Closed secret4
PC1:“スナップファング”羽央 ゲンマ(キャラシート)PL:有限無限
PC2:“泡沫の夢”広瀬 愛心(キャラシート)PL:鈴元
PC3:“&U”安東 邑(キャラシート)PL:カムリ
PC4:“プルウィス・エト・ウンブラ”猿喰 早耶(キャラシート)PL:里村
GM:今日日
メインログ|雑談ログ
目次
プリプレイ
GM:密室クロスこと『Closed secret』、第四陣を開始していきます。
GM:何はともあれPC紹介。まずは羽央君からお願いします。
羽央ゲンマ:「”スナップファング”だ………………」
羽央ゲンマ:「えっと……はい。はい…………」
羽央ゲンマ:(キャラシート)
羽央ゲンマ:羽央ゲンマ。口下手で内向的な性格。感情をできる限り表に出さないようにしている。
羽央ゲンマ:だが、感情をため込みすぎると堰が切れたように怒りや悲しみを表に出す。
羽央ゲンマ:能力も同様で、口のついた魔眼で相手のエネルギーを食らい、ため込んでから放出することができる。
羽央ゲンマ:また、魔眼使いなら誰もが一度は憧れるものの、習得者が少ない究極奥義、覇皇幻魔眼の使い手でもある。
羽央ゲンマ:遺産コード:誓約の瞳に分類されるレネゲイドアイテムに触れてしまったことでオーヴァードに覚醒。右目を失い、代わりに魔眼が埋め込まれた。
羽央ゲンマ:魔眼は目から引き抜くことで一時的に巨大化し、自在に操れるようになる。大きな口の付いた魔眼は、浸食率上昇に応じて”時”や”意思”といった概念すらも喰らうことができる。
羽央ゲンマ:ちなみに家庭科の授業ではドラゴン柄の裁縫セットを選んだ。
羽央ゲンマ:「ま、こんな感じ………なんで……」
羽央ゲンマ:右目のあたりは長い前髪で隠しているぞ
羽央ゲンマ:性能的には
羽央ゲンマ:最強すぎて取るのを敬遠する人が多い究極エフェクト覇皇幻魔眼をあえて原初の白で取得
羽央ゲンマ:悪食の蛇によりシーン2回使うバロール/ウロボロスのRCアタッカー!
GM:キャラシ見てなるほどと思いました
羽央ゲンマ:時の棺により、みんなのロイスを守ることも可能 遺産の誓約の瞳でナーブジャックもできるぞ!
GM:デメリットがダブルクロスの根幹に喧嘩売ってると噂の誓約の瞳君!
羽央ゲンマ:あと魔王の玉座と帝王の時間と刻の魔術師のイージーを取得しています
羽央ゲンマ:魔王にして帝王にして魔術師です かっこいい
羽央ゲンマ:以上です!
GM:よろしくお願いします。感情を隠しがちボーイ、良いですね。感情を引き出していきたいです。
GM:そして次のPCに行く前にNPCの紹介を挟みます。
日南田昴:「やっほ、ゲンゲン~。今日も前髪長いねぇ」
日南田昴:とある支部に在籍するUGNチルドレン。覚醒及びチルドレン入りから日が浅いこともあり、明るく社交的な性格。
日南田昴:やや奔放な節はあるが、基本的にフレンドリーであり誰に対しても振る舞いが変わらない。よく人を徒名で呼ぶ。
日南田昴:羽央ゲンマとは所属支部が同じ同僚であり、今まであまり接したことがないタイプである彼を気に入って良く絡んでいる。
GM:今回のヒロインその1です。
羽央ゲンマ:「ゲンゲンって呼ばないで……!」
日南田昴:「まあいーじゃんいーじゃん。今何してんの~?」
GM:こういった具合でゲンマ君にガンガン絡んでいく方針です。よろしくお願いします。
GM:それではお次、広瀬愛心君。自己紹介をお願いします。
広瀬愛心:(キャラシート)
広瀬愛心:「愛心が男の名前で何が悪いねん」
広瀬愛心:広瀬愛心(ひろせ・あいみ)、元FHの実験体で影の中に武器を仕込んでいます
広瀬愛心:あらゆるレネゲイドを吸収し全てのシンドロームと影に仕込んでレネゲイドに感染させた武器の製造を目的とされた人間兵器になる予定でしたが救出されました
GM:過去が重たい
広瀬愛心:実験の結果左目の視力と味覚のほとんどを失いましたが本人はあんまり気にしてません
広瀬愛心:三十二人の複製体がいたもののそれも今は一人のみです、家族です
広瀬愛心:データ的にはサイレンをぶん回す暴走型、ミドルは置物です
広瀬愛心:ちなみにあいみょんと呼ぶと怒りますがカラオケに行くと一曲目にマリーゴールドを歌ってくれます
広瀬愛心:あとオオアリクイの威嚇ポーズをよくします
広瀬愛心:よろしくお願いします
GM:結構ノリがいい。大アリクイのポーズと鳴き声もとてもかわいかったです、よろしくお願いします。
GM:では再びのNPC紹介。
芽森真菜:「あ、広瀬君おはよう。ご飯もう食べた?今日はA定食がバランスよくておススメだよ!」
芽森真菜:とある支部に在籍するUGNチルドレン。世話焼きな性格だが少々忘れっぽく、常に複数のメモ帳を持ち歩くメモ魔。
広瀬愛心:「ええやん、俺は味わからんけど」
芽森真菜:当人は自身の至らなさを自覚している努力家なのだが、やや空回っている節もある。周囲からは暖かく見守られがち。
芽森真菜:境遇としても能力としても広瀬愛心と似通っている点が多く、まだ新入りである彼の教育係を命じられている。
芽森真菜:「う、うん。味はそうかもだけど、栄養バランスはきっと体の発育に影響するから……」
GM:こうやってお世話を焼いてくれるものの、当人も結構メモを片手にいっぱいいっぱいというタイプです。
広瀬愛心:仲良うしてな
芽森真菜:勿論!
GM:どうにかお世話を焼けるよう頑張ります、よろしくお願いします。
広瀬愛心:よろしくお願いします!
GM:それでは次はコンビ打ちのお二人。先に安東君から自己紹介どうぞ。
安東邑:はーい!
安東邑:「や、お腹空いてるだろ?飯食ってきなよ」
安東邑:「”ファケアノス”はいつでも困ってる奴の味方だ」
安東邑:(キャラシート)
安東邑:安東 邑(あんどう ゆう)。FHセルリーダー。コードネームは”&U”。
安東邑:元々は普通に頭良い目の私立文系大学に通う大学生でしたが、めちゃくちゃ色々あって
安東邑:その病的なお人善しさから、侵蝕不安定だったり寄る辺のなくなったOVの保護・支援を旨とする医療セル”ファケアノス”を設立
GM:めちゃくちゃ大変で色々でしたね……(ログ読みました)
安東邑:そのリーダーに収まりました。セル人数は今のところ自分も含めて4人ですが、頑張ってます
安東邑:嬉しい~ ありがとうございます!
安東邑:性格的には純粋な根明で超お人好し。人助けに執着を見せること以外は、料理とか映画とか読書が好きな一般的な『いいやつ』です。
安東邑:『正義の味方』になることを目標としていますが、そんな日々の中で潰れないのはセルの皆と恋人がいるお陰かも。
GM:普通な潰れてておかしくないですからね、ホントに
安東邑:OVとしての能力は、脳に寄生したレネゲイド腫瘍を操作することによる同化と浸蝕。
安東邑:影のような触手を物理端末として操作して、攻撃や防御を行い、時には有体物を同化します。
安東邑:性能的にはバロエグガード屋!
安東邑:申し訳程度の素殴り能力とそこそこ高いカバー能力で器用貧乏にやっていくぜ!
安東邑:「ってわけで、足りないおれの攻撃能力は補ってくれるひとがいるからさ…」
GM:では補ってくれる方に登場いただきましょう。猿喰さんも紹介をどうぞ。
猿喰 早耶:あいあーい
猿喰 早耶:(キャラシート)
猿喰 早耶:猿喰早耶(さるばん・さや)。現在はFHマーセナリーになるのかな、コードネームは"プルウィス・エト・ウンブラ"。
猿喰 早耶:"ファケアノス"セルのなんか適当に始末する担当。人生紙風船系だけど邑がいるからまあたぶん、今のとこは大丈夫?
安東邑:これからも大丈夫にするからね!
猿喰 早耶:ん
猿喰 早耶:能力は、単純なモルフェウスの「砂への錬成」。あと体に同居してる影(傍らに立つ影)の力が少し。
猿喰 早耶:データ的には生《インスタントボム》で叩く系パンチャー、《砂塵霊》を添えて。って感じ。
安東邑:装甲無視はありがたいな~ さやさんが居ると固い敵もごっそりだもんね
GM:他人にも支援を撒けるのは心強いですね。
猿喰 早耶:なはは。邑はそういうとこあるよねー。
猿喰 早耶:今回は、ひさびさのおやすみと思って時間つかお。よろしくねー
GM:存分にいちゃついてください。よろしくお願いします。
GM:ではトレーラーとハンドアウトを公開します。
【トレーラー】
密室。
この言葉に何が思い浮かぶだろうか。
ミステリーのトリック?
怪奇ホラーの導入?
アドベンチャーのトラップ?
否、これより始まるのはもっと気楽でばからしい。
しかし当人たちには真剣な一大事。
――つまりは、ラブコメのハプニングである。
【ハンドアウト】
PC共通
君はオーヴァードだ。
ヒロインと共に過ごしていた平和な休日は、奇妙な声とともに唐突に崩れ去った。
気絶した君が目を覚ましたのは見覚えのない部屋。
隣には君と同じく気絶したヒロイン。
鍵のかかった扉の上部には「○○しないと出られない部屋」という看板が掲げられていた。
GM:それでは開幕となります。皆様よろしくお願いします。
広瀬愛心:よろしくお願いします
安東邑:よろしくお願いします!!全力でイチャイチャするぜ!!
猿喰 早耶:よろしくおねがいしますー
羽央ゲンマ:絶対に出てみせる……!
OP1:羽央ゲンマ
―――
GM:OP1:羽央ゲンマ
GM:登場侵蝕をどうぞ。
羽央ゲンマ:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+1[1] → 42
―――
GM:キーンコーン、カーンコーン。
GM:ここは羽央がカバーとして通っている高校。時刻は午後であり、終業のチャイムが鳴っている。
GM:周囲のクラスメイトも、部活に行くなり遊びに行くなり家に帰るなり、それぞれ散り始めている頃だ。
GM:そんな中、がらりと開いた扉の方向から明るい声が聞こえてくる。
日南田昴:「やっほ~!ゲンゲン~!」
GM:同じくカバーとしてこの高校に通う君の同僚、日南田昴の声である。
羽央ゲンマ:「…………」漆黒と静寂の中に、精神を沈めている
羽央ゲンマ:つまり、机につっぷして寝たふりをしている
クラスメイト:「日南田先輩、またお迎え?」「羽央ならまだ席で寝てるけど」
日南田昴:「そんなとこ~。情報提供Tanks!」
GM:君が普段話さない筈のクラスの女子となぜか打ち解けている。そのまま君の席の前へ。
日南田昴:「お~いゲンゲン!もうHR終わってるよ~」
日南田昴:ちょいちょいと君の背中辺りをつつく。
羽央ゲンマ:「……!……!」耐えてみせる
羽央ゲンマ:そう簡単に起きては、寝たふりの意味がないのだ
日南田昴:「……」 ふむ、と一つ唸った後。
日南田昴:「おりゃ」 つつーッと首元から背骨に添ってなぞり下ろす。
羽央ゲンマ:「おひょあぁぁっ!」甲高い悲鳴と共に椅子から跳びあがる
日南田昴:「おはよ~」
羽央ゲンマ:「日南田さん……それ、弱いから、やめて……」
羽央ゲンマ:前髪を整えつつ
日南田昴:「なるほど、弱いんだ~。覚えとこ」
日南田昴:満面の笑顔である。
羽央ゲンマ:「………」(しまった……!)
日南田昴:「それよりゲンゲン、早くバイト行こーよ」
日南田昴:「授業終わってからもう結構経ってるし」
羽央ゲンマ:「い、行きますけど」
GM:バイト、すなわちUGNである。学校内では同じバイト先で働いているという風に通っている。
羽央ゲンマ:「別にちゃんと時間は守るから……俺に構わず先に行けばいいのに……」
日南田昴:「ええ~?どうせ行く先一緒なんだし、一人で行くより二人で行く方が楽しーじゃん」
羽央ゲンマ:「…………」
羽央ゲンマ:(こうして構ってくれるのは……嫌なわけじゃない)(でも)
羽央ゲンマ:(明日どうなるかもわからないこの世界で)(これ以上近い存在になってしまったら)
羽央ゲンマ:(失った時、2度と埋まらない穴が空きそうで……怖い)
日南田昴:「眉間のシワ~」
羽央ゲンマ:(だから俺は、この人が苦手だ)
日南田昴:君の前髪越しに人差し指をビシッと突きつける。
羽央ゲンマ:「わっ……」いつの間にかなり近づかれていた
日南田昴:「まあ前髪長いから見えないけど。絶対寄ってたでしょ」
日南田昴:「ダメだよ~。シワってのは寄せる度に顔に跡ついてくんだから」
日南田昴:「寄せ過ぎたら取れなくなっちゃう」
羽央ゲンマ:「……」皺が寄っていたのは事実だ。否定できない
羽央ゲンマ:「日南田さんは逆に寄らなすぎですよ」
羽央ゲンマ:「なんか、悩みとか全然なさそう」
羽央ゲンマ:この人の怒ったところとか、全然見たことがない
日南田昴:「眉間にシワなんて残したくないも~ん。だからこれでいーの!」
日南田昴:「ゲンゲンも、どうせつけるなら笑いジワにしなよ。ほれほれ」
日南田昴:言いながら君の頬を摘まむと無理やり口角を上げる。
羽央ゲンマ:「んむにゃにゃ……!」小さい口がせいいっぱいに開かれてしまう
日南田昴:「変な顔~」
日南田昴:ころころと笑う。
羽央ゲンマ:「んもう!行きますよ”バイト”……」
日南田昴:「は~い」
羽央ゲンマ:大きめのかばんをえっちらおっちら背負って、歩き出そうとする
羽央ゲンマ:(笑顔……この人の笑顔は、心から笑ってるって感じで)
羽央ゲンマ:(俺はどう笑っても、作り物でしかない感じで)
羽央ゲンマ:(この人は……………眩しすぎて、苦手だ)
GM:人気もなくなった教室から二人が出ようとしたそのとき、おかしな声が聞こえてくる。
謎の声:「感じる……感じるでござるよ……推しカプの波動を―――
―――
!!!」
羽央ゲンマ:「────?!」
日南田昴:「へ?」
GM:同時、二人の足元に突如として黒々とした穴が開く。
GM:そのまま抗う暇もなく穴の底へと飲み込まれていったのだった――。
―――
GM:シーンカット。ロイス取得のみ可能です。
羽央ゲンマ:日南田昴 尊敬/○眩しい
羽央ゲンマ:これで……
GM:了解です。では改めてシーンエンド。
OP2:広瀬愛心
―――
GM:OP2:広瀬愛心
GM:お次は愛心君、登場侵蝕をどうぞ。
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (41 → 50)
―――
GM:支部内に併設された図書室。
GM:R案件に関する資料は勿論、専門的な知識書から最近流行りの小説まで。
GM:潜入や一般常識のために勉強が必要なチルドレンも多い関係で、真面目なチルドレンにとっての自習室とも課している。
広瀬愛心:「……」
広瀬愛心:ぼんやりとした目が文庫本のページの上を泳いでいる
広瀬愛心:読んでいるのは小説で、自分が好いている作家だった
広瀬愛心:割合目立つ見た目になってしまっているので支部の図書室は一人でいるにはちょうどよく、静かで、穏やかな場所だった
GM:その空気を壊さないようにか、しずしずと扉が開く。
芽森真菜:「……」 ひょこっと開いた扉を覗きこんで顔だけが見える。
広瀬愛心:本を持つ時は必ず右手で持つ、そして右に寄せる。左手は添えるだけでいい。左の目は見えていないから、必然そうなる
芽森真菜:そのままの体勢で視線を巡らして、愛心君の姿を見つけるとパッと表情が明るくなる。
広瀬愛心:周囲に発散していた微量のレネゲイドが反応する。視界の左側に誰かの視界が映された
広瀬愛心:「どちらさんですか」
芽森真菜:「あ、わた……芽森」
芽森真菜:私だけじゃわからないかと途中で言い直し、てこてこと近づいていく。
広瀬愛心:「どないしたん。任務か訓練?」
芽森真菜:「えっとね、支部のスタッフさんの……あれ、待ってね」
芽森真菜:言いながら常に身に着けているウエストポーチの中から一冊のメモ帳を取り出して捲る。
広瀬愛心:「なんぼでも待つよ」
芽森真菜:「あ、そう!装備スタッフの宮田さん!」
芽森真菜:「その宮田さんがね、こないだの任務の後の検診の結果が出たからって呼んでたの」
広瀬愛心:「……」
芽森真菜:メモからどうにか名前を探し当てたようで、うんうんと頷きながら用件を話す。
広瀬愛心:「それ行かなあかん?」
広瀬愛心:「また怒られるん目に見えとるんやけど……」
芽森真菜:「あ、えと……あくまで結果出ただけだから今すぐじゃなくても良いかもだけど」
芽森真菜:「でも数日中には行かないとかな。少なくとも次の任務までには」
広瀬愛心:「ほんなら……ええか」
芽森真菜:「でも、自分の身体のことを把握しとくのは大事だから。早いうちが良いと思うよ」
広瀬愛心:「……俺は」
広瀬愛心:「芽森さんのことのほうが知りたいけど」
広瀬愛心:「……とか言って?」
芽森真菜:「えっ」
広瀬愛心:「なあに?」
芽森真菜:「わ、わ」 わたわたと手持無沙汰そうに持っているメモ帳をめくって。
芽森真菜:「……広瀬君のそういうとこ、良くないと思う」
広瀬愛心:「そらすんません」
芽森真菜:むうと頬を膨らませながらそのメモ帳で顔を隠す。
広瀬愛心:「……それ、メモに書いとくか? 広瀬君アカンって」
芽森真菜:「もう書いてますー。『広瀬君はすぐ恥ずかしいこと言う』って」
広瀬愛心:「なんや、恥ずかしいことしとるわけやないからええやん」
広瀬愛心:自分の隣の椅子を引いて
広瀬愛心:「ん」
芽森真菜:「言われる私は恥ずかしいもん……。良くない……」
芽森真菜:言いながらも招かれると大人しく隣に座る。
広瀬愛心:「ほんなら口直しにちょっとしたお話でもしよか」
芽森真菜:「お話?」
広瀬愛心:「元気のエエ子ぉのこと、わんぱくっていうやろ、わんぱく小僧とか。あれって腕が白いって書くんよ。腕白ってことやね」宙に字を書く
芽森真菜:「うんうん」 相槌を打ちながら自然と手元にメモ帳を開き、書き留めている。
広瀬愛心:「んでな、俺は思うんよ『いやいや、わんぱく小僧は外でよう遊ぶから年がら年中日焼けして腕は黒やろって』」
広瀬愛心:「そう思わん?」
芽森真菜:「……確かに」
芽森真菜:「腕黒だと腕白より語呂が悪いからなのかな……」
広瀬愛心:「まぁ、腕白って関白の音が変化した言葉やから白いところはなんもおかしないんやけどな」
芽森真菜:「え、そうなの?」
広瀬愛心:目を細め、にぃっと口元を歪めて
芽森真菜:「……じゃあ腕白小僧の腕は何も関係ないよ!?」
広瀬愛心:「分かってて言うたよ、もちろん」
広瀬愛心:「俺は腕は白いが……腹のほうが黒かったみたいやな」
広瀬愛心:『してやったり』みたいな顔をしている
芽森真菜:「…………」
芽森真菜:再び頬を膨らませ、じとっとした半目で君を睨んでいる。迫力は特にない。
広瀬愛心:「ごめんごめん。なんやちょっとからかっただけ」
芽森真菜:「そういうところだよ、もう……。これもメモしちゃうからね」
広瀬愛心:「腕の色は関係ないって?」
芽森真菜:「広瀬君はすぐからかうって!」
芽森真菜:言いながらペンを動かし、書きかけのメモを書き上げる。
広瀬愛心:「芽森さんメモ魔やなぁ」
芽森真菜:結びは『広瀬君はすぐからかう!良くないクセだと思う!』。
芽森真菜:「書いておかないとすぐ忘れちゃうから。さっきも宮田さんの名前が出てこなかったし」
広瀬愛心:「そら難儀やな」
広瀬愛心:「……ほんなら、そうやなぁ」
広瀬愛心:「メモらんでも覚えといてもらえるように頑張るわ。少なくとも俺は」
広瀬愛心:「体で覚え」
芽森真菜:「……」 答えあぐねたように間が空いて。
GM:その間を裂くように謎の声が響く。
謎の声:「感じる……感じるでござるよ……推しカプの波動を―――
―――
!!!」
芽森真菜:「ふぇっ!?」
広瀬愛心:「……」
GM:同時、二人の足元に突如として黒々とした穴が開く。
GM:そのまま抗う暇もなく穴の底へと飲み込まれていったのだった――。
―――
GM:シーンカット。ロイス取得のみ可能です。
広瀬愛心:芽森真菜 ○庇護/あんまり手間かけさせんようにするわ
GM:OKです。ではシーンエンド。
OP3:安藤邑&猿喰 早耶
―――
GM:OP3:安藤邑&猿喰 早耶
GM:お二人とも登場侵蝕をどうぞ。
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (32 → 39)
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (40 → 46)
―――
安東邑:……自宅兼セル本拠地『天城荘』から徒歩五分のスーパーの袋を持って、機嫌よく歩いている。
安東邑:今日は肉の特売日。国産の牛肉がタイムセールで200g300円だったのだ。
安東邑:両手に荷物を持ちながら、同じくセルまでの帰途を歩く彼女を見る。
猿喰 早耶:「張り切ってるね」
安東邑:「いやいやいや」
安東邑:「だって200g300円だよ?豚バラより安いし」
猿喰 早耶:「邑さあ」
安東邑:「ん?」
猿喰 早耶:「エラくなる前より所帯じみたーねえ」
猿喰 早耶:大きな頭陀袋(トートバッグとは言えない)に色々詰め込んでいる。メーカー品のバゲットとか見えている
安東邑:「いやさあ……だって、節約しないと先輩怒るし」
猿喰 早耶:「まあそうだ」
安東邑:「あ、一個持つよ。おれまだ余裕あるし」ひょい、とさやさんの持つ袋を片手で持ち上げる
安東邑:「それに楽しいじゃん?安い中で色々考えて美味しいもの作るの」
猿喰 早耶:「あーこら、あたしはまだ安全域だよう、パパっぽいことしちゃって」
猿喰 早耶:「楽しそうだけど、衝動買い減ったじゃんさ」
安東邑:「良いじゃん。おれが就職したらホントにそうなっても良いよ?」さらりと笑いながら言う。
安東邑:「んー…まあ、もう学生気分でも居られないしね。そこは嘘付いても仕方ない」
安東邑:「あ、ひょっとして味落ちたとか?」
猿喰 早耶:「味は変わったよね」
安東邑:「マジ~? 良い方?悪い方?」
猿喰 早耶:「つぐみが好きそうな方にちょっと寄った? 前は味濃くするのガマンしてなかった気がする」
猿喰 早耶:「嫌いじゃないよん」
安東邑:「そっか!確かにちょっと女子陣の好きな味に合わせてたような気はする」
猿喰 早耶:「わりかし考えずにやってるあたりが邑だよね」
安東邑:「でも、それで気付かなかったってことは多分アレだな。そっちの方が落ち着く味になったんだ」
猿喰 早耶:「家?」
安東邑:「ジアンティーギ」
猿喰 早耶:片方持ってもらった頭陀袋を、バランス整え直すように少し肩に担ぐ
安東邑:わずかに手と手が触れ合う。
安東邑:「……」はにかんだように笑う
猿喰 早耶:「ん」
猿喰 早耶:「でも気をつけなよ。あたしはそゆとこが好きだけどさ」
猿喰 早耶:「なんでもぽいぽい抱え込むと、足元すとんといったときに大変だから」
安東邑:「大丈夫だよ。おれは絶対壊れないから」にかりと笑う。
猿喰 早耶:指を絡めるように滑らせて、小さな買い物袋をこちらに取る。
安東邑:「少なくとも、皆が居てくれる限りは頑張れるし、頑張りたいし……あ」
猿喰 早耶:「卵が割れちゃうってゆうてるの」
安東邑:「先に言って?めっちゃ恥ずかしいんだけど!」
猿喰 早耶:「そゆとこ邑だよね」
安東邑:「いや……こないだも他のセルの人とかと小競り合いした時に色々言われたからさあ……」
猿喰 早耶:「そりゃ言われるって」
安東邑:「さやさんはおれのコトに非常に詳しいよね。名誉安東博士の称号を授けてしんぜよう」
猿喰 早耶:腰の後ろを指先でつつく。
安東邑:「ちょい!そこ弱い卵落とす!」
猿喰 早耶:「割れても、学費もうけたぶんで黒字になんない?」
安東邑:「明日のポーチドエッグ用なんだからさ~。自分で持てるなら、ギリギリまで落としたくないよ」
猿喰 早耶:「あれすき」
安東邑:「や、さやさんの金銭感覚は信用しないからね。根無し草のどんぶり勘定よ」
安東邑:「でしょ~!?さやさんいっつも美味しそうに食べてくれるもんねえ」
安東邑:「ね、今度の休日さやさんだけに料理作ろっか?おれのポケットマネーで」
猿喰 早耶:「ねえさんにバレない自信あるならね」
安東邑:「フフフ…俺の500円玉貯金が火を噴くとき!」
安東邑:「いやさ、こういうのでセルのお金使うのも何かアレだし…」
猿喰 早耶:「んじゃ、どっかの部屋一日借りよっか」
安東邑:「んあ、天城荘じゃなくて良いの?」壊滅的に鈍い。
猿喰 早耶:「バレるじゃん?」
安東邑:「あ」
猿喰 早耶:腰の後ろを揉む
安東邑:「そこ好きだね!?」
安東邑:卵を間一髪でキャッチして突っ込む
猿喰 早耶:「触りがいがあるし」
安東邑:「いや、おれ、さやさん居ないとどうなってたんだろうな…」
安東邑:「っつーかずるいぞ。いっつも夜はおれが触る側だからって」
安東邑:「……」言ってから顔を赤くする
猿喰 早耶:「すけべ」
安東邑:「いーだろ!さやさんが可愛すぎるのが悪いし!」
猿喰 早耶:「へへえ」
安東邑:「じゃあ…部屋借りるんなら、映画とかも見ちゃうか。前もそうだったし、黒澤作品とかどう?」
安東邑:「あ、その顔好き」
猿喰 早耶:「ん。面白い映画がいいな、長いのがいい」
猿喰 早耶:「すけべ」
安東邑:「今のは別に良くない?」
安東邑:「や、マジでさやさん美人だしさ…あ、髪かかりそう」さらりと片手で目に掛かりそうな前髪をのけてやる
猿喰 早耶:「ひゃっと」ちょっと目を細める
猿喰 早耶:ざらりとした感触が指に触れる。未だに砂っぽいのは、そのままだ。
安東邑:「あ、また壁抜けした?帰ったら風呂入るからね風呂」そのまま優しい手つきで髪をすく。
猿喰 早耶:「ん。そしよ」
安東邑:「っつーかさやさんシャンプーまだ切らしてないよね?何だったらおれの使っても良いけどさ」
安東邑:「いつも…事後報告だからさ…」
猿喰 早耶:「邑さ。においかぐのすきだよね」
安東邑:「え」
猿喰 早耶:「?」
安東邑:「……」
安東邑:「さやさんにしか、こんなこと言わないけど……流石に……」
猿喰 早耶:「じゃあ、ほかに言ってるのみつけたら…」
猿喰 早耶:いいかけて…
GM:二人の言葉を遮るように謎の声が響く。
謎の声:「感じる……感じるでござるよ……推しカプの波動を―――
―――
!!!」
GM:同時、二人の足元に突如として黒々とした穴が開く。
安東邑:「さやさん!」買い物袋を放り出し、触手を展開。咄嗟に彼女を包み込む。
猿喰 早耶:「うわっ、と」
猿喰 早耶:抱かれるままに腕の中。影の中。
GM:そのまま抗う暇もなく穴の底へと飲み込まれていったのだった――。
―――
GM:シーンカット。ロイス取得のみ可能です。
安東邑:『大切な人』猿喰早耶 ○純愛/恐怖で取得。Sロイス指定します。
猿喰 早耶:デフォで持ってる邑のロイスをSロイス指定して、以上。
―――
ミドル1-1:羽央ゲンマ
―――
GM:ミドル1-1:羽央ゲンマ
GM:ゲンマ君は登場侵蝕をどうぞ。
羽央ゲンマ:42+1d10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+8[8] → 50
―――
GM:突如として出現した穴に飲み込まれ、気を失った君。
GM:ふと意識が浮上すると、聞こえなれた声が君を呼んでいるのが聞こえる。
日南田昴:「ゲンゲン、ゲンゲン~?」
日南田昴:「起きてよぉ、ゲンゲン~。マジでヤバいんだって~」
羽央ゲンマ:「……む」その声に、意識が引っ張り上げられて
羽央ゲンマ:「んあ───ひなた、さん……」
日南田昴:「あ、起きた!」
GM:どうやら何かに寝かされているらしい。後頭部だけが柔らかいものに乗っている。
羽央ゲンマ:(暖かくて、柔らかくて───)
GM:そう、例えるなら――膝枕されているような感覚だ。
羽央ゲンマ:「ぅえ、あ、あ、」
日南田昴:「ゲンゲン、気分どう?なんともない?」
羽央ゲンマ:見下ろされていること、後頭部の柔らかい感覚からそのことに気づき、慌てておりようとしながら
羽央ゲンマ:「別に……何も…………」
日南田昴:「良かった~」 君の動揺は気にしていない。ある意味いつも通りなので。
GM:君が寝かされていたのは部屋の壁際に備え付けられたソファの上だ。
羽央ゲンマ:「重くなかったですか、おれ……」
GM:部屋には他に大きいモニター、様々な機械、テーブルなど。そしてドアも見える。
日南田昴:「全然?さみちゃんとかとどっこいだったよ」
日南田昴:さみちゃんというのは彼女の妹のことである。何度か彼女から聞いたことがあるだろう。
羽央ゲンマ:「ぐ………それならいいですけど」
羽央ゲンマ:(やっぱおれ、軽いんだな……女の子と変わらないってくらい)
羽央ゲンマ:「……っていうかここは?」
日南田昴:「分かんない」
羽央ゲンマ:「……怪我はしてないです?落ちてくるような感覚がありましたが……」
日南田昴:「それはだいじょぶなんだけどさぁ。この部屋がヤバいんだよ」
羽央ゲンマ:自分にはないが、彼女がそうかはわからない
日南田昴:「なんか、カラオケなのに電話ないし。ドア開かないし」
日南田昴:「ひょっとしてと思って一発撃ってみたんだけど壁壊れないの」
日南田昴:言いながらこんこんと壁を叩いて見せる。
羽央ゲンマ:「閉じ込められた……!」
日南田昴:「そーなの!」
日南田昴:「一応、これしたら出れるみたいなのは書いてあるんだけど……」
羽央ゲンマ:《刻の魔術師》で、ドアの破壊を試みてもいいですか?
