一夜二人転──黒瀬直と上理士の場合


PC1:“貫く邪眼(デモン・ストレイト)黒瀬 直(くろせ なお)(キャラシート)PL:粘土
PC2:“M W A M(マン・ウィズ・ア・ミッション)上理 士(かむり つかさ)(キャラシート)PL:カムリ
GM:MAO

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ



一夜二人転──黒瀬直と上理士の場合



GM:本日のシチュエーション

ジャームにより『動物化(深度自由)』という事態に陥る。
事態を解決するためには、事態を引き起こしたジャームを『見つけ出して討伐』する必要がある。
最後の障害として『ジャーム本体』を打ち倒す。を達成しなくてはならない。


GM:にて始めさせて頂きます。

GM:ではまずは皆が知ってるベテランエージェント。式は何時ですかなデモンストレイトさん、自己紹介をお願いします。
黒瀬直:うむ
黒瀬直http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYqoOjygIM
黒瀬直:くろせ なお 第12支部に所属する、その道20年のベテランUGNエージェントです。
黒瀬直:最近副支部長になりました。でも現場には出続けます。前線指揮官タイプ。
黒瀬直:昔から怪物ぶっ殺す系の生業を続けてきた家の末裔です。七原町黒ノ門の一丁目がまるまるお屋敷であるとかなんとか。
黒瀬直:シンドロームはピュア・モルフェウス。名家に代々受け継がれてきた遺産"華金弓"(必中の弓)や、瞬時に形成した色んな武器を使って戦います。
黒瀬直:鳴き声は「殺ァッ!」得意料理は無水鍋と炒飯。常識は無いけど懐はやたら大きい。
黒瀬直:暴力の行使や殺傷行為は忌むべきものと認識しているけど、故にこそとっくに血で染まった自らが責任と実行をすべき、という思想を胸に抱いています。
黒瀬直:つまりこの街を荒らす害悪は出来る限りこの手でぶちのめすぞ。
黒瀬直:ワーカーホリック気味でN市UGN支部と関わったオーヴァードの、知り得る限りのデータを頭に叩き込んでいます。
黒瀬直:上理くんについても聞き及んでいる。第9支部には思うところも多いしね。
黒瀬直:経験もまだ浅いが、実に努力している子らしい。会うのが楽しみだね。
黒瀬直:そんな感じです!
GM:ありがとうございます。ベテランの黒瀬さんに任せておけば事件解決間違いなしですね(`・ω・´)

GM:では続けて上理くん、オケそうでしたらば自己紹介をお願いします!
上理 士 :ウス!
上理 士 https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY29XC2wIM
上理 士 :上理 士(かむり つかさ)。第九支部所属の新人狼男エージェントです。星辰館高校は...自主退学したぞ!
上理 士 :キュマイラ因子が特殊で、常時人狼の姿の悲しき獣です。村雨くんと白萩くんという二人のUGNに保護され、オーヴァードの世界に足を踏み入れた。
上理 士 :シンドロームはキュマイラ/ブラムストーカーの白兵戦型。高速制御流体としての血液を全身に纏い、さまざまな武器を作り出して戦局に対応します。
上理 士 :ここら辺はちょっと黒瀬さんと似てるかもですね。
上理 士 :一見シニカルな態度を取りますが、根は18歳の少年らしい熱い感性に満ちている!変わらない日常を守りたいという願いを胸に抱き、今日も走り続けます!
上理 士 :彼も支部で戦闘データをかなり読み込んでいる戦闘マニアなので、黒瀬さんについても聞き及んでいると思います。
上理 士 :戦闘巧者とのマッチアップ、楽しみにさせて貰おう...よろしくお願いします。
GM:言及もありましたが、黒瀬さんと似たところもあると噂の上理くん。期待大ですね。

GM:それでは本日の二人転、始めさせて頂きますね。よろしくお願いいたします。
黒瀬直:よろしくお願いします!
上理 士 :よろしくおねがいします!楽しみだぜ~

OP Battle of the Shopping Center

GM:■オープニングフェイズ/シーン01
GM:「Battle of the Shopping Center」
GM:シーンPC:黒瀬直&上理士
GM:※侵食率をあげてください
黒瀬直:黒瀬直の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:30->38)
上理 士 :32+1d10 登場浸蝕
DoubleCross : (32+1D10) → 32+5[5] → 37

GM:上理くん侵蝕率上げてくださいな。

GM:十三支部担当区域外縁部──
GM:同・郊外型ショッピングセンター

GM:夏の終わりが差し迫ったとある日──

GM:FHリベンジャーズ・セル所属チルドレン“RC(ランツェ・カノーネ)”による同ショピングセンターへの襲撃事件が発生。
GM:十三支部支部長補佐千鳥咲夜による、
GM:偶然近隣に居合わせた第十二支部エージェント、デモンストレイト黒瀬直
GM:ならびに第九支部エージェント、マン・ウィズ・ア・ミッション上理司への対応依頼が発生しました。

GM:そして現在──
ランツェカノーネ:「ったく、しつこいっすよオタクら!」
GM:なんとか一般客を退避させた貴方方二人は、
GM:施設内を逃げ回る小柄な十代半ばと目される少年──
GM:リベンジャーズセル所属、RCと交戦中です。
ランツェカノーネ:「オマケにあんたデモンストレイトじゃないっすか? 大きな戦いが終わって休養中とか聞いたっす──よっと?」
黒瀬直:「生憎、私たちの仕事に妥協の余地はないのでね」
上理 士 :「本当ノ"残党"ジャナイカ。オマエ達モ大変ダナ、黒瀬」
黒瀬直:「君にも付き合ってもらうさ……MWAM」
黒瀬直:「人目を気にする必要はもはや、ない」
GM:逃げ回りながら、両手で構えたランチャーから、そちらへ向けて対人散弾を撃ち込んできます。
黒瀬直:「その身、その力。存分に振るってくれて良いぞ」
上理 士 :「フ。違イナイナ。避難誘導ノ手腕ハ見事ダッタ」血盾でこともなく散弾を防ぐ。
上理 士 :「デハコチラモ、期待二応エルトシヨウ」
黒瀬直:ふつ 黄金の弓弦を一振り。散弾の前で網へと姿を変えて絡め取る。
上理 士 :「時二、"ランツェカノーネ"ト言ッタカ」
上理 士 :かつ。かつ。無防備に歩み寄る。
ランツェカノーネ:「ああ、って──ありゃ?」
上理 士 :「知ッテイルカ?"リベンジャーズ・セル"ハソノ」
GM:その姿を見て。一瞬なにやら訝しがる。
上理 士 :爆音。
上理 士 :全身に纏わせた血液は、それ自体が高密度の酸素と鉄分を備えた制御可能な爆轟推進剤(プロペラント)だ。
上理 士 :ランツェカノーネの眼前には、上理士が目くらましに脱ぎ捨てたコートだけが残されている
ランツェカノーネ:「って、おおっ?」コートに気を取られて──
上理 士 :「後ロダト思ッタカ?」背後に人影。
ランツェカノーネ:「って、実際後ろでしょうがー!」振り向き、対応しようとランチャーを構えるが──
上理 士 :血の残像だ。
上理 士 :「上」
上理 士 :上空から、紅蓮の獣が襲い掛かる。
黒瀬直:そしてコートも獣も、目眩ましとなった。
ランツェカノーネ:「──って、後ろだったり上だったりぃ!」三度ランチャーを構え直し──
黒瀬直:宙に舞うコートを左手で除いた女の右手には、黄金に輝く一太刀。
黒瀬直:「殺ァッ!」相談なし、面識なし、しかし息の合った連携がランチャーに襲い掛かる!
ランツェカノーネ:「がっ──」
GM:とっさにランチャーで太刀の直撃を防ぐも、威力を削ぎきれずRCの小柄な身体が後方へと吹っ飛びます。
ランツェカノーネ:「ったく。カンベンってヤツっすよ。デモンストレイトだけじゃなくて、もう一人も腕っこきじゃねえですか……」
GM:ふらつきながらも、なんとか立ち上がるランツェ・カノーネ。
上理 士 :「仕留メキレンカ。中々ダナ」
黒瀬直:斬撃と共に忍ばせた物質変成効用が、ランチャーを蝕んでゆく。
黒瀬直:「降参するならば、早い方がよいぞ」
黒瀬直:「君の身体が痛まなくて済む」
上理 士 :「(黒瀬ノ技二未熟ガアッタトハ思エン。ソレデモ倒シ切レナカッタノナラバ、ヤハリ何カヲ仕込ンデイタカ)」
上理 士 :「......ナラバ」
上理 士 :再び爆音。血液爆縮で、止めを刺そうと加速するが。
ランツェカノーネ:「……ところでアンタ?」
GM:と、近寄ってくる上理士に、声をかけてきます。
ランツェカノーネ:「……その姿、『自前』っすか?」にっと、嗤って──
GM:がごんっ!
GM:折りたたまれた右膝の先から、『弾頭』が姿を現します。
上理 士 :「!」
GM:その怪しげな色をした弾頭が──
ランツェカノーネ:「こいつでも──喰らうっすよっ!」
GM:至近距離から放たれ。上理士を直撃──
黒瀬直:「む、いかんな」
黒瀬直:くん、と上理の巨体が宙空で止まり、勢いよく後方へ引っ張られる。
黒瀬直:「これは、尾を引く類いの攻撃だ」
上理 士 :「ウ——オッ!?」
GM:──せず。結果として後方に控えて居た黒瀬直の方へと突き進み。
GM:ぼふぅっ!
黒瀬直:何時の間にか身体へ結ばれていた、強靭にして繊細な弓弦で引っ張られて
GM:直撃!
黒瀬直:「っ!」
上理 士 :「黒瀬ッ!!!」
GM:生じた紫色の煙が周囲を満たし、視界は完全な不明瞭となります。そして──
ランツェカノーネ:「それじゃ、おさらばっす!」
GM:《瞬間退場》
GM:どさくさに紛れ、声だけ残しRCは姿を消しました。
上理 士 :「貴様ァッ...!!クソッ、無事カ!スマナイ、俺ノ不手際ダ——」
上理 士 :煙の中で、黒瀬直の安否を案じる。
黒瀬直:「構わん」そして紫煙に金閃が走り、吹き飛び視界がクリアになる。
黒瀬直:「あれは一種の切り札、だな。それも君に合わせてのもの」聞こえる声は、わずかに高い。
黒瀬 直:「それも恐らくは、効果期間の長いものだ」音が流れる位置は、やけに低くなった。
黒瀬 直:「ならば、レネゲイドに慣れた私が受けた方が良かろう」
黒瀬 直:その姿は、これまでより小さく、そしてやけに白かった。


