「蹂躙せよ、ツァイトヴェルク」


PC1:“ラコニアイナ”碇海 伊佐名(いかるみ いさな)(キャラシート)PL:カムリ
PC2:“アブレシブジェット”八鶴木 霞鏡(やつるぎ かきょう)(キャラシート)PL:白金
PC3:“バルバロイ”佐久良 穂浪(さくら ほなみ)(キャラシート)PL:ナケミン
GM:モッズ

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ


【今回予告】

過去に取り遺された村
機械仕掛けの永命者
虚より来たる偽りの神
失われた祝福が
野心とともに牙を剥くとき
世界を嘲笑う声がこだまする
過去(とき)
現在(とき)
未来(とき)
思い知るがいい
貴様らは無知のままに生まれ
無為のままに滅びゆくのだと

DX3rd「蹂躙せよ、ツァイトヴェルク」
ダブルクロス。それは終末への撃鉄。
そして、永遠の夢想。



GM:まずはPC1番、碇海伊佐名さんの自己紹介からお願いしましょう!
碇海伊佐名:うおおお!!承りました!!
碇海伊佐名:(キャラシート)
碇海伊佐名:「ええ。”鯨羅”が居れば、伝えることが出来ますから」
碇海伊佐名:碇海・伊佐名(いかるみ・いさな)。M市立大学民俗学部准教授。
碇海伊佐名:表の顔は、東海地方付近の民族伝承を研究する民俗学者。
碇海伊佐名:ですがその実、レネゲイド戦闘傀儡”霊碇”の一尾、”足疋鯨羅貞宗”の第十五代伝承者でもあります。
碇海伊佐名:”霊碇”を伝統的に生産する漁村、『尾甲村』から出奔した過去を持ち、
碇海伊佐名:閉鎖的な村の環境に嫌気が差し、”鯨羅”を持ち去って上京。元より豊富だった伝承学の知識で学問の道をカヴァーとする傍ら、
碇海伊佐名:”鯨羅”を武器にしたイリーガル業務にも携わっています。
碇海伊佐名:性格は至って善良ですが、直情的かつやや世間知らずでもあります。田舎のおばあちゃんみたいな感じがイメージとして近いかも。
GM:戦う民俗学者!ロマンがありますね 善良なのも嬉しい……!
碇海伊佐名:ですが、”鯨羅”を含めた人形などの工芸品に対する愛は何よりも深く、”人形には心がある”と言ってはばかりません。
碇海伊佐名:オーヴァードとしての能力は、物体/自身の操作/被操作。
碇海伊佐名:三つ編みと爪をエグザイル能力で糸状に変質・接続し、まるで人形のように操ったり操られたりといった能力を発現します。
碇海伊佐名:データ的には死神の精度型サブ射撃アタッカー。高い行動値と妖精の手で痒い所に手が届く性能を目指します。伝承者もあるぞ!
碇海伊佐名:今回はPC1の大役を賜れて非常に嬉しいです!命を懸けて頑張ります!
GM:よろしくお願いします~!ではそんなイサナさんの今回のあらすじがこちら!

(今回のあらすじ)
かつて、キミがまだ尾甲村にいた頃の話だ。
記憶の彼方。時冬静葉という少女が、“霊碇”を前に問うた。
「イサナさん。貴女にとって、“霊碇”はなに?」

───時は離れて、現在。
キミの研究室に、防衛隊のエージェントを名乗る女性が訪れる。
彼女は、近頃多発している失踪事件の概要と共に、いくつかの写真をキミへ見せる。
そこには、大戦期に消えたとされる幻の村、そして“霊碇”と酷似した奇怪な兵器の姿があった。


GM:というわけで、古い知り合いの失踪や“霊碇”の偽物出現を機に事件に巻き込まれてしまいます。解決に向けて奔走……しよう!
碇海伊佐名:はちゃめちゃにからくりサーカスするぞ~
碇海伊佐名:よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!

GM:では続いてPC2、“アブレシブジェット”八鶴木霞鏡くん!自己紹介の方をお願いします~
八鶴木霞鏡:(キャラシート)
八鶴木霞鏡:はい。PC2の八鶴木霞鏡です。このゲームの花の一つ、UGNチルドレン。
八鶴木霞鏡:幼少期から対ジャーム戦闘技術を叩きこまれ、修羅の青春を謳歌してる典型的ボーイです。『勁風』と呼ばれる純血のハヌマーンにのみ使用可能な疾風剣術流派の使い手。
八鶴木霞鏡:コンセプトは支給品の刀だけど、無茶苦茶に強い剣士。その回答に頭を悩ませた結果
八鶴木霞鏡:たどり着いたのはダイスペナ消去ピュアマシラドッジ無効斬撃。
八鶴木霞鏡:考え抜いた末に、何も考えてないような構成になりましたが、ピュアマシラって本当に強いですね!!
GM:マシラだけで固定ダメージ5~60点を最低保証。強い!
八鶴木霞鏡:他にもピュアさらなる波で通常火力もどうにか確保しており、強い剣士をやるに恥じないとは思っています。
八鶴木霞鏡:問題は銃使っても戦闘力変わらないよな。ってことだけ!
八鶴木霞鏡:さておき、性格は、闘いを愉しみ、外道には憤り、正義の味方である事に誇りを持っているので協調性もある。
八鶴木霞鏡:と言う感じにしようと思います。よろしくね!UGNチルドレンの力を見せてやるぜ。以上かな。
GM:よろしくお願いします~!そんな八鶴木くんの任務はこちら

(今回のあらすじ)
かつて、キミはあるFHマスターエージェントの討伐任務に参加した。敵の名は“マスターコラプス”。
当時、強大な時空操作能力者として名を馳せたコラプスとの戦いは熾烈を極めたが、キミ達は死闘を制し、マスターコラプスを討ち果たした。
───そして、現在。
キミに下された新たな任務。
それは、死んだはずの“マスターコラプス”が再び活動を再開したという報せと、これの討伐任務であった。



GM:開幕最終戦闘が始まり、そこで死んだはずの敵が復活したりします。もう一度撃破せよ!
八鶴木霞鏡:マスターを既に倒していた俺だぜ!
八鶴木霞鏡:その任務の事を聞いて は?倒したじゃん。みたいなやり取りしたいですねー。
GM:やりましょう! 1度のシナリオで実質2度マスター討伐だ!

GM:ではお待たせしました、最後に“バルバロイ”佐久良穂浪くん!自己紹介よろしくお願いします~
佐久良穂浪:はいさい!
佐久良穂浪:(キャラシート)
佐久良穂浪:「…………」
佐久良穂浪:さくら・ほなみ。UGNチルドレンです!
佐久良穂浪:無口で口下手な性格です。考えていることが表情に出やすいため、意外とコミュニケーションで苦労はしていない。
佐久良穂浪:覚醒時に実の姉の腕を引き裂いており、以来接触恐怖症のような状態になっていました。
佐久良穂浪:UGNにチルドレンとして引き取られ、能力の制御と精神修養を重ね、なんとか日常生活を送れています。
佐久良穂浪:能力は両腕を鉄の翼の集合体に変えること!
佐久良穂浪:翼はそれぞれが羽ばたき、触れただけで物を切断していきます。アブナイ!
佐久良穂浪:データ的には器物使いで、ちょこちょことダイスを増やして普通に殴ります。
佐久良穂浪:ガードも割と硬い。碇海さんの領域の盾がカギになります。
佐久良穂浪:あと、戦闘時には仮面をつけて戦います。表情から狙いが読まれやすいらしいので……
佐久良穂浪:こんな感じかな。よろしくお願いします!
GM:ガードも熟せる優秀チルドレンだ!
GM:ではそんな佐久良くんに課される今回のミッションがこちら!

(今回のあらすじ)
キミは現在、任務でUGNの調査班が消失したというI県近郊の山間部を訪れていた。
そこでキミ達を襲ったのは、奇妙な戦闘傀儡と、それを操る異形の存在。
そして、死んだはずのFH上級エージェント“マスターコラプス”達であった。
強襲を受けチームが散り散りになる中、キミは山間を抜け、地図に存在しない集落に到達する。
そこでキミの窮地を救ったのは、機械仕掛けの絡繰を操る少女であった。



GM:開幕チームがえらいことになり、謎の村落に迷い込みます。サヴァイヴ……しよう!
佐久良穂浪:ま、マスターコラプス! 許せないぞ!
佐久良穂浪:からくりサーカスの世界に迷い込んだのか……!?
佐久良穂浪:ともあれサヴァイヴします。耐久力はある!
GM:頼もしい限りだ!

GM:ではFHの野望を叩いて砕く勇士3人の紹介も終わりましたので、さっそく本編に突入していきましょうか!
碇海伊佐名:しゃあ!よろしくお願いします!
佐久良穂浪:オス! よろしくお願いします!
八鶴木霞鏡:YES!GO!!

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OP1 来訪者

GM:シーンプレイヤー 碇海伊佐名
GM:登場ダイスをお願いします~
碇海伊佐名:碇海・伊佐名の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (32 → 39)

GM:───いつのことだっただろうか。キミがまだ、少女だった日の頃。
GM:村内で、君は同じくらいの齢の少女がいじめられているのを目にした。
GM:少女の名は時冬 静葉(ときとう しずは)。物静かで、大人しい……それでいて、瞳には歳に見合わぬ利巧さを宿した少女だった。
GM:村の悪たれ達にとっては、彼女のそうした大人びた態度が気に入らないところがあったのだろう。
GM:……何より、彼女の家は、狭いコミュニティにおいては些かばかり、しかし冷遇を受けるには充分な悪名があった。
GM:よそ者の血、部外者の血を引く身分でありながら、“銛人”の資格を有する異端だと。
GM:あくまで噂である。なにより、その噂が事実であったとして、世紀単位、100年以上昔に遡る話だ。
GM:そうした事情もあってか、キミが目にしたとき、彼女はいつものように、村落の悪ガキどもに手ひどいからかいの対象にされていた。
尾甲村の子供たち:「おい、静葉!ここはお前みたいな奴が来る場所じゃないって言ってるだろ!」
尾甲村の子供たち:そうだ、そうだ、と子供たちが輪唱する。
GM:どうやら、遊び場の端で本を読む彼女の様が気に入らなかったらしい。
GM:静葉という少女は、案外にして負けず嫌いというのか、幾度手ひどい目にあっても自らは折れぬところがあった。
時冬静葉:「……きみたちが、他のところへ行けばいい」
時冬静葉:「充分な広さがあるでしょう。そことか」嘆息をつくと、充分な面積を持った広場を指差し。
悪童の親玉:ぽかり、と静葉の頭を殴りつける。
悪童の親玉:「生意気だぞ、時冬の分際で!」それは、やっかみと見下しの混ざった軽蔑であった。
碇海伊佐名:そこに――ずい ずい ずい、と
碇海伊佐名:肩を怒らせてやってくる影。長い三つ編みが尾のように揺れている。
碇海伊佐名:「こらっ!!寛治!!」
碇海伊佐名:悪口雑言すらも掻き消すような、凛とした声が響く。
悪童の親玉:「げ、伊佐名だ!」怒声に振り向き、慌てたように飛び下がる。
碇海伊佐名:「また時冬さん虐めよって!あなた、人より体大きいんだら!?」
碇海伊佐名:「だったらその手、そんなことに使っちゃだめだ!まして、女の子に手あげるなんて」
悪童の親玉:「う……」凄まじい剣幕に、たじたじと言った様子で後ずさる。
碇海伊佐名:「あんまり狼藉してっと、私が承知しませんからね」
碇海伊佐名:「静葉ちゃん、立てる?」
時冬静葉:「……うん。大丈夫」
時冬静葉:「恥ずかしいところを見られちゃったね」
碇海伊佐名:にかり、と頷く。欠けた歯が見えた。
時冬静葉:「ありがとう」そう言って、少女は立ち上がる。
碇海伊佐名:「……見せもんじゃねえってよ!さっさと散りなさい!」
碇海伊佐名:悪ガキどもに怒鳴りつける。
悪童たち:キミの怒号に蜘蛛の子を散らすように一斉に逃げ出す。
碇海伊佐名:「あんたら根は良い子なんだから、きちんと勉強して、静葉ちゃんを妬んだりしないようなりなよって……」
碇海伊佐名:「……聞いちゃいないか。ま、遊びたい盛りでしょうし」ため息を吐いて向き直る。
碇海伊佐名:「またむつかしい本読んでたんですか?静葉ちゃん」
時冬静葉:「うん。行商の人が持ってきてくれてね」
碇海伊佐名:「ああ~。うちん村、お街と違って図書館も無いですからね」
碇海伊佐名:「行商の人もでら喜ぶと思います。本買ったりするの、”湊人”の方の他には静葉ちゃんだけですから」
時冬静葉:「……だといいな」そう言って、叢書を閉じる。
碇海伊佐名:「利発な子に読んでもらえたら、本も嬉しいですよって! だけん、静葉ちゃんはやっぱり将来学士さんになりたいんですか?」
時冬静葉:「うーん……というか……」
時冬静葉:「作りたい、のかな。生きた証、みたいなものを」
時冬静葉:「……これからする質問は、イサナさんだからするんだけど」
時冬静葉:「貴女には、どう見えるかな?“霊碇”が」
時冬静葉:「貴女は、どう思う?」
碇海伊佐名:「……むつかしいこと言うんですね、静葉ちゃん」懐の巾着からぼんたんアメを取り出し、ひんやりと冷えた石段に座る。
碇海伊佐名:「”鯨羅”のこと?」
時冬静葉:頷く。
碇海伊佐名:足疋鯨羅貞宗。彼女がいずれ引き継ぐ戦闘傀儡、”霊碇”の一尾。
碇海伊佐名:それを、どう見えるかなど――
碇海伊佐名:「……考えたことも、なかったですねえ」
碇海伊佐名:「だって、”鯨羅”には心がある。私達と同じように、息をして、言葉はなくとも、喋っているように見える」
碇海伊佐名:「”どう見えるか”……って……私には学士さんみたいな頭はねえけども」
碇海伊佐名:「”私達とは違う”と思ってねえと、出てこない質問ではないですか」
碇海伊佐名:「だから、静葉ちゃんの聞きたい答えになってるかは分からねえですけど……生きているように見えますよ。”霊碇”は」
碇海伊佐名:「作った人の思いが、人形には込められているからです」
時冬静葉:「…………」その言葉に、眩い物を見るように目を細めて。
時冬静葉:「うん。そうだね。彼らは生きてる」
時冬静葉:「私たちと同じように、って発想は……はは、私にはなかったけど」
時冬静葉:「“鯨羅”は、イサナさんが継げば15代目でしょう?」
碇海伊佐名:「はい。私で十五代目になります」
時冬静葉:「人間の年齢で言えば、何百歳になるのかな。私たちなんかよりずっと長い時間を、老いることも、朽ちることもなく、あり続ける」
碇海伊佐名:「ええ。だから私の名前も十五名(いさな)にしたと言うそうですし」
碇海伊佐名:「……けれど、正しいんでしょうか。それは」
碇海伊佐名:「”鯨羅”や、他の霊碇が本当に大切なら、もっと村の外に出すはずです。子供の成長を喜ばない親など居ません」
時冬静葉:「怖い、んじゃないかな」
碇海伊佐名:「怖い?何で?」
碇海伊佐名:「村の人たちは大人なのに」
時冬静葉:「村の人にとっては、神様も同然でしょう?それを外に出すことは、とても恐ろしいことだと思う」
時冬静葉:イサナの口にした疑問に、ころころと笑みを漏らす。
時冬静葉:「そうだね。おかしな話だ。……イサナさん」
碇海伊佐名:「何です?静葉ちゃん」
時冬静葉:「私はね、造ってみたいんだ」
時冬静葉:「永遠に朽ちることのない命。永遠に滅びることのない美しいもの」
時冬静葉:「それがどんな形で、どう生まれるかはまだわからない」
時冬静葉:「けど、そういうものを残してみたいんだよ」
碇海伊佐名:時冬静葉は、昔から、良く解らないことを言う子供だった。あるいは、それは――碇海伊佐名にとってさえも。
碇海伊佐名:「……それは、確かに、奇麗でしょうけど」
碇海伊佐名:でも――それを命とは呼ばないのではないだろうか?ふと、そんな考えが頭をよぎった。
碇海伊佐名:「……静葉ちゃんはやっぱり、むつかしいことを考えますね」
時冬静葉:「そうかな?私はイサナさんの言葉に、いつも助けられてばかりだけど」
碇海伊佐名:「だって、しっくり来ない」
碇海伊佐名:「静葉ちゃんのいう”不滅なモノ”はきっと……人形ではないんでしょうね」
碇海伊佐名:「人間の形をしているなら、いつか滅びるところまで真似なきゃ嘘ですから」
時冬静葉:「やっぱり」困ったような、感心したような笑みを浮かべて。
時冬静葉:「……イサナさんには、驚かされてばかりだよ」少女は、そう呟くのだった。


  現代 M市立大学

GM:現在。応接室には、キミを尋ねて一人の女性が訪れていた。
GM:来訪者は上等なパンツスーツ姿であるが、その容姿はどこかちぐはぐというか、就活生が慣れないスーツに着られているようにも見える。
GM:端的に言えば、女性はかなりの童顔であった。
九重いつき:「初めまして!お忙しいところを恐れ入ります!」
GM:女性は、キミの姿を認めると元気よく立ち上がり、にこやかに握手を求める。
碇海伊佐名:「まあ」長い三つ編みを揺らし、手袋を取る。
碇海伊佐名:「ご丁寧に、ありがとうございます。ええと、九時からあぽいんとめんとのあった……」
九重いつき:「防衛省からやって参りました。九重いつきと申します!」すごく通る声だった。
九重いつき:「碇海伊佐名さんですよね!活躍のお噂はかねがね!」
碇海伊佐名:「お、お元気があってよろしいですね……」若干引きつつ、手袋を外した方の手で握手する。
碇海伊佐名:「帽子は取らずに失礼。少し傷跡があるもので……それで、防衛所の方がどういった御用向きでしょうか?」
碇海伊佐名:「あ、いまお茶を煎れますね。ええと……ほうじ茶で大丈夫でしょうか」
九重いつき:「お気遣いありがとうございます。いただきますね!」
碇海伊佐名:私物らしい南部鉄器で茶を淹れ始める。
九重いつき:「要件なのですが。実は私、人を探しておりまして!」
九重いつき:「時冬静葉さんをご存知でしょうか?同郷と伺っているのですが」
碇海伊佐名:「……静葉ちゃんを?」茶を淹れる手の動きが僅かに止まった。
碇海伊佐名:「……いえ。静葉さんのことならば、存じておりますが。彼女に何か?」
九重いつき:「実はですね、彼女」
九重いつき:「数か月前から行方知れずでして!」
九重いつき:「故郷の尾甲村の方へもお話を伺いに行ったのですが」
九重いつき:「ご公儀に話すようなことはなにもない、と。あっはは、一刀両断でした!」
碇海伊佐名:「……そう、でしたか。それは…………」
碇海伊佐名:無機質に煎餅と饅頭を取り、盆に盛って出す。
碇海伊佐名:自分も一口ぬれせんべいに手をつけた。有名な和菓子店に並んで買った、心待ちにしていた菓子なのに、
碇海伊佐名:今だけは味がしない。
碇海伊佐名:「……お世話をかけました。静葉さんと九重さんたちは、どういった御関係で?」
九重いつき:「あはは、なんと申しましょうか」
九重いつき:「個人的に興味があって少し、調べていたことがありまして!」
九重いつき:「彼女からその件についてお話を伺えれば、と思っていた次第なんですが……」
九重いつき:「碇海さんは、“鴇冬村(ときとうむら)”をご存知でしょうか?」
碇海伊佐名:(……防衛省?すとれんじゃあずという所とは、また少し毛色が違うようですが……)
碇海伊佐名:と、聞き慣れない単語に思索が止まる。
碇海伊佐名:ちなみにこれは聞き覚えはある感じでしょうか?
GM:あ、なくても大丈夫です!ただ、時冬(ときとう)さんの苗字と同じ音ということ、彼女の噂と関係してるかもしれない、ということで引っかかりを覚えるかもしれません。
碇海伊佐名:ありがとうございます!
碇海伊佐名:「……お恥ずかしながら、浅学にして、そう言った村がある、といった叢書や地誌は存じ上げません」
九重いつき:「いえいえ!ご存じなくても無理はありません!」
九重いつき:「なにせ、先の大戦で跡形もなく消えてしまった、幻の村ですから!」
碇海伊佐名:「やはりそうでしたか。廃藩置県以前の江戸年代に執筆された『御府内備考』や『御府内地理誌』の内容は暗記しているのですが」
碇海伊佐名:顎に手を当てる。
九重いつき:「いやあ、流石ですね!実はこの“鴇冬村”ですね」
九重いつき:「それ以前から所謂“隠れ里”……とでも言えばよいのでしょうか」
九重いつき:「地図上では存在しない幻の村だったわけなんですが」
碇海伊佐名:「ですがそう言った所であれば、村を辿る為の目印として自然物などを名前に組み込む例が多い」
碇海伊佐名:「鴇と冬、であれば、典型的な表意文字の組み合わせの類型です。人名、ないしは鴇の集まる時節そのものを……」
碇海伊佐名:そこまで行ったところで、はたと気付いて顔を上げる。
碇海伊佐名:「時冬さんの苗字と、音読みが同じですね」
九重いつき:「ええ。その通りなんです!そしてこの村なんですが」
九重いつき:「噂によれば、尾甲村と同様にある種の人形制作が盛んだったそうなんです!」
碇海伊佐名:「まさか、”霊碇”のような……?」
九重いつき:「実態がどのようなものだったかは、今となってはわかりません」
碇海伊佐名:「……」
九重いつき:「ただ、先の大戦ではこの村の周辺でたびたび」
九重いつき:「上空を通過していたB-29が謎のトラブルに襲われて帰還、ないし墜落する、ということがあったようです」
碇海伊佐名:『――私はね、造ってみたいんだ』
碇海伊佐名:『永遠に朽ちることのない命。永遠に滅びることのない美しいもの』
碇海伊佐名:「……大戦神話の類ですか。明治年代にも、『偽汽車』のような類型の――狐狸妖怪が西洋文明の産物を化かす、という話はありますが」
九重いつき:「ええ。“グレムリン”に襲われた、と噂する兵士もいたようですね」
九重いつき:「ただ、当時は超人兵士……と呼んでいたそうですが」
碇海伊佐名:「尾甲村との符号も考えると、たまたまとは思えない……ということですか」
九重いつき:「はい!私たちみたいな存在が、山岳に潜んで迎撃しているのではないか?と」
九重いつき:「そう考えた方がいたそうでして」
九重いつき:「大都市でも、軍需地帯でもないにも関わらず大規模な爆撃が行われたそうです!」
碇海伊佐名:「な……」息を呑む。
九重いつき:「あはは、今なら戦時国際法違反ですね!」
碇海伊佐名:「……その、鴇冬村の調査なのですが」巾着から取り出した格子縞の手拭いで、冷や汗を拭いた。
碇海伊佐名:「私も同行させて頂くことは可能でしょうか」
九重いつき:「勿論です!というか、こちらからお願いしたい!」
九重いつき:「話が遠回りになってしまいましたが」
碇海伊佐名:頷く。
九重いつき:「実はその“消えた村”の近辺で失踪が多発していまして。あ、時冬さんの件とは別に、ということです!」
九重いつき:「そこでまあ、失踪直前の人物が遺したと思われる写真にこういうものが」
GM:そういって、[機密]と書かれた封から写真を取り出す。
GM:限界まで引き延ばされた写真には、激しい手ブレの中で甲冑を着た何者かと、テグスのような糸で連なった、異形の怪物が撮影されている。
碇海伊佐名:「……これは、まるで……」
碇海伊佐名:彼女の遣う人形――霊碇のような。
九重いつき:「似ていますよね!“霊碇”に。ああ、私はUGNから記録を見せて頂いたに留まるのですが」
碇海伊佐名:「……理由がまた一つ増えてしまいましたね」
九重いつき:「専門家に是非お話を、と思いまして!お願いできますか?」
碇海伊佐名:微笑む。「鴇冬村に赴けば、直接お見せする機会もあるかも知れません」
碇海伊佐名:「人形は人と触れ合わなければ、吹き込まれた命も逃げて行ってしまいますから」冗談めかして。
碇海伊佐名:「……それに、友達が消えたのなら。探しに行ってあげるのが世の常でしょう」
九重いつき:「心強い限りです!今回の件は、UGNと合同で捜査することになっていますので」
九重いつき:「……というか、私個人の興味に職務の人員は割けない、と上からお𠮟りを受けてしまいまして!」あはは、と朗らかに笑い飛ばす。
碇海伊佐名:「まあ」くすりと微笑む。「研究に興味がおありなのですね」
九重いつき:「ええ。それが世界の危機かもしれないとなると、居ても立っても居られません!」
碇海伊佐名:「少し、静葉さんと似ているかも知れません。九重さんは」
碇海伊佐名:「彼女、昔から隠れんぼが苦手で――本が読めないからって、ずっと日の差し込む所ばっかりで隠れてて。ふふ」
九重いつき:「いやあ、いい御友人なんですね!羨ましい限りです!」
碇海伊佐名:「あ、すみません。はしたないですね、私ったら……危急の用ですものね!」
碇海伊佐名:手うちわで顔をぱたぱたと仰ぐ。
九重いつき:「いえいえ!貴重なお話をありがとうございます」
九重いつき:「ともあれ、あちら側の準備が整い次第、改めてお迎えに上がりましょう!」
GM:そういうと、防衛省から来たというエージェントは最後まで朗らかに、席を去る。
碇海伊佐名:(……えーじぇんとやちるどれんの方と捜査……一体、どんな人が来るのでしょうか)
碇海伊佐名:(花戸さんや一色さんや葦原さんのように、寛容な方ならば良いのですが)
碇海伊佐名:(きっと、冷静ではいられないことでしょうから)
碇海伊佐名:「……私を助けて下さいね、”鯨羅”」
碇海伊佐名:研究室のデスクに立てかけられた大ぶりのボストンバッグを、こつこつと叩く。

GM:シーンカット!ロイスの取得のみ可能です
碇海伊佐名:時冬静葉 ○P:友愛/N:猜疑心

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OP2 世界の敵

GM:シーンプレイヤー 八鶴木霞鏡
GM:登場ダイスをドーゾ!
八鶴木霞鏡:1d10+31
DoubleCross : (1D10+31) → 5[5]+31 → 36


GM:1年前。キミは、死闘の最前線にいた。
GM:FHセル“サイ・ファンクション”。当時、UGN日本支部にとって不倶戴天の敵であったセルの名だ。
GM:度重なる破壊工作やチルドレンによるUGNへの攻撃。なにより極めて強大なマスターエージェントを有するこのセルに対し、
GM:UGNは大規模な討伐作戦を実行。機動部隊“ストライクハウンド”の派遣に加え、
GM:精鋭と称されたエージェント、チルドレン、有志のイリーガルからなる4~5人1チームの攻撃部隊を総勢5チーム投入。
GM:この大規模攻勢に対してFHセル側も徹底抗戦で挑み、最終的に作戦の要である“マスターコラプス”の討伐にたどり着くことのできた人員はわずか8名。
GM:その8名の中に、キミはいた。
“マスターコラプス”:「“リヴァイアサン”も愚かなことを考えたな」
“マスターコラプス”:キミ達に対峙する男───この討伐作戦の最重要対象。
“マスターコラプス”:“サイ・ファンクション”最強のオーヴァードは嘯く。
“マスターコラプス”:「貴重な人員を何人投げようが、同じことだ」
“マスターコラプス”:「お前たちの背中を押した連中も、お前たちも、例外なくここで死ぬ」
“マスターコラプス”:「日本支部は、今日で終わりだな」
八鶴木霞鏡:「ははははは。そうだな。愚かかも」
八鶴木霞鏡:「最初から、俺一人で十分だった。って意味で。って俺達23人全員そう考えていた」
八鶴木霞鏡:「そして8人が此処に立っている」
八鶴木霞鏡:「今日でサイ・ファンクションは終わりだな」
八鶴木霞鏡:などと笑う。相手のしかめっ面を見て、剣先をくるくると回し言う。
八鶴木霞鏡:「普段からそんな顔?」
八鶴木霞鏡:「笑おうぜ。死に際が泣きっ面じゃ格好がつかない。死んだ後に、あいつは泣いて死んだ。なんて流されるのは最悪だよな?」
八鶴木霞鏡:「ま。お互いにさ」
“マスターコラプス”:「弁の立つ奴だ。試してやる」
“マスターコラプス”:「生きたまま頭以外を時間の外に投げ捨てられても、笑えるかどうか」
八鶴木霞鏡:「はははは。いいね。色んな技を使いそうだ」
八鶴木霞鏡:「時間操作。頭良さそうだ、格好良いよ」支給品の刀を上段に構えて笑う。他の7人もそれぞれに相手を狙うだろう。
GM:マスター位階。何より、戦闘能力のみでその位階へ達したエージェントの実力は、ブラフなどではない。
GM:時間と空間の流れを操り、支配領域内において無敵の守りを誇る“マスターコラプス”との戦いは、死闘であった。
GM:なにせ、弱点らしい弱点は、オーヴァード共通の能力の連続使用制限以外には存在しないのだ。
GM:その上で、接触致死の“崩壊”を用いる怪物。それがFHのマスターエージェントであった。
GM:波状攻撃により、防御の間隙を突き、致命の一撃を入れる。8対1という数と質の有利だけが、この攻防を成立させる要素であった。
GM:それは、あるいはキミ達にとって最も長い戦闘時間に感じられたことだろう。一進一退の攻防が続き、やがて───決着の時は訪れた。
“マスターコラプス”:時間にしてコンマ1秒にも満たない間隙であった。
“マスターコラプス”:接触のために時間の流れへと帰還した、ごく僅かな時間。
八鶴木霞鏡:勝機を見る。
八鶴木霞鏡:この8人の中で自分だけが、か細い時間の隙間に刃を引っ掛けられる。
八鶴木霞鏡:その技術を自分だけが持っていた。
八鶴木霞鏡:『勁風』その銘は ハヌマーンシンドロームの極致、速度を引き出すための異能技術。
八鶴木霞鏡:速さによって敵に反応させずに行動し、超加速された肉体によって、誰にも追いつけない動きを行う。
八鶴木霞鏡
八鶴木霞鏡:剣を抜き振り下ろすまでに0秒。
八鶴木霞鏡:攻撃開始から終了まで都合0秒。
八鶴木霞鏡:時間を無にする究極の迅さ。無限速の剣の閃き。
八鶴木霞鏡:頭上に血風が舞ったのを、血塗れで赤くなった視界で確認する。
八鶴木霞鏡:笑う。
八鶴木霞鏡:「はは。ははは。笑おうぜ。死に際だよ」
“マスターコラプス”:「……が、あ」袈裟掛けに斬られた胸から激しく出血。
“マスターコラプス”:既に攻防の中で負った手傷により、再生限界を迎えている。致命傷だ。
“マスターコラプス”:「お、の、れ!」その中で。ただでは死なんとばかりに
“マスターコラプス”:最後の力を振り絞り、時間渦を生み出し───
GM:───結論から言えば。それは、当代最強の時空操作能力者らしからぬ、呆気ない末路であった。
GM:死の間際に生み出した最後の一撃、その制御において、達人らしからぬレネゲイド・コントロールの乱れが生じたのだ。
GM:コラプスは、キミ達の力量を見誤った。自身をここまで追い詰めるとは、予想だにしなかった。限界を見誤り放たれた力は、目前のキミではなく、自身に向かい───
GM:下半身と左半身。肉体の7割近くが、暗黒の時間渦へと消失した。
八鶴木霞鏡:「相打ちか。いやだな。でも仕方ない。一方的に殺すとか都合が良すぎるものな。………ああっ!?」
八鶴木霞鏡:「まじで?」
“マスターコラプス”:「バカな」僅かに意識を残した頭部が、音にも鳴らない末期の声を上げる。
UGNエージェント:「……終わったのか?」辛うじて生還した仲間が、キミに駆け寄って声を漏らす。
八鶴木霞鏡:「生きたまま頭以外を時間の外に投げ捨てたな」
八鶴木霞鏡:「それがどんな気分かは俺には分からないけど。不本意な終わりっぽい」
八鶴木霞鏡:「状況終了でいいんじゃないか。その前に、念のため止めを」
UGNエージェント:「だな。……まだ動けるなら任せる」エージェントは死体を遠目に眺めて、糸が切れたようにその場に腰を落とす。
八鶴木霞鏡:支給剣が蝶のように舞い、その頭を落とした。
GM:それが、状況終了の合図であり、完全な決着の一撃となった。

八鶴木霞鏡:同情も憐憫も憎悪もない明日は我が身だから……少し嘘だ。仲間の仇と思えば憎悪はあった。
八鶴木霞鏡:そして少し経ったら思い出すのだ。風のような剣を振れて楽しかった。と。おそらく。


  現在 UGN 日本支部

霧谷雄吾:「よく来てくれました。“アブレシブジェット”」
GM:キミを呼び寄せたのは他でもない“リヴァイアサン”───すなわち、日本支部長その人であった。
霧谷雄吾:「早速ですが、任務の話に入りましょう。“マスターコラプス”を覚えていますか?」
八鶴木霞鏡:訓練中に呼びだされた八鶴木は、不機嫌な様子で日本支部長の前に歩み出る。
八鶴木霞鏡:銀色の宇宙人がプリントされた1枚1000円のTシャツ、腰にはUGN支給品の片刃の長剣を差して、運動用ジャージ(黒)の上着を巻いている。
八鶴木霞鏡:下はジャージズボンに安物のスニーカー。
八鶴木霞鏡:目に髪と汗が入らない様に額にバンダナを巻き、手は剣を滑り落とさないと同時に指先の鋭敏な感覚を殺さぬために、指抜きグラブを嵌めていた。
八鶴木霞鏡:「覚えてるけど?それが!何?」
霧谷雄吾:「彼らしき人物が再び活動を再開した、との報告が入ったので」
霧谷雄吾:「その対処に関して、実際に彼なのかどうかの確認とその対処を貴方にお願いしたかったのですが……」
八鶴木霞鏡:「あはははは。ははははは。なんだ、それ?まさにソクラテスもびっくりだ。あがるな!」
八鶴木霞鏡:パンパンと手を叩き、笑って応える。
八鶴木霞鏡:そして笑いを収める。ふむと言って……。
八鶴木霞鏡:「それが本当なら、そうだな」
八鶴木霞鏡:「実際の所、事実として可能性は二つだけだ。一つ目、実は死んでなかった。二つ目、名前と形を騙っている。極めてシンプルな話じゃないか、分かりやすくて有難いと言えるな」
八鶴木霞鏡:首は落とした。だが、その時に入れ替わってた可能性は0じゃない。オーヴァードなら蘇る事もあるだろう。
八鶴木霞鏡:事後処理は、まあ自分の管轄ではなかった。
霧谷雄吾:「どちらかといえば後者の可能性が高く、そうであってほしいですね」
霧谷雄吾:「決着の後、遺体はジャーム化を避けるべくRラボに移送しました。その時点で完全に生体反応は消失を確認しています」
八鶴木霞鏡:「そこは実は重要じゃないしな」
八鶴木霞鏡:「こいつの本物の定義なんて、俺達からしてみれば人格や性格が同一と言う事じゃない。強さと害意が同等なら正しく本物で、でなければ偽物だ」
八鶴木霞鏡:「だよな?」
霧谷雄吾:「……そうですね」頷いて見せる。
霧谷雄吾:「その実態がどうであれ、“マスターコラプス”を名乗る人物が再び現れ、活動を再開した」
霧谷雄吾:「そこが最大の懸念点です。……引き受けて頂くにあたって、お話しておきたいことが二点あります」
八鶴木霞鏡:「おやつは一人500円まで?それとも無料通信は4Gまで?かな」
霧谷雄吾:「ひとつ。今回の任務には、イリーガルが同行します」
八鶴木霞鏡:「関係者?」
霧谷雄吾:「”ラコニアイナ”。碇海伊佐名さんと言います」
霧谷雄吾:「活動が再開されたポイントについて、情報筋……防衛隊の関係者なのですが」
霧谷雄吾:「その情報筋が、現場での活動に際して有力な専門家だと」
八鶴木霞鏡:「仲良くやるよ。向こうが協力的ならね。良く笑う人だと良いな」
八鶴木霞鏡:「その人についての情報は、会って本人に聞くからいいや。そう言うのがコミュニケーションだしな」
八鶴木霞鏡:「もう一つは?」
霧谷雄吾:「お願いします。もう一点ですが」
霧谷雄吾:「“コラプス”の活動再開が確認された原因でもありますね。当該地域では近頃、原因不明の失踪が多発しています」
霧谷雄吾:「この調査に際して、我々が派遣したチームがひとつ」
霧谷雄吾:「……つまり、先遣隊がいる、ということです。可能な限り、彼らの救助もお願いしたい」
八鶴木霞鏡:「はいはい。いずれ本命仕事があるっていうんなら捜索犬の真似事も甘んじるさ」
八鶴木霞鏡:「いや、最後に俺が手を下すという算段なら、犬と言うよりは狩人(オリオン)を追い回し仕留める蠍の役目なんだけど」
八鶴木霞鏡:「ふむ。人探し蠍。軽いホラーだよな」
八鶴木霞鏡:「YES、OK。他には何かあるか?」
霧谷雄吾:「……そうですね。これは先方の情報提供者の言葉ですが」
霧谷雄吾:「場合によっては、世界の存亡に関わる由かもしれない、と」
霧谷雄吾:「杞憂であると嬉しいのですが、我々としても聞き逃すわけには行かない言葉です」
八鶴木霞鏡:「それはそれは、ソクラテスもびっくりだ」
霧谷雄吾:「貴方に限って心配は要らないと思いますが、どうか細心の注意を」
八鶴木霞鏡:「あがるな!」
八鶴木霞鏡:どうせ、オーヴァードは最期にはジャームになるんだ。なら、好きな事をやっておかないと生きてる甲斐がない。
八鶴木霞鏡:人間は何時か死ぬ。と言ってるのと同じ事だ。単に、オーヴァードは人間より死に方のレパートリーが一つ多いだけの話。
八鶴木霞鏡:「だからさ。戦いだよ。俺は剣を振るう場が欲しい。相手が強敵なら尚のこと良い」
八鶴木霞鏡:世界の存亡に関わる。上等じゃないか。刀の錆にするに相応しい。
八鶴木霞鏡:肩透かしだけはしてくれるなよ。と笑って呟く。
八鶴木霞鏡:軽い笑みを浮かべ、手を軽く上げて部屋から出ていく。

GM:シーンカット/ロイスのみ取得可能!
GM:シナリオ想定ロイスは“マスターコラプス” 興味/脅威になっておりやす!
八鶴木霞鏡:敵 “マスターコラプス” 興味○/疑念 で取得してENDします。


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OP3 prima dynamis

GM:シーンプレイヤー 佐久良穂浪
GM:登場ダイスをどうぞ!
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (32 → 42)
GM:うお……(出目)デッカ……
佐久良穂浪:戦闘してたからかな


