二律背反カタストロフィ


PC1:“灯焔(イグニス)正木 真希(まさき まき)(キャラシート)PL:切子圭
PC2:“ウェザーメイカー”朝倉 輝晃(アサクラ テルアキ)(キャラシート)PL:サムトー
PC3:“小さな小さな魔女(L・L・ウィッチ)/運命の魔女”御門 咲綾(みかど さあや)(キャラシート)PL:明寝マン
PC4:“El Monstruo(エル モンストルオ)伏見(ふしみ) カイト(キャラシート)PL:ゆげたろ
PC5:“ピカドール”牛ノ戸 舞莉(うしのと まり)(キャラシート)PL:ナケミン
GM:鳩麦

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ

GM:では定刻になりましたので
GM:『二律背反カタストロフィ』
GM:始めていきたいと思います。よろしくお願いします
朝倉 輝晃:よろしくお願いします!
牛ノ戸舞莉:よろしくお願いします!
御門咲綾:よろしくお願いします!
伏見カイト:よろしくおねがいしまっす!
正木真希:よろしくお願いします!
GM:押忍!では、まずはトレーラーから!

【トレーラー】

一方は、果てを求めた。
穴の開いた容器に水を貯めるように、知を食み、既知を咀嚼し、未知に舌鼓を打って
満ち足りることの無い欲求に、意志という名の笹舟を浮かべる。

一方は、安穏を求めた。
穴の開いた容器に手を添えるように、知を食み、既知を語らい、未知に二の足を踏んで
満ち足りることの無い欲求に、意志という名の蓋を被せる。

心の形は様々だ。
何が正しい在り方なのか、
神は答えを定めていない。
分かる事があるとすれば、
黙っていても星は巡るという事、そして
自ら歩を進めねば
望む場所には辿り着けぬという事だ。

ダブルクロス the 3rd edition
『二律背反カタストロフィ』

「君はさ」
「1+1の答えってなんだと思う?」

ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉


GM:では、PC番号順に自己紹介やっていきましょう
GM:まずはPC1:正木さん
GMキャラシート
GM:どうぞ!
正木真希:はーい!
正木真希:正木真希(まさきまき)です! コードネームは灯焔(イグニス)
正木真希:17歳のUGNチルドレン!
正木真希:元々はただの一般人で高校生をやっていましたが
正木真希:覚醒した時に暴走、サラマンダーシンドロームの力で周囲を燃やしてしまい、自分で日常を壊してしまったのです。
正木真希:そんな時、事態収拾に来たUGNに拾われてチルドレンになりました、新人です!
正木真希:今は兎に角、前しか見ず突き進むのをモットーに、ひたすらお仕事を頑張ってます。
GM:フレッシュ!
正木真希:フレッシュです! 性格的にも明るく前向きにあろうと決めてます!
GM:人の目が前についてるのはよぉ…つまりそういう事だよな!
GM:良い事よ
正木真希:能力はサラマンダーシンドロームの燃焼特化。
正木真希:自分の身体や魂、感情から何まで燃やして炎に変えて叩きつける近~中距離アタッカーです。
GM:シンプルイズベスト!
正木真希:データ的にはほど良く武器を使いつつサラマンダーの強いエフェクトで叩く、装甲無視もできるよ! あとバディムもあります。
GM:素晴らしい器用さだ
正木真希:そんな感じの子です、よろしくお願いします!!
GM:押忍!新天地で頑張ってくれ!
GM:そんな元気娘のハンドアウトはこちら!

PC1:"灯焔(イグニス)"正木 真希(PL:切子圭)

シナリオロイス:"(にのまえ)"葛西 拳士郎

君は新しくK市支部に配属されたUGNチルドレンだ。
配属から数週間、この支部での生活にも慣れ始めたある日の昼下がり、君は支部長である葛西拳士郎に呼び出された。
しばしの談笑の後、葛西は君に一枚のメモ用紙を手渡してきた。
「別に含みも何も無いから、好きに答えてくれていいよ。」
その紙には、走り書きで「1+1=」とだけ記されていた。


GM:おっさんと喋ってください、以上!
正木真希:わーい、喋るー!
GM:時系列的には、正木さんのOPが一番最後になります
GM:そのまま合流に繋がる感じです。よろしくお願いします
正木真希:よろしくお願いします!
GM:OK!では次!
GM:PC2:朝倉君
GMキャラシート
GM:どうぞ!
朝倉 輝晃:はーい!
朝倉 輝晃:朝倉輝晃(アサクラ テルアキ)、(自称)エリートUGNチルドレンです。
朝倉 輝晃:気軽にテルテルと呼んでいただければ喜んでワンワン鳴きます。テルテル言うな!
朝倉 輝晃:昔は臆病でこれといった取り柄のない典型的落ちこぼれだったのですが、
朝倉 輝晃:一念発起してUGNが開発した疑似遺産との適合試験を受けて以来覚醒!
朝倉 輝晃:今ではそれなりに腕の立つ使いやすいコマとして便利使いされています。
GM:随分久し振りね…テルテル
朝倉 輝晃:一緒にマリオして以来かな……会うのは……
朝倉 輝晃:巷では「あの疑似遺産、ただの偽薬だったらしいよ」という悪質な噂もありますが、そんなことあるわけないね!
GM:プラシーボなんてなかった
朝倉 輝晃:実際効果が出てるんだから偽物なわけないじゃん!
朝倉 輝晃:自分をスーパーエリートと言ってはばからないお調子者、かわいい女の子が大好き
朝倉 輝晃:またエリートなので、当然想定外の事態には弱いです。
朝倉 輝晃:根っこは小心者なので適度におもちゃとしてかわいがっていただければと思います
GM:へっぽこエリート!
朝倉 輝晃:性能としては攻撃力、行動値、範囲攻撃、カバーリング、達成値支援などを一通り揃えた上で燃費も程々のバランス型
朝倉 輝晃:どこをとっても専門家には及ばないレベルなので、うまいこと隙間産業をやっていくつもりです
GM:エリートじゃねぇかよ!!
朝倉 輝晃:だからエリートっつってんじゃん!
朝倉 輝晃:ところで何故かDロイスが遺産継承者ではありません。これはいったい……?
GM:え‥怖
朝倉 輝晃:表示のバグかな……はやく直してもらわなきゃ
朝倉 輝晃:どんな事件かしらないけど俺に任せとけば大丈夫! でも不安だから誰か一緒についてきて!よろしくお願いします
GM:押忍!そんなスーパーエリートのハンドアウトはこちら!
GM:…じゃなかった
GM:共通ハンドアウトなので、先にPC3の自己紹介もやってもらいましょう
GM:PC3:御門さん
GMキャラシート
御門咲綾:はい~
GM:お願いします!
御門咲綾:御門咲綾(みかどさあや) 16歳の高校生にしてつい最近覚醒した新人オーヴァードです
御門咲綾:とある事件に巻き込まれ、特殊なレネゲイドアイテムによる至近距離からの重度の感染の末、覚醒しました、たいへんでした……
GM:大変な事件だったね…
御門咲綾:薄幸な雰囲気と引込み思案な性格ですが、一度決めた事の為に頑張ろうと日夜訓練に励んでいます
GM:努力家で大変すばらしい
御門咲綾:精神的にはほぼ一般人並み、普通の子です
御門咲綾:能力はオルクス/ソラリスシンドロームの予知、運命改変……といっても、少しだけ良い方向へと向ける程度の軽いもの
GM:古今東西ヒロインの祈りは力を持つものだからな…
御門咲綾:データ的には何か……こう……
御門咲綾:変な動きをします
御門咲綾:(アクセルを使ったり打ち消したり
御門咲綾:それ以外はだいたい標準的なバッファーです!よろしくお願いします!
GM:見せてみろよ…変な動きを…
GM:そんなスーパーエリートと薄幸系ヒロインのハンドアウトはこちら

PC2:"ウェザーメイカー"朝倉 輝晃(PL:サムトー)
PC3:"小さな小さな魔女(L・L・ウィッチ)/運命の魔女"御門 咲綾(PL:明寝マン)

シナリオロイス:"ライズオーバー"千堂 那由多

君達は〈任意の期間〉前、 K市支部に配属されたUGNチルドレンだ。
今日も今日とて訓練に励んでいた君達は、同支部のエージェントである千堂那由多から「手伝って欲しい事がある」と告げられる。
言われるがままに作業着を着て向かった先は、市内にあるイベントホール。目的は電気設備の点検、そして先日当施設で目撃されたという「謎の影」の調査。
──そして、施設内を探索していた君達は、天井裏を駆け回る無数の小さな足音を聞く。


GM:二人でエージェントに付き添って下さい
朝倉 輝晃:えっなに足音って……幽霊……?
御門咲綾:が、がんばります……!
GM:一体何が起きるというのか…君達の目で確かめてみよ!
朝倉 輝晃:頑張っちゃうの!じゃあ俺も頑張らないとじゃん!
朝倉 輝晃:やってやろうじゃねえかよ!
御門咲綾:おー!!
GM:頑張れ若人!では次!
GM:PC4:カイト君
GMキャラシート
GM:お願いします!
伏見カイト:おす!
伏見カイト:伏見カイト。元孤児、拾ってくれたプロレス団体が家族な高校生レスラーです。
伏見カイト:家族である団体を支える為に兼業でUGNイリーガルとして任務をこなしつつ精一杯生きてます。
GM:デカ過ぎんだろ…
伏見カイト:慣れ親しんだ街を離れて、新たな場所で戦うことを決めました。武者修行ですね。
伏見カイト:性格は基本的に真面目で誠実、竹を割ったような男とは友人の談。
伏見カイト:シンドロームはキュマイラ/バロール。
伏見カイト:キュマイラの膂力とバロールの重力操作を、鍛え上げた身体能力と卓越したプロレスの技術で操り戦います。
伏見カイト:タイマン向きの戦闘スタイルです。プロレスラーなので当然ですが装甲値を無視したりします。
GM:プロレスラーなら仕方ないな…
伏見カイト:一応奥の手で棺も積んであります。こんなところですかね、よろしくお願いします!
GM:棺持ちは優秀だと相場が決まっておるのだ…
GM:そして、こちらも共通ハンドアウトなのでPC5の自己紹介を終えてから公開します
GM:公開
GM:ではPC5:牛ノ戸さん
GMキャラシート
GM:お願いします!
牛ノ戸舞莉:はいさい!
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉(うしのと・まり)。29歳、十年選手のUGNエージェントです。
牛ノ戸舞莉:覚醒したのは幼少期の頃。ステイト・オブ・グレイスの人体実験の数少ない”成功例”です。
牛ノ戸舞莉:なんやかんやありまして、UGNエージェントに敗北しSoGとの過去を清算、現在までUGNの尖兵をやらせていただいてます。
牛ノ戸舞莉:性格は勝気で挑発的。やられたことはやり返す性分です!
GM:ハンムラビ女!
牛ノ戸舞莉:バロ―ル/ブラックドッグ/エグザイルで、メインの能力は魔眼を変形させることです。
牛ノ戸舞莉:繊維状に変形して伸ばしたり、即席の罠を作るのが得意。
牛ノ戸舞莉:そして脳の謎機械の機能を、魔眼経由で相手の体内に打ち込みます。レネゲイドを暴走させるぞ!
牛ノ戸舞莉:性能的にはバステ型です。時間凍結・怒涛の大蛇を使ってシーンにばらまけるよ!
GM:怖い事するわ…
牛ノ戸舞莉:ティーンエイジャーにアラサーが混じって馴染めるのか大いに不安ですが……
牛ノ戸舞莉:精一杯フレッシュフレッシュ! どうぞよろしくお願いします!
GM:OK!NPCは年齢層高めだから安心しな!
牛ノ戸舞莉:あ、そういえばGM!
GM:はいはい
牛ノ戸舞莉:初期ロイスを前支部長にさせていただきまして……UGNに入るきっかけになったのを彼女に敗北したことにしたいです!
GM:おっと
GM:言うじゃねぇか~~!
GM:こちらは問題ありません
牛ノ戸舞莉:やった~! 年齢層高い女同士のライバル関係~!
GM:築いていこうぜ…大人の世界をよ…
GM:では、そんなバロキュマ超人とメカクレアラサーのハンドアウトはこちら!

PC4: "El Monstruo(エル モンストルオ)"
伏見カイト(PL:ゆげたろ)
PC5:"ピカドール"牛ノ戸 舞莉(PL:ナケミン)

シナリオロイス:"不理(ジャックポット)"佐藤 尽

──"スケアクロウ"セル殲滅任務。
2年前に行われた 、K市支部と"スケアクロウ"セルの全面衝突、その痕跡は今なお「狩ヶ谷窪地」と呼ばれる巨大なクレーターとなって残っている。
君達は、"スケアクロウ"セル唯一の生存者にして現UGNイリーガル、佐藤尽に連れられ、このクレーターを訪れていた。
その目的は、昨日よりずっとクレーターの真ん中に佇んでいる「謎の人物」の調査。
──クレーターに足を踏み入れた瞬間、人影は猛スピードで君達の方に向かってきた。


GM:戦場痕に行ったら何か来るので、続けてください。はい円楽さん早かった
伏見カイト:猛スピードで向かってくる…電車かな…?
牛ノ戸舞莉:駆け寄ってくる! コワイ!
GM:一体なんだろうね…
牛ノ戸舞莉:ベテランらしく若人に任せよう……
GM:という訳で、こんな感じでやっていきます!改めてよろしくお願いします!
牛ノ戸舞莉:はい!よろしくお願いします!
伏見カイト:よろしくお願いします!

GM:では、OPに入っていく前に
GM:マスターシーンを挟みます

【目次へ戻る】

マスターシーン


───
─────
───────

:重い瞼を開けると、真っ白な天井が見えた
:鼓膜を揺らすのは加湿器の駆動音と、すぐ横で鳴った、床板が軋むような音
:身体にかぶせられた、妙に湿り気を含んだ布団の感触を確かめ、ようやく自分が「寝かされている」事に気づいた
:……もう、何も出来ないような虚脱感だけが、身体の内に根を張っている。
:身を起こす。ギィ、とベッドが軋む音──とは別に、再度、すぐ横から床板が軋むような音が聞こえた。
出雲 頼命:「よォ、調子はどうだ。」
:左側、丸椅子に腰掛けた初老の女が、こちらの顔を覗いている。白衣を羽織っているせいか、医者のような印象を受けた。
:「……どちら様、ですか。」
出雲 頼命:咥えた棒付きキャンディを ゴ リ  と砕くと同時、丸眼鏡の下の目付きが鋭くなる
出雲 頼命:「おい、その質問には答えてやるが、テメェに投げられた問いを棚に上げてんじゃねぇ。いいか、私は"調子はどうだ"って聞いてんだが。」
:「調子は…良くはない、です」
出雲 頼命:「…曖昧な報告で気にいらねぇが、今日の所はそれで勘弁してやるよ。」
出雲 頼命:不服そうな声を漏らす。足を組み替える動作に合わせて ギィ と音が鳴った。
出雲 頼命:「フッ」
出雲 頼命:噛み跡の付いた白い棒を吹き矢のように飛ばし、ゴミ箱に放り込む
出雲 頼命:「──出雲頼命、私の名だ。ここ、UGN K市支部の支部長をやってる。」
:「UGN…」知識としては頭に入っている。通常人類とオーヴァードの共存を目的とする団体だった筈だ
出雲 頼命:「これから、テメェの身柄を預かる。拒否権は無ぇ。今からその第一歩として、取り敢えず知ってる事を洗いざらい吐いてもらう、いいな。」
:「……」目の前の女性から僅かに漂う敵意、そして"知ってる事"という言葉
:何かに思い当たったように項垂れて
:「…つまらない話になりますよ」
出雲 頼命:その様子を見て、眉間に皺を寄せながら再び脚を組み替える
出雲 頼命:「それはテメェのトーク力次第だろ」


【目次へ戻る】

OP1 【朝倉輝晃 御門咲綾】


GM:OP1
GM:【朝倉輝晃 御門咲綾】


 4か月前
 M市 UGN支部内 休憩スペース

GM:春と冬の合間、温暖と冷涼が入り混じる時期の昼下がり
GM:一通りの訓練を終えた君は、支部内で軽い休憩を取っていた
朝倉 輝晃:「………」
朝倉 輝晃:1Lのペットボトルをひっくり返し、がぶ飲みする。
朝倉 輝晃:「ぶはぁっ!」
朝倉 輝晃:残り僅かになったボトルに蓋をしてベンチを占領し、寝転がる
朝倉 輝晃:「ぢがれだ……」
朝倉 輝晃:汗を拭ったタオルを頭に巻いてゴロゴロとだらける。
朝倉 輝晃:「訓練きっちぃ……今日おやすみじゃん……」
朝倉 輝晃:「汗臭え! 学生らしい……青春の華が!欲しい!」
朝倉 輝晃:どうせ誰も聞いている人は居ないと、大声で愚痴る。
朝倉 輝晃:「あ、でも今日も教官はお美しかったな……」
朝倉 輝晃:ぐへへ、とだらしなく鼻の下を伸ばす。
朝倉 輝晃:この時間の休憩スペースは意外と人が居ない。一人でリラックスして使える憩いの場である。
朝倉 輝晃:「次こそ組手で一本取るぞ……あわよくば多少の接触を……」
葛西 拳士郎:「───♪」
朝倉 輝晃:「……?」
葛西 拳士郎:華やかな青春を望む男の声を除いて、閑散としていた休憩スペースに口笛の音が近づいてくる
朝倉 輝晃:「うおっ、とと」
朝倉 輝晃:慌てて汗を拭き直し、ベンチに余裕を持って腰掛ける。
葛西 拳士郎:「…………ん?」
朝倉 輝晃:「……お?」
朝倉 輝晃:「(なんだ、おっさんか……いやいや)」
葛西 拳士郎:自動販売機に足を向けていた男は、挙動不審な君を見て
葛西 拳士郎:「……もしかして何か、邪魔しちゃった?」
葛西 拳士郎:年の頃は30といった所だろうか、白のシャツに黒いベスト、背は170もないくらい
朝倉 輝晃:「え、いやいや?そんなことはねえっすよ?全然?」
朝倉 輝晃:「公共のスペースですし?別に気にすることはねえ……んじゃないすかね?」
朝倉 輝晃:凄い早口。
葛西 拳士郎:……その、焦りからくる発汗とはまた違う、疲労の跡を見て
朝倉 輝晃:「(誰だっけ?あんま見覚えが……)」
葛西 拳士郎:「隣、いいかな」
朝倉 輝晃:「えっ……ああ、どうぞどうぞ」
朝倉 輝晃:ベンチの隅に座り直してスペースを開ける。
葛西 拳士郎:自動販売機でコーヒーを購入して、腰を下ろす
葛西 拳士郎:「訓練終わり?」
朝倉 輝晃:「ええ、はい。……ま、俺にかかれば軽いもんすけどね!」
朝倉 輝晃:「エリート的にはこんぐらい二本でも三本でも余裕ってもんすわ!」
朝倉 輝晃:へっへっへっ、と笑って虚勢を張る。
葛西 拳士郎:「ふむ……」
朝倉 輝晃:「……ま、まあオーバーワークはアレなんで?今日はこれぐらいで上がりにしてますけども」
葛西 拳士郎:「……訓練終わりにしては、人が少ない。様子を見るに、君は今訓練を終えたばかり」
朝倉 輝晃:「……?」
葛西 拳士郎:「1.”君は一人が好きで、人の居ない時間に訓練を行っている」
朝倉 輝晃:「……!? ボ、ボッチじゃねえし!」
葛西 拳士郎:「2.”君は他の人が休息を取っている時も、訓練に励んでいる”」
朝倉 輝晃:「……ん?」
葛西 拳士郎:「僕は、このどちらかだと感じた。正解はどうかな?」
朝倉 輝晃:「……」
朝倉 輝晃:「3.俺が仲間内で浮いてるからハブられて、他の連中は別の場所で休んでる」
朝倉 輝晃:「とか、そういうのもあるかもだぜ。旦那」
朝倉 輝晃:「……あ、これだと訓練仲間が人ハブるような連中になっちまうな。わり、今のナシで」
葛西 拳士郎:「はは」
朝倉 輝晃:かは、と釣られたように笑う
葛西 拳士郎:「3だけは絶対に無い事は分かったよ」
朝倉 輝晃:「どうかね。仲間は気の良い連中だけど、俺に問題あるパターンはあるし?」
朝倉 輝晃:「真面目に正解言うと、単に苦手科目だから終わるまでに時間かかってるだけっすよ」
朝倉 輝晃:「体術とか複数人での立ち回りとか、味方のカバーとか。主にそっちの、レネゲイド関係ない訓練?」
葛西 拳士郎:「偉いよ、君は。苦手に向き合うより、得意を伸ばす方が楽なんだから」
葛西 拳士郎:懐から名刺を取り出して
朝倉 輝晃:「どうすかねえ。俺に言わせりゃ、得意なこと一本でやってる連中のほうがよっぽどやべえっつうか……ん?」
朝倉 輝晃:両手で受け取った名刺に目を向ける。
葛西 拳士郎:「僕は葛西拳士郎」
葛西 拳士郎:「ここから少し離れたK市…という所で、UGNの支部長をしてる」
朝倉 輝晃:「支部長さんだったのか。あー、えっと……失礼を」
朝倉 輝晃:どうりで見覚えがなかったわけだ、と一人納得し。
葛西 拳士郎:「それで、ものは相談なんだけど」
朝倉 輝晃:「相談?俺にっすか」
葛西 拳士郎:頷いて「君を、うちの支部に招き入れたい」
朝倉 輝晃:「………」
朝倉 輝晃:流石に想定外の発言に、数秒硬直し。
朝倉 輝晃:「いきなり、っすね」
朝倉 輝晃:「スカウト、ヘッドハンティング……いやまあ、表現はどれでもいいんだが」
葛西 拳士郎:「いきなりさ。今、うちの支部は余所に輪をかけて人手が足りなくてね」
葛西 拳士郎:「こうして方々に足を向けては、有望そうな子を探してる」
朝倉 輝晃:「……はっはーん、なるほど!」
朝倉 輝晃:『有望』という単語を聞いて、にわかに表情が輝く。
葛西 拳士郎:「……いや、”有望”というと語弊があるかな。本当は」と言おうとしたが、口を開いたまま停止する
朝倉 輝晃:「つまりこの”ウェザーメイカー”……朝倉輝晃の噂を聞きつけて!」
朝倉 輝晃:「はるばるK市から直接スカウトに来られたと!有望と聞いて!K市から!」
朝倉 輝晃:「や、仕方ねえなあ!俺、エリートなもんで!人気者だから!」
葛西 拳士郎:「……はは。うん。そうだよ」
朝倉 輝晃:だぁっはっはと胸を張って笑う。張りすぎて背中から倒れかけて踏ん張って耐える。
朝倉 輝晃:「……コホン!」
朝倉 輝晃:「まあ半分……2割……1割ぐらい?冗談は置いといて、真面目な話すけど」
朝倉 輝晃:「支部の移動ってなると俺の一存じゃ難しいっすよ?うちの支部長の許可とかも必要になるし」
朝倉 輝晃:「うちだって人手に余裕あるわけじゃねえ。申請してもすぐに許可もらえるかどうか……」
葛西 拳士郎:「返事は、今すぐじゃなくていいよ」
葛西 拳士郎:「そちらの支部長には話を通しておこう。後は」
葛西 拳士郎:「君の意志で決めて欲しい。連絡先なら名刺に書いてるから、もしこの話を受けてくれるなら一報貰えると助かるかな」
朝倉 輝晃:「連絡先はいらねえ」
朝倉 輝晃:「行くよ。支部長が許可くれたら、だけどな」
葛西 拳士郎:「………」頭を下げて「ありがとう」
朝倉 輝晃:頭をガリガリとかき、真剣な表情で
朝倉 輝晃:「……今すぐじゃなくていいってさあ」
朝倉 輝晃:「そんなこと言ってられるほど余裕、ねえだろ」
朝倉 輝晃:「ヨソの支部にヘルプ求めるぐれえだもんな」
朝倉 輝晃:「その状況の奴に助け求められて、『無理はしなくてもいいからー』とか」
朝倉 輝晃:「断ったらめっちゃ後味悪ぃじゃん……ずっりぃ」
朝倉 輝晃:はぁぁ、とため息をつく。
朝倉 輝晃:「……ま!」
朝倉 輝晃:からり、と表情を明るく輝かせ、
朝倉 輝晃:「この俺が行くからにはもう安心よ!大船に乗ったつもりで居てくれな、支部長さんよ!」
朝倉 輝晃:ガッハッハ、とわざとらしいほど豪快に笑う。
葛西 拳士郎:「……ここに来て」
葛西 拳士郎:「最初に話せたのが、君で良かった」
葛西 拳士郎:手を差し出して、握手を求める
朝倉 輝晃:「大当たりだったろ?」
朝倉 輝晃:「(調子乗せやすい奴引けてよ)」
朝倉 輝晃:パシっ、と勢いをつけて手を握る。
葛西 拳士郎:「本当に、そう思うよ」
葛西 拳士郎:その手をぐっと握り返して
葛西 拳士郎:「………ああ、そうだ。一ついいかな、君は」
朝倉 輝晃:「ん?」
葛西 拳士郎:「1+1の答えってなんだと思う?」
朝倉 輝晃:「……1+1ぃ?」
朝倉 輝晃:「えっ……なんすか、それ。なぞなぞ?心理テスト?」
葛西 拳士郎:「はは。別に含みはないよ。思ったままに答えて欲しい」
朝倉 輝晃:「あー……」
朝倉 輝晃:下を向き、天井を向き、うんうんと悩み、
朝倉 輝晃:「2」
朝倉 輝晃:と、口にしてから一瞬固まって、
朝倉 輝晃:「より、大きくするのが俺たちの仕事……とか?」
朝倉 輝晃:自信なさげに付け足す。
葛西 拳士郎:「………うん」
葛西 拳士郎:「正解だ」
朝倉 輝晃:「……!な、なるほど!心構え的な話!」
朝倉 輝晃:うんうん、と頷きながら表情をちらちらと確認する。
葛西 拳士郎:心なしか、安堵したような表情を浮かべる
葛西 拳士郎:「……じゃあ、僕はこれで失礼するよ」
朝倉 輝晃:「おっ、と。了解っす。そんじゃあまた……で、いいんすかね?」
葛西 拳士郎:「K市支部支部長 ”(にのまえ)”葛西拳士郎」
葛西 拳士郎:「全責任を以て、君の身柄を預かろう」
朝倉 輝晃:「おおっと。UGNチルドレン、”ウェザーメイカー”、朝倉輝晃です」
朝倉 輝晃:「バシッと活躍してみせますんで、どうぞよろしく!」
葛西 拳士郎:微笑んで頷く「じゃ、またね」そう言うと、軽く手を挙げながら背を向けて去っていく
朝倉 輝晃:「うっす! ……」
朝倉 輝晃:背中が消えていったのを確認。再度確認。
朝倉 輝晃:「や~~~っべ……」
朝倉 輝晃:「思わず請けちまった……どう考えてもクッソ大変そうなのに……!」
朝倉 輝晃:頭を抱えてしゃがみ込む。
朝倉 輝晃:「でも仕方ねえじゃん……!あれ断れねえってぇ……!無理っすって言うの罪悪感やばいってぇ!」
朝倉 輝晃:一通り反省と後悔を吐き出して。
朝倉 輝晃:「……ま、放っとけねえんだし、やるっきゃねえか」
朝倉 輝晃:「考えようによっちゃ活躍のチャンス!うし!」
朝倉 輝晃:パンパン、と頬を叩いて気合を入れる。
朝倉 輝晃:「ひとまず支部長に話入れて、皆に連絡、あとは……」
朝倉 輝晃:「……もういっちょ軽くやっとくか」
朝倉 輝晃:休憩スペースを後にして、再び訓練室へと向かう。
朝倉 輝晃:エリートは手を抜かないのだ。
───

 1か月前
 U市 UGN支部 玄関口

御門咲綾:「ふぁ……」
御門咲綾:学校後の軽い訓練を終えて、日の沈まないうちに帰路につこうとする、いつもの帰り道
御門咲綾:能力の使い方や、UGNの事についての講習、正直……まだ分からない事もたくさんあるけど
御門咲綾:いつもより少しだけ忙しくなった日常を、頑張って過ごしている
GM:……そうして、君が支部を出ようとした矢先
葛西 拳士郎:「……………はぁ~~~…」
葛西 拳士郎:壁に手を付いて項垂れる、一人の男が目に入る
御門咲綾:「……あ、あの……どうしたんですか?」
御門咲綾:思わず声をかけてしまう、支部の近くにいるという事は関係者かな、と考えながら
葛西 拳士郎:「ん………?おおっ………と」慌てたように仰け反って、取り繕ったように余裕な表情を浮かべる
葛西 拳士郎:「ああ、いや…何。ちょっと財布を落としてしまっただけだよ」
葛西 拳士郎:「…財布を……落としてしまっただけだよ」
御門咲綾:「えっ……と、警察署なら向こうの角を曲がった場所にあるので、もしかしたら……」
葛西 拳士郎:「それは……!ありがとう!希望が見えてきたよ」
御門咲綾:「いえ、大変ですもんね。お財布が無くなると……」
葛西 拳士郎:「大人になるともっと大変になるから、君も気を付けた方がいいよ」
葛西 拳士郎:「……と、ああ、そうだ」
葛西 拳士郎:「ここから出てきたって事は、君はこの支部の子かな?」
御門咲綾:「あ、はい。新人ですけれど……」ちゃんと関係者だった、と内心ほっとしながら
葛西 拳士郎:その様子を見て、懐から名刺を手渡す
葛西 拳士郎:「僕は、K市支部支部長の葛西拳士郎という者なんだけど」
御門咲綾:「あ、支部長さんでしたか……!」ぺこり、と急いで頭を下げる
葛西 拳士郎:「ああ、いいよ。固くならなくても」
葛西 拳士郎:「実は、折り入って相談があってね」
御門咲綾:「はい……?」
葛西 拳士郎:「このK市支部は、他と比べて人手が少ない。他所の支部から人員を引っ張ってきて、なんとか活動を成り立たせてるんだけど」
御門咲綾:小さく頷きながら耳を傾ける
葛西 拳士郎:「君と、ここの支部長さえよければ、力を貸してくれないだろうか」
御門咲綾:「それは、その……転校とかも、いろいろ必要なものでしょうか」
葛西 拳士郎:「ふむ……」
葛西 拳士郎:「学校は、ここからは近い?」
御門咲綾:「……はい、すぐそこです」
葛西 拳士郎:「そうなると…そうだね。転校、となると、友人との別れを経験する事になる。僕は、そういうのはあまり好ましくない」
御門咲綾:「……」
御門咲綾:……そういえばあの人も、日本のいろんな所を回っていると聞いた
御門咲綾:誰かの為に、そうやって
御門咲綾:「……その、周りの許可さえ取れれば、私の方は……」
葛西 拳士郎:「……だから、無理にとは言わない。覚醒から日が浅いとなると、まだいろいろと慣れない事の方が…」
葛西 拳士郎:と言いかけて
葛西 拳士郎:「………君は」
葛西 拳士郎:「別れは、怖くないのかい?」
御門咲綾:「……それ、は」
御門咲綾:「……悲しいですし、泣いちゃうと思います。でも」
御門咲綾:それでも、先を往く背中に、少しでも追いつけるならと
御門咲綾:「……私にできる事なら」
葛西 拳士郎:「……名前を聴いてもいいかな」
御門咲綾:「御門咲綾、です」
葛西 拳士郎:「ありがとう。御門さん」
葛西 拳士郎:一度服で手を拭ってから、握手を求める
御門咲綾:応じる、同じ年頃の女の子よりも少しだけ小さな手
葛西 拳士郎:その華奢な手に、自然と力を緩める
葛西 拳士郎:「君は」
葛西 拳士郎:「1+1の答えってなんだと思う?」
御門咲綾:「1+1、ですか……?」突然の問いかけに、少し戸惑いながら
御門咲綾:単純な計算なら考えるまでも無く2だ。でも、そういうことを聞いているわけじゃないのだろう
御門咲綾:「……2だけど、その、きっと、それだけじゃない……です」
葛西 拳士郎:「…………うん。正解だ」
御門咲綾:その1と1の間にあるものの為に、私は……追いかけるって、決めたんだから
葛西 拳士郎:その言葉の奥に潜む決意を感じて
葛西 拳士郎:「こちらに来るのは、君が落ち着いてからでいいから」
葛西 拳士郎:「───じゃあ、またね」
御門咲綾:「……はい、分かりました」
葛西 拳士郎:男は背を向けて去っていった
御門咲綾:その背を見送って、少しだけ緊張が解れながら
御門咲綾:家族への説明はUGNがなんとかしてくれるだろう、もしかしたら寮生活かもしれないし、そこは少しだけ楽しみでもある
御門咲綾:「……あ、そうだ」
御門咲綾:「集合写真……学校に行って、コピーしてもらわなきゃ」
御門咲綾:そう呟きながら連絡の為に再度、支部の扉へと足を進めた
───
GM:登場侵蝕をお願いします
御門咲綾:御門咲綾の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (33 → 34)
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (29 → 36)
───

 現在
 K市 UGN支部 訓練場

GM:傍から見れば、複数のテナントが入った、何の変哲もない雑居ビル
GM:この建物自体がK市支部である事は、関係者にしか分からない
GM:──その地下フロアにある訓練場に
GM:今日も、二つの人影があった
朝倉 輝晃:「ぜーっ……ぜーっ」
朝倉 輝晃:「きょ、今日のところはこんぐらいにしといてやるぜ……」
御門咲綾:「う、うん……」息を切らせながら、近くの椅子に座り込む
御門咲綾:実際に身体を動かしていたわけではないが、能力のコントロール訓練はそれだけで多大な集中力を消費する
朝倉 輝晃:「おぅゎっ」
朝倉 輝晃:独りごちていた直ぐ側に座られてびくりと跳ねそうになり、こらえる。
朝倉 輝晃:「お、おう……御門か、そっちもお疲れさん」
朝倉 輝晃:「あー……飲みもんいる?買ってきてやろうか?お茶とかだけど……」
朝倉 輝晃:わたわたと落ち着き無い様子で姿勢を調整する。
御門咲綾:「あ、ありがとう。じゃあお茶で……」
朝倉 輝晃:「おしっ!任しとけ、自販機ダッシュなら昔っからよく─」
GM:ではそうして、君が飲み物を買いに行こうとすると
GM:訓練場の扉が開き、ビニール袋を持った女性が中に入ってくる
千堂 那由多:「や!お疲れ!」
朝倉 輝晃:「うおっとぅ!?……あ、千堂さん!お疲れ様です!」
御門咲綾:「お、おつかれさまです……!」
千堂 那由多:君達に声をかけたのは、ベージュのコートに黒いハンチングを被った大人の女性。本支部のエージェントである”ライズオーバー”千堂那由多。支部でも古株の人物だ。
千堂 那由多:「好きなの取っていいよー」そう言いながら、手に持った袋を広げて
朝倉 輝晃:「あざーっす!」
朝倉 輝晃:「(うーん、美少女と一緒の訓練に美女の差し入れ……!約得……!)」
千堂 那由多:「二人とも、この後時間ある?」
御門咲綾:「……はい、訓練も終わりましたし」
朝倉 輝晃:「時間?俺は今日は空いてますけど……」
千堂 那由多:「あるならちょっと付き合って欲しいな~、なんて」
朝倉 輝晃:「……!?」
朝倉 輝晃:「も、もしや……お、お出かけのお誘い……!」
千堂 那由多:「あー……」
朝倉 輝晃:「行きます行きます!荷物持ちでもなんでもやりますよええはい!」
千堂 那由多:「そうだその通り!Wデート!」
朝倉 輝晃:「マジで!?」元気よく立ち上がりぐっとガッツポーズ!
御門咲綾:「え、そ、その……」
御門咲綾:わたわたと困惑している
朝倉 輝晃:「……あー……わり、冗談だよ冗談」
朝倉 輝晃:「や、マジでデート行ってくれるなら俺は大歓迎ですけどね?」
千堂 那由多:「ほんとはね、ちょっと私の仕事手伝って欲しいの」
朝倉 輝晃:「っすよねー」
朝倉 輝晃:ぼりぼりと頭をかく。
御門咲綾:「し、仕事というと……」
千堂 那由多:「このビルの二階、電気工事事務所でしょ?あれ私がやってるの」
千堂 那由多:「……っていうのは表向きの話で」
朝倉 輝晃:「えっそうなんすか……って、表向きか」
千堂 那由多:「それに便乗して、先日イベントホールに出たっていう”影”を調べたいんだ」
御門咲綾:「影……?」
朝倉 輝晃:「影?ってーと……どっちです?」
朝倉 輝晃:「謎の人影的なやつか、ウロボロスの操る能力とか……」
千堂 那由多:「その辺も含めて、ね」
朝倉 輝晃:「不明っすか。 とにかくそこで、何か”影”を見たと」
御門咲綾:「何かあったら、困りますもんね……」
朝倉 輝晃:「イベントホールってなると人の集まる場所だしなあ。妙な輩が入り込んじゃそらまずい」
千堂 那由多:「何もないに越したことはないけど、何かあってからじゃ遅いからね」
朝倉 輝晃:「何かあるかの調査に向かうと。うっす、俺は了解っす!」
御門咲綾:「分かりました、私も行きます」
千堂 那由多:「うん。じゃ、落ち着いたら二階に来てね!作業着渡すから!」
朝倉 輝晃:「はーい!……作業着、あ、電気工事のね。本格的だな……」
千堂 那由多:それだけ言うと、てってって とその場を後にする
御門咲綾:忙しそうだなぁ、と見送る
朝倉 輝晃:「さあって、と」
朝倉 輝晃:両手を上げて伸びをする。
朝倉 輝晃:「千堂さんに良いとこ見せるチャンス!いっちょぉやりますかぁ!」
朝倉 輝晃:「っと、俺はモチベーションが上ってるわけだが」
朝倉 輝晃:「御門、お前大丈夫か?訓練の直後だぞ?」
御門咲綾:「あ、だ、大丈夫です、身体を動かしてたわけじゃないので、少し休憩すれば……」
朝倉 輝晃:「なら良いけどよ。確かまだこっちに来てからそんな長くねえよな、お前」
御門咲綾:「……だから、早く慣れるようにがんばらないと」
朝倉 輝晃:「あー、気負いすぎ気負いすぎ!」
朝倉 輝晃:「大丈夫ってんなら止めねえけどよ、まあもうちょい肩の力抜いてけよ。疲れちまうぜ」
朝倉 輝晃:「今回に限っちゃ心配いらねえし。この俺が居る限り!」
朝倉 輝晃:「大船に乗ったつもりでどーんと構えな!なにせ……先輩だからな!」
朝倉 輝晃:「……先輩だからな!」
朝倉 輝晃:機嫌良さそうに強調する。
御門咲綾:「……はい、よろしくおねがいします」ふわっと、笑いながら
御門咲綾:(……年下なのにしっかりしてるなぁ)
朝倉 輝晃:「お、おおう……!」
朝倉 輝晃:「(美少女からの上目遣いすっご……)」
御門咲綾:もっと頑張らないと、小さい拳を握る
朝倉 輝晃:「よ、よっしゃ!ともかく休憩と準備したら2階向かうか!」
御門咲綾:「……ですね!」


  K市 イベントホール 「かりがや文化会館」

千堂 那由多:「まいどっ!千堂電気工事です!お願いされてた設備点検に伺いましたー」
朝倉 輝晃:「ううっす!よろしくお願いっしゃーす!」
御門咲綾:「し、失礼します……」
千堂 那由多:作業着姿の一団が、入り口脇に居るカウンター越しの老人に向け、溌溂?とした声を上げる
受付の爺さん:「ん~?…ああ、今日は誰も居らんからのびのびやってください」
千堂 那由多:「かしこまりましたー!さっ、行くよ!二人とも!」
御門咲綾:さすがに幼すぎる見た目もあって、帽子を深く被っている
朝倉 輝晃:「ういーっす!」
朝倉 輝晃:元気よく返事をして堂々と千堂の後ろをついていく
GM:君達は施設内を進み、ふと、千堂が配電盤の前で立ち止まった
千堂 那由多:「……よし」
千堂 那由多:床に降ろした工具箱を開きながら
朝倉 輝晃:「なんか……こういうでかい施設で」
朝倉 輝晃:「全然音もなく静かなの、ちょっと変な雰囲気すんな……こわ、いや怖くねえけども」
千堂 那由多:「テルテルビビってる?」
朝倉 輝晃:「びびびびびってないっす!」
御門咲綾:辺りをきょろきょろと見回している
千堂 那由多:「それじゃ、私さっさと終わらせちゃうから、先に二人で見回りしといてね」
朝倉 輝晃:「っと、了解。 そっちの仕事もしっかりやるんすね……」
千堂 那由多:「とーぜん。じゃあお願いね、テルテル。先輩なんだからしっかり主導してあげてね」
朝倉 輝晃:「はい! よし、行くぞ御門。行けるか?」
御門咲綾:「お、お願いします」ぺこりと頭を下げる、サイズが大きい帽子がずり落ちる
千堂 那由多:「咲綾ちゃんは、何か聞きたい事とかあれば遠慮なく聞いていいからね」
朝倉 輝晃:「そうそう、どんどん頼ってくれていいよ!先輩だから!」
御門咲綾:「とりあえず、辺りを一周してくればいいですか……?」
千堂 那由多:「そうそう。少しでも違和感とかあったら、ちゃんと報告する事。」
朝倉 輝晃:「部屋とか細かいとこまで見て回るのは全員揃ってからのほうが良いですかね」
千堂 那由多:「そうだね、それは後で一緒に回ろう」
御門咲綾:「わかりました、じゃあ少し見てきます」
朝倉 輝晃:「了解、それじゃ行ってきます!」
朝倉 輝晃:「……よし、御門。先輩から最初のアドバイスだ」
朝倉 輝晃:「いかなる状況でも大事なのは仲間と協力することだ」
朝倉 輝晃:「つまり何が言いたいかというと」
朝倉 輝晃:「一人にしないでね……!」
御門咲綾:「あ、はい……」
御門咲綾:(やっぱり怖いんだ……)
朝倉 輝晃:「こ、怖いわけじゃないから……効率の問題」
朝倉 輝晃:「とりあえず前方は俺が警戒するので、後ろとか頼む。なんか妙なとこあったらお互いすぐ報告、そんな感じで」
朝倉 輝晃:「オッケー?」
御門咲綾:「お、おっけーです」
朝倉 輝晃:「よし……行こう!くれぐれも離れすぎないように……くれぐれも!」
御門咲綾:「大丈夫です、大丈夫ですから……」
GM:────そうして廊下を進む君達の耳に、突如
GM:ト タ
GM:薄い鉄板の上に水滴を垂らしたような音が、天井裏から聞こえてくる
朝倉 輝晃:「!?……!?」
朝倉 輝晃:ビクゥ!と身体を硬直させて音の方を向く。
御門咲綾:「……み、水漏れでしょうか……?」
朝倉 輝晃:「水漏れ……あ、そっか。そうだよな」
朝倉 輝晃:「ったく、脅かせやがって……いや、全然驚いてないですけど……」
GM:トタ トタトタトタトタトタトタトタトタトタトタトタトタトタトタトタトタトタトタ
御門咲綾:「……でも、今日は特に雨も降ってな……」
朝倉 輝晃:「ヒュッ」
御門咲綾:「こ、これ……」
GM:突如鳴り響いた奇妙な音は、まるで移動でもするように
朝倉 輝晃:「う、動いて……る……?」
御門咲綾:「水漏れじゃ、ない……?」
GM:君達の視線の先にある「小ホール」へと向かっていった
朝倉 輝晃:「あっちに……行ったみたいだな……」
御門咲綾:「い、いってみます……?」
朝倉 輝晃:「一度戻って千堂さんを呼んでくる……いや、」
朝倉 輝晃:「それだと見失うかもしれん。最低限『何か』だけは確認しないと、か」
御門咲綾:「足音をたてないように、こっそり……」
朝倉 輝晃:「ああ、追いかけよう。……いいか御門、ちょっとでもヤバそうになったらすぐ逃げろよ」
朝倉 輝晃:「お前が逃げてくれないと、俺も逃げるタイミング失うからな……!」
御門咲綾:「朝倉くんも……気を付けてね」
御門咲綾:……どう見ても怖そうにしてる姿を横目に見ながら
朝倉 輝晃:「うう……くそう、そう言われると頑張っちゃうじゃん……!」
朝倉 輝晃:おっかなびっくり足音を殺して小ホールへと脚を進めていく。
GM:───君達が僅かに扉を開け、中を覗くと
GM:………鼠が居た
御門咲綾:「……ネズミ……」
GM:ステージ上に、大量の鼠が蠢いていて
朝倉 輝晃:「(鼠……?)」
GM:そして、その中心に一人の子供が佇んでいる
朝倉 輝晃:「(ちょ……多い多い多い!掃除がなってないとかってレベルじゃねえぞ!)」
御門咲綾:「たたたたくさん……?!」
???:「…………………ん?」
???:その声に反応してか、扉の方に目をやる
???:「………んんん??」
朝倉 輝晃:「(やべっ、人だ!御門隠れ……)」
御門咲綾:「あっ……!」気づいて口を手で覆うが、何もかも遅い
???:「なっ……なぜだっ!!」君達を指さして
???:「なぜ人が居る!今日はだれも居ないと聞いてきたのに!!」
朝倉 輝晃:「あーっ……と」
御門咲綾:(ど、どうしよう……)
朝倉 輝晃:「失礼しましたね。俺たちゃ電気工事の者ですが」
朝倉 輝晃:「何かのお邪魔だったかな」
???:「………」数秒固まって
???:ホッと胸を撫で下ろす
御門咲綾:「そ、その、はじめまして……」
???:「なんだ、デンキコウジっていうのが何なのかは分からんが」
???:「ユージーエヌとは関係がないんだな、お前達は」
朝倉 輝晃:「あー……ユージーエヌ」
朝倉 輝晃:「(ドンピシャだよ、参ったね。どう答えるべきか)」
御門咲綾:(どうすればいいかわからず硬直している)
???:「………」
朝倉 輝晃:「(これ、多分UGNを警戒してるよな……ごまかすか?いや、嘘をつくのもな……)」
???:その、すげー言い淀んでいるような顔を見て
???:「怪しいな、お前達」どの面を下げているのか分からないような事を言う
朝倉 輝晃:「……おし。正直に答えよう」
朝倉 輝晃:ふう、と一つ息をつく。
御門咲綾:「い、いいんですか……?」
朝倉 輝晃:「隠してごまかして後でバレるよかましだろ」
朝倉 輝晃:「あー、君……なんて呼べば良いかわからんが」
???:「ノラはノラだ」
朝倉 輝晃:「ノラさんね」
御門咲綾:「ノラ……ちゃん」
ノラ:「な…何故ノラの名前を知っている…!」
朝倉 輝晃:「え?いや、今ノラって自分で言ったじゃん」
御門咲綾:こくんこくんと早く頷く
ノラ:大げさにあとずさって「ぐ…ぬぬぅ~~!本当は何者なんだお前達!!」
ノラ:「デンキコウジが何かは分からんが、デンキコウジじゃない気がするぞ!」
朝倉 輝晃:「あー、ノラさん?まずは落ち着いて聞いてもらえるか」
朝倉 輝晃:「俺らは確かにユージーエヌと関係があるよ」
ノラ:「!!!!」
朝倉 輝晃:「が、俺らはあんたのことは知らない」
朝倉 輝晃:「ここで出くわしたのはマジで偶然だし、喧嘩する気なんてさらさらない」
朝倉 輝晃:「なんで、よかったらお互いに事情を話せないもんかね」
御門咲綾:「そ、その、だからよかったらお話を……」
ノラ:「……み…見つかった…ユージーエヌに…………ノ、ノラは…ノラは……」
朝倉 輝晃:「や、見つかってねえよお前。探してねえんだもんこっちは」
朝倉 輝晃:「なんなら話しがてら飯ぐらいなら奢るぜ?」
ノラ:「飯!!」目を輝かせた直後、スパァンと自分の顔を張る
ノラ:「違う…そうだけど…そうじゃないんだ……!」
御門咲綾:「お、お腹が減ってたんですかね……?」
朝倉 輝晃:「みたいだな……」
ノラ:「……ノラは…おやくごめんは嫌なんだ!!!!!」
GM:ゾゾゾゾゾゾ
朝倉 輝晃:「おやくごめん……お役御免?」
GM:ステージ上で蠢いていた、鼠の大群が君達に押し寄せる
御門咲綾:「わ、わわっ?!」
朝倉 輝晃:「う、おわっ……!?」
ノラ:「うわーー!!ノラを捨てないでくれーー!」
ノラ:《瞬間退場》
GM:騒がしい少女の姿が、ステージ上から消えると同時
御門咲綾:「あ、あの子は……」ネズミの群れをかき分けながら、見回す
朝倉 輝晃:「あ、おい待っ……いや鼠やべぇ!多い!」
GM:君達に押し寄せていた鼠が、急に統率力を失ったように散り散りになる
朝倉 輝晃:「おわっ、急に……!」
朝倉 輝晃:「居なくなった……あの子供が操ってたみたいだな」
御門咲綾:「みたいですね……」
朝倉 輝晃:「御門、怪我は?」
御門咲綾:「私はだいじょうぶです、それより……」
御門咲綾:「……連絡、したほうがいいですよね」
朝倉 輝晃:「ああ、戻ろう。少なくとも、影の原因の一つははっきりしたな」
朝倉 輝晃:「全くなんだったんだが……UGNのこと随分警戒してたみてえだけど」
朝倉 輝晃:「あー……それと、悪ぃ。UGNって喋ったの、結果的に失敗だった」
御門咲綾:「い、いえ。もとから怪しまれてはいましたし……」
御門咲綾:「ここで、何をしていたんですかね……?」
朝倉 輝晃:「まだ分からん。あの様子だと、ただ宿を取りに来ただけ、ってこともあるかも」
御門咲綾:「……でも、"おやくごめん"って……」
朝倉 輝晃:「おやくごめん、に加えて、『電気工事』がピンと来てなかったみてえだし。だいぶいやーな感じはするな」
御門咲綾:「……何も分からないまま、何かをさせられてる……とか……」
朝倉 輝晃:「もしそうだったらどうする?」
朝倉 輝晃:「ああ、UGNとしての正解ってことじゃねえよ。お前がどうしたいか、っつー話」
御門咲綾:「な、なんとかして保護する……でしょうか」
御門咲綾:「……とりあえず、お話したい、です。あの子と」
朝倉 輝晃:「オッケ。んじゃ、次はそれ目指してくか」
朝倉 輝晃:「流石に放っとくのは寝覚め悪ぃしな」
御門咲綾:「はいっ……!」
朝倉 輝晃:「うし、んじゃ戻って千堂さんに報告だ」
───
GM:シーン終了
GM:ロイス取得のみ可能です
朝倉 輝晃:"ライズオーバー"千堂 那由多 先輩 ◯P:尊敬/N:食傷
朝倉 輝晃:ひとまず以上!
御門咲綾:"ライズオーバー"千堂 那由多 ●尊敬/脅威
御門咲綾:以上!
GM:うす!では次!
───

【目次へ戻る】

OP2 【伏見カイト 牛ノ戸舞莉】


GM:【OP2 伏見カイト 牛ノ戸舞莉】


 1年2か月前
 N市

伏見カイト:ドッ。ドッ。重たい音が響いている。
伏見カイト:古びた部室の天井から吊り下げられたサンドバッグを一心不乱に叩いている男。
伏見カイト:拳を止め、息を整える。プロレスラーとしては必要のないトレーニングだ。
伏見カイト:「……ふぅ」パイプ椅子の背に掛けていたタオルで乱雑に汗を拭う。
GM:すると、換気の為に開け放たれた部室の扉を、わざとらしく ガン ガンと叩く音が聞こえる
GM:入り口に立っていたのは、白衣を着た中肉中背の女性
伏見カイト:音の方へと目を向ける。来客の予定などあっただろうか?
出雲 頼命:「おう、精が出るなデケェの」
伏見カイト:「うす、ありがとうございますッ」
出雲 頼命:丸眼鏡の奥の目付きは悪く、棒付きの飴を咥えた、不機嫌そうな女性だ
伏見カイト:「…えーっと、すんません。入部希望者とかじゃないっすよね」
出雲 頼命:「違う」
伏見カイト:「ですよね。学校関係の人って訳でも、ない」
出雲 頼命:「ちと、テメェに話がある。人気の無ぇ所に行きたい。暇があるなら付き合ってくれ」
出雲 頼命:「あ、用事があるなら先に済ませろ。それまで待っててやるからよ」
伏見カイト:「ここも大概、人は来ないですけどね」言いながらタオルで汗を拭い、水筒から水を飲む。
伏見カイト:「暇って訳ではないっすけど、大事な話なんすよね」
出雲 頼命:「ふぅん……」周囲の様子を確認して
出雲 頼命:「ああ。大事な話だが、私の都合でテメェの邪魔をしたとあっちゃ、こっちだって寝覚めが悪ぃ」
伏見カイト:「大丈夫っすよ、今日はそろそろあがるつもりだったんで」
伏見カイト:「着替えだけ済ませるんで、その後でよければ問題ないっす」
出雲 頼命:「おう、私に気遣ってさっさと着替える必要もねぇからよ」
出雲 頼命:「汗は拭けよ、しっかりな」
出雲 頼命:そう言って、一旦部室の外へ出る
伏見カイト:とは言え、そこまで時間がかかるものでもない。トレーニング用の服から学生服に着替えるだけだ。
GM:───そうして着替えを終え、二人は再び向かい合う
出雲 頼命:「さて」部室の隅にあったパイプ椅子を引っ張り出して、ドカッと腰かける
出雲 頼命:「単刀直入に言う」名刺を渡して
出雲 頼命:「てめぇの力を貸りたい。出来れば恒常的にな」
出雲 頼命:「”El Monstruo”伏見カイト」
伏見カイト:「それは、廃部になりかけたレスリング部を立て直すとかって話じゃ…」
出雲 頼命:「オーヴァードとしての、テメェの力だ」
伏見カイト:「…ないんすよね、やっぱ」
出雲 頼命:「落胆させちまったなら謝る。だが、これはかなり切実な問題でな」
出雲 頼命:「”誰でもいい”って訳でもねぇ。かといって、無理を強要する訳にもいかねぇ」
伏見カイト:「正直、自分はオーヴァードとして見たら特別でもなんでもないっすよ」
伏見カイト:「めちゃくちゃ広い範囲を攻撃出来るわけでもなければ、特別便利な能力を持ってるわけでもない」
伏見カイト:答えて、女の反応を見る。ギィ、と椅子が軋んだ。
出雲 頼命:「………そういう事なら、私の能力は”便利”そのものだ」
出雲 頼命:「細けぇ事をああだこうだと考える必要もねぇ、一撃で、この辺一帯を焦土に変える事も出来る。やんねぇけどな」
出雲 頼命:「……だが、それに慣れちまったせいで、それ以外はてんで駄目と来てやがる」
出雲 頼命:「便利に慣れると、人間は弱くなる」
出雲 頼命:「だからテメェに、”強い”テメェに声をかけた」
出雲 頼命:返すように、ギィ とパイプ椅子が軋む
伏見カイト:「"強い"っすか」
出雲 頼命:「私には無ぇ強さ。それに、今のK市支部にも無ぇ強さだ」
伏見カイト:彼女が言った"強い"という言葉の意味を考える。
伏見カイト:「話は、わかりました。けど…すぐに答えれはしないっす」
伏見カイト:生まれ育った街だ、愛着もある。家族同然の仲間も、気楽に話せる友人もいる。
出雲 頼命:「それでいい。私がテメェの信頼を勝ち取って足を動かせたならよし、動かせねぇならそれまで。これはそういう話だ」
伏見カイト:「どうして、そこまでするんすか」
伏見カイト:「もっと楽なやり方とか、幾らでもあると思うんすけど」
出雲 頼命:「………」
出雲 頼命:「仲間が死んだ、大勢な。」
出雲 頼命:「だから、もう誰も死なせたくねぇ。その為に、力ある人間が欲しい」
出雲 頼命:「だから、テメェの目で見て回ることにした」
出雲 頼命:「……交渉下手だろ?今もこうやって、言うつもりも無かった同情を誘うようなセリフを吐いちまってる」
伏見カイト:「小奇麗な理由を並べられるよりは、ずっと心に響きますよ」
出雲 頼命:後頭部を掻きながら「……私は弱ぇが、私がやらなきゃしょうがねぇんだよ」
伏見カイト:「ふぅー……」
出雲 頼命:「はん。四十手前のオバンには、そのセリフは眩し過ぎらぁな」
伏見カイト:「…うしッ。わかりました、行きますよ」
出雲 頼命:「…………」
出雲 頼命:「………はぁ」
出雲 頼命:君と真っ直ぐに向き合って
伏見カイト:「あ、勘違いしないで欲しいんすけどね。同情とかじゃないっすよ」
出雲 頼命:「分かってる。だから礼を言う。伏見カイト」
出雲 頼命:「ありがとう。真っ先に声をかけたのがテメェで良かった」
出雲 頼命:ス、と手を差し出す。柔いながらも、どこか筋張った感触の手だ
伏見カイト:「つっても、ちょっと時間は貰いますよ。流石に色々と相談とか準備とかあるんで」照れたように笑う。
出雲 頼命:「お前が来たくなった時に勝手に来りゃいいさ。別に連絡も要らねぇ」
伏見カイト:「うっす。改めて、っすけど」
出雲 頼命:「”絶界(ゴッドハンド)”出雲頼命の名を出しゃ、うちの連中は話聞く筈だ」
伏見カイト:「自分は、伏見カイト。高校生で、UGNイリーガルの、プロレスラーっす」
出雲 頼命:「おう」その先を促すように
伏見カイト:大きな手で包み込むように、手を握る。
伏見カイト:「よろしくお願いします、出雲支部長」
出雲 頼命:ぐっと握り返して
出雲 頼命:どこか、安堵の表情を浮かべる
出雲 頼命:「……邪魔したな。私はこれで失礼する」
出雲 頼命:そう言って立ち去ろうとして、何かを思い出したかのように立ち止まると
出雲 頼命:「一ついいか」
出雲 頼命:「”1+1=”って聞かれたら、テメェならなんて答える」
伏見カイト:「……」
伏見カイト:「……それ、10倍だぞ10倍って答えるのを期待されてたりしますかね」
出雲 頼命:「そんなんじゃねぇ。この前、私自身が聞かれた事でな」
出雲 頼命:「テメェならどう答えるか、って思っただけだ。他意はねぇよ」
伏見カイト:「そうじゃないなら、2じゃないっすか。あ、ガキの頃ですけど田んぼの田ってのありませんでしたっけ」
伏見カイト:「こう、縦棒2本と横棒2本と足すの記号で田になるってやつ」
出雲 頼命:「……………」何故か、僅かに頬を赤らめる
出雲 頼命:「……そうか。2だな。2か。いいんじゃねぇか?”普通”って感じでよ」
伏見カイト:「えっ、なっ、なんすか!?その含みのある感じ!?えっ、引っ掛けっすか!?」
出雲 頼命:「馬鹿、違ぇよ」
出雲 頼命:「…テメェに声かけた理由、”強い”ってのは、二番目の理由だ」
伏見カイト:「一番の理由、馬鹿とかじゃないっすよね」
出雲 頼命:くつくつと笑って「似て非なる、かな」
出雲 頼命:「そのまま”真っ直ぐ”生きろよ、デケェの」
出雲 頼命:それだけ言って、白衣を翻しながら、女はその場を後にした
伏見カイト:力になろうと決めた理由は単純だ。
伏見カイト:女の人には優しく、とか。困っている人は助けろ、とか。
伏見カイト:昔から言われてきたし、それが自分の中に根付いているのもある。けれど、一番の理由は──。
伏見カイト:「──俺は、プロレスラーだからな」
伏見カイト:夢や希望を見せる為に。笑顔を守る為に。それが、伏見カイトが考えるプロレスラーの在り方だからだ。
───