黒瀬 直:あとうさ耳が生えていた。
上理 士 :「ォ、ア......」絶句する。
黒瀬 直:「……ふむ」
上理 士 :「オマエ。今ノ自分ノ姿ヲ...姿...解ルカ?」
黒瀬 直:「どうやら小さくなったようだな。やけに感覚器官が鋭敏になっている」
黒瀬 直:「小型化は初めてではないが……なんだこの視界に垂れ下がっているものは」
黒瀬 直:「あと暑いな……」なぜか冬毛であった。
上理 士 :「...鏡ヲ見ロ。近クノショーウインドウ二展示用ノミラーガアル」
黒瀬 直:ぴょんぴょんと、どこか跳び跳ねるような軽快な動きで向かい
黒瀬 直:「ふむ……」
黒瀬 直:「兎だな」
黒瀬 直:「まあ、そういうこともあろう」
上理 士 :「アルノカ?」
黒瀬 直:「犬耳まではある」
上理 士 :「胡乱過ギル。ソンナ文体デ流シテイイノカ? コレハ」
黒瀬 直:「言葉を如何に弄そうと、状況は変わらん」
上理 士 :「ナ、ナンダコイツハ...」
黒瀬 直:「恐らくは、奴の弾頭に獣化を促進する効用があったのだろう、と分析することはできる」
上理 士 :「...レネゲイド変遷ノ産物ナラ、元二戻ス手法モ存在スルダロウ。トリアエズハ、支部二戻ッテ報告ダナ」まともに見れない。
黒瀬 直:「……うむ。手近なところは第13支部か。大丈夫かな……」
上理 士 :「ト言ウカ、第九デノ一般論ヲ踏襲シテイルダケダガ...」
黒瀬 直:「……できれば、確保したいところだ」
黒瀬 直:「連絡だけして、このまま追跡するぞ」
上理 士 :「了解シタ。速攻第一トイウコトダナ」
黒瀬 直:「うむ。では往こう」
黒瀬 直:身体と身振りは軽くなったものの、態度は全然動じていないのであった。ぴょんぴょん。

GM:シーンエンド
GM:ロイス操作、購入判定が可能です。
上理 士 :ロイスは...とりあえず黒瀬さんに。
上理 士 :黒瀬直 〇P:手練/N:困惑で。
黒瀬 直:後輩:上理士/P期待〇:N悔悟 で取得。以上です
上理 士 :購入はUGNボデマで。
黒瀬 直:購入はホローポイント弾で。
GM:判定どうぞ
黒瀬 直:《砂の加護》を使用。ダイス+6。黒瀬直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:38->41)
黒瀬 直:8dx+1>=10
DoubleCross : (8R10+1[10]>=10) → 10[1,3,3,3,4,5,9,10]+10[10]+8[8]+1 → 29 → 成功

上理 士 :12>=1dx+1
黒瀬 直:めっちゃ買えた。さすがショッピングセンター、
黒瀬 直:以上です
上理 士 :1dx+1>=12
DoubleCross : (1R10+1[10]>=12) → 3[3]+1 → 4 → 失敗

上理 士 :カ、カス
GM:では購入判定終了と。次のシーンに移行しましょう。最後のミドル!

ミドル

GM:■ミドルフェイズ/シーン01
GM:「The wolf's Step.」
GM:シーンPC:上理士&黒瀬直
GM:※侵食率をあげてください

黒瀬 直:黒瀬 直の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:41->42)
上理 士 :36+1d10 侵食
DoubleCross : (36+1D10) → 36+6[6] → 42

黒瀬 直:全然動じてない
GM:では、このシーンよりFS判定へと移行します。
上理 士 :了解!
黒瀬 直:はーい!
GM:使用技能は情報UGNか情報噂話。目標進行度は4、最大達成値は9
GM:財産点使用可能。
GM:特殊ルールとして、片方が支援判定を行い、成功した場合、もう片方の達成値を+3し、最大達成値を10とすることが可能です。
GM:また、ハプニングチャートは独自のものを用います。
GM:未クリアで4Rが終了した場合、強制的にクライマックスに移行します。ペナルティとしてクライマックスシーン開始時に暴走・放心付与!
上理 士 :ヒエ~ッ
GM:イージーエフェクトでなにか使えそうなモノがあった場合、申告頂ければ修正を検討します。
GM:ではまず、ハプニングを決めましょうか。最初は黒瀬さん 1d6にて
黒瀬 直:1d6 えいや
DoubleCross : (1D6) → 2

GM:2:事態が深刻化する。状態変化の進行・周囲への拡大など
GM:ラウンド中の判定難易度を8に変更する。
黒瀬 直:ぴょん……
GM:判定達成値が8となりました。
GM:内容はとりあえず置いといて、判定してしまいましょうか。
黒瀬 直:はーい
黒瀬 直:ではそれぞれ判定しますか
黒瀬 直:《砂の加護》を使用。ダイス+6。黒瀬 直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:42->45)
上理 士 :よし、お願いします。こちら素振りで。
上理 士 :情報UGN
黒瀬 直:コネ:UGN幹部と情報:UGN
黒瀬 直:10dx+1>=8
DoubleCross : (10R10+1[10]>=8) → 10[1,5,5,6,6,6,7,8,9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

上理 士 :1dx+1>=8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 4[4]+1 → 5 → 失敗

