗣実:持ち出してきていたバットケースを開いて
桑幡 嗣実:工業機械のようなデザインの刀を引っ張り出す。
桑幡 嗣実:そのまま駆け出す。どうせついてくるのは知ってるし。
平井遊里:突き飛ばされる勢いのまま家具に指を引っ掛けて、流れるように駆け出す。
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:両手を使わず。体のバネだけで立ち上がり
真堂 光磨:最後に。少年が三人の後を追いかける
楠一重:「ああ!もう!」
楠一重:「なんで全員付いてくる!部屋にいろ!」
平井遊里:「や、ごめん!それ無理!」
平井遊里:「友達ほっとくとかできないし!」
平井遊里:パン、と謝罪するように両手を合わせて走る。
楠一重:「そういう話じゃない!この……!」
真堂 光磨:「無理だよこればかりは」
桑幡 嗣実:見るから怪しい刀を見せる。
桑幡 嗣実:「第四支部謹製。っていってわかる?」
楠一重:「はぁ……?ちょっと、アンタたちまさか」
猫柳麻子:猫柳は血痕を辿り、その先の部屋のドアを開ける。
楠一重:「っ!」
楠一重:猫柳が開いた扉の先に踏み込む。
GM:部屋にたどり着いた一行は見る。
GM:そこは血の海だ。既に事切れた壮年の男女の遺体が二体、転がっている。
楠一重:「……何よこれ」
平井遊里:「……!」
GM:そして机の上には人形型のオルゴールがあり、
GM:光景に見合わぬ明るい楽し気な曲を奏でている。
GM:壮年の女はこの旅館の仲居であろう。
GM:最後の力で掴んだであろう写真には、
GM:壮年の男女と、幼い戸隠幽香の姿が映っている。
桑幡 嗣実:「…………」
桑幡 嗣実:スマートフォンのライトで血痕を照らす。真新しい?
GM:真新しく見える。それほど時間は立っていないだろう。
楠一重:「ちょっと、現場に勝手に……!」
楠一重:言おうとして
楠一重:誰も叫んだりしていないことに気付く
楠一重:「あぁん?」
桑幡 嗣実:「来ないでしょ」
桑幡 嗣実:嫌味なくらいに冷静(に見える)目線。
桑幡 嗣実:「車にしたって片道一時間。別に死体を動かす気はない」
真堂 光磨:「……全員。“そっち”の関係者、ってことかな」
楠一重:「ち、嫌に場馴れしてると思ったら」
楠一重:「そういうわけね、最初から」
平井遊里:「……みたいだね、クーちゃん。」
平井遊里:驚愕に目を見開きながら、口を結んで現場に目を走らせている。
猫柳麻子:楠に振り返り、唇に指を当てる。
楠一重:「っ」
楠一重:不意をつかれて唇を抑えられる
桑幡 嗣実:「猫。なにか判る?」
猫柳麻子:「……犯人は、それほど遠くにいない。」
猫柳麻子:「遠くとも町から出てはいない。」
猫柳麻子:「近いのならまだ旅館内か…我々のすぐ近くだ。」
猫柳麻子:「だから静かに、外を見張った方が」
猫柳麻子:ぶ づ っ
桑幡 嗣実:「猫!」
桑幡 嗣実:声を上げる
猫柳麻子:「…………?」
猫柳麻子:楠に寄りかかり、血を吐いて倒れる。
楠一重:「!」
楠一重:支えて、そのまま飛び退く!
平井遊里:「ネコちゃん……!?」
オルゴール人形:「~~ ~ ~~~♪」
平井遊里:「……!」
平井遊里:極小の糸を生成し、空気中に漂わせて警戒する
楠一重:ジャキン!
楠一重:猫柳を抱えたまま片腕に刃を展開し、
楠一重:周囲を警戒。
オルゴール人形:ガキン ガキンガキン!!
オルゴール人形:オルゴール人形の四肢が伸びる。
桑幡 嗣実:猫の背後と、部屋の奥(人形)の間を遮る。
桑幡 嗣実:「なるほどね。猫が気付かないはずだ」
桑幡 嗣実:「人間じゃない」
真堂 光磨:──抜剣。委員長さんの隣に立ち、
真堂 光磨:「──なら」
真堂 光磨:「加減も必要ない」
オルゴール人形:見る間に人ほどの大きさになり、
オルゴール人形:右手でクランクを回し、音を奏でる。
オルゴール人形:曲と共に放たれるのはオルゴールの芯。これが凶器の正体だ。
平井遊里:「………最初から動いてたオルゴールでの不意打ち。知ってないと警戒も出来ないね」
平井遊里:漂わせた糸が刃の形を紡いで空中に浮遊する。
楠一重:「分析は後!」
楠一重:「自信満々に出てきた以上」
楠一重:「アンタたち、戦えるんでしょうね」
楠一重:そっと猫柳を床に置いて、こちらも前に出る
桑幡 嗣実:「そりゃね」錠の開くような音を立てて鯉口を切る。
真堂 光磨:「問題ないよ」
平井遊里:「……」自分しか居ないと思っていたので、守らなきゃ。と飛び出しただけなんだけども。
平井遊里:「もちろんっ」
平井遊里:両手で糸を紡ぎながら、空元気に答える。
真堂 光磨:「……そういえば、言ってなかったね。そっちは」
真堂 光磨:影を束ねて編んだ黒の剣。ひび割れるように覗く金色の一振りを構えて
真堂 光磨:「第12支部所属、“烈破剣”。真堂光磨」
真堂 光磨:「──一刀、披露させてもらう」
GM:ミドル戦闘に突入します。
GM:エンゲージはこちら

▼エンゲージ
(オルゴール人形[6])
   5m
(光磨[8]、楠[5]、桑幡[5]、平井[3])
[]内は行動値

GM:ではセットアップ!
真堂 光磨:なし!
楠一重:ない!
桑幡 嗣実:なし。
平井遊里:あり!
オルゴール人形:《加速装置》《狂想の旋律》行動値+8、攻撃力+9

▼エンゲージ
(オルゴール人形[14])
   5m
(光磨[8]、楠[5]、桑幡[5]、平井[3])
[]内は行動値

平井遊里:《ターゲットロック》 + 《攻勢変色》シーン中、対象に自分が攻撃を行った場合、攻撃力+[11]。BS暴走
平井遊里:対象はオルゴール人形。
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+6した(侵蝕率:47->53)
オルゴール人形:暴走するので《ロックンロールビート》発動。攻撃達成値+10
真堂 光磨:ぐえー
平井遊里:はわわわ
桑幡 嗣実:わかりやすい。
楠一重:このやろぉ~
オルゴール人形:ではこちらの手番から。
オルゴール人形:マイナーなし。メジャーで《サイレンの魔女》。
オルゴール人形:対象はPC全員!
オルゴール人形:5dx+10 RC
DoubleCross : (5R10+10[10]) → 9[5,6,8,8,9]+10 → 19

桑幡 嗣実:ガード。
平井遊里:暴走!リアクション不可!
真堂 光磨:ドッジ!
真堂 光磨:4dx+1>=19
DoubleCross : (4R10+1[10]>=19) → 8[3,5,7,8]+1 → 9 → 失敗

楠一重:回避!
楠一重:6dx+1
DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[2,2,4,5,6,10]+3[3]+1 → 14

楠一重:惜しい!
平井遊里:惜しい!
真堂 光磨:健闘した!
GM:惜しい!
GM:OK!ではダメージ!
オルゴール人形:2d10+6+9 装甲無視
DoubleCross : (2D10+6+9) → 9[7,2]+6+9 → 24

オルゴール人形:肉体を鍛えてないPCなら死ぬぜ~~
桑幡 嗣実:ガード値で3点弾いて21、残り4。
平井遊里:24点受けて残り7
平井遊里:平井遊里に-24のダメージ!(HP:31->7)
真堂 光磨:なんとか耐えた、残り4
楠一重:残りHP9
楠一重:生存!鍛えてますから
オルゴール人形:の、脳筋共!!
平井遊里:水着着るから絞ったんです~!
真堂 光磨:ぼく石だもの
桑幡 嗣実:いい装備借りてるので。
平井遊里:……アレ、夏に向けて頑張ったの私だけだこれ

オルゴール人形:ギッ ギッ
オルゴール人形:腕が軋み、クランクを回す。
オルゴール人形:ギャリギャリギャリ!!!
オルゴール人形:ギンゴンギンゴンギンゴン!!
オルゴール人形:けたたましい早回しの音楽と共に、
オルゴール人形:無数のオルゴールの芯が君たちに襲い掛かる!
楠一重:「ちっ……!」
楠一重:その初動の速さから避けられないと判断し、急所を庇って貫かれる
平井遊里:「………!」
平井遊里:腕で急所のみをかばい、そのまま貫かれる。
真堂 光磨:室内での回避行動を先回りするように、連打される芯。核を抜かれないように両の腕でカバー
真堂 光磨:粉砕された腕の一部が、水晶の破片となって散る
桑幡 嗣実:抜いた刀である程度さばく。無理な分はそのまま受けて、リザレクトが始まる。
楠一重:「悪趣味な玩具ね、鬱陶しい」
楠一重:突き刺さった芯を引き抜きながら、血混じりのつばを吐く。
平井遊里:「……返品してやりたいですね」
真堂 光磨:「必要ない」
真堂 光磨:「ここで粗大ゴミだ」
桑幡 嗣実:楠さんが猫の遮蔽になってくれていたことに気付いて、眉を少し動かす。
桑幡 嗣実:「叩き壊してから考えましょう」

GM:では次、行動値8の光磨くん!
真堂 光磨:了解!
真堂 光磨:マイナーで《インフィニティウェポン》
真堂 光磨:メジャー、“修羅”。《Cウロボロス》《シャドーテンタクルス》《咎人の剣》、オート《砂の加護》
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+3(侵蝕率:71->74)
真堂 光磨:オルゴール人形へ攻撃!
真堂 光磨:8dx7+4
DoubleCross : (8R10+4[7]) → 10[4,4,5,5,6,6,7,8]+10[1,9]+2[2]+4 → 26

オルゴール人形:暴走リア不!
真堂 光磨:3d10+32
DoubleCross : (3D10+32) → 9[1,6,2]+32 → 41

真堂 光磨:塩いな! 装甲有効
オルゴール人形:ゲー!瀕死!
オルゴール人形:33点通ったよ!
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+11(侵蝕率:74->85)
真堂 光磨:では演出

真堂 光磨:──芯の乱打が収まった瞬間。少年が飛び出す
真堂 光磨:構えられる黒の剣。暗闇の中、少年の影が腕に巻き付く
真堂 光磨:相手が動く。芯の装填、射出のタイミングは同時
真堂 光磨:「────!」
真堂 光磨:黒金一剣。細身から想定されるには強烈な唐竹が芯もろとも人形と、床板を斬り裂く
真堂 光磨:「──足りない!」
オルゴール人形:「~~■ ~■~ ♪」
オルゴール人形:異音が混じるも、未だ演奏は止まらない。

GM:では次、楠さん!
GM:じゃない、行動値5組!
GM:行動順宣言して、動くがいい!
楠一重:先手もらいます!
楠一重:マイナーで接敵、メジャーでコンセ+渇きの主+獣の力

▼エンゲージ
(楠[5]、オルゴール人形[14])
   5m
(光磨[8]、桑幡[5]、平井[3])
[]内は行動値

楠一重:対象はもちろん人形!
GM:GO!
楠一重:6dx7+2
DoubleCross : (6R10+2[7]) → 10[3,3,4,7,8,9]+10[4,6,7]+3[3]+2 → 25

楠一重:オッケーイ
オルゴール人形:暴走リア不!
楠一重:3d10+5
DoubleCross : (3D10+5) → 14[8,4,2]+5 → 19

楠一重:装甲無視!
オルゴール人形:グエエ…死ぬ!が!
オルゴール人形:《自動体内式除細動器》
オルゴール人形:HP1で復活。
楠一重:ミドルから蘇生持ち!この野郎!

楠一重:(真堂、第12支部……?)
楠一重:(そういうこと)
楠一重:かつて共に戦った剣士のことを思い起こしつつ
楠一重:刃を盾にしながら距離を詰める。刃こぼれによって殺傷能力は落ちるが……
楠一重:「だったら、こうするッ!」
楠一重:ドスッ!!
楠一重:一足に飛び込み、人形の胴へと膝蹴りを浴びせ
楠一重:そのまま姿勢を低くし、崩れ落ちて前屈みになる敵の首へと
楠一重:カポエイラの上段後ろ回し蹴り!
楠一重:ガッ ゴ !!
楠一重:頭を吹き飛ばす!
オルゴール人形:頭が吹き飛び、仰向けに倒れる。
楠一重:「……ふぅ」
楠一重:髪をかきあげつつ、光磨くんの方を見る
楠一重:「第十二支部長の息子?」
楠一重:「所帯がいるようなタイプには見えなかったけどね」
オルゴール人形:しかし、
オルゴール人形:ギギ………ギ………
オルゴール人形:~~~♪ ■■■ ~♪
楠一重:「ち、しぶとい……!」
楠一重:舌打ちし、敵に向き直る。
桑幡 嗣実:待機。摺足で、馬鹿正直すぎるくらいの正眼に構える。

GM:イニシアチブプロセス。
オルゴール人形:《Eロイス:地獄の季節》
オルゴール人形:シーンに登場しているキャラクターは全員2d10ダメージです。
真堂 光磨:こ、こいつミドルでEロまで
オルゴール人形:1-2d10
DoubleCross : (1-2D10) → 1-5[3,2] → -4

オルゴール人形:死!
GM:あ、そっか、これ
GM:やっぱ各自でいいのか
GM:減らしてね!
真堂 光磨:装甲関係ないHPダメージ?
桑幡 嗣実:そう。実ダメージ。
桑幡 嗣実:4-2d10
DoubleCross : (4-2D10) → 4-11[1,10] → -7

桑幡 嗣実:《リザレクト》
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:62->65)
楠一重:9-2d10
DoubleCross : (9-2D10) → 9-13[10,3] → -4

楠一重:げー出目がいい
楠一重:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 9[9]+63 → 72

平井遊里:7-2d10
DoubleCross : (7-2D10) → 7-6[5,1] → 1

平井遊里:生き残った。
桑幡 嗣実:平井さんは頑強ね…
真堂 光磨:4-2d10
DoubleCross : (4-2D10) → 4-3[2,1] → 1

真堂 光磨:耐えた!!
平井遊里:おそろいですね光磨くん。いえーい
真堂 光磨:いえーい
GM:耐えてる
GM:君たちすごいな!
GM:あ、リザレクトの判断ですが
GM:このまま戦闘終了で死ぬことはないので
GM:この後の出来事を見届けたい人だけ起き上がるなりしてくださいませ
桑幡 嗣実:それは見たいので起きます。(見ないとすっきりしないので)
楠一重:起き上がるわよ!
楠一重:プロですから
GM:プロ意識!
GM:では演出

GM:歪な曲が、まるで悪しき者の目覚めを祝うかのように響き渡る。
GM:その時。
猫柳麻子:「………上……だ」
猫柳麻子:天井が揺れた後、穴が開き、
GM:虫を象った小型のオモチャが降って来る。
GM:その数は数えきれない。
桑幡 嗣実:「……っち!」まだ体が動く(手番が残ってる)ので、猫を庇おうとします。
GM:ではあなたは虫に食いちぎられながらも何とか守れるでしょう。
真堂 光磨:「委員長さん!」
桑幡 嗣実:「こっちはいい! 警戒!」
楠一重:「な、虫ッ!?」
楠一重:「違う!こいつも機械……!」
平井遊里:「う、ひゃぁ…!?」
平井遊里:空中に糸がクモの巣状に張り巡らされ、その虫を防ぎ、絡め取る
平井遊里:しかしその隙間を突破した虫に集られる
真堂 光磨:「多すぎる……!」近くのモノを薙ぎ払うが、すぐに次の波が来る
楠一重:「うっ、ぐぅうっ!」
楠一重:「がらくたが、舐めんな!」
楠一重:強靭な再生能力で耐えつつ
楠一重:張り付いた虫を引き剥がしては握りつぶしている。
GM:ひゅッ ひゅッ
GM:外から風を切る音。
GM:旅館に火の付いた矢が撃ち込まれる。
真堂 光磨:「──!」
平井遊里:「火ぃっ!?」
平井遊里:半ば悲鳴のような声。
平井遊里:浴衣の上から羽織った上着に潜り込む虫を潰しながら目を見開く
GM:そして上空には、油を撒くドローンが。
GM:燃える。燃える。全てが炎に飲まれる。
平井遊里:「く、の…!」
平井遊里:籠のように編んだ糸で油を絡め取りつつ、こちらへの被害を少しでもそらす
楠一重:「次から次に!」
楠一重:「全員!最優先で自分の身を守りなさい!」
楠一重:「脱出するわよ!」
平井遊里:「了解!」
桑幡 嗣実:「了解!」猫に肩を貸して。
桑幡 嗣実:絡みつく虫を、肉ごと削ぐ勢いで振り払って。
真堂 光磨:委員長さんの後ろにつき、影で麻子さんを支えるように持ち上げ補助
GM:旅館の壁が焼け落ち、外の様子が垣間見れる。
GM:そこは、地獄だ。
GM:四方は炎に囲まれ、助けを求め泣き叫ぶ人の声がこだまする。
GM:だが、その大合唱は長くは続かない。
GM:一人、また一人と咽喉と肺を焼かれ、苦しみの中死んでいく。
楠一重:言うや否や、窓から飛び出し
楠一重:地面を転がって体に燃え移った火を消すが……
楠一重:顔をあげて、目の前に広がる光景に愕然とする
楠一重:「……!?」
平井遊里:布状の糸が地面を舗装しながら3人の行動をサポートし、自らも外へ。
平井遊里:「………なに、これ…」
真堂 光磨:平井さんの補助を受け、飛び出す。続く二人と受け止める用意
桑幡 嗣実:猫を先に投げ落として、続けて飛び出す。
桑幡 嗣実:やけにうまく飛び降りて。周囲を睨む。
真堂 光磨:麻子さんを受け止め。広がる炎が金色の髪を照らす
真堂 光磨:「……こんなの」
平井遊里:「…………な、なんで」
平井遊里:「そ、そうだ。トガちゃん。トガちゃんは……」
平井遊里:フラフラと無自覚に歩き出そうとします。
桑幡 嗣実:平井さんの手を掴む。
桑幡 嗣実:「いたら助かってない。すぐに次が来る」
平井遊里:「!」
桑幡 嗣実:「焼いたのは、私たちを追い出すためよ」怒りに掠れる声。
平井遊里:その言葉に一瞬、反発しそうになり、泣きそうな目で。
平井遊里:ぎゅう、と唇を噛んで。
平井遊里:「……っ、ごめん」
楠一重:「誰か」
楠一重:「それでもまだ誰か」
楠一重:「助けられる人間だっているはずよ!」
GM:愕然とする5人の耳に、
GM:あのオルゴール人形の明かるい楽し気な曲が聞こえてくる。
GM:四方八方からあの人形が行進してきて、
GM:君たちを囲んだまま、互いの首に手を伸ばし、導火線のようなものを引く。
楠一重:上着を脱いで、駆け出そうとするが
楠一重:人形に立ち塞がられる
楠一重:「っ!そこを……!」
桑幡 嗣実:猫には届かない。平井さんの腕を引いて、地面に引き倒す。
平井遊里:冷静になる頭を励起する。レネゲイドの暴走を感じながら
平井遊里:「なっ─────」
平井遊里:そのまま引き倒される
真堂 光磨:咄嗟に。抱えた彼女を抱き締めて、上に覆い被さった
GM:そして、
GM:君たちの視界は真っ白になった。
GM:─────
GM:日諸木町
GM:二日目 朝
GM:─────
GM:君たちは布団の上で目を覚ます。
猫柳麻子:「…………。」ばっと布団をめくり、起き上がる。
真堂 光磨:「────」眼を見開いて。体を起こした
桑幡 嗣実:体を起こす。
桑幡 嗣実:「猫。覚えてる?」第一声。
猫柳麻子:「…………。」
猫柳麻子:こくり、と頷く
桑幡 嗣実:「夜に何かあったのよ」耳元に手をやる。眼鏡のつるに手が触れる。「それは間違いない」
楠一重:ばん!!
楠一重:部屋に飛び込んできて、無言で
楠一重:歩いていって、窓を開け放ち
楠一重:町の様子を確認する
GM:街に異常は見られない。
GM:が、夜に見た町と比べると、幾分か発展しているように見える。
楠一重:「……」
楠一重:「何がどうなってるのよ……これは」
桑幡 嗣実:「おはよう。楠さん」
真堂 光磨:「……おはよう」
平井遊里:「お、おはよう~」
平井遊里:その後ろで焦った顔をしながら入室。
平井遊里:「……その、いきなりごめんね?」
平井遊里:「夢見が悪かったからちょっと話したいな、と思ったら、くーちゃんが血相変えて…」
楠一重:「夢なんかだと思うの」
桑幡 嗣実:「思わない」
真堂 光磨:「確かな感覚があった」
楠一重:「そうでしょうね」
楠一重:すっと袖をまくる
楠一重:傷跡はわずかに血が滲んだままだ
楠一重:「……夢だったことにしようとしてるのよ」
楠一重:「クソ!気色の悪い!」
平井遊里:「……………」
平井遊里:「じゃあ、みんなもそうなんだ。やっぱり」
平井遊里:「……人形が襲ってきて、旅館が燃えて、酷いものを見た。」
平井遊里:「皆も間違ってない?」
真堂 光磨:頷いて
桑幡 嗣実:「ええ」
楠一重:「とりあえず」
楠一重:「アンタたちが味方だっていうのは間違いなさそうね」
平井遊里:「……うん」
桑幡 嗣実:「そう思って」
桑幡 嗣実:淡々とお茶を淹れる。
真堂 光磨:「もう一回、名乗っておく?」
楠一重:どしんと畳の上に座り込み
楠一重:「第三支部、楠一重よ」
楠一重:「コードは”アマツメウラ”」
楠一重:「手を貸しなさい、いいわね」
楠一重:4人へじろりと視線を送る
平井遊里:「UGN、第二支部所属の平井遊里。」
平井遊里:コードネームは銀糸編(シルクスハイド)
桑幡 嗣実:「第十二支部イリーガルの桑幡嗣実。コードはセカンダリーレジスター」
桑幡 嗣実:茶碗を並べる。緑茶を注ぐ。
桑幡 嗣実:「猫。あんたも」
猫柳麻子:「猫柳麻子。みだりにみだらな殺人者(マーダラー)なのだナ。」
真堂 光磨:「……一応もう一回。第十二支部、“烈破剣(パイライト)”真堂光磨」
真堂 光磨:「師匠の血縁ではないけど。真堂を名乗らせてもらってる」
楠一重:「……曲者揃いって雰囲気ね」
平井遊里:「12支部の真堂さんといえば……うん。そのへんも含めて。色々自己紹介も必要そうかもだし。」
平井遊里:「協力については、こっちからもお願いしようと思ってた所」
平井遊里:「事件解決のために、私達で頑張ろう」
楠一重:「平井」
楠一重:こそっとした声
平井遊里:「……はい?」耳を傾け。
楠一重:「同盟はまだ続いてるんでしょうね」
平井遊里:「同盟……」「あっ、理性チーム」
楠一重:こくと頷いて
平井遊里:「もちろんですよ」
平井遊里:こそこそとこちらも。
楠一重:「ちゃんとそっちもこいつらの面倒見なさい。いいわね」
楠一重:「……手に余りそうな匂いがプンプンする」
楠一重:既に不安そうな顔。
平井遊里:「……あはは。うん。」
平井遊里:「猫ちゃんは友達だし、その友達っていうなら……」
平井遊里:「………」
平井遊里:「……まぁ、なんとかなるでしょう」
平井遊里:笑顔。
楠一重:「ちょっと!」
楠一重:不安マシマシ。
桑幡 嗣実:「聞こえてるけど」
真堂 光磨:「言われてるね」
桑幡 嗣実:「こう見えて、猫も手はかからないから。そこは信用して」
猫柳麻子:「猫はどこへ行くにも自由だからナ~」
GM:─────
GM:ロイス&購入!
桑幡 嗣実:警棒買います。
桑幡 嗣実:4dx>=5
DoubleCross : (4R10[10]>=5) → 7[1,6,7,7] → 7 → 成功