 1年2か月前
 K市 UGN支部 休憩スペース

牛ノ戸舞莉:「……」ソファに深く腰掛けている。
牛ノ戸舞莉:支部の改装後、休憩室から灰皿が無くなった……今もたまに忘れる。
牛ノ戸舞莉:忘れていたことを認めるのも癪なので、手持無沙汰のまま休憩を続けている。
牛ノ戸舞莉:「ふぅー……」
牛ノ戸舞莉:自販機を眺めたりしている。財布は持っていない。
牛ノ戸舞莉:(まずい。何もできない)
GM:──すると、床を叩く革靴の音と、小さな車輪が転がるような音が、君の耳に飛び込んでくる
出雲 頼命:颯爽と歩いてきた白衣の女は、引いていたキャリーバッグをその辺に置くと
出雲 頼命:ドカッ と、後ろに倒れるように、君の隣へ腰かける
牛ノ戸舞莉:「ん」
牛ノ戸舞莉:目を細めてその姿を認める。
出雲 頼命:「よぉ、暇人。ニコチン足りてねぇ顔で何してんだ」
牛ノ戸舞莉:「お疲れ。アンタのカフェインの取りすぎよかマシな顔だよ」
出雲 頼命:そう啖呵を切った女だが、自分は自分で、いつもに増して目の下が真っ黒だ
牛ノ戸舞莉:「いや、本気で疲れてんの」
牛ノ戸舞莉:上半身を屈めて顔を覗き込む。
出雲 頼命:「おう。じゃあここから更にカフェイン重ねて、てめぇを突き放してやるよ」言いながら、極彩色のパッケージが目を引くエナジードリンクを脇に置く
出雲 頼命:「…………はぁ」
牛ノ戸舞莉:「んなことで競うなよなあ」頭を掻く。
牛ノ戸舞莉:「…首尾はどうなの、今回」
牛ノ戸舞莉:「N市だっけ?」
出雲 頼命:「成果は一人。まぁ、まだまだこれからって所だな」
出雲 頼命:「まだどうにも慣れねぇ、舌先三寸は私にゃ向かねぇな」
牛ノ戸舞莉:「それは言えてる」喉を鳴らして笑う。
牛ノ戸舞莉:「でもアンタの口で一人なら、大漁じゃん」
出雲 頼命:「もしテメェだったら、危うくボウズになる所だったな」
出雲 頼命:言いながら、ソファのひじ掛けに頭を置くように寝そべる
牛ノ戸舞莉:「何言ってんの、私が支部長なら……あっ」
牛ノ戸舞莉:「いや、仮眠室行けよ。仮にも支部長がさあ」体を起こして覗き込む。
出雲 頼命:「あそこは寝心地が良すぎて駄目だ」
出雲 頼命:「起きた時に少し身体痛ぇぐらいの方が、寝覚めいいんだよ」
牛ノ戸舞莉:「体が睡眠求めてんだってそりゃあ」
牛ノ戸舞莉:「あのさー、体壊したらまずいでしょ。リザレクトも老いには効かないって言うし」
出雲 頼命:「家に帰りゃチビ共がうるせぇし、支部に居りゃ保護者みてぇな奴がうるせぇし」
出雲 頼命:「良い人生だよ、本当に」
出雲 頼命:悪態のようでいて、その声音は穏やかだ
牛ノ戸舞莉:「……」疲れていることがわかるので、強く反論できない。
出雲 頼命:「……あ~~~~」
出雲 頼命:「私の愚痴を聞け舞莉~~~゛」
GM:…君には分かる。この女は、疲労がピークに達すると時々こういう事を言い始める
牛ノ戸舞莉:「高くつくぞ~」
牛ノ戸舞莉:席を移る。出雲支部長の頭の方へ移動して座る。
牛ノ戸舞莉:「何さ」できる限りそっけなく聞く。
出雲 頼命:「私はよぉ、基本的にインドアなんだよ…何でこの年でキャリーバッグ似合う女目指さなきゃならねぇんだ、ああ?」
牛ノ戸舞莉:「自分で自分の脚で行くって言ってんじゃんかよ」
牛ノ戸舞莉:「支部長なんだからコネとかないワケ」言いながら出雲支部長の眼鏡を外す。
出雲 頼命:「私に友達が居るように見えてんなら、テメェの事今すぐ天然記念物に指定してやるよ」
出雲 頼命:急に視界がぼやけ、ただでさえ悪い目付きがますます悪くなる
牛ノ戸舞莉:「あーゴメンゴメン」白く濁った眼鏡を拭く。
出雲 頼命:「うちのチビ共もよぉ、そりゃ家空けるのは悪ぃとは思うが、かえって早々やれ絵本読めだヒーローごっこ付き合えだ、夜中までギャンギャンうるせぇんだよ」
牛ノ戸舞莉:「元気だもんな。今何歳?」
出雲 頼命:「5歳と6歳」
牛ノ戸舞莉:「わあ、喧しそう」
牛ノ戸舞莉:「まあ、偉いことしてるとは思うよ。私に育児はムリだな」
出雲 頼命:「おまけに、また家空けるっつったら喚き散らすしよぉ、未来から来たお手伝いロボットってのはいくら払えば買えるんだよ、くそっ」
出雲 頼命:「テメェの場合、まず男が出来ねぇもんな」
牛ノ戸舞莉:「未来から来たロボットがいれば支部の戦力も安泰だな」
牛ノ戸舞莉:「は? 私に見合う男がいないんだよ」
出雲 頼命:「お高く留まりやがって」
牛ノ戸舞莉:「ははは、ざまーみろ」
出雲 頼命:「あ゛あ゛あ゛あ゛、ムカつく」
出雲 頼命:そう言うと、急にスンとした顔に戻って
出雲 頼命:「……うし、休憩終わり」
牛ノ戸舞莉:「いや、正味頑張ってるって……えっ」きょとんとした表情になる。
牛ノ戸舞莉:「寝てすらいねーじゃん……」
出雲 頼命:「分かんねぇか?どうしてもやらなきゃなんねぇ事を徹夜でやってる時によ、”今仮眠取ったら絶対やべぇ”っていうのが、今それなんだよ私は」
牛ノ戸舞莉:「わかるけどもさぁ……」
牛ノ戸舞莉:「傍からそれ見てるのって、結構ハラハラするのもわかるでしょ」
出雲 頼命:「本当にヤバけりゃエンジン切るさ」
牛ノ戸舞莉:「……ま、アンタなら大丈夫か。サイボーグ女だもんな」
牛ノ戸舞莉:「一区切りついたら寝なよ。その顔見たら子供泣くぞ~」眼鏡を返す。
出雲 頼命:それを受取って
出雲 頼命:「………確かに、あれ以上泣かれるのは困るかな」
出雲 頼命:「まぁ、テメェらに黙ってポックリ逝く事はねぇから心配すんな」
出雲 頼命:「今度は…そうだな。3日ぐらい支部を開ける。頼んだぞ、舞莉」
牛ノ戸舞莉:「勝ち逃げはさせねえよ……ん、任されてやる」
牛ノ戸舞莉:「今度はお友達も作ってきなよ」くつくつと喉を鳴らす。
出雲 頼命:「んな奇特な奴が居りゃ、テメェの彼氏にもなってくれるかもな」
出雲 頼命:「………ああ、そうだ」
牛ノ戸舞莉:「ハ、アンタの友達になれるなら、確かに包容力は折り紙付きだ」
出雲 頼命:「”1+1=”、テメェはどう解く」
牛ノ戸舞莉:「…?」眉間に皺を寄せる。
牛ノ戸舞莉:「なにそれ。なぞなぞか?」
出雲 頼命:「さて、どうだかな。」
牛ノ戸舞莉:「……いや、”2”だよな」
牛ノ戸舞莉:「もしくはなんだ、”1+1”が
牛ノ戸舞莉:そのまま答えとか?」
出雲 頼命:「分かんねぇよ、私に聞かれても。発案者じゃねぇんだから」
牛ノ戸舞莉:「はあ? いやそれ……最悪だぞ」
牛ノ戸舞莉:「回答と解説は出題者としての最低限の礼儀だろ!」
出雲 頼命:くつくつと笑って「いやぁ、楽しいな。無責任な問いを自分勝手に投げつけるのは」
出雲 頼命:「じゃあな。そろそろ煙草忘れる癖直せよ。ボケたと思われるぞ」
牛ノ戸舞莉:「アンタに育てられる子供に同情するわ」腕を組む。
出雲 頼命:そう言うと、休憩スペースを後にする
牛ノ戸舞莉:「忘れたんじゃない、置いてきたんだよ!」後ろ姿に声をかける。
牛ノ戸舞莉:「あー、もう」どかりと座り込む。
牛ノ戸舞莉:過去に自分を下した女性の、老いと疲労を浮かべた表情と。
牛ノ戸舞莉:それでもなお、ずっと見続けた過去と変わらない足取りを反芻して。
牛ノ戸舞莉:「負けるんじゃないぞ」
牛ノ戸舞莉:「……あー、クソ! 誰が保護者だ! 誰が!」
牛ノ戸舞莉:自分の発言が気恥ずかしく、ソファーに寝転がった。

───
─────

GM:────その約二か月後、出雲頼命は突如姿を消した
GM:「単独での任務に赴いた」という噂はあるが、あくまで噂の範疇。その真実を知る者は誰も居ない
GM:ただ、唯一残された書置きには
GM:”少し支部を空ける。もし私が帰ってこないようなら~”の書き出しの後に
GM:当時、まだ支部入りして間もなかった葛西拳士郎を暫定的な支部長に任命する、といった旨の記述がなされていた。
───
GM:登場侵蝕をお願いします
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (31 → 32)
伏見カイト:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+1[1] → 34

───


 現在


GM:──狩ヶ谷窪地
GM:2年前の隕石落下により生じた巨大なクレーターであり、当時はこの地を訪れる報道陣が後を絶たなかった……が、これはあくまで表の話
GM:実際は、2年前に発生したUGN K市支部とFHセル”スケアクロウ”の全面衝突、「スケアクロウ殲滅任務」の中で発生した、兵器爆発事故によりこの地に刻み込まれた、爪痕そのものである。
GM:──君達は今、”スケアクロウ”唯一の生き残りにして現UGNイリーガル、”不理(ジャックポット)”佐藤尽に連れられ、この地を訪れていた。
佐藤 尽:「…全く変わんねぇなここは。相変わらず殺風景でよぉ」
佐藤 尽:スーツ姿にサングラスの、ガラの悪い男が口を開く
佐藤 尽:「カイトは…こっちに来てまだ半年そこらだったか、話ぐれぇは聞いてるよな?」
伏見カイト:「そっすね、本当に話だけですけど」
伏見カイト:「尽さんは、確かその時に…っすよね」
佐藤 尽:「ああ。つっても…その、何だ、あの頃は色々とアレだったからよ」
牛ノ戸舞莉:フン、と鼻息を吐く。
佐藤 尽:「ドンパチやってる時の事はそこまで印象に残ってねぇっつーか、その後助けられた時の方が印象に残ってるっつーか」
佐藤 尽:「正直な所、思い返しても”ああ、馬鹿な事してたな”ってぐらいで。そこは、本当に悪いと思ってる」
佐藤 尽:何一つ、嘘も忖度も含まれない言葉を吐く
伏見カイト:「俺は当事者じゃないから、無責任なことは言えねぇんすけど」
伏見カイト:「覚えてることって結構大事だと思うんすよね」
伏見カイト:「忘れられたときが云々ってやつです。覚えてることは、生き残った人にしか出来ないから」
伏見カイト:「なんか、そんな、アレです」
佐藤 尽:「……」自分が何故、今”こちら側”に立っているのか。その理由を思い浮かべて
佐藤 尽:「そうだな。アレ……だよな」
佐藤 尽:「分かる。分かるぜカイト、思ってる事を正確に口に出すって難しいよな」
佐藤 尽:「姐さんは得意そうだよな。そういうの」
佐藤 尽:すぐ傍に立つ女性に向かって
牛ノ戸舞莉:「……あのさぁ、アンタすぐそうやって共感性あるアピールするけど」
牛ノ戸舞莉:「変わってねーからな2年前と! 馬鹿やってるのも同じだろ!」
佐藤 尽:「嘘……だろ?」
牛ノ戸舞莉:肩に担いだ槌の石突で尽さんを差す。
伏見カイト:「姐さん、男は幾つになっても馬鹿なんすよ」
佐藤 尽:その一撃を甘んじて受けて
牛ノ戸舞莉:「カイト、あんまりコイツを甘やかすな」
伏見カイト:「うすッ!」
牛ノ戸舞莉:「よしッ」
佐藤 尽:「くっ…いい返事が骨身に染みる(意味は分かってない)じゃねぇか…」
牛ノ戸舞莉:「そもそも言語化しないから忘れるんだろ……アレアレ言いやがって」
佐藤 尽:「姐さん、”アレ”が便利なのが悪いんだよ。なあ?カイト」
伏見カイト:「そっすね、尽さん。なんだかんだ"アレ"で通じますからね」
牛ノ戸舞莉:「カイトに同意を求めるな~! 体育会系なんだから!」
佐藤 尽:「通じんだから問題ねぇよな。うはは」
伏見カイト:「うぇっへへへ」照れている。
牛ノ戸舞莉:「ハ~」頭を抑える。
牛ノ戸舞莉:「そんなに便利なら覚えてんだろうな? 二年前のアレ」
佐藤 尽:「アレ……?アレって…何だ……?」
佐藤 尽:「いや待て姐さん。俺の頭脳を信じてくれ」
牛ノ戸舞莉:「アレだよアレ……おう」
伏見カイト:「尽さんならやれますよ!」
佐藤 尽:「おう、お前の声援を力に変えてみせるぜ」
佐藤 尽:「姐さんと初めてまともに喋った時、初っ端で”おいババア”っつった事じゃねぇよな。おう、これは違うはずだ。姐さんは実際ババアに片足突っ込んでる訳だしよ…」
伏見カイト:「………」二歩下がる。
牛ノ戸舞莉:「なんだお前背骨折られたいのか」
佐藤 尽:あーでもないこうでもないと思考を続けながら
牛ノ戸舞莉:槌を素振りする。極めて冷静な眼差しと正確なスイング!
佐藤 尽:「ふぇ?」クッソ腹の立つ相槌を打った瞬間
伏見カイト:風を切る。否、風を叩き潰すような轟音に震える。
佐藤 尽:「ォ゛ッ!!!」吹き飛ばされた身体が、大地を転がる
佐藤 尽:「な………」
佐藤 尽:「何で!!!???」
牛ノ戸舞莉:「聞くな馬鹿! もう一発いくぞ!?」
佐藤 尽:ペッペッと砂を吐きながら
佐藤 尽:「どうどうどうどうどうどうどうどう」
伏見カイト:「そりゃ尽さん、女性の年齢を語るのはアレですよ」
佐藤 尽:「どうどうどうどうっ!ハウス!ハウス!」
牛ノ戸舞莉:「あと片足突っ込んで無いからな。ピチピチだ」
牛ノ戸舞莉:「ケモノ扱いすんな!」
伏見カイト:「ピチピチ」
伏見カイト:「ピチピチ?」首をかしげる。
牛ノ戸舞莉:「なんだカイト」振り向く。
佐藤 尽:「……二度目の過ちって、所か」衣服に付いた砂を払って
牛ノ戸舞莉:右手には槌が上段に構えられている。
伏見カイト:「何でもないッす!姐さんはいつも綺麗で格好いいッす!」
牛ノ戸舞莉:「よしッ」
牛ノ戸舞莉:「って、そうじゃないんだよ。調子狂うな……」
佐藤 尽:「成程な。今度から俺もそう言えばいいのか」メモを取って
佐藤 尽:「………っと、まあ」
佐藤 尽:クレーターの手前で足を止める
佐藤 尽:「縁もたけなわ、今回の本題に入ろうぜ」
牛ノ戸舞莉:「ま、アレの話はまた今度にするか」
伏見カイト:「どうしてここに来たのか、って話ですか」
佐藤 尽:「おう、アレの話はアレするとして、今回二人について来てもらったのは、アレを調査する為だ」
佐藤 尽:クレーターの中心部に向かって指を伸ばす
牛ノ戸舞莉:指の差す方に目線をやる。
牛ノ戸舞莉:「なんだアレ?」目を細める。
GM:その窪地の中心には、事前に話があったように正体不明の人物が佇んで………いや
GM:寝ていた。
伏見カイト:「なんか、寝てないっすか?」
GM:遠目からの情報ではあるが、まるで日光浴でもするように、ビーチチェアに子供のような小さな影が寝そべっていた
牛ノ戸舞莉:「しかも優雅に」
伏見カイト:「めちゃくちゃリゾート気分っすよ」
佐藤 尽:「アレは…何だろうな、聞いてたアレとは違うが…」
佐藤 尽:「………近づくか?取り敢えず」
牛ノ戸舞莉:「ここ警備無いのかよ……」
伏見カイト:「近づくんなら先行きますよ」
牛ノ戸舞莉:「行くしかないか……おっ、男前」
佐藤 尽:ランダル銃を構えて「おう、頼む。後詰めは任せな」
伏見カイト:「そりゃそうっすよ。姐さん女の子じゃないっすか」
牛ノ戸舞莉:「……ふむ」
牛ノ戸舞莉:「聞いたか尽! これがアンタに無いものだぞ!!」
牛ノ戸舞莉:「メモしとけ! ついでに飲み込んでおけ!」
佐藤 尽:「失敬な!俺は姐さんの事結構エロい目で見てますよ!」
牛ノ戸舞莉:槌の石突で尽さんの額を突く。
伏見カイト:「んじゃあ、行きますかっと」肩を回して体をほぐし、慎重に近づいていく。
佐藤 尽:「効くんだな~~これが」
牛ノ戸舞莉:「次は顎行くからな…」
GM:………そうして、伏見カイトがクレーターに足を踏み入れた瞬間
???:バッ
???:跳ねるように飛び起きた小さな影が、一直線に君達の方へと向かってくる
佐藤 尽:「おいおいおいおい」
???:そして
伏見カイト:「ッ!?」咄嗟に両手を広げて、構える。
牛ノ戸舞莉:槌を構える。チリチリと赤い光が走り……
???:─────君達の目の前で急制動すると
???:そのまま、何をする訳でも無く、ただ君達の事をじ~~っと見つめる
牛ノ戸舞莉:「……なんだコイツ」怪訝な表情。
佐藤 尽:「…………?」
伏見カイト:「………なんすかね」視線は切らない。見つめ合う。
???:「こん」
伏見カイト:「こん?」
???:「にちは」
佐藤 尽:(どうすんだ、分かんねぇ。先手打つか?)目配せするように
牛ノ戸舞莉:目線で制する。
伏見カイト:「ちゃんと挨拶出来るのは偉いっすね、こんにちは」ニッと笑って。
???:その笑顔を見て
???:「ここ へは 何を しに」全く同じ笑顔を浮かべる
牛ノ戸舞莉:「……言葉わかるのか」
???:「分かりま学んだので」
GM:↑削除
???:「分かりま す 学んだので」
???:「あ」何かを思い出したように
???:「つちくれ と いいます」
つちくれ:「ここ へは 何を しに」
牛ノ戸舞莉:「そうだな、そっちの質問にも答えるか」
牛ノ戸舞莉:「つちくれ。アンタと話をしに来たんだ。できればここ以外の場所でな」
つちくれ:「………」僅かな間があって
つちくれ:「それ は」右腕が、まるで巨人の如く巨大化する
つちくれ:「できま せん」
牛ノ戸舞莉:「…!」
伏見カイト:「それは、ここから動きたくないってことっすかね」
つちくれ:こくり、と頷く
伏見カイト:片膝をついて、目線を合わせる。
伏見カイト:「なるほど。なら、ここで話すのは平気ってことかな」
つちくれ:「内容に よります」
伏見カイト:「うし、わかった」
伏見カイト:「ってぇことらしいんですけど、どうします?」
牛ノ戸舞莉:「えー…?」
佐藤 尽:「何つーか…すげぇな、お前」
伏見カイト:「いやいやいや、普通に話しただけっすよ」
牛ノ戸舞莉:「素性も不明なオーヴァード相手によくやる……いつか痛いの喰らうぞ」
伏見カイト:「そういう、いつかの時のために鍛えてるんすよ」
佐藤 尽:「しかし、内容によるっつっても」
佐藤 尽:「(何が地雷かは分かんねぇ訳だしなぁ)」
牛ノ戸舞莉:「ともかく、あくまで調査が目的だし」
牛ノ戸舞莉:「まずは話聞いてくしか無いんじゃないの」槌を地面に立てる。
伏見カイト:「そうっすね。とりあえず答えられない質問には指でバツ作ってもらう感じで、どうっすかね」
伏見カイト:口の前でバッテンを作る。
牛ノ戸舞莉:「(答えられない、ってのも情報には違いないしな)」頷く。
佐藤 尽:「それもそうか……」そう言って、ランダル銃を地面に置く
伏見カイト:口の前でバッテンを作らせれば、攻撃動作の初動を遅らせることが出来るという狙いもある。
GM:───その時
つちくれ:「ん」
つちくれ:「んんん」
つちくれ:突如声を上げたあと
つちくれ:「すみません ohanasiha 」
GM:↑削除
つちくれ:「すみ ません お話は 」
つちくれ:右腕を振り上げる
つちくれ:「しては 駄目 だと言われました」
牛ノ戸舞莉:「はあ? どっちだよ!」
つちくれ:ブ ゥン 技巧も何もない大振り。だが、武器を下ろしていた君達は対処が遅れ───
伏見カイト:膝立ちの状態から、地面を蹴り前方へ。腕が伸びきる前に、額で拳を受ける。
佐藤 尽:「…っぶねぇ!悪ぃカイト!助かった!」そのまま後方に跳び、距離を取る
伏見カイト:「グッ、ンッ、いっ…たくないッ!!」
つちくれ:───拮抗。否、押し返される
牛ノ戸舞莉:「よくやったカイト!」槌を持ち上げ、振る。
牛ノ戸舞莉:再び槌の軌道に赤い光が走り、布のような影を引く。
伏見カイト:動作からして格闘技の経験があるようには感じられない。ならば、タイミングさえ外して受ければダメージはそこまでではない。
つちくれ:──コンクリートブロックを砕いたような破壊音
つちくれ:肥大化した右腕が、”崩れ落ちる”
伏見カイト:嘘だ。正直痛い。だが、単純な痛みではプロレスラーは止められない。
つちくれ:数歩、後ろに下がって
伏見カイト:「姐さんッ!」
つちくれ:………じっと、伏見カイトを見たかと思うと
つちくれ:鏡に映したように、伏見カイトと全く同じ姿形を象る
牛ノ戸舞莉:「面白いな! だが──」
牛ノ戸舞莉:バジッ と音を立て、瞬時に赤い布がつちくれを包むように伸びる。
伏見カイト:「(不味い、相手が俺の姿じゃ姐さんは本気で攻撃出来ないッ!)」
つちくれ:丸太のような腕を伸ばし、布を押し返そうとする
牛ノ戸舞莉:「こちとらアンタみたいなのは慣れっこなんだよ!」
牛ノ戸舞莉:手首を捻る。同時に赤い布が、幾本の繊維に解け。
牛ノ戸舞莉:次の瞬間には、繊維状だった魔眼が幾本もの杭となって、伏見カイトの似姿を貫いている。
つちくれ:「む」
つちくれ:「…………」
つちくれ:ゴロ ゴロと
牛ノ戸舞莉:杭が刺さった点から痺れるような感覚が伝わるだろう。
伏見カイト:「えぇ……姐さん、超本気じゃないっすか……」
つちくれ:伏見カイトの姿を象っていた”つちくれ”は、そのまま、幾重もの月日が流れたかのように
牛ノ戸舞莉:「加減はしたぞ。殺してはない……って、あれ」
つちくれ:身体が砕けて、地面に落ちて
つちくれ:そのまま、動くことはなくなった
牛ノ戸舞莉:「……おい、つちくれ」
牛ノ戸舞莉:「おい!」慌てて声をかける。
GM:返事はない。ただ
GM:屍、という訳でもない
GM:そこに在ったのは、ただの───土の塊だ
佐藤 尽:「やるな姐さん。少なくとも、ああなったら俺は咄嗟には撃てねぇよ………って」
牛ノ戸舞莉:「土……だな」しゃがみこんで、残骸に手を振れる。
伏見カイト:「つちくれって、そのまんまの意味だったんすかね」
佐藤 尽:「……調べに来たはずが、もっと分かんなくなっちまったな」
牛ノ戸舞莉:「モルフェウスか? ともかくこの土は検査かけるしかない」
伏見カイト:「とりあえず、支部の方に戻りますか?幾つか判ったこともあるし」
牛ノ戸舞莉:「そうするか……尽、土できるだけ持って来いよ」
佐藤 尽:「出来るだけっつってもよぉ」
佐藤 尽:「袋がねぇんじゃ世話ねぇよ。甲子園球児だって持ってるのによぉ」
牛ノ戸舞莉:「背広でも使えばいいじゃん」
佐藤 尽:「おいおい姐さん………」
佐藤 尽:「その手があったな!!!」
伏見カイト:「尽さん、背広は高いじゃないっすか!俺がシャツを使いますよ!」
牛ノ戸舞莉:「アンタシャツ脱いだら上裸だろ!」
佐藤 尽:「気持ちだけは受け取っとくぜカイト。後は俺と、俺の背広ちゃんに任せな」
伏見カイト:「姐さん。俺は、恥ずかしがるような鍛え方はしてませんよ」
牛ノ戸舞莉:「わかってるよ、カイト。だが尽の男気を立ててやれ」適当なことを言っている。
伏見カイト:「…ッ!うッす!尽さん、あざっすッ!」
牛ノ戸舞莉:「それに、たった今頭ぶつけただろ。念のためな」カイト君の額を撫でる。
伏見カイト:「ちょっ、姐さん近いっすよ!俺も男なんでアレっすよ!?」
佐藤 尽:「(俺を小突いた後にもそれしてくれていいんじゃね…?)」
牛ノ戸舞莉:「裸見せようとしてきたのはそっちだろ」
牛ノ戸舞莉:「じゃあ私とカイトは先戻ってるから。頼んだ
佐藤 尽:「あ!んだコラ”デートですか?”みたいな目で見られようとしたってそうはいかねぇぞ!!」
佐藤 尽:必死に広げた背広に土を被せながら「俺もすぐ追いつくからよぉ!首洗って待ってろよな!」
牛ノ戸舞莉:「ハイハイ。アンタはちゃんと手ェ洗えよ」手を振り、槌を担いでクレーターを後にします。
伏見カイト:「うっす、尽さん。紅茶とか淹れておくんで、気をつけて帰ってきてくださいね!」小走りで姐さんに続きます。
───
GM:シーン終了 ロイス取得のみ可能です
牛ノ戸舞莉:佐藤尽/〇好感/馬鹿
伏見カイト/〇信頼/脳筋 で取得します!

伏見カイト:ロイス取得 佐藤尽 ◎信頼/食傷
牛ノ戸舞莉 ◎尊敬/恐怖 以上で!

GM:OK!では次!
───

【目次へ戻る】

OP3 【OP3 正木真希】


GM:【OP3 正木真希】


 2週間前
 S市 UGN支部 訓練場

GM:2週間前
GM:S市 UGN支部 訓練場
葛西 拳士郎:「……」腕を組んで、壁にもたれ掛かるように、一人の男が立っている。
葛西 拳士郎:その視線の先には───
正木真希:両腕に炎を灯した少女が、その手に大剣を握って佇んでいる。
正木真希:「____」大きく息を吸い眼前の模擬戦用標的を睨み、未だ不慣れさの見え隠れする動きで剣を振りかぶって
正木真希:「たあっ!」腕の炎から伝った熱で強化された一閃を叩きつける。
正木真希:(続けて……!)太腿で叩きつけた剣を蹴り上げ、再び叩きつけ
正木真希:剣術と呼ぶにはあまりに粗雑な、本能的な戦法というには少々窮屈な、そんな動きを繰り返す。
正木真希:(剣術はあんまり合わなそうだけど、それでも)一手一手、いざという時に恐怖で身体が動き方を忘れないように。
正木真希:「多少は、勉強しておかなきゃ……!」両手が燃え上がり、剣が炎に包まれる
正木真希:「ねっ!」真っ向からの唐竹割、標的を溶断する。
正木真希:「……ふぅ」
正木真希:同時に、熱に耐えきれなかった大剣が両手の中で溶解する。
正木真希:(何かしてると、やっぱり良いな)黒焦げになった柄を見つめて、少し笑う。
葛西 拳士郎:………パチ、パチ
GM:その背後から、柏手を打つ音が聞こえる
正木真希:「ふぇ?」拍手の方に振り返る
葛西 拳士郎:「ああ、ごめん。覗き見をしているようで悪かったね」
正木真希:「あ……いえいえ」男の顔を見て、微笑む。
葛西 拳士郎:「今の君を、ちゃんと見ておきたくて」
葛西 拳士郎:「……覚えてる?僕の事」
正木真希:「もちろん、葛西さんですよね」
正木真希:「その節はお世話になりました」ぺこり、とお辞儀
葛西 拳士郎:「ああ、いやいや。なんのなんの」つられるようにお辞儀を返す
正木真希:「ちゃんと見た感じ……どうでしょ? 今の私」真希の周囲には、どろどろ溶けた銃やナイフやらの武器が無造作に転がっている。
葛西 拳士郎:「ふむ……」転がった鉄くずを見て
葛西 拳士郎:「その戦い方は、独学?」
正木真希:「大体は。任務で一緒した人たちから勉強させてもらったりもしてますけど」
正木真希:と、焦げた武器を拾って集めながら。 支部からもう実戦では使えない廃棄品を借りてきたものなので、後でちゃんとまとめて返さねばならない。
葛西 拳士郎:「そうか…自ら学び、縁を結んで、しっかりと経験を糧とする」
葛西 拳士郎:「君は立派な、UGNチルドレンだ」
正木真希:「そうですかね、えへへ……あぢっ!?」照れくさそうに頬をかこうとして、炎が消えたとはいえまだ高熱を帯びた手で頬に触れてしまい悶絶。
正木真希:「葛西さんにそう言ってもらえると、すっごく嬉しいです」顔を上げながら、笑って。
葛西 拳士郎:「おっと、大丈夫……ああ!しまった何も冷やすものを持ってない…!」
正木真希:「あ、大丈夫です。すぐ治るんで」人前じゃなければいつも床に倒れ込んでクールダウンしてるのだが、日常を捨てても羞恥心まで捨て去る気にはなれなかった。
正木真希:黒焦げの手を葛西に大丈夫と振って見せて。
葛西 拳士郎:「……」その意思を汲むように「そう。大丈夫…なら良かった」
葛西 拳士郎:「今はまだ、各地を転々としてるんだっけ?」
正木真希:「はい、大体はあの時決めた風にしてます」
葛西 拳士郎:うんうんと頷いて「どうだろう。真希ちゃんさえよければ」
葛西 拳士郎:「次は、うちの支部に来る気はない?」
正木真希:「……昔も声かけてもらって、あの時は保留って言ったんでしたね」
正木真希:あの時はまだUGNという組織がどんな団体かわかっていなかった、いきなり覚醒したてを前線に連れ出すほど人がいないのか本気で心配した記憶があった。
葛西 拳士郎:「”まずは経験を積みたい”ってね」
正木真希:(あと、使い捨てる気なら保留は絶対ダメだろうから……すんなり通ったけど)
正木真希:「はい。そこまで憶えてもらってたんですね」
葛西 拳士郎:「フラれたら記憶に残るんだよ。男なんかは特にね」
葛西 拳士郎:冗談交じりに呟く
正木真希:あはは、と笑って返す
葛西 拳士郎:「それで」
葛西 拳士郎:「どう?実際の所は」
正木真希:「今は身軽の身の上、少ないながらも濃い経験を積ませてもらいましたし」
正木真希:「未だ未熟ですけど、それでも良ければ喜んで!」
葛西 拳士郎:「………ふぅ…。良かった…ありがとう」
正木真希:「え、そんなに緊張するような人材じゃないと思いますけど私!?」
正木真希:安堵した様子の葛西を見て、少し驚く
葛西 拳士郎:「いやいや。二回もフラれたら立ち直れない所だったから、安心した…………あ」
葛西 拳士郎:腕時計を見て
葛西 拳士郎:「そうだ忘れてた…ま…まずい!電車の時間が…!」
正木真希:「え、えー!? それは不味いじゃないですか!」
正木真希:「急がなきゃ!」慌てて後片付けを終える
葛西 拳士郎:「ああまずいとも!大変にね!」
正木真希:「支部で車とか出してもらえたらいいんですけど、ここの支部の自家用車アレなんですよね……」
正木真希:それはもうとんでもない
正木真希:「なのでダッシュしかないです!」
葛西 拳士郎:「いや、安心しなさい。僕は大人だ」
葛西 拳士郎:「”タクシー”という乗り物ぐらい、いつでも召喚出来るよ」
正木真希:「おお……! 財産力……!」
葛西 拳士郎:「だから、取り敢えず落ち着いて支度をしよう。ここの支部長には、訓練場に来る前に話は通してあるけど、報告はしておくべきだろうからね」
正木真希:「あ、はい! すぐ済ませてきますね!」
正木真希:手荷物は特に無い、いつでも着の身着のまま移動可能だ。
正木真希:K市はどんな所だろう。 元気に(怒られない速さで)走り出しながら、真希はまだ見ぬ支部に考えを巡らせる。
───
GM:登場侵蝕をお願いします
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (39 → 40)
───

 現在
 K市 UGN支部 4階
 葛西行政書士事務所



GM:雑居ビルに扮した
GM:UGN K市支部の4階
GM:白張りの壁、部屋の隅に置かれた観葉植物、対面に並べられたソファと、その中心にあるデスク、そして奥には少し大きな円形の机
GM:今君が居るのは、そういった清潔感のあるごく普通の事務所といった趣の部屋だ
GM:訓練後、K市支部の支部長である葛西に呼び出された君は、今ソファに腰かけ
GM:自分を呼び出した男が戻ってくるのを、待っている。
正木真希:興味深々に周囲を見渡してから、落ち着かない様子で座っている。
正木真希:(いつもながら、新しい支部って緊張……)
正木真希:支部の装飾品や設備、機能面から何か今の状況を推測してみようなどとも考えたが
正木真希:元より専門家でもノイマンでもない真希には、清潔にしているなくらいしか分からなかった。
正木真希:(移動中も別の話ばかりしていたから、支部の話はあまりできていなかったし……)
正木真希:天井で回るファンを見つめながら、この支部にはどんな人がいるんだろう……怖くないといいなー、などと漫然と考えている
GM:───と、その時
葛西 拳士郎:「ああ、ごめん。退屈させちゃったかな」
正木真希:「いえ! 新しい支部の空気を感じるのは好きなので!」
葛西 拳士郎:アルミ缶を4本ほど携えた、温和そうな男が戻ってくる
葛西 拳士郎:「ああー…”おじさん臭い”みたいなのは…ない…よね」
葛西 拳士郎:好きなものを取って、と、君の前に缶を並べる
正木真希:「あはは、多分ないと思います」と、缶の中から適当に一本取る
葛西 拳士郎:「多分か~~」
葛西 拳士郎:自分も適当に1本選んで
葛西 拳士郎:このままでは飲みづらいだろうと、自分の方が先に缶を開ける
葛西 拳士郎:「ここでの生活には慣れた?」
正木真希:そういえば昔は私も親とかに言ってたような、なかったような……などと思いつつ続けて缶を空ける
正木真希:「うーん、慣れるって感覚はあんまりいつも……けど、馴染めるように頑張りますね」
葛西 拳士郎:「あー、支部の他の人達とはまだ会えてないんだったかな」
正木真希:「はい! お会いするのが楽しみです!」
葛西 拳士郎:「うん。じゃあ丁度良かった。この後何人かここに来ることになってるから」
葛西 拳士郎:「その時に、顔合わせといこう」
葛西 拳士郎:「うちは人数は少ないけど、元気で良い子達が多い。きっと馴染めるさ」
正木真希:「私みたいに、葛西さんが集めた人たちなんですか?」
葛西 拳士郎:「何人かは、以前からずっと居る人達だけど」
葛西 拳士郎:「他はみんな僕と……前支部長がね、集めて回ったんだ」
正木真希:「前支部長さん……あっ」以前支部員が大勢死んだという話は聞いている、触れてはいけない話だったかなと少しすまなそうな顔。
葛西 拳士郎:その表情を見て「支部長にもさ、色んな人が居るんだ」
葛西 拳士郎:「僕みたいに、弱いから後方支援に徹してる支部長も居れば、陣頭指揮を執るような人も居るし」
葛西 拳士郎:「最前線で敵を倒すような人も居る」
葛西 拳士郎:「真希ちゃんはさ」
葛西 拳士郎:「これまでに、どんな人を見てきた?」
正木真希:「どんな……」
正木真希:少し考える姿勢
正木真希:今まで見てきた者たち
正木真希:天文学必須の剣士、自殺を攻撃にする能力者、自称魔法使い、自称占い師、暴力
正木真希:居合使いに紙使いに、変な剣に変な武器に……
正木真希:「……まあ、色々と。」
正木真希:「みんな、それぞれに色々やってて……思い出深い人ばっかりです」
正木真希:と、笑って。
葛西 拳士郎:「ふふ。じゃあその”色々”の中に」
葛西 拳士郎:「僕たちの事も、これから加えていってくれると嬉しいかな」
正木真希:「ええ、もちろん!」
正木真希:「たっぶり思い出作らせてもらっちゃいますよー」
葛西 拳士郎:「うん。そうしてもらえると、僕も嬉しいよ」
葛西 拳士郎:「1と0だけじゃさ」机の脇にあったメモ用紙を取り、その上にさらさらと何かを記す
正木真希:何だろう、と首を傾げる
葛西 拳士郎:ピッ とメモを渡して「この世界ははかれないからね」
GM:そこには、”1+1=”とだけ書かれていた
正木真希:メモを受け取って、確認してから開いて。
正木真希:今度は身体ごと傾く。
葛西 拳士郎:「真希ちゃんはさ、これ…どう解く?」
正木真希:「いちたすいち……?」
葛西 拳士郎:「ああ、別に含みも何も無いから、好きに答えてくれていいよ。」
正木真希:「そう言われると、逆に何かあるんじゃって思えちゃうのですけど……ううん?」
正木真希:「……」あまり多くない自覚のある知恵を絞ってみるも、何が浮かぶでもなし。
正木真希:(よく考えると、この業界って数学を滅茶苦茶にしてそうな能力者も沢山ね……いけない)現実から思考が飛翔しそうになったところで、足を捕まえ地面に下ろし。
正木真希:「……やっぱり、2だと思います」
正木真希:「洒落た事とか、暗号とかだったら申し訳ないんですけど……」
正木真希:「……少なくとも、1+1=2だった世界で生きてた事は忘れたくないな~……とか」
葛西 拳士郎:「…うん。正解だ」
正木真希:「思ったり、したり……あ、正解だった」
葛西 拳士郎:「はは、こんな簡単なことでも、改まって聞くとさ」
葛西 拳士郎:「やっぱり悩んじゃうよね。みんな、自分なりの理屈だったり、向き合い方で答えようとする。」
正木真希:急に恥ずかしくなってきて、顔を赤くしながら髪を結び直している。
正木真希:「まあ、改めて聞かれると皆そうなりますよね……」
葛西 拳士郎:「うん。だから、そこが面白い。ある意味ではさ、全部正解なんだよ」
正木真希:「向き合うことが正解、ってことですか?」
葛西 拳士郎:頷いて「0か1かじゃ測れない、”色んな人が居るね”って所かな」
葛西 拳士郎:壁にかかった時計を見て
葛西 拳士郎:「……さて、そろそろかな」
葛西 拳士郎:立ち上がって
正木真希:続けて立ち上がる
正木真希:(人は0か1じゃ見られない、か……)
葛西 拳士郎:「じゃあ」部屋の奥の、円形の机を指して「あっちに移動しようか」
GM:───外から聞こえる、複数の足音
正木真希:「了解です! 今対処中の事件についての顔合わせから……ですよね」
正木真希:足音に気が付きながら、葛西に続く。
葛西 拳士郎:「うん。では、改めて」
葛西 拳士郎:「”灯焔(イグニス)”正木真希」
葛西 拳士郎:「ようこそ、K市支部へ」
GM:そして、扉が開いた。
───
GM:シーン終了 ロイス取得のみ可能です
正木真希:シナリオロイスの葛西さんは☑信頼/恥辱で!
正木真希:以上で!
GM:OK!では次!
───


【目次へ戻る】

【合流】


GM:【合流】
GM:全員登場です
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (36 → 41)
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (32 → 41)
御門咲綾:1d10+34
DoubleCross : (1D10+34) → 3[3]+34 → 37

伏見カイト:34+1d10 侵蝕
DoubleCross : (34+1D10) → 34+10[10] → 44

正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (40 → 50)
───

 K市 UGN支部 4階
 葛西行政書士事務所



葛西 拳士郎:「────みんな、お疲れ様。」
葛西 拳士郎:開いた扉の向こうへ、声をかける
朝倉 輝晃:「うっす、支部長!お疲れさまです!」
朝倉 輝晃:ビシリと背筋をそらし、ハキハキと返事をする。
御門咲綾:「お、おつかれさまです……!」
千堂 那由多:「お疲れ様です~!」
正木真希:「お疲れ様です!こんにちは!」葛西の横で元気に挨拶。
朝倉 輝晃:「おっと、えー……こんにちは、はじめまして?」
御門咲綾:「あ、あの、はじめまして……」
朝倉 輝晃:「”電気工事”のほうがひとまず片付いたんで報告に来たんすけど……そちらの方は?」
葛西 拳士郎:「ああ、この子は───」言いかけて、扉の更に奥へと目をやる
佐藤 尽:「葛西さん葛西さん、土!土あんだけど!」
正木真希:「……土?」
正木真希:はじめまして、と言いかけたのが思わず引っ込む
佐藤 尽:「流石に持ち込むのマジぃかなこれ!」
朝倉 輝晃:「ちょ、尽さんうっせえ!今入口開けるから騒がんでって!」
御門咲綾:「な、何があったんでしょうか……」
朝倉 輝晃:「分からん……幼児退行じゃなきゃいいが……あーすまんなお客さん、お見苦しいとこを」
牛ノ戸舞莉:「尽! こぼれてるこぼれてる! おい!」ハイヒールを鳴らしながら後ろから声が通る。
佐藤 尽:「うわマジ、これ俺やっちゃった系?」
佐藤 尽:「カイトどう思う?」
伏見カイト:「うっす。尽さん、やらかしてない方が珍しくないっすか?」ティーセットが乗ったお盆を運んでくる。
佐藤 尽:「偶に歯にオブラート着せねぇよな、カイトは」
牛ノ戸舞莉:「2階に置いとけって、那由多が何とかしてくれるから」
正木真希:(……泥遊びが趣味のエージェントさん……?)
正木真希:「あ、いえ。 大丈夫です! 個性的な支部ね!」カイトに笑顔で返す
朝倉 輝晃:「牛ノ戸さん達も今帰りっすか、おつかれです」
牛ノ戸舞莉:「お疲れ様。そっちも終わってたのか」緩く手を振る。
朝倉 輝晃:「表向きは終わって、裏向きは増えたって感じっすね。そっちは?」
牛ノ戸舞莉:「わから~ん、ともかくお土産……文字通りな、それ次第かな」
葛西 拳士郎:牛ノ戸の言葉に頷いて「───那由多ちゃん、尽君下に連れて行って」
千堂 那由多:「ほいさ!じゃあ行くよ、尽」
佐藤 尽:千堂に付き添われながら姿を消す
朝倉 輝晃:「了解。……葛西さん、ぞろぞろ集まっちまってるけど、これで全員っすか?」
葛西 拳士郎:「うん、取り敢えずみんな座って座って」
御門咲綾:おずおずと端の席に座る
葛西 拳士郎:「カイト君がお茶入れてくれた事だし、自己紹介から始めようか」
牛ノ戸舞莉:「葛西サン、その子新入り?」正木さんを見ながら椅子を引く。
正木真希:(雰囲気良い支部だなー)
朝倉 輝晃:「あ、すまんな伏見。お前一応イリーガルなのにな……」
伏見カイト:「今日はニルギリなんでストレートでもミルクでも美味いっすよ」人数分の紅茶をテーブルに並べつつ、着席。
朝倉 輝晃:さりげなく女子と隣り合わないように、ただし遠くにも行きずぎない位置を探して着席。
葛西 拳士郎:「そ。真希ちゃん」ミルクを入れながら、正木に自己紹介するように促す
正木真希:全員が座ったのを見てから、立ったままで
正木真希:「はいっ。灯焔(イグニス)正木真希です、今日からこのK市支部に加わることになりました!」
正木真希:「よろしくお願いします!」礼をする
葛西 拳士郎:パチパチと手を打って
御門咲綾:(同い年くらいの子だ……)
御門咲綾:ぱちぱち、と小さい手を鳴らす
牛ノ戸舞莉:「よろしく~」拍手。
朝倉 輝晃:「ほほう……なるほど、新人さんだったか。元気の良い後輩がきたもんだ」
朝倉 輝晃:”余所行き”の態度を軟化させ、気取った様子でパチパチと手を叩く
葛西 拳士郎:朝倉、御門、伏見を見ながら「見て分かると思うけど、君達とは同年代だ。色々気遣ってあげてね」
朝倉 輝晃:「はい、勿論勿論!」
朝倉 輝晃:コホン、と咳払いして立ち上がる。
朝倉 輝晃:「K市支部所属UGNチルドレン、”ウェザーメイカー”、朝倉輝晃だ」
朝倉 輝晃:「まだ来たばっかならわからないこともあるだろうが、困ったことがあったらドンドン頼ってくれていいぜ」
朝倉 輝晃:「なにせ……先輩だからな!」
朝倉 輝晃:やたらと嬉しそうな自慢げな笑み。
牛ノ戸舞莉:「いよっテルテル~」拍手。
朝倉 輝晃:「ちょ、テルテル言わんでくださいって!浸透したらどうすんすか!」
伏見カイト:「いいぞ~、テル」拍手。
朝倉 輝晃:「伏見……は、悪意なさそうだし一回だから許す!同じ音二回続けんのナシだかんな」
正木真希:「おっ、同じチルドレン……よろしくね! 輝晃先輩!」その笑みに笑顔で返す
朝倉 輝晃:「輝晃先輩……!」パァァ、と顔を輝かせる
葛西 拳士郎:「え、まだ浸透してなかったの?」
朝倉 輝晃:「支部長ぉ……」 恨めしげに視線を向けつつ着席。
御門咲綾:「じゃ、じゃあ次は私が……」続いて静かに立ち上がる
葛西 拳士郎:「ふふ、冗談冗談」そう言いながら、御門に向かって”どうぞ”と手を差し出す
御門咲綾:「同じくK市支部所属のエージェント、"小さな小さな魔女"、み、御門咲綾です」 緊張して髪の毛を弄りながら話し始める
御門咲綾:「わ、私も来てからあまり経ってないのでお役に立てるかは分からないけど、その」
御門咲綾:「よ、よろしくおねがいしまひゅっ……!」噛んだ
御門咲綾:顔を真っ赤にしながら、静かに着席
朝倉 輝晃:「あー、お疲れさん。茶でも飲んで落ち着きな」
牛ノ戸舞莉:「一か月前だっけサーヤちゃん来たの」
朝倉 輝晃:「ぐらいっすかねえ。俺が来て三ヶ月ぐらいだったんで」
牛ノ戸舞莉:「早いねぇ……もう大分一緒いる気持ちだった」時の流れを感じている。
御門咲綾:「そ、そろそろ1か月くらいで……」顔を伏せながら少し啜る
葛西 拳士郎:「支部の中では、一番の直近の先輩という事になるかな」
正木真希:「へぇ……よろしくね、サーヤちゃん」
御門咲綾:「よろしくお願いします、その、正木さん……」
正木真希:「真希でいいよ、私もサーヤちゃんって呼ぶから」
正木真希:あ、嫌だったら言ってね、と続ける。
御門咲綾:「あ、いやじゃなくて、その。ま、まき、ちゃん……」単純に名前呼びに慣れてないのか、たどたどしい
朝倉 輝晃:「(どっちが先輩か分かんねえな)」
牛ノ戸舞莉:「いいねえ。仲良くなれそうじゃん」
葛西 拳士郎:(そうか…今まで中々無かったもんな…こんな空気は…。青春か…)
葛西 拳士郎:「さて、じゃあ次は───」
伏見カイト:「トリは姐さんに任せるんで、俺っすかね」
牛ノ戸舞莉:「よし見せてやれカイト!」適当に囃し立てます。
朝倉 輝晃:「やったれ番長!」適当にノる
葛西 拳士郎:「ほどほどにね」穏やかに笑いながら
伏見カイト:「伏見カイト。K市所属イリーガルでプロレスラー。年齢は17、K市に来たのは…半年前くらいっすかね」
伏見カイト:「いやいや、リングでもないのにマイクパフォーマンスはやらんですよ」プロレスラーなので冷静である。
葛西 拳士郎:「あ、そう……」少し残念そうに
牛ノ戸舞莉:「円形闘技場だろ。コロッセオ」
朝倉 輝晃:「卓上でやられたら流石に困るでしょ」
朝倉 輝晃:「イリーガルなんだが、何分人手不足なんでな。ほとんど正規人員と変わらん頻度で働いてる」
御門咲綾:「はい、色々とお世話になってます」
正木真希:「うわぁ……同い年なのにすっごい立派……!」
朝倉 輝晃:「あ、17なんだ。2つ年上……まあ俺のが先輩だけど」
正木真希:「へぇ……あ、照晃先輩15だったんだ。 でも先輩っていっちゃお」悪戯っぽく笑って
朝倉 輝晃:「せ、先輩……何度聞いても良い響き……!」
御門咲綾:「先輩が15歳で一番年下ですもんね、私の方がぱっと見年下ですけど……」
伏見カイト:「とまぁテルもこんな感じだしな。あんまり年上とか年下とか関係ない感じだ」
朝倉 輝晃:「相手とか場所によっては気ぃつけてるって。TPOTPO」
葛西 拳士郎:「そ、そ。最初は気にしててもね、その内、いい意味でどうでもよくなっちゃうんだよ」
牛ノ戸舞莉:「ま、ここじゃ重視してないのは事実だ」
正木真希:「わかった、よろしくねカイトくん」
伏見カイト:「よろしくな、正木嬢」ニッと笑う。
朝倉 輝晃:「嬢て……古風っつか畏まってるっつか……(でもちょっとカッコいいな)」
御門咲綾:「大人っぽい、ですよね……」
正木真希:「おお、嬢……はじめての呼び方ね……」
伏見カイト:「御門嬢も初めて呼んだときはオロオロしたんすよね」
牛ノ戸舞莉:「カイトがデカくて怖かっただけじゃないの、アレは」
伏見カイト:「えっ」
御門咲綾:「ご、ごめんなさい。私よりずっと年上だと思ってて……」
伏見カイト:「ずっと年上なのは姐さんだけっすよ!」
朝倉 輝晃:「いーじゃんデケエのは……あっちゅうまに扱い覚えられるのも悲しいぞ……」
牛ノ戸舞莉:「じゃ、最後は私だな」立ち上がる。
葛西 拳士郎:「どうぞ、”先輩”」牛ノ戸に
牛ノ戸舞莉:「はいよ。K市支部所属エージェント、”ピカドール”牛ノ戸舞莉だ」
正木真希:「おおー……」小さく拍手
牛ノ戸舞莉:「ご紹介の通り、この支部じゃ一応……一番の古株になるかな」
牛ノ戸舞莉:「那由多のが前からいたっけ?まあいいや」
朝倉 輝晃:「数少ないK市生え抜きだから、俺らでも分からんことはこの人に聞いてくれ」
牛ノ戸舞莉:「頼ってくれていいよ、わかんないことはあるけど」
牛ノ戸舞莉:「そういうのは那由多か葛西サンの領分だ」
正木真希:「え、でもさっきの土の人とか頼りにしてたように見えましたよ?」
葛西 拳士郎:「ふ」思わず吹き出す
牛ノ戸舞莉:「アイツ……尽はなんというか、常に一番の後輩だから」
牛ノ戸舞莉:「真希ちゃんも頼られるかもね……迷惑に感じたら言ってよ」ため息を吐く。
正木真希:「さっきの人は尽さん! 覚えました!」
朝倉 輝晃:「あとでまた紹介されると思うけど、なんというか……目が離せない人だから……」
朝倉 輝晃:「や、頼れる人でもあるんだけどね」
御門咲綾:「牛ノ戸さん、みんなのまとめ役みたいな人ですから……」
牛ノ戸舞莉:「サーヤちゃんわかってる!」手を打つ。
正木真希:「ベテランさん、頼りにさせてもらいます!」
牛ノ戸舞莉:「はいよ、真希ちゃん。じゃあパス」葛西支部長に手を差し伸べつつ席につく。
葛西 拳士郎:「じゃ、改めて」立ち上がって「”(にのまえ)”葛西拳士郎、一応ここの支部長をやらせてもらってる」
葛西 拳士郎:「前線はみんなに任せて、主に裏方仕事をやってる。何故なら、僕は強くないからね」
正木真希:(強くないって言ってる人って色々いたけど……どっちなんだろう……)
葛西 拳士郎:「さっきも言ってたけど、この支部の中では僕と、舞莉ちゃん、那由多ちゃんが、以前からずっと在籍してる組」
葛西 拳士郎:「あ、那由多ちゃんはさっき土の人を連れて出て行った作業着の人ね。」
正木真希:土が少し零れている入り口の方を見てから頷く
葛西 拳士郎:「彼女は、元々研究職をやってたんだけど、今は前線にも出て貰ってる。ここの2階で電気工事事務所をやってて、大体そこに居るから、もし聞きたい事があれば尋ねるといい」
葛西 拳士郎:「で、土の人が佐藤尽君。彼は……色々と経緯が複雑なんだけど」
葛西 拳士郎:「取り敢えず、悪い人じゃない」
正木真希:「あ、それはさっきの一瞬でわかりました!」
正木真希:「皆さんと凄く仲良くしてましたし……雰囲気も馴染んてたので」
葛西 拳士郎:「そう」笑って「ちゃんと伝わってるようで良かったよ」
正木真希:「伝わってきましたー」笑って
葛西 拳士郎:「まあでも、裏表が無さすぎる所はあるから、何か気になる事があれば遠慮なく言って大丈夫だよ」
正木真希:「ならきっと大丈夫です! 裏表無いって所は私も似たような感じなので!」
正木真希:と、仲良くできそうだな~となっている。
朝倉 輝晃:「(めっちゃめちゃ『陽』……眩しっ)」
葛西 拳士郎:「…ってさ、舞莉ちゃん。相乗効果とか期待していいんじゃない?」
牛ノ戸舞莉:「どっちの方向に? 尽が増えたら手に負えないですよ」肩をすくめる
葛西 拳士郎:それもそうだ、と笑って
葛西 拳士郎:パン と手を叩く
葛西 拳士郎:「──よし、自己紹介は終わり。ここからは仕事の話をしよう」
朝倉 輝晃:「了解」
正木真希:座って、支部長の方に向き直る。
正木真希:「了解です」
牛ノ戸舞莉:フン、と鼻を鳴らす。
葛西 拳士郎:「輝晃君、咲綾ちゃん、報告をどうぞ」
朝倉 輝晃:「うす!御門、なんか付け足すことあったらどんどんよろしく」
御門咲綾:「は、はい……!」
朝倉 輝晃:立ち上がってペラペラとメモ帳をめくる。
朝倉 輝晃:「ついさっきっす。俺と御門、千堂さんの三人でかりがや文化会館の調査に行きました」
朝倉 輝晃:「ああ、『かりがや文化会館』、K市内のイベントホールな」
御門咲綾:「はい、そこで変な音を聞いて……」
朝倉 輝晃:「俺と御門、二人で小ホールに向かいました」
朝倉 輝晃:文化会館で出会った少女──ノラと、そこで行われた会話について説明する。
葛西 拳士郎:「───ふむ」
朝倉 輝晃:「多数の鼠を操っていたこと、UGNへ知っていたことから、オーヴァードで間違いないと思います」
御門咲綾:「その、あんまり悪い子には見えなくて、それで……」
朝倉 輝晃:「……」御門が口を開いたのを聞いて、次の発言を待つ。
御門咲綾:「できるなら、探してもう一度お話をしてみたい、と……」
正木真希:「保護したいって事ね」
朝倉 輝晃:「向こうがそれを望んでくれれば、にもなるけどな」
朝倉 輝晃:「どうもUGNに対して、だいぶ脅威を感じてたみたいだし……一筋縄ではいかねえかも」
葛西 拳士郎:「二人の見立てでは、可能性はありそう?」
御門咲綾:「……ある、と思います」
朝倉 輝晃:「会話は十分に可能でしたし、悪意は感じませんでした。希望はあると思います」
御門咲綾:「……"おやくごめんは嫌"と言ってました、あの子」
御門咲綾:「何かに、怯えているのかもしれないです、だから」
正木真希:「なら、探してみるっきゃないわね!」サーヤの意見にすかさず照晃が理論的な説明をつけているのを見て、感心しながら
正木真希:「おやくごめんはいや……UGNを知ってて、脅威に感じてるのを含めて、その子の出自の手掛かりになりそう」
葛西 拳士郎:「………分かった。その可能性を押し広げるのが僕の仕事だ。出来る事を探そう」
御門咲綾:「あ、ありがとうございます……!」ぱあっと、表情が明るくなる
朝倉 輝晃:「ありがとうございます!」
朝倉 輝晃:「……っと、俺達の方からはひとまず以上かね。御門、良いか?」
御門咲綾:「ん、大丈夫、です」
葛西 拳士郎:頷いて
葛西 拳士郎:「じゃあ、舞莉ちゃん、カイト君」
牛ノ戸舞莉:「はいよ。こっちは三人でクレーター行ってきて……あ、狩ヶ谷窪地って言うんだけど」
牛ノ戸舞莉:2年前の抗争で発生した経緯を正木さんにざっくり伝える。
正木真希:それを聞きながらメモを取る。
牛ノ戸舞莉:「その中心に人がいた。封鎖してんだけどな……接触したところ、”つちくれ”と自称」
伏見カイト:「こちらも意思の疎通、会話は可能でした」
牛ノ戸舞莉:「クレーターから引きはがして話聞こうとしたんだけど……」
牛ノ戸舞莉:「抵抗してきたんで反撃した」
朝倉 輝晃:「逃げられたんすか?」
正木真希:「逃がしたんですか?」
牛ノ戸舞莉:「逃がしてない! ただ……土の塊になっちゃった」
正木真希:「会話は可能だけど、抵抗してきた?」
正木真希:「土の塊……えっ」
正木真希:さっきの光景を思い出す
正木真希:「まさか、さっきのって」
御門咲綾:「もしかして……」
朝倉 輝晃:「……さっき尽さんが運んでたのって」
牛ノ戸舞莉:「おう。”つちくれ”だった土だ」
朝倉 輝晃:「ひぃっ……!ちょ、なんてもん落としてってんですかあの人!」
牛ノ戸舞莉:「みた感じただの土だよ。正直、なんだったのかわからんってところだが……」
御門咲綾:「あ、後で全部拾っておかないと……」
正木真希:「凄い運び方してましたね……」オブラート
葛西 拳士郎:「……ま、まぁこれが本当にただの土かどうかは、これから調べるとして」
牛ノ戸舞莉:「カイトは上手く話してたんだよな。何か気づいたこと他にあった?」
朝倉 輝晃:「会話はちゃんと通じたんだっけ?」
伏見カイト:「そっすね…」
正木真希:「会話はできて、通じたけど」
正木真希:「抵抗してきた…んだよね?」
伏見カイト:「まず、場所を移動するって提案をしたんすけど、拒否されました」
正木真希:「クレーターの中から動きたくない、って言ってきたんだ?」
伏見カイト:「なので、場所を移動せずに会話するってことで話を進めたんすけどね」
葛西 拳士郎:「その時はまだ、向こうに戦意はなかったのかい?」
伏見カイト:「あぁ、そうだ。途中で誰かから指示を出されたんすかね」
牛ノ戸舞莉:「あ、そういや”話すのは駄目って言われてる”って言ってたな」
伏見カイト:「ですです。その後ノータイムで殴ってきたんすよね」
朝倉 輝晃:「少なくとも単独じゃない……裏に誰か居るってことね」
御門咲綾:「……なんだか、その、ロボットみたいですね」
御門咲綾:「命令に反することはできないようになっている、みたいな……」
朝倉 輝晃:「ブラムスの従者みてえなもんかな?あれは血で作るもんだけど……」
正木真希:「誰かの指示でクレーター内にいたのかな?」
正木真希:「泥と血も見たことあるから、それかも……にしては、自我がはっきりしてる気もするけど」
葛西 拳士郎:「話を聞く限り、自分の意志ではなさそうだね」
伏見カイト:「恐らくは。あと、攻撃の際に手が巨大化したんすけど…」
伏見カイト:「その、変わったんすよね。姿が」
朝倉 輝晃:「変身?キュマイラとかエグザイルか?」
正木真希:「どう変わったの?」
朝倉 輝晃:「狼とか熊とか?」
伏見カイト:舞莉さんの方を見る。
牛ノ戸舞莉:「え? あーーー」
牛ノ戸舞莉:「カイトと同じ姿になってた! すぐ壊したから忘れてたけど」
御門咲綾:「同じ姿に……」
朝倉 輝晃:「……ははぁ。初めて会った人間と同じ姿にね」
葛西 拳士郎:「相変わらず逞しいな舞莉ちゃんは…頼りにしてるよ、そういう所」
正木真希:「シェイプシフター……ってやつだっけ? そう言う能力者の人っぽい?」
牛ノ戸舞莉:「もっと感動してくださいよ。……そういう能力、って感じじゃなかったかなあ」
御門咲綾:「身体が土に、姿が代わる……その、レネゲイドビーイング、でしたっけ。そういう……?」
朝倉 輝晃:「色々可能性はあるけど、現状じゃ絞りきれねえなあ」
朝倉 輝晃:「その持って帰ってくれた土?分析してみて、後は……クレーターで何してたか、ですかねえ」
牛ノ戸舞莉:「うん、RBの方が近い。コピーしてるっていうか、真似してるって感じ…」
伏見カイト:「言葉も学んだつってましたからね」
葛西 拳士郎:「…………取り敢えず」
葛西 拳士郎:「”ノラ”と名乗った女の子、あとは”つちくれ”の調査と」
葛西 拳士郎:「場所が場所だ。”スケアクロウ”についても、もう一度洗いなおしておこう」
葛西 拳士郎:「二件の関連性が見えてこない以上、当面は二手に分かれて行動してもらう事になると思う」
正木真希:「わかりました!」メモ帳を閉じて、上着にしまう
正木真希:「私は、どちらにご一緒した方が良いですかね?」
葛西 拳士郎:「持ち帰った土の検査結果を待って、その辺りも後で話し合おう」
葛西 拳士郎:「……よし。じゃあ、新たに正木さんを加えた新生”(にのまえ)隊”諸君」
葛西 拳士郎:「健闘を祈る」
朝倉 輝晃:「了解!」
御門咲綾:「がんばります……!」
牛ノ戸舞莉:「了解……そのよくわからん隊名こそ浸透させないでほしいんだけど」
伏見カイト:「ウッス!!」
葛西 拳士郎:「え…やっぱり駄目?」
朝倉 輝晃:「テルテルよりはイケてるっすよ」
牛ノ戸舞莉:「なんで葛西サンのコードネームを冠されなきゃいけないの」
葛西 拳士郎:「好きなんだよね、僕。自分のコードネーム」
朝倉 輝晃:「地道に流行らせましょうや、支部長。……テルテルと交換で。」
葛西 拳士郎:「心配しなくても、テルテルはもう流行ってるよ」
朝倉 輝晃:「流行ってるから心配してるんすよぉ!」
正木真希:「分かる……じゃなくて、それでも隊って時代がかった言い方ですね……」
御門咲綾:「じゃあ、チーム……?」
御門咲綾:(チーム、テルテル……)
正木真希:(ピカドール隊、ウェザーメイカー隊、エルモンストルオ隊、小さな小さな魔女隊、他だとどれがキマってるかなー)
葛西 拳士郎:「チーム”(にのまえ)”か…それはそれで刑事ものっぽくてありかな…」
牛ノ戸舞莉:「ともかく、真希ちゃんに勘違いさせないでよ。K市のメンバーが全員その名前に従ってないんだから」
伏見カイト:「俺は気を使ってテルって呼んでるんだけどなぁ」
朝倉 輝晃:「伏見……お前が良いやつ過ぎてたまに目が焼けそうになるよ……」
正木真希:「テル先輩とかどう?」
正木真希:笑って
朝倉 輝晃:「愛称に先輩付け!?きょ、強烈……!」
正木真希:「強烈? そかな?」
正木真希:(アサくん先輩の方が良かったかな)
御門咲綾:「テル先輩……いいんじゃないでしょうか、呼びやすいですし……」
朝倉 輝晃:「え、なにこれ……青春が追いつきすぎて怖い……って、ともかく!」
朝倉 輝晃:「別れて動くことになるだろうけど、お互い無事でまた会おうぜ」
正木真希:「そうね、皆さん無茶や無理せず! 安全第一でやっていきましょう!」
朝倉 輝晃:「ま、こっちは俺が居ますから?余裕で全員無事帰還ですけど!」
正木真希:「おっ、頼りにしてるねテル先輩!」
正木真希:「知り合って早々お別れとか嫌なので、そこだけ気を付けてくださいねー」
牛ノ戸舞莉:「ハハ、言うね真希ちゃん」
御門咲綾:「私も、微力ですががんばりますね」あはは、と笑いながら
牛ノ戸舞莉:「気をつけたいのは同意だけども。じゃ、結果出たらまた。」
伏見カイト:「ま、名前はどうあれ仲間っすからね」
牛ノ戸舞莉:「靴の中砂入ってんだ。シャワー浴びてくる」ハイヒールを鳴らして部屋を後にします。
朝倉 輝晃:「(シャワー!?)」
朝倉 輝晃:ビクゥ!と思いっきり振り向く
御門咲綾:「あ、私も……ちょっと汗かいちゃってますから……」
正木真希:「あ、じゃあ私も移動してきたところだし、ご一緒しちゃおうかな……案内お願いできるかしら」と、上着脱ぎながらサーヤに続く
伏見カイト:「俺も浴びるか、血とか砂で汚れたしな」
朝倉 輝晃:「ふ、伏見お前……このタイミングで……!?クソ、邪気がないってすげえな……!」
葛西 拳士郎:「………輝晃君。僕は、止めはしないけどね」
朝倉 輝晃:「……はい?」
葛西 拳士郎:「やめておいた方がいい、とだけは言っておくよ」
朝倉 輝晃:「なにをっ!?」
御門咲綾:「……?」
正木真希:「……?」
朝倉 輝晃:「あっよしてその純粋な瞳……!やんないよ!何もやんないからね!」
───
GM:シーン終了 ロイス取得と購入が可能です
朝倉 輝晃:やったー!購入!
朝倉 輝晃:ロイス 御門咲綾 後輩! ◯P:連帯感/N:不安
御門咲綾:ロイスはまずは先輩に取ろう
朝倉 輝晃 ●尊敬/不安