GM:良いでしょう
羽央ゲンマ:前髪をかきわけ、ドアノブに魔眼を向ける
羽央ゲンマ:『朽ち果てよ』と、そう命じてみるが……
GM:しかし、ドアノブに異常はない。
GM:集中すればわかるかもしれないが、部屋全体がうっすらとレネゲイドを帯びている。
GM:能力による強引な突破は難しいだろう。
日南田昴:「ゲンゲンでもダメかぁ~」
日南田昴:言いながら脱力してぺたーっとテーブルに突っ伏す。
羽央ゲンマ:「こんな空間を作り出せるなんて相当なやり手だぞ……思った以上にヤバいかも……」
羽央ゲンマ:「どうやったら出られるんだ……!」
日南田昴:「あ、気づいてない?アレアレ」
日南田昴:そう言ってドアの上を指さす。
羽央ゲンマ:(もしや……脱出するための条件が!?)
GM:ドアの上には一つの看板が掲げてある。
羽央ゲンマ:勢いよく見上げる
GM:『手を繋ぎながら一曲歌わないと出られない部屋』
羽央ゲンマ:「へ?」
GM:『手を繋ぎながら一曲歌わないと出られない部屋』と看板には書いてある。
羽央ゲンマ:ごしごしと目をこする 魔眼のある右目の方も
GM:やはり『手を繋ぎながら一曲歌わないと出られない部屋』と書いてある。
羽央ゲンマ:「日南田さん、『手を繋ぎながら一曲歌わないと出られない部屋』って書いてありますか?」
日南田昴:「うん。『手を繋ぎながら一曲歌わないと出られない部屋』らしいね」
羽央ゲンマ:「………!」改めて部屋を見渡すと、たしかにカラオケボックスな内装だ
羽央ゲンマ:「手を……日南田さんと……」ボソボソと
日南田昴:「意味わかんないよね~」
日南田昴:「まあ意味は分かんないけど他に出来ることないし。ゲンゲン何歌える?」
日南田昴:そう言いながら入力用の機械をピッピッと弄っている。
羽央ゲンマ:「あ……」(どんどん進んでいくな)
羽央ゲンマ:(SOUL'd OUTは……さすがに日南田さんわからないだろうし)
羽央ゲンマ:「日南田さんの好きなのでいいですよ……合わせるから……」
日南田昴:「ええ~。何でもいいって言われると逆に迷う」
日南田昴:「二人で歌える奴が良いかな……。あ、アレとか知ってる?女王蜂」
羽央ゲンマ:「あっ、はい」
日南田昴:「じゃあソレにしよ。男女でデュエットだし『売春』ね」
GM:ピコピコと曲を入力し終えて、画面に曲名が表示される。
羽央ゲンマ:(結構……大人なやつだな……)
日南田昴:「はい」 マイクを二本取って片方渡す。
羽央ゲンマ:「ん……」受け取って
羽央ゲンマ:「手………手を、でしたよね」
日南田昴:「うん、はい」 そう言って渡して空いた手を開く。
羽央ゲンマ:(自分で掴んでってことか……!どれだけハードル高いかも知らずに……!)
羽央ゲンマ:震える指を伸ばしながら、柔らかな掌に、ひとさし指が触れて
羽央ゲンマ:中指と薬指が合流する
羽央ゲンマ:(手の大きさは……おれと変わらないくらいなんだな)
羽央ゲンマ:そこから勇気を踏み出して、ぎゅっと
羽央ゲンマ:暖かさを掌全てで感じながら、しっかりと手を繋ぐ
羽央ゲンマ:(これは……中途半端に繋いだ結果判定されなかったみたいな事態を防ぐため!)
羽央ゲンマ:(だから……)と画面に目を向けると、既に歌い始めの直前だ
日南田昴:こちらもごく自然に握り返し、マイクを構える。
日南田昴:どうやら歌いなれているらしく、綺麗に高音が伸びていく。滲む吐息がマイクにかかって反響する。
日南田昴:曲調もあってか普段の明るさよりも、年以上に大人びた色気を声に纏っている。
羽央ゲンマ:(いつも気楽で楽しそうな感じだけど……こんな一面が……)
羽央ゲンマ:なぜか生まれた対抗心から、せいいっぱいのかっこつけた歌声で歌詞を紡ぐ
羽央ゲンマ:『いっそ置き去ってよ』という歌詞を耳にして
羽央ゲンマ:握る手の力を強めたりしながらも
羽央ゲンマ:最後まで、歌い切った
GM:二人の声が混ざった和音が消えて、機械から陽気な音と共に採点結果が表示される。
GM:同時に、ガチャリとドアから開錠の音が響いた。
日南田昴:「お、開いた?」
羽央ゲンマ:「……みたいですね」「いったい、何が目的だったんだ……」
日南田昴:「さあ?それよりさぁ」
日南田昴:「ゲンゲンめっちゃ上手いじゃん!知らなかったんだけど!」
羽央ゲンマ:「いや、結構聴いてた曲だっただけで……」
羽央ゲンマ:「それをいうなら日南田さんの方が……!いつもと全然違って……」
日南田昴:「ふふ~。歌は結構好きだからね。歌うのも聞くのも」
日南田昴:「だからさ、今度カラオケ行かない?ゲンゲンの歌もっと聞きたいし」
羽央ゲンマ:「………あ、あ」
羽央ゲンマ:いつもならここで、否定の言葉が出るはずだが
羽央ゲンマ:「………」首を縦に、こくこくと頷かせる
日南田昴:「お、いーの?やったー」
日南田昴:緩く歓声を上げて繋いだままの手をぶらぶらと振る。
日南田昴:「じゃ、カラオケのためにも早速出よー」
日南田昴:そしてその手を引いたままドアへと歩いていく。
羽央ゲンマ:「…………」恥ずかしさから視線を逸らしながらも
羽央ゲンマ:その手は、離さずにいた
羽央ゲンマ:(今、この手を放してしまったら)
羽央ゲンマ:(日南田さんがまるでどこかに行ってしまいそうな気がして)
羽央ゲンマ:(置き去りにはしたくないし、)
羽央ゲンマ:(されたく……ないな)
羽央ゲンマ:自らの思いを自覚して、この部屋を後にした
―――
GM:シーンカット。こちらもロイスのみです。
羽央ゲンマ:ロイスの感情を変更します
羽央ゲンマ:日南田昴 憧憬/○離れないで に……
GM:了解です。ではシーンエンド。
―――
ミドル1-2:広瀬愛心
―――
GM:ミドル1-2:広瀬愛心
GM:愛心君は登場侵蝕をどうぞ。
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (50 → 56)
―――
GM:突如として出現した穴に飲み込まれ、気を失った君。
GM:ふと意識が浮上すると、聞こえなれた声が君を呼んでいるのが聞こえる。
芽森真菜:「ひ、広瀬君!広瀬君!」
広瀬愛心:「愛夏……それ……まだ、食べたあかん……卵、落とさんと……」
広瀬愛心:寝ぼけているのかなにか言っている
芽森真菜:「割と平和そうな夢見てるね広瀬君!?」
広瀬愛心:「……ん?」
広瀬愛心:「芽森さんか」
芽森真菜:「う、うん。芽森だよ」
芽森真菜:「良かった……脈も息もしっかりあったから大丈夫だろうとは思ったんだけど、やっぱりビックリしちゃって……」
広瀬愛心:「……そら心配かけたな、すんません」
広瀬愛心:ぺこり
芽森真菜:「ううん、私が勝手に慌てちゃっただけだから……そ、それより」
芽森真菜:「なんだか、おかしなとこに来ちゃったみたいなんだ」
広瀬愛心:「……?」
広瀬愛心:「天井の高さは普通やし、酸素もちゃんとあるで?」
芽森真菜:「そういう問題じゃなくてね!?」
芽森真菜:「ほ、ほら。私達図書室に居たはずなのに、見覚えのないところに来ちゃってるし」
芽森真菜:そう言って周囲をぐるりと手で示す。
広瀬愛心:示された通り周りを見渡して
広瀬愛心:それから、顎に手を当てる
広瀬愛心:「……なんぞ?」
GM:周囲を見渡せば、そこは白い空間。二人きりで過ごすには少々広い部屋だ。
GM:そのうちの壁の一つに古き良き屋台の空気を醸し出す射的のコーナーが備え付けられている。
GM:ぬいぐるみ・ゲーム機・お菓子などなど……。数々の商品が並んだ棚から多少離れた位置に、おもちゃのライフルが置かれた机。
広瀬愛心:「射的……?」
GM:商品棚の上には『射的で景品を取らないと出られない部屋』との看板が掲げられていた。
広瀬愛心:「え、やらんとアカン系?」
芽森真菜:「わ、分かんない……」
GM:一応、扉自体は射的コーナーの奥にあるのが見えている。
広瀬愛心:「まぁでもやるしかないか……」
芽森真菜:「えっ、やってみるんだ……?」
広瀬愛心:「……」
広瀬愛心:「いやまぁ、マスターキーあるし、やらんでもええっちゃええんやけど」
広瀬愛心:そう言いつつ、影の中からショットガンやら手榴弾の類がボロボロ出してくる
芽森真菜:「わあ……流石だね……」
芽森真菜:「でも、どうだろう。私達を閉じ込めてるってことは、レネゲイドとかの対策もしてるのかな……」
芽森真菜:「いきなり連れてこられたのも考えると、多分ジャームか、少なくともオーヴァードの仕業だもんね」
広瀬愛心:「そうやなぁ……難儀な話や」
広瀬愛心:「とりあえずやってみて、それでアカンかったらこれで扉撃ってみるか」
芽森真菜:「うん。そっちの方が侵蝕もかからないもんね」
広瀬愛心:「手間と侵蝕はかからん方がええね」
広瀬愛心:「あ、芽森さん撃つ?」
芽森真菜:「え」
芽森真菜:「……どうしよう。せっかくだし、やってみようかな……」
広瀬愛心:「いいとこ、見たいなぁ」
広瀬愛心:言いながら射的の銃を手渡す。何故か片膝をつきながら
芽森真菜:「む、う……。が、頑張ってみる」
芽森真菜:銃を受け取って、意気込みながら構える。
芽森真菜:「えっと、どれを落とすのでも良いんだよね……?」
広瀬愛心:「せっかくやし、欲しいの狙ったら?」
広瀬愛心:「あ、俺に弾当てんといてな」
芽森真菜:「そ、それは勿論!だけど、ううん……」
芽森真菜:フラフラと銃口が揺れる。慣れていないのと悩んでいるのが丸わかりだ。
芽森真菜:「……おっきいのって落とすの難しそうだし、お菓子で良いかな」
広瀬愛心:「ホンマにぃ?」
芽森真菜:「え、何が?どれがホンマに?」
広瀬愛心:「お菓子でええん? って」
芽森真菜:「え、だって、他は落ちなさそうじゃない?」
広瀬愛心:「ん……いやまぁ、芽森さんがええんやったらお菓子狙お」
広瀬愛心:「お菓子食べたいなぁ、俺」
芽森真菜:「う、うん……。が、頑張る」
広瀬愛心:味わからんけど、という言葉を口の中で弄ばせながら
芽森真菜:そう言って改めて狙いをつけて、引鉄を引く。が。
GM:弾丸はラムネのすぐ脇をぽこんと叩いただけだった。
芽森真菜:「あ、あれ……?」
広瀬愛心:「あー残念賞やなお嬢ちゃん。次また頑張りよし」
広瀬愛心:射的のカウンターに座って足をぶらぶらしながら
芽森真菜:「う。も、もう一回……」
芽森真菜:もう一度、今度はより時間をかけて狙いをつけるが。
GM:ぽこんとさっきとほとんど同じ場所に当たる。
芽森真菜:「あれぇ……?」
広瀬愛心:「そういう時もあるわ……交代する?」
芽森真菜:「お願いします……」 しょぼんとしょげながら大人しく銃を渡す。
広瀬愛心:「……重」
広瀬愛心:腕を伸ばして構えると細い腕がぷるぷると震え出した
広瀬愛心:腕立て伏せが五回でギリギリである
芽森真菜:「え、だ、大丈夫?やっぱり私が頑張った方が良い?」
広瀬愛心:「支えといてくれる?」
芽森真菜:「わ、分かった!」
芽森真菜:わたわたと暫く手をわたつかせた後、プルプルと震えている腕に横から手を添える。
広瀬愛心:すぅ、と腕の震えが止まって
広瀬愛心:「芽森さん、あんな?」
芽森真菜:「うん?」
広瀬愛心:「俺はな、芽森さんもうちょっとワガママでもええと思うよ」
広瀬愛心:「倒せるかどうかも大事やけど」
広瀬愛心:「何が欲しいかも大事やと」
広瀬愛心:ラムネに向かって引き金を引く
広瀬愛心:「俺は思うわけや」
GM:パコンと音を立ててラムネのピラミッドが崩れる。
GM:パラパラと床に転がるのと同時に扉の方から開錠の音も響く。
芽森真菜:「……すごい」
芽森真菜:「……何が欲しいか、かぁ」
広瀬愛心:「……ま、芽森さんのためやったらこんなもんや……」
広瀬愛心:「あ、もう離してええよ」
芽森真菜:「わ、ごめん」 一歩飛びのくように離れる。
広瀬愛心:山猫が木から下りるようにどゅりゅんとカウンターの中に落ちていって
広瀬愛心:ラムネを拾い上げてカウンターに並べた
広瀬愛心:「食べよ」
芽森真菜:「あ、ありがと」
芽森真菜:「……えっと、広瀬君」
広瀬愛心:「一緒に食べたら美味しいで」
広瀬愛心:「ん?」
芽森真菜:「ラムネじゃなくてね、ガムの方も取っても良いかな」
芽森真菜:「その、ラムネよりガムの方がこう……楽しいかなって」
広瀬愛心:「……おん、ええやん」
広瀬愛心:「俺には当てんといてな?」
芽森真菜:「そ、そこまでは下手じゃないよ……」
広瀬愛心:「当てたら愛心くん貰えるで?」
芽森真菜:「えっ」
広瀬愛心:「射的やもん、そうやろ?」
広瀬愛心:「弾当ててハート落としたら愛心くんプレゼントふぉーユーや」
芽森真菜:「だ、ダメだよそんな。広瀬君は物じゃないんだから」
芽森真菜:「……またからかってる?」
広瀬愛心:「ふふふ」
広瀬愛心:銃に弾を詰めて渡す
芽森真菜:「…………」
芽森真菜:また頬を膨らませながらも棚へと向き直った。
広瀬愛心:「芽森さんの欲しいのなぁに? ようよう狙って当ててみて?」カウンターの中でのびのびしつつ
芽森真菜:「……とりあえず、ガムで」
芽森真菜:膨らませたりとか噛み応えがあったりとか、多分ラムネよりは、広瀬君も楽しめるかもだから。
GM:鍵はもうとうに開いたけれど、二人が部屋を出るのはまだ少し先の話。
―――
GM:シーンカット。こちらもまだロイスのみです。
広瀬愛心:ガム 〇ええやん/巻き込んでごめんやで
GM:了解です。ではシーンエンド。
―――
ミドル1-3:安東邑&猿喰早耶
GM:ミドル1-3:安東邑&猿喰早耶
GM:お二人とも登場侵蝕をどうぞ。
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (46 → 56)
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (39 → 43)
―――
GM:突如として出現した穴に飲み込まれ、気を失った君。
GM:ふと意識が浮上すると、聞こえなれた声が君を呼んでいるのが聞こえる。
猿喰 早耶:「邑?」
安東邑:「ん……」体を起こす。
安東邑:「――さやさん!」がばり、と立ち上がる。先程の攻撃は?敵は何人?
猿喰 早耶:「ああ。よかった起きた、変なことんなってない?」
猿喰 早耶:「敵なし、閉じ込められてる。やたら頑丈で出るのは難しそう」
安東邑:「大丈夫。精神汚染とかそう言うのじゃ…って、ん?あれ?さやさんでも出れてないの?」
猿喰 早耶:「抜けらんない。部屋の壁全部にエフェクト効いてるみたい」
安東邑:一応、ファケアノスでの彼女の兵科は『隠密致命兵』と言うことになっている。障壁をモルフェウス能力で体ごと貫通し、致命の白兵攻撃を仕掛ける…いわばゲリラ兵の役割だが。
安東邑:「じゃあ、おれがどう頑張ったって無理だな…外との連絡もつかないみたいだし」スマホは圏外だ。
猿喰 早耶:「んにゃ」
猿喰 早耶:「邑いないと出らんない。だから起きるの待ってたの」
安東邑:「え、どういうこと?二人で攻撃しようみたいな…?」困惑しながら部屋を調べようと視線を上げる。
GM:そこは白を基調としたダイニングルームに見えた。
GM:巨大な冷蔵庫にシステムキッチン。傍に置かれたテーブルには向かい合う形で二脚のイスが置いてある。
GM:冷蔵庫を開けば多彩な食材が、収納を開けば様々な調理器具が備えられている。
安東邑:「ウワ~~~~~~~~~~~~ッ!!!!天国!!!!」
安東邑:「う…嘘だろ…こんなことがあって良いのかよ…!許せねえ!」
GM:そしてテーブルの奥の壁には扉。その上の看板にはこう書かれている。
GM:『手料理をお互いあーんで食べさせないと出られない部屋』。
安東邑:「……」
猿喰 早耶:「試してみたけど毒とかは入ってなさそう」
安東邑:「あっさやさん食べたの!?毒見くらいおれがするのに!」
猿喰 早耶:「危ないじゃん。毒味の仕方とか知らないっしょ邑」
安東邑:「いや知ってるもん。え~っと…アレだよアレ、一回舐めて舌がピリピリする方が…毒…?」
猿喰 早耶:「欠片をなめてみて三十分から始めようぜい」
猿喰 早耶:「まあ大丈夫だと思うから。なんかつくって」
安東邑:「ハイ…スミマセン…」
安東邑:「って言うか、そっか。ここ、そういう感じか~~」脱力する。
猿喰 早耶:「まあきちがいの仕事じゃない?」
安東邑:「うわッ言った はっきり言った」
猿喰 早耶:「えーと、マニア、じゃなくて、好事家」
安東邑:「そうそう。あっちにも何か事情があるのかも知れないし…どうせさやさんに料理作る予定だったしね」
安東邑:「よし!そうと決まったら作ろう!」がばりと立ち上がる。
猿喰 早耶:「うん。そうそう。決まったから」
猿喰 早耶:「みんなには仕方なかったって言えるし。買った牛肉はとっときで」
安東邑:「……この食材とか調味料、言えば持って帰れたりしないかな?」
安東邑:かなり深刻な――追い詰められた表情をしている。
安東邑:「そうすれば皆にもっと美味しいご飯を…いやでも泥棒は…!」
猿喰 早耶:「詰め込めるだけ詰め込んでみよか」
安東邑:「いや……」げっそりとした表情で
安東邑:「やっぱりやめよう。そういうのは、ちゃんと自分が働いた金で買わないと……」
猿喰 早耶:「これは誘拐だよ」
安東邑:「まあそうなんだけどさあ」ぶつぶつ言いながら包丁を取り出す。
安東邑:「あ!これドイツのメーカーのめちゃくちゃ良いやつじゃん!刃に全然脂付かねーのコレ!」
猿喰 早耶:「つまりファケアノスに喧嘩を売られてるわけよ。なら命の他に何か持ってくのは普通普通」
安東邑:「そっか。これは……接収?」
猿喰 早耶:「報復」
安東邑:「よし。流石は我らがファケアノスの隠密致命兵」勿体ぶって頷く。
猿喰 早耶:「それほどでもある」
安東邑:「じゃあとりあえず油淋鶏とか作ってみるか。リーぺリンソース使ってみたかったんだよね」
猿喰 早耶:「わあい」
猿喰 早耶:床にあぐらをかくように座る。少し揺れるのは子供のようだ。
安東邑:素直にかわいいな、と思う。愛おしいな、とも。子供の彼女も、大人の彼女も、等しく。
安東邑:「待ってる間ヒマでしょ? ごめんね」手際良く鶏もも肉を削ぎ切り、観音開きのようにする。
猿喰 早耶:「暇なの苦手じゃないし」
猿喰 早耶:「邑の料理してるの見るの好きだよ」
安東邑:「じゃあおれは……暇じゃないって言ってくれるさやさんが好きかな」とはいえ、非常に手つきは明晰だ。セロリをみじん切りに。
猿喰 早耶:「ありがとー」
安東邑:常日頃は手が出ないリーぺリンソース、醤油、チキンスープ、砂糖、オイスターソース、ネギと合わせてさっとタレを作る。
猿喰 早耶:はなをならす
安東邑:それが終わったら塩胡椒&小麦粉で揉み込んでおいた鶏モモを160℃に熱した油の中へと。
猿喰 早耶:「食べられればいいって感じだったからさー、まえは」
安東邑:「……今は、どうかな?ちょっとは、ご飯が楽しみになってくれてると良いんだけど」
猿喰 早耶:「邑んちで食べられるようになったら…」
猿喰 早耶:少し考えるように、座ったまま前後に揺れる
安東邑:「うん」軽快な油裂音が響く。低温でじっくり揚げている間に、得意レシピの酸辣湯を手早く作り始める。
猿喰 早耶:「美味しかったからよかったよね」
猿喰 早耶:「いつまでかなーって思ってたけど」
安東邑:昆布だし、蟹缶詰、タケノコ、細切りの高野豆腐を次々開けて切っては入れていく。良い匂いが辺りに漂う。
安東邑:「解るなあ。おれもさ、いつまでさやさんが居てくれるんだろうってずっと思ってた」
猿喰 早耶:「いつまでつくってくれる?」
安東邑:「さやさんの気が済むまでかなあ」
安東邑:「だから何もなければ、ずっと」卵を溶く。さっとスープの中に黄色い花が咲く。「さやさんと一緒に、ご飯を食べたい。おれは」
猿喰 早耶:「じゃあそうしよ」
猿喰 早耶:「邑がいうなら、そういうふうにするよ。あたしは」
安東邑:「…あ、揚げ終わったかな?」油の池に沈めていた油淋鶏を取り出す。耳まで真っ赤になっていた。
安東邑:「……さやさんさあ。おれがじゃあ例えば酷いことを命令したら、そういう風にしてくれるってこと?」
猿喰 早耶:「したいならね」
猿喰 早耶:「しないっしょ? どうせ」
安東邑:「解んないよ~。おれ、悪党だからさ……」酸辣湯としゅうしゅう音を立てる揚げ上がった鶏肉を、机に並べる
安東邑:「例えばさやさんの口座でリボ払いとかするかも」
猿喰 早耶:「カード作れないじゃんさあたし」
猿喰 早耶:「なに、作らせてくれる? ふつーの身分」
安東邑:「え、まだ住所転記済んでないの?さやさんがそうしたいならそうするよ?」
安東邑:「それにそうしないと結婚出来ないじゃん」
猿喰 早耶:「そだねー」
安東邑:「こういう所が危機感ないって言われるのかなあ」
猿喰 早耶:「そうだよ」
猿喰 早耶:「でもそうゆうとこも好きだよ」
安東邑:「ふふ。ありがとね」食器を配膳し終え、席に着く。
安東邑:「さやさんは、おれの好きな所を沢山見付けてくれるんだねえ」
猿喰 早耶:「好きだから見つかるのかもだよ」
猿喰 早耶:ぱたりと向かいの席について
安東邑:「じゃあおれもさやさんの好きな所言って良い?」にかりと笑う。
猿喰 早耶:「いいよ」
安東邑:「じゃあ、はい」油淋鶏をざくりと切り分けて、さやさんに差し出す。
猿喰 早耶:あーんと口を開けて、ぱくりと食べて
猿喰 早耶:「ん」
猿喰 早耶:唇についた半透明のあんをちろりと舐め取って。
猿喰 早耶:「美味し」
安東邑:「おれの作ったご飯を、美味しいって言ってくれるとこ」彼女の頭を撫でて、二人で優しく笑う。
安東邑:「おれが料理頑張り始めたのはモテたかったからだけどさ」
猿喰 早耶:「はいくちあけてー」
猿喰 早耶:酸辣湯すくったレンゲを差し出す
安東邑:「おれが料理を頑張って続けられたのは……って、ちょいちょい」苦笑いしながらこちらもあーんと口を開ける
安東邑:(……知らないんだろうな)
安東邑:(おれが料理を頑張って続けられたのは、いつも)
安東邑:(貴女が美味しいって言ってくれたからなんだよ)
猿喰 早耶:暖かいスープを一度二度ふーふーしてから、邑の口に
猿喰 早耶:「美味しい?」
安東邑:「……すっごく美味しい」ぐっとサムズアップ。
安東邑:「さやさんのために作ったからね!」
猿喰 早耶:「ん」
GM:丁度そのタイミングで扉から開錠の音が鳴る。
安東邑:「…もうちょい食べてからいこっか」
安東邑:「さやさんとおしゃべりしたいな」
猿喰 早耶:「残したくないし」
安東邑:「嬉しいこと言ってくれるね」鍵が開く音をよそに、目を細めて。
猿喰 早耶:「好きな味してるし?」
猿喰 早耶:最近より濃い目にしている味付け。たまに家に転がり込んでいたときに作ってくれたやつの味だ。
安東邑:あの思い出はずっと昔のことになってしまって、今では新しい幸せも沢山増えたけど。
安東邑:砂のように消えはしない。心に付いて回る影のように、ずっと寄り添っている。
安東邑:「そりゃ、おれがさやさんを好きだからじゃないかな」
猿喰 早耶:こくん、とほおばったものを飲み込んで。
猿喰 早耶:「ん、それは知ってる」
GM:鍵はもうとうに開いたけれど、二人が扉を潜るまでにはもう少し。
―――
GM:ロイスのみ可能です。
猿喰 早耶:ロイス保留ー。いじょ
安東邑:まだ見ぬ部屋の主 ○感謝/心配で。
GM:はい、それではシーンエンド。
―――
ミドル2
GM:ミドル2:全員
GM:全員登場侵蝕をどうぞ。ついでに秘密の宣言もお願いします。
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (56 → 63)
羽央ゲンマ:50+1d10
DoubleCross : (50+1D10) → 50+1[1] → 51
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (43 → 44)
広瀬愛心:《満たされている気持ちになるので誰かと食事をするのが好き。でも自分は味覚がほとんどないので他人によく食べさせる》で
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (56 → 62)
猿喰 早耶:「最近塩ゆで以外の料理を覚えようとしている」で
羽央ゲンマ:秘密は……《性格が悪い姉のせいで年上の女性には本来、苦手意識を持っている》で
安東邑:秘密は「最近めちゃくちゃでかいホテルにバイト先からヘッドハンティングされかけた」です
GM:皆さま良い秘密をありがとうございます。ではシーンを開始します。
―――
GM:扉を潜った先は、また別の部屋に繋がっていた。
GM:白く開かれた空間。場に居るのはなぜか四人であり、日南田と芽森の姿は見えない。
猿喰 早耶:知らない顔の様子をざっと見る、余裕という感じはしないかな。
安東邑:「んお……おれら以外にも居たんだ。きみら、大丈夫?」朗らかに声を掛ける。
羽央ゲンマ:繋いでいたはずの手には、温もりの名残だけが残っている
広瀬愛心:芽森が消えていることを確認、膨らませていたガムを割り
広瀬愛心:武器と影で作ったオオカミ型の何かを生み出す
広瀬愛心:「誰や、芽森さんどこやった」
安東邑:「ちょっちょっちょっ!ストップ!怖がらせたならごめんな!」
猿喰 早耶:「知らない。攫われてきたんだけど、きみたち攫ったほう?」
猿喰 早耶:なんも持ってないよ、というふうに手を開いてお手上げポーズ
安東邑:(こういう時昔ならさやさん問答無用で砂に変えてたからなあ…ありがたい)
猿喰 早耶:手をふる
羽央ゲンマ:「…………」すーはー、と息と思考を整え
羽央ゲンマ:「あ、えと………お互いの状況をまとめて……」
安東邑:「そうそう。おれはこの美人なお姉さんと一緒にこの部屋に来ちゃったんだけどさ」
羽央ゲンマ:「あっどうぞ………」安東に話の続きを促す
安東邑:「お、ありがとう。きみも話纏めようとしてくれたよな?」
安東邑:「小さく見えるのに、凄く頼りになるんだな。助かるよ」にこりと笑う
羽央ゲンマ:「い、いえ…………」大柄な相手に、縮こまりながら
安東邑:「つっても、おれらも解ってるのはさっき説明したことだけなんだよなあ」
安東邑:「なんか『推しカプの波動を感じる……!』って声が聞こえて、穴ぐらに引き込まれて……」喋っていたが
羽央ゲンマ:「そ、その、UGNって聞いて、分かりますか……?」
猿喰 早耶:「ああ。大変だねえ」
安東邑:げ、という顔をする。
羽央ゲンマ:(だいぶ場慣れしてる感じがある)(”世界の裏側”について知ってる部類かもしれない)
安東邑:「……え~~~とね!落ち着いて聞いて貰っても良いかな?」
安東邑:「”ファケアノス”って知ってる?」
羽央ゲンマ:「……」(マズい、知らない……!)
