Incinerator from Past


PC1:“リタリエイト”志筑 円(しずき まどか)(キャラシート)PL:みつ
PC2:“スロウタイム”顕木・融(あらき・とおる)(キャラシート)PL:嗣子
PC3:“叡智の番人(スト・テュホン)上戸 乃亜(うえと のあ)(キャラシート)PL:海野しぃる

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ


GM:それではセッションを開始します。
顕木融:はいっ
GM:まずはトレーラーか……
GM:かわいい~
志筑円:いえーい!
GM:すごいかわいい
顕木融:照れるなあ
上戸ノア:ひゅーっ!
GM:こほん
GM:それでは気を取り直してトレーラーから

 昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
 そんな日々を続けるのは難しい事だ。そもそも手にすることだって。
 例えば出自が普通でないとか。
 或いは経験が真面でないとか。
 その上邂逅が尋常でないとか。
 よくない話はこの街ではよくある。それでも人々は暮らしている。
 大切な人とか大事な場所と結びついて。


 ところで炎というものは、時に一切合切を壊し尽くすものである。

 ダブルクロス The 3rd Edition 大N市ステージ
 "Incinerator from Past"


GM:はい
志筑円:燃えちゃう
GM:ちゃいます
顕木融:こわいねえ
上戸ノア:燃えろ燃えろ~?
GM:それでは続いてPC自己紹介。PC1の志筑くんからどうぞ!
志筑円:はあい
志筑円:元FHチルドレンで、現在UGN監視下で学校に通っている普通の男子高校生、志筑円(しずき まどか)です
志筑円:普通の男子高校生(大嘘)
志筑円:とーるちゃんとは同じクラスだっけ、隣だっけ。まあそんな感じの距離です。今の所
GM:クラスメイトじゃないかなあ
GM:君のロイスにそう書いてある
志筑円:わあい。クラスメイトになんか元FHで大暴れしてたやつおる……こわちか……って思ってました。今の所
GM:こわいね……静かに暮らしたいね……
志筑円:平穏がいちばん……
志筑円:コード:栄光と勝利の槍の断片をつなぎ合わせて作られた”フラガラック・フラクション”の適合者でもあります
志筑円:なので、戦うことはまあできるぞ
志筑円:主にその断片を鎖として束ねてジャラジャラ飛ばしたりします
GM:鎖マン!
志筑円:性能としては単体攻撃ぜってーカウンターしてやるの気概にあふれたダイス二回転構築です
GM:志筑円必勝の構えである
志筑円:一回だけなら範囲攻撃も単体化できるぞ まあ、僕を狙わないなんて弱腰なことするなら知らないけどな……(挑発)
GM:ころちゅ!(沸騰)
志筑円:そんな感じです。平穏に生きたいなあ
志筑円:よろしくおねがいします
GM:元FH、いろいろ大変だったろうから平穏無事に暮らして欲しいですね
GM:そんな君のハンドアウトがこちら

 PC1 志筑 円 PL:みつさん
 シナリオロイス "自宅" P幸福感/N炎上
 君はUGNに救出された元FHチルドレンだ。
 今でもエージェントから監視を受けていたり、時々イリーガルとして仕事を任されたり。
 あとFH時代の知り合いと学校で遭遇したりもする。(これがいちばん怖いかもしれない)
 とはいえ君は平和で普通な生活を手に入れたのだが。

 今日、帰宅したら君の家が燃えていた。

志筑円:さよなら平穏
GM:どうして……
志筑円:何もしてないのに
GM:シナリオロイスは別にこの変なので取らなくてもいいです
GM:なんといっても変だからな
志筑円:自宅は最高だったのに……
GM:強く生きて欲しい……
GM:それでは続いてPC2!融ちゃん!
志筑円:野宿か……平穏とは程遠いなあ
GM:可愛いお顔を見せて~
顕木融:はーいっ
顕木融http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY_br45gIM
顕木融:今回で三度目、顕木・融(あらき・とおる)だよ~
顕木融:こっちも元FHとしてテルミナス→アヴェンジャーズ、って渡り歩いて
顕木融:二回とも自分から裏切って殴りかかって抜けたやつです
顕木融:字にすると最悪だなお前
GM:ストロングな経歴
顕木融:今はUGNにてイリーガル活動しつつ、のんびりゆっくりひととそうでないものが寄り添える日々を楽しもうとしています。
顕木融:能力的には遺産:カラコールの手<コード:ジャイアントキル>の持ち主。自分の身体を内側に捩るだけなので、
顕木融:頑張ってズラして射撃能力として運用しています。
顕木融:データ的にも死招きの手!サイドリール!ジャイキル!とかいう単体火力特化。
GM:パワー!
顕木融:それ以外の事は何も出来ない……
GM:かわいいから問題ないよ~
志筑円:そうだぞ
顕木融:あ、あと今回イージーとして異形の相を取りました。
顕木融:恐怖がない=実感を持てないとかいう割に表情豊かじゃんって思ったので
顕木融:能力で作ってます、という感じで。
上戸ノア:え、こんな可愛い女の子が異形の相を使ってまで笑顔を作ってるんですか!?
上戸ノア:心からの笑顔がみたいな~~~~~~
顕木融:以上かな!どうかよろしく!
GM:ノアノアの立ち絵がよりにもよってめちゃくちゃ良い笑顔で
GM:このしぃる野郎度が3割増しって感じ
顕木融:www
上戸ノア:ひどい、普通に幸せになってほしいのに
GM:ペッ!
GM:ともあれ融ちゃんは自己紹介ありがとう!
GM:元FH、いろいろ大変だったろうから平穏無事に暮らして欲しいですね
GM:そんな君のハンドアウトはこちら

 PC2 顕木 融 PL:嗣子さん
 シナリオロイス "志筑 円" P好奇心/N疎外感
 君はUGNに救出された元FHチルドレンだ。
 今でもエージェントから監視を受けていたり、時々イリーガルとして仕事を任されたり。
 あとFH時代の知り合いと学校で遭遇したりもする。(偶然ってすごいね)
 平和で普通な生活を手に入れたかはともかく、君は両親が残した家で生きているのだが。

 今日、クラスメイトの家が燃えたそうだ。

GM:はい
顕木融:大変だね…うちくる?
GM:なんかクラスメイトの家焼けたってさ。こわいですね
GM:そうはならんやろ
顕木融:こわいなー
顕木融:え、だって困ってるじゃん…?
GM:なんて優しい子だ
GM:泊まれ泊まれ!
顕木融:わあい
GM:そういうわけでね、知り合いに優しくしてあげてほしい
GM:たぶん避けられてるけど
顕木融:なんでだろうね…優しくします。
GM:ユウジョウ!
GM:それでは最後にPC3、ノアくんお願いします。
上戸ノア:はい!
上戸ノアhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYxPWFrwIM
上戸ノア:上戸ノア! 十一支部支部長補佐! 得意なことは人間観察! 仕事は主に人材斡旋と物流掌握!
上戸ノア:所持シンドロームは(UGNに報告している分には)オルクス&バロールです!
GM:こいつすぐ問題発言する
GM:まあいい、続けな!
上戸ノア:時間凍結で初手からデバフとデバフを撒いて
上戸ノア:オートアクションで上から支援を押し付けたり、味方をカバーしたりさせたりします!
GM:出来る男だぜ
上戸ノア:特に美少女ではないので味方にカバーしてもらうと人徳が低下します!
GM:そうだね。卑って感じ
上戸ノア:情報調査も本人はさして動かないのですが他PCや情報収集チームの力でなんとかしちゃう卑劣な男!
上戸ノア:目指せ! 大N市の卑劣様!
上戸ノア:って感じでしょうかね。
上戸ノア:攻撃以外はだいたいできます
GM:愛を知り、友を好み、それはそれとして人でなし
GM:危なっかしいやつだが嫌いにはなれない男だぜ
GM:良い子は真似してはいけない
GM:そんな君のハンドアウトはこちら!

 HO3 上戸 ノア PL:海野しぃるさん
 シナリオロイス "ニェドトゥイコムカ"九面忍 P有為/猜疑心
 君はN市の守護者、第11支部の支部長補佐を務めるレネゲイドビーイングだ。
 君の部下の1人である九面忍は、変身能力を用いた不穏分子の監視や潜入捜査などを担当するエージェントである。
 今日も彼女は保護した元FHチルドレンの元へ向かったりしたのだが、事が動いたのはその後。
 君の根城である喫茶店アソートへ、彼女は1人の少年を連れ込んだ。

 今日、彼の家が燃えたそうだ。

上戸ノア:かわいそうに、おうちをてはいしてあげないと
上戸ノア:できればかれのしりあいのいえにすこしあずかってもらったほうがいいかな
GM:せよ
上戸ノア:いや、そもそもねらわれているかもしれないからべつのいえにいれるだけではあぶないな
上戸ノア:他のオーヴァードのお家に預かってもらうか~~~~~~~~~!
九面忍:(嘆息)
九面忍:それでは色々手配しましょうね
上戸ノア:優秀な部下の仕事には完璧な成果でお答えしなきゃなあ~~~~~!
GM:頑張ってくれ
GM:良い子たちの平穏のため……
上戸ノア:イエス! UGN!!
GM:良い子の平穏めちゃくちゃになりそうだな……主に片方
GM:街の平穏のために今日も頑張ってくれ
GM:それでは早速家を焼く
GM:改めてよろしくお願いしますね~
上戸ノア:よろしくおねがいします!!!!!!1
志筑円:よろしくおねがいしまーす
顕木融:よろしくお願いしますっ

OP1 志筑円は平穏に暮らしたい

GM:OP1 志筑円は平穏に暮らしたい
GM:登場PC 志筑円/顕木融
顕木融:顕木融の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:34->41)
GM:融ちゃんにも出てもらうけど、自分のOPでは侵蝕上げなくて良しなのだ
顕木融:あ、ありがとうございます
志筑円:志筑円の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:36->37)
GM:ナイス平穏!
志筑円:平穏だなあ
GM:勝ったなガハハ

GM: 星辰館学園高等部 2年教室
GM:きみ、志筑円はごく普通の高校生として今を生きている。
GM:かつてはそうではなかった。FHセルのテスターとして生きた日々はそう遠くない過去だ。
志筑円:前の生活よりよっぽど退屈だが、それがいい。
志筑円:何より、勝たなくてはならないという強迫観念に苛まれないのがいい。
志筑円:競うことといったら、テストの点数か体育の授業くらいだ。
GM:こと学生生活において、きみと争いは殆ど無縁である。
GM:例外を一つ二つ与えるならば、そうだな。
佐々木歩美:前の席(新年度が始まったばかりなので名前順だ)に座っている級友が、放課後にはしょっちゅう声を掛けてくるとか。
佐々木歩美:「やあ志筑、この後空いてないかい?」
佐々木歩美:「具体的には、陸上部覗いていかない?あわよくば入ってみないかい?」
志筑円:「……いや、いい。運動そんなに得意じゃないし」
GM:彼女は女子陸上部の副部長であり、男子にもそうそう劣らない健脚の持ち主だ。
志筑円:「家帰って宿題やんなきゃだし。僕家好きなんだよ。だから帰宅部やってる」
佐々木歩美:「うーん、磨けば光る逸材だと思ってるんだけどね。残念」
志筑円:「悪いね。他を当たってよ」
佐々木歩美:「まあ、才能が勿体ないなんて手前勝手な話だからね。志筑の青春をひっそりと応援させてもらおう」
志筑円:「そんな大層なもんじゃないって。ま、気持ちは受け取っとく」
佐々木歩美:「うん、勉強頑張ってね」ふわりと微笑み席を立ち……
佐々木歩美:「……節操無しと思われるのも嫌だけど、早速他を当たるとしようかな」
志筑円:「勧誘熱心はいいことだろ。頑張れ」
佐々木歩美:「ありがとう……なにせ彼女も有望だし、それに可愛い子だからね」
GM:そう、きみの学生生活は概ね平穏に満ちている。
GM:そこにもうひとつ例外を見出すのならば、彼女が挙がることとなるだろう。
佐々木歩美:「顕木ちゃん、ちょっといいかな?」
顕木融:「んん?なにかな、佐々木さん?」こてりと。首を傾げて。
志筑円:「……なるほど、有望株ね」小声で、若干目をそらしつついろいろ片付ける。
顕木融:片付けていた手を止めて、そちらに振り向く。
佐々木歩美:「陸上部の勧誘さ。顕木ちゃんと一緒に過ごす汗を流すのは楽しいと思ってね」
顕木融:にこやかな微笑みを浮かべた小柄な少女が、指を口元に当てて。
佐々木歩美:「新入生歓迎期間、色々あって満足に行動できなくてね」
顕木融:「ごめんねー、バイトとか家事とか色々あって。あまり時間造れそうにないんだ」すまなさそうな表情を浮かべつつ。
顕木融:「それは大変だね…うーん、何か助けになれればいいんだけど」
佐々木歩美:「上級生にもどんどん勧誘を……そっか。二連敗だ」
顕木融:「ごめんね~」すまなさそうに手を合わせて。
顕木融:「楽しそうだなあって思うんだけど、幽霊さんになっちゃうのは申し訳なくて…」
佐々木歩美:「なに、謝ることではないさ。それぞれやるべき事があるのだからね」
顕木融:「ん…何か手伝えることがあったら言ってね?」
佐々木歩美:「きみの律儀なところに惚れ込んだから誘ったわけだしね。これからも友達としてよろしく頼むよ」
顕木融:「わあ、ありがと!これからもよろしくね~」
佐々木歩美:「では二人とも、また明日!家事とかいろいろ頑張ってね!」
顕木融:「うん、また明日!佐々木さんもがんばってね~!」手を振って見送る。
佐々木歩美:2人を勧誘している内に、他の帰宅部の子たちは行ってしまった。陸上部へ向かうほかないのだ。
GM:そんなわけで、ふと気が付いてみれば。
GM:教室には君たち2人が残された。
GM:部活動に興じる若者らの声がどこか遠く感じられる。
顕木融:ふわふわとした微笑みを浮かべたまま、片付けを再開して。
顕木融:一瞬合った視線に、にぱ、と少しだけ深くなった笑みを浮かべる。
志筑円:「……」
顕木融:「………?」
志筑円:少し目が泳いで、自分の片付けを再開する。といってももう殆ど終わってしまっているが。
顕木融:なにかあったのかな、と小声でつぶやいて此方も片付けと明日の準備を少しだけやっておく。
志筑円:顕木融……"スロウタイム"の事は知っている。二度も自分の所属していたセルを脱走した、危険人物。だが、
志筑円:いまいち繋がらない。
顕木融:のんびり、ほわほわとした表情に動作。見ている内に、力が抜けていくような緊張感の無い少女がそこにいます。
志筑円:平穏の対極にいるはずの彼女が、平穏を体現するような振る舞いをしていることがどうにも解せないでいる。
志筑円:(……まあ、ただのクラスメイトだし、あっちがその気じゃないなら、深く関わんなきゃ大丈夫だろ)
志筑円:「その、……じゃあ」荷物をまとめたかばんを持って、手を軽く挙げ教室を出る。
顕木融:「あ。志筑くんは、この後すぐ帰るの?」
志筑円:「……そうだけど」
顕木融:「そっかー。いや、佐々木さんのお誘い断ってたから、何か有るのかな~って思って。ごめんね、引き留めちゃって」
志筑円:「ああ、いや。大丈夫」
顕木融:「ん。なら、よかった。じゃ、また明日だね」
志筑円:「……おう、また明日」
顕木融:こちらも片付け終えて、開いた扉越しに微笑みかけて。
顕木融:ばいばい、と軽く手を振っていきながら、少女は去っていきます。
志筑円:自然と背中を見送る形になる。ゆっくり歩いて帰り道へ。コンビニでコーラでも買うか。冷蔵庫には何が残ってたっけ……。
志筑円:などと考えつつ、我が家へ向かう。
GM:……今日は早めに帰らねばならない理由が、一つある。
GM:知り合いのとあるUGNエージェントが、君の暮らしぶりを確かめに来る予定なのだ。
GM:名を九面 忍。きみが所属していたFHセル解体の立役者でもある女だ。
志筑円:ご飯は自炊とレトルトやコンビニ弁当が半々、最初に比べれば成長したなと自画自賛する。
志筑円:部屋もまあ、それなりには片付いているし、忍さんに迷惑は掛けることはないだろう。
志筑円:……FHでのテスターとしての暮らしが嫌だったわけじゃない。けれど、今の暮らしの方が僕に馴染んでいる。
志筑円:一つ一つできる範囲で改善して、自分の責任で自分の世話をする。実にいい生活だと思う。
志筑円:(……今晩は久々に唐揚げでも作ってみるかな。弁当の分もまとめて)
志筑円:(小麦粉はあったし……鶏ももと……まあ、あとは冷蔵庫にある分で足りるだろ)
志筑円:(近所のスーパーより美味いやつを作ってやる……ふふふ)
GM:そしてきみは辿り着いた。大切な我が家へと。
GM:きみの平穏な日々を支える、静かで、安心できる、短いながらも多くの思い出で溢れた住まいへと。
"志筑家":パチパチパチ……
志筑円:「…………?」
GM:きみの平穏な日々を支える、静かで、安心できる、短いながらも多くの思い出で溢れた住まいは轟々と燃えていた。
"志筑家":ガラガラッ、ズシャッ……(焼け落ちた梁が崩れる音)
志筑円:「……………………???」
志筑円:鶏もも肉やその他調味料、あとついでのお菓子が入ったビニール袋が手から滑り落ちる。
GM:鳴り響くサイレンの音がどこか遠く感じられる。
志筑円:「……は?」隣の家を見てみる。隣の家だ。つまり、
志筑円:「えっ、は?」
隣の家:シーン
もう一方の隣の家:スン……
志筑円:「えっ、燃え、え?」
志筑円:燃えているのは我が家である。間違いなく。
GM:燃えている家はただ一つ。
"志筑家":ボォッ(一際大きな火柱が立つ)
GM:きみの家だけが、烈しく燃え盛っている。
GM:一切の生命活動を逃さないかのように。あらゆる痕跡を残さぬかのように。
GM:めちゃくちゃすごい勢いで大炎上している。
志筑円:「…………燃えてる」
志筑円:ガスの元栓も火の用心もしていたのに
志筑円:燃えている。
志筑円:(漏電か?いや、どうだろう。タコ足配線もしてないし、じゃあ他に何かあったか?)
志筑円:近づいてくるサイレンの音にも気づかず、呆然と立ち尽くす。
志筑円:もう一度家を見てみる。
志筑円:「…………やっぱり燃えてる」
""志筑家"":パキパキッ、ズシャァァ……(外壁が崩れる音)
志筑円:「は、はは……」
GM:君が目の前の惨状に呆然としていると、一台の車が接近してくる。
九面忍:「……うわぁ」車を降りて、その光景を目にして、出た一声はその程度。
九面忍:「……円くん、怪我は?」
志筑円:「……忍さん。いや、僕は全然大丈夫ですね」
志筑円:「家が全然大丈夫じゃないですけど」
志筑円:「見ての通り……」
"志筑家だったもの":ジュゥゥ……
九面忍:「それは怪我の功みょ……うーん……」これを見ては、なんとも言い難く。
九面忍:「まあ、なんですかね」
九面忍:「円くんが無事だったのは、辛うじて良い事でしょう。顔を見て少しだけ安心しましたし」
志筑円:「帰って来た時にはもう燃えはじめてました」
志筑円:「三度見しても燃えてたので、多分現実ですよね……ハハハ」
九面忍:(計画的殺傷を目的としているならば、詰めが甘いと)
九面忍:ふむ、と僅かに思考しながら少年の元へ足を進める。
九面忍:「円くん」近づき、改めて声を掛ける。家とは真逆に位置取って。
志筑円:「……は、はい」呆然としながら振り向く
九面忍:「うん、今はこっちを見る。今後の話をするとしましょう」
九面忍:「ひとまずは場所を移してね。調査するわけにもいかないでしょう」
九面忍:「……ついてきてくれる?」
志筑円:「……どのみち、頼れるのはUGNしかいないですからね」少しずつ落ち着いてくる。
志筑円:「とりあえず、今日の分の寝床が欲しいです」
九面忍:「よしよし、君は前を向ける強い子だ」ぽんぽんと肩に手をやりながら。
九面忍:「そこはあの頃と変わらず、なら再起もできるさね」
九面忍:「後ろに乗って。ああ、一名相乗りだけど良い子だから仲良くね」
GM:そう言って、運転席へ戻ってゆく。
志筑円:「相乗り?……ああ、別に構いませんけど」UGN関係の人だろうなと勝手に想像しながら。
顕木融:と、そこに。窓を開けてひょこりと見知った顔が。
志筑円:「……」
顕木融:「え~っと…意外と早くまた会ったね?」
志筑円:「……す、”スロウタイム”!?」
顕木融:「往来で言わないで欲しいなあ…」
志筑円:「いや、悪い……じゃ、なくて、え?」困惑がぶり返してきた
顕木融:「ほら乗った乗った。いつまでもぼーっとしてたら風邪ひいちゃうよ」
志筑円:手を引かれるままに車に乗り、席についた。