  I県 山間部

GM:───現在、キミはこの山林の中を疾走している。
GM:原因は二つ。
GM:ひとつは、同じく調査のためこの地に訪れていたチームメンバーが襲撃により散り散りに分散してしまったこと。
GM:もうひとつは、キミを執拗に追跡する追手を迎え撃つタイミングを図るためだ。
GM:追手。そう、追手だ。
GM:追跡する敵。それは理解できる。しかし……あれはなんだ?
GM:甲冑の意匠を施された装甲を纏った自律兵器。そして、それらを束ねる蜘蛛に似た不気味なジャーム。いずれも初めて見る手合いだ。
佐久良穂浪:「フーッ……フー……」
佐久良穂浪:減速し、木の陰に滑り込む。
佐久良穂浪:黄金色の無骨な仮面をつけた男だ。肉体はまだ未成熟さを感じさせるが、その眼光は鋭い。
佐久良穂浪:短い呼吸を繰り返し、脈を整える。合わせて右腕を掲げる。
佐久良穂浪:───ぎ。ぎじゃじゃじゃじゃっ!
佐久良穂浪:右腕が、無数の黒曜石の刃のように変貌し、蠢く。
佐久良穂浪:「オオッッ!!」
佐久良穂浪:追尾してきていた自律兵器に、飛び出し手刀を叩き込む。金属質な異音が響き、装甲を容易く切り裂く。
佐久良穂浪:一閃──続けざまに二閃。左腕の追撃。
GM:手刀一撃、バターのように滑らかに甲冑と人工筋肉を深々と引き裂く!
佐久良穂浪:至近で見れば、その腕は、黒く金属質な、鳥の翼が無数に羽搏いているものだとわかる。
佐久良穂浪:それが自律兵器が最後に解析できた情報となった。
GM:続けざまに放たれたコンビネーションが、異形の機械歩兵を両断!
佐久良穂浪:多脚のジャームを睨む。その表情はうかがい知れない。
“シュピーネ”:「────!」威嚇か、救難信号か。
“シュピーネ”:キミには理解しがたい音波信号を、上部の口が発する。
佐久良穂浪:ぎゅ、ギュヴィィィィイイイイ──
佐久良穂浪:再びの異音。しかしそれは、目の前の男からのみ発せられてはいない。
佐久良穂浪:「おかげで、走り回らされた」
佐久良穂浪:《小さき密偵》。逃走の過程で落とし、配置された翼が一斉に樹木を斬り倒す。
佐久良穂浪:折り重なった木材の質量が、多脚のジャームを叩き潰そうとする!
佐久良穂浪:「何を言っているかわからん」
“シュピーネ”:「!?!?」正面のキミに警戒をしていた異形は、抵抗するすべ無く大質量に押しつぶされ絶命する。
佐久良穂浪:「フー……」
GM:……わずかに、戦闘直後の静寂が一帯を満たす。そのしじまを打ち払うように。
佐久良穂浪:がちゃがちゃがちゃ……音が静まる。通常の両腕が戻ってくる。
GM:わざとらしい拍手に続いて、二人の男が姿を現す。
佐久良穂浪:「!」目線を向ける。右掌を差し出す……攻撃態勢だ。
GM:ひとりは、にやにやとした笑みを浮かべ、拍手を鳴らす男。
GM:背後には、その主らしき陰気そうな気配を纏った男。
小野村甚五:「やるなあ、お前さん。いや、お見事」
小野村甚五:拍手の主はニマニマと笑いつつ、背後の男へ声を投げ掛ける。
小野村甚五:「だから言ったでしょ?どれだけ凄いか知りませんが、あのバケモンで傀儡を取りまわすのにゃ限度がありますって」
“マスターコラプス”:「………」陰気そうな男……“マスターコラプス”は、その言葉には応じず
“マスターコラプス”:「UGNチルドレン。少しはやるようだが」キミを値踏みするように見て。
佐久良穂浪:「……」目線を返す。
“マスターコラプス”:「UGNのやり方で、ひとり。どこまで持つかな」
“マスターコラプス”:「後は任せる。……忘れるなよ」一歩下がると、傍らの男に後事を託す。
小野村甚五:「玩具の試験が第一。本命は出すなでしょ」わかってますよ、と手を振って。
小野村甚五:「悪いなあ、お兄さん。……お兄さんか?坊?わかりゃしねえ」
佐久良穂浪:「”バルバロイ”だ」若い声だ。歩みを進める。
佐久良穂浪:「そちらは」
小野村甚五:「“バルバロイ”ね。俺ァ大層な名前はねえな。小野村甚五」
佐久良穂浪:「そうか」
小野村甚五:「悪いね。お前さん方一人残らず殺っちまえとさ」
佐久良穂浪:「投降の意志は……」彼我の距離は10mほど──一手で詰められる間合だ。
佐久良穂浪:ギュヴィッ、ヴィイイッ
小野村甚五:笑みを深めると、手袋を深く嵌め直す。
GM:キリ リ────
佐久良穂浪:「無さそうだな!」飛び掛かる。無数の刃と化した右腕が光を乱反射する!
GM:手袋から、レネゲイドを纏った“糸”が伸びている。片方は空。もう片方は地に。
小野村甚五:「喰らいつけ、“マウヴォルフ”!」
GM:フ ィ イ イ イ
GM:キミの疾駆を遮るように、地中から巨大な三角錐の異形が飛び出す!
佐久良穂浪:「!?」
GM:ドリル型の機甲人形が二つに展開するや否や、突撃する“バルバロイ”を迎え撃つように、内部から巨大なバズソーが飛び出す!殺人切断刃回転!
佐久良穂浪:「オオッ!!」
佐久良穂浪:腕で受ける! 無数の刃が飛び散り、肘近くまでを縦に切断される!
佐久良穂浪:──”バルバロイ”の肉体変化の得意な点は、変化するものが翼の”集合体”である点だ。
佐久良穂浪:腕を斬られても、それは損傷ではない。”分解”しただけだ。
小野村甚五:「こいつで真っ二つ、とはいかねえか。そんじゃお次は───」起動コードを思い出すように、僅かに逡巡。
小野村甚五:「飛翔せよ、“フレーダーマウス”だ!」
GM:キィィィィイイ───
GM:空へ結わえた糸の向こうから、闇を裂くようにジェット飛行音が迫る!
佐久良穂浪:飛行音を察知し、飛び散った翼が、意志持つように動く。
GM:視線を向ければ、蝙蝠に似た機甲ジャーム兵器が尾翼にマウントした空対地ミサイルの照準を定め、射出する様が見える。
佐久良穂浪:左腕に再結合された翼刃は、鞭めいた挙動で振りぬかれる!
佐久良穂浪:軽く接触するだけだ。しかし、自ずから高速で羽ばたく刃は、軽量型のミサイルをあやまたず引き裂く!
佐久良穂浪:ギジッッッ──
GM:しなりをつけた鉄の刃が、迫る対地上ミサイルの生体殻装甲を切断!“バルバロイ”と敵対する人形遣いとの間で爆炎が吹き上がる!
小野村甚五:「こいつも凌ぐか!しょうがねえな───」
佐久良穂浪:爆風に振り向くこともない。右腕は、”マウヴォルフ”と呼称された機甲人形のバズソーを拘束している。
小野村甚五:「とはいえニ対一、そいつに気を取られてばかりも居られんぜ」
佐久良穂浪:「いや」
佐久良穂浪:「一対一だ」
佐久良穂浪:右腕に翼を再結合。腕があるべき形に戻っていく。
佐久良穂浪:”右腕を切断した”バズソーごと、再結合した翼刃に挟まれた”マウヴォルフ”の機体が両断される!
佐久良穂浪:装甲が裂ければ、樹木と変わらない。腕を突き込み、機甲人形の絡繰を完全に破壊する。
小野村甚五:「力自慢で上回るか!……参ったな」
佐久良穂浪:「……」小野村に向かって歩みを進める。
佐久良穂浪:口は開かない。両腕のがりがりという音だけが、敵対者を威嚇し続けている。
小野村甚五:“切札”を抜くべきか。携えた桐箱へ剣呑な目を差し向ける。
GM:そこへ────
GM:四足で地を高速で駆ける影が迫る。
GM:影はキミ達の姿を認めると、瞬時に二足歩行へ。獣の皮と鎧を纏った、荒武者の姿を取る。傍らには、ひとりの少女。
佐久良穂浪:(新手か!? どれだけ数がいるんだ!)警戒。
波音:「見つけたぞ!小野村甚五ォッ」
小野村甚五:「駄目だな。形成不利だ。こりゃ試験どころじゃねえ」
小野村甚五:少女の咆哮にも似た叫びと、荒武者の姿を認め、即座に撤退を判断。
小野村甚五:〈瞬間退場〉により、“フレーダーマウス”に己を掴ませると、空へと離脱!
小野村甚五:「悪いな、“バルバロイ”!仕切り直しだ」
小野村甚五:「なに、心配するな。お前もどうせ暫く帰れん。時間は幾らでもあるさ」
GM:意味深な言葉を残し、人形遣いは撤退する。後に残されたのは、きみと、少女の二人。
佐久良穂浪:「ち……」
佐久良穂浪:対空能力は持ち合わせていない。今から腕を再構築しても無駄だろう。
波音:「……あのもぐらをやったのか」警戒するようにキミを見ていたが、傍らに崩れる“マウヴォルフ”の残骸を見て。
佐久良穂浪:「……」頷く。「俺は”バルバロイ”。UGNだ」
佐久良穂浪:「そちらは」
波音:「ゆー、じー、えぬ?」聞きなれない言葉をかみしめるように発し、眉を顰める。
波音:「外のヤツだな。……私は波音」
波音:「鴇冬村の波音だ。ついてこい」
波音:「安全な場所に案内しよう。……お前の他にも、これまで何度か拾って来たんだ」
佐久良穂浪:(オーヴァードで無いのか? いや……)
佐久良穂浪:「拾ったのは、俺の仲間か?」
波音:「さあな。そこまではわからん」
佐久良穂浪:「……」
佐久良穂浪:「わかった」
波音:「だが、外のヤツは奇妙な風体をしているからな。お前からなら、見分けがつくだろう」
佐久良穂浪:頷き、同行する。
佐久良穂浪:(気を休めることができればいいが)
佐久良穂浪:少女と距離を取りながら、山の奥へと歩みを進める。
佐久良穂浪:戦いの後の静寂は、塩水のように匂っていた。

GM:シーンカット/ロイスのみ取得可能
GM:シナリオロイス想定ロイスは波音へですが
佐久良穂浪:じゃあ波音ちゃんにとります
GM:おす!
佐久良穂浪:波音/隔意/〇警戒 でとります
佐久良穂浪:以上です

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ミドル1 鴇冬村へ

GM:シーンプレイヤー 碇海伊佐名/八鶴木霞鏡
GM:登場ダイスどうぞ!
碇海伊佐名:碇海・伊佐名の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (39 → 49)
八鶴木霞鏡:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 5[5]+36 → 41

碇海伊佐名:うっひょ~~~(瀕死)


  2022年 某日 I県山道付近

九重いつき:「“アブレシブジェット”さんですね!初めまして!」
九重いつき:「いやあ、よく来てくださいました!私、九重いつきと申します!」
九重いつき:「こちらはM市立大学で民俗学を専攻されていらっしゃる碇海准教授です!」
碇海伊佐名:(やっぱり、朗らかな方ですね……防衛庁と言うからには、もう少しお堅い上役のような口ぶりを想像していたのですが)
八鶴木霞鏡:「はい、と言う事でUGNから正義の味方がやってきた訳。よろしく……九重いつきちゃんと碇海准教授ね」
八鶴木霞鏡:服装は霧谷に任務を告げられた時から変わっていない。ジャージにバンダナ、指抜きグラブだ。
碇海伊佐名:「あ、ご丁寧にありがとうございます」ぺこりと頭を下げる。
碇海伊佐名:「”ラコニアイナ”碇海伊佐名と申します。以後、お見知りおき……を……」
碇海伊佐名:頓狂な服装に目を丸くする。
八鶴木霞鏡:超がつくほど端正な顔立ちと全くミスマッチであり、つまり、とても目立つ。
八鶴木霞鏡:悪目立ちすると言って良い。しかも腰には剣呑な長剣。
碇海伊佐名:「と」
碇海伊佐名:「都会のふぁっしょんですか!とっても先鋭的で……その、私には、まだよく判らないのですが」
碇海伊佐名:「とてもお似合いだと思います。仲良くしましょうね」右手を差し出す。
碇海伊佐名:目が完全に澄んでいた。
九重いつき:「非常に優秀な方とお聞きしています。頼りにさせて頂きますね!」
八鶴木霞鏡:「凄い皮肉を言われた気分だよ。格好に拘らないだけで、機能的な着こなしだと思うけどね。嫌味じゃないのびっくりだ」
八鶴木霞鏡:手を差し出して。
八鶴木霞鏡:「本名は八鶴木霞鏡ね。好きな方で呼んで良いよ。イリーガルとお客様にコードで呼べなんて言わないさ」
八鶴木霞鏡:非常に優秀と言う事については特に否定はせず。
八鶴木霞鏡:剣の腕だけなら否定材料が欠片もないからだ。
九重いつき:「よろしくお願いします、八鶴木さん!では」
碇海伊佐名:「まあ」手を合わせる。「では、八鶴木さんとお呼びしましょうか。九重さんが言うなら、信用できますし」
八鶴木霞鏡:「まずは連絡先の交換だな」
碇海伊佐名:「え?」九重さんを見る。
八鶴木霞鏡:「言っておくけど、ナンパとかじゃないよ。報告、相談、連絡に必須!」
九重いつき:「あはは、それはご尤もですね!」
八鶴木霞鏡:「これから一緒に行動するんでしょうが!あ、ちなみに俺の趣味はバッティングセンター通いね」
碇海伊佐名:「私、着信専用の携帯しか持っていないんですが」銀色のでかい折り畳み携帯を差し出す。既に基地サービスが終了しかけのガラケーだ。
八鶴木霞鏡:「あれは良いんだ。棒を振りながら、トロを食べた気分になれる程に脳内物質が出る気がする」言いながら、こちらの連絡用番号を教えて。
碇海伊佐名:「これも都会の作法なのでしょうか?後で知り合いのええじぇんとの方に一度確認してみますね」丁寧に頭を下げる。
八鶴木霞鏡:「山羊座で血液型はAB型。後で准教授には携帯買うよ。そっちの方が絶対に面倒なさそうだし」
九重いつき:「いいですねえ!実に健康的なご趣味で何よりです!」ニコニコと笑顔で連絡先を交換する。
碇海伊佐名:(……)
碇海伊佐名:(恐らく任務とは関係ない情報も混ざっていたような気がするのですが……)
碇海伊佐名:(あ、でもばってぃんぐせんたあは今度行きましょう。楽しそうですし)
八鶴木霞鏡:「いつきちゃんが買ってあげても良いと思うけどね。さて、で、そっちの趣味とかは?これは黙秘しても良いけど、すぐにお仕事の話する?」
九重いつき:「そうですね。ではどちらも熟すべくドライブ、というのはいかがでしょうか」
九重いつき:そう告げると、駐車場に停めた山林走破用の4WDを指す。
碇海伊佐名:「名案。流石ちるどれんの方です!」ぽんと手を打ち合わせる「お仕事が早い」
八鶴木霞鏡:「俺はそれじゃ味気ないから出しても問題ない個人情報を開示してた訳。ドライブ、いいね」
碇海伊佐名:「そうですね。良い人形を作るには、依頼者の人となりを知ることも大切な工程の一つです」
八鶴木霞鏡:「人形師?」
GM:───キミ達の乗車を確認すると、九重一佐は実に慣れた手つきで車を走らせる。
碇海伊佐名:「遣う方ですね」苦笑する。「直接剣を振るう方と違って、自分で戦うわけではないので――心苦しい部分はあるのですが」
碇海伊佐名:「けれど、趣味と言う話はあながち間違っていないかも知れません。”霊碇”は私にとって宿業のようなものですから」
八鶴木霞鏡:「は?おかしなことを言うね。直接剣を振るう方は、好きか得意でやってるんだし、負い目を感じることはないでしょ」
碇海伊佐名:「好きか得意で……?」
八鶴木霞鏡:「得意な事も出来ることも好きな事も、格好良い事も人それぞれってね。俺の場合は……」
八鶴木霞鏡:「凄いぜ。特に必殺剣が」
碇海伊佐名:「あるのですか。必殺剣」真面目腐った顔で訊く。
八鶴木霞鏡:微かに笑って頷く。
八鶴木霞鏡:「相手がマスターコラプスなら出せるな。俺にリ・ヴェーンジしたいみたいだし」
碇海伊佐名:「それは……必らず殺せてはいなくないですか?」
九重いつき:「いえ、少なくとも八鶴木さんが戦ったときには確かに死亡したようですね!」
碇海伊佐名:「ええっ」八鶴木さんを向く。
八鶴木霞鏡:「どうだろう。謎解きだな。一度死んで蘇ったなら、殺してはいるとも言えるしな」
碇海伊佐名:「て……天才なのでは? この方……」
碇海伊佐名:「ますたあええじぇんとを斃すのは、並大抵のことではないと聞いた覚えが」
八鶴木霞鏡:「8人がかりでフクロにしたのを差し引いても、だけどな」
八鶴木霞鏡:天才には違いない。とくつくつ笑う。
九重いつき:「白兵戦においては、凄まじい実力者かと!」
八鶴木霞鏡:「あぁ、でも、そういうの承知で二人は、仕事受けたで良いんだよな?」
八鶴木霞鏡:「相手が戦闘系のマスターエージェント"かも"しれないってね」
碇海伊佐名:表情に驚きが広がる。
碇海伊佐名:「ええっ。そうなんですか九重さん」
九重いつき:「いやあ、あはは!その点も含めての説明をこれから差し上げようかと!」
八鶴木霞鏡:「報告、相談、連絡出来てねぇじゃん!?」
碇海伊佐名:「ああ……何だか私、頭がくらくらしてきました」
八鶴木霞鏡:はははは。と手を叩いて笑う。
碇海伊佐名:「ひょっとして、八鶴木さんが連絡先を下さったのは」
碇海伊佐名:「あべっくになる為だけではないということですか……」
八鶴木霞鏡:「それ、二股かけることにならない?俺」
九重いつき:「どうしても難しいようでしたら、村の前にある街で降りていただくつもりでしたので、ご安心を!」
碇海伊佐名:「ええい!」がばりと飛び起きる。
碇海伊佐名:「今更船から飛び降りるだなんて、”鯨羅”伝承者の名に恥じるはしたない真似が出来ますか。女は度胸です」
八鶴木霞鏡:「准教授さんのキャラが分かってきた。比喩表現を鵜呑みにするタイプ。小洒落た事言っちゃいけない。素直天然クールね」
八鶴木霞鏡:「じゃ、いつきちゃん。説明を頼むよ」
九重いつき:「流石です!……はい!では仕事の話ですが」
碇海伊佐名:「あっ八鶴木さん!お止しなさい女子の性格を人前で腑分けするのは!行儀が悪いですよ!」もぎゃもぎゃしている。
碇海伊佐名:もぎゃもぎゃしながら説明を聞いています。
九重いつき:「私はCISAという機関に所属しておりまして」

▽CISA
 中央情報保全局(Central Intelligence Security Agency)。
防衛省直轄の情報組織で、空・陸・海の三軍共同で編成されている。
 対オーヴァードに限定せず国内外の防諜・諜報活動を担う機関であるが、激化するレネゲイド犯罪や国家的・国際的な危機に繋がりかねない事案への対処を目的に、対オーヴァード事案への対処を実行するセクトを(正規・非正規問わず)新設・注力しつつある。

碇海伊佐名:「し……しいあい・えすええ……」
九重いつき:「これは極秘事項なんですが、実は私……こうみえて女スパイ、というわけなんです!」
九重いつき:「あ、どちらかというとバックオフィサー、指揮官としての職務が主なんですが!一佐ですし!」
八鶴木霞鏡:「佐官?まじで?」
九重いつき:「いやあ、あはは!色々と縁に恵まれまして!スピード出世ですね!」
碇海伊佐名:「偉いお方ですよね。戦艦の一番先っちょに乗ってしまう感じの……」
碇海伊佐名:「ええっ」卒倒する。
八鶴木霞鏡:車の中、ジャージ姿でくつろいでいる。長い脚を組みなおし。
碇海伊佐名:「ひ……ひとまず、私達のばっくあっぷをして下さる組織、ということで間違いないのですね。今のところは」
九重いつき:「はい!上の管轄は些か異なりますが」
碇海伊佐名:「私、防衛省の方はおーばーどを毛嫌いしていると伺ったことがあるのですが」
碇海伊佐名:「それもやはり……そこが関係していたり?」
九重いつき:「ああ、“ストレンジャーズ”ですね!それは事実です」
八鶴木霞鏡:「毛嫌いしてるのと、無視できないってのは別でしょ。事件が大きければ大きい程 無視も出来なくなるしな」
九重いつき:「そうですね!私は彼らに睨みを利かせるための部署を担当してもいるというか……」
九重いつき:「UGNの皆さんとも仲良くできればな、という派閥にいる、と考えてくだされば結構です!」
八鶴木霞鏡:「UGNに任せておけないから、こっちで本当は事件を処理したいけど、質でも量でも劣ってるから、協働せざる得ないよ。って訳だ」
碇海伊佐名:「なるほど!天秤の左側と右側、ということですね。理解しました」ぺこりと頭を下げる。「お世話をお掛けします」
八鶴木霞鏡:「と、UGNでは言われてるようだけど、俺はそう言うの興味なし」
碇海伊佐名:「ええっ」
八鶴木霞鏡:「気持ち良く戦えればそれで良い人なので」
碇海伊佐名:「そ、そうなんですか……奇特なお方ですね……」
碇海伊佐名:「八鶴木さんのようなたいぷは初めて会った気がします」
八鶴木霞鏡:「協力者なら組織は問いません。心が広いんだな、この通り」
八鶴木霞鏡:言外に裏切ったら敵になるだけだしな。と言うニュアンスを無意識に含んでる。
九重いつき:「寛大なご対応で助かります!さて、私の所属は理解していただけたようですが」
九重いつき:「実は近頃、FHセルの中でも物騒な組織が日本に侵入を開始した、という話を耳にしまして」
八鶴木霞鏡:「新鮮な若い男の子です。ドキドキなさい准教授」
碇海伊佐名:「確かにどきどきしています。武者震いというやつでしょうか」
碇海伊佐名:「……物騒な組織?」
九重いつき:「ええ。“ロスト・グレイス”と名乗るセルです」
九重いつき:「実際、既にUGNとは一度戦闘が発生したとも聞いています」
八鶴木霞鏡:「武者震いなら心強いね。……で、どんなセルなのよ?」
九重いつき:「そうですね!端的に説明しますと」
九重いつき:「特撮ヒーロー番組ってご覧になったこと、ありますか?古ければ古いほどいいです」
碇海伊佐名:「あ、知っていますよ!赤い皮を纏った方が卒塔婆で怪獣を虐めている番組だったので、怖くって……」
九重いつき:「アレに出てくる悪の秘密組織、ですね!身も蓋もないですが」
八鶴木霞鏡:「なら、確実に戦闘が期待できるな。ただ……さ」
八鶴木霞鏡:「無差別愉快犯的にテロやられたら、厄介だよ、そういうの」
八鶴木霞鏡:なので一応日本支部に。“ロスト・グレイス”の事を報告して送信。
碇海伊佐名:「八鶴木さんは支部付きの方なのですね!頼もしい限りです、が……」
八鶴木霞鏡:「戦闘以外の仕事をまじにやってしまった。真面目な自分が憎い。興味ある事しかやりたくないんだよ、本当は」
八鶴木霞鏡:携帯を握りしめて、おおおおっとか言って腕を振り。
九重いつき:「流石鋭いですねえ!我々としてもそこを懸念してまして」
九重いつき:「追っていたところ、ひとつ興味深い計画を掴んだわけです」
碇海伊佐名:「おおおお……計画ですか」見様見真似で己に活を入れている。
九重いつき:「“ツァイトヴェルク作戦”というコードを傍受しまして」
八鶴木霞鏡:「人の葛藤を真似して面白い。って言うか人形データに応用する訳?」
八鶴木霞鏡:まつ毛の長い目でジトッと見やりつつ
碇海伊佐名:「べつに面白くはないです。というか、八鶴木さんが頑張って下さっているのに」
碇海伊佐名:「そんなことをするのは…意地が悪いでしょう。近接戦闘の動きを参考に出来ないかと思いまして」
八鶴木霞鏡:「コードがつくオペレーションね。ブラフデータじゃなけりゃいいけど」
九重いつき:「その傍受データの中に、死んだ“マスターコラプス”の名が出ていた、というのが興味を引いた理由の一つ」
九重いつき:「それから暫くして、この辺りで発生し始めた失踪事件に」
九重いつき:「自動人形らしき存在が利用されている、というのが興味を引いた二つ目の理由」
碇海伊佐名:「人形……失踪した方の生体部品を利用しているのでしょうか」
八鶴木霞鏡:「うん。俺達が専門家な訳だ、召集されるのも納得だな」
碇海伊佐名:「八鶴木さんは、”こらぷす”さんと実際に剣を交えたわけですからね」
九重いつき:「3つ目の理由なんですが、こちら、鴇冬村の存在した地域の衛星写真です」
GM:差し出した衛星写真上では、森林部の中央に、上空からの観測を拒むような捩れが生まれている。
八鶴木霞鏡:「そして伊佐名准教授は人形遣いだ。相手に心当たりとかある?」
八鶴木霞鏡:「FHと協力する悪で名の通った人形遣いとかさ、そう言うのだ。出来れば腕の立つやつが良い」
碇海伊佐名:「これは……”こらぷす”さんの能力、でしょうか」写真を見て呟いてから、八鶴木さんの方に向き直る。
碇海伊佐名:「……二つ、心当たりがあります」
八鶴木霞鏡:「あいつ時間と空間を操るから、そういう事も出来るんじゃない。びっくりするほどの事じゃない」
八鶴木霞鏡:「ソクラテスも納得だね」
碇海伊佐名:「一人は、消えた同郷の友人です。鴇冬村には、元より彼女の調査をしに来ていたので……」
八鶴木霞鏡:「二つ。少ないね、案外。搾りやすいのは助かるかな。名前は?」
碇海伊佐名:「時冬静葉」
碇海伊佐名:「この村と同じ名を持っています。偶然と言うには、出来過ぎているじゃないですか」
九重いつき:「時冬さんは、機械工学に関する知識をお持ちです」
九重いつき:「尾甲村出身で、戦闘傀儡についても詳しい。お話を伺えればと思ったんですが」
九重いつき:「数か月前から行方知れず、ということでして!今回の件に関わってるんじゃないかなと」
八鶴木霞鏡:「そりゃ、なんと言うか。怪しい、どう考えても何かありそうだ」
碇海伊佐名:「もう一つの心当たりは……そもこの鴇冬村が、私の遣う”霊碇”と似たような人形を作っていたらしい、ということです」
碇海伊佐名:九重さんの言葉を引き継ぐように。
八鶴木霞鏡:「そっちが年上だから、こういう事言うのもなんだけど。何かあった場合、一人で突っ走ったりはしないでくれよ。俺達は今はチームな訳だし」
碇海伊佐名:驚いたように八鶴木さんの眼を見る。
碇海伊佐名:「言われちゃいましたね。お姉さんとして、大人な所を見せるつもりだったのですが」
八鶴木霞鏡:「UGNチルドレンって言うのはね。プロフェッショナルなんですよ、お姉さん」
八鶴木霞鏡:「いつきちゃんもね。秘密スパイ活動するのもこっちに恩を売るのも、上手くやんなさいよ」
八鶴木霞鏡:ははは。と笑う。
九重いつき:「あはは!お心遣いありがとうございます」
碇海伊佐名:「貴方、根が真面目だってよく言われませんか? いつか損をしますよ」
碇海伊佐名:「と言うか、さっきも少ししてたじゃないですか」くすりと笑う。
八鶴木霞鏡:「俺は気持ち良く戦えればそれで良い。逆に言うと、気持ち悪い事が起こると、戦いの純度が濁る訳」
八鶴木霞鏡:「だから、そういう可能性を少しでも潰してるんだよ。今の内に」
碇海伊佐名:「お話はよく分かりました。心に深く留めておきます……いえ」
碇海伊佐名:「こういう場合は、こう言うべきなのでしょうね」
碇海伊佐名:「ありがとう、八鶴木さん」
碇海伊佐名:目を見て真っ直ぐ微笑む。
八鶴木霞鏡:肩に預けた支給剣を指で僅かに抜き、カチンと収める。金打は剣使いとしての誠意ある返事。らしい。
碇海伊佐名:「私も貴方が気持ちよく戦えるように、努力をしてみます。ゆうじいえぬとして、頑張りましょう」ボストンバッグを軽く撫でる。
九重いつき:「イサナさん。突然なのですが」
碇海伊佐名:「あ、はい。何か御用でしょうか――」
九重いつき:「車の運転、お願いできます?」ハンドル握って、これ踏んでれば結構ですので、と足元のアクセルを指す。
碇海伊佐名:「え」
碇海伊佐名:さっと青ざめながらも
九重いつき:「森に入ってから、尾けられてます。多分、失踪に関わってる尖兵の方たちですね」
八鶴木霞鏡:「お!」
八鶴木霞鏡:「いいね。そうこなくっちゃ。ははは」
碇海伊佐名:「私……免許を承っていないのですけど!大丈夫なのでしょうか……!」助手席から、ロングスカートのスリットを露にしてアクセルを踏む。
九重いつき:「お話を伺えないか確認ついで、少し数を減らしてきます。お二人は先に村へ向かってください」
碇海伊佐名:「ええと……操作系は、内燃機関を燃やして四輪で駆動するから……車輪の駆動半径をなるべく無駄なく収められれば効率的な機動が……!」
碇海伊佐名:「って、ええっ!単騎駆けですか!」
八鶴木霞鏡:「此処で単独行動させるほど、いつきちゃんをまだ信用してないんだけど!それも、含めて、諸々、死ぬなよ」
八鶴木霞鏡:「なんか、いざとなったら、俺が運転しなきゃいけないらしいしな」
九重いつき:「霊碇の操縦よりはずっとカンタンですよ、多分!」
九重いつき:そう言いながら、開け放った窓からするり、と車上へ飛び出す。
九重いつき:「ご安心ください!私、これでも結構強い方ですので!」
九重いつき:軍服の袖が弾けるように裂け、黒々とした鱗に覆われた鉤爪が飛び出す。
碇海伊佐名:「あっちょっと!九重さんも八鶴木さんも、人のことを煙に巻いてばかりで……!」
八鶴木霞鏡:「合流地点だけ決めておこう」
碇海伊佐名:「では、鴇冬村で!」
九重いつき:「そうですね、広場のようなものがあれば、そこで落ち合いましょう!」
九重いつき:「はい、では一度、失礼しますね!またお会いしましょう!」
碇海伊佐名:がこ、とギアを切り、ハンドルを鋭い手つきで捌く。同時に石段にぶつかり、車体が垂直に跳ねる。故意だ。
碇海伊佐名:跳躍が、散会の合図だった。
八鶴木霞鏡:《軽功》どのような揺れる車内であってもバランスを崩さず、十全に行動できる。
八鶴木霞鏡:どのような悪運転でも問題はない。
碇海伊佐名:「主人の居ない車をそのまま渡されても困りますからね!ご無事で!」
碇海伊佐名:「……あっ!でも段々慣れて来ましたよ!どうですか八鶴木さん御覧なさい!」
八鶴木霞鏡:「はいはい。上手い上手い。こういうのなんて言うかって言うと、ビギナーズラック でしょ」
八鶴木霞鏡:「丈夫な4wdでとっても良かったよな。頼りになるお姉さん」
GM:車上はGPSの指示に従い、木々を抜け、劣悪な足場を抜けながら一路駆ける。その進路に一瞬、閃光が瞬き───
八鶴木霞鏡:と言っても流石は人形遣い、機械操作はお手の物だ。と感心している。
GM:その時、ほんのわずかに、伊佐名さんには“鯨羅”が何かに反応したかのように見えた。

GM:シーンカット/ロイスのみ可能
碇海伊佐名:八鶴木霞鏡 ○P:信頼/N:憤懣
碇海伊佐名:この憤懣はいつか絶対頼りになるお姉さんと認めさせてやる…の憤懣です
八鶴木霞鏡:同行者 碇海伊佐名 P:好感/N:不安○ で取ります。 いまいち大丈夫ではなさそう。ひっくり返したいねー。
八鶴木霞鏡:いつきちゃんには、まだ!
八鶴木霞鏡:以上です。

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ミドル2 幻の村

GM:シーンプレイヤー 佐久良穂浪(他登場可能)
GM:リサーチ兼合流フェイズです 登場プレイヤーはダイスを振ろう!
碇海伊佐名:出ます!!
碇海伊佐名:碇海・伊佐名の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (49 → 59)
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (42 → 49)
八鶴木霞鏡:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 7[7]+41 → 48

碇海伊佐名:ヒエ~~~~ッ
佐久良穂浪:侵蝕やばない?
碇海伊佐名:助けて佐久良くん!!

GM:キミ達二人を載せた車は光の瞬きを超え、一路森を抜け───
GM:次にキミ達の視界に現れたのは、ひどく風変わりな……というか
GM:時代に取り残されたような、奇妙な村落であった。
碇海伊佐名:ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃりりりりりっ!!
碇海伊佐名:ガードレールに装甲を引っ掛け、4WDが急停止する。
碇海伊佐名:「じ……自動車というものを初めて造り出された方は……」
碇海伊佐名:「どういう神経をしていらっしゃるんですか……?」
碇海伊佐名:息も絶え絶えに、運転席に突っ伏した。
八鶴木霞鏡:「……そうだな。無免許の人間が運転する事は想定してなかったと思うよ!」
八鶴木霞鏡:よいしょ。と言って、ドアから出て、リアを見る。
八鶴木霞鏡:「傷。うっわぁ。うっわぁ。」
碇海伊佐名:「も、申し訳ありません。そちらの方は、お怪我などは……」言って、身体を見る。
碇海伊佐名:「されていませんね。良かった……」ほっと胸を撫で下ろした。
碇海伊佐名:(でも、あんなに揺れていたのに……かすり傷一つないだなんて)
八鶴木霞鏡:「それは平気。実際さ、大したもんじゃない。二人とも無傷で襲撃切り抜けたって事だ」
碇海伊佐名:「車以外は、ですが」
碇海伊佐名:「……後で九重さんに謝っておきましょう。少なくともこの件は、完全に彼女は被害者ですし……さて」
碇海伊佐名:こちらも車から降り、辺りを見渡す。
八鶴木霞鏡:「これ、国民の血税だぜ。そうすると俺は未成年だけど、準教授の血ではある訳だよ」
八鶴木霞鏡:「あ。車ロックしなよ」
汐音:ちょうど、キミ達が辺りを見回すと。
汐音:涼やかな笑みを浮かべた、和装の女性と眼が合う。
碇海伊佐名:「えっ。そんな便利な機能が……というか、血税って言わないでくださいよ!考えないようにしていたのに……って」
汐音:彼女はにこやかに笑みを浮かべながら、キミ達へ近づいてくる。
汐音:「おう。これは……あれだな?自動車か。また外からのお客人か!」
八鶴木霞鏡:(あぁ《ワーディング》はマズイか。マズイよな)
八鶴木霞鏡:(敵近くにいるもんな。俺だけならともかく)
碇海伊佐名:「……八鶴木さん」ボストンバッグに手を掛ける。
汐音:「はっはっは、これはまた妙な車だなあ」
碇海伊佐名:「……都会の流行です」
碇海伊佐名:「最近はじいんずと車に穴を開けるのがとれんどだそうですよ」
汐音:「流行か。なるほど」
汐音:「覚えておこう。ああ、そう警戒するな」
汐音:「私は鴇冬村の汐音と言って……そうだな、今は村長の代わりを務めているものだ」
八鶴木霞鏡:「その都会。日本にはない架空都市だと思うけどなー」
八鶴木霞鏡:「俺達は観光客って言うには訳アリだけどね。他にもお客が来てるのか?」
汐音:「おうとも。いや、この村の内情を思えば、客人はこちらかも知れんがな?」
八鶴木霞鏡:「その人たちUGNとか労働厚生省とか言ってなかった?」
汐音:「言ってた言ってた!波音が連れて来た青年がそんな話をしていたな」
碇海伊佐名:「むう」ボストンバッグから手を下ろす。「鴇冬村の方でしたか。まずは騒々しく立ち入ってしまったこと、お詫び申し上げます」
汐音:「いや、気にするな。無粋な輩の側ではないことはわかるよ。巻き込まれたクチだろう?」
碇海伊佐名:「……では、やはり」八鶴木さんと顔を見合わせる。
碇海伊佐名:「貴方方も、その”無粋な輩”と敵対していらっしゃる?」
汐音:「そういうことだ」
八鶴木霞鏡:「大当たりだ。日頃の行いが良いんだな、きっと」
八鶴木霞鏡:「汐音ちゃん。案内頼める?後、連絡先交換しない?」
碇海伊佐名:「波音さんという方が連れてきた青年の安否を確認させて頂きたいのですが……あっまた連絡先交換してる」
汐音:「案内しよう。すまんな、色男どの。悪いがすまあとふおん?とやらはこの村にはないのだよ」
八鶴木霞鏡:「そりゃ、そうだろ。橋頭保にするんだから、責任者の連絡先は控えるもんだ」
碇海伊佐名:「まずはその前に安否確認ですよ八鶴木さん!破廉恥です!」耳を引っ張る。
八鶴木霞鏡:「俺がナンパしてるとでも思ってるのか、このお姉さんは」
碇海伊佐名:「むむ」
GM:汐音はからからと笑うと、キミ達を村の中央へ案内する。
碇海伊佐名:「いえ……その……私が誤解しているだけかも知れないので……」八鶴木さんの耳を掴む手を緩める
八鶴木霞鏡:「いててて。耳引っ張らなくても、ついていくからさ」
八鶴木霞鏡:耳たぶ触ってぼやき。
GM:案内された先には、ひどく時代がかった平屋造りが立ち並び、その中でも比較的大きな屋敷に、キミ達は通された。
八鶴木霞鏡:「ま。実のところ、安否の確認の方が大事なのはそうだ。第二任務だったしな。そう言えば」
碇海伊佐名:「いえ……先ほどは私も申し訳ありませんでした。躾の厳しい家庭で育ったもので、つい取り乱してしまって」
碇海伊佐名:言いながら興味深げに鴇冬村の様子を見ている。
八鶴木霞鏡:「それ、俺の育ちが悪いって言ってるよな」くつくつ笑う。
汐音:「波音。帰ったぞ。それと、穂浪どの。あなたにお客人だ」
汐音:「ゆーじーえぬ、とやらの方々が来られたぞ。知己かな?」
佐久良穂浪:「……UGNか」座敷に腰を下ろしたまま、振り返る。
佐久良穂浪:「……知り合いでは、無いな。”バルバロイ”佐久良穂浪だ」
八鶴木霞鏡:「正義の味方機関からやってきましたよっと "アブレシブジェット"八鶴木霞鏡」
碇海伊佐名:「あっ」交互に八鶴木さんと佐久良さんを見る。
碇海伊佐名:「では、貴方が!初めまして、”ラコニアイナ”碇海・伊佐名と申します」
八鶴木霞鏡:「元気そうなら、良かったよ。そんで、そっちはこれからどうする?帰る?」
佐久良穂浪:『チームのみんなではないのか、無事だといいが。しかし戦力が増えたことはありがたいな』という表情をします。《異形の相》
佐久良穂浪:「調査任務はまだ完了していない」
碇海伊佐名:「……」足をダメにしかけたことは黙っておこう。
碇海伊佐名:「あっ凄い。物凄く安心した顔をしてくれてます」
八鶴木霞鏡:「じゃあ協力しようか、バルバロイ。そっちも力を貸しなよ」
佐久良穂浪:『イリーガルだろうか? 山奥まで苦労を掛けてしまったな……疲れたのなら座敷に上がって休むといい。ここのお茶は良い物だ』という表情をします。《異形の相》
佐久良穂浪:「無論、そのつもりだ」
碇海伊佐名:「ええと……あ、急須がありますね。確かに、先ほどから良い匂いがすると思いました!失礼ですが、上がらせて頂きますね」
碇海伊佐名:穂波と汐音に一礼して、靴を揃えて上がる。
八鶴木霞鏡:「こっちの任務はマスターエージェントの生存確認と先遣隊の保護。ハードな戦いが期待できるな」
佐久良穂浪:『”アブレシブジェット”……どこかで聞いたことがあるな。任務も重要そうだ。強力なエージェントだっただろうか。不勉強ですまない』という表情をします。《異形の相》
波音:「波音と申します。……そう簡単には出られませんよ」
碇海伊佐名:「出られないと言うと、やはり先程の”追手”に包囲されているということでしょうか」
汐音:「その辺りの事情も含めて、説明しようか」
汐音:「今この村がどうなっているのか」
佐久良穂浪:『頼れる助力か、ありがたい。二人だけなのか?』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「別にぃ、名前と強さはそんなに関係ないしな。ああ、そっちのお姉さんはとっても頼りになるから、我儘言っても良いんじゃないかな」
八鶴木霞鏡:「これから俺を知っていけば良いだけの話だ。それで後1人合流予定だけどな」
佐久良穂浪:『おっと、すまない……まずは情報共有が先だな。話過ぎた』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「えっ」ぎょっとしたような顔をする。「そ……そうです!でも、これから来る九重さんも八鶴木さんも、皆頼れる方ですから!」
八鶴木霞鏡:「敵の相手して飛び出していったんだ。出来れば代わりたかったけどな。CISAの女スパイだってさ」
碇海伊佐名:「勘弁してください。単独行動はよせって私に言って下さったばかりじゃないですか」
八鶴木霞鏡:言って、汐音ちゃんの話を聞こう。
碇海伊佐名:こちらもそう言いつつ背筋を伸ばして正座するよ。
汐音:「この村はな、内も外も捩れているんだよ」
碇海伊佐名:「捩れて……」思い出すのは、”マスターコラプス”の能力だと目されていた、あの空間の歪曲。
汐音:「この子は私のご先祖様だし、キミ達は……たぶん、私よりずっと後の時代の人間なんだろう?」
汐音:そう言って波音を指してから、キミ達へ目を遣る。
碇海伊佐名:「うん?ええっ……と」
八鶴木霞鏡:「今のそっちの時代認識は?」
佐久良穂浪:『我々は……2022年にいる。令和という元号、なのだが』
波音:「寛永10年」
佐久良穂浪:『カタカナ言葉が苦手そうだったのは、あなたたちが過去にいるのが原因だとでも言うのか?』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「つまり、西暦1633年」
碇海伊佐名:よどみなく答えた後、ぎょっとしたような顔をする。
汐音:「この子よりはずっと後だが、1945年」
碇海伊佐名:「こちらは終戦丁度ですね……」
八鶴木霞鏡:「これは正しく、ソクラテスもびっくりだ」
佐久良穂浪:『江戸時代か? いや、俄かには信じがたいな』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「そうな。証拠はあるのか。と言う事になって来るな」
汐音:「おそらく、私が最後の生まれのはずだ。それより後に生まれた者は、見たことがないのでな」
八鶴木霞鏡:「スマフォとかは持ってなかったけどな!」
碇海伊佐名:「その……でも、横文字って言いづらいですし!あんまり馬鹿にするのは頂けませんよ!」
汐音:「いやあ、私も驚いたとも。音に聞くような伝説の繰り手を、まさかこの目で見るとは」
波音:「その割には呼び捨てですけど。……まあ、いいでしょう」
碇海伊佐名:「というか、そうですよ。私のような人間もいることですし、証拠を出して頂かなくては……」ぼやきつつ。「操り手?」
汐音:「この村ならではの文化というのかなあ」
汐音:「傀儡と共に舞う、まあ、一種の神職よ」
八鶴木霞鏡:「人形遣いって事?」
佐久良穂浪:「神職?」
汐音:「そういうことだ」八鶴木の問いに頷く。
佐久良穂浪:『人形遣い……小野村といい、どうもこの辺りには縁が深い文化なのかもしれないな』
碇海伊佐名:「……在り得ない話ではありませんね。現に、尾甲村でも人形を遣う”銛人”はそのような扱いを受けていましたから」
佐久良穂浪:『ああ、小野村というのは、俺がこの村に入る前に交戦した人物の名前だ。二体の機甲人形を同時に操る手練れだった』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「お。強者情報か?いいね。いいね。そう言うのもっと頂戴」
八鶴木霞鏡:「手練れとか、最強とか、二大大好きワードだね」
波音:「尾甲の出なのですか?」ぴくり、と微かに眉が動く。
碇海伊佐名:「興奮しない!お行儀が悪いですよっ」ぺしっと八鶴木さんの頭を叩く。
佐久良穂浪:『それなら、もう一人男がいた。陰気な、黒髪の男だ……』
八鶴木霞鏡:「躾に厳しいな。本当にな!……陰気な黒髪」
佐久良穂浪:『小野村以上の実力があるように感じたよ。FHであれば強力なエージェントであることはまちがいない……或いはマスタークラスの』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「そいつ、こんな顔かい?バルバロイ」と携帯端末からコラプスの顔写真を。
佐久良穂浪:「知っているのか」
八鶴木霞鏡:「俺がこいつの命の仇だね」
佐久良穂浪:『驚いたな。まさにこの男だよ……嫌な予感がするな』
八鶴木霞鏡:「蘇りか双子かまでは調査中だけどな」
碇海伊佐名:「……ですが、黄泉がえりの方が私は説得力があると思われます。ある意味では、波音さんと汐音さんもそうでしょう」
佐久良穂浪:『生存確認目標のマスターエージェントとは、こいつなのか。逃がすべきではなかった……すまない。俺の失態だ』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「いいよ。一人で戦うより二人で戦う方が勝率良くなるだろ?」
佐久良穂浪:『君は……戦闘に慣れているんだな。頼もしいよ』
八鶴木霞鏡:「そっちが生きてて良かった。前はこいつ8人がかりでギリだ」
汐音:「うん。キミの言う通り」
碇海伊佐名:「ええ。生還できたことをまずは喜ぶとしましょう」にこりと微笑んでから、和装の二人に向き直る。
八鶴木霞鏡:「今回は良いとこ4人、今んとこ3人でやる。って話になんだからな」
汐音:「この村にいるのは、皆が死人帰りのようなものだ」
佐久良穂浪:『それは……いや、ネガティブな発言はよそう。今は村の話だったな。すまない』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……尾甲の村を知っているのは、ごく一部の人間しか居ません。閉ざされた村ですから」先程の問いに応えるように。
碇海伊佐名:「今は出奔しましたが、私は如何にも十五代”足疋鯨羅貞宗”伝承者です。銛人の証もここに」
八鶴木霞鏡:「准教授ちゃん。実はすごいお嬢様だったりする?」
碇海伊佐名:言って、キャスケットを脱ぎ、豊かな青黒い髪をざらりと搔き上げる。
碇海伊佐名:右側頭部には痛々しい手術痕が、鮮明に残っていた。
碇海伊佐名:「……確かに、週に一度、夕餉に鯛が出てきたことは覚えています」くすりと微笑む。
佐久良穂浪:『それが、証? 無学の身でも、神経に関する手術痕のように見えるが』
佐久良穂浪:『そのような術式を施さねばならないような技術なのか? その”操り手”というものは』という表情をします。《異形の相》
波音:「聞いたことがあります。そのようにして、“銛人”は“霊碇”と縁を刻むと」
碇海伊佐名:「ええ。頭を弄り回して、鉄の虫を入れるのだそうです。全ては――”霊碇”を動かすために」
八鶴木霞鏡:「黒犬の神経鋼化手術とは微妙に違うみたいだな」
碇海伊佐名:▼『”鯨羅”抜錨』:≪鍵要らずの歩み≫解除+≪機械の声≫
八鶴木霞鏡:「にしても、なんつー非人道的な」
佐久良穂浪:「ああ」
碇海伊佐名:「『とうとうたらりら とうらりら ろたたうたらりら とうらりら』」突如、伊佐名が詩吟のような凛とした声を響かせる。
佐久良穂浪:『当人を前にしてこう言うのが適切かわからないが、倫理的とは言えない風習だ』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:それに付随するように、彼女の持っていたボストンバッグから――
”足疋鯨羅貞宗”:くおおん くおおん
”足疋鯨羅貞宗”:クジラの嘶きのような声と共に、ぼぐん!と鉄の腕だけが飛び出す。
碇海伊佐名:「……これが、証です。波音殿」しずしずと、五体を地に付ける。
佐久良穂浪:『そして、これが“霊碇”か……成程、繊細な術なのだな……』
佐久良穂浪:『だが、この術が、この村の時間異常とどう関連しているかがまだわからないぞ』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「糸で機械人形操るなんてアナログだけど、オーヴァドが有線ダイレクトで操作するなら、戦車を操る様なものだな」
碇海伊佐名:「……今となっては、野蛮な術との誹りも免れようはないでしょう。ですが」
碇海伊佐名:「人形遣いの誇りに賭けて、波音殿や稲音殿と同じく、鴇冬の村の人形の業に敬意を表したく存じます」
八鶴木霞鏡:「いやぁ、こう言ってはなんだけどな。格好良いじゃん」
八鶴木霞鏡:「俺好きだよ。ロボットとか」
碇海伊佐名:「どうか、私達にも……共に戦うことを、お許しいただけませんか。彼方よりの賢人よ」
波音:「今のこの村の村長は汐音です。どうしますか」
碇海伊佐名:「……生憎、ろぼっとではありませんよ。”鯨羅”には命が宿っていますから」くすりと笑って、”鯨羅”の腕を撫でる。
汐音:「どうするもなにもない。むしろ、こちらから頼ませてはくれまいか。遠い未来からのお客人よ」
碇海伊佐名:「ありがとうございます!」ぱっと顔を輝かせて。
碇海伊佐名:「……ところで、私達は何と戦えばよいのでしょうか?」
碇海伊佐名:バツが悪そうに四人を見る。
八鶴木霞鏡:「共闘の話がついたのは喜ばしいけど、時間異常が何故起こってるのか、敵とは何か、この村から出ることはできるのか」
八鶴木霞鏡:「それと残りの行方不明者が何処にいるのか」
八鶴木霞鏡:「バルバロイ他になんかある?」
八鶴木霞鏡:聞く事。と隣のチルドレンに言って。
佐久良穂浪:『おおよそそんなところだ。調査隊を探しに来たから、そう言った目撃情報もあればいいが。望み薄だろうか』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:(こ……これが)
碇海伊佐名:(ぷろふぇっしょなるというものですか)

情報開示─村の状況について
《時冬村》はエネミーエフェクト《時空の裂け目》により造り出された異空間であり、
その内部・外部共に、時代の捩れが発生している。
内部への侵入は“マスターコラプス”の許可した存在、ないし純正の“霊碇”を持つ者のみが可能。
内部の捩れとしては、時代を超えて《鴇冬村》の傀儡を繰った『繰り手』と、それにまつわる血族のみが呼び出されているようだ。

GM:調査可能な項目について
GM:村を襲う敵 <情報:UGN><知識:鯨羅>8
GM:“マガウチ” <知識:鯨羅>9
GM:行方不明者について <情報:UGN>8
GM:以上の項目を調査可能です
八鶴木霞鏡:じゃあ村を襲う敵に行きましょう。バトルだ。
碇海伊佐名:じゃあマガウチ調べます!鯨羅のことならいっぱい知ってる!
八鶴木霞鏡:コネ:UGNを使って、情報UGN。
八鶴木霞鏡:4dx+5
DoubleCross : (4DX10+5) → 8[1,4,5,8]+5 → 13

八鶴木霞鏡:成功。
GM:おやりになるわね!
佐久良穂浪:では行方不明者について <情報:UGN>8を。器物使いパワーでデータブレインと一体化して判定です!
佐久良穂浪:4dx+2>=8
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 9[5,7,8,9]+2 → 11 → 成功

佐久良穂浪:UGN技能も併せたら+4だったな
GM:最強の情報収集能力者か?
碇海伊佐名:1dx+2>=9
DoubleCross : (1DX10+2>=9) → 9[9]+2 → 11 → 成功

碇海伊佐名:イサナイヤーは地獄耳!
GM:全員スッと突破した!お見事!