羽央ゲンマ:(UGNの部隊名か?いや、UGN以外の組織名かもしれない……)
羽央ゲンマ:「……」無言であたふたしている
広瀬愛心:ずんぐりむっくりな鳥のような武器と影の塊が出てきて
広瀬愛心:「……まぁ、ええわ。知らん知らん、ほんまほんま」
広瀬愛心:「なぁんも知らん」
猿喰 早耶:「まあ全員オーヴァードっしょ? どうせ」
安東邑:「右に同じく」
羽央ゲンマ:「それは……そうですね」
羽央ゲンマ:「『推しカプの波動を感じる……!』って声を聞いたのも同じだし……」
広瀬愛心:「俺は広瀬愛心、所属とかはいらんやろ。俺は芽森真菜って子ぉとここに落とされた」
安東邑:「さっき言ってた子か。探したいんだね?」
広瀬愛心:「おらんとあかんからな。見やんかったか? このくらいの背ぇの可愛らしい子ぉやねんけど」
羽央ゲンマ:首を横に振る
安東邑:「ごめんな。見てない…探すの手伝おうか?」
猿喰 早耶:「見てない。会ったら探してたって伝えとこか」
広瀬愛心:「ならええわ。そこの人は隣のお嬢さんとよろしくやっとき」
羽央ゲンマ:「えっと、UGNの、チルドレンの、羽央ゲンマ……です」
謎の声:「あ、あー。マイクテスマイクテス」
安東邑:「お!格好いい名前!よろしく……って」
安東邑:いきなり聞こえて来たスピーカー音に、緊張した面持ちをする。
羽央ゲンマ:「それでこっちも一緒にいた人とはぐれて……あ、あ」
羽央ゲンマ:その声は、突然のアナウンスに遮られた
謎の声:「入ってますな。では」
謎の声:「ようこそ推しカプ諸君!わがドリームワールドへーーー!!」
安東邑:「……」
猿喰 早耶:「……」
広瀬愛心:「……」
安東邑:「くそっ!やっぱりさやさんの言った通りじゃん!」
安東邑:「やべ~奴だよコイツ!」
謎の声:「何の説明もなくこのような真似をしてしまい、申し訳ない」
謎の声:「ですが我がパッションはもはや道理や倫理では止めること能わず。諸君らにはこの後4つの部屋を巡ってもらうでござる」
羽央ゲンマ:(なんだこれ……デスゲームか?)
広瀬愛心:「言うてる事が個性強めの反社やん」
安東邑:「良いぞ広瀬くん。もっと言ってくれ」
安東邑:「多分アイツみたいなタイプにはきみの突っ込みが非常に有効な気がする!」
猿喰 早耶:「うん。遠くからああいうのは苦手」つかめないから
謎の声:「ふふ、今更ツッコミで怯む拙者であればこのような事件は起こさんのでござるなぁ!」
羽央ゲンマ:「…………」(なんだこいつ……)
広瀬愛心:「前科モンやん」
安東邑:「っつーかさ!この子たちのパートナー、どこやったんだ!?」
安東邑:「最悪おれが一生この部屋に閉じ込められる、でも良いからさ。せめてこの子らと一緒に来た子は……」
謎の声:「あ、お二人はただいま別の部屋を攻略中でござる」
謎の声:「身に危険は無いので心配なく……」
羽央ゲンマ:「ぶ、無事……なんだな!」
安東邑:「ええ……? きみ、マジで色んな人にこんなことやらせてるの……?」
広瀬愛心:「なんで別室やねん」オオアリクイ威嚇ポーズ
広瀬愛心:「前科何犯や?」
謎の声:「……幾つだったか……」
謎の声:「あ、いや!お二人には今別の試練に挑んでもらっているのでござる」
謎の声:「ここはあくまで説明用の部屋なので、後は好きに進んでいただいて……」
安東邑:「う~ん…まあ無事っぽいしひとまずは大丈夫か…」
猿喰 早耶:「それで、4つ? 抜ければいいわけ」
羽央ゲンマ:(前にもこんなことを……でもオーヴァードを何人も監禁できるって、相当なやり手じゃないか)
広瀬愛心:「まぁ説明用やったらええか……」
広瀬愛心:(こいつ親切なんかアカンやつなんか分からんな……善人と悪人を反復横跳びしとる)
羽央ゲンマ:「こ……こんなことして、本当は何が目的なんだ……!」
謎の声:「本当も何も、我が目的は推しカプのみでござるが……」
羽央ゲンマ:「……………」絶句
羽央ゲンマ:「そもそもカプってなあ……!」
広瀬愛心:「……推しカプってなに」
猿喰 早耶:「知らない」
広瀬愛心:「推しのカプリコーン?」
安東邑:「や、推しのカップル。こないだ姉さんから貸して貰った漫画に書いてあったし」
広瀬愛心:「ふぅん……」
広瀬愛心:「あの子ぉに言うたらあかんでそれ。迷惑や思われるかもしれんし」部屋の主に言うように
羽央ゲンマ:「おれと日南田さんは別にカップルとかそういうんじゃ……!」汗を飛ばしている
猿喰 早耶:「大変そうだねえ」
羽央ゲンマ:「あなたも反論してください……!」安東くんに
安東邑:「や、ごめんな~。さやさんおれの彼女だし」
安東邑:「ここで違う!って言うのは簡単だけど、それだとさやさんの気持ちはどうなるのかな?って思っちゃって」
猿喰 早耶:「まああたしたちはそだよね。キミたちは知らない」
羽央ゲンマ:「ま、マジか………そう………」
広瀬愛心:「アカンわ。羽央くん」
広瀬愛心:「俺ら仲間外れやん。いや、二人おるからハミゴちゃうか……」
安東邑:「でも、そっか。ゲンマくんは、その子大切にしたいんだろ?」
安東邑:「応援してるよ。上手く行くと良いな」肩に手を置き、サムズアップをする。
広瀬愛心:「そうやぞ、頑張らんとあかんぞ」
広瀬愛心:人差し指を立てる
羽央ゲンマ:「ひ、ひええ……」(気軽にボディタッチ……陽キャだ……)
猿喰 早耶:「きみもでないの」
広瀬愛心:「んー? ふふふ」
羽央ゲンマ:(この人もだいぶ平然としてる……)
安東邑:「そうそう。『おらんとあかん』って、かなり格好良かったぜ」
広瀬愛心:「そらおおきに」
広瀬愛心:「んふへへへ」わざとらしく変な笑い方をし始める
安東邑:「まあ、それじゃあ多分アレだな。この先進んでけば出れるっぽいし…その笑い方ちょっと怖い!」
安東邑:「おれは先行くよ。頑張ってな」
安東邑:「さやさん、いこ」
猿喰 早耶:「ん」
猿喰 早耶:「たぶんまた後で会いそうだけど。彼女らしい子たちによろしくねー」
羽央ゲンマ:「だ、だから彼女とか」「そういうのじゃ……」
安東邑:「何か困ったことあったら言ってくれな!出来る限り協力するからさ!」手を振りながら、彼女と共に扉の向こうへ。
羽央ゲンマ:思えば、現在の支部に配属されてから、日南田昴とバディとして行動することが殆どだった
羽央ゲンマ:自分は彼女の存在に助けられてばかりだったと、思い知りながら
羽央ゲンマ:不安と共に、扉の向こうを目指す
羽央ゲンマ:(日南田さん……待ってて……)
羽央ゲンマ:(資格はないかもしれないけど……おれはあなたの隣にいたい……!)
広瀬愛心:「……」
広瀬愛心:影と武器の動物たちが消えていく
広瀬愛心:「……やかましわ」
広瀬愛心:誰に言うでもなく呟いて扉の向こうへと走っていった
GM:そして君達は扉を潜る。
―――
GM:ロイスと購入が可能です。
猿喰 早耶:「同行者:羽央ゲンマ:好奇心/○憐憫」、「同行者:広瀬愛心:○好奇心/敵愾心」で取得ー
猿喰 早耶:購入はどうしよ。アームスーツチャレンジかな
猿喰 早耶:1dx+1
DoubleCross : (1DX10+1) → 9[9]+1 → 10
広瀬愛心:アルティメイド服ってどれくらいでしたっけ
猿喰 早耶:ミドル判定なさそうだしやっちゃおう。5点払って成功
GM:メイド服は20です
安東邑:羽央ゲンマ 〇好感/疑心 広瀬愛心 〇好感/警戒
広瀬愛心:ありがとうございます、一応狙ってみよう
羽央ゲンマ:安東邑 良い人/○こわい
広瀬愛心:1dx>20
広瀬愛心:1dx>=20
DoubleCross : (1DX10>=20) → 4[4] → 4 → 失敗
安東邑:じゃあこっちもアームドスーツ狙うぜ~
広瀬愛心:ゲンゲンに 〇ええやん/尻に敷かれてそう 安東ペアに 〇よさそうやん/知らん顔しとくわな で
羽央ゲンマ:社会1だし……う~ん、ボデマを
羽央ゲンマ:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 4[4]+1 → 5 → 失敗
羽央ゲンマ:失敗!以上~
安東邑:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 7[1,7]+2 → 9 → 失敗
安東邑:財産6使って購入します。以上!
GM:では、皆様以上ですのでシーンカット。
―――
日南田昴:シークレットダイス
芽森真菜:シークレットダイス
―――
ミドル3-1:羽央ゲンマ
―――
GM:ミドル3-1:羽央ゲンマ
GM:ゲンマ君、登場侵蝕をどうぞ。
羽央ゲンマ:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+4[4] → 55
―――
GM:説明用という部屋を抜け、扉を潜った君。その先に先の三人の姿はなく。
GM:代わりのように先に部屋に着いていたらしい日南田昴が君を出迎えた。
日南田昴:「お、ゲンゲン~!良かった、合流出来て~」
羽央ゲンマ:「ひ……日南田さん!」
羽央ゲンマ:「無事ですか?変なことされてませんか?」
日南田昴:「ううん~。いや、変な子とされたってよりは変なことした、かな」
日南田昴:「ほらこれ」
日南田昴:そう言って紙の束を見せる。
羽央ゲンマ:「え……?」
日南田昴:「なんかね、相手のことをもっと知らないと出れない部屋とかでさ」
日南田昴:「ゲンゲンの事書かれた資料があったんだよ」
GM:彼女の言葉通り、差し出された紙束には羽央ゲンマのプロフィールが乗っている。
羽央ゲンマ:「おれのことが……?あっ」
GM:性格から身長や体重、コードネームに能力傾向。
羽央ゲンマ:(べ、別に知られて恥ずかしいことなんて無いはず……!)
GM:更に秘密であるはずの姉に関わることまでが載っている。
羽央ゲンマ:(……そんなことまで?)
日南田昴:「とりあえずゲンゲンに関わってそうなやつ全部集めて持ってきたよ~」
日南田昴:「ちらっと見えちゃったけどなるべく読んでない!はず!」
羽央ゲンマ:「よ、良かった…………」
羽央ゲンマ:「いや別に恥ずかしいこととか……ないけど……」
日南田昴:「まあ、あんま良くないもんね。勝手に調べたりすんの」
日南田昴:「で、それはそれとしてなんだけど」
日南田昴:置いておいてのジェスチャーをしつつ。
羽央ゲンマ:(こういう動きがかわいいな……)
羽央ゲンマ:「な、な、なんでしょう」
日南田昴:「ゲンゲンってお姉ちゃん居んだね。知らなかった」
羽央ゲンマ:「………っ!」
羽央ゲンマ:「それは、その、事実ですけど……」
日南田昴:「……あ、知っちゃダメだった?」
日南田昴:「えぇ、ゴメン。ちらっと見えてさ、良いなーって思っちゃったせいで覚えちゃった」
羽央ゲンマ:「……あんまりいい姉じゃないですよ」
羽央ゲンマ:「あんまり姉に関する良い思い出はないですし……」
日南田昴:「そーなの?」
羽央ゲンマ:「……日南田さんはどうなんですか」
羽央ゲンマ:「妹さんがいるってのは聴きましたけど……」
日南田昴:「ウチは結構大家族だよ~。上から兄、兄、私、妹、弟で五人!」
日南田昴:「だからお姉ちゃんだけいないんだよね」
羽央ゲンマ:「大所帯ですね!?」
羽央ゲンマ:「なんか上と下に挟まれて大変そう……」
日南田昴:「でしょ~?しろ兄とー、あつ兄とー、さみちゃんとー、なつ!」
日南田昴:「そーでもないよ?お兄ちゃんたち優しいし、さみちゃんとなつはかわいいし」
日南田昴:「むしろ私兄弟の中で一番得なポジなのかも」
羽央ゲンマ:「そ、そうなん……ですね」
羽央ゲンマ:「……はっ」
日南田昴:「うん。……まあチルドレンなってからは全然会ったりはしてないけどね」
日南田昴:「うん?どしたの?」
羽央ゲンマ:「いや、身の上話に花を咲かせてる場合じゃ……と思って」
日南田昴:「……そうじゃん。部屋出ないとなんだった」
羽央ゲンマ:看板を探そうと、部屋を見渡す
羽央ゲンマ:(……会えてないんだ、家族に)
GM:見渡せばすぐに看板は見つかる。前回と違って部屋に何も物が置かれてないこともあって余計に見つけやすいだろう。
GM:『お姫様抱っこで一周しないと出られない部屋』との看板が部屋の奥の扉の上に掲げられていた。
羽央ゲンマ:「『お姫様抱っこで一周しないと出られない部屋』……?!」
日南田昴:「そうそう、そういう部屋なんだって」
日南田昴:「という訳だから、はい」
日南田昴:そう言ってパッと両手を広げて見せる。
羽央ゲンマ:「………?」
日南田昴:「?」 広げたまま首を傾げる。
羽央ゲンマ:「………」しばしの沈黙の後
羽央ゲンマ:「おれがされるんですか?!お、お姫様……抱っこを?!」
日南田昴:「え、うん。その方が良いかなって」
日南田昴:「まあ私も腕力とか全然だけど、ちっちゃい頃のさみちゃんとかなつを抱っこしたりはしてたし。何とかなるっしょ!」
羽央ゲンマ:「………」その言葉に甘えそうになって
羽央ゲンマ:《帝王の時間》を使い、長考に入る
羽央ゲンマ:そして、自分の中で答えを出し、《帝王の時間》を解除する
羽央ゲンマ:「……いえ、その」
羽央ゲンマ:「おれが……やります」
日南田昴:「えっ」
羽央ゲンマ:「……!」おずおずと手を広げてみせる
日南田昴:「うーん……。まあ、ゲンゲンがそう言うなら……」
日南田昴:「アレだよ?無理だったら無理って言ってね?すぐ降りるから」
羽央ゲンマ:(性差別とか、そういうんじゃないけど)
羽央ゲンマ:(やっぱり……お姫様抱っこされるのは、お姫様の……方じゃないと)
日南田昴:言いながらごく自然にゲンゲンの首に手を回し、腕の中に納まる。
羽央ゲンマ:「……ッ!……ッ!」
羽央ゲンマ:(自分で言い出してあれだが……これかなり密着しないか……?)
羽央ゲンマ:緊張で震える手を、背中と膝の裏に慎重に回して
羽央ゲンマ:「これでも……チルドレンとして鍛えてますから……!」
羽央ゲンマ:(………絶対に、恥ずかしい思いはさせたくない)
羽央ゲンマ:花束でも持ち上げるかのように、すっと立ち上がり
羽央ゲンマ:ゆっくりとした足取りで、壁沿いに部屋を回る
羽央ゲンマ:《魔王の玉座》を使用している
日南田昴:「お、おー!?すごいねゲンゲン!」
日南田昴:「正直あんまり出来ると思ってなかった!」 素直かつ率直である。
羽央ゲンマ:「か、軽すぎて心配なくらいです」
羽央ゲンマ:「た、たしかに小さくてひょろっちいけど」
羽央ゲンマ:「お、お……女の子ひとり、持ち上げるくらいは……!」
羽央ゲンマ:紅潮した顔を、日南田の顔から逸らしながら
日南田昴:「うん、すごいすごい!見直したよー」
日南田昴:「こんな細い腕なのにね……」まじまじと自分を持ち上げる腕を見て。
日南田昴:「そう言えば、ゲンゲンって体重いくつなの?」
羽央ゲンマ:「ふえっ、え、えっと」
羽央ゲンマ:「51です……」
日南田昴:「えっ」
日南田昴:「……」 さっきまでの笑顔から一転、ジトッとした半目になって君の腕を睨む。
羽央ゲンマ:「な、な、なにか……」
日南田昴:「……別にぃ」
羽央ゲンマ:(これ、は……まさか)
羽央ゲンマ:気まずさから、歩く速度を速める
羽央ゲンマ:そして、歩き始めた場所に戻って来る
GM:ガチャリと扉から開錠の音が響く。
羽央ゲンマ:「えっと……その……」
日南田昴:「ん。ありがと」 そう言ってあっさりと腕の中から降りる。
羽央ゲンマ:「あっ………………」
日南田昴:ただし表情はまだ不機嫌そうなままである。
羽央ゲンマ:「…………………」気まずい時間
羽央ゲンマ:「進みましょうか、先に……」
日南田昴:「絶対痩せる……少なくとも同じまでは減らす……」 何事か口の中でだけ呟いていたが。
日南田昴:「ん、行こ」
日南田昴:君の言葉に頷くと、率先して扉を開き先へと進んでいく。
羽央ゲンマ:(こんなに不機嫌な日南田さんは初めてだ……)
羽央ゲンマ:てくてくと着いていく
羽央ゲンマ:自分の腕の中に収まった彼女の感覚と、逆鱗に触れてしまった後悔で、心臓がめちゃくちゃだ
GM:そうして君達は扉を潜る。
―――
GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
羽央ゲンマ:ロイスは 日南田昴 柔らかい/○怒らせてしまった… に変更で
羽央ゲンマ:購入はボデマを
羽央ゲンマ:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 2[2]+1 → 3 → 失敗
羽央ゲンマ:お買い物が下手すぎる 以上
GM:はーい、ではシーンエンド。
―――
ミドル3-2:広瀬愛心
GM:ミドル3-2:広瀬愛心
GM:愛心君は侵蝕をどうぞ。
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (63 → 67)
―――
GM:説明用という部屋を抜け、扉を潜った君。その先に先の三人の姿はなく。
GM:代わりのように先に部屋に着いていたらしい芽森真菜が君を出迎えた。
芽森真菜:「あっ、広瀬君!」
広瀬愛心:「んー」
芽森真菜:ぱたぱたと君を見つけると同時に駆け寄ってくる。
広瀬愛心:《地獄耳》で怪我してたりレネゲイドに異常ないか調べます
GM:いつも通り彼女以外の何物かのレネゲイドも感知できますが、普段と比べて特に異常はありません。
広瀬愛心:ありがとうございます
広瀬愛心:(異常なし……)
広瀬愛心:ソナーのようにレネゲイドをぶつけて確認した
広瀬愛心:「元気しとった?」
芽森真菜:「うん。広瀬君も大丈夫?」
芽森真菜:「こっちは、なんか資料が沢山ある部屋に行ってたんだけど……広瀬君も別の部屋に?」
広瀬愛心:「あぁ、元気なわんちゃんがおったよ」
広瀬愛心:「お馬さんかもしれんけど」
芽森真菜:「? ワンちゃんなのにお馬さんなの……?」
芽森真菜:んん?と首を傾げている。
広瀬愛心:「まぁええやん。今度教えたげるわ」
広瀬愛心:(覚えとったらな……お互いに)
芽森真菜:「今じゃダメなんだ……?なら、うん。待ってる」
芽森真菜:「あ、そうだ!それとね、さっきの部屋でこんなのがあって」
芽森真菜:そう言って君へと資料の束を差し出す。
広瀬愛心:「なにそれ、パリコレ?」
芽森真菜:「パリコレって紙ではないんじゃないかな……?」
GM:それは広瀬愛心、つまり君自身に関する資料である。
広瀬愛心:いやん
GM:性格から身長や体重、コードネームに能力傾向。
GM:また、人に話したことが無いはずの他人と食事をすることを好む話まで書かれている。
GM:実験体の名前などの詳細までは書いていないが、概略についてははっきり記載されている。
広瀬愛心:「ほほう。またおもろいもん見つけてきたなぁ。俺の受けた実験のことも書いてあるんちゃうのこれ」
広瀬愛心:「読んだん?」
芽森真菜:「……うん」
芽森真菜:「ごめんね。勝手に、こんなことして」
広瀬愛心:「ええよ別に。他人に自分のこと知ってもらって……まぁ方法はアレやけど」
広瀬愛心:「このこと自体は不愉快でもないし、むしろ話す手間はぶけたがな。あっはっはっ」
広瀬愛心:(秘密にしとったことがバレるとは思わなんだが)
芽森真菜:「そ、それでもだよ。やっぱり、広瀬君のことを知るなら広瀬君から教えてもらうんじゃないとダメだと思うし」
芽森真菜:「だから、その、えっと……。が、頑張って忘れる、ね?」
広瀬愛心:「ええよ。覚えといてくれた方が俺は嬉しい」
広瀬愛心:「あー……なんや、ほら。あれ。俺も芽森さんが隠してること知ってまうかもしれんし」
広瀬愛心:「気になるんやったら芽森さんのこと教えてくれたらそれでおあいこ」
芽森真菜:「ん、う。……広瀬君は、それで良いの?」
広瀬愛心:「……ええよ、芽森さんが相手やったら俺は」
芽森真菜:「……なら、うん。私のことなら多分話せると思うし」
芽森真菜:「お相子にしたいな。私も」
芽森真菜:そう言って眉は下がったままながら柔らかく笑う。
広瀬愛心:「ほんなら、さっさと出てまわんとな。ここなんの部屋?」
芽森真菜:「えっとね、それがよく分からなくて」
芽森真菜:そう言って扉の方を指さす。
GM:扉の上の看板には『二人で愛してるゲームしないと出られない部屋』と掲げられている。
広瀬愛心:「あ゛」
芽森真菜:「雑学用のメモ帳にも書いてなかったんだけど、愛してるゲームって何なのかな……。広瀬君は知ってる?」
広瀬愛心:「あ、愛してるって……言い合うゲーム……」
広瀬愛心:「照れたら……負け、らしいが……?」
芽森真菜:「…………」 しばし言われた内容を咀嚼するように沈黙して。
芽森真菜:「……すっごく恥ずかしいゲームじゃない?それ」
広瀬愛心:「俺に言わんといて……」
広瀬愛心:「ほ、ほんなら、ま、まぁ……」なんだか声が上がりかけてきた
広瀬愛心:「あ、いや、いや、あの……その前に……ほら、なんや、あるやん」
広瀬愛心:「両性の合意……っちゅうか、その。そもそもええん? 嫌やない?」
芽森真菜:「や、やではない、と思う、けど……」 既に頬がかなり赤い。
芽森真菜:「広瀬君こそ、その。そうじゃない子に愛してる、とか言うの……やじゃない?」
広瀬愛心:「がっ……」
広瀬愛心:何か言おうとして、うまく言えなくて、ひゅうひゅうと言葉にならない息が漏れてきて
広瀬愛心:ばちん、と自分の両の頬を叩いた
広瀬愛心:「俺は愛心やし? 愛してるっていうぐらい朝飯前通り超して夕食後やがな」
広瀬愛心:「お夜食や」
芽森真菜:「朝ごはん通り越すとお夜食なんだ……じゃなくて」
芽森真菜:「なら、うん。出来るんじゃないかな」
芽森真菜:「……たぶん?」 あんまり自信はなさげ。
広瀬愛心:「ほ、ほんなら……俺のほうからでええ?」
芽森真菜:「う、うん」 きゅっと胸の前で拳を握りつつ頷く。
広瀬愛心:(て、手汗がナイアガラの滝みたいになっとるが……?)