黒瀬 直:財産点ゴー!
上理 士 :ウオオ!3点使って成功に!
上理 士 :残り一点!
GM:了解しました。それでは進行度は2/4となります。

メイントピック PP 0/4→2/4

GM:──────
GM:────
GM:──

GM:十三支部担当区域外縁部
GM:同・郊外型ショッピングセンター
GM:同・屋外駐車場

GM:人払いが済んだその地にて──


千鳥咲夜:「十三支部支部長補佐、”夜を裂くモノ”千鳥咲夜だ」
千鳥咲夜:「外で待機。交戦を行ったが残念ながら逃げられた」
千鳥咲夜:「私も追跡を行うが、引き続きそちらでも討伐任務に当ってもらえればと思う」
GM:ぺこり、と。
GM:獅子の耳と尻尾を生やした十三支部支部長補佐が
GM:頭を下げて告げてきます。
黒瀬 直:「うむ、了解した」揺れる猫耳に別段反応するでもなく、応じる。
千鳥咲夜:「どうやら特殊な弾頭を有しているようだ。そうした意味でも早急な対応が必要となるな」
黒瀬 直:こちらもお辞儀。長い分より揺れる。
GM:同じ様に、平常運転で応じる。
上理 士 :「オイ。突ッ込ミガイナイトイウ事態ハコンナニモ厄介ナモノダッタノカ」
黒瀬 直:「弾頭はそこそこ数があるようだな……良くも悪くも」
黒瀬 直:「これから私たちで突っ込みにいくのだろうが。」
上理 士 :「被害規模ガ洒落二ナッテナイゾ...」
千鳥咲夜:「ああ、ブラックドッグだからな。体内にプラントを持っている可能性もある」
上理 士 :「参ッタナ。コノママダト十三支部ノ支部長トカモ猫耳二ナルンジャナイカ?」
千鳥咲夜:「む、それは──」(ほわんほわんほわんほわん……
上理 士 :「オレハ見タコトナイガ...」
千鳥咲夜:「……星羅あたりが喜ぶかもしれん」
黒瀬 直:「ふむ……まあ、持久戦をする甲斐がないのは確かだな」
黒瀬 直:「こういったものは、長期間影響を受けると時に後遺症が残る」
千鳥咲夜:「ああ、幸い今の所一般人には被害は出ていない」
上理 士 :「フム」腕組をしながら聞く。
千鳥咲夜:「何人かの非戦闘エージェントが、被害を被っただけだ」
黒瀬 直:「獣耳だらけか」
千鳥咲夜:「尻尾も多い」
黒瀬 直:「なるほどな」
上理 士 :「オイオイ」
GM:ひょいっと、自身のスカートより覗く獅子の尾を提示して。
上理 士 :「...オ前モカ!」
黒瀬 直:「獣化の発生症状は人により部位も異なるわけだ」
黒瀬 直:「それから、深度もな」
千鳥咲夜:「そういうことだ」
上理 士 :「...黒瀬ハ特二深クナイカ?」
黒瀬 直:「いや、深まったかな」不意に、ぶかぶかだったスーツを脱ぎ始める。
上理 士 :「アッ!?待ッ...マテ!オマエ第十二ノ支部長ト確カ男女ノ仲ダロ!何ヲスル!」
上理 士 :慌てて目を背ける。
黒瀬 直:「具体的には、毛深い」
千鳥咲夜:「……なるほど、確かに個人差があるらしい。私はまだそこまで毛深くない」
黒瀬 直:その服の下に肌色は見えない。
上理 士 :「...モウソッチ向イテモ大丈夫カ?」
黒瀬 直:こんもりと生えた長い白毛が身体を覆っている。
黒瀬 直:「構わん」
黒瀬 直:白髪赤目の少女はふっくらもふもふとしている。
上理 士 :「アー、ソウ...」カワイイ!
黒瀬 直:「しかし暑いな……」
黒瀬 直:「本音を言えば即座に剃り落としたいところだ」
上理 士 :「大分、獣ッポイナ。冬毛ダロウ、ソレ」
黒瀬 直:「上理くんもコートや覆面の上、いや下にか?その体毛だ」
黒瀬 直:「この夏は大変だったと思う」
上理 士 :「アア、暑イ。オレモ生エテルカラ解ルンダ...舌ヲ出スト多少マシ二ナルゾ」べろを出す。
千鳥咲夜:「なるほど、確かに」ふむ、と思案して
黒瀬 直:「ふむ」口を開けてべぇと舌を出す。
黒瀬 直:「こちらも排熱機能が期待できるな」長い耳に手をやって、ぱたぱたと前後。
千鳥咲夜:「……ショッピングセンターだ、剃刀くらいは探せばあるかもしれんが?」二人に。
黒瀬 直:「なに、その程度は自前で形成できる」
黒瀬 直:「剃ってくれるか?慣れているだろう」上理くんに。
上理 士 :「ア!?」
上理 士 :「アア、解ッタ...剃ルヨ、構ワンサ。イツモヤッテルコトダ」
黒瀬 直:「身だしなみを整えるのはメイドの仕事でな。獣化を抜きにしても自信がない」
上理 士 :「メイド?アア、黒瀬屋敷ノカ」
上理 士 :「(物凄い生活してるな...)」
千鳥咲夜:「なるほど。デモンストレイトはお嬢様だったか」
黒瀬 直:「単に家が古いだけだよ」作成した剃刀を渡し、ほっそりとした、しかしふわふわの左腕を差し出す。
黒瀬 直:幸い手の周りは人間のものなので、物を持ったりする分には支障が無いのだ。
上理 士 :「フム。任サレタ」黒瀬さんから剃刀を受け取り、体毛の厚い部分から手慣れた様子で刈り取って行く。
黒瀬 直:「しかし君は、ずいぶんと物知りだね」
黒瀬 直:「私の交際関係など、そう触れ回っているものでもない」
黒瀬 直:「しばらくは誰にも気づかれなかったしな」
GM:男が女の身だしなみを整えている間、念の為にと少女が周辺を警戒する。
上理 士 :「アア、秘密二シタカッタラ申シ訳ナイナ...オレハコンナ姿ナモノデナ。支部デ襲撃ト戦闘ノ記録ヲ読ミ漁ルクライシカヤル事モナイ」
上理 士 :「鹿島四方幡デノ戦イモ知ッテイル。随分活躍シタソウダナ」
黒瀬 直:「その姿勢を悪く言うには向かん人間だ。いや、私は度が過ぎていると叱られるのだが」
黒瀬 直:「どうにか抑え込んだがね。黒幕を取り逃した事を活躍と呼ぶのはどうだ」
上理 士 :「...ソモ、N市デコレダケ戦闘ヲ継続デキテイルトイウコトハ、余程ノ戦闘巧者ダ」
黒瀬 直:「今の私たちのあり様を活躍と呼ぶに等しいだろう……ふむ」ゆさりと耳が揺れる。
上理 士 :「戦術ニハ撤退ト機見モ含マレル。知ラナイ訳ハアルマイ」
上理 士 :「俺タチノ一番ノ失敗ハ帰還不能二ナルコトダ」
上理 士 :「人員ノ損耗、仲間ノ心身ヘノ影響、与エル不利益ハ尽キンガ」
上理 士 :「親シイ人間トノ別レハ”ソレダケジャナイ”傷ヲ残スハズダ。違ウカ? 黒瀬」
黒瀬 直:「なるほど、よく勉強している」言って少女の形の女は、つるつるにされた腕を抜き。
黒瀬 直:「感心感心。偉い子だ」まだふかふかの右腕で、屈みこんだ巨漢の形の少年の、毛深い頭を優しく撫でる。
上理 士 :「ヨセ。トモカク...帰ッテコレタノガ、ソモソモ御ノ字トイウ話ダ...ヤメロ!アンタハ俺ノ母親カ!」
黒瀬 直:「血縁は関係あるまい。良い子は褒めるものだ」
黒瀬 直:なでなでもふもふ。
上理 士 :「...俺タチハ、失イナガラ戦ウシカナイ。ダガ、ソノ中デ結ベル縁ガアルノナラ」
上理 士 :「オレハソレヲ大切二シタイ。アンタトノ縁モソウダ、黒瀬」
黒瀬 直:「戦えば失う。しかしそれだけではなく、また戦闘のみが人生でもないか」
上理 士 :「ソレガUGNノイウロイスト言ウモノダロウ。アンタトノ間ニモ、アルンダ」
黒瀬 直:「私が言うと説得力を損ねるが、うん。よろしくやろう」
上理 士 :今度は、撫でられることを拒みはしない。彼女の弟と義妹の経歴を知っている。
黒瀬 直:「ところで私を子ども扱いしてやしないかね、きみ」
上理 士 :「ア...イヤ、ソンナコトハ...」
黒瀬 直:「まあ。別に構わんが……」
千鳥咲夜:「身支度は終わったか? ”デモンストレイト”、”マン・ウィズ・ア・ミッション”」
GM:と、獅子耳の少女が声をかけてきます。
黒瀬 直:「ああ、この通り……」
黒瀬 直:もふっ。剃った冬毛がすぐ元の長さまで伸びる。
黒瀬 直:「不毛、というやつだな」
上理 士 :「アア。今シガタ剃終ワッタ所、ダ......」黒瀬さんに剃刀を返す、が。
上理 士 :「.....行コウカ。手間ヲ取ラセテスマナイ、千鳥」
千鳥咲夜:「ああ、行こうか」
千鳥咲夜:「狩り(ハンティング)の時間だ」