桑幡 嗣実:成功。所持品に。
桑幡 嗣実:ロイスは……「同行者:楠一重:○親近感/憐憫」
真堂 光磨:楠さんにロイス。 「〇信頼/難しい人?」
楠一重:応急手当!
楠一重:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 3[3,3] → 3

楠一重:無理以上!
平井遊里:んー、応急手当!
平井遊里:2dx+3>=8
DoubleCross : (2R10+3[10]>=8) → 10[5,10]+2[2]+3 → 15 → 成功

平井遊里:買えちゃった。私暴走するけど、すでに装甲ある楠さんに
真堂 光磨:購入は応急手当キット
真堂 光磨:3dx>=8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 4[2,3,4] → 4 → 失敗

平井遊里:財産使うならバディムーヴしますよ光磨くん
真堂 光磨:でしたら頂いて財産1で成功に
平井遊里:《バディムーヴ》達成値+3
楠一重:つえー
平井遊里:お買い物上手。
真堂 光磨:ありがとう平井お姉さん
平井遊里:お姉さん…?(高い身長を見つつ)
平井遊里:楠さんかパイライトくんのHP回復したほうがいいかな。
GM:回復もしていいよ!
楠一重:侵蝕高いし使いなさい
真堂 光磨:いまの購入分を使用します
真堂 光磨:1+2d10
DoubleCross : (1+2D10) → 1+14[4,10] → 15

平井遊里:侵蝕高いしこっちの分も使っていいよ
真堂 光磨:お言葉に甘えて追加
真堂 光磨:15+2d10
DoubleCross : (15+2D10) → 15+18[10,8] → 33

真堂 光磨:全快!
平井遊里:よしよし。
平井遊里:こちらは処理以上!
真堂 光磨:こちら処理終了
桑幡 嗣実:こちらも。
GM:─────

ミドル3

GM:ミドル3
GM:シーンプレイヤーは平井さん。
GM:他全員登場可能です。
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:53->60)
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:65->71)
楠一重:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 7[7]+72 → 79

真堂 光磨:様子を見て休みます。必要であれば登場を
GM:─────
GM:では、新たな情報項目が現れます。

■情報収集

(済)猫柳麻子 6/情報:UGN、噂話

(済)住良木菫 6/情報:UGN、学問

(済)戸隠幽香 7/情報:噂話

(済)糸井亜里沙 7/情報:噂話、学問

(済)クロ 7/情報:噂話

(済)日諸木町 5/情報:噂話、学問

・日諸木町2 9/情報:UGN、裏社会

桑幡 嗣実:平井さんがトライするのが良さそうかな。
楠一重:平井さんお願い!
平井遊里:はーい
平井遊里:追加あったらバディムーヴするので先鋒いきます
平井遊里:コネ起動してUGN!
平井遊里:5dx+3>=9 日諸木町2
DoubleCross : (5R10+3[10]>=9) → 10[3,7,9,9,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

桑幡 嗣実:お見事
平井遊里:凄くわかったわ
GM:すごいぜ
GM:では開示!

・日諸木町2 9/情報:UGN、裏社会
数か月前、FHの手によって大規模な破壊活動が行われた。
住民はことごとく死亡。現場は地獄のようなありさまであり、
町の破壊工作に使われた兵器の特異性から、
”トイボックスセル”の手によるものと断定されている。
→・”トイボックスセル” 9/情報:FH、裏社会
 ・戸隠幽香2 10/情報:FH、裏社会
以上の項目を追加。

楠一重:ぐ!どっちも苦手!
楠一重:一応トイボックス行きます!裏社会で素振り!
楠一重:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 10[4,10]+4[4] → 14

楠一重:何故か成功する女
平井遊里:裏の女!
桑幡 嗣実:お見事。では、こちらは戸隠2。
桑幡 嗣実:4dx>=10
DoubleCross : (4R10[10]>=10) → 5[1,1,3,5] → 5 → 失敗

平井遊里:《バディムーヴ》達成値+3、で、財産かな。
GM:オオウ
桑幡 嗣実:そうね。雫は購入に温存しましょう。いただきます。
桑幡 嗣実:財産2投入して達成値10に。
平井遊里:そう言えば雫もあった。まぁ結果オーライ
GM:では両方開示!

・”トイボックスセル”
”トイマスター”をセルリーダーとするFHセル。
異質な能力を帯びた玩具を制作し、社会に流出させる、
あるいは兵器に転用するという活動が確認されている、謎の多いセル。
2日前、UGNの手によってそのセルの関連施設と思われるものが、
第四区画の山中で見つかった。

・戸隠幽香
”トイボックスセル”の下部組織にて玩具を開発していた少女。
立場的にはFHマーセナリにあたる。
日諸木町を壊滅させた玩具の殆どは、
彼女の開発した玩具の技術を転用して造られた。

GM:─────
GM:日諸木町
GM:旅館
GM:─────
楠一重:「まずアンタたちに確認しておきたいのは」
楠一重:「記憶、どこまである?」
楠一重:「いや、違うか……こういう聞き方じゃなくて」
楠一重:「こう、自分が今この状況にいることに」
楠一重:「違和感?みたいなものはあるかどうかというか」
楠一重:「どうなの」
桑幡 嗣実:「昨日の後で街が無事なこと以外は、まあない」
桑幡 嗣実:「ただ、そうね」
桑幡 嗣実:じろじろ楠さんの顔を見る。いなかったことは思い出してもいいものか。
楠一重:「……私がいることに」
楠一重:「違和感を覚えだしてる」
楠一重:「そういう感じかしら」
桑幡 嗣実:「そうね。私は、猫がもらってきた旅行の話にのっかっただけだから」
桑幡 嗣実:「ただ、あなたの顔はやっぱり学校で見たことがない気がする」
平井遊里:「同じく、かな。私自身は、普通に友達と旅行に来たって感じだけど。」
平井遊里:「くーちゃんが転校生っていうなら、結構事前に話は聞いてると思うんだよね、私」
楠一重:「やっぱり、記憶の改竄についてはずさんね」
楠一重:「そのお陰でこっちも気づけたわけだけど」
楠一重:「で、次」
楠一重:「ここに来るまでの間に、怪物は見た?」
楠一重:「こう……頭が袋みたいになってる人間というか」
楠一重:「化け物ね、そういうのを」
桑幡 嗣実:「想像しにくいけど」
楠一重:「しょ、しょうがないじゃない!そうとしか表現できない見た目なの!」
桑幡 嗣実:「見てない。平井さんは?」
平井遊里:「私も見てない。……バスとか道中は寝ちゃってたし。」
桑幡 嗣実:「ああ。そうそう、バスに入ってすぐに寝た。それはあった」
平井遊里:「ついた後は皆と一緒だったしね」
楠一重:「見てないのね……だったら」
楠一重:「やっぱり、恐らくだけど」
楠一重:「私とアンタたちは、ここに引きずり込まれたルートが違う」
平井遊里:「ルート?」
楠一重:「私は任務中にこの化け物に会って、それで記憶を改竄されてここに転移させられた」
楠一重:「そして昨日、アンタたち別れた後にも」
楠一重:「その化け物に対面したばっかりよ、奴は今もここにいるわ」
桑幡 嗣実:「袋が」
楠一重:「そう……どこかから見てるのかも」
楠一重:「ぞっとしないわ」
桑幡 嗣実:「こっちは……そうね、乗るときに薬でも盛られたのかも。はしゃいでる猫まですぐ寝てたから」
楠一重:「ありえるわね」
桑幡 嗣実:「ガスとか。エフェクトまで考えたら何でもありだし」
平井遊里:「そうだね、戦闘ならともかく、無防備な時を狙われると対処しきれないや」
楠一重:「だとしたら、あの戸隠ってやつ」
楠一重:「あれは本物じゃないかもしれない」
楠一重:「こっちにもね、1人増えてるのよ」
楠一重:「元々、任務に参加してたのは私と住良木だけだった」
楠一重:「……あの女、糸井は本来いなかったのよ」
楠一重:「そもそも、私が知っている糸井亜里沙は死人だわ」
楠一重:「それを問い詰めようとしたら、袋頭がまた出てきた」
桑幡 嗣実:「他に混ざってても不思議はないと」
楠一重:「そういうところね」
平井遊里:「……まぁ、たしかに、かな。」
楠一重:「ここにいるどれだけの人間が偽物で」
楠一重:「何が本物なのかどうか、分かってることが少なすぎる」
楠一重:「とにかく糸井、あと戸隠には注意して」
楠一重:「姿を表したら、敵だと思って警戒したほうがいい」
平井遊里:「……」友だちと思っている相手の名前に、若干の抵抗を覚えつつ。「ん、了解」
桑幡 嗣実:「光磨から、あの白目が黒い子にも注意しろ。って伝言」
楠一重:「ええ、そいつも」
桑幡 嗣実:「まあ、見るからに怪しいけど。前にやりあった、FHエージェントかもしれない、って」
桑幡 嗣実:「所属は確か…」
楠一重:「もしかして、トイボックスセル?」
桑幡 嗣実:「それね」
楠一重:「ちっ」
楠一重:「やっぱり、だとすればそいつは間違いなく黒よ」
楠一重:「私と住良木が調べていたのもトイボックスの施設」
楠一重:「イカれた人体改造や胸糞の悪い兵器開発をして、その成果を自分たちでオモチャ呼ばわりしてる」
楠一重:「この町でも1番おぞましいFHの一派だわ」
平井遊里:「……ビンゴみたいですね」
平井遊里:タブレット端末を皆に見せる。
平井遊里:「UGNからも情報来ました。この町にも関わってるみたいです」
楠一重:「なんですって?」
桑幡 嗣実:「……日諸木町壊滅事件?」
平井遊里:「……トイボックスセル。数ヶ月前にこの街で活動を行ったようで」
平井遊里:「その際に、住民の殆どが死亡……とのことです」
平井遊里:「その際の手口の特徴から、相手に間違いはないようで。」
桑幡 嗣実:窓の外を見る。通りの向こうに人影が見える。
桑幡 嗣実:「昨日の地図がおかしいって話、理由はそれか」
楠一重:「やっぱり」
楠一重:「見えている殆どのものが紛い物と考えたほうがいいわね」
楠一重:「……そして」
楠一重:「はっきりと、戸隠幽香に話を聞く理由ができた」
平井遊里:「うん。」
平井遊里:「……少なくとも私と猫ちゃんは、トガちゃんにここに誘われました。」
桑幡 嗣実:「まさか、壊滅した故郷の状況知らずに誘ったってこともないでしょう」
楠一重:「問い詰めるべき相手は3人」
楠一重:「糸井亜里沙、クロって子供、それに戸隠幽香」
楠一重:「糸井については話をしても恐らく無駄」
楠一重:「あれは……舞台装置って感じだった。肌感覚だけど」
楠一重:「後回しでいいはずよ」
平井遊里:「……そうですね。くーちゃんの言う糸井さんみたいに、再現されたのか」
平井遊里:「あるいは、トガちゃんが自分の意志で誘ったのか」
平井遊里:「クロって言う子はわかりませんけど、話を聞くなら」
平井遊里:「トガちゃんからが、手っ取り早いと思います」
桑幡 嗣実:「少なくとも……」考える。
桑幡 嗣実:「戸隠さんがうちの学生なのは確かよ。ついでに、壊滅事件に巻き込まれてるっていうこともないはず」
桑幡 嗣実:「事件が起きたの、学期中だから」
楠一重:「それも改竄された記憶なのか」
楠一重:「あるいは、そうね」
楠一重:「奴らの人形に、既に成り代わられていた」
楠一重:「そういうことだって考えられるけど」
楠一重:「……結論は出ない」
楠一重:「腹が決まったならさっさと行くわよ」
桑幡 嗣実:「そうね。締め上げましょうか」腰を上げる。
平井遊里:「…………」
平井遊里:きゅう、と唇と手を絞りながら。
平井遊里:「考えてもダメなら」
平井遊里:「確かめに行きませんとね」
楠一重:「……」
楠一重:部屋を出る前に振り返って
楠一重:「無理とか、してないでしょうね」
楠一重:「……一応、友達のつもりでいたんでしょ。これまで」
平井遊里:「……………そうですね」
平井遊里:眉根を下げて、少し困ったように笑いながら。
平井遊里:「でも」
平井遊里:「友達の、見ていたいところだけ見ようとして、大事なことを見逃しちゃったら」
平井遊里:「……怒られちゃいますから、友達に。」
楠一重:「……そう」
楠一重:「それなら、そう」
楠一重:「目を背けてはいられない、か」
楠一重:「行くわよ」
桑幡 嗣実:「ええ」
平井遊里:「はい」
平井遊里:「行って、確かめましょう」
GM:─────
GM:ロイス&購入!
楠一重:応急!
楠一重:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 7[5,7] → 7

楠一重:財産1使って買う!
楠一重:でもって即自分に使用
楠一重:2d10+9
DoubleCross : (2D10+9) → 12[3,9]+9 → 21

楠一重:いい感じの回復
楠一重:でもって平井ちゃんへのロイスをお人好し◯/嫌気から共感◯/嫌気に変更しておきます
平井遊里:やった
平井遊里:こちらはお二人のPを連帯感から信頼に。頑張ろう。
平井遊里:応急!
平井遊里:3dx+3>=8
DoubleCross : (3R10+3[10]>=8) → 6[3,4,6]+3 → 9 → 成功

平井遊里:楠さんか桑幡さんに使ってもらいましょ。
桑幡 嗣実:こちらも、平井さんへのロイスをポジ誠意を表に。
桑幡 嗣実:応急手当キットを。
桑幡 嗣実:4dx>=8
DoubleCross : (4R10[10]>=8) → 6[3,3,5,6] → 6 → 失敗

桑幡 嗣実:《夢の雫》乗せて成功させます。
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+3した(侵蝕率:71->74)
桑幡 嗣実:こっちの購入したやつは……じゃあ先に平井さんのぶんで回復してもらって。
平井遊里:楠さんに応急パス。
楠一重:ありがてえ!
楠一重:21+2d10
DoubleCross : (21+2D10) → 21+9[7,2] → 30

楠一重:ほぼ全快!
平井遊里:じゃあ桑幡さんは自分に使っちゃって大丈夫そう!
桑幡 嗣実:了解。じゃあ、ありがたく使わせてもらう。
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実のHPを+10(2d10->8,2)した(HP:3->13)
桑幡 嗣実:ほぼ期待値。
平井遊里:処理以上!
楠一重:以上!
桑幡 嗣実:こちらも以上。
GM:─────

ミドル4

GM:─────
GM:トリガーシーン
GM:シーンプレイヤーは平井さんです
GM:他全員登場可能。
楠一重:1d10+79
DoubleCross : (1D10+79) → 3[3]+79 → 82