広瀬愛心:(んなー……!)
広瀬愛心:その言葉を言おうと息を吸って、瞬間いつかの記憶が戻ってくる
広瀬愛心:背に浮かんだ汗が冷えて、体の中にドライアイスが忍び込んだような思い出
広瀬愛心:初恋が失恋になった日を思い返して、そうなってやっと、冷えた頭で言葉が出た
広瀬愛心:「あ、愛し、て……る……よ……」
芽森真菜:「……」 ぽわりと赤かった頬がますます赤くなり。
芽森真菜:きょろきょろと困ったように扉と広瀬君の顔とを視線が行き来して。
芽森真菜:そうしてるうちに広瀬君の表情に気付いたのか、彼女の表情も心配そうに曇る。
芽森真菜:「あ、の。や、やっぱりあんまり良くなかったりした、かな」
広瀬愛心:「ち、ちが……」
広瀬愛心:「愛してる!」
芽森真菜:「みゃっ!?」
広瀬愛心:「愛してる! 大好き! 可愛い! やんごとない!」
芽森真菜:「ゃ、え、ひろ、広瀬君!?」
芽森真菜:「ストップ!ストップで!」
芽森真菜:ブンブンと広瀬君の前で手を振って待ってのポーズを取る。
広瀬愛心:「はっ……はっ……ごめん……でも、俺は無理もしてへんし、良くないこともない、から……」
広瀬愛心:「やから、大丈夫」
芽森真菜:「そ、そう……?なら、良いけど……」
芽森真菜:ちょっとだけ安堵したように一息ついて。
芽森真菜:「……いや、良くはないんだよ!これなんで終わらないの!?」
芽森真菜:「照れたら負けなら私もう負けてるよ!?」
芽森真菜:わたわたと慌てながら扉に近づいて、鍵が開いてないかを確認している。
GM:残念ながら鍵は閉じたままだ。
芽森真菜:「なんでぇ……?」
広瀬愛心:「んなー!」
広瀬愛心:「え、もしかして……言い合って一回……?」
芽森真菜:「えっ」
芽森真菜:「……じゃあ、私も言わないとダメ、ってこと……?」
広瀬愛心:「……らしいどす」
芽森真菜:「えぇ……」
芽森真菜:言う前から既に頬を通り越し耳まで赤くなっている。
広瀬愛心:「俺も言ったんやからさ……」
芽森真菜:「いや、うん……言わなきゃなのはそうだし、先に言ってもらったのも、助かるなぁって思った、けどぉ……」
芽森真菜:「……ちょっと待ってね」
芽森真菜:そう言って広瀬君とは逆方向を向き、何度か深呼吸をする。
広瀬愛心:(助けて愛夏……)
芽森真菜:「……ぁの、これって、このまま言うのでも大丈夫かなぁ」
芽森真菜:向こうを向いたまま、若干ヘロヘロになりつつある声で問いかける。
広瀬愛心:「え、ええんちゃう……? 俺はそのまんまで言うた……言うたよな……多分……?」
芽森真菜:「じゃ、じゃあこっちで……。……ぇ、と……」
芽森真菜:「……ぁぃ、し……」
芽森真菜:緊張や羞恥で掠れてしまったのか、ほとんど聞き取れない。
広瀬愛心:「……?」
広瀬愛心:(き、聞き取れんかったが……も、もう一回は……引かれるんやないか……?)
広瀬愛心:(は、判定……判定は……? やったか……?)
GM:鍵が開く様子はない。
広瀬愛心:(あ、あかん……観測者であるアイツが確認してない以上は……!)
広瀬愛心:(なんか、なんとかせな……)
広瀬愛心:思わず、そのまま相手の手を握ろうと手を伸ばして
芽森真菜:「ひゃぁあっ!?」 かなりパニック状態になっているため伸ばされた手の感覚に悲鳴を上げる。
広瀬愛心:「だ、大丈夫! 俺がここにおる!」
広瀬愛心:「恥ずかしかったら俺のことも見んでいい! でも、ここにおる! 一人で恥ずかしい思いはさせん!」
広瀬愛心:「やから、もう一回だけもう一回だけでええから……勇気を……応援するから……」
芽森真菜:「ぁ、う」
芽森真菜:きゅっと握られた手を握り返して。
芽森真菜:「ぁ、ぃ、あい!し、て」
芽森真菜:「……ます……」
芽森真菜:切れ切れで不安定ながら、どうにか言葉を紡ぎ終えて。
GM:ガチャンと鍵が回る音がする。
広瀬愛心:「よっしゃ!」
広瀬愛心:思わず抱きしめそうになってぱたぱたと急ブレーキをかけて
広瀬愛心:「やったやん」
広瀬愛心:いつものように笑ってみせた
芽森真菜:「……」 その言葉には返事を返さないままぺたんとその場にへたり込む。
広瀬愛心:自分もその場に座り込んで
広瀬愛心:「……」
広瀬愛心:ただ、手を握ったままそこにいた
芽森真菜:「……その、ごめんね」
芽森真菜:「もうちょっと……あと三分したら、ちゃんと進む、から……」
芽森真菜:もごもごと膝に突っ伏した奥からどうにか声を絞り出す。
広瀬愛心:「いつまでも待つよ……あんたのためやったらな」
GM:鍵の開いた扉の前。まだもうしばらく、二人で。
―――
GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
広瀬愛心:芽森さんへの感情を ○可愛い/俺はどうしたらええんや……? に変更で
広瀬愛心:購入はアルティメイド服
広瀬愛心:2dx>=20
DoubleCross : (2DX10>=20) → 6[3,6] → 6 → 失敗
広瀬愛心:俺にメイド服を着せろ
広瀬愛心:以上です
GM:では、これにてシーンエンド。
―――
ミドル3-3:安藤邑&猿喰 早
―――
GM:ミドル3-3:安東邑&猿喰早耶
GM:お二人とも登場侵蝕をどうぞ。
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (62 → 66)
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (44 → 47)
―――
GM:説明用という部屋を抜け、扉を潜った君達。
GM:特別はぐれるようなこともなく、二人揃って新たな部屋へと足を踏み入れた。
猿喰 早耶:「今度は何かなっと…ゲーセン?」
安東邑:「これ…クレーンゲームに、UFOキャッチャーに…」
安東邑:「懐かしいな~。えいらさんとかとよく一緒に…」
安東邑:言ってから、はっとしたような顔をする。
安東邑:彼女の話題は、何となくセル内ではタブーになっていた――少なくとも彼は意識的に避けていた。
猿喰 早耶:「何してるんかねえ今頃」
猿喰 早耶:気にはしてない様子だ、少なくとも見た目は。
安東邑:「……多分、幸せにやってるよ。そうじゃないと困る」その平静さに、ほっとする。
安東邑:「ごめんね、さやさん」
安東邑:返答を期待したものではない。つぶやきのような。
猿喰 早耶:いかにもゲームセンターに置いて有りそうなパイプ椅子にどさっと腰を下ろして
猿喰 早耶:「何が? 邑のことだからどうせ悩んでんしょ?」
猿喰 早耶:「謝ることないって」
安東邑:「……うん。あの時、おれがもと上手くやってれば……えいらさんをどうにかできたのかなって」
猿喰 早耶:猫背気味に、股の間に両手をついて。
安東邑:「たぶんこれからも悩み続けるんだろうな。でも、そうしなくなったらおれじゃない気もする」慈しむようにさやさんを見る。
猿喰 早耶:「そう。その調子」
猿喰 早耶:「あたしは悩まないからにゃー」反り返る。
安東邑:「ん」目が合う。
猿喰 早耶:「できなかったこととかさ。残念だったこととかさ。そりゃそうだけどそれだけだから」
猿喰 早耶:「邑はそういうのばたばたするじゃん?」
安東邑:「そうなんだよ。考えることが多くて大変」反った背中を上から覗き込む。
猿喰 早耶:「欲張りだ」
安東邑:「みんなのせいで欲しいものも多くなっちゃったからね」
猿喰 早耶:話題とは不釣り合いなくらいの笑顔。
猿喰 早耶:「んじゃ、どんどん選んでよ。あたしもどんどんやれるからー」
猿喰 早耶:「うれしい」
安東邑:「さやさんには、嬉しいことをいっぱい味わって欲しいなって思うんだ」
猿喰 早耶:「そら難しいね。邑とかまあセルのれんじゅうとか? それがほとんど生まれて初めてーってくらいだし」
猿喰 早耶:邑の顎に指を添えて、からだを回しながら立ち上がる。
安東邑:猫を抱き上げるように身を寄せさせる。
猿喰 早耶:「きほん、あたしはどーでもいい人なのだ。欲しいものとかあんまり思いつかない」
猿喰 早耶:言いながら、邑の上着の裾を掴む。
安東邑:「それは何となくわかる。プレゼントしがいが無いってわけじゃないけど」
猿喰 早耶:「なんでもそれなりーには嬉しいんよ?」
安東邑:「でも、特別じゃない?」
猿喰 早耶:「邑はトクベツで居てくれるんだよね?」
安東邑:「……」ちょっとむっとする。
安東邑:「おれは多分さやさんが思ってるより、さやさんのこと好きだからね。何なら誰にも渡したくない」
安東邑:「そのためなら、けっこう頑張るつもりだよ。おれ……ものすごく」
猿喰 早耶:「思ってるよりなら、教えてねー、だ。ゆっくり」
安東邑:「ウ…そっか。ごめんね」
猿喰 早耶:「いいのいいの。まずはじゃあ」
猿喰 早耶:お題らしき文章の書かれたプレートを見る
安東邑:「じゃあ、何すれば良いかな?と……」
安東邑:「……アレは」
GM:看板には『クレーンゲームで景品を取らないと出られない部屋』とあった。
猿喰 早耶:「欲しいもの、取って見せてほしいなー」
猿喰 早耶:いたずらっぽく笑う
安東邑:「フフフ。なるほどね……」ゆらり、と視線を上げる
安東邑:「おれはこれでも上京する前は…軽音部のやつらと、『セガ荒らしの安東』の異名で有名だったんだ」
猿喰 早耶:「犯罪者っぽい」
安東邑:「……」
安東邑:「よくよく考えたら、スゲ~馬鹿にされてない?このあだ名」
猿喰 早耶:「あだななんてそんなもんじゃない?」
安東邑:「酷い奴らだ。もう飲み会でも奢ったりタクシーを呼んでやったりしないぞおれは」
安東邑:「って言うか…さやさんの欲しいものって、なに?」
猿喰 早耶:「んふふ」
猿喰 早耶:「教えてくれる?」
猿喰 早耶:色とりどりの景品が詰まった箱を覗き込んで。
安東邑:「……よ~~し」
安東邑:持っていた財布から100円を入れる。
安東邑:チープな電子音とともにクレーンが動き出した。狙う景品はただ一つ。
安東邑:おもちゃのカプセルに包まれたそれを、アームで挟み込むのではなくリングに引っ掛け、
安東邑:ぽとり、とポケットに落とす。すぐさま出て来る。
安東邑:「……」緊張した面持ちで、カプセルから出て来たものは…
猿喰 早耶:覗き込む。
安東邑:「こういうの、まだちゃんとしてなかったって思ってさ」
安東邑:きらきら光る、おもちゃの指輪だ。
安東邑:なめらかな手を取って、さやさんの薬指に嵌める。
安東邑:「ごめん。間違ってるかも知れないけど、さやさんを特別にしたいなら」
猿喰 早耶:「ん」
猿喰 早耶:こつんと額を寄せる。唇が触れる。
安東邑:「ん…」舌は絡めない。彼女の頭を押さえて、啄むように、味わうように、何度も。
猿喰 早耶:「返さないからね?」
安東邑:「ずっと持っててくれなきゃ困るよ」
安東邑:「……ちゃんとしたのは、また渡すけど。どうかな?合ってる?」
猿喰 早耶:「合ってた」
安東邑:「よかった」
安東邑:「たぶん、おれは…どんなことがあっても、さやさんを愛してるんだろうな」
猿喰 早耶:息がかかる距離でくすくすと笑う。傷っぽい眼鏡の前で前髪が揺れる。
猿喰 早耶:「ついてくよ。…いこっか」
GM:そして二人は扉を潜る。
―――
GM:シーンカット。ロイスと購入が可能です。
安東邑:ろ ロイス………
猿喰 早耶:ロイスがいま初期含めて5本か…ちょっと保留。購入はー…念のために応急かっとこか。
猿喰 早耶:いや違うな。自動巡回ソフト。
猿喰 早耶:2dx+1>=5
DoubleCross : (2DX10+1>=5) → 5[5,5]+1 → 6 → 成功
安東邑:猿喰早耶 〇純愛/慕情(見る度に新しく恋をしてしまうため自己嫌悪)
猿喰 早耶:成功して入手しとくー
猿喰 早耶:わおわお
安東邑:に変更で…
安東邑:購入はどうしようかな アームド買ったし
安東邑:こっちは応急かな普通に
猿喰 早耶:こっちは以上ということで。
安東邑:2dx+2>=8
DoubleCross : (2DX10+2>=8) → 5[3,5]+2 → 7 → 失敗
安東邑:一応財産1使って成功に。こっちも以上!
ミドル4
―――
GM:ミドル4:全員
GM:皆さん登場判定をどうぞ。
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (66 → 68)
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (67 → 71)
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (47 → 50)
羽央ゲンマ:55+1d10
DoubleCross : (55+1D10) → 55+7[7] → 62
―――
GM:それぞれに扉を潜った君達。その先は――。
GM:大量の資料が棚や机に積まれた資料室のような部屋。そしているのは君達四人。
猿喰 早耶:「四人かあ」
安東邑:「また!?」
広瀬愛心:水を差された気分になった一方、どこかで安心している
羽央ゲンマ:「日南田……さん……」再び強い不安に襲われる
GM:奥の扉の上の看板には、『相手のことをもっと深く知らなければ出られない部屋』とあった。
猿喰 早耶:「ふうん」
羽央ゲンマ:(『相手のことをもっと深く知らなければ出られない部屋』……)
羽央ゲンマ:(そういえば日南田さんがそんな部屋に行ってたって……)
広瀬愛心:『愛してる』の言葉が頭の中を駆け巡ると幸福と共に不安が走る
広瀬愛心:(……また、変な部屋きたな……)
安東邑:「日南田さんって、ゲンマくんのペアか。また別れちゃったんだよな」
安東邑:「大丈夫だよ!絶対みんなで一緒に出られるって!もしもの時はおれも協力するから!」肩を優しく叩く
羽央ゲンマ:「傷つくようなことには……なってないはずだけど……」「あっ」
羽央ゲンマ:「あ、あり、ありが、とう、どざいます……」
広瀬愛心:「グダグダやん」
猿喰 早耶:「そそ。で、何やるの?」
安東邑:「大丈夫大丈夫。っていうか、こっちも急に話しかけちゃってごめんな。びっくりしたでしょ」
安東邑:「って言うか…そうだ!おれさやさんのこと大体知ってるもん!」
猿喰 早耶:けらけら笑う
羽央ゲンマ:「しょ、そ、そんなことは……」
羽央ゲンマ:頼もしいとは思っているが、人見知りが表に出てしまう
安東邑:(……人見知りするタイプの子だよな。こっちも急に距離詰めすぎた、ちょっと反省しないとな)
広瀬愛心:「見とるんやろ、出てこんかいおら」部屋の主に言うように
謎の声:「お呼びでござるか!?」 再び部屋内に放送が響く。
猿喰 早耶:「なんだ。まだ殴れないや。ねえ?」
広瀬愛心:「さっさとお題目言わんかい、またなんぞやらすんやろ」
安東邑:「殴ったらダメだよ!まあ、悪いことはしてるけどさ……」瞬時に反応するが、名前を呼びあぐねる
謎の声:「ここは説明通り、『相手についてもっと深く知らなければ出られない部屋』でござる!」
謎の声:「こちらにある資料から、相手についてのものを探してもらう形式でありますな」
広瀬愛心:「ほう」
羽央ゲンマ:(ここに……日南田さんについての資料が……)きょろきょろと見渡し
安東邑:「へ~。ちょっと面白いカモ」
猿喰 早耶:「何書かれてるのかは気になるねえ」
安東邑:「いや……ライゼンフォルみたいなのは勘弁してほしいけど……」
猿喰 早耶:「さすがにそれはないっしょ、と思うけどー」
猿喰 早耶:「読んだだけでマズいみたいな変なのに覚えある人ー、いないよねー?」
羽央ゲンマ:(別に興味があるわけじゃない……あるわけじゃないぞ……!)
広瀬愛心:「まぁ、プライバシーの話とかは脇に置いといたるわ」
広瀬愛心:(あのレネゲイドの反応……なんぞ分かるか)
GM:では、情報収集についての説明に入ります。
羽央ゲンマ:……!
広瀬愛心:ほうほう
GM:情報収集項目は4つ。1.日南田昴について・2.芽森真菜について・3.安東邑について・4. 猿喰早耶について。
GM:どれも対象にロイスを取得している人物のみが挑戦できます。
GM:難易度は8/10/12。段階的に情報が開示されます。技能は任意の情報技能でコネも財産点も使用可能。
GM:侵蝕を1d10上げることで再挑戦が可能で、再挑戦する度に難易度が3ずつ下がっていきます。
安東邑:おお
羽央ゲンマ:や、やってやるぞ…!
広瀬愛心:なるほど
羽央ゲンマ:何度も挑める優しいシステムだ
安東邑:じゃあ情報:FHでひとまず判定します。
羽央ゲンマ:<情報:UGN>で!
安東邑:もちろん挑むのは4番!さやさんの全てを
安東邑:暴いてやるぜ!判定!
GM:情報はまとめて出すのでどんどん判定どうぞ!
羽央ゲンマ:1.日南田昴について に挑戦…!
安東邑:2dx+1>=12
DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 6[3,6]+1 → 7 → 失敗
広瀬愛心:情報:UGN コネ込み、相手は芽森さん
羽央ゲンマ:コネ使用、ダイス+2個で判定
安東邑:か、カス
広瀬愛心:4dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 9[1,3,9,9]+2 → 11
羽央ゲンマ:4dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 10[7,7,7,10]+8[8]+2 → 20
猿喰 早耶:ほいじゃ技能があるから軍事にして、有力者への借りを切ってみよう 邑のやつ
安東邑:浸食を1d10上げて再挑戦します。
猿喰 早耶:5dx+1>=12
DoubleCross : (5DX10+1>=12) → 10[1,2,4,8,10]+2[2]+1 → 13 → 成功
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (50 → 53)
安東邑:理解されすぎ
広瀬愛心:1足りんから再挑戦
猿喰 早耶:お。一発で一番上までー
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (71 → 74)
羽央ゲンマ:日南田さんのことは全て知っているよ……
安東邑:2dx+1>=9
DoubleCross : (2DX10+1>=9) → 3[1,3]+1 → 4 → 失敗
安東邑:ギャ~~~ッ!!
広瀬愛心:4dx+2>=9
DoubleCross : (4DX10+2>=9) → 7[1,3,4,7]+2 → 9 → 成功
広瀬愛心:うん、最大まで叩けたな
羽央ゲンマ:嬉しいので《魔王の玉座》で浮きます
安東邑:も もう一回…!!
GM:浮けます
安東邑:www
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (53 → 61)
安東邑:2dx+1>=6
DoubleCross : (2DX10+1>=6) → 2[1,2]+1 → 3 → 失敗
安東邑:!?
GM:そんなことあるんだ
羽央ゲンマ:知ることを恐れているのかな?
安東邑:トラウマが
安東邑:あ、あと1d振り足し
安東邑:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 4[4] → 4
安東邑:これでもダメ!もう一回だけ!
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (61 → 68)
広瀬愛心:ほんなら《闇夜の烏》で沈みつつ見守るで
安東邑:3dx+1>=3
DoubleCross : (3DX10+1>=3) → 9[2,3,9]+1 → 10 → 成功
安東邑:こんな時だけお前!!
安東邑:ハアハアハア 抜けました…やったぞさやさん…
安東邑:見世物じゃね~~~!!!
広瀬愛心:でもこれで侵蝕率がパートナーとおそろやで
安東邑:マジ…?
猿喰 早耶:うんうん
GM:良かったね……では順に公開していきます
羽央ゲンマ:全てはイチャつきのための行為だってのかよ…!ゆるせねーFH!
1.日南田昴について
・難易度8
コードネーム:ブライトダウン。覚醒及びUGN入りから2年という比較的新入りのチルドレン。
カバーとして通っている高校では現在3年生であり、進学も視野に入れている。英語を筆頭に意外と成績が良い。
イギリスの血を引いているらしく、自身も海外で暮らしていた時期がある。家族は今もイギリスで暮らしているそうだ。
・難易度10
身長169cm、体重53kg。18歳。血液型O型。おうし座。能力値1/5/2/1。
シンドロームはエンジェルハィロゥ/ブラム=ストーカー。光の操作に適性があり、技術こそまだまだだが出力は十分。
自身の血液を代償に星々のような光を発生させ、その全てを敵へ目掛け殺到させる戦法を取る。
難易度12:現在は別性を名乗っているが、本来は朝来野家という貿易商の家系の令嬢。
FHセルが金銭目当てで起こした事件の中で覚醒し、その過程で死亡が確認及び一部に周知されてしまった。
影響範囲の問題から情報操作は難しいとされ、家族から離れ全くの別人として現在を過ごしている。
2.芽森真菜について
・難易度8
コードネーム:オノン・ディミディウム・レモライ。元は『モンストロム・二ドム』というFHセルのチルドレンだった。
セル内の実験での生き残りであり、チルドレンとして戦闘にも参加していた。UGNとの抗争に敗れたことで保護された。
当人は実験当時やそれ以前のことをほとんど覚えておらず、セルに在籍する前のことは記録も残っていない。
・難易度10
身長147cm、39kg。年齢は肉体からの推定で13歳。血液型はB型。星座は不明。能力値は2/2/4/1。
シンドロームはウロボロス/ハヌマーン/エグザイル。戦闘時はレモラと称した魚の形をした影を呼び出し、その補助を得て戦う。
補助を得ての広範囲への攻撃、他者のレネゲイドへ干渉することによる妨害や回避が主な能力である。
・難易度12
レモラの正体はレネゲイドビーイング。セルで行われた実験によって、半ば無理やり芽森真菜と共生状態になった。
情報を食らう習性があり、芽森真菜の記憶の一部を食らうことでその生命を維持していると推測される。
3. 安東邑について
・難易度8
コードネーム:&U。私立大学に通う二年生であり、新興FHセル『ファケアノス』のセルリーダー。
身寄りのないものや侵蝕不安を抱えるオーヴァードの保護を主な活動としており、オーヴァードの社会復帰を目標に掲げている。
異常なほどにお人好しであり、正義の味方を標榜する。その姿勢を不安視する者も多いが、同時に惹かれる者もまた多い。
・難易度10
身長182cm、体重65kg。20歳。血液型はO型。星座はおうし座。能力値は3/2/2/2。
シンドロームはエグザイル/バロール。黒い触手を操った白兵戦で戦い、他者へのカバーを得意とする。
触手はレネゲイドビーイングのなりそこないであり、触れた生物を浸食・同化する性質を持つ。
・難易度12
その料理の腕や勤勉かつ気さくな態度はバイトながら非常に高く評価されており、店長も彼の腕前を認めつつある。
それ故にか、最近街で最大の大手ホテルである『ホテル・バーッテクス』からヘッドハンティングの打診が来た。
4. 猿喰早耶について
・難易度8
コードネーム:プルウィス・エト・ウンブラ。元フリーランスの傭兵であり、現在は『ファケアノス』セルの一員。
かつてはモンゴルで暮らすただの少女だったが、誘拐及び傭兵育成に携わる組織によって戦士として育成された。
その後は脱走や放浪を経て現在のセルに流れ着き、安東邑の住む『天城荘』に腰を落ち着けつつある。
・難易度10
身長不明、体重不明。27歳。血液型不明。星座不明。能力値は3/3/2/1。
シンドロームはモルフェウス/ウロボロス。モルフェウス固有である砂の錬成が主能力であり、触れたものを砂へと分解する。
また大別でアヴァターと称される影による反撃や、他者への火力支援も可能。様々な状況に対応しうるオールラウンダーである。
・難易度12
今までは料理と言えば塩ゆでだったが、心境の変化があったのか塩ゆで以外の料理を覚えようとしている。
GM:情報は以上となります。
GM:全員が情報を調べ終えると、ガチャリと扉の鍵が開く音が響いた。
安東邑:「……さやさん、料理教えようか?」
安東邑:開口一番さやさんに近付き問う。異様な目の輝きだ。
猿喰 早耶:「ん? プロから教わるのはいいけど」
猿喰 早耶:「でも邑から教わるとなんか違うじゃん?」
安東邑:「プロじゃないって!バーテックスからの依頼は断ったし!」
安東邑:「まあ、それもそっか。さやさんが自分からこうしたいって言うの、結構珍しいもんな」
安東邑:「解ったよ。応援してる…でも、解らないことがあったらいつでも相談に乗るからね」
安東邑:「出来れば、最初に味見させて欲しいな」屈託なく笑う。
猿喰 早耶:「ん。できあがったらねー」
猿喰 早耶:にま、と笑って…あとのふたりに目線を向ける。
広瀬愛心:ガゴ、と壁を蹴りつけて資料を《ディメンションポケット》で作った影の袋の中へ
広瀬愛心:憤る。何にだ。自分にか。それとも、この部屋の主か
広瀬愛心:あるいはこの部屋の主が知っている彼女のことを自分が知れていなかったことか
安東邑:「……大丈夫?広瀬くん」
広瀬愛心:「ん? 何がや?」
広瀬愛心:「あぁ、ちょっとふらついてな。時々あるねん、こういうの」
広瀬愛心:首筋に血管が浮いている
安東邑:「……勘違いなら笑ってくれて良いんだけどさ。何かあったんんじゃない? そういうの、おれも……その、経験したことあるからさ」
広瀬愛心:「……まぁ、人たらしの安東に免じてちょこっとだけ胸の内っちゅうのを話してもええか」
安東邑:「人たらしじゃないけどさ」軽く笑う「うん。ありがとう…そういうのって、話したら楽になることもあるし」
広瀬愛心:「俺はあの子の力になりたいと心底思えるみたいや」
広瀬愛心:「俺は俺のことが世界で一番どうでもええ代わりに、誰かのために動く」
広瀬愛心:「その誰かの一番はもしかしたら芽森さんなんかもしれん」
安東邑:「そっか。うん、そう思える相手がいるってことは幸せなことだと思うし…」
安東邑:「多分広瀬くんなら、言ったことを自分で投げ出したりもしないはずだ。傍に付いててあげるのが一番良いと思う」
安東邑:「その子だってきっと、どこか一緒に居たいと思えるようなところがあったから」
安東邑:「……きみと一緒にここに来たんだろ?だったら大丈夫だよ。広瀬くんがしたいようにするのが、一番いい」
広瀬愛心:「お前は俺の親か……まぁええわ。お幸せにな……敵対せん限りはなんもせん間なんやから」最後の言葉は彼にしか聞こえないように
猿喰 早耶:「後悔はすると損だよ。フツーは」
安東邑:「さやさん良いこと言うな~」
羽央ゲンマ:───そういった会話が行われた本棚の裏側で
安東邑:「……」先程からずっと静かなゲンマくんの方にちらりと視線をやる。
羽央ゲンマ:時が止まったかのように、資料を手に立ち尽くしている
羽央ゲンマ:《帝王の時間》は使っていない
羽央ゲンマ:───探すべき資料、『日南田昴について』は、不思議なほどに早く辿り着いた
羽央ゲンマ:そして真実を知り……そのことを、すぐに後悔した
羽央ゲンマ:自分がずっと呼び続けていたあの人は
羽央ゲンマ:『日南田さん』ではなかったのだ
羽央ゲンマ:(嬉しそうに話してくれた妹さんにだって……もう会えないんだ)
安東邑:「……ゲンマくん。大丈夫?」唐突に肩に手が置かれる
羽央ゲンマ:(寂しくて……辛くて、どうしようもないはずなのに)
羽央ゲンマ:(おれは……甘えてばかりで……)
羽央ゲンマ:「……あ」少し時間をおいて、置かれた手に気づく
羽央ゲンマ:……あともう少しで、叫びだしてしまうところだった
安東邑:「辛いことがあったりしたの?それとも、自分の知ってる誰かが辛い目に遭ってた?」
安東邑:「多分、この部屋の趣旨的に…そういうのも、解っちゃうだろうしさ」
羽央ゲンマ:「…………どっちも」その場に座り込む
安東邑:「そっか」同じく座り込んで、小柄な彼に目線を合わせる。
羽央ゲンマ:「日南田さんは……辛くて」「ならおれも……辛くなってしまう」
羽央ゲンマ:「……勝手に苦しんで、日南田さ、いや、朝来野さんからしたら」
羽央ゲンマ:「俺の苦しみなんて……小さくて、迷惑かもしれないけど」
安東邑:「……」朝来野の家。仕事の関係上、少しだけ耳にしたことがある名だ。恐らく良い報せではなかったのだろう。
安東邑:「そんなことないよ。苦しみを小さく測ろうなんて、そんなこと考えるものじゃない」
羽央ゲンマ:「…………」
安東邑:「きみは、その子の為に辛くなれるんだろ?だったら後は何をすればいいのか、ちゃんと解るはずだよ」
羽央ゲンマ:「何かできないかって、おれなんかが思うのは」
羽央ゲンマ:「身勝手じゃ……ないのかな……?」
安東邑:「そんな風に悩めるゲンマくんは優しくて格好いい奴だとおれは勝手に思ってるよ」にこりと笑う。
羽央ゲンマ:その眼には雫が溜まっている
安東邑:ポケットから取り出したハンカチで、そのしずくを拭ってやる。
安東邑:「元気出せって。これ、ちょっち部屋から貰って来た」手に何かを握らせる。
羽央ゲンマ:「こ、れは」
安東邑:桃味ののど飴が二つ。
安東邑:「その子に一個渡してあげると良いよ。一緒にきちんと話そうってさ」
安東邑:「それに結構泣いてるみたいだし、のど辛いだろ?持ってて良かった」すくっと立ち上がる。
羽央ゲンマ:目元をごしごしと拭って
安東邑:「何かしたいって思えただけで、もう頑張れる資格はあるよなあ」独り言のように呟いて、去っていく。
羽央ゲンマ:「……」体温で少し溶けそうなほどに、強く飴を握って
羽央ゲンマ:「ぇ、あ、ぁの……」
羽央ゲンマ:「ありがとう、ございま……す」
安東邑:「大丈夫!おれがやりたくてやってるだけだからさ」ぐっとサムズアップ。
GM:そして君達はそれぞれに扉を潜っていく。
―――
GM:ロイスと購入が可能です。購入は今回が最後になります。
広瀬愛心:ロイスはもう満タン
広瀬愛心:購入はアルティメイド服
広瀬愛心:2dx>=20
DoubleCross : (2DX10>=20) → 5[2,5] → 5 → 失敗
広瀬愛心:以上
安東邑:ロイスは保留!