GM:そうして、平穏を愛する彼の日常は
GM:昨日とは違う方向へ進んでいくのだった。
GM:その先に待つものが彼に何を齎すのかは、神のみが知ることだろう。

GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得をどうぞ。
顕木融:はーい。でもまだわたしのOPじゃないしな……
顕木融:わたしはロイス保留で!
GM:OK!
志筑円:こちらも保留で
志筑円:いや保留……
志筑円:忍さんに取っとこう
志筑円:信頼○/隔意で取ります
九面忍:応えたいですね……
GM:それでは次のシーン!

OP2 顕木融の静かな家

GM:OP2 顕木融の静かな家
GM:登場PC 顕木融/志筑円
GM:OP1にて登場済みのため、侵蝕率上昇はしなくてよいです

GM:きみ、顕木融はごく普通の高校生として今を生きている。
GM:かつてはそうではなかった。FHセルの戦闘チルドレンとして生きた日々はごく最近までのこと。
GM:愛した日常でさえ、親が施す研究の一環でもあったのだから。
顕木融:「ただいま~」
顕木融:ドアを開ける。普段の習慣通りに、声を掛けてから。
顕木融:しん、と。時計の針の音くらいしか聞こえない空間がそこにある。
顕木融:そのまま、鞄を置いて。手洗いうがい、制服を脱いで簡単な私服にさっと着替える。
顕木融:「今日はどうしようかな~~」
顕木融:残り物を見て。調味料の残りはどれくらいで、広告で安いものがあるなら、それを入れるのもいいかもしれない。
顕木融:こうやって、自分でメニューを考えて作るようになったのも、最近の事。
顕木融:母が何時も考えて作ってくれていたし、その材料も父が用意していたから。
顕木融:レシピ本を開いて、丁度いいものが無いか探してみる。
顕木融:「……んー。大根はあって、葉の物もある。豚肉もあるな…」
顕木融:前々から、こうやって考えを口に出す癖があって。
顕木融:そのときに、よく助言のように挟まる言葉から会話が始まって。
顕木融:「ん…~…」うまく、考えが纏まり切らなかった。
GM:その思考を断つように、インターホンの音が響く。
顕木融:「…あれ。もうこんな時間か」立ち上がって、インターホンに出る。
顕木融:「どなたさまですか~?」
GM:広くなったこの家によく響く音が告げるのは、予定通りの来客だ。
九面忍:「こんにちは、融ちゃん。九面です。入って大丈夫?」
顕木融:「あ。九面さん!大丈夫ですよ~。今鍵開けます!」
顕木融:そしてその前に。手を顔の前にやり、ぐに、と顔を揉んで。
顕木融:「……よしっ。今開けまーす」
顕木融:扉を開く。
顕木融:そうすれば、何時もの通りだ。
九面忍:「うん、今日も元気そうでなによりだ」
九面忍:「良い顔してるよ。融ちゃん」
GM:第11支部UGNエージェント、九面忍。
顕木融:「えへへ、ありがとうございます~。九面さんも、今日も美人さんですよ~」
GM:かつてきみを救出したエージェントたちの同僚、あるいは直属の部下である女。
九面忍:「そりゃ嬉しい……料理はこれから?」
顕木融:「はい。何作ろうか悩んじゃって」
九面忍:「話しながらで良ければ、下拵えぐらいは手伝えるかな」
顕木融:「九面さんは何食べたいとかあります~?あ、ありがとうございます」
顕木融:そう言って、家の中へ案内しつつ。
GM:保護された君への連絡要員であり、日々の暮らしについて相談をする相手が彼女でもある。
顕木融:実際、身近な女性という事で頼らせてもらっている。
九面忍:「融ちゃん、今の暮らしはどう?……曖昧だな」てきぱきと、勝手知ったるという仕草で調理を進めながら。
顕木融:「葉の物とかはあるから、ロールキャベツでも作ろうかな~って思うんですが、他思いつかなくて…」そんな雑談を交えつつ。
顕木融:「ん~………」
九面忍:「そうだな、学校で気になることとかあった?」
顕木融:「どうにも勝手が違うから、それに適応するので精一杯かなって…ああ」
顕木融:「同じクラスに、わたしみたいに元FHの子がいるなーって」
顕木融:タネを作りながら。
九面忍:「ん……知り合いだった?」
九面忍:「たぶん志筑円くんのことだよね、その子」
顕木融:「何度か顔合わせたくらいで、碌に話したこともなかったでしたねー」
顕木融:「そうそう、志筑くん」
九面忍:「いかんね、把握がちょっと甘かったか……調理はバッチリ」
顕木融:こんなものかなあ、と具合を確かめつつ。「今日は陸上部の子に誘われたりしてましたねえ」ありがとうございます、と答えつつ。
顕木融:鍋の温度よし、キャベツに包み、縛って茹でていく。
九面忍:「へぇ、部活動。融ちゃんは何か始めたりする気はないの?」
九面忍:「ないんだろうなぁ、二人とも。とはなんとなく分かってるんだけどさ」
顕木融:「今のところ、こう言う家事とか」別の一品…ほうれんそうのおひたしとかをササッと作りつつ。
顕木融:「UGNのお仕事の方で、手一杯かなあって」苦笑しつつ。
顕木融:「それに、スポーツとか肉体使うのだと、オーヴァードは変な目立ち方しちゃいそうですし」
顕木融:「……っていうと、志筑くんもそんな感じなんです?」
九面忍:「まあ、そうだねえ。溶け込めないものは色々あるからねえ……志筑くんか」
九面忍:「あの子はそうだね、融ちゃんとはまた違ったものを抱え込んでる子だけど」
顕木融:味噌汁を味見しながら聞いている。
九面忍:「今の生活にしっかりと向き合って、ちゃんと先を見られる子でね」
九面忍:「だからそんなに心配はしてない……ごめん嘘。どの子もきっちり心配してます」
顕木融:「先、ですかあ。……ふふ、九面さんにはいつも助けて貰ってます」
九面忍:「どういたしまして。何かあればいつでも私に……というのはそれこそいつも言ってることだけど」
九面忍:「他の人とか、それこそ志筑くんでも。困ったことがあれば相談できるようになると少し安心です」
顕木融:「はい。もしそうなったら、ちゃんと相談しに行きますね」
九面忍:「よろしい。そうすれば、あなたの世界はもっと豊かに広がるからね」
顕木融:「うーん、まだ分かんないですけど。そうなれたらいいなあ」
顕木融:「よし、大体完成!九面さんも、よければ食べてきます?」
九面忍:「はいお疲れ様。うん、美味しそう。大したもんだ」
顕木融:「えへへ、ありがとうございます」照れ照れ。
九面忍:「だけど……うん。ちょっと時間が押しちゃったかな」
顕木融:「あら…時間が経つの、早いですね」
九面忍:「充実した時間はあっという間。また今度も楽しみましょう……む」
顕木融:「うーん残念。一緒に食べるのはまた今度…ッと」
GM:彼女が持つ端末が振動。そのパターンは緊急の状況を示している。
九面忍:「……ふむ、ふむ」
九面忍:「……うわあ」
顕木融:「…何があったのか聞いても大丈夫な奴です?」
九面忍:「融ちゃんには話した方がいい奴ですね」
顕木融:「ではお願いします」
九面忍:「端的に状況を述べると、志筑くんの家が燃えているみたいです」
顕木融:「家が」
顕木融:「なんかの破壊工作とか戦闘の余波とかそう言う…?」
九面忍:「その可能性を考慮するのが私の仕事だよねえ」
顕木融:「つまりまだ分かってないって訳ですね…」
九面忍:「しかしまずは安否確認。これから予定通り……いや、それ以上に急いで向かうことになるわけだけど」
九面忍:「……仮に襲撃であるとして。戦力は整っている方が良いわけです」
九面忍:「私、戦闘向きじゃないしね」
顕木融:「となると、丁度良く戦闘向きというかそれしか出来ないイリーガルがここに居ますね」料理を魔法瓶や保温ジャーに仕舞っていっている。
九面忍:「ほんとは美味しいご飯食べててほしいんだけどね。あと頂きたい」
顕木融:「あはは、そこはじゃあ一回帰って来てからにします?」
九面忍:「うん。あなたの手、貸してもらうね」
顕木融:ばたむ、と冷蔵庫にちょうど仕舞いきって。
顕木融:「はい、ではよろしくお願いします」
九面忍:「戦いの手腕も料理の腕も、高く買っていますので」
顕木融:「ふふふ、評価されると嬉しいですねー」
顕木融:「じゃあ、行きましょうか」
九面忍:「ええ、戸締り火元の確認は怠らずにね」
九面忍:(……それに、件の火災が裏切り者狩りであるのならば)
九面忍:(この子を一人にするのもまた危険、か)
九面忍:家を後にする準備をしながら、自らの肉体を分解する。
九面忍:エグザイル/オルクスの力。自身の肉体を因子と化して操り、この場に幾らか残していく。
九面忍:(……この家を空けさせるのも、本当はしたくないのだけど)
九面忍:(ごめんなさいね、私の優先順位はこうなってしまうから)
GM:非常時の備えをそれぞれに行った後、きみたち二人は家を後にした。