楠一重:でるぜ~~
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:60->68)
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+5(1D10->5)(侵蝕率:85->90)
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:74->80)
GM:─────
GM:日諸木町
GM:旅館
GM:─────
GM:戸隠幽香の部屋は君たちとは別室だ。
GM:旅館の自室にいるという。
GM:そのことを、君たちは仲居である戸隠幽香の母親から聞き、
GM:部屋の前までやって来た。
楠一重:「いきなり襲いかかられても不思議じゃない。警戒はしときなさい」
楠一重:「いいわね?」
桑幡 嗣実:「ええ」
平井遊里:「……はいっ」
平井遊里:真剣な顔で頷く。
真堂 光磨:「任せます」休みを終え、後ろ。返事を
真堂 光磨:腰には隠すように差された短刀。手を触れて
楠一重:では全員の顔を見回し
楠一重:引き戸を開く。
楠一重:スパーン!
GM:戸の向こうに広がっていたのは、
GM:旅館の一室とは思えない、塾の教室のような場所。
GM:部屋の前面にはホワイトボード。反対側の壁には様々な機械や科学実験で用いる器具、
GM:そして子供たちや指導者であるらしい大人を映した写真が貼ってある。
楠一重:「……随分と凝った内装してるじゃない」
楠一重:「戸隠幽香!」
楠一重:「いるんでしょう。出てきなさい」
戸隠幽香:「………。」
戸隠幽香:部屋の片隅に座っていた戸隠が君たちの方を向く。
平井遊里:「っ、トガちゃん」
桑幡 嗣実:眉根を寄せる。
真堂 光磨:「……」短刀からは手を放さない。射程圏内、抜剣体勢は崩さず
戸隠幽香:「見たんだね。この街で本当に起きたこと。」
平井遊里:「…………うん。」
平井遊里:「見た。ひどいものだった」
平井遊里:「……トガちゃんがやったってのは、間違いない?」
戸隠幽香:「…………。」
戸隠幽香:俯く。表情は暗い。
楠一重:「その口ぶり」
楠一重:「敵と判断して構わないってことかしら?」
戸隠幽香:「私は味方よ。みんなの味方でありたい。もし、同意が得られれば。」
真堂 光磨:「……?」
楠一重:「……なんですって?」
楠一重:「どういうこと、アンタは”トイボックス”や」
楠一重:「この町の襲撃の関係者では無いとでも言うつもり?」
戸隠幽香:「………説明するより、見てもらった方が早いかな。」
戸隠幽香:部屋の壁に掛けてあった時計の針を、反対方向に巻き戻していく。
GM:ちか ちか
GM:窓の外から差し込む陽の光が点いたり、消えたりを十数度繰り返し
GM:教室に数人の男女が現れる。
楠一重:「っ!?」
楠一重:「何よ、こいつら……!」
GM:その中に、制服を着た戸隠幽香の姿もあった。
GM:彼女らは様々な部品を組み合わせて、玩具を作っている。
GM:ホワイトボードには”児童福祉施設向けの楽しめる玩具”、”扱いを簡単に”
GM:といった文字が書かれている。
GM:日付は今から数か月前だ。
真堂 光磨:「……その時計」
桑幡 嗣実:「増えるのね」
戸隠幽香:「いいえ。」
戸隠幽香:「これは過去の映像よ。」
戸隠幽香:「こちらから干渉することは出来ないし、あちらからこちらに干渉することもない。」
平井遊里:「アルバムみたいなもの…?」
戸隠幽香:「そう。」
平井遊里:「数ヶ月前のトガちゃんって……これを見たら、なにかわかるの?」
戸隠幽香:「私が、みんなを閉じ込めた理由。」
平井遊里:「………わかった。」
平井遊里:「これは…このまま、見てればいいの?」
戸隠幽香:「うん。もうすぐ。」
楠一重:「……妙なことをすれば」
楠一重:「すぐにでも攻撃するわよ」
楠一重:いいつつ、浮かび上がる映像に注視している。
真堂 光磨:楠さんの後ろ。死角を埋めるように場所を移しながら、映像を見やる
桑幡 嗣実:"再現"を横目に、バッグの中身を取り出す。
:「戸隠さん。そういえば……」
:記録の中の一人の男性が、制服姿の戸隠に声を掛ける
:「”先生”が君に会いたいと、今日ここに来てるんだ。」
:「ぜひ会ってくれないか?」
戸隠幽香(記録):「え?先生って皆さんのことじゃ…?」
:「僕たちの先生がいるんだよ。」
:「その人には色々な事を教わった。」
:「玩具の作り方や、工夫の仕方、それに子供の笑顔の尊さもね。」
:「どうかな?時間はある?」
戸隠幽香(記録):「ぜひお話したいです。」
真堂 光磨:「……」
:「先生とお話しするのね!」
:「ふふ。私たちも滅多に会えないの。お忙しい方だから。」
戸隠幽香(記録):「ええ、そうなんですか。」
:「もっと顔を出してくださいって頼んでもらえる?」
戸隠幽香(記録):「ふふ、はい。」
戸隠幽香(記録):記録の中の戸隠が別の部屋への扉を開ける。
GM:その先は映像室だ。
GM:普段は作った玩具の紹介映像の確認や撮影などを行う部屋だが、
GM:その日は見知らぬ二人の男女がそこにいた。
初老の男:「やぁ。」
初老の男:プロジェクターの光を背に立っているのは、初老の男だ。
戸隠幽香(記録):「………”先生”、ですか?」
初老の男:「そう呼ばれることもある。」
”トイマスター”:「だが普段は”トイマスター”という名で通っている。」
戸隠幽香(記録):「玩具の、マスター?……なんだかすごいですね。」
”トイマスター”:「はは、少々こそばゆくもあるがね。」
”トイマスター”:「こちらは私の娘だ。」
玲瓏な女:人形のように、ピクリとも動かず車椅子に座っているのは、
玲瓏な女:玲瓏な美しい女性。
玲瓏な女:車椅子の傍にはキャスター付きの点滴のチューブが立っている。
戸隠幽香(記録):「綺麗な娘さんですね。」
”トイマスター”:「ありがとう。」
”トイマスター”:「………私がこの教室を開いたのは、娘のためなんだ。」
”トイマスター”:「娘は体が不自由でね。表情すら動かすことが出来ない。」
”トイマスター”:「だから少しでも娘に楽しんでもらおうと、」
”トイマスター”:「色々な玩具を作っては、他の子どもたちにもそれで遊んでもらおうという意図で作ったんだ。」
戸隠幽香(記録):「そう、ですか。」
戸隠幽香(記録):車椅子の女を見る。
”トイマスター”:「君の玩具は実に好評でね。」
戸隠幽香(記録):「え。」女から”トイマスター”へ視線を移す
戸隠幽香(記録):「本当ですか!どれかなぁ…」
戸隠幽香(記録):「この前作った拡散水鉄砲くんかなあ、それともオルゴールくんかなあ」
”トイマスター”:にこりと微笑み、プロジェクターに映像を流す。
GM:ザザッ   ザーーッ
???:「……って  やめて」
???:「何なのこれは……」
GM:どこかの一室で倒れる女性を映した不鮮明な映像。
GM:そして悲鳴に近い呻き声。
戸隠幽香(記録):「…………え」
戸隠幽香(記録):「お母、さん………?」
戸隠真魚:「やめて!何なの!この玩具は!!」
オルゴール人形:~~~♪  ~~♪
GM:ぐしゃ あ
GM:画面の外で何かが破裂して、
GM:倒れ込んでくる。
GM:頭部を失くした男性だ。
戸隠真魚:「いやぁああぁ!! あなた!!」
戸隠真魚:「やめて!! やめてえ!!!」
戸隠真魚:「やめ」
オルゴール人形:~~~♪  ~♪
GM:ぐしゃ あ
GM:悲鳴が途切れ、部屋には音楽しか流れていない。
戸隠幽香(記録):「お父さん、お母さん………?」
戸隠幽香(記録):その場に膝を付く
戸隠幽香(記録):「嘘だよね?作り物なんですよね…?」
”トイマスター”:「好評だろう?」
GM:カメラが移動する。今度は屋外だ。
GM:そこは、君たちが夢で見たような地獄が広がっていた。
GM:ドローンが燃焼促進剤をスプリンクラーのように撒き散らし、
GM:着火装置を備えた自走する玩具が街を走り回り、火をつけていく。
GM:逃げようとした人も、オルゴールの人形が始末する。
”トイマスター”:「あのオルゴールの人形は君のアイデアを基にしたんだ。」
”トイマスター”:「背中の歯車を回すと踊りながら音色を流すという二重構造は単純だが実にいい。」
”トイマスター”:「拡散水鉄砲もよかったよ。おかげで従来よりも短時間で町を破壊できる。」
”トイマスター”:「あの車は君が初めて作った玩具だったかな?」
”トイマスター”:「粗はあるがいいデザインだったので採用したんだ。」
戸隠幽香(記録):「う ぷ… おえぇ!!」
戸隠幽香(記録):胃の中のものが逆流し、口から吐き出される。
戸隠幽香(記録):ようやく気づく。
戸隠幽香(記録):目の前の人間が正常ではないことに。
戸隠幽香(記録):そして、ふと目に入る。
玲瓏な女:女が、笑みを浮かべていることに。
玲瓏な女:それはとてつもなく美しく、
玲瓏な女:今絶望の淵に立たされている戸隠が、
玲瓏な女:苦しみを一瞬忘れるほどであった。
”トイマスター”:「君の姿も、好評でよかった。」
”トイマスター”:「今までで一番美しい笑顔だよ。」
戸隠幽香(記録):「ひ、ひゅー……ひゅー………」
戸隠幽香(記録):過度なストレスで過呼吸になった戸隠を
”トイマスター”:二人の笑顔が見下ろしている
戸隠幽香(記録):「こ、」
戸隠幽香(記録):「殺して……殺して!!」
”トイマスター”:「ダメだよ。」
”トイマスター”:優しく戸隠の肩を撫でる
”トイマスター”:「君はとてもいい玩具なんだ。」
”トイマスター”:「今度は、この街を同じ事をやろうと思う。」
”トイマスター”:「君の友達がたくさんいるこの街でね。」
戸隠幽香(記録):「いや、いや、いやぁぁあぁあ!!」
”トイマスター”:「いい声だ。」
”トイマスター”:「”次”はもっといい声を聞かせておくれ。」
”トイマスター”:「……死のうとしても無駄だよ。」
”トイマスター”:「君のことは私と、私の生徒たちがずっと見ている。」
”トイマスター”:「では気を付けてお帰り。」
”トイマスター”:「また、新たな玩具を生み出してくれることを」
”トイマスター”:「期待しているよ。」
GM:カメラが最後に、戸隠の両親の死体を映して、
GM:プツ   ブゥン……
GM:プロジェクターの電源が切れる。
GM:”トイマスター”と娘はいつの間にか姿を消し、
GM:残ったのは戸隠幽香だけだ。
戸隠幽香:「………あの街を滅ぼしたのは、」
戸隠幽香:「私よ。」
楠一重:「…………」
楠一重:呆然と絶句している。
真堂 光磨:「……」
桑幡 嗣実:「それで」
桑幡 嗣実:「何をどう理解すればいいわけ」
戸隠幽香:「私は”トイマスター”にかなわない。」
戸隠幽香:「でもただ屈するだけなのは、いや。」
平井遊里:「……………………」
平井遊里:戸隠さんを抱きしめる。
平井遊里:「教えて。」
平井遊里:「私、何をすればいい?」
戸隠幽香:ぎゅ、と、平井を抱き返す。
戸隠幽香:「だから、”トイマスター”の作る刹那の地獄に対抗して、」
戸隠幽香:「永遠の天国を作ろうとした。」
戸隠幽香:「”トイマスター”はきっとこの街をも燃やし尽くしてしまう。」
戸隠幽香:「けど、”日諸木町”にいる人間はそれを知覚することなく、」
戸隠幽香:「永遠にここで楽しく暮らすことが出来る。」
戸隠幽香:「………たとえ、死んだとしても。」
楠一重:「……つまり」
楠一重:「アンタも能力に目覚めたのね」
楠一重:「その発露が、この閉じられた町……」
戸隠幽香:「これが私の作った最後の玩具。」
戸隠幽香:「”叺背負の嚢”。」
戸隠幽香:「…………バレるはずはなかった。」
真堂 光磨:「──でも。彼がいた」
戸隠幽香:「”トイマスター”の生徒か本人がここを嗅ぎつけて、」
戸隠幽香:「あなたたちに見せたんでしょうね。本当の日諸木町に起きたことを。」
楠一重:「……私たちを引き込んだ理由は」
楠一重:「それにあの女がいる訳も」
戸隠幽香:「あなたは事故よ。”叺背負の嚢”はトイボックスセルの施設を流用して運用してる。」
戸隠幽香:「現地に踏み込まれた以上、多少無理のある設定でも巻き込まざるを得なかった。」
楠一重:「設定の一部として組み込まれたってことね……記憶を読み取られて」
戸隠幽香:「私は聖人でも英雄でもない。だから、」
戸隠幽香:「友達を先に天国に連れて来たかった。」
戸隠幽香:「”トイマスター”の地獄がいつ顕現するか分からない以上、」
戸隠幽香:「仮初にでも生きていて欲しい人を、呼びたかった。」
平井遊里:「それが、私や猫ちゃん達なんだね」
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:眼を細める。友人という範囲で集められた中、ある種のイレギュラーとも言える自分
桑幡 嗣実:「外から人を呼び込んだ理由は、それだけ?」
戸隠幽香:「…それだけだよ。」
桑幡 嗣実:「そう。じゃあ、悪いけど私は帰るから」
桑幡 嗣実:「猫も連れてく」
戸隠幽香:「それはさせない。」
桑幡 嗣実:「外は危ないから?」
戸隠幽香:「私や、私の故郷と同じ目に遭うのよ。」
戸隠幽香:「そんなの、友達に味わってほしくない。」
桑幡 嗣実:「それで、直ぐ側の人は何も気付いてくれないかもしれない?」
戸隠幽香:「………。」
戸隠幽香:「この世界には痛みも苦しみもないよ。」
戸隠幽香:「それは保証する。」
桑幡 嗣実:「でしょうね。でもそれは、ここだけの話でしょう」
戸隠幽香:「桑幡さんが呼びたければ他の人も呼ぶ!」
戸隠幽香:「いっそ、大N市の人全員ここに呼んだっていい!」
桑幡 嗣実:「じゃあ…」
桑幡 嗣実:「世界全員呼び終わったら声をかけて」
桑幡 嗣実:「私は、気付いて踏み込む側になることにしたの」
桑幡 嗣実:顰め面だ。いつもどおりの。理解できる。できるから、このままでは果てしない平行線なのもわかる。
楠一重:「ええ」
楠一重:「桑幡の言う通り。アンタの考え方にはキリがない」
楠一重:「ここがどれだけ安全だろうと、外を見捨てる判断なんて論外よ」
楠一重:「……”トイマスター”だけじゃない。外にはここにいない恐ろしい敵がウヨウヨいる」
楠一重:「だけど、そんな事は今に始まったことじゃない」
楠一重:「私たちはまだ折れちゃいないし、それに」
楠一重:「アンタだってそうじゃないの。戸隠幽香」
戸隠幽香:「………っ」
楠一重:「あれだけの目にあいながら、アンタは戦い方を求めた」
楠一重:「自分から何もかもを奪っていったものに」
楠一重:「屈したくなかったから、抵抗しようとした」
楠一重:「それが『ここ』なんでしょう」
楠一重:「……だったら」
楠一重:「考え方が間違ってる。半端なの」
楠一重:「殴り返してやるべきよ」
戸隠幽香:「殴り返せたら、とっくにやってる!」
戸隠幽香:「私に、そんな力があれば…そうしたい………」
楠一重:「……」
楠一重:「決めつけるんじゃない」
楠一重:「どんな恐ろしい、自分とかけ離れた敵とだって。戦う手段はあるわ」
楠一重:「……立ち上がるのが何よりも苦しいのも知ってる。けど」
楠一重:「負けるんじゃないわよ」
楠一重:ぐっと拳を握り
楠一重:戸隠幽香を見つめている
戸隠幽香:「………。」
真堂 光磨:──手は短刀から離れている。
真堂 光磨:ただ、静かに息を吸って
真堂 光磨:「……逃げてる、とは言わない。言えるわけもない」
真堂 光磨:「あんなものを見て。それでも、貴方はここまで自力で走ってきた」
真堂 光磨:「……でも。委員長さんの言う通り、ぼくもここには留まっていられない」
真堂 光磨:鞘を掴み。腰から外す。刃をわずかに覗かせて
真堂 光磨:「──変わってきたから。この日まで、ずっと。そしてこれからも。変わり続ける」
戸隠幽香:「訪れる変化が、とてつもなく苦しいものでも?」
真堂 光磨:「それでもだよ」
真堂 光磨:「──不変は心地いい。ぼくだって、そう思う」
真堂 光磨:いまの時間が続けばいいと願うことは、誰にでも。間違いなくある
真堂 光磨:「だけど、受け止めてやらなきゃならない」
真堂 光磨:「そうしなきゃいけない相手がいる」
真堂 光磨:「ぼくは変わり続けたことを受け止めてもらった。だから、世界の変化もまたぼくは受け入れる」
真堂 光磨:「そして、その変質が。幸いなものであるように」
真堂 光磨:「戦うことを選ぶ」
戸隠幽香:「………。」
戸隠幽香:「遊里。」
平井遊里:「うん」
戸隠幽香:縋るような目つきで平井を見る
戸隠幽香:「旅行、楽しい?」
平井遊里:「楽しいよ。すっごく」
戸隠幽香:安堵したような笑みを浮かべる
平井遊里:「だからまずは、ありがとうねトガちゃん。」
平井遊里:抱きしめた手を緩めて、安心させるように髪を撫でる。
平井遊里:「凄く楽しい。友達は増えたし、前半で行けなかった海にもこれたし。凄く感謝してる」
平井遊里:「だから、ありがとう」
平井遊里:「……本当のことを教えてくれて。私達を助けようとしてくれて。諦めないでくれて。」
平井遊里:ぎゅ、と抱きしめる腕に力がこもる。
平井遊里:「いつまでも幸せで、ずっと続けばいいなと思う幸せな時間。私も素敵だと思う」
平井遊里:「だけど私は、ここには止まってられないんだ」
平井遊里:腕を離して、真正面から顔を見た。
戸隠幽香:「…………。」
戸隠幽香:笑みが消える。
戸隠幽香:「そう………そっか。」
平井遊里:「ごめんね」
平井遊里:苦笑。
平井遊里:「私、もう、知っちゃったもの。大変なことが起こるって。」
平井遊里:「それを知って、ずっとここで楽しむことは出来ないし。」
平井遊里:「……もし、くーちゃんが同級生だったみたいに、記憶とかを弄って幸せなまま過ごすことが出来るかもしれないけど」
平井遊里:「それをしたら、トガちゃんが一人ぼっちになっちゃうもの」
戸隠幽香:「私の心配はいいんだよ。」
平井遊里:「良くないよ」
平井遊里:「トガちゃんだって、私を心配してるじゃない」
平井遊里:「だったら、一人で不安を抱えさせて、そのままになんて出来ない。」
平井遊里:「トガちゃんはさ、さっき殴り返せたら。殴り返す力があれば。そう言ったじゃない」
平井遊里:「その力はあるよ。トガちゃんには、その力がある」
戸隠幽香:「………そう、なのかな」
平井遊里:「うん。私には出来ないもん、天国を作るなんて。」
平井遊里:「それに」
平井遊里:戸隠さんの手を取り、こちらの手を重ねる。手を握る。
平井遊里:「ほら」
平井遊里:「今、あなたの手の中に、もう一人分の力が増えた。」
平井遊里:「もっともっと増やすことだって出来る」
平井遊里:「くーちゃんの、桑幡さんの、光磨くんの、猫ちゃんの」
平井遊里:「私、平井遊里の力を」
平井遊里:「戸隠幽香。あなたの力にすることが出来るんだ」
平井遊里:ぎゅ、と握る力を込める。
平井遊里:「だから」
戸隠幽香:「…………遊里。」
平井遊里:「殴り返そうぜ、トガちゃん」
平井遊里:「ふざけんなって言ってやろう。勝手にきめんなって言ってやろう」
平井遊里:「私達が、友達と『また明日』って言って幸せになるために」
戸隠幽香:「…………。」
平井遊里:「邪魔すんなって、言ってやろうぜ」
戸隠幽香:「遊里………っ。」
戸隠幽香:握った手に雫が落ちる。
戸隠幽香:名残惜しむようにぎゅ、と手を握り返してから
戸隠幽香:するりと手を離す。
平井遊里:「あ。」
戸隠幽香:「ねえ、遊里。」
戸隠幽香:「勝負しよう。」
平井遊里:「…………」
平井遊里:「ほう」
平井遊里:「いいですよ。何で勝負します?」
戸隠幽香:「私の”叺背負の嚢”から抜け出せたのなら、私はあきらめないことにする。」
戸隠幽香:「けど、みんなが負けたら、」
戸隠幽香:「ここで永遠に過ごす。」
戸隠幽香:「力、力って口で言ってもさ」
戸隠幽香:「私ごときに負けるようじゃ、説得力ないからね。」
平井遊里:「…………ふっ」
平井遊里:「いいですねぇ。らしくなってきたじゃないですか。」
平井遊里:「さっきまでよりだいぶ、そういう所のほうが好みですよ」
平井遊里:ニィ、と笑って。
平井遊里:「安心してください、トガちゃん」
平井遊里:「私達はあなたに勝ちますし」
平井遊里:「その上で、手も、力も」
平井遊里:「泣いたあなたを慰めるために、胸だって貸してあげましょう」
戸隠幽香:「………私が勝ったら、」
戸隠幽香:「唇も貸してもらうからね。」
平井遊里:「……」
真堂 光磨:「……」
楠一重:「!?」
平井遊里:「うぇっ」
桑幡 嗣実:「話はついた?」
戸隠幽香:「………ふふ。」
戸隠幽香:「好きよ。遊里。」
戸隠幽香:「大好き。だから…」
戸隠幽香:「迎えに来てね。」
GM:戸隠の姿が徐々に透けていき、やがて完全に消える
平井遊里:「そんなキャラでしたかこの女……ったく、もう、はいはい」
平井遊里:「そういう無茶振りしても、やっぱなし!とか言いませんからね、私は!」
平井遊里:「拉致っておいてお姫様気取りも気に入りました、戸隠幽香!」
平井遊里:「首を洗って待っておきなさい」
平井遊里:「私は、」
平井遊里:「────狙った相手を逃しませんから!」
GM:君たちは気が付くと、旅館の一室にいた
GM:先ほどの教室の面影はない。
GM:窓の外には美しい海岸が広がっている。
楠一重:「ほんと」
楠一重:「いい性格してるわ」
楠一重:「……アンタもね」
平井遊里:「わ、私もですかっ!?」
桑幡 嗣実:「平井さんもよ」
桑幡 嗣実:「人は見た目によらないわね。ほんと」少し伸びをする。
平井遊里:「結構振り回されがちなんですが……」
楠一重:「くーちゃんはやめなさいってば」
楠一重:ぶすっとした顔
真堂 光磨:「かわいいとは思うけどね」
平井遊里:「……やっぱ押し通せませんでした?それ」
平井遊里:「改めて楠さん~、っていうのがちょっと恥ずかしいんですけど」
楠一重:「当たり前でしょ。このバカ」
楠一重:「けど、ま」
楠一重:「啖呵については悪くなかったわ」
楠一重:「救われた、なんて軽々しくは言えないけど」
楠一重:「きっとあいつも、少しはマシな気持ちになれたと思うから」
楠一重:「……ありがとう、平井」
平井遊里:「へ、へへへ…」テレテレ
平井遊里:「………今が楽しくって。楽しいことをずっと続けたい。って、思うことは何度もありますけど」
平井遊里:「その先の辛いことから目を背けるために、今を続けようなんて逃げちゃったら」
平井遊里:「………厳しい友達に、怒られちゃいますからね」
平井遊里:「と、言うわけで皆さん!」
平井遊里:パン、と両手を叩いて。
平井遊里:「事後承諾になりますが、ご助力のほど、よろしくおねがいします!」
真堂 光磨:「うん」
真堂 光磨:「後は。ぼく達次第」
桑幡 嗣実:「今更すぎない?」
真堂 光磨:「委員長さんもよくやるでしょ」
GM:廊下から仲居…戸隠幽香の母の声がする。
GM:朝食が出来たのだ。
GM:旅行二日目が始まる。
桑幡 嗣実:「とりあえず、ご飯にしましょうか」
GM:─────

■情報項目
・”叺背負の嚢” 10/情報:UGN、学問、噂話

GM:今はこれだけ!
GM:情報を開けたい方はどうぞ!
真堂 光磨:財産点余ってるし行くかな
平井遊里:おねがいしまーす
桑幡 嗣実:お願い
楠一重:ゴーゴー!
真堂 光磨:侵蝕ボーナスもあるのでまず行きます。コネ:UGN幹部使って
真堂 光磨:5dx+1>=10
DoubleCross : (5R10+1[10]>=10) → 9[2,2,7,8,9]+1 → 10 → 成功

真堂 光磨:なんとか
平井遊里:きっちり!
GM:一発!
GM:では情報開示!
楠一重:完璧~~

・”叺背負の嚢” 10/情報:UGN、学問、噂話
”叺背負の嚢”は対象の願望を反映させ、意識を完全に支配する装置である。
対象が願望に掛ける思いが強いほど、抜け出すのは困難になる。
現在、平井遊里、楠一重、真堂光磨、桑幡嗣実、猫柳麻子が記憶を取り戻し、
願望を否定していることから”叺背負の嚢”の拘束力は弱まっているが、
住良木菫の願望が否定されずにいるので、未だに空間は維持されている。
空間から抜け出すには、住良木菫の願望を否定する必要があるだろう。
”叺背負の嚢” 所有エフェクト
《蝕む声》《命の盾》
所有アイテム
ボイスチェンジャー ×150(うち100個は願望の否定のため機能停止)

☆新規情報
・住良木の願望の否定 11/情報:UGN、ウェブ、交渉

桑幡 嗣実:楠さん行く?
楠一重:やってみるだけみようかしら
平井遊里:やったれー
真堂 光磨:がんばって
楠一重:コネUGN使ってUGNでふる!
楠一重:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 4[1,2,3,3,4]+1 → 5

楠一重:www
GM:く、楠!!
楠一重:助けてひらいちゃ~~ん
GM:4面ダイスか?
真堂 光磨:楠おねえさーん
楠一重:クゥ~ンクゥ~ン
楠一重:ワンワン!
平井遊里:へにゃへにゃしてる
平井遊里:ではコネ使ってこっちもUGN!
GM:GOGO!
平井遊里:5dx+3>=11
DoubleCross : (5R10+3[10]>=11) → 9[2,5,7,8,9]+3 → 12 → 成功

GM:これが最後の情報だから出し惜しみするなよ!
平井遊里:エイシャ!
GM:突破!
真堂 光磨:さすが叡智の結晶
楠一重:平井さま~っ
GM:では開示!
平井遊里:夏霊基だからね!