GM:──────
GM:────
GM:──


GM:それではFS判定の2ラウンド目となります。
GM:あ
GM:粘土さんカスタムを宣言してませんでしたね。
GM:オートやメジャーで支援エフェクトを用いた場合
GM:支援された対象は、上限9が解除され上限10へと変更されます。
黒瀬 直:ほうほう
GM:なので黒瀬さんが支援を行えば、その時点で上理くんの判定上限は10となり
GM:進行度2を叩き出すことが可能となるのです!

GM:まあともあれ、まずはハプニングからいきましょう。
GM:今度はカムリさん、1d6してください。
上理 士 :あい!
上理 士 :1d6
DoubleCross : (1D6) → 1

GM:1:支部員など共通の知り合いに出くわす。GM・見学席等に知り合いのPCがいれば出演してもらうとよい
GM:ラウンド中の使用技能を≪意志≫に変更する。
GM:ともあれ、まずは判定してしまいましょう。
黒瀬 直:では上理くんに
黒瀬 直:《砂の加護》を使用。ダイス+6。黒瀬 直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:45->48)
上理 士 :では7dx+1でよござすんか
黒瀬 直:意志なんで固定値0にごつ
GM:ですね。ダイスを信じましょう
GM:あ、あと
GM:ジェネシフトしてもいいのよ
GM:※二人転はクライマックスで自動的に侵蝕率が100になるので
GM:※ジェネシフトしてダイスボーナスを稼ぐのは基本テクなのだ
上理 士 :ウオオ!!ジェネシフト!
上理 士 :何回まで、とかありましたっけ。
GM:マイナーアクションなので1回ですが
GM:増やせるダイス数に制限は確かなかったかと
GM:あ、失礼。一番高い能力値までのようです<最大数
上理 士 :じゃあ増やせるのは5d10か
上理 士 :とりあえずマイナーでジェネシフトします。
GM:はい
上理 士 :42+5d10
DoubleCross : (42+5D10) → 42+36[10,4,8,10,4] → 78

上理 士 :ハアハア
GM:おしい。でも+1ですね
GM:判定どうぞ。
上理 士 :いくぞッ
上理 士 :8dx
DoubleCross : (8R10[10]) → 9[1,1,2,2,6,7,7,9] → 9

上理 士 :財産点1使って10に!!
黒瀬 直:ばっちりだね
上理 士 :これで素寒貧じゃ
GM:危ない! いえあえてここはお見事といいましょう!

メイントピック PP 2/4→4/4

GM:ピッタリ進行度が4となりました。よってこのラウンド終了後、クライマックスフェイズへとノーペナで移行します。やったね。
上理 士 :危なかったです。しぬかと思いました
黒瀬 直:やったね
GM:十三支部担当区域外縁部
GM:同・朽ちたコンビニエンスストア。