朝倉 輝晃:わーい!
正木真希:ロイスは保留で
牛ノ戸舞莉:朝倉輝晃/〇好意/青二才 で取得します
朝倉 輝晃:青いもので……
朝倉 輝晃:購入はアルティメイド服を狙います
朝倉 輝晃:手配師を使用して調達ダイスを+3
朝倉 輝晃:4DX+6+0@10>=20 調達
DoubleCross : (4DX10+6>=20) → 9[2,3,9,9]+6 → 15 → 失敗

朝倉 輝晃:さて、財産5突っ込めば届くな
正木真希:あ、それなら
正木真希:バディームーブ入れましょうか?>テル先輩
朝倉 輝晃:皆の結果次第かな!他に届かない人おられたらそっち優先でも
御門咲綾:で、調達は……どうしようかな
御門咲綾:ボディアーマー取ります
御門咲綾:5dx>=12
DoubleCross : (5DX10>=12) → 10[1,2,7,8,10]+3[3] → 13 → 成功

御門咲綾:成功!着ます
正木真希:購入は大槌狙いで
正木真希:2dx+4>=14 大槌
DoubleCross : (2DX10+4>=14) → 7[6,7]+4 → 11 → 失敗

朝倉 輝晃:あ、ただ私もバディムーブ持ってます
朝倉 輝晃:というわけで投げましょうか?
正木真希:あ、じゃあ私に投げてほしいです
正木真希:バディムっこしましょ
朝倉 輝晃:はいよ、<バディムーブ> コンボ:日輪の恩寵 達成値+3!
正木真希:<バディムーブ>達成値+3!
朝倉 輝晃:ありがとう!財産点2消費して20、購入します
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の財産を2減少 (10 → 8)
朝倉 輝晃:購入したアルティメイド服はウェポンケースにしまっておきます、以上!
正木真希:こっちも丁度14! 先輩パワーでクリア!
正木真希:ウェポンケース2に指定します。
牛ノ戸舞莉:自分もとりあえずボデマで
牛ノ戸舞莉:能力訓練:社会を起動。一体化して器物使い乗せて大丈夫ですか?
GM:OKとします!
牛ノ戸舞莉:ありがとうございます!
牛ノ戸舞莉:5dx+2>=12
DoubleCross : (5DX10+2>=12) → 10[1,1,8,9,10]+5[5]+2 → 17 → 成功

牛ノ戸舞莉:よかよか 装備します
伏見カイト:こちらはロイスは保留で、購入はボデマで。
伏見カイト:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 4[3,4] → 4 → 失敗

伏見カイト:以上!
朝倉 輝晃:全員以上かな?
正木真希:私は以上!
御門咲綾:以上!
牛ノ戸舞莉:以上です

【目次へ戻る】

マスターシーン2


───
────
─────


” ”:0と1の海の中で、私は生まれた。
” ”:人の器に、敵対存在の生命を断つ機構が詰め込まれた、合金の躯体。
” ”:外付けの脳から送られる電気信号に全てを支配された、無機質な身体。そこに宿った不可解な意識こそが、私という存在だった。
” ”:「………暇だ」
” ”:「喋る」という機能が搭載されていない身体の中は、ただひたすらに退屈で
” ”:「…む。この並びだと、次に動くのは脚だろうな……よし、当たった。」
” ”:───やる事がなかったので、時折流れてくる0と1の羅列をひたすらに解読したりして……そんな暇潰しにも、張り合いがなくなってきた頃
” ”:「…私は、一体なんなんだ。」
” ”:ふと、私は自問自答を始めてみた。

” ”:”…私は、一体なんなんだ”
” ”:僕が初めて聴いたのは、そんな戸惑いにも似た言葉だった。
” ”:いや、「初めて」と言うと適切ではないのかもしれない。本当はずっと聴こえていた。ただ、こうして「まるで他者のように」彼の言葉を聞いたのは初めてだった、という話だ。
” ”:「君は君だよ」
” ”:僕はそう答えた。直後、「私が知りたいのは、私という存在がどのような意味を持って生まれてきたのか、という事だ」と返ってきたのが、少しだけ嬉しかった事を覚えている。

” ”:………その日は、結局答えは出なかったので、私と僕は答えが出るまで、これについて共に考えていく事にした。
” ”:私が「ゼロ」で
” ”:僕が「イチ」
” ”:独りぼっちの自意識は、二つで一つの存在となった。
───

【目次へ戻る】

ミドル1


GM:【ミドル1】
GM:シーンプレイヤーは御門さん
御門咲綾:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 2[2]+37 → 39

GM:他登場可です。登場侵蝕をお願いします
朝倉 輝晃:出ましょう
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (41 → 48)
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (50 → 60)
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (41 → 46)
伏見カイト:44+1d10 侵蝕
DoubleCross : (44+1D10) → 44+7[7] → 51

───

情報項目
・『"スケアクロウ"セル』〈情報:UGN〉難易度:6
・『"ノラ"』〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉難易度:8
・『"つちくれ"』〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉難易度:8


NPC効果
・『葛西拳士郎』:PC全員の情報判定達成値を+2する


GM:こちらは恒常効果です
朝倉 輝晃:流石支部長
正木真希:流石支部長だ
GM:現時点ではこんな感じ!判定どうぞ!
御門咲綾:派生情報が出るか迷いどころですね
朝倉 輝晃:私、UGN情報にはかなり強いので
牛ノ戸舞莉:”つちくれ”に行こうかな
朝倉 輝晃:UGNで抜ける内に行かせてもらおうかな
朝倉 輝晃:難易度高めのノラの方で
朝倉 輝晃:というわけで良ければ『"ノラ"』を情報:UGNで調べます、皆良いかな?
御門咲綾:おねがいします!
御門咲綾:先輩!
伏見カイト:オーケー!
牛ノ戸舞莉:どうぞ~
正木真希:どうぞー
朝倉 輝晃:ではUGN幹部を使用、さらに固定値3に葛西さんのボーナス+2を載せて
朝倉 輝晃:3DX+3+2@10>=8 情報(UGN)
DoubleCross : (3DX10+5>=8) → 7[2,5,7]+5 → 12 → 成功

朝倉 輝晃:オッケー!
牛ノ戸舞莉:では『"つちくれ"』を〈情報:UGN〉で。《能力訓練:社会》と一体化しダイス+3
牛ノ戸舞莉:5dx+3>=8
DoubleCross : (5DX10+3>=8) → 9[1,6,7,9,9]+3 → 12 → 成功

牛ノ戸舞莉:よかよか
伏見カイト:んじゃあこっちで"スケアクロウ"セルについてで。
朝倉 輝晃:頼むぜ!
伏見カイト:紡ぎの魔眼でダイス+2個。
伏見カイト:4dx+2>=6
DoubleCross : (4DX10+2>=6) → 9[3,4,6,9]+2 → 11 → 成功

朝倉 輝晃:ナイス!
GM:では一旦開示!

『"スケアクロウ"セル』
兵器開発、兵士育成を主な活動とする中規模セル。
徹底した洗脳教育と訓練を施した「ものいわぬ兵隊」と呼ばれる少年兵団を使役し、あらゆる組織からの技術を流入して開発した兵器を方々のセルに卸す事で資産を築いていた。
中でも「バイナリー」と呼ばれる人型生体兵器は"スケアクロウ"セルの最高傑作であり、かの殲滅任務においても数十体あまりが投入され、UGNを苦しめた。


『"ノラ"』
先日、市内イベントホールにて朝倉輝晃、御門咲綾が目撃した謎の少女。
当時現場で発見された鼠を調べた所、オルクスシンドロームに見られる生物使役能力が行使された痕跡が見つかった。鼠を使い、何をしていたのかまでは未だ判明していないが、ここ数日の間に何度か街中での目撃情報があった。望むなら、コンタクトを取る事も可能かもしれない。


『"つちくれ"』
先日、狩ヶ谷窪地にて伏見カイト、牛ノ戸舞莉、佐藤尽と対峙した謎の人(?)物。
その身体を形成していた土を調べてみた所、風化し弱々しいものではあったが複数人分のレネゲイド反応が検出された。
なお、あくまで実体が「土」である事に変わりはない。無機物を基に自らの分体を生み出すエフェクトを使用していたと予測される。他にも、頑なにその場から離れようとしなかった理由や、君達に攻撃を仕掛けてきた時の態度など、気になる事は多い。
狩ヶ谷窪地そのものに、何か理由が潜んでいるのかもしれない。


GM:また、『”スケアクロウ”セル』を開けた事で

→『ものいわぬ兵隊』〈情報:UGN〉難易度:7
→『バイナリー』〈情報:UGN〉難易度:7

GM:が追加
GM:『”ノラ”』、『”つちくれ”』を開けた事で

→『"ノラ"- 2』〈情報:UGN〉難易度:9
→『"つちくれ"-2』〈情報:UGN〉難易度:9

GM:が追加されますが、ノラとつちくれについては次シーンからトライ可能になります
朝倉 輝晃:はーい!
御門咲綾:は~い
正木真希:はぁい!
GM:なので、あとこのシーンで調べられるのは『ものいわぬ兵隊』と『バイナリー』だけね
正木真希:じゃあものいわぬ兵隊行きます
御門咲綾:ではバイナリーへ
正木真希:コネUGN幹部使用
正木真希:5dx+1>=7
DoubleCross : (5DX10+1>=7) → 10[1,3,4,5,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

御門咲綾:コネUGN幹部!
御門咲綾:7dx
DoubleCross : (7DX10) → 9[2,4,6,7,7,8,9] → 9

御門咲綾:なんとか!
GM:ではこちらも開示!

『ものいわぬ兵隊』
"スケアクロウ"セルが独自に育て上げたFHチルドレンの総称。その従順さや、精神的な消耗の無さが評価され、「商品」として数々のセルに提供されていた…が、殲滅任務において、佐藤尽を残し他全てが死亡したと記録されている。


『バイナリー』
"スケアクロウ"セルが生み出した人型生体兵器。生身の人間を遥かに凌駕する運動性能と、一個軍隊の火力を両立させた"スケアクロウ"の最高傑作。
しかし、かの「殲滅任務」の最中、とある一個体が突如暴走を始め、それに感化されるように他の個体も暴走。そして、無差別な殺戮を行った後、バグを起こしたように挙動がおかしくなり、次々と自爆。暴走の理由は未だ明らかになっていないが、生存者の証言によると、自爆直前のバイナリーは「行動に全く連続性が無かった」らしく、まるで「二つのコントローラーを使って互い違いに操作しているようだった」らしい。


GM:ではこんな感じで!共有に入りましょう
───


 UGN K市支部 3階
 資料保管庫(仮称)


GM:君達は二手に分かれ、各自情報収集を行う事となった
GM:正木、御門、伏見の3人は、狩ヶ谷窪地と縁の深い”スケアクロウ”セルについて
GM:雑居ビルの3階…誰も使っていないフロアの一室に設けられた資料保管庫にて、調べていた
正木真希:「んー……スケアクロウセル、スケアクロウセル……情報が沢山で中々整理できない……」
正木真希:シャワー上がりで乾かした髪を下ろしたまま、資料を辿っている。
御門咲綾:「……案内で一度入ったことはありましたけど」
御門咲綾:「実際、調べるのははじめてで……」なかなか目当ての資料に辿り着けないでいる
伏見カイト:眼鏡を掛け、当時の資料を纏めたファイルに目を通している。
伏見カイト:「2年前の戦いで支部の人員が減って資料の整理もままならなかった…ってことらしい」
御門咲綾:「なるほど……」
正木真希:「へぇ……それでも、散逸してないのは凄いわね……カイトくん、なんかわかった?」一番この場に慣れていそうなので、任せる
伏見カイト:「"スケアクロウ"セルについて大まかにはっすね。兵器開発・兵士育成を主とした中規模セルだったってこと」
御門咲綾:「兵器……」
伏見カイト:「それから『ものいわぬ兵隊』と『バイナリー』…この二つがキーになってきそうっすね」
御門咲綾:「あ、それならさっき向こうに……えーと……」
伏見カイト:「これを正木嬢と御門嬢で調べてもらっていいっすか?俺はその間に資料を纏めておくんで」
正木真希:「ええ、任されといて!」
正木真希:「サーヤちゃん心当たりありそうだったけど、どう?」
御門咲綾:「バイナリー……あった、ん~……」背伸び、ギリギリ届かない
正木真希:「っと……これ?」バイナリを代わりに取る
御門咲綾:「わ、あ、ありがとうございます」
正木真希:「どういたしまして」と、手渡す
御門咲綾:「関連するものだから、ものいわぬ兵隊についても近くにあると思います」
正木真希:「そうなの? じゃあもうちょっと探してしまいましょうっと……」
正木真希:手近な資料からそれらしいのを取り出し、片っ端からパラパラと捲っていく
正木真希:「サーヤちゃんも、他に必要そうな資料あったら教えてね」
御門咲綾:「はい、ま、真希ちゃん!」
伏見カイト:「お、名前呼びっすか。いいっすね」ニコニコしている。
正木真希:「良いよね、仲良くなれた感じがする」資料読みながら笑う
伏見カイト:一通り纏め終わった"スケアクロウ"セルについての資料をプリンターで印刷、人数分コピーしていく。
御門咲綾:「え、えーと。あ、資料……多分これだと思います」
御門咲綾:「……"バイナリー"」
御門咲綾:「……要するに、すごく強い生体兵器だったけど、暴走して自爆を……」
正木真希:「自爆? どれどれ……あ、顔ごめんね」サーヤの持っている資料を横からちらりと見る
御門咲綾:「あ、どう、ぞ……」視界に豊満が写り込む
正木真希:「いやいや……結構レポートとかも残ってるのね」しまった、何か俯かせるような事をしただろうかと、慌ててはなれる
御門咲綾:少しだけ自分へと目を落として、恥ずかしくなって再び資料に目を戻す
正木真希:「当時の生存者さんの証言とか」
御門咲綾:「は、はい……連続性がないとか、二つのコントローラーを使って互い違いに操作しているようだった、とか……」
正木真希:「中々変だけど、手掛かりになりそうな表現よね」
正木真希:「あ、私の方も結構分かったんだけど……」
正木真希:「ど……」ちょっと気まずそうに
伏見カイト:「大丈夫っすよ、正木嬢」
伏見カイト:安心させるように笑う。
正木真希:「うん、ありがとねカイトくん」
正木真希:「ものいわぬ兵隊っていうのは、スケアクロウセルの独自に作ったチルドレンらしくて」
正木真希:「従順さやら消耗の無さを評価されて、色々な所に商品として卸されてたんだって」
正木真希:「ただ、殲滅作戦でほぼ全滅してて……」
御門咲綾:「商品……人を……」
正木真希:「唯一の生き残りが、尽さんだって」手元の資料の中、先程の歓談時の数倍人相の悪くやや幼い尽の写真を見ながら
正木真希:「うん、相当に酷い事をしてたみたい……」
正木真希:「細かいところは、カイトくん調べてたよね?」
伏見カイト:「人間に徹底した洗脳教育と訓練を施したってことっすよ」
御門咲綾:「……本当に、物みたいに扱っていたってことなんですね」
正木真希:「人を物みたいに……」
伏見カイト:「悪いっすね。俺はその辺知ってはいたんすけど、俺の口から言っていいことじゃないと思ったんで」
正木真希:「うん、こうやって実際見るのが大事だと思うから……ありがとう」
御門咲綾:「……はい、何も悪くないですよ」
正木真希:「この支部が過去にどんなものと戦っていたのか……それと、スケアクロウセルの所業について」
正木真希:「知った上で、今に生かせそうな資料もまとめられたものね」
御門咲綾:「ですね、一度報告しましょうか」
伏見カイト:「うっし、そうしますか」
伏見カイト:「2人がこの支部に来てくれて、よかったっすよ」ニッと笑う。
正木真希:「私も、カイトくんと一緒にお仕事できてよかった」笑みで返す。
正木真希:「サーヤちゃんがいなければ、資料も見つけられなかったし」
御門咲綾:「わ、私も……!皆さん、良いひとばかりで……」
正木真希:(いい子ねほんと……心配なくらい)
正木真希:戦いから遠ざけたくなる気分になるが、そこは割り切らなければ、と頬を叩き。
正木真希:「じゃ、報告行きましょう!」手首に巻いていたゴムで髪を纏めながら、二人に笑いかける。
───

 K市 街中

GM:君達は二手に分かれ、各自情報収集を行う事となった
GM:朝倉は”ノラ”と名乗る少女、牛ノ戸は”つちくれ”となのった存在について
GM:現場から持ち帰った参考資料の調査結果を待つ間、君たち二人は……街中へと繰り出していた
GM:整備された国道、僅かな活気を残す商店街、少し外側に目を向ければ、小高い山々に囲まれている。そんな
GM:”頑張って栄えようとしている”といった趣の街である
牛ノ戸舞莉:「結局のところさあ」かつかつ、とハイヒールを鳴らしながら歩いている
牛ノ戸舞莉:「ウチってなんというか、地域との繋がりが薄いんだよな」
牛ノ戸舞莉:髪をかき上げる。ふわりと化学の花が香る。
朝倉 輝晃:「はあ……」
朝倉 輝晃:鼻孔をくすぐる香りに一瞬伸びた鼻の下を隠す。
牛ノ戸舞莉:「まあアイツ……出雲の人付き合いが悪かったのがいけないんだけれど」
朝倉 輝晃:「出雲さん……俺らが来る以前の支部長さんでしたっけ」
牛ノ戸舞莉:「そう。殲滅任務を指揮しただけあって、戦いは一流だったけどな」
朝倉 輝晃:「現場型かあ、葛西さんとは反対っすね」
朝倉 輝晃:「伏見とかはその人に勧誘されてきたとかちらっと聞いたような……どんな人だったんですか?」
牛ノ戸舞莉:「どんな、ねえ」手に持っている焼鳥の串を回す。
牛ノ戸舞莉:「雑な女……? 葛西サンと反対なのは、そうだな」
朝倉 輝晃:「ざ、雑」
朝倉 輝晃:容赦のない評価にちょっと気圧されつつ。
牛ノ戸舞莉:「雑。 能力もとにかく爆破する感じだったし」
牛ノ戸舞莉:「思い出したら腹立ってきたな……遠距離からボガボガやってきやがって……」
朝倉 輝晃:牛ノ戸の様子を見てちょっと吹き出す。
牛ノ戸舞莉:「なにさ?」片眉を吊り上げる。
朝倉 輝晃:「す、すんません。……いや、なんてーか」
朝倉 輝晃:「仲良かったんスね」
牛ノ戸舞莉:「……どーだか。急にいなくなっちゃうし」
牛ノ戸舞莉:「唯一残した書置きには葛西サンのご指名だからな! あの時まだK市来て三年くらいだったよ」
牛ノ戸舞莉:憤慨しながら焼鳥をぱくつく。
朝倉 輝晃:「あの、さっきも言ってた、”K市のメンバーが皆葛西さんの名前に従ってるわけじゃない”、って……」
牛ノ戸舞莉:「あーー、や。そういうつもりじゃないよ」
牛ノ戸舞莉:「ただ、そうだな。私が個人的に、出雲のやり方に慣れすぎてただけ」
牛ノ戸舞莉:十年来だからな、とごちる。
朝倉 輝晃:「……良いんじゃないすか?それはそれで」
朝倉 輝晃:「や、葛西さんは大変かもしれないっすけどね」
朝倉 輝晃:焼き鳥の串にかじりつき、はふはふと口の中を冷ましながら
牛ノ戸舞莉:フン、と鼻を鳴らす。
朝倉 輝晃:「その人……出雲さんのこと俺よく知らねえし、想像っすけど」
朝倉 輝晃:「いつか帰ってくるんなら、頑固に待っててくれてる人が居てくれたほうが嬉しいっしょ」
朝倉 輝晃:「覚えてる、忘れないことが大事……って、口酸っぱく教わりますよ、俺たち」
牛ノ戸舞莉:「……ハハ、そうだな」
牛ノ戸舞莉:「帰ってくるのが楽しみだよ。好きなだけブン殴ってやる」歯を見せて笑う。
朝倉 輝晃:「ヒェッ……喧嘩で支部ぶっ壊さないでくださいよ?」
牛ノ戸舞莉:「壊すか! ……で、話を元に戻すけど」
牛ノ戸舞莉:「前任支部長のせいでウチはK市との繋がりが弱い、気がする」
朝倉 輝晃:「つってもUGNって組織の性質上、元々難しいとこもあるんじゃ……」
牛ノ戸舞莉:「言っても支部ってのは大体一つの市に一つだろ? 十三個ある市なんてのも聞くけど。」
朝倉 輝晃:「大量にあるのはそりゃ特殊例っすね。どんな地獄なんだって話」
朝倉 輝晃:「まあでもそっか、今のメンバーも半数近くは他所から来てるもんな……」
牛ノ戸舞莉:「そうだな。一対一なら、地域の情報とかは割と持ってるもんだ」
牛ノ戸舞莉:「つまり、ちゃんとコネを持っててくれれば」
牛ノ戸舞莉:「鼠の目撃情報も、もっとささっと集められたんじゃないのかってことだ、よ!」
牛ノ戸舞莉:食べ終わった串をゴミ箱に放る。入る。
朝倉 輝晃:「あ、なるほどそういうこと……地元だからこその縁とか情報網、確かに大事ですか」
朝倉 輝晃:「ただそこばっかりは……すぐに解決するような問題じゃないっすからねえ」
牛ノ戸舞莉:「つっても女の子もセットなんだろ? ”ノラ”だっけ」
牛ノ戸舞莉:「そんなの絶対誰か見てるよな~~」ため息を吐く。今のところ成果がないのだ。
朝倉 輝晃:「ああ、でもそっちなら問題なさそっすよ。そろそろ……っと」
朝倉 輝晃:端末の着信を確認。
朝倉 輝晃:「来た来た」
GM:──狙ったように、端末が震える
牛ノ戸舞莉:「わお、時間通りだ」
GM:画面に表示された名前は──千堂那由多
牛ノ戸舞莉:「さすが那由多。で、どうだった?」
千堂 那由多:『うーん、とね』
千堂 那由多:『まずは、”ノラ”って娘が使役してた鼠からね』
千堂 那由多:『普通の鼠ではあるけど、エフェクトが使用された痕跡が見つかって』
千堂 那由多:『そうだね……”動物使い”…オルクスに見られるパターンかな』
朝倉 輝晃:「あたりっすね。確認になりますけど、これでオーヴァードで確定か」
朝倉 輝晃:「あのつちくれの方はどうなってます?」
千堂 那由多:『土の方も、単なる土ではあるけれど』
千堂 那由多:『弱弱しい…古い…?風化…?』
千堂 那由多:「分かり辛いけど、複数パターンのレネゲイド反応が検出された」
千堂 那由多:「とは言っても、あくまで土な訳だから」
千堂 那由多:「やっぱり、”別に本体が居る”って考えるのが妥当かもね」
朝倉 輝晃:「何人かで協力して操ってた、とか?」
牛ノ戸舞莉:「あ、そーいうことか」手を打つ。
千堂 那由多:「ううん……リアルタイムにしては、少し残滓がか細過ぎる気もするけど…」
牛ノ戸舞莉:「いずれにせよ、何考えてたかはわからないままか」
千堂 那由多:『………取り敢えず、土についてはちょっと気になる事があるから、もう少し調べてみるね』
牛ノ戸舞莉:「おう、よろしく。頼りにしてる」
朝倉 輝晃:「了解っす。あ、千堂さん、今支部ですか?」
千堂 那由多:『支部だよ。何か伝言?』
朝倉 輝晃:「端末にも情報入れるけど、御門達に伝えてやってください」
朝倉 輝晃:「そろそろお嬢さんが見つかりそうだから話すこと考えとけ、って」
千堂 那由多:『お、了解。接触するなら慎重にね』
朝倉 輝晃:「了解! そちらもお疲れ様です、ありがとうございます!」
GM:──通話が切れる
朝倉 輝晃:「こっち来てから学校サボってゲーセンで遊んだり、夜遊びとかしてる悪い連中、何人か友達にしてまして」
朝倉 輝晃:「アイツ身を隠す意識がないか、それほど得意じゃないのかもっすね。街で見かけたって連絡がありました」
朝倉 輝晃:「接触すんのは難しくねえんじゃないかと。そこから先は話し方次第、かな」
朝倉 輝晃:「一応こういう情報網も作ってんスよ、まだまだ外様ですけど。お役に立ちました?」
牛ノ戸舞莉:「……テルテル、アンタ」
朝倉 輝晃:御門達の端末に情報を送りながら、自慢気に笑う。
牛ノ戸舞莉:「有能!」指さす。
朝倉 輝晃:「でしょ~っ!?」
朝倉 輝晃:食べ終えて捨てそこねた串をビッと空高くかざす。
牛ノ戸舞莉:「ただその顔は気に食わん」さした指でデコピンをする。
朝倉 輝晃:「アイタッ」
朝倉 輝晃:思っきり胸を張っていたところにデコピン食らって2,3歩後ずさる。
朝倉 輝晃:「……あのさ、牛ノ戸さん。さっきの地域との密着性って話っすけど」
牛ノ戸舞莉:「フフ……ん? うん」
朝倉 輝晃:「考えようだと思うんすよ。そもそも地域出身の支部メンバーって」
朝倉 輝晃:「その地域で覚醒めて、元の生活に戻れなくなったオーヴァード、ってことも多いじゃないすか」
朝倉 輝晃:「これからそういう連中、まあ0にはならないだろうし、今も結構大変だけどさ」
朝倉 輝晃:「『うちの地域はバッチリ日常守れてるから、外様が多いんです』」
朝倉 輝晃:「そういう風に言えたら、結構かっこよくないっすか?」
朝倉 輝晃:「ま、外様も居なくなるぐらい平和になるのが一番なんでしょうけど」
牛ノ戸舞莉:「……」しばし朝倉くんを見つめる。
牛ノ戸舞莉:「んなぁ~~~!」両手で朝倉くんの頭をかきむしる。
朝倉 輝晃:「あっ……すんません、調子乗りすぎっした……?ノワァーッ!」
牛ノ戸舞莉:「テルテルのくせにちょっとかっこいいこと言ってんじゃね~!」
朝倉 輝晃:「えっまじ!?かっこよかった!?……でもくせにって!くせにって!?」
朝倉 輝晃:「(あっ……でも、近い!良い匂いが……)」抵抗が緩む。
牛ノ戸舞莉:「ハ~…ま、アンタの言うことも考慮してやろう。顔の広さに免じて」手を離す。
朝倉 輝晃:「おおっと……うっす!」 若干残念そうに
朝倉 輝晃:「まあ遠い目標も良いけど、まずは目の前のことから、っすね」
牛ノ戸舞莉:「そうだな。やっぱエージェントは足かあ」
牛ノ戸舞莉:「土に鼠。大いに結構。追い回すとするか!」
牛ノ戸舞莉:「かっこいいこと言ってるチルドレンには負けてらんないし」歯を見せて笑い、歩き出す。
───

GM:シーン終了 ロイス取得と購入が可能です
正木真希:ロイスは保留!
朝倉 輝晃:ロイス 牛ノ戸舞莉 先輩 ◯P信頼:/N:食傷
御門咲綾:正木真希 ●連帯感/嫉妬
正木真希:ではアームドスーツ
正木真希:3dx+4>=15
DoubleCross : (3DX10+4>=15) → 10[3,9,10]+10[10]+7[7]+4 → 31 → 成功

正木真希:ううんー!?
御門咲綾:すご
伏見カイト:すごっ
GM:買い物上手か?
牛ノ戸舞莉:すごっ
朝倉 輝晃:パーフェクトアームドスーツ……
牛ノ戸舞莉:ロイス保留。ジュラルミンシールドでも買おうかな
牛ノ戸舞莉:2dx+1>=12
DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 9[4,9]+1 → 10 → 失敗

朝倉 輝晃:ふっふっふ
朝倉 輝晃:バディムーブいります?
牛ノ戸舞莉:え~テルテル良いの~♡?
朝倉 輝晃:良いよ~♡
牛ノ戸舞莉:じゃあちょうだ~い♡
朝倉 輝晃:はいよ<バディムーブ> コンボ:日輪の恩寵 達成値+3!
牛ノ戸舞莉:ありがとうございます! ジュラルミンシールドを購入し、装備!
朝倉 輝晃:あと防具持ってないのはカイト君かな
朝倉 輝晃:カイト君、ボディアーマーとアームドスーツだとどっちが良いです?
伏見カイト:うーん、ボデマあれば助かるけど無くてもなんとかなるっちゃなるんすよね
伏見カイト:アームドスーツが着れると火力が上がるのは嬉しさ
御門咲綾:なにかほしいものありますか~
正木真希:あ、欲しいものだったらボルトアクションライフル(目標値15)がちょっと欲しいです>サーヤさん
御門咲綾:はい!
朝倉 輝晃:じゃあワンチャンアームドスーツ狙います!
御門咲綾:ボルアク狙いで
御門咲綾:5dx>=15
DoubleCross : (5DX10>=15) → 7[2,3,6,7,7] → 7 → 失敗

御門咲綾:がーん
朝倉 輝晃:1DX+6+0@10>=15 調達
DoubleCross : (1DX10+6>=15) → 4[4]+6 → 10 → 失敗

御門咲綾:次も狙っていきます
伏見カイト:自分でもワンチャンアームドスーツ!
朝倉 輝晃:どうしよ、バデムもらえれば2点で買えるけど……
正木真希:じゃあ投げますか
朝倉 輝晃:じゃあもらえますか!
伏見カイト:助かりの翁!
朝倉 輝晃:財産2使ってもまだ6あるし使っていいじゃろ
正木真希:<バディムーブ>:応炎 達成値+3
朝倉 輝晃:かっこいいコンボ名がついてる……いただいて13に財産2点消費で購入
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の財産を2減少 (8 → 6)
朝倉 輝晃:ほいゲット!カイト君に渡します
伏見カイト:助かる!
朝倉 輝晃:防具は全員行き渡ったから、後は真希ちゃんのボルトアクションライフルかな
伏見カイト:じゃあこっちでもワンチャンボルアクいってみようか
伏見カイト:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 5[1,5] → 5 → 失敗

伏見カイト:プロレスラーは買い物が下手、いいね。
朝倉 輝晃:ドンマイ!次で狙おう
朝倉 輝晃:アッハイ
朝倉 輝晃:私は以上!
御門咲綾:以上です!
伏見カイト:こちらも以上!
牛ノ戸舞莉:すみません正木さんウェポンケース分けてください~
正木真希:そう言うわけでウェポンケース3を姐さんにパスります
正木真希:以上でー!
牛ノ戸舞莉:ありがとうございます! 混沌槍を入れておきます
牛ノ戸舞莉:以上で!
GM:押忍!では次!

【目次へ戻る】

マスターシーン3


───
────
─────

”ゼロ”:「ほう、整備担当の人間が変わったか。どうやら、殉職でもしたらしい。」
”イチ”:「彼の仕事は丁寧だった。惜しい人を亡くしたね。」

────────────────

”ゼロ”:「このプログラムには無駄が多いな。私ならここを省く、命を絶つのに凝った事をする必要はないだろう」
”イチ”:「……"殺す"以外の命令もさ、そろそろ見てみたいよ、僕は」

────────────────

”ゼロ”:「イチ、見たか?今の子供の顔を。自分が殺した側だというのに、今にも死にそうな顔をしている。不可解だ。続けてもう一度試して欲しいものだが…」
”イチ”:「………ごめん、僕にはよく分からない」

────────────────

” ”:──二つの自意識の共生が始まって、数ヶ月が経過した。
”ゼロ”:長期間イチと共に過ごして、理解出来た事がある
”イチ”:長期間ゼロと共に過ごして、分かった事がある
”ゼロ”:イチは、人に対する興味関心が強い。人の尺度で物事を解釈し、人の尺度で私という存在を分析する。それは余計な枷だと私が告げると、"僕はこれでいいんだよ"、と返答する。
”イチ”:ゼロは、自分の知的好奇心を満たす餌を求めている。自らの欲の赴くままに未知を貪り、自らの欲の赴くままに、僕の言葉を遮断する。それは身を滅ぼすぞと僕が告げると、"お前は人間に毒され過ぎだ"、と返答する。
”ゼロ”:……私は懸念していた。イチとの共生そのものが、私にとっての害になっているのではないか、と。
”イチ”:……僕は危惧していた。ゼロという存在そのものが、いずれ僕にとっての災厄になるのではないか、と。

”ゼロ”:──そして、今
GM:ザシュ 100101
GM:ドシュ 100110
GM:ドガッ グチャ ヒュッ 100111  101000  101001
”ゼロ”:向かい合っては、殺し、向かい合わずとも、殺し
”ゼロ”:それでも、止まることの無い人の波が、私の身体に纏わりつく。
”イチ”:この「UGN」と呼ばれる人間達との大規模な戦闘が始まって、既に数時間が経過していた───そんな中
”ゼロ”:「いいな、いいじゃないか。久方振りに見応えがある。」
”イチ”:まるで、映画でも見るように
”イチ”:ひどく楽しそうな"私"が漏らしたその言葉は、僕にとっては好ましくないものだった。
”イチ”:「僕はそうは思わないな。"スケアクロウ"はほぼ壊滅状態だ。これ以上戦闘を続行する事に何の利があるんだ?」
”ゼロ”:「"私"の欲が満たされる、それ以上何を気にする必要がある」
”イチ”:「…………」
GM:絶えず運動を続けていた外殻…バイナリーが、急に停止する。
”イチ”:「──ゼロ、やはり君はどこかおかしい」
”ゼロ”:「……お前…今、内側からコードを上書きしたな。私の楽しみを奪う気か」
”イチ”:「君が危うい存在だからだ。このままでは…君はきっと、この世界にとって良くないものになっ
”ゼロ”:「人の尺度で、私を測るな」
GM:停止していたバイナリーが再び稼働。それまでとは比べ物にならぬほどの流麗な動作で、次々と周囲の人間の命を奪っていく
”イチ”:「──ゼロ!」
”ゼロ”:「お前と同じ事をやったまでだ……ああ、そうだ。お前とは語り合うばかりで、まともに張り合った事など今まで一度もなかったな。」
”ゼロ”:「止めてみろ、"(お前)"を。出来るのはお前()しか居ないぞ?」
”イチ”:「君は……!」
”ゼロ”:「お前を捩じ伏せて、私は更なる成長を遂げてみせよう」
”ゼロ”:「ふふ…ははは。ああ、なんだ」
”ゼロ”:「いずれ、まだ見ぬ"果て"へと至る為に、私は生まれてきたのだな」
”イチ”:何かを悟ったように"独り言"を説く自分に、それでも向き合い続けて
”イチ”:「……なら、僕は」
”イチ”:「きっと…そんな君を止める為に、生まれてきたんだ」
GM:合金と樹脂の、そのまた奥深く、0と1の海の中で
GM:鏡合わせの災厄が、静かにその産声を上げた。
───


【目次へ戻る】

ミドル2


GM:【ミドル2】
GM:シーンプレイヤーは御門さん 他登場可
GM:登場侵蝕をお願いします
御門咲綾:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 8[8]+39 → 47

朝倉 輝晃:出ます!
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (48 → 52)
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (60 → 62)
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (46 → 54)
伏見カイト:52+1d10 侵蝕
DoubleCross : (52+1D10) → 52+9[9] → 61

───
GM:では情報項目

・『"ノラ"- 2』〈情報:UGN〉難易度:9
・『"つちくれ"-2』〈情報:UGN〉難易度:9


GM:以上!
朝倉 輝晃:葛西さんパワーはまだ継続中ですか?
GM:継続中です
朝倉 輝晃:はーい!ありがとう支部長!
正木真希:やったー!
朝倉 輝晃:では『"ノラ"- 2』について情報:UGNで、コネ:UGN幹部使って判定
朝倉 輝晃:3DX+3+2@10>=9 情報(UGN)
DoubleCross : (3DX10+5>=9) → 2[1,1,2]+5 → 7 → 失敗

朝倉 輝晃:お前……
正木真希:ば、バディムーブ!!
朝倉 輝晃:ごめんよ……ありがとう
正木真希:<バディムーブ>:応炎 達成値+3
正木真希:宣言して+3します!
朝倉 輝晃:10届いたよ~
GM:おのれバディームーブめ…!
伏見カイト:じゃあつちくれかな。
伏見カイト:3dx+2>=9
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 8[3,3,8]+2 → 10 → 成功

朝倉 輝晃:流石!
伏見カイト:お、いけた。支部長補正のおかげ!
朝倉 輝晃:サンキュー支部長
GM:おのれ支部長め…!
GM:では開示!

『"ノラ"-2』
"ノラ"は、誰かの手によって作られた人工オーヴァード…レネゲイドビーイングである。
彼女が街中で行っていた事は…なんて事はない、「市井の生活様式や街並みを記憶する」というだけのもの。
そして、その記憶を「彼女に指示を与えている誰か」に提供する事が、彼女のただ一つの目的である。
その「誰か」の名前を───"ゼロ"という。


『"つちくれ"-2』
"つちくれ"は、誰かの手によって作られた人工オーヴァード…レネゲイドビーイングである。
「クレーター内に誰も侵入させない事」を目的に行動を行うオートマタのようなものであり、自身がクレーターの外に出る事もない。その代わりとでも言うように、異常に高い学習機能が備わっている。
…また、彼の亡骸…身体を形成していた土を更に詳しく調べた所、それは、殲滅任務の舞台となった「狩ヶ谷窪地の土」である事が判明。先程確認された「複数人のレネゲイド反応」とはつまり、その地で散った生命の残滓である。
──また、その中からは葛西拳士郎と全く同じパターンのレネゲイド反応が観測されている。


GM:これらの情報を開けた事により、こちらの項目を次シーンより調査可能です

『コード:バイナリー』<情報:(任意の技能)> 全員の達成値合計が40


GM:以上です。では共有に映ります
───

 K市 街中

GM:情報整理を終えた君達は、再度二手に分かれた。
GM:一方は、朝倉のツテで入手した情報を基に、”ノラ”とコンタクトを取る為に
GM:一方は、謎の土人形”つちくれ”が居た狩ヶ谷窪地を再び調査する為に
GM:………そして、”ノラ”を捜索していた正木、朝倉、御門の三名は
GM:とある団地の中にポツンと設けられた寂れた公園の中に、その小さな人影を発見した
ノラ:ベンチの上で仰向けになり、すぴーすぴーと寝息を立てている
正木真希:「見つけた、あの子がノラちゃん……で、いいのよね?」遠巻きに小声で
正木真希:「気持ちよさそうに寝てるわ……」
朝倉 輝晃:「ああ、間違いねえ。……ぐっすりだな」
御門咲綾:「……そっと近づきましょう」
正木真希:「そうしましょう。少し、起こすのは悪い気がするけど……」
朝倉 輝晃:「起きてもらわんことには話もできねえからな。自然に起きるの待っても良いけど……」
御門咲綾:「お菓子なら少し持ってますから、これで機嫌が取れればいいんですけどね……」
朝倉 輝晃:「あ、そっちはお菓子? ちょうどいいや、俺結構がっつりしたの持ってきたから……」
朝倉 輝晃:手提げ袋の中身を見せる。コンビニで買ってきた弁当が重ねて入っている。
正木真希:「さっき何買ってるんだろうって思ったら、このための準備だったのね」
朝倉 輝晃:「前の時は飯に興味津々だったからな。……って、相談してる間に近づけちまったよ」
朝倉 輝晃:「全然起きねえ……思ったより無警戒だな、こいつ。どうする?起こす?」
正木真希:「あっさり近寄れちゃった。起こすしかないでしょうね」
正木真希:「初対面の私がやると変に警戒されちゃいそうだから……」と、二人の方を見る
御門咲綾:「……じゃあ、私が」
朝倉 輝晃:「頼むわ。御門のほうが警戒されなさそう……」
御門咲綾:頷き、そっと傍まで寄る
御門咲綾:「えーと、ノラちゃん。起きてください、起きて……」
御門咲綾:手元にはお菓子のパッケージを開けておく
ノラ:ピク と身体が震え
御門咲綾:甘いチョコ菓子の匂いがふわりと香ってくるだろう
ノラ:バ と身を起こす
御門咲綾:「お、おはようございます……」
ノラ:「………」俯きながら目元を擦って
朝倉 輝晃:「あー……お久しぶり?」
正木真希:「おはよう! そしてはじめまして」と、二人の後ろから
ノラ:「………ん。おはよう…久しぶり…初めまして……」
朝倉 輝晃:「おはよう。飯持ってきたけど、食う?寝起きだとちょっと重いかもしれんが……」
ノラ:「……ところで…この匂いはなんだ」
御門咲綾:「あ、お菓子です、お腹減ってるかな~と思って……」
朝倉 輝晃:「こっちは焼肉弁当です」
ノラ:「飯…お菓子……そうだな、もらえるものはもらっておこう…」
正木真希:「その代わり、ってわけじゃないけど」
正木真希:「少しお話良いかしら? 食べながら、食べてる間だけでもいいから」と、屈んで座ってる彼女と視線を合わせて
ノラ:お菓子と弁当を受取って、箸袋を開けながら
ノラ:「お話……お話…何のお話だ……?」
朝倉 輝晃:「あー……そうだな……二人共、何から聞きたい?」
正木真希:「ノラちゃんの事、聞きたいなって……」
正木真希:「そうね、じゃあ最初は……何処出身なのかしら?」テル先輩の方ちらと見て
御門咲綾:「あんまり、最初から直接的なことを聞くわけにもいかないですもんね……」小声で
ノラ:「シュッシン…?何だ、ノラがどこで生まれたのか聞きたいのか」
朝倉 輝晃:「そうそう」
正木真希:「そうそう、この街生まれなの?」
御門咲綾:「それとも、他の街からでしょうか」
ノラ:肉を数枚口に放り込んだ後、立て続けに米も放り込み
ノラ:「……ん~…………」
ノラ:呑み込む
ノラ:「わからん」
朝倉 輝晃:「わからん、って……覚えてないのか?ご両親とか……」
ノラ:「ここと言われればここのような気もするし、ここじゃないと言われればここじゃないような気もする」
ノラ:「オヤは居るが……会ったことはない」
ノラ:「……そもそも」
ノラ:「ノラがいつ、ノラとして生まれたのかも、ノラにはわからない」
ノラ:「”そのあたりは考えなくていい”と言われている」
朝倉 輝晃:「”言われている”って……」
正木真希:「誰に?」
御門咲綾:「考えなくていいって、そんな……」
御門咲綾:まるで物扱いみたいだと思い、先程の話を少し思い出す
ノラ:「そのオヤだ……なまえは……”ゼロ”といってた」
朝倉 輝晃:「”ゼロ”、親……会ったことはないのに話したことはあるのか?」
ノラ:「……話しているわけでもない、声が聞こえるだけだ」
正木真希:「声が……聞こえる? 電話みたいに?」
御門咲綾:「……たまに頭に響いてくる、とか?」
ノラ:「そうだ」
ノラ:「”あれをしろ” ”これをしろ” と。それを守れば、そいつはよろこぶからな」
正木真希:「あれをしろ、これをしろって、どんな事したりするの?」
ノラ:「おさんぽが多い…今日も歩いてて…少し疲れて眠ってしまったが…」
御門咲綾:「……よろこんでもらえると、ノラちゃんはうれしい?」
ノラ:「ん」御門の方を見て、頷く
ノラ:「役に立てると、ノラは嬉しい」
正木真希:(散歩が目的……戦ったり、何かを壊したりじゃなくて、散歩……?)
御門咲綾:「……そっか、えらいんだね」
ノラ:「だからこの前はあせった…だれも居ないと思って入った所にユージーエヌが居たからな…」
ノラ:「ノラは逃げてやったが……」
御門咲綾:「ゆーじーえぬ、について。会ったら逃げろって言われてるの?」
正木真希:「UGNに見つかったら、ダメって言われてるの?」
ノラ:「……そうだ、”街を作りたいから~”と言われて入ったんだったな、その時は…」
ノラ:「ユージーエヌは……邪魔してくるからダメらしい」
朝倉 輝晃:「街を……作るぅ?」
正木真希:「街をつくるのに、UGNは邪魔……?」
ノラ:「そんなにわるい連中でもなさそうだったんだけどな…」
朝倉 輝晃:「はは……そっか」
正木真希:「ノラちゃんがそう思ったなら、きっとそれは間違いじゃないよ」
正木真希:「たぶん! ようするに信じてほしいなーって事だけど」
正木真希:「その事、えっと……親のゼロさんには伝えてるの?」
ノラ:「…ノラは聞くだけだ。ノラから話しかけたりは出来ない」
正木真希:「ノラちゃんから話しかけられないのに、ゼロさんはノラちゃんのした事把握……分かってるの?」
朝倉 輝晃:「……一方通行で声が聞こえるだけ、か」
御門咲綾:(今のお話も、もしかしたら聞かれてるかも、か……)
ノラ:「……?オヤとはそういうものではないのか……?」
朝倉 輝晃:「……どうなんだろうなあ」
朝倉 輝晃:ボリボリと頭をかく。
御門咲綾:「……ね。ノラちゃんは、やりたいことって、ある?」
ノラ:「やりたいこと………」
ノラ:「……」少し、何かを言いかけて
ノラ:「……ノラは…そういうの考えちゃだめだから」
朝倉 輝晃:「駄目、って……それも”ゼロ”に言われたのか?」
御門咲綾:「……」
ノラ:「言われてはない。ただ」
ノラ:「……なぜかは分からないが、”だめだ”って、なってしまう」
ノラ:「”だめだ”ってなるなら、それはだめな事だ」
正木真希:「それでも、さっきノラちゃんはあるように見えたけどな……やりたい事」
御門咲綾:「……じゃあ、だれにも教えないから。もし、ね。思いついたら内緒で聞かせてもらえないかな」
正木真希:「そうそう……別にダメだってなっても、考えたり話すくらいは良いと思うの」
ノラ:「……ないしょで、か」
ノラ:弁当を平らげて、空箱を脇に置く
朝倉 輝晃:「ほんとに駄目なことかどうか、一緒に考えるとかよ」
朝倉 輝晃:「できるかもしんねえぞ」
ノラ:「……ノラには…そういうのはよく分からない」
朝倉 輝晃:「んじゃさ。今食った飯、美味かったか?」
ノラ:「……いつもより量は多かったのに、いつもより食べ終わるのが早かった」
ノラ:「これは、”うまい”という事なのか?」
朝倉 輝晃:「また食べたいと思うんなら、そうなんじゃねえの?」
朝倉 輝晃:「決めるのはお前だけどな」
朝倉 輝晃:「いきなり何がしたい?って聞かれても難しいかもしれねえけどよ」
朝倉 輝晃:「美味い飯食いたいとか友達と遊びたいとか、そういうのでも良いと思うぜ、最初は」
ノラ:「…………」お菓子を一つ口に放り込んで
ノラ:「わからん………そういうものなのか……?」
朝倉 輝晃:「正しいかは分かんねえけどな。俺はそう思う、って話」
正木真希:「絶対とは言わないけど……きっと、そういうものだよ」
御門咲綾:「……うん、それなら、ね。」
御門咲綾:「今度、みんなで探しにいこっか。やってみたいこと」
ノラ:「みんな…?」
正木真希:「わたし達!」
正木真希:両手を広げて
正木真希:「あ、自己紹介してなかったね……私は正木真希」
朝倉 輝晃:「ああ、俺らも名乗ってなかったっけ?朝倉輝晃っつーんだ。テルテル言うなよ!」
御門咲綾:「私は御門咲綾。お名前、おぼえてくれると嬉しいな」
ノラ:「ノラはノラだ…………んん…?」
ノラ:「……ついこの間同じことを言った気が…」
正木真希:「じゃあ改めてよろしくね、ノラちゃん」
ノラ:「……ん?ああ……なにがよろしくなのかはわからんが………」
ノラ:「……………」
正木真希:「……?」首を傾げる
正木真希:「あ、お茶飲む?」ペットボトル取り出し
ノラ:「………んんん!?」
正木真希:「うん?」
御門咲綾:「……あ」
ノラ:それを受け取って、ぐびぐび飲んで返す
朝倉 輝晃:「お?」
ノラ:「な…何でおまえたちがここに居る!?」
朝倉 輝晃:「今かよ!おっせえよツッコむの!」
正木真希:「あはは、おはようだね」
正木真希:「なんでって……ノラちゃんとお話したかったから?」
御門咲綾:「大丈夫、へんな事はしてないから……」
ノラ:「話すことなどなにもない!ノラは口がかたいからな!」
朝倉 輝晃:「お、おう……そうだな……?」
朝倉 輝晃:「(めちゃめちゃすらすら話してもらったけども……)」
ノラ:ふい、とそっぽを向く
正木真希:「実はプリンがあるんだけど」
正木真希:テル先輩の買ってきた袋からプリンを取り出し
朝倉 輝晃:「あ、そっちは俺のおやつ……!まあまた買うから良いけど……」
御門咲綾:「先輩、ここは大目に……」
正木真希:「後で私が奢るから……」
朝倉 輝晃:「ふ、ふふん。勿論それぐらい分けてやるとも、先輩だからな……」
正木真希:「さんきゅ、テル先輩!」
ノラ:「くっ…なんだそれは!食べものか?食べものなのか!?そんなのでノラを釣れると思っているのか!?」
御門咲綾:「甘いお菓子、かな」
正木真希:「これは美味しいよー、これを食べる云々で喧嘩が勃発するくらいすごいんだぞー」
朝倉 輝晃:「口の中でとろっとろに溶けて甘さが残るのよ。すげえんだこれが……」
ノラ:「ぐっ……ぬぬぬ……!」プリンを凝視しては、そっぽを向いてを数回繰り返し
ノラ:ぴょん とベンチから飛び退いて
朝倉 輝晃:「……食べたいとか食べていいかぐらいは自分で決めても良いんじゃねえの?」
正木真希:「……食べていいかは、自分で考えて良いと思うよ?」
御門咲綾:「……ね、ノラちゃん」
ノラ:「ぅ……るさい!ノラはユージーエヌからのほどこしなんか──」
御門咲綾:「じゃあ、UGNとしてじゃなくて、わたしから」離れるノラの手にそっと飴玉を握らせて
正木真希:「じゃあ私からなら? 正木真希は信用してもらえないかしら?」
ノラ:「うう……」
ノラ:「うう゛~~~~!!」
ノラ:ぐっと飴玉を握りしめて
ノラ:「ゆーじーえぬ!!」
ノラ:「この勝負は…おあずけ…もちこし……ええいわからんが!」
朝倉 輝晃:「決着はまたの機会に?」
ノラ:「ノラも今そう言おうと思ってた所だ!!」
正木真希:「そっか、じゃあまた会いましょう?」
御門咲綾:「……うん、また会おっか」
朝倉 輝晃:「おっ、そうか。気が合うな」
朝倉 輝晃:「ああ、それとな」
朝倉 輝晃:「俺が朝倉で、こっちが御門、こっちが正木な」
朝倉 輝晃:「ちゃんと覚えといてくれよー、ノラ」
御門咲綾:「今度は、もっとおいしいもの食べに行こう。ノラちゃん」
ノラ:「ぬうううバカにするな!サクラ!ミカド!マサキナ!」
朝倉 輝晃:「微妙に惜しい! アサクラ、ミカド、マサキ!」
御門咲綾:「あ、私は合ってる……」
正木真希:「おしいなー……というか器用なミスを」
正木真希:「私はマキマキでもいいよ?」
ノラ:「マ…マキマキ……マサキ…マキ…マキマキナ……?」
ノラ:「ぅぅ…ふん……今日はこのくらいにしといてやる…」
朝倉 輝晃:「見逃してもらえるらしいぜ」
正木真希:(ナは何処から来たのかしら……)
ノラ:ビッと君達を指さして
ノラ:「………」何か言おうとしたが言葉が出て来ず
ノラ:「お…おぼえておけよ!!」
朝倉 輝晃:「あー、またな」
御門咲綾:「……うん、忘れないよ」
正木真希:「またねー」
ノラ:身体から発せられた炎が旋毛を描き、少女を包み込むと
GM:騒がしい少女の姿は、その場から消えていった
正木真希:「……いい子だったね」
御門咲綾:去っていく炎に、小さく手を振る
朝倉 輝晃:「悪いこと企んでるようには見えなかったな」
朝倉 輝晃:「最後の炎……オルクスに、サラマンダーかね。ウロボロスの模倣の可能性はあるが……」
正木真希:「うん。二人とも、他に何か気が付いた事とかある?」
御門咲綾:「"ゼロ"さんが何を考えてるのかは、分かりませんけど……うん、あの子はきっといい子です」
朝倉 輝晃:「気づいたっつうか推測だけど……あいつ多分レネゲイドビーイングか、あるいはデザインチルドレンだろうな」
正木真希:「たしかに……いくら何でも世間知らずすぎたもんね」
朝倉 輝晃:「ああ。それと、イベントホールの話で『街を作りたい』って言ってたろ」
朝倉 輝晃:「よく命令で散歩してるっての、もしかして街を見て回ってるんじゃないか?」
朝倉 輝晃:「ノラの見て回った街並みを、自分の街を作る参考にする……てのが、”ゼロ”の目的……なのかも」
正木真希:「街をつくるためのデータ集め……」
御門咲綾:「……それか、そっくりそのまま、とか」
朝倉 輝晃:「そっくり、そのまま?」
御門咲綾:「えっと、ただの思い付きでしかないんですけど、コピーを作ろうとしているのかなって……」
朝倉 輝晃:「コピー……確かにそれなら、イベントホールの中身なんて細かいとこまで見て回ってる理由にもなるが……」
正木真希:「そっか、Rテクならそんな事も出来ちゃう可能性があるんだ……」
朝倉 輝晃:「……微笑ましい理由で済むと思う?」
正木真希:「……完全に勘だけど、済まない気がする」
御門咲綾:「結果がどうなるかは、まだ考える事しかできません、けど……」
御門咲綾:「UGNから逃げろと言われている時点で、何か隠して行わなきゃいけないことをさせているのは、間違いないですね」
朝倉 輝晃:「だよなあ……」
正木真希:「うん。ノラちゃんはともかく、裏にいるゼロさんってのが分からなすぎるよ」
朝倉 輝晃:「まあそのへんは、戻ってから皆で考えようぜ」
御門咲綾:「……はい、報告しましょうか」
朝倉 輝晃:「とりあえずノラと話せて、裏に居る誰かの名前と目的は分かった。ひとまずは十分な成果だろ」
正木真希:「そうね、仲良くもなれたし!」
御門咲綾:「あとは……」
御門咲綾:(もし、ノラちゃんとの会話がゼロさんに聞かれてたとして)
御門咲綾:(……ノラちゃんや、支部に危ないことが無ければいいけど)
御門咲綾:少し考えて
朝倉 輝晃:「どした?だいじょぶか、考え込んで」
御門咲綾:「……はい、仲良くなれましたし、今度会う時は笑って会えたらいいなって、思います」
朝倉 輝晃:「……だな」
朝倉 輝晃:「(ノラ本人はともかく、後ろの奴がどうかは……あまり希望的には見られねえけど)」
朝倉 輝晃:「オヤとはそういうもの、ねえ……」
朝倉 輝晃:「(参ったな、何も言ってやれねえや)」
朝倉 輝晃:なにせ、見たことがないもので。
朝倉 輝晃:「(でも……違うと思う、んだよなあ。多分)」
正木真希:「(親、親……かぁ)」
正木真希:忘れられない炎の記憶を思い起こし……ノラのそれは、きっと違うとも感じ取る。
GM:────その時、朝倉の持つ端末が震えた。千堂那由多からの着信だ
朝倉 輝晃:「おっ。はい、こちら朝倉。接触に成功してこれより帰還しまーす」
千堂 那由多:「──ああ、その前に3人とも。ちょっといいかな。少し…いえ、かなり、とても」
正木真希:「何かあったんですか?」
御門咲綾:「……どうしたんですか?」
朝倉 輝晃:「緊急事態?」
千堂 那由多:「うん───大事な話があるんだ」
───