・住良木の願望の否定 11/情報:UGN、ウェブ、交渉
彼の願望は『美しいものを見ること、それを誰と分かち合うこと』だ。
しかし、それは現実の世界で成し遂げるべきことであり、
彼も深層心理ではそれに気づいている。ゆえに、彼の心理を無意識に反映するもの、
つまり彼の持ち物を漁れば、彼が願望を否定するに足るものを見つけることが出来るだろう。

GM:─────
GM:日諸木町
GM:旅館
GM:─────
楠一重:「要点はまず」
楠一重:「この幻覚だか空間を安定させている戸隠の発明品……」
楠一重:「”叺背負の嚢”、だったかしら」
楠一重:「それを停止させることね」
平井遊里:「うん。そうなるね」
平井遊里:「だとしたらまずは、それがどんなものか調べなきゃなんだけど……」
楠一重:「ええ、装置本体がどこにあるのか」
楠一重:「そもそも見つけて破壊できるような物なのか」
桑幡 嗣実:「街一つまるごと作り変えられるとなると、どんな形でも驚かないけど」
猫柳麻子:「装置本体はオマエが見つけた施設にあるんじゃないかナ?」
猫柳麻子:「話を信じれば、だが。」
猫柳麻子:「で、アタシたちは何らかの手段を経てその施設で眠っている。」
楠一重:「……ああ、そういうことか」
楠一重:「私たちの体も、装置自体もこの空間の外にあるんだったら」
楠一重:「そもそも手の出しようがない……」
楠一重:「え?詰んだ?」
桑幡 嗣実:「大丈夫よ」
桑幡 嗣実:「勝ってみろ、って言ってたでしょ。彼女」
桑幡 嗣実:「どんな条件だろうが、好きな相手にふっかける勝負で、嘘つくやつはいないわ」
楠一重:「……」
楠一重:「フン、言うじゃない」
平井遊里:「………」ちょっとソワソワしてる。
桑幡 嗣実:「となると、こっちにあるのは端末か、それとも壊さなくても脱出できるか」
猫柳麻子:「頬を引っ張れば夢から醒めるらしいが、」
猫柳麻子:「感触は驚くほど現実味があるナ」
猫柳麻子:「目覚まし時計も閑職に回されるだろう。」
桑幡 嗣実:「単純に壊すのもアウト。昨日の夜より派手にはやれそうにないし」
楠一重:「じゃあ具体的にどう行動するか、何から試すかだけど……」
楠一重:「ちょっと、あのガキはどこいったのよ」
楠一重:「こんな大事な話をしてる時に!」
楠一重:ぷんすか
平井遊里:「まぁまぁ、落ち着きなさってくーちゃん」
楠一重:「くーちゃん言うな!」
楠一重:べし
平井遊里:「あてっ」
平井遊里:「でも心配だね。」
平井遊里:「居ないってことはもしかして、一足先に出れちゃったとか…?」
真堂 光磨:「一人で出たところで意味はないよ、平井お姉さん」
真堂 光磨:──声の反応は部屋の広縁から。
真堂 光磨:見れば窓枠の縁に影が引っかかっている
楠一重:「わ!……普通に登場しなさいっての」
平井遊里:「……私より蜘蛛っぽい動きだ」
真堂 光磨:「急いで帰ってきたから。入り方は許して」
平井遊里:「え、えーと。おかえりなさい。どうしてたの?」
楠一重:「そうよ、どこをほっつき歩いてたわけ」
真堂 光磨:「ちょっと散歩」
楠一重:「散歩ぉ?」
楠一重:「こんな非常時に悠長なことを……」
猫柳麻子:「戻って来たか、光磨。」
桑幡 嗣実:「おかえり」
真堂 光磨:「ただいま」
真堂 光磨:隣にきた麻子さんの頭をすっと撫でて
楠一重:「いいから座りなさい。こっちは脱出方法を探して色々考えてんのよ」
楠一重:「女ともいちゃつくな!そこ!」
平井遊里:「くーちゃん、疲れない?」
桑幡 嗣実:「癖になってるんでしょう」
真堂 光磨:「成果はこれ」
真堂 光磨:茶封筒を見せ、机に置く
平井遊里:「成果?」
平井遊里:封筒を見る。
猫柳麻子:「ンニー。」
桑幡 嗣実:「手紙?」
楠一重:「……これは」
楠一重:受け取って封筒を開く
真堂 光磨:「“ウォーキングクローゼット”からの届け物だよ」
猫柳麻子:「……あの少年か。」
楠一重:「クロとか呼ばれてたやつね」
楠一重:「見立て通り、”トイボックス”の一員だったってこと。けどなんで……」
真堂 光磨:「“トイボックス”セルからすれば、ぼく達がここから出る方が得になるわけだからね」
真堂 光磨:「この件についてだけなら。あれは、ぼく達の手助けをすることになる」
楠一重:「それって、つまり」
楠一重:「……ああ、そう」
楠一重:「1人でも多くの人間を苦しめたほうが」
楠一重:「玩具の遊びがいがあるって?」
楠一重:「舐めてくれるわね」
桑幡 嗣実:「利用できるならしてやりましょう」
楠一重:「分かってる。キレるつもりはないから」
楠一重:苦々しい顔をしつつも
真堂 光磨:頷きを返す
平井遊里:「そうですね」
平井遊里:「本人が居ない所でキレても、もったいないですから」
楠一重:「フン、言うわね」
楠一重:紙片を読み上げる
楠一重:「……装置の解析データね」
平井遊里:「願望が強いほど、抜け出すのが困難ですか」
楠一重:「夢に取り込まれている人間が抵抗の意思を強めるほど」
楠一重:「装置は制御を失う……」
真堂 光磨:「曰く。ぼく達五人がこの状態になった時点で、影響力はだいぶ弱まっている」
真堂 光磨:「だけどあとひとつが足りない」
楠一重:「あと、一人分」
楠一重:「……」
楠一重:心当たりが、無いとはいえない。
楠一重:「住良木ね。おそらく」
平井遊里:「………くーちゃん側のお知り合いの方ですね」
真堂 光磨:「あのお兄さん」
桑幡 嗣実:「となると、楠さんじゃないと事情が判らないか」
楠一重:「あいつは、この場所に」
楠一重:「縛られてる……今も」
楠一重:「糸井亜里沙、あの女は」
楠一重:「前に私と住良木が倒した敵よ」
楠一重:「そして住良木とは、友人だった」
平井遊里:「…………もう居なくなった友人、ですか」
楠一重:「ええ、あいつ、普段は涼しい顔で」
楠一重:「全然そんなこと気にしてる素振りもなかったのに」
楠一重:「本当は……ずっと気にしてたのよ。袂を分かったことを」
楠一重:「だからここにいたがる。後悔してるから」
桑幡 嗣実:「彼女が偽物だということをはっきりさせればいい、ということ?」
楠一重:首を振る
楠一重:「きっと、この世界がまやかしだってことにはあいつだって気付いてる」
楠一重:「だから」
楠一重:「あいつ自身に、踏ん切りをつけさせるしかない」
楠一重:「私はそう考えてる」
真堂 光磨:「自らの意思で、一歩を踏み出させる」
猫柳麻子:「説得できるのかナ?」
猫柳麻子:「一度話してダメだったのだろう?」
真堂 光磨:「言うのは簡単だけど。言葉でダメとなったら」
楠一重:「それは……」
楠一重:「方法を考えるわ。何か……」
楠一重:押し黙る
平井遊里:「……それでも、しなければなりません」
桑幡 嗣実:「どういう性格なの。あの人」
桑幡 嗣実:「芸術家気質だとか、学者気質だとか。何を重要視するかとか」
桑幡 嗣実:「思い当たること、何かない?」
猫柳麻子:「何か説得材料を用意すべきだと思うぞ。」
楠一重:「芸術家気質でも学者気質でもあるって感じね」
楠一重:「……虫とか、石とかを集めてきて」
真堂 光磨:「石……」
楠一重:「綺麗だ綺麗だって人に見せびらかしたがる」
楠一重:「子供みたいな奴よ」
平井遊里:「じゃあ、それですね」
楠一重:「それ、って?」
猫柳麻子:「今日は虫取りか?」
桑幡 嗣実:「虫除けスプレーなら持ってきてあるけど」
真堂 光磨:「野山駆け回る暇はないね」
平井遊里:「住良木さんとやらが、大事にしてる行動があるのなら」
平井遊里:「それがこの世界では出来ないと。突きつける必要があります」
平井遊里:「……で、私達では、その美しいの基準がわからないので。」
平井遊里:「本人の持ち物を使いましょう」
楠一重:「……!」
楠一重:「そうか」
楠一重:「もしもあいつの身の回りに、まだあいつの思う『美しいもの』が残っているとすれば」
楠一重:「それはそのまま、あいつの隠している」
楠一重:「この場所を出ようとする意志の表れってことになる」
楠一重:「……それを突きつける!」
楠一重:「悪くないじゃない、平井」
平井遊里:「………へへへ」
楠一重:「でもそうなると厄介ね」
楠一重:「あいつの部屋なりなんなりに忍び込むことになるから……油断してくれればいいけど」
桑幡 嗣実:「ああ。それなら大丈夫よ」
桑幡 嗣実:「この旅館、鍵の作りは安かったから」
楠一重:「そういう意味じゃない!」
楠一重:「ていうか、そんなこと調べてたの!?」
楠一重:「こいつも大概ね……」
真堂 光磨:「ごめんなさい。躊躇いを知らないというか」
真堂 光磨:「ひとつ決めたら止まらない人だから」
平井遊里:「猫ちゃんの友達だもんねぇ…」
猫柳麻子:「ンニャハハハ。」
楠一重:「とにかく、そうじゃなくて」
楠一重:「あいつ、あれでも要職よ。第4支部の副支部長」
楠一重:「研究職だけど、戦闘もかなりやるわ。正面から抵抗されたら……」
猫柳麻子:「あ、住良木なら朝から出かけていたぞ。」
猫柳麻子:「糸井と海の方に行くとかなんとか……。」
楠一重:「!」
桑幡 嗣実:「それなら、本人がいない間ね」
桑幡 嗣実:「で、戻ったら即座に突きつける」
真堂 光磨:「……躊躇う時間もなさそうだ」
平井遊里:「うん、そのようで。」
平井遊里:「ご飯も食べて休憩もしたし」
平井遊里:「行動に移りましょうか」
楠一重:「ええ……この機会は逃せない」
楠一重:「全員行くわよ!」
楠一重:「住良木が戻ってくる前に片をつける!」
楠一重:だん、と立ち上がって、部屋の出口へ
真堂 光磨:「了解、楠お姉さん」
GM:住良木の部屋は皆知っているだろう。鍵も簡素な作りで、非合法な手段で易々と開けられるだろう。
楠一重:「……わかっていたけど」
楠一重:「こそ泥みたいね。いやこそ泥そのものか……」
平井遊里:「怪盗団というセンも……あ、だめだ泥棒だ」
桑幡 嗣実:「探偵ってことにしましょう」
桑幡 嗣実:金属定規をドアの隙間に差し込んで、何やら動かして。
桑幡 嗣実:がしゃん、と音がした。ドアを開ける。
平井遊里:「鍵、どうしましょうね。一応隙間から糸なりさしこんで」
平井遊里:「えぇ……?」
楠一重:「……こいつ普段何やってるのよ」
桑幡 嗣実:「何って女子高生よ」
桑幡 嗣実:「さすがにピッキングとかはできないからね」
平井遊里:「じゃあ今の、何」
平井遊里:「ピッキングそのものなのでは…?」
楠一重:「もういいわ。この際……」
平井遊里:「……言ってる場合じゃないか!お邪魔しますっ」恐る恐る踏み込む
楠一重:部屋の中を見回す
楠一重:「とにかく、この町に相応しくないものを探しなさい」
楠一重:「漠然としてるけど、それしかないわ」
猫柳麻子:部屋の中に無造作に、住良木の旅行鞄が置かれている。
真堂 光磨:「……ひとまず、となれば」
真堂 光磨:袖口から伸びた影の触手が、旅行鞄を掴んで引き寄せる
平井遊里:「まぁ、シンプルに個人の持ち物ですね。……中身はどうです?」
平井遊里:開けようとします。
GM:鞄には何故か紫のシールが貼られている。
真堂 光磨:「……封印?」
楠一重:「今更気にしてられないっていうのよ……うう、ホントにコソ泥そのもの」
楠一重:ゴソゴソ中身を探る
GM:中身は住良木の服や下着、虫の標本。
桑幡 嗣実:「学者で芸術家ね。確かにそんな感じだけど」
GM:それらをどけていくと、奥の方にガラス瓶のような何かが入っている。
楠一重:「!」
楠一重:「これ、は」
平井遊里:「瓶?」下着とかから目をそらしつつ
真堂 光磨:「……」
GM:ガラス瓶はホルマリン液が隙間なく詰められており、
GM:その中央に、人間の脳髄が浮かんでいる。
GM:ガラス瓶の付箋には『糸井亜里沙』の文字。
真堂 光磨:「楠お姉さん」
真堂 光磨:「この中で、あの人を知ってるのは貴方だけ」
GM:それは彼の未練か、それとも蒐集欲から集めたのか。
GM:硝子の中の脳髄は語る口を持たない。
楠一重:「……」
楠一重:静かに
楠一重:硝子瓶を持ち上げる
真堂 光磨:「これは──」黙り込んだ彼女の様子に。言葉を途中で止める
楠一重:「あいつの、今の同僚」
楠一重:「第4支部の人間から、聞いたことがあるわ」
楠一重:「あいつは、糸井亜里沙が死亡した事件のあと」
楠一重:「死体を解剖して、その脳を標本として……保存した」
平井遊里:「…………ほ、」「保存…」
楠一重:「なんでこんなやり方なのか、こんな形なのか」
楠一重:「あいつの考えが分かるわけじゃない、けど……」
楠一重:「きっとこれは、あいつの記憶から産み出された」
楠一重:「本物の糸井亜里沙との、繋がりの形」
楠一重:「……そうじゃないかって思う」
桑幡 嗣実:「遺品ね。丁度いいんじゃない?」
楠一重:「ええ」
楠一重:「申し分ないはずよ」
楠一重:ホルマリン漬けの脳髄を抱えあげて
楠一重:立ち上がる
楠一重:「……行くわよ。これで準備は整った」
平井遊里:「……はい」
平井遊里:その脳に、少し動揺を遺しつつ
平井遊里:「……糸井亜里沙さん。でしたか」
平井遊里:「お力、お借りします」
楠一重:「……そうね」
楠一重:脳髄へと視線を落とし
楠一重:きゅっと唇を結ぶ
楠一重:思うことはいくらでもある。
楠一重:(だけど)
楠一重:(私はもう見届けた)
楠一重:(ひかりちゃんのことも、アンタのことも)
楠一重:(だからカーテンコールに意味はない)
楠一重:「私たちが続きへ進むために、力を貸してもらうわよ」
楠一重:「”キャンサー”」

GM:─────
GM:日諸木町
GM:海岸
GM:─────
GM:二人の男女が仲睦まじく、談笑しながら歩いている。
住良木菫:一人は白衣を羽織った長身痩躯の男。
糸井亜里沙:もう一人は男と同じ年頃の落ち着いた雰囲気の女性。
住良木菫:白い海岸に二人分の足跡を残しながら、朝の海岸を歩くその様子は、
住良木菫:さながら一枚の絵画のように、美しいものだった。
楠一重:ざすざすと
楠一重:砂を散らして、雰囲気をかき消すように
楠一重:少女たちと少年を引き連れて歩いてくる。
住良木菫:「………やぁ。」
楠一重:「楽しんでいるみたいね」
楠一重:「住良木」
楠一重:その表情は、どこかやるせなくも、決意に満ちて。
住良木菫:「……。」
住良木菫:「何かを見つけたのかな。」
住良木菫:「探し物を見つけた時、そんな瞳になる。」
楠一重:「……」
楠一重:「ええ」
楠一重:「この世界について、分かったわ」
楠一重:「日諸木町は、FHによって既に滅ぼされた町」
楠一重:「本当は存在していないのよ」
楠一重:「1人のオーヴァードによって、私たちの繋がった意識の中に再現された」
楠一重:「夢……のようなもの」
楠一重:「そして、アンタは既にこの事実に」
楠一重:「いいえ……最初から、気付いていたってことも」
楠一重:「もう、分かった」
楠一重:するりと、手の中の包みを解く。
楠一重:その中から現れるのは、硝子の中に詰まったホルマリン漬けの脳髄。
住良木菫:「…………。」
楠一重:「住良木」
楠一重:「これが」
楠一重:「糸井亜里沙のしたことの結果」
楠一重:「私たちのしたことの結果」
楠一重:「あの時にアンタと私が見届けた真実よ」
楠一重:「これがここにある理由、説明の必要はない。でしょう?」
糸井亜里沙:「住良木くん。」
楠一重:「……私たちは、こんなところで立ち止まるために」
楠一重:「”キャンサー”と決着をつけたわけじゃない」
楠一重:「そうでしょ……住良木菫!」
糸井亜里沙:「待って、住良木くん。」
糸井亜里沙:「まだしたいことがあるのよ。」
楠一重:「……」
楠一重:まやかしに言葉は返さない。
楠一重:あとはただ、信じるだけだ。
糸井亜里沙:「あなたともっと話したい。美しいものを分かち合いたい。」
糸井亜里沙:「標本だって、途中でしょう?」
住良木菫:「……………。」
住良木菫:眼を閉じ、ゆっくりと時間を掛けて開く
住良木菫:「うん。まだ途中だね。」
住良木菫:「でも、それは現実で完成させるものだ。」
楠一重:「!」
住良木菫:標本を保護する硝子のケースを開く。
住良木菫:蟲の標本たちが、細かい砂となって、風に乗って流れていく。
住良木菫:「楠さん。君の言葉には一つだけ誤りがあるよ。」
住良木菫:「僕は今までずっと気づけなかった。」
住良木菫:「それほどまでに心地の良い夢だったんだ。」
楠一重:「……住良木」
楠一重:きゅっと手を握りしめ、ただ彼を見つめる。
住良木菫:空になった標本のケースを置き、
住良木菫:楠の持つ脳髄の標本を手に取る。
楠一重:静かに、手渡す。
楠一重:波の音だけが聞こえる。
住良木菫:「………僕はね、先輩。」
住良木菫:「甘いだけの夢より、」
住良木菫:「甘さも辛さも混じった、カクテルの方が好きなんだ。」
糸井亜里沙:「…■…■■。」
糸井亜里沙:ワンピース姿の糸井の姿が、
糸井亜里沙:腹部の千切れかけた無惨な姿になる。
糸井亜里沙:「山に、行きなさい。」
糸井亜里沙:「境界はそこに、あるわ……。」
糸井亜里沙:「きれいな世界で…会いましょうね……住良木君………。」
糸井亜里沙:地面に崩れ落ちる。
糸井亜里沙:彼女の身体もまた。砂となって風に乗り、消えた。
楠一重:「……」
楠一重:それを見届ける。
住良木菫:「付き合わせてごめんね、楠さん。」
住良木菫:「山に行こうか。」
楠一重:「……ええ」
楠一重:「いきましょう」
楠一重:それだけ言葉少なに答えて
楠一重:並んで歩き出す
住良木菫:「綺麗な青空だ。」
住良木菫:歩きながら空を見上げる
住良木菫:「飛行機雲があると、もっときれいになると思わないかい?」
住良木菫:「ここにはそれがないんだ。飛行機がないから。」
楠一重:「この外になら」
楠一重:「あるかもしれないわね」
楠一重:「……そんな空が」
住良木菫:「そう。だから、」
住良木菫:「君には感謝している。」
住良木菫:にこりと、いつものような笑顔を浮かべる。
楠一重:「いいわよ、感謝なんて」
楠一重:「アンタにはまだまだ借りがある……それに」
楠一重:「あの時から。今だって、仲間なんだから」
楠一重:小声で。照れくさそうに。
住良木菫:「そうかい。」
住良木菫:こちらもそれだけ言って、歩き始める。
GM:─────
GM:叺背負の所有アイテム、ボイスチェンジャーを全て破壊しました。
GM:クライマックスフェイズへと移行します。
GM:最後のロイス&購入!
平井遊里:そう言えば防具買ってないからボディアーマーかなぁ。ワイヤーウィップで射程稼いでもいいけど、最悪ナイフがあるし
平井遊里:あ、違うな。どうせ行動値は足りないので
平井遊里:アームドスーツにします
平井遊里:3dx+3>=15
DoubleCross : (3R10+3[10]>=15) → 8[6,7,8]+3 → 11 → 失敗

平井遊里:財産もない!失敗!
真堂 光磨:楠さんへのロイスを変更。「〇敬意/誤解されてる気がする」
真堂 光磨:新規ロイスは保留に
真堂 光磨:で、調達は。平井お姉さん用にアームドスーツ狙います
真堂 光磨:3dx>=15
DoubleCross : (3R10[10]>=15) → 9[1,2,9] → 9 → 失敗

真堂 光磨:残りクライマックスなら財産点6。15で購入してパスします
真堂 光磨:どうぞお姉さん
平井遊里:お金持ちの彼氏さんだ!ありがとうございます!
楠一重:つえー!
楠一重:そうだなー、ラスト一枠は桑幡さんに!
楠一重:感服/普段何やってんの?◯で!
楠一重:でもってダメ元ブルゲ!
楠一重:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[1,5,8] → 8

楠一重:むりぽよ~~
桑幡 嗣実:戸隠幽香に「対立者:戸隠幽香:誠意/○憤懣」。で、これで七枠目。
桑幡 嗣実:購入は……こっちもブルーゲイルかな。こうなればそっちのほうが良さそう。
桑幡 嗣実:4dx>=20
DoubleCross : (4R10[10]>=20) → 7[2,6,7,7] → 7 → 失敗

桑幡 嗣実:ん、こっちも失敗で終わり。
GM:おっとそして…次のシーン開始前に
GM:NPCカードの説明もしましょうか
楠一重:やったー!
桑幡 嗣実:おー
平井遊里:NPC!
真堂 光磨:わぁい