GM:RC──ランツェ・カノーネの追跡を継続したあなた方は、
GM:同様の依頼を受けて別方面から探索を続けていたカスパール──橘誠司と合流しました。
黒瀬 直:「おや、橘くん」すっと手を上げる。耳がゆさっと揺れる。
橘 誠司:「あっ、黒瀬さ……」 聞き慣れた声を聞いて、振り返り
橘 誠司:「ん”っ」
黒瀬 直:だいぶ小さくなっている。髪は白くて眼は赤い。ふかふかだ。
上理 士 :「......任務ニ同行スル"MWAM"上理士ダ。ヨロシク頼ム、"カスパール"」気まずそうに。狼の姿が。
千鳥咲夜:「カスパールだな。十三支部の”夜を裂くモノ”千鳥咲夜だ。支援に感謝する」頭を下げる、獅子耳の少女。
橘 誠司:「ゲホッ、ゲホッ……あ、ご丁寧にどうも。十二支部の橘です、」
橘 誠司:ずらりと並んだ獣耳に面食らいながら、一礼。
黒瀬 直:「コードネーム通りの魔銃使いだ。腕利きのな」
橘 誠司:「はは、黒瀬さんに腕利きって言われると緊張するなあ。 凄いのは俺よりザミエルの方なんだけど」
橘 誠司:「事態はこっちでも把握してます。 ……しかしその様子、三人ともやられましたか」
黒瀬 直:「いや、そうでもない」見慣れた青年を見上げて。
上理 士 :「コノ二人ハソウダガ、俺ハ元カラダ」
黒瀬 直:「覚醒して以来、恒常的な獣化が発症していてな。お陰で苦労させている」
橘 誠司:「あっと……それは失礼。ごめんね、上理くん。で、良いかな」
上理 士 :「オマエハ大丈夫...ミタイダナ。毛ヲ剃ッタリスル必要モナサソウダ」
上理 士 :言って、自らの発言の威力に気づく。
上理 士 :「アッ」
橘 誠司:「毛を剃る」
黒瀬 直:「毛を剃ってもらった」
橘 誠司:くらり、と若干めまいを覚える。
上理 士 :「誤解ダ」
千鳥咲夜:「事実だろう?」
橘 誠司:「あのう、黒瀬さん? 黒瀬副支部長?」
黒瀬 直:「うむ。事実だ」
橘 誠司:「物騒じゃないので冗談じゃないのは分かります。いやそうではなく」
橘 誠司:「貴女その、なんですか。 もう真堂さんとこう、そういうご関係なわけでしょう」
黒瀬 直:「……?」
千鳥咲夜:「……?」
黒瀬 直:「恋人でなければしてはならぬ行為だったか?」
黒瀬 直:「橘くんは蒔絵くんの毛を……?」
橘 誠司:「恋人でやったらそれはそれで変態的ですけどね!?」
千鳥咲夜:「剃毛は、情愛にあたる行為なのか?」
橘 誠司:「やってませんよ!?やってませんからね!清い交際です!」
上理 士 :「アー、違ウンダ。コノ二人ニ説明サセタラ日ガ暮レル」
橘 誠司:「うん、上理君、なんとなく分かった……!いや黒瀬さんに関してはわかってたと言うべきだけども!」
上理 士 :「オ前、苦労サセラレテル口ダナ」
上理 士 :「聞ケ、橘。オレタチハソンナインモラルナ変態的行為ニ勤シンデイタワケジャナイ」
橘 誠司:「インモラルで変態的という認識を持ってくれてることにホッとしてる自分が居る」
上理 士 :「安心シロ。オレモホットシテイル」
千鳥咲夜:「……おかしなやつらだ?」そんな二人に首をかしげて
黒瀬 直:「失礼なことを言われているな。咲夜くん」
千鳥咲夜:「まったくだ」
橘 誠司:「はっはっは。 10以上年上の女性の情操教育で苦労する未来なんて想像してなかったよね」
橘 誠司:「まあえっと、なんですか。 二人共ですけど」
橘 誠司:女性陣に向き直り。
黒瀬 直:「うむ」
千鳥咲夜:「なんだ?」
橘 誠司:「こう……自分の大事な人がですね、自分以外の異性に肌を晒すのってどう思われます?」
黒瀬 直:「別に構わん」
千鳥咲夜:「非常時だからな」
橘 誠司:「わぁいバッサリ」
上理 士 :「何デ恋愛観ガラオウナンダ?」
黒瀬 直:「啓介の行いなれば、相応の理由あってのことだろう」
黒瀬 直:「私はその判断を認める」
千鳥咲夜:「十三もそうだな。そうしたからには、そうする理由があるはずだ」
千鳥咲夜:「ならば私が異論を挟むことではない」
黒瀬 直:「気が合うな、咲夜くん」
千鳥咲夜:「そのようだ、デモンストレイト」
橘 誠司:「まあ、仰るとおり非常時にそういうこと言ってる場合じゃないこともありますけども」
橘 誠司:「気にする人も居るし、周りもちょっと心配になるので。あんまり大声で言わないようにお願いします」
上理 士 :「諦メロ、橘」
上理 士 :「コイツラハ絶対...言ッテモヤル...」
橘 誠司:「俺達は諦める訳にもいかないのよ……身内だし、家の事とか考えないといけない立場だから……」
黒瀬 直:「あい分かった。事の次第については啓介に話し、改めるべきところは改めよう」
橘 誠司:「話しちゃうの!?いや、黙ってて後でばれるのもややこしいけど……!」
千鳥咲夜:「副支部長が支部長に包み隠さず報告をするのは当然のことだろう?」
上理 士 :「支部長クラスニ目ヲ付ケラレタクハナイナ...」
橘 誠司:「真堂さんなら分かってくれる……と思う、多分。なんかほんと、ご愁傷さまです、はい」
橘 誠司:視線に同情と謝意が交じる。
黒瀬 直:「しかしこの獣化現象はなかなかに興味深いな」
黒瀬 直:「秋たちに探らせた獣血の呪も、このような現象を引き起こしたが……」
黒瀬 直:「必ずや弾頭を確保し、第4支部に回したいところだ」
上理 士 :「ヤハリ第四カ.....」日馬支部長との苦い思い出がある。
橘 誠司:「確保したとして、使えるものですかね?」
千鳥咲夜:「ああ、確かに」
千鳥咲夜:「苦痛を与える訳でなし、理性を奪う訳でなし」
千鳥咲夜:「直接的な被害を与えると言うよりは、撹乱じみた性質のモノを感じるな──」
上理 士 :「妙ナ手ナノハ間違イナイ。迂遠スギル」
GM:耳をぴこぴこ、尻尾をふりふりとさせながら
黒瀬 直:「縮むのと獣化を分けて考える必要があるな」
黒瀬 直:「私たちはもとより、獣化促進のメカニズム」
黒瀬 直:「上理くんの症状緩和に寄与する可能性が少なからずあるからな」
上理 士 :「!」
黒瀬 直:「故にこそ、しっかりと確保したい」
上理 士 :「元ノ、身体ニ...」
橘 誠司:「……成程。そういう理由でか」
千鳥咲夜:「なるほど。慧眼だな。確かにキュマイラと何らかの関連性はありそうだ」
黒瀬 直:「獣血は古い遺物だったからな。応用に向かん」
橘 誠司:「分かりました、サンプルが残ってる間にとっ捕まえて、もらってきましょう」
黒瀬 直:「うむ。よろしく頼むぞ」
千鳥咲夜:「こちらでも可能な限り確保するよう手配しよう、それでいいか?」
上理 士 :「.......」この体になって出会えた縁が。この体を、治そうとしてくれている。
上理 士 :「アア。頼ム」だからこそ。戻って、人間の身体で礼を言いたい。
橘 誠司:「12の皆にはこっちから連絡しておきます。 っと、俺も同行しましょうか?」
黒瀬 直:「いや、ここは分かれるとしよう」
黒瀬 直:「こちらも中々感覚能力が冴えていてな」耳がぴくぴくと揺れる。
上理 士 :「ソウダナ。橘ハ能力的ニ、千鳥ト相性ガ良イ。オレノ見立テダ」
千鳥咲夜:「了解した。なら私はカスパールと組もう」
上理 士 :「アア...ソノ刀。UGNノ量産物デハナイナ」
上理 士 :「体軸モ重心モソウダ。剣士以外ニハ向クマイ」
上理 士 :「後方ヲ支援スル人材ガ必要ダロウ。ヨロシク頼ム、橘」
橘 誠司:「そんなの分かるんだ? すっごいなあ……」
千鳥咲夜:「──察したか。体奥にある『コレ』を感じ取れるとは」
上理 士 :「フ。コノ鼻ト耳ハ特別製デナ」
千鳥咲夜:「大したものだな、マン・ウィズ・ア・ミッション」
橘 誠司:「おっとと、感心してる場合じゃなかった。了解、そっちはお願いね、上理君」
千鳥咲夜:「頼んだぞ、デモンストレイト」
黒瀬 直:「うむ。そちらも抜かりなく」
上理 士 :「先輩ノ教エガ良インダヨ——了解シタ、任セロ」
橘 誠司:「黒瀬さんも気をつけて。 山月記みたいな羽目は嫌ですからね」
黒瀬 直:「ふむ。小さなウサギになってしまうか」
黒瀬 直:「面白くはあるが、そういう訳にもいかんな。往くぞ上理くん」
黒瀬 直:やけに軽やかな足取りでその場を後にする。
上理 士 :「大丈夫ダ。黒瀬ハ自尊心ナドデ戦ウヤツジャアナイ、ソウダロ?橘」
上理 士 :同じくそう言い残して、黒瀬さんの後に付いて行く。
橘 誠司:「……ふぅ」
橘 誠司:2人が去ったのを確認し、1つため息をつき
橘 誠司:「えっとですね、千鳥さん。 実はちょっと、黙っていたことがありまして」
千鳥咲夜:「ん?」
橘 誠司:「今回の件、俺も無関係ではないと言うかなんというか」
橘 誠司:「俺は無事なんだけど……俺『たち』がねえ」
橘 誠司:ポンポン、と懐を叩く。
千鳥咲夜:「ふむ──」その懐に目をやる。
ザミエル:現れる少女の幻。 ”カスパール”の相棒、魔銃ザミエルの幻影。
ザミエル:──猫のしっぽ付き。
ザミエル:一瞬だけ不機嫌そうに姿を表し、すぐに消える。
橘 誠司:「……とまあ、こういうことでして」
橘 誠司:「身内に恥は知られたくないから黙ってろー、って。ごめんね」
千鳥咲夜:「なるほど」
橘 誠司:「巻き込まれた位置とかはこれからデータ送る。戦闘も問題ないからご心配なく」
橘 誠司:「そういうわけで、相棒のためにもよろしくお願いします。それとこの件は内密で1つ」
千鳥咲夜:「了解だ。支障がないならばこちらに問題はない。それにまあ──」
千鳥咲夜:「尻尾だけならば、大事な人に剃ってもらう必要はないだろうからな」
橘 誠司:「やりませんっ!」

GM:シーンエンド

GM:ロイス操作、購入判定が可能です。
GM:このシーン後、クライマックスバトルです。
上理 士 :橘誠司:〇信頼/同情
黒瀬 直:後輩:千鳥咲夜/P親近感〇:N私に親近感覚えられるの駄目なやつだぞ
黒瀬 直:購入は不要!
上理 士 :同じく購入不要。

GM:では──

クライマックス Keep your tail up.