▽村を襲う敵について
現在村を襲う敵は大きく分けて二つ。
ひとつは“ロスト・グレイス”セルが作戦に多用する合成兵士。
これらはミミズやラットのクローン培養体をジャーム化させ、制御装置を通して人型に縛りあげたもの。
戦闘能力は低い(といっても、常人よりは遥かに強靱である)が、数を頼りに襲撃し、村人や避難民の拉致を繰り返している。
第二に、“ツァイトヴェルク作戦”のために開発された傀儡部隊。
“マガウチ”“マウヴォルフ”“フレーダーマウス”の三種および、これを操縦する“シュピーネ”で構成される。
これらは指揮官として「小野村甚五」と名乗る傀儡遣いを上位に統べており、実質的に彼が行動隊長と思われる。

▽“マガウチ”について
尾甲村の霊碇傀儡を模して造られた、“ツァイトヴェルク作戦”の第一開発兵器。
霊魚を素体に造られる霊碇と異なり、その生体基盤はジャームである。
人間との有線接続に際しては、鹵獲した“繰り手”が試みたところ同調自体がおよそ不可能であり、
無理に接続を試みた場合、“マガウチ”からの侵蝕により急激なジャーム化が生じる。
製造・開発に関しては尾甲村出身の人間が関与している、と考えられるが、“湊人”による職工にしては技術的に拙く、本流の技術者がリバースエンジニアリングしたわけではない様子。
[追加情報:碇海伊佐名が調査した場合、開発者は“時冬静葉”であることまでたどり着いてもよい]

▽行方不明者について
攫われた村人や、失踪者たちは“つぁいとべぇるく”の贄にされる、というのが汐音たちの言である。
“ロスト・グレイス”セルは“ツァイトヴェルク”と呼ばれるレネゲイド兵器を製造しており、
その起動ないし運用のために大量の労働力……あるいは、生体部品……を、必要とする、ということだろう。
情報は以上
以降のリサーチ発生時に
【小野村甚五について】【時冬静葉について】【ツァイトヴェルクについて】の三項目を調査可能になります。


  鴇冬村 汐音邸

汐音:「我々の知る限りとしては、このような次第だが」
汐音:「お客人がたから見た方が、見えることもあるやもしれんな。いかがかな?」
碇海伊佐名:「小野村殿…ですか。先程佐久良さんが交戦したと仰っていた」
佐久良穂浪:頷く。
碇海伊佐名:「お静かな方だとお見受けしましたので、こちらから話を振ってもよろしいでしょうか?」
碇海伊佐名:佐久良さんに。
八鶴木霞鏡:こちらはカロリーメイト(フルーツ味)を齧りながら、敵の残骸破片やらをつついている。
佐久良穂浪:『ああ、詳しい話をしてくれるのなら助かる。俺が確認したことについてその間まとめておく』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「ありがとうございます」ぺこりと頭を下げる。「村の方からは、仮面の男子(おのこ)が守ってくれたと聞き及んでいたのですが」
碇海伊佐名:「佐久良さんの戦った傀儡は、どのようなものでした?」
碇海伊佐名:「恐らく、単身で村攻めをするほどの手練れならば…複数の勢力を確保していたとお見受けするのですが」
佐久良穂浪:「2体だ」
佐久良穂浪:『一体は、地中を潜航する錐体のような硬質の機甲人形。もう一体は飛行型で、爆撃兵装を持ち合わせている』という表情をします。《異形の相》
汐音:「“マウヴォルフ”と“フレーダーマウス”だな」
碇海伊佐名:「二体……土竜のような傀儡と、蝙蝠のような傀儡ですか」
碇海伊佐名:「けれど、妙ですね。村人を攫うだけにしては火力が過剰すぎる気がします」
碇海伊佐名:「雑兵のような別動隊がいた、ということでしょうか……」首を傾げる。
佐久良穂浪:「いや……」
佐久良穂浪:『落ち着いて思い出せば、小野村が操縦していたのがその二体だったな。鎧武者のような機体と、多脚の機体も倒した気がする……』
佐久良穂浪:『追われながらだったので曖昧だった。しかし、村人を相手取るには強力すぎたのも事実だ』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「むむむ」腕を組む。
八鶴木霞鏡:「雑兵についてだけどね」調べるのに飽きたのか口を開く。
八鶴木霞鏡:「そりゃ、いるでしょ。セルが割れてるんだ。ロスト・グレイス、培養ジャームの戦闘員を使うところだよ」
碇海伊佐名:「あっ!そういえば九重さんも仰っていましたね」
八鶴木霞鏡:「温存する理由もないし、誘拐、拉致なんて人手があった方が良いんだ。その手の人影を見た覚え、あるんじゃない?」
八鶴木霞鏡:汐音さんに。
佐久良穂浪:「九重」
佐久良穂浪:『CISAの協力者だったか……無事ならいいな』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「はい!私達に同行してきた”もう一人”の仲間です。防衛省の方で、とても朗らかで心根のよい方なんですよ」小声で佐久良くんに
佐久良穂浪:頷く。
汐音:「ああ、あの妙な!うむ。単純な戦力としては最も多いかもしれんな」
八鶴木霞鏡:「まったくだね。無事じゃないと、いつきちゃんと連絡先を交換した甲斐もない。さておき、多脚の機体と落ち武者ね……」
八鶴木霞鏡:「准教授、一つ聞くけどさ、いい?」
碇海伊佐名:「碇海お姉ちゃんと呼んで下さっても構わないのですよ」胸を張る。
碇海伊佐名:言ってからちょっと恥ずかしそうにする。
碇海伊佐名:「ええと……はい。その、何でしょうか。八鶴木さん」
八鶴木霞鏡:「おう、碇海お姉ちゃん。一つ・いい・ですか?」微妙に嫌そうな顔。
碇海伊佐名:「はい!その!何でしょうか!」
碇海伊佐名:「ンモ~~~ッ」
佐久良穂浪:『言いたいことがあるならきちんと口にしたほうがいいぞ』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「人形遣いなんてのは、オーヴァードの中じゃそういないと思うし、知り合いにFHに協力してるぜ。なんてのは多いのか?」
八鶴木霞鏡:「俺の推測だと、そんなにいないとは思うけどな。いない方が筋が通る推理ではある」
碇海伊佐名:「……矢張り、鋭いですね。”銛人”はほとんど尾甲の出身ですが、あそこは元々閉鎖的な村です」
碇海伊佐名:「私は運よく出奔出来ましたが、他の人形遣いは村の中で一生を過ごすことが多いはずですよ。ですから、例外と言えば……」
碇海伊佐名:そこまで言って、何かに気付いたような表情をする。
碇海伊佐名:「元々、村の内で排斥されていた者……」
碇海伊佐名:「私の友人――時冬さんも、村の中では除け者にされていました」
八鶴木霞鏡:「仮に、そういう技術提供者がいるなら、じゃあ不思議じゃないのか?さっき残骸つついて分かったんだけどね。どうも精密操作出来る義体が見受けられるんだ」
八鶴木霞鏡:「人形を動かす人形みたいなのを相手使ってるんじゃない」
汐音:「“蜘蛛”だな。半ば機甲、半ば妖の化け物だ」
佐久良穂浪:『人形操作の、ハブ? 考えるだけでこんがらがりそうだ』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……合点が行きました。人形操りは、通常二本の人間の腕で二本の人形の腕を操演します」
佐久良穂浪:『たしかに、一から設計できるような技術ではない……人形を扱う、という前提から先鋭化したような印象を受けるな』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「単純に人形遣いなんて人材いないならCPUに操作させちまおう。って考えじゃないか。現代的で合理的だ」
八鶴木霞鏡:「こうやって伝統芸能って時代に迎合してくんだな。最低限の生存戦略、せちがらい」
八鶴木霞鏡:うへぇと溜息をついて。
碇海伊佐名:「……レポートでしたら落第点を付ける物言いですが、殊この場においては間違ってはいないようですね」
碇海伊佐名:こちらも同じく溜息を吐く。
八鶴木霞鏡:「落第点かよ!採点辛くない?」
碇海伊佐名:「当たり前でしょう!先人の伝統への敬意を欠いて何としますか!」
碇海伊佐名:びしっ!と指を突きつける。
佐久良穂浪:『この場において敬意を欠いているのは”ロスト・グレイス”だと思うが』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……うっ」
八鶴木霞鏡:「もうちょっと現代様式に染まって欲しい。ネットもバンバン使おうぜ、楽だし」
八鶴木霞鏡:「さて、剣を振るう者にして、賢き者にして、目撃する者。つまり剣者であり、賢者であり、見者の俺からはこんくらいだけど、バルバロイは調べものどう?」
碇海伊佐名:「さ、佐久良さんの言う通りですね……こぴー・ぺーすとくらいはレポートでも認めるべきなのかも……」
佐久良穂浪:「ああ。贄だな」
八鶴木霞鏡:「そうそう、行方不明になった人達とかさ。准教授お姉ちゃんは、その友人が研究なりしてたものについてよろしく」
佐久良穂浪:『二人の会話で少しわかったことがある。この村は──当たり前だが──古風だ。カタカナに弱い』
碇海伊佐名:「むむっ」勉強中だ!と反論したかったが特に否定出来る要素が無い。
佐久良穂浪:『村人に聞き込みをしたところ、行方不明者はよくわからない対象への贄となっている、という言説を何度か聞いた。土着の信仰かとも思ったが』
佐久良穂浪:『思い返してみれば──”ツァイトヴェルク”。そう言っていたのだろう。この言葉に聞き覚えは無いか?』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……それも、考えれば九重さんが仰っていました」
八鶴木霞鏡:「“ツァイトヴェルク作戦”って言うのが相手の実行コードらしい。言ってた諜報人もとい張本人は行方不明だけど」
佐久良穂浪:「そうか」
佐久良穂浪:『繋がってよかった。その“ツァイトヴェルク作戦”は、村人の視点からして「贄」を必要としているということだ』
碇海伊佐名:「……労働力であれ、生体資源ということであれ、ですか」
佐久良穂浪:『ああ。もし資源が必要なら、それによって造られる「完成品」もある』
佐久良穂浪:『絡繰人形たちは、その「完成品」のために、あるいは技術として必要なものなんじゃないだろうか』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「人形を、そんなことに使うだなんて……」
八鶴木霞鏡:「志が低くない?人形作るのに人間を使うってさ、本末転倒じゃん」
碇海伊佐名:「あっ。良い発言ですね、今のは。及第点を差し上げます」
佐久良穂浪:「む」
八鶴木霞鏡:「どうもぉ!戦闘以外で評価高くても特に嬉しくないけどね!」
佐久良穂浪:『そういわれれば確かに……先走ったな、すまない』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「そうかっかなさらないで下さい。彼らの技術力は素晴らしいものですが、今の時点では”霊碇”の真似事にしかなっていないということです」
碇海伊佐名:「汐音さん、汐音さん。”ふれーだーまうす”と”まうゔぉ”るふ”の他に、もう一体傀儡がいらっしゃいましたよね?確か、名前は……」
汐音:「鎧武者か?連中は“マガウチ”と呼んでいたな」
碇海伊佐名:「これは欠陥品です」八鶴木さんの触っていた残骸を拾い上げ。
波音:「贋打、転じて禍打、ということのようですね」
佐久良穂浪:「なぜ? 強力だった」
碇海伊佐名:「強力過ぎます。これでは人形遣いの操作特性を反映できません」
八鶴木霞鏡:「まがい物、まがまがしい物、と言う事なら運用先も欠陥解ってるって事じゃない、それ?」
八鶴木霞鏡:「うんな皮肉なネームにわざわざするんだから」
碇海伊佐名:「ええ。禍……恐らく、じゃあむを素体にしている。れねげいどふぃっしゅを素体にする”霊碇”とは、根本から異なります」
碇海伊佐名:「”湊人”の作ならば、使い手の繊細な操演を反映するように、純粋な出力自体はすぐに全開にならないようにしてありますから」
碇海伊佐名:「……まるで、”霊碇”そのものの設計思想を憎んでいるような――」
碇海伊佐名:そこまで言った所で、ぴくりと表情が動く。
碇海伊佐名:『元々、村の内で排斥されていた者……』
碇海伊佐名:「……まさか、これを打ったのは」
碇海伊佐名:「静葉ちゃん?」
八鶴木霞鏡:「あー。でも、脅迫されたり、洗脳されてるかもしれないからね。悪い方に考えない方がいいよ」
八鶴木霞鏡:「正気でやってるなら、それこそ説得のチャンスもあるんじゃない」
碇海伊佐名:「……この多重装甲の溶接は、尾甲の秘伝……村の者以外に真似は出来ない」呟いていたが、ふと、その手を止めて
碇海伊佐名:「優しいのですね、八鶴木さん」振り返る。
八鶴木霞鏡:「まぁね。すっげえ、面倒な事になったな。とは全然思ってない!」
碇海伊佐名:「嘘おっしゃい」ずんばらり。
碇海伊佐名:「……そうですよね」くすりと笑う。「人形ではないのなら、まだ話し合う機会はありますものね」
佐久良穂浪:『今更面倒なことが一つ二つ重なったところで大差は無いだろう』という表情をします。《異形の相》
佐久良穂浪:「俺も」
碇海伊佐名:「ありがとうございます。佐久良さんにも、汐音さんと稲音さんにも、お世話を掛けます」
佐久良穂浪:「対話の機会が、あればいいと思う」
八鶴木霞鏡:「実際、UGNは正義の味方なもんで、絆とか大事な訳。友人助けたいとかなら協力せざる得ないってお話ですよ。なぁバルバロイ」
碇海伊佐名:「……”ばるばろい”。貴方は……」
佐久良穂浪:『力を尽くすよ。少なくとも巻き込まれた一般人は、助ける』
佐久良穂浪:『マスターエージェントの相手は多分に頼ることになるぞ、”アブレシブジェット”』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「ふっ、ははは」
八鶴木霞鏡:「刀の錆にするなら強い方が望ましいのは言うまでもない」
八鶴木霞鏡:「俺はオールOK。そっちの相手は任せとけ」
八鶴木霞鏡:だからバルバロイも准教授も自分のやりたい事をしても良いよ。と付け足す。
八鶴木霞鏡:「良し。汐音さん、ご飯にしようじゃないか!お腹空いた」
碇海伊佐名:「……お手伝いします!飯炊きは得意ですよ!」
佐久良穂浪:いそいそと立ち上がる。
汐音:「有難い。今は獲れる物も限られてはいるが、振る舞わせてもらおう」
波音:「そうですね。まずは昼餉にしましょう」

GM:シーンカット/ロイス・購入が可能です
佐久良穂浪:八鶴木霞鏡/〇実力者/劣等感 で取得しましょうかしら
碇海伊佐名:佐久良穂波 ○P:感謝/N:どうして私は言っていることが解るのでしょう…で取得します。
佐久良穂浪:購入は決断的にアームドスーツで!
八鶴木霞鏡:佐久良くんに取ります。 ○その冷静に感服/その無口さは隔意
佐久良穂浪:1dx+3>=15
DoubleCross : (1DX10+3>=15) → 4[4]+3 → 7 → 失敗

八鶴木霞鏡:購入はカスなので応急手当
八鶴木霞鏡:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 10[10]+2[2] → 12

佐久良穂浪:足りねえぜ
八鶴木霞鏡:買えてしまった。
碇海伊佐名:購入は…ボデマ!
碇海伊佐名:3dx+3>=12
DoubleCross : (3DX10+3>=12) → 8[1,3,8]+3 → 11 → 失敗

碇海伊佐名:なにくそっ 財産点1使って購入します。
GM:いい出目!
GM:お見事!
佐久良穂浪:畜生ぜ
佐久良穂浪:以上です
碇海伊佐名:財産点残り6
碇海伊佐名:以上です!
八鶴木霞鏡:以上です。

【目次へ戻る】

ミドル3 襲撃

GM:シーンプレイヤー 八鶴木霞鏡(他2名登場可能)
GM:戦闘になりそうなシーン名ですが
GM:戦闘……ではありません!
GM:ちょっと変わった形でリサーチを行ってもらいます。具体的には
GM:プライズポイント制の判定を行って、
GM:溜まったポイント2点につき1つの項目を開示可能、という形になります
GM:なので、侵蝕率がやばいから休みたい……!という人はそれでも可!
GM:ちなみに調査技能はこうなっています

判定/強化兵士と傀儡の混成部隊を撃退せよ!
技能/〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉9 PP0/6
▽この判定は以下の条件を満たした場合達成値にボーナスを得る。
鴇冬村の波音もしくは汐音とロイスを結んでいる場合、攻撃支援を受ける。判定達成値+3

GM:2点ごとに以下の項目から1つ開示
GM:【小野村甚五について】
GM:【時冬静葉について】
GM:【“ツァイトヴェルク”について1】
碇海伊佐名:はいはい!エフェクトは使用可能ですか?
GM:可能です!
GM:あとそうですね
GM:情報収集に使えそうなイージーエフェクト・戦闘で有利を取れそうなイージーエフェクトがあれば
GM:ひとつにつき固定値に+2点のボーナスを付与します
碇海伊佐名:太っ腹すぎる!
佐久良穂浪:ワーオ
八鶴木霞鏡:やったね。
八鶴木霞鏡:では登場しましょう!
八鶴木霞鏡:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 9[9]+48 → 57

佐久良穂浪:するぞ~
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (49 → 52)
佐久良穂浪:まずは自分が行くでござる
佐久良穂浪:コンセントレイト+獣の力で〈白兵〉判定。アームブレードと一体化!
佐久良穂浪:器物使いの力が流れ込んでくるぞい~っ
佐久良穂浪:波音ちゃんともロイスを結んでいるので達成値+3と
佐久良穂浪:《小さき密偵》で金属翼を飛ばして、襲撃のための偵察を行う! ボーナスをください!
GM:+2点差し上げましょう!どうぞ
佐久良穂浪:やったー!
佐久良穂浪:8dx8+7+3+2
DoubleCross : (8DX8+12) → 10[4,6,6,7,7,7,9,9]+5[2,5]+12 → 27

佐久良穂浪:回らんね~~~~
GM:でも3点ですね
八鶴木霞鏡:期待値的にはこんなものよ
GM:3/6なのであと20点出たらそれだけで突破よ
佐久良穂浪:オス あとは八鶴木くんに任せます
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を4(→ 4)増加 (52 → 56)
碇海伊佐名:偉いわ私のお人形さんたち!ゴホウビあげちゃう!
八鶴木霞鏡:実際、準教授、休みたい?出たい?
八鶴木霞鏡:それでエフェクト使うかを決めるのだけど。
碇海伊佐名:エフェクト遣うと厳しいけど、皆とおしゃべりはしたい…!って感じです
八鶴木霞鏡:じゃあ節約モードで行こう。いざとなったら白ロイスも視野に入れちゃう。
八鶴木霞鏡:まず、イージーの《無音の空間》で消音行動+気配を立ち(エフェクト説明にそう書いてある)相手に不意打ちを仕掛けます。
GM:+2点ボーナスどうぞ
八鶴木霞鏡:3dx+9
DoubleCross : (3DX10+9) → 10[3,4,10]+9[9]+9 → 28

八鶴木霞鏡:こ、こいつ
GM:回した!
GM:そうですね
佐久良穂浪:やった~
GM:ではイサナさんが判定に参加するまでもなくクリアできたのでクリアボーナスとして
碇海伊佐名:うおっ…判定値でっか…
GM:イサナさんはこのシーン、登場侵蝕固定1でシーン登場可能としましょう
碇海伊佐名:あっ太っ腹すぎる!出ます!
碇海伊佐名:侵蝕59→60
GM:シーン展開前に情報先出ししちゃおうかな
GM:あ、いや。先に襲い来る敵を出して せっかくなので皆さんに演出で叩いてもらおう

GM:……キミ達が昼餉(野山で穫れた山菜や獣肉を使ったものだ)を平らげ、俄かに村長たちとも打ち解けてきた頃。
汐音:「…………」ふと、汐音が眉根に皺を寄せる。
波音:「どうやら、望まぬ来客のようです」
八鶴木霞鏡:「うん。猪鍋って言うのは力が付くな。これは食後の運動しないと贅肉になる」
碇海伊佐名:「汐音さん?〆の炊き込みご飯の方の準備は……」割烹着のまま、いそいそと竈の様子を見ていたが
汐音:「おお、伊佐名どの。すまんが、その前に一仕事せねばならんようだ」
汐音:「早速で悪いが、力を貸してもらえるかな」
佐久良穂浪:「敵か」箸を置く。懐から仮面を取り出す。
佐久良穂浪:『美味しかったのにな……』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「承りました、操り手殿」割烹着をほどき、ボストンバッグを担ぎ上げる。
八鶴木霞鏡:「御代わりは帰ってからみたいだな」
八鶴木霞鏡:伸びをしながら立ち上がり、畳に置いた支給刀を爪先で軽く蹴り上げて、その手に掴み。
碇海伊佐名:「お粗末さまでした。また帰ってきて、皆でご飯を頂きましょう!」にこりと佐久良くんに微笑む。
佐久良穂浪:「ああ」黄金色の仮面をつける。表情はうかがい知れなくなる。
GM:………キミ達が屋敷の外に出ると、静かながらも活気があった村は静まり返っていた。
GM:村民……迷い込んだ避難民や、時空を超えてやってきた鴇冬村の住人たちのうち、戦えぬ者は家の中へ避難している。
汐音:「ふむ。包囲を敷いているようだが……今は頼りになる助っ人もいる」
波音:「いつまでも、やられてばかりとは思わぬことです」“九狼”と名付けられた舞傀儡を展開。戦闘態勢に移る。
碇海伊佐名:「汐音殿の期待に応えます!むざむざ無辜の民を連れて行かせは致しません!」
合成兵士:闇から滲み出るように、異形の兵士たちが姿を現す。
八鶴木霞鏡:「この気配、敵さん《ワーディング》かけたな。教科書通り、ああ、違うな、これ。プログラム通りか」
碇海伊佐名:▼『”鯨羅”抜錨』:≪鍵要らずの歩み≫解除+≪機械の声≫
合成兵士:ベレー帽に、軍用バイザー。コンバットジャケットを纏っているが
合成兵士:装備品の内に覗く瞳は、人間のそれではない。
合成兵士:“ロスト・グレイス”の合成ジャーム兵士の小隊
GM:そして、“シュピーネ”が率いる疑似霊碇“マガウチ”の軍団だ!
碇海伊佐名:『とうとうたらりら とうらりら らたたうたらりら とうらりら』
”足疋鯨羅貞宗”:その詩吟のような音声起動鍵に応え、
”足疋鯨羅貞宗”:くおおん くおおん
”足疋鯨羅貞宗”:嘶きと共に、ボストンバッグを突き破り、鉄の異形が姿を現す。
汐音:「風切音と、空の影は見えん。蝙蝠はいないようだが……」
”足疋鯨羅貞宗”:足疋鯨羅貞宗。碇海伊佐名の操る、汎用性と運動性に優れる霊鯨を素体とした霊碇。
佐久良穂浪:「人形劇、か」カチッ、カチッと音が鳴って、金属の羽が足元に広がる。
汐音:「土竜には気をつけろ。地を掘る音と、蜘蛛の張る糸に目を遣る他ないからな」
佐久良穂浪:拍子のようなそれは、力を励起させる磁場となっている。
碇海伊佐名:「空の弓手が居ないのは好都合です。その分”禍打”の掃討に注力できます!」
汐音:告げつつ、自らの舞傀儡───“八咫”と呼ばれる戦闘傀儡を展開。
八鶴木霞鏡:軒先に出て、《軽功》。一息で屋根まで駆け上がり俯瞰で戦場を観察している。
碇海伊佐名:「”鯨羅”を盾にして前に出ます!援護を!」
八鶴木霞鏡:「此処からなら敵の動きが良く見える。どこから伏兵来るかな」
碇海伊佐名:「鴇冬の操り手と、私の仲間に――”銛人”の戦い方をご覧に入れましょう!」
”足疋鯨羅貞宗”:ぐおおん ぐおおん
”足疋鯨羅貞宗”:嘶き、伊佐名を背に乗せて滑走する。圧縮空気によるホバリング。
八鶴木霞鏡:「4時方向。シュピーネがいる。准教授が一番近い」
碇海伊佐名:「承りました! 弐番、箏節、愛宕懸け!」舞うように糸を動かす。合成兵士を鉄の体躯の機動で吹き飛ばしながら、
”足疋鯨羅貞宗”:彼女の手さばきに従い、そちらに鉄の袖を向ける。
碇海伊佐名:「せっ!」
”足疋鯨羅貞宗”:ぎゅごん!と、大質量の散弾じみた鉄の銛が、指示された方向に発射される。
”足疋鯨羅貞宗”:霊鯨の髯による弩。名を”囀”。
碇海伊佐名:機動・攻撃・防御を”銛人”の類まれなる精密な操演により瞬時に切り替え、実行する。それが”鯨羅”の性能の一つだ。
八鶴木霞鏡:「戦闘大好き人間が、まさか人形浄瑠璃の動きに感心するとはね。芸術に心動かされる感性が残ってたの驚きだ」
八鶴木霞鏡:その動きの優雅さ、無駄のなさ、残酷さに一通り感動し、大物が潰されたことで戦局が変わったことを感じ取る。
八鶴木霞鏡:「"バルバロイ"7時方向行けそう?ちらっと妙な動きがある」
佐久良穂浪:感嘆の視線を向ける。小野村の操っていた傀儡よりも、無駄がなく流麗だ。
佐久良穂浪:「了解。後詰めを頼む」
佐久良穂浪:反転し、合成兵士の一陣を捕捉。
八鶴木霞鏡:「YES、OK。取り逃しは気にするな、それはこっちが片付ける。一番難敵と思うのを潰してくれ」
佐久良穂浪:バズッ──という音とともに、銃を向けていた先兵に、翼を電磁力で射出。
佐久良穂浪:隊列が乱れた隙に、弾けるような加速。
碇海伊佐名:「承りました、私は佐久良さんの露払いを!」
佐久良穂浪:ギュヴィッ──!と響いた時には、合成兵士の首が千切れ跳ぶ。
”足疋鯨羅貞宗”:”囀”による牽制射撃。鉄の銛がそこかしこに乱れ飛び、合成兵士を足止めする。
佐久良穂浪:「オオオッ!」
佐久良穂浪:武者絡繰に正面から掴みかかる。それを受けた時には、もう遅い。
佐久良穂浪:高速で振れる無数の刃が、絡繰りの持つ太刀を、腕ごと擂り潰していく。
佐久良穂浪:「無力化したぞ!」
碇海伊佐名:(何て出力!じゃあむを素体とした”禍打”を問題としていないなんて、まるで対話を拒絶するような――)
八鶴木霞鏡:「良し。流石。俺とお前ならきっとマスターも楽勝だ」
八鶴木霞鏡:「その翼も格好良いじゃん」
佐久良穂浪:「そうなら、いいがな」
佐久良穂浪:打ち捨てるように腕を振るう。裏拳が合成兵士の頭に風穴を開けた。
八鶴木霞鏡:二つの主力を潰されれば最大戦力を出すか、撤退するしかない。美味しい所を頂くか、高見の見物どっちかと言うと前者が好みだが。
八鶴木霞鏡:「いや、いた。行ってくる」
”足疋鯨羅貞宗”:がぐん!前蹴りで合成兵士の膝を横合いから蹴り飛ばし、関節をくの字型に粉砕する。
碇海伊佐名:「御無事で!」
八鶴木霞鏡:唇を舌で軽く舐める。屋根から屋根に移動し、銃弾の中を駆け抜けながら、音を測る。
八鶴木霞鏡:地面の中を進む振動音を正確に感知し。足元から強襲した相手に対して、微笑を浮かべながら戦闘を仕掛けた。
八鶴木霞鏡:UGNから支給された量産型強化ブレードを腰から抜く。
八鶴木霞鏡:ヴヴヴヴヴと刃が低い音を立てて揺れるが、やがて音だけが完全に掻き消える。
八鶴木霞鏡:高速振動による分子崩壊の誘発および音響操作は剣の固有能力ではない、八鶴木霞鏡のエフェクト能力。
八鶴木霞鏡:即ち《ハヌマーン》能力者なら誰もが持つ加速強化能力と振動操作。
八鶴木霞鏡:「さぁて、おはよう。……そして、おやすみ」
八鶴木霞鏡:左諸手上段の構えから、刀が土竜傀儡に向けて振り下ろされた。
八鶴木霞鏡:教科書通りの綺麗な型を実戦で造作も無く決められる。それだけでも剣の腕の卓絶さは見て取れるだろう。
八鶴木霞鏡:だが、その剣筋は奇怪だ。あまりにも遅い、遅いが斬道に揺らぎがない。
八鶴木霞鏡:素人の方がマシかもしれない速度の、正確精緻な太刀筋と言う奇剣であった。
八鶴木霞鏡:しかして……視界に映る生温い風のように緩く遅い斬撃は、その実、残像の成れの果て。
八鶴木霞鏡:切っ先は既に終点へ振り切られ、空気はぱっくりと二つに裂けて、虫の翅音の如き異音を吹き始めている。
八鶴木霞鏡:「遅い、遅い。目で追えるものを当てにしてたならご愁傷様だ。いや、ご臨終様か?」
”足疋鯨羅貞宗”
八鶴木霞鏡:これで敵の当座の巨大戦力は片付けた。と言うより偵察なら、こちらの戦力のデータを首尾よく取っただろう。
八鶴木霞鏡:勝つ見込みがなければ撤退すると踏んでいる。
碇海伊佐名:「……聞いたことがあります。どれだけ敵より先んじて動けるかという反応速度(いにしあちぶ)と、おーばーどの持つ物理速度を同一視してはならぬと」
碇海伊佐名:「ですが……これはあまりにも、速すぎますね。貴方が最後に動いた理由が、ようやく分かりました」
GM:……合成兵士たちは不利と見るや、現れたときと同じく闇に溶け込むようにその姿をかき消す。
碇海伊佐名:「最後に動いても間に合うから。そうでしょう?」
佐久良穂浪:「あれを見れば、勝ち目はないとわかる」
汐音:「はっはっは、いやあ。只物ではないと見ていたが」
八鶴木霞鏡:(本当は雑魚の相手するの面倒だった。とは言えない曇りなき眼……)
佐久良穂浪:仮面を外す……『いや、見えないんだったか。カラクリを理解しても、受けられる気がしない』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「ええ。はい。うん。そうですよ。おねえちゃん」
波音:「素晴らしい腕ですね。頼もしいことです」
碇海伊佐名:「何ですかその面倒な輩を相手にするような目は大体貴方の言葉には心が籠っていませんそこに直りなさい折角見直したのに!」
佐久良穂浪:「お疲れ様」
八鶴木霞鏡:「はははは。戦闘エージェントが戦闘ヘボかったらお話にならないしな。お疲れ、お疲れ」
佐久良穂浪:『波音……汐音さんも、優れた腕だった。援護に感謝する』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「そうですよ!お疲れ様と労うつもりでしたのに、この子ったら!」ぷりぷり怒りながら、汐音と波音の方を見る。
碇海伊佐名:「……それにしても、これが鴇冬村の舞傀儡、ですか。美しいですね」
碇海伊佐名:「少し、鯨羅とも似ています。ひょっとしたら貴方たちは、昔きょうだいだったのかも知れませんね」
八鶴木霞鏡:(伊賀と甲賀みたいなものかな)
碇海伊佐名:鯨羅の拳を、こつん、と”八咫”と”九狼”の拳に突き合わせる。
佐久良穂浪:『この人は、傀儡を本当に人格があるように考えているのだな』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「宿るんじゃない。人の想念に当てられてればEXレネゲイドになりやすいだろ」
八鶴木霞鏡:と表情を察して相槌を打ち。
八鶴木霞鏡:「波音さん、汐音さん、準教授、美人三人娘さんたち、敵の残骸とかからなんぞわからない?」
碇海伊佐名:「あら!おだてても情報しか出ませんよ」
碇海伊佐名:くすりと笑って。
GM:では開示

【時冬静葉について】
尾甲村出身の工学者。
“霊碇”赫鱏の継承者であったが、“霊碇”を村に残し出走。
その後は工学者として研究の道を進んでいたようだが、技術者というより哲学・芸術者嗜好であったが故かどうにも馴染めず苦労していたようだ。
“マスターコラプス”からの接触を受け、資金提供を条件に“ロスト・グレイス”研究部門へ移籍。
現在は“ツァイトヴェルク作戦”の技術責任者として行動する。
彼女個人の“霊碇”は本来であれば村に残されている……が、“コラプス”が別の世界、別の時間軸から持ち出しているため、戦闘に於いて振るうことを可能とする。
▽“霊碇”─傾城遊御“赫鱏”兼重(けいせいゆうぎょあかえいかねしげ)
時冬静葉が操る“霊碇”。圧縮空気の“糸”により操縦され、飛行形態と陸戦形態の二形態を持つ。
機体全身の各部に“銛人”が配合した化学物質を放出するためのスリットを有し、このスリットから圧縮空気を射出することでスラスターによる飛行・空中機動を行うほか
有毒物質を展開・散布することで化学爆撃機として機能する。


【小野村甚五について】
享年35歳。過去に“霊碇”を悪用し、その名を馳せた悪漢。
私欲のために“霊碇”を持ち出し、実弟を含めた追手を容赦なく殺害。
幕末期、刺客として薩長および新政府軍の側につき、幕府の要人や新政府に恭順しない残党を暗殺した。
その最期は謎に包まれているが、一説によるとその悪行の悍ましさを知った新政府軍の軍人と、尾甲村からの追手により仇を討たれたとされている。
現在の彼は鴇冬村の繰り手たちと同じく、“マスターコラプス”の能力により呼び出された過去からの影法師、亡霊である。
彼の名前は歴史から抹消されているが、彼の振るった“霊碇”については村に厄災を齎した“忌鉄”として、半ば怪談じみて村にその名を残している。
その名は“匣鰒”。擂鉢童子匣鰒忌鉄。
▽“霊碇”─擂鉢童子“匣鰒”忌鉄(すりばちどうじはこふぐ・いみがね)
・重装甲型の“霊碇”。元となった霊魚同様に四角に近い体型、重工な装甲に加えて、
格闘兵装として鎖付きの鉤針と、背部に背負った“擂鉢”と呼ばれるウッドチッパー状の惨殺機巧を持つ。


【“ツァイトヴェルク”について】
“ツァイトヴェルク作戦”の最終目標。超大型の自動傀儡、あるいは自律起動する鉄の城塞。
現在は時空の狭間、虚無空間にその身を隠しているが、出現時は全高50mを越す異様を以て進軍を行う。
その巨体をもっての進軍自体が、大質量による破壊攻撃となるが
本来の用途は制御者の能力を増幅・拡張・統制する機構であり、“マスターコラプス”をそのメインコントローラーと定めていることである。
つまり、完全起動が成った際には自在に指定領域へ時空崩壊を起こして都市単位で破壊する侵略兵器として運用が可能、ということ。
起動・制御には大量のオーヴァードの生体頭脳を必要とし、“マスターコラプス”本人だけでは制御が成り立たないこと
人形の繰り手であれば、相性が良いという観点から鴇冬村を蘇らせ、生体素材蒐集の場として侵攻していた模様。
現在は未だ不完全状態であること、また“マスターコラプス”のそれとは別に時冬静葉に“思惑”があることから
意図的に完成を遅らせているともとれる節がある。
【トリガー情報を取得。ミドル戦闘後、トリガーイベントが発生します】


汐音:「うむ。グロテスクゆえ極力はやりたくないんだが……」
汐音:「お客人がた。器物から思考を読むような力は?」
碇海伊佐名:「はい!ありません!」
佐久良穂浪:「傀儡は試したことが無いが」
八鶴木霞鏡:「刀の声なんて産まれてこの方聞いたことないね」
八鶴木霞鏡:「バルバロイは……エグザイルか?もしかして」
汐音:「ないかー……いや、穂浪どのは少し覚えがあるようだな」
佐久良穂浪:『やってみよう。もともと鋼と同化した腕だからな』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「準教授、人形は生きていますみたいな事言ってただろ。聞こえないのかよ。元気に はい!って言ったぞ」
碇海伊佐名:「揚げ足を取らない!私が未熟故聞き取れないだけです!」
波音:「イサナさんは、尾甲の村の出と言いましたね」
波音:「であれば、聞き覚えはありませんか。小野村甚五なる悪漢」
碇海伊佐名:「佐久良さんは違うのでしょう。きっと、”話したい”という思いが強いのでは?」
波音:「あるいは、“匣鰒”なる霊碇の名に」
佐久良穂浪:「話したい……?」
碇海伊佐名:「……いえ。差し出がましいことを申しました」
碇海伊佐名:「それよりも、少し待って下さい。波音さん」
碇海伊佐名:「今……”匣鰒”と仰いましたか?」
佐久良穂浪:『そう見えるのだろうか』という表情をしながら、傀儡の神経部を鋼刃で開いていく
碇海伊佐名:「それは……”忌鉄”の銘を持つ霊碇です。幕末の折、尾甲村を遁走し、強奪した”霊碇”にて悪逆を為したという小野村の」
碇海伊佐名:「……小野村という名から、まさかとは思っていましたが……彼が”こらぷす”殿の蘇らせた亡霊だというのなら納得は行きます」
波音:「ここに現れてすぐの頃、小野村は“霊碇”を駆っていた」
八鶴木霞鏡:「ああ。コラプスには時間と空間を操る能力があった。あれ、単純な時間の加速と減速かと思ったんだけど、こういう領界作れんだ」
八鶴木霞鏡:「過去の人間位引っ張って来れるんだろうな」
碇海伊佐名:「であれば、”匣鰒”も転移しているはずです。擂鉢童子匣鰒忌鉄――尾甲随一の重装霊碇」
碇海伊佐名:「鎖を付き纏わせる河豚の如き楔と、その体躯を構成する箱に設置された斬壊機構で数多くの霊碇を屠ったと言います」
佐久良穂浪:『あの傀儡も、得意の獲物ではなかったというわけか……やはり強敵だ』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……いえ、待って下さい。であれば……”赫鱏”も鴇冬の村に転移してきているのでは?」
汐音:「ふむ。それはどのような代物か?」
碇海伊佐名:「……見えぬ空糸をその身に絡め、舞うように空を泳ぐ、美しい霊碇に見えるやもしれませんが」
碇海伊佐名:「その実、総身の鰓から毒を撒き散らす恐ろしい空爆傀儡です」
碇海伊佐名:「流麗な体躯に隠し持った毒は、まさに”赫鱏”の呼び名が相応しい」
八鶴木霞鏡:「うんうん。こう言うの不謹慎だけどね。なんか楽しくなってくるな。面白ギミックロボット」
佐久良穂浪:『興味深いのは事実だ。それも過去の尾甲村に伝わる霊碇なのか?』という表情をします。《異形の相》
汐音:「幸い、空を舞う敵は蝙蝠しか見ていないが……切札ということもありうるか」
碇海伊佐名:「霊碇と銛人は対の存在です。”赫鱏”が居るのであれば、必ずや時冬静葉もここに居る」
八鶴木霞鏡:「空気の糸で動かすと言うのは、操り人形の構造的短所、物理糸の可動範囲と絡まりがないって言う事だな。発想が面白いよ」
波音:「あるいは、“マガウチ”が贋打であるように、あの蝙蝠の飛翔能力も」
波音:「そちらの霊碇を模倣して得た機構なのかもしれませんね」
碇海伊佐名:「ええ――逆もまた然り。時冬静葉がここに居るのならば、”赫鱏”もまた呼び交わされていると考えるのが筋かと」
八鶴木霞鏡:「でも、きっと、その二つは本命じゃないよな」
佐久良穂浪:「ああ。大体、読み取れたぞ」ガチャリ、と傀儡の残骸から腕を引き抜く。
八鶴木霞鏡:「コラプスが主軸に置かれていないだろ。だから切り札があるなら、また別のハズだ」
碇海伊佐名:「はい。霊碇は強力な傀儡ですが、それ以上に芸術品です」
碇海伊佐名:「世界を滅ぼす力などない。あってはならない」
八鶴木霞鏡:「でかした!バルバロイ。読み取った結果は?」
佐久良穂浪:『断片的にだが、読み取れた設計図がある。Zeit-Werk██……』という表情をします。《異形の相》
佐久良穂浪:「大きな動く城だ」
八鶴木霞鏡:「ハウル」
碇海伊佐名:「はうる?咆えるのですか?」
八鶴木霞鏡:「はははは。売れそうな企画だな」
佐久良穂浪:『映画の名前だ、歩く城が出てくる……だが、それに近いな、自律起動する鉄の城塞だ。それ自体が質量兵器になる』
八鶴木霞鏡:「准教授は見た事ない。と、名作だ。今度見ておくようにな」
佐久良穂浪:『だが、それだけなら……設計者に時冬静葉の名前が記載される必要は無い』
八鶴木霞鏡:「動く城?斬り甲斐はありそうだけど、動くだけなら脅威じゃなかろ。どんな秘密兵器搭載よ」
佐久良穂浪:『確認できたのは、大量のオーヴァードの生体頭脳を必要とする機構だ』
碇海伊佐名:「……わ、分かりました。面妖な映画もあるものですね……って」
碇海伊佐名:「な……」絶句する。
佐久良穂浪:『悍ましいな。だが詳細がつかめない。”マスターコラプス”をコントローラーとする、能力増幅機構……らしいが』
八鶴木霞鏡:「最悪だな。どう考えても、小さく見積もっても、その機構だけで、世界の脅威って言うのはマジになる」
佐久良穂浪:『どういうことだ。詳しく教えてくれ』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「ほら、考えてみようぜ。時間と空間を操って、過去の時代からジャーム引っ張って来れるような輩の、能力の増幅装置だ」
佐久良穂浪:「……最悪だな」
八鶴木霞鏡:「今は精々マスターと言っても一つの村一区画程度で住んでる事象だけど、増幅って言うのはな」
碇海伊佐名:「……ふざけていますね。そんな……そんなことの為に」
碇海伊佐名:「最早眠った鴇冬の村を叩き起こして、もう一度滅ぼそうとしている」
八鶴木霞鏡:「ハウル君も人形なんだ。つまりオーヴァードの中でも制御に最適なのは人形遣いの生体思考機関」
八鶴木霞鏡:「言葉を濁さずに言うと『脳みそ』だな。うっわ、悪趣味すぎるじゃんか。ソクラテスだってドン引きだ」
八鶴木霞鏡:言って、ないない。と首を横に振って。
佐久良穂浪:『希望と言うべきかはわからないが。鴇冬村……最適な生体組織の採集場を選んだにもかかわらず』
佐久良穂浪:『開発計画には遅れが出ているようだ。開発を主導している時冬静葉には、何か、完成を遅らせる”思惑”があるのかもしれない』
佐久良穂浪:『対話の余地があるとすれば、そこだろう』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……静葉ちゃんは、このような醜い計画を良しとする方ではありません。少なくとも、私はそう認識しています」
碇海伊佐名:「美しいものを作りたいと言っていた、彼女の言葉を覚えています。あれが偽りではないとしたら――」
碇海伊佐名:「……ええ。話さなければなりません。佐久良さんの言う通りです」
碇海伊佐名:「ありがとうございます。気付かせて頂きました」
八鶴木霞鏡:「准教授お姉ちゃんは、説得する気満々ぽいから俺達はフォローだな」
佐久良穂浪:「ああ」
八鶴木霞鏡:「連絡先交換しても良いけど、それは最後の手段だ」
佐久良穂浪:『なぜそれが手段になると思うんだ? 能力の一環なのか?』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「放っておいた方が良いですよ。だって私たちが、八鶴木さん一人で片付けさせることなんてないでしょう?」