GM:そして、車内にて。
GM:無事に合流した3人は、焼けゆく志筑宅を尻目に第11地区を駆けてゆく。
志筑円:「……」
顕木融:「えっと…」まずなんていえばいいか悩んで。
顕木融:「ご、御愁傷さま…?」
志筑円:「……あ、ああ。うん」曖昧な返事をする。
志筑円:「あと……さっきは悪かったな。コードネームを街中でさ」
顕木融:今ショック受けてそうだもんな…変に話さなかった方が良かったかな……と悩んでいたが。
顕木融:「ああいや、いいよ。ショック受けてそうだったし。人影も一応他になかった…と思うし」
志筑円:「……ショックはショックだったけど、どれだけ思い返しても僕の過失はなかったなと思うと」
志筑円:「だんだん腹立ってきてる」
顕木融:「あ、あはははは…」まあそうだろうなあ…とどこかひきつった笑みで。
顕木融:「じゃ、じゃあ!これから原因探って、上手く解決していこ!」
志筑円:「放火だったらマジで許さないからな……」
顕木融:「あんなに火柱立ってたのに延焼とかしてなかったしねえ…」
九面忍:「犯人、居ないほうが助かるは助かるんだけどねえ」
志筑円:「それだと納得行かないですよ僕は」
顕木融:「原因は有るはずだから……こう、まずは調べよ?」
九面忍:「みんなの安全のためにも、原因が掴めるまではきっちりと働きますよ」
顕木融:「おつかれさまです…」
志筑円:「……実際、何かのレネゲイドアイテム関連だったりするなら、それなりに納得はするけども」
志筑円:「だとしても何で僕の家なんだよ……」がっくりと肩を落とす
顕木融:「まあ、まだ現場調査もしてないんだから。あまり考えすぎないようにしよ?」
顕木融:「あと、まずそういう基礎調査が終わるまでは動けないし。ご飯とか、大丈夫?」
志筑円:「まあ、そうかもしれない。ご飯は……ああ」ビニール袋を家の前に落としたままだったことに気づく
志筑円:「……ないな、作る予定ごと燃えた」
九面忍:「……その辺も含めて、今向かってるところで相談しましょうね」
志筑円:「向かってるって……一体どこに?」
九面忍:「んー……私のメインの仕事場、の一つかな」
九面忍:「喫茶店アソート、直属のボスがやってるこじゃれた店で情報拠点」
顕木融:「ノアさんとこだ」
九面忍:「そ、頼れる味方が構えた城さ」

GM:そうしてきみたちは、それぞれの理由で家を後にした。
GM:静かな家と平穏な日常から、混沌に満ちた異形なりし正義の砦へと──

GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得をどうぞ。
顕木融:うおおーっ
顕木融:九面さんにまず取ろう。
志筑円:保留しとこう ノアノアに不信感で取るために
顕木融:お世話になります 九面忍 〇好意/共感 あと  志筑円 〇同情/懐旧 で。
顕木融:いじょ!
志筑円:同情するなら寝床をくれ!
GM:いいのかい
顕木融:うちくるの?
GM:寝床、来ちゃうよ
顕木融:いいよ~
志筑円:あわわ
GM:たいへん……
GM:死ぬな情緒くん

OP3 愛と平和を尊ぶ上戸ノアの想いと絆と喧騒に溢れた日常

GM:OP3 愛と平和を尊ぶ上戸ノアの想いと絆と喧騒に溢れた日常
GM:登場PC 上戸ノア
GM:登場侵食をどうぞ。
上戸ノア:上戸ノアの侵蝕率を+2(1d10->2)した
上戸ノア:43になりましたねえ
GM:初期値が高いねえ
GM:パトロン入ってる~

GM: 第11地区 喫茶“アソート”
GM:その隠れた人気店には、加えて一つ、ないし数多の秘密を抱えている。
GM:その裏の顔はフリーランスやイリーガルのオーヴァードたちがあつまる情報交換の場。
GM:その主である男の正体は、UGN第11支部長補佐。多くの超人たちを見つめ、動かす魔性の者。
GM:その名を、上戸ノアと言う。
九面忍:「……店長、私はそろそろ上がりますね」
上戸ノア:「おう、おつかれさん。ゆっくり休んでくれよ」
上戸ノア:針の四つある柱時計をながめ、そんな時間かとつぶやく。
上戸ノア:異常なねじれ方をしたアンモナイトの化石からホコリを払いながら、振り返ってニッコリと笑う。
九面忍:「いえ、この後へ別件です。まずはスロウタイムの家まで」
上戸ノア:「そうか……そっちか。どうだい、スロウタイムは」
上戸ノア:「所感で構わない」
九面忍:「ふむ。そうですね」
九面忍:「良くも悪くも変わりなし、といったところでしょうか」
上戸ノア:(変わりなし……か)
九面忍:「能力の暴走、危険分子との接触、そういった兆候はありません」
上戸ノア:(ああいう元から欠落している子は、これまでの偽装と同じ感覚で変わりない日常を続けられてしまう)
上戸ノア:(だがそれを看過してしまえば、何かのきっかけで折れたり崩れたり潰れたり……ろくなことにはならねえ)
九面忍:「なるほどよく練られている。そして大事を為す動機も持たない。故に近い危機は見られない」
上戸ノア:(そうなったら俺も悲しいし、小竹木さんにも悪い)
上戸ノア:「ふむ……」
上戸ノア:「となると優先度は低めで重要度は高めの案件だな」
上戸ノア:「引き続き、あの子の日常の一部でいてやってくれ」
九面忍:「ええ、はい。また何かあればすぐに報告を」
九面忍:給仕の衣装に身を包んだ女にとって、アソートは仕事場の一つに過ぎない。
九面忍:上戸ノア直属エージェントの一人である彼女は無数の顔を持つ。例えばこれこのように。
九面忍:ほんの一瞬、視界の外へいる間に。異なるかたち。スーツ姿へと変じている、
九面忍:「その後はリタリエイトの元へ向かいます」
上戸ノア:「さっすが、千の貌を持つ女」
上戸ノア:ウインクをしてニッと笑う。
上戸ノア:「任せたぜ」
九面忍:「九つ程度で勘弁してください。記憶領域がパンクしますよ」
上戸ノア:「マジックナンバー7±2、人間には十分すぎらあな」
九面忍:「この人はまたそういうこと言って……」
九面忍:「それでは、何事もなければ明日の開店時刻より2時間前に」
九面忍:「しばらくそのしたり顔を見ないで済むことを祈ってますよ、支部長補佐」
GM:そう言って、彼女は静謐に満ちた部屋を後にする。
上戸ノア:「祈る、か」
上戸ノア:「いいよなあ、人間は祈るアテがあって……さ」
上戸ノア:まあ、俺も愛する人の未来くらいは天に坐す愛する父にでも祈ってみるか。
などと、心のなかでうそぶいた。

GM:その後柱時計が一度鳴り、加えて半分以上時を刻んだころのこと。
GM:ノアが持つ端末へと部下からの緊急連絡が届く。
上戸ノア:「よっ、俺だ。何かあったか?」
九面忍:「ええ、これよりアソートへ向かいます」僅かに声と距離がある。車両を運転しながらのハンズフリー通話。
上戸ノア:「あいあい。神様は祈りを聞き入れずか、悲しい話だ」
上戸ノア:「人事は尽くしておくから、安全運転で帰ってきなんし」
九面忍:「ええ、地の利と天運にも期待しておきます」
九面忍:「……ちなみに状況把握はどの程度?」
上戸ノア:「そうだな、そこは君の報告を待つ。今、君相手に口にできるほど信頼できる情報は入っていない」
上戸ノア:「どうなってる?」
上戸ノア:UGNボディアーマー、応急セット、予算申請書類様々なものを宙に浮かべて並べ始める。
九面忍:「UGNイリーガル"リタリエイト"の……あー」
九面忍:「家が焼失しました」
上戸ノア:「あ、あー……」
上戸ノア:手が止まる。
上戸ノア:(おハナさんの思い出の家が……!)
上戸ノア:(今度老人ホームにお菓子持っていってあげよ……)
上戸ノア:「な、なんとかする」
九面忍:「ええ、よろしくお願いします」
九面忍:「市内にて彼が所属していたセル残党の活動を確認されたことも考慮して、直ちに保護」
九面忍:「……事後報告となりますが、ちょうど私と居た"スロウタイム"に協力を要請」
九面忍:「これより3人で向かいます。余裕があれば歓待の用意でも」
上戸ノア:「ああ、それは問題ない。元FHの保護はUGNの大義の上でも絶対に失敗してはならない。なにより、子供を守るのは大人の仕事。いい判断だ」
上戸ノア:「待っているよ、俺の時間は“十分ある”からね」
上戸ノア:《帝王の時間》
上戸ノア:一人だけたっぷり時間を使ってめちゃくちゃいい感じにお部屋を準備しておきます。
九面忍:「……ええ、よく知っていますとも」
九面忍:「ところで支部長補佐は、こちらについてもご存知なのでしょうか」
九面忍:「恥ずかしながら、私はこの子たちの関係を同級生以上とは思っていませんでして」
九面忍:「それ以前のことについて、なにか聞いておいた方がよろしければ」
上戸ノア:「ああ、その二人ねぇ……」
上戸ノア:ニコッと笑う。
上戸ノア:「殺し合ったことがあるんだよ、FH時代に」
上戸ノア:すんなりと一緒に来てくれてよかったぜ、と機嫌良さそうにつぶやいた。
九面忍:「……」
九面忍:「この人でなしは……」

GM:かくして4人の因縁あるオーヴァードは、喫茶"アソート"へと集った。
GM:たっぷりと準備時間を捻出したきみは、余裕たっぷりに彼女らを迎えて言うのだろう。
上戸ノア:「よぉこそ。愛と平和を守る最後の砦へ」

GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得をどうぞ。
上戸ノア:ではそうですね
上戸ノア:九面忍 信頼◯/実は人間性の変化を観察しているのはイリーガルだけじゃなくて君もなんだよ九面ちゃん
九面忍:感情が長い
上戸ノア:こういう男ですよこいつは
九面忍:まあ、よく知ってます。どうも。

ミドル1 交差する運命/切り拓く一手

GM:ミドル1 交差する運命/切り拓く一手
GM:登場PC 全員
GM:登場侵食をどうぞ。
顕木融:顕木融の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:41->46)
志筑円:志筑円の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:37->47)
上戸ノア:上戸ノアの侵蝕率を+4(1d10->4)した
志筑円:家が燃えたから……!
GM:家が焼けたからね
上戸ノア:47で並んだノアね~
九面忍:よしよし……
志筑円:つらい
上戸ノア:燃えた家の代わりはすぐ用意するノアよ~

GM: 喫茶"アソート" 密室にて

GM:奇妙に捻じれたアンモナイトの化石、4つの針を備えた柱時計。
GM:この喫茶に秘められし幾つもの隠し部屋の一つ。主に超人たちの密やかな会合にて開かれるその部屋にて。
GM:君たちは顔を突き付け合わせている。入室した時点で飲み物などは用意済みであった。
上戸ノア:「まあ軽い食事もある。ゆっくり状況を聞かせてくれよ。家が燃えたんだっけ?」
志筑円:「……ええ、まあ。帰ってきた時には燃えてました」
顕木融:「火柱とかすごかったね…」
上戸ノア:「よし、燃えた時間と場所は分かっているね」
上戸ノア:あくまで落ち着いた調子で淡々と。
顕木融:「延焼とかは起こしてなかったみたいですねー」
上戸ノア:「あとは誰が燃やしたか、どうやって燃やしたか、何故燃やしたか。延焼が起こってないなら円くん自体を狙ったのか? それとも家? 土地?」
上戸ノア:「そういうことを一つ一つ抑えてみよう」
上戸ノア:あえてニッコリと笑う。もう大丈夫だと態度で示すために。
志筑円:「少なくとも、学校生活で誰かに恨まれるようなことはしてない」
顕木融:こういうところ頼りになるんだよな、と上戸さんを見て。
上戸ノア:「じゃあオーヴァードとしては?」
顕木融:「一応わたしからもそんなに目立ってる感じではないと思うかなあ。あいや、佐々木さんから誘われたりはしてたけど」
九面忍:「ふむ、佐々木さん」
志筑円:「さあ、FH時代の関係なら……心当たりも逆恨みも数え切れないくらいありそうだけど」
顕木融:「陸上部の子で人が足りないみたいだから、色んな人に勧誘してるんですよー」わたしも誘われたし、と。
九面忍:なるほどなるほど、と首肯。
上戸ノア:「じゃあまずは仮説1、FH時代の因縁で何者かに狙われている、を検証しよう」
上戸ノア:「佐々木さんからの誘いは、あれだ。きっと単に君たちを心配しているだけだしね」
上戸ノア:と、ぽろりと漏らしてから。
上戸ノア:「あっ、やべっ、今の俺が言ったって佐々木ちゃんに言うなよ?」
顕木融:「ふむふむ」どっちの言葉にも頷きつつ。
上戸ノア:「あくまで推測だから、これは」
志筑円:「帰宅部って、そんなに心配されることか……?」小声で
上戸ノア:コホンと咳払いをする。
顕木融:「言いませんよ、勝手に。も~」
上戸ノア:「で、FHが円くんを狙ったとしてだぜ。何故だと思う? セルの残党? 遺産狙い? もしくは俺の知らない秘密がある?」
上戸ノア:珈琲を飲んで三人の反応を待つ。
顕木融:「それにしちゃあ、焼いた後に追撃が無いのが気になりますねー」
九面忍:「FHセル、シー・ノー・イーヴルですね」
GM:ここで情報公開。
GM:判定無しだ。なぜならばここは第11支部であり、既に崩壊したセルの概要程度は簡単に確認できて当然だから。
志筑円:つよい
顕木融:すごい
志筑円:多分情報の資料とかがめちゃめちゃ検索性高いんだろうな
上戸ノア:わよよ~
上戸ノア:つよわよ~
上戸ノア:「ではシー・ノー・イーヴルで検索だ」

 【シー・ノー・イーヴル】
 研究型FHセル。とある町工場の主であるセルリーダーの元に集った技術屋集団に由来する。
 高い技術力を持った個人の集団であり、各々が自由にレネゲイドアイテムを開発していた。
 そのモットーは「作った道具は活用しなければならない」
 必要に求められての開発ではなく、手段を肯定するために目的を求める倒錯者たちであった。
 構成員は主に二分される。すなわちリーダーを含む技術屋であるエージェント、
 そしてかつての志筑円のようなテスターを担当するチルドレンである。
 なおUGNとの交戦により、セルリーダーが死亡。多くの構成員や拠点も損なわれてセルは崩壊済みである。