GM:■クライマックスフェイズ/シーン01
GM:「Keep your tail up.」
GM:シーンPC:黒瀬直&上理士
GM:※決戦です!
GM:※侵食率を上げてください

黒瀬 直:黒瀬 直の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:48->52)
上理 士 :78+1d10
DoubleCross : (78+1D10) → 78+4[4] → 82

GM:十三支部担当区域外縁部
GM:同・打ち捨てられた廃レストラン
GM:黒瀬直(兎)の鋭敏な感覚は
GM:この施設に先に戦ったFHエージェントが居ることを突き止めました。
GM:そして──
ランツェカノーネ:「……なんかこの区域って、廃なんたらばかりじゃないですか?」
GM:調理場の奥に標的──ランツェ・カノーネの姿を確認します。
黒瀬 直:「理由を教えてやろう、ここは第13地区だ」
上理 士 :「当タリハコッチカ。リベンジ良イカ?」
ランツェカノーネ:「あー、知ってはいますよ。色々ウチも今動いて──っとこいつぁ内緒だった」
GM:ぴょんっと、調理台から降りてくる。
ランツェカノーネ:「いまのは聞かなかったことに──ってのは無理ですかね?」
黒瀬 直:「FHの活動は少なめだったが、ここにも手が回ってきたか」
黒瀬 直:「……と、感心したのでそういうわけにもいかん」
上理 士 :「無理ダナ。ドノ道オ前ハ死ヌ。今ココデ」
黒瀬 直:「この耳は実に良いしね」
ランツェカノーネ:「まいったなそりゃ。逃げるのもちっと無理くせえし──」
GM:はぁ──っと大きなため息。
ランツェカノーネ:「しゃーねーなー、死にたくないから、死ぬ気で殺すとしますかね──っと」
GM:懐からグレネードランチャーを取り出し、ハンドガンのように軽快に振り回す。
黒瀬 直:「さて、MWAM」くん、と前傾姿勢をとる。
黒瀬 直:「とにもかくにも、死なないことだ」
上理 士 :「ソウダナ、デモン・ストレイト」こちらも前傾。血爪を構える。
上理 士 :「オマエニハ、庇ッテ貰ッタ恩ガアル。セイゼイ足掻クサ」
ランツェカノーネ:「んじゃ狩られてくれますかい、ウサギちゃん、オオカミさん?」
GM狩人(銃を持ったジャーム)が、獰猛に、嗤った。
GM:衝動判定 目標値は9!
GM:まずは判定だけを行い、侵蝕率の上昇はちょっとお待ち下さい。
黒瀬 直:《砂の加護》を使用。ダイス+6。黒瀬 直の侵蝕率を+3した(侵蝕率:52->55)
黒瀬 直:7dx+2>=9
DoubleCross : (7R10+2[10]>=9) → 9[2,2,2,5,8,9,9]+2 → 11 → 成功

上理 士 :2dx>-9
上理 士 :2dx>=9
DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 10[7,10]+4[4] → 14 → 成功

GM:おのれ獲物の分際で!w
GM:お二人共成功、暴走せず

GM:そして本来であれば2d10の侵蝕率上昇となりますが、ここで二人転独特の効果《ワンナイト・フィーバー》が発動します。
GM:これは衝動判定時の侵蝕率増加効果を、+2d10ではなく「100にする」へと選択変更できる効果となります。
GM:この効果を適応した場合、戦闘終了時に自動的に侵蝕率が-50されます、やったね!
上理 士 :当然...100に!
黒瀬 直:黒瀬 直の侵蝕率を+45した(侵蝕率:55->100)
黒瀬 直:受けていきます
上理 士 :こちらも変更完了。
GM:了解しました。

GM:では戦闘ラウンドへと移行します。
GM:エンゲージ説明。

▼エンゲージ
(ランツェカノーネ[8])
   10m
(黒瀬[9]、上理[5])
[]内は行動値

GM:広い調理場だね!

GM:説明終わり。

GM:ラウンド1

GM:セットアップフェイズ!
黒瀬 直:なし!
GM:こちらは加速装置!
GM:イニシアチブが8から14へと変更されます。

▼エンゲージ
(ランツェカノーネ[14])
   10m
(黒瀬[9]、上理[5])
[]内は行動値

上理 士 :ターゲットロック+攻性変色 対象はカノーネに
上理 士 :攻撃力を+32。
GM:すごい数値だ(汗)
上理 士 :暴走を受けます!

GM:ではイニシアチブ 14のRCから
GM:マイナーアクションで《ポルターガイスト》インプラントミサイルを破壊して攻撃力を+12
GM:メジャーで≪コンセントレイト:オルクス≫+≪空間歪曲射撃≫+≪要の陣形≫+≪アームズリンク≫+≪雷光撃≫+≪MAXボルテージ≫
GM:ドッジダイス-2個 ガード値-5 +32ダメージの 対象3体 射程視界
GM:妨害は無さそうなので判定行きます。対象は黒瀬さんと上理くんとそこら辺りに転がってた寸胴鍋!
黒瀬 直:な、鍋!
GM:10dx7
DoubleCross : (10R10[7]) → 10[3,4,4,4,4,5,6,8,8,10]+10[4,5,7]+10[10]+4[4] → 34

黒瀬 直:3dx>=34 ドッジ
DoubleCross : (3R10[10]>=34) → 9[3,6,9] → 9 → 失敗

上理 士 :どのみちリア不!素受けします!ダメージください。
GM:《妖精の手》
GM:最後の4を10として 40からリスタート
GM:1dx7+40
DoubleCross : (1R10+40[7]) → 10[7]+10[10]+4[4]+40 → 64

黒瀬 直:跳ねるねえ
GM:最終達成値64!
GM:ダメージ行きます。
GM:7d10+32
DoubleCross : (7D10+32) → 40[5,6,10,1,8,3,7]+32 → 72

上理 士 :オギャ...
黒瀬 直:戦闘不能。標的:ランツェ・カノーネ/P有為:N脅威〇 でロイスを取得してタイタス昇華。復活。
上理 士 :戦闘不能。同じくカノーネにロイスを取得し、即タイタス化。復活します。
GM:器用に腰だめにしたグレネードランチャーを構えて──
ランツェカノーネ:「おらおらおらおらぁっ!」
GM:──ありえない、ファニングショットによる榴弾三連射!
GM:爆発! 爆発! 爆発!
GM:連鎖して起きた爆発が、あなた達の身体と朽ちた調理器具を吹き飛ばします。
上理 士 :「(擲弾火器のファニング!?構造上不可能なはずだが——くそ、考えている時間が惜しい!)」
黒瀬 直:「く、むぅ……!」黄金に輝く盾を瞬時に形成、爆風を凌ぐが。
黒瀬 直:この身は軽く、盾も小さい。強烈な衝撃に弾き飛ばされる。
上理 士 :戦場の二次被害の最大原因は爆風である。様々な鉄や木の破片が、殺人的な速度で降り注ぐ。
上理 士 :「(血の盾も、この高温下では意味がないか)」再生に任せながら、次の攻撃に備えるが。
ランツェカノーネ:「へへ、結構やれるじゃないっすか、オレも?」戦果を見届け、口角を歪めて嗤う。
上理 士 :「強イナ、コイツ。厄介ナ場所ニ厄介ナ武器ヲ持チ込ンデイル」
GM:では次のイニシアチブ 9の黒瀬さんの行動です。
黒瀬 直:マイナーでホローポイント弾使用。攻撃力+3
黒瀬 直:メジャーでコンボ【金光一閃】《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》《砂の加護》《砂塵霊》侵食値+11。対象はランツェ・カノーネ。
黒瀬 直:14dx7+10
DoubleCross : (14R10+10[7]) → 10[1,3,3,4,4,4,5,7,7,7,8,10,10,10]+10[2,5,6,8,8,10,10]+10[7,7,8,10]+10[2,3,3,10]+1[1]+10 → 51

GM:ガード、じゃい!
黒瀬 直:38+6d10 装甲無視
DoubleCross : (38+6D10) → 38+33[5,5,6,9,5,3] → 71

黒瀬 直:黒瀬 直の侵蝕率を+11した(侵蝕率:100->111)
GM:《磁力結界》
GM:71-2d10
DoubleCross : (71-2D10) → 71-16[8,8] → 55