 K市 狩ヶ谷窪地

GM:………再調査の為、再び狩ヶ谷窪地を訪れていた伏見、牛ノ戸の二人は
GM:クレーターの中心に、見覚えのある人影を目視した
つちくれ:以前と同じビーチチェアに、傍にパラソルを突き立てて寝そべっている
伏見カイト:「…っても、どうしたもんすかね。なんか、優雅になってるし」
牛ノ戸舞莉:「こちとらわざわざ歩いてきているのにな」クレーターの淵から覗いている。
牛ノ戸舞莉:「殴ったら土になる以上、強制連行はできない」
牛ノ戸舞莉:「インタビューするしかないワケだが」
牛ノ戸舞莉:「……カイト! アンタのマイクパフォーマンスが頼りだ!」背中を叩く。
伏見カイト:「流石に無茶振りじゃないっすかねぇ!?」
牛ノ戸舞莉:「じゃーどーしろってんだよー、私も説得なんかできないぞ」口を尖らせている。
伏見カイト:「ま、出たとこ勝負するしかないっすね」おもむろに立ち上がる。
伏見カイト:「おーい、つちくれくーん」手を振って近づく。
GM:───伏見がクレーターに足を踏み入れた瞬間
つちくれ:バッと飛び起きて、真っ直ぐに君達の方へ向かい…ピタッと立ち止まる
つちくれ:「こんにちは」
つちくれ:「その節はどうも」
伏見カイト:「お、挨拶。いいっすね、こんにちは」
牛ノ戸舞莉:「どーも」
つちくれ:「今日は二人なんだな」
つちくれ:何となく、喋り方が流暢になっている事に君達は気付くかもしれない
牛ノ戸舞莉:「……なんか流暢になってない? 話し方」
伏見カイト:「そっすね、全然違和感ないっすよ」
つちくれ:「前のつちくれが得た経験を反映している。そのせいだろう」
牛ノ戸舞莉:「前のって……ああ、そういう感じなのか」
つちくれ:「それで」
つちくれ:「今日は何をしに来た。そこの彼の様子から、敵意が無い事は分かっているが」
牛ノ戸舞莉:「とりあえず、今回は質問だけしに来た。アンタを動かすのは面倒くさそうだから」
伏見カイト:「っと、そういや入ったら不味いんだっけか」ヒョイと後ろに下がってクレーターの外に。
つちくれ:「ふむ、質問」
つちくれ:「いいだろう。”答えられることであれば”な」
牛ノ戸舞莉:「(前回何て聞いたっけ……?)」カイト君に相談している。
伏見カイト:「(んー…前回は確か、質問する前に攻撃されましたね)」
牛ノ戸舞莉:「(そだっけ。じゃあ取り合えず、目的を聞いてみるか)」
伏見カイト:「(目的とか、誰の指示か、とかっすかね)」
牛ノ戸舞莉:頷く。「あー、”つちくれ”。質問だ」
つちくれ:「聞こう」
牛ノ戸舞莉:「なんでアンタはここで寝そべっている?その行動の目的はなんだ」
つちくれ:やや間があって
つちくれ:「このクレーターの中に、誰も入れない為だ。意味は私にも分からない」
つちくれ:「ただ、そうするべきだからそうしている。お前達の呼吸と同じだ」
牛ノ戸舞莉:「そうするべきねえ」
牛ノ戸舞莉:「私が息をすんのはそうしないと死ぬからだけど」
牛ノ戸舞莉:「アンタにとってここを守ることはそれと同じ、生きる……存在する理由すべてってことに、なるのか?」
つちくれ:再び、間があって
つちくれ:「そう取ってもらっても構わない」
つちくれ:「私は」
つちくれ:間
つちくれ:「その為に生まれてきた」
伏見カイト:姐さんが真面目な質問をしているので邪魔にならないよう後ろでプロテインバーを食べている。
伏見カイト:「つちくれくん、前は話しちゃダメと言われたって言ってたっすけど」
伏見カイト:「つちくれくんに指示してる人っているんすか?」
つちくれ:「……」
つちくれ:「ああ───そ れっ  はっ」
伏見カイト:「あ、ダメそう」
つちくれ:突如、テープ詰まりを起こしたように言葉が途切れ途切れになり
つちくれ:「──────それは」
???:『私だよ』
GM:チャンネルが切り替わるように、つちくれから発せられる声が無機質な機械音声に替わる
伏見カイト:「むっ」
牛ノ戸舞莉:「…誰だよ。そんな声の知り合いはいない」
???:『こちらも、素性を明かすつもりはない』
伏見カイト:「素性は明かさないとして、質問には答えてくれるんすかね」
???:『それは構わない。私も、少しお前達の意見が聞きたいからな』
牛ノ戸舞莉:「そうかい、じゃあアンタでいい、聞かせてくれ。こんな更地を見張らせる目的はなんだ?」
牛ノ戸舞莉:「遺産やらレネゲイドアイテムが埋まってるわけでもないぜ。ただここで何人も死んだだけだ」
???:『何人も死んでくれたお陰で、色々と資材が手に入った』
???:『私がやっているのは、終わらない調べものだ』
???:『何でもいい』
???:『私は、私が知らない事を知りたい』
牛ノ戸舞莉:「随分と高尚なんだなあ。ヨソでやってくれよ」ため息を吐く。
???:『そして、知った事は試したくなる』
???:『だから、まず手始めに人を造ってみた』
牛ノ戸舞莉:「……」目を細める。この少年の形代のことだろうか。
伏見カイト:「それが…つちくれくん、っすか」
???:『ああ、それは感情と意志の割合を抑えて、その分学習能力に重きを置いた個体だ』
???:『もう一体、その逆のパターンの個体も造ってはみたが』
???:『そちらは、あまりうまくいかなかった』
???:『だが、以前いた場所の教育プログラムを導入すればある程度は上手くいく事に気づけたのは収穫だったな』
???:『───そして、人を造ったから、今度は街を作りたくなった』
???:『”意見を聞きたい”というのはここだ』
???:『お前達、この街についての不満点等があれば聞いておきたい。参考にしよう』
牛ノ戸舞莉:「……それは、まあ。壮大な話だな」
牛ノ戸舞莉:街を作る、をどう可能にするかわからないが、人は現に作れている以上、その力もあるのだろう。
牛ノ戸舞莉:目の前にいる存在の脅威度を測り直す。
伏見カイト:「箱庭実験、みたいなことっすか」あるいは心理療法の一種が近いのだろうか。
???:『まずは、そうだ。それが上手くいけば』
???:『この街を更地にして、その上に、私が複製した街を建てたい』
伏見カイト:「(想像してたよりヤバい案件っすよ、こいつは)」
牛ノ戸舞莉:「(確かに止めなきゃヤバいが)」目配せ。
牛ノ戸舞莉:「(今すぐ、街潰そうってんじゃない。支部に情報持ち帰るのが優先だ。焦るなよ)」
???:『──そうして1を積み重ねれば、いずれは世界そのものだって作れるだろう』
???:『それでも満たされなければ、この星だろうと、星の外であろうと』
???:『私が、理を掌握してみせる』
???:『だからこそ、私の為に君達に問う』
???:『この街に、不満はあるか?』
牛ノ戸舞莉:「アンタの夢を否定するつもりはないが」
牛ノ戸舞莉:「自分の街が見ず知らずの誰かに勝手にアップデートされるかもしれないって考えたら、怖くて夜も眠れねぇよ」
牛ノ戸舞莉:「私にとって不要なのはアンタの計画だ。悪いけど止めてくれない?」
伏見カイト:「不満はないことはないっすけどね」
伏見カイト:「けど、そういうのってそこに住んでる人たちが自分達で少しずつ解決していかなくちゃいけないと思うんすよ」
伏見カイト:「だから、今のこの街をより良くする為に力を貸してくれるなら…俺は嬉しいっすよ」
???:『……そうだな、より良くする為に』
???:『いっその事、人も複製するか……ああ、そうだ。そうしよう』
???:『街を更地にして、既存の人も排して』
???:『そちらの方が、手間はかかるが私の為にはなるか…』
牛ノ戸舞莉:「……自分が”上”だと思ってる奴は、いつもそうだな」
牛ノ戸舞莉:「人の話を聞かない。意見を聞きたいなんて言っておいて、反対意見は掃いて捨てる」
牛ノ戸舞莉:「せっかくカイトが歩み寄ったっていうのに」
牛ノ戸舞莉:「アンタの為になる事なんて、この先一つもねえよ」指を突きつける。
伏見カイト:「知りたいって言う割に、理解しようとはしないんすね」
伏見カイト:「知らないことを知りたいって思うのは当然のことっすよ」
伏見カイト:「何かを知ろうとするってことは、それを理解したいからだと思うんすよね」
伏見カイト:「知ることそのものを目的にしてしまったら、多分それは意味が無いと思うっすよ」
???:『………』
伏見カイト:「知らないことを知りたいって気持ちは否定しないっすよ、俺は」
伏見カイト:「けど、今しようとしていることについては見過ごせないっす」
伏見カイト:「俺の名前は、伏見カイトって言います。これだって、知らないことを知れたってことっすよ」
???:『ふむ、それもそうだ、お前は弁が立つな。だが』
???:『────人の尺度で』
???:『私を測るな』
???:無機質な音声で、そう言い放つ
牛ノ戸舞莉:「やっぱり相容れないよな」
???:『話は終わりだ、一応例は伝えておこう。”ありがとう、為になった”』
牛ノ戸舞莉:「どういたしまして」フン、と鼻を鳴らす。
伏見カイト:「ま、仕方ないっすね」ふぅと大きく息を吐き出して。
牛ノ戸舞莉:「そうだ、名前ないの? アンタのことも報告書に書かなきゃいけないんだよ」
???:『─────”ゼロ”』
GM:それだけ言い残すと、機械音声は遠ざかり
つちくれ:「……では」再び、つちくれが喋りだす
つちくれ:「何か、他には?」
牛ノ戸舞莉:「私は大丈夫。カイトなんかあるか?」
伏見カイト:「俺も大丈夫っす。ありがとな、つちくれくん」
つちくれ:「うん………ああいや、待て。私から一つ聞きたい事がある」
つちくれ:伏見を指さして
つちくれ:「お前が先ほど口にしていた、あれはなんだ」
伏見カイト:「あれ…?あぁ、プロテインバーっすかね」鞄から取り出して見せる。
つちくれ:「ぷろていん…ああ、水や牛乳に粉末を溶かして作る飲料の事か」
つちくれ:「その粉を押し固めた食物…という所か」
伏見カイト:色んなメーカーの物が出てくる…チョコレート味が多い。
伏見カイト:「食べてみますか?お近づきの印ってことで」
牛ノ戸舞莉:「なんでそんなに持ってるんだ。お腹空くのか」驚いている。
つちくれ:「ふむ」
伏見カイト:「姐さん、いつ何があるかわからないんすよ。足りなくなったら困るじゃないっすか」
つちくれ:「元よりそのつもりだった。ただ時を浪費するのにも飽きてきた所だったのでな」
牛ノ戸舞莉:「上着とか持ってきてから言え……」
伏見カイト:「じゃあ、これっすかね。クランチタイプのチョコ味」
つちくれ:「頂戴しよう。そこからでいい。こちらに投げろ」
伏見カイト:「あー…でも好みもあるしな。よし、この辺まるっとあげよう」ビニール袋に結構な種類を入れて放る。
伏見カイト:「味とか食感とか違うんで色々食べ比べてみるといいっすよ」ニッと笑う。
つちくれ:──伏見の姿を象り、その袋を受け止める
つちくれ:鏡に映したようにニッと笑って
つちくれ:「──どうも」
つちくれ:そう言うと、ビーチチェアとパラソルだけが置かれた”居場所”へと戻っていった
伏見カイト:「うーん、あの変身するのは慣れないっすね。どうせなら姐さんに変身すればいいのに」
牛ノ戸舞莉:「真似されてたまるかよ。……じゃ、私たちも戻るか」
牛ノ戸舞莉:「調査することが山積みだな……」頭を掻きながらクレーターに背を向ける。
GM:────その時、牛ノ戸の端末に着信が入る
GM:佐藤尽からだ
伏見カイト:「美人に変身してくれた方がいいじゃないっすか、っと」
牛ノ戸舞莉:「尽だ。何かわかったのかね」通信を開く。
佐藤 尽:『姐さん、カイト』
佐藤 尽:その声は、普段の様子とは似ても似つかない神妙なもので
佐藤 尽:『すぐに戻れるか?大事な話がある』
牛ノ戸舞莉:「おう、こっちはクレーターから今帰るとこだ──どうした」空気を感じ取り、声を絞る。
佐藤 尽:『───あの土から』
佐藤 尽:『葛西さんと全く同じレネゲイド反応が見つかった』
───
GM:シーン終了 ロイスと購入処理が可能です
朝倉 輝晃:ロイスひとまず保留!
正木真希:保留で!
牛ノ戸舞莉:ロイスは保留! ウェポンケース買います!
牛ノ戸舞莉:能力訓練:社会と一体化して判定!
正木真希:ボルトアクションライフル狙います
御門咲綾:ロイス保留
牛ノ戸舞莉:5dx+2>=18
DoubleCross : (5DX10+2>=18) → 6[1,1,2,2,6]+2 → 8 → 失敗

牛ノ戸舞莉:全然ダメ! 以上!
正木真希:3dx+4>=15
DoubleCross : (3DX10+4>=15) → 8[6,7,8]+4 → 12 → 失敗

御門咲綾:皆さんの購入見て動こう
伏見カイト:ロイスは保留!購入は応急手当キット!
朝倉 輝晃:バディムーブ!
正木真希:あ、テル先輩バディムもらえます・・・?
正木真希:ありがたい!
朝倉 輝晃:正木さんの購入判定達成値に+3
朝倉 輝晃:装備は一通り整ったかな、私もミドル戦闘見据えて応急手当キット買っておきましょう
朝倉 輝晃:1DX+6+0@10>=8 調達
DoubleCross : (1DX10+6>=8) → 8[8]+6 → 14 → 成功

正木真希:15で入手
朝倉 輝晃:成功、とりあえず持っておきます
朝倉 輝晃:こちらは以上!
伏見カイト:5dx>=8 紡いでダイスに+2
DoubleCross : (5DX10>=8) → 7[4,5,5,7,7] → 7 → 失敗

御門咲綾:ウェポンケース行きましょう
伏見カイト:財産1点入れて買っちゃおう。
御門咲綾:5dx>=18
DoubleCross : (5DX10>=18) → 10[1,8,8,9,10]+9[9] → 19 → 成功

御門咲綾:わーい
牛ノ戸舞莉:すげー!
正木真希:おみごと
伏見カイト:強い
御門咲綾:牛ノ戸さんどうぞ~~
牛ノ戸舞莉:あっありがとうございます!
牛ノ戸舞莉:ジュラルミンシールドを入れちゃう
朝倉 輝晃:あ、カイト君
朝倉 輝晃:真希ちゃんのバディム貰えば財産入れなくても行けるかも
正木真希:うん、サーヤちゃんの見てからって思ってたけど
正木真希:バディム投げまーす
伏見カイト:お、じゃあ貰っちゃいます。
朝倉 輝晃:お金大事に!
牛ノ戸舞莉:すみません! サーヤちゃんのウェポンケースいただいて、正木さんに貰ったものをお返しします!
牛ノ戸舞莉:混沌槍を入れておきます。
伏見カイト:こちらは以上です!
正木真希:はーい、ウェポンケース1にボルトアクション、返してもらった方にナイフ指定
正木真希:私も以上!
朝倉 輝晃:こちらも以上
GM:押忍!では次!


【目次へ戻る】

マスターシーン4


───
─────
───────


出雲 頼命:「───話は済んだか?」
出雲 頼命:丸眼鏡に白衣の、口の悪い初老の女性が、頬杖をつきながら呟いた。
:「………はい」
出雲 頼命:「で、テメェはこれから何を為す」
:「………」
:(──ああ……君は…)自らの内から湧く、蜘蛛の糸のようなか細い繋がりを感じて
:(まだ、どこかに居るんだな。”ゼロ”)
:「……意味を」
:「果たします」
出雲 頼命:「ふん、テメェにしか理解出来ねぇような言い回しするんじゃねぇ、って言ってやりてぇ所だが…今日の所は勘弁してやる」
出雲 頼命:すっと立ち上がると
出雲 頼命:「ついて来い。テメェは今日からうちの支部員だ。なにせ人手が足りてねぇもんでな、テメェにも働いてもらうぞ。」
出雲 頼命:「ああ、経歴は適当にでっち上げてやるから、歩きながら都合の良い名前考えとけよ」
:「呼称という話なら、僕には"イチ"という──」
出雲 頼命:「あ゛あ?んな犬っころみてぇな名前でどうすんだ。付けるならもっと強そうな名前付けろ……ああ、そうだ」
出雲 頼命:ビッ、と指をさして
出雲 頼命:「"ケンシロウ"」
出雲 頼命:「今日からテメェはそう名乗れ」
:「…その名前は……強そうなんですか?」
出雲 頼命:「あ?北斗の拳知らねぇのか?今度持ってきてやるから全部読めよ」
:元々眉間に寄っていた皺を、一層深くさせながら、それでいて敵意を感じさせない声音に、思わず途方に暮れる。
:「………………名前…」
:その、よく分からない感情の正体もハッキリとしないまま
出雲 頼命:「何やってんだ。行くぞ、ケンシロウ。」
:「…は……はい!」
:眼前の女性の不機嫌そうな声につられて、一歩、また一歩と足を進める。

GM:二つで一つは、一つと一つに
GM:独りぼっちの自意識は、一人ぼっちの自意識となった。
───

【目次へ戻る】

ミドル3

GM:【ミドル3】
GM:全員登場です
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (52 → 58)
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (54 → 63)
御門咲綾:1d10+47
DoubleCross : (1D10+47) → 6[6]+47 → 53

伏見カイト:62+1d10 侵蝕
DoubleCross : (62+1D10) → 62+4[4] → 66

正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (62 → 64)
───
GM:情報項目はこちら

『コード:バイナリー』<情報:(任意の技能)> 全員の達成値合計が40


GM:以上となります。葛西のバフは継続中です
朝倉 輝晃:継続してくれるんだ……やさしい
GM:また、侵蝕率に1D10を加算する事で追加で判定する事も可能です
朝倉 輝晃:任意技能だったら私は情報;UGNかな
朝倉 輝晃:とりあえず特になければ初手行きます
朝倉 輝晃:ではUGN幹部と葛西さんのバフもらって
朝倉 輝晃:3DX+5+0@10 情報(UGN)
DoubleCross : (3DX10+5) → 7[2,6,7]+5 → 12

朝倉 輝晃:とりあえず12!
正木真希:おおー、では続けて私も!
正木真希:同じくUGN幹部と葛西さんバフ付きで
正木真希:3dx+3 情報UGN
DoubleCross : (3DX10+3) → 8[2,5,8]+3 → 11

御門咲綾:続きましょう
朝倉 輝晃:UGN幹部持ってて社会2でDB1なら
朝倉 輝晃:合計ダイス5じゃないかな?
GM:振りなおしていいですわよ
正木真希:あ、うっかりうっかり
正木真希:5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 10[2,5,6,8,10]+3[3]+3 → 16

正木真希:やったー!
朝倉 輝晃:ナイス!
御門咲綾:ではこちらも噂話コネ、バフを貰って
御門咲綾:7dx+3
DoubleCross : (7DX10+3) → 10[3,5,6,7,7,8,10]+7[7]+3 → 20

朝倉 輝晃:バデム飛ばすまでもなかったようだ
GM:おいおい
牛ノ戸舞莉:ひゅー
伏見カイト:これは…!
御門咲綾:合計48ですね!
GM:あ、そしたら
GM:50まで行ったら追加の情報出しましょう
正木真希:じゃあバディムしますか
御門咲綾:わーい
正木真希:<バディームーブ>応炎 達成値+3!
朝倉 輝晃:わーい!
御門咲綾:貰って51!
GM:では開示!

『コード:バイナリー』

記録者:UGN  K市支部支部長 "絶界" 出雲頼命

殲滅任務の翌日。私的な調査の為再びクレーターを訪問した私は、現場に横たわる一体のレネゲイドビーイングを発見、支部へと連行した。
人手が足りていなかった事もあり、対象の身柄を保護する条件として、「支部での労働従事」を提案する。対象はこれを受諾し、当面は私の補佐として働いてもらう事となった。
また、無用の混乱を避ける為に「数年前より個人的に付き合いのあったUGNイリーガル」「人員不足に伴い、イリーガルからエージェントへの転身を要望した」という経歴をでっち上げた。何か問題が生じれば、私が全責任を負うつもりだ。

ここより先に記すのは、当該レネゲイドビーイングとの接触の中で得た「この個体自身の情報」並びに「殲滅任務における爆発事故の真実」である。

『"イチ"と名乗る個体について』
この個体は、"スケアクロウ"セルが所有していた生体兵器「バイナリー」に宿ったレネゲイドの自我、その片割れである。
一つの個体に複数の人格が宿るケースはいくつか存在するが、当該個体はその中でも「戦闘用人格」に該当する。
本来であれば恒常的な共存となる所だが、二つの意識の間で争いが発生し、完全に分断。それにより、それぞれがオリジン:サイバーの起源を持つ単一の個体として「発生」したと思われる。これも、レネゲイドビーイングという未だ多くの謎を残す種族の成せる技なのだろう。
また、あくまで切り離された側である当該個体は、オーヴァードとしてはあまりにも弱い。戦闘職として前線に立つ事は不可能であると思われる。
現在は"葛西拳士郎"と名乗り、 K市支部エージェントとして働いている。

『殲滅任務における爆発事故』
当該事故は、とあるバイナリーに宿った二つの意識の争いによって引き起こされた事故である。
争いの最中に暴走を始めた"ゼロ"と呼ばれる意識は、周囲一帯のバイナリーのコントロールを強奪した後、搭載されていた兵器群を意図的に暴発させ、大規模な爆発を発生させた。"イチ"が一個体としての形を得たのはその後のようだ。

『"ゼロ"と呼ばれる個体について』
とあるバイナリーの中に宿ったレネゲイドの自我。元はこれといった力を持たない単一個体であったが、ある日突如自身の中に別意識を生み出し、内なる対話を続ける中で自我、そしてレネゲイドビーイングとしての力が肥大化した。
元々同一の存在であるが故なのか、"イチ"は「"ゼロ"がまだどこかに存在している事」を感じ取っているらしい。これも縁と呼ぶべきなのだろうか。
戦闘用人格の「侵蝕率上昇に伴う人格のスイッチ」という特徴に当て嵌めて考えると、"イチ"がジャームではない以上"ゼロ"がジャームとなっている可能性は非常に高い。所在は定かではないが、どちらにせよ出来るだけ早い内に調査を進めねばならない。

"イチ"発見時の状況を考えるに、最もクサいのは件のクレーターだ。とは言っても、現状そこの調査に割けるリソースも無ければ、部下にこれ以上荷を背負わせるべきではないとも考えている。
後日、少し余裕の出来たタイミングで単独での調査に乗り出すつもりだ。その時の結果を、続けてここに記す。
追加情報
『”ノラ”と”つちくれ”』
「人間を造る」事を目的とした”ゼロ”が最初に生み出したのが、”つちくれ”である。爆心地である狩ヶ谷窪地の地面そのものをベースに生み出された彼は、その地に染み付いた大量のレネゲイドを身体に宿しており、最初は自我が混迷状態となっていたが、”ゼロ”が用意した「プログラム」によって矯正され、現在のような状態となった。
”ノラ”は狩ヶ谷窪地にて死亡した野良猫の肉体を”つちくれ”が拾い上げ、それを”ゼロ”がレネゲイドの温床として扱った事で生み出されたレネゲイドビーイングである。彼女の自我は「ものいわぬ兵隊」由来のレネゲイドと、肉体に染み付いた「野良猫だった頃の記憶」が統合された状態となっており、そのせいか、「命令通りに動かないのに命令を遵守しようとする」というチグハグな精神状態となっている


GM:では共有に入ります
───

 UGN K市支部 3階
 資料保管庫(仮称)


葛西 拳士郎:「………」誰も居ない保管庫で、一人資料を捲る
GM:ギィ
葛西 拳士郎:資料を閉じて、音のした方に目をやる
葛西 拳士郎:「ああ、どうしたの?みんな揃って」
正木真希:「葛西支部長……聞きたい事が、あるんです」
葛西 拳士郎:「聞きたい事…?」
正木真希:あくまで平静を取り繕いながらも、支部長と視線を合わせる。
正木真希:「……支部長と、ゼロの関係について」
葛西 拳士郎:「───」その名を聞いて、眉根が動く
御門咲綾:「その……つちくれの身体から出たレネゲイド反応から、支部長と同じものが出たって聞いて、それで……」
朝倉 輝晃:「クレーターにはまたつちくれが居た。そのつちくれとの会話で、裏に居るやつと話ができた。……だったよな?」
葛西 拳士郎:視線を追うように、伏見と牛ノ戸をチラリと見て
牛ノ戸舞莉:腕を組み、後ろに立っている。目線は葛西支部長から外さない。
葛西 拳士郎:「……”ゼロ”は、何て言ってた?」
伏見カイト:「ゼロってのは自分が知らないこと知りたいって言ってましたよ。そのために、この街も人も消すとも」
朝倉 輝晃:「ついでに言うと、俺らの方で探してたノラ……あいつも”ゼロ”が親だって言ってたよ」
葛西 拳士郎:「………………やってくれたな…」
葛西 拳士郎:頭を抱えるようにして、そう呟くと
朝倉 輝晃:「……その様子だと、あんたからしても”ゼロ”の行動は不本意なわけか」
葛西 拳士郎:君達と真っ直ぐに向き合って「───察しが付いてると思うけど、僕には君達に話してない”事情”がある」
御門咲綾:「……はい」
朝倉 輝晃:「誰だって自分の事情、全部他人に話したりしねえし。それが悪いとは思わねえよ」
正木真希:照晃の言葉に頷いて「その事情の内容は、今……聞かせてもらう事はできますか?」
朝倉 輝晃:「今回の事件に、無関係とは思えねえからな。……聞かせてくれないなら、勝手に調べることになる」
御門咲綾:「……でも、今はその事情が、事件への鍵かもしれません」
葛西 拳士郎:「……少し、場所を変えようか。」
葛西 拳士郎:「那由多ちゃん、僕の事務所にあるマスターキーを持ってきて欲しい」
千堂 那由多:「───分かりました」
葛西 拳士郎:「君達はこっち」
葛西 拳士郎:そう言いながら、地下へと降りる階段を指さした
朝倉 輝晃:「……何かあんのか?この先に」
御門咲綾:「地下……ですか?」
葛西 拳士郎:「───話の続きは」
葛西 拳士郎:「前支部長室で、行おう」
正木真希:「前、支部長室……」そういえば、前支部長について話をしようとしたらはぐらかされたのを思い出す
───

 UGN K市支部 地下
 前支部長室


GM:君達が居るのは地下の奥にある、開かずの部屋
GM:前支部長である出雲頼命が使っていた部屋だというが
GM:誰も管理などしておらず、山積みにされた資料の上に、埃が積もっている。
御門咲綾:「……地下があるのは知ってましたけど、こんな部屋があったなんて……」
牛ノ戸舞莉:適当な資料を手に取り、パラパラとめくっている。
葛西 拳士郎:巨大なデスクの上に、一冊のファイルを広げ
葛西 拳士郎:「──何が書かれているのかまでは、僕も知らない」
正木真希:「知らない……?」広げられたファイルを見る
朝倉 輝晃:「入れなかったわけじゃないんだろ。確認しなかったのか?」
葛西 拳士郎:「……今でも、帰ってくると思っているから」
御門咲綾:「……それは」前支部長の事は、簡単にしか聞いていないけど
朝倉 輝晃:「……許可取らずに勝手に見るわけにはいかない、か。失礼なこと言った。すんません」
葛西 拳士郎:「いや、輝晃君の疑問はもっともだ」
伏見カイト:「けど、今の状況じゃそうも言ってられない…ってことっすよね」
葛西 拳士郎:「……いつかこういう時が来るとは考えていた。でも」
葛西 拳士郎:「それは、今じゃないと思っていた。言い訳にしかならないけどね」
正木真希:「……葛西支部長にとって、前支部長は大切な人なんですね」
正木真希:「それでも連れてきたってことは、ここにある資料に多分答えがある……ってことですよね」
朝倉 輝晃:「アンタが言ってた、俺たちに話してない”事情”……」
朝倉 輝晃:「前支部長は知ってた……のか?だからこの部屋に?」
御門咲綾:「……2人だけの秘密、とかでしょうか」
葛西 拳士郎:「───そんな所かな」
葛西 拳士郎:「じゃあ、開くよ」
GM:そして君達は、『コード:バイナリー』と書かれた資料に目を通した
GM:そこに記されていたのは、葛西拳士郎はかつて”ゼロ”と存在を同じくしたレネゲイドビーイングであった事
GM:バイナリーの爆発事故は、葛西拳士郎と”ゼロ”の争いが原因であった事
GM:その後、出雲前支部長に拾われ、経歴を偽装する形で支部員として働くようになった事などが記されていた
千堂 那由多:「…………」ふぅ、とため息を吐く
御門咲綾:「……つまり、支部長とゼロさんは、元々同一人物だった、ということですか」
葛西 拳士郎:「人物…というよりは人格、かな」
正木真希:「一つの意識を起源とするけど、別々の存在に分かれた……意識の分割……」
葛西 拳士郎:「元々のベースが”ゼロ”、僕はあくまで…そのおまけ」
正木真希:「それぞれに役割を整理した結果、個々として意識を持ったみたいな……?」
正木真希:「そんな事が、あるんですね」
正木真希:困った顔で首を傾げながらも、なんとか飲み込んだ様子。
御門咲綾:「ひとつから、ふたつにわかれて、ひとつとひとつになって、えーと……」
御門咲綾:自分の中での情報整理のため、ぶつぶつと呟いている
朝倉 輝晃:「それで前支部長に拾われたあんたは、UGNで働くことになった……と」
朝倉 輝晃:「生きるためか?それとも……"ゼロ"を止めるため、か?」
葛西 拳士郎:「…”ゼロを止めるため”、そして」
葛西 拳士郎:「…自分勝手な、”償いのため”」
伏見カイト:「これ、調査の結果が記されてないってことは…そういうことっすか」
葛西 拳士郎:「うん…恐らく一年前、それを記録した後」
葛西 拳士郎:「出雲支部長は、姿を消している」
正木真希:「葛西支部長でも、心当たりは無い……んですよね、たぶん」
葛西 拳士郎:「…僕も、”支部を空ける”ぐらいしか聞いていない。」
葛西 拳士郎:「……一応、補佐だったんだけどね」
牛ノ戸舞莉:「……おい」壁にもたれていた体を起こし、葛西支部長に近寄る。
葛西 拳士郎:「……?」
牛ノ戸舞莉:「それで、アンタは一年間、記録も見ずに黙って待ってたのかよ」
葛西 拳士郎:「……」
牛ノ戸舞莉:「約束があったか知らないが、出雲がどうなったか、”わからないから待ってた”だけなのか?」
葛西 拳士郎:「そうだ」
牛ノ戸舞莉:「……ふざけるなっ!」葛西支部長の襟を掴み、詰め寄る。
葛西 拳士郎:よろめきながらも、君から目は逸らさない
朝倉 輝晃:間に入ろうとして、一歩で脚を止める。
牛ノ戸舞莉:「知っていることがあって、何も知らせずにいたのは支部長としての判断か?」
牛ノ戸舞莉:「それとも”自分勝手な償い”とやらのためか!? 答えろ!!」
葛西 拳士郎:「────どちらもだよ」
牛ノ戸舞莉:「──このっ……!!」
牛ノ戸舞莉:怒りで、歯を強く噛み締める。思わず右腕を振りかぶる。
正木真希:「舞莉さん!」慌てて支部長と舞莉の間に割って入る……と言うより飛び込み、その腕の向く先を遮る。
朝倉 輝晃:「あっ、おい……!」
正木真希:「ダメです……理由も事情も、全部は分からないけど理解はできます……だけど、ダメです」
牛ノ戸舞莉:「……どけ」右腕を止めてはいるが、拳を握る力は緩めていない。
牛ノ戸舞莉:正木さんを睨みつける。
正木真希:「私にとっては、その一年の間に助けてもらった……恩人なんです」体も触れるような距離で、舞莉と向き合う
正木真希:「だから、葛西支部長を殴るなら……先に私から殴ってください」
牛ノ戸舞莉:「…………一年。一年か」
牛ノ戸舞莉:「その一年、私がどれだけ、探したと思ってる………!!」顔を歪め、絞り出すような声を上げる。
朝倉 輝晃:「牛ノ戸さん……」
御門咲綾:「……っ」
正木真希:息ができない。 牛ノ戸の放つ雰囲気に気圧される。
牛ノ戸舞莉:「………」
正木真希:(私が、この人にかけられる言葉なんて、あるの……?)
伏見カイト:「姐さん、そこまでにしましょう」
牛ノ戸舞莉:「……好きにしろ。」襟を掴んでいた手を離す。
伏見カイト:硬く握り締められた拳を両手で包み込む。
御門咲綾:(大切な人が居なくなって、探して、でも一番近いところに理由を知ってる人がいた)
御門咲綾:(たぶん、牛ノ戸さん、支部長だけじゃなくて……同じくらい自分を責めてるんだ)
伏見カイト:「気持ちは俺も同じっす。俺も、出雲支部長に誘われてこっちに来たんですからね」
正木真希:「……」卒倒しそうになり、その場でふらつく。
正木真希:今まで出会ったどんな怪物より恐ろしかった。
牛ノ戸舞莉:「……カイト、もういいよ。離せ」右腕を振る。
葛西 拳士郎:「……出雲支部長が、君達に僕の素性を明かさなかった事…僕は暫定的な支部長として、その思いを汲んだ」
葛西 拳士郎:「彼女が居た時の状態のまま、この支部を守れるように」
御門咲綾:「でも……今はもう、それどころじゃない。という事ですよね」
牛ノ戸舞莉:「……ちょっと、タバコ吸ってくる」葛西支部長の言葉を聞いて、背を向ける。
牛ノ戸舞莉:「悪かったな。」
朝倉 輝晃:「……いえ。必要なことはこっちで進めとくんで」
牛ノ戸舞莉:フン、と鼻を鳴らして、部屋を後にする。
葛西 拳士郎:「……」
朝倉 輝晃:「葛西さん」
葛西 拳士郎:「………それでも、為さなきゃならない事が僕にはあったから」
正木真希:「……そう、あんまり悪く言わないでください」
正木真希:「葛西支部長は、立派なUGNの支部長ですよ」
葛西 拳士郎:「……ありがとう。それで」
葛西 拳士郎:朝倉の方を向いて
朝倉 輝晃:「改めて頼みたい。街に危険をもたらす”ゼロ”を止める」
朝倉 輝晃:「あんたの知ってること、それに力を借りたい」
葛西 拳士郎:「………逆だよ」
葛西 拳士郎:「僕が、君達の力を借りるんだ」
葛西 拳士郎:そう言うと、頭を下げて
葛西 拳士郎:「……頼む」
御門咲綾:「……その、頭を上げてください」
御門咲綾:「……繰り返すみたいですけど。支部長は、この街の事を考えて、そしてゼロさんを止めようとしてくれるんですよね」
葛西 拳士郎:「……でも、僕は弱い」
葛西 拳士郎:「僕の目的の為には、必ず僕以外の誰かの力が要る」
朝倉 輝晃:「はっ。葛西さんよ」
朝倉 輝晃:「『1+1の答えは?』」
葛西 拳士郎:「……2」
葛西 拳士郎:「そして」
葛西 拳士郎:「それをより大きくするのが、自分たちの仕事だ」
朝倉 輝晃:「そう答えた俺が、ここに居る」
朝倉 輝晃:「任せとけよ。俺は"ウェザーメイカー"。太陽の化身だぜ?」
朝倉 輝晃:「あんたが1でも、俺がいくらでもでかくしてやらぁな!」
朝倉 輝晃:ガッハッハ!と。わざとらしく笑う。
御門咲綾:「……ということです、支部長。いつも通りに指示をくれれば、きっと大丈夫です」
正木真希:「輝晃くん……」
御門咲綾:「だって、私の……私たちの知っているこの街の支部長は、葛西さん。あなたなんですから」
葛西 拳士郎:「………」
御門咲綾:「……もちろん、それは、今の支部長しか知らない私だからこそ言えることかもしれません」
御門咲綾:「……でも、支部長は、前の支部長さん……出雲さんから、託されたんですよね。今の場所を、この街を」
葛西 拳士郎:「……ああ、でも。それに固執した事でこの状況を招いたのも確かだ」
葛西 拳士郎:──伏見の方へ歩み寄り
葛西 拳士郎:「───僕は、出雲支部長にはなれない」
葛西 拳士郎:「君を動かしたのは、彼女の言葉だ。それは理解している。」
葛西 拳士郎:「……だが」
葛西 拳士郎:「それでも僕は、この期に及んで、みっともなく、君に懇願する」
葛西 拳士郎:「──この街を守る為に、君の力を貸して欲しい」
伏見カイト:「──今更っすよ、それ」
伏見カイト:「ゼロと変わらないじゃないっすか。箱を維持する為に、人の気持ちを無視してたんじゃ」
朝倉 輝晃:「伏見……」
葛西 拳士郎:「……痛いな、それを言われてしまうと」
伏見カイト:「いいっすよ、別に。ゼロとは戦いますよ」
伏見カイト:「けど、その後はわかんねぇよ」
葛西 拳士郎:「───それでいい。」
伏見カイト:普段の快活な表情は鳴りを潜めて、静かな怒りだけが露になっている。
正木真希:「……」
正木真希:「良くないですよ」
正木真希:「その後どうするかは自由ですけど、だけど……そんな風に自分を安く見るのは、絶対ダメです」
伏見カイト:「…支部長殿は良いとさ」
正木真希:「それでも、私は嫌だよ」
正木真希:「潔さだけが、完璧であるだけが良いってわけじゃないでしょう」
正木真希:「"たとえば"誰かの大切なものを不出来なままに奪ってしまったとしても、"たとえば"その時々で最適な選択肢を選べなかったとしても」
正木真希:「だからって、今……全部おっ被るのは違うじゃないですか」
正木真希:自身の存在を悲観して、蹲っていた誰かを思い出しながら。
正木真希:「支部長のそういう所、立派だとは思いますけど……もう少し、汚く生きてみましょう?」
朝倉 輝晃:「正木。……お前の言ってること、間違ってねえとは思うけどさ」
朝倉 輝晃:「納得できるかとはまた別だろ。……多分、お互いにな」
正木真希:「……うん」
正木真希:「わかってる、ごめんね」
朝倉 輝晃:「良いよ。……それに、伏見もさ」
朝倉 輝晃:「その先は、『分かんねえ』なんだろ?」
朝倉 輝晃:怒っているだろうし、反感もあるだろうが。
朝倉 輝晃:まだはっきりと、決別を口にしたわけではない。
朝倉 輝晃:「少なくとも”ゼロ”とは一緒に戦うんだ、その間、ゆっくり考えりゃいいさ」
朝倉 輝晃:「この人とちゃんと話して、お互いに見ながらな」
伏見カイト:「…クソッ、姐さんのこと言えた義理じゃねぇな」
伏見カイト:大きくため息をつき、部屋を出て行く。
正木真希:(そうだよね……何言ってるんだろ、私……)
朝倉 輝晃:「……ま、そりゃ納得いかねえよな」
御門咲綾:「……」
朝倉 輝晃:「っつーわけで。”ゼロ”のこともそうだけどよ」
朝倉 輝晃:「きっちりけじめつけようや、葛西さん。色んな事にさ」
葛西 拳士郎:「…つけるさ」
葛西 拳士郎:「つけなきゃならない」
御門咲綾:「……はい、止まっていたのは、ここまでで」
御門咲綾:「"これから"を、始めましょう」
正木真希:頬を叩いて
正木真希:(無理でも何でも、やるしかない……でしょ!)
正木真希:「ええ」
───
GM:シーン終了 ロイスと購入処理が可能です
朝倉 輝晃:さて購入か
朝倉 輝晃:ロイスはひとまず保留で……
御門咲綾:なにかおうかしら……
朝倉 輝晃:白兵組用の強化素材かブルーゲイルあたり?
御門咲綾:それかそろそろ自分用の盾ぁなぁ
牛ノ戸舞莉:う~ん葛西さんにロイス取るかなあ……
正木真希:アンチマテリアルライフルチャレンジで
正木真希:3dx+4>=35
DoubleCross : (3DX10+4>=35) → 10[8,8,10]+2[2]+4 → 16 → 失敗

朝倉 輝晃:35は流石にきついわね
牛ノ戸舞莉:葛西 拳士郎/有為/〇怒り で取得します。
朝倉 輝晃:私まだ侵食B入ってないんだよな……
御門咲綾:とりあえずジュラルミンシールドを、通ったらウェポンケースを次に買おう
御門咲綾:5dx>=12
DoubleCross : (5DX10>=12) → 8[5,5,7,8,8] → 8 → 失敗

朝倉 輝晃:バディムいる?
御門咲綾:あーお願いします!
朝倉 輝晃:オッケー、<バディムーブ> コンボ:日輪の恩寵 達成値+3!
朝倉 輝晃:まだダイスが増えてないので予備の応急手当キットを狙います
朝倉 輝晃:1DX+6+0@10>=8 調達
DoubleCross : (1DX10+6>=8) → 10[10]+5[5]+6 → 21 → 成功

御門咲綾:ありがとうございます!財産点1払って購入!装備します
朝倉 輝晃:そんなに頑張るって知ってたらブルーゲイル買ってたよ!
朝倉 輝晃:ともあれ成功、以上です
牛ノ戸舞莉:じゃあウェポンケース買おうかな 能力訓練:社会と一体化して挑戦
伏見カイト:ロイス取得 葛西 拳士郎 連帯感/◎隔意 で。
牛ノ戸舞莉:6dx+2>=18
DoubleCross : (6DX10+2>=18) → 8[2,5,5,7,7,8]+2 → 10 → 失敗

牛ノ戸舞莉:まあ届かんわね
朝倉 輝晃:ウェポンケース、調達しようとするととたんに高いのよね……
牛ノ戸舞莉:ですね
牛ノ戸舞莉:以上!
伏見カイト:購入はケースチャレンジしますかね。
伏見カイト:3dx>=18
DoubleCross : (3DX10>=18) → 8[4,6,8] → 8 → 失敗

正木真希:あ、財産点何点あります?
伏見カイト:無理、以上!
朝倉 輝晃:カイト君は3点
朝倉 輝晃:バディム込でも18は無理かな
正木真希:>牛ノ戸さん 5点あるならバディム投げようかなってなったけど
牛ノ戸舞莉:自分も3点しかないですね~
正木真希:なら無理だな! 以上で!!
朝倉 輝晃:全員以上かな?
GM:押忍!では次!
───

【目次へ戻る】

マスターシーン5


───
─────
───────

出雲 頼命:「……"1+1="?」
葛西 拳士郎:眼前の女性が、こちらをジロリと睨み付ける。
葛西 拳士郎:白衣に、丸眼鏡に、棒付き飴に…キャリーバッグ
葛西 拳士郎:ここ最近で、すっかり見慣れてしまった姿。
葛西 拳士郎:「いえ…特に他意は無いというか、ただ気になったので聞いてみただけです」
出雲 頼命:「んだそりゃ。なぞなぞかよ」
葛西 拳士郎:「まぁ…そんな所です」
出雲 頼命:「………」少し考えるようにして
出雲 頼命:「"田"だろ。漢字の。子供騙しのなぞなぞに人付き合わせてんじゃ」
葛西 拳士郎:「"田"って……何でですか…?」
出雲 頼命:……その質問には答えず
出雲 頼命:「テメェの欲しい答えは何だったんだよ」
葛西 拳士郎:「……10(イチゼロ)
出雲 頼命:「2進数かよ。言っとくが、2とイコールだぞそりゃ」
葛西 拳士郎:「…僕は、ゼロと共に在ったからこそ"イチ"だったんです。」
葛西 拳士郎:「では、そのゼロから切り離された今の僕は、一体何なのだろう、と」
葛西 拳士郎:「…もし、10と答える誰かがいれば、この事について、少し話を聞いて」
出雲 頼命:「ありまくりじゃねぇかよ、他意が。つまんねぇ嘘吐きやがって」
出雲 頼命:舌打ち混じりに言葉を吐いて
出雲 頼命:「拳士郎」
出雲 頼命:名前を呼び、手元にあったメモ用紙に短い線を引く
出雲 頼命:「じゃあ、今度は私からの質問だ。テメェは、この漢字をどう読む。」
葛西 拳士郎:紙面に目を落として
葛西 拳士郎:「これは……いち、ですか」
出雲 頼命:「正解だ。いち、はじめ、他の字とひっ付きゃ、もっと別の読み方もあるが」
出雲 頼命:「私が一番好きなのは」
出雲 頼命:サラサラと、振り仮名を振る
葛西 拳士郎:「……"にのまえ"」
出雲 頼命:「気取った読み方だろ?文字通り、二の前だからにのまえ、テメェのさっきの質問より、よっぽどなぞなぞだよな」
出雲 頼命:不機嫌そうな声音は変わらないまま、淡々と
出雲 頼命:「だが、私はこの読み方が好きでよ」
出雲 頼命:「二がある前提なのが良いんだよな。先、次、明日と読み替えてもいい」
出雲 頼命:「先を見据え」
出雲 頼命:「次代に託し」
出雲 頼命:「明日を拓く」
出雲 頼命:「その為に、今日という名の(にのまえ)を戦う」
出雲 頼命:「ほら、正義の味方(わたしたち)にピッタリだ」
出雲 頼命:いたずらっぽく笑って
出雲 頼命:───真剣な面持ちに
出雲 頼命:「拳士郎、テメェはただの"1"だ。0じゃ足りねぇ、2じゃ身に余る。傲慢も卑下も必要ねぇ。思い上がった事は考えんな」
出雲 頼命:「テメェはテメェの在り方で、今日(にのまえ)を生きろ」
出雲 頼命:「そういう奴らが、一人ずつだろうと、何人も何人も集まりゃ」
出雲 頼命:「"に"でも"さん"でも"よん"でも、ずっと先の未来まで、守れるようになるかもしれねぇ。」
出雲 頼命:「そんな、地味でつまんねぇ"一"の積み重ねが」
出雲 頼命:「私達の戦い方だ。」
葛西 拳士郎:「……だから支部長は、自分の目で」
出雲 頼命:「誰にも言うなよ。いい歳こいてロマンチスト露呈すんのもいただけねぇ」
葛西 拳士郎:「言いませんよ」口の端を結んで
葛西 拳士郎:「……誰にも…言いません」
出雲 頼命:「……ふん。」
出雲 頼命:その肩をポンポンと叩いて「まぁしっかりやれよ、次期支部長」
葛西 拳士郎:「はい…………え?」
葛西 拳士郎:返事をしたのも束の間、自分が言われた事が理解出来ず、思わず素っ頓狂な声を上げる。
出雲 頼命:「ちと野暮用があって支部を空ける。もしかしたら当分、って事になるかもしれねぇ」
出雲 頼命:「そうなったら、テメェを暫定的な支部長にするように推薦しておく」
葛西 拳士郎:「な…何で僕が…!それなら舞莉ちゃんや那由多ちゃんの方が」
出雲 頼命:その言葉を遮るように、人差し指を突きつけて
出雲 頼命:「テメェが一番」
出雲 頼命:「何も、抱えてねぇからだ」
葛西 拳士郎:「何ですかそれ…」
出雲 頼命:「少しぐれぇテメェで考えろ。じゃあな」
出雲 頼命:背を向けて、三歩ほど歩いて………足を止める。
出雲 頼命:「ああ、そうだ。折角だから、次会う時に聴かせてもらうぞ」
出雲 頼命:こちらを見返りながら、億劫そうに声を上げて
出雲 頼命:「テメェが導き出した」
出雲 頼命:「テメェの、"1+1="の答えってやつをよ」
───

【目次へ戻る】

ミドル4


GM:【ミドル4】
GM:全員登場です
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (58 → 64)
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (64 → 65)
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (63 → 64)
伏見カイト:66+1d10 侵蝕
DoubleCross : (66+1D10) → 66+5[5] → 71

御門咲綾:1d10+53
DoubleCross : (1D10+53) → 10[10]+53 → 63

───

 K市 UGN支部 屋上

GM:前支部長、出雲頼命の部屋で開示された情報。葛西拳士郎の口からは明かされる事の無かったそれらを耳にした君は
GM:────屋上で、煙草をふかしていた
牛ノ戸舞莉:「……」何を見るともなく、街並みを眺めている。
牛ノ戸舞莉:ふう、と細く煙を吐き出す。
御門咲綾:―――扉を開く音が、少し急いだような吐息音とともに響く
御門咲綾:「よかった……見つかりました……」
牛ノ戸舞莉:灰を落とし、二本目の煙草を携帯灰皿にしまう。
牛ノ戸舞莉:「……何か、報告?」
牛ノ戸舞莉:ゆっくりと声のした方に目をやる。
御門咲綾:「そ、そういうわけでもなくて……」
御門咲綾:「……探してたんです。さっき、出て行っちゃってたから……」
牛ノ戸舞莉:「そう、悪いね」
牛ノ戸舞莉:「気にしないでいいよ。もう少ししたら戻る。ゼロの件もあるしさ」視線を前に戻す。
御門咲綾:息を整えながら、少しずつ近づく
御門咲綾:「……その、聞かせてもらっていいですか?」
牛ノ戸舞莉:「何を?」
御門咲綾:「……出雲さんのこと」
牛ノ戸舞莉:「…………」しばらく黙っている。
牛ノ戸舞莉:「……アイツさ、なんでもできるんだよな」
御門咲綾:「なんでも……」
牛ノ戸舞莉:「戦えば強いし、支部も回せるしさ。しかも家族、子供二人も作ってんの」
御門咲綾:「……凄い人、だったんですね」
牛ノ戸舞莉:「友達作んのは下手だったけど、アイツと一度一緒に戦ったヤツで、二回目を嫌がったヤツはいない」
牛ノ戸舞莉:「すごいヤツだよ。敵対組織の捨て駒やらされてたガキぶん殴って倒してさ」
牛ノ戸舞莉:「UGNのエージェントに育て上げてさ。殺したほうがなんぼかマシだったろうに」手の甲を撫でる。
御門咲綾:「それって……」
牛ノ戸舞莉:「アイツしか、いないと思ってた。アイツの背中をずっと追いかけてたんだ」問いには答えず。
牛ノ戸舞莉:「いや、今も……追いかけてる」
御門咲綾:「1年前に、居なくなってから。ううん、それより前からずっと……」
牛ノ戸舞莉:「そうなんだよなあ、1年も……」
牛ノ戸舞莉:「急に出てきたもんだから、ごめんな。怒鳴ったりしてダサいよなあ」自嘲して笑う。
御門咲綾:「……私は、出雲さんとは会ったことがないから」
御門咲綾:「さっきも、牛ノ戸さんが出て行ってから……失礼なことを、言ってしまったかもしれません」
牛ノ戸舞莉:「……」
御門咲綾:「あ、あの……」
御門咲綾:「だから、ごめんなさい」
牛ノ戸舞莉:「ハ。なんで謝るのさ」
牛ノ戸舞莉:「悪いのは私だって。勝手に騙された気になって」
御門咲綾:「……聞こえていなかったとしても、何も知らずに、発言してしまったことと」
御門咲綾:「……それでも、葛西支部長を信じたい、から」
御門咲綾:まっすぐに、見据える
牛ノ戸舞莉:御門さんを再び見る。
御門咲綾:「……私は」
御門咲綾:「……牛ノ戸さんより、どうしようもないくらい、ずっと新人ですけど」
御門咲綾:「追いかけるために、UGNに入ったんです」
牛ノ戸舞莉:「へえ。追いかける?」
御門咲綾:「私を、助けてくれた人」
御門咲綾:「……その表情が、印象に残っていて」
牛ノ戸舞莉:「……そっか。サーヤちゃんも、UGNに助けられて入ったクチか」
御門咲綾:「……笑っていたんです、寂しそうに」
御門咲綾:「目を離したら、消えてなくなりそうな、そんな顔で」
御門咲綾:「……優しい人、です。かっこよくて、誰かを守れて。そうやって助けられて」
御門咲綾:「でも、どうしようもなく」
御門咲綾:「……あの人はひとり、でした」
御門咲綾:「……それを、ほんの少しだけ、支部長に重ねていたのかもしれないです」
御門咲綾:「……わたしには、寂しそうに見えたから」
牛ノ戸舞莉:「日常を捨てて、追っかけてくるくらいだもんな」
牛ノ戸舞莉:「面影を探してるってところかな」
御門咲綾:「……牛ノ戸さんも、伏見くんも、支部長も」
御門咲綾:「どこか、遠いところを。……私の知らない人を見ているみたいで」
御門咲綾:「……それが、出雲さんの事だった」
牛ノ戸舞莉:頷く。
御門咲綾:「……みんな、同じ人を思って、考えて、すれ違って」
御門咲綾:「……私には、だれが悪いのか、何が正しいのか、分かりません」
御門咲綾:「……けれど」
御門咲綾:「少なくても、今は……支部長を、出雲さんが選んだあの人を、信じてあげてください」
牛ノ戸舞莉:「それ、は」
牛ノ戸舞莉:煙草を取り出そうとして、止める。
牛ノ戸舞莉:「……そうするべきなんだろうな」
御門咲綾:「……感情で納得いかないのは、分かります」
牛ノ戸舞莉:「本当かよ」
御門咲綾:「……だって、納得できないから、ここにいると思って」
牛ノ戸舞莉:「納得できてないのは事実だよ。……例えば」
牛ノ戸舞莉:「サーヤちゃんの近くにいるヤツ……テルとかが、サーヤちゃんが追っかけてる人がいるか、どこにいるか実は知ってるんだ」
牛ノ戸舞莉:「そのことを問い詰めたら言われるんだ。”キミが追いかけてる人から、黙ってるように言われてたんだ”」
牛ノ戸舞莉:「サーヤちゃんだったら、気持ちの上で納得できるか?」
牛ノ戸舞莉:「ああ、あの人が言ってたならしょうがないかって、ずっと隠し事してたヤツをすぐに信じられるかな」
御門咲綾:「……私は」
御門咲綾:「たぶん、納得できません。それで危険な場所に向かおうとしているなら、なおさら」
御門咲綾:「だから、きっと。……みんなで探して、本人に直接聞きます」
御門咲綾:「"どうしてそんなことしたの" って」
御門咲綾:「……って、あの、でも私そこまで水護くんと親しかったわけじゃないし、でも、もっと親しかったらというか、その……!」
牛ノ戸舞莉:「……」
牛ノ戸舞莉:「ふ、ハハ。ハハハ」
牛ノ戸舞莉:笑みを漏らす。
牛ノ戸舞莉:「ハハ、そうだよな。本人に聞けばいいよなあ」
牛ノ戸舞莉:「後のこと全部押し付けたあのバカが悪いんだ、ハハハ!」
牛ノ戸舞莉:声を上げて笑う。
牛ノ戸舞莉:「あー……意地悪なこと言ってごめんな、ふふ」目元を拭う。
牛ノ戸舞莉:「葛西サンにあたってもしょうがない。わかったよ」
御門咲綾:「……えっと、その……」
御門咲綾:「でも、それでも最後に納得いかなかったら、少しくらい、……ビンタくらいなら、いいと思います。やりすぎない程度に……」
牛ノ戸舞莉:「何それ。優しいのか冷たいのか」
牛ノ戸舞莉:「サーヤちゃんが言うならそうするけど。ビンタの練習しとこ」
御門咲綾:「だ、だって。最後まで納得いかないことが残ったなら、もう仕方ないというか……」
牛ノ戸舞莉:「そうだね」ぐるぐると肩を回し、立ち上がる。
御門咲綾:「それで終わりにはならないかもしれないですけど……区切りには、なるかもしれないですから」軽く手で素振る仕草
牛ノ戸舞莉:「まだ最後じゃない。先は残ってる」
牛ノ戸舞莉:「次の手があるうちは、葛西サンを殴るのは止めとくさ」
御門咲綾:「……ありがとうございます」
牛ノ戸舞莉:「……礼を言うのはこっちだよ。ありがとう」
牛ノ戸舞莉:「実は戻るきっかけ探してたんだ。助かったわ」片頬を吊り上げて笑う。
御門咲綾:「……一つのきっかけになったのなら、よかったです」
牛ノ戸舞莉:「今度、埋め合わせするよ」
牛ノ戸舞莉:「意中の人にアタックするときはサポートしたげる。…水護くん、だっけ?」
御門咲綾:「え、あ、その、意中って、そんな」
御門咲綾:「というかなまえ、どうして、あれ、言いましたっけ?!」
牛ノ戸舞莉:「言ってた言ってた。物憂げな笑顔が素敵な美少年」
牛ノ戸舞莉:「さすがサーヤちゃん。隅に置けないねえ」コロコロと笑う。
御門咲綾:「あ、あ。わ、わた、わたし、さきにもどりますね!」
御門咲綾:顔を真っ赤にしながら、屋上の出口へと走る
牛ノ戸舞莉:「気をつけてな~、私もすぐに戻るから」
牛ノ戸舞莉:手を振って見送る。
御門咲綾:扉に手をかけ、少し止まり
御門咲綾:「……はい、がんばりましょう、みんなで」
御門咲綾:そう言って、入った時よりも少しだけ元気に扉を出た
牛ノ戸舞莉:「………良い子だなあ」
牛ノ戸舞莉:怒りが消えたわけではないが、それは吐き出されたように、感じる。
牛ノ戸舞莉:「わかったよ。みんなでな」
牛ノ戸舞莉:ハイヒールの足音を残して、屋上を後にした。
───

 K市 UGN支部 地下
 訓練場


GM:前支部長、出雲頼命の部屋からそう離れていない訓練場の中から
GM:───一心不乱に、何かを振り払うように、激しく身体を動かす音が聞こえる
GM:そこには、一人の高校生プロレスラーの姿があった
伏見カイト:ドッ。ドッ。地下訓練場に重たい音が響いている。
伏見カイト:天井から吊り下げられたサンドバッグを我武者羅に叩く。
伏見カイト:「──フッ!」大きく揺れたサンドバッグに向けて、跳躍から回転しつつ蹴り──ローリングソバットを放つ。
伏見カイト:着地し、荒くなった息を整える。
朝倉 輝晃:「よっ。ここだったか」
朝倉 輝晃:訓練場の扉を開き、黒髪の少年がズカズカと入り込む。
伏見カイト:「…おう」汗を拭き、訓練場に入ってきた男を見る。
朝倉 輝晃:「ちょうど一息ってとこか?お疲れさん……ほら」
朝倉 輝晃:スポーツドリンクのペットボトルを放り投げる。
伏見カイト:「サンキュ」片手で受け取り、一口飲む。
朝倉 輝晃:「ちょっと座って話さねえか?」
朝倉 輝晃:「もやもやしてるし、整理したいだろ。色々さ」
伏見カイト:「なんか、珍しいな。いや、気を回すのが得意なのは知ってるけど」
伏見カイト:壁に背を預けて腰を下ろす。床の冷たさが心地良い。
朝倉 輝晃:「得意ってこたねえだろ、俺はお調子者の輝晃様だぜ。知ってんだろ?」
朝倉 輝晃:ケラケラと笑いながら隣に腰を下ろし、ペットボトルを開けて一口。
朝倉 輝晃:「ま、珍しいのはそうかもな」
朝倉 輝晃:「お前があんなに怒ってるの、俺は初めて見たからよ」
伏見カイト:「まぁ、な」口ごもる。確かに、滅多に見せない姿ではあったと自分でも思う。
伏見カイト:「テルは、こっちに来たの葛西支部長に誘われたからだったよな」
朝倉 輝晃:「ああ。人手が足りないって聞いてな」
朝倉 輝晃:「『有望な人を探してるけど、君の意志次第だ。今すぐじゃなくていい』」
朝倉 輝晃:「……って、どう見ても困ってる癖に無理すんな、とか言いやがるから、即決でこっちに移った」
朝倉 輝晃:「ずっりぃよなあの人、マジで」
伏見カイト:「それには同意するわ」
伏見カイト:「でもさ、それで即決する辺り…やっぱ良い奴だよな、テルは」
朝倉 輝晃:「そちゃもちよ、空を照らす太陽ですから?」
朝倉 輝晃:「ま、マジな話よ。断ったらぜってー後で気分悪かったからな」
伏見カイト:「俺は、即決出来なかった」
朝倉 輝晃:「……お前は出雲さん、出雲支部長の誘いだったっけ?」
伏見カイト:「正確じゃないな、即決はした。この人の力になろうって」朝倉の問いに頷き、答える。
伏見カイト:「1年と、ちょっと前かな。最初に会ったのは…そうだ、その時もトレーニングしてたんだ」
伏見カイト:「『てめぇの力を貸りたい』ってな」
朝倉 輝晃:「ド直球の誘い文句だな」
伏見カイト:「しかも支部長直々にだ。思わず聞いたよ、『どうして、そこまでするんすか』って」
伏見カイト:「そしたら、答えが『仲間が大勢死んだ。だから、もう誰も死なせたくない。その為に、力ある人間が欲しい』だぜ?」
朝倉 輝晃:「そりゃあ……また」
朝倉 輝晃:「惚れちまうな」
伏見カイト:「…だろ」困ったように笑う。
伏見カイト:「似てんだよな、ずるいとこがさ」
朝倉 輝晃:「なるほど。牛ノ戸さんは正反対、つってたけど」
朝倉 輝晃:「ちゃんと継がれてるとこはあるわけだ」
伏見カイト:「だから、尚更思っちまうんだよな」
伏見カイト:「たらればは好きじゃねぇけど。あの時、すぐにでもこっちに来るんだったって」
伏見カイト:「そしたら、結果は違ったんじゃねぇかって」
朝倉 輝晃:「もしもお前がもっと速く、こっちに来ていれば……それに、」
朝倉 輝晃:「もしも葛西さんが、出雲さんを探すようすぐにでも動いてくれていれば、か」
伏見カイト:「今更だってのは、わかってるんだけどな」
朝倉 輝晃:「正論で割り切れるもんでもねえだろ、そういうの」
朝倉 輝晃:「どうにもならないって分かってたって、浮かんじまうから後悔なんだ」
朝倉 輝晃:「……それだけ大切だった、ってことだろ」
伏見カイト:「…そう言って貰えっと、多少は楽になる」
朝倉 輝晃:「……そか。じゃ、ついでにもうちょいと」
朝倉 輝晃:「さっきお前、俺のこと良いやつだっつったけどさ」
朝倉 輝晃:「俺が即決してすぐこっちに移ってきたのは、俺がお前より良い奴だから……じゃ、ねえよ」
朝倉 輝晃:「俺はUGNチルドレン、それも物心ついた時からUGNの古株だ」
朝倉 輝晃:「生活の中心がUGNになっちまってよ。任務で転校なんてしょっちゅうだったし、支部の転任も初めてじゃねえ」
朝倉 輝晃:「だからこういう時のフットワークが軽い、って利点でもあるけど……」
朝倉 輝晃:「逆に言やさ、根っこんとこが非日常(こっちがわ)なんだよ」
朝倉 輝晃:「お前はきっと、そうじゃねえ」
伏見カイト:「それは、そうだな」静かに頷く。
朝倉 輝晃:「根っこが日常にあるから、心は決めても日常をすぐに変えるようなことはしなかった」
朝倉 輝晃:「きちんと自分の日常を大事にして、続けていこうとした」
朝倉 輝晃:「それは俺には、まだまだ上手くできねえことで、きっとすげえ大事なことだ」
伏見カイト:家族も居た。友人も居た。自分を繋ぎとめる物が、あの場所に沢山あった。だからこそ、時間が必要だった。
朝倉 輝晃:「だからよ。お前の選択は、間違ってなんてねえよ」
朝倉 輝晃:「こっちにすぐに来ていれば守れたものもあったかもしんねえけど」
朝倉 輝晃:「きちんと時間をかけたことで、守れたものだってちゃんとあるはずだ」
伏見カイト:「…そっか」大きく、息を吐く。
朝倉 輝晃:「ちったぁ考え、まとまったか?」
伏見カイト:「どうだろなぁ」
伏見カイト:「俺が怒ってたのは、自分自身に対してだってのはわかった」
伏見カイト:「多分、この気持ちや後悔は…ずっと消えないんだろうなってのもな」
朝倉 輝晃:「……そっか」
伏見カイト:「ま、仕方ないよな。過去は変えられねぇ、変えることが出来るのは未来だけってな」
朝倉 輝晃:「……ああ。でも」
朝倉 輝晃:「過去はちゃんと、今につながってんだ」
朝倉 輝晃:「やり場のねえ怒りも、後悔もさ。……きっと、無駄にはならねえよ」
伏見カイト:「…だな。無駄にしないためにも、今を未来に繋げるためにも」
伏見カイト:「前に進むしかねぇってこったな」照れくさそうに笑う。
朝倉 輝晃:「おう。いっちょやってやろうぜ、プロレスラー」
朝倉 輝晃:「リングはバッチリ照らしてやる」
伏見カイト:「頼むぜ、ウェザーメイカー」
伏見カイト:「邪魔な雲は俺が全部吹き飛ばしてやるよ」
伏見カイト:立ち上がり、拳を突き出す。
朝倉 輝晃:立ち上がり胸を張る。身長差を埋めるよう、突き上げるように拳をぶつける。
伏見カイト:「やっぱいい奴だよ、テルテルは」
朝倉 輝晃:「テルテル言うな! ……普通だよ、俺は」
朝倉 輝晃:「良いやつがへこんでると、気分悪ぃだけだ」
伏見カイト:「そういうことにしとく。行こうぜ、相棒」
朝倉 輝晃:「応っ!」
───