GM:シーンカット
GM:八鶴木くんと佐久良くんはロイス・調達が可能です
八鶴木霞鏡:BCスーツ買います。
GM:イサナさんはこのシーンではロイス取得のみ可能という形で
八鶴木霞鏡:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 3[3] → 3

八鶴木霞鏡:無理。
碇海伊佐名:ロイスは保留!
八鶴木霞鏡:ロイスは新取得無しで以上。
佐久良穂浪:BC行った方がいいかな? つぎミドルだしボデマ買うか
佐久良穂浪:1dx+3>=12 ボデマ
DoubleCross : (1DX10+3>=12) → 2[2]+3 → 5 → 失敗

佐久良穂浪:どうしようもない
佐久良穂浪:ロイス保留で以上です

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ミドル4 “忌鉄”

GM:シーンプレイヤー 碇海伊佐名(他登場可能)
GM:ミドル戦闘が発生します。全員登場を推奨!
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (56 → 63)
碇海伊佐名:一回休んだ俺は無敵!
碇海伊佐名:“マスターコラプス”の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (0 → 9)
八鶴木霞鏡:1D10+57
DoubleCross : (1D10+57) → 10[10]+57 → 67

佐久良穂浪:マスターコラプス!?
碇海伊佐名:違う!
八鶴木霞鏡:高いな。みんな。
碇海伊佐名:っていうかどのみち9じゃん ヤバすぎる
佐久良穂浪:DBですわよ~~~っ


  ▽鴇冬村 夜刻

GM:キミ達が襲撃を退け、敵の企みの一端を掴むことに成功した。
GM:この時の捩れた空間に訪れてからの、初めて迎えるその夜のことである。
波音:「……お客人がた。起きていられますか?」
波音:「村の境に、襲撃者の気配。こちらを誘うように構える影がある、と」
八鶴木霞鏡:人生大一番とプリントされた緑のTシャツ(990円)の上に黒ジャージを羽織り、胡坐をかいて一人将棋を打っていた。
八鶴木霞鏡:「おっしゃ!戦いの気配がするね。盤面通りじゃん」
碇海伊佐名:「……大一番……」
佐久良穂浪:「……」首をごきごきと鳴らす。
八鶴木霞鏡:「戦いは何時でも大一番。今の状況に相応しいだろ?」
碇海伊佐名:「それは……そう!なんですが……何でしょう、この丸め込まれた感じは……」うんうん唸りつつボストンバッグを肩にかける。
八鶴木霞鏡:「飛車で金取りといきたいね?うんで、波音ちゃんどんな感じ?」
佐久良穂浪:『多分だが、それを平常時も着ているだろ』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「ユニクロンは学生の味方だよ。服なんて着れれば良いんだしな」
碇海伊佐名:「解りました!常在戦場ということですね」
碇海伊佐名:はっと思いついたように言う。
八鶴木霞鏡:「どうせ、戦闘でズタボロになるなら安い方が良いって訳。それはそれで、これは気に入ってるけど。はい!准教授良い事言った。そんな感じで」
碇海伊佐名:「ふふん」とくいげ。
佐久良穂浪:『やめておけよ、純粋な人をあまり騙すのは……』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「ともあれ、あまり悠長にもしていられませんね。先程の戦闘に合わせて、装甲の傾斜を調整してみたりはしましたが」
碇海伊佐名:「”ふれーだーまうす”はあの戦闘に参加していませんでした。ここに来て手勢として送られても、不思議ではありません」
佐久良穂浪:「そうだな」
八鶴木霞鏡:傍らに置いてある支給刀を掴んで、立ち上がり腰に差す。
八鶴木霞鏡:「戦力の逐次投入は愚策だよ。その時点で俺達の有利と考えよう」
八鶴木霞鏡:相手の物量は丸ッと無視した発言ではあるが。
佐久良穂浪:『……ここは拠点で、居住地だ。”フレーダーマウス”の爆撃の対象になるのは避けたい』
佐久良穂浪:『誘うような影ということだな。突破できるはずだ……打って出よう』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「佐久良さんは目端が効きますね!そうですね、移動しましょう」
八鶴木霞鏡:「そんじゃ、行ってきます。お布団敷いておいてね♪」
佐久良穂浪:仮面を装着する。
碇海伊佐名:「悪い子のお尻を叩いてあげなければなりませんし」真面目な顔で扉口まで歩いていく。
八鶴木霞鏡:鼻唄を口ずさみながら歩き出す。
GM:……キミ達が向かうと、ちょうど月明かりを背に向けるように待ち受ける者が二人。
小野村甚五:時代がかった洋装にハット、桐箱を携えた悪漢と
“マスターコラプス”:陰険そうな顔つきのマスターエージェント。
GM:背後には、異形の傀儡小隊が襲撃の合図を待ち構えるように控えている。
八鶴木霞鏡:「ははは。リ・ヴェーンジに来たか?俺の必殺剣を喰らってくたばった顔のお兄ちゃん」
八鶴木霞鏡:極めて気安く声をかける。
八鶴木霞鏡:「連絡先の交換そういやしてなかったけど、する?」
“マスターコラプス”:「………成程」
“マスターコラプス”:「相変わらずよく回る舌と頭だ」
“マスターコラプス”:「だが、感謝するぞ。お前が来てくれたおかげで、確信できた」
碇海伊佐名:「”こらぷす”……そして、小野村甚五」
“マスターコラプス”:「計画は成功だ。……小野村」
“マスターコラプス”:「ここは任せる。私はまだ不安定故な」
碇海伊佐名:「お待ちなさい!私の友人を何処に隠し立てしましたか!」
碇海伊佐名:「時冬静葉という女性工学者が居たはずです!」
小野村甚五:「“赫鱏”のお嬢さんなら“ツァイトヴェルク”さあ」
小野村甚五:「おれと違って“湊人”の真似っ子ができるぶん重宝されてるってわけだ」
“マスターコラプス”:「口が過ぎるぞ」小野村甚五を睨みつけて。
小野村甚五:「おお、おっかねえ」両肩を竦めて見せる。
八鶴木霞鏡:「"バルバロイ"はなんか言う事ある?」
佐久良穂浪:「む……」
佐久良穂浪:かぶりを振る。
佐久良穂浪:「いや、時間を無駄にしたくない」
佐久良穂浪:「後で言おう」ぎりぎり、と腕が波打つ。
八鶴木霞鏡:「あ。そう言うタイプね。OK」
碇海伊佐名:「……ええ。”銛人”同士、言葉を交わすのは野暮と言うものです」
小野村甚五:“バルバロイ”の言葉に痛快そうに笑う。
八鶴木霞鏡:「そんじゃ、俺は、刃鳴散らしながらお喋りしますかね。時間は有効にね」
碇海伊佐名:ボストンバッグを構え、高らかに歌う。
碇海伊佐名:『とうとうたらりら とうらりら らたたうたらりら とうらりら』
碇海伊佐名:▼『”鯨羅”抜錨』:≪鍵要らずの歩み≫解除+≪機械の声≫
”足疋鯨羅貞宗”:くおおん くおおん
碇海伊佐名:非道の”銛人”の行いを、ただ見つめるように
”足疋鯨羅貞宗”:黒鉄の鯨が、軋みを上げて立ち上がる。
小野村甚五:「お堅いことで。“鯨羅”の伝承者はいつの世もこうなのかね?」
小野村甚五:「ま、いいや。嬢ちゃんはともかく、“霊碇”にゃちょいとばかり借りがあるもんでなァ……」
小野村甚五:携えた桐箱を転がすと、謡を口ずさむ。
小野村甚五:▽「“匣鰒”抜錨」《道化の出し物》+《イージーフェイカー:折り畳み》
“匣鰒”:ぐるり がっ ぎりり ぎ
“匣鰒”:桐箱が裏返り───
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:六尺六寸に及ぶ居丈高。多重ハニカム装甲を纏った異形の殺戮者が姿を現す!
碇海伊佐名:「――”足疋鯨羅貞宗”十五代伝承者、碇海伊佐名」
碇海伊佐名:「貴方も名を名乗れ、忌鉄遣い」
碇海伊佐名:「貴方も”銛人”だったのならば、せめてその誇りだけは残っていると――私はそう信じる」
小野村甚五:「忌鉄かぁ!……ま、それも当然か!よかろ」
小野村甚五:「“擂鉢童子匣鰒雪斎”あらため忌鉄“匣鰒”十代伝承者。小野村甚五」
小野村甚五:「いざ尋常に、だな。鯨羅の」
碇海伊佐名:「参ります。小野村殿」

GM:▽状況を開始します
GM:▽engage

▼エンゲージ
(小野村甚五[10]、“シュピーネ”[7]、“フレーダーマウス”[10]])
   10m
(“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5])
[]内は行動値

GM:勝利条件─“小野村甚五”の撃破
敗北条件─全員の戦闘不能


GM:▽round1/セットアップ
碇海伊佐名:なし!
佐久良穂浪:『ステュムパリデス』:《クロックフィールド》!
佐久良穂浪:同一エンゲージの味方全員の行動値+5!
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を4(→ 4)増加 (63 → 67)
碇海伊佐名:バルバロイの力が流れ込んでくるぞい 充電完了――
八鶴木霞鏡:なし。クロックフィールドの効果貰って行動値+5 6→11
碇海伊佐名:クロックフィールド貰います。イニシアチブ10→15
佐久良穂浪:行動値5→10ぞい
小野村甚五:▽霊碇劇「善知鳥廻呑」《尾を喰らう蛇》
小野村甚五:《原種暴走》をセットアップ発動。シーン中常に攻撃が「範囲」に変化
小野村甚五:1D10
DoubleCross : (1D10) → 10

GM:一番デカい自傷ダメージ受けた!

▼エンゲージ
(小野村甚五[10]、“シュピーネ”[7]、“フレーダーマウス”[10])
   10m
(“ラコニアイナ”[15]、“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10])
[]内は行動値

佐久良穂浪:言葉で語ることは無い。ガチガチっと鉄の羽が震え、敵意をむき出しにする。
佐久良穂浪:それはなにより雄弁に、戦意を励起させる。
八鶴木霞鏡:「お。楽しくなってきたぜ。戦いって言うのはこうでなきゃな。凶器の打ち合う音とか、実にたまらん」
碇海伊佐名:「……」喋ることはない。霊碇の操作には特段の集中を要するからだ。
碇海伊佐名:だが、佐久良穂波のもたらした響きに己の意識を乗せることによって、一段深いトランス状態へと移行する。【伝承者】。
小野村甚五:ぎりり 嵌めた皮手袋を強く握り、“糸”に己の血を染み渡らせる。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:“糸”を介して“銛人”の血を受けた“匣鰒”の目に、残忍な飢えを込めた光が灯る。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:じゃっ ざりり
碇海伊佐名:(血の糸。糸自体に仕掛けがある使い手か?あるいは…)
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:手にした鎌から鎖が延伸。殺戮形態へ移行!
碇海伊佐名:(血の味を、霊碇に思い出させているのか)

GM:▽イニシアチブ
GM:“匣鰒”が鎖付き鉤針(アームブレード相当)を準備。“シュピーネ”が《さらなる絶望》を使用。
GM:自身のエンゲージに“フレーダーマウス”2体目を召喚。

▼エンゲージ
(小野村甚五[10]、“シュピーネ”[7]、“フレーダーマウス”1、2[10])
   10m
(“ラコニアイナ”[15]、“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10])
[]内は行動値

GM:▽特殊ルール 疑似霊碇“フレーダーマウス”“マガウチ”“マウヴォルフ”は操縦者(この戦闘では“シュピーネ”)がフィールド上に居ない場合、行動終了・クリンナップごとに4D10ダメージを受ける

GM:エネミー側の加速行動はなし 行動値順の処理に移行

GM:▽round1/メインプロセス/“ラコニアイナ”
碇海伊佐名:しゃあ!張り切って行くぞ~~
八鶴木霞鏡:「専門家先生。どういう戦い方する?何か斬って欲しいもんある?」
碇海伊佐名:「”しゅぴいね”です」
碇海伊佐名:断言する。
八鶴木霞鏡:「ほう。そいつは、どうして?」
佐久良穂浪:耳を傾ける。
碇海伊佐名:「彼らを自壊させる必要があります。じゃあむで”霊碇”を作る場合、通常の操作方法では必ずがたが来る」
碇海伊佐名:「故に”しゅぴいね”がいるのだと推測します。つまり彼は、操り手であると同時に枷でもあるのだと」
八鶴木霞鏡:「にゃる。操演者がいなくなったら自爆するって事な」
佐久良穂浪:「了解した」
碇海伊佐名:「有難うございます。お二人とも、満点の理解です」にこりと微笑む。
碇海伊佐名:マイナーはなし。
碇海伊佐名:メジャーで▼霊碇劇:『寿式三番艘』 C:エグ+オールレンジ+死神の精度+伝承者
碇海伊佐名:対象はシュピーネ。
GM:どうぞ!
碇海伊佐名:9dx6+5
DoubleCross : (9DX6+5) → 10[1,2,2,4,5,5,7,9,9]+4[3,3,4]+5 → 19

碇海伊佐名:!?
佐久良穂浪:あわわわ
八鶴木霞鏡:妖精しちゃいなYO
碇海伊佐名:▼霊碇劇:『釣女船底曳』 妖精の手
佐久良穂浪:YO SAY
GM:あ、待った!
碇海伊佐名:ええっ
GM:“シュピーネ”は《イベイジョン》で
GM:回避固定値18です
GM:ギリギリ……競り勝ってる!
八鶴木霞鏡:あっぶね!
GM:なので妖精の手は切らなくて大丈夫!
佐久良穂浪:当たるぞい
碇海伊佐名:こわ!じゃあ温存しとくか
碇海伊佐名:あと1…!
GM:ダメージ判定どうぞ!
碇海伊佐名:2d10+1d10+20
DoubleCross : (2D10+1D10+20) → 16[6,10]+5[5]+20 → 41

碇海伊佐名:諸々有効!
八鶴木霞鏡:伝承者でHPを減らすのじゃ。
GM:デカい!瀕死です
碇海伊佐名:うおおおバックファイア!25→20
GM:演出どうぞ!
碇海伊佐名:侵蝕69→77
碇海伊佐名:『ヤア五十海ノ 海形遠ク 紫雲浄土ノ果テニ坐ス』
碇海伊佐名:ずっと、頭の中で鳴り響いている。三味線、箏、琴、太鼓、尾甲の村の音曲の調べ。
碇海伊佐名:それは一種のトランス状態への導入だ。汎用機である”鯨羅”の伝承者にとって、その最大の武器は、集中。
碇海伊佐名:碇海の家はオーヴァード特有の過集中能力に、精密操作の活路を見出した。
碇海伊佐名:(第二箏筋から第四髯、山砂懸、明るみ、愛宕懸)
碇海伊佐名:楽譜のように頭の中で”鯨羅”の舞い方が打ち寄せる。そういう訓練を、伝承を、ずっとしてきた。
”足疋鯨羅貞宗”:がち、がち、がちん、と。這いずり、回避行動を繰り返す”シュピーネ”よりも先に、その袖が蜘蛛を捉える。
碇海伊佐名:つ、と鼻血が垂れる。
碇海伊佐名:「ここ」
碇海伊佐名:糸を引く。
”足疋鯨羅貞宗”:弩が引かれる。直前、異様なまでの腕のしなりを伴って、鉄の銛が発射された。
碇海伊佐名:跳弾と気流を読み切った弾道制御の合わせ技。”シュピーネ”の主要機関部に、過たず着弾する。
八鶴木霞鏡:「人体のしなりじゃエグ以外じゃ厳しいな、あの射ち方。あそこらへんは機械ならでは。向こうも速いが当たっちまえば、こっちのもんってね」
碇海伊佐名:「――はい!その通りです、八鶴木さんは人形操りの素質がありますね!」鼻血を垂らしながらサムズアップする。
八鶴木霞鏡:「鼻時拭いてからにしようぜ。妙齢の女性がみっともないですわよ」
八鶴木霞鏡:言いながら敵の動き視線で追っている。
佐久良穂浪:「こっちを見ている場合じゃないぞ」
八鶴木霞鏡:「まぁな。追撃かけたいところだよな」

GM:▽round1/メインプロセス/“アブレシブジェット”
GM:追撃チャンスですわ~~~~!
八鶴木霞鏡:マイナーで移動。敵エンゲージに接敵。

▼エンゲージ
(“アブレシブジェット”[11]、小野村甚五[10]、“シュピーネ”[7]、“フレーダーマウス”1、2[10])
   10m
(“ラコニアイナ”[15]、“バルバロイ”[10])
[]内は行動値

碇海伊佐名:1more!
八鶴木霞鏡:メジャー:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《さらなる波》《守護天使》対象はシュピーネ。コンボ:黒天驟雨
八鶴木霞鏡:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,2,2,3,4,4,4,5,8,9,9,10]+10[7,7,7,9]+10[6,6,6,8]+1[1]+6 → 37

碇海伊佐名:良い出目!
佐久良穂浪:よいよい
GM:イベイジョン突破!命中です
八鶴木霞鏡:ではダメージを出します。
八鶴木霞鏡:4D10+20
DoubleCross : (4D10+20) → 28[8,7,6,7]+20 → 48

GM:“シュピーネ”死亡します!
碇海伊佐名:しゃあ!
GM:復活もなし!
佐久良穂浪:おっ
GM:とどめ演出どうぞ
八鶴木霞鏡:微笑する。それはもう楽しそうな表情を浮かべて、支給刀を無造作に抜く。
八鶴木霞鏡:「ははっ、俺のこれまでの人生は戦いだった。これからの人生も戦いだ。なら、人生楽しまなきゃ嘘だ」
八鶴木霞鏡:標的を値踏みするように見る。
八鶴木霞鏡:「お前はどんくらい遊べるかな?」
八鶴木霞鏡:空気と一体化するような緩い緩慢な動きで、踏み出すやいなや一迅の疾風となって相手とすれ違う。
八鶴木霞鏡:踏み込みは無音。斬撃は轟音である。即ち音を聞く時には切り伏せた後。
八鶴木霞鏡:フォフォフフフフフフゥッキイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィンンンンンンッッ。至近距離に耳をつんざく怪音。
碇海伊佐名:(――速)
碇海伊佐名:「きゃあっ!?」耳を塞ぐ。
八鶴木霞鏡:行った事は、至極単純明快な踏み込み横薙ぎ胴に過ぎない。動きを分解すれば、ただ体を効率的に動かした基本に忠実な剣の術理であるが。
八鶴木霞鏡:刀を振った音と言うには、あまりにも暴力的な風切り音が地上に響き渡る。
八鶴木霞鏡:速い剣である。
八鶴木霞鏡:ただ、飛燕が舞う程の速さと言う風流さではなく、ジェット戦闘機の最速飛行と形容すべき破壊的な速さだった。
八鶴木霞鏡:「准教授の一撃が効いてたな。そこまで力を乗せて無くても、この通り真っ二つ」
八鶴木霞鏡:「理解よりも、解体の方が満点だ。文句のつけようがない」
“シュピーネ”:異形両断!寸断された肉体が、衝撃波によって霧散する!
碇海伊佐名:「じぇっと機……いえ。音そのものを、研いでいるような」
佐久良穂浪:(ブレがないな)磁場を足場にしてなお、剣筋には乱れが無いのだろう。
小野村甚五:「なんて速さだい。……いや、それより」
八鶴木霞鏡:握った刀の切っ先を蝶のように揺らし、次に備える。
碇海伊佐名:「……謙遜は止めて下さい。時空ごと物体を切断すると言われた尾甲村の”太刀魚”でも……」溶断された、”シュピーネ”を見る。
小野村甚五:(蝙蝠の枷が外れちまった。あの嬢ちゃん、どういう心算なんだか)
碇海伊佐名:「ここまでのことが、出来るかどうか」
碇海伊佐名:そう言って、糸を繰り直す。
八鶴木霞鏡:「それは、そうだ。俺の剣を真似出来るやつは、同門の奴らしかいない。俺より強いかは別問題ではあるけどね」
八鶴木霞鏡:「さぁバルバロイ畳みかけよう。こいつらは言っちゃ悪いが、申し訳ないが前座だ」
佐久良穂浪:「わかってる」ギュッ、ギャッジジジジジ──
碇海伊佐名:「頼もしいです、佐久良さん!」
佐久良穂浪:(敵の”真打”を、逃すわけにはいかない)
佐久良穂浪:手番頂いていいかな

GM:▽round1/メインプロセス/“バルバロイ”
佐久良穂浪:マイナーで戦闘移動。小野村甚五にエンゲージします。

▼エンゲージ
(“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10]、小野村甚五[10]、“フレーダーマウス”1、2[10])
   10m
(“ラコニアイナ”[15])
[]内は行動値

小野村甚五:来るか!
佐久良穂浪:メジャー『フューリー』。コンセントレイト+獣の力+獣王の力
GM:妨害系のエフェクトはありません。命中判定までどうぞ
佐久良穂浪:アームブレードと一体化し、小野村甚五に攻撃!
佐久良穂浪:9dx8+7
DoubleCross : (9DX8+7) → 7[1,2,3,3,3,5,6,7,7]+7 → 14

佐久良穂浪:これだよ
碇海伊佐名:今こそ!
八鶴木霞鏡:これは相手のイベイションがなんぼでも妖精コースよ
佐久良穂浪:あっ! 准教授~~! 助けてください~~!
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:ガードを選択
八鶴木霞鏡:侵蝕67→73
碇海伊佐名:『フューリー』+霊碇劇『釣女船底曳』=霊碇劇『釣女船底曳・羽歯舞』≪妖精の手≫
碇海伊佐名:最後の3を10に変換、17から再回転どうぞ。
佐久良穂浪:あっかっこいいコンボ名だ! うお~!
碇海伊佐名:77→81
佐久良穂浪:1dx8+17
DoubleCross : (1DX8+17) → 1[1]+17 → 0 (ファンブル)

佐久良穂浪:全然だめじゃないか!!!!!
八鶴木霞鏡:オウマイ
GM:でも1個10になるから
GM:あ、違う 最初の出目がまずクリティカル0個なのか Oh……
佐久良穂浪:元が一回も回ってないんで、17からですね……
佐久良穂浪:仕方ない、ダメージ!
GM:それでもクソデカ固定ダメージなら…!
佐久良穂浪:2d10+16+9
DoubleCross : (2D10+16+9) → 11[10,1]+16+9 → 36

佐久良穂浪:ガード値-5です!
碇海伊佐名:アームブレードつよいな~ 実質41ダメージだ
八鶴木霞鏡:アームブレード実際、決闘者の剣程度には強い頼れる武器。
GM:装甲・ガード含めた軽減だけど ガード値がごっそり持ってかれるから……
佐久良穂浪:アームブレードくんでよかった……
GM:29点ダメージ受けます!ダイス回ってたら危なかった!
GM:あ、被ダメージ時
佐久良穂浪:何奴っ
小野村甚五:《レネゲイドアブソープ》発動。
碇海伊佐名:ゲエッ
小野村甚五:▽霊碇劇「啼梅」《背徳の理》が作動します。シーン中ダイス+6
GM:演出どうぞ!

佐久良穂浪:ガシャガシャと金属が擦れ合う音を鳴らし、仮面の黒子が迫る。
佐久良穂浪:「幕を引け……!」
佐久良穂浪:左腕は金属製の翼の塊になっている。血の人形遣いを、より赤く染め上げようと喚く。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:放たれた一撃を、“匣鰒”の鎖鉤が受ける!
佐久良穂浪:「これは……ッ!」
碇海伊佐名:「まだです!」ひゅか、と糸が舞う。
小野村甚五:「生憎と、俺の“匣鰒”は土竜もどきなんぞ比にならん怪力自慢でね」
佐久良穂浪:火花が散る。”マウヴォルフ”の装甲を正面から裂いたのとは、感覚が違う。
八鶴木霞鏡:「あたりが浅いって言うか、鉤の傾斜で流した?工夫してるね。流石伝統芸能じゃん」
佐久良穂浪:(素材はむしろ、古いもののはず。技、の差なのか……!)
碇海伊佐名:――だが、その火花に突き込まれる物がある。それは、先程碇海伊佐名と”鯨羅”が放った、欠けた鉄の歯のような銛。
碇海伊佐名:「鉄を操れるのならば、これも!」
佐久良穂浪:「──! 技ならこちらにも、いたか!」
碇海伊佐名:ばぎゃん、と散弾の破片のように飛散し、佐久良穂波の翼を形作る鉄の羽の一つとなる。
八鶴木霞鏡:「あ。贔屓だ。ズッリィー。俺ん時は何もしなかったじゃん」などと言うが戦いを見る目は冷静だ。
佐久良穂浪:鎖の輪に、鉄の刃が一斉に羽搏きねじ込む。一体化した鉄羽が、鉤の動きを封じる。
碇海伊佐名:「”匣鰒”は重装型です。装甲ごと削り取れる佐久良さんが、最も適していますから」にこりと微笑む。
佐久良穂浪:「らぁっ……!」動きが固まった隙に、右腕を一閃。
碇海伊佐名:「……やった!」
佐久良穂浪:(装甲が削れた。いや……表面だけで、済まされたか)
佐久良穂浪:「手強いな、小野村甚五」
碇海伊佐名:「……」
佐久良穂浪:仮面の下から、忌鉄使いを再度睨みつけた。
小野村甚五:舌打ちを溢し、“匣鰒”を手繰り寄せる。
小野村甚五:「有難いお言葉だが……そいつはもう少し取っておいてくれな」
小野村甚五:「俺の霊碇はここからが本領よ」
八鶴木霞鏡:「舌打ち?楽しくなってきたんだ。笑おうぜ、死に際は笑った方が良い」

GM:▽round1/エネミーフェイズ/小野村甚五と“匣鰒”
GM:マイナーなし
GM:メジャー▽霊碇劇「不如帰谷」《C:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《アタックプログラム》+
GM:《原種暴走》+《背徳の理》
GM:▽霊碇劇「五番・呑喰不如帰谷」
GM:接近エンゲージの自身を除く味方・敵全員を標的に鎖付き鉤針(アームブレード相当)による範囲攻撃を敢行。
佐久良穂浪:ぎょえーだぜ
碇海伊佐名:何てことするんだ
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を7(→ 7)増加 (67 → 74)
八鶴木霞鏡:こいつ味方を!
小野村甚五:16DX7+4
DoubleCross : (16DX7+4) → 10[2,2,3,3,3,3,3,5,6,6,7,8,9,9,9,9]+10[2,4,6,10,10,10]+10[5,9,10]+10[9,10]+10[7,10]+3[3,3]+4 → 57

GM:ぶん回し 対応せよ
佐久良穂浪:回してる~! ガードします!
佐久良穂浪:えーい《電磁障壁》も使っちゃえ!
八鶴木霞鏡:一応ガードしよう。最低ダメージダイス目6が出るかもしれぬ。
GM:初撃は固定火力が低めなので ワンチャンあるかもしれない
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を2(→ 2)増加 (74 → 76)
佐久良穂浪:4d10
DoubleCross : (4D10) → 31[6,8,9,8] → 31

佐久良穂浪:ガード値+31 31!?
GM:フレーダーマウスは《イベイジョン》で15なので命中します
碇海伊佐名:これは…ドッジ!
佐久良穂浪:イサナさんは別エンゲージでは?
GM:あ、イサナさんは
碇海伊佐名:あっそうじゃん!10m離れてた
GM:別エンゲージなので対象に含まれてないですね!
八鶴木霞鏡:そうよ。近接エンゲージでの話。
GM:八鶴木くんと佐久良くんだけ当たります
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:9+6+6D10
DoubleCross : (9+6+6D10) → 9+6+29[3,2,7,10,2,5] → 44

GM:装甲・ガード有効
八鶴木霞鏡:《リザレクト》
八鶴木霞鏡:73+1d10
DoubleCross : (73+1D10) → 73+3[3] → 76

佐久良穂浪:《器物使い》の効果でアームブレードのガード値+5
八鶴木霞鏡:よし!!低め。
八鶴木霞鏡
GM:流石に命中ダイスがでかいと 固定ダメージが低くても関係なく大ダメージ出るな しかし佐久良くんの防御力が手ごわそうだ
碇海伊佐名:おお!!
佐久良穂浪:アーマースキンの装甲が4あるので 3+5+31+4=43
佐久良穂浪:1点受けます!
碇海伊佐名:かたすぎ
GM:すごいぜ ところでフレーダーマウスですが HP35なので呑まれて死にます 無惨!
GM:ところが
碇海伊佐名:さよなら…
碇海伊佐名:えっ
GM:この攻撃でダメージを与えたので霊碇劇「五番・呑喰不如帰谷」の追加効果が作動します。具体的には《喰らわれし贄》が。
GM:シーン中攻撃力+9
佐久良穂浪:うわーっ
八鶴木霞鏡:次の手番迄回さず倒せば良いだけの事ヨ!!
碇海伊佐名:そうだぜ!
GM:あります……
GM:《レネゲイドアクセル》の再行動が……
佐久良穂浪:そんなーっ
碇海伊佐名:こいつシンプルにめちゃくちゃ強い!
八鶴木霞鏡:ヒュー♪楽しくなってきたぜー!
八鶴木霞鏡:では演出としゃれこみましょう。

GM:“ラコニアイナ”の言説通り。“匣鰒”の基本的なスペックはオーソドックスな重装型。巨躯から繰り出される剛力と、複合装甲による防御力。この二つを軸とした斬り込み役だ。
GM:……その“匣鰒”を忌鉄たらしめた由縁は2つ。
小野村甚五:小野村の“銛人”はかつて、“霊碇”を操る上で禁じ手ともいえる裏技を持っていた。
小野村甚五:霊魚を活性化させ、その剛力を増すために、敢えて荒魂としての獣性を呼び起こす技術。
小野村甚五:故に、その伝承者は“糸”に刃を織り込み、緊急時の白兵武器として、ないし自傷による活性装置として利用した。
小野村甚五:脳裏に流れる三味線、箏、琴、太鼓、故郷の調べに沿うように、謡う。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:じゃりっ ぎぃいいいいいい
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:ぶ お ん
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:鎖に繋がれた鉤が剛力によって周囲を薙ぎ、風を、一帯の生あるものすべてを切り裂く!
八鶴木霞鏡:「下手に受けたら折れるな。あがるぜ!」
八鶴木霞鏡:《軽功》で相手の攻撃に合わせて自ら吹き飛ぶ。とはいえ、この動きで致命傷は避けたわけではない。猛撃により《リザレクト》1回分持っていかれた。
碇海伊佐名:「気を付けて下さい!奴は――自分を食わせることで、一時的に人形の威力を増していますッ……うっ!」離れていても、風圧だけでその軽い身体は吹き飛ばされる。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:すべて───そう、敵だけではない。放たれた鉤針は味方であるはずの“フレーダーマウス”を捉え。
“フレーダーマウス”:「ぎゃ……ぎぃ!?」
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:“匣鰒”の怪力と機巧の二重回収動作が、高速で鎖を、その先の得物を手繰り寄せる!
佐久良穂浪:「防御は」両腕を構え。それらは一斉に羽搏き、黒い壁として広がる
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:が こ ん
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:ぎゃりっ ぎゃりりりりりりりりりり
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:鉤が捉えた獲物を、背部の“匣”に呑み込む!
八鶴木霞鏡:刀を守るために、刃でなく体で受けて、間合いの調整のために距離を取るための浮身であった。自らの剣戟に最適な10歩の距離。
八鶴木霞鏡:意識不明の危機になる程の血を流しながら空中で回転し軽やかに着地する。
佐久良穂浪:「こっちも本領だ……!」
八鶴木霞鏡:「ははは。仲間を喰いやがった。ソクラテスもびっくりだな!」
GM:鋼が、生体部品が、返り血が“匣鰒”の背から辺り一面へぶちまけるように撒き散らされる。
佐久良穂浪:今までとは異なる、荒れ狂う砂嵐のような音が響いて。
碇海伊佐名:「ばか!血だらけで、冗談を仰っている場合ですか!佐久良さんは……!」
佐久良穂浪:鉤針と、飛び散った血肉を、触れた先から擂り潰していた。
碇海伊佐名:「……あれを、防いだのですか?」
佐久良穂浪:「問題ない」碇海さんに手を挙げる。
佐久良穂浪:(向かってくるものを削るだけなら)形を取り戻した腕を見る。
八鶴木霞鏡:「格好良いじゃん。やるな」流れる血を舌で舐めとりバルバロイを称える。
佐久良穂浪:(誰を傷つけるわけでも無い……ずっと楽なものだ)
佐久良穂浪:「”アブレシブジェット”、もう一撃来るぞ」
小野村甚五:「五番・呑喰不如帰谷。さて、仕切り直しと行こうかい!」
八鶴木霞鏡:「そのようだ!後ろに行くかもしんねーけどな」
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:“フレーダーマウス”の返り血を浴び、その動きに更なる精密さが、攻撃に鋭さが宿る!
佐久良穂浪:(格好いいところを見せてくれ、とは、さすがに言う余裕がないな)手を前に、再び構えた。
八鶴木霞鏡:「ははは。負けた時の言い訳を自分で潰すのって嫌いじゃないな。格好良いじゃん」
八鶴木霞鏡:「凌げば即ち勝ちだ!」

GM:“フレーダーマウス”は“匣鰒”が全滅させたので動けません が
GM:もう一発!
碇海伊佐名:やべ~~
GM:“匣鰒”の手番
八鶴木霞鏡:誰を狙いやがる!
小野村甚五:▽霊碇劇「不如帰谷」《C:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《アタックプログラム》
GM:悩んだけど侵蝕値的に至近エンゲージの二人を再攻撃!
佐久良穂浪:ぐおおっ
小野村甚五:16DX7+4
DoubleCross : (16DX7+4) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,5,6,6,7,7,8,8,8]+10[1,2,3,7,9]+10[9,10]+10[8,10]+3[2,3]+4 → 47

GM:こいつ めちゃ 回す
碇海伊佐名:回すね!?
佐久良穂浪:回しますねえ!
佐久良穂浪:ガードします!
八鶴木霞鏡:ドッジだ。
八鶴木霞鏡:4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 9[5,8,8,9]+1 → 10

八鶴木霞鏡:きなさい。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:9+6+9+5D10
DoubleCross : (9+6+9+5D10) → 9+6+9+29[1,9,9,4,6] → 53

GM:装甲・ガード有効です 有効だからなんだってんだおおん!?
佐久良穂浪:アーマースキンの隠されし効果! 受けるダメージ-1d10!
GM:なにィ
佐久良穂浪:53-1d10
DoubleCross : (53-1D10) → 53-6[6] → 47

佐久良穂浪:で、装甲ガード合わせて12点軽減するので~
佐久良穂浪:死にます! リザレクト!
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (76 → 85)
八鶴木霞鏡:《リザレクト》
八鶴木霞鏡:76+1d10
DoubleCross : (76+1D10) → 76+7[7] → 83

碇海伊佐名:厳しい出目…!

八鶴木霞鏡:さっき低かったし大体期待値!
小野村甚五:「悪いね、兄さん。あんたらに恨みはねえんだが」
小野村甚五:「折角もらった2度目の生ってやつだもんで。ここで負けるつもりは更々ねえんだなァ」
八鶴木霞鏡:「恨みもないのに殴って来るなんて不健全とは言わないさ。戦いこそが人生なら、そりゃ負けたくない」
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:鈍重な輝きを放つ鎖鎌を振るうたび、血風が吹き荒ぶ!
八鶴木霞鏡:「プロフェッショナルコンビから片付けるのは当たり前だな。判断力には合格点をやろう」
佐久良穂浪:(流体か! 刃では勢いを殺しきれん!)
八鶴木霞鏡:一人無傷ならしめたものだ。出血からの回復からまだ立ち直っていないが《リザレクト》は効く。
八鶴木霞鏡:脳と心臓を守り、膝をついて当たる面積を最小に。
佐久良穂浪:急所を守り、嵐に耐える。受けた傷は鉄で塞ぐ。
八鶴木霞鏡:「ははは。いってぇー。最低!最悪!」
佐久良穂浪:「謝らなくてもいい」小野村甚五に向けて。
佐久良穂浪:「最早、交渉の場ではない」

GM:▽round1/クリンナップ
GM:このタイミングで処理必要な行動は双方ない……はず
佐久良穂浪:無ぜ
碇海伊佐名:”無”です
八鶴木霞鏡:無
GM:ではラウンド2を前に一度“無”に帰って本日はここまで!お疲れさまでした

GM:▽round2/セットアップ
GM:エネミー側は特殊行動・エフェクト宣言なし!
碇海伊佐名:無ス
八鶴木霞鏡:無し。
佐久良穂浪:クロックフィールドは温存でいいかなあ 無し
八鶴木霞鏡:うーん。使った方が良くないですかね。
佐久良穂浪:あ、わかりました! 使うぜ
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を4(→ 4)増加 (85 → 89)

佐久良穂浪:至近対象なので自分と八鶴木くんの行動値+5です
八鶴木霞鏡:准教授で倒せないと僕らまた範囲攻撃喰らうしね。100%で回数1回回復するし。
碇海伊佐名:サンキュウさくらくん!
八鶴木霞鏡:と言う事で行動値6→11
佐久良穂浪:イサナさんは対象外ですね
GM:そう! 範囲エフェクトなのだ……!