GM:お、けっこう減った。
GM:でもまだ生きています。半分くらい千切れた
黒瀬 直:「狩人の殺し間に身体2つで入るのは、うむ。実に心もとないな」
黒瀬 直:「だからひっくり返す」
黒瀬 直:いつもより小さく作った?否。
黒瀬 直:ごく当たり前の事実として、黒瀬直はそのようなへまを犯さない。そうしてしまうならば庇いだてなどしない。
黒瀬 直:わざわざ脆く、薄く作ったのだ。砕けて、散らせるために。
黒瀬 直:閉鎖空間にてまき散らされた無数の破片。その一つ一つがこの操作圏内。私の鏃。
黒瀬 直:その手にきらりと浮かびあがる、黄金の金属弓。
上理 士 :「器物使イニ、閉所デ立チ向カッタノガ間違イダッタナ」
上理 士 :「頼ムゾ。黒瀬」
黒瀬 直:「二の矢は任せた」
黒瀬 直:ぶうん 弓弦を弾いて鳴弦響けば、それに応じて室内全域から放たれる黄金の矢玉。
ランツェカノーネ:「んなっ!?」
GM:気づいた時には、すでに遅い。
黒瀬 直:金光引いて、ランツェカノーネの体中に突き刺さる。
黒瀬 直:「狩りの時間だ」
ランツェカノーネ:「ぐっがぁ──はぁ──!」
GM:全身針鼠とされるランツェ・カノーネ。
GM:しかしまだ、とどめには至っていない。

GM:イニシアチブ 5の上理くん!
上理 士 :マイナー。≪ハンティングスタイル≫でカノーネにエンゲージ。
上理 士 :≪完全獣化≫で肉体ダイス+4D、破壊の爪で攻撃力+10。

▼エンゲージ
(上理[5]、ランツェカノーネ[14])
   10m
(黒瀬[9])
[]内は行動値

GM:マイナーでハンティングスタイル&完全獣化&破壊の爪 了解。
上理 士 :メジャー。コンボ【Dead End IN BIG-N city】≪コンセ:ブラム=ストーカー≫+≪渇きの主≫ 装甲無視
上理 士 :ヒット時HP8回復。判定行きます。
GM:どうぞー
上理 士 :12dx7+1
DoubleCross : (12R10+1[7]) → 10[1,2,2,2,4,4,6,6,9,9,10,10]+10[1,5,9,9]+6[5,6]+1 → 27

GM:これは……
GM:ワンちゃんドッジ!
GM:6dx10
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[1,1,3,5,10,10]+10[4,10]+7[7] → 27

GM:……うせやろ(汗)
黒瀬 直:わ……ワンちゃん!
上理 士 :ロイス切るにきまってんだろこんなの!
上理 士 :黒瀬直のロイスをタイタス昇華。判定値に+1d10。
上理 士 :27+1d10
DoubleCross : (27+1D10) → 27+7[7] → 34

上理 士 :よし!危ない!
GM:命中! ダメージどうぞ
上理 士 :4d10+42
DoubleCross : (4D10+42) → 16[3,2,7,4]+42 → 58

GM:大丈夫。お釣りが20くらいきて戦闘不能。復活もありません。演出どうぞー
上理 士 :了解!
上理 士 :「黒瀬。破片ヲ借リルゾ」
上理 士 :踏み出す。同時に、先の攻防で撒き散らされた破片を血爪で巻き上げる。目くらましに。
上理 士 :瞬時。爪を大きく伸ばして回転。散らかったカトラリーや瓦礫、銀製の食器を次々と取り込みながら、敵に接近して行く。
上理 士 :「瓦礫一ツ一ツガ切削材ダ。無駄ニ起コシタ爆発ガ仇トナッタナ」
ランツェカノーネ:「ちぃっ!」
上理 士 :殺刃の血塵旋風の中、上理士は呟き、そして。
GM:最初の交戦時と同じく、その姿を見失って──
上理 士 :「逃ガサン」血風が爆ぜる。
上理 士 :大量の血液が霧となり、ランツェカノーネの目を隠す。
上理 士 :「終ワリダ」声が、上空から聞こえた。
ランツェカノーネ:「させ──っかよ!」
GM:かすかな空気の流れから判断し、その銃口を上へと向けて──
上理 士 :「上ダト思ウカ?」
上理 士 :ぬ る り
ランツェカノーネ:「!」
上理 士 :本物の狼の如く四足より這う、紅蓮の獣が。
上理 士 :血の大爪で、狩人に狩りの終わりを告げる。
上理 士 :ど、ずん。
黒瀬 直:「お見事」
ランツェカノーネ:「ごふっ──」
GM:身体に突き刺さった、鋭い狼の爪牙を確認したジャームが。
ランツェカノーネ:「へ……へへ……」
GM:力なく、声を上げる。
GM:ぞくっと、上理士の背筋に、怖気が走る。が──
ランツェカノーネ:「これにて──お終いってことで?」
GM:そして男は嘲ったような笑みを浮かべ──
GM:カッ──!
GM:体内から閃光を迸らせ、爆発四散します。
GM:直近に居た、あなたを巻き込んで。
GM:Eロイス《怨念の一打》が使用されました。
上理 士 :「見事ダ」避けようもない。暴走中のレネゲイドは、はなから回避に費やす制御性を有していない。
上理 士 :だが。
上理 士 :58ダメージでそのまま落ちて、村雨士門のロイスをタイタス昇華して復活。
上理 士 :残りロイス2個。
上理 士 :近くにあった食器棚を血の鞭で引き寄せ、束の間盾にしている。上理士のオーヴァードとしての核に、その怨念の一打は届かない。
上理 士 :そして——その棚は、黒瀬直の射撃の衝撃によって、まるで図られたかのように配置されたものだ。
上理 士 :「見事ダ、黒瀬直」
黒瀬 直:「どうも。上理士」
黒瀬 直:「目鼻が効くから、これで十分と思っていたよ」
上理 士 :「フ。戦闘中ニ声ヲ掛ケレバ悟ラレルカ。全ク意地ガ悪イ」
黒瀬 直:「信頼といってもらいたいな」
黒瀬 直:「人と人が結ぶ絆、というものだ」
上理 士 :「......ハ!同ジコトヲソノママ返サレタカ」
上理 士 :「アンタニハ叶ワンナ、黒瀬"サン"」
上理 士 :そう言って、黒瀬直に拳を向ける。
上理 士 :「村雨トハイツモ、コウシテイタカラナ。信頼シテクレルナラ受ケ取ッテクレルダロウ?」
黒瀬 直:「年季が違う。追いついて欲しいとは思わんがね」
黒瀬 直:「とはいえ一人と一人、目鼻に手足の数も同じ」
黒瀬 直:「故にこうして対等というわけだ。これからもよろしく頼む」
黒瀬 直:こつんと上向きに返された手は、実に小さく。
黒瀬 直:しかししっかりと押し返すものであった。

GM:バックトラック

GM:ワンナイトフィーバーの効果で侵蝕率がそれぞれ-50
GM:よって帰還確定!
黒瀬 直:いえーい
上理 士 :ウオー!
GM:経験点は固定の5にEロイスの+1を加えて、6点ずつ
GM:GMは12/3にて4点ゲットします!


エンディング Goodbye ears.