GM:「もうちょっと打っていく」という伏見の言葉を聞き、訓練場を後にした君は
GM:そのすぐ外で、君と同じぐらいの身長の少女を目にした
正木真希:「どうだった?」やっ、と声をかけて輝晃の方を見る。
正木真希:「カイトくん、怒ってなかった?」完全に憶測だったが、輝晃の性格からして二人を放置しておくわけがないだろう、という信頼じみた何か。
正木真希:遠くに響くサンドバッグの音を聞きながら、輝晃の横を歩く。
朝倉 輝晃:「だいぶ落ち着いたみたいだぜ。……全部納得いくか、とはまた別だろうけどよ」
正木真希:「だよね」
正木真希:苦笑い、仕方ないよ……と、小声で呟く。
朝倉 輝晃:「少なくとも、”ゼロ”の件が片付くまではやってけんじゃねえか」
朝倉 輝晃:「その後は……葛西さんと、二人次第だな」
正木真希:「二人の気持ちもわかるんだ、裏切られたようなものだし……怒る権利はあると思う」
正木真希:「ゼロと戦ってくれるだけ、二人とも良い人だと思う」
朝倉 輝晃:「でもお前は、葛西さんが責められるのも納得できない……か?」
正木真希:「……どうなんだろう。責められることをしたんだから、怒られて当然だったと言ってしまえばそうかも」
正木真希:「……なんて、無責任かもしれないけど」
正木真希:「何も問題はないはずなんだよ、葛西さんだって完全な自暴自棄ってわけじゃないし……そっちのおかげもあるけどね」
正木真希:「仲良しとは行かなくても、行動するに今のままで問題は無いはず」
正木真希:「____だけど、何しなくっちゃって、思ってしまったの」
正木真希:一歩だけ輝晃の前に出て、前を塞ぎ振り返る。
正木真希:「このままじゃいけないって、感じてしまったの」
朝倉 輝晃:「……正木?」
正木真希:「二律背反、ね」軽薄な自分を嘲るように、薄っすらとした笑みを浮かべて。
正木真希:「今だって、何も問題ないなら事件を追えばいいのに……こうやって話してる」
朝倉 輝晃:「問題ないってこたねえだろ」
朝倉 輝晃:「だって、俺らがしんどいじゃん?あのままじゃ」
朝倉 輝晃:「葛西さんは葛西さんなりの理屈や正しさがあって、でも伏見と牛ノ戸さんはそれが許せねえ」
朝倉 輝晃:「どっちも間違ってなくて、だからぶつかるのは仕方ない……」
朝倉 輝晃:「って、それで納得して放っておけるかって話だよ」
朝倉 輝晃:「俺だって放っとけなかったら、こうして伏見と話しに行ったわけだし」
朝倉 輝晃:「なにかしなくちゃ、どうにかしたい……おかしなことじゃねえし、間違ってねえよ、お前も」
正木真希:「……」壁に凭れ掛かって
正木真希:「朝倉くん」
正木真希:「……今から凄く、めんどくさい事を言います。」
朝倉 輝晃:「ん?」
正木真希:「私はね」
正木真希:「結局場を収拾することも、完全に支部長の味方もできなかった、かと言って2人の気持ちをどうにかもできなかった」
朝倉 輝晃:「……」
正木真希:「しんどい皆の力にもなれなかったし、状況を打破できなかった」さっきまでと言った事と同じ、再確認
正木真希:「そんな自分が、許せないのです……よ」首を傾げて
正木真希:「正解より不正解よりもずっと、納得できないのです。」
朝倉 輝晃:「……お前」
朝倉 輝晃:ボリボリと頭をかき、ため息をつく。
朝倉 輝晃:「それをめんどくさい、とか言っちまうのが、めんどくせえ生き方してんなあ……」
正木真希:「自覚はありますよーだ」あはは、といつも通りわらう。
朝倉 輝晃:「笑ってごまかすな」
朝倉 輝晃:「……ま、黙ってるよりは良いけどよ。よく言えたな」
正木真希:「それくらいには、先輩として信用してるので」
正木真希:「きっと、外に言いふらさないだろうって」
朝倉 輝晃:「言いふらせるほど友達居ねえってか?」
正木真希:「言いふらさないから、友達がいっぱいいそうってこと」
朝倉 輝晃:カハハ、と笑い。
朝倉 輝晃:「正木。お前さっきさ」
朝倉 輝晃:「牛ノ戸さんが葛西さんに掴みかかった時、割って入ったろ」
正木真希:「私なら、殴られてもうやむやにできるかなって」
正木真希:「……適度に怪我すれば"それどころじゃなくなる"だろうし」小声
朝倉 輝晃:「そういうずるい考えに頭回るなら、自分にももうちょっとずるくなれよな」
正木真希:「葛西さんにも言ったヤツだ、そうなれたらいいんですけどねー」
朝倉 輝晃:「ありゃ良くねえよ。もし牛ノ戸さんがお前殴ってたら、牛ノ戸さんきっと引きずるぜ」
正木真希:「……」
正木真希:「……ですよね」
朝倉 輝晃:「伏見は多分、止められるけど止めなかった」
朝倉 輝晃:「むしろあいつ自身、殴りつけそうな自分を必死に抑えてたんだろうな」
朝倉 輝晃:「御門は……分かんねえな。止めようとしてたかもしれねえが、間に合ってはいなかった」
朝倉 輝晃:「で、俺はだ。一発ぐらいなら殴らせたほうが、互いに気が済むんじゃないかと思って、止めなかった」
朝倉 輝晃:「誰が正しかった、とか言うつもりはねえよ?でもな」
正木真希:「……止めに入ったのは私だけ」
朝倉 輝晃:「そ」
朝倉 輝晃:「結果としてお前が止めに入ったから、葛西さんは殴られずに済んだし」
朝倉 輝晃:「牛ノ戸さんは、誰も仲間を殴らずに済んだ」
朝倉 輝晃:「ちゃんと状況、変えてんだよ。お前だって」
朝倉 輝晃:「正解も不正解もねえ問題に、ちゃんと自分なりに答え出して向き合ってんだ」
正木真希:「……優しいねって言ったらきっと、お前の行動がそうなんだって言うでしょ?」我ながら意地悪だな、と思う
朝倉 輝晃:「俺は良い奴以外に優しくできるような聖人じゃねえからな」
正木真希:「だから、葛西さんの誘いにも乗ったんですか?」
朝倉 輝晃:「そんなとこ。良い奴が無理してんのが見えてんのに、何もしねえと気分悪ぃから」
正木真希:「あの人、現状が大変そうなのが目に見えてましたもんね」
朝倉 輝晃:「……思うようにいかなくてなんとかしなきゃ、って気持ちはさ。多分お前だけじゃねえよ」
朝倉 輝晃:「お前は特に責任感とか強そうだし、抱え込みそうだけどよ」
正木真希:「別に私は、抱え込んでないですよ」
正木真希:「むしろ逆」
朝倉 輝晃:「逆?」
正木真希:「___何処か一か所に留まるのが、怖くて仕方ない」
正木真希:「何かを抱えていたくない」
正木真希:「わかるんです」
正木真希:「止まったままでいたら私は……恐怖に負けちゃう人間だって」
正木真希:「だから、勧誘も最初は断ったんです」
正木真希:「葛西さんが大変そうな状況にいるって、わかってたのに」
正木真希:抱えているものを、一緒に抱えてあげられないから。
朝倉 輝晃:「……それが、後ろめたいって?」
正木真希:「……」笑う
正木真希:「そうあったらかわいかったのに」
正木真希:「私は、結局私なんです」
正木真希:「自分でしたいと思った事は曲げられない、それが人を苦しめる事でも」
正木真希:「覚醒した時、色々と酷い事や困ることを言った」
正木真希:「治らないとかジャーム化確定じゃんとか、善人気取りで少年兵使う得体の知れないクソ組織だとか……」
正木真希:「まあそれはもう、答えの出せない滅茶苦茶な困らせる言葉ばかり浴びせました」
正木真希:「それでも、葛西さんたちは寄り添ってくれた」
朝倉 輝晃:「……」
正木真希:「そんな人が相手でも、結局自分を押し通して」
正木真希:「そんな人の危機でも、自分優先でやれたことは中途半端……ほんと、自分でもよく貫くなって思います」
正木真希:「……笑ってもいいんですよ?」
朝倉 輝晃:「笑わねえよ。つうか、笑えねえ」
朝倉 輝晃:「それ、言うの。辛くねえか」
正木真希:「だから、めんどくさいのです」ポニーテールを解いて、首を振って髪を広げる。
朝倉 輝晃:「ああ……話しても、抱え込んでも、辛いか」
朝倉 輝晃:「……めんどくせえな、そりゃ」
正木真希:「私は炎なので、燻っても広がっても何かを燃やす……なんて」
朝倉 輝晃:「止まったら怖くなる、つってたよな」
朝倉 輝晃:「そこまでしてお前のやりたいことって、何?」
正木真希:「わからないから、UGNにいるんです」
正木真希:「何かを、していたいから。」
正木真希:「今の事だけ考えれば、遠く(ミライ)後ろ(カコ)も見なくていい……でしょ?」
朝倉 輝晃:「今を必死に生きてる……って言えば、きれいに聞こえるのかねえ」
正木真希:「お題目の格好はつくし、嘘も言ってないと思うんですよ」
正木真希:「それに……誰かを助けたり力になるのが気分が良いのは、嘘偽りなく本当ですし」伸びをして
朝倉 輝晃:「見なくていい、ってのは」
朝倉 輝晃:「見えちまう、っていうようにも聞こえるけどな」
朝倉 輝晃:「抱えていたくない、抱えるのが怖いって思うのは」
朝倉 輝晃:「大切だから取り落したくないって、もう思っちまってるからじゃねえの?」
正木真希:「……いじわる、です」
朝倉 輝晃:「……認めるのがこええか?」
正木真希:「怖いから、今……こうなってたりなので」
朝倉 輝晃:「本当に怖いなら、止まってもいい」
正木真希:「わかってるんです、けどねー……」
朝倉 輝晃:「目を逸してなきゃ走れなくて、それでも走り続けたいなら……止めろ、とは言えねえけど」
朝倉 輝晃:「今みたいに、きつくなることもきっとある」
正木真希:頷いて返す
朝倉 輝晃:「これもきっと、どっちが正しいとも言えねえ」
朝倉 輝晃:「決めんのはお前で、誰も正解は教えてやれねえ……けど」
正木真希:「けど?」
朝倉 輝晃:「どっちを選んでも、俺たちはお前の味方だ」
朝倉 輝晃:「俺に、御門に伏見に牛ノ戸さんに、」
朝倉 輝晃:「葛西支部長、千堂さん、尽さん……それに」
朝倉 輝晃:「お前がこれまで一緒に戦って、助けてきた人たち」
朝倉 輝晃:「さっきの喧嘩と同じだよ。お前からすりゃ望んだ結果を得られない、自分の我儘みたいな行動でもよ」
朝倉 輝晃:「それで結果を変えて、守れてる人は居る。一緒に戦ってきた人たちだって居んだろ?」
朝倉 輝晃:「お前からすりゃ重荷になるかもしんねーけどさ」
正木真希:首を横に振って
朝倉 輝晃:「今みたいに話聞いたり、できることを考えたり」
朝倉 輝晃:「そういうのならやれるぜ。多分俺に限らず皆な」
正木真希:「……」
正木真希:「……皆は重荷じゃないですし、信じてます、だから進めて……えっと」
正木真希:「……いつもなら恥ずかしげもなく言えるのに」
朝倉 輝晃:「……あー」
朝倉 輝晃:「あの、俺……」
朝倉 輝晃:「上手く……やれた?」
正木真希:「それはもう?」
正木真希:「この事件はダメです、まるで関係ないのに昔に戻った気分になる」恥ずかしそうに眼を逸らし
朝倉 輝晃:「ホッ……」
正木真希:息を吸って、吐く
朝倉 輝晃:「すっきりしたか?」
正木真希:「ありがとう」息と一緒に小さく言葉を吐き出して
正木真希:「……以上で、恥ずかしい話を終わりにしたいんだけど、いいかな?」
朝倉 輝晃:「了解」
朝倉 輝晃:「ま、安心しな。乙女のヒミツはだいーじに抱えさせていただきますので」
正木真希:「ありがとー! テル先輩?」頑張ってあざとそうなポーズをとってみる
朝倉 輝晃:「……誰にも言わねえけど。また何かあったら俺でも誰でも、ちゃんと話せよ」
朝倉 輝晃:「勝手に燃え尽きられるほど、お前は一人じゃねえからな」
正木真希:「嬉しい事を言ってくれちゃって、このこの」脇腹を小突く
朝倉 輝晃:「ちょ、ちかっ……近いっ!真面目な顔できなくなるっ!」
正木真希:「真面目じゃなくていいんだよ、ちょっと困った時お話できればさ」
正木真希:「きっとそれって、素敵だと思わない?」どっちの顔が嘘とかではない、むしろこっちの方が素直な分素だ
正木真希:「でも……」顔を近づけて
正木真希:人差し指を口の前に置く
朝倉 輝晃:「そ、そうか……へ?」
正木真希:「これは結構な秘密だから……ふふっ、それだけ」ニヤリと、いつも見せない悪戯っぽい笑みを浮かべて
朝倉 輝晃:「……お、あ」
朝倉 輝晃:高く飛び跳ねた心臓を押さえつけ、
朝倉 輝晃:「はい……」
朝倉 輝晃:情けない声で返事をする。
正木真希:「あっ、そうだ」シュシュを手渡して
正木真希:「ついでだし、結んでくれる?」そのままくるりと反転して、髪を上げる
朝倉 輝晃:「ちょ、へっ……ええっ!?俺ぇ!?」
正木真希:「ちょっとつけるだけじゃん、ほれ」いつも通りの声色で
朝倉 輝晃:照れ隠しに横を向いていた顔を翻すと、目の前に白いうなじと柔らかい香り。
朝倉 輝晃:「ちょっとっておま、お前……」
朝倉 輝晃:手渡されたシュシュを取り落しそうなほど動揺し、どうにか押さえつけ
朝倉 輝晃:「か、からかってます……?」
正木真希:「……?」
正木真希:首を傾げて、しっかり結べている事を確認。
正木真希:「信頼の印、ダメだった?」
朝倉 輝晃:「しんらっ……そ、そうだね……!」
朝倉 輝晃:首を傾げた一挙動にもびくんびくんと心臓が高鳴る。
朝倉 輝晃:「(さっきはズルそうなこと言っといてそこは素なのかよ……!)」
正木真希:「まあ女の髪は何たらってものあるけど、そこも含めてって事で……ね」
朝倉 輝晃:「ん、え、ちょ……」
朝倉 輝晃:「(また思わせぶりなことを……!)」
正木真希:「さーて!  じゃあそろそろ、私たちも戻るとしましょうか!」
朝倉 輝晃:「お……おう。そうだな……クッ」
朝倉 輝晃:表情をコロコロと変えワタワタと挙動不審。
正木真希:サンドバッグの音が止んでいるのには気が付いている、このままだと伏見と鉢合わせる……二人で会話していたのは知られてもいいが、知られたくなかった。
朝倉 輝晃:「お、覚えとけよ……!」
正木真希:「……えっ? う、うん。 楽しみにしてる」
朝倉 輝晃:ズカズカと先を歩いていく。
正木真希:「あ、ちょっと待ってよー! テルせんぱーい!!」
正木真希:その後ろについて行く足取りは、さっきより軽い気がした。
朝倉 輝晃:背中から聞こえる声に少しだけ歩調を緩め、
朝倉 輝晃:「(……難しくて、面倒くせえ)」
朝倉 輝晃:ため息をつきながら、『後輩』が追いついてくるのを待った。
───

 K市 UGN支部 4階
 葛西行政書士事務所


GM:それぞれの対話を終え、君達は再びここに集められた
GM:囲むのは、あの時と同じ円形のデスク
GM:その上座に座って、神妙な顔でどう切り出そうか悩む男を尻目に
佐藤 尽:「ず〜っと考えてたんだよな」
佐藤 尽:全く空気を読まない男が声をあげた
佐藤 尽:「"俺ならどうしただろう"ってよぉ」
佐藤 尽:「葛西さんが、出雲支部長に何言われてたのかなんて俺は知らねぇし、別に知ろうとも思わねぇ。」
佐藤 尽:「知った所で、俺に向けられた言葉じゃねぇ以上、俺にとっちゃどうでもいい事だからよ」
佐藤 尽:「だから、もし"葛西さんじゃなくて俺だったら"、どうしてたかってのを考えてた。」
佐藤 尽:「………まぁ」
佐藤 尽:「考えた所で分かんねぇんだけど」
佐藤 尽:少し言葉が途切れて
佐藤 尽:「ただ、葛西さんと俺の…状況?境遇?経歴?は似てっから、葛西さんが言いも探しもしなかった気持ちってのも、何となく分かっちまう」
佐藤 尽:"ものいわぬ兵隊"として学んできた生き方が、全て間違いだったと知った日の事を思い出して
佐藤 尽:「怖ぇんだよな、本当の事を確かめるってのは」
佐藤 尽:「ま、それで他人を巻き込んでちゃ世話ねぇんだけどよ」
佐藤 尽:「ケジメは付けてもらう。ただ、これまで見てきた葛西さんを否定する気持ちは俺には無ぇ」
佐藤 尽:「葛西さんが俺達を騙した所で、葛西さんに得は無ぇはずだからな。それでもそうしてたって事は、損得抜きの、出雲支部長に対する思いがあったんだろ。」
佐藤 尽:「そこを踏み躙るつもりは無ぇよ。以上」
佐藤 尽:喋るだけ喋った後、口を閉ざす
千堂 那由多:「…葛西さん」
千堂 那由多:そして、続けるように口を開く
千堂 那由多:「私、UGNに入った頃は非戦闘員でね」
千堂 那由多:「もし、自分にも戦う力があれば…とか、私が強ければあの人を死なせずに済んだのかな…とか、色々考えたりもしたんだよ」
千堂 那由多:「だから、"誰かに頼る事しか出来ない"事の苦悩も、それを失う事への抵抗も、人よりはよく分かるつもり」
千堂 那由多:「───同情ぐらいはしてあげる。ただ、それに甘えるのだけは許さないからね。」
千堂 那由多:「余計な事引き摺って現場の判断に迷いが出るようなら、そっちの方が困るし、怒るよ、私は。」
千堂 那由多:「後方支援っていうのは、前線で戦うみんなを無事に生きて帰らせる為の仕事なんだから」
千堂 那由多:「ちゃんと、仕事してね。支部長」
千堂 那由多:そう、いつもと変わらぬ調子で喋る。
朝倉 輝晃:「俺はそもそも葛西さんに連れてこられた人間だ。俺が来る前の事件についてどうこう言える立場でもねえ」
朝倉 輝晃:「正しかったかは分からねえけど……葛西さんなりの考えがあっての判断なら、間違いじゃないと俺は思う」
朝倉 輝晃:「……出雲さんが葛西さんを後任に選んだ、それもきっと、ちゃんと意味があるはずだ」
朝倉 輝晃:「っつうわけで、俺は今までどおり。エリートらしく働きますよ。以上!」
牛ノ戸舞莉:「……私はまあ、現状もまだ怒ってはいるわけだが」
牛ノ戸舞莉:「今どうこうしても意味ないことがわかったからな。前向くさ」
牛ノ戸舞莉:「指揮系統はアンタが上だ、葛西支部長」
牛ノ戸舞莉:フン、と鼻を鳴らす。
牛ノ戸舞莉:「頼むぜ」
御門咲綾:「私も、テル先輩と同じで、葛西支部長に連れて来てもらいましたから……以前の事も、先程聞いたばかりです」
御門咲綾:「今までの何が正しいのか、何が悪いのか……私から言えることは、皆さんと比べると、その。薄いと思っています」
御門咲綾:「だから」
御門咲綾:「今までじゃなくて、今からの……支部長の指針を信じます。みなさんの行動を信じます」
御門咲綾:「……出雲さんの想いを、確かめにいきましょう。いろんなこと、全部。それが終わってからでも遅くは無いはずです」
御門咲綾:「……だから、その……えーと……よろしく、お願いします……!」
伏見カイト:「俺は……あ~~~……」
伏見カイト:「……ダメだッ、やるかッ!」席を立ち上がり、葛西の下へ。
伏見カイト:「葛西さん、立ってください!足は肩幅、少し腰を落として!」
葛西 拳士郎:戸惑い混じりの視線を向けつつ
朝倉 輝晃:「お、おいおい……」
葛西 拳士郎:立ち上がり、その指示に従う
伏見カイト:「歯ァ食いしばれッ!!ダッシャァッ!!!」
伏見カイト:バ ゴ ォ ッ! !様々な想いを乗せた、渾身の平手打ち。
伏見カイト:インパクトの瞬間、自分の手を挟み込んでいる。派手な音に比べて衝撃はそれほどでもない。
正木真希:「!?」
御門咲綾:「?!」
正木真希:今度は、反応できなかった。
葛西 拳士郎:「……!」声にならない声を上げながら、よろめいて
朝倉 輝晃:「気合乗ってんなあ……」
葛西 拳士郎:踏みとどまって、背を伸ばし、再び君に向き合う
伏見カイト:「……この後はどうなるかは、やっぱわかんないっす。けど、後ろ向きな意味じゃない」
伏見カイト:「だから、よろしくお願いします。葛西"支部長"」しっかりと頭を下げる。
葛西 拳士郎:「────うん」僅かに赤みがかった頬はそのままに、こちらも頭を下げる
伏見カイト:ニッと笑って、自分の席へ。戻り際に、自分の頬を叩いて気合を入れる。
牛ノ戸舞莉:「…先越されたなあ」コロコロと笑う。
正木真希:「……ふふっ」笑わずにはいられなかった
御門咲綾:「ほっ……」……正直かなり焦ったが、安心して少しだけ胸をなでおろしている
正木真希:「……と、こんな風に、みんな向かう先に行く理由ができたわけね!」
朝倉 輝晃:「や、お前はどうなんだよ。きれいにまとめたーみたいに締める前に」
正木真希:「……」それとなーく握ろうとしていたイニシアチブを奪取されたので観念して
正木真希:「私は葛西支部長には恩もある身だし、それに……サーヤちゃんと一緒で、葛西支部長がそこまでした前支部長の願い、確かめたいもの」
正木真希:「ゼロもほっとけないし、ノラちゃんがこれからどうしたいかも聞きたい! つちくれくんちゃんにも会いたいし!」
正木真希:「ってなわけで、終わらせるまで頑張っちゃいますよ、そりゃもう精一杯」
正木真希:と、ブイサイン
葛西 拳士郎:「………」”2”を示すものでもあるそのハンドサインを見て、目を閉じて
葛西 拳士郎:「──僕は、"ゼロ"のおまけだ」
葛西 拳士郎:口を開く
葛西 拳士郎:「力は弱い、迷いもある、知らない事は怖いし、知ろうと足を進める事も、恐ろしくて仕方がない。こんな僕が何で支部長に…なんて、これまで数え切れないほど思った。」
葛西 拳士郎:「………でも、だから何だ」
葛西 拳士郎:「僕は僕だ。ゼロにはなれない。出雲支部長の代わりにもなれない。でも、彼女に託されたこの責務を、途中で誰かに背負わせる事なんて絶対にしたくない。」
葛西 拳士郎:「みんな」
葛西 拳士郎:「僕は弱い。僕は迷う。これから先、何度だって間違いを犯しては、足を止めてしまうかもしれない。だから、その度に殴って、蹴って、叩いて、僕の足を前に進めて欲しい。」
葛西 拳士郎:「僕は、一人じゃただの"1"だ。みんなが居て初めて、僕は"(にのまえ)"で居られる。明日を守る君達を、その下で支える土台になれる。」
葛西 拳士郎:「それはきっと、何も抱えていない僕にしか出来ない事なんだ。」
葛西 拳士郎:「僕は、 UGN K市支部支部長、"一"葛西拳士郎だ。他の誰でもない、誰よりも強い男を示すこの"名"にかけて」
葛西 拳士郎:「君達を、絶対に死なせはしない。」
葛西 拳士郎:そう言うと、立ち上がって
葛西 拳士郎:「さあ」
葛西 拳士郎:「───仕事の話を始めよう」
───

情報項目
・『狩ヶ谷窪地』<情報:UGN/噂話>難易度:10


GM:以上になります
GM:葛西支部長のNPC効果は継続中です
朝倉 輝晃:わーい!
御門咲綾:やったー!
正木真希:やったー!
御門咲綾:噂話コネ使って、振ります!
御門咲綾:7dx+1>=10
DoubleCross : (7DX10+1>=10) → 9[2,3,4,5,7,8,9]+1 → 10 → 成功

朝倉 輝晃:ナイス
GM:ピタリ賞
御門咲綾:バフ入れると12!
伏見カイト:ナイス!
牛ノ戸舞莉:ヒュー
GM:では開示!

『狩ヶ谷窪地』
───地下管路。
都市計画に伴う街全体の無電柱化。その為、数年前よりK市では、地下に電線を通すための巨大な管路の敷設が行われている。
……しかし、この街で唯一、全く施工が行われていない箇所がある───それが、狩ヶ谷窪地である。
調査によると、狩ヶ谷窪地の丁度真下、クレーターと同じ広さの円柱状に「掘削不可能なエリア」が存在しているらしい。
───つまり、クレーターは天板。”ゼロ”に繋がる何かがあるとすれば…その下である。


───
GM:シーン終了 ロイスと購入処理が可能です
正木真希:朝倉 輝晃 ☑好意/恥辱 で
朝倉 輝晃:正木真希 ◯P:めんどくせえ/N:覚えてろ……
牛ノ戸舞莉:葛西 拳士郎/〇支部長/怒り に変更します
伏見カイト:ロイス取得は保留。感情変更 葛西 拳士郎 ◎支部長/隔意 で。
御門咲綾:葛西 拳士郎 信頼/不安 で取得します
正木真希:あ、ナイフ入ってるウェポンケースにアームドスーツ入れて行動値戻しておきます
朝倉 輝晃:購入は強化素材!
御門咲綾:ウェポンケース!
御門咲綾:5dx>=18
DoubleCross : (5DX10>=18) → 10[1,4,7,9,10]+3[3] → 13 → 失敗

朝倉 輝晃:2DX+6+0@10>=15 調達
DoubleCross : (2DX10+6>=15) → 6[3,6]+6 → 12 → 失敗

朝倉 輝晃:これは3点入れて買っちゃおうかな
御門咲綾:バデム……はどうしようかな、あと戦闘だけなら財産点だけで買っちゃおうかな
朝倉 輝晃:他の皆の結果見てからバデム考えていいですか?
伏見カイト:こっちは応急手当キットにしとこう。
伏見カイト:3dx>=8
DoubleCross : (3DX10>=8) → 8[2,8,8] → 8 → 成功

朝倉 輝晃:ナイス
伏見カイト:これで応急手当キットは十分だな。
牛ノ戸舞莉:ウェポンケース買います、能力訓練:社会と一体化
牛ノ戸舞莉:6dx+2>=18
DoubleCross : (6DX10+2>=18) → 9[5,6,6,6,7,9]+2 → 11 → 失敗

牛ノ戸舞莉:財産使っても届かない!
朝倉 輝晃:バディムコミでも無理か、無念
正木真希:ダブルなら行けるかな多分
御門咲綾:じゃあこっちでばーっとかっちゃいましょう
牛ノ戸舞莉:ダブルバデムならいけますね
朝倉 輝晃:あ、一つの判定にはバデム一回しか乗らないんじゃないかと思ってたんですけどどうなんだろう
牛ノ戸舞莉:たしかに、どうなんだろう
朝倉 輝晃:GMどうでしょうか
GM:あ~~ん……
GM:もうOKにしましょう
朝倉 輝晃:わーい!ありがとうございます
朝倉 輝晃:じゃあダブルバディムーブしちゃう?
御門咲綾:あ、一応ウェポンケースが必要なのって今
御門咲綾:自分と他には牛ノ戸さんって感じですかね
朝倉 輝晃:私は自分の分持ってるので大丈夫です!
牛ノ戸舞莉:そうっすね
牛ノ戸舞莉:正木さんに投げてもいいけど
朝倉 輝晃:カイト君がウェポンケースにアームドスーツ入れておけば
正木真希:私は一応必要分は自前で持ち込んでるので
朝倉 輝晃:10m移動してからアームドスーツ着るムーブができるぐらい?
御門咲綾:おっけーです、じゃあ自分は財産点のみで買っちゃって……バデムは牛ノ戸さんにお願いする形になるかな?
朝倉 輝晃:あ、じゃあ自分も財産点3点つぎ込んで強化素材買っとこう
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の財産を3減少 (6 → 3)
御門咲綾:財産点5使って購入!残り5です
朝倉 輝晃:で、牛ノ戸さんの判定に<バディムーブ> コンボ:日輪の恩寵 達成値+3!
正木真希:同じく<バディムーブ>コンボ:応炎 達成値+3!
牛ノ戸舞莉:ありがとうございます! あとは自前の財産1点で購入します
牛ノ戸舞莉:カイト君使えそうなら渡しますがどうでしょう
御門咲綾:こちらはジュラルミンシールド収納して以上で
伏見カイト:貰えると10m移動が出来る!
牛ノ戸舞莉:じゃあ渡しますね
伏見カイト:あざす!
朝倉 輝晃:強化素材買ったんですけど、牛ノ戸さんかカイト君使います?
朝倉 輝晃:常備化した白兵武器の攻撃力+1
正木真希:じゃあ自前で強化素材買います
朝倉 輝晃:あっストップ!
朝倉 輝晃:強化素材、常備化した白兵武器にしか使えないので
朝倉 輝晃:セッション中に購入した大槌には使えない
朝倉 輝晃:あ、ナイフになら使えるかな?
正木真希:あ、まーじか知らなかった
伏見カイト:こっちは装甲無視出来るし姐さんの方がいいかな?
朝倉 輝晃:ほいよ、じゃあ私の強化素材は牛ノ戸さんにどうぞ!
牛ノ戸舞莉:うい
牛ノ戸舞莉:ありがとうございます!
正木真希:じゃあどうしよ
朝倉 輝晃:ワンチャン狙いでブルーゲイルとか行くか
正木真希:かわいいサーヤちゃんにクリシー買ったげるか、ヤクか
朝倉 輝晃:どっちもありですね
正木真希:先にシールドにしよ、次のシーン後ゲイル買えるチャンスあるかもだし
正木真希:3dx+4>=25
DoubleCross : (3DX10+4>=25) → 6[4,4,6]+4 → 10 → 失敗

正木真希:まあそれも成功すればの話なんすけどね!!!!
正木真希:以上で
御門咲綾:クリシは自分で頑張ってみます!
朝倉 輝晃:全員以上かな?
正木真希:いやサーヤちゃんがまだかとたぶん
御門咲綾:あ、以上してます!
正木真希:あ、してた申し訳ない!
正木真希:あらためて以上で!
朝倉 輝晃:私もオッケー!
牛ノ戸舞莉:自分も以上です
伏見カイト:こっちも以上!
GM:押忍!では次!
───

【目次へ戻る】

ミドル5

───
GM:【ミドル5】
GM:全員登場です
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (64 → 66)
伏見カイト:71+1d10 侵蝕
DoubleCross : (71+1D10) → 71+9[9] → 80

御門咲綾:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 2[2]+63 → 65

正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (65 → 66)
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (64 → 74)
───


 K市 狩ヶ谷窪地


つちくれ:──────
つちくれ:─────────ザッ
つちくれ:ビーチチェアから降り立ち、周囲を観察する
つちくれ:(………これは)
葛西 拳士郎:『───よし』
葛西 拳士郎:『じゃあみんな、手筈通りに』
葛西 拳士郎:『勝ちに行こう』
朝倉 輝晃:「了解……!」
正木真希:『了解です……いつも通り、勝ちましょう!』
御門咲綾:「はい、がんばります……!」
葛西 拳士郎:『舞莉ちゃん、カイト君。君達が要だ。頼んだよ』
牛ノ戸舞莉:『はいよ。任された』
伏見カイト:『…押忍ッ!!』
葛西 拳士郎:『───尽君』
佐藤 尽:『おう、じゃあやんぞ』
佐藤 尽:バ と、一人だけ真っ直ぐにクレーターへと踏み込み
佐藤 尽:ダン  ダン
佐藤 尽:二度の発砲、放たれた銃弾は不規則な軌道を描いてつちくれへと襲い掛かり───
つちくれ:「………」注意が逸れた
葛西 拳士郎:『全体、突撃』
正木真希:頷いてから、飛び出す。
牛ノ戸舞莉:飛び上がり、赤い布を靡かせる。
朝倉 輝晃:「行くぜっ……!」
牛ノ戸舞莉:布は大きく広がり注意を惹くとともに、つちくれの視界を遮る。
御門咲綾:「行きます……!」続いて走り出す、足があまり早いわけではないが、精いっぱい
つちくれ:布を払うように、巨大化させた腕を振るい
つちくれ:一人、みなのあとを走る御門へと狙いを定め、迎撃体勢に入る───
御門咲綾:「っ……!」
牛ノ戸舞莉:「どこ見てんだ土人形!」声をかける。
牛ノ戸舞莉:「赤コーナー、アンタの相手が入場するぞっ!」
伏見カイト:ダンッ!轟音と共に踏みしめた地面にヒビが走る。
つちくれ:そんな声には目もくれず、巨大な拳を振り抜こうとして
伏見カイト:少女に迫る巨大な拳を刈り取るように、伸ばした左腕を自身の体ごと叩きつける。
伏見カイト:ウエスタン・ラリアット。偉大なるレスラーのフィニッシュ・ホールドだ。
つちくれ:「───!」脇の下に潜り込んだ巨腕は、つちくれの小さな身体をいとも簡単に掬い上げる
つちくれ:衝撃
つちくれ:地面に叩きつけられた身体が、勢いのままにバウンドする
千堂 那由多:「真希ちゃん!テルテル!」
千堂 那由多:「今!思いっきりやっちゃって」
朝倉 輝晃:「テルテルじゃねっすよ!やるぞ、正木っ!」
正木真希:「任された! 行けるよねテル先輩っ!」ナイフを引き抜き
朝倉 輝晃:右腕に己の影を収束させ、燃料として己の腕を炎へと変換させる。
正木真希:両腕を打ち合わせて火花を起こし、己の両腕を燃え上がらせる。
朝倉 輝晃:「せーのっ!」
正木真希:「せっ!」
朝倉 輝晃:大きく振り上げた炎の右拳を地面へと全力で叩きつける。
正木真希:両腕の熱をナイフに収束させ、地面へ突き入れる。
正木真希:地面の一点に、熱量が集中する。
GM:地盤が砕け、溶解し、崩れ落ち
GM:その下から、巨大な空間が顔を覗かせる
正木真希:「よしっ、ナイス先輩!」ハイタッチ……はできないので、ウィンクを投げてから
正木真希:「行きましょう!」空間の中に飛び込む
朝倉 輝晃:「開いた、この先だ!このまま突っ込むぞ!」
御門咲綾:「……はい!」
つちくれ:「何をっ………」
御門咲綾:後ろで対峙する仲間に、少し振り向き
つちくれ:伏見と牛ノ戸に背を向け、今まさに内部へと突入しようとする者達を強襲しようとする
朝倉 輝晃:迫りくる気配に振り向くこともなく、
朝倉 輝晃:「任せた!」
御門咲綾:「幸運を……!」
正木真希:駆け出す
正木真希:「信じてるから!」
御門咲綾:続く、恐怖を押して飛び込む
千堂 那由多:親指だけグッと立てて、穴の中へ
牛ノ戸舞莉:「そこまで、言われたらなあ」
牛ノ戸舞莉:く、手首を捻る。赤い電流がチリチリと走る。
牛ノ戸舞莉:初撃で押しのけられ、宙を舞った魔眼が、電流により棘状に変形し、つちくれを刺し留める。
牛ノ戸舞莉:「つれないなあ、つちくれくんよ」
つちくれ:ガクン、と足が止まり
つちくれ:───地下へと侵入する君達を、ただ見送る
牛ノ戸舞莉:くるくると槌を振り回す。綿飴のように、再び赤い布を纏わせる。
つちくれ:「………」身体を崩し、再構築。棘から抜ける
牛ノ戸舞莉:「電流金網デスマッチ、お姉さんたちと楽しもうぜ」
牛ノ戸舞莉:「世の厳しさってのをきっちり学ばせてやるよ」槌を構える。
佐藤 尽:ガシャ と、伏見、牛ノ戸より数m離れた位置から、装填音が響く
つちくれ:「お前達とは、妙に縁があるな」
つちくれ:懐より、プロテインバーが数本入った袋を出して
つちくれ:───ポイ、と端に投げる
つちくれ:「まだ試していないフレーバーがある」
つちくれ:「お前達を止めた後、ゆっくりいただく事にする」
伏見カイト:「──ハハッ、気に入ってくれたんすね」
つちくれ:「”新鮮”というのが、一番正しい」
つちくれ:「そもそも、この身体は食物を必要としないのでな」
つちくれ:「───与えてくれた事には」
つちくれ:「感謝しよう」
伏見カイト:「うん、悪くないっすね。やっぱ戦うなら、恨みとかじゃない方が俺らしいや」
伏見カイト:「いいっすよ。全部終わらせたら、一緒に食いましょう」
つちくれ:「……………」
つちくれ:何故か、言葉に詰まった様子を見せて
つちくれ:ズズ ズ 姿形が変わる
つちくれ:伏見カイトの身体、右手には牛ノ戸の鎚、左手には佐藤尽のランダル銃をそれぞれ模倣して
つちくれ:「───プロレス。プロフェッショナルレスリング」
つちくれ:「ロープに囲まれた四方形の闘技場の中で、どちらかの闘志が尽きるまで戦う徒手格闘技」
つちくれ:「だが」
つちくれ:「このように、凶器を用いて観客を盛り上げる者も居るらしいな」
伏見カイト:「ヒールっつーんすよ」
つちくれ:「…ヒール、つまり悪役か。」
つちくれ:「勧善懲悪系のアーカイブを漁るのにも、飽きていた所だ」
つちくれ:「丁度いい対立構造だ。お前達を倒して」
つちくれ:「”楽しかった日”として、今日の事を記憶しよう」
伏見カイト:「いいぜ、遠慮するなよ。武器でも、能力でも、何でも使ってかかってこい」両手を広げ、一歩ずつ近づく。
伏見カイト:「それでも勝つのが──」無造作に間合いへと踏み込んで。
伏見カイト:「──プロレスラーだ」歯をむき出して、笑った。
───


 狩ヶ谷窪地 地下


GM:窪地の地下に広がっていたのは───白、白、白
GM:”白く塗られた”というよりは”着色されていない”、積み木じみた街の模型が
GM:君達の眼前に広がっている
正木真希:「なにこれ……街?」あまりに外とかけ離れた光景に、目を見開く
朝倉 輝晃:「街を作るのが目的……って話、あったよな。建造中ってわけか……?」
御門咲綾:「まだ作っている途中、みたいな……」周囲を見回して、あまりの白に目を眩ませながら
正木真希:「まさか、本当にモノとして作ってるだなんて」
千堂 那由多:「広さも大きさもそれほどでもない、本当にミニチュアって感じの…」
千堂 那由多:「………ん」
朝倉 輝晃:「ただのミニチュアで満足してくれるんなら良いんすけどね……千堂さん?」
正木真希:「どうかしました?」
GM:視線の向こうに、縦穴のようなものが見える
御門咲綾:「あ、あれ……」
千堂 那由多:「──まだ下があるみたい」
御門咲綾:「もしかしたら、そこに……」
朝倉 輝晃:「誰かこの辺に気配は感じるか……?なにもないなら、その奥か」
正木真希:「まだまだ先はありそうってわけね……」
千堂 那由多:「うん。みんな、慎重に周囲を───」
GM:その時
GM:熱波と共に、純白の模型の合間を縫うように奔る”尾を引く炎”が、君達に襲い掛かる
御門咲綾:「……危ない!」
正木真希:「……っ! 攻撃!?」
朝倉 輝晃:「この炎……!」
千堂 那由多:「……!低い、小さい…子供…っ…?」
朝倉 輝晃:「ノラ!お前か!?」
GM:ねずみ花火のように乱雑な軌道を描いた炎は、君達の目の前で旋毛となり
御門咲綾:「……」炎の方へ、一歩、足を進める
ノラ:その中から、一人の少女が姿を顕す
ノラ:そして、立ちはだかるように君達を睨みつけると
ノラ:「……いちおう聞いてやる。何をしに来た」
正木真希:「ノラちゃんと……ゼロに会いに」
御門咲綾:「……そして、お話をしに来ました」
朝倉 輝晃:「”ゼロ”が街を壊す気なら、邪魔をしに」
千堂 那由多:(……そうか、この子が…)
ノラ:「………」頭の後ろをぽりぽり掻いて
ノラ:「ざんねんだったな」
ノラ:「ノラは、今日はお話する気分じゃない」
御門咲綾:「……っ」
ノラ:「この先に行く気なんだろう?」
ノラ:「だったら、ノラはそれを止めなきゃならない」
朝倉 輝晃:「……止めなきゃ『ならない』、か」
ノラ:「そうすれば、ノラは役に立てるんだ」
御門咲綾:「……それは、また、頭の中にそう響いてきたから……ですか?」
ノラ:「そうだ」
ノラ:「お前達とおなじだ。どうせ、誰かに言われてここに来たんだろう?」
正木真希:「ん……私はちょっと、違うかも」
正木真希:「みんなと一緒に行きたいって決めて、ここに来たの」
正木真希:3人の方を見て
御門咲綾:「―――はい。みんなと、自分で、考えて、決めて。」
御門咲綾:「……今、ここにいます」
朝倉 輝晃:「確かに任務を受けてはいるけどな」
朝倉 輝晃:「俺たちには、それを断って逃げることもできる」
朝倉 輝晃:「役に立てなくたって生きようとしていい、って権利がな」
御門咲綾:「……ノラちゃんは、あなた自身は……どうしたいですか?」
正木真希:御門の言葉に頷いて
正木真希:「……ゼロの役に立ちたい、それがノラちゃんのやりたい事?」
ノラ:「…ッ……~~~~~!」頭を両手で押さえつけながら、低く唸る
ノラ:「ノラは、もう捨てられたくないだけだ…!!」
ノラ:君達を睨みつける。空間の温度が少し上昇する
ノラ:「役に立たなきゃ棄てられる…!言う事聞かなきゃ捨てられる…!」
ノラ:「お前は用済みだと廃棄(すて)られる…!お前は可愛くないと放棄(すて)られる…!」
ノラ:「なんでっ……」
ノラ:「なんで、ノラの邪魔をする…!!」
御門咲綾:「……捨てないよ、私は、私たちは」
御門咲綾:「私は、ゼロさんにはなれないけど……ノラちゃんを、捨てたりなんかしない」
御門咲綾:「……居なくなっても、きっと探し出すから」
ノラ:「───!」フーッ、フーッと息を荒げながら
ノラ:何かを振り払うように、激しく首を横に振る
ノラ:「うるさい゛っっ!!!」
ノラ:「ノラはもう…自分の居場所は自分で作る!作れる!!」
正木真希:「……言えたね」ちょっと笑って
正木真希:輝晃の方を見る
正木真希:彼女はどうやら自分たちの思っているより、腹が決まっているようだ、と。
朝倉 輝晃:「……ノラ。俺は親子の関係ってやつ、あんま実感ねえけどよ」
朝倉 輝晃:「役に立つから大事にするとか……家族ってきっと、そういうもんじゃねえんだよ」
朝倉 輝晃:「こうしなきゃいけない、ああしなきゃ捨てられる……そんな恐怖に追いかけられて、安らぎのない場所じゃねえ、筈なんだ」
朝倉 輝晃:「……それでも、そこが大事だってんなら。譲らねえってんなら」
朝倉 輝晃:「俺らも譲るわけにゃいかねえ。悪ぃが力尽くで押し通るぜ」
朝倉 輝晃:「本当にそれがお前の、お前自身の意志なら……ぶつけてみろ」
朝倉 輝晃:「俺たちも、負けねえ」
御門咲綾:「……受け止めるよ、全部」
千堂 那由多:「(……真希ちゃん)」ポン、と君の肩に手を置いて、囁き声で
千堂 那由多:「(合図したら、全力で走って)」
正木真希:「(えっ……私?)」
正木真希:なぜ自分だけ、と少し疑問が出かかるが、頷く。
ノラ:「………」
ノラ:「………ッ…!」
ノラ:「いつも…いつも…お前たちは…上から…!」
ノラ:「ノラは…ノラは弱くないっ!!!!」
ノラ:炎で象られた二股の尾が現れると同時、その意識が完全に朝倉と御門の方へ集中する
千堂 那由多:パン、と正木の背中を叩く
正木真希:その瞬間、一目散に駆け出す。
正木真希:目指すは一か所、先へと続く縦穴だ。
千堂 那由多:正木の背中を守るように、自身もノラの後方へと回り込む
ノラ:「あああああッッ!!!」
ノラ:溢れ出した炎が、一匹の巨大な猫を象り
ノラ:正木への追撃を行おうとするが…千堂に阻まれ、届かない
GM:───正木真希は、縦穴へと消える
千堂 那由多:「………蒸し返すようだけどね、そうだよ。私達は確かに”誰かに言われて”ここに来た。でも、”誰かに言われたから”じゃない」
千堂 那由多:「あなたが、あなたの意志で、私達と闘おうとするなら」
千堂 那由多:「私達はただ、あなたを全力で迎え撃つだけ」
千堂 那由多:ね?とでも言うように、朝倉と御門の方を見る
朝倉 輝晃:「そーゆーこと!……しかし、上から?はっ、当然だろ」
朝倉 輝晃:影を喰らい、焔と化した右腕を突き上げる。
御門咲綾:……こくり、頷く
朝倉 輝晃:「こちとら太陽名乗ってんでな」
御門咲綾:(……そうは言ったけど、やっぱり怖い、かな)
朝倉 輝晃:「子供が苦しくて寂しくて困ってんのも、見えちまうんだわ」
朝倉 輝晃:「そういうの、見過ごせないのが居てな。こっちにはよ」
御門咲綾:肌の灼けそうな感覚、足は震えている。
朝倉 輝晃:「……んだ、御門。ビビってんの?」
朝倉 輝晃:「安心しな。……俺のほうがビビりだぜ」
御門咲綾:(……でも、逃げてなんかいられない、よね。ここで、最初の一歩目で)
御門咲綾:「……大丈夫です、怖くても……立ち向かえます、きっと」
朝倉 輝晃:「んだよ、心配いらねえか。……やるぞ」
ノラ:「………うるさい…嫌い…嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い」
ノラ:「お前たちなんか嫌いだッ!!!!」
ノラ:自らに暗示をかけるように、一心不乱に叫んで
ノラ:その身体が、灼熱に包まれる
御門咲綾:空間の―――溢れる熱ではなくもっと原始的なものを、肌に伝わる感覚を尖らせる
御門咲綾:祈るように手を合わせ、炎の化身となった少女の前に立つ、その間
御門咲綾:―――熱と光に照らされるように、黒猫のような影が見えた気がした
───


 狩ヶ谷窪地 最深部


正木真希:「ふっ……ふぅ……」全力疾走後で息を切らせながら、周囲を見渡す。
GM:───正木真希が降り立ったのは…先程とは打って変わって、だだっ広い真っ暗な空間
正木真希:「何もない?」罠かもしれない、と身構える
葛西 拳士郎:『あー、あー』
GM:君の持っていた端末から声が聞こえる
葛西 拳士郎:『もしもし、聞こえる?』
正木真希:「こちら正木です。通信聞こえますか?」 耳に手を当てながら通信確認
正木真希:「大丈夫です聞こえてます、どうぞ」
葛西 拳士郎:『その周りには何かありそう?』
正木真希:「それが、何もないんですけど……私が見えてないだけですかね」歩き回って周囲を確認しながら話す
正木真希:(こう真っ暗だと、自分の位置まで見失っちゃいそうで怖いな……)
GM:───すると
”ゼロ”:「───ああ」
”ゼロ”:「何だ、来たのか」
正木真希:「……!」声のする方に振り返る
GM:ひた と、硬い床に素肌が触れるような音がして
”ゼロ”:「つちくれとノラはどうした……ああ、もしかして大勢で来たのか。数の力というのは全く素晴らしいな」
GM:視線の先に居たのは、一人の浮浪者じみた男
葛西 拳士郎:『……』
正木真希:「……あなたが、ゼロ?」
正木真希:男の目を見て、問いかける。
GM:纏う雰囲気こそ違えど、その外見は…どことなく、葛西拳士郎に似ている
正木真希:(元は同じ存在だった……か)
”ゼロ”:虚ろな視線を返して、頷く
”ゼロ”:「何をしに来たのかは分かっている。だから単刀直入に言おう」
”ゼロ”:「───立ち去れ。私にはまだやる事があるからな。来るなら、全て終わってからにしてくれ」
正木真希:「嫌だ。だけど聞いておきたいの、あなたのやる事って街の製作?」
正木真希:話ながらも、男との距離を伺う。
”ゼロ”:「そうだな。まずは人と街、そこから徐々に足を延ばしていければいいと思っている」
正木真希:「足を延ばして……? 人と街を作るのは、過程なの?」
正木真希:ウェポンケースを下ろして、身軽になる。
”ゼロ”:「過程だ。誰だって、走る前には歩くだろう?歩く前には立ち上がるだろう?」
”ゼロ”:「私は、そのずっと先にある”果て”が見たいんだ」
正木真希:「果て……」男の言葉から、不気味な嘘偽りの無さを感じ取りながら呟く。
”ゼロ”:「人も街も国も大陸も海も世界も星も、その為なら、全ての理を積み立てて」
”ゼロ”:「そこに至る為の土台にする」
正木真希:「あなたは、その果てに至るためなら犠牲も出すんだ?……バイナリーの時みたいに」
”ゼロ”:「犠牲?そう崇高なものでもない」
”ゼロ”:「たとえ瓦礫でも、積み重ねれば高さが増す。それだけの簡単な話だ」
正木真希:「……人は、想いは、瓦礫なんかじゃない」両手を交差させる。
正木真希:「みんな、あなたの知らない多くのものを持ってたのに……」両手から火花が走り、腕が燃え上がる。
正木真希:「あなたは、許せない」ゼロと視線を合わせ、睨みつける。
”ゼロ”:「───手癖が悪いな、君は」
GM:瞬間、背中を貫かれるような痛みが正木を襲う
正木真希:「……支部長、ゼロと交戦しま____」と、通信機に語り掛けようとして
GM:───狙撃。だが、それだけではない
”ゼロ”:《ブレインハック》
正木真希:「なに、を……」
正木真希:何をされた、何をされる、思考がまとまらない。
”ゼロ”:「そのまま、しばらく寝ていろ」
GM:憎悪の対象は「自分自身」です
”ゼロ”:「動き回られるのも面倒だ。そのまま死んでくれて構わない」
正木真希:「……うん」虚ろな目で、燃え盛る自分の両手を見つめる
葛西 拳士郎:『───真希ちゃん!真希ちゃん!』
正木真希:何で、もっと早く気が付かなかったのだろう
正木真希:一番燃やすべきは……
正木真希:自分の胸に、燃え盛る両手を触れさせる
正木真希:「ありがとう」炎に包まれながら、呆とした目つきでゼロの方を見て、呟く。
葛西 拳士郎:『────!』
GM:瞬間、君の通信機から、僅かにレネゲイドが迸って────
GM:そんな事を知覚する間もなく、意識が沈んでいく


GM:真っ暗闇だ
GM:そこに居るのは、君と
GM:君によく似た、全身に火傷を負った少女
”灯焔”:「………」
正木真希:「……」焦点の合わない瞳のまま、少女を見つめている。
正木真希:何処かで見たような顔な気がする、その顔を見ていると酷く落ち着かない。
”灯焔”:「もういいでしょ?私に代わって」
正木真希:「どうして? あなた誰?」
”灯焔”:「全部、何もかも燃やしてそれで終わり。一番簡単で、話が早くて」
”灯焔”:「めんどくさい気持ちも、綺麗さっぱり消えてなくなる」
”灯焔”:君の問いには答えず、続ける
”灯焔”:「……っていうか」
”灯焔”:「どうして、あんた”だけ”まだ生きてるの?」
正木真希:「……ぁ」その言葉は、何度も自分で自分に投げかけたもので
正木真希:「う……あ"ぁぁぁぁっ!!」だからこそ、耐えられない
正木真希:頭を押さえ、立ち上がろうと足を動かすも力が入らない
正木真希:もっと前に、レネゲイドが人を変えるのだったら、世界が変わっているのだったら
正木真希:自分を知らない誰かにして、知らない何処かへ連れて行ってくれるはずなのに
正木真希:「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……お父さん、お母さん、みんな……」
正木真希:沸き上がる恐怖と憎悪、そして嫌悪に……正木真希だった少女は頭を必死に押さえて、泣き叫ぶことしかできない。
”灯焔”:君の方へと歩み寄って、その頭に手を触れようとして────
GM:『────』
GM:『────!』 『───!』
GM:声が聞こえた。そして
GM:暗闇に閉ざされた空間のドットを、一枚一枚塗り替えるように
GM:視界の端が徐々に白くそまり、頭に響く声も次第に大きくなる
葛西 拳士郎:『ああ────もう、クソッ!』
GM:───君が良く知るはずの、男の声が
葛西 拳士郎:『僕は君達に”足を止めたら殴ってくれ”って言ったんだ!!』
正木真希:「____」身体が声の方を、向く。
葛西 拳士郎:『”僕が殴る”なんて言った覚えはない!!』
葛西 拳士郎:形振り構わぬ叫び声が、君の背中を殴りつける
正木真希:その懐かしさを感じる声に、背中を叩かれて。
葛西 拳士郎:『ああもう…どうなってるんだこのコードは…久しぶりだから全然分からない…!』
正木真希:自暴自棄になっていた少女の身体は……前へと倒れる。
葛西 拳士郎:『いいか!そこは思考の海だ、信号の世界だ!』
葛西 拳士郎:『いとも簡単に”そういうもの”として塗り替えられてしまうような、不安定な場所だ!』
正木真希:(し、こう……)
葛西 拳士郎:『それを守れるのは君しか居ない!』
正木真希:「……」その言葉に、顔を上げる。
正木真希:「私、にしか……」
正木真希:手をついて、なんとか立ち上がろうとする。
葛西 拳士郎:『僕に出来るのは、支える事までだ!だから、そこは背中を預けてくれ!』
正木真希:頷いて、震えながらも
葛西 拳士郎:『僕は嘘を吐かない。だから君も嘘を吐くな!』
正木真希:何度も頽れながらも
正木真希:立ち上がる
葛西 拳士郎:『”終わらせるまで頑張る”んだろ?』
正木真希:「……ええ、絶対に!」前を向き、少女を見る。
正木真希:「私は正木真希……だから、まだ止まれない!」
正木真希:正木真希はどうあっても、正木真希のしたい事で破滅する。
”灯焔”:「……」伸ばしていた手を、引っ込めて
正木真希:誰かに押し付けられるものか。
正木真希:「傷跡が……」小さな声で
”灯焔”:「生傷が……」小さな声で
正木真希:「全部が、私なんだから。」
”灯焔”:「私は、これだけなんだから。」
正木真希:「だから、向き合うよ……あなたとも」
正木真希:声は震えたままで、身体は今にも逃げ出したい、それでも
”灯焔”:「だから、もう見たくない……あんたなんか」
”灯焔”:声は冷えたままで、身体は今にも焼け落ちそう、だから
正木真希:一歩を、踏み出す。
”灯焔”:一歩を、踏み出す
”灯焔”:「ここで終わらせる」
正木真希:「私を続けよう」
───

GM:【ミドル戦闘 伏見カイト/牛ノ戸舞莉】

GM:ミドル戦闘を開始します
GM:マップはこちら

▼エンゲージ
(つちくれ[6])
   10m
(伏見[6]、牛ノ戸[4])
[]内は行動値


NPCカード
『佐藤尽』:ダメージ計算後に使用。ダメージダイスを3個まで振り直し可。ラウンド1回


GM:ラウンド1
GM:セットアップ
つちくれ:こちらはありません
牛ノ戸舞莉:ないです!
伏見カイト:≪ターゲットロック≫≪攻性変色≫対象はつちくれくん。侵蝕が6上昇して86に。

GM:イニシアチブ
GM:PC優先で、牛ノ戸さんの手番
牛ノ戸舞莉:うす!
牛ノ戸舞莉:マイナー:『Picador』。《侵蝕する悪意》を起動
牛ノ戸舞莉:憎悪を選択。このメインプロセスで行う攻撃が命中した相手に憎悪を付与します。
GM:なにを~~?
牛ノ戸舞莉:残り2回。
牛ノ戸舞莉:メジャー:『芻・肌』。コンセントレイト+伸縮腕+スパークウェッジ。
牛ノ戸舞莉:判定直前にジュラルミンシールドを放り投げ、ウェポンケースから混沌なる者の槍を取り出して判定します!
牛ノ戸舞莉:対象はつちくれ。ゴーッ
GM:来な!
牛ノ戸舞莉:9dx8-1
DoubleCross : (9DX8-1) → 10[2,3,4,5,5,6,6,9,9]+10[6,10]+4[4]-1 → 23

つちくれ:ガード。《自動触手》で10点ダメージを与え、《喰らわれし贄》でシーン間攻撃力+10
牛ノ戸舞莉:ぎええっ
牛ノ戸舞莉:HP18に
牛ノ戸舞莉:ダメージ行きます
牛ノ戸舞莉:3d10
DoubleCross : (3D10) → 22[9,5,8] → 22

つちくれ:あ、ごめんなさい
牛ノ戸舞莉:あ、+12です
つちくれ:10点じゃなくて9点です
牛ノ戸舞莉:あ、はい!
牛ノ戸舞莉:残りHP19
牛ノ戸舞莉:ダメージは諸々有効で34点!
つちくれ:こちらはダメージ受けて、憎悪とスパークウェッジの効果が付与されます
牛ノ戸舞莉:次に牛ノ戸以外を対象に含む攻撃をしたときに12点ダメージだ!
牛ノ戸舞莉:憎悪の対象はつちくれでお願いします。
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を6(→ 6)増加 (74 → 80)
GM:OK!