▼エンゲージ
(“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10]、小野村甚五[10]、“フレーダーマウス”1、2[10])
   10m
(“ラコニアイナ”[10])
[]内は行動値

GM:ではイニシアチブ順の行動に移行しましょうね

GM:▽round2/メインプロセス/“アブレシブジェット”
GM:行動どうぞ!
八鶴木霞鏡:OK。マイナーなし。メジャー。《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《さらなる波》守護天使は温存。
八鶴木霞鏡:8dx7+6
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[4,4,5,6,7,7,8,8]+10[4,5,7,8]+10[3,8]+4[4]+6 → 40

八鶴木霞鏡:よし。よし。
GM:8Dで40!いい出目
小野村甚五:ガードを選択!
GM:ダメージどうぞ
八鶴木霞鏡:5d10+20
DoubleCross : (5D10+20) → 28[7,2,9,8,2]+20 → 48

碇海伊佐名:うおおおおアブレシブジェット!!!
八鶴木霞鏡:こういう出目だけでゲームしたい。常に期待値よりやや良い。
八鶴木霞鏡:諸々有効です。
八鶴木霞鏡:83→89
GM:でっけえダメージだなあ…… “霊碇”のハニカム装甲と巨大鉤針で受けて38点ダメージ!累計77点ダメージ
GM:大ダメージです
GM: 演出行きましょう

八鶴木霞鏡:「バルバロイ。相手より速く動きたい。さっきのアレまだ使えるか?」
佐久良穂浪:「……」
佐久良穂浪:戦闘の過程で地に飛び散った羽が、捻れ蠢き始める。
佐久良穂浪:「10秒」
佐久良穂浪:電磁力が励起。敵対者へと指向する。
八鶴木霞鏡:「上等。俺が御膳立てして、準教授かお前が美味しい所持っていけ」
八鶴木霞鏡:あの人形は反応速度が良い。自分の瞬発力に及ぶ生物はいないが、反射神経そのものの鍛錬は不得手な方だった。
八鶴木霞鏡:その不利を補う同行者がいるなら、弱点などと言う不確定要素はもはや無視して問題がない要素となる。
八鶴木霞鏡:電磁力反発で銃弾のように跳び出す。
八鶴木霞鏡:跳躍する。振り払われる“霊碇”の鉤針を飛び越え《軽功》。その巨大な絡繰りを操る血糸の上に着地した。
八鶴木霞鏡:月を背に、その蜘蛛の糸よりも細い道の上を、まるで強固な大地のように立つ。
碇海伊佐名:(初速を補う電磁投射!機械との反応速度の差を、あのような形で盛り返しますか!?)
八鶴木霞鏡:「こういう芸当はどうだ?手を出せば、この糸が切れるんじゃないか?」
八鶴木霞鏡:不可視の1ミクロン幅の回廊を一歩一歩確実に歩を進めてゆく。超人的バランス感覚で、確実に間合いが詰められる。
八鶴木霞鏡:「なにも馬鹿正直に絡繰りの相手をするのもな。人形が脅威なら人形遣いを狙う方が良い」
小野村甚五:「ちぃ───!」
小野村甚五:キミはぴん、と張り巡らされた足場越しに、殺意の伝達を感じ取るだろう。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:ぎゅ ぐん ごうおっ
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:反転し、繰り手を狙うべく距離を詰めたキミへ、背後から鎖鎌が撃ち出される!
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:“銛人”自身ごと貫くことも厭わぬ惨殺攻勢防御!
八鶴木霞鏡:振り落とされかねない急制動。背後からの穿貫の鎖鎌。その攻撃を刀で受けて、その両方の衝撃を反動にして跳んだ。
八鶴木霞鏡:その弾かれた運動エネルギーを利用し、空中で猫のように反転し、相手の背後に鋼の三日月を落とす。
八鶴木霞鏡:パンッと血袋のはじける小気味良い音。
八鶴木霞鏡:「ちっ。浅かったか。自分ごと貫く滅茶苦茶は読めなかったけど、即座に反撃を利用するなんてのは格好良いと思ったんだが」
八鶴木霞鏡:「美味しい所は任せるって言ったし、良しとしよう。速さでは敗けなかった事だし」
小野村甚五:「ぐ、お……っ」裂かれた個所から鮮血がほとばしる!
佐久良穂浪:(6秒、使い切ってもらうつもりだったのだが)
小野村甚五:己自身を強いるように、両手に力を籠め、かろうじて立ち上がる。
佐久良穂浪:(速いのは剣閃だけではない。全ての動きが、迅いな)

GM:▽round2/メインプロセス/“ラコニアイナ”
GM:行動どうぞ!
碇海伊佐名:ここは勝負に出よう。マイナーで10m戦闘移動、小野村にエンゲージ。

▼エンゲージ
(“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10]、小野村甚五[10]、“フレーダーマウス”1、2[10])
[]内は行動値

碇海伊佐名:メジャーで▼『霊碇劇:寿式二番艘』:C:エグ+オールレンジ
碇海伊佐名:対象は小野村。
GM:カモン!エネミーはガードを選択!
碇海伊佐名:うおおお
GM:特殊なエフェクト宣言はございません!
碇海伊佐名:10dx7+5
DoubleCross : (10DX7+5) → 10[2,2,2,3,3,5,5,6,7,9]+10[5,10]+5[5]+5 → 30

碇海伊佐名:なんでC値7の方が回るんだよ!?
碇海伊佐名:教えはどうなってんだ教えは
碇海伊佐名:何もなければダメージ行きます!
GM:アタックダイス+4確定出目気持ちよすぎだろ! ダメージどうぞ!
碇海伊佐名:4d10+1d10+7
DoubleCross : (4D10+1D10+7) → 15[5,3,6,1]+5[5]+7 → 27

GM:そのダメージは───?
GM:小野村の残りHPは14点
GM:装甲・ガードの合計値は10点
GM:軽減しても17点通って死にます
碇海伊佐名:しゃあ!
GM:復活エフェクトはなし!
碇海伊佐名:侵蝕81→85
GM:フィニッシュヒム! 演出どうぞ!

碇海伊佐名:(――そう。八鶴木さんなら)
碇海伊佐名:美味しい所を任せる、と言った。格好つけの彼がそう言うのならば、それは絶対のことなのだ。
碇海伊佐名:佐久良穂波が稼いだ時間が、あと四秒残っている。
碇海伊佐名:「鯨羅!波に乗ります!」
”足疋鯨羅貞宗”:くおおんと、嘶く。伊佐名を手で掴み、圧縮空気を一気に解放。
”足疋鯨羅貞宗”:10歩の間を一息に詰める。そしてそのまま、鉄の拳を振り上げた。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:ぎゃりっ ぐ おう
碇海伊佐名:この時点で、四秒。
“擂鉢童子匣鰒忌鉄”:膂力比べでは負けぬとばかりに、振り上げた拳を弾きあげる!
”足疋鯨羅貞宗”:がぢん、と霊碇の黒鉄が鍔ぜり合う。だが――
碇海伊佐名:『とうとうたらりら ららとうとう』
碇海伊佐名:▼『”鯨羅”挿錨』≪鍵要らずの歩み≫+≪機械の声≫
”足疋鯨羅貞宗”:その体躯が、急激に『折り畳まれる』。膠着状態が解除され、
碇海伊佐名:その一瞬、軽い身のこなしで小野村の懐に潜り込んでいる。
碇海伊佐名:霊碇が一律で備えている収納のための機体圧縮機構を、鍔競り合いの解除のための一手とした。
碇海伊佐名:何よりも、鯨羅がそう動くと――自分の声に答えてくれると、そういう確信があったからだ。
碇海伊佐名:「これにて仕舞」
碇海伊佐名:「”鯨羅”、抜錨!」
小野村甚五:「───っ!」
碇海伊佐名:彼女が背負ったボストンバッグから、腕だけが覗く。
”足疋鯨羅貞宗”:手指の関節を施錠し、抜き手と為す。
GM:鍔迫り合いに応じていた“匣鰒”の復帰には、コンマ1秒足りぬ。
小野村甚五:“糸”によるクロスレンジ戦闘態勢へ移行を迫るが───
”足疋鯨羅貞宗”:ず ばん!
GM:泥のように鈍化した時間の中で。キミと“鯨羅”の動きが1手、素早かった。
”足疋鯨羅貞宗”:それよりも早く、貫手が小野村甚五の両の腕を抉り去る。
小野村甚五:抉れた腕から、スプリンクラーのように血が噴き出す。それ以上に。
小野村甚五:“銛人”にとっては致命打と成り得る、筋肉と神経器官の断裂!
小野村甚五:「く……ひひ」
碇海伊佐名:貫手の瞬間に、装備していた銛を散弾のように打ち出し、腱ごとぐちゃぐちゃに絡ませている。それが再生を阻害していた。
小野村甚五:「今度こそは、と思ったんだがなア」
碇海伊佐名:「……いいえ、終わりです。小野村殿」
碇海伊佐名:「最初から、始まってすらいなかったのです。ご投降を」
小野村甚五:「前世の業ってやつかね。……いや、御見事也」
碇海伊佐名:「貴方を失くしては、”匣鰒”が気の毒です」
”足疋鯨羅貞宗”:圧縮空気で血と泥を払い、ボストンバッグに折り畳まれて収納される。
小野村甚五:「十五代目は、随分と甘いようで」
小野村甚五:「とはいえ、この腕じゃ腹も斬れんか。わかったよ、俺の敗けだ」
八鶴木霞鏡:「あ。終わり?大人しく確保されるなら、面倒がなくて良い」
八鶴木霞鏡:「コラプスの居場所を吐けば待遇良くなるんだけどね」
小野村甚五:「好きにすりゃあいいさ。どうせ、今のおれはかりそめの客よ」
GM:戦闘終了、キミ達の勝利です……が。
時冬静葉:「それは、少し困りますね。甚五さん」
時冬静葉:「歴史に名だたる悪漢となれば、往生際も相応に悪いかと期待したのに。……まあ、いいでしょう」
時冬静葉:顕れた女は、キミ達のエンゲージに侵入すると。
時冬静葉:《瞬間退場》+《瞬間退場II》
時冬静葉:自身と、小野村と同じエンゲージに位置するPC全員を対象にシーン退場を実施します。
八鶴木霞鏡:斬新な瞬間退場だ!
時冬静葉:つまり、イサナさん・八鶴木くん・佐久良くんですね
碇海伊佐名:エッエッ
佐久良穂浪:どういうこと~!?
時冬静葉:抵抗する場合は、〈意志〉での判定を要します。
碇海伊佐名:目標値は!
GM:対決を行うなので、静葉の意志と対決ですね
佐久良穂浪:万が一PCが分断されちゃうとそれはそれでたいへんなような気がしますが
八鶴木霞鏡:まあ、勝てることはあるまい。振っていきましょう。
碇海伊佐名:とりあえず振るだけ振ろう
碇海伊佐名:意思 3dx
碇海伊佐名:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 4[2,3,4] → 4

碇海伊佐名:よわい
GM:なんてこと…
八鶴木霞鏡:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,2,7,10]+5[5] → 15

佐久良穂浪:思い出の一品と一体化大丈夫ですか?
GM:八鶴木くん強いな~
GM:いいですよ!
佐久良穂浪:ありがとうございます。思い出の一品(仮面)と一体化するぞ
佐久良穂浪:6dx+2
DoubleCross : (6DX10+2) → 9[3,5,6,6,8,9]+2 → 11

時冬静葉:6DX+4
DoubleCross : (6DX10+4) → 9[2,5,7,8,8,9]+4 → 13

GM:佐久良くんとイサナさんが連れ去られてしまった!
碇海伊佐名:うわあああ
八鶴木霞鏡:ぼっち!おいしい!w
佐久良穂浪:うわあああ

“傾城遊御赫鱏兼重”:ふわり
“傾城遊御赫鱏兼重”:時空の狭間より舞出た、流線型の傀儡がキミを抱きかかえるように捉え
碇海伊佐名:「あ――”赫鱏”!?」かつての友が駆る機体に、一瞬その足が止まる。
“傾城遊御赫鱏兼重”:深い水底へ潜るように、時空の渦へその身をかき消す。
八鶴木霞鏡:「バッカ、何やってんだ準教授。動揺しやがった!?」
佐久良穂浪:「──”ラコニアイナ”!」
碇海伊佐名:二人の方に手を差し伸べるように突き出すが、声が届くことはない。
佐久良穂浪:碇海さんをフォローしようとして、刃の塊となった腕を悔やむ。
佐久良穂浪:バチ、と残った磁力を弾けさせ、碇海さんを追って裂け目に飛び込む。
時冬静葉:「─────なにか、余計なものも招いてしまったみたいですね」
佐久良穂浪:「”アブレシブジェット”──」
佐久良穂浪:視線を向ける。そちらを頼むと──意図は伝わるはずだ。
時冬静葉:自らの意志で伊佐名を追ったチルドレンに、不快げに眉を顰める。
八鶴木霞鏡:こちらは敢えて飛び込まない。敵の誘いに全員が乗ったら即ち全滅だ。
八鶴木霞鏡:こちらを敵に認識させることもない。それに尋問する相手はいる。
八鶴木霞鏡:「連絡先を交換する間も無かったな」
時冬静葉:いいでしょう、と結ぶと。自らも姿を虚空の先へ──ツァイトヴェルクへかき消す。

GM:シーンカット!ロイス・購入が可能です
八鶴木霞鏡:BCスーツ。
GM:このタイミングで購入が!?と思われるかもしれませんが
八鶴木霞鏡:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 9[1,3,3,9] → 9

八鶴木霞鏡:買えた一応装備。
GM:奇妙な時空のねじれで事前に用意していたことになります
八鶴木霞鏡:ロイスはなし。
佐久良穂浪:応急かな~ ぜんぜんボデマ買えん
佐久良穂浪:3dx+3>=8
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 8[4,6,8]+3 → 11 → 成功

佐久良穂浪:すぐに使います。
佐久良穂浪:2d10+9
DoubleCross : (2D10+9) → 8[1,7]+9 → 17

佐久良穂浪:田舎の応急キットはしょべえですわ~~~!
碇海伊佐名:やつるぎくんとさくらくんへのN感情を後悔に変更します。
碇海伊佐名:購入は……さくらくん用にボデマを買おう
碇海伊佐名:5dx+3>=12
DoubleCross : (5DX10+3>=12) → 9[2,3,4,5,9]+3 → 12 → 成功

碇海伊佐名:丁度購入成功!さくらくんにUGNボディアーマーをパスします。
佐久良穂浪:あっありがとうございます! 着ます
GM:絆の力だぜ!
GM:時空攫われ友達
碇海伊佐名:もっと普通の形で友達になりたいわ!
GM:それは……そう!
佐久良穂浪:碇海伊佐名/〇執着/相似 で取得しようかな~

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マスターシーン その夜の獣


  ▽I県山間部・旧鴇冬村前

GM:時間を前後して、数刻前。
GM:キミ達が時空の狭間を超え、鴇冬村へと呑まれた地点に、フラフラと歩み寄るひとつの小さな影があった。
GM:背中を大きく裂かれ、折れた翼を引きずり、逃げようとする異形。自立稼動形態にある“フレーダーマウス”の一機。
“フレーダーマウス”:「ア……ギ……ギギィ……」
GM:かろうじて、獣の本能を持って帰巣しようとする獣。その獣の背に、闇が絡みつき───
“フレーダーマウス”:獣は、半ば反射的に闇へ向けて口腔内の超音波メスを射出する。
“フレーダーマウス”:人間であれば……否。オーヴァードであっても、直撃すれば切断あるいは爆発は避け得ない殺人出力の音波刃。
GM:放たれた刃が、闇の首から肩にかけてを切り裂く。……しかし。
GM:闇は一切動じることなく足を振り上げる。痛みを感じないわけではない。ただ、恐怖を感じないだけ。
GM:苦し紛れの一撃が、獣の恐怖から放たれていることを理解している故の動きであった。
GM:闇は引き倒した異形を呑み込むように、獰猛さを以て掲げた足をストンプする。
GM:ぐしゃり。
GM:ひしゃげた感覚と、声にならぬ断末魔。それが、この夜旧鴇冬村に配された自動人形の最期であった。
GM:……敵の全滅を確認すると、闇はほどけるように、あるいは収縮するように、ひとりの女性の姿を取りながら、鴇冬村の境へ歩み出す。
九重いつき:「いやー、あはは。存外に手間取りましたね。恰好つけずに手を借りておくべきでした!」
九重いつき:「さて、後は皆さんと合流するだけ!なのですが……」
九重いつき:自身の車と先行した友軍を呑み込んだ、超自然の光の渦へ腕を伸ばす。
GM:カ シャッ!
GM:伸ばした腕は、キミ達のように時空を超えることはなく。
GM:スライドに挟まれた検体のように、指先から徐々に分解・解剖されていく。“マスターコラプス”の持つ異能。“崩壊”による存在の抹消だ。
九重いつき:眉ひとつ変えることなく、分解がより広範囲に及ぶより速く、手刀を繰り出し右腕を寸断!
九重いつき:「うーん。やはりダメですか!招かれざる客は立ち入り禁止と。徹底していますねえ」
九重いつき:千切れ飛んだ右腕が、時空の渦を超えて何処かへ吹き飛ばされるのを眺め、嘯く。
九重いつき:「イサナさんや八鶴木くんと一緒ならあるいは、飛び越えられたかもしれませんが」
九重いつき:「……合流できないとなると、内部の事は彼らにお任せするしかありませんね。いや、まったく申し訳ない限りです!」
九重いつき:誰に言うでもなく、思考を声に載せる。
九重いつき:懐から衛星電話を取り出して。
九重いつき:「まあせめて、帰路の確保くらいはさせていただきましょう!」
九重いつき:「……司令部ですか?私です!いやあ、それが出禁を喰らってしまいまして!ええ、ええ、はい!」
九重いつき:「予想通りどころか、それ以上ですね!“スペクター”と“ヘックス”に通達を。前者はこちらへ、後者は中央に回してください!」
九重いつき:「はい、お願いしますね!時間稼ぎの方もお願いします!」部下へ伝達を飛ばし、通信を切電。
九重いつき:「……結局、いつも通りUGNの皆さんに後事を託すしかなさそうなんですが」
九重いつき:「こちらとしても最悪の事態を避けるよう尽力させていただきますので、よろしくお願いします、ということで!」
九重いつき:あはは、と場違いに朗らかな笑いが闇にこだまする。
GM:……概して、その目は期待と信頼が宿っている。
GM:そうしてこの夜。世界の存亡は、キミ達に託されることとなった。

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ミドル5 ウィッシュ・イン・ザ・ダーク

GM:シーンプレイヤー 碇海伊佐名・佐久良穂浪
GM:このシーンでは不思議な力が作用して
GM:シーン登場は侵蝕1固定になります この後の八鶴木くんのシーンも同様!(敵のアクションにより発生したシーンのため)
碇海伊佐名:登場します。侵蝕85→86
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を1(→ 1)増加 (89 → 90)

GM:………ゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン
GM:蠕動する鉄の臓物。その鳴動の音で、キミ達は目を覚ます。
時冬静葉:「お目覚めになりましたか。よかった」
時冬静葉:キミ達の目覚めを確認すると、薄汚れた白衣を纏った女性が、安堵したように声を掛ける。
時冬静葉:「初めての転移は心身に負担を掛けますからね。お茶はいかがです?気分が落ち着きますよ」
時冬静葉:まるでなんてこともないように、ハーブティーをカップに注ぎながら尋ねる。
碇海伊佐名:「静葉ちゃん!」がばり、と起き上がる。
碇海伊佐名:体の自由は効きますか?
GM:効きますね。特に拘束などはされていません。
碇海伊佐名:「佐久良さんは……ご無事ですか!」きょろきょろと辺りを見渡す。
佐久良穂浪:「……ああ」
佐久良穂浪:床に手をついて、時冬静葉の挙動を注視している。
時冬静葉:「安心してください。彼にも、貴女にも、何もしていません」
時冬静葉:「久しぶりだね、イサナさん」柔らかに微笑む。
時冬静葉:純粋に、あくまで同郷の友人との再会を喜んでいるようだ。
碇海伊佐名:「……まずは、貴女の言うことを信じます。時冬さん」意識的に、名で呼ぶことを避けた。
碇海伊佐名:「申し訳ありません。私が連れ去られたばかりに、お手を煩わせてしまって」
碇海伊佐名:「八鶴木さんや九重さん、村の皆さまにも、何とお詫びすれば良いか……」
碇海伊佐名:佐久良さんに詫びて、再び時冬さんに向き直る。
碇海伊佐名:「お久しぶりです」
碇海伊佐名:つか、つか、つか、と歩み寄る。
碇海伊佐名:「では、早速ですが」
碇海伊佐名:「何やってるんですか、時冬さん」
時冬静葉:「そういうところ、少しも変わっていないようだね。嬉しい」
碇海伊佐名:「……馴染めなくなって、FHに行くくらいなら」
碇海伊佐名:「少しでも、声を掛けてくれれば……」
碇海伊佐名:「私は嬉しくありません!時冬さんは変わらなさすぎです」
時冬静葉:「ここは私の研究室でね。菜園も拵えてあるんだよ」
時冬静葉:傍らに造られた、僅かばかりの栽培室を指して微笑む。
時冬静葉:「覚えてるかな?あの村に居た時のこと。私が造りたいものの話は」
碇海伊佐名:「……」殺風景な研究室を見る。尾甲の自然と比べて、ちっぽけな人形道化の小道具のように思えた。
碇海伊佐名:「これが……こんな生活が、時冬さんの――”永遠に続く”もののためだと、そう言いたいのですか」
時冬静葉:「うん。この“ツァイトヴェルク”はそのための装置だよ」
時冬静葉:「どの程度聞いたかな。この装置のことは」
碇海伊佐名:「だから、無辜の人々を攫い、眠った人形遣いを叩き起こして」
碇海伊佐名:「”こらぷす”の能力を増幅させる鉄の檻を作ると……?」
時冬静葉:「貴女の善良さは本当に好ましいよ。けれど、見解の相違がある」
碇海伊佐名:そうだ。皆で調べた。既に過去の人々であるはずの、鴇冬村の住人と共に。
碇海伊佐名:「どこが違うと言うのです!貴女も人形遣いなら判る筈でしょう!」
時冬静葉:「ひとつに、鴇冬村の人間たちは“タイム”……“コラプス”と呼ぼう」
時冬静葉:「彼の能力で一時的にこの世界に呼び出され、固着した死者の影に過ぎない」
時冬静葉:「リサイクルしたプラスチックごみのようなものだ。それを生ある存在と同列に語るのは、いささかナンセンスだ」
碇海伊佐名:「……」息を呑む。解っていたことだ。共に厨房に立ってくれた波音も、人形繰のことを笑って教えてくれた汐音も、
時冬静葉:「次に、拉致された人間についてだが」
碇海伊佐名:全て歴史に蹂躙された、それは死者の影だ。
時冬静葉:「私に言わせれば、今の世界を造った人間も、現状を看過して、ただ毎日を過ごすだけの命もみな。無辜という概念からは程遠いな」
時冬静葉:「等しく罪人だよ」
碇海伊佐名:「何を……何を仰っているのですか?」
碇海伊佐名:論調が苛烈さと異様さを帯びて行く様を、ただ見て行くことしか出来ない。
時冬静葉:「ああ、誤解をしてほしくない。私はこれでも、この世に或る大凡の命が好きだよ?」
時冬静葉:「彼らの営みも、在り方も。ただひとつ、人間の紡いできた社会と歴史が受け入れ難い以外は」
時冬静葉:「私が憎むのは、人間の歴史だ。過去から現在まで続く社会。その負の側面すべて」
時冬静葉:「だから、造り直す。“ツァイトヴェルク”でね。その後に生まれるのは、まったく新しい世界、新しい社会だ」
碇海伊佐名:思い出す。彼女は何と言っていたか。
碇海伊佐名:そうだ――美しいものが好きと言っていた。
時冬静葉:「単刀直入に言おう。イサナさん」
碇海伊佐名:「何を――」
時冬静葉:「貴女には、新世界の女王をやってほしい」
時冬静葉:「愛しているんだ。貴女を」
碇海伊佐名:彼女は、彼女自身の美しいものを、作り直そうとしている。
碇海伊佐名:そして悟った。自らもまた、その美しい記憶に、取り込まれているのだとすれば。
時冬静葉:「貴女の高潔さ、善良さ、悪をよしとしない精神。そのすべてが、新世界の模範たるに相応しい」
碇海伊佐名:「…………」
碇海伊佐名:「私は」訥々と零し始める。
碇海伊佐名:「普通の人間です」
碇海伊佐名:「かつての友人が、目の前に現れたら」
碇海伊佐名:「そして、その女の子が悪事に加担していたと知ったら」
碇海伊佐名:「どうにかして助けられないか、とか。どうして相談してくれなかったんだ、とか」
碇海伊佐名:「そういうことを考えて、足を止めてしまう――普通の人間です」
碇海伊佐名:「ですから、ごめんなさい」
碇海伊佐名:「貴女の人形には、なれません」
碇海伊佐名:目を彷徨わせることなく、言う。
碇海伊佐名:「貴女が見ているのは、いまの私ではない」
碇海伊佐名:「美しかった――貴女がそう飾った、過去の思い出を見ている。貴女自身が操った、人形劇を見ているようなもの」
碇海伊佐名:「人形が人間になれないように、人間も人形にはなれません」
碇海伊佐名:「そして、皆普通の人間です。八鶴木さんも、佐久良さんも、この世界に生きている人は皆きっと」
碇海伊佐名:「嫌いだからと言って、一面だけしか見ずに消してしまうのは間違っています」
時冬静葉:静葉は暫し、黙してキミの言葉を受け止める。
時冬静葉:「………そうか。残念だな」
碇海伊佐名:「私も残念です。でも、これで終わりじゃない」
碇海伊佐名:「人と関わって、新しい一面を知れば良いんです。例えば連絡先を交換したりして」
碇海伊佐名:「……難しいのなら、私が手伝いますから」手を伸ばす。
時冬静葉:「それで……ああ。きっと、私の一部は、救われるんだろうね」
碇海伊佐名:「……」
碇海伊佐名:「そうですね」哀し気な表情をして、それでも手を伸ばすことは止めなかった。
時冬静葉:伸ばした手が、宙で止まる。
時冬静葉:「けど、それじゃ駄目なんだ。駄目なんだよ、イサナさん」寂しげに笑って見せる。
時冬静葉:「私には、貴女がいるかもしれない」
時冬静葉:「けど、世界のどこかで生まれる、他の私は?」
時冬静葉:「女というだけで見下される私。生まれの違いだけで差別される私。賢しいだけで、社会で生きる術を学べなかったと嗤われる私」
時冬静葉:「その誰かに、貴女が寄り添ってくれる保証はない。私には、それが耐えられないんだよ。あるいは」
時冬静葉:「私のような人間が。本当に私ひとりだったのなら、よかったんだけどね」
碇海伊佐名:――皆普通の人間だ。そうだ。
碇海伊佐名:彼女のような人間を排斥し、許さぬこともある、普通の人間だ。
碇海伊佐名:そして彼女もまた、それに傷つくことのある――普通の人間だ。
碇海伊佐名:人間は人形になれない。誰とも繋がらずに、一人で踊り続けることなど出来ない。
碇海伊佐名:「……ごめんなさい。貴女の境遇を知らぬわけではなかったのに、非道いことを云いました」
碇海伊佐名:「けれど」だらり、と腕を下げる。
碇海伊佐名:「貴女のやっていることは、きっと他の”貴女”まで消してしまう」
碇海伊佐名:「貴女が一人では無いのなら。他の貴女が、他の私と出会う可能性もまた、蹂躙してしまう」
碇海伊佐名:「聡明な静葉ちゃんが、それに気が付かないわけはありません」
碇海伊佐名:「私が貴女の思い描くような人間なら、私はその誘いに首を縦に振ることはありません」
時冬静葉:「……残念だ、イサナさん」手を降ろす。
時冬静葉:「この“ツァイトヴェルク”はいま、物理的には太平洋上に或る。座標の上での話だが」
碇海伊佐名:「……太平洋!?」
時冬静葉:「うん。“ロスト・グレイス”は日本侵攻のために招集された身だからね」
時冬静葉:「起動後は、上の約定通りまず日本を平らげる予定だ」
碇海伊佐名:「尾甲の村も、壊すのですね」
時冬静葉:「勿論。それだけじゃない」
時冬静葉:「日本海を渡ってユーラシア大陸も、攻撃目標だ。その先も、ずっと、ずっと」
碇海伊佐名:「……佐久良さん」
時冬静葉:「標的は全世界だよ。FHに抵抗する勢力は等しく、文明ごと消えることになる」
碇海伊佐名:「受け入れられますか?」
碇海伊佐名:小さく拳を握って、囁くように問いかける。
佐久良穂浪:「壊れたものは、直らない」
佐久良穂浪:「破壊から生み出されるのは、新しい世界などではない」
碇海伊佐名:「……貴方は、いつも必要なことしか仰りませんね」
碇海伊佐名:「だから私も、自信が持てます」
碇海伊佐名:「止めましょう。”つあいとべるぐ”を」
時冬静葉:「…………」目を瞑り、ため息を吐く。
時冬静葉:「ひとつ、面白いことを教えてあげよう」
碇海伊佐名:「?」
時冬静葉:「この終末加速器にアクセスした君たちは、あの虚ろの影へ入るも脱するも自由になる」

【情報開示/鴇冬村からの脱出方法】
・“ツァイトヴェルク”にアクセスしたPCおよび、それと同行するPC・NPCは時空渦のシャッターを超えて、自由に“鴇冬村”から出入り可能になる。

時冬静葉:「お別れだ。イサナさん」
時冬静葉:「それと、UGNの少年」
時冬静葉:「次にここを訪れた時は、敵同士だな」
佐久良穂浪:「今も敵同士だ」
碇海伊佐名:「それでも、友人です。ずっと」
時冬静葉:「はは。そうだね、その通りだ」キミ達の言葉に笑みを浮かべる。
時冬静葉:「……さ、帰ってご友人にも伝えたまえ。世界の危機、世界の敵はここにいるとね」
時冬静葉:鴇冬村へのポータルを開くと、腕で示す。
碇海伊佐名:(……本当に)
碇海伊佐名:(私と、話がしたかっただけなのですね)
碇海伊佐名:「この戦いが終わったら……話をしましょう。約束です」
碇海伊佐名:そう言って、ポータルを潜り抜ける。
佐久良穂浪:ポータルを通る。
時冬静葉:キミ達を見送った後、すっかり冷めきったハーブティーを淹れたカップへ口を運ぶ。
時冬静葉:「さようなら。私の最初で最後の友達」

GM:シーンカット/ロイスのみ可能です
佐久良穂浪:うーん、時冬静葉/対話/〇敵意 で取得かしら
碇海伊佐名:時冬静葉のロイスのN感情を猜疑心→後悔に変更。P感情は友愛のまま。
碇海伊佐名:以上です。

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ミドル6 分解された男

GM:シーンプレイヤー 八鶴木霞鏡
GM:登場侵蝕は1固定です
八鶴木霞鏡:89→90


  ▽鴇冬村/村長の屋敷

汐音:「おお、霞鏡殿。無事戻ったようで何よりだ」
八鶴木霞鏡:「俺はね。残念ながら、俺だけだけど」
汐音:「……イサナ嬢と穂浪殿の姿が見えんが」
八鶴木霞鏡:「うん。准教授がとっ捕まって、バルバロイは追っていった」
汐音:「なんと……!」
波音:「……無事であればよいのですが」
八鶴木霞鏡:「准教授は傭兵でもUGNのエージェントじゃないから、戦いの中で呆けるのは許すよ。それを計算しなかったこっちのミスだ」
八鶴木霞鏡:「知り合いが出てくれば足を止めるのは、あり得る事だ。普通はそんなもんだよな」
八鶴木霞鏡:支給刀を担いで伸びをして。
八鶴木霞鏡:「それで、今から救出の手はずを考えなきゃいけないわけ。マジで面倒ぃ」
小野村甚五:「あの嬢は、最初からそれが狙いだったんだろうなァ」
波音:「お前……小野村甚五!よくもぬけぬけと、顔を出せたものだな!」“九狼”を臨戦態勢に。
小野村甚五:「よせやい。今のおれは哀れな捕虜よ」この通り、とズタズタに破壊された両腕を示して。
八鶴木霞鏡:「まんまと相手の目論見に乗ってるって事ね。バルバロイがいるから死にはしないのが幸いだな」
小野村甚五:「けちな人殺しの首でよけりゃ、後で幾らでもくれてやるとも」
八鶴木霞鏡:「波音ちゃん。拷問用自白人形とかないわけ?」
小野村甚五:「それより、聞きたい事や知りたいことがあるんでないかね?」
波音:「ありませんよ。この村の舞傀儡は神聖なものです」
小野村甚五:「はは、物騒な兄さんだなあ。そんなもんなくても、いくらでも教えてやるってのに」
八鶴木霞鏡:「連絡先?まあ、そういうコネは持ってても良いけど」
八鶴木霞鏡:「理想的な捕虜だな、長生きの仕方解ってるじゃん。じゃ、本拠地の場所と行き方」
小野村甚五:「海の上さね。太平洋上、と言ったな」
小野村甚五:「この村の連中が、村長に名付ける程恋焦がれて仕方ない、あの海の向こうに、あれはある」
八鶴木霞鏡:「正確な座標は?ジェット機とかヘリとか霧谷に用意させてやらなきゃな。いつきちゃんがいれば日本政府でも良いけどさぁ」
小野村甚五:「行き方はなあ……“コラプス”の認めた人間は、一時的に通過用の……手形を貰える。物理的なものじゃないぞ?」
小野村甚五:「おれも使えたが、今はだめだな。用済みってわけだ」
八鶴木霞鏡:「あの人、もしかしたら死んだかもしれないし、当てには出来ないか」
八鶴木霞鏡:「じゃあ、俺なら問題ないな。行けるだろ……行けないとしたら、コラプスは、まあ、マスターエージェントとしての誇りが地に落ちる」
八鶴木霞鏡:「俺から逃げた臆病者として、せせら笑われるだけだよ。その後にどんな偉業を成したとしても。それはそれで面白いかな」
小野村甚五:「誇り」その言葉の何が可笑しかったのか。
小野村甚五:くつくつと笑い始める。
小野村甚五:「こりゃあいい!ほ、誇りか!く、ははは!」
小野村甚五:「……ああ、悪い。お前さんを笑ったわけじゃないんだ、兄さん」
八鶴木霞鏡:「よし。首が飛ぶ前に説明。きりきりとな」
小野村甚五:「お前さんも、この村に入ってから見たろ?“マスターコラプス”の姿は」
八鶴木霞鏡:「俺の剣は粒子を研磨剤に高速振動するから痛いよ。凄く?」
小野村甚五:「あれはな、影よ。おれや、この村の連中と同じ、うたかたの夢」
小野村甚五:「吹けば飛ぶような夢幻に過ぎん。本物のあいつはな」
小野村甚五:「“ツァイトヴェルク”に縛りつけられた、鉄の蟲よ」

【情報開示/“マスターコラプス”あるいは“タイム”について】
旧“サイ・ファンクション”上級構成員。
現“ロスト・グレイス”上級構成員にして特務被検体。コードネーム“タイム”。
かつてキミとの死闘の折、自爆に近い形で自らの肉体を時間の渦へ呑み込んだ“マスターコラプス”。
その脳の一部に結びついた意識の断片、そして僅かばかりのレネゲイドは、死の極限状態を前にして更なる変異を促した。
結果として、“マスターコラプス”は不死身に近い命を得た。異なる世界、異なる時間の自らに意識を伝達させる能力を。
ただし、その能力は失われた脳機能と傷ついた意識では完全に制御できるものではなく。
固定された時間の中にごく短い時間のみの滞在しか許さず、ごく僅かな生存しか許されない。
意識と肉体の“崩壊”と、異なる世界・異なる時間への転移を永遠に繰り返す時空酔歩者(ランダムウォーカー)
喪われた祝福の名は“時間”。時を自在に操る能力を振るい続けた傲慢に、運命が下した罰。永遠の犠牲獣。
“ツァイトヴェルク”は、ごく僅かな蜘蛛の糸を紡ぎ渡り、再びこの世界に帰還した“タイム”が編み出した唯一の
この世界での生存保障装置であり、世界と自己を繋ぐための(アンカー)である。

八鶴木霞鏡:「“ツァイトヴェルク”は映写機でコラプスはフィルムってとこか」
小野村甚五:「らしいな。あの嬢ちゃんの受け売りだが」
小野村甚五:「ま、腐ってもおおばあど。完全に始末するには」
小野村甚五:「殻を割って中身を壊さにゃならんだろうが」
八鶴木霞鏡:「で。そうするとあいつの目的は何よ?俺だったら殺せる相手を探すけどね」
八鶴木霞鏡:「そんな存在になったら、世界を崩壊させる意味とかはない。八つ当たり以外で」
小野村甚五:「此処への帰還だろう。おれはあいつの言葉をそこまで鵜呑みにしちゃいないが」
小野村甚五:「奴さんが言うには文字通り、永劫に近い時間の試行錯誤で、ここへ来たらしい」
八鶴木霞鏡:「目的聞いたところで、どうせ斬るんだけど」
小野村甚五:「時間の全てを理解した今、神様になるのが目的なんだと」
小野村甚五:「冷たいことだ。いや、甘いより余程いい。おれは好きだぜ、そういうの」
八鶴木霞鏡:「神様にね、気持ちはわかる」
八鶴木霞鏡:「つまり、コラプスは落伍したんだ。人間社会のシステムから」
八鶴木霞鏡:「そもそも、人間社会のあり方は、奴にはもう難しい。自分が維持できない位に。もっと単純に、ありのままに、自分の性能を行使する世界が良いんだろう」
八鶴木霞鏡:「差別もなく、競争もなく。ただ性能を高める世界は楽だもんな」
八鶴木霞鏡:人間社会のあり方は、俺にも難しい。もっと単純に、ありのままに、自分の性能を行使する世界が良かった。
八鶴木霞鏡:差別もなく、競争もなく。ただ性能を高めたかった。風のように走りたかった。風のような剣を振りたかった。自分の目的もそれだけだ。
八鶴木霞鏡:「ふ。同情はする。やっぱり終わらせなきゃ駄目だな。この世界に神はいちゃいけない」
波音:「八鶴木殿の言うように、そんなものは人の世ではない」
汐音:「うん。霞鏡どの」
汐音:「そういうことであれば、我々も力を貸すぞ」
汐音:「僅かばかりではあるが。この村を救ってもらった礼だ」
八鶴木霞鏡:「サンキュー♪遠慮なく力を借りるよ。後で朝ご飯も作ってくれ」
八鶴木霞鏡:「昨日の夕飯は美味しかったからね。差し当たって敵の本拠地への突入の仕方とか古文書に載ってない?」
汐音:「ははは!その程度でよければいくらでも」
波音:「洋上に浮かぶ物の怪へ、剣を届かせる方法ですか……」
波音:「汐音の“八咫”は空を飛べますが、それだけで皆様を送り届けるには些か手が足りませんし」
汐音:「うーむ……」頭を悩ませて。「そうだ」
汐音:「霞鏡どの。先ほど何と言ったか、外には飛行機を飛ばせる知り合いがいるとか?」
八鶴木霞鏡:「うん。世界の危機って言えば、融通はしてくれるんじゃん。やらなきゃ世界が滅ぶんだし」
汐音:「なら、なんとかなるかもしれんぞ。実はな」
八鶴木霞鏡:「特に日本支部長殿は正義厨みたいなとこはある」
汐音:「私たちとこの村が呼ばれたときにな」
汐音:「面白いものが、村の外れに呼ばれていてな」
汐音:「B-29というらしい。わかるか?米軍の爆撃機だ」
八鶴木霞鏡:「ははは。マジ?ソクラテスもびっくりだね、それ。あがる」
汐音:「いやあ、生前は落とすだけ落としてそのままにしていたが」
汐音:「役に立つものだな!人生、何が起こるかわからんものだ!」
八鶴木霞鏡:「確かに言ってた。ここらへんで航空機消えてたとか大戦中に。はぁー、伏線じゃん。ははは。すげえ」
汐音:「後世にも伝わっているのか!ということは、私や“八咫”の名も?」
波音:「汐音」
波音:諫めるような声。
八鶴木霞鏡:「オカルト怪現象だね。残念」
汐音:「そんなものか」肩を落とす。
八鶴木霞鏡:「伝えて欲しいならやるけど?美人人形遣いの話」
八鶴木霞鏡:「それも、飛行機飛ばした後になるのが悪いけど。うん。操縦できるかだよな。着陸は墜落で良いんだけどね」
汐音:「本当か!是非とも頼む」
波音:「汐音。貴女の我儘で、鴇冬村を滅ぼしたのです。少しは反省なさい」
八鶴木霞鏡:地面にぶつけてあとは《リザレクト》で良い。帰りは救助シグナル出せば回収されるだろう。
汐音:「……そこを突かれると痛いな。逃せる者はみな逃した。あの時残ったのは、物好きばかりよ」
汐音:「鴇冬の神秘が私の代で途絶えたようなのは、聊かばかりご先祖に申し訳ないが」
八鶴木霞鏡:「まあ、戦争中の爆撃機なんて抵抗しなきゃ、どっちにしろ滅ぼされたんだし、いいんじゃない」
八鶴木霞鏡:「それに准教授みたいな人間だって残ってたんだし、全部が全部滅びたわけじゃないでしょ」
八鶴木霞鏡:「などと、故郷が滅びたようなもんな俺が言う訳だけど」
汐音:「なんだ、きみ。嬉しいことを言ってくれるな」
八鶴木霞鏡:「惚れんなよ」
八鶴木霞鏡:ふっ、とか笑う。
汐音:「ずっと後の世の人間でなければ、惚れてしまうぞ。顔もいいし」
波音:「汐音!」
汐音:「すまん、ご先祖殿。私は面食いなもので」
汐音:「顔がいいのは良いことだ。心根がよいと尚良い」
汐音:「その点霞鏡どのは文句なしではないか」
八鶴木霞鏡:「ははは。褒めるな、褒めるな」
八鶴木霞鏡:「加えて刃筋も良いんだ」
八鶴木霞鏡:「じゃ、そろそろB29のとこに案内してくれ。気分が凄い上がってるうちにな」
小野村甚五:「あー……盛り上がりに水を差すようで悪いがね、御三方」
小野村甚五:「そっちの兄さんはともかく、鴇冬の嬢ちゃんたちはやめた方がいいんでないかな」
八鶴木霞鏡:「あぁ、メンバーシップオンリィに加えて、影だもんな」
小野村甚五:「考えても見ろ。おれたちを呼んでるのは誰だ?この世に呼び戻し、固定させてるのは」
小野村甚五:「この村も、おれたちも、皆“タイム”とあの海向こうにある時計の仕掛けでここにいる」
小野村甚五:「そこを考えると、この村を離れて歯向かうというのは愚かなことだぜ。寿命を縮めるのと同じよ」
汐音:「……だとしても、だ」八鶴木くんの肩に腕を組んで。
汐音:「後の世に禍根を残すと聞いては、捨て置けんよ」
汐音:「色男と肩を並べて戦う機会など、そうそう無いしな!うん、悪くない死に方じゃないか」
八鶴木霞鏡:「女傑じゃん。悪いね。向こうから近寄ってくれれば、刀の錆なんだけど」
波音:「荒魂を沈めるのは、舞傀儡と鴇冬の村長の使命ですから」
汐音:「気にするな。この男の言うように、今の私は影法師なのだろ」からからと笑って。
八鶴木霞鏡:「後悔させない最高の戦場にするよ。後、毎年墓参りもしちゃうね」
小野村甚五:「利口なのはおれ一人、か。好きにしろい」ため息をついて、キミ達を見送る。
八鶴木霞鏡:ここで、止めて欲しい。とか、誰も犠牲にしない方法を考える。とか言えた方が良いのかもしれないが。
八鶴木霞鏡:それはそれで彼女たちの覚悟を穢すのは、違うとは思う。
八鶴木霞鏡:「あぁ、本当に良いんだな?小利口じゃなくてさ」
八鶴木霞鏡:やる事やって、運が良ければ生きてる。それで良い。と言うのが自分の死生観ではあるが、けど、やっぱり彼女たちの意思はどうあれ、巻き込むからには最後通牒はしておくべきだ。
汐音:「構わんよ。村のために戦ってくれた者に恩を返さんとあっては、それこそ村長の恥だ」
波音:「汐音の言う通りです。あなたにも、イサナ殿にも、穂浪どのにも」
波音:「我々はまだ何も返せていませんから。遥か先の世を生きるあなた達の」
波音:「少しでも、力になれるのなら、惜しむ命でもありません」
八鶴木霞鏡:「ははは。良い(バカな)女たちだ。なら見せなきゃ嘘だな」
八鶴木霞鏡:「未来を切り開く斬撃をさ。刮目しなよ、最後まで」
八鶴木霞鏡:最高の一刀を見せよう。なんて心に誓ってみる。一宿一飯の恩返しも兼ねてだ。釣りがないと良いんだけど。なんて心で笑う。

GM:シーンカット/ロイスのみ取得可能
GM:……だと、あれだな
GM:えーと、イサナさん・穂浪くん・八鶴木くんの3人は
八鶴木霞鏡:同行者 汐音/波音 尽力〇/軽い負い目
GM:このシーンカットで2回まで購入判定できます
GM:最後の購入判定!
八鶴木霞鏡:強化素材
八鶴木霞鏡:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 7[3,3,5,7] → 7

八鶴木霞鏡:もう一回。
八鶴木霞鏡:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[1,2,2,10]+3[3] → 13

八鶴木霞鏡:惜しい。財産がない。以上。
碇海伊佐名:PDW狙います
佐久良穂浪:まずは応急一個補充しよう
佐久良穂浪:3dx+3>=8
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 10[4,8,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

佐久良穂浪:ここで回るんかい!
佐久良穂浪:17+2d10
DoubleCross : (17+2D10) → 17+16[7,9] → 33

八鶴木霞鏡:あ。応急手当使おうっと
碇海伊佐名:いやPDWたけえよ!やっぱりボルトアクションライフル!
八鶴木霞鏡:2d10+7
DoubleCross : (2D10+7) → 10[3,7]+7 → 17

佐久良穂浪:全快! HP31ですわ
碇海伊佐名:5dx+3>=15
DoubleCross : (5DX10+3>=15) → 7[1,6,7,7,7]+3 → 10 → 失敗

佐久良穂浪:強化素材行くか
碇海伊佐名:う~~ん
佐久良穂浪:ボルアクトライした方がいい?
碇海伊佐名:財産点五点使って購入!ショットガンと取り換えて装備します!
碇海伊佐名:財産6→1
佐久良穂浪:じゃあ強化素材行きます
碇海伊佐名:さくらくんは遠慮なく強化素材いきな!
佐久良穂浪:3dx+3>=15
DoubleCross : (3DX10+3>=15) → 6[1,3,6]+3 → 9 → 失敗

佐久良穂浪:おっ……残り財産が6あるぜ!
佐久良穂浪:使い切って購入します。
碇海伊佐名:サーバー一位になった!
碇海伊佐名:もう一回目は…そうだな~ シュージャケ行くか
八鶴木霞鏡:妖刀アームブレードの切れ味を増やそう
碇海伊佐名:5dx+3>=13
DoubleCross : (5DX10+3>=13) → 7[2,2,4,6,7]+3 → 10 → 失敗

碇海伊佐名:ダメ!以上です。
佐久良穂浪:ジャキーンと装備いたしました。キリよく+10だ
八鶴木霞鏡:以上。
GM:おす!では今日はここまで!次回から決戦フェイズ!
碇海伊佐名:はーい!お疲れさまでした!
八鶴木霞鏡:うす。そして申し訳ありませんが、来週まで空かない身であります。
佐久良穂浪:お疲れ様でした!
八鶴木霞鏡:日程表に予定分かったらお知らせします!
GM:はいです~ この隙にワクチン三回目とか打ってきます 抜け目なく空き時間を利用していくぜ!