GM:なおGMとして運用しているのは私だけど
GM:考案したのはみつさんなので、好きなだけ語ったり盛ったりしてね
顕木融:みつさんすごーい
上戸ノア:すごーい!
志筑円:粘土さんに頭が上がらないぜ
上戸ノア:「まあかつて潰えたセルの一つだ。だが残党が居たとして、わざわざ君の家を襲う理由や追撃をしなかった理由が明白ではないね」
上戸ノア:「平穏の象徴である家が燃えることで落胆する君を見るのが目的だった可能性もあるぞ……」
顕木融:「うーん。そういう個人的満足感とかの感情論ですかね。面倒なんだよなー」
志筑円:「いや、まあ……そういう奴がいたかもしれない。技術力だけある人格破綻者みたいなのも多かったし」
顕木融:「自分が気持ち良ければそれでいいっていうの、言動と行動に一貫性ないからねえ」
上戸ノア:「これは覚えて帰ってほしいんだけど、感情で動くタイプの敵は予測不能だが誘導可能だ」
上戸ノア:「つまり、少しくすぐってやればすぐにこちらの罠にかかる」
上戸ノア:「円くんも、夜安心して寝たいよね。どうだろう。放火犯を少し懲らしめてみるのに付き合ってくれないかな?」
顕木融:「快楽が目的だから、気持ちよくできることに抗えないってことかー」うむうむ。
志筑円:「……犯人がいて、そいつがやったって言うなら。僕だって指くわえて見てるつもりはないよ」
上戸ノア:「オーライ、じゃあ何かの縁だ。とーるちゃんも手伝ってくれるかな?」
顕木融:「はーい、了解ですよう」
九面忍:(いつも通りの無数の問題に加えて)
上戸ノア:「じゃあ話は纏まったな。円くんの寝床を確保しつつ、邪悪な放火魔をおびき出し、一網打尽にする素晴らしい作戦があるんだ」
顕木融:「ほうほう。その内容は」
九面忍:(最近は荒天龍騒動まで加わり、裂ける人員や設備が一層厳しいんですよね)
九面忍:「……支部長補佐?」
上戸ノア:(荒天龍案件がある以上、使う人数は最低限。何ならあの作戦は俺も参加したかったくらいだしな)
上戸ノア:(俺自身、案件をいくつも抱えている)
上戸ノア:(つまり、 今使える手段は……)
上戸ノア:「お前たち、同居しろ」
志筑円:「…………?」
九面忍:「上戸ノア支部長補佐」
顕木融:「同居」
上戸ノア:「感情的な理由で家を焼いた犯人なら、焼いた家の主が美少女の家に匿われていたら許せないからね」
顕木融:「……?わたしの家?別にいいけど」
志筑円:「……なる、ほど?」
上戸ノア:「ああ、融ちゃん。頼んでもいいか?」
九面忍:「良い大人が良い笑顔でいう事ですかそれ……あっ」
九面忍:(丸め込まれてるよこの子たち)
顕木融:「あはは、美少女って」ふわ、と笑って。
顕木融:「いいですよー。志筑君が嫌かもだけど」
上戸ノア:「そうだね、どうかな円くん?」
顕木融:気負いも何もないお気楽な表情と声。
志筑円:「……僕が狙われてるっていうなら、オーヴァードの手は多いほうがいいし、それも有りかもしれないな」
上戸ノア:「そもそも元FHのイリーガルを狙う大規模作戦の可能性もある」
志筑円:「纏まっていたほうが好都合、ってことか」
上戸ノア:「固まって守り合うのは決して悪い手段じゃあないのさ」
上戸ノア:我が意を得たりと強く頷く。
九面忍:(この上戸ノアは……)
上戸ノア:「他のイリーガルに比べて連携は楽だろ? 君たちさ?」
顕木融:「まあ見たことはあるので」わたしのなんてただの射撃だし、と零しつつ。
志筑円:「……同じく」
志筑円:軽く目をそらしつつ
九面忍:(しかし、合理と合意を得ている状況では何ともなあ)嘆息
九面忍:「……では、その方向で進めましょう」
上戸ノア:「オッケー」
九面忍:「更なる襲撃に備えてお二人は顕木家に」
九面忍:「私も護衛として滞在するということで」
上戸ノア:(美人二人と同居とか)
上戸ノア:(許せねえよなあ……? なあ、犯人さん)
上戸ノア:ニッと微笑む。
上戸ノア:「おう、任せたわ。仕事は可能な限りこっちで引き受けておくから、待機しててくれ」
九面忍:「定点観測ぐらいなら、準備を済ませればできますので」
九面忍:「……鎮火にはもうしばらくかかりそうです。現場調査はその後ですね」
顕木融:「はあい。じゃあ、よろしくね。志筑君に、九面さんも」
九面忍:「ええ、よろしく。晩御飯、今度こそ楽しみにしてるから」
志筑円:「なんか……悪いな、巻き込んじゃって」
顕木融:「?いいよー、気にしない気にしない」
上戸ノア:ポン、と円くんの肩を叩きます。
志筑円:「……えっ何」
上戸ノア:「頑張れよ、少年」
上戸ノア:「これはきっと、お前が幸せになるための戦いだ」
上戸ノア:「俺にできることがあれば、何でも言ってくれよな」
顕木融:「そして上戸さんこれなんか変なこと考えてるね?」
上戸ノア:「俺は、別に、性格の悪いFHの残党(仮)をどう追い詰めるか考えてただけだぜ?」
上戸ノア:すっと真面目な顔に戻る。
顕木融:「それだけじゃないでしょ」
志筑円:「アンタ、なんか怪しいな」
上戸ノア:「ま、それはそれとして、君たち人間の未来に幸あれと……祈っているだけさ」
顕木融:「まあこっちに被害はなさそうだから、べつにわたしはいいけど。志筑君にはちゃんと説明しておいた方がきっといいと思うなあ」
上戸ノア:「そうだな。真面目な話、融ちゃんに手を出すなよってくらいだ」
上戸ノア:「生きて帰れ、無事に帰れ、勝って帰れ。それくらいさ」
志筑円:「……」
志筑円:「なんだか癪だけど、そのつもりだよ、僕も」
志筑円:”リタリエイト”は、負けっぱなしでいられないから。

GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得と購入判定をどうぞ
顕木融:はいー。ロイスは上戸さんにとろ。
上戸ノア:では早速だがロイス
志筑円:上戸ノア 信頼……?/不信感○
顕木融:上戸ノア 〇信用/どっかで見た気がする で。偶に配慮が足りないぞ。
顕木融:購入は何買おうかな
顕木融:必要なのある人います?
上戸ノア:志筑円 未来ある少年◯/遺産持ってなきゃもっと強くなれるだろうに
上戸ノア:どっかでwwwwwwww
上戸ノア:やめぬかベイマックスPLネタはwwww
顕木融:似てるんだもんww
志筑円:もっと地金を隠せ定期
上戸ノア:あんなくそやろうと一緒にしないでくだちwwww
上戸ノア:購入はメイド服
志筑円:シューターズジャケットあるとふたりとも便利かな?
顕木融:徹甲弾とか買っておきます?
顕木融:しゅたじゃけで行きますか
志筑円:カウンター使うとマイナー使わないからにゃ
上戸ノア:3dx>=20 メイドタイム
DoubleCross : (3R10[10]>=20) → 6[3,4,6] → 6 → 失敗

上戸ノア:だめ!
顕木融:2dx+2=>13
DoubleCross : (2R10+2[10]>=13) → 5[2,5]+2 → 7 → 失敗

顕木融:無理!以上。
志筑円:シューターズじゃけ
志筑円:3dx+2=>13
DoubleCross : (3R10+2[10]>=13) → 6[3,4,6]+2 → 8 → 失敗

志筑円:ざんねん

ミドル2 非日常の幕開け

GM:ミドル2 非日常の幕開け
GM:登場PC 全員
GM:登場侵食をどうぞ。
顕木融:顕木融の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:46->48)
上戸ノア:上戸ノアの侵蝕率を+9(1d10->9)した
上戸ノア:56ノア~
GM:はやいねえ
志筑円:志筑円の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:47->49)
GM:アンシン!

GM:それではこのシーンは情報収集シーンです。
GM:現在の情報項目はこちら!

【顕木融の歓待】 任意の技能 難易度5 顕木融のみ判定可能
【志筑宅の災火】 情報:UGN/裏社会 難易度7
【シー・ノー・イーヴルの残党】 情報:UGN/裏社会 難易度8

上戸ノア:じゃあノアノアが残党調べるかな~
志筑円:家焼きについて調べます
顕木融:歓待振っていいのかなコレw
上戸ノア:情報収集チーム(ストーン)起動
上戸ノア:2dx+3+1>=8
DoubleCross : (2R10+3+1[10]>=8) → 10[6,10]+7[7]+4 → 21 → 成功

上戸ノア:まるはだか
志筑円:コイツ……
顕木融:ww
顕木融:せっかくOPで料理してたし芸術料理で。
顕木融:3dx=>5
DoubleCross : (3R10[10]>=5) → 6[3,5,6] → 6 → 成功

顕木融:あぶねっ
GM:えらい
上戸ノア:俺はともかく俺の部下の手からは逃れられないノアよ~
志筑円:家焼き!
志筑円:3dx+1>=7 裏社会
DoubleCross : (3R10+1[10]>=7) → 8[4,5,8]+1 → 9 → 成功

上戸ノア:キッチン焼けなくて良かった
志筑円:あぶないあぶない
GM:勝利!
GM:それでは早速情報を開けていくわね

【志筑宅の災火】
 志筑宅を襲った炎は今もなお燃え盛り続けている。
 敷地内の全てを偏執的なまでに焼き尽くし、しかし他所へその手を伸ばすことなく。
 何らかの特異なレネゲイド能力、装置によって齎されたことは明白である。
  →新たな情報項目【志筑宅の焼け跡】が解放されました。

GM:消えぬ炎のマイホーム
顕木融:いっ家ーっ
志筑円:許せねえ
上戸ノア:ひどすぎる
志筑円:僕の遺産がジュラレコじゃなくて命拾いしたな

【シー・ノー・イーヴルの残党】
 FHセル、シー・ノー・イーヴルは多くがUGNの手で確保、ないし保護されている。
 だがその消息が不明な構成員、及び研究の成果は未だに存在している。
 先日第9地区にて無差別通り魔的犯行を行った実験体チルドレン、"メモリア・ループ"であるとか。
 アイテム運用可能案件を確保するまでの僅かな間、危険な装備群を保管していたエージェント、
 "倉庫番"塚本ヨウコであるとか。
  →新たな情報項目【"倉庫番"塚本ヨウコ】が解放されました。

上戸ノア:この辺りをこのあときょうゆうするのだな
GM:そして最後!

【顕木融の歓待】 任意の情報: 難易度5 顕木融のみ判定可能
 というわけで、志筑円はひとまず顕木融の家に厄介することとなった。
 そこで待ち受けているものとは……
 (この情報はGMにもよく分かんないので顕木融ちゃんにお任せします。頑張って!)
  →新たな情報項目【顕木家にて過ごす日々】が解放されました。

顕木融:お任せされた

GM: 顕木家にて

GM:そんなこんなで、見えぬ脅威への警戒と、とある魔人の策謀によって。
GM:君たちは共に時間を過ごすこととなってしまったのだった。
九面忍:「それじゃあ、ちょっとだけ準備してくるから」
顕木融:「あ、いってらっしゃーい。その間に暖めておきますねー」
GM:そんなこんなで、君たちは広い家で二人きりになったのだった。
顕木融:「うん、じゃあ志筑君。色々部屋とか決めた方がいいかもだけど、まず」
志筑円:「まず?」
顕木融:「料理でも作ろっか!二人分くらいにはなるけど、3人だと流石に足りないし」
顕木融:ご飯やロールキャベツ、おひたしなどは作り置き分も出せばなんとかなるが、流石に足りない。
顕木融:「どんなのがいいかなー」冷蔵庫を開いて、ちょっと背伸びしたりしつつ献立を考えよう。
顕木融:「志筑君は、どんなのがいいとかある?」
志筑円:「……何があるんだ、今」背中越しに冷蔵庫を見つつ
志筑円:「いや、別に、好みとかはなんでも……」
顕木融:「ん、何でもってそれが一番困るんだよー」へにゃっと笑いながら大きく扉を開けるために少し下がって。
顕木融:人参や大根などの野菜類、豚肉鶏肉などの肉類にフィレになっている魚類など。
顕木融:一人暮らしというには、大きい冷蔵庫もあって結構量が揃っている。
志筑円:「……顕木って、料理好きなの?」
志筑円:揃った食材を見て
顕木融:「ん?お母さんが好きで。だから、わたしも舌が肥えちゃったんだよねえ」
顕木融:「あまり冷凍ものとかだとなんだか手持無沙汰でさ。ついつい手間を掛けちゃうの」
志筑円:「ああ、時間あると手間かかったやつ作っちゃうよな」
顕木融:「そうそう。空いてるだけだと勿体ないから、どうせならいいもの作りたくて」
顕木融:「あ、そうだ。今日、どんなの作るつもりだったか聞いてもいい?」くる、と首だけ君の方へ振り向いて。
志筑円:「……今日は鶏の唐揚げを作るつもりだった」
顕木融:「じゃ、から揚げだ!決定!」
志筑円:「いいのかそれで」
顕木融:「いいんだよ。わたしだけだと全然決んないし」
顕木融:「それに、今日作るつもりだったんでしょ?なら、作っちゃおう」
志筑円:「揚げ物って大変だぜ、結構」と言いつつ準備を手伝う
顕木融:「大丈夫。これでも経験はあるのだっ」こっちも油や鍋を出していきます。
顕木融:まずはもも肉の下ごしらえからだ。
顕木融:筋や脂肪を取っていく手つきは、ある程度経験はあるけどそこまで長いことやっていたようには見えない。
顕木融:「そだ、肌大丈夫?一応使い捨てのビニール手袋あるから。使っていいよー」
顕木融:てきぱき、というには少し遅い。時々、思い出すように口元へ指を持っていったりしています。
志筑円:「いや、大丈夫」
志筑円:切られた肉を袋に入れ、調味料を揉み込んでいく。
顕木融:「あ、慣れてるねー」一度包丁を仕舞いつつ。
顕木融:「こういうの、やっぱり自分でやってるの?」
志筑円:「まあね。最近楽しくなってきたとこだったから」
顕木融:「へー…わたし、そこまでなってないからなあ」鍋や衣の用意を進める。
志筑円:「調味料とかさ、少しずつ買ってみたりしたんだよな。あんま使わなかったけど」
顕木融:「へええ…まだ買い置きのくらいしか使ってないなー。やっぱり、味とか違う?」
志筑円:「まあ、結構変わってくるかな。ただ、それだけで美味しくなるとは限らないけど……」
顕木融:「そうなんだ…やっぱりそういうの、考えて買わないとなのかなあ…?」
志筑円:「使うときに考えればいいんじゃないか?……って言っても、普通お金は有限だもんな」
顕木融:「ん…いや、あまり違うの買うと、味とか変わっちゃうからさ」
顕木融:「再現なんてできないけど、なくなっちゃうのもな、って」
志筑円:「……お母さんの味ってやつ?」
顕木融:明らかに家族用の食器や、そうしたファミリー用の家電が揃っている。
顕木融:「ん。まあ、食べられなくしたのわたしだから今更なんだけどね」苦笑。
顕木融:衣は薄目の卵なし版。それを付けていく。
顕木融:「あー…ごめん。反応しづらいよね」
志筑円:ふわふわした雰囲気を湛えたまま、とんでもないことを言う。”スロウタイム”には区切りがない。
志筑円:以前出会った時と同じことを思う。
志筑円:「いや、……そういうこともあるんだろ。こういう世界で生きてるとさ」
顕木融:「ダメだって知ってるのになー…ん」そう言う風に言って貰えて。「ありがとね」すこし、表情を綻ばせた。
顕木融:「よし、衣できた。次は揚げだね」
志筑円:”そういうこと”がない世界というやつに憧れていたから、今の生活を望んだのだが。
志筑円:「……ん、やけどするなよ」
顕木融:「だいじょーぶだいじょーぶ。すぐ治るし」数は多めに作ったので、二つの鍋に分けて揚げる。
顕木融:ぱちぱちと、油が弾ける音。
志筑円:「あのなあ……」と言いつつ食器棚の方へ
志筑円:「皿、これでいいか?」
顕木融:「うん。何でもいいよ~」
顕木融:そう鍋を見たまま応える背中は、少しだけ楽しそうに見えたかも知れない。
志筑円:二人で料理を作るのも、悪くないなと少し思った。両方が慣れていれば効率はいいし、なにより
志筑円:楽しい、と思ったから。
顕木融:「よし、完成だ!」
志筑円:「いい出来じゃないか、結構」
志筑円:「店で出てくるやつにも勝てるかもしれない」
顕木融:「やったね!いやー、わたしひとりだときっとここまで巧く出来なかったよ~」
顕木融:はい、と手を上げて。
志筑円:「慣れてるのが二人いると捗るな……」
志筑円:とりあえず手を挙げてみる
顕木融:「よし、じゃあこれからよろしく、ね!」
顕木融:ぱちん、と。打ち合わせた手のひらが音を立てた。