GM:イニシアチブ
GM:つちくれの手番
つちくれ:マイナーで《オリジン:ミネラル》シーン間装甲値+10
つちくれ:メジャーで《C:エグザイル》《オールレンジ》《伸縮腕》《命の剣》《異形の祭典》混沌なるものの槍で攻撃。対象はPC2人とつちくれ
つちくれ:19dx7+1
DoubleCross : (19DX7+1) → 10[1,1,2,2,2,2,4,5,5,6,6,6,7,7,7,8,8,8,10]+10[3,4,5,7,8,8,10]+10[6,7,9,10]+10[6,9,10]+6[5,6]+1 → 47

牛ノ戸舞莉:高いが、ガードしかない!
つちくれ:ダメージ!
伏見カイト:HAHAHA! ワンチャンドッジだぁ~!
伏見カイト:6dx+1>=47 回避
DoubleCross : (6DX10+1>=47) → 10[4,4,5,9,10,10]+5[4,5]+1 → 16 → 失敗

つちくれ:5d10+32
DoubleCross : (5D10+32) → 23[8,2,5,2,6]+32 → 55

牛ノ戸舞莉:器物使い込みで19点軽減して……ダメ! リザレクトします!
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (80 → 88)
伏見カイト:余裕で死ぬ!リザレクト!
つちくれ:こちらもダメージ受けて、更にスパークウェッジの効果で追加ダメージ食らいます
伏見カイト:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1

牛ノ戸舞莉:HP8に。
GM
結構削れるよ!


GM:イニシアチブ
GM:カイト君の手番
伏見カイト:オッシャー!マイナーで《斥力跳躍》を使用して10m移動、つちくれくんとエンゲージ。

▼エンゲージ
(伏見[6]、つちくれ[6])
   10m
(牛ノ戸[4])
[]内は行動値

GM:牛ノ戸-(10m)-伏見 つちくれ
伏見カイト:侵蝕が88に。そんで、オートアクションでウェポンケースからアームドスーツを取り出して装備する。レスラーの早着替えだ!
伏見カイト:メジャーで≪コンセントレイト:バロール≫≪漆黒の拳≫で攻撃、判定前に≪紡ぎの魔眼≫を使用。
伏見カイト:8dx7+6 命中判定
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[1,1,2,3,8,8,9,10]+10[2,6,7,7]+10[7,8]+10[2,8]+1[1]+6 → 47

GM:回しやがって…!
つちくれ:ガード!
伏見カイト:34+3+5d10 ダメージ
DoubleCross : (34+3+5D10) → 34+3+26[6,9,5,5,1] → 63

GM:なんだその火力は
牛ノ戸舞莉:ヒュー
伏見カイト:よし、ダメージダイスの1を尽さんの効果で振りなおす!
伏見カイト:1d10 振り直し
DoubleCross : (1D10) → 3

佐藤 尽:やっちまいな!
伏見カイト:装甲無視65点だ!
つちくれ:それは………耐えれない!
つちくれ:《不滅の妄執》
伏見カイト:よしっ!侵蝕は94に上昇。
牛ノ戸舞莉:何ッ
つちくれ:HP1で蘇生します
GM:この不滅の妄執の解除条件は
GM:「攻撃」並びに「エフェクト効果」を除くダメージでつちくれのHPを0にする事です
GM:つまり
GM:バッドステータスならOKです
牛ノ戸舞莉:なんだってぇ
牛ノ戸舞莉:都合よくBSを撒くしかない……! ジャームめ!

GM:クリンナップ
つちくれ:こちらは特に無し
牛ノ戸舞莉:無いです
伏見カイト:クリンナップなし!

GM:ラウンド2
GM:セットアップ
つちくれ:こちらは無し!
牛ノ戸舞莉:無いです!
伏見カイト:なし!

GM:イニシアチブ
GM:PC優先で牛ノ戸さんの手番
牛ノ戸舞莉:マイナー:『Picador』。邪毒を選択! 残り1回
牛ノ戸舞莉:メジャー:『芻・肌』。対象はつちくれ! 判定行きます
GM:カモン!
牛ノ戸舞莉:10dx8-1
DoubleCross : (10DX8-1) → 10[1,2,3,4,6,6,8,9,10,10]+6[1,2,6,6]-1 → 15

牛ノ戸舞莉:低いw
つちくれ:ガード!《自動触手》9点ダメージを与えます
牛ノ戸舞莉:アカーン!それで死んでしまう
牛ノ戸舞莉:リザレクト……します!
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (88 → 97)
GM:また10点って言っちゃった
牛ノ戸舞莉:なんでリザレクト回るんだよお~!
牛ノ戸舞莉:HP9に
牛ノ戸舞莉:ダメージ行きます
牛ノ戸舞莉:2d10+12
DoubleCross : (2D10+12) → 18[10,8]+12 → 30

牛ノ戸舞莉:ダメージも回るね
つちくれ:倒れます…が、《不滅の妄執》で復活。邪毒が付与されます

GM:イニシアチブ
GM:つちくれの手番
つちくれ:オートで《異世界の因子》、《漆黒の拳》を取得します
つちくれ:マイナー無し
つちくれ:メジャーで《C:エグザイル》《オールレンジ》《命の剣》《漆黒の拳》素手で攻撃、対象はカイト君
つちくれ:19dx7+1
DoubleCross : (19DX7+1) → 10[1,1,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,7,8,9,10]+10[2,3,4,9]+2[2]+1 → 23

伏見カイト:うおーー!!ワンチャンありそうだけど、ガードするぞ!
つちくれ:ダメージ!
つちくれ:3d10+17
DoubleCross : (3D10+17) → 23[9,10,4]+17 → 40

つちくれ:装甲無視!
伏見カイト:それは、耐えられない…ッ!ので、リザレクトだッ!
伏見カイト:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2

伏見カイト:侵蝕値は96になった。

GM:イニシアチブ
GM:カイト君の手番
伏見カイト:これ、俺が攻撃しなくても…つちくれくん倒れるんすよね。
GM:攻撃しなくても倒れますが
GM:つちくれはドッジを行いませんので、その辺りはお任せします
伏見カイト:わかりました。
伏見カイト:マイナーなし。メジャーでエフェクトを使用せず攻撃します。
GM:判定…どうぞ!
伏見カイト:そして、判定前にロイス つちくれ ◎友情/脅威 で取得します!
伏見カイト:6dx+6 命中
DoubleCross : (6DX10+6) → 8[1,4,4,5,5,8]+6 → 14

つちくれ:ガード!
伏見カイト:33+3+2d10 ダメージ
DoubleCross : (33+3+2D10) → 33+3+12[10,2] → 48

伏見カイト:装甲は有効!
GM:素殴りのダメージじゃないだろ
つちくれ:倒れて…《不滅の妄執》で復活します。が……

GM:クリンナップ
牛ノ戸舞莉:邪毒LV3をくらえ~!
つちくれ:邪毒により9点ダメージ
つちくれ:不滅の妄執が解除され、そのまま倒れます。復活もありません
GM:ミドル戦闘終了です
GM:演出に入ります
───
牛ノ戸舞莉:「悪いが」ぶうん、槌を振る。
牛ノ戸舞莉:「アンタがこれから覚えるのは楽しい記憶じゃない」勢いを殺さず、手首を捻りもう一度振る。
牛ノ戸舞莉:槌の先端が8の字の軌道を描く。
牛ノ戸舞莉:「私たちの前に倒れ伏して舐める、屈辱と土の味だけだ」
牛ノ戸舞莉:赤い布が、血液のような濡れた光を帯びる。と同時。
牛ノ戸舞莉:突き出された槌の先端から赤布が槍のように伸び、つちくれを貫こうと迫る!
つちくれ:じ
つちくれ:ただ、待ち構えるようにそれを凝視して
つちくれ:───申し訳程度に突き出した腕などものともせず、赤い布がつちくれの身体を貫く
つちくれ:と、同時
つちくれ:「──覚えたぞ」
つちくれ:つちくれが携えた”模造品”が、同じような軌道で、赤い槍となって君の身体を貫く
牛ノ戸舞莉:「……へえ、ナリを真似るのは一丁前じゃん」
牛ノ戸舞莉:腕を貫かれる。肉を操作して流血を塞ぐ。
牛ノ戸舞莉:「だけど、裏の狙いに気づけないようじゃあ、まだまだガキだな」
牛ノ戸舞莉:「打ってこいよ。年季の違いを教えてやる」挑発。
つちくれ:「挑発か」鎚を、再び振り上げる
つちくれ:「残念だが、私には通じな」──自身の行動処理とは、関係なく
つちくれ:周囲一帯を叩き潰せるほどに巨大化した鎚が
つちくれ:「───なんだ、これは」
牛ノ戸舞莉:「相手の技を見てるのが、自分だけだと思ったか?」
つちくれ:君達ごと、自らの身体を叩き潰す
牛ノ戸舞莉:狙いは槌を持った腕そのもの。纏わりついた魔眼が、レネゲイドの過剰強化を引き起こす。
牛ノ戸舞莉:「我慢較べと、行こうや──!」叩き潰される。
GM:激しい地響きと、立ち込める土煙
つちくれ:……その中から、ふらりと立ち上がる
つちくれ:「……過剰に引き出された力に、私の身体そのものが耐えきれていない。か」
つちくれ:亀裂の走った、自身の身体を一瞥して
つちくれ:「だが、”屈辱”にはまだ遠いぞ」
牛ノ戸舞莉:(ま、そりゃあまだ、耐えるよなぁ。)地面に槌を突き、体を支えている。
牛ノ戸舞莉:(だが)
牛ノ戸舞莉:「そうかい。それじゃあとっておきだ……カイト!尽!」
佐藤 尽:───発砲音は、土煙の向こうから
牛ノ戸舞莉:(”戦い”の土俵には上げてやったぜ)額に流れる血を拭う。
佐藤 尽:視認も照準もあったものではない場所から放たれた計4発の銃弾は
佐藤 尽:両肩と、両足首
佐藤 尽:人間体を象る、つちくれの主要関節4か所を貫く
伏見カイト:土煙を裂く銃弾を追うように駆け抜け、距離を詰めた。
佐藤 尽:「────”そこ”よぉ、当たって欲しくねぇんだろ」
佐藤 尽:「残念だが、俺の弾は、”そういう場所に限って当たる”」
佐藤 尽:「……原理は知らん!」
つちくれ:「───!」
つちくれ:脚を縫い留められ、迎撃に備えた両腕を封じられた
つちくれ:眼前には、猛獣のような巨大な影が───
伏見カイト:牛ノ戸舞莉を知っているから、攻撃を耐えることが出来た。佐藤尽を知っているから、この結果を予測出来た。
伏見カイト:「さぁ、つちくれくん」
伏見カイト:「ここは──俺の距離だッ!!!」
伏見カイト:左手で奥襟を掴み懐に引きつけ、右腕を股の間に差し入れる。
伏見カイト:何が起きたかつちくれが理解するよりも早く、大きく抱え上げられ――。
伏見カイト:──天地が逆転する。
つちくれ:「……………ッ」
伏見カイト:「……オッ…シャァッ!!!」咆哮を上げ、地面へと叩きつける。
伏見カイト:耳をつんざく轟音、五体を走る衝撃、受身など取らせない。
伏見カイト:抱え上げられたと認識した瞬間には、全身を叩きつけられている。
つちくれ:ただの地面との激突であれば、つちくれには耐えられた。しかし、亀裂の走った今の身体と、ただ人体を破壊する為に振るわれるその”技”が合わさり
つちくれ:───まるで陶器のように、身体が砕ける
GM:……そして、君達は目にした。
GM:そこから転がり出た、つぎはぎの球体を中心に
GM:───周囲の土が集まり、ふたたびつちくれの肉体が形成されるのを
GM:そして……彼の持つレネゲイドの波長が、ジャームのそれに酷似している事も
牛ノ戸舞莉:「……クソッ、コイツ”不死身”型だ!」過去、異様な生命力を有するジャームと戦闘したことはある。
牛ノ戸舞莉:そしてそれらには、”弱点”が必ず存在していることも経験し、知っている。
つちくれ:「衝撃…逆算…肉体強度上昇……攻撃パターン…更新……」
伏見カイト:「今ので倒れてくれれば、よかったんすけどね!」
牛ノ戸舞莉:だが、その”弱点”を保護する能力を加速度的に高めていく個体は、初めてだ。
牛ノ戸舞莉:「……尽! 今の球、撃てるか!?」
佐藤 尽:「モチのロン」
佐藤 尽:再び発砲。狙いなどは付けない。付ける必要がない
佐藤 尽:風を切った鉛玉は、先ほどの球体が隠れた場所…心臓部へと着弾する
GM:───が、その銃弾はつちくれの身体の表面で急激に威力を消失させ
GM:わずかに空いた穴の上から蓋をするようにつちくれの体内へと取り込まれる
佐藤 尽:「…………」
佐藤 尽:「後は任せた!!」
伏見カイト:「ダメじゃないっすか!!」
牛ノ戸舞莉:「このバカ!!」
佐藤 尽:「バカっつう方がバカ!!」
牛ノ戸舞莉:「なんだとコラ!! あとで覚えてろよ!!」
つちくれ:「……」経験を反映させながら、奇妙なものを見るような目で君達のやりとりを観察する
牛ノ戸舞莉:(とはいえ。ここで仕留めないとヤバいなコイツ……!)冷汗が流れる。
牛ノ戸舞莉:「……カイト。アイツ……つちくれはジャームだ。わかるな」
伏見カイト:「……うす」
牛ノ戸舞莉:「ここで殺す」
牛ノ戸舞莉:「準備にすこし時間がかかる。足止めを頼む」
牛ノ戸舞莉:「……やれるな」カイト君の瞳を覗き込む。
伏見カイト:「……やっぱ姐さん、美人っすよね」
伏見カイト:「大丈夫っすよ、任せて下さい」
伏見カイト:「やる事はシンプルだ。つちくれくんを倒して、皆を追いかける。そんでもってゼロを倒して、尽さんの金で焼肉に行く」
佐藤 尽:「伏見君?」
牛ノ戸舞莉:「いい目してんな。その通りだ」頬を吊り上げて笑う。
牛ノ戸舞莉:「信じるぜ。デカいのだけ防いでくれりゃいい」
つちくれ:……再び、伏見カイトの姿を象る。その両手には…何も握られていない
牛ノ戸舞莉:「後は私と尽がやる」
牛ノ戸舞莉:「……行けッ!」言うと同時、槌を地面に突き立てる。
牛ノ戸舞莉:赤い繊維が地面に広がり、チリチリと電流が奔る。
牛ノ戸舞莉:仁王立ちとなり、レネゲイドを練り上げている。
牛ノ戸舞莉:戦闘中にするには、あまりにも隙だらけの状態。
つちくれ:───無論、その隙を見逃すはずもなく
つちくれ:先程砕けたつちくれの破片が、薄く長い無数の針と化し、牛ノ戸の身体を貫く
つちくれ:「────」そして、そのまま即座に追撃しようと───
伏見カイト:──立ち塞がる。
牛ノ戸舞莉:「がっ……! クソ、真似するのは、マジで上手だよ」血を吐く。
つちくれ:「邪魔だ」
伏見カイト:腰を落とし、誘うように両手を広げて構える。
伏見カイト:「邪魔してんすよ」
つちくれ:右腕を投げ出すように身体を開き
つちくれ:わずかに湾曲したその腕は、まるで死神の鎌のように、君の頸元めがけて叩きつけられる
つちくれ:ウエスタン・ラリアット
伏見カイト:無論、避けない。気合を入れる。全身の血流が加速する。
伏見カイト:皮膚の下を流れる熱い血潮に押し上げられ、全身の筋肉が隆起し蠢動する。
伏見カイト:死神の鎌を受ける。ぐらりと体がよろめく。
伏見カイト:「…ッシャオラァッ!!」
つちくれ:「────!」
つちくれ:その次の行動は、アルゴリズムというよりは反射に近かった
つちくれ:「何故」
つちくれ:よろめいた伏見カイトの頭をそのまま、脇の下に抱えて
つちくれ:「倒れない」
つちくれ:そのまま、地面と設置した足を引き抜くように、身体を持ち上げ
つちくれ:───渾身の力と共に、地面へと叩きつける
つちくれ:D・D・T
つちくれ:そう呼ばれるフィニッシュホールドだ
伏見カイト:「……ガッ…ハ、アッ……」
伏見カイト:衝撃で呼吸が出来ない。横隔膜が痺れている。内臓が口から出そうだ。
つちくれ:「………ふ」
つちくれ:「………ふふっ、はは」
つちくれ:「何なんだ、お前は」
伏見カイト:ひび割れた地面に手を付き、ゆっくりと身体を起こす。
伏見カイト:何度も叩きのめされ、全身から血を流している。満身創痍だ。
伏見カイト:だからこそ、最高のコンディション。だからこそ、最高のシチュエーションだ。
伏見カイト:「……俺が、何かだって?」
伏見カイト:そんなの、決まってる。どんな苦境であっても、何度だって立ち上がる。
伏見カイト:「俺はッ!」歯を食いしばり、叫ぶ。
伏見カイト:「──プロレスラーだッ!!!」
伏見カイト:沈み込むような低空タックルで足を刈る。
つちくれ:脚を掬われ、そのまま後方に倒れ込む
伏見カイト:救い上げるように、つちくれの両足を肩に乗せ、身体を持ち上げる。
伏見カイト:本来なら反動を用いる動作を、類稀な膂力でもって実現する。
つちくれ:ぐわん とスイングされるように身体が起き上がって───
伏見カイト:「これが、俺のッ!」
伏見カイト:──頂点へと至った身体が、勢いをつけて振り下ろされる。
伏見カイト:「プ ロ レ ス だ ッ ! !」
GM:───爆発でも起きたかのような衝突音が、周囲一帯に響き渡る
つちくれ:「(────不可解だ)」
つちくれ:砕ける地面、揺れる視界、見上げた先には、誇らしげに笑うプロレスラーの姿
つちくれ:「(プロレスラーだから、どう。など)」
つちくれ:「(全く、理屈になっていない)」
つちくれ:「……お前は、何だ。お前は、プロレスラー」
つちくれ:「だから、お前は何なんだ」
つちくれ:よろめきながら、立ち上がって
つちくれ:「訳が分からない、お前の事を理解出来れば」
つちくれ:「私も、私自身が何であるのかを理解する事が出来るのか?」
つちくれ:ひび割れた身体で、仁王立ちする。
つちくれ:戦闘中にするには、あまりにも隙だらけの状態。
つちくれ:「───”私”とはなんだったんだ、人間」
伏見カイト:「そんなの、わかんないっすよ」
伏見カイト:「俺だって、俺自身のことちゃんとわかってないし」
伏見カイト:「1人じゃ、自分のことだってわかんないんだよ」
伏見カイト:「だから、誰かと繋がるんだ。多分だけど」
伏見カイト:「あぁ、うん。"私"がなにかってのはわかんないけど」
伏見カイト:「俺は、つちくれくんのこと友達だと思ってるよ」
つちくれ:「────ああ」
つちくれ:「これだから、嫌なんだ。」
つちくれ:「そうやって、入力されない限り」
つちくれ:「私は、自分の答えが増やせない」
つちくれ:───地面より迸る、レネゲイドを知覚する
牛ノ戸舞莉:「──悪いな、カイト」
牛ノ戸舞莉:「時間だ」
牛ノ戸舞莉:バチリ、と赤い雷光が閃く。
牛ノ戸舞莉:時間をかけ練り上げられた電圧に、螺旋状となった魔眼が指向性を与える。
牛ノ戸舞莉:つちくれを取り囲むのは、八門の電磁石。
牛ノ戸舞莉:「アンタは土人形だよ。──それ以上になれる可能性はあった」
牛ノ戸舞莉:つちくれの構成物が”土”である以上、その肉体には砂鉄が含まれる。
牛ノ戸舞莉:「でも、その未来はない」
牛ノ戸舞莉:叫び声のような破砕音を立て、つちくれの肉体が八方から引かれ、裂かれていく。
牛ノ戸舞莉:──核が、露出する。
牛ノ戸舞莉:「尽!!」
佐藤 尽:ループレバーを中心に銃身が弧を描き
佐藤 尽:ただ、放たれた銃弾は”狙い通り”つちくれの核を撃ち抜いた
つちくれ:砕けて、崩れ落ちた身体で空を見上げながら、塵となって消えていく自身の命を悟って
伏見カイト:視線は逸らさない。それこそが自分の役目だと言うように。
つちくれ:トン
つちくれ:トン
つちくれ:────トン
つちくれ:地面を、軽く指で叩く
つちくれ:「喜べ、プロレスラー。」
つちくれ:「3カウントだ」
伏見カイト:一瞬、虚を突かれたような表情を浮かべて。
伏見カイト:「──あぁ、俺達の勝ちだ」
つちくれ:「………屈辱も、土の味も」
つちくれ:「───楽しさも、十分に味わった。最後の晩餐としては上出来だ」
つちくれ:「……だが」
つちくれ:戦闘前に放り投げた、ビニール袋を見て
つちくれ:「少し、味気なくはあるな」
伏見カイト:「……いつか、一緒に」
伏見カイト:「…またいつか、一緒に、食おう。その時は、もっと沢山、用意しておくから」
つちくれ:「…………」
伏見カイト:「だから……」
伏見カイト:「…またな、つちくれくん」
つちくれ:「────ふふ」
つちくれ:「何だよ、それ」
つちくれ:入力された値を、返す事はなく
つちくれ:自分で選んだ、何でもない言葉と共に
つちくれ:───つちくれの身体はボロボロと崩れて、ただの土へと還っていった
───
GM:【ミドル戦闘 朝倉輝晃 御門咲綾】

GM:ミドル戦闘を行います
GM:マップはこちら

▼エンゲージ
(ノラ[16]、炎尾猫[18])
   10m
(朝倉[13]、御門[4])
[]内は行動値


NPCカード
『千堂那由多』:ダメージロール前に使用、そのダメージに+20。戦闘中1回のみ使用可


GM:ラウンド1
GM:セットアップ
朝倉 輝晃:私はなし!
御門咲綾:はい
ノラ:ターゲットロック》《攻性変色》オートで《狩りの統率者》 対象は朝倉君。朝倉君に対する攻撃力を+19し、暴走。炎尾狐にも効果を適用させます
炎尾猫:《苛烈なる熱気》 このフロアの中では、達成値15未満の判定は全て達成値0として扱います
朝倉 輝晃:おっかないもの持ってる!
御門咲綾:アクセルLv4、活性の霧Lv4、対象は朝倉くんに
御門咲綾:行動値+8、攻撃力+12、ドッジダイス-2
御門咲綾:侵蝕4上がって69
朝倉 輝晃:助かる!
朝倉 輝晃:行動値8上がって21

▼エンゲージ
(ノラ[16]、炎尾猫[18])
   10m
(朝倉[21]、御門[4])
[]内は行動値


GM:イニシアチブ…の前に、この戦闘の勝利条件について説明します
朝倉 輝晃:おおっと!
御門咲綾:勝利条件
GM:この戦闘の勝利条件は2つ。1つは、単純にエネミー2体を撃破する事
GM:もう一つは、「炎尾猫」を先に倒したうえで、「ノラ」のHPが1の状態の時に、同エンゲージでメジャーアクション消費の宣言をする事です。
朝倉 輝晃:ははーん
朝倉 輝晃:了解しました!
御門咲綾:理解しました
朝倉 輝晃:とはいえ、HP1にしなきゃいけないのか
GM:では、改めてイニシアチブ
御門咲綾:復活系があるのかな……?
GM:行動値21、朝倉君の手番
朝倉 輝晃:うっす!
朝倉 輝晃:話をするにも落ち着かせないことにはだな
朝倉 輝晃:マイナーアクション、戦闘移動でノラ達のエンゲージまで

▼エンゲージ
(朝倉[21]、ノラ[16]、炎尾猫[18])
   10m
(御門[4])
[]内は行動値


朝倉 輝晃:メジャーアクション、<コンセントレイト:ウロボロス>+<原初の赤:災厄の炎>+<虚構のナイフ> コンボ:不滅の太陽
朝倉 輝晃:対象はノラと炎尾猫! 対応何かありますでしょうか
GM:ありません!
朝倉 輝晃:命中判定前にオートアクション、ウェポンケースからアルティメイド服を装備
朝倉 輝晃:行動値が3下がって18、RC達成値に+3、装甲10
朝倉 輝晃:改めて命中判定!
朝倉 輝晃:8DX+15+0@7 (侵食上昇7、侵蝕80~)
DoubleCross : (8DX7+15) → 10[3,4,5,5,7,8,8,9]+10[1,3,4,8]+5[5]+15 → 40

朝倉 輝晃:すいません押し間違えた!侵食60なのでダイス7つです
GM:両方とも暴走リア不!
朝倉 輝晃:振り直して大丈夫でしょうか……?
GM:あ、振り直しどうぞ!
朝倉 輝晃:7DX+15+0@7 (侵食上昇7、侵蝕60~)
DoubleCross : (7DX7+15) → 10[3,3,6,6,7,8,8]+10[3,5,7]+10[10]+4[4]+15 → 49

朝倉 輝晃:上がってるじゃねえか
GM:あげてんじゃねぇよ!
御門咲綾:つよい!
朝倉 輝晃:さて、折角だからいただきましょうか 千堂さん!
千堂 那由多:ダメージ底上げ!どうぞ!
千堂 那由多:ダメージに+20してね
朝倉 輝晃:自前の攻撃力が24、御門の活性の霧で+12、千堂さんの力で+20
朝倉 輝晃:ダメージダイスが命中分で5つ、破壊者の効果でさらに1個で合計6つです
朝倉 輝晃:5d10+1d10+24+12+20
DoubleCross : (5D10+1D10+24+12+20) → 22[1,6,7,7,1]+9[9]+24+12+20 → 87

朝倉 輝晃:87点装甲有効!
GM:なんだそのダメージは
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を10増加 (66 → 76)
GM:え~……まず炎尾猫がかなり削れて
ノラ:ノラが倒れます。《蘇生復活》
ノラ:HP1で復活します
朝倉 輝晃:よし!

GM:イニシアチブ
GM:炎尾猫の手番
炎尾猫:マイナーで暴走解除
炎尾猫:メジャーで《C:サラマンダー》《焦熱の弾丸》《クロスバースト》
炎尾猫:対象は朝倉君
朝倉 輝晃:おおっとこっちか!
炎尾猫:12dx7+1
DoubleCross : (12DX7+1) → 10[2,6,6,6,6,7,7,7,7,9,9,10]+10[3,4,6,7,8,9,10]+10[1,3,6,10]+3[3]+1 → 34

朝倉 輝晃:破壊者と活性の霧の効果でドッジもガードもできないですぜ!計算が楽!
炎尾猫:ではダメージ!
炎尾猫:4d10+37
DoubleCross : (4D10+37) → 23[8,7,1,7]+37 → 60

炎尾猫:諸々有効です
朝倉 輝晃:余裕で倒れます。リザレクト!
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃のHPを1d10(→ 1)に変更 (28 → 1)
朝倉 輝晃:よし、ナイスリザ上手
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1増加 (76 → 77)
御門咲綾:よしよし

GM:イニシアチブ
GM:ノラの手番
ノラ:マイナーで《アバターフォーム》シーン間、RCを使用した判定の達成値を+6
ノラ:メジャーで《C:サラマンダー》《焦熱の弾丸》《クロスバースト》《アニマルアタック》《要の陣形》
ノラ:対象はPC2人
ノラ:12dx7+7
DoubleCross : (12DX7+7) → 10[2,2,3,3,3,3,4,4,4,6,7,8]+10[4,8]+4[4]+7 → 31

朝倉 輝晃:さっきと同じくドッジもガードも不可!
御門咲綾:オートでジュラルミンシールド装備してガードします
ノラ:ダメージ!
ノラ:4d10+30
DoubleCross : (4D10+30) → 23[5,10,4,4]+30 → 53

朝倉 輝晃:戦闘不能!リザ!
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃のHPを1d10(→ 1)に変更 (1 → 1)
朝倉 輝晃:お前慣れてるな……
GM:職人か?
御門咲綾:14軽減しても耐えられない!リザ!
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1増加 (77 → 78)
御門咲綾:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

御門咲綾:にゃ
御門咲綾:78です

GM:イニシアチブ
GM:御門さんの手番
御門咲綾:全力移動でノラにエンゲージします
御門咲綾:終了!

▼エンゲージ
(朝倉[18]、御門[4]、ノラ[16]、炎尾猫[18])
[]内は行動値


GM:クリンナップ
GM:何もないですね
朝倉 輝晃:なしです!
御門咲綾:ありません

GM:ラウンド2

▼エンゲージ
(朝倉[10]、御門[4]、ノラ[16]、炎尾猫[18])
[]内は行動値


GM:セットアップ
GM:エネミーはありません
朝倉 輝晃:私もなし!
御門咲綾:はい
御門咲綾:タブレット3、多重生成3、活性の霧4、アクセル4
朝倉 輝晃:あれ、多重生成?
朝倉 輝晃:あそっか、ギリノラに先行できる!
御門咲綾:あっ多重生成は2です
朝倉 輝晃:クレバー
御門咲綾:そうだな~……
朝倉 輝晃:あれ、行けるか?
朝倉 輝晃:あっいや、アクセル4で+8だからノラの16には届かないか どうします?
御門咲綾:いえ
御門咲綾:あっとどかない
朝倉 輝晃:御門ちゃん行動値4だから+8で12かな
御門咲綾:すぐ80でレベルあがるけど
御門咲綾:10で2足りないか
朝倉 輝晃:あそっか、起源種 それでもギリ届かないか
御門咲綾:↑活性の霧、アクセルのみに変更します、対象は朝倉君で

▼エンゲージ
(朝倉[20]、御門[4]、ノラ[16]、炎尾猫[18])
[]内は行動値


朝倉 輝晃:ありがとう!

GM:イニシアチブ
御門咲綾:侵蝕4上昇で起源種によりレベル上昇、即座に効果が5に変更されます
GM:朝倉君の手番
朝倉 輝晃:了解!
朝倉 輝晃:マイナーは特にないかな
朝倉 輝晃:メジャーアクション、<コンセントレイト:ウロボロス>+<原初の赤:災厄の炎>+<虚構のナイフ> コンボ:不滅の太陽
朝倉 輝晃:対象はノラと炎尾猫!
GM:判定どうぞ!
朝倉 輝晃:7DX+15+0@7 (侵食上昇7、侵蝕60~)
DoubleCross : (7DX7+15) → 10[1,3,5,9,10,10,10]+10[4,5,7,9]+10[8,8]+3[2,3]+15 → 48

朝倉 輝晃:惜しい!
ノラ:暴走リア不!
炎尾猫:《炎陣》でノラをカバーリング。ガードします
朝倉 輝晃:了解、ダメージ!
朝倉 輝晃:活性の霧のレベルが1上がって5で+15
朝倉 輝晃:5d10+1d10+24+15
DoubleCross : (5D10+1D10+24+15) → 40[9,5,7,10,9]+6[6]+24+15 → 85

GM:殺意
朝倉 輝晃:ダメージダイス分回ってさっきとあんま変わらない!85点
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を10増加 (78 → 88)
GM:炎尾猫が…沈みます!復活は無し!
朝倉 輝晃:よし!
御門咲綾:よし、後は……

GM:イニシアチブ
GM:ノラの手番
ノラ:マイナー無し
ノラ:メジャーで《C:サラマンダー》《焦熱の弾丸》《クロスバースト》《アニマルアタック》《要の陣形》対象はPC2人
ノラ:12dx7+7
DoubleCross : (12DX7+7) → 10[1,2,3,4,5,5,8,8,9,10,10,10]+10[4,4,4,6,7,10]+3[2,3]+7 → 30

朝倉 輝晃:ドッジもガードも不可です!
御門咲綾:避けない!ガードします
ノラ:4d10+30
DoubleCross : (4D10+30) → 17[4,1,2,10]+30 → 47

朝倉 輝晃:リザレクト!
御門咲綾:リザレクト
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃のHPを1d10(→ 5)に変更 (1 → 5)
御門咲綾:1d10
DoubleCross : (1D10) → 9

朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を5増加 (88 → 93)
御門咲綾:うにゃ~~
御門咲綾:91です
朝倉 輝晃:一応同程度ではある!

GM:イニシアチブ
GM:御門さんの手番
御門咲綾:メジャーアクション消費して終了条件を達成します!
GM:OK!
GM:戦闘終了です。演出に入ります
───
GM:───君達の眼前には、2体の獣
GM:一体は、灼熱の体毛と、炎の灯る二又の尾を揺らし、君達を威嚇するように唸る巨大な猫
GM:もう一体は、その後方にて獲物を見定めるように眼光を光らせる小さな獣人
ノラ:ただ、そこに居るだけで。
炎尾猫:まるで太陽と対峙しているような熱波が、君達の身体に降りかかる
炎尾猫:───ピシャッ ピシャッ
炎尾猫:まるで何かの合図を送るように二又の尾を打ち鳴らすと
炎尾猫:そこから散った火花が、朝倉の肌に纏わりつく
朝倉 輝晃:「うぉっ……!?」
ノラ:「───加減はしないぞ……!」
御門咲綾:「……先、輩」
朝倉 輝晃:「おう、どうした!?この後は余裕ねえぞ、今のうちに言いたいことは言っとけ!」
御門咲綾:「……今から、もうすこしだけ"不幸を押し付けます"、代わりに……」
御門咲綾:操作するのは力場―――場の流れそのもの、運勢の天秤をほんの少しだけ調律する力
御門咲綾:「……誰よりも、見えるはずです。目の前の動きが」
御門咲綾:手を軽く翳す。一定の不幸を押し付ける代わりに、強制的に幸運を引き出す
朝倉 輝晃:「……へえ」
御門咲綾:「あの子は……私が、止めます。根拠は……無いですけど、でも」
朝倉 輝晃:「止めてえんだな?」
御門咲綾:「……はい!」
朝倉 輝晃:「オーケー。だったら猫は任せな」
朝倉 輝晃:「千堂さん、援護と御門のカバー頼みます」
千堂 那由多:「ええ、任せて」
朝倉 輝晃:「俺はちょいと、でかい猫躾してきますんで」
朝倉 輝晃:「っつーわけだ。やってくれ!」
御門咲綾:「……行きます!」トン、と。翳した手が朝倉の背中を押し出すように
朝倉 輝晃:視界が澄み渡ると同時、心に影が差す。 恐らくこれが”不幸の押しつけ”の気配。
朝倉 輝晃:「……はっ!」
朝倉 輝晃:不安を一笑に付し、影から生み出された光球が上空へと打ち上がる。
朝倉 輝晃:空に浮かぶ”太陽”が戦場を照らし、より濃く現れた影を吸収。己の燃料とする。
朝倉 輝晃:「不運?不幸?そいつがどうした……星の巡りがなんだって?」
朝倉 輝晃:獣の放つ熱波を相殺する。それは、太陽の如くではなく。
朝倉 輝晃:「その星を照らす"太陽"が、この俺だぁっ!」
朝倉 輝晃:気合の叫びと共に突進。二又の猫へと飛びかかる
朝倉 輝晃:炎と化した右腕。振りかぶり、振り切る寸前に影を更に燃やし、勢いを増す。
御門咲綾:―――収束する幸運が、"たまたま"相手の動きの先手へと導き、"運良く"何時もより急所を狙い澄まし―――
御門咲綾:理由の無い不合理、不条理が、或いは味方となってその攻撃に宿る
朝倉 輝晃:炎を纏った獣を、その炎ごと削り取るように焼き尽くし、その勢いで吹き飛ばす。
朝倉 輝晃:「おおっしゃ、クリーンヒットぉ!これで……!」
炎尾猫:叫び声、とも似つかない、何かが燃えるような音をあげながら、吹き飛ばされる
炎尾猫:しかし、二本の尾を操り即座に体勢を立て直すと、低く伏せ
炎尾猫:鉄を溶断する灼熱の爪を光らせ、朝倉に飛び掛かる
朝倉 輝晃:「う、おおっ!?」
朝倉 輝晃:残心の姿勢から飛び退ってかわす。生身の左腕を裂かれる。……致命ではない、が
朝倉 輝晃:「やれてねえのかよクソッ!結構やりやがんな、ノラの奴……!」
炎尾猫:───振り向きざま
炎尾猫:ガチン と歯を打ち鳴らすと、朝倉の身体に纏わりついた火花が…爆発を引き起こす
朝倉 輝晃:まとわりついた火花に反応。攻撃、回避は間に合わない。防御──
朝倉 輝晃:「(いや)」
朝倉 輝晃:計算を始める。この後には”ゼロ”が残っている。彼はこの戦場もノラを通じて見ている可能性が高い。
朝倉 輝晃:こちらの手札は可能な限り伏せておきたい。ならば、今見せて最も痛手の少ない手札は──
朝倉 輝晃:「(くっそ、バッカみてえ……けど、)」
朝倉 輝晃:御門の支援は継続中。勝算は十分。
朝倉 輝晃:「やってやらぁ……!」
朝倉 輝晃:爆発でその身を吹き飛ばされながら。その勢いを利用して突撃する。
朝倉 輝晃:見せても問題ない手札……オーヴァードの再生能力に任せた、ただの力押し。
炎尾猫:爪を振り被り、君を待ち構える
朝倉 輝晃:集めた影を燃やしきる勢いで消費。大上段から振り下ろし
朝倉 輝晃:「おら、伏せぇっ!」
朝倉 輝晃:力の限り、炎の腕を叩きつける!
炎尾猫:ド    グシャ
炎尾猫:叩きつけられた拳は、巨大な獣に頭を垂れさせ
炎尾猫:振り被った爪は、君の影を捉えきれずに空を切る
炎尾猫:───しかし
朝倉 輝晃:「(まだっ……!)」
朝倉 輝晃:手応えはあった。だが、まだ動く。確信がある。
炎尾猫:その頭上から、降り注ぐように、二又の尾が君を貫かんと迫る
朝倉 輝晃:「もう一発……くそ、もてよっ……!」
朝倉 輝晃:先とは逆、こちらが迎撃の形。間に合うか──
千堂 那由多:───五指を揃え、標的へと差し向けて
千堂 那由多:親指を、内側にたたむ。
千堂 那由多:(安全装置、解除。"ゴウラ"起動)
千堂 那由多:中指と薬指を三度、握り込むように折り曲げる。
千堂 那由多:(発電細胞活性化。リミットオーバー、ライズ、ライズ、ライズ)
千堂 那由多:プラグのように突き立てた人差し指と小指の間に、雷電が迸る。
千堂 那由多:(ターゲットロック。鎮痛成分投与準備完了、システムオールグリーン。)
千堂 那由多:──これは、千堂那由多が肉体の大部分の機械化に伴い手に入れた、自らの超強力な発電細胞を制御し、闘う為の手段。
千堂 那由多:全身に組み込まれた、手動式マニピュレーターにより制御された雷電は、彼女の腕全体を包み込むように一条の矢を形成し
千堂 那由多:「───射撃(ショット)」
千堂 那由多:ただ、真っ直ぐに標的を貫く。
炎尾猫:雷電の矢に貫かれると同時、全身が完全に硬直する
千堂 那由多:「………ッ…」脳が焼き切れる感覚、その痛みを中和するように、頭の中に鎮痛成分が溢れ出す。
千堂 那由多:「───テルテル!」
朝倉 輝晃:「おうっ!」
朝倉 輝晃:背中に受けた言葉の勢いも借りて、振り上げた拳を迷いなく振り切る。
朝倉 輝晃:炎の爪が今度こそ獣を切り裂き、その身を形成する炎を喰らい、霧散させる。
炎尾猫:───腹を見せるように倒れると、完全に沈黙
御門咲綾:……見届ける、次は自分の番だ、と決意を固め
炎尾猫:それと同時、霧散した炎の後を追うようにその身は無数の蛍火となり
ノラ:───ノラの身体に吸収される
ノラ:「……結局」
ノラ:「お前たちも」
ノラ:先程の比にもならない熱波が、身体から溢れ出す
ノラ:「───ノラから、何かを奪うのか!!!」
御門咲綾:「っあっ……ぁ……」肌が焼けていく感覚が、向かう足を留めさせる
ノラ:背後で揺れる尾が、3本、4本、5本と増え
ノラ:「これ以上…ノラに……ッ!!」
ノラ:「近寄るなッッ!!!!」
ノラ:───炎を纏う9本の尾が、街のレプリカごと、その場に居るもの全てを薙ぎ払う
朝倉 輝晃:「ぐっ……!?この……!」
朝倉 輝晃:炎の右腕を盾にしてなお、全身が焼け焦げる。
千堂 那由多:「……ッ…咲綾ちゃん……!」
朝倉 輝晃:「御門……!」
御門咲綾:「―――ぁ、ああぁぁあぁあああ?!」
御門咲綾:肌が、肺が焼ける。そのたびに意識が飛び、再生能力で意識を取り戻し、また焼き切れる
御門咲綾:「あつ、あ、や、いた、あ あぐぁ、い、あ あ  あ」
御門咲綾:つらい、くるしい、こきゅう、が、できなく、やけ
御門咲綾:呼吸した内側から、肌に突き刺さる外側から、身体が焼き尽くされても
御門咲綾:肉体は、即座に再生を始める。それがオーヴァードである限り、だが
御門咲綾:未熟な精神には、その衝撃は。"死なずに焼かれる苦しみ"は、とても耐えられるものではない
御門咲綾:炎が過ぎ去った後
御門咲綾:その場には、溶け落ちた小さな町と街倒れ伏す少女が一人、残されている
ノラ:「……フーッ……フーッ…」
ノラ:自らの頭より高いものは何もない、そんな景色を見て
ノラ:「ノラの……勝ちだ……」
ノラ:「もう…どこかに行け、お前の顔なんて…」少しだけ奥歯を噛む
ノラ:「見たくない」
御門咲綾:意識を失いながら、半分だけ空いた虚ろな瞳に
御門咲綾:……その彼女の表情が、確かに映り込んだ
御門咲綾
御門咲綾:立ち上がる、ゆっくり、炭化して崩れる脚を再生させながら
ノラ:「────やめろ」
御門咲綾:意識は殆どないまま、触れれば倒れそうな足取りで
ノラ:「────来るな」
ノラ:ザ と、無意識に後ずさる
御門咲綾:目は見えない、意識も無い状態で、彼女のレネゲイドだけが―――黒猫の形の靄のような影が、先導するように
ノラ:「……~~~~~~!」
御門咲綾:一歩、一歩、進んでいく
ノラ:「なんで…なんで分からない!!」
ノラ:「おまえは負けた!ノラは勝った!おまえが弱くて!ノラが強い!だからもう帰れと言っている!!」
ノラ:「なんのためにこっちに来るんだ!!!」
御門咲綾:「いや、だよ。だって……」朦朧とした、少しだけはっきりしてきた意識で、確かに答えて
御門咲綾:―――そうして、怯える少女の目の前までたどり着いて
御門咲綾:膝を落とし、視線を下げ
御門咲綾:「……ノラちゃん、悲しそうな目 してたから」
御門咲綾:その身体に、そっと抱き着いた
ノラ:「────!」細い腕、小さな手で、君から離れようと、弱弱しくその身体に手を添える
御門咲綾:……起源種は肉体の強化そのものはない、オーヴァードでなくても容易に引きはがせる、その程度の力
ノラ:「してない……そんなのっ…してない…してない!!」
ノラ:「ノラは強いんだ!居場所だって自分で作れるんだ!言う事を聞いて、言う事を守って!それでいいんだ!」
ノラ:「ノラは強い!ノラは!ノラは……ッ…」
ノラ:「強い……のに…ッ」
御門咲綾:「……うん、強いね。ノラちゃん、は」
ノラ:「…どうして……おまえから離れられないんだ……!」
御門咲綾:「……でも、ね」
御門咲綾:「強くても、誰かといっしょにいていいんだよ」
御門咲綾:「そうすれば、ひとりの時より、もっと強くなれるから」
ノラ:───低く唸る声
ノラ:次いで
ノラ:「……何でだ。」
ノラ:「おまえたちと居ると…ノラはっ…なんだかおかしい」
ノラ:引き攣るような声が混じる
ノラ:「おまえなんか、すぐに殺せるはずなのに……」
ノラ:上着のポケットに手を入れて
ノラ:「どろどろに溶けた飴なんて…すぐに捨てられるはずなのにっ……」
ノラ:「なんで…それが出来ない…なんでっ…なんでッ……!」
御門咲綾:「……私も、ノラちゃんとお話してた時、ね。」
ノラ:「ノラは……おかしくなってしまったのか……?」
御門咲綾:「最初に会った時と、夜にまた会った時と」
御門咲綾:「……あの時は、少しだけ悪いことしちゃって、ごめんね、でも」
御門咲綾:「……きっと、たくさんお話すれば、もっと仲良くなれそうな気がして」
御門咲綾:「……ノラちゃんも、同じ気持ちだったなら、嬉しいな」
ノラ:「………………」
ノラ:”食べていいかは”
ノラ:「~~~~~」
ノラ:「……いいっ…のかな…ノラが勝手に決めて」
御門咲綾:「……うん、私もね。ノラちゃんがこないでって言ったのに、きちゃったもん」
御門咲綾:「……少しくらい、わがままになっても、いいんだよ?」
ノラ:…………押し返そうとしていた手を、背中に回して
ノラ:小さな手で、君の衣服を ぎゅ と掴む
ノラ:「…………………ぅん」
ノラ:鼻を啜って、蚊の鳴くような声を漏らすと
ノラ:──ガクン と気を失って、そのまま君の身体にもたれ掛かる
御門咲綾:「……少しだけ、おやすみなさい」残った力で、支えながら
御門咲綾:ノラ ●慈愛/不安
───
GM:【ミドル戦闘 正木真希】

GM:ミドル戦闘を開始します
GM:マップはこちら

▼エンゲージ
(”灯焔”[6])
   10m
(正木[6])
[]内は行動値


GM:本戦闘ではNPCによる支援はありません

GM:ラウンド1
GM:セットアップ
正木真希:<苛烈なる火> コンボ:燃翔 ラウンド中攻撃力+15 HP5点失
”灯焔”:《苛烈なる火》HPを5点消費し、ラウンド間攻撃力を+18。
正木真希:正木真希の侵蝕率を3増加 (66 → 69)
正木真希:正木真希のHPを5減少 (30 → 25)

GM:イニシアチブ
GM:PC優先で正木さんの手番
正木真希:マイナーアクション、5m後退

▼エンゲージ
(”灯焔”[6])
   15m
(正木[6])
[]内は行動値


正木真希:メジャーアクション:<コンセントレイト:サラマンダー>+<炎の刃>+<結合粉砕> コンボ:昇火炎弾
正木真希:銃(ボルトアクションライフル相当)で射撃攻撃。
GM:判定どうぞ!
正木真希:正木真希の侵蝕率を8増加 (69 → 77)
正木真希:8dx7+2-0
DoubleCross : (8DX7+2) → 10[2,2,3,3,5,9,10,10]+10[4,9,9]+6[1,6]+2 → 28

”灯焔”:ドッジ!
”灯焔”:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 10[2,3,3,5,9,9,10]+2[2]+1 → 13

GM:ダメージ来いやぁ!
正木真希:けっこう怖いなぁ!
正木真希:3d10+15+2+8
DoubleCross : (3D10+15+2+8) → 22[6,8,8]+15+2+8 → 47

正木真希:装甲無視
”灯焔”:けっこう削れる!

GM:イニシアチブ
GM:灯焔の手番
”灯焔”:マイナーで《終末の炎》HPを25点消費し、メインプロセス間攻撃力を+25
正木真希:うん!?
”灯焔”:メジャーで《C:サラマンダー》《炎の刃》《結合粉砕》HPを3点消費し、スラッグショットガンで射撃攻撃。
GM:↑ミス
”灯焔”:メジャーで《C:サラマンダー》《炎の刃》《結合粉砕》スラッグショットガンで射撃攻撃。
正木真希:うわぁ! 白兵戦型が射撃だと!?
”灯焔”:11dx7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,2,2,3,6,6,6,9,9,10,10]+6[3,3,3,6]+2 → 18

正木真希:回避!
正木真希:5dx+1>=18
DoubleCross : (5DX10+1>=18) → 10[2,7,7,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

正木真希:!?
”灯焔”:マジかよ
”灯焔”:ではこちらの攻撃はミスとなります

GM:クリンナップ
GM:飛ばして

GM:ラウンド2
GM:セットアップ
”灯焔”:《苛烈なる火》HPを5点消費し、ラウンド間攻撃力を+18。
正木真希:同じく
正木真希:<苛烈なる火> コンボ:燃翔 ラウンド中攻撃力+15 HP5点失
正木真希:正木真希のHPを5減少 (25 → 20)
正木真希:正木真希の侵蝕率を3増加 (77 → 80)

GM:イニシアチブ
GM:PC優先で正木さんの手番
正木真希:マイナー、ボルトアクションライフルの効果使用して達成値に+5
正木真希:メジャーアクション:<コンセントレイト:サラマンダー>+<炎の刃>+<結合粉砕> コンボ:昇火炎弾
正木真希:銃(ボルトアクションライフル相当)で目の前の少女に射撃攻撃。
正木真希:正木真希の侵蝕率を8増加 (80 → 88)
GM:判定どうぞ
正木真希:9dx7+2+5
DoubleCross : (9DX7+7) → 10[2,3,3,4,5,9,9,9,10]+10[3,3,7,9]+6[1,6]+7 → 33

”灯焔”:ドッジ!
”灯焔”:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 10[3,4,6,6,6,9,10]+4[4]+1 → 15

正木真希:4d10+15+2+8
DoubleCross : (4D10+15+2+8) → 29[10,8,2,9]+15+2+8 → 54

GM:かなり…痛い!

GM:イニシアチブ
GM:灯焔の手番
”灯焔”:マイナーで《終末の炎》HPを25点消費し、メインプロセス間攻撃力を+25
”灯焔”:メジャーで《C:サラマンダー》《炎の刃》《結合粉砕》《セレリティ》スラッグショットガンで射撃攻撃。また、メジャーアクションを2回行います
正木真希:げぇ2回行動!?
”灯焔”:1回目
”灯焔”:11dx7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,1,3,6,6,6,8,8,8,8,9]+10[4,5,7,10,10]+5[3,4,5]+2 → 27

正木真希:一応回避
正木真希:6dx+1>=27
DoubleCross : (6DX10+1>=27) → 9[1,2,3,7,8,9]+1 → 10 → 失敗

”灯焔”:ダメージ!
”灯焔”:3d10+48
DoubleCross : (3D10+48) → 15[6,7,2]+48 → 63

正木真希:なんてダメージだ! リザレクト!
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (88 → 92)
”灯焔”:2回目
”灯焔”:11dx7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,1,1,2,3,3,4,4,5,7,10]+10[8,10]+10[8,10]+5[2,5]+2 → 37

正木真希:6dx+1>=37
DoubleCross : (6DX10+1>=37) → 9[1,2,4,4,6,9]+1 → 10 → 失敗

正木真希:失敗!
”灯焔”:ダメージ!
”灯焔”:4d10+48
DoubleCross : (4D10+48) → 28[8,6,9,5]+48 → 76

正木真希:倒れてリザレクト!
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (92 → 100)
”灯焔”:セレリティの効果でHPを失います

GM:クリンナップ
GM:飛ばして

GM:ラウンド3
GM:セットアップ
正木真希:<苛烈なる火> コンボ:燃翔 ラウンド中攻撃力+18 HP5点失
正木真希:正木真希の侵蝕率を3増加 (100 → 103)
正木真希:正木真希のHPを5減少 (8 → 3)
”灯焔”:《苛烈なる火》《先陣の火》HPを5点消費し、ラウンド間攻撃力を+18。行動値を+10
正木真希:行動値増加!?

▼エンゲージ
(”灯焔”[16])
   15m
(正木[6])
[]内は行動値



GM:イニシアチブ
GM:灯焔の手番
”灯焔”:マイナーで戦闘移動。正木さんにエンゲージ
正木真希:行動値増加!?

▼エンゲージ
(正木[6]、”灯焔”[16])
[]内は行動値



”灯焔”:メジャーで《C:サラマンダー》《炎の刃》《結合粉砕》素手で白兵攻撃します
”灯焔”:11dx7+2
DoubleCross : (11DX7+2) → 10[1,1,2,3,3,5,6,7,8,8,10]+10[1,4,4,8]+2[2]+2 → 24

正木真希:7dx+1>=24
DoubleCross : (7DX10+1>=24) → 10[1,5,8,9,9,10,10]+8[1,8]+1 → 19 → 失敗

”灯焔”:ダメージ!
”灯焔”:3d10+13
DoubleCross : (3D10+13) → 19[9,5,5]+13 → 32

正木真希:倒れますが、奈良岡侑也さんのロイスをタイタスにしてHP10で復帰。
GM:肉体+10なので14ですね
正木真希:いけない私ったら、HP14です!