安東邑:購入は…どうしようかな。メイド服挑戦してみるか
安東邑:3dx+2>=20
DoubleCross : (3DX10+2>=20) → 10[6,7,10]+6[6]+2 → 18 → 失敗
安東邑:ああ~~~ッ
安東邑:あと一点あれば…以上です!
羽央ゲンマ:ラスト購入タイム…!
猿喰 早耶:ロイス保留。購入はー…うーん、ほしいのが特にないんだよねえ。
羽央ゲンマ:ボディアーマー!
羽央ゲンマ:2dx+1>=12
DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 9[3,9]+1 → 10 → 失敗
羽央ゲンマ:2点消費して成功!
羽央ゲンマ:装備!
GM:OK。それではシーンを切ります。
―――
日南田昴:シークレットダイス
芽森真菜:シークレットダイス
猿喰 早耶:1d3
DoubleCross : (1D3) → 2
―――
ミドル5-1 安藤邑&猿喰 早
―――
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (68 → 76)
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (68 → 76)
安東邑:イェイ!おそろい
猿喰 早耶:ならんだならんだ
―――
GM:扉を潜った先は、また新しい部屋だった。
GM:中央にはベッド、薄らと周囲を照らす間接照明。いつも通りの看板。
GM:一つ特異な点があるとすれば、ベッドボードに置かれた瓶とメモだろう。
GM:メモには『どちらか一人が飲み干してください。※人体に影響はありませんのでご安心ください』と書かれている。
GM:扉の上の看板には『相手の好きな場所にキスをしないと出られない部屋』と書かれてあった。
安東邑:「……何か今までの部屋と毛色が違わねえ!?」
安東邑:「こんな怪しいもん彼女に飲ませらんないよ。おれが飲むけど、いいよね?」
猿喰 早耶:ひょいと無造作に手を伸ばして瓶を取る。
安東邑:「あ”」
猿喰 早耶:流れるように口に当てて飲み干す。瓶の口を見せて。
猿喰 早耶:「飲む?」
安東邑:「あ”~~~っ!!」
安東邑:「危ないよ!何てことすんの!」
猿喰 早耶:「え。邑が残ってたらなんとかしてくれるっしょ?」
安東邑:「まあ、するけど……」
猿喰 早耶:「じゃあこれでよし」
猿喰 早耶:ベッドにぽてんと腰を下ろす。
安東邑:「……大丈夫?体に違和感とかあったらすぐに言ってね」
安東邑:「本当はおれも飲みたいくらいだけどさ。看病できなくなる人がいなくなると、まずいし」
猿喰 早耶:「ん。大丈夫、アルコールとか神経毒じゃなさそうだけど」
安東邑:「そっか。良かった……さやさんが言うなら安心だね、ひとまず」
猿喰 早耶:「すぐに死ぬ気はしないからだいじょーぶだいじょーぶ」
安東邑:「帰ったら姉さんに診て貰おう。一応応急処置の心得とかあの人が一番詳しいし」
安東邑:「大丈夫だよね?熱とかない?」自然に額をぴたりと当て、脈を確認する。
猿喰 早耶:「あったかいね」
猿喰 早耶:「ねねねーさんより邑に見てもらいたいなあ」
安東邑:「……おお……」微妙な違和感。
安東邑:「おお……?」
猿喰 早耶:「?」
安東邑:「……さやさん」
猿喰 早耶:「なに?」
安東邑:「その……あ~~~」頭をぐしゃぐしゃと掻く。
安東邑:「どう確かめたもんかな……」
安東邑:「……ごめんね。後でぶってくれて良いんだけど……」
猿喰 早耶:「ぶたないって、なにさ」
安東邑:そっと耳元に口を近づける。
安東邑:『~~~~?』そして質問をする。具体的には…夜の生活で一番気持ちよかった所は?とか、そんな感じの…
安東邑:普段は結構はぐらかされてしまう所だ。
猿喰 早耶:「一番奥」
安東邑:「あ~~~~クソッ!!やっぱそういう薬かよコレ!!!」
安東邑:頭を抱える。
猿喰 早耶:「自白剤かな? あんまり変なこと聴くと邑のほうが大変じゃない?」
猿喰 早耶:けらけら笑う
安東邑:「さやさんおれのこと良く解ってるよなあ!」
安東邑:「どうしようね??コレ……」
猿喰 早耶:「とりあえず面倒な誘拐犯を殺してから考えない?」
猿喰 早耶:「あ。いけないいけない」
安東邑:「ちょいちょい!殺しちゃダメだって!」
猿喰 早耶:「努力目標ね。りょーかい」
安東邑:「いや、実際こんな無理目な目標に良く付き合ってくれてるよなあ……」
安東邑:「……」魔が差しそうになるのを何度も堪える。こちらも一応、健全な男子大学生ではあるのだ。
猿喰 早耶:「楽しいからね。やることがあるのは」
猿喰 早耶:「めちゃくちゃいうから邑のこと好きだよ?」
安東邑:「ちょっと待って」
安東邑:「マジでやめてくれ。破壊力が高過ぎる」
安東邑:「ああ~~~~っ」悶絶する。
猿喰 早耶:「大変そうだね。でもナニカいうともっと大変そうだからどうしようかな」
猿喰 早耶:「とりあえず先に進まない?」
猿喰 早耶:「キスしよ?」
猿喰 早耶:目を細める。
安東邑:「……好きな所にキスだっけ?」
猿喰 早耶:「そだよ」
安東邑:「ちょ…もう、さやさんがしてくれない?」
安東邑:「おれがこのまますると確実にそういうことしちゃうから」
猿喰 早耶:「ん。いっぱいあるから迷うけど」
猿喰 早耶:立ち上がって。色眼鏡に手をかけてすっとずらして
猿喰 早耶:瞼をくちびるでかるくくわえるようにしてくちづけする
安東邑:「おわっ」
猿喰 早耶:「邑の目が好き。あたしのこと見てくれるし、あたしと一緒に見てくれるし」
猿喰 早耶:「よくわかんないものまで見てるから一つ選ぶなら今はここ。そういう気分」
安東邑:「ちょ、さや、さん……」どくどくどくどく、動悸が脳を叩いている。
猿喰 早耶:「ん?」
安東邑:「そんなん、おれだってさやさんと会った最初から……」無意識に、ベッドに押し倒している。
安東邑:「……あ~~~~~!!!」
安東邑:ビンの残りを取って、一気に飲む。
安東邑:「ぷはっ、くそっ……もうヤケクソだ。素面でこんなことやってられるかっ」
安東邑:言って、食むようにさやさんのうなじを啄む。
猿喰 早耶:「ひゃっ」
安東邑:捕食するように、誰のものかを思い知らせるように。
猿喰 早耶:少し痛いくらいのはずなのに、くすぐったそうに目を細める。
猿喰 早耶:「いやじゃないけどー」
安東邑:普段の温厚なものとはかけ離れた、あまりにも荒々しい口づけだ。
安東邑:「ここは、一番さやさんの匂いが濃くて、好き」
安東邑:「さやさんすぐどっか行っちゃいそうだから。初めて会った時からずっと怖いし、今も……」
猿喰 早耶:「ん」
猿喰 早耶:猫のように目を細める。
猿喰 早耶:「どこにもいかないよ。いまはいくとこが思いつかない」
安東邑:「いくとこが思いついても一緒に連れてかせてよ。おれもう、多分さやさん居ないと……」次いで、鎖骨に口づける。
猿喰 早耶:「ん…」目を細めて
安東邑:徹底的にとろけさすような、閨でさえも躊躇われるようなもの。
猿喰 早耶:邑の手首を掴む。指で痛みとしびれが来る程度に神経を強く押さえたうえで、関節を曲がらない方向にねじりあげる
安東邑:「あだだだだだっ」
安東邑:我に返る。
猿喰 早耶:「嫌じゃないけど気分じゃない。邑は好きだけど見世物にされるのは嫌い」
安東邑:「!」ばっと跳ね上がる。
安東邑:「…………」
猿喰 早耶:「とりあえず帰ってからにしよ。その前にどっか寄ってもいいけど。絶対あの誘拐犯、なんかろくでもないこと企んでるよ」
猿喰 早耶:「どう?」
安東邑:ばしん!と両頬を叩く。
安東邑:「ほんとゴメン、さやさん」
安東邑:「大分おかしくなってた。おれだって、さやさんを…他の奴に見せたくない」
猿喰 早耶:「いいよ。好きだっていってくれるのはきもちいいから」
猿喰 早耶:「いこか?」
安東邑:「……うん」頷く。
安東邑:「おれ、さ。思ってたより、さやさん手放すのに……大分ビビってるっぽい。」
安東邑:「情けないところ見せた。ごめん」
猿喰 早耶:「ビビってくれていいよ。でも雑に使ってもらいたい」
猿喰 早耶:おっと、と口元を抑える。
猿喰 早耶:「情けないっていうかケダモノだよね」
安東邑:「そういうこと言われると、すごく……どうして良いかわからなくなるな。悲しくなる」
安東邑:「大切にしたいんだ。でもいつもやり過ぎちゃうし」
猿喰 早耶:「好きにしたらいいんじゃないの。ダメだったら壊れるだけだよ」
猿喰 早耶:「あたしは雑に使っても大丈夫」猫のように笑う。
安東邑:「いや……まあ、二日三日ぶっ続けでやったりして言うセリフじゃないよなあ実際。ごめんな」
安東邑:「でも、さやさんが嫌だったら言って欲しい。なるべく良いご主人様でいるから」
猿喰 早耶:「ん」
猿喰 早耶:身を寄せて、促すように立ち上がる。
安東邑:「よし。大丈夫、行こう」
猿喰 早耶:うなずく。
安東邑:「……そうだ。この際だから聞きたいんだけど」
猿喰 早耶:「なに?」
安東邑:「その……いつもおれ、ちゃんと気持ちよく出来てる?大丈夫?」
安東邑:言ってから恥ずかしそうに俯く。
安東邑:「……おれ、さやさんが初めてだったからさ。解んなくて……」
猿喰 早耶:「できてるよ?」
猿喰 早耶:「でもケダモノだよね」
安東邑:「……」
安東邑:「そんなに!?」
猿喰 早耶:「そんなに」
―――
GM:ロイスのみ可能です。
安東邑:ロイスは…さっきので完成してしまったので…保留で!
安東邑:コイツさやさんのこと好きすぎる
猿喰 早耶:同じくロイス保留。以上!
―――
ミドル5-2 広瀬愛心
―――
GM:愛心君、侵蝕をどうぞ。
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (74 → 76)
―――
GM:扉を潜った先は、また新しい部屋だった。
GM:中央にはベッド、薄らと周囲を照らす間接照明。いつも通りの看板。
広瀬愛心:「……はぁ?」
GM:扉の上の看板には『キスをしないと出られない部屋』と書かれてある。
GM:そして、ベッドにはなぜか少し頬を赤くした芽森真菜が腰かけていた。
広瀬愛心:「お疲れさん……なんかあった?」
芽森真菜:「ん、ぁ……広瀬、君」
芽森真菜:普段よりぽやんとした目を君に向ける。
芽森真菜:「なんか、ね。瓶の中身を飲み干さないと出られない部屋、でね」
広瀬愛心:「おお……まぁ、その瓶の中身がなんかそういうのやねんな?」
芽森真菜:「多分……。それからちょっと、ふわふわしてるから」
芽森真菜:こくんと頷くその動作も、どこかふわふわしている。
広瀬愛心:「ほんなら、それ抜けるようにちょっとお話しよか」
広瀬愛心:隣に座り、《ポケットディメンション》で入れた資料を出して
広瀬愛心:「芽森さんのこと乗ってた。これでおあいこ」
芽森真菜:「……そっか、広瀬君もあのお部屋行ったんだ」
芽森真菜:「見てもいい?」
広瀬愛心:「あんたの事やねんからええに決まっとるやろ」
広瀬愛心:資料を渡す
広瀬愛心:少し、震える指を意識しつつ
芽森真菜:「ありがとぉ」 溶け気味の語尾で返して、ぺらりぺらりと資料をめくっていく。
芽森真菜:「……うん。うん」
芽森真菜:「ちゃんと合ってる。私が知った分とおんなじくらいのものかは、分からないけど」
芽森真菜:「これでお相子だね」 そう言ってへにゃりと笑う。
広瀬愛心:「そう、か……いやまぁ、うん……」
広瀬愛心:「そんでな、芽森さん」
広瀬愛心:「俺はな、芽森さんの力になりたいから。もし、その記憶のこととかが嫌なんやったら」
広瀬愛心:「そのレネビ、食ったりしばいたりするけどどうやろ?」
芽森真菜:「心配してくれて、ありがと」
芽森真菜:「でもね、良いんだ」
広瀬愛心:「……ほんまに? 俺は言うたで? あの射的の時に。我慢とかしてへん?」
芽森真菜:「うん。わがまま、言っていいんだもんね」
芽森真菜:「……ほんとはね。オーヴァードとしての私って、すっごく弱いんだ」
広瀬愛心:「……うん」
芽森真菜:「能力が届く範囲は広いけどそれだけで、出力とかコントロールとかが全然足りなくて」
芽森真菜:「戦場になんて立てないくらいなの」
広瀬愛心:「それでも、立つためにレネゲイドビーイングは必要?」
芽森真菜:「うん。レモラが、私に足りない部分を補ってくれて、それでやっと戦えるの」
芽森真菜:「だから、私がここに居るのだって。きっとレモラのおかげなんだ」
芽森真菜:「私だけだったら、実験なんて生き残れないもん」
広瀬愛心:「そっか……ほんなら、俺は芽森さんが嫌になるまでそのレネゲイドビーイングのこと触らんわ」
広瀬愛心:「なんかあったらいつでも言うてよ? 俺かて色々ノウハウは知っとるから……」
広瀬愛心:「ほんなら、この話はおしまい。ええ?」
芽森真菜:「えへへぇ、うん。ありがと」
芽森真菜:「でもね、広瀬君。これだけ良い?」
広瀬愛心:「ん?」
芽森真菜:「きっとだけどね。広瀬君が思ってるほど、私困っても悲しくもないんだ」
広瀬愛心:「……それはそれは」
広瀬愛心:「出過ぎたこと言うてもうたなぁ」
芽森真菜:「ふふ。なんでだと思う?」
広瀬愛心:「忘れてまうから?」
芽森真菜:「忘れちゃうってことはね、もう一度知れるってことなんだよ」
芽森真菜:「メモを使って思いだすことだってできるし、もう一回最初から知ることもできる」
芽森真菜:「悲しいことなら忘れたままでもいいし。だから、なんだろ」
芽森真菜:「それって、すっごく自由ってことなんじゃないかって思うんだ」
広瀬愛心:「確かに、自由自在やね」
広瀬愛心:「……そうか、そうやな。うん。ええやん」
芽森真菜:「そうでしょ」 へにゃへにゃと笑っている。
広瀬愛心:「ほんなら、俺の目ぇもそうや。左は光の強さくらいしか分からんけど」
広瀬愛心:「視界もカメラの映像も盗み見れるんやから」
芽森真菜:「そっかぁ」
芽森真菜:「じゃあ、それも一緒だね」
芽森真菜:「もいっこお相子」
広瀬愛心:「おあいこ」
広瀬愛心:「……」
広瀬愛心:「芽森さん、あんな」
芽森真菜:「うん?」
広瀬愛心:「『月が綺麗ですね』ってあるやん? 夏目漱石のあの嘘かほんまかわからん話」
広瀬愛心:「俺、あれ嫌いなんよ」
芽森真菜:「……ええとね、待ってね」
芽森真菜:「訳した話なのは覚えててね。……なにを訳したんだっけ」
芽森真菜:のろのろといつもより拙い手つきでメモ帳を引っ張り出そうとする。
広瀬愛心:「I love you」
広瀬愛心:「日本人はそんな直截に言わんねんって話らしいわ」
芽森真菜:「ほえ」 相変わらず赤い頬のまま鳴き声のような相槌のようなものを漏らす。
広瀬愛心:「その翻訳自体はええんやけど、今はこの話広まりすぎて言うたらすぐ分かってまうやん」
広瀬愛心:「本来その言葉にあった、奥ゆかしさとか文学的な美しさとか、直接的な言葉にしなくても伝わる機微ってもんがないやろ?」
芽森真菜:「なるほど……」
広瀬愛心:「あの時代から今まで、それに変わる言葉を生み出せんかったんも現代人の怠慢やと俺は思うんやけど」
広瀬愛心:「……案外、難しいもんやね。試してはみたんやけど」
広瀬愛心:「『俺のこと、撃たんといてな』って」
芽森真菜:「…………」 ゆらゆらと視線がしばらく揺れて。
芽森真菜:「……えっとね。私今ふわふわしてるから、間違ってるかもなんだけど」
芽森真菜:「広瀬君、恥ずかしいこと言ってる?」
広瀬愛心:「もっと直接言うた方がいい?」
広瀬愛心:「景品が落ちるのと心が落ちるののダブルミーニングは我ながらよう言うたなぁとか思ってるけど」
芽森真菜:「……だって、広瀬君すぐからかうもん」
芽森真菜:「私、広瀬君ほど頭良くないから。広瀬君がどう思ってるか分かんない」
広瀬愛心:「……好きやよ」
芽森真菜:「……うん」
広瀬愛心:「えっと……この気持ちは」
広瀬愛心:「おあいこなんかな……?」
芽森真菜:「そうだなぁ……」
芽森真菜:ポスンと広瀬君の肩に額を預けるようにもたれかかる。
芽森真菜:「広瀬君」
広瀬愛心:「お、おう……」
芽森真菜:「私と、ずっとお相子で居てね」
広瀬愛心:「がっ……」
広瀬愛心:クリティカルヒットであった
芽森真菜:「どう?上手だった?」
広瀬愛心:「こら向こう五十年は死ねんな……」
芽森真菜:くすくすと耳元から笑い交じりの囁きが聞こえる。
広瀬愛心:「上手やったよ……初めてとは思えんなぁ」
広瀬愛心:(終わったらちゃんと宮田さんのとこ行くか……流石に今のまんまやとそこまで……)
芽森真菜:「ふふ。だって、沢山考えたもん」
広瀬愛心:「はぁ……そっか……」
広瀬愛心:「男は女には勝てんなぁ……」
芽森真菜:「沢山ね、メモに書いてたの。言えてないけど言いたいこと、沢山」
広瀬愛心:「じゃあそれも後で聞かせてな」
広瀬愛心:その肩を抱いて、ベッドに体を預けるように倒れると
広瀬愛心:《ディメンションポケット》《屑鉄の橋》《闇夜の烏》
広瀬愛心:部屋中を影の中の武器で埋めながら二人で影の中に潜り込む
広瀬愛心:「お前なんかに俺の彼女の可愛いとこ見せるか阿呆」
広瀬愛心:「……ええと、真菜さん。いまから、その……キスをするんで」
芽森真菜:「うん」 促されるままに目を閉じる。
広瀬愛心:(……天使みたいな顔してる)
広瀬愛心:何となく世の男が女性に振り回されたり問題を起こす気持ちがわかったような気がした
広瀬愛心:(まぁ、俺はその辺のやつとはちゃうけどな……多分……恐らく)
広瀬愛心:そっと、唇を重ねる
広瀬愛心:心臓がおかしくなったかと思ってしまうほどに早くて、この幸福と快楽の波を抜けるのはきっと、難しい
芽森真菜:瓶の中身を飲んでからずっと頭がふわふわしていて。それなのに、話をすればするほどふわふわは増していって。
芽森真菜:(そのうち、私の心だけ浮かんで飛んでっちゃうかもなあ)
芽森真菜:(ああでも)
芽森真菜:(広瀬君の影の中だし、飛んじゃっても捕まえてもらえるかな)
芽森真菜:一番増したふわふわの中で、そんなことを考えてふわりと笑んだ。
―――
GM:ロイスのみ可能です。
広瀬愛心:芽森さんのロイスを 〇おあいこ/一緒に生きられるように頑張るわ に変更。Sロイスに指定します
―――
ミドル5-3:羽央ゲンマ
―――
GM:ミドル5-3:羽央ゲンマ
GM:ゲンマ君は登場侵蝕をどうぞ。
羽央ゲンマ:62+1d10
DoubleCross : (62+1D10) → 62+5[5] → 67
―――
GM:扉を潜った先は、また新しい部屋だった。
GM:中央にはベッド。薄らと周囲を照らす間接照明。いつも通りの看板。
GM:扉の上の看板には『30分密着しつつお互いの好きなところを言わないと出られない部屋』と書かれてある。
GM:そして、ベッドにはすやすやと眠っている日南田――朝来野昴が居た。
日南田昴:すぅすぅと寝息を立てながら眠っている。
羽央ゲンマ:うす暗い部屋やベッド、そして眠る朝来野さんに面食らいはしたが
羽央ゲンマ:冷静に看板を確認し、ベッドへ向かって歩く
羽央ゲンマ:(なんか……やけに細かい指定だな!?)
羽央ゲンマ:(疲れて寝たのか……?)そう考えたが
羽央ゲンマ:ベッドの脇に置いてあった小瓶を見て、察する
羽央ゲンマ:「………んしょ」
羽央ゲンマ:ベッドに腰かけ、朝来野の顔を見やる
羽央ゲンマ:(こんなに静かにしてるの、初めて見たな)
羽央ゲンマ:イギリスの血を引くというその顔は、確かに目鼻立ちがはっきりとしていて
羽央ゲンマ:「綺麗……だ」思わず、言葉がこぼれた
日南田昴:活発な普段とは違い、意外なほど綺麗な寝姿だ。寝返りを打った形跡もない。
日南田昴:しかし、その口元がムニムニと動いて、大分呂律の怪しい寝言が聞こえてくる。
日南田昴:「……さみちゃ、かみやって……」
日南田昴:「なつも。ごはん、たべよ……」
羽央ゲンマ:(さみちゃん……)
羽央ゲンマ:(妹さんの名前だ……なつってのも、弟さんの名だ)
羽央ゲンマ:このまま起こさず、幸せな夢を見させた方がいいのかとも迷って
日南田昴:弟妹との記憶を夢に見ているのか、その口元がうっすらと笑む。
羽央ゲンマ:(……ごめんなさい)
羽央ゲンマ:「お、おきて、ください……」肩を揺らしながら、呼びかける
日南田昴:「んぅ~……?」
日南田昴:ゆらゆらと揺らされて、ゆっくりと意識が浮上してくる。
日南田昴:「……ゲンゲン?」 まだ目が開かないまま、ぼんやりとした口調で呟く。
羽央ゲンマ:「……そうです、ゲンゲンです」「ひな、ええと……あさくの……さん」
羽央ゲンマ:知ってしまった以上、これまで通りには呼べなかった
日南田昴:「んえ」 のそのそと体を起こすと、ようやく目が開く。
日南田昴:「……今なんて?」
羽央ゲンマ:「相手のことを知らないと出られない部屋に入って……」
羽央ゲンマ:「見て、しまいました」「あなたの……秘密を」
日南田昴:「…………」 ぼんやりと起き抜けの頭で思考を巡らせて。
日南田昴:「あ、アレかぁ」
羽央ゲンマ:「朝来野昴……さん」
日南田昴:「ん~……。あんまし良くないけど、まあゲンゲンならいっか」
日南田昴:「一応、秘密の話だから。ないしょね?」
日南田昴:そう言ってけらりと笑うと、口の前で人差し指を立てて見せる。
羽央ゲンマ:「……言わないです。言えないですよ……」
羽央ゲンマ:「やっぱり、他の人の前では日南田さんと呼んだ方が……いいでしょうか」
日南田昴:「んん……。でも、それだとゲンゲンが気にしない?」
羽央ゲンマ:「ん……それは」
羽央ゲンマ:自分でも駄目だと分かっているが、本当の名前を知ると、どうもそれ以外で呼ぶことがもやもやしてしまうのだ
日南田昴:「あ!じゃあさじゃあさ」
日南田昴:名案とばかりに目を輝かせ。
日南田昴:「昴の方で呼べばいーじゃん!」
羽央ゲンマ:「えっ……エッ!」
羽央ゲンマ:「な、名前で?!」
日南田昴:「うん。そっちなら秘密もバレずに本名呼べるじゃん」
羽央ゲンマ:「いや、でも、名前って、え、あ、お……」
羽央ゲンマ:「いや、合理的……かも……?」
羽央ゲンマ:混乱している
日南田昴:「でしょ~?」
羽央ゲンマ:「おれだって名前で呼ばれてるし……(?)」
羽央ゲンマ:「す、す、す……」
羽央ゲンマ:「す……昴……さん」
羽央ゲンマ:名前で呼ぶ。ただそれだけのことが、こんなにも、もどかしいなんて
日南田昴:「ふふ、よく言えました~」
日南田昴:言いながらわしゃわしゃと頭を撫でる。どこか、慣れた手つきで。
羽央ゲンマ:「わっ」なすがままにされる
羽央ゲンマ:髪が乱れるが、撫でるその手を止めようとはしなかった
日南田昴:「ゲンゲン撫で心地良いねえ。ていうかそうだ」
日南田昴:「この部屋って密着しないといけないんじゃないっけ」
羽央ゲンマ:「あ……」すっかり忘れそうになっていた
羽央ゲンマ:「密着……して」「好きなところを言わないといけないとか……」
羽央ゲンマ:(密着!?どうしろってんだ?!)