GM:ごちそうさま、とからあげをたっぷり(おいしそうに)平らげた後。
九面忍:「ちょっとお仕事してくる。あんまり夜更かししないようにね」
GM:そう言って彼女はすぐさまどこかへ向かい、再び君たちは二人きりになった。
顕木融:「はーい。九面さんこそお疲れ様ですよ」寝間着にも使える部屋着に着替えて。
顕木融:「お風呂とかも使っていいよ?着替えはお父さんの奴になるけど…」
顕木融:フリーサイズはいくつかあったはずだし、と続けながら。
志筑円:「あ、うん。ありがとう」夕飯を食べて少し経ち、今の状況をもう一度思い返してみた。
顕木融:「どしたの?」
志筑円:「いや……」冷静になると、今の状況
志筑円:クラスメイトの女子と二人きりで一夜を過ごす、ということになるのでは?と。
顕木融:「…?なにかあった?それとも時限式の攻撃とか食中毒?」心配そうな顔で顔を近くから見上げます。
志筑円:「いや、そういうのじゃない。攻撃だったら気づく……はず……」軽くのけぞりながら聞く
顕木融:「ほんと?意外と後から気付いたら手遅れとか結構あるからね?」
志筑円:「そんな使い手ならもっと騒ぎに……じゃなくて」
顕木融:「うん」
志筑円:「……顕木はその、大丈夫か。その、他人が自分の家で寝るのとか」
顕木融:「……?志筑くんは、何かするの?」
志筑円:「え、何かって、いや」
顕木融:「こう、物壊したりとか色々」
志筑円:「……いや、しないけど」さらに仰け反りつつ。なんなら後ろに下がりつつ
顕木融:「なら、いいよ」
顕木融:「だって、そういうことしないんでしょ?」
顕木融:幼くさえ見えるくらいに純真に。瞳も言葉も真っ直ぐなまま。
志筑円:「……」
顕木融:「……?なんか変なこと言った?」
志筑円:「……いや。大丈夫」何か違和感がある。けれど、それに気づけるほど日常の経験値があるわけではなく。
顕木融:「ん。ならよかった」
顕木融:「じゃあ、お風呂は用意しておいたから。何時でも入ってくれていいよー。その間にベッドメイクとかしておくから」
志筑円:「何から何まで、その、悪いな」
顕木融:「いいよ、わたしだってこの家が焼けたりしたらどうしようか困るだろうし」
顕木融:「今日はお客さんってことで、ね?」
志筑円:「じゃあ、有り難く使わせてもらうよ」
顕木融:ほわりと笑って。「はい、どうぞ」

志筑円:借りた寝間着に着替え、ドライヤーで髪を乾かす。
志筑円:人の家で寝泊まりする経験はなかなかない。あの家で暮らし始めた頃を思い出すが、それともまた違う。
志筑円:「あー、上がったよ」リビングにいる顕木融に声をかける。
顕木融:「あ、お疲れ。じゃあ先にベッドの部屋案内しておく?」
志筑円:「そうだな……。そうする」
顕木融:ぱたむ、と読んでいたスポーツ科学の本を畳み。
顕木融:「じゃ、二階なんだけど。ついて来てね」
顕木融:するりと立ち上がり、擦れ違うようにしてドアを開ける。
志筑円:置かれた本をちらっと見て、そのままついていく。
顕木融:階段を上り、書斎の前を過ぎて奥の部屋。両親の寝室だ。
顕木融:ベッドが二つ並んでいる。
顕木融:「はい、ここ。二つともちゃんとベッドメイクとかはしてあるから、どっちでもいいよ?」
志筑円:「ああ……ありがとう。うん」
顕木融:「あれ。ベッドだと寝れないとか?布団もまあ引っ張り出せば有ったかな…」
志筑円:「いや、問題ないよ。まあ、家じゃ布団だったけど、元々床で寝てたこともあるし」
顕木融:「そう?ならよかった」
顕木融:「一応書斎は鍵してるから開かないけど、ここにある本とかなら好きに見ていいからね」
志筑円:「眠れなそうなら読んでみるよ」
顕木融:「うん。専門書ばっかでわたしも碌に分かんないんだけどね!」
顕木融:後は、家族のアルバムとかがあっただろうか。
志筑円:「専門書ってそういうもんだろ。専門外からしたら、英語の教科書くらいわからない」
顕木融:「あはは。なんで、暇つぶしには役に立たないかも」
志筑円:「よく言うだろ、難しい本読むとすぐ寝るって」
顕木融:「本当かな~?わたし、逆にわけわかんなくて寝れなくなっちゃうんだけど」
顕木融:そうやって、くすくすと笑いながら。
顕木融:「今日は疲れたんじゃない?後はわたしが片付けておくから、早めに寝たら?」
志筑円:「……そうだな。いろいろ有りすぎたし。……いろいろ無くなったし」
顕木融:「あはは…気にし過ぎないで、一回寝ちゃっていいと思うよ?」
志筑円:「早めに休むよ。下手人がいるなら、ブチのめしてやらなきゃだし」
顕木融:「ん。その時は手伝うね」
志筑円:「ああ、助かるよ」
顕木融:ふわりと笑って。「じゃあ、そのためにも。今日はおやすみ」
志筑円:「うん。おやすみ……」
顕木融:ふわ、と優しく笑って。そのまま扉を音がしないようにそっと閉じます。
志筑円:「……」足音がドアから遠のくのを聞きながら、メガネを外してベッドに入る。
志筑円:学校に通いはじめて、教室で見かけた時から、ずっと違和感があった。
志筑円:あの”スロウタイム”が、穏やかに笑っていること。
志筑円:人違いとも思ったけど、そうでないことはすぐ確認できた。
志筑円:あの夜、一度だけ殺し合った夜。ひどく退屈そうにしていたあいつが笑ったのは、僕の一撃を受けてからだった。
志筑円:けれど
志筑円:「……やっぱ違うな、笑い方」
志筑円:2つのベッド。彼女のものではない日用品。そこに生きていたらしい、彼女の家族。
志筑円:「家族、ねぇ」
志筑円:家族なんて居たことがない円には、少し眩しく映った。
志筑円:自分の家とは違う匂いに慣れないながら、ゆっくりと意識は落ちていく。

志筑円:ぼんやりとした光が窓から差し込んでくる。いつもの起床時間より早いことを身体で感じる。
志筑円:ぼやけた視界で見慣れない部屋を軽く見回し……
???:朝なのか、鳥の鳴き声がして。すうすうと、寝息が近くから聞こえてくる。
志筑円:「…………?」ベッドに寝転んだまま、寝息の方を見る。
顕木融:寝息を立てながら、枕元に突っ伏すような形で。少女がふにゃふにゃな表情で眠っています。
志筑円:「…………???」枕元のメガネを取ろうとして、手が当たる
顕木融:「……ん……」
顕木融:半ば吐息めいた声がする。
志筑円:「……あら、き?」
顕木融:「んん………」ぼんやりと薄目がちに目が開かれて。
顕木融:「……………しずき、くん?おはよぅ……」
顕木融:半分以上寝たままな声。
顕木融:ちょうど。彼女がいるあたりに、カーテンから零れた朝日が当たっていて。其れが心地よかったのだろうか。
志筑円:「お、おはよう……」
志筑円:「何してんの」
顕木融:「ん………ねむくて……」
顕木融:「……あとごふ、ん………」と、其処まで言ってから。
顕木融:ばっと起き上がる。「いやちょっと待って今何時!?」
志筑円:「えっ、えっと……」時計を探す
顕木融:サイドボードに置いてある。
志筑円:「6時……」
顕木融:「うわっ…!ごめん、朝ごはんとか作ったり掃除したり洗濯は無理じゃん…!学校への道だって分かんないでしょ」
顕木融:「一応ご飯の準備はある程度済んでるから、食べて準備出来たら案内するね!」
顕木融:さっきまで寝ぼけていたとは思えないくらいに、ドタバタと動き出す。
顕木融:「あ、そうだ忘れてたっ」最後、全部カーテンを開け放ち扉から出る前に。
志筑円:「……な、何」メガネをかけながら
顕木融:「おはよう、志筑くんっ」
志筑円:「……お、おはよう」
顕木融:「ん!じゃあ着替えとか終わったら一階で待ってるから!」だだだ、と慌ただしく。
志筑円:「あ、ああ」背中を見送りながら
志筑円:「朝から元気だな、顕木」
志筑円:いつもより早く起きたが、流石にあの姿を見て二度寝するのは悪い気がして、のそのそと支度を始めた。

GM: 志筑家(だった場所)
GM:少年少女が寝静まる暗い夜にも、エージェントたちは仕事をしていた。
GM:というのは少々正確ではない。
GM:上戸ノアや九面忍、それに加えて多くの作業員がこの場で監視や敬語を続けていたことではなく。
"志筑家だった場所":轟々と炎が立ち上る。今だその勢い留めることなく。
"志筑家だった場所":故に辺りは明るいままだ。空を覆う雲も赤黒く照らされて。
上戸ノア:「マスターアビスγ、だったっけか? 居たよなあこれくらいとんでもないことできる奴」
上戸ノア:「まあサラマンダーが無関係な以上その線は薄いとは思うものの……」
上戸ノア:ため息をつく。
九面忍:「強大なオーヴァードというのは、本当に恐ろしいものです」
上戸ノア:「シー・ノー・イーヴルの秘密兵器(トイ・ボックス)がなにかしてるのかねえ? どう思う?」
九面忍:「かのセルの残党によるものならば、レネゲイドアイテムの力と見てよいかと」
上戸ノア:「あのセルの倉庫番がちょこまかとしていた記録が第9地区に残ってたんだよなあ。見た?」
上戸ノア:彼の脳内には支部に集まる様々な記録が集積されている。
上戸ノア:異能と無関係に、見て、即座に記録するくらいのことはできる。
上戸ノア:でなければ彼の仕事は務まらない。
九面忍:「残党の一人が出没していましたね。とはいえ組織的な活動とは思い難い」
九面忍:「起こした事件に先はなく、リーダーを失ってから協調性が芽生えるような連中とも思えません」
上戸ノア:「組織的ではないからこそ、使えるコネが限られてるとも言うぜ。まあ倉庫番については、房前さんにお願いして突いてみるかなあ」
上戸ノア:楽しそうにニヤニヤと笑う。
上戸ノア:それからハッと気づいて真面目な顔に戻る。
九面忍:「……ビジネスを行っている可能性を鑑みて、取引相手を探してみましょうか」
九面忍:「情報を得るために……なんです?」
上戸ノア:「自分の力を楽しむな」
上戸ノア:「って、前にマダムに言われたんだよね」
九面忍:「なるほど」
九面忍:「お2人を同居させるべく言葉を手繰るのは楽しそうでしたが」
上戸ノア:「いや、あの時実は俺、怒ってたんだ」
上戸ノア:感情の伺えない顔で、ポツリと呟く。
九面忍:「……」
上戸ノア:「あの少年の住む家の家主は、俺が新人時代からなにかと良くしてくれた協力者のおばあちゃんの家でね」
上戸ノア:缶コーヒーを取り出して、忍ちゃんにパスする。
上戸ノア:自分ももう一つ出して飲む。
九面忍:「ハナさんですね。よく知ってます」
九面忍:「交渉しに行ったの私ですしね」
上戸ノア:「だったな」
上戸ノア:「この家を燃やした奴はさ~」
上戸ノア:「おハナさんの顔なんざぁ知らないでやってるんだろうなあ」
上戸ノア:「そんな奴が俺の愛する人や家族や仲間のいる世界で呼吸していると思うとさ~」
九面忍:「……円くんを可愛がってたことも、彼が困惑してたことも」
上戸ノア:クスリと笑みを浮かべる。
上戸ノア:「むかっ腹が立つんだよなあ?」
九面忍:「まあ、そうですね」コーヒーを煽る。比較的好みの味だ。
九面忍:「正直気分悪いです」代用品としては、これで十分。
九面忍:「ご馳走さまでした。とっとと叩きのめして、もっと美味しいやつご馳走してください」
上戸ノア:「オーライ。じゃ、もう一働きしてみようか。誰かのために怒れる人間《UGN》として、な」
上戸ノア:パチリとウインクして、指を鳴らす。
上戸ノア:空き缶が時空の隙間に消えていく。
九面忍:「……ふむ」
九面忍:「支部長補佐は、個人で倉庫を運用するならどういう能力が有効だと思います?」
九面忍:空き缶が消える様子を見て一言。
上戸ノア:「倉庫を運用するなら? そうだなあ……開閉の速度とか自分が収納できるかとか、そういうことだよなあ」
上戸ノア:自分にしか見えない次元の隙間と、そこから見つめている自分ではない自分の姿を見つめて微笑む。
九面忍:「高出力の発火現象を引き起こす装置。運搬そのものに支障が無いのであれば」
九面忍:「連続運用を妨げる要因は、冷却期間か燃料の類い、か」
九面忍:「うん、手を付ける幅が広がりました。引き続きやってきます」
上戸ノア:「燃料を蓄えているとでも?」
上戸ノア:「あるいは、放熱のための空間があると?」
九面忍:「……ともすれば」
"志筑家だった場所":天をも焼くのではないかと見まごうような大炎熱。
"志筑家だった場所":地に広がることなく、今もその場に留まり続けている。
上戸ノア:「面白い仮説だ。検討していこう。ああ、それと例の別件は支部のデータベースに入れておいたから」
上戸ノア:「その辺の検討、ちょっと時間使っといてくれよ」
九面忍:「はい。それからもう一つ」
上戸ノア:「どうした?」 なにかあったかと首をかしげる。
九面忍:「着火している対象についても、調べておくとしましょう」
"志筑家だった場所":消えない炎。動かぬ炎。ただ志筑円が暮らした家のみを灰燼に帰したその光景は。
"志筑家だった場所":見る者が見たならば、大いなる者へと生贄を捧げる儀式にすら見えた。

GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得と購入判定をどうぞ。
上戸ノア:メイドを
顕木融:ロイスはもうとってるのでなし。購入はまたしゅたじゃけ。
志筑円:GM、顕木融に取っていいですか
顕木融:2dx+2=>13
DoubleCross : (2R10+2[10]>=13) → 9[9,9]+2 → 11 → 失敗

上戸ノア:いやシュタジャケに使用
顕木融:あっこれは行ける。財産2点使用して買います。
顕木融:円君へパス!
上戸ノア:3dx>=13
DoubleCross : (3R10[10]>=13) → 8[2,5,8] → 8 → 失敗

志筑円:ありがとう!
上戸ノア:いまいち!
上戸ノア:ロイスは保留!
顕木融:とーるくんいじょ!
志筑円:ロイシュ取得じゃなくて変更にしよう
志筑円:”スロウタイム”→顕木融 興味○/不安 で
志筑円:せっかくだしブルゲでも狙うか
志筑円:3dx+2>=20
DoubleCross : (3R10+2[10]>=20) → 5[3,4,5]+2 → 7 → 失敗

志筑円:だめです 以上

ミドル3 混沌の先触れ

GM:ミドル3 混沌の先触れ
GM:シーンPC 志筑円 全員登場可能
GM:登場侵食をどうぞ。
志筑円:志筑円の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:49->52)
志筑円:ひとばん寝たら落ち着いたね
顕木融:顕木融の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:48->49)
顕木融:落ち着いてる
上戸ノア:上戸ノアの侵蝕率を+7(1d10->7)した
上戸ノア:63
GM:ノアノアは仕事したからね

GM:引き続き情報収集です
GM:現在挑戦できる情報項目はこちら!

【顕木家にて過ごす日々】 任意の情報: 難易度5 志筑円のみ判定可能
【志筑宅の焼け跡】 情報:UGN/裏社会 難易度8
【"倉庫番"塚本ヨウコ】 情報:UGN/裏社会 難易度10

顕木融:お、今度は志筑くんだけなんだ
顕木融:じゃあ焼け跡
顕木融:か倉庫番かな…
上戸ノア:じゃあヨウコちゃんいじめる
上戸ノア:情報収集チーム起動
上戸ノア:2dx+4
DoubleCross : (2R10+4[10]) → 8[6,8]+4 → 12

上戸ノア:出ました
顕木融:僕も情報収集チーム起動して、裏社会。
顕木融:2dx+3=>8 えいっ
DoubleCross : (2R10+3[10]>=8) → 8[3,8]+3 → 11 → 成功

顕木融:よし。
志筑円:情報裏社会しか持ってないんだよな……
GM:あっ
GM:ごめんあれ嘘
GM:任意の技能でいいよ~
志筑円:嘘かあ~
志筑円:わあい
志筑円:芸術:料理で判定しま~す
志筑円:4dx+1>=5
DoubleCross : (4R10+1[10]>=5) → 9[1,3,8,9]+1 → 10 → 成功

志筑円:余裕
GM:さすが
GM:融ちゃんに4点も勝っちゃったな
顕木融:つよい
顕木融:やっぱりいなくなってからの独学だとダメだな…
GM:それでは情報開示!
上戸ノア:秘訣は愛!