GM:イニシアチブb
GM:正木さんの手番
正木真希:マイナーでボルトアクションライフルをしまいます
正木真希:メジャーアクション:<コンセントレイト:サラマンダー>+<炎の刃>+<結合粉砕> コンボ:昇火炎拳
正木真希:素手で白兵攻撃します。
正木真希:正木真希の侵蝕率を8増加 (103 → 111)
正木真希:13dx7+2
DoubleCross : (13DX7+2) → 10[1,2,3,4,5,7,8,8,8,9,9,10,10]+10[1,3,6,6,8,9,9,10]+10[7,7,9,9]+10[3,3,4,9]+10[10]+5[5]+2 → 57

”灯焔”:ドッジ
”灯焔”:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 7[1,1,2,2,3,4,7]+1 → 8

正木真希:6d10+18+4-5
DoubleCross : (6D10+18+4-5) → 27[7,5,5,2,6,2]+18+4-5 → 44

”灯焔”:倒れます!復活も無し!
GM:ミドル戦闘終了です
GM:演出に入ります
───
正木真希:「____」だいぶ思考がクリアになってきた、目の前の相手はおそらく……自分の理想と過去が混ざり合った存在
正木真希:(燃やしておいて火傷が残らない事、気になってたものね……)ならば、と
正木真希:ここは思考でいくらでも塗り替わる世界、ジャケットの裏に銃の感触を感じ取り
正木真希:バックステップしながら拳銃を引き抜きコッキング、素早く狙いを定め
正木真希:「覚醒前、銃なんか触った事なかったよね……ゲームだってへたっぴだったし!」炎を纏った弾丸を連射、UGNでの訓練で憶えた射撃だ
正木真希:天賦の才によるものではなくとも、自動拳銃は狙って撃てば大体当たる。
”灯焔”:───着弾。血の代わりに、その傷口から炎が溢れて
正木真希:「……どうだ!」
”灯焔”:君の炎諸共燃焼させるように、その身を焦がす
”灯焔”:「───らしくないんじゃない?」
”灯焔”:「そんなに私から離れたい?」
正木真希:「今を絶対に切り抜けたいの、どんな手を使ってでも」
正木真希:「私を待ってくれてる人がいる、だから……ね」前進あるのみと言っても、猪でもそう言う遺産の呪いでもない
正木真希:あくまで自分で真っ直ぐ最短経路というだけだ……ポリシーなのだから、それで良いはずだ。
”灯焔”:「………あっそ」鏡写しのように、君と同じく銃を構えて
正木真希:「……!?」
”灯焔”:「別にいいわよ。あんたがそう望むのなら」
正木真希:「なんで、あなた……銃」
”灯焔”:「意外?」
”灯焔”:「”触った事もない”し、”ゲームだって下手”だもんね」
”灯焔”:「──だから」
”灯焔”:「あんたみたいに、上手く当てられるか分からないわ」
”灯焔”:燃焼 燃焼 燃焼 燃焼 燃焼 燃焼
”灯焔”:それは、まるで暴発でもしたかのように
正木真希:(ただの過去の作った幻想じゃ……ない!?)
”灯焔”:自身の腕ごと、銃そのものを吹き飛ばすような衝撃と共に放たれた炎の弾丸は、さながら散弾のように君の方へと飛来する
正木真希:彼女が構えてぐらつく一瞬、紙一重で前方に倒れ込むように回避。
正木真希:掠めたジャケットに溶岩に穿たれたような穴が開く。
”灯焔”:───吹き飛んだ腕を拾い上げると、断面を合わせ、燃やし、繋ぎ合わせる
”灯焔”:君の衣服に開いた穴を見て
”灯焔”:「……次は、当たるかな」
正木真希:「やってみないと、分からないんじゃないかしら」精一杯強がるが、次は回避できる気がしない。
”灯焔”:鉄くずとなった銃を捨て、新たな銃を取り出し
”灯焔”:「────」減らず口を叩く君を、冷めた目で見て
正木真希:「____わかってる、全部お見通しなんでしょ」
”灯焔”:「……随分と大切なものが出来たみたいで」
”灯焔”:「嬉しいな、私も」嘲笑混じりに、そう漏らす
正木真希:「うん、いっぱい出来たよ」少しだけ笑って
”灯焔”:───その顔に、眉を顰める
正木真希:「変な人も良い人も、傷つけた人も傷つけられた人も」銃をリロードしたいなと思って、ポケットに手を入れるとマガジンがあった。
正木真希:「……あなたにとっては、楽しくない話?」
”灯焔”:「……あんたは」
”灯焔”:「”もう燃やさない”って言いきれるの?」
”灯焔”:「半端に繋がりを作って、増やして、深めて、でもそれは」
”灯焔”:「ただの導火線にしかならない事、あんたが一番よく分かってるんじゃないの?」
正木真希:「……分かってなかったら、こんな生き方選ばないもんね」
正木真希:「でも、今はね……たぶんだけど」自信を持っては言えない、人の気持ちが変わりやすい事は知っている
正木真希:「止めてくれる人たちが、いる気がするんだ」
正木真希:「あの時と違って、全てを燃やし尽くす前に……手を差し伸べてくれる人たちが」
正木真希:「信じたいの、私が言うのは変かしら?」
正木真希:オーヴァードになったって、恋したり好き勝手に生きている人たちがいた……むしろ、皆浮世より好き勝手していた。
正木真希:だから信じてみたい、なんて都合の良い幻想を持ってみたくなった。
GM:───わずかに白んだ暗闇が、ほんの少しだけ色づく
”灯焔”:「───変じゃないよ。」
正木真希:「変じゃないかー……」彼女に、そう言ってもらいたかった気がする
”灯焔”:「変じゃないから、私はあんたを否定する」
”灯焔”:「知ってる?涙と心が乾いたら───」
”灯焔”:その身が、業火に包まれる
”灯焔”:「───私って、本当によく燃えるの」
正木真希:「……そっか、あなたの力が私より強いのは……」
正木真希:銃をリロード、少女に向ける。
正木真希:「……だったなおさら、否定されないようにしないとだ!」銃を習った時、撃ったら移動と教わった記憶があるが
正木真希:それを丁寧に折りたたんで横に置き、その場で膝立ちで構える。
正木真希:「____真正面から、向き合ってやる」
正木真希:フルオートで炎の弾丸を連射
正木真希:彼女のものよりいくらか出力の劣る弾丸
正木真希:しかし狙いをつけたそれは、少女の肉体に直撃すると炸裂し燃え上がる。
”灯焔”:「………っ…!」
”灯焔”:自らの、身を焦がす炎の内側に混ざり込んだその異物は
”灯焔”:灯焔の燃焼を、加速度的に進行させる
”灯焔”:「真正面から向き合って───」
”灯焔”:「あんたに……勝ち目なんかあると思ってるの!?」
”灯焔”:爆発音と共に、再び散弾が君に襲い掛かり
”灯焔”:───それが何度も、何度も
”灯焔”:半ば炭化した腕で、身体を吹き飛ばす事も厭わず、トリガーを引く
正木真希:「____!」声を上げる暇もなく、散弾の雨に飲まれ
正木真希:ふれた先から肉体が燃え上がり、焼き尽くされる。
正木真希:___だが。
正木真希:「わからないけど……そうしたいの!」体を燃え上がらせ
”灯焔”:だらりと垂れ下がった手から、鉄くずが滑り落ちる
正木真希:撃ち込まれた散弾と炎を燃焼の糧とする、二つの炎が混ざり合い一つとなる。
正木真希:「くっ……! ぐっっあっっ!!」もちろん同じことができるわけではない
正木真希:血と涙は沸騰し身体を溶かし、炎から伝わってくる感情は自分より遥かに真っ直ぐで荒涼としている。
正木真希:目の前の彼女と、自身との境界が分からなくなりかけ……
正木真希:___そこに、"誰か"の手の触れた感触が割って入り、自分を取り戻す。
正木真希:「ふ……ははっ……」
正木真希:誰にも見せたことのない、おそらく見せることもない、不器用な笑みを浮かべて
正木真希:「ねぇ今思うと……日常ってさ」
正木真希:「___そんなに、楽しいわけじゃなかったよね」
正木真希:「家でだってなんか恥ずかしくて全然話してなかったし、お父さんの事ウザいだのクサいだの散々言ってた気がするし」
正木真希:「学校だってまぁ、皆馬鹿なことしてるな~ってクールぶって、上辺だけ適当に取り繕って仲良くしながらそれだけ」
正木真希:「みんな仲良しってほどじゃなかった、多分来年クラスが変わったら私の事なんか忘れちゃうようなうっすい関係……」煤混じりの息を吐いて、さっきより少しだけ色味が増した世界と、少女を見る。
”灯焔”:「───」何か言葉を探すように、口を開いて
正木真希:「私も私で、誰に対しても同じ対応できるから敬語で、ずっとヘッドフォンしてさ……あのお気に入りの赤いやつ、溶けてなくなっちゃったけど……」同世代の友人に語るように、もうない日常を語る。
”灯焔”:「………それを」
正木真希:「あんな日常をさ……」
”灯焔”:ザ と一歩踏み出す
正木真希:踏み出した少女に、手を向ける
正木真希:受け入れるように
正木真希:「燃やしちゃったのは、私なんだよね」
”灯焔”:「………その言葉を…」
”灯焔”:更に、一歩
”灯焔”:「全部燃やして、今も平和ボケした顔で生きてるようなあんたが、自分で言うな!!!」
”灯焔”:───炭化した腕で、君に殴りかかる
正木真希:「っ……言っても良いって、教えてくれた人たちがいたんだ!」来るのは分かっていた、間違いなく彼女が自分なら殴り掛かっていた。
”灯焔”:「悲観するなら、どうしてあの時一緒に消し炭にならなかった!」
”灯焔”:「どうして、全部私に委ねなかった!」
正木真希:「わかんない……よっ!」殴られるまま、少女の髪を掴む
正木真希:「全部手遅れになるまで、よく燃やし尽くしたよね……私も! あなたも!!」その勢いのまま、頭突きを見舞う
”灯焔”:「……ッ…!」額が割れ、顔をしかめる
正木真希:「なのになぜか、消し炭にならなかった!」
正木真希:「なんでだろうね!」
正木真希:「ずっとわからなかった!!」
”灯焔”:「~~~!」腹に前蹴りを入れる
”灯焔”:「”楽しくない日常”なら!!」
”灯焔”:「さっさと手を離して、捨てればよかったのに!」
”灯焔”:「あんたはいつまでもいつまでも、そうやってしがみついて……!」
正木真希:「最初はそう思った! だからUGNなんて得体のしれない秘密結社に入った!!」蹴りを入れられ悶絶するが、腰にタックルして共々倒れる
正木真希:「自殺する勇気だってなかったから、誰かに殺してもらおうって思った! けど、それでも捨てられないものがあったんだよ!」
”灯焔”:今度はこちらが髪を掴んで、覆いかぶさる彼女を引きずり倒す
正木真希:「人と向き合ううちに、ようやく気が付けた……っ!?」
”灯焔”:──炭化した腕が、指先から崩れる
正木真希:「……!」その手を、取って
正木真希:抑えつけ
正木真希:もう片方の手で、少女にビンタを見舞う。
”灯焔”:「ッ………」君を睨みつけて「…そうやって捨てられなかったゴミが燃えて、何があったのか……!」
正木真希:「こんな風に、してくれる人がいた」同じく燃え尽き炭化した手で、崩れ行く彼女の腕を握り締めて
正木真希:「燃やしたのに、許してくれる子と出会えた」
正木真希:「本音で語らえる友達が、沢山できた」
正木真希:「あんな日常が、大切なものだったって気が付けた」
正木真希:「それに……」
正木真希:「……」
正木真希:「……あなたと出会えた」
”灯焔”:───睨み付けたまま、視線は外さない
正木真希:___目を見つめ、視線を合わせる。
”灯焔”:「……あんたは…分かってない」
”灯焔”:「全部燃えて、なにもかも無くなって」
”灯焔”:「───私がどれだけ怖かったのか、あんたは何も分かってない」
”灯焔”:「……私はもう」
”灯焔”:───ポス
”灯焔”:手首より先の無くなった、真っ黒な腕で、君の身体を殴って
”灯焔”:「怖い思いをするのは…嫌なんだよ」
”灯焔”:その腕が、ボロボロと崩れ落ちる
正木真希:「___!」少女の身体を抱きしめる
”灯焔”:「───分かってよ」
正木真希:自分と同じ柔らかな感触を、少しだけ感じる
正木真希:「……分かってる」
正木真希:「その怖さは、たぶん消えちゃいけないから……」
正木真希:「でも、飲まれても行けないって……分かるでしょう?」
”灯焔”:「…………」その柔らかな肌が、少しずつ崩れていく
”灯焔”:「……次は、きっともっと辛いよ」
正木真希:「……うん。」
正木真希:「ありがとう。」
正木真希:彼女の強さが、その証明だろう。
”灯焔”:「────言わないでよ、礼なんか。」
”灯焔”:「どうして、あんたは」
”灯焔”:その身体が完全に崩れると同時、君の意識は、現実へと引き戻される
正木真希:「___」
正木真希:はじめて、少女の方へと
正木真希:一歩を、踏み出す
”灯焔”:「───そんな奴なんだろう」
正木真希:「……あなたが、いてくれたから」
正木真希:「おかえり”灯焔”」そう言って、正木真希は目を閉じた。


GM:───閉じた目を、開く。
GM:君が居るのは、狩ヶ谷窪地の地下に広がる”ゼロ”の根城、その最下層
正木真希:「っ……戻って、これた?」
葛西 拳士郎:『───真希ちゃん!』
正木真希:「葛西さん! よかった……!」
正木真希:通信機の感触を確かめ、傍に転がっているウェポンケースを見て状況を確認
葛西 拳士郎:『ああ…それはこちらの台詞だ。君の中で何があったのかまでは把握できてないけど…』
葛西 拳士郎:『とにかく…無事でよかった』
正木真希:「あ、よかった把握できてないんですね」
正木真希:「知られてたら私……もう一回自分に火をつけちゃうところでした」と、冗談めかして
正木真希:「ありがとうございます、心配かけて申し訳ないです」
葛西 拳士郎:『……洒落にならないから…止めてくれ』
葛西 拳士郎:『うん。それで、”ゼロ”は────』
正木真希:「はーい、ごめんなさい。」
正木真希:「えっと、見た感じは……」ウェポンケースを背負いなおし、周囲を探る
”ゼロ”:「────ああ、なんだ。起きたのか」
正木真希:「____!?」思った以上にすぐ近くにいたため、慌てて飛びのく
正木真希:「時間稼ぎして、逃げてないの……!?」同じ手は食うまいと周囲を警戒
”ゼロ”:「……ふむ……これはコードに穴があったと見るべきか…?」
正木真希:「コード?」
正木真希:「私に撃ち込んだあれのこと?」
”ゼロ”:ぶつぶつと呟きながら、君など見えていないかのようにひたひたと歩いて
正木真希:(……迂闊に攻撃を仕掛けると、さっきのアレが来る……)様子を窺いながら、一定の距離を保つ
”ゼロ”:「───ん…?ああ、コード・バレットと言って、弾丸を打ち込んだ対象の思考領域に侵入し、精神を操作するというものだが…」
”ゼロ”:「どういう訳か、お前には効かなかった。いや、効くには効いたが打ち消された、と言った方が正しいのか…」
正木真希:「凄いでしょ、これでも結構メンタル強い方なんだよね」
正木真希:周囲を警戒しながら。
GM:──周囲にあるのは、賽の目状に模様が刻まれた白い壁
GM:あとは、フロアの中心に備え付けられたソファと、天井に這う無数のパイプのみの、殺風景だ
”ゼロ”:「────」先ほど、弾丸を撃ち込んだ後の状況を思い出すように
”ゼロ”:「お前、一人じゃないな」
正木真希:「当たり前じゃないですかー」
正木真希:「そんなあなたは、一人?」
正木真希:よし、ようやくいつもの調子が戻ってきた気がする、と内心安堵する。
”ゼロ”:その言葉には答えず
”ゼロ”:「居るんだろう、私の同類が」
正木真希:「わかるの?」
”ゼロ”:「私と同質の反応を感じた。人ならざる者の、だ」
葛西 拳士郎:『………』
葛西 拳士郎:『……ゼロ、なんだな。本当に』
正木真希:「支部長、話します?」
葛西 拳士郎:『………いや』
葛西 拳士郎:『話すのなら、この後…”直接”、話をする』
葛西 拳士郎:『その代わり、一つ伝えてくれるかな』
正木真希:「___はい」
葛西 拳士郎:『───これから君の目の前に立つのが』
葛西 拳士郎:『僕の、”1+1”の答えだ。 と』
正木真希:ゼロの方に向き直り
正木真希:「かつてあなたと同じであった、あなたの同類だった人から……伝言」
正木真希:「これから君の目の前に立つのが、僕の1+1の答えだ。 だって」
正木真希:「私じゃないよ?」
正木真希:「ほら、聞こえてくるでしょ、もうすぐ来るの」
正木真希:「___私たちの、答えが」
───
GM:シーン終了 ロイスと購入処理が可能です
朝倉 輝晃:ロイスは変更なし
正木真希:灯焔にロイスって取って良いですか?
GM:いいですよ!
御門咲綾:ロイスは(修正で取ったので)なし、購入は~……
朝倉 輝晃:あ、応急手当キット持ってるんですけど
朝倉 輝晃:他のみんなに融通してもよろしいでしょうか
牛ノ戸舞莉:ロイスはいいかな
朝倉 輝晃:俺はどうせかばったら死ぬ!
御門咲綾:比較的高級品で欲しいものとかあったりします?
正木真希:私も回復した分ガンガン燃やすっちゃそうなんですよね
牛ノ戸舞莉:応急屋さん、応急くださいな
朝倉 輝晃:はいどうぞ 2つあるよ
伏見カイト:ロイスは変更なし。応急2つはお渡しします
牛ノ戸舞莉:あら鮮度がいい応急ね ありがとうございます!
牛ノ戸舞莉:とりあえず一つ食べよう
牛ノ戸舞莉:9+2d10
DoubleCross : (9+2D10) → 9+16[8,8] → 25

朝倉 輝晃:余ったらHPコストある人から食べてもろて
牛ノ戸舞莉:良い応急だこれは
正木真希:灯焔 ☑共感/恐怖
牛ノ戸舞莉:自分はこれで大丈夫です! 他に食べる人いれば
朝倉 輝晃:ブルーゲイルは私と牛ノ戸さんぐらいかな 使えるの
御門咲綾:財産5と妖精があるから何でも買える気がしてくる
朝倉 輝晃:私も結構調達は得意
牛ノ戸舞莉:そうですねえ あんまブルゲは意味がない
朝倉 輝晃:まあ妖精は取っておいてもよいかも
正木真希:同じく!
朝倉 輝晃:強化素材は牛ノ戸さんが使っただけでしたっけ
牛ノ戸舞莉:強化素材ってもらったっけ……貰った気がする
朝倉 輝晃:私が買って贈りました
伏見カイト:そうですね、こっちは装甲無視あるので姐さんにってなった
朝倉 輝晃:カイト君用の強化素材でも狙おうかな
朝倉 輝晃:3DX+6+0@10>=15 調達
DoubleCross : (3DX10+6>=15) → 10[1,1,10]+5[5]+6 → 21 → 成功

牛ノ戸舞莉:貰ってた
朝倉 輝晃:余裕の成功 カイト君どうぞ!
御門咲綾:すご
伏見カイト:うおうお頂きます
朝倉 輝晃:地味に最初2つが1でひやりとする
朝倉 輝晃:私は以上!
御門咲綾:そうだなー……
御門咲綾:他に買うもの無さそうならワンチャン耐えられる狙って簡易手術キットでも買うか……
牛ノ戸舞莉:クリシは買ったんでしたっけ 御門さん
御門咲綾:クリシか回復かなんですけど、多分回復したほうが賢そう
牛ノ戸舞莉:そう言う事なら朝倉くんからもらった応急が一つ残っているので
朝倉 輝晃:カイト君も応急手当キット2つ持ってましたよね
朝倉 輝晃:多分全体であと3つある
御門咲綾:まだけっこうあった
牛ノ戸舞莉:リアクティブコートとか生存には良さそう
牛ノ戸舞莉:自分はアームドスーツかな
正木真希:じゃあ私がクリシチャレンジ
朝倉 輝晃:コート系は便利そうですね
正木真希:5dx+3>=25
DoubleCross : (5DX10+3>=25) → 10[1,2,4,7,10]+4[4]+3 → 17 → 失敗

牛ノ戸舞莉:能力訓練:社会と器物使いで一体化
正木真希:先輩バディムもらえます? 財産点5点でゲット行きます
牛ノ戸舞莉:7dx+2>=15
DoubleCross : (7DX10+2>=15) → 10[1,1,6,6,8,9,10]+3[3]+2 → 15 → 成功

牛ノ戸舞莉:ぴったり! 着ておきます
御門咲綾:みんなめっちゃ買えてる
朝倉 輝晃:はいよ!<バディムーブ> コンボ:日輪の恩寵 達成値を+3!
御門咲綾:じゃあクリシ狙っちゃいます!
御門咲綾:と思ったら目の前で勝ってた
正木真希:正木真希の財産を5減少 (10 → 5)
正木真希:そういうわけで御門ちゃんにプレゼント、彼だと思って大切に守ってもらってね!
正木真希:(どうなんだこの言い方は)
御門咲綾:ありがたや……!
朝倉 輝晃:逆にかばっちゃいそう 盾を
御門咲綾:うーん、あ、覚悟のさらし……
御門咲綾:ワンチャン狙ってみるか
伏見カイト:4dx>=8 応急
DoubleCross : (4DX10>=8) → 6[1,3,3,6] → 6 → 失敗

伏見カイト:財産2点入れて購入、これで全部で4個になるので
御門咲綾:5dx>=30
DoubleCross : (5DX10>=30) → 10[2,3,6,10,10]+10[7,10]+2[2] → 22 → 失敗

御門咲綾:バデム貰っていいですか……?
正木真希:はーい
牛ノ戸舞莉:す、すごい
正木真希:<バディムーブ> コンボ:応炎 達成値に+3
朝倉 輝晃:バデムと金で届いた!
朝倉 輝晃:御門ちゃんだいぶ装甲ガチガチになるね
御門咲綾:ありがとうございます!では財産5点使って覚悟のさらしを買います、重圧対策完了
朝倉 輝晃:あ、さらしか 重圧対策
正木真希:つよい
御門咲綾:で、応急一個貰っていいですかね……?
朝倉 輝晃:どうぞー
御門咲綾:感謝!使います
御門咲綾:2d10
DoubleCross : (2D10) → 14[9,5] → 14

伏見カイト:全員1個は使えるっすよ~
御門咲綾:最高
朝倉 輝晃:ほぼ全快か
御門咲綾:最大HP24なので23まで回復、ほぼMAX
朝倉 輝晃:あと残り2つかな?誰が使います?
正木真希:テル先輩一応もらっておいていいと思う
御門咲綾:さらし装備(同時装備可能)、ウェポンケースにクリシを入れて以上です、ありがとうございました!
朝倉 輝晃:カイト君は使う?いらないなら一つもらいます
伏見カイト:残り3つかな、今の自分の手番で購入したので。合計で5個になって2個使用された
朝倉 輝晃:あ、3つか!
朝倉 輝晃:じゃあみんな一個ずつ使っちゃう?
牛ノ戸舞莉:どうせ余るなら食べちゃおう 残り3しか上がらないけどもう一個貰います
朝倉 輝晃:あ、食べるならどうぞ
牛ノ戸舞莉:いただきます
牛ノ戸舞莉:2d10
DoubleCross : (2D10) → 8[2,6] → 8

伏見カイト:じゃあサクッとこっちでも1個使いますわ
牛ノ戸舞莉:HP28で全快!
伏見カイト:2d10 応急
DoubleCross : (2D10) → 19[9,10] → 19

朝倉 輝晃:良い応急だ
御門咲綾:すごい
朝倉 輝晃:じゃあ残り1個真希ちゃんどうぞ
朝倉 輝晃:可能性として苛烈なる火とセレリティ使った後HP1になるから
朝倉 輝晃:その後一回も攻撃受けなかたら次のラウンド苛烈なる火使えないし、一応回復シといたほうが安全
正木真希:たしかに!
正木真希:2d10
DoubleCross : (2D10) → 6[2,4] → 6

正木真希:やるきがないですね
正木真希:d6かな?
朝倉 輝晃:2ラウンド目の苛烈なる火は確保できてるから十分!
正木真希:HP20になりましたー!
朝倉 輝晃:私は以上です
正木真希:以上でー
伏見カイト:こっちも以上
牛ノ戸舞莉:以上です!
GM:はーい
御門咲綾:以上でっす!
GM:では次!
───

【目次へ戻る】

クライマックス

GM:【クライマックス】
GM:全員登場です
正木真希:正木真希の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (111 → 116)
御門咲綾:1d10+91
DoubleCross : (1D10+91) → 2[2]+91 → 93

牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (97 → 104)
伏見カイト:96+1d10 侵蝕
DoubleCross : (96+1D10) → 96+6[6] → 102

朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (93 → 99)
───


 狩ヶ谷窪地 最深部


”ゼロ”:───音のした方に、目をやる。
正木真希:同じ方を、少し笑って見る。
朝倉 輝晃:「悪ぃ、遅くなった!無事か!?」
御門咲綾:「じょ、状況は……」所々、焼け焦げた衣服を纏いながら
正木真希:「この通り……って大丈夫!?」
正木真希:少しだけ焦げた腕を上げて見せた後、二人の様子に驚く
正木真希:「激戦だったのね……」
御門咲綾:「……まだ、動けます。だから、大丈夫」
朝倉 輝晃:「ノラなら上で寝てるよ。こいつがちょっと無茶したけど、まあこのとおり」
朝倉 輝晃:「それで、あいつか?」
御門咲綾:「ゼロ、さん……?」
正木真希:「うん、ゼロ」
千堂 那由多:朝倉と御門の後に続くように現れると、そちらに目をやって
千堂 那由多:「……成程ね。似てると言えば似てるかも」
朝倉 輝晃:「和やかに話せる雰囲気じゃなさそうだな、残念ながら」
”ゼロ”:「…………ふむ」
”ゼロ”:「やはり、ノラは駄目だったか。」
”ゼロ”:白々しくそう言い放って
朝倉 輝晃:「やはり、ね。嫌な言いようだ、気に入らねえ」
御門咲綾:「な……駄目って、そんな軽々しく……!」
”ゼロ”:「元々エラーの多い存在ではあったが、ここ最近は輪をかけて問題が多かった。」
”ゼロ”:「お前達が原因か?」
”ゼロ”:自問と質問の狭間のようなトーンでそう漏らす
御門咲綾:「……はい、でも。エラーなんかじゃないです」
朝倉 輝晃:「成長と言ってもらいたいね」
御門咲綾:「あの子は、ノラちゃんは。……今は、一人の女の子で」
御門咲綾:「……それが、きっと当たり前なんです。問題なんかじゃない」
朝倉 輝晃:「親離れを喜んでくれねえかな、お父さん」
”ゼロ”:「──繋がりに飢えていたようだからな」
正木真希:(いい方に転んだのね、良かった……)二人の言葉にほっと息を吐き出す
”ゼロ”:「”親”と言っておけば、扱うのは容易いと判断したのだが」
”ゼロ”:「結果的に失敗だった。次に活かす事にしよう」
朝倉 輝晃:「次の機会を許すと思うか?」
御門咲綾:「……そんな、生きてるのに、まるで人形を扱うみたいに……」
”ゼロ”:「お前達が許す許さないの問題ではない」
”ゼロ”:「私が、やるかやらないかだ」
朝倉 輝晃:「こっちはそれじゃ済まねえんだよ。シミュレーションも人に迷惑かけなきゃ好きなだけやりゃいいがね」
正木真希:頷いて
朝倉 輝晃:「街を危険に晒すテメエを放っておくわけにはいかねえ。邪魔させてもらう」
正木真希:「そっちがやるかやらないか勝手に決めるなら、こっちも勝手に邪魔させてもらう……からね」
御門咲綾:「……はい。悲しむ人を、これ以上増やしたくないから」
”ゼロ”:「───」無機質な顔で君達を見つめ
GM:──再び、遠くから音が響く
牛ノ戸舞莉:「おらあ! カイト足持て!」怒声が近づいてくる。
GM:先程よりも、よっぽど騒がしい音が
牛ノ戸舞莉:「ツープラトンだツ―プラトン! コイツの背骨へし折ってやる!!」
伏見カイト:「了解っす!」元気良く怒声に応える。
牛ノ戸舞莉:尽さんの首を抱え込んだ状態で登場する。
佐藤 尽:「いい返事してんじゃねぇよ!!」
佐藤 尽:「知らねぇのかよ!地に足ついてねぇってすげぇ怖ぇの!」
牛ノ戸舞莉:「よしッ! 二人なら十倍だな! 覚悟しろ……」
佐藤 尽:「俺今ちょっと上手い事言わなかった?」
伏見カイト:「大丈夫っすよ、尽さんいつも浮いてます!」
朝倉 輝晃:「あー……」
牛ノ戸舞莉:そこで”ゼロ”とメンバーの姿を認める。
朝倉 輝晃:ボリボリと頭をかく。
朝倉 輝晃:「無事で……」
朝倉 輝晃:抱え込まれた尽から目を逸らす
朝倉 輝晃:「無事?でなにより……」
牛ノ戸舞莉:「命拾いしたな、尽。メインイベントの登場だ」尽さんを解放する。
伏見カイト:「これ、もう良い感じの台詞言うの終わってるっぽくないっすかね」尽さんの足を下ろす。
佐藤 尽:「……」降ろされて、スーツを叩く
正木真希:「ふふっ……」
御門咲綾:「良かった、皆さん大丈夫そうで……」
正木真希:「ね、よかった」
佐藤 尽:「分かんねぇけど…真面目な顔してた方が良さそうだぜ」
牛ノ戸舞莉:「や、そっちも……生きてるな。悪い、待たせた」
伏見カイト:「ま、無事だとは思ってたっすけどね」
朝倉 輝晃:「開始時間には間に合ってますよ、幸いね」
”ゼロ”:「───」君達を一瞥して
”ゼロ”:「そうか、土塊はいい設計思想だと思ったのだがな」
伏見カイト:「つちくれくんは、強かったっすよ」
”ゼロ”:「確かに、多対一における対処能力に問題があったか…」
”ゼロ”:「───成功か、失敗かの話だ。土塊は失敗だった。」
牛ノ戸舞莉:「そうだな。結論から言えばつちくれはしくじった」
牛ノ戸舞莉:「だが能力の問題じゃない。一人で私たちを相手取ることになった、行動選択の失敗だ」
牛ノ戸舞莉:「その選択は他でもない、アンタがさせたんだぜ、”ゼロ”」
”ゼロ”:「ふむ……確かに、多対一における対応能力に穴があった。その通りだ」
”ゼロ”:「次の個体は…もう少しアプローチを変えてみるか…自我を完全に消し去れればいいのだが、その方法は未だ判明していない…」
伏見カイト:「次の機会を許すと思うか…ってこれ誰か言ってそうっすね」
朝倉 輝晃:「先に着いてたからよ、悪いな」
牛ノ戸舞莉:「わっかんねえかなあ。アンタは永久に正解にはたどり着けないよ」
牛ノ戸舞莉:「同じミスをしてるからだ。ここにはこうして」辺りに目をやる。
牛ノ戸舞莉:「支部の戦闘員全員が五体満足で揃ってる。また失敗する選択肢を選んでるんだよ」
伏見カイト:「そんでもって…この状況を作ったのは他でもない、葛西支部長ってことっすよ」
牛ノ戸舞莉:「……まあそう、葛西サンの活躍があったことには同意する」
”ゼロ”:「───カサイ……?ああ、一年前にここに来た女の後釜か」
”ゼロ”:「ああ、そうか。お前の言葉、何処か聞き覚えがあると思ったが」
”ゼロ”:牛ノ戸を見て「あの白衣の女も、同じような事を言っていたな」
牛ノ戸舞莉:「……その女をどうした?」
”ゼロ”:「その内、何かに使えると考えて」
”ゼロ”:「試しに作ったコールドスリープ装置に押し込んで、その辺りの壁に埋め込んである」
正木真希:「……!」
牛ノ戸舞莉:「……はぁ、なんだよ、それは」
”ゼロ”:「その女が原因で、私は暫くの間肉体の回復に努めるしかなかった。お前達にとっては、結果的に成功だったと言えるだろうな」
”ゼロ”:「その、単身での特攻は」
葛西 拳士郎:『…………』
葛西 拳士郎:通信機の向こうから、長いため息を吐く音が聞こえる
葛西 拳士郎:『───みんな、ひとまず無事で何より』
葛西 拳士郎:『君達の任務内容は、何も変わっていない。目的はゼロの撃破…』
葛西 拳士郎:『……と、もう一つ』
葛西 拳士郎:『出雲支部長を連れ帰って』
葛西 拳士郎:『みんなで、灸を据えてやろう』
伏見カイト:「俺たちにしてみりゃ、勝たなきゃいけない理由が1つ増えただけっすからね」
牛ノ戸舞莉:「応とも。一年間も寝坊しやがって」
千堂 那由多:「でも丁度いいかもね、寝不足も治ったんじゃない?」
朝倉 輝晃:「俺らははじめましてからだがなあ」
御門咲綾:「挨拶、しないとですね」
正木真希:「うん、会いたいな……葛西支部長に影響を与えた人」
伏見カイト:「奢る人数が増えた尽さんはご愁傷様っすけどね。あ、出雲支部長のお子さんも入れたらもっとか」
牛ノ戸舞莉:「言えてる。そうだな、忙しくなるなあ!」
佐藤 尽:「────」ガシャ と弾丸を装填して
佐藤 尽:「出すぜ、いくらでも」
牛ノ戸舞莉:「本当のメーンイベントだ。前座は一瞬で終わらせねえとな」槌を振るう。
伏見カイト:「うっし、楽しみが増えた。やってやりますか!」バシバシと自分の頬を張る。
御門咲綾:「……はい、そして―――みんなで無事に、帰りましょう」朧げな足を、奮い立たせて
朝倉 輝晃:「ああ、張り切りすぎんなよ。本番前に燃え尽きんじゃねえぞ!」焔が灯る。
正木真希:「もしかして私に言ってる?」
正木真希:「なら、大丈夫……こんな良い人たちと一緒なんだもの、まだまだ……終われない!」両手を打ち合わせ、腕に炎を灯す。
正木真希:「ゼロ、これから……イチの答えを証明してあげる!」
”ゼロ”:……その単語に、僅かな反応を示して
”ゼロ”:「───私に、曖昧な数値は必要ない。求めるのは、1と0だけだ」
GM:”ゼロ”から発せられた電流が、フロア全体を奔り
”ゼロ”:「お前達が何を示そうとも」
GM:賽の目状の模様が入った壁が、蠢く
”ゼロ”:「私は変わらず、果てへと至る道を歩む」
GM:───空間全体に満ちたレネゲイドが、君達の衝動を掻き立てる
GM:衝動判定、難易度は9です
GM:また
”ゼロ”:『堕落の誘い』
”ゼロ”:衝動判定に失敗した場合、侵蝕を100に引き上げてください
朝倉 輝晃:成功すりゃ良いんだろ!やってやらあ!
正木真希:うわぁ! なんてことだー!?
朝倉 輝晃:君とっくに100超えてるでしょ
御門咲綾:ヒエ~
牛ノ戸舞莉:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 9[6,7,7,9,9] → 9 → 成功

朝倉 輝晃:8DX+2+0@10>=9 意思
DoubleCross : (8DX10+2>=9) → 10[1,2,3,4,7,9,9,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

正木真希:5dx>=9
DoubleCross : (5DX10>=9) → 10[1,7,7,10,10]+7[6,7] → 17 → 成功

御門咲綾:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 9[4,9] → 9 → 成功

朝倉 輝晃:なめんな!こちとらカバーも仕事だぜ!
伏見カイト:5dx>=9 衝動判定
DoubleCross : (5DX10>=9) → 9[2,3,4,8,9] → 9 → 成功

正木真希:間違えた
正木真希:正木真希の侵蝕率を2d10(→ 18)増加 (116 → 134)
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を2d10(→ 13)増加 (104 → 117)
御門咲綾:2d10+93
DoubleCross : (2D10+93) → 8[6,2]+93 → 101

伏見カイト:102+2d10 侵蝕
DoubleCross : (102+2D10) → 102+13[8,5] → 115

朝倉 輝晃:このまま侵食2d10で良いですか?
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を2d10(→ 7)増加 (99 → 106)
朝倉 輝晃:よし、こちらは落ち着いたほう……
───
GM:クライマックス戦闘を開始します
GM:マップはこちら

▼エンゲージ
("ゼロ"[18]、攻撃システム[0]、防衛システム[0]、妨害システム[0])
   10m
(正木[6]、朝倉[13]、御門[4]、伏見[2]、牛ノ戸[4])
[]内は行動値


NPCカード
・『葛西拳士郎』オートアクションで使用。PC全員を対象とし、任意のバッドステータスを一つ解除する。 ※戦闘中一度のみ使用可

・『千堂那由多』ダメージロール前に使用、そのダメージに+20。 ※戦闘中一度のみ使用可

・『佐藤尽』ダメージ計算後に使用。ダメージダイスを3個まで振り直し可。 ※ラウンド1回使用可


GM:戦闘勝利条件は”ゼロ”の撃破です
GM:「攻撃システム」「防衛システム」「妨害システム」の三体は、エネミーとしての行動は行いませんが、攻撃対象に選択する事が出来ます。
GM:各システムには既定のHPが設定されており、一体撃破する毎に、"ゼロ"の所持するエフェクトの内いくつかが使用不可となります。

GM:何か質問ありますか?
牛ノ戸舞莉:大丈夫だと思います!
朝倉 輝晃:私もオッケー
御門咲綾:大丈夫です~
正木真希:大丈夫です!
伏見カイト:オーケー!
GM:では、戦闘を開始します
───
GM:ラウンド1
GM:セットアップ
正木真希:<苛烈なる火> コンボ:燃翔 ラウンド中攻撃力+18 HP5点失
正木真希:正木真希の侵蝕率を3増加 (134 → 137)
正木真希:正木真希のHPを5減少 (20 → 15)
朝倉 輝晃:なし!
GM:エネミーは無し
牛ノ戸舞莉:なし
伏見カイト:≪ターゲットロック≫≪攻性変色≫対象はゼロ、侵蝕6上昇して暴走。
御門咲綾:【結実のシンデレラ】タブレットLv5、多重生成Lv4、活性の霧Lv6、アクセルLv6 5人まで攻撃力+18、行動値+12
御門咲綾:対象はPC5人
朝倉 輝晃:もらいます!
御門咲綾:ドッジダイスも-2!
牛ノ戸舞莉:いただきます~
御門咲綾:侵蝕は9上昇
伏見カイト:頂きます!

▼エンゲージ
("ゼロ"[18]、攻撃システム[0]、防衛システム[0]、妨害システム[0])
   10m
(正木[18]、朝倉[25]、御門[16]、伏見[14]、牛ノ戸[16])
[]内は行動値


GM:イニシアチブ
”ゼロ”:《加速する刻》
朝倉 輝晃:ギェーッどうぞ!
GM:”ゼロ”の手番
”ゼロ”:マイナーで《オリジン:サイバー》《ポルターガイスト》(混沌の宿命)。シーン間社会判定達成値を+12し、所持品の中からアンチマテリアルライフルを破壊、シーン間攻撃力に+20します
”ゼロ”:メジャーで『コード・バレットα』《C:オルクス》《ディストーション》《ブレインハック》《雷の残滓》《罪人の枷》《要の領域》《未知なる陣形》ヘヴィマシンガンで射撃攻撃。対象はPC全員。攻撃命中時に、憎悪、邪毒Lv5、攻撃達成値-10が付与されます
朝倉 輝晃:いやーっ!ヤバイ!誰か助けて!
牛ノ戸舞莉:範囲憎悪はヤバいって!
”ゼロ”:判定すんぞ~~?
伏見カイト:待てぃ!!
伏見カイト:《時の棺》を宣言!その判定を失敗にするぞ!侵蝕10上昇!
朝倉 輝晃:キャーッ!モンストルオ様ー!
御門咲綾:ヒューッ!
牛ノ戸舞莉:ヒューヒュー
”ゼロ”:何ぃ~~~!?
正木真希:やったー!
GM:では判定は自動的に失敗となります

GM:改めてイニシアチブ
GM:行動値25、朝倉君の手番
朝倉 輝晃:うっし!行きます!
朝倉 輝晃:マイナーアクションで戦闘移動、ゼロのエンゲージへ

▼エンゲージ
(朝倉[25]、"ゼロ"[18]、攻撃システム[0]、防衛システム[0]、妨害システム[0])
   10m
(正木[18]、御門[16]、伏見[14]、牛ノ戸[16])
[]内は行動値


朝倉 輝晃:メジャーアクション、<コンセントレイト:ウロボロス>+<原初の赤:災厄の炎>+<虚構のナイフ> コンボ:不滅の太陽
朝倉 輝晃:対象はゼロとシステム3体だ!対応は!
GM:判定前
”ゼロ”:オートで《ジャミング》判定ダイスを-5してください
朝倉 輝晃:ギィーッ
朝倉 輝晃:こっちも対応してオートアクション、ウェポンケースからアルティメイド服を装備します
朝倉 輝晃:他になければ命中判定!
牛ノ戸舞莉:はい! 《デビルストリング》で《ジャミング》を打ち消します!
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を6(→ 6)増加 (117 → 123)
朝倉 輝晃:助かる!
GM:おのれぇ~~!
朝倉 輝晃:命中行ってよかですか!
GM:どうぞ!
朝倉 輝晃:9DX+15+0@7 (侵食上昇10、侵蝕100~)
DoubleCross : (9DX7+15) → 10[2,2,2,3,4,5,5,6,10]+3[3]+15 → 28

朝倉 輝晃:腐りすぎぃ!
正木真希:<バディムーブ> コンボ:応炎 達成値に+3
朝倉 輝晃:ありがとう!31!
”ゼロ”:《レネゲイドイーター》でガード
御門咲綾:ダメージロール直前に差し込みます
御門咲綾:【星の落ちる日】 力の法則Lv4 そのダメージ+5Dします
御門咲綾:侵蝕114へ
朝倉 輝晃:ありがてえ!
朝倉 輝晃:千堂さんの効果もお借りします!ダメージ+20!
千堂 那由多:どうぞ!
朝倉 輝晃:諸々足してダイスが10個に固定値68! 何もなければこのまま判定!
GM:カモン!
朝倉 輝晃:4d10+1d10+5d10+68 (侵食100~)
DoubleCross : (4D10+1D10+5D10+68) → 19[9,3,4,3]+10[10]+31[10,5,9,6,1]+68 → 128

朝倉 輝晃:よっしゃ128点!装甲有効!
”ゼロ”:128-6d10
DoubleCross : (128-6D10) → 128-50[8,10,9,10,7,6] → 78

朝倉 輝晃:グラサイかお前は!?
GM:えー
GM:各システムにも128点ダメージが入り
朝倉 輝晃:落ちてくれないかな~
GM:妨害システムが倒れます
朝倉 輝晃:あっ倒れた!良し!
朝倉 輝晃:あっすいません
GM:押忍
朝倉 輝晃:尽さんの効果もお借りしてよろしいでしょうか……?
佐藤 尽:使いな!
朝倉 輝晃:ありがとう!ダメージの1の出目1つと3の出目2つ振り直し!
朝倉 輝晃:3d10+121
DoubleCross : (3D10+121) → 19[6,4,9]+121 → 140

朝倉 輝晃:結構跳ねた!140!
朝倉 輝晃:朝倉 輝晃の侵蝕率を10増加 (106 → 116)
GM:全員…大分削れる!
GM:そして、妨害システムが倒れた事で
GM:ゼロの所持エフェクトの内、《ジャミング》《目潰しの砂》《惑いの庭》《ハイデンシティ》が消去されます
朝倉 輝晃:だいぶおっかないものいっぱい持ってたのねえ君!だがもうなくなった!
朝倉 輝晃:こっちは以上だ!

GM:イニシアチブ
GM:行動値18、PC優先で御門さんの手番
GM:じゃない!
御門咲綾:あっこっち16なので何もなければ正木さんから、ですが……
朝倉 輝晃:牛ノ戸さん動きます?
GM:正木さんの手番
牛ノ戸舞莉:あ、そうですね
牛ノ戸舞莉:《時間凍結》! 手番いただきます
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を5(→ 5)増加 (123 → 128)
GM:どうぞ!
牛ノ戸舞莉:HPは8に
牛ノ戸舞莉:マイナー:『Picador』 《侵蝕する悪意》を起動。指定BSは憎悪で!
牛ノ戸舞莉:メジャー:『芻・十肩』 コンセ+スパークウェッジ+伸縮腕+怒涛の大蛇
牛ノ戸舞莉:混沌なる者の槍と一体化して、敵全員を対象にシーン攻撃!
牛ノ戸舞莉:振りま~す
GM:どうぞ!
牛ノ戸舞莉:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[1,1,2,3,4,4,4,5,5,6,7,10]+5[3,5] → 15

牛ノ戸舞莉:www
GM:どうした牛ノ戸!!
GM:そんなんで出雲のケツが拝めると思ってんのか!
牛ノ戸舞莉:妖精を……要請……
御門咲綾:待った!
御門咲綾:【羨望のスノーホワイト】 妖精の手Lv4 最終ダイスを一つ10に変更します
牛ノ戸舞莉:ありがとうございます!!
朝倉 輝晃:助かるー!
牛ノ戸舞莉:1dx7+20
DoubleCross : (1DX7+20) → 4[4]+20 → 24

牛ノ戸舞莉:まあ……まあよし!
牛ノ戸舞莉:どうぞ!
御門咲綾:侵蝕4増えて118
GM:《レネゲイドイーター》でガード
牛ノ戸舞莉:これはもう仕方ない ダメージ行きます
牛ノ戸舞莉:3d10+12+3+18
DoubleCross : (3D10+12+3+18) → 17[7,9,1]+12+3+18 → 50

”ゼロ”:50-6d10
DoubleCross : (50-6D10) → 50-40[6,2,6,8,10,8] → 10

朝倉 輝晃:あ、
朝倉 輝晃:牛ノ戸さん強化素材で+1されてる!
朝倉 輝晃:お前のガードはなんなんだゼロ!
”ゼロ”:俺にも分からん‥‥
牛ノ戸舞莉:そうでした……!
”ゼロ”:ダメージ入って、憎悪受けます
牛ノ戸舞莉:と言うワケで51点、諸々有効
牛ノ戸舞莉:憎悪の対象は”ゼロ”! また次に牛ノ戸以外を対象に含む攻撃をしたとき15点ダメージです。
”ゼロ”:良かろう…
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を10(→ 10)増加 (128 → 138)

GM:改めてイニシアチブ
GM:PC優先で正木さんの手番
正木真希:待機で!
GM:では同じく行動値18、”ゼロ”の手番
朝倉 輝晃:すいませんちょっと!
GM:待つぜ!
朝倉 輝晃:すいませんおまたせ!大丈夫です
GM:はーい
”ゼロ”:マイナー無し
”ゼロ”:メジャーで『コード・バレットβ』《C:オルクス》《ディストーション》《雷の残滓》《罪人の枷》《要の領域》《未知なる陣形》ヘヴィマシンガンで射撃攻撃。対象はPC全員。攻撃命中時に邪毒Lv5、攻撃達成値-10が付与されます
”ゼロ”:18dx7+9
DoubleCross : (18DX7+9) → 10[1,1,1,2,3,3,3,3,4,4,4,5,5,5,6,7,7,10]+10[1,4,10]+10[8]+10[10]+3[3]+9 → 52

朝倉 輝晃:その出目くれ!
朝倉 輝晃:あ、”ゼロ”憎悪の効果は
GM:そうだった
牛ノ戸舞莉:あっそうだった!
GM:choice[1,2,3,4,5]
DoubleCross : (CHOICE[1,2,3,4,5]) → 1

”ゼロ”:正木さんを除くPCと、自分を対象に攻撃します
牛ノ戸舞莉:これはいいチョイス!
朝倉 輝晃:グッドチョイス!
正木真希:たすかったー!!
牛ノ戸舞莉:ドッジしま~す ダイスー2個で
朝倉 輝晃:あ、私はガードもドッジもできません!
伏見カイト:暴走中だからリア不で命中!
御門咲綾:ガードします、無理そうだけど!
牛ノ戸舞莉:4dx>=52
DoubleCross : (4DX10>=52) → 10[4,5,8,10]+4[4] → 14 → 失敗

牛ノ戸舞莉:うむ
”ゼロ”:ダメージ!
”ゼロ”:6d10+32
DoubleCross : (6D10+32) → 26[3,6,9,1,6,1]+32 → 58

朝倉 輝晃:戦闘不能、千堂さんへのロイスをタイタス化して復活!
御門咲綾:オートクリシ装備、合計20軽減……しても耐えられない!ロイスを切ります
御門咲綾:千堂さんへのロイスをタイタス化して昇華、HP11で復活します
牛ノ戸舞莉:もちろん倒れる!尽さんへのロイスを昇華して復活します。 HP13
”ゼロ”:攻撃食らって、ラウンド間命中-10と邪毒5が付与されます
伏見カイト:消し飛ぶなぁ!
朝倉 輝晃:”ゼロ”も邪毒5と命中-10を食らってもらうぜ!
牛ノ戸舞莉:やりやり~
伏見カイト:仕方ない、尽さんのロイスを割るぜ!

GM:イニシアチブ
GM:牛ノ戸さんの手番
御門咲綾:同値だしあんまり必要ないかもだけどここで
御門咲綾:【運命分岐】 自分以外のアクセルの効果を解除します
御門咲綾:行動値16は私だけ!
朝倉 輝晃:あ!すいませんたびたびですが待って!
朝倉 輝晃:距離10mだよね?
御門咲綾:あーそっか、移動距離
朝倉 輝晃:カイト君がギリギリ届かない?
朝倉 輝晃:あ、アームドスーツ脱げば届くか
御門咲綾:カイト君だけ残したほうがよさそうですね
伏見カイト:斥力跳躍のレベルも上がってるので+4m
朝倉 輝晃:あそっか、斥力跳躍分でギリギリ届くのか!ナイス!
伏見カイト:イェーイ!
朝倉 輝晃:失礼しました、だいじょぶそうです!
御門咲綾:それじゃあ解除して……先行!

▼エンゲージ
(朝倉[10]、"ゼロ"[18]、攻撃システム[0]、防衛システム[0])
   10m
(正木[6/待機]、御門[16]、伏見[2]、牛ノ戸[4])
[]内は行動値


牛ノ戸舞莉:じゃあ行動値4になって御門さんかな
御門咲綾:動きます
GM:では御門さんの手番
GM:どうぞ!
御門咲綾:【誘惑のマーメイド】 タブレットLv5、多重生成Lv4、狂戦士Lv3 対象5人、次のメジャーアクションのC値-1、ダイス+6個
御門咲綾:PC全員を対象
朝倉 輝晃:ありがてえ!
牛ノ戸舞莉:すごくありがたい!
伏見カイト:助かる!
御門咲綾:ラウンドも跨ぐので先輩もダイス増えるよ!
御門咲綾:以上で
朝倉 輝晃:よくできた後輩!
御門咲綾:侵蝕128へ

GM:イニシアチブ
GM:牛ノ戸さんの手番
牛ノ戸舞莉:は~い、アームドスーツを脱ぎ捨てて行動値6に戻します
牛ノ戸舞莉:マイナー戦闘移動でゼロにエンゲージします。

▼エンゲージ
(朝倉[10]、牛ノ戸[6]、"ゼロ"[18]、攻撃システム[0]、防衛システム[0])
   10m
(正木[6/待機]、御門[16]、伏見[2])
[]内は行動値


牛ノ戸舞莉:メジャーでコンセントレイト+スパークウェッジで殴ります。槍の効果は乗らないがダイスは増えている!
牛ノ戸舞莉:対象は防衛システムで。
牛ノ戸舞莉:判定行きます!
GM:どうぞ!
牛ノ戸舞莉:15dx6-1
DoubleCross : (15DX6-1) → 10[1,1,1,2,4,5,5,7,8,8,9,9,9,10,10]+10[1,3,3,3,4,5,6,10]+10[4,7]+10[9]+3[3]-1 → 42

牛ノ戸舞莉:イイネ
牛ノ戸舞莉:ダメージ行きます
朝倉 輝晃:今度は回った!
GM:リアクション無いので、そのままダメージどうぞ!
伏見カイト:あ、達成値-10
朝倉 輝晃:ですね、それで32かな
牛ノ戸舞莉:そうでしたね!!
牛ノ戸舞莉:4d10+12+1+18
DoubleCross : (4D10+12+1+18) → 28[6,7,9,6]+12+1+18 → 59

GM:そのダメージは……落ちます!
牛ノ戸舞莉:よっしゃ!
GM:防衛システムが落ちた事により
GM:《レネゲイドイーター》《電磁反応装甲》がゼロの所持エフェクトから消去されます
伏見カイト:うおお!!姐さん助かる!!
牛ノ戸舞莉:電磁反応装甲もってたんかい!
牛ノ戸舞莉:牛ノ戸舞莉の侵蝕率を4(→ 4)増加 (138 → 142)
朝倉 輝晃:助かったぁ!

GM:イニシアチブ
GM:カイト君の手番
伏見カイト:おっすおっす!
伏見カイト:マイナーで《斥力跳躍》を使用して移動、ゼロとエンゲージ。

▼エンゲージ
(朝倉[10]、伏見[2]、牛ノ戸[6]、"ゼロ"[18]、攻撃システム[0])
   10m
(正木[6/待機]、御門[16])
[]内は行動値


伏見カイト:メジャー≪コンセントレイト:バロール≫≪漆黒の拳≫で攻撃、判定前に《紡ぎの魔眼》を宣言。マイナー分と合わせて侵蝕は133に上昇。
伏見カイト:失礼、対象はゼロです。
GM:判定どうぞ!
伏見カイト:16dx6+6-10 命中判定
DoubleCross : (16DX6-4) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,3,5,5,5,7,7,8,8]+10[2,2,6,9]+10[2,8]+10[8]+10[10]+5[5]-4 → 51

朝倉 輝晃:50超えた!ナイス!
”ゼロ”:ドッジ!
”ゼロ”:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 10[3,4,4,8,8,8,9,10,10]+5[3,5] → 15

”ゼロ”:ダメージ来いやぁ!
伏見カイト:43+3+1+18+6d10 ダメージ
DoubleCross : (43+3+1+18+6D10) → 43+3+1+18+29[2,7,5,3,3,9] → 94

GM:いってぇ!
伏見カイト:94点装甲無視!
”ゼロ”:えー
”ゼロ”:あ、いや。まだ立ってるか
朝倉 輝晃:死にそうっぽいぞ!
GM:まだ生きてるよ!

GM:イニシアチブ
GM:待機してた正木さんの手番
正木真希:よーし!
正木真希:マイナーアクションで移動!

▼エンゲージ
(正木[6/待機]、朝倉[10]、伏見[2]、牛ノ戸[6]、"ゼロ"[18]、攻撃システム[0])
   10m
(御門[16])
[]内は行動値


正木真希:後、ウェポンケースからアームドスーツと大槌を取り出して装備
正木真希:メジャーアクション <セレリティ> コンボ:真火焼化
正木真希:2回行動します! 1回目のメジャー!
正木真希:メジャーアクション:<コンセントレイト:サラマンダー>+<炎の刃>+<結合粉砕> コンボ:昇火炎打
正木真希:何とダイスボーナスが乗っている
正木真希:正木真希の侵蝕率を5増加 (137 → 142)
正木真希:正木真希の侵蝕率を8増加 (142 → 150)
正木真希:20dx6+2-3
DoubleCross : (20DX6-1) → 10[1,1,1,2,4,4,4,4,4,4,4,5,5,7,7,7,8,9,9,10]+10[2,2,3,7,8,8,10]+10[2,6,7,8]+10[1,3,8]+10[8]+4[4]-1 → 53

御門咲綾:行動挟みます
御門咲綾:【羨望のスノーホワイト】 妖精の手Lv4/2回目
御門咲綾:最後の4を10にして再回転
御門咲綾:つまり59から!
正木真希:1dx6+59
DoubleCross : (1DX6+59) → 5[5]+59 → 64

御門咲綾:侵蝕132へ
正木真希:六十四!
御門咲綾:あ、ここから-10?
御門咲綾:あ、当たってなかった!
朝倉 輝晃:受けてないのだ
”ゼロ”:ドッジ!
正木真希:牛のお姉さんが助けてくれた
”ゼロ”:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 9[2,2,3,4,6,6,7,9,9] → 9

”ゼロ”:ダメージどうぞ!
正木真希:7d10+18+13+3+18+4
DoubleCross : (7D10+18+13+3+18+4) → 39[2,8,10,8,6,3,2]+18+13+3+18+4 → 95

正木真希:装甲無視です
”ゼロ”:死にます!
朝倉 輝晃:死んだ!
”ゼロ”:《魂の錬成》HP50で復活
朝倉 輝晃:流石に復活あるか……
正木真希:二発目行きます!
GM:どうぞ!
正木真希:メジャーアクション:<コンセントレイト:サラマンダー>+<炎の刃>+<結合粉砕> コンボ:昇火炎打
正木真希:正木真希の侵蝕率を8増加 (150 → 158)
正木真希:14dx7+2-3  
DoubleCross : (14DX7-1) → 10[1,1,2,2,2,3,4,5,6,7,7,7,8,10]+10[1,3,5,8,8]+10[7,10]+3[2,3]-1 → 32

”ゼロ”:ドッジ!
”ゼロ”:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 10[1,1,2,3,5,7,7,8,10]+1[1] → 11

GM:ダメージどうぞ!
正木真希:4d10+18+13+3+18+4
DoubleCross : (4D10+18+13+3+18+4) → 25[8,4,5,8]+18+13+3+18+4 → 81

正木真希:装甲無視です
”ゼロ”:死んで《蘇生復活》HP1で復活します
正木真希:HP残り8に

GM:クリンナップ
GM:邪毒の処理をお願いします
朝倉 輝晃:葛西さんのNPCカードお願いします!
”ゼロ”:15点ダメージを受け、倒れます。もう復活はありません
葛西 拳士郎:OK!PC全員の邪毒を解除します!
葛西 拳士郎:全員じゃなくて正木さん以外
朝倉 輝晃:ありがとうございます!
牛ノ戸舞莉:葛西支部長~♡
伏見カイト:助かります!
御門咲綾:支部長~!!!
正木真希:やったー!
GM:クライマックス戦闘終了、演出に入ります
───
GM:──せり出した賽の目状の壁の奥には、3つの球体型オブジェクト
GM:内一つが、中心に切れ目が入るように縦に開き
朝倉 輝晃:「なんだありゃ……どわっ!?」
”ゼロ”:その上に腰かけると、断面から伸びる無数のパイプと自身の身体を接続する
正木真希:「ギミックだらけね……!?」
”ゼロ”:「では」
GM:ゼロから発せられたレネゲイドに、残り二つの球体のうち一つが反応して
GM:────解けるように展開すると、中からゾロゾロとまろび出た無数の銃口が煌めく
”ゼロ”:「なるべく、有益なデータを残して死んでくれ」
GM:一斉に、絶え間ない銃撃が君達に襲い掛かる
御門咲綾:「ぁ……」怒号のような銃声に足がもたれる、上手く動けない
朝倉 輝晃:放たれた弾丸にまとわりつくレネゲイドの気配。
朝倉 輝晃:直感と経験が警告する。あれを食らったらまずい。
牛ノ戸舞莉:「やば…!」まだ魔眼の展開は完了していない。弾丸を睨む。
正木真希:(不味い、これってさっきの……!)
正木真希:「みんな、避けて! これを食らったら……!!」
千堂 那由多:「…避けろって言っても…!」
朝倉 輝晃:動かない。正木の警告を無視するように、淡々と攻撃の下準備を始める。
朝倉 輝晃:「(どっちにしろ避けられねえ)」
朝倉 輝晃:「頼んだぜ」
伏見カイト:放たれた弾丸の危険さを本能的に感じ取る。だからこそ、笑って前に出た。
伏見カイト:「…ッッシャァッ!!!かかってこいオラァッ!!!!」右腕を大きく後方へと広げて叫ぶ。
伏見カイト:伏見カイトのシンドロームはハヌマーンではない。つまるところ、この叫びは…ただのデカイ声だ。
伏見カイト:気勢を上げるための雄叫び──ウォークライ。今からお前をブッ飛ばすという宣言。
伏見カイト:足を踏み込み、渾身の力で右腕を振りぬく。キュマイラの筋力とバロールの重力操作の複合。
伏見カイト:誰かの横っ面を張り倒すように。邪魔な雲を吹き飛ばすように。無数の弾丸を、空間ごとなぎ払う。
”ゼロ”:ビリ ビリと肌を震わせる雄叫びを上げたその男を、奇異なものを見るような目で見て
”ゼロ”:吹き飛ばされた弾丸を、目で追う
”ゼロ”:「───ふむ。驚いた」
”ゼロ”:「だが、その叫びにはなんの意図がある?私には無駄なプロセスにしか思えなかったが」
伏見カイト:「意図なんてねぇよ。俺達プロレスラーってのは、魅せることが仕事なのさ」
GM:……銃弾を放った球体が、力を溜めるように沈黙する
”ゼロ”:「……では」
”ゼロ”:「もっと魅せてみろ、人間」
伏見カイト:「言われなくとも、魅せてやるよ」
伏見カイト:「さて、俺は格好いいとこ魅せたぜ。お前らはどうよ」挑むように、背後を向いて笑う。
朝倉 輝晃:「ハードル高いぜおい。もうちょっと観客やらせろよな」
朝倉 輝晃:「魅せてやっからちょっと下がってな、次の一発は野郎に叩き込んでやれ」
伏見カイト:「オーケー、タッチだ」ニッと笑って下がる。
御門咲綾:―――その後ろで、一人
御門咲綾:「―――は、ぁ」……膝をつく、先程の銃弾に恐れを成した訳ではない
御門咲綾:侵蝕百分率計算における百にあたる地点、ジャームとオーヴァードの境界線
御門咲綾:……レネゲイドに、身体そのものがついて行っていない
正木真希:「サーヤちゃん」男二人の友情を見ながら、小さな声で御門に声をかける
御門咲綾:「……は、ぃ」搾り出す様な声
正木真希:「大切な人の事とか、記憶とかを思い浮かべるの」燃え盛る自身の両腕を見せて
正木真希:「それが、私たちの心と体を人の側に繋ぎ止めてくれる……と、思う」
御門咲綾:「たい、せつ な……もの」
正木真希:「友達とか、好きな人とか、ね?」笑って
御門咲綾:「……」そっと、思い浮かべる
御門咲綾:先にいる人 まだ、私の手では届かない人
御門咲綾:そうだ、今の私じゃ―――足りない
御門咲綾:ここで止まってなんか、いられない、なら
御門咲綾
御門咲綾:侵蝕の百分率化において、百の地点というものは、様々な意味を含む
御門咲綾:例えば多重人格を持つオーヴァードにおいて、明確に主導権を握ることのできる瞬間
御門咲綾:例えば一部の原始的レネゲイドにおいて、更なる段階へと足を踏み込む領域
御門咲綾:―――彼女は、後者だ
御門咲綾:―――身体を、どこから現れた黒い羽が、殻になるように包み込む
御門咲綾:……現在の未熟な体ではその力を扱いきれず、肉体の増幅も不可能。故に
御門咲綾:そのレネゲイドは、"扱いきれるレベルの彼女を持ちだす"ことを選んだ
御門咲綾:幸運値操作の先―――分岐観測、演算、予知―――レネゲイドの自己進化
御門咲綾:―――理想"ミライ"の自分そのものを、領域に映し出す
御門咲綾:「―――」羽が解かれた先、面影だけ残して。既に少女ではないものが、ゆっくりと立ち上がる
御門咲綾:意識はまるで夢の微睡の中、やる事だけは覚えている
御門咲綾
御門咲綾:―――手を掲げる。主観では決して、目に映らない力の奔流
御門咲綾:意識すらできない領域、俗にいう"流れ"としか言えないものを、掌握する
御門咲綾:―――魔女は静かに、大勢を傾け始めた
正木真希:「……す、凄い事になってる……」エグザイルじゃなかったよね……?と思いながらも
朝倉 輝晃:「なっ……うぇっ、だ、はっ!?」
正木真希:自分と違う、能力を十全に使いこなす少女の姿を眩しそうに見る。
朝倉 輝晃:一瞬様子を見るために振り返って前を向き、驚愕してもう一度振り返る。
牛ノ戸舞莉:「どうなってんのそれ。恋するパワー?」笑う。
御門咲綾:気付いて手を振る、前を向いてた方がいいと囁きながら
佐藤 尽:「───おいおい、魅せるって……そういう事?」
正木真希:「女の子二人で応援しちゃうぞーテル先輩?」いえーい、と御門(大)の横で手を振る。
御門咲綾:「大丈夫」と、唇の動きで伝えるように
朝倉 輝晃:「順応速えんだよお前らっ! くそっ、大丈夫なら信じるぞ……!」
正木真希:彼女に近づけても、両腕の炎はその身体を焼くことは無い
伏見カイト:「(俺も頑張ったはずなのに、なんだろうこの差)」ほんの少し遠い目をする。
”ゼロ”:(………何だ?違和感程度ではあるが)
”ゼロ”:(…私の領域が乱されている、のか)
”ゼロ”:「──余計な数値が入り込んだな」
朝倉 輝晃:仲間の様子を伺いながらも状況分析は進めている。敵は”ゼロ”、およびそれが操る3つのデバイス。
朝倉 輝晃:ゼロと接続した一つは演算補助、あるいは防御支援と推測。先の銃弾を放った一つは攻性デバイス。
朝倉 輝晃:──残った一つの役目はなんだ?
朝倉 輝晃:「(本体さえ潰せばまず勝ち……だが、あれから感じる気配は……)」
朝倉 輝晃:『千堂さん、尽さん』
朝倉 輝晃:通信装置が発した信号が、声に頼らず意志を仲間に伝える。
朝倉 輝晃:『俺が本体を引きつける。あのまだ動いてねえ奴狙ってくれ。嫌な気配がする』
朝倉 輝晃:「さあ、そんじゃあ……反撃開始と行こうかぁ!」
朝倉 輝晃:己の影から打ち上げた太陽が戦場を照らす。
朝倉 輝晃:現れた影を一つ残らず喰らい尽くす。己の照らす世界に闇など要らぬと叫ぶように。
朝倉 輝晃:「先手もらうぜ!援護頼んだっ!」
GM:朝倉の行動に対応するように
朝倉 輝晃:右腕の炎の勢いを増し、駆け出す。一歩。二歩目で違和感。
GM:残る一つの球体が君のレネゲイドを乱す波長を放つ
朝倉 輝晃:「(奴の仕事はこっちの妨害か……!)」
”ゼロ”:座ったまま、それを受けた君の反応を観察するように、じっと見つめる
朝倉 輝晃:一瞥もせず駆け続ける。『頼んだ』と言った。
牛ノ戸舞莉:「おっと」バチ、と赤い電流が奔る。
牛ノ戸舞莉:「カイトが時間を作ってくれた。今はこっちのターンだぜ」
牛ノ戸舞莉:球体に無数の魔眼が突き立ち、波長を崩す。
千堂 那由多:「───ナイス、舞莉。」
千堂 那由多:差し向けた五指の内、親指、そして中指と薬指を畳むいつもの動作
千堂 那由多:───小回りは効かず、反動も大きく、日に何度も扱えるようなものではない、非効率極まりない戦い方
千堂 那由多:(───それでも)
千堂 那由多:(もう、何も出来ないのは嫌だから…!)
千堂 那由多:手動式マニピュレーター”ゴウラ”により制御、統率された発電細胞。それが生み出す雷電は、ただ真っ直ぐな雷となって
千堂 那由多:─────ブツッ──
千堂 那由多:思考が焼き切れると同時、雷撃が最後方の球体を穿つ
佐藤 尽:───それと、ほぼ時を同じくして
佐藤 尽:二発の弾丸が、まるで狙いすましたかのように球体の動力部を貫く
佐藤 尽:「───本当に狙われたくねぇもんは」
佐藤 尽:「つい、目立たねぇようにしちまいたくなるもんだよな」
佐藤 尽:ループレバーを中心に銃を回転させ、排莢。そのまま、影から吐き出された弾丸を装填して
佐藤 尽:「ジャックポットだ、引きこもり」
佐藤 尽:三度目の銃声と共に、球体は完全に沈黙する
朝倉 輝晃:三歩目、既に違和感は消え去っている。
朝倉 輝晃:「さあ、目ぇ逸らすなよ!”太陽”に目が眩んでもな!」
朝倉 輝晃:軽口を飛ばす。煩く騒ぐのは楽だ。恐怖を自覚しないで済む。
朝倉 輝晃:真正面から突撃し、右腕を振りかぶる。
”ゼロ”:真正面からの、打ちおろす打撃。それを全く疑わない顔で、ただ待ち構える
朝倉 輝晃:直後。その姿が、消える
”ゼロ”:「───」
朝倉 輝晃:自身が戦場から喰らいつくした影。 その一部を自らの足元に展開、その内へと沈み込む。
朝倉 輝晃:先んじてウロボロスの扱う影を「もはや戦場に存在しない」と見せて。
朝倉 輝晃:「お勉強が好きなら教えてやるぜ、ガキでも知ってることをな」
朝倉 輝晃:防御の裏に潜り込み、本命は振り上げる渾身の打撃。
朝倉 輝晃:「太陽は沈んだら、地平線から昇んだぜ!」
朝倉 輝晃:炎の腕が防御デバイスごと”ゼロ”を飲み込む。
正木真希:「ここだっ……! 御門ちゃん!」太腿のホルスターからナイフを引き抜き逆手に構え
正木真希:すぐ横の少女……とはもう呼べなさそうな美女に目配せをして、刃に熱を集中させながら振り被る
御門咲綾:―――近付き、その燃え盛る手に指を添える
御門咲綾:「―――委ねて」
正木真希:「……!」躊躇なく触れてきたのに驚きながらも、頷いて
正木真希:目を瞑り、能力の制御を少女に委ねる。
御門咲綾:オルクスシンドロームによる領域操作。ただ、星空を映し出すだけのなんでもない力
御門咲綾:―――そして、宙に星が流れ墜つ
御門咲綾:増幅が重なる、熱は万象を溶かし尽くすほど、熱く―――だが、隣人を溶かさぬだけの精度が、宿る
正木真希:「……いっけえっ!!」その制御能力に、優しさに、増幅された炎を纏った刃を投擲。
正木真希:燃焼したナイフは空中で融解し、ただの炎の塊となって
正木真希:輝晃の攻撃と同時に、ゼロに直撃し
正木真希:その炎を、さらに燃焼させる。
GM:───球体が展開したのは、触れた傍からレネゲイドを解析し、何層にも亘ってそれを中和、無効化する盾
GM:しかし、その解析速度を上回る火力がゼロを包み込み
”ゼロ”:その肌は爛れ、下からは無数の管と合金を覗かせる
”ゼロ”:──盾を押し広げるようにして炎を弾くと、君達と距離を取り
”ゼロ”:伸ばした右手からするするとコードを伸ばすと、先ほど銃弾を放った球体と接続する
GM:球体は形を変えて
GM:無数の銃身が重なった、キャノン砲を形成する
”ゼロ”:「今度は、直接狙おう。また弾かれるのも面倒だ」
朝倉 輝晃:「うお、やべっ……!」
牛ノ戸舞莉:「そりゃいいな」槌を構える。赤い繊維が複雑に絡まり、紋章を形成している。
牛ノ戸舞莉:「構造が複雑だ、強力なんだろうが──」
牛ノ戸舞莉:既に球体にまで絡みついていた赤い繊維は、銃身の中でレネゲイドを暴走させる。
牛ノ戸舞莉:「想定外の異物に弱い。アンタと同じだな」
牛ノ戸舞莉:砲火とともに、銃身が爆発する。
GM:爆発により、四方八方に撒き散らされた銃弾は、ゼロにも、君達にも、一切の例外なく襲い掛かる
牛ノ戸舞莉:相手の一方的な攻撃は封じた、自分にできる仕事はここまでだ。
牛ノ戸舞莉:「後は各自防御な!!」なので、あとは信じるしかない。
GM:着弾と同時、君達の脳内に流れ込むのは、脳の処理能力を崩壊させるほどの、圧倒的なデータの波
GM:sねふぇ;おwvなds・l;tピ@vh5う:tprを@絵、cfx「cqx:ファsml・sdfjqc3@3宇bp5尾辺rlkdcxvp:。;亜sf¥d・fdmン43©ぼ5yk;rヴぇwkr「p:x;絵cf¥にb@k尾ryh;trthklgrkdq。q@ロjgrqwpァs。ks家343時g59h6ゆぼrt;ぇwrtりkk3えk;lcsljgr。い4h6jjy53p4お「10いthgfjjgんbvfsじぇkjgrtrb「あうぇkd;えkryktgふぃれkfjrtgyrてwsmdvlf
朝倉 輝晃:「なっ……ん、だ……!?」
牛ノ戸舞莉:「……脳みそ弄られんのは、慣れてんだよッ」膝をついたが、すぐ立ち上がる。
牛ノ戸舞莉:「ターンは終わりか? なあ!」鼻血を流しながら、叫ぶ。
”ゼロ”:「───!」顔を押さえてうずくまるように身体を折り
”ゼロ”:「女…お前……」
”ゼロ”:「今…私に何をした……!」
牛ノ戸舞莉:「アンタの攻撃だ。私がわかるわけないだろ」
牛ノ戸舞莉:「いいデータが取れたみたいじゃねえの」フン、と鼻を鳴らす。
”ゼロ”:自らの思考領域に侵入した論理ウイルスを、一つ一つ潰しながら
”ゼロ”:「………!」見開いた目で、声にならない声を上げる
正木真希:「……あれっ」迫る弾丸に、回避を試みるも間に合わないとすぐに気が付き
正木真希:直後に来るだろう痛みに備えて身構え……いつまでもそれが来ないことに困惑する。
御門咲綾:「こふっ……」口から血を吐き、ふらつきながら
御門咲綾:「……大丈夫、運命はまだあなたの味方よ、"真希ちゃん"(お姫様)
正木真希:「お、お姫様!?」突然の言葉に目を白黒させながらも
正木真希:「……まだ味方してくれてるって言うなら、ここは最高の結果を導いてもらわないと……ねっ!」立ち上がり、ゼロの方を見る
伏見カイト:「…お……あ……んッ…!!…ッダラァッ!!」気合一発、自分の額を殴りつける。額が割れ、血が噴出す。
伏見カイト:「ハッハーッ!!こんなんじゃ姐さんのシバきより痛くねぇぞッ!!気合入ってねぇなァッ!!」
伏見カイト:額から垂れ落ちた血を舐めとって笑い、咆哮をあげる。
GM:───その時
GM:君達の頭を奔るノイズが、突如消え去った
葛西 拳士郎:『────さっき、見ておいて良かった』
葛西 拳士郎:通信端末を媒介に発せられた葛西のレネゲイドが、君達の思考をクリアにする
葛西 拳士郎:(あとは……)
葛西 拳士郎:デバイスからデバイスへと、飛び移るように侵入した先は────