日南田昴:「らしいねえ。じゃあ……」
羽央ゲンマ:「で、でもおれなんかとは……」
日南田昴:撫でていた手をゲンゲンの背中に回し、引き寄せて。
日南田昴:「はい」 ごく自然にハグに。
羽央ゲンマ:「あぅ」
羽央ゲンマ:「いいんですか……!」
日南田昴:「え、逆になんかダメ?」
羽央ゲンマ:「………」(昴さんは、そうだよなぁ)
羽央ゲンマ:前にお姫様抱っこをした時以上に、距離が近づいている
羽央ゲンマ:自分よりも背の高い、その体から体温を感じて
羽央ゲンマ:ゆっくりと、その背中に自分の腕を回す
日南田昴:「ん、これで多分密着でしょ」
日南田昴:「後はー、好きなとこ言うんだっけ」
羽央ゲンマ:「おれは……」
羽央ゲンマ:「明るくて、優しくて」
羽央ゲンマ:「おれにはない物をたくさん持ってるすば、昴さんが」
羽央ゲンマ:「苦手だけど……好きです」
日南田昴:「んふー。めっちゃ褒めるじゃん」
日南田昴:「私はねー。カッコつけてるけどどっちかというとかわいいとことか、たまにちゃんとカッコいいとことか」
日南田昴:「あと、なんだかんだ優しーとこが好きだよ」
日南田昴:ぐりぐりとまた頭を撫で繰り回す。
羽央ゲンマ:「かか、カッコつけてなんて…!」
羽央ゲンマ:「おれって……優しい所なんて、あるでしょうか」
羽央ゲンマ:伏し目がちに
日南田昴:「あるよぉ」
日南田昴:「だってさ、人の名前が本当のじゃないって知っちゃったからって呼ぶの躊躇うなんて」
日南田昴:「優しくなかったらなんないでしょ」
日南田昴:「そういうとこだぞ~」
羽央ゲンマ:「うぅ……」
羽央ゲンマ:恥ずかしさからか、まるで隠れるように、朝来野昴の体に顔をうずめる
羽央ゲンマ:(今にも飛び出したいけど……30分は密着してないと……)
羽央ゲンマ:先に進むには、こうし続ける他にない
羽央ゲンマ:だから余計なことは忘れて、今この手の中にある温もりのことだけを、考えることにした
日南田昴:自分の身体に顔を埋めたゲンマを見下ろして。
日南田昴:『明るくて、優しくて』『おれにはない物をたくさん持ってるすば、昴さんが』『苦手だけど……好きです』
日南田昴:「……んふふ」
日南田昴:顔赤いとこ見られなくて良かったなぁなんて思いながら、こっそりと微笑んだ。
―――
GM:シーンカットとなります。ロイスのみ可能です。
羽央ゲンマ:昴さんへのロイスを変更します
羽央ゲンマ:朝来野昴 ○慕情/心配
羽央ゲンマ:以上で…!
GM:OKです。ではシーンエンド。
―――
クライマックス
―――
GM:では、これよりクライマックスに入ります。皆さん登場侵蝕をどうぞ。
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (76 → 86)
安東邑:安東 邑の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (76 → 77)
羽央ゲンマ:67+1d10
DoubleCross : (67+1D10) → 67+7[7] → 74
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (76 → 85)
―――
GM:扉を潜り、最後の部屋へと辿り着いた君達。
GM:三度、四人での集合となる。昴や芽森の姿はない。
GM:部屋はこれまでで最も広く、何も置かれていない真っ白な空間だけが広がっていて。
GM:そこに立つ一人の男が君達を出迎えた。
謎の声:「皆さま、よくぞ辿り着きましたな」
安東邑:「……休みくれたのは嬉しいけどさ。やっぱり趣味悪いって」
広瀬愛心:影の中から瓶を取り出す。それには亡くなった三十一名の複製体たちのコードネームを書いたラベルが貼られていた
広瀬愛心:決戦のために必要なものだ
広瀬愛心:「しばいたろか?」
猿喰 早耶:「思い出した。こんな映画見なかったっけ?」
安東邑:(あ、あったな~…)さやさんに言われて思い返している。
羽央ゲンマ:もう一生ぶん……否、人生3回分くらいは昴さんと触れていた
羽央ゲンマ:それでも、まだ……触れ足りないと、思ってしまう
羽央ゲンマ:「おれは……前に進むよ」
羽央ゲンマ:(もう、こんな部屋に閉じ込められなくたって……)
羽央ゲンマ:(おれは、おれの気持ちに気づいた!)
羽央ゲンマ:「そのために……お前をぶっ飛ばすからな!」
謎の声:「ふふ……皆様やる気満々のご様子。それでこそでありますな」
謎の声:「これでは余分かもしれませぬが。この家風卓夫、ラスボスとして、もう一つ悪事を重ねさせていただきましょう」
GM:そう言って男が指を鳴らすと、上から看板が降りてくる。
GM:そこに書かれた文字は『ラスボスを倒しヒロインを助け出さなければ出られない部屋』。
GM:そして、同時に開いた簡易ゲートから。
日南田昴:君達のよく見慣れた少女が。
芽森真菜:どこか虚ろな瞳で姿を現した。
羽央ゲンマ:「な……!」
安東邑:「!あの子たちが……!」
猿喰 早耶:「なるほど。こりゃ悪事だね」
広瀬愛心:「ふうん」
広瀬愛心:顔色は変わらない……が、首筋やこめかみに血管が浮かぶ
広瀬愛心:「お礼のつもりで来たんやが……こらお礼参りになるなぁ」
広瀬愛心:「ま、初めからお礼参りやが?」
安東邑:「……」
安東邑:「やったな、お前」
安東邑:うなじから影の触手が皮膚を突き破って展開される。右腕に纏われ、巨大な触腕に。
猿喰 早耶:「努力目標だよ?」
安東邑:「大丈夫だよ。おれは全然平気」
安東邑:「……おれはね」
猿喰 早耶:「そこはね」
猿喰 早耶:指を曲げ伸ばしする
羽央ゲンマ:「やることは……変わらない」
羽央ゲンマ:「おれは昴さんと……外の世界に出る!」
安東邑:「うん。いい顔になった」ばし、と軽く背中を叩く。
広瀬愛心:「帰るで、さっさと将来の話もしときたいんや俺は」
広瀬愛心:「“泡沫の夢”……お前は夢はここで割れる。踊れ、阿呆が」
GM:戦闘開始の前に、ギミックに関してのアナウンスです。
羽央ゲンマ:なにっ
GM:現在、ヒロインたちは卓夫の歪んだ囁きによってPCへのロイス感情を書き換えられています。
GM:解除するためには、一度戦闘不能にした上で難易度9の交渉判定に挑んでいただきます。
広瀬愛心:あの人卓男って言うんだ
GM:この判定は距離に関わらず手番を消費することなく行えます。ただし、挑めるのは対象にロイスを取得しているPCだけです。
GM:一応さっき自分の名前名乗りました。家風卓夫です。
広瀬愛心:なるほど、ありがとうございます
GM:ええと、それでヒロインの説得判定に失敗した場合は、何かしらの手段でヒロインが復活し戦闘に復帰します。
GM:なので頑張って説得してください
安東邑:頼むぞ二人とも!!
猿喰 早耶:がんばってね。
羽央ゲンマ:交渉……社会1だけど頑張るぞ
GM:また、家風卓夫はEロイス:不滅の妄執で『推しカプが見たい』という願いを持っています。
GM:これの解除条件は『ヒロイン全員の暗示が解けること』です。つまりヒロインの説得が終わらない限り死にません。
羽央ゲンマ:つまり終われば……倒せる!
GM:そういうこと!
安東邑:全てを理解しました
広瀬愛心:やったるで
GM:では、戦闘前の配置も表示。
▼エンゲージ
(家風卓夫[30]、日南田昴[12]、芽森真菜[8])
5m
(羽央ゲンマ[9]、広瀬愛心[9]、猿喰早耶[6]、安東邑[4])
[]内は行動値
GM:では、セットアップから。まずはこちらが。
GM:すみません、衝動判定を忘れていました。
GM:難易度9で判定をお願いします。侵蝕上昇も。
羽央ゲンマ:うおー!
安東邑:やるぜ!
猿喰 早耶:あいよー
広瀬愛心:うす。思い出の一品とブランケット使います
安東邑:3dx+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 10[7,10,10]+9[2,9]+1 → 20 → 成功
広瀬愛心:7dx+3>=9
DoubleCross : (7DX10+3>=9) → 10[1,4,6,7,7,9,10]+1[1]+3 → 14 → 成功
安東邑:これが暗黒医療セルファケアノスリーダーの漆黒の意思じゃオラッ
猿喰 早耶:えーと。よし
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (86 → 93)
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (93 → 98)
猿喰 早耶:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[4,4,6,9] → 9 → 成功
猿喰 早耶:おっけ。成功して…
安東邑:77+2d10
DoubleCross : (77+2D10) → 77+11[5,6] → 88
羽央ゲンマ:6dx+3>=9
DoubleCross : (6DX10+3>=9) → 10[1,2,2,3,5,10]+4[4]+3 → 17 → 成功
安東邑:で、侵蝕は88に。
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を2d10(→ 8)増加 (85 → 93)
羽央ゲンマ:74+2d10
DoubleCross : (74+2D10) → 74+11[4,7] → 85
羽央ゲンマ:鋼の意思!
GM:お見事。では改めてセットアップをどうぞ。
猿喰 早耶:《原初の白:限界突破》。
羽央ゲンマ:おれは無い!
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を5増加 (93 → 98)
安東邑:こちらも無し。
広瀬愛心:《怨念の呪石》
猿喰 早耶:あ。対象は《砂の加護》ね。
広瀬愛心:暴走してコンボ:《泡沫の夢》 《極限暴走》《背徳の理》
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を6増加 (98 → 104)
広瀬愛心:ウロボロスエフェクトのダイス+8とダメージを15軽減(《絶望領域》)、あとダメージが+2d
家風卓夫:アクセルLv5+ラピッドファクトリーLV2+活性の霧Lv5:自身とヒロイン2人の行動値+10、攻撃力+15
▼エンゲージ
(家風卓夫[40]、日南田昴[22]、芽森真菜[18])
5m
(羽央ゲンマ[9]、広瀬愛心[9]、猿喰早耶[6]、安東邑[4])
[]内は行動値
GM:OK。それでは行動値40の卓夫から動きます。
家風卓夫:マイナーはなし。メジャーでコンボ。
家風卓夫:コンセントレイト:モルフェウスLv3+砂の刃Lv2+ギガノトランスLv2+エクスプロージョンLv3:攻撃力+12、ガード値-5、シーン(選択)
家風卓夫:対象はPC全員。判定行きます。
家風卓夫:13dx7+5
DoubleCross : (13DX7+5) → 10[2,2,2,3,3,3,5,5,5,6,6,8,10]+10[6,7]+2[2]+5 → 27
羽央ゲンマ:ド……ドッジ!
猿喰 早耶:卓夫に「有為/○殺意」でロイス取得しつつガード。《自動触手》宣言
羽央ゲンマ:3dx+1
DoubleCross : (3DX10+1) → 10[6,6,10]+3[3]+1 → 14
羽央ゲンマ:回ったが足りない!
広瀬愛心:リアクション不可能
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を3増加 (98 → 101)
安東邑:『スローイン・ブルー』:≪崩れずの群れ≫+≪グラビティガード≫
安東邑:広瀬くんをカバーリングします!
GM:了解です。ではダメージロール!
家風卓夫:15+12+3d10
DoubleCross : (15+12+3D10) → 15+12+10[2,4,4] → 37
安東邑:お、大分腐ってくれた…これなら
安東邑:ガード値出します!
GM:どうぞ!
猿喰 早耶:あ。装甲有効なら残りHP1で立ってるわ
GM:あ、諸々は有効です
猿喰 早耶:猿喰 早耶のHPを1に変更 (28 → 1)
安東邑:3d10+10+8-5
DoubleCross : (3D10+10+8-5) → 19[8,7,4]+10+8-5 → 32
猿喰 早耶:アームドスーツの装甲10点引いてガード値0の37は27抜けで残り1。で、《自動触手》で6点HPダメージね。
GM:OK。6点入りました。
猿喰 早耶:HPダメージトリガー。《巨人の影》。対象エフェクト《砂塵霊》。
安東邑:えーっとこっちは5点ダメージの2倍で10点喰らって生存!
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を3増加 (101 → 104)
羽央ゲンマ:ボディアーマーで8点引いて……29点
羽央ゲンマ:倒れる!
羽央ゲンマ:1d10 《リザレクト》
DoubleCross : (1D10) → 4
羽央ゲンマ:HP4、侵蝕+4で87に!
GM:OK。では描写に映ります。
家風卓夫:「さて。ラスボスを全うするとしようか」
家風卓夫:口調と声音が切り替わったかと思うと、彼が振り上げた右手に合わせてずらりと大量の武器が空中に並ぶ。
安東邑:(来る。広い所でぶっぱなすタイプか――さやさんは一応カウンターがある。ってことは、一番守るべきは)
羽央ゲンマ:「空気が変わっ───」
家風卓夫:剣。槍。斧。刀。鎌。居並ぶ刃が君達を見据えて――。
家風卓夫:振り上げた手が振り下ろされると同時に殺到する。
安東邑:「広瀬くん!先に、前に出てほしい!」素早く眼前に飛び込む。
広瀬愛心:「うお……なんや急にお前」
安東邑:触手の盾を展開。凄まじい物量の攻撃その一つ一つを角度を付けて弾いている。
安東邑:「きみの能力、多分準備いる奴だろ?頼むよ」
安東邑:「くそ、結構キツいなコレ…!物量で押されたら持たないぞ」
広瀬愛心:「まぁ……すぐすむ」
広瀬愛心:瓶の蓋を開ける。
広瀬愛心:「『白い稲妻』『白樺のオトシゴ』『災いの褥』『腐らずの栄光』『願いの雫』『小夜啼鳥』『流動するピリオド』『夜の御厨子』『斑の毛皮』『24k』」
広瀬愛心:瓶の中は彼と彼の三十二名の複製体のレネゲイドが高純度で満ちていた
広瀬愛心:「『天道観測』『奈落の姫』『死に至る病』『雪華の嘆き』『踊り場の女神様』……」
広瀬愛心:三十一名、亡くなった複製体たちの名を呼び、瓶の中に転がるラムネ菓子を口に放る
広瀬愛心:直後、彼の肉体が反応した
広瀬愛心:「いくぞ、お前ら」
広瀬愛心:ウロボロスが……己以外のレネゲイドウイルスを絶滅させんと暴走する
広瀬愛心:発症───『レネゲイド・アレルギー』
広瀬愛心:「よう見えるわ。お前の背中まで」
羽央ゲンマ:「……ッ!」防御は得意ではない。すぐにリザレクト圏内まで、傷を負ってしまう
羽央ゲンマ:(……今おれが見据えるべきは)朝来野昴を真っすぐに見やる
猿喰 早耶:文字通りの剣林弾雨で弾き飛ばされる。猫のように体を丸めて受け身を取る。
猿喰 早耶:砂煙が上がる。
猿喰 早耶:えぐれた床に立ち上がりながら、
猿喰 早耶:「ニルグィ。しごとだよ」
安東邑:「頼むぜニルグィくん」
安東邑:無形の影に並び立つように、触腕を構える。
猿喰 早耶:何かが軋む音がした。部屋を構成している相手のエフェクトに、形のない何かが食い込んだ。
猿喰 早耶:「ひさびさにやる気になってるみたい」
猿喰 早耶:迷彩服を手で払う。貫かれた痕はあるが出血はない。かわりにざらざらと砂が零れ落ちる。
猿喰 早耶:「あたしたちもがんばろっか。ほっとけないって顔してるし」
安東邑:「ん」彼女がいつもそう答えるのを真似した。そうすれば、何とかなる気がする。
家風卓夫:「……ふむ」 被害を最低限まで抑えられた様を見て。
家風卓夫:「少しばかり鈍り過ぎたか」
GM:次は行動値22、日南田昴の手番となります。
日南田昴:Twinkle, Twinkle, Little Star:赫き猟銃Lv6+破壊の血Lv4+オプティカルレンズLv4
日南田昴:HP2消費、攻撃力28の武器作成、エンジェルハイロゥエフェクトの攻撃力+5
日南田昴:London Bridge is Falling Down:デトネイトチャージLv4+光の指先Lv2+コンセントレイト:エンジェルハイロゥLv3
日南田昴:HPを5失う、攻撃力+16、武器破壊、判定D+4、判定のC値-3
羽央ゲンマ:身を削らないで……!
日南田昴:対象は羽央ゲンマに。判定行きます。
羽央ゲンマ:来てください…!
日南田昴:12dx7
DoubleCross : (12DX7) → 10[1,1,1,1,1,2,5,5,7,8,9,10]+10[5,5,7,8]+10[7,8]+10[5,10]+2[2] → 42
羽央ゲンマ:……避けない!武器も防具もないけど、ガードだ!
日南田昴:ではダメージを。
日南田昴:28+5+16+15+5d10
DoubleCross : (28+5+16+15+5D10) → 28+5+16+15+12[5,1,3,1,2] → 76
羽央ゲンマ:HP……0になる!
羽央ゲンマ:1d10 《リザレクト》
DoubleCross : (1D10) → 10
安東邑:ゲンマくーん!!!
羽央ゲンマ:侵蝕、99だ…!
GM:では、演出に入ります。
日南田昴:「……London Bridge is broken down, Broken down, broken down.」
日南田昴:小さな小さな歌が聞こえる。口の中で転がすように。
安東邑:「それやばい!ゲンマくん避けろっ」
日南田昴:それに合わせて、彼女の頭上に光が瞬いていく。一つ、二つ、三つ……沢山。
羽央ゲンマ:(……いつものだ)
日南田昴:「London Bridge is broken down, My fair lady.」
日南田昴:ぴたりと声が止むと同時に、星の出現も止まる。その頃には。
日南田昴:彼女の周囲だけが、冬の澄んだ山奥で見上げた夜空のように輝きに包まれていた。
日南田昴:そして、その全てが崩れ落ちる。
日南田昴:子供がぶちまけたおもちゃ箱みたいにひっくり返って。羽央ゲンマへと注がれる。
羽央ゲンマ:落ちてくる星空に向かって、歩き出す
羽央ゲンマ:制止する声も、聞き入れず
羽央ゲンマ:肉を貫き、星の輝きは骨にまで響く
羽央ゲンマ:……それでも
羽央ゲンマ:「怖くなんてない……ない、ぞ……!」
羽央ゲンマ:夜空の向こうには、ひなたがある
羽央ゲンマ:あさがきて、おだやかなのはらがひろがっているんだ、だから
羽央ゲンマ:「そのことを知っているから……昴さんと一緒にいたいから!」
羽央ゲンマ:「逃げなんて……しない……!」
羽央ゲンマ:歩みは、止まらない
GM:次は行動値18。芽森の手番です。
芽森真菜:怪魚来りて:オリジン:レジェンドLv6+拡散する影Lv3
芽森真菜:達成値+12、達成値+[減らしたD(4)*3=12]
芽森真菜:ただ平らげて:サイレンの魔女Lv5
芽森真菜:攻撃力+15、装甲無視
GM:対象はPC全員。判定行きます。
芽森真菜:3dx+28
DoubleCross : (3DX10+28) → 8[4,8,8]+28 → 36
猿喰 早耶:ドッジチャレンジー
猿喰 早耶:6dx+1>=36
DoubleCross : (6DX10+1>=36) → 10[1,1,4,8,9,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗
猿喰 早耶:無理。カバーお願い!
安東邑:『スローイン・ペイルブルー』:≪崩れずの群れ≫。さやさんをカバー。
芽森真菜:すべて食らって:デビルストリングLv3
GM:そのカバーを打ち消します
広瀬愛心:リアクション不可
安東邑:なんとお!?
安東邑:クソ~~ッ それは通さざるを得ないな…浸蝕93→96でカバー消失。
安東邑:あ、95だ
猿喰 早耶:じゃあこっち被弾ー
GM:一応ゲンマ君もリアクションお願いします
羽央ゲンマ:ガード!
GM:ではダメージ行きます
芽森真菜:15+15+4d10 装甲無視
DoubleCross : (15+15+4D10) → 15+15+25[7,7,7,4] → 55
安東邑:耐えれるわけもない。リザレクト!
安東邑:95+1d10
DoubleCross : (95+1D10) → 95+8[8] → 103
猿喰 早耶:卓夫のロイスをタイタス化して昇華。復活で使用ー
広瀬愛心:15引いても死ぬな……ガムへのロイスを昇華
羽央ゲンマ:耐え切れん!
羽央ゲンマ:リザレクト!
羽央ゲンマ:1d10
DoubleCross : (1D10) → 6
GM:では、演出は明日からとして今日はここまでで!
GM:では、演出に入ります
芽森真菜:とぷん、と。空中に波紋が生まれる。
芽森真菜:彼女が立つ隣。その空間自体に細波が立っている。
安東邑:(やばいな。こういう空間そのものを切り取るみたいなのは大抵厄ネタだ)
安東邑:(ちゃんと守らせてくれるかどうかわからないけど)
芽森真菜:「―――」 その口元が何か三文字を象った。
レモラ:刹那。並びたち、寄り添うように魚の形をした影がそこに居る。
レモラ:放つ圧だけでもその格が感じ取れる、レネゲイドの塊。
安東邑:(おれがぶっ倒れても、せめてさやさんはっ)触手の盾を展開し、魚の影を迎撃しようとする。
芽森真菜:それに引きずられるように芽森の出力もまた上がっていき――。
芽森真菜:四人へ向けて、薄く影を纏った衝撃波が放たれる!
羽央ゲンマ:(空間を伝ってくる───避けようがないじゃないか!)
安東邑:「うおっ……!」触手が、レモラに蚕食されて消える。防御が消失した。
レモラ:レモラの本質は、情報を食らうもの。
広瀬愛心:黒い炎のような影をまとった魔眼が自身の周囲を旋回する
広瀬愛心:本来は相手のレネゲイドを食らうものだが……
安東邑:「さやさん悪い!そっち行く――ニルグィくんに当てさせたらまずいやつだ、それ!」肉体を構成するミームを食われながら叫ぶ。
猿喰 早耶:「ん」小さく答えると、空間に走っていた軋みが止まる。波と対照的に、潮が引くように。
レモラ:触手を構成するレネゲイド、存在するその質量や形、あるいは広瀬愛心のレネゲイドを食らうレネゲイドさえも。
レモラ:分析し、解析し、分解し――。情報へと落とし込む。
レモラ:それが出来てしまえば。後はレモラの腹の中だ。
猿喰 早耶:「…まずいなこれ。手が出せないや」
猿喰 早耶:ざらざらと、服の裾から砂が零れ落ちる。相性が悪いというか、良すぎるというか
安東邑:「やっぱりダメか…!相性最悪だなっ」さやさんを庇うように後ずさる。
羽央ゲンマ:「ぐ……、くそ!」食われた部分をリザレクトをさせながら進むが、なかなか上手くいかない
羽央ゲンマ:『情報』として食われた以上、それを修復するには、その形を必死で思い出さなければならない
広瀬愛心:(俺の領域に割り込むか……ここまでとはな)
広瀬愛心:その衝撃を受けると、さらにアレルギー反応が強まる
広瀬愛心:「ははは……メモっとらんかったんか?」
広瀬愛心:「俺は『止まらん』」
GM:では、次は行動値9で広瀬君と羽央くん。順番を話し合って手番をどうぞ。
広瀬愛心:じゃあこっちからで
広瀬愛心:マイナーはやることないからそのままメジャーいきます
広瀬愛心:《泡沫の舞》 メジャー:《原初の赤:サイレンの魔女》
広瀬愛心:対象は家風と昴さんとまーちゃん
広瀬愛心:相手全員しばく
GM:OKです 判定どうぞ!
広瀬愛心:16dx+11
DoubleCross : (16DX10+11) → 10[1,1,3,3,3,4,4,4,5,6,6,7,7,8,9,10]+2[2]+11 → 23
広瀬愛心:もっと回れ
家風卓夫:2dx>=23
DoubleCross : (2DX10>=23) → 7[5,7] → 7 → 失敗
日南田昴:2dx>=23
DoubleCross : (2DX10>=23) → 8[3,8] → 8 → 失敗
芽森真菜:ほすまで呑んで:浄玻璃の鏡Lv1
芽森真菜:RCでドッジ
芽森真菜:5dx+16>=23
DoubleCross : (5DX10+16>=23) → 9[1,4,5,9,9]+16 → 25 → 成功
広瀬愛心:まじかー
GM:芽森のみ回避成功です
GM:割込みナシならこのままダメージもどうぞ
広瀬愛心:3d10+2d10+15
DoubleCross : (3D10+2D10+15) → 14[3,1,10]+18[9,9]+15 → 47
広瀬愛心:装甲無視や
家風卓夫:装甲無視で入ってまあまあのダメージ
日南田昴:こちらも満額入って倒れます、戦闘不能!
GM:昴にロイスを持っているPCは説得に挑戦可能です
羽央ゲンマ:それは……おれだ!
GM:交渉で難易度9!頑張れ少年!
羽央ゲンマ:エフェクト等はなし、判定!
羽央ゲンマ:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 7[3,3,5,7] → 7 → 失敗
羽央ゲンマ:……ここで卓夫にロイスを取って
羽央ゲンマ:即昇華!
羽央ゲンマ:判定の達成値を、後乗せで+1d10します!