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ミドル7

GM:シーンプレイヤー 全員登場
碇海伊佐名:碇海・伊佐名の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (86 → 96)
GM:このシーンは特別な出撃前行動となるので、登場侵蝕なしで登場可能です(シーン登場者は宣言お願いします)
碇海伊佐名:……
碇海伊佐名:出ます!侵蝕無しで!
GM:何も見えねえ
佐久良穂浪:あぶなかったね
碇海伊佐名:www
佐久良穂浪:でます
八鶴木霞鏡:出るよー


  ▽鴇冬村

GM:八鶴木くんは、汐音と波音の二人に案内され、村のはずれにやってきた。
汐音:「本来なら、穀物を納める為の蔵だったのだが」
汐音:「今のような状況では、納める稲も無いしな。外れに棄てられていたアレを、仕舞っていた、というところだ」
八鶴木霞鏡:「物を大切にする精神。いいじゃないか。回り回って今役に立とうとしてるんだ。日頃の行いだね」
八鶴木霞鏡:「あぁぁ、早く動く城を斬ってみたいって、腕がうずうずしてるよ、こっちは」
汐音:そう言って指差した先には、プロペラ翼を備えた超空の要塞が聳えている。
汐音:「ははは、まったく豪気なことだ」
波音:「このような状況では、頼もしい限りですね。」
波音:「………?」
八鶴木霞鏡:「ははっ、剣に捧げた青春だ。斬れないものを残さないように生きなきゃ、嘘でね」
八鶴木霞鏡:「どした?」
GM:波音が微かに眉を顰め、視線を空へ向ける。そこには、虚空が渦を巻いて形成された、超自然のポータルがある。
八鶴木霞鏡:「あん?《ディメゲ》かなんか?」
GM:キミ達が知る由もないが、“コラプス”が移動権を譲渡した対象が使えるようになる、村と“ツァイトヴェルグ”との片道通路だ。
GM:そこから姿を現したのは───
八鶴木霞鏡:「コラプスの手の者だったら準備運動だな。二人は下がってろよ」
碇海伊佐名:ず、と鉄の腕がまろび出る。
碇海伊佐名:「鯨羅!着地をお願いします!」
碇海伊佐名:そして、ゲートから時空を波打たせ、”足疋鯨羅貞宗”に抱えられた碇海伊佐名が現れる。
八鶴木霞鏡:右手は柄に添えられている。秒もかからずに抜くことは出来るのだから、すぐさま抜くような事はしない。
八鶴木霞鏡:「それに、あれだ。まず大声で何か言う相手は、確認をこっちが取るまでもない」
碇海伊佐名:「あっ!八鶴木さーん!波音さんに汐音さんも……」落下中に手を振って、
碇海伊佐名:「ぐべっ」
碇海伊佐名:人形の操演が疎かになる。
佐久良穂浪:続けざま、のし、と着地する。
八鶴木霞鏡:「助け甲斐がないな、あんたらはさ。まあ、二人で片づけても来なかったようだし、それは加点だ」
八鶴木霞鏡:「斬る相手が残ってたようで嬉しいよ。やる気の行き場が残ってるのは良い事だ。で?何やってんの。准教授」
八鶴木霞鏡:指で支給刀をくるくる回しながら呆れたように言う。
碇海伊佐名:「ご、ご心配お掛けしました……佐久良さんのお陰で、私は無事です……」よろよろと立ち上がる。
佐久良穂浪:「俺は何も」
佐久良穂浪:仮面を外す。
汐音:「おお!二人とも、無事であったか」
波音:「何よりです。……ええ、本当に」
佐久良穂浪:「時冬静葉に勧誘された」
碇海伊佐名:「汐音さんも、波音さんも、心配お掛けしました。このお詫びは戦で果たします」ぺこりと頭を下げ、
碇海伊佐名:「そう!佐久良さんの言う通りです」
碇海伊佐名:「げえとが私に展開されたのも、それが理由だそうです」
八鶴木霞鏡:「何?結局、准教授の幼馴染との交渉は失敗したの?」
碇海伊佐名:「……お言葉ですが」
碇海伊佐名:「私が間諜(すぱい)活動が出来そうな人間に見えますか?八鶴木さん」
八鶴木霞鏡:「俺の方がまだマシだな」
碇海伊佐名:「あっそこまで言うことないじゃないですか!確かにその方向性の答えを期待してはいましたが!」
八鶴木霞鏡:「期待通りの事言って、不機嫌になるの、理不尽って言うんですけどねぇ」
碇海伊佐名:こほん、と咳払いして。
碇海伊佐名:「……ともかく。彼女たちに与すれば、”つばいとべるぐ”の制御権が貰えるとの話でしたが、断ってきました」
碇海伊佐名:「理由は色々とありますが、友人にそんなことをさせたくはありませんでしたので」
佐久良穂浪:『碇海伊佐名を新たな人類の規範にしたい、などと言っていたな』
八鶴木霞鏡:「准教授が新しい人類の規範?あぁ、まあ、そりゃ平和にはなりそうだな」
佐久良穂浪:『どうも、本気で彼女の人間性を評価しての行動だったようだ』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……過大評価ですよね!」ちょっと怒ったように腕を組む。
佐久良穂浪:『まあ、そうなったら俺も困るな』
八鶴木霞鏡:「いや、准教授の幼馴染の周りで善性に溢れた人間が、准教授だけだったんだろ」
八鶴木霞鏡:「哀しいやつだ」
佐久良穂浪:「……」
八鶴木霞鏡:そのような事を言いだすに至った人生には軽く同情する。
碇海伊佐名:「……そうですね。だから、過大評価するしかなかったんだと思います」
八鶴木霞鏡:「で。バルバロイはそうなったら何が困るんだ?」
碇海伊佐名:ふむ、と佐久良くんの方を向くよ
八鶴木霞鏡:「ちなみに俺も困るがな。謂われない事で何故か怒られそうだ」
佐久良穂浪:『自分の気持ちを口に出すのはあまり得意ではないからな』
八鶴木霞鏡:「剣も自由に振れないかもしれん。ふっ、あぁ、喋るのが苦手だから……いやだなぁと」
八鶴木霞鏡:「納得した。そりゃあ辛い」
佐久良穂浪:『全員が全員、声を大にして言いたいことばかり考えてるわけじゃない』という表情をします《異形の相》
碇海伊佐名:「……そうですよね。静葉ちゃんも、どちらかと言えばそんな子でした」
八鶴木霞鏡:「うんで、准教授。結局のとこだ。斬るの?斬らねえの?一応確認な」
碇海伊佐名:「……佐久良さんは、やはり心根がお優しい方ですね。人のことを良く見ておられます」と呟いてから。
碇海伊佐名:八鶴木くんに向き直る。
碇海伊佐名:「斬ります」
碇海伊佐名:「押し通ります。彼女はしてはならないことをしました」
碇海伊佐名:「ですから、友人の私が止める必要があります。単純な理屈ですが」
八鶴木霞鏡:「同情できる過去があっても、人類の脅威である事は確かだかんな。YES、OK」
佐久良穂浪:『その主張はずっと変わらないな』
佐久良穂浪:『何度も確認しているが、不安か? 八鶴木』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「やった後に後悔されるのは嫌だろ。特に友人なんてのはな」
八鶴木霞鏡:「殺さずに済むなら、そうしたいと思うのは健全だろ?一応UGNなんだしさ」
碇海伊佐名:「ありがとうございます。私も、出来ることなら……静葉さんに生きていて欲しいと思いますが」
佐久良穂浪:「……そうだな」
八鶴木霞鏡:「そして、何より。俺はな。戦いにウェットな人間関係を持ち込みたくないんだよ」
八鶴木霞鏡:「ドライな殺し合いの方が技を遠慮なく出し合えるってもんだ。そりゃ、もうな」
佐久良穂浪:『世界の危機を前に技比べか。お前も大概、一貫している』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「八鶴木さんは……」ぽつりと零す。「御自分の技に、誇りを持たれているのですね」
碇海伊佐名:「それが自分だと、そう言っているような」
八鶴木霞鏡:「なんだよ。生きていて欲しいならマジでそう言えよな。それなら、それで、加減もするさ」
碇海伊佐名:「……よろしいのですか?」
八鶴木霞鏡:「は?なんで、そこで遠慮とかする方が意味わかんねぇ、なぁバルバロイ」
八鶴木霞鏡:「お前に言わせれば、そこらへんは一貫してたと思うけど、俺」
佐久良穂浪:「……俺は加減ができん」
佐久良穂浪:『だから、戦う相手を生かしたいと言われても、保証はできない』
佐久良穂浪:『一介の戦闘員に過ぎないからな。マスター殺しの”アブレシブジェット”とは違って』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「じゃあ、これが初めてのお勉強だな。頑張ってみようぜ」
八鶴木霞鏡:『俺だけ苦労するのは割に合わない』と言う表情をする。《異形の相》などなくても分かる。
佐久良穂浪:「確かにな」片頬を上げて笑う。
佐久良穂浪:「では、俺も、最善を尽くす」
碇海伊佐名:「……ありがとうございます、お二方とも」
佐久良穂浪:『碇海伊佐名。いや、”ラコニアイナ”。このような言い方は、正しくないかもしれないが』
佐久良穂浪:『あなたも自分の技には、誇りを持っているはずだ』
碇海伊佐名:「……」汚れてほつれた、ボストンバッグを見る。
佐久良穂浪:『出来ることなら、ではなく』
佐久良穂浪:「出来るはずだ」
碇海伊佐名:「……どこまで行っても、心のどこかで」
碇海伊佐名:「人殺しの技なのだと。そう思っていたのかも知れません」苦笑する。
碇海伊佐名:「でも、貴方方と一緒なら、出来る気がします。出来ると思っても、良いのでしょうか」
碇海伊佐名:「彼女を生かして、”つばいとべるく”を止めるという……そんな甘い終わりを」
佐久良穂浪:『俺は、あなたの技を人形劇のようだと思った。今も思っている』
佐久良穂浪:『少しくらいは、洒落た展開の方が似合う』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「は。女子供なんて、甘いのが大好きなんて相場が決まってるんだ。無理に苦い物を飲み込むこともないだろうよ」
八鶴木霞鏡:「俺もバルバロイも"チルドレン"なんだしさ」
八鶴木霞鏡:「甘いものは大好きって訳」
碇海伊佐名:噴き出す。
八鶴木霞鏡:肩を竦める。
佐久良穂浪:息を吐く。
八鶴木霞鏡:「後、まじでな!感謝するなら、今日から俺を敬って日に三度拝んでくれ。信仰が強まると剣の腕も上がるかもしれん」
碇海伊佐名:「それは遠慮しておきます。八鶴木さんは神様ではありませんから」きっぱり。
碇海伊佐名:「ですが、ご友人だと思っていますよ」
碇海伊佐名:「……ありがとうございます。頑張りましょう、皆さん」
碇海伊佐名:そう言って、彼方に浮かぶ黒鉄の城を眺める。
GM:キミ達の視線の先には、倒すべき標的───“ツァイトヴェルク”が、今やその威容を隠すこともなく洋上に曝け出している。
GM:外の世界でもそうなのだろうか?あるいは、この世界で、あの城へ足を踏み入れたキミの目にのみ映っているのか。
GM:細かい理屈は不明だが、ひとつだけハッキリしていることがある。
GM:……決着の時は近い、と言う事だ。

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クライマックス 明空の決死圏

GM:シーンプレイヤー 全員登場推奨
碇海伊佐名:碇海・伊佐名の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (86 → 93)
八鶴木霞鏡:1D10+90
DoubleCross : (1D10+90) → 1[1]+90 → 91

佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (90 → 91)


  ▽鴇冬村/夜明け前

GM:時冬静葉の言葉を裏付けるかのように。
GM:合流後まもなく、キミ達が“ツァイトヴェルク”を確認したとほぼ同時に、鴇冬村を覆っていた超自然のヴェールは解け───
九重いつき:「いやあ、どうも!皆さんご無事だったようで何よりです!」
八鶴木霞鏡:「それ、どう考えてもこっちの台詞」
GM:無数のレーザーサイト照準と共に、軍服姿の少女がキミ達を出迎える。
九重いつき:「あ、ストップストップ!どっちもやめてくださいね、味方!味方です!ですよね?」
碇海伊佐名:「あっ九重さん!ご無沙汰してます!」ひらひら~と無防備に手を振る。
GM:待機させていた部下たちに静止命令。それから、キミ達の後ろに控える時代錯誤な装いの女性陣へ目を遣り、確認するようにキミ達へ。
佐久良穂浪:「CISAの……」
九重いつき:「初めまして!“バルバロイ”さんですね。お噂はかねがね……あ、私こういう者です」笑顔で名刺を渡して。
佐久良穂浪:受け取る。
碇海伊佐名:「ええ。こちらには、UGNちるどれんの”ばるばろい”……佐久良さんに、現地協力者の波音さんと汐音さんが加わって頂けています」
八鶴木霞鏡:「うんで、俺達は今からあの鉄の塊を斬りに行くわけだが、役に立てることある?日本政府?」
九重いつき:「あはは、これでも絶賛根回し尽力中ですよ!」
碇海伊佐名:「そういえば、鴇冬村から出たのに、あれほど居た追手ももうほとんど……」
九重いつき:「他に助力できそうなこと。そうですねえ……。え?飛ばす?これを?……あっははははは!」キミ達と共に現れたスーパーフォートレスを指して。
九重いつき:「いいですねえ!やりましょう!」
碇海伊佐名:「ええっ。か……可能なのですか? 現状それ以外に方法はありませんけれど」
九重いつき:「皆さんが来る少し前に、こちらの世界にも現れましてね」“ツァイトヴェルク”を指して。
九重いつき:「空挺を呼んではいるんですが、今から到着を待っていては若干ばかり陸地にね!被害が出ちゃいますんで」
九重いつき:「できますよ!こう見えても器用なんです、私!」胸を張って得意げに。
八鶴木霞鏡:「よーし。そういう事なら、じゃあちゃっちゃっとやっちまおう。オペレーション"トップガン"だ」
八鶴木霞鏡:「F15に乗りたかったが仕方あるまい。当初の予定通りだ」
碇海伊佐名:「と……とっぷがん? 突風の銃ということですか……成程、雄々しい響きですね!」
佐久良穂浪:『早く済むに越したことは無い』
九重いつき:「同感ですね!あれ、ゆっくりとですけどこっちに向かって歩いてきてますし!」
碇海伊佐名:「承りました!おぺれーしょん・とっぷがん、奮って尽力致します!」
佐久良穂浪:『すぐに飛べるのか。障害があるなら片づけるが』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「くっそ。映画の一つでも見ろ、人間骨董品め。突っ込み待ちだったつーの」
碇海伊佐名:「人間骨董品……人間骨董品!?」愕然とする。
碇海伊佐名:「あ……後でお説教ですからね、八鶴木さん!」
八鶴木霞鏡:「問題はあれだな。対空防御くらいはしてんだろ」
碇海伊佐名:「けれど、”つあいとべるく”はそうですね。突入にあたって、私たちの方で、何か出来ることはありますか?」
八鶴木霞鏡:「人間伝統芸能の方がお好みだったか?そりゃ悪かったよ」
八鶴木霞鏡:「防御の方の剣はまだ修行時間割いてないんだよな。たどり着けばいいから、最悪墜落しても良いんだが」
九重いつき:「それはもう純粋に国宝では?」
九重いつき:「そうですね!見た感じ飛び道具の類はパッと見ではなさそうなんですが」
碇海伊佐名:(人間伝統芸能……)密かに悪くない響きだなと思っている。
九重いつき:「確実に防衛機構はあるでしょうね!流石にこれを飛ばすとなるとそっちまで手が回るかは怪しいので」
九重いつき:「降りかかる火の粉については皆さんで追っ払って貰えると助かります!」
九重いつき:「八鶴木さんの仰るように、肉薄できればこれは最悪ぶつけてしまっても問題ないでしょうし」
碇海伊佐名:「承知しました。では、こう、ずんばらりと」
九重いつき:「というか、こんなの残ってた方が色々面倒です!積極的にぶつけていきましょう!」
碇海伊佐名:(こ……この方。朗らかな態度の下に、恐ろしく好戦的な気質を持っていますね……)
八鶴木霞鏡:「ま。オーヴァードに勝る兵器は、この世界には結局はないわけだ」
八鶴木霞鏡:「そう考えると、当たり前の話しかもな。人権問題を抜きにすればな!!」
八鶴木霞鏡:「俺はそれでYES、OKだ。空中戦なんてのもやってみたかったしな」
碇海伊佐名:「佐久良さんはどう思われますか?」
碇海伊佐名:「八鶴木さんと共に、戦闘経験が豊富だとお見受けするので……意見を伺いたいです」
佐久良穂浪:「問題ない」
佐久良穂浪:『重要なのは被害を出す前に決着することだ』
佐久良穂浪:『別の案が無い以上、リスクは負うしかない』
佐久良穂浪:『こんな戦闘の経験はしたことがないがな』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……異論ありません。敵もさるもの、こちらも背水の陣を以て望まねばならぬということですね」
九重いつき:「皆さん頼もしい限りです!では行きましょうか!」
GM:……というわけで。
GM:キミ達はついに鴇冬村を離れ、洋上を太古から蘇った大型戦略爆撃機上で飛行している。
GM:目指すは眼前の海に聳える異形の城……“ツァイトヴェルク”だ。
波音:「本当に飛ぶんですね。この奇怪な鉄の檻は」
汐音:「うん。私も乗る側になるのは初めてだな。ちょっとワクワクしている」
八鶴木霞鏡:「海が綺麗に見えるんだ。空の上からって言うのは」
碇海伊佐名:「海は空の色を映していますものね。尾甲の海を思い出しました」
八鶴木霞鏡:「まったく戦時中の爆撃機に乗る事になるなんて、俺の人生も大概面白い」
八鶴木霞鏡:「おまけに同席してるのは歴史の世界の人間だもんな。これでお仕事じゃなけりゃぁな」
碇海伊佐名:「これからもっと面白くなりますよ。”ますたー”の座す鉄の絡繰りを斬りに行くのですから」
九重いつき:《あ、あー!ご搭乗中の皆さん、聞こえますかー!?》
八鶴木霞鏡:「問題なーし」
碇海伊佐名:「大丈夫でーす!」負けずに大声を出す。
九重いつき:《前方の大型戦略兵器から無数の飛翔体がこっちに向かって飛んできてます!》
九重いつき:《近代化改修できそうなスタッフを可能な限り載せたとはいえ、あれにやられると一溜りもありません!》
九重いつき:《ぶっちゃけ、到着前に墜ちます!》
九重いつき:《なので迎撃、お願いしますね!》
佐久良穂浪:「正直だな」
碇海伊佐名:「お任せ下さい!精密性と汎用性は”鯨羅”の得意領域です!」
八鶴木霞鏡:「待ってました。対空用リニアショットガン搭載してるんで大丈夫です。なんて言われたら、出番も無くて不完全燃焼だったわ」
汐音:「空での戦いということなら私と“八咫”も協力させてもらおう」
波音:「私も。汐音ばかりに任せられません」
八鶴木霞鏡:《軽功》で飛び出し、船体上に器用に着地する。
GM:この戦闘では以下のNPCカードが解禁されます(サブタブ参照)

【クライマックス戦闘1/使用可能NPCカード】
▽繰演“八咫”/鴇冬村の汐音
以下の2つから1つを選択し発動。
効果1:任意のPC1人に1ラウンド〈飛行〉状態を付与/セットアップ
効果2:任意のエネミー1体に4D10点/シーン1回/イニシアチブ/使用後消滅(死亡相当・回復不能)

▽繰演“九郎”/鴇冬村の波音
以下の2つから1つを選択し発動。
効果1:任意のPC1人のあらゆる判定にラウンド中達成値+4/戦闘移動10m(陸戦中限定)/セットアップ
効果2:カバーリングを行う/オート/“マスターコラプス”戦で使用した場合消滅(死亡相当・回復不能)/ラウンド1回

▽機銃掃射/B-29(ロング・ハロウィン部隊)
・機体に備え付けられたAN-M12.7mm機関銃による弾幕を展開し、対空防御を行う。
「あっははははは!案外撃てるものなんですね!」とは機長の言。
範囲内のエネミー全員の判定ラウンド中-3D/対象がトループの場合は行動値を0に変更
タイミング/オート/対象:範囲(選択)/射程:シーン
ラウンド1回

GM:また、今回の戦闘では以下のフィールド効果が発生します

[高高度戦闘] 〈飛行〉を持つ・獲得した場合、あらゆる判定の達成値+4

GM:キ ィィィイイイイ────
GM:風を裂く飛翔音と共に、キミ達の航空機に接近するのは無数の“フレーダーマウス”部隊だ!
碇海伊佐名:「起きなさい――”鯨羅”、抜錨!」
碇海伊佐名:▼『”鯨羅”抜錨』:≪鍵要らずの歩み≫解除+≪機械の声≫
”足疋鯨羅貞宗”:くおおん くおおん
”足疋鯨羅貞宗”:碇海伊佐名の求めに応え、黒曜の双眸が飛来する傀儡の群れを見据えた。
八鶴木霞鏡:「来た来た。まったく、手前を殺した相手をこれで止められると思ってるなら、お可愛い事だ。と言いたいが、まあ、良いとこ突いてるわな」
八鶴木霞鏡:「オーヴァードは継続戦闘なんぞ一番苦手な事なんだし、遠間に陣取って波状攻撃って言うのは極めて正しい」
八鶴木霞鏡:量産品の支給刀を抜いて待ち構える。
碇海伊佐名:「私達は戦闘機のようなものですからね。燃料が続く間、短期間の稼働を前提として超人的な力を発揮できます」
碇海伊佐名:「ですが、燃料が尽きれば……墜落するしかない」糸を”鯨羅”に接続し、構える。
GM:▽エンゲージ

▼エンゲージ
(“ツァイトヴェルク”[0])
   50m
(フレーダーマウス部隊*3[])
   20m
(B-29/“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5])
[]内は行動値

GM:勝利条件:“ツァイトヴェルク”にダメージを与え、侵入口を開け
敗北条件:味方全員の戦闘不能
▽ボーナス効果/エネミーを撃墜するごとに(回数制限)を持つエフェクトの使用回数が回復する


GM:▽round1 セットアップ
八鶴木霞鏡:これは撃墜した人が?それとも全員?
GM:回復は撃墜した人が……のつもりだったけど
碇海伊佐名:了解。誰が撃墜するかの駆け引きも重要だなあ
八鶴木霞鏡:OK!
GM:全員にしよう 残りHP見えないPC側は調整とか大変だろうし
佐久良穂浪:おー全員 ありがたい
碇海伊佐名:太っ腹!
GM:改めてセットアップ
八鶴木霞鏡:なしでーす。
GM:“ツァイトヴェルク”は陸地を目指して30mの前進移動。ゆっくりと、このラウンドをかけて移動するイメージです。
“ツァイトヴェルク”:大波の飛沫を上げて、終末装置がゆっくりと前進する。
GM:キミ達の搭乗するB-29も同様に前進を行います。
GM:エンゲージは以下に変更

▼エンゲージ
(“ツァイトヴェルク”[0])
   20m
(フレーダーマウス部隊*3[10])
   10m
(B-29/“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5])
[]内は行動値

GM:汐音の飛行付与と波音の達成値+4補正がセットアップタイミング/デメリットなしサポートとなっていますが
GM:支援はどうしますか?
八鶴木霞鏡:では両方とも僕が貰います。
碇海伊佐名:こちらはセットアップ無し。
佐久良穂浪:なし。
汐音:「霞鏡殿、行くぞ!」
波音:「共に参りましょう!」
GM:“八咫”が飛行形態に変形、キミと“九狼”を連れて飛翔!
八鶴木霞鏡:「はははっ、あっはっは。よろしく!最高の剣術を特等席で見せてやる」

GM:▽イニシアチブ
“ツァイトヴェルク”:【Eロイス:さらなる絶望】
“ツァイトヴェルク”:“フレーダーマウス改”部隊*1を既に“フレーダーマウス”の登場しているエンゲージに追加

▼エンゲージ
(“ツァイトヴェルク”[0])
   20m
(フレーダーマウス部隊*3[10]、フレーダーマウス改部隊[10])
   10m
(B-29/“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5])
[]内は行動値

碇海伊佐名:出たわね
佐久良穂浪:範囲攻撃の出番わね
佐久良穂浪:やっておしまいなさい、アブレシブジェット!
八鶴木霞鏡:僕は範囲攻撃使えないがな!
GM:行動値増加・追加行動は存在しないので
GM:現在表示されているイニシアチブ順の処理になります
GM:つまり行動値10組からの行動!ですが
GM:どっちから動かれますか
佐久良穂浪:フレーダーマウス部隊はトループか
GM:あ、ほんとだ 訂正して“ラコニアイナ”さんからですね
GM:“フレーダーマウス”は全員飛行/トループになります!
碇海伊佐名:達成値+4されてるのか…打ち落としてやるっ

佐久良穂浪:じゃあきっと機銃掃射した方がいいですね
GM:▽round1/メインプロセス/“ラコニアイナ”
GM:行動宣言・NPCカード使用などあればどうぞ
碇海伊佐名:オートでNPCカード使用。▽機銃掃射。
碇海伊佐名:対象はフレーダーマウス部隊*4。対象のイニシアチブを0に変更します。
GM:ラウンド中、フレーダーマウスの判定値-3D10補正/イニシアチブ0に変更!

▼エンゲージ
(“ツァイトヴェルク”[0])
   20m
(フレーダーマウス部隊*3[0]、フレーダーマウス改部隊[0])
   10m
(B-29/“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5])
[]内は行動値


GM:改めて行動をどうぞ
碇海伊佐名:マイナーでボルトアクションライフルを起動。射撃達成値+5。
碇海伊佐名:▼霊碇劇:『寿式三番艘』:C:エグ+オールレンジ+死神の精度+伝承者
碇海伊佐名:対象はフレーダーマウス改1。単体攻撃です。
碇海伊佐名:差し込みなどなければ判定行きます!
GM:〈イベイジョン〉22あった……んですが
GM:回避に振れるダイスが減ったので
GM:〈イベイジョン〉14です
GM:どうぞ!
碇海伊佐名:10dx6+10
DoubleCross : (10DX6+10) → 10[2,4,4,4,6,7,8,9,9,9]+10[2,2,2,4,5,9]+10[9]+10[7]+5[5]+10 → 55

碇海伊佐名:うおっ
GM:死ぬが?
GM:命中!続けてダメージ判定どうぞ!
碇海伊佐名:6d10+1d10+23
DoubleCross : (6D10+1D10+23) → 32[8,5,4,8,5,2]+9[9]+23 → 64

碇海伊佐名:死に晒せ!
GM:死ぬが!!!!!
碇海伊佐名:93→101
GM:トループが耐えられるダメージではありません!火の粉と化して墜落!撃墜スコア1加算!
碇海伊佐名:伝承者のバックファイア
碇海伊佐名:HPは15に。
GM:▽撃墜ボーナス/パーティ全員のエフェクト使用回数1回復
碇海伊佐名:死神の精度と妖精の手が回復したぜ
佐久良穂浪:クロックフィールドがかいふくしたぞい
GM:演出どうぞ!

碇海伊佐名:「九重さん、弾幕を!」
碇海伊佐名:そう叫びながら、自身は糸を鋭く交差させ、”鯨羅”の武装換装を終えている。
九重いつき:《了解です!火器管制、とにかくばら撒いてください!》号令と共に、射手が機体各部の機銃を一斉射!
碇海伊佐名肆伍吋洋弓砲・”那須子:改〆”(よんごいんちくろすぼう・なすこ・あらため)
碇海伊佐名:鯨の尾のように太く長い方針に、洋弓のような機構が組み込まれた狙撃用の銛砲である。
碇海伊佐名:(高高度での戦闘では、弾丸が風圧によって拡散する散弾は不得手)
碇海伊佐名:(狙撃兵装の”那須子”により、間合いの外より射殺す)
碇海伊佐名:伝承技術の再現。トランスによる過集中により、目と耳から喀血する。
碇海伊佐名:「……とうとうたらりら とうらりら……」
碇海伊佐名:うわごとのように呟いた。視界の全てが飴細工のように溶ける。その中でただ、狙うべき標的のみが。
碇海伊佐名:ず がん
碇海伊佐名:「堕ちた」
碇海伊佐名:弾着確認は必要なかった。
碇海伊佐名:弾幕を隠れ蓑に――気流・銃身制御を完璧に行ったその射撃は、その一射だけで、”フレーダーマウス”の装甲をすり抜け
碇海伊佐名:水平に銛で貫いて、絶命せしめる。
八鶴木霞鏡:「ブルズアイ決めたね。おーし、いいぞ、この調子ぃ」
“フレーダーマウス”改:ジェット戦闘機じみたその機影に開いた風穴から炎が噴き出し、機影を呑み込む!撃墜!

GM:▽round1/メインプロセス/“アブレシブジェット”
GM:八鶴木くんの行動……なんですが、待機されますか?
八鶴木霞鏡:うーん。ここはちょっと考える
八鶴木霞鏡:いや。ブレーダーマウスを倒してしまおう
八鶴木霞鏡:マイナーで接敵します。
GM:おす!フライハイ!
八鶴木霞鏡:あ。やっぱ待って
八鶴木霞鏡:やっぱり待機で
八鶴木霞鏡:ごめんね。
GM:待機了解!
GM:いえいえー では続いて佐久良くんの手番ですね

GM:▽round1/メインプロセス/“バルバロイ”
佐久良穂浪:では待機します~
佐久良穂浪:やっぱり攻撃します~
佐久良穂浪:マイナーでブレーダーマウスに接敵

▼エンゲージ
(“ツァイトヴェルク”[0])
   20m
(“バルバロイ”[5]、フレーダーマウス部隊*3[0])
   10m
(B-29/“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[6])
[]内は行動値


佐久良穂浪:アームブレード+1をジャキーンと装備し、一体化してコンセントレイト+獣の力で攻撃してみます。
GM:カモン!〈イベイジョン〉が低下しているので今14以上出れば当たるぞ!
佐久良穂浪:10dx8+7
DoubleCross : (10DX8+7) → 10[1,1,1,2,3,3,8,8,10,10]+6[1,2,4,6]+7 → 23

佐久良穂浪:ダメージ! ガード値-5です
佐久良穂浪:3d10+18
DoubleCross : (3D10+18) → 13[5,2,6]+18 → 31

GM:避けらんねえ…… その上耐えらんねえ……!
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を4(→ 4)増加 (91 → 95)
GM:墜ちます!
GM:演出どうぞ

佐久良穂浪:「……」仮面の奥で目を細めている。
佐久良穂浪:「これで、通るか」
佐久良穂浪:右腕を翼の集合体に変える。それを大きく振る。
佐久良穂浪:一つ一つの翼が金切り声を上げ、ずれる。流体のように伸びていった翼は、一本の鞭のようにしなる。
佐久良穂浪:ガ、ジジジッ
佐久良穂浪:ブレーダーマウスの一体に絡みつき、それを鎖分銅のように振るう。
佐久良穂浪:「……キリがないな」
八鶴木霞鏡:「あの器用さは羨ましい。刀を曲がりゃしないからな。俺には真似できないが称賛はするか」
碇海伊佐名:「いえ。”ふれえだあまうす”を操っているのは……”つあいとべるく”です。今のでそれが解りました」
碇海伊佐名:「振り回された一瞬、妙な空力制御の”ぶれ”がありました。恐らく本体から念糸を伸ばして操演している、その糸が捩じ切れた挙動です」
碇海伊佐名:「……ですが、私の速度では、”ふれえだあまうす”を掻い潜れない」
八鶴木霞鏡:「無茶な事言うな。タイミングは計ってるよ」
八鶴木霞鏡:「剣士の永遠の課題だよな、間合いに入るのは。縮地使い(オルクス)に生まれたら回避不能斬撃は難しいし、マジで上手くいかないもんだ」
“フレーダーマウス”改:刃に絡め取られた“フレーダーマウス”が質量武器として僚機を次々巻き込み、火の手を上げて墜落!連続撃破スコア達成!
八鶴木霞鏡:「俺の機動力じゃ近づくのを待つのが一番楽ってことになる。動かざる事なんとやらってな」

GM:▽round1/待機行動組の手番……前イニシアチブ/“ラコニアイナ”が“フレーダーマウス”撃墜+残存戦力半減
“ツァイトヴェルク”:【Eロイス:さらなる絶望】
時冬静葉:▽“赫鱏”抜錨/《彼方からの声》+《声なき声》
GM:“ツァイトヴェルク”から伸びる念糸の動きと、編隊を組んで飛ぶ“フレーダーマウス”の操演が、微かに捩れる。
GM:時空が裂け、躍り出すように、水中を舞うように一帯の傀儡が出たことが原因だ。
GM:空に、微かな歌が響く。
時冬静葉:───声とは、音だ。音とは?振動だ。空気のふるえ。
時冬静葉:細く、しなやかな、極小微細の渦巻き。
時冬静葉:不可視の大気のうねり、音の震えが糸となり、“赫鱏”を空へ舞わせる。
碇海伊佐名:「……抜錨歌?」
時冬静葉:さあ、勝負だ。伊佐名さん。
GM:フレーダーマウスのエンゲージに“赫鱏”(空戦形態)が出現。

▼エンゲージ
(“ツァイトヴェルク”[0])
   20m
(“バルバロイ”[5]、“赫鱏”(空戦形態)[11]、フレーダーマウス部隊*2[0])
   10m
(B-29/“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[6])
[]内は行動値


八鶴木霞鏡:「空気振動だな。微細なのが膨大無数に展開してるぞ。准教授のお友達なんじゃない?」
八鶴木霞鏡:純血のハヌマーン能力者故に分かる大気の模様。その異常な精緻さに舌を打つ。
碇海伊佐名:「……間違いありません」頷く。「“赫鱏”です。空戦機能を展開している……」
碇海伊佐名:「良いでしょう。存分に掛かって来なさい、静葉さん」
碇海伊佐名:「思えば、貴女とは思い切り喧嘩をしたことがありませんでした」
碇海伊佐名:鼻血を拭って、再び糸を交差する。
GM:▽勝利条件変化
“赫鱏(空戦形態)”の撃破+“ツァイトヴェルク”への攻撃

GM:▽追加NPCカード解放条件開示
GM:[?????]敵ユニットの総数が味方PCを上回る

GM:▽round1/エネミーターン/“赫鱏”
“傾城遊御赫鱏兼重”:マイナーアクション/《毒の刃》《猛毒の雫》/攻撃力+6/邪毒ランク4付与
“傾城遊御赫鱏兼重”:メジャーアクション《Cハヌマーン》《音速攻撃》《腐食の指先》《ポイズンフォッグ》《アウトブレイク》
GM:対象は“ラコニアイナ”“アブレシブジェット”“バルバロイ”の三名
“傾城遊御赫鱏兼重”:11DX7+4
DoubleCross : (11DX7+4) → 10[1,4,4,4,5,6,6,6,8,9,10]+6[3,5,6]+4 → 20

GM:何ィ!
八鶴木霞鏡:准教授 カバーリング貰いなさい。
GM:これはワンチャン回避もある
八鶴木霞鏡:私はガード。
佐久良穂浪:まあガードかな。
碇海伊佐名:ヒイイ!毒だ!痛ェぞ!
碇海伊佐名:まずはドッジに挑戦します。
碇海伊佐名:4dx+1>=20
DoubleCross : (4DX10+1>=20) → 10[1,4,10,10]+7[6,7]+1 → 18 → 失敗

碇海伊佐名:あっ
佐久良穂浪:惜しいっすね
GM:この出目は……!?
八鶴木霞鏡:妖精
碇海伊佐名:≪妖精の手≫。
碇海伊佐名:最後の7を10に変更。21から再回転で、確定回避。
碇海伊佐名:21+1dx
碇海伊佐名:1dx+21
DoubleCross : (1DX10+21) → 6[6]+21 → 27

八鶴木霞鏡:佐久良くんは電磁障壁使って
八鶴木霞鏡:僕がカバーリング貰えば凌げるっぽいな
佐久良穂浪:おいす~ 電磁障壁使います
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を2(→ 2)増加 (95 → 97)
碇海伊佐名:ナイス判断!
碇海伊佐名:101→105
佐久良穂浪:4d10
DoubleCross : (4D10) → 28[10,3,7,8] → 28

佐久良穂浪:ガード値+28だ
碇海伊佐名:まわしすぎ
GM:僕自身がギミック処理忘れてたけど赫鱏は飛行状態だから更に達成値+4だ!それでもイサナさんには避けられてしまうぞ
GM:そして佐久良くんも硬いな
碇海伊佐名:うわっ本当じゃん怖!
八鶴木霞鏡:ダメージを下さい。
碇海伊佐名:妖精は残り使用回数2回に。
“傾城遊御赫鱏兼重”:9+6+3D10
DoubleCross : (9+6+3D10) → 9+6+16[7,1,8] → 31

GM:装甲・ガード有効です
佐久良穂浪:ボデマが8あるから弾きます! やった!
八鶴木霞鏡:で。波音さんからカバーリング頂いても?良いですかね。
碇海伊佐名:かたすぎ
GM:ところで腐食の指先はダメージ付与ではなく
GM:命中付与だから当たった人は次から装甲-10の補正がつくんだ すまない
碇海伊佐名:NPCカード▽繰演“八咫”/鴇冬村の汐音
佐久良穂浪:やばいぜ!
碇海伊佐名:効果2:カバーリングを行う/オート/ラウンド1回をやつるぎくんに。
碇海伊佐名:これで攻撃は…凌いだ!
GM:ではサクッと攻撃演出

“傾城遊御赫鱏兼重”:ステルス爆撃機にも似た三角形の機影が、尾を曳きながら空に雲を描く
碇海伊佐名:「“傾城遊御赫鱏兼重”――」
GM:キミ達の中にその舞うような動きではなく、それを繰る動きに注視するものがいれば
GM:或いは気づくであろう。空を微かに緋く染める糸の存在に。
“傾城遊御赫鱏兼重”:真空チューブめいた空気の“糸”を通して送られる化学物質が、霊碇の体内で毒と成す。
“傾城遊御赫鱏兼重”:スリット上の散布口から配布される緋色の毒霧が、触れる有機体を皆融解させんと空を満たす!
碇海伊佐名:「時冬の壊疽毒です! 避けるか弾くかせねば、膚が溶け崩れます!」
八鶴木霞鏡:「毒対策は万全だけどな。喰らうと《リザレクト》は堅いよ。人形でどうにかならん?」
波音:「ここは私が。“九郎”!」
波音:荒武者じみた白兵形態に変化した“九郎”が長刀を揮い、瘴気の流れを断ち切る!
八鶴木霞鏡:「やったね。格好良いぜ、波音さん」
碇海伊佐名:(あちらは波音さんがどうにかしたが……”鯨羅”で直接霧を受けることは出来ない)
碇海伊佐名:(内部の霊魚の死骸ごと朽ち果てさせられる。”赫鱏”の毒は霊碇殺しの毒でもある――ならば)
碇海伊佐名:爪を長く、糸のように解く。先程”バルバロイ”が見せた鞭刃のように。
碇海伊佐名:それを”赫鱏”を操る、真空の糸に勢いよく絡ませ――
碇海伊佐名:「ふっ!」
碇海伊佐名:がくん、と”手”導権の一部を奪う。碇海伊佐名を狙う毒の霧の指向性が、僅かにズレた。
佐久良穂浪:霧を裂く。精密極まる気体操作は、数多の羽搏きが無残に散らす。
佐久良穂浪:前を向く。腐食した翼が、戦闘機の表面を引っ掻きながら後ろへ流されていった。
時冬静葉:(糸を逸らされた!?こんな方法で身を防ぐとは…)一歩違えれば毒霧が自身に直撃する、紙一重での回避だ。
碇海伊佐名:(こんな方法は、一度だけしか通用しない。彼女はすぐに対応して来る)
碇海伊佐名:(その前に……八鶴木さんと佐久良さんの攻撃が、通るか否か)
時冬静葉:(それに……他の二人もそれぞれに凌いだか!この毒では不十分?否、経験の差か?)
時冬静葉:(いずれにせよ、次は確実に仕留める……!)

GM:▽round1/エネミーターン/行動値0/“ツァイトヴェルク”
“ツァイトヴェルク”:メジャー【Eロイス:虚実崩壊】
GM:▽効果により【Eロイス:破壊神顕現】を取得。
“ツァイトヴェルク”:待機組にイニシアチブが移行する前のタイミングで〈加速する刻〉。
“ツァイトヴェルク”:【Eロイス:破壊神顕現】により日本を標的に設定。
“ツァイトヴェルク”:クライマックス2終了時点で稼動していた場合(つまり“マスターコラプス”の撃破に失敗した場合)
“ツァイトヴェルク”:日本列島を木っ端微塵に粉砕した後、さらに進撃を開始します。

GM:▽エネミーターン
GM:フレーダーマウス改1・2の攻撃
GM:“超音波メス” 《C:ハヌマーン》+《音速攻撃》
GM:対象は侵蝕がまだ100を超えてない二名!
GM:“アブレシブジェット”+“バルバロイ”だ!微ダメージと言えど今なら避けきれまい!
GM:改1→八鶴木くん
“フレーダーマウス”改:10DX8+4
DoubleCross : (10DX8+4) → 10[1,1,4,4,5,6,6,7,9,10]+10[7,9]+6[6]+4 → 30

GM:トループの出す 数字じゃ ねえって
GM:改2→佐久良くん
八鶴木霞鏡:ガードしよ。
“フレーダーマウス”改:10DX8+4
DoubleCross : (10DX8+4) → 10[3,4,5,6,6,6,7,8,9,10]+5[1,2,5]+4 → 19

八鶴木霞鏡:腐食で防具がお釈迦に僕はなってないからな。カバーリングしてもらったから
佐久良穂浪:ワンチャンドッジもあるが
GM:あるかないかでいえば ある
佐久良穂浪:まあガードですねえ
GM:ダメージ!
“フレーダーマウス”改:改1ダメージ
“フレーダーマウス”改:6+4D10
DoubleCross : (6+4D10) → 6+25[7,8,8,2] → 31

GM:だからでけえって数字が!
“フレーダーマウス”改:6+2D10
DoubleCross : (6+2D10) → 6+9[6,3] → 15

佐久良穂浪:装甲値-10って防具一つが? それとも全体ですかね
GM:これそこまで細かいことは書いてないんすよねえ 1回につき防具1つとしましょう
GM:任意に1つマイナス10にせよ
佐久良穂浪:それだとアーマースキン-10にすればボデマは残せるのか……
佐久良穂浪:その場合アームブレード+器物使い+ボデマで3+5+8=16で弾けるんですが 大丈夫ですかね
八鶴木霞鏡:《リザレクト》でーす。回復できなかったのが痛いな
八鶴木霞鏡:91+1d10
DoubleCross : (91+1D10) → 91+3[3] → 94

八鶴木霞鏡:よしよし。
佐久良穂浪:リザレクトうま男さん!
碇海伊佐名:回復が上手い!
GM:回復の天才
GM:弾いて大丈夫ですよ はじけるんだ
GM:演出行きます!