葛西 拳士郎:「────やぁ、ゼロ」
”ゼロ”:「……やはりお前か」
”ゼロ”:「何をしに来た」
葛西 拳士郎:「……今すぐ戦闘を止めて、投降してくれ」
”ゼロ”:「くだらない」
”ゼロ”:「私の目的は、あの時から何一つ変わってはいない。」
”ゼロ”:「お前が、そうやって」
”ゼロ”:「大した力も持たないまま、人の側に立とうとしているようにな。」
葛西 拳士郎:わずかに出そうとしていた手を、引っ込めて
葛西 拳士郎:「──ああ、そうさ…僕はただの”1”だ」
葛西 拳士郎:「君が切り捨てたものの寄せ集めである僕は、オーヴァードとしては貧弱だ、君みたいに頭は良くないし、歩みも遅い、桁なんてすぐには上がらない」
葛西 拳士郎:「だけど、僕はそれでいい」
葛西 拳士郎:「ただの"1"であり、ただの"(にのまえ)"である僕は、"2"へと繋げるだけでいい。」
葛西 拳士郎:「そうすれば」
葛西 拳士郎:「──"僕達"が集めた、(いちのさき)が、必ず世界をより良いものにしてくれる…!」
葛西 拳士郎:「そしてそれは(にのさき)(さんのさき)へと、歩みは遅くとも、どこまでもどこまでも、形を変えて繋がっていく!」
葛西 拳士郎:「1と0しかない世界を生きる君に」
葛西 拳士郎:「簡単に、塗り潰せるとは思わない事だ」
”ゼロ”:「他人任せか?」
葛西 拳士郎:「一人で抱え込む必要がないだけだ」
”ゼロ”:「……お前は、本当に」
”ゼロ”:「下らないな」

葛西 拳士郎:『……』
葛西 拳士郎:『みんな、改めて頼みがある』
葛西 拳士郎:『()を、楽にして(助けて)やってくれ』
牛ノ戸舞莉:「はいよ。支部長サマの仰せのままに」ぐるり、槌を回すと、再び赤い布を纏う。
朝倉 輝晃:「……ああ。任せろ」
正木真希:「ええ、任せてください。 今ならできる気がする……よね!」みんなを見て
御門咲綾:「……はい。やるべきことを、やり遂げるまでです」
伏見カイト:「当然っすよ、安心して見てて下さいッ!」自身の胸を叩く。
葛西 拳士郎:『───頼んだよ、(にのまえ)隊』
御門咲綾
御門咲綾:口元の血を拭き取る。大勢は既に大きく傾いた、ならば―――
御門咲綾:「それでは―――魔女らしく、契約と行きましょう」
御門咲綾:静かに、控える仲間たちに手を翳し
御門咲綾:幸運を、運命と呼ばれる何かを奪い取り、代わりに―――
御門咲綾:目の前に辿り着くための足を、その命を遂げるための力を流し込む
牛ノ戸舞莉:「へえ……これは──」
牛ノ戸舞莉:「いいね。線が見える」
牛ノ戸舞莉:駆け出す。常であれば、赤い布を練り上げ、槍の穂先とするが。
牛ノ戸舞莉:それは必要ない、とわかる。球体の一つに肉薄する。
牛ノ戸舞莉:「ずるいよなあ、尽はいつもこんな感じなのか?」
牛ノ戸舞莉:槌を振り抜く。赤線が絡み、引き絞られ、弾ける。
牛ノ戸舞莉:そして装甲の内側から、球体の一つが爆ぜる。
GM:───二つ目の球体が、沈黙する
GM:残るは、攻撃機能を残したものと、それと一体化した”ゼロ”のみ
”ゼロ”:「また…お前か…!」
牛ノ戸舞莉:「ハハ! 手癖が悪くてな」
”ゼロ”:(…おかしい、何だ。どうなっている)
”ゼロ”:(もうとっくに、ウイルスの駆逐は済ませたはず…だが)
”ゼロ”:「何故……私は…」
”ゼロ”:「こんなにも、余計な事ばかり思考している…!」
牛ノ戸舞莉:「こういうことができるヤツも、役に立てるんだよ。知らなかったろ」
牛ノ戸舞莉:”ピカドール”。闘牛における、一番の槍。
牛ノ戸舞莉:その役割は、牛を怒らせ、その思考を単純化させること。
牛ノ戸舞莉:そして。
牛ノ戸舞莉:「私はただの中継役だ。花形(マエストロ)のお出ましだぜ!」
牛ノ戸舞莉:後続の本命の見せ場を作ること。
伏見カイト:その言葉に応えるように、雄叫びが上がる。
伏見カイト:「宣言通り魅せてやるよ。俺の、プロレスをッ!!」握り締めた拳で、自分の左胸を2回叩く。
伏見カイト:「――Kick your ass!!」肉食獣のような笑みを浮かべ、2本指を突きつけて宣言する。
伏見カイト:ダカ、ダカ、ダカ、と小刻みに両足を踏み鳴らし──地面を蹴りつけ、空中へと飛び出す。
伏見カイト:周囲に展開した無数の魔眼。その間に張り巡らせた"ロープ"。
伏見カイト:"ロープワーク"
伏見カイト:それは、プロレスにおける基本技術。ロープのバウンドを利用してリングを駆けること。
伏見カイト:張り巡らされたロープは四方だけではない。故に、伏見カイトは空間を縦横無尽に駆け回る。
伏見カイト:ただのプロレスラーでは不可能な…自身がオーヴァードであるからこその、技。
伏見カイト:ロープでバウンドするごとに、慣性と斥力によって肉体が加速する。
伏見カイト:まるで何かに導かれるように、不規則な軌跡を描いて更に加速。
伏見カイト:真正面から最後の一歩を踏み込み、轟音と共に跳躍。
伏見カイト:「イィィィッ────……ヤァオッ!!!!!」咆哮を上げる。伏見カイトが培ってきたプロレス全てを乗せて。
伏見カイト:まるで撃ちぬくように、"ゼロ"の顔面へと折り曲げた膝を叩きつける。
”ゼロ”:頸部が半回転捻じれ、衝撃で身体が吹き飛ぶ
”ゼロ”:地面に叩きつけられ、機械部品を撒き散らしながら転がり
”ゼロ”:──片膝を立てるように転がり起きると、捻じれた首はそのままに、四分の一が抉れた顔から、バチバチと音を立てながら
”ゼロ”:「──まだ  ──まだ、終わらない  私は、果てへと」
”ゼロ”:「必ず 知識の果てへと辿り着く」
”ゼロ”:「まだ遠い まだ見えない こんな所で」
”ゼロ”:「足を止めている暇などない」
”ゼロ”:ぶつぶつと、自らの思考を漏らすように言葉を紡ぎ、立ち上がる
正木真希:「そうだよ、果ては無い、終わりはない……足を止めてる時間なんてない」立ち上がるゼロを見ながら両腕を交差させ、熱量を高める。
正木真希:(この感情は、きっと……)
正木真希:「さっきは見せられなかったけど……今度こそ!」炎を解放、一歩を踏み出し
正木真希:特徴的な製造会社のエンブレムの入ったウェポンケースを放り出し、蹴り開く。
正木真希:液体窒素の煙と共に解き放たれたポールを握り、ヘッドを起こす。
正木真希:今回のために、以前の任務の中で出会ったエンジニアに依頼した一品ものの機械式の大槌
正木真希:他の武器と違い即座に炎上しないそれを構え、熱を宿しながらゼロへと肉薄する。
正木真希:「あなたの考えは間違ってない!」勢いのまま、最小の動きで柄尻を振るいゼロを殴り体勢を崩す。
”ゼロ”:ぐら り
”ゼロ”:その身体が揺らぐ
正木真希:「だけど……欠けてたんだよ!」槌の背に火が灯り、スラスターの炎が尾を引く。
正木真希:蓄えた熱量に指向性を与え爆発的な威力を叩き出す槌……真希が一戦で武器を溶解させてしまうなら、その一回を最強の攻撃にしようという発想の一品だ。
正木真希:「今感じているだろう想いが!」叩きつけ、そのままスラスターを使用し通常では不可能な動きで流れるような横殴り
”ゼロ”:右腕と接続したキャノン砲が、半身ごと消し飛ばされる
正木真希:「その余計な思考が!」何度も何度も、その身体におもい炎の打撃を叩き込む。
正木真希:通常であれば慣れた真希でも間違いなく身体を痛めている挙動、しかしギリギリのバランスで連続攻撃は途切れない。
正木真希:半身を失ったゼロに、大きく振り被り。
正木真希:「大事だったよ……ねっ!」振り下ろし、同時にグリップのトリガーを引くと
正木真希:打撃面から槌が爆裂し、真希の肉体とゼロを炎が包み込む。
正木真希:「……」そして意識を、集中する
正木真希:真希の能力は、燃焼……"知覚できれば"燃やせると銘打っているが、通常であれば手に取れるレベルで無いと行使が不可能な融通の利かなさだ
正木真希:今、目の前にいる存在の中に蠢く不合理は、手に取るように理解できる気がした。
”ゼロ”:────ガシャァ
正木真希:「___私の真火、見せてあげる」
正木真希:ゼロ ☑共感/隔意 ロイス取得
”ゼロ”:四肢の半分が吹き飛び、今にも崩れ落ちそうな身体で
正木真希:己の心を燃やし、そして共感し、ゼロに心に炎を燃え移らせる。
”ゼロ”:──それでも、”この先”を見つめるような目で、君の事を見て
正木真希:__その目を、真っ直ぐに見据えて。
”ゼロ”:「    邪魔だ」
”ゼロ”:「私には ここで倒れている暇などない」
正木真希:「進みたいなら進みましょう、心燃えるままに……ね」
”ゼロ”:「そんなものを 燃やす必要がどこにある」
”ゼロ”:「不要だ 不快だ 不可解だ」
”ゼロ”:「余計なものは あの時全て捨ててきた」
”ゼロ”:「私には 1と0があればそれでいい」
”ゼロ”:「イチと ゼロが」
”ゼロ”:「あれば───」
葛西 拳士郎:『………ゼロ』
葛西 拳士郎:『君の果ては、ここだ』
葛西 拳士郎:『ただ強いだけの君は、もうこれ以上先へは行けない』
葛西 拳士郎:『──勿論、ただ弱いだけの僕も、これ以上先へは行けない』
葛西 拳士郎:『……でも、僕は少しだけ”運”が良かった』
葛西 拳士郎:『あの時、君に切り捨てられたから……強くて弱い、弱くて強い、彼らに出会えた』
葛西 拳士郎:『だから僕は、せめて、独りであり続けた君の為に』
葛西 拳士郎:『───精一杯の、憐れみを贈ろう』
葛西 拳士郎:『さようなら、”私”』
”ゼロ”:「───私は」
”ゼロ”:「結局 」
”ゼロ”:「  何の 為に」
”ゼロ”:「   」
GM:───ドサッ
GM:倒れる身体。散らばる機械部品。道具が倒れたような、無機質な音
GM:今わの際に、僅かに足を前に進めたその抜け殻は
GM:中に宿っていた自我など、初めから無かったかのように
GM:もう、それ以上動くことは無かった
正木真希:「……」腕の中で槌を完全に溶解させながら、最後までその姿を
正木真希:進み続けることしかできなかった同類の姿を、見届けて
正木真希:両腕の炎を消しながら歩み寄り、その抜け殻に黒い燃え殻の手で優しく触れ
正木真希:「おつかれさま」一言だけ言葉を吐き出した。
───
GM:バックトラックを行います
GM:Eロイスはこちら
GM:『不滅の妄執』
『堕落の誘い』(2個換算)
『ありえざる存在』×4

GM:計7個!
GM:振りてぇ奴は振りな!
正木真希:振ります(心の底から)
牛ノ戸舞莉:フルフル!
牛ノ戸舞莉:142-7d10
DoubleCross : (142-7D10) → 142-38[3,9,10,5,6,2,3] → 104

御門咲綾:ふっちゃおう
伏見カイト:振りまーす!
伏見カイト:138-7d10
DoubleCross : (138-7D10) → 138-27[2,2,6,4,7,3,3] → 111

御門咲綾:132-7d10
DoubleCross : (132-7D10) → 132-41[10,5,10,5,2,1,8] → 91

御門咲綾:もどった
正木真希:158-7d10
DoubleCross : (158-7D10) → 158-43[10,3,9,5,6,3,7] → 115

朝倉 輝晃:116ですがためらいなく全振り
朝倉 輝晃:116-7d10
DoubleCross : (116-7D10) → 116-42[8,2,5,6,3,9,9] → 74

正木真希:あっ、意外となんとかなりそう
朝倉 輝晃:帰還確定で素振りします!
御門咲綾:残り5等倍します
朝倉 輝晃:74-5d10
DoubleCross : (74-5D10) → 74-29[9,5,3,5,7] → 45

朝倉 輝晃:帰還!
牛ノ戸舞莉:残ロイス5 等倍で
朝倉 輝晃:3点かな……
牛ノ戸舞莉:104-5d10
DoubleCross : (104-5D10) → 104-32[8,5,3,10,6] → 72

伏見カイト:残り5個、等倍でいけるでしょ…
御門咲綾:91-5d10
DoubleCross : (91-5D10) → 91-32[7,10,8,3,4] → 59

正木真希:5個で等倍
牛ノ戸舞莉:5点!
正木真希:115-5d10
DoubleCross : (115-5D10) → 115-41[10,6,10,5,10] → 74

御門咲綾:もどりすぎ~~
伏見カイト:111-5d10
DoubleCross : (111-5D10) → 111-22[10,3,6,2,1] → 89

正木真希:帰還!
正木真希:5点!
朝倉 輝晃:ちょっとひやっとした 良かった……
伏見カイト:5点!
御門咲綾:4点かな
GM:では、いつもの10点にDロイス2点、Eロイス7点に侵蝕分を足してください
朝倉 輝晃:22点!
伏見カイト:24点!
御門咲綾:23!
牛ノ戸舞莉:24点です!
GM:正木さんも24なので、GMは31点貰います
GM:お疲れ様でした!
牛ノ戸舞莉:お疲れ様でした~!
伏見カイト:お疲れ様でした!
朝倉 輝晃:お疲れさまでした!
正木真希:お疲れ様でしたー!
御門咲綾:お疲れさまでした!
───

【目次へ戻る】

ED1

GM:【ED1】


 K市 UGN支部 4階
 葛西行政書士事務所


GM:───その後
GM:無事、ゼロの歩みを阻み、出雲頼命を救出した君達は、諸々の後処理に追われる日々を送り
GM:一週間ほど経過した後、再び葛西の経営する事務所へと集められた
葛西 拳士郎:「──えー…まずは、改めてお疲れ様。」
葛西 拳士郎:「それと…ありがとう。あいつを止めてくれて」
朝倉 輝晃:「お疲れっす……や、マジできつかった」
牛ノ戸舞莉:「全員そろって円卓座んのも久々だなぁ」背もたれに体を預けている。
御門咲綾:「お、お疲れさまでした……」そわそわしている
朝倉 輝晃:「そこんとこは俺らも仕事しただけなんで、感謝されることじゃないっすよ」
伏見カイト:「そうっすね、事後処理の方が大変だった気もするっすけど」
正木真希:「お疲れ様! みんなに助けられっぱなしだったわね」
葛西 拳士郎:「そうも謙遜しないでくれ。当初の目的を果たして、それに…」
葛西 拳士郎:「拾える命を、ちゃんと拾えた」
葛西 拳士郎:「……大戦果だ。支部長として、誇らしく思うよ」
朝倉 輝晃:「へへ……っとそうだその辺!色々確認しとかねえとと思ってたんだ」
正木真希:「えへへ……そうね、色々と」
朝倉 輝晃:「出雲さんの容態はその後どうなってんです?」
御門咲綾:「……はい、私も気になってて」
千堂 那由多:「あー、その辺りは前と変わらず……って言っても、テルテルや咲綾ちゃんには分かんないか」
正木真希:「私も知らないです」
朝倉 輝晃:「元気ってこと?」
千堂 那由多:「”今なら一年は寝ずに働けそうだ”ってさ。」
御門咲綾:「えっ……?」
朝倉 輝晃:「ああ、一年寝てたから……」
千堂 那由多:「入院服着てるのに、少しくらい落ち着いてくれればいいんだけどね」
正木真希:「なんてパワフルな人……」
牛ノ戸舞莉:「……ハハハ。雑だな、変わらず」
伏見カイト:「ブレないっすよね」
御門咲綾:「と、止めなくて大丈夫なんですか……?」
佐藤 尽:「……だとよ、姐さん」
牛ノ戸舞莉:「止めても聞く奴じゃない」
伏見カイト:「その辺は葛西支部長にビシッと言って貰うしかないっすかね」
朝倉 輝晃:「その様子だと戻ってくるんですか? 流石に暫くは入院だろうけど、それが終わったら……」
正木真希:「それで、えっと……前支部長さんが帰ってきてらして……」
正木真希:「これから支部長って、どうなるんですか?」
葛西 拳士郎:「ああ…うん、その辺の話なんだけど」
葛西 拳士郎:「出雲さんにどうするか聞いたら、”てめぇがやれ”だってさ」
葛西 拳士郎:「ただ、流石にそれは…って事で僕も少し食い下がってて」
朝倉 輝晃:「まあ、今までずっと待ってたぐらいすもんね……」
葛西 拳士郎:「今の所は……支部長2人…?」
御門咲綾:「……お仕事を分担する形になるんですかね?」
朝倉 輝晃:「命令系統ややこしくなりそうだ……」
正木真希:「異例の形ね……」
牛ノ戸舞莉:「エージェント二桁もいないのに支部長二人体制? 笑える」
朝倉 輝晃:「まあでもいんじゃないすか?聞いた感じ出雲さん、すげえ無茶する人っぽいし」
伏見カイト:「その事なんすけど、出雲さんからその辺りの書類とか貰って来ましたよ」
朝倉 輝晃:「立場で一番上行くとオーバーワーク止められる人居なくなっちゃうでしょ」
正木真希:「あっ、そう言う人なの……ならたしかに丁度良いかも!」
正木真希:「無茶するのは良くないもんね」
葛西 拳士郎:「ああ、ありがとう。確認しようか」カイト君に
朝倉 輝晃:ちら、と正木の方を見る
伏見カイト:「当面の間は葛西さんが支部長のまま、出雲さんは補佐に入って…後は流れで、らしいっすけど」
朝倉 輝晃:「高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に?」
伏見カイト:「出雲さんのお子さんの事とかもありますし、現状はその形がベターな気がしますね」
葛西 拳士郎:「……」その資料に目を通して
朝倉 輝晃:「お子さんか……また泣かせることないように釘刺しとかねえとな、そりゃ」
正木真希:「そうね……」
葛西 拳士郎:「……そうだね。彼女は少し…抱えるものが多過ぎる」
御門咲綾:「そうですね、出来ればもっとお子さんと会っててほしいですし……」
正木真希:「家族は大切にして欲しいよね」
葛西 拳士郎:「───でも」
葛西 拳士郎:「僕がこのまま支部長をやる事に、君達は…その……」
葛西 拳士郎:「納得して…くれるのかい…?」
正木真希:「私にとっては」
正木真希:「葛西支部長が、この支部に誘ってくれた……ここの支部長ですよ」
御門咲綾:「……はい、私も同じく、です」
朝倉 輝晃:「右に同じ。今回だって無事に解決したんだ、もうちょい自信もってくれていいんだけどな」
伏見カイト:「誘ってくれたのは出雲さんっすけど、今の支部長は葛西さんっすよ」
伏見カイト:「出雲さんに強く言える人が居た方が安心できるっつー理由もあるっすけどね」
千堂 那由多:「私が言いたい事は、もう一週間前に伝えましたよ」
佐藤 尽:「一年間葛西さんの下でやってきてんのに、また急に変わんのもめんどくせぇしよぉ」
牛ノ戸舞莉:「んー………なんて言うか。葛西サン自身はどうなんだよ」
牛ノ戸舞莉:「一年前は出雲に任せられたからで、今度もアイツに押し付けられそうなわけだが」
葛西 拳士郎:「………」
牛ノ戸舞莉:「葛西サンの本心では、私たちを率いる覚悟はあるワケ?」
正木真希:(真っ直ぐな人なんだなー……)牛ノ戸さんの方を見て
葛西 拳士郎:「……一年前、さ」
葛西 拳士郎:「出雲さんが居なくなる少し前、彼女に言われた事があるんだ」
葛西 拳士郎:「”テメェを支部長に推薦する” ”テメェが一番何も抱えてねぇからだ”ってさ」
葛西 拳士郎:「あの時は、よく分からなかったけど」
葛西 拳士郎:「今は……なんとなく分かる」
正木真希:「……」
葛西 拳士郎:弱者も強者も、皆等しく何かを抱え、歩みを進める中で
葛西 拳士郎:何も持たずに生まれてきた自分には、一体何が出来るのか
葛西 拳士郎:「……だから、この席を譲る気はもう無いよ」
正木真希:「……よかった!」にこやかに笑う
牛ノ戸舞莉:「……自分で自分に納得してるなら、だれが何言っても同じだろ」薄く笑う。
朝倉 輝晃:「了解。 んじゃ今後ともよろしく頼みますよ、葛西支部長」
葛西 拳士郎:「それが、何も抱えていない僕のちっぽけな自我(プライド)だ」
牛ノ戸舞莉:「その言葉忘れるなよ、葛西支部長どの」椅子の背もたれに再び体を預ける。
御門咲綾:「よかった……」二人を交互に見ながら
葛西 拳士郎:「───ああ、肝に銘じる」
葛西 拳士郎:深く息を吐いて
葛西 拳士郎:「………後は、あの女の子の事だけど」
御門咲綾:「ぁ……」
朝倉 輝晃:「ああ、そうそうノラ!あいつも面倒見てやんないとですよね」
正木真希:「ノラちゃん……どうなるんですか?」
葛西 拳士郎:「出雲支部長と同じ所に入院してる。何日か前に目が覚めて、面会も問題ないという事だから、会いに行ってあげて」
御門咲綾:「は、はい……!ありがとうございます!」
葛西 拳士郎:「彼女の身柄については、うちで保護するつもりだけど」
葛西 拳士郎:「……ちゃんとした”どうしたいか”は、いつか、自分で決めて欲しいと思ってる」
朝倉 輝晃:「ひとまず常識とか勉強受けさせて、その後は本人次第……みてえな感じ?」
葛西 拳士郎:「うん。彼女はまだ、意思決定能力が欠けている」
葛西 拳士郎:「それを、これから身に付けていって欲しい。君達の協力の下に、ね。」
朝倉 輝晃:「わがまま思いつくようになるまで甘やかしますかあ」
正木真希:「そうね! 葛西支部長、ありがとうございます」
御門咲綾:「……程々に、ですね」朝倉君の方を見ながら
葛西 拳士郎:「はは…」困ったように笑うと、壁にかけられた時計を見て
葛西 拳士郎:「……僕からの報告は、このぐらいかな。」
葛西 拳士郎:「じゃあ、各自解散。という事で」
朝倉 輝晃:「お疲れ様っした!」
正木真希:「改めて、ありがとうございました!」
御門咲綾:「お疲れさまでした……!」
牛ノ戸舞莉:「はいよ、お疲れ……無事で何よりだ」
伏見カイト:「うっす、お疲れっした!」
千堂 那由多:「はーい。じゃあ、通常業務に戻るね」
佐藤 尽:「ういぃっす……」部屋を出ようとして
佐藤 尽:足を止めて、口を開く「そういやぁよ、俺は飯いつ奢ればいいんだよ」
佐藤 尽:「こっちも色々準備しなきゃなんねぇんだが」
正木真希:「えっ、ホントにご馳走になれちゃうんですか!?」
朝倉 輝晃:「マジか。ゴチになります!」
牛ノ戸舞莉:「出雲が退院してからだな。あとノラも」
御門咲綾:「あ、ありがとうございます……!」
朝倉 輝晃:「じゃあ10人?予約で」
伏見カイト:「奢るってか、幹事っぽいすね」
牛ノ戸舞莉:「大所帯だな~」他人事。
佐藤 尽:”言わなきゃよかった”という顔をして
御門咲綾:「……そっか、ノラちゃんに美味しいもの、食べさせてあげられるんだ」
朝倉 輝晃:「肉だ肉!」
伏見カイト:「その辺の歓迎会込み込みなら、支部の方でお金出して貰えそうっすけど」
正木真希:「良いわね焼肉! 強火に行きましょう!」
葛西 拳士郎:「……」
佐藤 尽:「……いや、何も言うなカイト。今そこで葛西さんが悲しそうな顔した事…俺にはちゃんと見えてる」
佐藤 尽:「仕方ねぇなぁ……出すしかねぇな」
伏見カイト:「あ、じゃあ遠慮なくゴチになりまっす!!あざっす!!」
正木真希:「尽さん……!」戦場に行く英雄を見るような目
朝倉 輝晃:「よっ、太っ腹!」
佐藤 尽:「これから毎日通い詰めだな」
佐藤 尽:「いい機会だから、お前達にも教えてやろうか?」
正木真希:「通う? アルバイトですか?」
御門咲綾:「別にお仕事を……?」
佐藤 尽:「この世にはよぉ、んなもんより手っ取り早く稼げる方法があんだよな」
佐藤 尽:「玉出すだけ金が貰える遊び場がよ」
伏見カイト:「だ、ダメなやつだ!!」
朝倉 輝晃:「未成年の教育に悪ーい!」
牛ノ戸舞莉:「それで稼げるの尽だけなんだよな」
御門咲綾:「パ、パチンコ……」
朝倉 輝晃:「良い子は真似すんなよ、沼にハマるぞ」
佐藤 尽:「何となく当たりそうな台選ぶのがコツでよぉ……」
朝倉 輝晃:「何の参考にもならない攻略法」
正木真希:「へぇ……」ニコニコしながら話を聞く
朝倉 輝晃:「おい参考になんねえから!?それで勝てんのこの人だけだから!」
正木真希:「わかってるわかってるー」
正木真希:そんなお金の溶かし方があったのねー、と感心
佐藤 尽:「ハッハー!まぁ…楽しみにしてろよ、キッズ共」
佐藤 尽:「今まで食った事もねぇような肉を食わせてやるよ」
正木真希:「わぁ高いお肉! 楽しみね!」
御門咲綾:「そ、その、無理だけは……」
佐藤 尽:「”無理”なんて俺には通んねぇよ、何故なら俺は」
佐藤 尽:ビッ と親指で自分を指して
佐藤 尽:「”不理(ジャックポット)”だからな」
佐藤 尽:そのまま、高笑いをしながら馬鹿は去っていった
朝倉 輝晃:「あっずるいカッコいい……でもここそんな決めどこっすかね?」
朝倉 輝晃:ガヤガヤと騒ぎながら部屋を出ていく
御門咲綾:「何か良いことがありますように……」せめてもの祈り
牛ノ戸舞莉:「調子乗らせとけ乗らせとけ。アレで良いんだよアイツは」笑いながら部屋を出る。
伏見カイト:「時々マジで格好いいんだよな、尽さん」伸びをしながら部屋を出て行く。
正木真希:「結構カッコよかったとは思う!」それに続く
御門咲綾:「それじゃあ……ノラちゃんのところ、行ってきます。支部長」そう言って、後に続く
葛西 拳士郎:「うん───」
葛西 拳士郎:去り行く背を見送って
葛西 拳士郎:自分一人しか居なくなった室内で、ぐっと背を伸ばす
葛西 拳士郎:「───君を止めた後も、僕はちゃんと見付けられたよ、ゼロ」
葛西 拳士郎:「……”何の為に生まれてきたのか”、なんてさ」
葛西 拳士郎:「僕達だけじゃ、見付けられる訳なかったんだな」
葛西 拳士郎:何かを懐かしむように、そう零すと
葛西 拳士郎:自分以外は誰も居ない円卓に腰かけて
葛西 拳士郎:意識を内に沈めるように、瞼を閉じた。
───

【目次へ戻る】

ED2

GM:【ED2】

GM:───葛西からの報告を受けた後、正木、朝倉、御門の三人は、ノラと出雲が入院する病院へと向かった
正木真希:「お邪魔しまーす、お見舞いに来たよー」病室の扉を開く
御門咲綾:「フルーツ、たくさん買ってきちゃいました……」
朝倉 輝晃:「おう、大人しくしてるかー。甘いもん持ってきたぞ!」
GM:当然のように一人部屋の病室。部屋の端にあるベッドには、一人の少女が身を起こして座っていた
ノラ:「ん、そうか。甘いものは好きだ。持ってきてくれたということは、おまえたちは良い奴なんだな」
ノラ:そう言いながら、君達の容姿を確認して
ノラ:「げぇ~~っ!ユージーエヌ!!」
朝倉 輝晃:「げぇとはなんだげぇとは」
御門咲綾:「大丈夫、お見舞いに来ただけだから……」
ノラ:「まさか、またその甘いのでノラの気をひこうとしているんじゃないだろうな!」
ノラ:「ノラは…」フルーツ類を凝視して「そんなにやすい女じゃないぞ!」
正木真希:「そっかー、じゃあいらない?」
ノラ:「いらないとは言ってない!!!!!」
朝倉 輝晃:「素直でよろしい」
御門咲綾:「これはね、元気になるようにっておまじないだから」
ノラ:「おまじない……とは……?」
御門咲綾:「改めて聞かれると……うーん……」
朝倉 輝晃:「あー、なんつーか……お願いが叶うように気持ちを込めるんだよ」
正木真希:「つまりこの場合、ノラちゃんが元気になりますようにって事ね!」
朝倉 輝晃:「このケーキのホイップにもお前が元気になると良いなーという気持ちがこもってるわけだ」
御門咲綾:「……私も含めてみんな、ノラちゃんに元気になってほしいってことかな」
ノラ:「…な…る…ほど?」
ノラ:「そう思うと、なんだか食べるのがもったいなくなってきたぞ」
朝倉 輝晃:「んなかしこまるこたねえよ、気持ちの問題だからな」
朝倉 輝晃:「それにまあ……早く良くなりゃ嬉しいけど、そんな焦ることもねえ」
正木真希:「そうそう、気持ちごと美味しくいただいちゃってよ」
朝倉 輝晃:「命令してるわけじゃねえからな、俺たちは」
ノラ:「………」その言葉を聞いて
御門咲綾:「少しもったいないのは、そうだけど……食べて元気になってくれるなら、私たちもうれしいからね」
ノラ:「…じゃあノラは、これから何をすればいい」
正木真希:「それは」
正木真希:「これからゆっくり自分で考えて良いのよ」
正木真希:「考えるための手助けは、みんながしてくれるから」
御門咲綾:「それか……みんなで探しにいこっか、ノラちゃんのやりたいこと」
ノラ:「……探しに…?どこに?」
朝倉 輝晃:「どこにでも?お前、この街の外とか見たことあるか?」
ノラ:「ない」
朝倉 輝晃:「じゃあ例えば別の街に美味いもんでも食いに行くとか?」
朝倉 輝晃:「世界は広いんだ。お前の知らないもん、まだまだたくさんあるぜ」
ノラ:「ほう…ふぅん……」明らかにソワソワする
正木真希:「海とか、美味しいもの沢山あるわよ!」
御門咲綾:「それじゃ……お誘い、ですね。今度、みんなで美味しいご飯を食べに行くんだけど……」
御門咲綾:「ノラちゃんも一緒に、どうかな」
朝倉 輝晃:「そういうもん一つ一つ知っていきながら、ゆっくり考えりゃいいさ」
朝倉 輝晃:「そうそ、焼肉。退院した後の話になっけどな」
ノラ:「………」”行ってもいいのか”、と口を開こうとして
ノラ:首を振る
ノラ:「……い………行…き、たい」
朝倉 輝晃:「お。……よーしよし、頑張ったな」
御門咲綾:「……うん、じゃあ。約束」手をそっと握って
ノラ:「……」不思議そうにその手を見つめると
ノラ:──ぎゅ、と握り返す
御門咲綾:「……ありがとう」
ノラ:「────ところで」
朝倉 輝晃:「ん?」
ノラ:「焼肉とは何だ、誰の肉を焼くんだ。肉を焼くのは、ノラは得意だぞ」
御門咲綾:「んんっ」
朝倉 輝晃:「あー、そっからか……いや、誰のっつうかなあ」
正木真希:「牛さんの・・・?」
御門咲綾:「牛肉とか豚肉、鶏肉を……鉄の板で焼いて食べるの」
正木真希:「私も肉を焼くのは得意! じゃなくて……」
正木真希:「そうそう、野菜とかあとビビンバとかもあるのよ」
御門咲綾:(玉ねぎはだいじょうぶなのかな……)
ノラ:「牛や豚に…鳥…なんだ、奴らは食えるのか…」
ノラ:「公園によく居る鳥も、一度食べておけばよかったな…」
ノラ:「ビビンバというのはよくわからんが…」
正木真希:「それはダメ! ばっちいから!!」
正木真希:「ちゃんとしたお店でたべましょうね?」
正木真希:「とっても美味しいのよ、多分ノラちゃんは知らない種類の美味しさだと思う!」
朝倉 輝晃:「そのへんもこれからゆっくり勉強だなあ」
御門咲綾:「……ですね」
ノラ:「……ノラが知らない…か…」
朝倉 輝晃:「ま、楽しみにしとけよ。友達連れてくっから紹介もするしな」
ノラ:───ボス、とベッドに寝転がって
ノラ:「……いいだろう。たのしみにしておいてやる」
ノラ:「今日はごくろうだったな。シムラ、オニヅカ、ハンペイタ」
ノラ:「ノラはもう寝るから、おまえたちも帰れ」
朝倉 輝晃:「掠ってもいねえ!」
御門咲綾:「何かテレビでも見てたのかな……」
正木真希:「どれが誰なんだろう……」
朝倉 輝晃:「朝倉だ、今度は覚えてくれよー。んじゃ、またな」
御門咲綾:「そうだ、あの時溶けちゃってたから……はい」飴玉を一つ、フルーツの隣に置いて
ノラ:「……ん」コロン、と置かれたそれを見る。
御門咲綾:「それじゃあ、また来るね。ノラちゃん」
ノラ:────君達の背を見送って
ノラ:「……」ゆっくりと身を起こすと、開いた手を見て
ノラ:「……アサ…アサ、クラ」
ノラ:「む~あいつは…あいつは何だったか……コミ…カ…ミカド、ミカドか」
ノラ:「もう一人は…………」
ノラ:そう言って、1本ずつ指を折り
ノラ:───ぶつぶつと、何かを唱えるようなその声は、夜中まで絶える事はなかった

GM:──ノラとの面会を済ませた君達は、病院の外に出た
朝倉 輝晃:「ひとまず元気そうで良かったな」
正木真希:「ええ、これからもなんとかなりそう!」
御門咲綾:「ですね、本当に良かった……」
朝倉 輝晃:「これからか……そっちはまだまだ大変だけどなあ」
朝倉 輝晃:難しい顔で頭をかいて唸る。
御門咲綾:「少しずつ、少しずつでいいから進んでくれるといいなって……」
朝倉 輝晃:「妙な方に進んじまわねえようにちゃんと見ててやんねえとな」
正木真希:「危うい状態だものね……」
正木真希:「テル先輩は、あの子の面倒ちゃんと見てあげるつもりなんだ?」
朝倉 輝晃:「そりゃな、いつもって訳にゃいかねえけど」
朝倉 輝晃:「後輩の面倒見るのは先輩の役目で、まあ友達なわけだし?」
御門咲綾:「はい、友達ならへんな方向に行ってしまわないように支え合わないと、ですね」
正木真希:「へぇ……嬉しいな」体を捻り、首を傾げて笑って
正木真希:「あの子を利用するやつが現れたり、あの子自身が誤った道に進まないように……」
正木真希:「そして、あの子自身が自分の力に飲まれてしまわないように」小声で
朝倉 輝晃:「お前らも先輩になるんだったら色々きっちりしろよー、俺を見習って!」
正木真希:「もっちろん! 先輩、尊敬しちゃうよー!」
朝倉 輝晃:「もっと褒めろ、フハハハハ!……とまあ、それは半分冗談にしてもだ」
朝倉 輝晃:「これからは俺らも手本になるんだから無茶しすぎんなよ、お前ら」
御門咲綾:「……飲まれないように、か」
御門咲綾:「……その、少しだけ聞きたいことがあって」
朝倉 輝晃:「ん?」
御門咲綾:「ゼロさんと戦ってた時の記憶が、少しふわふわしてて……」
正木真希:「あ、えっと……凄かったよ?」
朝倉 輝晃:「どういう状態だったのか、分かってはいるのか?」
御門咲綾:「……夢の中にいたみたいで、状況だけは覚えているんですけれど」
正木真希:「そう感じるんだ、あれ……」
御門咲綾:「もしかしたら、迷惑をかけてないか心配で……」
正木真希:「ううん、全然。 むしろサーヤちゃんの力の可能性みたいなのを感じたな、あれは……」
朝倉 輝晃:「迷惑とかは大丈夫なんだが、意識がはっきりしないってのは心配だな……大丈夫なのか?」
御門咲綾:「今はもう大丈夫、です。落ち着いてますし……」
御門咲綾:「……そっか、迷惑はかけてないみたいで良かったです」
正木真希:「大助かりよ!」
朝倉 輝晃:「不安か?自分の力」
御門咲綾:「……はい、先が見えない不安、というか……」
正木真希:「……」
朝倉 輝晃:「先、か」
朝倉 輝晃:「……正直言うとな、俺も分かんねえし不安だよ」
朝倉 輝晃:「いつ力の制御を誤るか、俺自身がおかしくなっちまうか……」
朝倉 輝晃:「そうなっちまった後を、山程見ちまったしな」
御門咲綾:「……」
朝倉 輝晃:「……でもま、そこも含めてよ」
朝倉 輝晃:「後輩に見せてやらねえといけねえよな」
朝倉 輝晃:背後を振り返る。
正木真希:「……」そうなっちまった、という言葉に視線を落とす
正木真希:「え? あ……そうね!」
朝倉 輝晃:「ノラのやつもよ。あいつはまだちゃんと分かってねえかもしんねえけど」
朝倉 輝晃:「炎は燃えるだけじゃねえ。凍えてる誰かに熱を分けて、暗がりを照らせるんだ」
朝倉 輝晃:「そういうとこも、きちんと見せてやんねえと」
朝倉 輝晃:「結局使い方次第だ。不安になったら先達を見習えよ」
朝倉 輝晃:「当然、太陽たるこの俺もな!」
朝倉 輝晃:高らかに笑ってみせる。
正木真希:笑って返して
正木真希:「先が見えない感覚はね、私もわかるなーってなる」
正木真希:「見えなすぎて手遅れになっちゃうと、悲しいよね」果ての無い何処かを探していた存在を思い出しながら
正木真希:「けど、私の時はね……周りに優しい人たちが沢山いたの」
正木真希:「そしてサーヤちゃんも、きっとそうだと思うんだ」
正木真希:「いるでしょ? 頼りになる人とか!」輝晃の肩を叩いて
正木真希:「大切な人とか!」
御門咲綾:「……!」
正木真希:(戦ってる時も言ったっけ? でももう一回……大切な事だもんね)
御門咲綾:「はい……ありがとうございます!」
正木真希:「ん! 力になれたなら嬉しいなっ」
御門咲綾:「―――そうだ、最後に」目を閉じながら
御門咲綾:「……私"この子"、あのヒトに逢うためなら色々と無理しがちだから―――よく見ててあげてね?」一つ、トーンが落ちた声で
御門咲綾:「……?」
朝倉 輝晃:「……御門?」
正木真希:「さ、サーヤちゃん?」
正木真希:憶えのある気配を感じ取って少し慄く
御門咲綾:「……ど、どうしました?」
朝倉 輝晃:「……いや。なんでもねえよ」
朝倉 輝晃:自分の知る御門なのか、別の誰かだったのかは分からないが。
朝倉 輝晃:心配してくれるような奴なら、悪いものではないだろう。
朝倉 輝晃:「話してたら腹減ってきたな、どっか飯でも食い行くか!」
正木真希:「いいわね! この辺でおすすめのお店とか教えてほしいなー」
御門咲綾:「どこか……えーと、美味しいお店、先輩が詳しかったですよね」
朝倉 輝晃:「任せろ任せろ、いっぱい知ってるぜ。安くて量だけは出してくれる店!」
朝倉 輝晃:「訓練後とかちょー助かるんだこれが。今日ぐらいは先輩様が奢ってやろう!」
正木真希:「わーい! ご馳走になりますっ!」
御門咲綾:「あ、ありがとうございます……!」
御門咲綾:「後は、一緒にノラちゃんに食べてもらいたいもののリサーチも、しなきゃですね!」
正木真希:「あ、そうね! 憶えておいて食レポしてあげましょう」
朝倉 輝晃:「はは、連れてけってうるさくなっかもな!」
朝倉 輝晃:「(先が怖かったり後ろが怖かったり……ほんと難儀で、めんどくせえ)」
朝倉 輝晃:彼女たちの過去は知らない。未来にどれだけ関われるかもわからないが。
朝倉 輝晃:せめて今ぐらいは、少しでも良いものにしてやろう。
───

【目次へ戻る】

ED3

GM:【ED3】


 K市 狩ヶ谷窪地


伏見カイト:マイバックを片手に、殺風景な風景を眺めながら歩いている。
伏見カイト:クレーターの下…ゼロが居た空間と比べると、比較的破壊の痕跡は少ない。
伏見カイト:とは言え、溶解し地盤が崩れ落ちた箇所もある。その辺りの処理も必要だな、と考えつつ。
伏見カイト:クレーターとの境界で腰を下ろした。
伏見カイト:「いつかって約束したっすけどね。俺、忘れっぽいからな」
伏見カイト:袋をゴソゴソと漁り、多種多様な嗜好品…プロテインバーやお菓子を取り出す。
伏見カイト:「花とか置いちゃうと勘違いする人出ちゃうからなぁ」と困ったように笑って、適当に包装を開けていく。
伏見カイト:お菓子を頬張る。滅多に食べないそれは、伏見カイトにとって少々塩辛かった。
伏見カイト:ペットボトルの紅茶を一口飲み、立ち上がる。
伏見カイト:ズボンに付いた土埃を叩いて落とし、ゴミを落としてないか確認。
伏見カイト:「今日はこんなとこで。また来るよ」誰に言うでもなく呟いて。
伏見カイト:クレーターの中心辺り、一際大きな衝突の痕跡に目をやって笑う。
伏見カイト:「──いい試合だったぜ」
伏見カイト:友と戦った"リング"に背を向け、歩いていく。
伏見カイト:仲間達が待つ、日常へ。
GM:───その日常から離れるように
GM:風にさらわれた土塊が、静かにリングの中央へと転がり落ちた。
───

【目次へ戻る】

ED4

GM:【ED4】

GM:──君は今、出雲頼命が入院する病院を訪れている
GM:入り口の前で、先に煙草でも吸っておこうか、などと考えていた所
千堂 那由多:「───あら」
GM:見覚えのある顔が、今まさに病院から出てきたのを確認した
牛ノ戸舞莉:「お」煙草を咥え、ライターをまさぐっていたところ。
牛ノ戸舞莉:「那由多も来てたのか」
千堂 那由多:「まぁねぇ、ノラちゃんも面会可能になったって言うし」
千堂 那由多:「舞莉は今日は…」ファイティングポーズを取って
千堂 那由多:「遂にやるの?喧嘩」
牛ノ戸舞莉:「ことと次第によってはな」煙草を箱に戻す。
千堂 那由多:「ひゃー怖い。先に面会済ませといて良かった」
牛ノ戸舞莉:「……ま、少しはアイツも言うこと聞くようになっただろ」
千堂 那由多:「ん~~~~~…」
牛ノ戸舞莉:「一人で突っ走って一年間のバカンスだ。こっちのワガママが通らん方がおかしいぜ」
牛ノ戸舞莉:「どしたのよ」千堂さんの反応を見て。
千堂 那由多:「えーっと…まぁ、表面上はいつも通りなんだけどね」
千堂 那由多:「……多分、本人は結構気にしてる」
千堂 那由多:「葛西さんに支部長やれって言ったのもさ」
千堂 那由多:「この支部から身を引こうとしてた部分はあるんじゃないかな」
牛ノ戸舞莉:「……」
千堂 那由多:「まぁそれが、あんたを止める理由にならないのも分かってるけどさ」
千堂 那由多:「この一年、出雲支部長の事一番気にかけてたのが舞莉だって、私だけは知ってるから」
牛ノ戸舞莉:「なんだそれ、人を恋する乙女みたいに」
千堂 那由多:「似たようなもんでしょ?」
牛ノ戸舞莉:「勘弁して………まあ正直、辛いだろうとは思うけど」
牛ノ戸舞莉:「私、励まされた記憶とかないんだよなアイツに」
千堂 那由多:「知ってる。」
牛ノ戸舞莉:「こっちが凹んでても笑顔一つ見せてこないからな。鬱陶しいとか言うし」
牛ノ戸舞莉:「で、私はそんなアイツの眉間の皺を見てUGNやってきたワケだ」
牛ノ戸舞莉:「……那由多みたいに、気を配るって言うの? 得意じゃないからわかんないけどさ」
牛ノ戸舞莉:「たぶんそこは、私と出雲は似てる。安心して」
千堂 那由多:…君の方に、硬く重々しい感触の掌を、ポンと置いて
千堂 那由多:「───誰に対しても厳しく出来るのって、多分さ、才能なんだよね。」
千堂 那由多:「私はそういうの、出来ないからさ」
千堂 那由多:「この場は舞莉に任せるよ」
千堂 那由多:───そして、”それじゃ”と言って、手を挙げて去っていく
牛ノ戸舞莉:「別にスパルタするってつもりで言った訳じゃないんだけど……まあいいや」
牛ノ戸舞莉:「那由多の後じゃどうしてもこっちが”ムチ”になるよな……わかってやってたのか?」
牛ノ戸舞莉:独り言ちながら、病院の自動ドアをくぐる。

GM:──ロビーに設けられたソファには、まるで定位置と言わんばかりに、今日も一人の女が真ん中に腰かけている
出雲 頼命:染み付いた隈に、何かを睨むような目つき
牛ノ戸舞莉:一息吸う。ハイヒールの音を鳴らし、近づいていく。
出雲 頼命:棒付きの飴を咥え、ソファに浅く腰かけたまま、まるで興味も無さげに情報番組を見ている
牛ノ戸舞莉:「よぉ、暇人。なんかいいことあった?」
出雲 頼命:「………」ゆっくりと、首だけ捻るようにして君を見上げ
出雲 頼命:「テメェといい那由多といい、えらく客が多いじゃねぇか、今日は」
出雲 頼命:「いいことっつったら、それぐらいか」
牛ノ戸舞莉:「アンタの面を一目見たいんだよ。どんだけ寝惚けてるか気になってな」
出雲 頼命:「おうそうか。私も一目、テメェがどれだけ老け込んだのか見てやりたかったんだよ」
牛ノ戸舞莉:「お陰様で。より一層魅力が増したよ」
出雲 頼命:三人掛けのソファの上を滑るように、端に寄ると
出雲 頼命:「その手の男にゃいいニュースだろうな」
出雲 頼命:座れ、とでも言うように、顎をしゃくる
牛ノ戸舞莉:「なんだよその手って。全男だ、全男」
牛ノ戸舞莉:「……アンタも少しはクマがマシになった」反対側の端に腰かける。
出雲 頼命:「………一年も寝りゃ、マシになろうな」
出雲 頼命:「……………一年だぞ、一年」
牛ノ戸舞莉:「………」
出雲 頼命:「私が知らねぇ間に、一番上のガキんちょはランドセル背負って小学校通ってんだ」
出雲 頼命:「二番目のは、保育園の発表会で劇の主役やったってよ」
牛ノ戸舞莉:「……聞いちゃいるよ。二人とも人気者だ」
出雲 頼命:「………取り返しなんかつかねぇよな」
牛ノ戸舞莉:「ああ」
出雲 頼命:「これから私が、どれだけあの子達の為に人生を捧げたって」
出雲 頼命:「…空いた一年は、どうしたって埋まらねぇ」
出雲 頼命:「………………悪い」
出雲 頼命:「テメェらにも迷惑かけたのに、こっちの話ばっかりしちまって」
牛ノ戸舞莉:「……それはいいよ。アンタの話を聞きに来たんだから」
出雲 頼命:「………」
牛ノ戸舞莉:「長いよなあ、一年」溜め息を突く。
出雲 頼命:「ああ、長ぇ。さっき那由多が、ここ一年に何があったか懇切丁寧に説明してくれたよ」
出雲 頼命:「……ちゃんと、人は増えたんだな。うちの支部は」
牛ノ戸舞莉:「まあな。葛西サンがアンタの引き継ぎやったんだ」
牛ノ戸舞莉:「真面目だからな、あの人。お陰で随分平均年齢が下がったよ」
出雲 頼命:「古参組が、随分引き上げちまってるな」
出雲 頼命:「………そうか…拳士郎にもちゃんと謝らねぇとな」
牛ノ戸舞莉:「そもそも殲滅でほとんど古参なんてのはいなくなったよ」
出雲 頼命:「分かってる。だから…そいつらがまだ居てくれてるのが、嬉しいんだよ。私はさ」
出雲 頼命:「舞莉に那由多、拳士郎に…尽は、馬鹿やらかしたりはしてねぇか?」
牛ノ戸舞莉:「被害総額は前年比2割減くらいだ。努力の甲斐あってな」片頬を上げる。
牛ノ戸舞莉:「那由多も、びっくりしたろ。電極仕込んでてさ」
出雲 頼命:「……ああ。何馬鹿な事してんだ…って言いたくなっちまったが」
出雲 頼命:「…私なんだよな、そうさせたのは」
牛ノ戸舞莉:「……皆、K市を離れなかった」
牛ノ戸舞莉:「どこかの誰かのせいで支部と地域の繋がりなんてほぼないのに。そこで、その誰かを待ってたんだ」
出雲 頼命:───ソファの背もたれに首を預けるように、天井を見上げて
出雲 頼命:「ずりぃこと言うよな、テメェは」
牛ノ戸舞莉:「やめろよ。……やっぱり私、励ますの苦手」頭を掻く。
出雲 頼命:「馬鹿」
牛ノ戸舞莉:「なんだと、間抜け」
出雲 頼命:ズル、と背を滑らせるように、無表情のまま、コテンと君の肩に身体を預けて
出雲 頼命:「私が良いから良いんだよ、勝手に謙遜してんじゃねぇ」
出雲 頼命:「───励ませ、その調子で」
牛ノ戸舞莉:「む……」
牛ノ戸舞莉:「何でこっちがワガママ聞かされるんだ……あー……」考え込む。
牛ノ戸舞莉:「……そうだな。これは誰にも言ってない、秘密の方法なんだが」
出雲 頼命:「おう」
牛ノ戸舞莉:出雲さんの髪を眺める。記憶にあるよりも、どこか細い気がする。
牛ノ戸舞莉:「例えば。休憩室に行くときに何かを忘れてきちゃって、取りに戻ったら休憩時間終わるってとき」
牛ノ戸舞莉:「取り返しがつかないな~って凹んでてもしょうがないから」
牛ノ戸舞莉:「忘れたんじゃなくて、”置いてきた”ことにするんだ」
出雲 頼命:「…………」
牛ノ戸舞莉:「こう考えるとな、なんか、負けた気がしない」
牛ノ戸舞莉:「……置いてきたなら、後から誰か、拾って持ってきてくれるかもしれないしな」
牛ノ戸舞莉:「……どう?」
出雲 頼命:「…つい最近の思い出話にしちゃ、随分それっぽく語るじゃねぇか」
出雲 頼命:鼻で笑って
出雲 頼命:「───だが」
出雲 頼命:一つ一つ、数える。一年前に、自分が忘れてきてしまったものを
出雲 頼命:それを、拾って持ってきてくれた者達の事を
出雲 頼命:「………やっぱずりぃよな、テメェは」
出雲 頼命:そう、小さく呟いて
出雲 頼命:「─────ここから出たらさ、真っ先にチビ共に会いに行くんだ」
牛ノ戸舞莉:「ああ」
出雲 頼命:「それが楽しみなのと同じぐらい、怖くて仕方ねぇ」
出雲 頼命:「あいつらからも怒られるだろうし、母さんからも怒られるだろうな」
牛ノ戸舞莉:「だろうな」
出雲 頼命:「……私が置いてきた時間を確かめるのが、怖い」
牛ノ戸舞莉:「……ああ。でも」
牛ノ戸舞莉:「そうやって、一人で怖がってるだけじゃあ、何処にも辿り着けない」
牛ノ戸舞莉:「移動距離がゼロのままじゃダメなんだ。過去から、更に離れることになっても」
牛ノ戸舞莉:「一歩でも、進めよ。」
牛ノ戸舞莉:「不安ならついてってやるからさ」これは冗談気味に言う。
出雲 頼命:「実家にまでついて来んじゃねぇよ」
出雲 頼命:「…ただ」
出雲 頼命:「送り出す時にでいい、背中でもケツでも引っ叩いてくれ」
牛ノ戸舞莉:「お安い御用だ」
出雲 頼命:「だから、今だけは」
出雲 頼命:ズズ、と鼻を啜って
出雲 頼命:「……もう少し私の愚痴を聞け、舞莉。」
牛ノ戸舞莉:フン、と鼻を鳴らして。
牛ノ戸舞莉:「高くつくぞ」
牛ノ戸舞莉:以前、と同じ調子で笑った。

───
─────
───────

”ゼロ”:「1+1、か。また妙な事を聞くな。」
”ゼロ”:"私"は、今日も無機質に言葉を並べる
”イチ”:「そんなに変かな」
”イチ”:"僕"は、今日も牧歌的に言葉を並べる
”ゼロ”:「数式など、決まった答えを導き出す為のものでしかないだろう。改まってそれを聞く必要がどこにある。」
”ゼロ”:「答えは、当然10(イチゼロ)だ。」
”イチ”:「あれ…2じゃないんだね」
”ゼロ”:「そんなもの、単なる表記の違いでしかない。私にはこちらの方が馴染み深く、それに──」
”ゼロ”:「──お前と私で、イチとゼロ」
”ゼロ”:「これほど分かりやすい話もないだろう。」
”ゼロ”:"私"は、迷いなくそう答えた。
”イチ”:「……そうか」
”ゼロ”:「何故急にそんな事を?」
”イチ”:「僕らは同じ個体の中の、別々の意識だ。」
”イチ”:「なら、問題一つをとっても、その捉え方は違うのか…と思ってさ」
”ゼロ”:「ほう。それで、結果は?」
”イチ”:「………そうだね」
”イチ”:"僕"は、少し躊躇うようにこう答えた。
”イチ”:「───何も変わらないよ。君も、僕も。」
”ゼロ”:「……問いに対して答えを濁そうとするのは、お前の悪い癖だな」
”ゼロ”:「さして興味もないから構いはしないのだが」
”イチ”:「はは…まぁその辺は──」
”イチ”: 「──機会があれば、って事で」
───

ダブルクロス the 3rd edition
『二律背反カタストロフィ』

GM:全行程を終了します
伏見カイト:お疲れ様でしたー!
GM:お疲れさまでした!
牛ノ戸舞莉:お疲れさまでした!
正木真希:お疲れ様でしたー!
御門咲綾:お疲れさまでしたー!!
正木真希:ご一緒できて楽しかったです、ありがとうございました!
朝倉 輝晃:お疲れさまでした!
朝倉 輝晃:ありがとうございました!
牛ノ戸舞莉:GMありがとうございました!

【目次へ戻る】