・NPCカード
猫柳麻子 猫の手も借りたい
ラウンド1回、判定ダイス+4。

住良木菫 氾濫するヴァイオレット
1シナリオ1回、対象のメジャーアクションを射程:視界、範囲:シーン(選択)化

GM:という感じです!
GM:ではクライマックスに行きましょう!
GM:─────

クライマックス

GM:クライマックス
GM:全員登場!
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:80->85)
楠一重:っしゃらー!!
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+8(1D10->8)(侵蝕率:90->98)
楠一重:1d10+82
DoubleCross : (1D10+82) → 7[7]+82 → 89

真堂 光磨:オワー
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:68->76)
GM:─────
GM:日諸木町
GM:山間部
GM:─────
GM:君たちは山道を登っていく。
楠一重:「平井」
楠一重:「ちょっと」
平井遊里:「あ、うん」
平井遊里:「なんでしょ」
楠一重:「分かってると思うけど」
楠一重:「この脱出の軸はアンタよ」
平井遊里:「ん。」
平井遊里:「ここを作ってるのはトガちゃんで、そのトガちゃんは、私にちょっと執心してくれてる感じだからね」
平井遊里:「分かっております」
楠一重:「ええ、この先で戸隠幽香が邪魔をするのなら」
楠一重:「それを本当の意味で退けられるのはアンタだけ、恐らくね」
楠一重:「……けど、執心って」
楠一重:「他人事みたいに言うわね。別にいいけど」
平井遊里:「んー……」
平井遊里:「いや、正直、まぁ。なんでしょう」
楠一重:「何よ」
平井遊里:「私、ほら。なんていうか、学校で通う中で、元FHの子と話すこともあるんですよ」
平井遊里:「くーちゃんも現場系なら知っての通り、FHに死んでも骨を埋める!って子ばかりではないので」
平井遊里:「そういう子の支援、みたいな」
楠一重:「ああ」
楠一重:「割にオーソドックスな任務ね……私には回ってきたことないけど」
平井遊里:「あはは。私は途中まで一般人でしたので」
平井遊里:「で、UGNでもそうですけど、そういう純粋に戦ったりしてきた子って」
平井遊里:「好きとか普通とか、そういう定義が、こっちとは違う解釈の子も居て」
平井遊里:「トガちゃんが好き、って言ったのが、どういう意味なのかな~…って」
平井遊里:「そう考える自分も、あるんですよ」
楠一重:「……純粋培養の認知のズレ、か」
楠一重:「確かにそれはあるわね」
平井遊里:「ありますか」
楠一重:「一言で言えば、常識ないのよ。能力目当てに育てられた連中なんて」
平井遊里:「バッサリ切りますねぇ」
楠一重:「……今、お前が言うなみたいな顔したでしょ」
楠一重:じろり
平井遊里:「いえいえ、そんなそんな」
平井遊里:ぶんぶん。
楠一重:「ふん」
楠一重:「こっちも自覚してんのよ。私だってそうだから」
楠一重:「気持ちを伝え合うなんて、ずっと苦手だし」
楠一重:「この先も人並みに出来るようになるとは思えない」
平井遊里:「………だいぶん、素直に見えますが。」
平井遊里:「くーちゃんもそうですか。」
楠一重:「ええ」
楠一重:「……それで後悔したことも、たくさんある」
楠一重:「けどね、だから言うけど」
平井遊里:「はい」
楠一重:「大事なのは、向こうがどう思ってるかじゃない」
楠一重:「アンタがどう思うかよ」
平井遊里:「……なるほど」
平井遊里:「私が、ですかぁ」
楠一重:「戸隠幽香を、アンタがどうしたいか」
楠一重:「それ以外に何を探しても、答えなんかない」
平井遊里:「……」
平井遊里:「結局、まっすぐぶつかるしかありませんか」
楠一重:「……多分ね」
平井遊里:「つい、先日のことですが」
平井遊里:「……私も、居なくなっちゃう友達に、このまま今が続けばいいのに、なんて言ったことがあります」
平井遊里:「まさか自分が言われる側になるとは思いませんでしたが」
平井遊里:「こういう気持ちだったんですねぇ」
楠一重:「……」
楠一重:「私だって、アイツの言ってることはわからなくもないわ」
楠一重:「自分の思い描く温かな場所に」
楠一重:「自分の大事な人とずっといたい……なんて」
楠一重:「わかんないなんて言い切れる奴、いないはずよ」
平井遊里:「……ですねぇ」
平井遊里:「くーちゃんにも居るんですね、1番大事な人」
楠一重:「居たわ」
楠一重:「今はもう居ない。死んだから」
平井遊里:「そっか」
楠一重:「だけどね」
平井遊里:「? うん」
楠一重:「失ってから出来た、大事なものもたくさんある」
楠一重:「まだまだ止まれないのよ、こんなところで」
平井遊里:「うん」
楠一重:「アンタだってそうでしょ」
平井遊里:「そうだね。あの時は楽しかった、っていうのは簡単だけど」
平井遊里:「あの時も楽しかった。って言えるようにしなきゃ」
楠一重:「ええ。今が続けばいいって心に思っても」
楠一重:「それを振り切って、これからまたもう一度振り切ろうとしてる」
楠一重:「結構な強情者ってことよ、アンタも」
楠一重:ふ、と笑いかける
平井遊里:「1番楽しい時で止まっちゃえば、それはずっと楽しいかもしれないけど」
平井遊里:「今の楽しみには出会えなかったもんね」
平井遊里:「………くーちゃんとも友達になれたし。」
平井遊里:にへ、と笑う。
平井遊里:「意外と似た者同士かもですねぇ、私達」
楠一重:「……バカ」
楠一重:「そういう恥ずかしいのは……いいのよ」
平井遊里:つんつん、と頬を突く。
平井遊里:「照れてる」
楠一重:「つっつくな!照れてもいない!」
楠一重:「……わざわざ声かけたけど」
楠一重:「心配はいらないみたいね」
楠一重:「ここを出る前にか、後にかはわからないけど」
楠一重:「アンタの答え、戸隠幽香に伝えてやりなさい」
楠一重:「それがアンタの役目」
平井遊里:「えぇ、そうします」
平井遊里:「くーちゃんも、この戦いが終わったら」
平井遊里:「手に入れた大事なものの話、教えて下さいね?」
楠一重:「ふん、物好きなヤツ……気が向いたらね」
楠一重:また前をむいて、山道を進んでいく。
GM:─────
GM:君たちは山道を登っていく。
真堂 光磨:歩いてゆく。きっと、こんな機会でなければ。ハイキングとして相応に楽しめたのかもしれない
桑幡 嗣実:「まさか山狩りすることになるとはね」額の汗を拭う。首にタオルをかけている。
桑幡 嗣実:腰にはもう、何を憚ることなく佩いた無骨な刀。
真堂 光磨:「はい。水」
真堂 光磨:こちらは対照的に汗一つ見せない。発汗機能まではいまだ再現されていないからだ
真堂 光磨:人の形をしていようと。その根源は無機物である
桑幡 嗣実:「ありがとう」
真堂 光磨:「どういたしまして」
桑幡 嗣実:受け取って、水のボトルを呷る。蓋をしかけたところで光磨くんを見て。
桑幡 嗣実:「飲む?」
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:「もらうよ」
真堂 光磨:中身が半分ほどになったボトルを受け取り。呷る
真堂 光磨:それでもまだ。少し喉が渇く
真堂 光磨:「委員長さん」
桑幡 嗣実:「何?」
真堂 光磨:「麻子さんと何かあったか聞いてもいい」
真堂 光磨:前を歩く二人と、こちらの間にいる彼女を見ながら
桑幡 嗣実:「ああ。告白したけど」
桑幡 嗣実:平然と。
真堂 光磨:「……なるほど」
真堂 光磨:平然と。
真堂 光磨:──喉が渇く
桑幡 嗣実:刀と反対に提げていたボトルを渡す。
真堂 光磨:受け取って、口を付ける
桑幡 嗣実:中身は水だ。夏の終りの日差しで、人肌ほどに温まっている。
真堂 光磨:「……さすがに麻子さんも、動揺するよね。それなら」
真堂 光磨:とはいえ、すぐにいつもの様子になっていた。正直流すべきかとも考えてはいたが
桑幡 嗣実:「動揺したいのはこっち。人のことをなんだと思ってたんだか」
桑幡 嗣実:憮然とした表情だ。いつもとあまり変わらない顰めっ面だが。
桑幡 嗣実:「特別にする理由もなしに、最低でも二日に一度は、家に通って家事する? 普通」
真堂 光磨:「そればかりは、ぼくにはどうにも」
真堂 光磨:「……質問を重ねるけど。今回そうしたのは、何か理由でもあったの」
桑幡 嗣実:「生きて帰ったからね」
桑幡 嗣実:即答。まるで、何度も考えていたかのように。
真堂 光磨:「わかりやすい。それに」
真堂 光磨:「納得はいく」
桑幡 嗣実:「言わないままで終わるのも馬鹿馬鹿しいでしょ」
真堂 光磨:「同意するよ」
真堂 光磨:「答えも。ここから帰ってから、か」
真堂 光磨:護り刀に手を触れて。
桑幡 嗣実:「さあ。答えないのも猫の勝手だし」
桑幡 嗣実:「いつになっても別にいい。もう来るなって話にならない限り、私の問題は一つおしまい」
真堂 光磨:「……」
桑幡 嗣実:「そっちはどうなの」
真堂 光磨:「どう?」
桑幡 嗣実:「してないんでしょ。そういう関係になりたいって話」
真堂 光磨:自然の音は気付けば遠く。ただ両者の言葉だけが響くように
真堂 光磨:「好きだ、とははっきり伝えてる」
桑幡 嗣実:「そういう話じゃない。念の為だけどセックスの話でもないからね」
真堂 光磨:「隠さないね本当。今更だけど」
桑幡 嗣実:「人にシーツ洗わせるのをやめてからいいなさい。そういうのは」
真堂 光磨:「朝に来ていきなりベッドからシーツ剥いていかなきゃぼくだってやるよ」
桑幡 嗣実:「遅刻寸前まで寝てるのを止めたら考える」
桑幡 嗣実:「婚約するにもまだ若いって思ってる?」
真堂 光磨:「……」
桑幡 嗣実:「先生のところの子になったんでしょう。だったら迷うところじゃないと思うけど」
真堂 光磨:「……考えることはあった」
桑幡 嗣実:「止めてる理由は?」
真堂 光磨:「自信か。それとも」
真堂 光磨:「生まれか。……どちらにせよ、貴方からすれば」
真堂 光磨:「臆病風とも。取るに足らない理由かもしれない」
桑幡 嗣実:「理由に小さいも大きいもありますか」
桑幡 嗣実:「なんとなく、って言い出さないなら、どっちでも変わらないから。それ」
真堂 光磨:「なんとなくで止めるのなら」
真堂 光磨:「ここにはいない」
桑幡 嗣実:「でしょうね」
桑幡 嗣実:「もし言い出してたら蹴り落としてた」
桑幡 嗣実:山道だ。すぐ横はほとんど崖。
真堂 光磨:「だろうね。本当にするから」
真堂 光磨:呼吸
桑幡 嗣実:「言い出すなら早くしたほうがいいと思うけど」
真堂 光磨:「悩んでる間にそっちが奪っていくって?」
桑幡 嗣実:「奪えるもんならね。そうしたいけど」
桑幡 嗣実:「アレはそういうタマじゃないでしょ」
真堂 光磨:「ぼくだってそうさせる気もない」
桑幡 嗣実:「家族が欠けたら泣くでしょう。あいつ」
真堂 光磨:「でも。委員長さんがいなくなってもそうなるよ」
桑幡 嗣実:「は?」
桑幡 嗣実:眉をしかめる。
桑幡 嗣実:「そういうつもりならほんとに蹴り落とすけど。この場で」
真堂 光磨:「やめて欲しい」
桑幡 嗣実:「関係を変えるなら今のうちだ、って言ってるの」
桑幡 嗣実:「もう一度言うけど。猫から来るなって言われない限り、通うのを止める気はない」
桑幡 嗣実:「でも、私がやれるのはそこまでだから。猫をさらってオランダに移住する気はないし」
真堂 光磨:「……」
桑幡 嗣実:「まあそれは、ここから出てからの話ね」
真堂 光磨:「……そうだね」
真堂 光磨:「──嗣実さん」
桑幡 嗣実:「何。光磨くん」
真堂 光磨:「どうあっても、僕は受け止める」
真堂 光磨:「それくらいには。僕の“好き”だって大きいつもりだから」
桑幡 嗣実:「まああいつ次第」
桑幡 嗣実:「惚れた弱みね。お互い」
GM:─────
GM:やがて、君たちの目の前に蔦に覆われた現代的な施設が現れる。
GM:それは幾分か楠が見た時とは様相は異なるが、
GM:二人で最初に侵入したであろう施設と同じものであるように思える。
楠一重:「入り口と出口……門は同じ」
楠一重:「ここがビンゴね、恐らく」
猫柳麻子:「草に埋もれていようと猫の目はごまかせないのだナ。」
猫柳麻子:「しっかり掘り起こしておいたぞ。」
桑幡 嗣実:「掘ったの?」
猫柳麻子:ナイフを手の中で弄る。
猫柳麻子:「爪はこれだがナ。」
楠一重:「ふん、知覚タイプでもないくせに」
楠一重:「そこそこやるじゃない」
平井遊里:「犬だと埋める場所忘れるらしいから、猫ちゃんが猫でよかったねぇ」
真堂 光磨:「助かります」
楠一重:「……全員、警戒しておきなさい」
楠一重:「妨害が入るとすれば建物の中よ」
楠一重:「ここが奴の支配する領域なら、何が起きても対応できるように」
楠一重:周囲を見回しながら、先陣を切って進む。
桑幡 嗣実:「了解」ばちん、とバネの音を立てて鯉口を切る。
平井遊里:「了解しましたっ」
平井遊里:極細の糸を漂わせながらあとに続く
住良木菫:「……随分、根が張っているね。」
真堂 光磨:「……時間が経ってるということ?」
真堂 光磨:短刀の柄を握り。続いて歩く
住良木菫:「というより、植物が侵蝕してるみたいだ。」
住良木菫:「この地とこの施設を同化させようと。」
楠一重:「……わざわざそんな事が起きるってことは」
楠一重:「やっぱりこの場所は異物なのね。戸隠にとっても」
住良木菫:「この施設が唯一の”双方向”の門なんだろう。」
桑幡 嗣実:「抜けられれば目が覚める、ってことですか?」
平井遊里:「中から出るために必要、って言うなら、蓋をしたいのも道理だね」
住良木菫:「ここが朽ちて同化すれば”単一方向”になる。」
真堂 光磨:「……そうか」
真堂 光磨:「繰り返し続けていれば。いつかは閉じる」
楠一重:「急いだほうがいいかもしれないわね」
楠一重:「私たちの動きに対応する、戸隠の『手』がこの場所を埋めるだとすれば」
楠一重:「そう時間はないかもしれない」
平井遊里:「だね。どのみち」
平井遊里:「足踏みする理由もないことだし」
GM:あの時と同じように、階段を降りていく。
GM:楠たちは廊下の突き当りに、扉を見つけるだろう。
GM:嚢の頭をした怪人がいた、あの部屋への。
楠一重:「……話した通り」
楠一重:「私たちが気を失ったのは、あの扉の先」
楠一重:「いいわね、開けるわよ」
桑幡 嗣実:「いつでもどうぞ」
真堂 光磨:「任せます」
平井遊里:「お願いします」
猫柳麻子:「いつでもいいぞ」
住良木菫:「こっちも。」
楠一重:「……」
楠一重:すーっと息を吸い込んで
楠一重:「突入!」
楠一重:ばかん!!
楠一重:扉を蹴り開ける!
GM:ぎ   し  っ
GM:ザワザワザワザワザワ   ザワザワザワザワ
GM:部屋に入った途端に、砂嵐を大音量で流すかのような雑音が響く
GM:よく耳を澄ませば、それは君たちの声であり、
GM:君たちが触れ合った人々の声。
GM:それも、君たちが最も”聞きたい”と思う言葉が、
GM:十重二十重にもなって響いているのだ。
楠一重:「っ」
平井遊里:「……何……?」
叺背負:「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」
叺背負:小声で何事かを囁く声。
叺背負:柱の裏から、嚢の頭を持つ怪人が現れる。
桑幡 嗣実:眉をしかめる。
真堂 光磨:「……」ざぁざぁと。重なる声の中、己を示す言葉だけがよく通る
楠一重:「……耳を貸すんじゃないわよ!こんな、ノイズに!」
楠一重:部屋の中を見渡す
楠一重:怪人以外に出口らしきものはありますか?
GM:ありません。
楠一重:「やっぱり」
楠一重:「お行儀よく通してくれるつもりはなさそうね」
真堂 光磨:「ここからが勝負」
叺背負:「ブッ ぶつ  ぶつぶつ  ギュボッ」
叺背負:嚢の表面に出来た無数の疵のような口から、
叺背負:べしゃりと小さな嚢を吐き出す。
叺背負:小さな嚢も産声を上げ、小さな四肢を生やして君たちに相対する。
平井遊里:「……な、何?」
楠一重:「あの女のセンス、相当に悪趣味だわ……」
桑幡 嗣実:「玩具には見えないけど」刀を抜く
桑幡 嗣実:「ゲームには出てきそうね」
真堂 光磨:──ふわりと、少年の体を羽織が覆う。左眼の奥が輝く
真堂 光磨:「クリアさせてもらわないとね。嗣実さん」
桑幡 嗣実:「ええ。終わった後にやることがあるからね」正眼に構える。
平井遊里:「……ま、趣味やセンスの話も、聞くことが増えたかな」
平井遊里:「じゃあ、皆さん」
平井遊里:「やってやりましょう」
叺背負:「キィィ  イィ    イイイ」
叺背負:一際甲高い音を上げて、
叺背負:強烈なワーディングを放つ。
GM:─────
GM:では衝動判定です。
GM:難易度は9
桑幡 嗣実:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 10[3,8,10]+4[4] → 14 → 成功

桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+15(2d10->6,9)した(侵蝕率:85->100)
真堂 光磨:5dx+1>=9
DoubleCross : (5R10+1[10]>=9) → 10[1,2,5,5,10]+10[10]+4[4]+1 → 25 → 成功

真堂 光磨:やる気あるな
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+12(2D10->4,8)(侵蝕率:98->110)
平井遊里:2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 10[2,10]+5[5] → 15 → 成功

平井遊里:わぉ。
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+8(2d10->1,7)した(侵蝕率:76->84)
楠一重:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[2,6,10]+7[7] → 17

楠一重:やるき
楠一重:2d10+89
DoubleCross : (2D10+89) → 15[5,10]+89 → 104

楠一重:やるき!!
真堂 光磨:みんなで帰ろう
GM:頑張れみんな!
GM:ではエンゲージのご紹介です。

▼エンゲージ
(”叺背負”[9]、嚢蟲1~4[5])
   5m
(平井[1]、楠[5]、光磨[8]、桑幡[5])
[]内は行動値

GM:ではセットアップ!
真堂 光磨:宣言なし
楠一重:ない!
平井遊里:《ターゲットロック》 + 《攻勢変色》 シーン中、対象に自分が攻撃を行った場合、攻撃力+[11]、100%超えた場合[19]。BS暴走
平井遊里:対象は叺さん。
平井遊里:《狩りの統率者》上記の効果を同エンゲージの全員に付与します。拒否可能。
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+6した(侵蝕率:84->90)
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+4した(侵蝕率:90->94)
平井遊里:以上!
楠一重:無論いただく!
真堂 光磨:受け取ります
桑幡 嗣実:もらっておこうかな。この状況ならそっちのほうがよさそう。
叺背負:《バトルフィールド》《ブレイクウィンド》
叺背負:嚢蟲を5m前進させ、PCたちとエンゲージ。
楠一重:こいつ!
平井遊里:こやつー
叺背負:さらに攻撃力を+30させますが、クリンナッププロセスで20点のHPを失います。
楠一重:ははーん

▼エンゲージ
(”叺背負”[9])
   5m
(平井[1]、楠[5]、光磨[8]、桑幡[5]、嚢蟲1~4[5])
[]内は行動値

GM:そしてイニシアチブ。
叺背負:叺背負のターンからです。
叺背負:マイナーなし
叺背負:メジャーで《コンセントレイト:ハヌマーン》《沈黙の壁》《神速の鼓動》。対象はPC全員。
叺背負:《沈黙の壁》は音が聞こえなくなるというエフェクトですが…
叺背負:ここで拡大解釈して《現実でPCたちを待つ人の声が聞こえなくなる》とします。
桑幡 嗣実:なるほど。
楠一重:ははーん
平井遊里:はぁーん。
叺背負:つまり、命中した人の分だけ、叺背負のボイスチェンジャーが復活します。(一人当たり20こ)
平井遊里:ぎゃー!
真堂 光磨:オゲーッ
楠一重:ゲェーッ!!
楠一重:そう来るかーーっ
叺背負:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[1,2,5,5,6,7,7,8,9]+10[1,1,8,8]+10[5,8]+6[6]+4 → 40

叺背負:対応どうぞ!
平井遊里:暴走リア不。
楠一重:り、りあふ
真堂 光磨:バフをもらったため、暴走につきリアクション不可
平井遊里:味方を暴走させる私との共同作業ってわけですね。
GM:も、もしや君たち
桑幡 嗣実:確認。《沈黙の壁》の効果をタイタスで切ったら、ボイスチェンジャーは消せる?
GM:消せますね
GM:ただし一人ずつやんないとだめよ
桑幡 嗣実:じゃあいただきます。暴走リアクション不能でそのまま。
GM:では命中!ボイスチェンジャー80個復活!
GM:そしてもう一つの条件も示しておきますね
平井遊里:なんだろう
GM:もう一つの解除条件は、嚢蟲たちを全滅させてエネミーを”叺背負”一体にすることです。
楠一重:なーるほどな!
真堂 光磨:全滅させた上で、タイタス昇華による解除でボイスチェンジャーのバフをもう一度消去できると
真堂 光磨:これを各々分
平井遊里:ん、もう一つの解除条件ってそういう二重ロックの意味だったか。
GM:あ、どちらかでいいですよ!
楠一重:やった!
平井遊里:あ、よかった!
真堂 光磨:勘違いしてました。了解です
桑幡 嗣実:OK。だったら強く当たって、あとは流れで。
平井遊里:そんな感じでよろしくおねがいします