【志筑宅の焼け跡】
 時を重ねること数日。志筑宅を襲った超常の劫火はようやく消え去った。
 そして現場を調査して判明したことだが、この焼け跡にレネゲイドの残滓は一切存在しない。
 想定されるその本性はレネゲイドを喰らうウロボロス・シンドロームの力。
 言うならばこの家を襲ったのは、志筑円という超人が暮らす領域を全て焼き尽くす炎であった。
 推定エフェクト【災厄の炎】【インフェルノ】【封印の楔】

GM:【封印の楔】はウロボロスのエネミーエフェクトですね
GM:受けるとエネミー任意のエフェクトが使えなくなる単体RC攻撃
顕木融:ひぃぃ
志筑円:許せねえ
上戸ノア:カウンター頑張って
GM:そして次!

【"倉庫番"塚本ヨウコ】
 元"シー・ノー・イーヴル"のエージェント。シンドロームはオルクス、モルフェウス、バロール。
 道具を作る技術も扱う才能も、価値を創造する情熱も持たなかった女。
 Rアイテム"アスカパートの家の鍵"によって大幅拡張された歪曲空間でセルのアイテムを管理していた。
 セル崩壊時にはなんとか脱出を遂げ、結果的にそれら全てを持ち逃げすることとなった。
 使用方法の分かる装備を売却しながら生き繋いできた彼女だが、取引相手の一人によると最近様子がおかしいようだ。
 どうやら品切れが近づいてきたらしい。
 推定エフェクト【ギガンティックモード】【オーバーロード】【時空の裂け目】

GM:【時空の裂け目】はバロールのエネミーエフェクトです
GM:簡単に言うと凄いディメンジョンゲート&ポケットディメンジョン
上戸ノア:さすがだ九面ちゃん
上戸ノア:よく調べてくれた
九面忍:取引相手を見つけてきたのでしょっぴいてきますね
上戸ノア:この女を締め上げ、家燃やし犯を追い詰める
顕木融:すごーい
GM:そして最後!
志筑円:Last……

【顕木家にて過ごす日々】
 というわけで、志筑円は顕木融の家にお邪魔している。
 その日々がきみにあたえたものとは……
 (この情報もGMにはよく分かんないので志筑円くんにお任せします。負けないで!)

志筑円:勝ちます
GM:というわけで今回は志筑くんが優勝していくわね
顕木融:がんばって
上戸ノア:負けないで!
志筑円:唐揚げとコーラで晩酌かな
GM:というわけで、何らかのイチャイチャをせよ!

GM:志筑円が焼け出されて幾数日。
GM:突然に始まった共同生活に、君たちは徐々に適応し始めていた。
GM:3人とも一人暮らしの身の上、それぞれ相応以上の家事能力はあったものの
GM:家を空けることの多い九面を除いた、二人で家事を分担するという流れになった。
GM:そして今日の担当は志筑円。
GM:いったいどんな料理を作るのだろうか……
志筑円:顕木家のキッチン。その調味料の位置、冷蔵庫への導線、調理器具にも慣れてきている。
志筑円:一人ならありものでちゃっちゃと済ませてしまうこともあるが、最近はどうしても凝ったものを作りたくなってしまうのだ
顕木融:「今日は何作るの~?」
志筑円:「きのこのパスタと鮭のムニエル」
顕木融:「ほうほう。またなんか豪華そうな」ぱぱ、とこちらも準備を進めている。
志筑円:「しめじと鮭が安かったんだ。」
顕木融:「ん。じゃあメインそれでいこっか」
顕木融:バターに小麦粉、レモン汁にバルサミコ酢を用意。
顕木融:「下拵えやってくよ~~」
志筑円:「よろしく」鍋に水を張り、火にかけている
顕木融:解凍した鮭に下味を付けて。同時並行でパスタ用の具材にソースの準備。
顕木融:少し手つきが迷うところもあるが。
志筑円:並行してフライパンを温め、オリーブオイルを注ぐ。二人分の手があると、ついつい凝った献立を考えてしまうようになった。
志筑円:「それ、そこに置いといてくれたら後はやっとくよ」
顕木融:「む………」
志筑円:「ああ、いや。今日の当番僕だし。邪魔ってわけじゃない」
顕木融:「むう…わたしが家主なのに……」そう言いつつこっちはムニエルの方に集中します。
志筑円:「何日もいるんだし、ずっとお客様ってわけにはいかない」
顕木融:「でもさー」むう、と唸りつつ小麦粉を付けて。
志筑円:パスタの束を2本、沸騰した鍋にぱらぱらと入れる。
志筑円:「何より僕が納得行かないんだよ、お客様扱いなのは」
顕木融:「むー…」
顕木融:「あんまり、手を煩わせて。ここにいた時が大変だったなーって思われるのはなんか嫌だなー、って」
志筑円:「いや、上げ膳据え膳の方が気にするよ。そういうの、なんか嫌だろ」
顕木融:バターを落としたフライパンで焼いていく。
顕木融:「そう?それならそれで思いっきりのびのびできない?」
志筑円:「旅館だとかホテルだとかに泊まってるならまだしも、ここは顕木の家で、僕は間借りしてるだけなんだから」
志筑円:「そういうのとは違うんだよ」
顕木融:ひっくり返し。しょうゆにみりんを混ぜたバターしょうゆソースを加える。
顕木融:「そうかなー…」
志筑円:隣できのこを和風ソースにからめて炒める
顕木融:煮立たせ、器に取り置いた鮭にソースを掛けて。
顕木融:「わたしといて、寧ろ緊張とかしてない?」
顕木融:器に綺麗に盛り付けていく。
志筑円:「あー、最初の方は割としてたけど……」
志筑円:パスタもさっと絡め、調味料で味をととのえる。
志筑円:「こういうのって、慣れないと始まらないだろ」
顕木融:フライパンや他の調理器具も片付けていく。
顕木融:「ん……そーいうものなのかなあ」
志筑円:「あるものとある環境でやっていくのは、まあ前から変わんないし」
顕木融:あまり、他者とそう言う風に関わるのが…少なくとも、自分から動くことは。顕木融にとって、あまり経験が無い気がした。
顕木融:「まあ、そう言うものかもしれないけど」
志筑円:「逆に顕木はどうなんだよ」
顕木融:「わたし?」首を傾げて。
志筑円:「……別に、アレなら忍さんに頼んでホテルを取ってもらってもいいんだぜ」
志筑円:コストは大変かかるだろうが、とは言わないでおく
顕木融:「自分でいいよって言ったのに、今更ダメなんて言わないよ」
顕木融:「志筑くんが酷いことしたりしたって言うならまだしも、そんなことないしね」寧ろこうやって料理とかをしてくれるのは助かってさえいる。
志筑円:「……そっか」パスタを皿に盛り付けていく
顕木融:「それに、結構こうやって一緒にやったりするのね」
顕木融:「楽しいよ、わたし」
顕木融:ふにゃりと柔らかく微笑んで。皿に残っていたソースを指に取り、ぺろりと舐める。
志筑円:「なら、よかった」
顕木融:へへ、と笑って。皿を食卓へ持っていく。
志筑円:向かい合わせに食器を並べて、食卓に座る。
顕木融:髪がさらりと流れて、数日前よりも近い距離になっている。
顕木融:「美味しそーだなあ」
志筑円:「まあ、自信作だし」
顕木融:「へへ、ムニエルも結構いい感じだぞ」
顕木融:「じゃ、箸もだいじょぶだから」
志筑円:「ムニエルって、おしゃれな焼き魚だよな」
志筑円:「ん、それじゃ」手を合わせて
顕木融:「それはそうだけども…」苦笑して。此方も手を合わせる。
顕木融:「いただきまーすっ」
志筑円:「いただきます」
顕木融:にこにこと楽し気に。でも零したりするような不調法はしない作法はきっちりしたまま食べています。
志筑円:思っていた平穏とは違うが、これも一つの平穏の形なんだろうな、などと考えながら、時々融ちゃんの方を見ながら食べる。
顕木融:視線が来るたびに、楽しそうにしています。
志筑円:自分の作ったものを喜んでもらえるのが嬉しいという気持ち。それは料理でも変わらないし、今の生活になっても変わることはなかった。
顕木融:こちらも、自分が作ったものを食べて貰えるのは嬉しいな、と思う。
顕木融:誰かに何かをしてあげて、それを喜んでもらえるのは。とてもうれしいことだなと、そう感じる。
志筑円:この生活が続くのも、悪くないなと思い始めていた。

GM:一人きりで暮らしていた家が、僅かに暖かくなった。
GM:ちょうどその頃、街の退廃した一角。薄暗い路地裏では……
"ブラッドブロッサム":「……あんたらがUGNの?」
"ブラッドブロッサム":飾り気のないブラウスに紺のジーンズ、目元を黒いバイザーで覆った茶髪の女。
"ブラッドブロッサム":バイザー越しでも伝わってくる、鋭く無遠慮な眼光を2人のエージェントへ向けている。
"ブラッドブロッサム":彼女は半年ほど前からこの街で活動を始めた、フリーランスのオーヴァードだ。
上戸ノア:「UGNの“叡智の番人(スト=テュホン)”だ。こんごともよろしく」
"ニェドトゥイコムカ":「この度は情報提供へのご協力、ありがとうございます」
"ニェドトゥイコムカ":さらりとかたちを変えてこの場に臨んでいる。
"ブラッドブロッサム":「なにこいつ、胡散臭いわね」
上戸ノア:「そういう芸風でね」
上戸ノア:「俺はともかく俺の仲間と持ってくるお金と情報は信じてくれよ。そこだけは固いからさ」
"ブラッドブロッサム":「なら良いわ、あたしは実利さえ得られれば相手がFHだろうと変人だろうとお構いなしなの」
"ブラッドブロッサム":「きっちり対価を得られるなら、"倉庫番"についての情報もくれてやるわ。貰った分だけね」
上戸ノア:「オッケー、それでは」
上戸ノア:トランクを開ける。中にはそれなりの現金がある。
上戸ノア:「ビジネスの時間といこうか」
"ブラッドブロッサム":「うわっ」
"ブラッドブロッサム":「……」
"ブラッドブロッサム":「ええ、ビジネスの時間ね」
"ニェドトゥイコムカ":(あからさまにそわそわしている……)
上戸ノア:「貰うだけくれるなら、出るだけは出せるからな」
"ブラッドブロッサム":「えー……どうしよ……」
"ブラッドブロッサム":「あっ、じゃあまずは顔写真ね」
塚本ヨウコ:ペラリ。ボサボサした短い髪、大きな眼鏡、不健康そうな顔色の女が映っている。
上戸ノア:「はは、FH向きって感じの顔じゃあねえな」
"ブラッドブロッサム":「ちなみに私の顔は?」
上戸ノア:「それは情報料をいただかないと言えませんなあ?」
上戸ノア:「ただまあ、良い顔だけどね」
"ブラッドブロッサム":「じゃあこっちからはサービス。あんたは結構向いてそうな顔してるよマジで」
"ブラッドブロッサム":「この写真はあたしが最後に会った時の顔。2週間前ね」
"ニェドトゥイコムカ":「……随分と不景気そうですね」
"ニェドトゥイコムカ":「表情の至る所に恐怖の気配がはびこっています」
"ブラッドブロッサム":「だいぶ駄目っぽいね。あいつ」
上戸ノア:「追い詰められてるよねえ」
上戸ノア:ふっ、と表情が変わる。
上戸ノア:「こういうのが」
上戸ノア:一瞬だけ一切の感情を漂わせない能面のような表情になってから。
上戸ノア:「やけっぱちになると危ないんだよなあ~」
上戸ノア:普段の営業スマイル。
"ブラッドブロッサム":「……ッ、そういうとこだよ」じわりと、僅かに警戒心を見せながら。
"ブラッドブロッサム":「あたしの見立てもそれに近い。うん、人柄はともかく優秀らしい」
"ブラッドブロッサム":「塚本は良い商品を持っていた。たぶん今も多少はある」
"ブラッドブロッサム":「……だけど、それだけだ」
上戸ノア:「真面目に生きている人間や辛い境遇から抜け出した人間がそこそこ楽しく生きている世界をやけっぱちや私利私欲で壊す奴が居てはいけない」
上戸ノア:「いや、居てほしくない……か」
上戸ノア:「まあそれだけだ。こっちもね。やり合うには十分な理由だよな」
"ブラッドブロッサム":「うん。まあ何かやってるならぶちのめしちゃって良いと思うよ」
"ブラッドブロッサム":「あいつね、商才とか全然無いの。次に繋げる能力とか持ち物を活かす発想もない」
"ブラッドブロッサム":「だからあいつが新しい事に手を出してるなら、そうだな……」
"ブラッドブロッサム":「明後日の方向へかっ飛んでると思う。発想の軸とか見積もりとか」
上戸ノア:「…………」
"ブラッドブロッサム":「……手札も悪いと思うしね。これは単なる直感だけど」
上戸ノア:額に手を当ててため息をつく。
"ブラッドブロッサム":「あいつの最後に抱えてるもん、かなり禄でもないよ」
上戸ノア:「情報提供、ありがとう」
上戸ノア:(時間も、空間も、人間にゃあ過ぎた力なんだよなあ)
上戸ノア:まだ見ぬ敵を思い、苦い顔をする。
"ブラッドブロッサム":「データや通話記録は送っといたから、まあ頑張ってね」
"ブラッドブロッサム":「あたしはその金が尽きるまで酒飲んで寝る」
"ブラッドブロッサム":「あたしとかの平和な生活を守るため、じゃんじゃん働け色男」
GM:女はやたら偉そうな態度で帰って行った。
GM:大金を手にしたことでそういう気分になったからだ。
上戸ノア:「誰もがそういう事を言ってられる日々が保たれるのが、我々の生きがいだよね。ふふ」
"ニェドトゥイコムカ":「……まあ、生きててだいぶ楽しそうな方でしたね」
上戸ノア:「あいつは根っこが悪いやつなんだろうなあ」
上戸ノア:「けどまあ、そういう奴もそれなりに社会と折り合いをつけて生きられる」
上戸ノア:「そういう人間社会であってほしいもんだ」
上戸ノア:「そう思わんかね?」
九面忍:「そうですねえ」
九面忍:「まあ、上手いこと適応できているならとやかく言う義理はありません」
九面忍:「私たちが守る世界には多様性あって然るべき」
九面忍:「みんなそれぞれ、抱えるものが違うのですから」
上戸ノア:「…………」
上戸ノア:(さて、あいつらは)
上戸ノア:(折り合い、ついてくれるといいよなあ)

GM:新たに得られた情報を元に、"倉庫番"塚本ヨウコの捜索はなされ
GM:そして見事に実を為して、君たちは姿を現した彼女の元に向かった。
GM:その場とは君たち全員が見知ったところ。火の潰えた志筑家である。

GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得と購入判定をどうぞ
上戸ノア:じゃあ~
顕木融:ロイスはうーん、まだいいかな。
顕木融:購入はどうしよう。
顕木融:ミドルあるなら応急買うかなあ。
顕木融:応急買います。
志筑円:ロイスは保留
上戸ノア:顕木融 庇護◯/誰かがそばにいてやらなきゃ駄目なのに俺は何をやってるんだろうな、でも俺にどうこうできることじゃないし、縁だよなあ
志筑円:ロイス欄がうるせえ
GM:長い
志筑円:三文字でまとめろ
顕木融:2dx+2=>8
DoubleCross : (2R10+2[10]>=8) → 10[1,10]+10[10]+1[1]+2 → 23 → 成功