GM:シーンPC:上理士&黒瀬直
GM:※エンディングです

上理 士 :上理士の自室。彼のフェイバリットであるオオカミ頭のバンドのポスターや、そう高価ではないギター。毛を取るための粘着ローラー。
上理 士 :それらが散在する、いかにも男子の部屋と言った散らかりようである。
上理 士 :だが。
上理 士 :「......何デイル? 黒瀬サン」
上理 士 :人を招けぬこの部屋に、人が来ている。
上理 士 :何とか毛の掃除はして、二人分のスペースは確保したが...それでも、急な来訪だったことに変わりはない。
黒瀬 直:「人は情報や知識に触れることで、多くを我がものとできる」
上理 士 :「ソウダナ」
黒瀬 直:いまだ小さめなうさぎのままの女は、やはり変わらず静かに語る。
黒瀬 直:「それでも、この身で体験せねば得られぬものは多い」
上理 士 :「ソウダナ」
黒瀬 直:「故に上理くんの現状を追跡してみたわけだ」
上理 士 :「何デソウナル?」
上理 士 :ため息をつく。
黒瀬 直:「今はわたしも身を隠さねばならんしな」耳をひょいひょいと摘まむ。
黒瀬 直:「たとえば任務終了後、支部へ帰還する際にはどのような境遇か」
黒瀬 直:「窮屈な思いをさせているだろうと思ってな。改善できるとも限らんが」
黒瀬 直:「近い状態に陥ったのだ、近い目線で見ることもできるだろう?」
上理 士 :「アー、マア...アンタハソウ言ウ気遣イモ出来ルンダッタナ」
上理 士 :「心配ナイ。御覧ノ通リ楽シクヤッテルヨ」
上理 士 :「コレデモ元ノ部屋ヨリハ広インダ。ズット」
黒瀬 直:「うむ。私の戦闘能力以外を酷く下に見積もっていることと、それなりに充実した暮らしをしているのは分かった」
黒瀬 直:「お、耳がだいぶぐらついてきたな。その内取れそうだ」
上理 士 :「グロイヨ!見セナイデ良イカラ!」
黒瀬 直:「おそらくぽろっと零れ落ちる。ちゃんと片づけるから心配は無用だ」
上理 士 :「嫌ナモン見チャッタ...アー、マア...黒瀬サンノ戦闘以外ガアレナノハ、否定シナイ」
上理 士 :「ダッテソウダロ。髪モメイドニヤラセテルンジャ、常識的ニ考エテ」
上理 士 :「味噌汁作レル?」
黒瀬 直:「恵まれた環境に生まれたことの自覚はあるよ」
黒瀬 直:「作ったことはないな」
上理 士 :「ソッカ。作ッタコトナインジャ、仕方ナイヨナ」
黒瀬 直:「故に己の出来ることで人に報いたいとは思う」
上理 士 :「立派ダナ、アンタハ...」
黒瀬 直:「専ら暴力で、となるのだがね。情けないことに」
上理 士 :「...ソノ暴力カラ見テ」
上理 士 :少し表情を険しくする。
上理 士 :「俺ノ戦イ振リ」
上理 士 :「ソレヲ聞キタイ。アンタハ古強者ダ」
黒瀬 直:「ふむ、そうだな」
上理 士 :「モット、強クナラナキャナラナインダオレハ。マスターエージェントモ倒セル位ニ」
黒瀬 直:「よく工夫しているな。経歴に比しては驚異的だ」
上理 士 :「......良ク解ラナイ武器トカ、運命ヲドウコウスル力トカ、ソウイウノハ俺ニハナインダ」
上理 士 :「ソウスルシカナカッタ。先輩ト後輩ニ恵マレタダケデ、一杯一杯ダッタヨ。オレハ」
黒瀬 直:「ふむ。君が異能をもってして操作できるのは、確かに己の肉体のみだな」
黒瀬 直:「血流、筋骨、知覚、最も行使しているのは頭脳か」
黒瀬 直:「その戦歴とその症例で、これだけ工夫を凝らしているのは実に驚異的だ」
上理 士 :「......言葉ニヨル揺サブリモ、意思疎通ガ叶ウナラ十分ニ有効ナ手段ダ」
黒瀬 直:「特筆的(ディスクリプト)に届かずとも、強烈な個性だと言えよう」
上理 士 :「!」
黒瀬 直:「だけど、君が扱える手札はそれだけではない」
上理 士 :「......」
黒瀬 直:「或いは、故にかもしれんが」
上理 士 :「俺ノ、手札?」
黒瀬 直:「オーヴァードの条件はレネゲイドの発現だ」
黒瀬 直:「だが我々の武器は異能のみならず」
黒瀬 直:「オーヴァードをエージェントたらしめるのは、その知性ともう1つ」
上理 士 :「......心カ?」
黒瀬 直:「少し足りないかな」
上理 士 :「ム」
黒瀬 直:「一つ足りない。二つあって初めて生まれるものだ」
上理 士 :「降参ダ。サッパリ解ラン」
黒瀬 直:「なに、簡単なことだ、当たり前のことさ」
黒瀬 直:「心と心の間に生まれるもの、つまりは絆よ」
上理 士 :「アア...ソウカ。ソレモ、ソウダナ」
黒瀬 直:「君はそれを掴むのが、実に上手いだろうと思った」
黒瀬 直:「優れた知性と確かな絆は、チームを強くする」
上理 士 :「(あのとき。黒瀬直と交流していなければ)」
上理 士 :「(俺はあの射撃の意図に、気づけただろうか。いや)」
黒瀬 直:「多くのオーヴァードを調べ上げ、貪欲に自らの財産とする。司令塔への適性があるぞ」
上理 士 :「良イノカナ。俺ナンカガ、胸ヲ張ッテモ」
黒瀬 直:「マスターエージェントなどというろくでなしどもに、独力で勝てるようになってはいかんしな……」
黒瀬 直:「私は見込みがあると思っている」
上理 士 :「今日ハ...エージェントニナッテ、一番幸セナ日カモ知レナイナ」牙を剥きだして笑う。
上理 士 :「助けられなかった人がいるんだ」
上理 士 :いつしか、人間の声に。
上理 士 :「イリーガルの鼎と、第四の日馬支部長と、やったんだけど...俺、全然だめで」
上理 士 :「間に合いたかったんだ。取りこぼしたくなかった。アンタみたいに強くなれば、そうあれるのかって。そう思ってた」
上理 士 :「でも...多分、違うな。黒瀬さんと俺は、似てるのかもな」
黒瀬 直:「どうかな。その傷は多くの者が抱えているようにも思う」
黒瀬 直:「だからこそ、私たちは共に戦えるのだともね」
上理 士 :「.....」狼の手で、目を拭う。
上理 士 :「アンタノ傷ハ、治リソウカ?」
黒瀬 直:「ずいぶん長く、治す気は無かった」
黒瀬 直:「今ではそうでもないが、一生治らないとも思っている」
黒瀬 直:「それでも、前を向いていられるものだよ。慣れでも諦めでもなく、受け入れて」
上理 士 :「ソウカ。傷ヲ一緒ニ支エテクレル人ニ、アンタハ出会ッタンダッケナ」
上理 士 :もう一度だけ目を拭い、立つ。
黒瀬 直:「うむ。そういう具合になるまではどんどん甘えて良いぞ」
黒瀬 直:「私のような変人とかにな」立ち上がった彼を、にやりと笑いながら見上げる。
上理 士 :「止メトクヨ。コッチニモ、冷ヤカシテクレル奴ガイル」こちらも笑う。
上理 士 :「良カッタラ、味噌汁ノ造リ方デモ教エルヨ。アンタ筋ハ悪クナサソウダ、器用ダシ」
黒瀬 直:「良いな、君に舐められる理由が1つ減る」
黒瀬 直:「……と思ったが、しばし待て」部屋の外へ出てゆこうとする。
上理 士 :「ム。ドコニ行ク?」
黒瀬 直:「うむ。散らかしては良くないと思ってな」くるりと首だけ見返して。
黒瀬 直:「冬毛が抜けそうだ。一気に全部」
上理 士 :「ア!?」
黒瀬 直:「なに、瞬時に衣服を生成するので問題ない」ガチャリ
上理 士 :「チョッ...チョット待テ!ソンナニ早イノカ!?問題シカナクナイカ!?」
上理 士 :慌てふためきながら、後ろを向いて。
上理 士 :それでも...ちょっとした幸せを運んできてくれた兎のことを想いながら、
上理 士 :狼の顔で、微か笑った。

GM:一夜二人転──黒瀬直と上理士の場合
GM:これにて全行程終了となります、おつかれさまでしたー
上理 士 :おつかれさまでした!粘土さんやっぱ上手いネ...
黒瀬 直:ありがとうございました。カムリさんも流石……
GM:粘土さんもカムリさんもお上手だった
GM:すげいぜ
GM:表はこれで終了! あとは見学でだべりましょう。
黒瀬 直:MAOさんもすごく良い感じのシチュエーション配置でしたね
黒瀬 直:OK!
上理 士 :ウス!MAOさんも神の進行だったのだ