叺背負:「ギィイイ ィ イ ィィ  イ       」
叺背負:耳を劈くような音が、
叺背負:徐々に心地よいせせらぎの音か、あるいは潮騒の音のように穏やかになっていく。
叺背負:この空間が”天国”であると、君たちに誤認させる。
桑幡 嗣実:「………ッ」
楠一重:「全員、耳をッ……!」
楠一重:「あ、あ……」
平井遊里:「…………あ?」
真堂 光磨:「────」
真堂 光磨:間に合わない。既に攻撃は到達している
???:「──そう、間に合わない。」
???:光磨の耳に、男の声が聞こえる。
???:聞き慣れた、厳しくも暖かな声だ。
???:「間に合わないのだから、そう焦って走ることもあるまい。」
師の影:髭の残る顎を手で触りながら歩み寄って来るその影は、
師の影:君の師であり、名字を貰った君の父とも言える存在に似ていた。
真堂 光磨:聞くな/届く/ざりざりとした感触/聞こえない/聞こえる/────
真堂 光磨:短刀を掴む手が止まる/動かず/身を固めて
師の影:「穏やかな日々というのは、俺からしたら…貴重なものさなぁ。」
師の影:「立ち止まる権利くらい、子供の君たちにはあるはずだ。」
GM:イニシアチブ。
叺背負:《Eロイス:さらなる絶望》師の影を自分のエンゲージに出現させる。

▼エンゲージ
(”叺背負”[9]、師の影[8])
   5m
(平井[1]、楠[5]、光磨[8]、桑幡[5]、嚢蟲1~4[5])
[]内は行動値

GM:では次は光磨君のターン
真堂 光磨:はい
真堂 光磨:マイナー。“織り束ねる黒金の剣”《インフィニティウェポン》
真堂 光磨:メジャー、“修羅”《Cウロボロス》《シャドーテンタクルス》《咎人の剣》、オート《砂の加護》
真堂 光磨:訂正。メジャー、“修羅/迅雷”《Cウロボロス》《シャドーテンタクルス》《咎人の剣》、オート《砂の加護》
GM:ヒィー!対象は!
真堂 光磨:5m先の師の影へ。下克上します
真堂 光磨:うおお弟子の力をいざ
真堂 光磨:11dx7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,3,4,5,5,8,8,9]+10[1,9,9]+3[1,3]+4 → 27

平井遊里:《バディムーヴ》達成値+3。達成値を30に!
真堂 光磨:ありがとう、平井お姉さん
師の影:《言葉の盾》ドッジ
師の影:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[2,2,6,6,7,8,10]+7[7]+2 → 19

師の影:弟子がつよい!
真堂 光磨:ダメージ直前。“烈破”《原初の黒:フェイタルヒット》
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+6(侵蝕率:110->116)
GM:ウゲエ~~ダメージ来い!
真堂 光磨:行きます!
真堂 光磨:37+3d10+4d10
DoubleCross : (37+3D10+4D10) → 37+16[4,9,3]+24[10,3,4,7] → 77

真堂 光磨:装甲有効で
楠一重:良いダメージ!
師の影:ぐ、グヘエ……
師の影:消し飛びます!復活なし!
平井遊里:強いぞー
真堂 光磨:よし
真堂 光磨:演出、頂きます

真堂 光磨:声に固まった腕が。拳が。静かに力を込めて
真堂 光磨:腰の護り刀を取る。発光と共に、鉱物に覆われた短刀が硝子のような破砕音を伴い、形を変えた。
真堂 光磨:何も収まらない空いた黒の鞘。柄があるべき場所に少年は手を添え
真堂 光磨:鞘の内より伸びた影が。剥き身の殺意を意思で包むようにツルギを編み上げる。
真堂 光磨:影を束ねた黒鉄。覗くように刻まれる、少年の伸びた一房のような金色の装飾。
真堂 光磨:決意と殺意を束ねて鍛えた、少年の選んだ答え。
真堂 光磨:──あの夜。師は、先に送ればいいと言った。だから僕はいまそれを見ない
真堂 光磨:「舐めるな」
真堂 光磨:──それはいつか。自らがもう一度向き合い、答えを得るために
真堂 光磨:──歩んだ先、必ず己は答えに辿り着けると。信じているから
真堂 光磨:──明日の自分は進んでいると信じているから、言えたことだ
真堂 光磨:「────」
真堂 光磨:構え──跳躍/足下から触手を用いた高速射出/室内に巡る意図/射程圏内
真堂 光磨:相手が動く/カウンター/見えている/左足をわずかにそらす/かかった
真堂 光磨:室内に巡らされた黒の糸を足場に軌道を変える/回避/すれ違いに抜剣
真堂 光磨:擦過音/散る火花──黄鉄の特質/黒金が瞬き描く線/軌跡に追随する影刃
真堂 光磨:一拍/胴+両腕+両足+首/六箇所六刃×二斬戟
真堂 光磨:迅雷六鳴──烈破。ここに成す
師の影:「■■   ■  ……」
師の影:煙を扇で払うように、黒い影は掻き消えて、
叺背負:再び嚢の頭を持つ怪人が姿を現す。
真堂 光磨:「師匠ならこの程度、片手で返す」
真堂 光磨:「所詮は幻」
真堂 光磨:「退いてもらう」
???の影:「退くかよ、色ボケたガキが!」
???の影:再び影が集まる。
殺人者の影:白衣に眼鏡。そして鋭い射殺すような眼光。
殺人者の影:桑幡と猫柳には見覚えがあるであろう。殺人者の影。
殺人者の影:「クソ猫にけだものの食いカスよぉ。久しぶりじゃないかい。」
桑幡 嗣実:「ええ。どっちの記憶から出てきたのか知らないけど」
猫柳麻子:「アタシではないナ。ホテルにいる人間が出てくるとは思えない。」
殺人者の影:「下手に出ればいい気になりやがって、」
殺人者の影:「少し脅さなきゃ眠っちゃくれねえらしいなあ?」
殺人者の影:「どっちから精神をバラして陳列(なら)べられたい?」
桑幡 嗣実:眉根を寄せる。
殺人者の影:ざらり、と白衣の袖からメスを取り出す。
殺人者の影:「お前だなあ!食いカス!」
桑幡 嗣実:「怖いな」ぽつり、と呟いて。

GM:イニシアチブ
叺背負:《Eロイス:さらなる絶望》殺人者の影を自分のエンゲージに出現させる。

▼エンゲージ
(”叺背負”[9]、殺人者の影[6])
   5m
(平井[1]、楠[5]、光磨[8]、桑幡[5]、嚢蟲1~4[5])
[]内は行動値

GM:では殺人者の影のターンに
殺人者の影:マイナーで《オリジン:レジェンド》
殺人者の影:メジャーで《ハザードコール》《スキルフォーカス:RC》《神機妙算》
殺人者の影:対象はPC全員。
桑幡 嗣実:暴走リア不可。
殺人者の影:7dx+10
DoubleCross : (7R10+10[10]) → 7[2,3,4,4,4,6,7]+10 → 17

平井遊里:暴走リア不可。
真堂 光磨:微妙に避けられそうなのが悔しい。暴走リアクション不可
楠一重:りあふ!
殺人者の影:では命中した人は侵蝕+6です!
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+6した(侵蝕率:94->100)
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+6(侵蝕率:130->136)
平井遊里:ちょうどリザレクトが…
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+6した(侵蝕率:100->106)
楠一重:ぐへー108!
楠一重:あ、ごめん110!

殺人者の影:機械化した両腕からナイフが飛び出し、君たち全員を襲う…が
殺人者の影:直接的な傷はない。しかし、過去の郷愁と恐怖が精神を否応なく苛める。
楠一重:「うううッ!」
楠一重:どすっ!!
楠一重:太ももに刃を突き立て、辛うじて正気を保とうとする
真堂 光磨:──厄介だ。直接の傷がないにも関わらず、体内の励起が収まらない。暴走に近い
平井遊里:「う、う、うぅぅぅぅぅ…!」
平井遊里:いつもを日常、それを過ごす風景を幻視する。……それを壊れそうだったかつてを幻視する。
平井遊里:励起させたレネゲイドの暴走が、かつてと今の境目を順繰りに曖昧にしていた。
桑幡 嗣実:ぎり、と奥歯を噛む。無骨な刀の柄を、強く握る。
真堂 光磨:立ち、刀を構えた彼女を見て。──信じる

GM:では次、
GM:行動値5組!
桑幡 嗣実:相談通り私から。
GM:どうぞ!

桑幡 嗣実:──彼は立派にやった。私はどうだろう?
桑幡 嗣実:「天国ね」
桑幡 嗣実:音が聞こえる。壁の向こうで、何か、重いものが落ちる音が。
桑幡 嗣実:ああ。そうとも、ここは天国だ。だって、ここにいる限り、私が傷つくことはないのだから。
桑幡 嗣実:初期ロイス、「近所のお兄さん」のロイスをタイタスに。
桑幡 嗣実:「悪いけど。何を見せられても止まる気はない」
桑幡 嗣実:整理しなきゃいけないことが、ほんとうに沢山ある。光磨のロイスをタイタス化(関係性変化によるやつ)。
桑幡 嗣実:戸隠さんのロイスもタイタス化。あなたの仕掛けは、もう得体のしれないなにかじゃないから。
桑幡 嗣実:タイタス昇華昇華昇華C値-1C値-1C値-1。フォールンブレイドの効果起動。NPCカードの支援ふたつとももらう。

・NPCカード
猫柳麻子 猫の手も借りたい
ラウンド1回、判定ダイス+4。

住良木菫 氾濫するヴァイオレット
1シナリオ1回、対象のメジャーアクションを射程:視界、範囲:シーン(選択)化

住良木菫:「強い子だね。僕も力を尽くそう。」
猫柳麻子:「ンニャハハ!勝手にホテルを出るのは残念ながら禁止されているのでナ!」
猫柳麻子:「お戻り願おう!」

桑幡 嗣実:ありがとう。
桑幡 嗣実:……行きます。
桑幡 嗣実:12dx2 対象は敵全部。
DoubleCross : (12R10[2]) → 10[1,1,2,3,3,4,5,7,8,8,8,10]+10[2,2,2,2,3,4,4,5,9,10]+10[2,2,3,3,3,3,3,7,7,9]+10[2,2,2,3,6,8,8,8,10,10]+10[1,1,2,2,2,3,4,4,5,9]+10[1,1,2,2,2,5,5,8]+10[2,4,6,8,10,10]+10[1,1,6,6,7,9]+10[5,6,7,10]+10[4,9,10,10]+10[3,6,7,9]+10[2,5,8,10]+10[4,7,8,10]+10[1,3,4,8]+10[2,2,7]+10[3,3,7]+10[1,7,10]+10[3,9]+10[6,6]+10[4,6]+10[7,9]+10[4,8]+10[1,8]+10[8]+10[9]+10[2]+10[10]+10[6]+10[2]+10[4]+10[5]+10[7]+10[2]+10[6]+10[2]+10[6]+10[7]+10[9]+10[4]+10[8]+10[4]+10[6]+10[9]+10[2]+10[10]+10[8]+10[4]+10[8]+10[9]+10[8]+10[10]+1[1] → 511

桑幡 嗣実:《剣精の手》
桑幡 嗣実:1dx2+520
DoubleCross : (1R10+520[2]) → 10[4]+10[7]+10[9]+10[9]+10[2]+10[2]+10[9]+10[6]+1[1]+520 → 601

桑幡 嗣実:ええ。《妖精の手》
桑幡 嗣実:1dx2+610
DoubleCross : (1R10+610[2]) → 10[10]+10[7]+10[5]+10[2]+10[3]+10[6]+10[7]+10[6]+10[6]+10[5]+10[8]+10[8]+10[2]+10[4]+10[7]+1[1]+610 → 761

叺背負:う、ウゲエエ~~~!
叺背負:ど、ドッジ!
叺背負:うなれぼくのボイスチェンジャー!
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+9した(侵蝕率:106->115)
叺背負:8dx+84>=761
DoubleCross : (8R10+84[10]>=761) → 8[1,1,5,6,6,6,8,8]+84 → 92 → 失敗

叺背負:600程足りない!
楠一重:www
楠一重:めちゃくちゃな勝負だ
平井遊里:もっとボイチェンを積むしか無かった
真堂 光磨:カオスフレアか
桑幡 嗣実:カオスフレアでも700超えはなかなか
GM:ダメージどうぞ!
桑幡 嗣実:刀を、正眼でなく八相に構える。打ち下ろす。
桑幡 嗣実:77d10+9+2
DoubleCross : (77D10+9+2) → 378[3,2,6,2,8,2,3,9,9,7,1,8,5,2,5,1,3,6,6,1,10,9,7,3,3,5,8,10,2,8,10,10,6,2,5,9,9,5,2,1,1,8,8,5,3,5,7,3,1,6,5,5,3,6,6,1,8,1,2,7,6,8,1,4,2,4,10,5,4,4,1,2,2,4,6,5,6]+9+2 → 389

桑幡 嗣実:装甲有効の389点。
叺背負:一旦死にます。《アクアウィターエ》で復活。
殺人者の影:ごめんなさいこっちのリアクション忘れてました
殺人者の影:一応やります
殺人者の影:7dx+2 《言葉の盾》
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 7[1,2,3,3,5,6,7]+2 → 9

桑幡 嗣実:フクロムシはどう動きます?
嚢蟲:イベイジョンの値を超えているためガード
嚢蟲:ぜんめつ!
殺人者の影:吹き飛ぶ!

桑幡 嗣実:彼女の能力は、ごく弱く単純だが希少なものだ。「結果が出る事象に割り込んで、自分の動作を納得の行く形まで補正する」。
桑幡 嗣実:単に、本来より少しうまく剣を振れるだけ。……ただしそれを、瞬間的には賢者の石に匹敵する出力を叩き出す、結晶複合材の刀身で行った場合は話が変わる。
桑幡 嗣実:手本のようなきれいな動きで、虚空を振り抜いた。
桑幡 嗣実:住良木の補助を受けた斬撃は、その場にあるすべての障害に対して、理想的な動作として直撃する。
桑幡 嗣実:刀身が砕け散った。
桑幡 嗣実:「……ふう」
殺人者の影:「カスごと ぎっ──■■」
嚢蟲:「■■  …  ■」
叺背負:嚢にひび割れが入り、
叺背負:パ   ァ   ン  !!
叺背負:甲高い音と共にはじけ飛ぶ。
叺背負:しかし、死んだわけではない。
桑幡 嗣実:「さすがに、一度じゃ終わらないか」
叺背負:嚢の中の、悍ましい中身が表出しただけだ。
桑幡 嗣実:「これで打ち止めだから、あとよろしく。……ありがとね、猫」
猫柳麻子:「ンニ。借りた猫の手はどうだったかナ?」
猫柳麻子:「……しかし。」
猫柳麻子:「”結局、最も恐ろしい怪物とは人だ”とホラー映画では言われるが、」
猫柳麻子:「あれを見ると信じられ(ビリーバブ)るわけもないな。」
叺背負:それは人間の頭部のようなシルエットをしていた。
叺背負:しかし、目、耳、鼻の孔の代わりにあるのは、全て口である。
叺背負:そこから老若男女の声がぶつぶつと流れ出てくるのが君たちには聞こえるだろう。
桑幡 嗣実:「顔を直視(パーセイブ))したら、それこそ映画で見慣れてるやつよ」

GM:イニシアチブ
叺背負:最後の《Eロイス:さらなる絶望》
???の影:「………■■  ■」
???の影:「──ちゃん」
???の影:「一重ちゃん」
楠一重:「……!」
親友の影:「見て、一重ちゃん。」
親友の影:「模試の成績、私校内1位なの」
楠一重:「やめなさい」
楠一重:ぴしゃりと言い放つ。冷たい声。
親友の影:楠一重の親友の影が、制服を着た姿で幸せそうに話しかける
親友の影:「え、どうして?」
親友の影:「ひょっとして同じ大学に行けないから?」
親友の影:「大丈夫だよ、天才のあたしが教えてあげるから。」
親友の影:「だから一重ちゃんもがんばろ?」
楠一重:「ああ、そう」
楠一重:「やめるつもりはないのね」
楠一重:「いざ目の前に、これを出されて……」
楠一重:「こんなにも腸が煮えくり返るなんて、思わなかった」
楠一重:「ぼやけてた頭が一気にハッキリしたわ」
親友の影:「えへ」
親友の影:「おかしいな。だって、一重ちゃんが幸せになると思って、」
親友の影:「えへ、えへへへへへ」
親友の影:ザザッ  ザッ
親友の影:親友の影の姿にざりざりと画質の悪いテレビのようにノイズが走り、
親友の影:右目の潰れた血塗れの少女の影になった。

▼エンゲージ
(”叺背負”[9]、親友の影[6])
   5m
(平井[1]、楠[5]、光磨[8]、桑幡[5])
[]内は行動値


GM:では親友の影の手番に
楠一重:ダヴァイッッッ!!
親友の影:マイナーで《オリジン:レジェンド》、メジャーで《ハザードコール》《スキルフォーカス:RC》《神機妙算》
親友の影:対象はPC全員
親友の影:7dx+10
DoubleCross : (7R10+10[10]) → 8[3,4,6,6,7,7,8]+10 → 18

楠一重:暴走だYO!
真堂 光磨:リアクション不可!
桑幡 嗣実:こっちも暴走。
GM:ダメージ行くぞい!
GM:ダメージ無かったわい!
親友の影:侵蝕+6ね!
桑幡 嗣実:桑幡 嗣実の侵蝕率を+6した(侵蝕率:115->121)
真堂 光磨:真堂 光磨の侵蝕率に+6(侵蝕率:136->142)
真堂 光磨:大台に
平井遊里:はーい
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+6した(侵蝕率:100->106)
楠一重:116!

親友の影:「えへへへへへへへへ!!!」
親友の影:「どうして!?どうして一重ちゃん!?」
親友の影:「教えてよ!どうして帰りたがるの!?」
親友の影:爪を振るいながら問いかける。
親友の影:「せっかくまた会えたのに!えへへへへへへへ!!」
楠一重:「……」
楠一重:言葉はない、煮えたぎる怒りを飲み下すように
楠一重:体内に昂ぶるものを感じながら、目の前の影と撃ち合う。

楠一重:では行動値5で
楠一重:手番もらいます!
GM:GO!
楠一重:マイナーでハンティングスタイル+破壊の爪
楠一重:武器生成しつつ接敵

▼エンゲージ
(楠[5]、”叺背負”[9]、親友の影[6])
   5m
(平井[1]、光磨[8]、桑幡[5])
[]内は行動値

楠一重:メジャーでコンセ+渇きの主+獣の力+獣王の力
楠一重:超浸蝕も使う
GM:げええ
GM:来い!
楠一重:そして糸井亜里沙のロイス昇華!
楠一重:C-1!
楠一重:振りまーす
GM:どうぞ!
楠一重:9dx6+2
DoubleCross : (9R10+2[6]) → 10[1,1,3,3,7,7,9,9,10]+10[3,6,7,9,9]+10[2,4,6,9]+10[4,10]+2[2]+2 → 44

楠一重:これに+10で、54!
楠一重:対象はカマスくん!
GM:あ、カマスくんエネミーが残ってるから
楠一重:あ、そっか!
GM:まだボイチェンの効果残ってるけどOK>
楠一重:じゃあ親友の影!
GM:了解!
親友の影:7dx+2 ドッジ、《言葉の盾》
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 9[3,5,6,7,9,9,9]+2 → 11

親友の影:まわらぬ!ダメージください!
楠一重:6d10+44
DoubleCross : (6D10+44) → 33[2,9,2,4,10,6]+44 → 77

楠一重:装甲無視!
親友の影:君たち強いよね!?
親友の影:死にます。復活なし。
叺背負:エネミーが一体だけになったのでボイスチャンジャーの効果消滅。

楠一重: ガッ キィン!!
楠一重:鎌刃の振り上げ、敵の刃を弾き
楠一重:すり抜けるように、嚢の怪物へと駆け出そうとする
親友の影:「えへへへへへへへ!!」
親友の影:「どうして無視するの?一重ちゃん!」
親友の影:「そっちは違うでしょ?あたしと向き合わなきゃ!!」
親友の影:ぎゅるッ
親友の影:楠の刃を妨げる様に進路上に現れる。
親友の影:そして、
楠一重: ド スッ !!
楠一重:深々と貫手が、その心臓を貫く
親友の影:「かっ」
楠一重:「あの子は」
楠一重:「もういない」
楠一重:「この世のどこにもいない」
親友の影:右目が楠の顔を見上げた後、
楠一重:激怒に紅く染まった瞳が
楠一重:影の背後、叺背負を見ている。
楠一重:「私の友達から」
楠一重:「足をどけろ」
楠一重:「ガラクタ!」
楠一重:ザシュッ!!
親友の影:黒い煙となって掻き消える。
楠一重:「……平井」
楠一重:「この鬱陶しい悪夢、さっさと終わらせなさい」
楠一重:黒い煙を足元にして、表情は見えないまま
楠一重:そう呼びかける。

平井遊里:では行動値1で手番を貰います。
GM:どうぞ
平井遊里:マイナーで戦闘移動、叺さんにエンゲージ。

▼エンゲージ
(平井[1]、楠[5]、”叺背負”[9]、親友の影[6])
   5m
(光磨[8]、桑幡[5])
[]内は行動値

平井遊里:メジャーでC:ハヌ + 音速攻撃、大槌を使用して叺さんに白兵攻撃
GM:カモン!
平井遊里:10dx7-1
DoubleCross : (10R10-1[7]) → 10[1,1,2,5,5,5,7,8,8,9]+10[1,3,9,9]+10[5,7]+10[10]+3[3]-1 → 42

平井遊里:反応どうぞ!
叺背負:8dx+4 ドッジ《命の盾》
DoubleCross : (8R10+4[10]) → 8[2,2,3,4,4,4,8,8]+4 → 12

GM:ダメージどうぞ!
平井遊里:5d10+19+12+3
DoubleCross : (5D10+19+12+3) → 15[2,3,1,1,8]+19+12+3 → 49

GM:それは……
平井遊里:装甲有効。
叺背負:倒れます!復活も無し!
平井遊里:よし!
平井遊里:平井遊里の侵蝕率を+4した(侵蝕率:106->110)
平井遊里:演出!