“フレーダーマウス”改:大空を行く“フレーダーマウス”の口部が開く。
“フレーダーマウス”改:ガシャッ コッ
“フレーダーマウス”改:キ ュ イ イ イ イ イ イ
“フレーダーマウス”改
“フレーダーマウス”改:圧縮音波メスカッター射出!
“フレーダーマウス”改:鋼鉄をも断ち切り、命中すれば人間の頭部を容易く爆散せしめる出力の殺人音波収束刃がチルドレンを襲う!
佐久良穂浪:「……!」再び鉄の刃と化した両腕を構え、羽搏かせる。
佐久良穂浪:一斉に金属が擦れ合う音を立て、音波を相殺する。
八鶴木霞鏡:刀を立てて、音の刃の軌道を僅かにずらし急所だけは弾く。肩口から裂けて、血が吹き上がる。即座に《リザレクト》。
八鶴木霞鏡:「ってっぇな。早く攻撃修練を完成させて、矢落としを極めたいってもんだ」

GM:▽round1/メインプロセス/“アブレシブジェット”(待機解除)
GM:お待たせしました!反撃の時だ
GM:行動宣言をどうぞ
八鶴木霞鏡:まずイニシアチブで防具パージ。
八鶴木霞鏡:そして赫鱏エンゲージに接敵。

▼エンゲージ
(“ツァイトヴェルク”[0])
   20m
(“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5]、“赫鱏”(空戦形態)[11]、フレーダーマウス部隊*2[0])
   10m
(B-29/“ラコニアイナ”[10])
[]内は行動値


八鶴木霞鏡:結構eロイスも出てるので、此処が全力で行こう。
GM:カモン!
八鶴木霞鏡:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《さらなる波》《マシラの如く》《疾風迅雷》《守護天使》
八鶴木霞鏡:ドッジ不可。対象は赫鱏
GM:ドッジ不可 ドッジ不可!?
“傾城遊御赫鱏兼重”:ガードするしかない!
GM:ダメージをどうぞ
八鶴木霞鏡:で。NPC効果で+4+4で+8ついてるのかな
GM:ついてますね まず命中でした
八鶴木霞鏡:13dx7+13
DoubleCross : (13DX7+13) → 10[1,3,5,6,7,7,8,8,8,9,10,10,10]+10[3,4,4,5,6,8,9,10,10]+10[1,6,9,10]+6[6,6]+13 → 49

GM:でっか
碇海伊佐名:その49、大台に乗せたいですよね?
GM:そして後1発で押し込み入る良い数字
八鶴木霞鏡:GOGO!
碇海伊佐名:霊碇劇:『釣女船底曳』:≪妖精の手≫。
八鶴木霞鏡:1dx7+53
DoubleCross : (1DX7+53) → 2[2]+53 → 55

碇海伊佐名:ナイス!
八鶴木霞鏡:ではダメージいきます。
碇海伊佐名:101→105
GM:どうぞ!
八鶴木霞鏡:6D10+14+50+6
DoubleCross : (6D10+14+50+6) → 36[6,8,4,5,4,9]+14+50+6 → 106

佐久良穂浪:うわーーでっかい
八鶴木霞鏡:装甲ガード有効。
碇海伊佐名:ヒエ~~
八鶴木霞鏡:94→108
GM:HP80点です……装甲ガード加味しても4/6の計10点なので撃墜級のダメージ
時冬静葉:《アクアウィターエ》起動。戦闘不能を解除・復活

八鶴木霞鏡:「よし。標的変更。一番厄介な奴から潰そう」
碇海伊佐名:「……”赫鱏”ですね!」
八鶴木霞鏡:「その通り。一撃で潰す。その後に修復しようが、復活しようが、今この場で」
八鶴木霞鏡:「命を一つ持っていく」
八鶴木霞鏡:刀を抜く。
八鶴木霞鏡:遺産でもない、秘密兵器でもない、名刀でもEXレネゲイドでもない、何の変哲もない量産品の支給刀だ。
八鶴木霞鏡:時速600㎞で流れていく風の中で呼吸を整える。
八鶴木霞鏡:高速化された神経伝達はハヌマーンシンドロームにしか極めることが出来ない。
八鶴木霞鏡:しかしハヌマーンシンドロームでは、その超高速化された伝達指令を制御は出来ないというジレンマがある。
碇海伊佐名:「……」無言で糸を構える。
八鶴木霞鏡:だが、シンドロームに頼れないのであれば、修練修行により高速神経伝達速度による神速運動を完全制御できるようになったのならば…
八鶴木霞鏡:完成すれば、それはまさに最強の剣であり……この剣士は既にそれを可能にしている。
八鶴木霞鏡:「行くぜ。支援するなら、そっちが合わせろよ」
八鶴木霞鏡:一息で疾風のように敵の眼前に飛び出す。
“傾城遊御赫鱏兼重”:白兵戦の間合いに対応するように、幻惑毒を羽衣のように纏う。
八鶴木霞鏡:支給刀を右手に握り、左右の手が旋回するように動く。緩やかな腕の動きだった。
“傾城遊御赫鱏兼重”:瞬時に流線型の白兵形態に移行し、腰に備えた二対の棘剣を抜き放つ。
“傾城遊御赫鱏兼重”:これらの剣もまた、配合した毒を散布する機構を備えた刃の棘から流し込む為のものだ。
碇海伊佐名:「人間骨董品ですので。付いて行けるかは甚だ解りませんが――」珍しく皮肉めいて笑い、糸を広げる。
八鶴木霞鏡:「たかだか2本。こういうのはどうだ?」
八鶴木霞鏡:遅い動きの中で、ぶれるように腕が増えたかのように見る者は錯覚する。4本、8本、16本。
八鶴木霞鏡:幻惑の軌跡、緩やかな残像を映す超高速の手業。
八鶴木霞鏡:その阿修羅のような手の前面で、真空の断線が飛び交い、炸裂するように弧線を描く閃光は胴を薙ぎ、腹から胸を駆け、一筆書きのように継続し傀儡の頭上まで走っていた。
八鶴木霞鏡:神速十六手の着斬は、人の身で避ける事はおよそ不可能。
八鶴木霞鏡:この技を潰すのは、そもそも出させないか、出掛かりを潰すしかない、エフェクトによる同等の奇跡が必要だ。
八鶴木霞鏡:手の動き通りの複雑怪奇な旋回軌道は、そのまま殺傷必殺の軌道である。
八鶴木霞鏡:「准教授、7時の方向、棘が来る潰せ。後、動力部の場所なんか俺は分からないからな」
八鶴木霞鏡:「そっちがやれ。こっちは適当に微塵斬りにするだけだ」
碇海伊佐名:瞬間、銛の散弾が迎撃の棘を跳ね返している。
“傾城遊御赫鱏兼重”:棘剣が描く軌跡が、銃撃により大きくぶれる。
碇海伊佐名:面で攻撃するダブルオー・バックじみた銛弾は、こうした制圧射撃にこそ威力を発揮する。それが続けざまに七度。
碇海伊佐名:「相承知致しました」
碇海伊佐名:漏れる”赫鱏”の毒を、糸で縫い合わせることによって防ぎ、逆流させている。
“傾城遊御赫鱏兼重”:続けて、必殺の剣閃。人間であれば、絶命は必至の連撃が装甲と人工筋肉に致命打を与える!
時冬静葉:「………ッ!」ごふ、と血を吐く。
碇海伊佐名:だが――その剣腕も、途中で止まる。
八鶴木霞鏡:「どうせ一度見せてる技だからな。出し惜しみする必要ないし、相手に合わせて戦い方を変えるなんて、俺の芸風じゃない」
時冬静葉:霊碇は単なる傀儡人形ではない。
碇海伊佐名:迎撃の際に銛に結び付け仕込んだ糸。跳弾の軌道さえも支配し、カウンターの腕に絡ませ、あるいは内部の霊魚に毒が逆流するように仕込んだ。
碇海伊佐名:八鶴木の剣腕が欠けていれば不可能な戦術であっただろう。
時冬静葉:“糸”を通して繋がった静葉自身もまた、霊魚が傷つけば痛みを感じることになる。
八鶴木霞鏡:「まだ生きてるなら、二人でお喋りでもしてなよ。時間ないんだけどね!まじで」
時冬静葉:「恐ろしい腕だ。けれど」
時冬静葉:「人形だから出来ることもあるんだよ」即座に中和剤を精製し、赫鱏へ流し込む。
“傾城遊御赫鱏兼重”:破損を免れたスラスターから圧縮空気を噴射し、一行から距離を取る。
碇海伊佐名:「……」押し寄せる海のような瞳で、そのさまを見つめる。
碇海伊佐名:「ありがとうございます、八鶴木さん。ですが……今は言葉は不要です」
碇海伊佐名:「貴方ならば、あるいは判ってくれますか。銛人は、技によって語り合うこともあるのだと……」
八鶴木霞鏡:「自己陶酔の極みすぎる」
八鶴木霞鏡:「な訳ないって。何のために人間に口がついてると思ってるの!?」
八鶴木霞鏡:「まったく便利な事だよな。俺には理解できないけど、准教授なら出来るならそうしな」皮肉気に笑って やってこい。とエールを送る。
碇海伊佐名:「今の切り返しは中々良かったですよ。及第点をあげましょう」”鯨羅”に再び糸を接続する。
碇海伊佐名:「……それに、ある意味間違ってはいません。人形芸と言うのは結局のところ、窮極の自己陶酔なわけですから」
碇海伊佐名:「貴女も本当は、自分一人しか存在しない世界に行きたいのではないですか。静葉さん」
碇海伊佐名:(……そうだ。八鶴木さんには解らない……きっと、私にも未だ分かっていない。見定めようとしているだけだ)
碇海伊佐名:(”鯨羅”が対話の為のひとがたなのか、あるいは殺戮の為の傀儡なのか)

GM:▽round1/クリンナップ
GM:なんと今回は珍しく クリンナップに処理が発生する!
佐久良穂浪:ハッ 邪毒
GM:邪毒ランク4だけど……
佐久良穂浪:12点受けます! のこり19
八鶴木霞鏡:なし。
GM:BCスーツ2と防具で毒弾いてる人がいるので
碇海伊佐名:クリンナップなし!
GM:これはどっちもノーカンですね 佐久良くんもノーダメージのはずよ(ダメージ受けてたら毒付与なので)
佐久良穂浪:なるほど
GM:味方側の爆撃機が再度10m前進します 同エンゲージにいたイサナさんも同乗扱いで移動になります 突っ込むぞッ
碇海伊佐名:うお~

▼エンゲージ
(“ツァイトヴェルク”[0])
   20m
(B-29/“ラコニアイナ”[10])(“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5]、“赫鱏”(空戦形態)[11]、フレーダーマウス部隊*2[0])
[]内は行動値


GM:(B-29/“ラコニアイナ”)(“バルバロイ”“アブレシブジェット”“フレーダーマウス”*2“赫鱏”)-20m-(“ツァイトヴェルク”)
GM:これが現在のエンゲージ!

GM:▽round2/セットアップ
GM:まず各ユニットの移動が発生。
GM:“ツァイトヴェルク”が“フレーダーマウス”および“赫鱏”の眼下と同エンゲージに侵入します。
碇海伊佐名:うわこっち来た!
GM:B-29は一時現在地点に滞空(厳密にはこのエンゲージの周りを旋回しつつ安全確保)という状態です。クリンナップないし敵が排除された状態になると、同エンゲージに移動します

▼エンゲージ
(B-29/“ラコニアイナ”[10])(“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5]、“赫鱏”(空戦形態)[11]、フレーダーマウス部隊*2[0]、“ツァイトヴェルク”[0])
[]内は行動値

GM:これが現在のエンゲージ!
GM:その上で味方NPCカードの起動やエフェクトの使用があればどうぞ。
GM:このラウンドで現在使えるNPCカードは
・鴇冬村のふたり(セットアップ支援)
・爆撃機からの支援射撃(オート/ダイス・行動値デバフ)

GM:になります
GM:あ、クロックフィールドは範囲でしたね じゃあ爆撃機も同エンゲージ突っ込みますか
佐久良穂浪:では汐音さんのNPCカードを使用します。飛行状態になるよ~
GM:フライハイ!
碇海伊佐名:あっやった~!同エンゲージだ
佐久良穂浪:そんなら使っときましょう、クロックフィールドを使用します!
佐久良穂浪:PC全員の行動値+5であるぞ
碇海伊佐名:うっひょ~~!!
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を4(→ 4)増加 (97 → 101)
碇海伊佐名:頼れ過ぎ イニシアチブ10→15に
佐久良穂浪:行動値5→10です
八鶴木霞鏡:行動値6→11

▼エンゲージ
(B-29/“ラコニアイナ”[15]、“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10]、“赫鱏”(空戦形態)[11]、フレーダーマウス部隊*2[0]、“ツァイトヴェルク”[0])
[]内は行動値

碇海伊佐名:波音さんのNPCカード使用します。ラウンド中達成値+4
GM:了解!
碇海伊佐名:B-29のカードも合わせて使用!トループのイニシアチブを0に&エネミーの判定ダイス-3D!
GM:アイアイ!
九重いつき:《近づいて来ましたね!このまま突っ込んでしまいましょう!》
碇海伊佐名:「お願いします、九重さん!」
九重いつき:《ガンナー、弾幕厚めでお願いしますね!攻撃が当たったら機体は持たないので!私たちはともかく!》
GM:超空の要塞が迫りくる影に機銃掃射を続けながら、“ツァイトヴェルク”を至近へ捉える!
汐音:「とんでもない御仁だな。ともかく、吾らも行こうか、穂浪殿!」
佐久良穂浪:「ああ」
汐音:飛行形態の“八咫”が“バルバロイ”を脚に載せ、空へと羽搏く!
佐久良穂浪:移動を任せ、レネゲイドのコントロールに集中する。あちこちに食い込んだ翼の残骸が、電磁力により戦闘機をひときわ加速させた。
碇海伊佐名:「……捉えた!」”鯨羅”の背に飛び乗り、戦闘圏へと着地する。波音と、彼女の操る”九郎”と並び立つ。
波音:「伊佐名さんと“鯨羅”ですか。背中は任せてください」
碇海伊佐名:「戦闘機を墜とすとも名高い”九狼”のお力、拝見させて頂きます。八艘飛びがお得意と見ました」”鯨羅”を起こし、鋭く応えた。
波音:いつかしてくれたように、“鯨羅”の拳にこつん、と“九狼”の拳を合わせる。
波音:「やったのは私のずっと後の子孫ですが。蝙蝠相手で出来ぬことでもないでしょう」
波音:「参りましょう!」

GM:▽round1/イニシアチブ/エネミーEロイス
GM:例によって【さらなる絶望】
GM:頭上に接近したキミ達を撃ち落とさんと、さらなる数の“フレーダーマウス”を吐き出すように放出!

八鶴木霞鏡:「また増えた。面倒臭い。戦場がシンプルじゃない」
碇海伊佐名:「全く同意します。皆さん、私も含めて一体多数は不得手な口でしょう」
佐久良穂浪:「まあな」
八鶴木霞鏡:「さっさとぶつけて内部に突入した方が建設的かもね。その為には強行突破だ」
八鶴木霞鏡:「頭がお可愛い発想だよ。ソクラテスが泣くね」

GM:▽round2/メインプロセス/“ラコニアイナ”
GM:行動をどうぞ!
碇海伊佐名:マイナーなし。
碇海伊佐名:オートでウェポンケースを使ってショットガンに持ち替えます
碇海伊佐名:メジャーでC:エグ+オールレンジ+死神の精度
碇海伊佐名:対象はアカエイくん!
GM:こいっ
碇海伊佐名:12dx7+9
DoubleCross : (12DX7+9) → 10[1,2,3,3,4,5,6,7,8,10,10,10]+10[4,5,5,8,10]+1[1,1]+9 → 30

GM:いい命中判定達成値
佐久良穂浪:キリがいいわね
碇海伊佐名:達成値プラスがちょうど良い感じに働いてくれた ダメージ行きます
GM:待った待った ドッジは……できるぜ
碇海伊佐名:あっそうかイベイジョンじゃない!こいつは!
碇海伊佐名:リアクションを…頼む!
GM:いやでも機銃掃射を浴びて振れるダイスが2個しかない……!(こたえ:ハヌソラ)
“傾城遊御赫鱏兼重”:ガード!
GM:ダメージどうぞ!
碇海伊佐名:うおおお
碇海伊佐名:4d10+1d+25
DoubleCross : (4D10+1D10+25) → 23[1,8,7,7]+8[8]+25 → 56

碇海伊佐名:諸々有効56点パンチ!
GM:そのダメージは……
GM:そのダメージは!!!!
碇海伊佐名:うおおおお
GM:残りHP40 装甲・ガード合計10
碇海伊佐名:!!
GM:墜ちます 戦闘不能!
碇海伊佐名:やった~
碇海伊佐名:105→113
GM:これ以上の戦闘継続はありません。静葉+赫鱏撃破!
GM:とどめ演出をどうぞ

碇海伊佐名:右手に繋がる糸を操る。長距離弾道洋弓の”那須子”から散弾弩の”囀”に換装。
碇海伊佐名:そのまま駆け出す。細かい指の操りによって、照準を細かく刻みながら、”赫鱏”に繋がる糸を射撃する。
碇海伊佐名:(静葉さん)
碇海伊佐名:(私が、貴女を置いて尾甲の村を出なければ)
碇海伊佐名:(貴女の傍に、私以外の友人が居れば)
碇海伊佐名:全て過去の話だ。使い終わった人形を顧みる人間が存在しないように、語っても意味のない過去の話。
碇海伊佐名:けれど、それでよかった。語っても意味のない話を、こうして彼女と語りたかった。
碇海伊佐名:”鯨羅”を通して。
碇海伊佐名:迎撃の剣腕を銛で弾いて、宙に浮かぶ”赫鱏”に糸を接続する。そのまま鯨羅ごと跳躍する。
碇海伊佐名:ずっと迷っていた。鯨羅が戦闘のための傀儡であること。鯨羅に人の心があると信じること。
碇海伊佐名:そのどちらも真実のように思えたからだ。だが――
碇海伊佐名:――『な訳ないって。何のために人間に口がついてると思ってるの!?』
碇海伊佐名:(教えられるのは、私の方でしたね)
碇海伊佐名:がごん!拳で空飛ぶ霊碇を殴りつける。何度も、何度も、その中にある心をこじ開けるように。
碇海伊佐名:阿ることはなかった。”鯨羅”こそが、碇海伊佐名にとっての口なのだ。
碇海伊佐名:それを伝えるためには、戦うしかない。己の意思によって。
碇海伊佐名:「静葉ちゃん!」
碇海伊佐名:打突を繰り返し、叫ぶ。
碇海伊佐名:打撲のフィードバックが銛人へと伝えられるが、それでも止まることはない。
碇海伊佐名:「私と」
碇海伊佐名:「私と、話を!」
碇海伊佐名:が ごん!
碇海伊佐名:貫手のまま、関節を施錠する。そのまま、先ほどの傷口に思い切り突き刺す。
“傾城遊御赫鱏兼重”:貫手が装甲の亀裂から内部を突き破り、霊碇を射抜く!
時冬静葉:「な────ッ」予想外。
時冬静葉:“鯨羅”の質量に任せて飛び掛かることも
時冬静葉:あそこまでの激情を見せたことも
時冬静葉:咄嗟に殴り返そうと“糸”を繰るが、その反応がひどく鈍い。
時冬静葉:「私の」
時冬静葉:「私の負けだよ、伊佐名さん」
時冬静葉:糸の切れた人形のように手を降ろす。
碇海伊佐名:「……」その手を掴む。
碇海伊佐名:”鯨羅”を繋ぐ糸から、手を離している。
碇海伊佐名:「それでも。貴女のしたことが、実を結ばなかったとしても」
碇海伊佐名:「私が貴女の友人であることは、変わりません」
碇海伊佐名:「……人形も、人間も、手入れをしなければ砕けてしまう」
碇海伊佐名:「私は貴女を守ることで、私と言う人形を演じていただけなのかも知れません。だから、貴女が思いつめていたことにも……」
時冬静葉:「それは違う」
時冬静葉:「違うんだよ、伊佐名さん。きみは優しい人だから、そういうだろう」
時冬静葉:「だが私の憎悪、私の罪は私のものだ。私はね、伊佐名さん」
時冬静葉:「今の世界が許せないことと同じくらい、どうでもよかったんだ」
碇海伊佐名:「……」
碇海伊佐名:「今も、どうでも良く見えますか」
時冬静葉:「どうかな」それは。
碇海伊佐名:「取るに足らない人形劇に見えますか?」
時冬静葉:恐らくは君が初めて見た、静葉の強がりであった。

GM:▽round2/メインプロセス/“アブレシブジェット”
GM:“赫鱏”撃破ボーナスで回数制限が再度回復しています
GM:このまま“ツァイトヴェルク”に殴り込んでもいいし、もう一発なんか殴って回数回復かけてから殴り込んでもよい
八鶴木霞鏡:“ツァイトヴェルク”を殴りますぜ。
八鶴木霞鏡:マイナーはなし。
八鶴木霞鏡:メジャー:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《さらなる波》
八鶴木霞鏡:10dx7+6
DoubleCross : (10DX7+6) → 10[1,3,4,4,4,5,6,9,10,10]+10[4,5,10]+6[6]+6 → 32

八鶴木霞鏡:装甲とか諸々有効です。
八鶴木霞鏡:108→114
八鶴木霞鏡:リアクションあるかな?
GM:リアクションはありません!デカすぎるのでドッジできない!
八鶴木霞鏡:4D10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 18[5,3,6,4]+22 → 40

碇海伊佐名:やったれ~!
GM:攻撃命中!
GM:既に“赫鱏”が撃破されていることに加えて
GM:キミの攻撃が“ツァイトヴェルク”の外殻を裂き、突破口を切り開いた!
GM:クライマックス1決着です 演出あればどうぞ!

八鶴木霞鏡:「時間ぎりぎりだけどね、やっぱりさ。剣振るのは楽しいや」
八鶴木霞鏡:自分が一番信頼できる型、左諸手上段に構えた。切っ先を振り下ろし両断する心意気である。
八鶴木霞鏡:《軽功》でフレーダーマウスの残骸を踏み台に、水を切る飛び石めいて“ツァイトヴェルク”に跳ね飛んで、距離を詰める。
八鶴木霞鏡:爪先から収束した衝撃波を打ち出し風に乗る、人智を超えた大跳躍。“ツァイトヴェルク”の頭上。
八鶴木霞鏡:「あっははははっは。たっのしーな!剣を振るうのは本当に楽しい」
八鶴木霞鏡:「こんなモノだって斬ってられる。学校だのデートだのよりも刺激的で、俺にはこういうのがあればいい!」
八鶴木霞鏡:空気を振動させ、刀に纏わせた延長刃として利用し振り下ろす。肩口から袈裟斬りに、人が入れる穴を裂く。
八鶴木霞鏡:"ザンッ"
八鶴木霞鏡:手の中で刀を回す。ミキサーじみて傷穴が裂け広がっていく。
八鶴木霞鏡:「さぁ、決着だ。お前をもう一度殺しに来てやったぞ」
八鶴木霞鏡:喜悦と共に闇の中に向けて声を張り上げる。
九重いつき:《“アブレシブジェット”がやってくれたようですね!》
九重いつき:《敵はまだ吐き出されてますけど……まあ、いいでしょう!》
九重いつき:《戦闘中の皆さんはお先にどうぞ!これで傷口に蓋させてもらいますので!》
碇海伊佐名:「お頼みします、十月機関の皆さん!この城の攻略を色よい報せとしますので!」
八鶴木霞鏡:「まったく、誰にとっても、人生大一番だよ!じゃ、お先に。帰りの回収よろしくな」
八鶴木霞鏡:Tシャツをビラッと見せて笑うと、中に入っていく。
佐久良穂浪:”八咫”から飛び降り、穴に入っていく。
碇海伊佐名:「……やはり、楽しそうですね。八鶴木さんは」
佐久良穂浪:「そうだな」
碇海伊佐名:何も考えていないのか。何も考えられないようになるまで、剣を振ったのか。
碇海伊佐名:いずれにせよ、”鯨羅”の操りに未だ迷いを生じる自分では……未だに辿り着けない境地だ。
碇海伊佐名:「すみません。お待たせしてしまいましたね。私達も、行きましょう」
碇海伊佐名:背負った静葉を、戦闘機の格納庫に置く。
碇海伊佐名:「九重さん!彼女のことはお任せします!」
碇海伊佐名:そうして、佐久良に頷いて。明空の決死圏へと飛び降りていく。
九重いつき:《はい!お任せください!……健闘を!》

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クライマックス2 Time,Time,Time.

GM:全員登場

碇海伊佐名:“傾城遊御赫鱏兼重”(空戦形態)の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (0 → 9)
GM:あ!
碇海伊佐名:アカエイくんじゃない!
GM:ここはシームレスなシーン変更扱いなので 登場ダイスは振らなくてOK!
佐久良穂浪:なるほど
碇海伊佐名:よかった~

GM:───闇の中。無造作に伸びたケーブルや制御装置類の奥に、“それ”は居た。
“マスターコラプス”:「……来たか」キミ達の到来を確認し、振り返る。
八鶴木霞鏡:「二度目だよ。あの時と同じだ。人数はもう少し少ないが」
八鶴木霞鏡:「言うべき言葉もそんな変わらねぇな。辛気臭い顔しやがって、笑おうぜ?」
碇海伊佐名:「……彼が、”こらぷす”ですか」
碇海伊佐名:「思っていたより、不幸せそうな面持ちをする方ですね」
佐久良穂浪:「”マスターコラプス”……」
佐久良穂浪:「準備とやらは済んだのか」
“マスターコラプス”:「不幸せそう、か。面白いことを言う」くつくつと陰鬱に笑う。
“マスターコラプス”:「お陰様でな。貴様たちが時を稼いでくれたお陰で漸く」
“マスターコラプス”:『……漸く。長かった』
GM:声が、キミ達の完全のコラプスからではなく、その背後にある闇から響く。
GM:闇にぼんやりとした光が灯り、声の主の姿が明らかになる。……おお、見よ!
GM:“それ”こそは、かつての決戦の折に敗北し、時空渦に呑まれた“マスターコラプス”の残骸。
GM:そして、今やこの終末加速時計(“ツァイトヴェルク”)の主にして中枢装置と化したエージェント“タイム”の姿であった。
GM:欠損した肉体を奇怪な神経デバイスと培養液で補い、この鉄の城に終生自身を固定することで帰還を果たした、醜悪な時の破壊者の姿だ。
“タイム”:「数字と言う概念が擦り切れる程の時を彷徨い、漸く」
“タイム”:「ついに、この時が来た。視えていた」
“タイム”:「ああ、視えていたとも。おれにはな。ウフフ」
碇海伊佐名:(……そうか。ようやく理解した)
八鶴木霞鏡:「敗北する姿が見えていても、死ねるんだから、どっちにしろお得って?」
碇海伊佐名:(これは、鉄の檻で有る以上に、巨大な時計なのだ)
八鶴木霞鏡:「自殺も出来ないって言うのは、そりゃ同情する」
八鶴木霞鏡:「巻き込まれた俺達はたまったもんじゃねぇけどね」
“タイム”:「敗北。違うな。復活だよ。祝祭だ」
“タイム”:「今日この時。お前たちを始末し、すべてを滅ぼして、おれはこの世界に蘇るのだ」
“タイム”:「何度も。何度も、何度も、何度も、何度も、この時が来ることだけを望んで無数の世界、無数の海を渡ってきたのだ。わかるか?わかるまい?」
八鶴木霞鏡:「そうだな。わかるのは、その時計はもう壊れてるってことだな」
八鶴木霞鏡:「正しく未来を刻めない不良品だ。それも、俺がぶっ叩いたからだって言うのは責任を感じるが」
八鶴木霞鏡:「悪を駆逐し秩序を守るのがお仕事だ。アフターケアってのも含めて相手をしてやるし、波音さん、汐音さんの事もある」
八鶴木霞鏡:「やろうぜ。いいよ。俺に勝ったら、世界を謳歌する権利くらいはある」
八鶴木霞鏡:「無数の海を渡ってきたんだ。チャンスの一つはくれてやる」
八鶴木霞鏡:「来いよ。勝って未来を手に入れて見ろ!」
碇海伊佐名:「……そうですね。貴方は、きっと……時計の修理を、他人に頼むことも叶わなかった人」
碇海伊佐名:「そうまでしても、壊れた自分の持ち物にしがみつく気持ちは、理解できます」
碇海伊佐名:私も鯨羅が壊れれば、きっとそうするだろうから。
碇海伊佐名:「だからこそ、私は貴方を否定しなければなりません」
碇海伊佐名:「鯨羅は私のものですが、私だけのものではない」
碇海伊佐名:「時間も貴方のものだったかも知れませんが、貴方だけのものでもない。そういうことです」
碇海伊佐名:「……死合いましょう。”こらぷす”」
佐久良穂浪:「意志を変えるつもりは、ないか」
“マスターコラプス”:「自分の姿ながら、全くうんざりさせられる」僅かに見上げ、“タイム”を一瞥した後、“バルバロイ”の言葉に目を向ける。
“マスターコラプス”:「ないな。お前たちは、この世界のUGNなのだろう?」
“マスターコラプス”:「であれば、生かす道理もなし」
佐久良穂浪:「……対話の余地はないようだな」
佐久良穂浪:「ならば、ああそうだ。俺はお前にとって、異界の蛮戦士となる」
佐久良穂浪:「お前が蘇る世界は、どこにもない」
佐久良穂浪:静かに、構えを取った。
“タイム”:「ウフフ。くふふふふ。未来。時間。異世界」
“タイム”:「幼い、幼いな。世界が正しく視えていない。無理もないことだが。無理もない。ふふ。知るがいい」
“タイム”:「過去も、未来も、現在も。すべては無為に生まれ、消えゆくものに過ぎんことを」
GM:ブゥゥゥウウウウウウウウウン…………
八鶴木霞鏡:「はっ、お前みたいにか?自虐的だな。詩人にでもなれよ」
八鶴木霞鏡:「そこから出られたらな」
GM:狂気にも似た装置の鳴動と共に、凶悪なレネゲイドが大気を満たす!衝動判定!目標は9
八鶴木霞鏡:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 10[1,4,7,7,10]+10[10]+2[2] → 22

八鶴木霞鏡:無駄に高い。いやだー。
碇海伊佐名:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 7[1,2,6,7] → 7 → 失敗

碇海伊佐名:オギャ~~~ッ
佐久良穂浪:仮面の下の表情はうかがい知れない。同様に衝動も。思い出の一品(仮面)と一体化し判定!
佐久良穂浪:7dx+1>=9
DoubleCross : (7DX10+1>=9) → 9[2,3,4,7,8,9,9]+1 → 10 → 成功

佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を2d10(→ 20)増加 (101 → 121)
佐久良穂浪:はい???
八鶴木霞鏡:114+2d10
DoubleCross : (114+2D10) → 114+13[3,10] → 127

碇海伊佐名:さ さくらくん
碇海伊佐名:113+2d10
DoubleCross : (113+2D10) → 113+16[6,10] → 129

碇海伊佐名:オエ~~~~ッ

▼エンゲージ
(“タイム”[7])
   10m
(“ラコニアイナ”[10]、“アブレシブジェット”[6]、“バルバロイ”[5])
[]内は行動値

GM:勝利条件:“タイム”の討伐
敗北条件:全員の戦闘不能・死亡


GM:【NPCカードについて】
GM:▽汐音の効果1が以下の形に変更
GM:達成値+2/攻撃命中時ダメージ+2
GM:▽round1/セットアップ
佐久良穂浪:はーい やります!
“タイム”:【Eロイス:ありえざる存在】《高速分身》LV2
“タイム”:異なる次元から、異なる自分を呼び寄せる。
佐久良穂浪:コンボ『ステュムパリデス』:《クロックフィールド》!
佐久良穂浪:同エンゲージのPC全員の行動値+5!
碇海伊佐名:頂きます!
佐久良穂浪:行動値5→10
碇海伊佐名:イニシアチブ10→15
八鶴木霞鏡:行動値6→11

▼エンゲージ
(“タイム”[7]、“マスターコラプス”(バース4558)[7]、“マスターコラプス”(バース726)[7])
   10m
(“ラコニアイナ”[15]、“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10])
[]内は行動値


佐久良穂浪:緩く構えた両腕が黒く波打ち、鈍く光を反射する。
佐久良穂浪:バザッッ
佐久良穂浪:金属の翼が擦れ合う音を立てて展開する。”魔鉄鳥の群れ(ステュムパリデス)”が、生息圏を主張し始める。
佐久良穂浪:敵対者の対話を拒絶し、友軍を奮起させる声が上がるのだ。
碇海伊佐名:「最後まで、気配りに長けておられますね……感謝します!」電磁力を操る彼の能力は、”鯨羅”と相性がいい。
碇海伊佐名:だがそれ以上に、羽の擦れを聞けば、不思議と勇気が湧いてくるのだ。迷いを吹き飛ばし、糸を操る手を加速する決意が。
碇海伊佐名:NPCカードで波音ちゃん頂きます!ラウンド達成値+4,戦闘移動+10m!
佐久良穂浪:汐音さんのNPCカードもいただきます。達成値+2、攻撃力+2
“タイム”:【Eロイス:唯我独尊】使用
“タイム”:【Eロイス:解放_孤高の超人】
“タイム”:ラウンド中、侵蝕率Bによるエフェクトレベル・ダイスボーナスを無効にする(自身除く)
GM:また、“タイム”は常時Eロイスとして【覚醒する世界】を持っています。
GM:この効果によってこの戦闘で仕留めきれなかった場合、世界はオーヴァードの存在を認識して(国ひとつ滅びるから無理もないですね)社会的に大変な混乱が発生するでしょう
GM:改めてセットアップ処理は以上!

GM:▽round1/イニシアチブ
GM:行動値は皆さんの方が圧倒的に素早いですね 流石のクロックフィールド効果!
碇海伊佐名:イニシアチブ15だから私からでしょうか

GM:▽round1/メインプロセス/“ラコニアイナ”
GM:その通り!さあ能力に制限が課された状態でどう動く!?行動宣言どうぞ
碇海伊佐名:マイナーで10m移動して接敵。敵エンゲージへ。

▼エンゲージ
(“ラコニアイナ”[15]、“タイム”[7]、“マスターコラプス”(バース4558)[7]、“マスターコラプス”(バース726)[7])
   10m
(“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10])
[]内は行動値


碇海伊佐名:ここは出し惜しみなしで行こう。タイムにロイスを取得、即昇華して自身に不利な効果を全て回復。
GM:なにっ タイタス昇華!了解です
碇海伊佐名:この場合は【孤高の超人】の効果ですね。
碇海伊佐名:エフェクトレベルとダイスボーナスを全て回復して
碇海伊佐名:霊碇劇:『寿式三番艘』:C:エグ+オールレンジ+死神の精度+伝承者
碇海伊佐名:ショットガンで攻撃します。対象はもちろんタイム。
碇海伊佐名:差し込みなければ判定行きます!
GM:差し込みなし!判定どうぞ!
碇海伊佐名:12dx6+9
DoubleCross : (12DX6+9) → 10[1,2,2,3,5,6,7,7,8,8,9,10]+10[2,2,2,4,5,9,9]+5[5,5]+9 → 34

碇海伊佐名:ヨシ!
GM:いい出目!タイムはガードを選択します。動けないので
碇海伊佐名:出しな…てめ~の”リアクション”を
碇海伊佐名:しゃあ!ダメージ行きます!
碇海伊佐名:4d10+1d10+27
DoubleCross : (4D10+1D10+27) → 17[5,5,4,3]+9[9]+27 → 53

碇海伊佐名:諸々有効53点!
GM:43点貰います!演出どうぞ!
碇海伊佐名:伝承者のバックファイアで5点失ってHP15→10
碇海伊佐名:129→137

碇海伊佐名:「鯨羅!」
”足疋鯨羅貞宗”:くおおおん くおおおん
”足疋鯨羅貞宗”:圧縮空気のホバリングをバラスト解除することによって、一気に跳躍。距離を詰める。
”足疋鯨羅貞宗”:諸手を差し出すように構える。先程時冬静葉の傀儡を撃墜した際に発揮された、関節の施錠機構。
”足疋鯨羅貞宗”:貫手の形に構えたまま、手指が袖口に引き戻され、鋭い刃のように形成され――
碇海伊佐名:右腕。一撃で、”タイム”の装甲を深く穿鑿し
碇海伊佐名:左腕。二撃目――”全く同じ個所”に寸分たがわず貫手を突き込み、内部の装甲材を貫通。
碇海伊佐名:左腕にセットした銛弩――”囀”を乱射し、装甲の下の機構を滅茶苦茶に撃ち荒らす。
碇海伊佐名:死神じみた精度によって、装甲浸透打撃を瞬時に行った。
GM:引き抜かれた“鯨羅”の腕に、血液の代わりに循環する泥濘にも似た粘液がこびりつく。
碇海伊佐名:同時に耳や目から吐血する。過度のトランスによる脳溢血の症状。脳で刃物が暴れ狂っているようだった。
“タイム”:「ははは、痛み?ふふ、何年ぶりの感覚か。必要な事だ。必要な。」

GM:▽round1/イニシアチブ/条件─被弾・未行動状態
“マスターコラプス(バース4558)”:《時間凍結》発動。HP20点消費し、即時の行動権を獲得
碇海伊佐名:オエ~~~~ッ
“マスターコラプス(バース4558)”:マイナーで戦闘移動。《縮地》効果により離脱。

▼エンゲージ
(“ラコニアイナ”[15]、“タイム”[7]、“マスターコラプス”(バース726)[7])
   10m
(“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10]、“マスターコラプス”(バース4558)[7])
[]内は行動値


“マスターコラプス(バース4558)”:メジャーで《C:バロール》+《瞬速の刃》+《形なき剣》+《完全なる世界》+《要の陣形》+《塞がれた世界》
GM:対象は“アブレシブジェット”および“バルバロイ”になります
GM:ドッジする場合は回避側のダイス-3個になります よろしくお願いしますわ~
GM:命中判定!
“マスターコラプス(バース4558)”:21DX7+5
DoubleCross : (21DX7+5) → 10[1,2,2,3,3,3,4,4,5,5,5,6,6,6,6,7,8,9,9,9,10]+10[3,3,4,5,8,10]+10[4,10]+10[8]+10[10]+1[1]+5 → 56

GM:まあ、そうなる!対応どうぞ
八鶴木霞鏡:ガード。ドッジがダイス減少で出来ぬ
佐久良穂浪:ガードするしかないね 電磁障壁を使用します。
佐久良穂浪:“マスターコラプス”の侵蝕率を2(→ 2)増加 (9 → 11)
佐久良穂浪:いけね 仮面の下の正体がバレちゃう
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を2(→ 2)増加 (121 → 123)
碇海伊佐名:お前はバース389のマスターコラプス!
佐久良穂浪:4d10
DoubleCross : (4D10) → 21[5,4,9,3] → 21

佐久良穂浪:ガード値の上昇もしょぼいぜ!
八鶴木霞鏡:期待値よ!
GM:ダメージディール!
“マスターコラプス(バース4558)”:15+15+15+6D10
DoubleCross : (15+15+15+6D10) → 15+15+15+38[8,1,9,6,4,10] → 83

GM:装甲ガード有効の83点ダメージです ウケテミロ!
八鶴木霞鏡:なんかダメージが凄い
碇海伊佐名:普通にメチャクチャ高ぇ!
八鶴木霞鏡:さてはこれバクスタか
碇海伊佐名:縮地型だしありそ~
GM:バクスタ搭載です……
佐久良穂浪:これはどうあがいても耐えられないですね……
八鶴木霞鏡:では初期ロイスの朱南くんを昇華して復活。
佐久良穂浪:あ、でもぎりぎり足りるのか……?ここしかないしアーマースキン使っておきますね
佐久良穂浪:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8

佐久良穂浪:ダメだ。49点軽減して2点足りず、死!
碇海伊佐名:ウワ~ッ惜しい!
佐久良穂浪:時冬静葉さんのロイスを昇華して復活。
GM:では惜しむらくもロイス失って頂いて
GM:攻撃演出!

“マスターコラプス(バース4558)”:“マスターコラプス”の一人が動き出す。
“マスターコラプス(バース4558)”:行動を静止するよう放たれた散弾が、彼の身体をすり抜け、“ツァイトヴェルク”の壁面を損傷せしめる。
“マスターコラプス(バース4558)”:-----------------------------------------
“マスターコラプス(バース4558)”:時間の狭間、時間を操る能力を持たぬ者には存在しない“影の領域”を行く。
“マスターコラプス(バース4558)”:認識不可能な虚無空間を、歩くような足取りで敵へ接敵。
“マスターコラプス(バース4558)”:“バルバロイ”の頭部に手刀を叩き込む。この空間で行われたことは、何者にも認識できない。
“マスターコラプス(バース4558)”:続けて、“アブレシブジェット”の胸郭へ打拳を叩きつける。
> “マスターコラプス(バース4558)”:正常な時間軸であれば、数メートルは吹き飛ばされてもおかしくない衝撃が襲い掛かる。
“マスターコラプス(バース4558)”:-----------------------------------------
GM:正常な時間が動き出し、一拍遅れて攻撃行動が発生!
佐久良穂浪:「ぐが……っ」
佐久良穂浪:時空異常を引き起こす能力であることは知っていた。故に、前もって鉄羽で警戒域を作ってはいたが。
佐久良穂浪:(想定より遥かに精度が高い。傷一つつかず、抜けられたか……)
八鶴木霞鏡:「前も似たような事やってたよな。ぐふっ!?でも、それが命取り。ずっと、引き籠ってられないのは知ってるよ」
八鶴木霞鏡:心臓に刺さった肋骨を抜いて捨てる。気力で命を繋ぎ、立ち上がる。
“マスターコラプス(バース4558)”:「ほう」
“マスターコラプス(バース4558)”:「お前はこの世界の私を殺したのだったな」
八鶴木霞鏡:「そういう事。だから責任を取って、全部のお前を殺してやろう」
“マスターコラプス(バース4558)”:「面白い冗談だ。愉快だぞ」眉ひとつ動かさずに。

GM:▽round1/メインプロセス/“アブレシブジェット”
GM:行動宣言どうぞ
八鶴木霞鏡:よし。まず《師匠》のロイスを斬って不利な状態を解除します。
八鶴木霞鏡:敵が目の前にいるのでマイナーはなし。
八鶴木霞鏡:メジャー:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《さらなる波》《マシラの如く》《守護天使》
八鶴木霞鏡:15dx7+6
DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,2,2,2,4,6,7,8,8,8,9,9,9,10,10]+10[3,5,5,5,6,6,6,8,10]+4[3,4]+6 → 30

“マスターコラプス(バース4558)”:ガード!ガード時《グラビティガード》
“マスターコラプス(バース4558)”:4+3D10
DoubleCross : (4+3D10) → 4+23[10,6,7] → 27

GM:数字高い
GM:ダメージどうぞ!
八鶴木霞鏡:准教授の時は使わなかったのに!w
八鶴木霞鏡:だが、我の必殺剣の前には紙の城よ!!
八鶴木霞鏡:4d10+6+16+60
DoubleCross : (4D10+6+16+60) → 20[6,5,8,1]+6+16+60 → 102

佐久良穂浪:うおっでっか……
GM:マシラパワー!!!!
碇海伊佐名:親に向かって何だその出目は
GM:69点受けてトータルダメージが……?
GM:112+時間凍結で132点ダメージ!いいダメージ!
GM:演出どうぞ!