顕木融:何でこういう時にだけ無駄に回るんですか。
上戸ノア:※ノアの能力は時間と空間をあやつります
顕木融:そして長い。
顕木融:応急一個ゲット。
上戸ノア:応急~
上戸ノア:3dx>=8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 6[2,5,6] → 6 → 失敗

志筑円:時間と空間を操って三文字でまとめろ
上戸ノア:財産2使って成功
上戸ノア:残り7
上戸ノア:纏めたらこぼっるだろ?
志筑円:応急~
上戸ノア:こぼれるだろ?
志筑円:3dx+2>=8
DoubleCross : (3R10+2[10]>=8) → 10[7,9,10]+6[6]+2 → 18 → 成功

顕木融:回ってる!
GM:融ちゃんのお家、応急手当キットの名産地か?
志筑円:おいしい
顕木融:なんで???
上戸ノア:パパの遺産
GM:怪我したらお互いをじっくり治療しあってね
志筑円:ま、怪我せずイチャイチャするだけで終わるから問題ないっしょ!
GM:ほんとかなあ

ミドル4 "倉庫番"塚本ヨウコ


GM:ミドル4 "倉庫番"塚本ヨウコ
GM:全員登場です。登場侵食をどうぞ。
顕木融:顕木融の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:49->58)
志筑円:志筑円の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:52->55)
上戸ノア:上戸ノアの侵蝕率を+5(1d10->5)した
上戸ノア:68わね
GM:カラテの高まりを感じる……

塚本ヨウコ:「くっそ……火力高すぎだろ……」
GM:廃墟を超えて更地と化した志筑円の暮らした敷地にて。
GM:ざりざりと足音鳴らしながら、積もった灰を均しながら動き回る人影ひとつ。
塚本ヨウコ:「あいつら、禄でない碌でないって何度も言ってたけど……」ぶつぶつ
塚本ヨウコ:「いや、正確には心の中で言ってたけど……」誰に話すでもなく、繰り言を呟きながら。
塚本ヨウコ:「自動機械なんてもう絶対に動かさな……動かさ……」
塚本ヨウコ:「場合によっては……でもどうする……?」ぼさぼさとした短髪をガリガリと掻き毟る。
塚本ヨウコ:「あぁぁどうしよう……」形容できぬ恐怖に苛まれるように、明らかに心身の平静を失った様子で右往左往している。
上戸ノア:「…………」
顕木融:物陰に隠れたまま、ハンドサインで支持を仰ぐ。”もう撃つ?”
上戸ノア:首を左右にふる。
上戸ノア:(俺たち、体制側だからね)
塚本ヨウコ:あー、とかうー、とか鳴きながら足元をざりざり掘っている。
顕木融:こくんと頷いて下がる。
上戸ノア:「塚本ヨウコだな? レネゲイドアイテムの持ち出しと行使、売買について君にいくつかの嫌疑がかかっている」
塚本ヨウコ:「ひっ」突然掛かった声に悲鳴を上げて飛びのく。
上戸ノア:「UGNはこれに対して取り調べを行う権限を有しており、これより君に任意同行を求めたい」
塚本ヨウコ:訓練された人間の動きではない動物的な、というか臆病者の反射だ。
塚本ヨウコ:常人の3倍は恐怖耐性が低いと見受けられる。
塚本ヨウコ:「ゆ、UGN」
塚本ヨウコ:意味を咀嚼するように口に出してから、きょろきょろと視線を巡らせる。
顕木融:僅かに離れた瓦礫の傍から身を表す。「そういうことなんだよねー。投降してくれると嬉しいなあって」
上戸ノア:「投降者には人道的な取り扱いおよび日本の法律に準拠した処分を約束している。条件次第では司法取引もある。叶うならば大人しくついてきてほしい」
上戸ノア:少しだけ弱ったような顔を浮かべる。刺激しすぎないように。
顕木融:「そうそう。お得だよー」
顕木融:手に何も持っていないことを強調するように手を軽く上げながら。
志筑円:塚本には、二人の背後に、眼鏡の少年が立っているのが見えるだろう。
志筑円:「……」
塚本ヨウコ:「お得……」もごもごきょどきょど。その何も握られていない手を見つめたりして。
塚本ヨウコ:「あ」少年の顔を視界の真ん中に。
志筑円:「久しぶりだな、”倉庫番”」
塚本ヨウコ:「……"リタリエイト"」
塚本ヨウコ:「志筑円、フラガラック・フラクション」
志筑円:「在庫はそこにはない。肌身離せず持ってるからな」
塚本ヨウコ:「そ、そう。生きてたんだ。それ持って。武器持って」
志筑円:「知ってるだろ」
顕木融:「……あら?風色が変わってきた?」上戸さんに目くばせ。
上戸ノア:静かに頷く。何時でもやれるようにと。
志筑円:「……なあ、一つ勝負しない?”倉庫番”。お前が僕の家を燃やした動機当てゲームだ」
志筑円:志筑円が勝負を持ちかける。すなわち、充分以上の勝算があるということだ。
塚本ヨウコ:「へ、へえ~楽しそうだね。いや全然楽しくないけど。怖いけど」
塚本ヨウコ:「わた、わたし勝てる気しないもん。へへ……」
塚本ヨウコ:「……何だと思う?」
志筑円:「『あわよくば僕を殺して、フラガラック・フラクションを焼け跡から回収し、売っぱらう』だ」
塚本ヨウコ:「はは、私にそんな度胸があると思う?」
志筑円:「『あわよくば』だよ。だからアイテムを使った。違うか?」
志筑円:「売り物にもならない代物を処理できて一石二鳥だ。雑だけどな」
塚本ヨウコ:「そう、だね……正解で良いよ」
塚本ヨウコ:「目的が合ってるからね、セルの連中と違って、私はそっちの方が大事だもん」
塚本ヨウコ:「……つまり、今のこの状況は」
塚本ヨウコ:「目的を達成するチャンスってことだぞ塚本ヨウコォ!頑張れ頑張れ行けるって多分!」
塚本ヨウコ:「自信はないけど後もないぞ畜生!」
上戸ノア:「…………」
顕木融:「……そういう一か八かの賭け、ちゃんとタイミング見て状況作ってからじゃないと成功しないよー?」
上戸ノア:銀河の果てを見据えている猫のような目をして塚本を見る。
上戸ノア:予測はしたが生で見ると、なおのこと理解できない人種である。
顕木融:「あっちはやる気っぽいね。どーする?」
上戸ノア:「よし、確保」
塚本ヨウコ:「ちゃんと考えたって私の人生、成功したことなんざ1回ぐらいしかねえよぉ!」ほとんど泣きながら、服の袖をまくる。
顕木融:「それはご愁傷様…はい、りょーかい」
上戸ノア:「みなさん、やぁっておしまい!」 
志筑円:「……」袖口から鎖がジャラジャラと飛び出してくる。
塚本ヨウコ:袖の下にきらりと輝く大きな機械式腕輪。バロールの次元歪曲能力を増幅する"アスカパートの家の鍵"。
顕木融:ぎちりと。四肢にて帯が蠢く。「はあい。じゃあ、やってみましょーか」
志筑円:「僕がこいつを抜いたんだ。ここで勝てると思うな」”フラガラック・フラクション”を煌めかせる。
塚本ヨウコ:周囲の空間が歪み、即座に武装、全身鎧を身に纏う。
塚本ヨウコ:『やってみなくちゃぁ分かんねえよぉぉぉ!』

GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:エンゲージ状況はこちら

▼エンゲージ
(塚本ヨウコ[4])
  (10m)
(志筑[7] 顕木[7] 上戸[7])

GM:それからNPCカードがひとつ

 九面忍【潜む者】
《宵闇の魔花》シナリオ3回 ラウンド1回
 判定の達成値を後出しで9上昇させる。効果の対象はHPを5点失う。

顕木融:ア、ありがてえ…
九面忍:肉体を分散、周囲に溶け込ませて潜伏しています。
GM:それではセットアッププロセス!
顕木融:なしっ
塚本ヨウコ:《赤方偏移世界》塚本ヨウコの行動値+10、戦闘移動+10m
上戸ノア:そうだな……なし!
志筑円:ないです
顕木融:ウワッ早くなった
塚本ヨウコ:シュゴォッ!脚部からジェット噴射。青い炎を吐き出しながら浮き上がる。
GM:イニシアチブプロセス。塚本ヨウコの手番
塚本ヨウコ:マイナーアクション。FHアイテム、レインボウアビリティを使用してHPを5失い、シーン中【感覚】判定+2D。
塚本ヨウコ:メジャーアクション《コンセントレイト:モルフェウス》《結合解除》《スプリットアタック》射撃攻撃。
塚本ヨウコ:対象はPC全員。命中で取得しているアイテム1つを破壊。
志筑円:なっアイテムを
塚本ヨウコ:(奪取する、という感じで)
顕木融:今武器も防具もないぜ!来な!
上戸ノア:アイテムって遺産含まれたりしません? 大丈夫?
塚本ヨウコ:エフェクト効果で取得したものはともかく
顕木融:えっそれまじで
塚本ヨウコ:Dロイスの効果で得たアイテムは取れるんですよね
志筑円:ほんとだ
顕木融:えっ…でもジャイアントキルってアイテムなのか…?これ
志筑円:でもこれダメージないな
塚本ヨウコ:さあ……?
塚本ヨウコ:判定いくぞ!
顕木融:はいっ
上戸ノア:ダメージないの!?
志筑円:うわーっ
塚本ヨウコ:《紡ぎの魔眼》で判定値アップ!
塚本ヨウコ:8dx7
DoubleCross : (8R10[7]) → 10[1,4,5,7,7,8,8,10]+10[2,3,4,6,9]+10[8]+2[2] → 32

塚本ヨウコ:やればできるじゃねえか
顕木融:止めて頂きたい。ドッジします。
塚本ヨウコ:事故る可能性があるように固定値盛らなかったのに
志筑円:おのれヨーコツカモト
上戸ノア:1dx+1 回避
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 2[2]+1 → 3

顕木融:4dx=>32
DoubleCross : (4R10[10]>=32) → 9[3,3,5,9] → 9 → 失敗

顕木融:まあせやな…
志筑円:ドッジー
志筑円:1dx-2
DoubleCross : (1R10-2[10]) → 2[2]-2 → 0

志筑円:0
GM:領域の盾使う?
上戸ノア:使うが……
上戸ノア:これどっちに使う……?
上戸ノア:よし、
上戸ノア:まずは領域の盾使用で
上戸ノア:とーるちゃん、まどまどを庇ってくれ
上戸ノア:遺産が吹き飛ぶのはやばい
上戸ノア:68→72
顕木融:はーい。
顕木融:所持アイテムが、ジャイアントキル、サイドリール、アクセサリ、カジュアル×2、コネUGN幹部、情報収集チーム です。
塚本ヨウコ:ジャイアントキルか~
顕木融:これなくなるとわたし攻撃できなくなるんだよな…w
塚本ヨウコ:投石紐……
上戸ノア:こちらは 応急キット、情報収集チーム、要人のコネ
塚本ヨウコ:そんなひらひらしたものを持っているようには見えないな~
志筑円:一応アイテム貼ったほうがいい?カバーしてるからセーフ?
GM:セーフ!
志筑円:わあい
塚本ヨウコ:融ちゃんのカジュアルとノアノアの応急キットがこのシナリオ中使用不可になります。
顕木融:きゃー
塚本ヨウコ:身体から立ち上るモヤモヤとか……奪い方分かんないし……
志筑円:カジュアル……
上戸ノア:ぎえー!
塚本ヨウコ:時間凍結できなくなっちまえ!
塚本ヨウコ:「殺すとかそんな怖いこと、出来ないからさあ!」
上戸ノア:まあこの後すぐ買うけどな!
塚本ヨウコ:ガキリ、もう一方の腕の籠手を回転、起動!
顕木融:「む」攻撃に備える。
上戸ノア:「いかん──リタリエイトを守れ!」
塚本ヨウコ:「深く結びついた物でも、この"ブローディの隠し腕"なら剥ぎ取れるのさ!」
顕木融:その声を聴いた時点で。既に志筑円の前に飛び出す。
塚本ヨウコ:「少なくとも説明書には書いてあった!」
塚本ヨウコ:バシュ、という音と共に籠手から黒い蜘蛛の糸のようなものが噴出!
塚本ヨウコ:志筑円目掛けて襲い掛かる!
志筑円:「売っぱらってただけはある……な!」避けようとするが、そもそも回避は前提とされていない。
顕木融:その糸を腕で絡め取るようにして。
顕木融:「うわッなにこれっ」斬撃か拘束、そこからの縊りは想定していたが。
顕木融:おそらく、糸が絡め取り引き剥がすように動くのだろう。戦闘用なぞではない普通の綿製の服では、それに耐えられない。
顕木融:びぃ、と繊維が裂ける音がした。
志筑円:「顕木!」
塚本ヨウコ:「あっコラ!」
塚本ヨウコ:シュルシュルと回収。がっちゃんと籠手が閉まる。
顕木融:「…うわー、傷は無いから大丈夫っ」胸元を腕で押さえる。
塚本ヨウコ:「そういうマニアとの取引はしたくない!怖いから!」
顕木融:細切れになった服の残骸が纏わりつく程度になっている。
志筑円:「うちの商品欲しがるやつのが充分怖いだろ!」
塚本ヨウコ:「そうだが!あとあんまり肌とか晒すもんじゃありませんよ!」
上戸ノア:「乙女心は繊細なんだろ、きっと」
顕木融:「装備奪取のための物なのかな…!肌に傷もついてないや」白い肌が露わになっているが、其処に傷は無い。
顕木融:「いやそれわたしの責任ではないよね?!」
志筑円:「……まあ、怪我がないならよかった」
志筑円:視線が塚本へ固定されている
塚本ヨウコ:「そうだよ!つるつるお肌に傷一つつけないよ!」
塚本ヨウコ:「だけどもう叩きのめすしかないじゃんか!」
顕木融:「ううー、気に入ってたのに……」
塚本ヨウコ:《加速する時》使用。一気に勝負をつけに来ます。
上戸ノア:お、おぉ……!
志筑円:やめろよ!
塚本ヨウコ:マイナーアクション《ハンドレッドガンズ》で武器を作成。
上戸ノア:脱がせたりぬと申すか
塚本ヨウコ:メジャーアクション《コンセントレイト:モルフェウス》《ギガンティックモード》
塚本ヨウコ:作成武器を破壊しながら射撃攻撃。対象はPC全員。
塚本ヨウコ:10dx7+1
DoubleCross : (10R10+1[7]) → 10[2,3,3,5,6,7,7,9,9,9]+10[1,3,6,7,10]+10[7,9]+10[4,10]+10[8]+10[9]+2[2]+1 → 63

上戸ノア:うわっ
志筑円:この女ァ
GM:ちょっと頑張ってるんじゃないよ
顕木融:ドッジするしかねえ!
上戸ノア:まあ素直に受けておくか
GM:性能が良かったんだな……売れよそれ
上戸ノア:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 10[10]+7[7]+1 → 18

顕木融:4dx=>63
DoubleCross : (4R10[10]>=63) → 8[2,3,5,8] → 8 → 失敗

顕木融:むり!
志筑円:1dx-2
DoubleCross : (1R10-2[10]) → 8[8]-2 → 6

志筑円:むりみ
GM:ノアノアだいぶ頑張った
塚本ヨウコ:18+7d10
DoubleCross : (18+7D10) → 18+40[2,4,10,6,2,6,10] → 58