羽央ゲンマ:1d10+7
DoubleCross : (1D10+7) → 6[6]+7 → 13
GM:お見事!これで昴のEロイス効果は解除され、戦闘から離脱します。
日南田昴:羽央ゲンマへのロイス感情:愛着/〇執着より〇好き/迷惑?に修復完了
安東邑:アヤッタネ
GM:では、順に演出していきましょう
広瀬愛心:影と武器で出来た動物たちが生まれていく
広瀬愛心:『ドードー鳥』『ニホンオオカミ』『アルゲンタヴィス』……それらは絶滅した動物たちだ
広瀬愛心:生存という原則から零れた生命が今を生きるものを蹂躙する
広瀬愛心:「報復絶倒」
広瀬愛心:変質した見た目、見えなくなった左目、失った味覚、全て『構わない』
広瀬愛心:何を失っても忘れても
広瀬愛心:この心、この行動原理、この魂の形さえ分かっていればいい
広瀬愛心:「あんたらのレネゲイドはどんな味するんかな……俺は味なんかわからんが」
広瀬愛心:絶滅種の軍勢、進軍の時である
広瀬愛心:「絶滅したらごめんやで」
家風卓夫:影の動物の進行により、そのレネゲイドの一部が食らわれる。しかし。
家風卓夫:「絶滅?いいや」
家風卓夫:「我が思いは不滅だ」 まだ立っている。
芽森真菜:軍勢を前に、彼女自身は立ち尽くしたように動かない。
レモラ:それに代わるように尾を揺らす。芽森真菜の前へ陣取ると。
レモラ:『ドードー鳥』『二ホンオオカミ』『アルゲンタヴィス』――あるいは。
レモラ:それらに重ねられた試験体たちのレネゲイドまでを。全てを腹の底へとおさめる。
レモラ:それは、まるで彼女には触れさせないという宣言のようでさえあった。
安東邑:(防御まで出来るのかよ。めちゃくちゃだ)
広瀬愛心:「……お前がいくらその子ぉと長くおったっちゅうてもな」
広瀬愛心:「今、真菜ちゃんの一番はきっと俺なんや。周回遅れで割り込むなや」
広瀬愛心:「後ろから並び直し」
日南田昴:攻撃に耐えうるだけの耐久も、それを回避する術も持たない。故に。
日南田昴:影に飲まれるように倒れ伏す。
羽央ゲンマ:「……っ!」慌てて地面を蹴り出す
羽央ゲンマ:「いか、ないで」
羽央ゲンマ:飲まれていきそうなその体を、細い腕で抱きかかえる
羽央ゲンマ:「昴さん!おれが、分かりますか」
羽央ゲンマ:「おれはここです、ここにいます!」
羽央ゲンマ:「どこにも行かないでなんて言いません、でも!」
羽央ゲンマ:「少しでいいから……おれの隣にいてくれませんか!」
羽央ゲンマ:レネゲイドを介することはなく、ただ心からの叫びだけで呼びかける
―――
日南田昴:例えば、しろにいとあつにいがいつものじゃれ合いしてるのを見る時とか。
日南田昴:例えば、なつの背が伸びたなぁって感じた時とか。
日南田昴:例えば、さみちゃんに髪イジってもらう時とか。
日南田昴:私にとっての幸せっていうのは、そういうもので。私の今までの人生はそれに溢れていて。
日南田昴:だから、良いかなって思ってたんだ。これからの人生にそれが無くなるとしても、私が今までもらった幸せが減っちゃうわけじゃないんだし。
日南田昴:きっと楽しいことも嬉しいことも他にあるし、案外どうにかなるだろうって。
日南田昴:実際、UGNは最初に聞いてたより居心地良いとこだった。今までが豪華すぎってのもそうだしね。
日南田昴:だから、その先で出会った君とも上手くやりたいと思ってたんだ。
日南田昴:基本的にシャイで大人しい。でも戦闘のときとかは結構大胆。多分カッコいい感じで居たいんだと思うけど、どっちかというとかわいい。
日南田昴:しろにいともあつにいともなつとも、全然タイプが違う。今まで話したことないタイプ。
日南田昴:だからか、つい気安く絡んじゃって。私は楽しいけど、君には迷惑だったりするかもなってちょっと不安だったんだよ。
日南田昴:それなのに、あんなこと言うからさ。多分私、調子乗っちゃうよ。
日南田昴:今だってさ。そんなこと言っちゃってさ。
日南田昴:少しでなんて、済ませてあげないかもよ?
―――
日南田昴:「ゲン、ゲン……」
日南田昴:どうにか意識が浮上したのか、ゆっくりと瞼が開く。
羽央ゲンマ:「……起こすのは、2回目ですね」
日南田昴:「……うん。ありがと」
日南田昴:「ゲンゲン、さ」
日南田昴:「隣に、居てくれるの?」
羽央ゲンマ:「当たり前、ですよ」
羽央ゲンマ:「先輩は自由な人だから、どこにでも 行って欲しい……だから」
羽央ゲンマ:「着いていきますよ、どこまでも」
羽央ゲンマ:「す、昴さんが……嫌じゃなければですが……」
日南田昴:「……ヤな訳ないじゃん」
日南田昴:「それならずっと、寂しくないし」
羽央ゲンマ:その手を握る
安東邑:(……良かった)
安東邑:(……ああいうことを、まっすぐ言えなくなった時から)
安東邑:(おれはきっと、悪い奴になっていくんだろうな)
日南田昴:安堵したようにもう一度意識が落ちる。今度は、穏やかに。
羽央ゲンマ:「次に目を覚ましたら、ここの外です」
羽央ゲンマ:(そしてまた、ゲンゲンって呼んでくださいね)
GM:では、そのままゲンマ君の手番となります。
羽央ゲンマ:いきます
羽央ゲンマ:マイナーアクションは行いません
羽央ゲンマ:メジャーアクション コンボ:『晩餐の時間だ』
羽央ゲンマ:《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《原初の白:覇皇幻魔眼》
GM:判定どうぞ!
羽央ゲンマ:対象は……芽森さん
羽央ゲンマ:10dx7+3
DoubleCross : (10DX7+3) → 10[1,2,2,2,2,3,4,6,6,10]+3[3]+3 → 16
GM:あっ
芽森真菜:ほすまで呑んで:浄玻璃の鏡Lv1
芽森真菜:5dx+16
DoubleCross : (5DX10+16) → 9[2,3,4,9,9]+16 → 25
GM:回避成功となります
羽央ゲンマ:躱された……!
GM:では、演出をどうぞ
羽央ゲンマ:侵蝕+10 115
羽央ゲンマ:重力で作り出した見えない椅子に昴を腰かけさせて
羽央ゲンマ:(芽森さん、いや、”レモラ”をどうにかしないと……!)
羽央ゲンマ:前髪をかき上げ、右目に埋め込まれた遺産の魔眼に、意識を集中させる
羽央ゲンマ:「行け……そして喰らいつくせ……!」
羽央ゲンマ:(こんなこと、望むような女の子には見えない!おれが止めなきゃ……!)
羽央ゲンマ:放たれた魔眼が大きく口を広げ、影に潜む”レモラ”に喰らいつかんとする が───
レモラ:しかし。影の口が大きく、大きく開く。
レモラ:口を開いたゲンマの魔眼を、そのまま飲み込めるほどに。
レモラ:自分と似通った、食らうものとしての性質を見透かしたのか。それは一瞬のことだった。
レモラ:そのまま、泰然と尾を揺らす。
羽央ゲンマ:(おれの全力でも、届かないか……!)
羽央ゲンマ:力を失った魔眼が、ふらふらとした軌道で、右目に収まる
羽央ゲンマ:(何か突破口はないのか……?!)
GM:では、行動値6の猿喰さんの手番!
猿喰 早耶:はーい。マイナー戦闘移動で接敵
▼エンゲージ
(猿喰早耶[6]、家風卓夫[40])
5m
(羽央ゲンマ[9]、広瀬愛心[9]、安東邑[4])
[]内は行動値
猿喰 早耶:ロイス取得。「家族:恋敵:○幸福感/敵愾心」。
猿喰 早耶:メジャーアクション。白兵《コンセントレイト》《インスタントボム》
猿喰 早耶:対象芽森さん。判定前。
猿喰 早耶:R・フィランダー、羽央ゲンマ、広瀬愛心へのロイスをタイタス化して即昇華。ダイス+10のC値-2。
猿喰 早耶:16dx5+1
DoubleCross : (16DX5+1) → 10[1,2,3,3,3,5,6,6,6,6,7,7,8,9,9,10]+10[1,1,2,4,4,5,5,5,6,8,8]+10[1,1,2,3,4,7]+10[9]+3[3]+1 → 44
猿喰 早耶:ぐえ、届くかあ? 達成値44
芽森真菜:ほすまで呑んで:浄玻璃の鏡Lv1
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を5増加 (104 → 109)
芽森真菜:5dx+16
DoubleCross : (5DX10+16) → 9[3,5,6,8,9]+16 → 25
GM:回らず!ダメージロールをどうぞ
猿喰 早耶:5d10+7 装甲無視
DoubleCross : (5D10+7) → 25[6,6,1,3,9]+7 → 32
猿喰 早耶:装甲無視の32点。
GM:HPは……28!戦闘不能となります。
GM:説得判定に挑戦が可能です。
広瀬愛心:ほんならいくわ
広瀬愛心:あとさっきのメジャーの分上げ忘れてるのに気づいたので上げます
広瀬愛心:広瀬愛心の侵蝕率を6増加 (104 → 110)
GM:OKです。交渉で難易度9どうぞ!
広瀬愛心:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 8[1,4,5,8] → 8 → 失敗
広瀬愛心:ロイス割るで
安東邑:頼む!
広瀬愛心:ゲンゲンのほう割ります
広瀬愛心:8+1d10
DoubleCross : (8+1D10) → 8+10[10] → 18
羽央ゲンマ:よし!
広瀬愛心:ははは、興奮のあまり卓上調味料全部倒してもうたわ
GM:落ち着いて!?
芽森真菜:広瀬愛心へのロイス感情:疑問/〇忘却より〇慕情/心配に修復完了
GM:では、順に演出していきましょう。
猿喰 早耶:はーい。
猿喰 早耶:相手の性質に見当はついている──要するに情報を食べる魚。こっちの遠い親戚。
猿喰 早耶:家のことを思い出す。家にいる人たちのことを思い出す。それから邑のことを。
猿喰 早耶:それだけは持っていかれないように。
猿喰 早耶:無造作に踏み込んで、
猿喰 早耶:影の魚を、素手で掴み取った。
猿喰 早耶:引き抜く。似た形質をした形のない影は、そこにあるものの根拠ごと握り込む。
安東邑:「っさやさん!!」
安東邑:自殺行為だ。回転するミキサーの中に、素手で手を突っ込んでいるにも等しい――
猿喰 早耶:思い切り引き抜いた。魚群に穴が空く。
猿喰 早耶:振り向いた。邑がいた。笑う。
猿喰 早耶:「泣くなー?」
猿喰 早耶:笑顔をつくる。正直なんでこんな真似したのかも少しあやふやだが、大丈夫。目的は果たしたはずだ。
安東邑:「泣いて、ないっ…から!」ずるり、とさやさんの腕を引き抜いて、抱える。
安東邑:「――頼む!さやさんのブチ開けたとこから!」
広瀬愛心:「……ダァホが!」
広瀬愛心:「感謝はするけどなぁ……自分のこと大事にしてくれる人がおるの知っとってそういうことすんのは、不義理やろ……」
広瀬愛心:「まぁ、俺に言われるようなことやないんやろうが……!」
広瀬愛心:走り出す、影の動物の手も借りない
広瀬愛心:「真菜ちゃん!」
広瀬愛心:その体を抱き締める
芽森真菜:変わらず虚ろな目のまま、抵抗をすることもなくその腕の中に。
広瀬愛心:「言うたよなぁ、体で覚えって……足りんなら魂で覚え」
広瀬愛心:「あんたが隣におるべきはそこの男なんか? ちゃうやろ」
広瀬愛心:「俺はあんたのもんやぞ。どこ行くつもりやねん」
広瀬愛心:「あんたの隣は俺の指定席や。誰にも座らせんな!」
―――
芽森真菜:私は、元々FHのチルドレンだったらしい。『モンストロム・二ドム』って名前のセルの。
芽森真菜:らしい、なのは覚えてないから。なぜそこに居たのかも、いつから居たのかも、そこでどう過ごしていたのかも。
芽森真菜:記録によれば、共生型レネゲイドビーイングの共生先を移し間接的にコントロールする実験の被検体だったんだって。
芽森真菜:多分それは成功して、私の隣にはレモラが居る。そして私は生き延びて、UGNに保護された。
芽森真菜:何故それを覚えていないのか。レモラが食べてしまったのか、食べてくれたのか、それとも私自身が望んで忘れたのか。
芽森真菜:それはもうきっと誰にも分らない。レモラも答えてくれない。
芽森真菜:でも、きっと良いことだ。私は生き延びたんだから。生きるっていうのは、良いことみたいだから。
芽森真菜:だから、頑張らなきゃ。頑張って色んな事を覚えて、忘れたって大丈夫なようにメモして、UGNとして戦って。
芽森真菜:そうやって、誰かの役に立てたら。誰かが笑ってくれたら。
芽森真菜:私は私が生き延びたことを、良いことだって心から思えるんじゃないかなって。
芽森真菜:――私が生き延びたことに意味はあるって、思えるんじゃないかって。
芽森真菜:きっとそう信じたいだけなんだ。
―――
芽森真菜:「……ぁ」 僅かに、光を失った瞳が揺れる。
広瀬愛心:「おはようさん」
芽森真菜:「ひろ、せ、くん……」
広瀬愛心:「ええ夢見た?」
芽森真菜:「……どう、かな。忘れちゃった」
芽森真菜:「でも、多分。多分だけど」
芽森真菜:「広瀬君が居なかったから。だから、会いたいなって」
芽森真菜:「そう思ったの」
広瀬愛心:「奇遇やね……あぁ。そうや。色々話そう思うてて 、これは急ぎで言わんとなと」
広瀬愛心:「おおきにね、生まれてきてくれて、生きててくれて、俺と出会ってくれて」
広瀬愛心:「これからも一緒におるから安心しぃ」
芽森真菜:「……うん」
芽森真菜:『俺はあんたのもんやぞ』『あんたの隣は俺の指定席や』
芽森真菜:夢から引き戻すように、曖昧な意識に響いた言葉を思い返す。
芽森真菜:(ねえ、広瀬君。私)
芽森真菜:(君に会うために生きてたんだって、思っても良いかな)
芽森真菜:浮かんだ問いを呟くより早く。緩やかに意識が落ちていく。
安東邑:「……ありがとね。さやさんの頑張りを、繋げてくれた」
安東邑:指を曲げ、伸ばす。彼女と同じように。
安東邑:「後はおれも、ちょっと頑張らないとね」
GM:では、行動値4の安東君の手番です。
安東邑:アアイ!
安東邑:マイナーで戦闘移動。卓夫にエンゲージ。
▼エンゲージ
(猿喰早耶[6]、安東邑[4]、家風卓夫[40])
5m
(羽央ゲンマ[9]、広瀬愛心[9])
[]内は行動値
安東邑:メジャー。『ブンブン・サテライツ』:≪貪欲なる拳≫+≪コンセントレイト:エグザイル≫
安東邑:対象は卓夫。判定の前に『まだ見ぬ部屋の主』のロイス昇華でダイス+10。
猿喰 早耶:わりこみー
安東邑:差し込みなければ判定行きます!
安東邑:さやさん!
猿喰 早耶:《砂の加護》《砂塵霊》。ダイス+5のダメージ+32だよー
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を6増加 (109 → 115)
安東邑:助かる!
GM:ダイスが多い多い 判定どうぞ!
安東邑:あったまってきた~~~~~
安東邑:25dx7+2
DoubleCross : (25DX7+2) → 10[1,1,1,2,2,3,4,5,5,5,6,6,6,6,6,6,8,8,8,8,9,9,9,9,10]+10[2,3,5,5,6,6,7,9,9]+10[1,2,7]+3[3]+2 → 35
安東邑:テメエ!
安東邑:ま…まあ…突出して低いという訳でもない
猿喰 早耶:上等上等
GM:こちらはドッジを
家風卓夫:2dx>=35
DoubleCross : (2DX10>=35) → 10[8,10]+4[4] → 14 → 失敗
GM:無理!ダメージどうぞ!
安東邑:回すな!だがこれで通った!
安東邑:4d10+11+3+32
DoubleCross : (4D10+11+3+32) → 14[3,6,3,2]+11+3+32 → 60
安東邑:ダイスは腐ったが…これでどうだ!
安東邑:装甲有効!
GM:さっきの47に合わせて総計が107で……まだ立ってる!
安東邑:お前ウッソだろ!?
羽央ゲンマ:タフ野郎……!
安東邑:では浸蝕は102→106に。何もなければ演出イクゾッ
GM:どうぞ!
安東邑:触腕が急激に膨張する。右腕に纏わりつき、旋回。破城槌じみた形態に。
安東邑:「きみがさやさんとの時間をくれたのは、礼を言わなきゃならない」
安東邑:踏み出す。
安東邑:「きみにも何か、事情があるのかも知れない」
安東邑:もう一歩
安東邑:「でもさあ!」脳裏に過ぎる。彼女たちを攻撃する時の、仲間の逡巡の表情。
安東邑:「いっつも戦ってる子たちに、こんなこと――!!さやさんっ!!」
猿喰 早耶:視界の隅で、小さくうなずく。
猿喰 早耶:殴り合える距離なら、とっくに影はおちている。
安東邑:触腕が震え、そして幾重にもブレた。凄まじい情報密度。
安東邑:激情のままに振り抜く。
安東邑:FHが言える立場か、とか。お前だっていつかはそうなるんだぞ、とか。そういう声を置き去って。
安東邑:ただ祈るように拳を振るった。
家風卓夫:抵抗はしない。その拳を正面から受け止める。
家風卓夫:一歩、二歩とたたらを踏むが。まだ倒れない。
GM:クリンナップを挟み、ラウンドが終了。ラウンド2へ移行します。
GM:再びセットアップ。各々どうぞ。
家風卓夫:爆裂重力Lv4:ラウンド中攻撃力+80、ダメージを受けたら解除
安東邑:そんなもの…ウチにはないよ…
広瀬愛心:呪石の効果はきいてるからなし
羽央ゲンマ:ない…!
猿喰 早耶:なしー
▼エンゲージ
(猿喰早耶[6]、安東邑[4]、家風卓夫[30])
5m
(羽央ゲンマ[9]、広瀬愛心[9])
[]内は行動値
GM:OKです。では行動値30で卓夫の手番に。
家風卓夫:マイナー無し、メジャーでさっきと同じコンボ。
羽央ゲンマ:判定……の前に!
羽央ゲンマ:《時の棺》!侵蝕+10、125に
羽央ゲンマ:その判定は失敗だ!
安東邑:ナイス!
GM:OK。では演出に入りましょう。
家風卓夫:「こんなこと、だろうな、その通りだとも」
安東邑:「だったら!」
家風卓夫:「それでも止められないから欲望だから、私は今ここにいる」
家風卓夫:「――さて、もう一度ラスボスぶろうか」
家風卓夫:再び刃の群れが展開される。しかし、それだけではなく。
家風卓夫:その奥に魔眼が鎮座している。刃を撃ちだす砲台のように。
安東邑:(――広すぎる。止められない)
家風卓夫:「久方ぶりの全力だ。行くぞ」
家風卓夫:そして、手が振り下ろされ――。
羽央ゲンマ:その瞬間、”時が止まる”
羽央ゲンマ:全てが制止した静寂の中で、ただ一つ音を立て開く口があった
羽央ゲンマ:(それが、おれの魔眼だ……!)
羽央ゲンマ:「今度こそ……喰らいつくせ!」
羽央ゲンマ:そして動き出した時間の中で、初めからそこには何も無かったかのように
羽央ゲンマ:無数の刃も、魔眼も、姿を消していた
家風卓夫:「……」 一瞬、目を瞬いて。
家風卓夫:「ふ、ふふ」
羽央ゲンマ:「喰って、やったよアンタの魔眼」「ただし味は……」舌を出す
家風卓夫:「これだからラスボスは止められない」 どこまでも嬉しそうに笑った。
GM:次は、行動値9で羽央君と広瀬君となります。
羽央ゲンマ:行ってもいいかな、広瀬さん
広瀬愛心:ええよ
羽央ゲンマ:よし!行きます!
羽央ゲンマ:マイナーはまたも使わず
羽央ゲンマ:メジャーアクション コンボ:『全て呑み込め』
羽央ゲンマ:《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《ナーブジャック》
猿喰 早耶:援護入れます!
羽央ゲンマ:対象は家風卓夫……!命中判定と意思対決をそれぞれ行います
猿喰 早耶:《砂の加護》《砂塵霊》、ダイス+5のダメージ+32ー
]
猿喰 早耶:猿喰 早耶の侵蝕率を6増加 (115 → 121)
羽央ゲンマ:命中判定のほうに貰います、行くぞ!
羽央ゲンマ:10dx7+3
DoubleCross : (10DX7+3) → 10[1,2,3,5,5,6,9,10,10,10]+10[1,3,5,7]+4[4]+3 → 27
羽央ゲンマ:ごめん支援分忘れてた、振り直しを
羽央ゲンマ:15dx7+3
DoubleCross : (15DX7+3) → 10[1,2,3,4,4,4,7,7,7,8,8,9,10,10,10]+10[1,1,2,4,6,6,7,9,9]+4[2,4,4]+3 → 27
羽央ゲンマ:運命は収束する 次は意思判定
羽央ゲンマ:8dx+2
DoubleCross : (8DX10+2) → 10[3,3,4,6,7,8,9,10]+9[9]+2 → 21
羽央ゲンマ:リアクション、来い…!
GM:では意志で判定を。
家風卓夫:13dx>=21
DoubleCross : (13DX10>=21) → 10[1,1,2,3,3,5,5,5,6,6,9,10,10]+6[4,6] → 16 → 失敗
GM:あ、裁定のアレコレがあるようですが今回は意志に失敗した時点でナーブジャック成功とします
羽央ゲンマ:了解です、ダメージ後にメジャーアクションを行ってもらう!
GM:まずはダメージをどうぞ
羽央ゲンマ:3d10+10+32
DoubleCross : (3D10+10+32) → 23[7,6,10]+10+32 → 65
GM:65点入ると、累計172となって戦闘不能!
羽央ゲンマ:やったか…?
GM:復活はなし!戦闘終了です。
羽央ゲンマ:(奴の魔眼は”喰った”……あと一発、行ける)
羽央ゲンマ:右目の魔眼に注力、再び魔眼を弾として打ち出す!
羽央ゲンマ:(でも……やっぱり足りない……あと一押しが!)
猿喰 早耶:ほんの一瞬だけ。この鳥籠の主の動きが止まる。
猿喰 早耶:影の魚が去ったあと、ふたたび、部屋が僅かに軋み始めていた。
安東邑:ぐ、とさやさんの腕を支えている。添え木のように。
猿喰 早耶:「じゃ、あとは若い子たちに任せて」
猿喰 早耶:かすかな笑顔。
猿喰 早耶:支配圏に、小さな亀裂が走る。羽央ゲンマの仕掛けるタイミングと同じ
広瀬愛心:「……さすが、正義の味方のツレやわ」
羽央ゲンマ:「……!ありが、とう……!」
羽央ゲンマ:(これなら、やれる……!)
羽央ゲンマ:(あいつの体のど真ん中、衝撃を逃がせない部分に)
羽央ゲンマ:「ブチ……込む……!」
羽央ゲンマ:魔眼が衝突し、そして───
家風卓夫:「ぐ、ぅ……」
家風卓夫:彼の体勢が崩れる。同時、白い部屋の端々に罅が入っていき。
家風卓夫:「……お見事。君達は試練を乗り越えた」
GM:空間が砕けていく音がした。
安東邑:「……ゲンマくん。ありがとう、助けられた」
羽央ゲンマ:「いや、おれだって全然いい所見せられなかった……」
羽央ゲンマ:「覇皇幻魔眼の会を破門になるかも…!」
安東邑:「そんなことないよ。これはきみの力だ」
安東邑:「広瀬くんも、最後まで冷静でいてくれてありがとうな。一人だけじゃ、頭に血が上ってたと思うし…」
広瀬愛心:「いや、俺むっちゃいま頭に血ぃ上ってるから」
安東邑:「あはは。おれ、きみのこと大分好きになっちゃったなあ」
広瀬愛心:「えぇー俺男もいけるけどお前は嫌やわ」
安東邑:「ええ~…まあ良いか。人の趣味嗜好にあれこれ言うの良くないし」
猿喰 早耶:「いろいろおいといて。とりあえず、急いで出たほうがよさそだよ?」
猿喰 早耶:天井を指差す。
安東邑:「え、マジ?崩れる?」
羽央ゲンマ:「なんていうか、人たらしだなぁ、2人とも……」小さな声でつぶやくとともに
羽央ゲンマ:「ま、まずいかも」
安東邑:「とりあえず、行こさやさん」ひょいとしゃがみ込む。
安東邑:「浸蝕きついでしょ。おぶるから」
猿喰 早耶:「んー…うれしーんだけど、ちょっときつすぎるから止めとく」掌を見ながら。
猿喰 早耶:「出てから家までおんぶしてって?」
安東邑:「あ、マジか。……頑張るよ」
安東邑:「今回一番頑張ってくれたの、さやさんだから。お疲れ様」
猿喰 早耶:「いってこと」
広瀬愛心:「ほなお先に失礼」
広瀬愛心:影の中に潜って影ごと移動しようとしている
羽央ゲンマ:眠る昴さんを抱きかかえる
羽央ゲンマ:崩れ行く部屋を後にしながら、思う
羽央ゲンマ:昴さんが……好きだ そして
羽央ゲンマ:そんな昴さんが一緒に居たいと言ってくれた自分のことも……少しだけ、好きになれた、と
羽央ゲンマ:(ずっと隣に居られるような、自分になろう)
羽央ゲンマ:昴さんへのロイスをSロイスに指定します
広瀬愛心:影の中に潜って、あとは外に出たらしいことを確認すれば終わりだ。なんだかとても疲れた
広瀬愛心:「あー寝顔、可愛いなー……って聞こえとらんわな……」
広瀬愛心:安堵と緊張の糸が切れて、少し鼻をすすり、雫が落ちそうになる目をこする。アレルギーのせいではない。それはきっと、愛のせいだから
広瀬愛心:「……ひっく」
GM:そうして、君達は部屋を出る。
―――
GM:バックトラックとなります。今回のEロイスはこちらの3つ。
GM:不滅の妄執・歪んだ囁き・傲慢な理想
GM:振るか振らないかは皆様の自由。ロイス分も合わせてどうぞ。
猿喰 早耶:使います。まずEロ分から…
猿喰 早耶:121-3d10
DoubleCross : (121-3D10) → 121-22[3,9,10] → 99
羽央ゲンマ:侵蝕は138 振らないとヤバい!
安東邑:振らない!
広瀬愛心:一応ふります
羽央ゲンマ:138-3d10
DoubleCross : (138-3D10) → 138-15[1,4,10] → 123
安東邑:さやさん良かった~~
猿喰 早耶:あ。きれいに落ちた。じゃあロイス2本で等倍。
猿喰 早耶:99-2d10
DoubleCross : (99-2D10) → 99-13[4,9] → 86
広瀬愛心:110-3d10
DoubleCross : (110-3D10) → 110-20[4,10,6] → 90
安東邑:ロイス四本で等倍
猿喰 早耶:ありがとー。ゲンマくんは大丈夫かね
安東邑:106-4d10
DoubleCross : (106-4D10) → 106-20[5,9,5,1] → 86
安東邑:5点!
安東邑:ゲッゲンゲン
広瀬愛心:等倍
広瀬愛心:90-4d10
DoubleCross : (90-4D10) → 90-25[6,5,5,9] → 65
羽央ゲンマ:ロイスは最後の一枠をさやさんに ○信頼/隔意 で取って
広瀬愛心:4点
羽央ゲンマ:倍振りしちゃいます!
羽央ゲンマ:123-10d10
DoubleCross : (123-10D10) → 123-57[5,10,1,1,10,7,8,7,4,4] → 66
羽央ゲンマ:3点!