八鶴木霞鏡:「実は俺も愉快でね。お前の相手は好みに合ってる」
八鶴木霞鏡:目の前の相手が次元の狭間に逃げ込むと言うなら、それ以上に迅く剣を振れば良い。
八鶴木霞鏡:言うに易く、行うに易い。八鶴木霞鏡は剣士だからだ。
八鶴木霞鏡:「余分な事も面倒な事も一切合切ない、シンプルな殺意必倒の応酬。こういうのが良い」
八鶴木霞鏡:八鶴木霞鏡の繰り出した残像魔剣は、光の尾を引いて軌跡が変わっていく。
八鶴木霞鏡:80cmの長刃が蝶の様に敵の眼前で舞う。優雅な揺らぎに見えて、一撃殺然の斬撃刺突が雨霰と降り注ぐ。
八鶴木霞鏡:肩口を狙う袈裟斬りが、流星のような突きに変化する。逆袈裟に振り抜いた刀が、刃を返し頸を薙ぐ。
八鶴木霞鏡:あるいは、軸足を捻り、横の回転力を胴薙ぎに変える。あるいは、存分に踏みこんで剣を振りおろす。
八鶴木霞鏡:その鋭くも緩やかな全ての動作は、既に残像。
八鶴木霞鏡:八鶴木霞鏡の攻撃は一秒の前に終了している。如何に短い過去であっても、タイムは今更過去に戻ることは出来ない。
八鶴木霞鏡:攻撃完了を無かったことには出来ず、未来は傷と共に死に絶えていく。
八鶴木霞鏡:「当てて死ななかったのは、俺の未熟か」
八鶴木霞鏡:「いや、お前を称えるべきか。善く耐えたよ」
“マスターコラプス(バース4558)”:袈裟掛けに裂けた胸から鮮血が噴き出す!
“マスターコラプス(バース4558)”:「ぬう……ッ」陰険な目つきを鋭く細め、忌々し気に“アブレシブジェット”を睨みつける!殺気!
八鶴木霞鏡:「世界最強の剣士が相手をしてやるんだ。有り得ないくらい幸運で、これ以上ないくらいに最高だろ?」

GM:▽round1/メインプロセス/“バルバロイ”
佐久良穂浪:動けないのでマイナーはなし。不利な効果も解除しなくていいかな。
八鶴木霞鏡:127→138
佐久良穂浪:メジャー『フューリー』:コンセントレイト+獣の力+獣王の力+バリアクラッカー
佐久良穂浪:DBてないが汐音さんの支援がある! いくよお~
佐久良穂浪:8dx8+9
DoubleCross : (8DX8+9) → 10[1,2,3,6,6,7,8,9]+7[5,7]+9 → 26

碇海伊佐名:ここは
GM:来るか妖精の手!
佐久良穂浪:無くてもよさそうだけど……どうだろう
佐久良穂浪:C値8なのよね 侵蝕と相談でいただければ~
碇海伊佐名:これで3加算されるから振ったら確実に+1dされるんだよな…
碇海伊佐名:残り一回残ってるし 入れちゃおう
佐久良穂浪:あざすっ
碇海伊佐名:霊碇劇:『釣女船底曳』:≪妖精の手≫
碇海伊佐名:最後の7を10に変更。29から再回転どうぞ。
佐久良穂浪:1dx8+29
DoubleCross : (1DX8+29) → 4[4]+29 → 33

碇海伊佐名:良い感じ!
佐久良穂浪:うお~ガー不パンチをくらえ~!
GM:ガー不か!なら……ワンチャン避けを狙うしかない!
“マスターコラプス(バース4558)”:9DX+3
DoubleCross : (9DX10+3) → 9[1,2,3,4,5,6,8,8,9]+3 → 12

GM:駄目!
GM:ダメージどうぞ!
佐久良穂浪:4d10+16+10+2
DoubleCross : (4D10+16+10+2) → 20[10,1,8,1]+16+10+2 → 48

佐久良穂浪:装甲無視!
GM:喰らうしかないので喰らいます!
碇海伊佐名:137→141
佐久良穂浪:くっ 倒れないぜ
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を11(→ 11)増加 (123 → 134)
碇海伊佐名:妖精残り一匹
GM:演出どうぞー

佐久良穂浪:間合も何もないような戦場を駆け、”タイム”に肉薄する。
碇海伊佐名:「佐久良さん!」大粒の銛の散弾を射出する。
碇海伊佐名:だがそれは、敵に向けてではない。”バルバロイ”が操るための”混ぜ物”だ。
佐久良穂浪:「丁度いい」
佐久良穂浪:金属片の集合体と化した左腕で銛を掴み、”タイム”に……その目の前にある、時空の壁に突き立てる。
佐久良穂浪:レネゲイドがぶつかり合い、乱れる。
佐久良穂浪:「行くぞ」
佐久良穂浪:音が止まる。
佐久良穂浪:いや、ごくか細い、女性の悲鳴のような音がまだ聞こえる。
佐久良穂浪:それは鉄翼の羽搏きだ。しかしそれら全てが、秩序だってある一方向に羽搏いている。
佐久良穂浪:指向性を持たせた、無数無間隙の斬撃。時空の皮を剝ぐように、右腕がゆっくりと”タイム”に迫り。
佐久良穂浪:始まってから終わるまで、一秒を大きく超える一閃が、敵対者の肉体を削り飛ばした。
“タイム”:障壁を破った刃が、半ば以上鉄と人工物に塗れた醜悪な肉の塊を削り飛ばす!
“タイム”:狂った笑いと共に、汚濁した人工体液を撒き散らす。

GM:エネミーターンだ!
GM:▽round1/マスターコラプス(726)
GM:《C:バロール》+《瞬速の刃》+《形なき剣》+《完全なる世界》+《塞がれた世界》
“マスターコラプス(バース726)”:対象は“ラコニアイナ”
“マスターコラプス(バース726)”:21DX7+5
DoubleCross : (21DX7+5) → 10[1,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8,8,9,9,9,9,10]+10[2,2,3,6,6,6,8,8,9,9,10]+10[1,5,6,7,7]+3[1,3]+5 → 38

碇海伊佐名:うわっ来やがった!
碇海伊佐名:暴走リア不どす
GM:15+15+4D10
DoubleCross : (15+15+4D10) → 15+15+7[4,1,1,1] → 37

GM:ダイスが……ダイスが死んでいる!!!
碇海伊佐名:装甲で8点弾いて29点で死にます
碇海伊佐名:尾甲村のロイスを昇華して復活
GM:演出行くぞ~!

“マスターコラプス(バース726)”:「はっ!」地面を蹴りつけ、“鯨羅”と“ラコニアイナ”へ接近。
碇海伊佐名:(やはり来た!分身で佐久良さんたちへの退路が潰される――彼の防御能力を封殺するつもりですね!)
“マスターコラプス(バース726)”:攻撃直前、多元宇宙から更なる自身を呼び寄せ、連続攻撃を叩き込む!
“マスターコラプス(バース726)”:「「「ガラクタ諸共死ぬがいい!!」」」
“マスターコラプス(バース726)”:回避不能の包囲打撃が“ラコニアイナ”を襲う!
碇海伊佐名:「がぼっ、ご、ふぶっ」”鯨羅”を操り、壁拳を捌くが、速度に塗りつぶされ精度が発揮できない。
碇海伊佐名:腹が肩口を抉られ、臓腑が飛び散る。ちぎれた箇所から縫い合わせ、筋繊維に糸を通して無理矢理に稼働させる。
八鶴木霞鏡:「女一人を寄ってたかって、流石に引く。見た目が良くねぇな」
八鶴木霞鏡:「准教授生きてる?」
碇海伊佐名:「……お”やさ、しい”の、ですね」吹き飛び、吐血していた。喉をぜろぜろと言わせながらも、再び立ち上がる。
碇海伊佐名:「大丈夫、です……”鯨羅”を、我楽多呼ばわりさせたこと。後悔させてあげましょう」

GM:▽round1/マスターコラプス(4558)
GM:《C:バロール》+《瞬速の刃》+《形なき剣》+《完全なる世界》+《要の陣形》+《塞がれた世界》
GM:引き続き同エンゲージの二人と交戦!
“マスターコラプス(バース726)”:21DX7+5
DoubleCross : (21DX7+5) → 10[1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10]+10[2,3,4,4,5,7,9,10]+6[4,6,6]+5 → 31

GM:間違えて726で振っちゃった まあ同一人物だし……!
GM:八鶴木くんと佐久良くん対応どうぞ
佐久良穂浪:まあガードしかないわね……
八鶴木霞鏡:一応ドッジ
八鶴木霞鏡:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 10[1,2,4,5,8,10,10]+10[7,10]+6[6]+1 → 27

八鶴木霞鏡:妖精ある?
碇海伊佐名:これは…ロイス節約のチャンス!
碇海伊佐名:最後に入れておきましょう
八鶴木霞鏡:やったぜ。
碇海伊佐名:霊碇劇:『釣女船底曳』:≪妖精の手≫
碇海伊佐名:最後の6を10に変更。31から再回転どうぞ。
八鶴木霞鏡:1dx+31
DoubleCross : (1DX10+31) → 1[1]+31 → 0 (ファンブル)

八鶴木霞鏡:うん。32回避です。
佐久良穂浪:アブナイ!
碇海伊佐名:うおおおOK!
碇海伊佐名:141→145
GM:避けた!
GM:ではダメージ
“マスターコラプス(バース4558)”:15+15+4D10
DoubleCross : (15+15+4D10) → 15+15+26[3,9,8,6] → 56

GM:こっちはデカい
GM:ただ佐久良くんのガード値だとワンチャンありそう…!
GM:ガード装甲引き続き有効です
佐久良穂浪:えーと、ガード装甲諸々合わせると20か
佐久良穂浪:なのでダメです~ 波音ちゃんのロイス昇華して復活するよ
GM:了解 演出!

“マスターコラプス(バース4558)”:「女の心配なぞしている場合か?」
八鶴木霞鏡:「それは、するよ」
八鶴木霞鏡:「しておくと、良い事が起こるかもな。日頃の行いだ」
“マスターコラプス(バース4558)”:紙一重、先ほどまで“アブレシブジェット”のいた地点めがけ強烈な蹴りが放たれる!
碇海伊佐名:「馬鹿!攻撃が来ますよっ」
八鶴木霞鏡:「見えてるんなら、どうにか手伝いなさい!」
八鶴木霞鏡:「俺は出来る人間にしかそういう事言わねえから」
八鶴木霞鏡:殺気を勘だけで判別し後ろに跳ぶ。紙一重で遅い。
碇海伊佐名:「ああ、貴方という人はどうしてそう……歯の浮く台詞ばかり!」
碇海伊佐名:蹴りの瞬間に、糸を閃かせる。
碇海伊佐名:同時に八鶴木の手首を絡め取り、刹那の回避を成功させる。
八鶴木霞鏡:「よし、よし、日頃の行いだ。命を拾ったな。サンキュー」
碇海伊佐名:「……は、あっ、はあっ!これで、打ち止めですからね……!」
“マスターコラプス(バース4558)”:ぎゅ ぐんっ
“マスターコラプス(バース4558)”:重力操作により反撃を捌くと、再びその姿が時間の闇に消える。
“マスターコラプス(バース4558)”:----------------------
“マスターコラプス(バース4558)”:------------------------
“マスターコラプス(バース4558)”:“バルバロイ”の肩口に槍めいた踵落としを突き刺し跳躍!
佐久良穂浪:「……ッ」再び転がる。
“マスターコラプス(バース978)”:その姿が空中で崩壊し、別次元の“コラプス”が再構成される。
佐久良穂浪:「馬鹿げてるな……」
八鶴木霞鏡:「そいつは同意見だけどな。相手も大体そう思ってるってよ」
佐久良穂浪:「ああ」その瞳は八鶴木霞鏡を見ている。
佐久良穂浪:(”ラコニアイナ”の支援ありきとはいえ、一合であの時空跳躍を回避するか)
佐久良穂浪:(馬鹿げているほど頼もしい。まだ負ける気はしないな)
碇海伊佐名:佐久良と同じことを考えているのか、頬を叩いて糸を繰り直す。
碇海伊佐名:「ええ。そして、言葉すら通さぬ盾もあります。私達には、まだ――」

GM:▽round1/“タイム”/エネミーターン
“タイム”:マイナーなし
“タイム”:メジャー《黒星招来》【超越活性】LV9
“タイム”:一番纏まってるエンゲージに向けて射出。
“タイム”:つまり……佐久良・八鶴木組だ!今度は避けれまい!(リア不攻撃)
佐久良穂浪:やだ~~~
八鶴木霞鏡:ダメージをお出し
“タイム”:14D10
DoubleCross : (14D10) → 77[10,10,6,3,2,7,4,3,8,7,2,5,1,9] → 77

GM:77点のHP減少ダメージです
佐久良穂浪:耐えれる可能性が無いねえ 初期ロイスのUGNエージェントさんを昇華し、復活。
八鶴木霞鏡:コラプスのロイス切ります
八鶴木霞鏡:復活。

“タイム”:チク。タク。チク。タク。
GM:時計の針が進むように、微細な音と共に施設全体が鳴動を開始。
“タイム”:チク。タク。チク。タク。
“タイム”:空間と時間がほどけ、キミ達の意識のみがありえざる世界へ跳躍する。
“タイム”:チク。タク。チク。タク。
GM:FHが勝利を果たした世界。不穏分子として公開処刑にかけられるキミと仲間たち───
“タイム”:チク。タク。チク。タク。
GM:どこかの戦場。砲弾の着弾破裂が後方から響く。腹部に刺さった榴弾の破片。じわりと血が滲みだし、意識を失う。
“タイム”:チク。タク。チク。タク。
GM:銃撃戦。護衛対象の裏切り。混乱する現場。破損したインプラントを引きずり、路地裏を駆ける、
GM:チク。タク。チク。タク。
GM:転移。負傷。転移。負傷。転移。負傷。転移。負傷
GM:夢とも現実ともつかぬ無数の並行世界、無限のマイナス可能性。多次元(システム)移動攻撃が、キミ達を襲う!
GM:現実に意識が帰還すると同時に、多次元移動に伴って発生した意識の傷が、肉体にも反映される。聖痕めいてありえざる負傷の数々が顕現!
八鶴木霞鏡:八鶴木霞鏡の剣業は最強の頂に登れる逸品だが、残念な事にそれを操る肉体は無敵ではない。
八鶴木霞鏡:何時か死はあっけなく唐突に訪れるだろう。見せられた通りの末路にたどり着くのは必定だ。世界は決して間違っていない。
八鶴木霞鏡:だが、だが、しかし、親も友達も兄弟(チルドレン)も通った道ではある、だから怖くはない。
八鶴木霞鏡:ただ後悔を残したくはなかった。それ故に立ち上がれる。
八鶴木霞鏡:「あぁ、分かった。お前の何が情けないって、腹が立つ理由が分かった」
八鶴木霞鏡:「自分だけが世界で一番不幸な体験しましたとか、マウント取ってるのが見え見えの根性が気に食わない」
八鶴木霞鏡:「なんだ、この悪趣味な攻撃。才能と技術の無駄使いすぎる」
佐久良穂浪:膝をつく。どこかに存在した記憶が混濁する。
佐久良穂浪:吐き気を抑えようとして、顔ではなく仮面に触れる。
佐久良穂浪:UGNの教官から渡された仮面だ。お前は表情が読まれやすいから、と。
佐久良穂浪:それ以上詳しい理解はいらない。
佐久良穂浪:「”バルバロイ”だ。俺は」
佐久良穂浪:ガチャガチャと、翼たちが一斉に騒めく。規則正しい針の音を飲み込んでいく。
“タイム”:「趣味?才能?技術?ふふ、ウフフフフフ。違うな。能力だ。才能なのだよ。私だけが真実を紡ぎ出すことができる」
“タイム”:「すべてを真に理解した私だけが。どうだ?お前たちは?わかるか?わからんだろうな?くふ、ウフフ。」

GM:▽round1/クリンナップ
GM:処理はナシ!
GM:ないよね……?(エネミー側でバステ付与とかはありません)
八鶴木霞鏡:セットアップ行こうぜー

GM:▽round2/セットアップ
GM:クロックフィールドある?
佐久良穂浪:しましょうね~
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を4(→ 4)増加 (134 → 138)
佐久良穂浪:行動値10に!
佐久良穂浪:自分と八鶴木くんの行動値+5ですね
GM:エネミー側はこの手番セットアップ能力はナシ!
GM:NPC支援は切りますか?
八鶴木霞鏡:お二人が使いなさい
碇海伊佐名:2人のNPCカードを使います。達成値+6/攻撃+2
波音:「参りましょう!」
汐音:「まさしくもののけ退治だ。はは、昂るな!」
GM:“九狼”と“八咫”がそれぞれ“鯨羅”をカバーアップするように陣形を組む!

▼エンゲージ
(“ラコニアイナ”[10]、“タイム”[7]、“マスターコラプス”(バース726)[7])
   10m
(“アブレシブジェット”[11]、“バルバロイ”[10]、“マスターコラプス”(バース4558)[7])
[]内は行動値



GM:▽round2/メインプロセス/“アブレシブジェット”
GM:第二ラウンド最速は八鶴木くんだ!レッツゴー必殺剣!
八鶴木霞鏡:ではマイナーはなし。メジャーで攻撃
八鶴木霞鏡:《コンセントレイト:ハヌマーン》《音速攻撃》《さらなる波》
八鶴木霞鏡:11dx7+6
DoubleCross : (11DX7+6) → 10[2,3,4,5,5,6,6,6,7,7,10]+10[4,6,7]+1[1]+6 → 27

GM:この出目は……ワンチャンある、か……!?
八鶴木霞鏡:ここからは並の剣士よ!
“マスターコラプス(バース726)”:あえてのドッジ!
“マスターコラプス(バース726)”:9DX+3>=27
DoubleCross : (9DX10+3>=27) → 9[2,2,2,3,4,5,5,6,9]+3 → 12 → 失敗

GM:ないじゃん、ワンチャン
GM:ダメージどうぞ!
八鶴木霞鏡:3D10+22
DoubleCross : (3D10+22) → 14[3,6,5]+22 → 36

八鶴木霞鏡:おお、低い!
GM:36点……ウゥーム な、悩ましいけど
“マスターコラプス(バース726)”:《復讐の領域》!
八鶴木霞鏡:つってもほぼ期待値か(自分に甘い)。なんだと!来い!
GM:装甲値減らしたダメージ受けることになるので
GM:6軽減して30点受けて、八鶴木くんにも返します
八鶴木霞鏡:汐音さんのロイスを切りましょう。余り切りたくもなかったが仕方あるまい
GM:deha
GM:攻撃演出どうぞ!

八鶴木霞鏡:まったく訳の分からない事を言う。真実を紡ぎだせるなら、そもそも、もはや結果が出てるはずだろう。
八鶴木霞鏡:奴は万能に見えて極めて不自由であり、いかに多くの世界を運用しようと、制限が多く打倒出来る相手だ。
八鶴木霞鏡:「ま。こういう時は、二度目で良かったと思うよ」
八鶴木霞鏡:「前に勝てたんだ。今回も行ける気がするってな」
八鶴木霞鏡:相互理解は今更必要ない。俺はジャームを人と見なさない。
八鶴木霞鏡:ヤツも同様、俺を生きるに足る生命と見ていない。
八鶴木霞鏡:俺達の関係は、互いに狩人と獲物であり、互いに必殺の手段がある。つまりは、これ以上ないほど対等だ。
八鶴木霞鏡:俺たちはもう、充分に分かり合えている。
八鶴木霞鏡:剣を左諸手上段に構え、弾丸のように踏み込み
“マスターコラプス(バース726)”:眼帯を巻いた女エージェントが飛び出し、剣戟を捌きにかかる。
八鶴木霞鏡:袈裟を斬り下ろして停止の秒間を置かずに逆袈裟を跳ね上げる。
八鶴木霞鏡:双手で、柄をまわし、刀を宙で大きく旋回させて、胴薙ぎの迅業に継続させる。空気を切り裂き止まらない円の動き。
“マスターコラプス(バース726)”:袈裟斬りを受け止めた腕が切断され、宙を踊る。
八鶴木霞鏡:「女の同位体もいるとはな。思わず手加減は……しないが」
八鶴木霞鏡:肉の壁で剣威が弱まる。止めに至らず、眉をしかめる。
“マスターコラプス(バース726)”:宙を舞う腕が逆回しのように高速で巻き戻り、再接合。
“マスターコラプス(バース726)”:「そう来なくてはな。腕がなまるようでは興覚め、だっ!」
“マスターコラプス(バース726)”:裂かれた個所の傷も同様にコマ回しめいて再生。
“マスターコラプス(バース726)”:再生の勢いを反動転用し、肘撃からの胴抜きが繰り出される!
八鶴木霞鏡:鞘でその肘を止める。誤算があれば鞘が容易く砕かれた。と言う事で、その防御に意味はなかったと言う事。
八鶴木霞鏡:踏みとどまり脇腹で肘を受ける。内臓が破裂し血を吐く。
八鶴木霞鏡:「うっぷっ。ふぅ」
八鶴木霞鏡:「はぁ。スリリングでいいねぇ」
八鶴木霞鏡:138→144

GM:▽round2/メインプロセス/“バルバロイ”
GM:続けて佐久良くんだ!クロックフィールドで加速する行動は留まることを知らない
佐久良穂浪:マイナーは無し。メジャーで再びマスターコラプスに攻撃!
GM:カモンカモン!
佐久良穂浪:バリアクラッカーもつけるよ それっ
GM:やば ガードできないじゃん
GM:妨害カードなし 命中どうぞ
佐久良穂浪:11dx7+7
DoubleCross : (11DX7+7) → 10[1,1,3,4,5,6,6,8,9,10,10]+10[2,6,8,10]+10[4,8]+4[4]+7 → 41

佐久良穂浪:イイネ
碇海伊佐名:イイ!
GM:出目でっっっっ
GM:ドッジでCR4回出せば避けれる!
“マスターコラプス(バース726)”:9DX+3>=41
DoubleCross : (9DX10+3>=41) → 10[1,4,5,6,8,8,8,10,10]+5[3,5]+3 → 18 → 失敗

GM:避けらんねえ……
GM:ダメージどうぞ!
佐久良穂浪:うおーっ
佐久良穂浪:5d10+20+10
DoubleCross : (5D10+20+10) → 29[5,2,9,6,7]+20+10 → 59

佐久良穂浪:装甲無視!
碇海伊佐名:うわっデカい
八鶴木霞鏡:そうこなくっちゃな!
GM:えーっと装甲無視でガードもできねえ
佐久良穂浪:佐久良 穂浪の侵蝕率を11(→ 11)増加 (138 → 149)
GM:そのダメージは……
GM:死にます!
GM:なんとバロール/オルクスには
GM:復活エフェクトがないんですねえ…… 復活カードもなし!
GM:キミ達の勝利だ!おめでとう
佐久良穂浪:なんと!
碇海伊佐名:か…勝った!
八鶴木霞鏡:よしよし
GM:フィニッシュ演出をどうぞ!
佐久良穂浪:「オオオッ!」

佐久良穂浪:再度”タイム”に斬りかかる。
八鶴木霞鏡:「やれ!バルバロイ!!美味しい所はくれてやるよ、なって来い!マスターキラーに」
佐久良穂浪:銛の支援は無い。全員が限界だ。
佐久良穂浪:”アブレシブジェット”の声に応えるように、音の質が変わる。体積の減った腕が叫び声を上げる。
佐久良穂浪:それは弦楽のようにも聞こえただろうか。鉄が擦れ、時空の壁を切り裂いた。
碇海伊佐名:「……奇麗な、音」
碇海伊佐名:戦場に似合わない優美な音に、思わずそう呟いていた。
“タイム”:「あ」
“タイム”:哄笑が止まる。
“タイム”:展開された連鉄刃が装置に埋め込まれた“タイム”の肉体を両断!
GM:装置の鳴動が鈍化。空間に絶叫が響く!
“マスターコラプス(バース978)”:「ち、ィ!」苦し紛れに反撃を繰り出そうとするが
GM:コラプス達の肉体が、解けるように分解され、時空の渦へと呑まれるように次々消滅してゆく!
GM:チク。タク。チク、タク、チク、タク、チ……………
GM:やがて、空間を満たしていた装置の鳴動自体が停止。
GM:その機構停止と連動するように、“タイム”もまた、ボロボロと残された肉体がほどけ、最初から存在すらなかったように塵と化す。
佐久良穂浪:その光景を眺めている。崩れている両腕は、徐々に形を取り戻していく。
GM:………キミ達の勝利だ!
佐久良穂浪:既に、対話の余地は無かった。
佐久良穂浪:「……すまない」
佐久良穂浪:一方的な言葉を吐いて、戦いは終わる。
佐久良穂浪:「”アブレシブジェット”……」振り向く。
八鶴木霞鏡:「おう?」
佐久良穂浪:「マスターキラーというのは、存外」
佐久良穂浪:「讃えられるような気分のものではないな」
八鶴木霞鏡:「だろぉ。そういう理解者が欲しかったんだよ」
八鶴木霞鏡:「ざまぁみろ」などと明るく笑う。
八鶴木霞鏡:これからいろいろ大変になるぜ。と付け加え。
碇海伊佐名:「……それでも」
碇海伊佐名:「貴方方は、世界を守ってくれました。それが仕事だとしても、変えられない生き方だとしても」
佐久良穂浪:仮面を外す。その表情は、とても言葉で言い表せるものでは無かったが。
佐久良穂浪:共に世界を救った二人の言葉には、笑みを返した。
八鶴木霞鏡:「四人ともお疲れ。帰って飯にしようぜ。剣を振るうのは腹が減るのだけが難点だ」
汐音:「それは魅力的な誘いだが」
波音:「私たちもここまで、のようですね」その姿が薄っすらと透けて来ている。
碇海伊佐名:「……」浮かない表情で、汐音と波音を見つめる。
碇海伊佐名:「存外、早いのですね。せめて……最後に」
碇海伊佐名:「もう一度ご飯を食べるくらいの時間は……」
碇海伊佐名:言葉の途中で喉を詰まらせ、袖口で目を拭う。
汐音:「なに、そう気にするな!元居たところへ帰るまで、だ」磊落に笑って見せる。
八鶴木霞鏡:「そうか。それは残念だ。達者でな、良い女だったよ、あんたたち」
八鶴木霞鏡:「別れる前に最高の剣戟を見せられてよかったよ」
佐久良穂浪:「ああ」
佐久良穂浪:『協力に感謝する。別の時間の出身であったとしても』
佐久良穂浪:『共にいられた時間を光栄に思う』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……ええ。忘れません」
碇海伊佐名:「鴇冬の村には、心根の良い舞い手が居たと。そう生徒たちに、語り伝えます」
波音:「八鶴木様も。調伏の剣、見事でした」
汐音:「はは、光栄だ!……では、達者でな」
GM:鴇冬村の二人と二体の傀儡は、笑顔でキミ達に別れを告げると、それぞれの居た場所へと還って行く。
八鶴木霞鏡:こちらも明るく手を振る。経験上、笑って別離できるのは最上級にマシな結末だ。
佐久良穂浪:右腕を軽く上げる。
”足疋鯨羅貞宗”:”鯨羅”が、頭を垂れたように見えた。
”足疋鯨羅貞宗”:そのまま……黒鉄の躯体から力が抜け、膝を着く。稼働限界だ。
碇海伊佐名:人形に意思が宿ることはなく、ただの抜け殻に過ぎない。人形遣いたる伊佐名自身が、それを最も理解している。
碇海伊佐名:……彼女たちも、時間の闇が映した影法師に過ぎない。最初から別れることを知っていて、それでも。
碇海伊佐名:その別れに涙し、人形に心を見出すのは――どちらも、今を生きる人間の心なのだと。
碇海伊佐名:そう信じている。

GM:【バックトラック】
GM:すごい数のEロイスが集まってきている!
GM:具体的には
GM:【ツァイトヴェルク】7個
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望
さらなる絶望
虚実崩壊
破壊神顕現

GM:【“タイム”/“マスターコラプス”】7個
ありえざる存在
孤高の超人
唯我独尊
覚醒する世界
超越活性
超越活性
超越活性

GM:合計14個です 振っても振らなくてもいい
碇海伊佐名:振らないと死ぬ!
八鶴木霞鏡:振ります。
八鶴木霞鏡:144-14d10
DoubleCross : (144-14D10) → 144-69[5,8,2,7,8,1,4,5,8,1,3,3,4,10] → 75

八鶴木霞鏡:1倍
碇海伊佐名:144-14d10
DoubleCross : (144-14D10) → 144-77[5,10,6,7,1,4,1,4,6,7,2,5,10,9] → 67

佐久良穂浪:振るわね
八鶴木霞鏡:75-2d10
DoubleCross : (75-2D10) → 75-5[2,3] → 70

佐久良穂浪:149-14d10
DoubleCross : (149-14D10) → 149-69[5,2,3,10,1,6,4,9,6,9,2,4,3,5] → 80

碇海伊佐名:こわっ
碇海伊佐名:等倍 残りロイス4本
佐久良穂浪:残ロイス3 等倍で
佐久良穂浪:80-3d10
DoubleCross : (80-3D10) → 80-21[6,5,10] → 59

碇海伊佐名:67-4d10
DoubleCross : (67-4D10) → 67-24[5,3,10,6] → 43

佐久良穂浪:4点ですね
八鶴木霞鏡:4点です。
GM:全員帰ってこれて……よかった!
GM:では午前の部はここまで!お疲れ様でございました
碇海伊佐名:3点!お疲れさまでした!
GM:経験点は諸々10点+ロイス数14点+バクトラ になります
碇海伊佐名:点を食えイサナ!

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ED いつか冬は終わり


  ▽“ツァイトヴェルク”内部

GM:キミ達は中枢区画から離れ、脱出のため降下地点へ移動している。そこには
九重いつき:「皆さん!ご無事でしたか。何よりです!」
八鶴木霞鏡:「はい、あんがと。そっちも無事で何よりだね」
佐久良穂浪:頷く。
八鶴木霞鏡:鞘が砕けたので、抜き身の刀を肩で担ぎ、にやっと笑って告げる。
九重いつき:「ありがとうございます!ですが、いやあ」
九重いつき:「マスターエージェントの死の代償でしょうか?」
九重いつき:「我々が乗ってきたスーパーフォートレスも綺麗さっぱり消えてしまいまして!」
九重いつき:「幸いこうして全員脱出できたわけですが、帰りの足が来てくれないと、泳いで帰ることになりますね!」
碇海伊佐名:「……そう、ですか。そうですよね」俯く。”九狼”も、”八咫”も、もうすっかり消えてしまっている。
八鶴木霞鏡:「海に落ちて1《リザレクト》か。そこから20分に1回《リザレクト》するとして。3時間救助が来なかったら死ぬな」
九重いつき:「それまでここが保ってくれればいいのですが!」
八鶴木霞鏡:「言っても、誰か来るだろ。デカい事件だったしな」
佐久良穂浪:「そうだな」
碇海伊佐名:「九重さんも、本当にお疲れさまでした。最悪の場合、私はよろしいのでお二方だけでも……」
佐久良穂浪:『CISAにも後続部隊がいるのだろう。水に浸からずに済むのが一番だが』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「そういう事件解決後のアフターケアは手厚いのがUGNの良いとこなんだよ准教授。心配すんなよ」
八鶴木霞鏡:「つーかイリーガルの民間人見捨てるなんて出来ねーの」
碇海伊佐名:「うっ」
八鶴木霞鏡:「戦った後は何時だって面倒臭い。ま、助けが来るまでお喋りしてようぜ」
佐久良穂浪:『そうだな。後始末以上の難敵はない』
八鶴木霞鏡:「剣術も肉体変化も通じないしな」
佐久良穂浪:『その点、生まれた者がすべて去る今回は、やりやすい方か』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「申し訳ありません。皆さんのお仕事は……何というか」
碇海伊佐名:「その。尊敬します……と言うのは、間違っているでしょうか」
八鶴木霞鏡:「命張って世界を救ってるんだ。尊敬するのは間違ってないに決まってる」
碇海伊佐名:「そうですよね」柔らかく微笑む。
八鶴木霞鏡:「そうやって褒められるのは、ひどく珍しい事だけどな」
佐久良穂浪:「貴重だな」
碇海伊佐名:「でしたら、これからも八鶴木さんや佐久良さんの傍で、私が満点を付けてあげますよ」
碇海伊佐名:「それが助けになるかは解りませんが」
八鶴木霞鏡:「世界を救って当然だと思われてると、ヤケになって向こう(FH)に転ぶような奴らも出てくるからな。これからも褒める様に」
八鶴木霞鏡:「それに准教授も良くやったよ。70点やろう」
碇海伊佐名:「こら!私はともかく、”鯨羅”はもう少しは役に立っていたでしょう!」
八鶴木霞鏡:「いや、さぁ」
八鶴木霞鏡:「准教授"よく見たら""結構"可愛いんだから、ちゃんと男受けする化粧しなよ。きっと化けるから」
碇海伊佐名:「な……」
八鶴木霞鏡:「そうしたら、もう少し点数上がるから」
碇海伊佐名:口をぱくぱくしながら、辺りを見渡す。
碇海伊佐名:「ば……な……はあ~~~~~???」
佐久良穂浪:額を抑える。
八鶴木霞鏡:「いつきちゃんを見習いな」
佐久良穂浪:『もう少し剣の腕以外を気にしてもいいだろう、お前は』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「女性に向かって良く見たら結構可愛いとは何ですかそもそもこれはすっぴんです揶揄わないでください大体以前から思っていましたが八鶴木さんは根はやさしい癖に礼儀と言うものがまるでなっていません年長者への礼儀を”鯨羅”を使って叩き込んで――」
碇海伊佐名:圧縮された言語の銛弾が八鶴木くんを襲います。
八鶴木霞鏡:「いいんだよ。剣の腕以外はたいしていらん。後は……うぉぉっ、うるせー」
八鶴木霞鏡:「バルバいや、もう事件は終わったし佐久良でいいや。今回は助かった。お前マジでやるじゃん」
佐久良穂浪:『言葉の刃の扱い方はいるんじゃないか……すごい剣幕だな』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「ついでに、この状態も助けてくれよ」
碇海伊佐名:「そもそも私は良いんですよ!殿方からの受けなど気にしなくても、”鯨羅”が居ますから!」
佐久良穂浪:『後始末は自分でつけてくれ、UGNなんだから』
碇海伊佐名:「仰る通り、佐久良さんの方がよほどこみゅにけいしょんというものを心得ていますよ。というか、私、八鶴木さんの中での評価は結構高いと思っていたのですけど」
八鶴木霞鏡:「尻拭いするのもUGNだと俺は思うけどね。YES、OK、どうにかしよう」
佐久良穂浪:『評価は高いさ。言葉にするのが下手なんだろう、許してやってほしい』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「なんで、また?評価高いと?一応根拠言ってみ」
碇海伊佐名:「少なくとも……貴方は、信の置けない人間を自分の剣に割り込ませるような人ではないでしょう」
八鶴木霞鏡:「ふむ。理に適ってる見解。それは、そうだな」
碇海伊佐名:「そうでしょう。私だってお二方を信じているからこそ、一撃を託しました」ちょっと自慢気に。
碇海伊佐名:「口で伝えずとも、解る心もあります。少なくとも私はそう信じています」
八鶴木霞鏡:「あ。根に持ってんな。そういうとこが合わないんだよな」と言ってぼやく。
八鶴木霞鏡:「ま、口で伝えておくとな。これ以上評価高くしたかったら、2つだよ」
碇海伊佐名:「む。何です……改まって」
八鶴木霞鏡:「”鯨羅”にチャンバラ仕込むのと、すっぴんつーなら是非大人の女の本気ってのを見せてもらいたいもんだ」
八鶴木霞鏡:そんな事言ってげらげら笑う。
碇海伊佐名:「さ……佐久良さん!!!!」
佐久良穂浪:「八鶴木がすまない」
碇海伊佐名:「こういう所ですよね!?絶対こういう所でしょう!!当世の殿方のでふぉるとがこうではないのは何となく解りますよ!!!」
佐久良穂浪:『お前……お前、自分がその服装で……』
佐久良穂浪:『よく女性の化粧について文句が言えたものだな……』という沈痛な表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「服装で剣の腕が上がるとしたら、動きやすい格好、剣が握りやすい格好が一番だから、いいんだよ」
碇海伊佐名:「む……まあ、それを言えば」
碇海伊佐名:「……」
八鶴木霞鏡:「それに、俺は汐音さんと波音さんに格好良いって言ってもらえたので問題ないよ」
八鶴木霞鏡:「実績がある訳よ」
碇海伊佐名:「今からでも呼び戻して、この言いぶりを見て貰いたいですが」
八鶴木霞鏡:「佐久良も使うか?指抜きグラブにバンダナ。便利だぜ」
佐久良穂浪:『俺も女性に受ける服装などわからないが、遠慮しておく』
佐久良穂浪:『手袋は裂けるし、頭は仮面があるからな……以外と碇海の服装も、意味があるのではないか』
佐久良穂浪:『霊碇は化粧品が嫌いなのかもしれないぞ』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「あ。佐久良さんは人のことをやはり良く見ておられますね」
碇海伊佐名:「人形遣いは足回りと手の動きで何となくの挙動が読まれますから。出来る限り肌は出さないようにしているんです」
碇海伊佐名:「ので、先に断っておきますが、指ぬきぐらぶは遠慮しておきます」
佐久良穂浪:頷く。
佐久良穂浪:『そうだったのか……』という表情をします。《異形の相》
八鶴木霞鏡:「寝技、締め技の事は気にしなくて良いもんな」
八鶴木霞鏡:「だったら、ゆったりした服の方が技の出所が隠せるほうが良い。成程な」
碇海伊佐名:「逆に、”鯨羅”に白刃戦を仕込むと言うのは……」
碇海伊佐名:「……悪い考えには思えませんね」
碇海伊佐名:「それと、白打戦も」
碇海伊佐名:「よければ佐久良さんと八鶴木さんをまた伺ってもよろしいですか? お二方ならば、鯨羅を任せられますので……」
八鶴木霞鏡:「暇だったらな。付き合うよ」
八鶴木霞鏡:「達人程度に鍛えてやるよ」
佐久良穂浪:「俺は手加減ができん」
佐久良穂浪:『それでもよければ、いつでも歓迎しよう』という表情をします。《異形の相》
碇海伊佐名:「……ええ」
碇海伊佐名:「そうすれば、また思い出すことが出来るはずです」
碇海伊佐名:「八鶴木さんのことも、佐久良さんのことも」
碇海伊佐名:「波音さんや汐音さん、九重さんのことも」
碇海伊佐名:「”霊碇”には――きっとそういう力がありますから」


DX3rd
「蹂躙せよ、ツァイトヴェルク」
Fin.


…………
………………………
GM:UGNの救助ヘリコプターから、処理班のエフェクトにより分解・解体され、沈みゆく“ツァイトヴェルク”の姿が見える。
時冬静葉:両手に拘束具を嵌められた静葉はその様を、感情の伺い知れぬ眼差しで見つめている。
碇海伊佐名:「静葉ちゃん」
時冬静葉:「伊佐名さん」
時冬静葉:呼び掛けられて、視線を其方へ移す。
碇海伊佐名:”鯨羅”の入ったボストンバッグを抱えながら、拘束具を嵌められた女性の元に歩いて行く。
碇海伊佐名:「お帰りなさい」
碇海伊佐名:「無事でよかった」
碇海伊佐名:「……本当に」
時冬静葉:「きみは……本当に」
時冬静葉:「優しいんだな」
碇海伊佐名:「だとしたら、きっと、演じているだけです」
碇海伊佐名:「そういう自分でないと」
碇海伊佐名:「尾甲の村で、貴女を守れませんでした」
時冬静葉:「そういうところが、だよ」
時冬静葉:「きみのように世界を視る能力が、私にもあれば……」
時冬静葉:「………過ぎたことかな」自嘲するような笑みを浮かべると、肩を竦める。
碇海伊佐名:そうではなかった。誰もが人形に囚われるあの街で、彼女だけは自由に見えた。
碇海伊佐名:だから自分は、彼女に”価値”を見出し、守ろうと思った。その為に振る舞い、その為に演じた。
碇海伊佐名:”鯨羅”伝承者として、誇れる自分を。
碇海伊佐名:彼女の言う優しさは、全て彼女の気高さを土壌に咲いている。
碇海伊佐名:「過ぎたことなどあるものですか」
碇海伊佐名:「静葉ちゃんは、この時間に生きています。壊れたまま別の世界を彷徨うことも、影法師として虚ろな生を与えられることもない」
碇海伊佐名:「貴女には歩くための足がある。人形を操るための手がある。道を伴引く霊碇と、誰よりも明晰なその知恵がある」
碇海伊佐名:「それでも足りなければ、私が貴女の代わりの目になります」
碇海伊佐名:「……会いに行きますから。誰が、何と言っても」
時冬静葉:キミの真っすぐな言葉と視線を受け止めて、たじろいだ様に目を逸らす。
時冬静葉:「………敵わないな。本当に」
碇海伊佐名:「敵わなくても良いではありませんか」
碇海伊佐名:「私は頭の良さでは静葉さんには敵いません。それを友人と言うのではないですか」
時冬静葉:「そうだね……うん。待ってる」微笑みと共に、彼女らしからぬやや砕けた言葉で返事を。
GM:それから。
GM:テイルローターの旋回音にかき消され兼ねないほど小さな、けど確かにはっきりと聞こえる《声なき声》が、キミの元にだけ届いた。
時冬静葉:────ただいま、と。
碇海伊佐名:「……」
碇海伊佐名:【お帰りなさい】
碇海伊佐名:【そして、さようなら】
碇海伊佐名:≪機械の声≫
”足疋鯨羅貞宗”:くおおおん くおおおおん くおおおおおん
碇海伊佐名:蹂躙された鉄の城を弔うように、
碇海伊佐名:二人だけが聞こえる声で。鯨が静かにないている。

………………………
…………

GM:今度こそ本当におしまい!お疲れさまでした~~~~!
八鶴木霞鏡:お疲れさまでした!GMもお疲れ様
碇海伊佐名:お疲れさまでした~!とっても楽しかったです また遊びましょう!
佐久良穂浪:お疲れさまでした! GMありがとうございました~
GM:こちらこそお付き合い頂きありがとうございました~!
GM:ちょっとでも楽しんでいただけたなら幸い!

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本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
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