平井遊里:ぐらん ぐわん
平井遊里:「(だ、ダメ……!)」
平井遊里:視界が揺れる視界がブレる。
平井遊里:過去の失敗が目の前に。いつかの暴走が目の前に。紡がれる糸を止められず
平井遊里:─────静かな声が届いた。
平井遊里:揺れる視界が収まった。メガネが少しずれていただけの、つまらない失敗に気づいた。
叺背負:「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」
叺背負:目の前の怪物の、声にも気づくだろう。
平井遊里:「…………………あ」
叺背負:耳障りのいい歓迎の言葉、賞賛の言葉の中に、
平井遊里:その賞賛の言葉の中に一つ、厳しくも静かな声が響いたことに、気づいていた。
平井遊里:「うん……都合のいい夢ばかり、見てらんない」
平井遊里:「だよね、くーちゃん」
叺背負:『怖い』『なんで私が、私の家族が』『悲しい』『悔しい』
平井遊里:プン、と片手を振るう。空中に漂う糸が、声の振動にかすかに揺れる
叺背負:『逃げ出したい』『怖い』『助けて』『助けて』『助けて』
平井遊里:ザザザザンッ
平井遊里:「いいよ」
叺背負:孤独と絶望に打ちひしがれる、少女のか弱い声が、
叺背負:聞こえるだろう。
平井遊里:「助かりたい子は」
平井遊里:「順番に並びなさい」
平井遊里:白糸の刃が8つ。円を描くように地面に突き刺さる。
平井遊里:白の刀身、切っ先から順に白く紡がれ、直剣を超え、身の丈を超える鋭利な糸の柱へ。
平井遊里:「終わらせてあげますから」
平井遊里:平井遊里の身体に糸が繋がれる。腰背部に接続された8つの白い糸の柱。
平井遊里:否、糸で紡がれた巨大な蜘蛛の八足で以て、その小柄な身体が宙に吊り下がる。
平井遊里:否、否。それは八足を自らの体として、しっかりと地を踏みしめる。
平井遊里:少女の身体と、純白の蜘蛛の身体を持つ生物のように。
叺背負:『辛い』『悔しい』
戸隠幽香:『助けて』
平井遊里:「うん」
平井遊里:「助けに──行くよ」
平井遊里:《軽功》
平井遊里:八足が地面を蹴る。
平井遊里:室内に張り巡らされた糸を蹴り、速度をまして
平井遊里:重力から開放された平井の四肢が糸を紡ぐ。
平井遊里:黒のタイツの糸が太ももから解かれ、白い地肌を晒していく
平井遊里:右のつま先に鋼を超える糸の刃が生成される。
平井遊里:─────地を蹴る八足にて支えられた、足刀による居合抜き
平井遊里:彼我の距離を一瞬でゼロにして、音を超える刃が袈裟を切る
平井遊里:ギィン!
平井遊里:目の前にそびえるすべての障害を
平井遊里:真正面から、蹴り砕く───!
叺背負:「 あ  ■■  」
叺背負:嚢の中身は糸に断たれ
叺背負:アリアドネーの如く、君たちを現実の世界へと導いていく。
GM:─────
GM:バックトラック
GM:今回のEロイスはさらなる絶望×3です。
GM:振るかすぶれ!
真堂 光磨:ウォーもらいます!
真堂 光磨:142-3d10
DoubleCross : (142-3D10) → 142-12[3,8,1] → 130

真堂 光磨:不安な数字出しよる…最後のロイス枠を取得
真堂 光磨:戸隠さんへ 「同情/〇それでも僕は先へ往く」
桑幡 嗣実:振りますー
桑幡 嗣実:121-3d10
DoubleCross : (121-3D10) → 121-17[3,10,4] → 104

楠一重:ふるわ!
楠一重:133-3d10
DoubleCross : (133-3D10) → 133-18[8,4,6] → 115

楠一重:でもってすぶりー
楠一重:115-5d10
DoubleCross : (115-5D10) → 115-22[1,9,3,5,4] → 93

楠一重:あぶな!生還!
平井遊里:Eロイスは振らず、残り110で六個素振り。
平井遊里:110-6d10
DoubleCross : (110-6D10) → 110-41[7,9,5,4,7,9] → 69

平井遊里:生還!4点!
真堂 光磨:6個で…怖いから二倍!
真堂 光磨:130-12d10
DoubleCross : (130-12D10) → 130-68[9,5,5,5,3,5,4,6,4,4,10,8] → 62

真堂 光磨:3点で帰還
桑幡 嗣実:で、残りロイス3で素振り。
桑幡 嗣実:104-3d10
DoubleCross : (104-3D10) → 104-9[2,3,4] → 95

桑幡 嗣実:OK。5点域。
平井遊里:あぶな
GM:全員帰還!では経験点配布を先にやってしまいましょう
GM:まずシナリオ点6点!夏を楽しんだので2点!
楠一重:サマーボーナスがついた
平井遊里:サマボ!
真堂 光磨:イェー
GM:Eロイスで3点でいつもの5点と
GM:侵蝕点を加えて…
GM:■経験点
缶詰さん:22点
森田さん:23点
EXstさん:21点
里村さん:23点
GM猫口@:30点

桑幡 嗣実:いただきますー
GM:以上お渡しします&いただきます!
平井遊里:頂きます!
真堂 光磨:拝領します
楠一重:ありがたく!
GM:ではEDに行きましょう!

エンディング1

GM:─────
GM:合同ED
GM:─────
GM:大N市
GM:山間部
GM:”トイボックス”セル 生産プラント跡地
GM:─────
GM:君たちは、気が付くと部屋の中で横たわっていた。
GM:同じ部屋だが、植物の侵蝕はない。
GM:そしてもう一つの違いは、
GM:君たちと同じく横たわっている戸隠幽香の存在だ。
楠一重:辺りを見回し
楠一重:「……状況終了」
猫柳麻子:「くあー……ンミュ。」
桑幡 嗣実:「おはよう」
真堂 光磨:「おはよう」
真堂 光磨:「……戻った、かな」
猫柳麻子:「そのようだナ。」
猫柳麻子:「おはよう。」
平井遊里:「トガちゃん!」その姿に気づいて近づく
平井遊里:息を確認します
戸隠幽香:息はあります。
戸隠幽香:そしてゆっくりと眼を開ける。意識もあるようだ。
真堂 光磨:後ろ戸隠さんと平井さんの様子を見ながら。立ち上がって、埃を払い。嗣実さんと麻子さんに手を伸ばして
平井遊里:「…………!」
平井遊里:安堵混じりの息を漏らして、顔を覗き込む
平井遊里:「おはよ、トガちゃん」
戸隠幽香:「……おはよ。」
平井遊里:「旅館に泊まりに来たはずなのに、床に雑魚寝なんだけど」
平井遊里:「主催者として何か、言いたいことはあるかい」
戸隠幽香:諦念と安堵の入り混じった笑みを浮かべて
戸隠幽香:「………ごめん、みんな。」
戸隠幽香:「私の、身勝手な旅行に付き合わせちゃって。」
楠一重:「全くだわ。UGNまで巻き込んで」
楠一重:「ホント、大したタマね」
楠一重:憮然と前に出て
楠一重:「……アンタの中にある恐怖」
楠一重:「少しはマシになったでしょ」
楠一重:「私たちは、強いのよ」
桑幡 嗣実:「ところで。帰りの足、あるの?」
桑幡 嗣実:「他の人達もいるのよね。ここ。で、山の中」
住良木菫:「足は無いけど、」
住良木菫:部屋の扉を開けて入ってきたのは住良木。
住良木菫:皆より早く起きて状況を確認していたようだ。
住良木菫:「羽根はもうじき来るよ。」
GM:やがて、外から微かにヘリコプターのローター音が聞こえてくる。
平井遊里:「あら」
平井遊里:「海、山ときて空までなんて」
平井遊里:「気の利いた旅行日程ですこと」
真堂 光磨:「制覇しちゃったね」
戸隠幽香:「………。」それを聞きながら、楠に応える。
戸隠幽香:「強いんだね。UGNって。」
楠一重:「ええ」
楠一重:「組織も、そのひとりひとりも」
楠一重:「戦う理由がなかったら、こんなとこにいないわ」
楠一重:「間近で見たでしょ。アンタは」
楠一重:平井さんの方へとちらりと視線を送る
戸隠幽香:「………うん。」
平井遊里:「強いだけじゃないよー」
平井遊里:「その上でとびっきりのお節介で、お人好しで」
平井遊里:楠さんをちらっと見て
平井遊里:「やさしいんだから手に負えない」
楠一重:「……」
楠一重:ばっちりと目があって
楠一重:「ちっ」
楠一重:舌打ちしつつ気まずく目を逸らす
戸隠幽香:立ち上がり、平井に抱きつく。
戸隠幽香:「惚れ直しちゃった。」
平井遊里:「わっ」
平井遊里:抱きしめ返すように腕を回して、背中をポンポン叩く。
平井遊里:「直しちゃいましたか」
戸隠幽香:「うん。だから、」
戸隠幽香:頬にキスする。
戸隠幽香:「唇はこれからも狙い続けるからね。」
平井遊里:目をパチクリ
桑幡 嗣実:「あら」
真堂 光磨:「おや」
平井遊里:「……………あらぁ」
平井遊里:頬の暖かさと、腕の中の体温を感じつつ。
猫柳麻子:「本命なのだナー」
楠一重:「……フン」
楠一重:「これでチームは解散ね」
楠一重:「勝手にやってなさい、色ボケ軍団」
楠一重:平井さんの横を通り過ぎ
楠一重:「言っとくけど、ヘリはアンタ達なんて待たないわよ」
住良木菫:「おや、どうして?」
楠一重:ガクッ
楠一重:肩を落とす
楠一重:「そういう、なんか」
楠一重:「ホントに待たないと言ってるわけじゃなくて……!」
楠一重:「そういう、わかるでしょ!?」
桑幡 嗣実:「急ぐ用事でもあるのかと思ったけど」
真堂 光磨:「締まらないね。楠お姉さん」
平井遊里:「へいへい、くーちゃんくーちゃん」
平井遊里:通り過ぎた楠さんを振り返る
平井遊里:「私ら結構、即席の割にはいいチームだったと思うので、最後にアレやらない?アレ」
平井遊里:へーい、と片手を上げている。
桑幡 嗣実:右手を上げる。
真堂 光磨:楠さんを見ながら。手を上げて
猫柳麻子:「猫の手をまた借りるかナ?」
猫柳麻子:すっと右手を挙げる
住良木菫:こちらも右手を挙げる
楠一重:「……」
楠一重:苦々しげな、どこかむず痒そうな顔になって
楠一重:「くーちゃんは」
楠一重:「やめなさい」
楠一重:すっと手を挙げる。
平井遊里:「善処しますよ」
平井遊里:掲げられた手に、タイミングを合わせて
平井遊里:「くーちゃん」
平井遊里: 
平井遊里:じんじんと感触の残る手で、また腕の中の体を支えて
平井遊里:「見ての通りさ、トガちゃん」
平井遊里:「狙うのは止めない。そのうえで」
平井遊里:「私には結構、好感度を稼いだ人が居るので。ありがたいことにね」
平井遊里:「今回の失態でマイナスされた分を含めて、」
平井遊里:「先は長くて、先達は多いかもだけど」
平井遊里:「がんばれ」
平井遊里:「今の状態に満足してたら、絶対に届かないぜ?」
戸隠幽香:「………うん。」
戸隠幽香:きゅ、と腕に力を込める
戸隠幽香:「がんばる」
GM:─────

エンディング2

GM:─────
GM:ED2
GM:楠一重
GM:─────
GM:大N市 第3区画
GM:楠一重&キース・ヴァレンタインの部屋
GM:─────
GM:夜の帳が落ちても強い熱気の残る外とは対照的に
GM:クーラーの涼風とモニタから放たれる不健康的な光を
GM:楠一重と同居人であるキース・ヴァレンタインは浴びていた。
楠一重:「おらおらおら!」
楠一重:「あっはっは!私を敵に回したことを後悔させてあげる!」
楠一重:ばこんばこんばこん!
キース・ヴァレンタイン:「………しかし、」
キース・ヴァレンタイン:「オフの日もゾンビ狩ってるとは、」
キース・ヴァレンタイン:「ワーカホリックって言われそうだぜ。」
楠一重:ゾンビの侵略と戦うチームプレイ形式のFPSを
楠一重:ソファに並んでプレイしている。
キース・ヴァレンタイン:「ヒトエ、突っ込み過ぎ。パイプ爆弾投げるぞ。」
楠一重:「何よ、任せときなさいってば。こっちの方が装備いいんだから」
楠一重:「今日こそは私がボスをやっつけて」
楠一重:「トロフィーもらってやるんだから、そこで見てることね!」
キース・ヴァレンタイン:「楽しみにしてるぜ。」さりげなく救急キットを落としAEDを持つ。
キース・ヴァレンタイン:楠が死んだ時蘇生できるようにだ。
楠一重:だだだーっと曲がり角の先に突っ込んで
楠一重:「あ”ーーーっ!」
楠一重:「張り付かれた!助けて!ちょっと!」
楠一重:「これどうやって取るのよ!スタミナが……!ぎゃー!」
楠一重:「あっ」
楠一重:「……死んだ」
キース・ヴァレンタイン:「それはタイミングよく格闘で殴るか、」
キース・ヴァレンタイン:「味方に撃ってもらうかでしか離れないやつだな。」
キース・ヴァレンタイン:小柄な特殊ゾンビを撃ち、周囲を掃討して手際よく蘇生させる。
楠一重:「ぬぐぐぐぐ」
楠一重:顔を赤くして
楠一重:「クソゲー!クソゲーね!もうこんなのやんないんだから!」
楠一重:ぶすーっとしている
キース・ヴァレンタイン:「休憩するか、一旦。」
キース・ヴァレンタイン:ポーズ画面にして楠の前に麦茶を置く。
楠一重:「……もうこんなにやってたのね」
キース・ヴァレンタイン:「夏も終わりかけだってのにな。」
楠一重:「ていうかこいつがトロすぎるのよ」
キース・ヴァレンタイン:「キャラクターの速度はみんな同じだぞ」
楠一重:「私だったら、とっつかれる前に蹴飛ばすなり弾くなり出来るっていってんの!」
楠一重:「鍛えが足りないのよ鍛えが、日頃からトレーニングしなさい。ぶつぶつ」
楠一重:文句を言いつつも
楠一重:すっかりハマっているらしい
キース・ヴァレンタイン:「Hww……」麦茶を飲んで一息つき
キース・ヴァレンタイン:「どっか、出かけてもよかったかもしれないな。」
キース・ヴァレンタイン:「ビーチとか、バーベキューとか。」
楠一重:「しょうがないじゃない」
楠一重:「アンタも私も予定全然合わないし」
楠一重:「たまに揃ったら2人ともヘトヘトなんだから」
楠一重:揃いの休暇は、いつもこのソファーの上で過ごしている
キース・ヴァレンタイン:「ネバダの荒野で防護服着てゾンビ狩りなんて、」
キース・ヴァレンタイン:「最低な夏だったぜ。」
楠一重:「……ふぅん」
楠一重:とす、と
楠一重:おもむろに体重を預ける
キース・ヴァレンタイン:「……」肩に腕を回す。
楠一重:「アンタはそうなんだ」
楠一重:どこか不機嫌そうに。
キース・ヴァレンタイン:「ヒトエはどうしてた?」
楠一重:「私も大して変わんないわ」
楠一重:「この町の西へ東へ」
楠一重:「化け物狩りに駆り出されるだけ」
楠一重:「でも最低ってほどじゃなかった」
楠一重:「……こうやって、帰れる家があるの」
楠一重:「悪くないなって、思えたから」
楠一重:「アンタはどうなのよ」
楠一重:体重を預けたまま
キース・ヴァレンタイン:「ン?」
楠一重:上目遣いにぐりぐりと頬に指を突き立てる。
楠一重:「私がいるだけじゃ」
楠一重:「不満だって言いたいの?こら」
キース・ヴァレンタイン:「俺は欲張りだからな。」
キース・ヴァレンタイン:「お前といるだけじゃなくて、」
キース・ヴァレンタイン:「お前と同じ時間を過ごして、思い出を作って、」
キース・ヴァレンタイン:「楽しく過ごしたい。」
楠一重:「……ふん」
楠一重:「だったらいいわ」
楠一重:「心配しなくても、この次も」
楠一重:「この次の次の夏もあるわよ」
楠一重:指を絡ませて、頬に口づけする
楠一重:「ずっと一緒にいるんだから」
キース・ヴァレンタイン:「………ヒトエ。」
キース・ヴァレンタイン:微笑みを返し、腕時計を見る。
楠一重:「どしたのよ」
楠一重:すりすりと、すっかり腕の中で甘える姿勢
キース・ヴァレンタイン:「最低の夏って言ったけど、」
キース・ヴァレンタイン:「実は最高なこともあるんだ。」
キース・ヴァレンタイン:楠を抱き上げてベランダへと歩いていく。
楠一重:「きゃっ!」
楠一重:「な、なによ急に!ちょっと!」
GM:その文句は、
GM:ヒューーー という風を切る音で遮られる。 
GM:そして次の瞬間。
GM:夜空に大輪の花が咲いた。
楠一重:「……」
楠一重:ぽかーんとそれを見上げて
楠一重:「きれい」
楠一重:素朴な言葉が漏れる
キース・ヴァレンタイン:「ネバダの稼ぎで買った。」
楠一重:「へ!?」
キース・ヴァレンタイン:「花束の一つも送りたくなってな。」
楠一重:「花火大会なんて」
楠一重:「聞いてかなかったけど、冗談でしょ!?」
キース・ヴァレンタイン:「アメリカ空軍は最低の仕事を寄こしてくるが、」
キース・ヴァレンタイン:「金だけはいいのさ。」
キース・ヴァレンタイン:「ヒトエ。受け取ってくれるかい?」
楠一重:ぽーっと頬を染めて
楠一重:「アンタって、バカね」
楠一重:「ほんと、バカバカ、ばーか」
楠一重:きゅっと手を恋人握りにして
楠一重:「……うん」
キース・ヴァレンタイン:返事を耳にして、
キース・ヴァレンタイン:楠の唇にキスをした。
楠一重:どぱーん、と花火の遠鳴りに耳をかたむけながら
楠一重:目を瞑り呼吸を止めて、取り戻したひとときの幸せを噛みしめるのだった。