安東邑:良かった~
羽央ゲンマ:良かったよ~
GM:皆様無事に帰還ですね 良かった良かった
猿喰 早耶:よかった
GM:経験点はいつもの5点とシナリオクリアで5点、Eロが3点とDで3点。
GM:Dロはそれぞれ日南田:光使い、芽森:奇妙な隣人、家風卓夫:記憶探索者でした。
GM:なので16点に各自の侵蝕分を足しておいてください。
羽央ゲンマ:卓夫……メモリにダイブしてくるのかよ!
安東邑:21点
羽央ゲンマ:19点!
猿喰 早耶:21点ですねー
広瀬愛心:20
GM:C((21+19+21+20)/3)
DoubleCross : c((21+19+21+20)/3) → 27
GM:ではGMが27貰って全員経験点配布完了!お疲れ様でした
広瀬愛心:お疲れ様でした
羽央ゲンマ:お疲れさまでした!
安東邑:よっしゃー!お疲れさまでした!
安東邑:楽しかった~~!!
猿喰 早耶:はーい。お疲れさまでした!
ED1:安藤邑&猿喰 早
GM:卓夫が倒れたことで空間は崩壊し、君達6人も解放された。
GM:思わぬ事件に見舞われた君達は銭湯にてその疲れを癒し、帰りに公園へと寄ることにした。
安東邑:「わ~、すれられな、い~……」さやさんに教えて貰った歌を、夜気に当たりながら口ずさむ。
猿喰 早耶:ハミングで音を重ねる。
猿喰 早耶:口元を手で覆って息を吐く。湯上がりということもあって、秋の終わりにもう白い。
安東邑:「お~もか、げ~よ~」二人分のコーヒー牛乳を持っている。
安東邑:「ん」自分のマフラーを巻いてやる。
猿喰 早耶:「ん」猫のように目を細めて首元をかきよせる。
猿喰 早耶:少し濡れた髪が触れる
安東邑:「寒くなったねえ」ついでに傷だらけの眼鏡も拭いて、戻す。
猿喰 早耶:「すっかり冬だよ。道端で寝てたときは大変だった」
安東邑:「おっかないなあ……さやさんだったらまあ大抵の奴はぶっとばせるだろうけど」
猿喰 早耶:喉を鳴らして笑う。
猿喰 早耶:「男より風邪のが怖かったねー」
安東邑:「ネギ巻かないと」
猿喰 早耶:「あったら食べるし」
猿喰 早耶:「いまはどっちも平気だし?」
安東邑:「あはは。違いない」
安東邑:「……って言うか、今回の一件で思ったんだけど……おれ、思ってたより大分独占欲強くてヒイた」
猿喰 早耶:指先でマフラーを巻き取る。
猿喰 早耶:「いんでない?」
猿喰 早耶:「あたしは嬉しかったな」
安東邑:「意外だな。さやさんそう言うの嫌がるタイプかと思ってた」
安東邑:「ノマドな感じの自由人かと……いや、離すつもりはないけど」
猿喰 早耶:「ああ。邑がだれかひっかけてきても気にしないから?」
安東邑:「バカ!さやさん一筋だよおれ」
猿喰 早耶:「それとも、あの子らと一緒に住んでても平気そうだから?」
安東邑:「あ~…そっちかも。でも、ひょっとしたら平気じゃないのかもなって思って」
猿喰 早耶:腕を絡めて体を寄せる。厚手の服が間にあるが体温を錯覚する距離
安東邑:「……」いつまで経っても慣れることはない。少し顔を赤くして、こちらも手指を絡める
猿喰 早耶:「ほかが何人いようと気にしないよ。あたしの邑はひとりだけだし」
安東邑:「そんなチンギスハンみたいな感じなのおれ」
猿喰 早耶:「王様気質?」くすくすと笑って
猿喰 早耶:「邑がいなくなれば昔に戻るだけ…は嘘かな、前より安くなるかもだ」
猿喰 早耶:「テムジンにはなれないしょ」
安東邑:「どっちかって言うとさやさんのために色々したいんだけどなあ」こちらも軽く笑う。
安東邑:「……そうだね。おれも、おれがいなくなった後に、さやさんどうこうされるの嫌だし」
安東邑:「それにさやさんはオオカミじゃなくてキツネだ」
猿喰 早耶:「ずる賢そう」
猿喰 早耶:くすくす笑う。
猿喰 早耶:「邑はなんだろねえ。動物っぽくないや」
安東邑:「でも、気を付けて見れば可愛い所が一杯」
安東邑:するりとマフラーの後ろからコーヒー牛乳を落とし込む。
猿喰 早耶:「ひゅ」
安東邑:「あはは。ほらね」いたずらっぽく笑う。
猿喰 早耶:ちょっと背筋を伸ばしてパックを抜いて。マフラーをかき寄せて、ぶるると体をふるわせる。
猿喰 早耶:「そゆとこさ」
安東邑:「んー?」
猿喰 早耶:「奪われるの嫌いだけど、あげるの大好きで、奪うのは苦手でしょ」
猿喰 早耶:「動物っぽくはないやねえ」
安東邑:「改めて聞くとスッゲー我儘だなオレ!」
安東邑:「まあ確かに…どっちかっつーと何かそういうシステムっぽい」
猿喰 早耶:「愛されるお役所だわ。王様?」目を細める。
猿喰 早耶:「やっぱり王様向けだと思うな」
安東邑:「……王様も良いかも」ちょっと本気で言ってる
安東邑:「じゃあさやさんが王妃…というか忍者で、先輩が大臣か。姉さんは何だろな……マスコット?」
猿喰 早耶:「なんだろうね? 家令?」
安東邑:「で、フォサムさんとか飯綱くんとかが将軍だろ……呼んだら来てくれるかどうかは解んないけど」
安東邑:「お、それだ。前メイド服着てたし」
猿喰 早耶:「そろってきたじゃーん」喉を鳴らして笑う
安東邑:「敵国はUGNの方々かな~。でもなるべく戦いたくないなあ」げんなりとした表情。
猿喰 早耶:「そうしたいならそうすりゃいーじゃんね」
安東邑:「うん。朝倉くんとか鐙くんとか、一杯良い奴等がいるんだ……そうだね、これからもなるべくそうしたい」
猿喰 早耶:街の明かりに照らされて暗い夜空を見上げる。銭湯の安いシャンプーの香り
猿喰 早耶:「どうすれば王様かってのはよくわかんないけどさ。知り合いに居ないし」
猿喰 早耶:「でも邑がそうなってほしいのはほんとだしさ」
安東邑:「……リエゾンロード?」
安東邑:言ってからしっくりこないような顔をする。
猿喰 早耶:「それでもいいけど。別に肩書とかどうでもよくてー」
猿喰 早耶:「王様くらいいっぱい持ってたら、好きなだけあげちゃってもあたしの分がありそうじゃん?」
猿喰 早耶:腕を強く抱く
安東邑:「そっか。王様になれば、皆助けられるんだな」僅かに、表情が強くなる
安東邑:「……でも、さやさんの分は、最初に取っておくよ。全部あげちゃってもいいさ」
猿喰 早耶:「つらそうな邑見るのはけっこういやなんよーあたしは」
猿喰 早耶:すねたような目つきで至近距離から見上げる
安東邑:「おれは、全然……」言いかけて
猿喰 早耶:「我慢しなくていいくらいすげくなってほしいわけよ。だって邑、すんごいワガママだから」
安東邑:「……さやさんはやっぱ凄いな」目を伏せる。
安東邑:「ね」
安東邑:「ブランコ一緒に乗らない?」
安東邑:指さした先には、古びた公園の遊具が。
猿喰 早耶:「ん」
安東邑:座って、ぽんぽんと膝を叩く。
安東邑:「おいで」
猿喰 早耶:すとんと収まる。見た目よりずっと軽い
猿喰 早耶:「寒いなあ」
安東邑:「寒いね。冬瓜とかぼちゃが美味しい季節だ」
安東邑:「そうだ!今度ほうとうやろうよ、ほうとう」
安東邑:「大学の友達から貰ったのがあってさあ……」足に力を籠めながら、ブランコをゆっくりと漕いでゆく。
安東邑:こちらは見た目に反して、ずっと力強かった。
猿喰 早耶:「そういえば食べたことないなあ」
安東邑:「一杯食べてね。おれ、さやさんがご飯食べてる所見るの大好きだから」
安東邑:慣性が振り子を押す。段々と、満天が近づいてくる。
安東邑:「……例えば、おれが王様なら」
猿喰 早耶:「うん」
安東邑:「困ってる皆にほうとうを分けてあげられるわけだし」
安東邑:ぎい、ぎい。
猿喰 早耶:「あったかいものをね」
安東邑:「そう。で、誰を最初に助けて、誰を最後に助けるかを考えなくても良い」
安東邑:ぎっこ、ぎっこ。
猿喰 早耶:「たくさんあるってそういうことだし」
猿喰 早耶:「欲張りになれるわけじゃん? いま」
猿喰 早耶:「ゴミ捨て場で寝てる狐にも分けてくれるようなきみだから、さー」
安東邑:「あの時は、そうしたいって、そう、思ったんだっ」ぐんぐんとブランコが持ち上がっていく。
猿喰 早耶:空が見える。暗い公園のなかからなので、切り取られた空に少し星も見える。
安東邑:「でも、おれは…おれを頼ってきた後輩とかっ、困ってるUGNのやつとかっ」
安東邑:「ぜんぜんっ、助け……られて、ない!くそっ」やけくそ気味に、ブランコをかち上げて
安東邑:手が滑る。
猿喰 早耶:「わ」
安東邑:「おわっ!」すっぽ抜けて、吹っ飛ぶ。空が落ちて来そうだった。
安東邑:ずどん! さやさんを抱いて、地べたに二三回バウンド。転がる。
猿喰 早耶:一度驚いたふうにした以外は声一つ上げない
猿喰 早耶:空が見える。
猿喰 早耶:「きみさあ」
安東邑:「うん……」
猿喰 早耶:「ほんとに邑だよね」
猿喰 早耶:傷もなにもない。ぜんぜん痛くない。全部彼が請け負ってくれたから。
安東邑:「……うん」背中がじんじんする。それでも、幸せだった。さやさんが怪我していないから。隣に居てくれるから。
安東邑:「おれだって、たまにびっくりするんだよ。でも、これがおれなんだ」
猿喰 早耶:体の力を抜く。まだ残った温度が溶けていくよう。
猿喰 早耶:「だから好きだよ」
安東邑:「だって、それを一度も後悔したことがないのは……さやさんの、お陰なんだよ」
安東邑:さやさんを抱えたままで、力が抜けた体を後ろからかき抱く。
猿喰 早耶:「だったら…」
猿喰 早耶:少し考えるように黙り込む
猿喰 早耶:「うれしいな」
猿喰 早耶:顔は見えないけど声は笑っている
安東邑:顔は見ない。夜空に、手を伸ばす。
安東邑:届かない願いを掴むかのように。
安東邑:「……王様になるんだ。そうだ」
安東邑:「どんなに助けても倒れない、最強の正義の味方に……」
猿喰 早耶:体を回す。
安東邑:「わ」
猿喰 早耶:彼の胸に顔を埋める。
安東邑:「……」
猿喰 早耶:心臓に囁くようにして
猿喰 早耶:「応援するよ」
安東邑:「ありがと、さやさん」
猿喰 早耶:「ん」
安東邑:「……部屋の続き、する?」
安東邑:照れ隠しのように
猿喰 早耶:厚い服ごしに、くすくす笑う息があたる。
猿喰 早耶:「明日でいーかな? 帰るの」
安東邑:「……泊まってこっか」観念したように笑う。
猿喰 早耶:「冷蔵庫のある部屋でね」
安東邑:「良いね。ホテルの冷蔵庫にコーラ入ってると何か得した気するよねえ」
安東邑:そうして、さやさんの額に軽く口づけをする。
安東邑:「じゃあ、気絶させないように頑張るよ」冗談めかして。
猿喰 早耶:くすくす笑う。
猿喰 早耶:「すきにしてね?」
安東邑:「好きな人だからね」
安東邑:そう言って、自分の形を残すように、もう一度口づけた。
猿喰 早耶:彼の腕の中で、くすぐったそうに目を細める。
ED2:広瀬愛心
GM:卓夫が倒れたことで空間は崩壊し、君達6人も解放された。
GM:気が付けば攫われる前に居た図書館へと立っており。能力を行使したため諸々の検査なども受け。
GM:そして何故だか芽森と顔を合わさないままに数日間が過ぎていた。
広瀬愛心:(いやまぁ、俺も恋愛感情って二回目の話やし、慣れとるわけやないけどな)
広瀬愛心:(……こないなことってあるんか……? 羽田離婚ならぬ密室失恋……?)
広瀬愛心:顎に手を当てて考えつつ歩いている
芽森真菜:「あっ」
芽森真菜:丁度曲がり角の先から出てきて、君を見たと思うと一つ声を漏らして。
芽森真菜:「……」 おろおろと一瞬目線を揺らし。
芽森真菜:脱兎のごとく踵を返して今来た方へと駆け戻っていく。
広瀬愛心:「え、おかしない?」
広瀬愛心:「まーちゃん、まーちゃーん」
広瀬愛心:なんとか追いつこうと走り出した
広瀬愛心:「待たんと大きい声出すでぇー」
芽森真菜:「!」 だいぶ先の方を走っていた背中がびくりと止まる。
広瀬愛心:「止まっといてや」
広瀬愛心:息を整えつつ相手に追いついた
芽森真菜:「ゃ、ぁの、ええと」
芽森真菜:ぐるぐると目線は揺れたまま、かといってこれ以上逃げるわけにもいかずとわたわたしている。
広瀬愛心:「なに、俺のこと嫌いになったん?」
広瀬愛心:「せやったら、もうあんまり触らないようにするけど」
芽森真菜:「ちっ、違うよ!?」
芽森真菜:「あ、その」 咄嗟に大声で叫んでから慌てて声量を下げて。
芽森真菜:「違うの。嫌いになるとか、なったとか、そういうのでは全然なくて」
広瀬愛心:「ほな、なんなん」
芽森真菜:「…………その」
芽森真菜:「恥ずかしく、て」
広瀬愛心:「……」
広瀬愛心:「……マジでいうてはる?」
芽森真菜:「だ、だって!私頭ふわふわのまま色々恥ずかしいこと言ったし、広瀬君も恥ずかしいこと言ってたし」
芽森真菜:「そもそも、その。アレだって、普通あんなにすぐすることじゃない……と思う、し。……多分」
広瀬愛心:「別に、俺はしたなったらすればええと思ってるけど」
広瀬愛心:「まぁ、俺はあんまり恥ずかしいこと言うた気ぃも言われた気ぃもないし」
広瀬愛心:「おあいこは喜ばしいことやったし」
芽森真菜:「私は恥ずかしいんだもん……」
芽森真菜:言いながら両手で顔を覆うと、へなへなとその場に座り込む。
広瀬愛心:「座るんやったら脇の方にし、あれやったらどっか座れるとこ行く?」
芽森真菜:「……」 ちらりと潤み気味の瞳が広瀬君の顔を見上げて。
芽森真菜:「広瀬君、怒らないの?」
広瀬愛心:「なにに?」
芽森真菜:「……私、恥ずかしいなんてだけで逃げ回ってて」
芽森真菜:「心配させたりとか、しちゃったと思うし……」
広瀬愛心:「そらあんた……あれや」
広瀬愛心:「そういうとこも含めて、好きやから」
芽森真菜:「…………」 頬の赤みが耳まで回って、再び膝に顔を埋める。
芽森真菜:「広瀬君、趣味悪いと思うよ……」
広瀬愛心:「もう、ほら……またそないなことする」
広瀬愛心:「趣味悪いって……酷い言い分やなぁ」
芽森真菜:「だってぇ……」
広瀬愛心:自分もしゃがみ込んで視線を合わせるように
広瀬愛心:「まーちゃん」
芽森真菜:「……なぁに?」 ちらりと長い前髪の隙間から赤い瞳が覗く。
広瀬愛心:「俺は俺やから、あんまり言わんで欲しいことがあるんやったら我慢するし」
広瀬愛心:「恥ずかしいのも逃げんのも、別に俺は構わへんよ。なんちゅうこっちゃないがな」
芽森真菜:「……私、は」
芽森真菜:「広瀬君に、そういうこと言われるのは恥ずかしいし、恥ずかしいせいで逃げちゃったりとかもする……けど」
芽森真菜:「そういう広瀬君だから意識した、し。恥ずかしいのとおんなじくらい嬉しいなって思う、から」
芽森真菜:「そのまんまの広瀬君が良いし、その、そういう広瀬君、が」
芽森真菜:少しだけ、息をつく間が開いて。
芽森真菜:「…………すき、だと思うよ」
芽森真菜:膝に目線を埋めたまま、かすれ気味の声だけが聞こえた。
広瀬愛心:「いや、そこは言い切ってもらわんと……って突っ込むとこかとも思うたけど」
広瀬愛心:「うん、まぁ……それやったらちょっとずつ慣らしていこか。ゆっくりいかんとな」
芽森真菜:「ごめんね……。ちょっと、今はこれが限界、かなぁって……」
芽森真菜:「広瀬君は、あんなに真っ直ぐ言ってくれたのに……」
芽森真菜:へしょんと心なしか癖っ毛がしおれているように見える。
広瀬愛心:「かまんかまん。俺は俺で距離の詰め方っていうのが早い気ぃもするし」
広瀬愛心:「大体ほら、俺の方が多分年上っぽいし? 姉さん女房やったらそら尻に敷かれるもんやとは思うけど」
広瀬愛心:「年下相手やったらちゃんと歩幅合わせてリードするんがエエ男やろ」
広瀬愛心:(多分あいつらは敷かれるタイプなんやろが)
芽森真菜:「そ、っか。……じゃあ、その」
芽森真菜:「私も逃げたりとかしないよう頑張る、から。リード、お願いしてもいい、かな?」
広瀬愛心:「エエよ、俺は千鳥足にタップダンスに合わせる男やからな」
広瀬愛心:「何があってもちゃんと踊るから傍におってや」
広瀬愛心:「あ、そうや。聞いとかないかんことがあるんよ」
芽森真菜:「ふえ」
芽森真菜:「……何を?」
広瀬愛心:「いや、そんなに重大なことやないんやけど……まーちゃんって記念日とか気にするタイプ?」
広瀬愛心:「ほら最近おるやん? 付き合って一週間とか半年でお祝いする人」
広瀬愛心:「まーちゃんそういうタイプやったら俺もお祝い考えんといかんし……」
芽森真菜:「……どうだろ……。気にしたこと無かったからわかんないかも……」
広瀬愛心:「ほんなら良かった」
芽森真菜:「あ、じゃあその、私からも聞いても良い?」
広瀬愛心:「預金残高以外やったらなに聞いてもええよ」
芽森真菜:「あのね、あいみょんって呼び方しちゃダメなのはちゃんと覚えてるんだけどね」
芽森真菜:「愛心君って呼び方は、どうかなって」
広瀬愛心:「……」
広瀬愛心:ちょっと面食らって、口元を手で押えて
広瀬愛心:やっぱり男は女には勝てないな、なんて思いが巡ってすぐに
広瀬愛心:「エエよ」
芽森真菜:「……そ、っか」
芽森真菜:「じゃあその…………あ、愛心君」
広瀬愛心:「なあに、まーちゃん?」
芽森真菜:「…………これ、やっぱり恥ずかしいよ……」
広瀬愛心:「ほんなら、これから沢山呼んで慣れて」
広瀬愛心:「そうや。ご飯でも食べに行こや。何がいい?」
芽森真菜:「……じゃあ、沢山食べれるところ」
広瀬愛心:「よしよし、食べ放題のお店でも探そか。まぁ、味は分からんのやけど」
芽森真菜:「味は、分かんないかもだけど。でも、沢山食べよう」
芽森真菜:「沢山食べて、沢山お肉付けよう。愛心君、いくらなんでもやせ過ぎだもん」
広瀬愛心:「まーちゃんも大概軽いやん」
芽森真菜:「その私より軽いんだもん。せめて40kgにはしよ」
芽森真菜:「きっと宮田さんにもまた言われちゃうよ」
広瀬愛心:「はいはい、ほんならちゃんと三食食べるわ。サプリメント以外で」
広瀬愛心:手を差し出し
広瀬愛心:「ほないこか」
芽森真菜:「……うん」
芽森真菜:おそるおそる、差し出された手の上に自分の手を乗せる。
広瀬愛心:その手を握って歩き出す
広瀬愛心:広瀬愛心は知っている、この世に肉体ほど頼りのないものは無いことを
広瀬愛心:簡単に変質してまうこの体というものは人の基礎ではない
広瀬愛心:絶滅する、滅びとは肉体の死だが我々人間というものは肉体に頼らない
広瀬愛心:味が分からなくても、美味しいという感情はわかる。感情は魂の振動だからだ
広瀬愛心:ずっと、この愛する心という振動は止まらない
広瀬愛心:(将来は共白髪がええな……俺は元から白いが)
ED3:羽央ゲンマ
GM:卓夫が倒れたことで空間は崩壊し、君達6人も解放された。
GM:検査の結果でも特に問題は無く。君達は無事日常へと戻り、再び日々を送ることとなった。
日南田昴:「ゲンゲ~ン!」
GM:彼女がこうして教室まで迎えに来るのも、またいつも通りである。
羽央ゲンマ:「………」
羽央ゲンマ:寝たふりをしている
羽央ゲンマ:無視をしたいからとか、話したくないから、とか、そういう意味ではなく
羽央ゲンマ:「……」待っている
クラスメイト:「あ、日南田先輩」「羽央ならいつも通りだよ」
日南田昴:「そっかそっか、Thanksね~」
GM:いつも通り、クラスメイトが勝手に君の居場所を言って。いつも通り、ぱたぱたという足音が近づいて。
羽央ゲンマ:(すっかり馴染んでるな……)
日南田昴:「放課後だよ~、ゲンゲン!おっきろ~!」
日南田昴:言いながらゲンゲンの背筋を人差し指で撫で下ろす。
羽央ゲンマ:「あっ、ふふっ、うっ!」
羽央ゲンマ:こうなることは分かっている
羽央ゲンマ:でも、それが……楽しいんだ
羽央ゲンマ:「も、もう!やめてくださいよ昴さん!」
日南田昴:「やめてほしくばちゃんと起きて待ってる事だね~」
日南田昴:ふふん、と得意げに笑いながら胸を張って見せる。
羽央ゲンマ:「はいはい……」そうやって自信ありげな笑顔が
羽央ゲンマ:好きだ。今は素直に、そう思える
羽央ゲンマ:「……で、また任務です?」
羽央ゲンマ:すぐ出られるように荷物は整理してある
日南田昴:「ん!さっきバイト先から連絡来てた!」
日南田昴:周囲の生徒には見えないように、君に任務用端末を見せる。
羽央ゲンマ:端末に顔を近づける
羽央ゲンマ:「そうそう、”バイト”ですね」
日南田昴:「とりあえずブリーフィングらしいから、急いで行こ」
日南田昴:そう言うと君の手を取って、教室を出る。顔見知りの子たちとも挨拶をしつつ。
クラスメイト:「またね~、先輩」「お疲れ~」
日南田昴:「じゃね~。Bye!」
羽央ゲンマ:導かれるままになりそうで、慌てて歩みを進めて、隣に並ぶ
羽央ゲンマ:「なんかおれより仲良くなってません?」
日南田昴:「そう?ゲンゲン仲良くないの?」
羽央ゲンマ:「あんまり……」
羽央ゲンマ:「あんなに、気軽に挨拶する感じじゃ」
日南田昴:「二人とも良い子だよ~?挨拶したら返してくれるって」
羽央ゲンマ:「……明日から、してみようかな」
羽央ゲンマ:「いろんな人に優しくできる人間に、なってみたいし」
羽央ゲンマ:あの密室で出会った、安東邑のことを思い出す
羽央ゲンマ:いつかまた、会うのなら、少しは成長した自分でありたい
日南田昴:「そうしよ!ゲンゲンなら出来るよ」
日南田昴:「優しさは私の保証付きだかんね」
日南田昴:良いながらぐりぐりとその頭を撫でる。
羽央ゲンマ:「くすぐったいです」それでも、抵抗はしない
日南田昴:「いーじゃんいーじゃん。ゲンゲン撫でられるの嫌い?」
羽央ゲンマ:「………う」
日南田昴:「嫌いなんだったら止めるけどー。嫌いじゃないなら止めないよ?」
日南田昴:どっちかな~なんて笑いながら返事を待つ。
羽央ゲンマ:「触られるの、あんまり好きじゃないんで」
羽央ゲンマ:「でも、昴さんは……特別枠で……」
羽央ゲンマ:声が小さくなりながら
日南田昴:「……ほーう」
日南田昴:「じゃあ止めな~い」
日南田昴:今度は両手が頭の上に乗り、わしゃわしゃとかき回すように撫で始める。
羽央ゲンマ:「わ、わ」
羽央ゲンマ:「……こ、こっちも反撃!」
羽央ゲンマ:撫でられながら、自分より高い位置の頭へと
羽央ゲンマ:手を伸ばして、美しい金髪を控えめに撫でる
日南田昴:「おお」
日南田昴:ちょっとビックリしてか、髪をかき混ぜる手が止まる。
日南田昴:「……ふふー」 そのまま撫でられるのを堪能するように目を閉じる。
羽央ゲンマ:(なんか思ったより違う反応だ…・・)
羽央ゲンマ:ゆっくりと、気持ちを込めて撫でる
日南田昴:「……なんかちょっと懐かしーなぁ」
羽央ゲンマ:「もしかして、家族の……」
日南田昴:「うん。しろにいとかあつにいがね、良く撫でてくれたから」
日南田昴:「さみちゃんにもたまに撫でられたな……。私がお姉ちゃんなのに」
羽央ゲンマ:「……そうなるの、よく分かるな」
日南田昴:「えっ、なんで?」
羽央ゲンマ:「今の昴さんは……なんか、撫で甲斐があるっていうか」
羽央ゲンマ:「とっても…」
羽央ゲンマ:「幸せそうにしてるな、って」
日南田昴:「え―……。だって、撫でられるのって嬉しくない?」
羽央ゲンマ:「それは……誰からでも?」
日南田昴:「んー。知らない人とかに撫でられんのはヤだよ?ふつーに」
羽央ゲンマ:「……おれは」
羽央ゲンマ:「おれに撫でられるのは?」
日南田昴:「……そうだなぁ」
日南田昴:「嬉しいけど、しろにいともあつにいともさみちゃんとも違うから」
日南田昴:「ゲンゲンも特別枠!ってことで」
日南田昴:今度はさらりと、髪を梳くようにゲンゲンの頭を撫でた。
羽央ゲンマ:「うっ……もう」
羽央ゲンマ:「お互い特別……ですね」
日南田昴:「だね」
羽央ゲンマ:笑顔が溢れ出てしまう
日南田昴:「ふふー。良い笑顔!」
日南田昴:「もっと笑った方が良いよ~、ゲンゲン。そんないい笑顔できるんだからさ」
日南田昴:ムニムニと君の頬を少し指でつまむ。
羽央ゲンマ:「昴さんのおかげです……から」
羽央ゲンマ:「じゃあ、たくさんたのひいこと、おひえてくらはい」
日南田昴:「んふふ、良いでしょう」
日南田昴:「私、楽しいこと見つける天才だから。沢山楽しいことしてこ!」
羽央ゲンマ:「………昴さんといるのが」
羽央ゲンマ:「おれは一番楽しいかな……」
羽央ゲンマ:頬に触れていた手を取って、共に歩き出す
―――
GM:これにて、『Closed secret4』終幕となります。
GM:皆様お疲れ様でした!
猿喰 早耶:お疲れさまでしたー
安東邑:お疲れさまでした!楽しかったねさやさん!
猿喰 早耶:ん。
羽央ゲンマ:お疲れさまでした!密室バンザイ!
広瀬愛心:お疲れ様でした!