エンディング3

GM:─────
GM:ED3
GM:真堂光磨 & 桑幡嗣実
GM:─────
GM:大N市 第12区画
GM:猫柳麻子の自宅
GM:─────
GM:事件から数日後。
GM:真堂光磨と桑幡嗣実は、猫柳麻子の提案で自宅でお泊り会をすることになっていた。
GM:猫柳曰く「二人と寝る約束がまだ果たされていないから」一緒に夜まで楽しみ、一緒に寝るのだという。
GM:現在は三人で慎ましやかなバーベキューを終え、
GM:庭で花火を楽しんでいるところだ。
真堂 光磨:庭に置かれた折り畳み椅子に腰を下ろし。ぱちぱちと音を立て、散る光を見る
桑幡 嗣実:線香花火の玉が落ちる。
桑幡 嗣実:「思ったより大きくならないもんね」
猫柳麻子:「ンニ。」
猫柳麻子:こちらも桑幡と線香花火を楽しんでいる。
真堂 光磨:「派手な方が好き?」
真堂 光磨:消えた自分の線香花火を水の張ったバケツへ放り込む
猫柳麻子:「どちらも好きだナ。」
猫柳麻子:「閃光の如く派手に散るのも、線香の如くぽとりと落ちるのも、」
猫柳麻子:「穿孔の如き喪失感もな。」
桑幡 嗣実:「実物見るのは何年ぶりだかわからないから…」
桑幡 嗣実:「昔はもっと大きかったような気がしたんだけどな」
真堂 光磨:「嗣実さんが大きくなったから、かもね」
猫柳麻子:ぽとり、と線香花火の玉が落ち、地面に潜行する。
猫柳麻子:それをじっと見届けて、バケツに放り込む
桑幡 嗣実:「割とそのへんドライよね。君」
桑幡 嗣実:手の中で、火のなくなった軸をくるくると弄んでいたが、バケツに入れる。
真堂 光磨:「そうかな。楽しんでるよ」
真堂 光磨:「花火するの、生まれて初めてだし」
真堂 光磨:最初に山ほどある、と思ったそれも。少しづつ減ってゆくのを見るのは少し寂しくもある
猫柳麻子:「また初めてを奪ってしまったナ。」
猫柳麻子:座る光磨の顔を覗き込む
猫柳麻子:「これからももっと奪ってやる。」
真堂 光磨:「なら」
真堂 光磨:「奪われた分、もっと色んなものを詰め込めるね」
真堂 光磨:近付いた顔に、軽く額を合わせて
猫柳麻子:猫のように額を擦りつけて甘える
桑幡 嗣実:けむり玉に火をつける。
真堂 光磨:「ごふっ」
猫柳麻子:「ンニヒヒ…ゲホッゴホッ」
桑幡 嗣実:少し紫がかった火が上がり、やけに明るくてきな臭い煙がもうもうと立ち込める。
真堂 光磨:「風向きが……」
真堂 光磨:「殺虫剤焚かれた気分」
桑幡 嗣実:「気のせいよ。まだこんなにあるし」
桑幡 嗣実:二袋も入っている。
猫柳麻子:「ンニュッ!一つで十分なのだナ!」
真堂 光磨:「全部燃やしたら苦情が来そうだよ嗣実さん」
真堂 光磨:煙を叩きながら。少し二人から離れて呼吸を整える
猫柳麻子:風上に避難しつつ、ワンピースの襟をぱたぱたと扇のように。
猫柳麻子:そうしながら桑幡を見る。
桑幡 嗣実:「何を思って、セットに一袋入れたんだかね。虫除け?」
桑幡 嗣実:「何。猫」
猫柳麻子:何気なくしているこうした行為も、
猫柳麻子:彼女には”そう”見えてしまうのだろうか。
猫柳麻子:「ンニ。」
猫柳麻子:襟から手を離す
猫柳麻子:「ナ、何も。」
猫柳麻子:無意識に、唇に手をやってしまう。
桑幡 嗣実:火の点いていない十五連発で猫柳の眉間を突く。
猫柳麻子:「ンギュ」
桑幡 嗣実:「光磨くんの目の前でさんざんやっといて、何を今更」
桑幡 嗣実:ジト目。
猫柳麻子:「いや、その、」
猫柳麻子:「……」
猫柳麻子:「い、委員長の方がやらしい、から」
桑幡 嗣実:面。
猫柳麻子:「ギュ」
桑幡 嗣実:「はい。コメントは」光磨くんをひしゃげた紙筒で指す。
真堂 光磨:「麻子さんに言われたらさすがにね」
桑幡 嗣実:「だってさ」
猫柳麻子:「ン………」
桑幡 嗣実:曲がった紙包は、危ないのでバケツに突っ込む。まだ十分な数があるし。
猫柳麻子:「アタシ、やらしいのか?」
桑幡 嗣実:「さすがに多いんじゃない? 聞いて回ったわけじゃないけど」
真堂 光磨:「嗣実さん曰く。僕も無意識に追ってるらしいからね」無意識なのでどうしようもないかもしれない
猫柳麻子:「そ、そうなのか。」
桑幡 嗣実:「まあそのことはいいのよ。というか人をリビドーモンスターみたいに見てたのかあんたは」
猫柳麻子:三脚椅子に座る。
真堂 光磨:「それだけ何したの嗣実さん」
真堂 光磨:告白したとは聞いたけど詳細は聞いていなかった
桑幡 嗣実:「迫ってキスしただけ」
猫柳麻子:「舌で甚振られたのだナ。」
桑幡 嗣実:「そういうもんでしょ? あれ」
真堂 光磨:指で額を抑える
猫柳麻子:「………こ、腰が立てなくなるまで、するものではないと思う。」
真堂 光磨:「腰」
桑幡 嗣実:光磨くんを見る。
桑幡 嗣実:「練習足らないんじゃないの」
真堂 光磨:目線が合う
真堂 光磨:「……」
猫柳麻子:「光磨としたのはもっとふわっと、暖かいのだったから。」
猫柳麻子:「その、びっくりして。すまんナ。」
真堂 光磨:「……そういう方が好きなら」
真堂 光磨:「善処する」
桑幡 嗣実:「頑張ってね」
猫柳麻子:「二人とも。」
桑幡 嗣実:「何」
猫柳麻子:椅子に座ったまま、二人の手を握る。
真堂 光磨:「麻子さん?」
桑幡 嗣実:「……」
猫柳麻子:くい、と掴んだ手を下に引く。
猫柳麻子:隣に座って欲しい、ということなのだろう
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:素直に。隣へ腰を下ろして
桑幡 嗣実:引かれるままに腰を下ろす。猫を挟むような格好になる。
猫柳麻子:「………ホントは、斑猫は一匹の野良猫だった。」
猫柳麻子:「そうあることに疑問も苦痛も無かった。」
猫柳麻子:「けど、二人のおかげで猫柳麻子であることを思い出せた気がする。」
桑幡 嗣実:「それは何より」
真堂 光磨:「そうだね」
猫柳麻子:「……ありがとね。」
桑幡 嗣実:「どういたしまして」
真堂 光磨:「……こちらこそ」
桑幡 嗣実:「私も、猫がいなけりゃここにはいないし」
桑幡 嗣実:「猫柳麻子がいないと困る」やや猫背で膝に頬杖。いつも胸を張っているので珍しい姿勢。
真堂 光磨:「嗣実さんの通りかな」
真堂 光磨:引かれた手を一度放して。指を絡めて、握り直す
猫柳麻子:「アタシも、二人とも家族だと思ってる。」
桑幡 嗣実:「家族ね」
真堂 光磨:「うん」言葉を待つ
猫柳麻子:「斑猫はもう孤高の野良猫じゃなくて、寂しがり屋であまえんぼな飼い猫になってしまった。」
猫柳麻子:「だから、これからも一緒にいて欲しい、ナ?」
真堂 光磨:「……言われるまでもないよ」
桑幡 嗣実:「言って半野良でしょ。あんたは」
桑幡 嗣実:「好きなだけ出入りしなさい。こっちも好きに、待つなり探すなりするから」
真堂 光磨:「嗣実さんが大体言うこと言っちゃうから少し困るな」
真堂 光磨:無表情のそれがほんの少し。頬を膨らませて見える
桑幡 嗣実:「舌を鍛えなさい。舌を」
猫柳麻子:「……それじゃ、オマエが答えるべきことを答えてもらおう。」
真堂 光磨:「十七年は長いね」
真堂 光磨:その言葉に。少しだけ、息を呑む
猫柳麻子:するり、と桑幡から手を離して、
猫柳麻子:光磨に向き直る。
猫柳麻子:「オマエも、アタシを愛でたいか?」
桑幡 嗣実:腕組み。
真堂 光磨:「……」
猫柳麻子:「その……”そういう”意味で。」
真堂 光磨:眼が合う。猫の大きな瞳がどこか、揺れて見える。
猫柳麻子:笑みはどこかぎこちなく、顔は紅潮している。
真堂 光磨:──傍で受け止めろ。だったか
真堂 光磨:神社の縁側。名を授かった日。伝えた彼女の顔が被る
真堂 光磨:逸らさない。金と蒼の双眸で、受け止めて。
真堂 光磨:絡めた指に力を込めた
真堂 光磨:「……舌を鍛える時間はないから。僕に出来る方法で」
猫柳麻子:「ふあ」猫の代わりに、少女が呆けた声を上げた
真堂 光磨:年齢──蓄積がないなら。不器用であろうと。進むしかない
真堂 光磨:「欲しい。貴方を愛でて、眠って、また起きて」
真堂 光磨:「それを何度も繰り返して。ずっと、先の先まで」
真堂 光磨:「楽しいことも、悲しいことも。貴方が傍で鳴いてくれたり、尻尾を振って笑ってくれるように」
真堂 光磨:「麻子さん──僕は、貴方の全部が欲しい」
猫柳麻子:「………。」
真堂 光磨:「欲張りで、浅ましいと言われても。……貴方のこれからを、受け止める」
猫柳麻子:「……ンニヒヒヒ。」
猫柳麻子:「それで」
猫柳麻子:「今、したいことはあるかナ?」
真堂 光磨:問いかけに被せるように。笑う彼女の顔。頬に手を添えて、
猫柳麻子:「アタシもオマエが大好きだ。だから──受け止めるぞ。」
猫柳麻子:頬に手を添えられて、目を閉じる。
真堂 光磨:ぐ、と。どこか乱暴だが、痛ませないように。引き寄せる
真堂 光磨:押し付けるような口づけ。……技巧の甘い、幼稚なもの
真堂 光磨:それでも、これがいまの全てだ。
真堂 光磨:何も隠さず、できる僕の全て
真堂 光磨:「愛してます」
真堂 光磨:「愛してる──麻子」
猫柳麻子:「うん。」
猫柳麻子:「……………。」
猫柳麻子:「アタシは──」
猫柳麻子:「二人とも愛している。でもこれが親愛なのか、友情なのかは分からない。」
猫柳麻子:「残念ながら、斑猫は殺人に興奮する性質なのでナ。」
猫柳麻子:「人間と人間の関係に慣れてないのだ。」
猫柳麻子:「──だからこそ、二人に頼みたい。」
桑幡 嗣実:「何」
猫柳麻子:改めて、二人の手を握る。
桑幡 嗣実:握り返す。
猫柳麻子:「アタシに、性愛を教えてくれ。」
猫柳麻子:「答えは、それから決めたいのだ。」
真堂 光磨:放さないように、握り返して
真堂 光磨:彼女を挟んで、自らの反対に座る相手へ。視線を向けて
桑幡 嗣実:「よし」ぐっと握って。
真堂 光磨:「やる気だなぁ」
桑幡 嗣実:少し微笑んでいる。
猫柳麻子:「……ダメかナ?」
猫柳麻子:光磨を見る
真堂 光磨:「……ここで僕が引いて、嗣実さんに任せるなんて」
真堂 光磨:「絶対言わないから」
桑幡 嗣実:「上等。で、言質は取ったからな」
真堂 光磨:体ごと引き寄せ抱きかかえる
真堂 光磨:「どこまで予想範囲か聞いてもいい? 嗣実さん」
桑幡 嗣実:「馬鹿言わない。予想なんてできるわけないでしょ」
桑幡 嗣実:「だから」
桑幡 嗣実:手をすっと離して立ち上がる。大股に、縁側からリビングに上がりこんで、窓際に置いてあった自分のボストンバッグを開く。
桑幡 嗣実:何か取り出すと、ばさばさと開いて組み立てる。
猫柳麻子:光磨に抱かれたままそれを見ている
桑幡 嗣実:折り畳みの、布の衣装入れだ。さらにバッグの中から出てくるのは、パッキングされた一晩で使い切るには多すぎる部屋着と下着。
猫柳麻子:「……………ひょっとして、」
桑幡 嗣実:マグカップ。プラスチックコップ。未開封の歯ブラシ。タオルに簡単な化粧品の入ったポーチ。
桑幡 嗣実:「ひょっとするも何も」
桑幡 嗣実:「これまで置いてなかったでしょ。私の私物」
桑幡 嗣実:「どう答えられてもいいように準備してきたの」
真堂 光磨:「アプローチが豪快」
猫柳麻子:「……ンニャハハ!」
猫柳麻子:「委員長も一緒だ!」
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:数秒、何も動かないようで。しかし
桑幡 嗣実:「嗣実って呼んでもいいぞ」
真堂 光磨:ほんの少し。口元が持ち上がって
猫柳麻子:「ンニ、そうする。嗣実。」
猫柳麻子:「だが委員長みたいなことをしたらやはり委員長と呼ばせてもらおう。」
猫柳麻子:「………さて!」
猫柳麻子:「そろそろ片付けてお風呂に入ろう!」
猫柳麻子:「今日は三人で寝ようナ?」
真堂 光磨:「ベッドがさすがに狭そうだけど」
真堂 光磨:「無理と言っても聞かないね。多分」
桑幡 嗣実:「当たり前でしょ」
猫柳麻子:「今日は絶対三人だ!」
真堂 光磨:「はぁい」
桑幡 嗣実:「覚悟しとくように」
真堂 光磨:「派手にしすぎないでよ。嗣実さん」
真堂 光磨:「僕だっているんだから」
猫柳麻子:すくっと立ち上がり、水の入ったバケツを手に取る。
真堂 光磨:足下。少年の影がわずかに揺らいで
猫柳麻子:「家族みんなで寝た方が」夜空を見上げる
猫柳麻子:「ぐっすり、気持ちよく眠れる。」
真堂 光磨:「……家族か」
桑幡 嗣実:「家族よ」
猫柳麻子:にこり、と少女が笑って
猫柳麻子:バケツを持って家に上がっていった。
真堂 光磨:小さな背を見送り。──思う
真堂 光磨:生まれて。最初に感じたのは、守られたかったこと
真堂 光磨:家族。親。自らであることを、受け入れてくれるひとつの形
真堂 光磨:「……」
真堂 光磨:歩いてきて。願ってきて。これがひとつの答え
真堂 光磨:「……なるものだな」
真堂 光磨:縁側から室内へ入り。大荷物を広げる彼女へ
真堂 光磨:「よろしく、嗣実さん」
真堂 光磨:「……嗣実姉さんの方がいい?」
桑幡 嗣実:「好きに呼んで。ただ」
桑幡 嗣実:「姉さんだといろいろ拙いんじゃないの? 趣味が」

エンディング4

GM:─────
GM:ED4
GM:平井遊里
GM:─────
GM:大N市 第4区画
GM:UGN第4支部
GM:─────
住良木菫:「やあ、来てくれてありがとう。平井さん。」
平井遊里:「どうもです、住良木さん」
GM:事件から数日後、平井遊里は第4支部に召集されていた。
GM:理由は戸隠幽香の処遇の伝達のためである。
GM:平井はここ数日間、戸隠幽香と顔を合わせることはなかった。
GM:彼女が”トイボックスセル”の一員であり、数多の兵器を設計したという事実があったからである。
GM:故に第4支部で拘束状態にある。
住良木菫:「現状は、分かっているね?」
平井遊里:「えぇ、はい」
平井遊里:「事情はどうあれ、トガちゃんのアイデアが被害を出して……ってことで」
平井遊里:「おいそれと野放しにはできない。と伺ってます」
住良木菫:「…それに、UGNエージェントを兵器内に拘束。」
住良木菫:「その内の一人は第4支部の副支部長だった、ってことで騒ぎが大きくなってしまった。」
平井遊里:「……そう、ですか」
住良木菫:「………肩書というものは、邪魔な時に限って顔を出す。」
平井遊里:「この人に頼ればいい、って心強さは、大事ですからね」
住良木菫:「結論を言おう。」
平井遊里:「はい。」
平井遊里:真剣な顔で聞く。
住良木菫:「彼女は監視を付けるという条件で、今まで通りの生活を保障する。」
住良木菫:にこり、と笑う。
平井遊里:「…………!」
平井遊里:ぱ、と顔を明るく。
平井遊里:「ほ、ほんとですかっ」
住良木菫:「彼女には”罪”を軽減するに足る”功”もあった。」
平井遊里:「そうですよねっ。頑張ってましたもんね」
住良木菫:「”トイボックスセル”の生産プラントの一つを機能停止させ、内部の人員を全て夢の中に拘束していた。」
平井遊里:「そんなことまで…!」
住良木菫:「また情報提供にも快く同意をしてくれた。”トイマスター”にたどり着く一つのヒントになるだろう。」
平井遊里:うんうん、と頷いてる。
平井遊里:「放っておけませんものね、その、トイマスターさんとやらも」
住良木菫:「あと、動機にも情状酌量の余地があったからね。」
住良木菫:「………セルに、”トイマスター”が日諸木町を焼いたテープが残っていたよ。」
平井遊里:「………!」
住良木菫:「あれを見せられては、流石に上層部も彼女の拘禁や禁錮に前向きな顔を出来なくなった、らしい。」
平井遊里:「そう、ですよね」
平井遊里:「私達も、あの町が焼かれるのを見ました。再現でしたけど」
平井遊里:「………放っておけませんよ、あんなの」
平井遊里:「私もっ、出来ることがあったら何でも言ってくださいね!頑張りますので!」
住良木菫:「そうかい。では早速一つ。」
平井遊里:「なんでしょうっ」
住良木菫:ぱさ、と書類を置く。
住良木菫:「監視役の選定が終わっていないんだ。」
平井遊里:書類を覗き込む
平井遊里:「監視役……」
平井遊里:「あっ、トガちゃんのっ」
住良木菫:「彼女をよく知り、彼女と円滑に話せる、彼女と同年代のチルドレンかエージェントがいればいいんだけど。」
住良木菫:「心当たりはあるかな?」
住良木菫:にこり、と微笑む
平井遊里:ぱっ、と顔を上げて
平井遊里:「……! お、おほんおほん」
平井遊里:ちょっと姿勢を正す
平井遊里:「そうですね。くー…楠さんとも話しましたが」
平井遊里:「ただでさえ、任務に忠実なチルドレンさんで、学校で日常生活を送りつつ、誰かの監視もして」
平井遊里:「更には仲良くなって、よく側に入れる子となりますとー……」
平井遊里:パチン、両手を合わせる。
平井遊里:「どうしましょう、一人しか心当たりがありませんっ」
住良木菫:「ではその一人に決定だね。」
平井遊里:「えぇ、その子ならきっと、快く引き受けてくれると思います」
住良木菫:かちゃ、と鍵を置く。
平井遊里:「おや、この鍵は?」
住良木菫:「第4支部副支部長、”ポルフュロゲネトス”。」
住良木菫:「戸隠幽香の身柄を”シルクスハイド”に移譲する。」
住良木菫:「この鍵で、彼女を檻から出してあげて。」
住良木菫:「まだ標本になるには早すぎるから。」
平井遊里:「第2支部所属、"シルクスハイド"」
平井遊里:「戸隠幽香の監視任務、謹んで拝命いたします」
平井遊里:鍵を受け取って
平井遊里:「ですが、大丈夫でしょうかね」
平井遊里:「檻から出た先は、蜘蛛の巣だったりするかもしれません」
住良木菫:「住めば都かもしれないじゃないか。」
住良木菫:笑って、平井を見送った。
GM:─────
GM:第4支部
GM:留置所
GM:─────
GM:留置所、という名ではあるが、
GM:処遇の定まっていないオーヴァードを一時的に軟禁する、あるいは護衛するための部屋も備わっている。
GM:戸隠幽香が容れられているのはそうしたまだ生活環境の整っている軟禁部屋だ。
戸隠幽香:「…………。」
戸隠幽香:「久しぶり、遊里。」
平井遊里:「久しぶり、トガちゃん」
平井遊里:「ちょっと痩せた?」
戸隠幽香:「ん……叺背負の嚢をフル稼働させてたからね。」
戸隠幽香:「でも数日で戻るって。」
平井遊里:「そりゃ朗報だ。……ん?女子的には悲報なのかな?」
平井遊里:「で、体重以外にこのあとどうなるかは、聞いてる?」
戸隠幽香:「…聞いてない。けど、」
戸隠幽香:「きっと、元の生活には戻れないって、思う。」
平井遊里:「トガちゃんとしては、どうしたい?」
平井遊里:「一緒に学校に通ってキャイキャイするような元の生活。戻りたい?」
戸隠幽香:「…戻りたいよ。」
戸隠幽香:「また学校のみんなと一緒にいたいよ。」
平井遊里:「……オッケー」
平井遊里:「その言葉が聞きたかった。ってやつだ」
戸隠幽香:「え?」
平井遊里:「学校。」
平井遊里:「戻ろうぜ、トガちゃん」
戸隠幽香:「………いいの?」
平井遊里:「悪いわけないでしょっ」
平井遊里:「ちゃんと聞いてきたんだ。トガちゃんがまた学校に通えるか、どうか」
平井遊里:「条件は付くけど。ちゃんと、また学校に通えるよ」
平井遊里:「条件、聞いとく?」
戸隠幽香:「うん。」
平井遊里:「流石に、手放しで自由に。ってわけにはいかないからさ」
平井遊里:「トガちゃんをよく知ってて、」
平井遊里:「トガちゃんと会話の弾む、」
平井遊里:「仲良しな同年代の、素敵で可愛いチルドレンと一緒ならオーケーだってさ」
平井遊里:「心当たりはあります?」
戸隠幽香:「………」
戸隠幽香:「あは、あはは……」
戸隠幽香:「それじゃ、ご褒美だよ………」
戸隠幽香:涙ぐみ、平井に抱き着く、
平井遊里:「わお」
戸隠幽香:「私、町のみんなを、お父さんを、お母さんを、」
平井遊里:受け止めるように腕を回す。
戸隠幽香:「あんな目に遭わせたのに」
戸隠幽香:「これでいいのかな?」
戸隠幽香:「こんな…えぐっ………普通に……んっ…」
平井遊里:「それでもさ」
戸隠幽香:「楽しく…ひっ……学生生活………ぐっ……しちゃって」
平井遊里:「トガちゃんは許せなかったんでしょ。」
平井遊里:「あの町を、お父さんお母さんたちを、あんな目に遭わせた誰かが」
平井遊里:「同じようなことを、またどこかですることが」
平井遊里:「そのために、頑張ってたじゃない」
平井遊里:ポンポン、と背中を叩く。
平井遊里:「だからさ、いいんだよ」
平井遊里:「トガちゃんの中で、返しきれない100とか、1000とかの罪悪感があったとしても」
平井遊里:「それで、どうにかこうにか10頑張ったことの、ご褒美を受け取ったっていいんだ」
平井遊里:「頑張った誰かが報われるのは、当たり前なんだもん」
戸隠幽香:そこからは、言葉にならない。
戸隠幽香:ただただ遊里の胸の中で泣く。
戸隠幽香:数か月分溜めた涙を流すように。
平井遊里:「あー、あーあー」
平井遊里:困ったように笑いながら、その背中や髪をなだめるように撫でる。
平井遊里:胸元のシャツをぐしゃぐしゃにぬらして。
平井遊里:「ま、胸を貸すって言いましたしね。ユーリさんは有言実行の女です」
平井遊里:「だから、よしよし。トガちゃん。戸隠幽香さん」
平井遊里:「よく頑張りました。貴方の頑張りを、私は知ってます」
平井遊里:「だから今は泣いていいんです。泣いて泣いて、スッキリしたら」
平井遊里:「明日から、笑顔になりましょう」
戸隠幽香:「ぐしっ……ん………えへへ。」
戸隠幽香:涙を拭って、遊里に笑顔を見せる。
戸隠幽香:「笑顔になれたよ、遊里。」
戸隠幽香:「だから、私を連れ出して。」
戸隠幽香:きゅ、と手を握る。
平井遊里:その手を握り返して。
平井遊里:「ふふ、甘えなさんな、あまえんぼさん」
平井遊里:つい、とその手を引いて、扉の前に並ぶ。
平井遊里:「こういう時は、どっちが先だの後だの、気にせずですね……さて」
平井遊里:「泣いたらお腹が空いたでしょう。何かを食べに行くのもいいですね」
平井遊里:「そのあとは、一緒に服でも選びに行きますか。誰かが泣いて、シャツが濡れちゃいましたし」
平井遊里:「………もちろん」
平井遊里:キュ、と握った手のひらを持ち上げて
平井遊里:「一緒に、ね?」
戸隠幽香:「一緒に」
戸隠幽香:頷く
GM:扉を開き、二人は外の世界に踏み出した。
GM:─────
GM:全行程終了
GM:お疲れさまでした!
平井遊里:おつかれさまでしたー!
真堂 光磨:お疲れ様でした!
桑幡 嗣実:お疲れさまでしたー
楠一重:お疲れ様でしたー!!