上戸ノア:ま、まあリザレクトしますが
顕木融:リザレクトっ!
上戸ノア:上戸ノアの侵蝕率を+2(1d10->2)した
GM:装甲有効だが死ぬよね
顕木融:顕木融の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:58->62)
志筑円:リザッ
志筑円:志筑円の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:55->58)
志筑円:志筑円のHPは3(HP:23->3)
顕木融:HPが29より4に。
上戸ノア:74になってしまった
GM:すっかりよぼよぼ
志筑円:おじいちゃん
塚本ヨウコ:「"ガイトラァァァァッシュ"!」特に掛け声が必要な訳ではないが、恐怖心を押し殺すために大声で叫ぶ!
塚本ヨウコ:個人携行可能(人による)4連結ガトリング銃がその手に構えられ、空中から無造作に乱射される!
顕木融:「…む」腕と脚を、来るであろう衝撃に備えさせる。回避など元から考えていない。
上戸ノア:「ま、マジかあいつ……!? 最初から殺して奪えよ……!?」
上戸ノア:身体を穴だらけにされる度に、肉体を構成する極小の魔眼が散る。
顕木融:「奪えたらそのまま逃げるつもりだったんでしょ」ぎゃる、と白い帯が湧き出ズるようにして身体を繋いでいく。
上戸ノア:「なんでてきのりきりょうをみつもらないの……?」 ぼんやりとつぶやく。
志筑円:「ヤケになったら出力が上がるったって、ブレちゃ意味ないだろ……!」銃弾を受けた端から再生していく。まだ適正侵蝕域(パワーバンド)には入っていない
塚本ヨウコ:「うわあぁぁぁぁぁぁ!」ひたすらに酷使されたガトリングが火を噴き爆発!
塚本ヨウコ:狙いを合わせることに集中して碌に扱えていないのだ!狙いも殆ど定まっていなかったが!
顕木融:「とはいえ武器は本物だよ。早めにどうにかしないと」
GM:イニシアチブプロセス。
GM:3人とも行動値7なので、好きな順番で行動してね!
顕木融:はーい
上戸ノア:ではノアノアから~
志筑円:ノア~
GM:ノア~
上戸ノア:じゃあまずマイナーでオリジン:レジェンド
上戸ノア:74→76
上戸ノア:メジャーで死神の瞳+縛鎖の領域
上戸ノア:縛鎖の領域→縛鎖の空間
上戸ノア:それでは判定
上戸ノア:3dx+15 RC
DoubleCross : (3R10+15[10]) → 10[4,4,10]+9[9]+15 → 34

上戸ノア:まああたるやろ
塚本ヨウコ:ぴぃ
塚本ヨウコ:ドッジ
上戸ノア:もちろんたいしょうはようこちゃんだよ
塚本ヨウコ:5dx-5>=34 頑張れ私!
DoubleCross : (5R10-5[10]>=34) → 7[1,6,6,7,7]-5 → 2 → 失敗

塚本ヨウコ:ギェー
上戸ノア:よし! 76→82
上戸ノア:次にウケるダメージに+6d そして重圧と放心を受けてもらおう
塚本ヨウコ:こわい
上戸ノア:オートアクションはできないしラウンド終了まで判定は-2dだ
上戸ノア:では演出
上戸ノア:「実のところ策はある」
上戸ノア:「心が弱いんだから──心を攻めればそれで済む」
上戸ノア:霧のようなサイズの極小の魔眼が塚本ヨウコの周囲を漂い、彼女の視界を覆っていく。その魔眼は震え、まるでノアの声帯のように、彼女の耳元で声を響かせる。
上戸ノア:突破も脱出もかなわない奇妙な空間の中で、声だけが響く。
上戸ノア:「塚本ヨウコ。まずお前の何がよくなかったかを考えてみよう。やってみなくちゃわからないと言ったが世の中たいていやる前から勝負ってのは分かっているものでな。資材の準備とか人員の用意とかそういうレベルからが戦いなんだ。振り返って考えてみよう。君は優れたレネゲイドアイテムの力で、本来の能力を遥かに越える戦闘力を発揮している。でも、それだけだ。君の能力は優れているが、本職の戦闘系エージェント程のものにはならない。なのにこうして三人のオーヴァードを相手にして戦っている状況ってかなり厳しいと思わないかい? これはとても良くないね。そもそも今の攻撃はなんだ? 今この状況は武器を盗む前に逃げないと殺されるという発想はないのかい? いくら君が殺さないとか言ってもUGNは治安維持の為なら普通にオーヴァード殺すよ? 君はやってみなきゃわからないんじゃなくてやってみてもわからないの間違いだろう。倉庫を守るのは結構だがそれだって何のために守っているか分からなかったんじゃあないのか? 君は何故覚醒した? 力を何のために使っている? 目的は達成できたか? 生きている上で必要な思考の負荷 が君を苦しめていないか? 今ならまだ遅くない。君は確かに判断が苦手かもしれないが、君の持つ倉庫を操る能力は大きな組織において価値を持つ。個人が所蔵できる物品には限度があるが、組織というのはそれこそ想像もできないような量を誇るからね。分かるかな、君の良くなかったところ。それは勿体ないことさ。自分の価値を知らなかったとも言う。今すぐUGNに投降して自分の価値を売り込み司法取引を行って自由と身の安全と日銭を稼ぐイリーガルになるとか考えもしなかったろ? 少し生き方に対して振り返って考えてみるのはどうだろう。そう、例えば今この瞬間──嫌なことを囁き続けられているこの間にも君の三半規管にほんの少し細工を──されているとかさ」
上戸ノア:不機嫌そうな職人の早口を思わせる言葉の重圧。処理しきれない大量の情報を叩きこまれたことによる放心。塚本ヨウコの身体が重くなるのは、決して埋め込まれた因子や重力の操作だけではなかった。霧が晴れた時、残る二人の目には動きを封じられた塚本ヨウコが映っていることだろう。
塚本ヨウコ:「ぇ……ぁ……」
上戸ノア:「今だ! 二人共! 奴は隙だらけだぞ!」
GM:イニシアチブプロセスです。
顕木融:「…うわっ」いや敵だし当然なんだけどちょっと。
GM:無防備な敵を一方的に攻撃するチャンスですよ
志筑円:攻撃します
GM:勝て!
志筑円:マイナーなし、メジャー《コンセ:モルフェウス》《カスタマイズ》
志筑円:対象は塚本ヨウコ
GM:ばっち来い
志筑円:シーン1回だし能力訓練:感覚も使っちゃえ
志筑円:7dx7+6
DoubleCross : (7R10+6[7]) → 10[2,3,3,4,5,6,8]+4[4]+6 → 20

志筑円:せっかくなので
志筑円:剣精でもう一回転しますか
GM:パーッといきましょう
志筑円:1dx7+26
DoubleCross : (1R10+26[7]) → 10[7]+10[10]+10[9]+1[1]+26 → 57

塚本ヨウコ:ぴぃ
志筑円:跳ねた跳ねた
上戸ノア:やるねぇ!
志筑円:志筑円の侵蝕率を+2した(侵蝕率:58->60)
志筑円:剣精の手使用回数3→2
塚本ヨウコ:放心込みでドッジします
GM:NPCカードとかは使わないよね
GM:死ぬし
上戸ノア:使わなくても良い気がするこれは……w
志筑円:死ぬね
志筑円:なしで
顕木融:つよーい
塚本ヨウコ:3dx-5 うおー!
DoubleCross : (3R10-5[10]) → 10[2,3,10]+1[1]-5 → 6

塚本ヨウコ:結構頑張った
GM:ダメージどうぞ!
上戸ノア:+6dしてわよ~
志筑円:6d10+11
DoubleCross : (6D10+11) → 31[4,7,7,1,7,5]+11 → 42

志筑円:あっ
顕木融:死神分振りたし振りたし
志筑円:じゃあ+6dするね
GM:足して足して~
塚本ヨウコ:やめて~
上戸ノア:おらっ、ふれふれ!
志筑円:42+6D10
DoubleCross : (42+6D10) → 42+37[7,2,9,1,10,8] → 79

塚本ヨウコ:ォァッ
志筑円:ケケケ
志筑円:志筑円の侵蝕率を+4した(侵蝕率:60->64)
塚本ヨウコ:Dロイス【装着者】の効果で取得した防具FHバトルアーマーの効果。エフェクトによるダメージを5点軽減する。そして装甲15。
志筑円:それだったか
塚本ヨウコ:受けるのは59ダメージ、レインボウアビリティで5点失って64.
塚本ヨウコ:割と泣きそう
GM:演出どうぞ!
志筑円:上戸ノアが何を言っていたかはとりあえず聞き流し、攻撃態勢に入る。……いや、
志筑円:既に入っている。
志筑円:じゃらり、と鎖が鳴り、虚空から一本、また一本と飛び出し、束ねられ、一つの槍の形を取る。
志筑円:「『物を使うって事がわかってねえ。だからお前は倉庫番なんだ』って、おっさんが言ってたな」
志筑円:「今、よーくわかったよ」
志筑円:鎖の束、"フラガラック・フラクション"が射出される。
志筑円:消滅と再構成を繰り返しながら、束ねられた鎖がうねり、襲いかかる。
塚本ヨウコ:「ひ、ぁ、うおわぁぁぁぁぁぁ!?」
塚本ヨウコ:上戸ノアが齎す、増幅された恐怖に意識を囚われていた女に直撃!
塚本ヨウコ:自動制御装置で辛うじてホバリングを維持していた女は、体勢を崩してそのまま地面に激突。
塚本ヨウコ:溝を数メートル掘った後、ふらふらと再び空へ舞い上がる。
志筑円:「……まだ本性能じゃないぜ。バンドに入ってたら、抜いてたぞ」
志筑円:虚空へ消えた鎖がまた、袖口からじゃらりとまろび出る。
塚本ヨウコ:「……またあれを……いやしかし……」汚れた固いヘルメットの中で繰り言を呟く。
GM:イニシアチブプロセス。融ちゃんの手番です。
顕木融:はあい。
顕木融:マイナーでコンボ:”カラコールの雨”≪骨の銃≫≪死招きの爪≫。攻撃力+35の射撃武器作成。
顕木融:メジャーコンボ:”エル・シドの凱旋”≪コンセントレイト:エグザイル≫≪オールレンジ≫で攻撃。
塚本ヨウコ:わたしの武器の4倍ぐらい攻撃力があるんだけど
顕木融:死招きってつよいね。
顕木融:9dx7+10 えいっ
DoubleCross : (9R10+10[7]) → 10[3,4,5,7,7,9,9,10,10]+10[2,3,5,6,9,10]+5[4,5]+10 → 35

顕木融:まあまあ。
志筑円:伸ばすかい
上戸ノア:《妖精の手》
志筑円:あっ
顕木融:あっいいの
上戸ノア:あ、じゃあまどまどにまかせる
志筑円:取られた……
志筑円:わあい
上戸ノア:二人のイチャつきタイムだからな……
志筑円:ノアノア侵蝕高いし
GM:三角関係かい
志筑円:改めて《妖精の手》
上戸ノア:俺は親族ポジなので……
顕木融:ありがとー
志筑円:志筑円の侵蝕率を+4した(侵蝕率:64->68)
顕木融:繰り上がって40スタートかな。
志筑円:妖精の手残り3→2
顕木融:1dx7+40
DoubleCross : (1R10+40[7]) → 10[8]+10[10]+5[5]+40 → 65

顕木融:あら回った。
顕木融:顕木融の侵蝕率を+6した(侵蝕率:62->68)
塚本ヨウコ:やめてよね
顕木融:顕木融の侵蝕率を+4した(侵蝕率:68->72)
志筑円:ナイスゥ
上戸ノア:けひゃーっ!
上戸ノア:ここでさあ
塚本ヨウコ:3dx-5>=65 運命を変える!ドッジ!
DoubleCross : (3R10-5[10]>=65) → 7[6,6,7]-5 → 2 → 失敗

上戸ノア:NPCカード使おうぜ
GM:ごめん振っちゃった
GM:使う?
上戸ノア:と思ったがやめよう
上戸ノア:HPヘルから無しで
顕木融:あとHP減ってリザるので
志筑円:しんじゃう
顕木融:なしで
九面忍:手を汚さずに済んだ
顕木融:じゃあダメージ!
GM:殺せ!
顕木融:7d10+3d10+35 装甲等有効。
DoubleCross : (7D10+3D10+35) → 48[5,5,9,8,7,5,9]+15[8,1,6]+35 → 98

顕木融:まあまあ。
塚本ヨウコ:いや死ぬが
顕木融:98点装甲有効ダメージです。
志筑円:まあまあ #とは
上戸ノア:ひどい
顕木融:じゃあ演出行っても大丈夫?
塚本ヨウコ:78ダメージ受けて148ダメージ。HPは83なので戦闘不能。
顕木融:アッとあと少しだったんだな…やったぜ。
塚本ヨウコ:1d10 《リザレクト》
DoubleCross : (1D10) → 8

GM:戦闘終了。演出後イベントが発生します。
GM:演出どうぞ!
顕木融:はいっ
顕木融:「うーん…あまりやり過ぎちゃうとまずそうだね」胸元を抑えたまま。
顕木融:「じゃ、こうしよう」
顕木融:ぐにゃりと。抑えていない右腕が、ミキサーの中で捩れるように。
顕木融:ばつん。
顕木融:次の一瞬には元に戻り。白い光のようななにかが、翼と推進器を破壊し。
顕木融:「墜落しちゃうとまずいかな?じゃ、はい」墜ちるその一秒前。一番装甲が厚い胸元に、アッパーのような軌道で弾丸が突き刺さる。
顕木融:落下の勢いを殺す。──中身は地獄のような衝撃とGが掛かっているかもしれないが。
塚本ヨウコ:「えっ」機動装備を粉砕されて、一切の制御を失って世界が歪み、回転し、墜落し
塚本ヨウコ:「ぉ"っ"」めきゃりと音を立てて、唯一信頼を置いていた武装"アンドロクレスの保護鎧"が粉々に砕け散り
塚本ヨウコ:べしゃりとその場に叩きつけられた。
顕木融:「うーん…ちょっとやり過ぎちゃったかな…」
志筑円:「……ありゃ再建は無理そうだな」
上戸ノア:「しなくていいよ……」
塚本ヨウコ:「ぅ"……ぁ……」
塚本ヨウコ:「う、嘘だ。この鎧まで、ぁぁぁ……」
上戸ノア:(こいつ、話通じないし意識なくなるまで追撃して拘束した方がいいな)
塚本ヨウコ:「も、もう駄目だ。あれを使うしか……」
九面忍:ノアの視界の隅で、灰色の靄が蠢く。
上戸ノア:そう考え、追撃を指示しようとするが、一歩出遅れる。
志筑円:「やめとけよ、身の丈に合ってないものをうかつに使うんじゃない」
顕木融:流石に自分が追撃すると深刻な後遺症とかが残りそうなので、すぐには動けない。
塚本ヨウコ:「ひ」ずさずさと灰の中をかき分けて後退。
上戸ノア:(子供に殺せとは言いづらいな……)
上戸ノア:それは一瞬の逡巡。
上戸ノア:「九面ちゃん!」
上戸ノア:指示は普段よりわずかに遅れた。
上戸ノア:「それに、円くん!」
九面忍:捕縛する為に動こうとして、走った悪寒に目的を変える。
塚本ヨウコ:ひゅ、と大きく息を吸う。恐怖心故に極めて浅く。
志筑円:”フラガラック・フラクション”を展開、捕縛しようと飛ばすが
顕木融:一度手加減の為に威力を抑えたものを番えて。
九面忍:「待て、手を出すな!」散らせていた肉体の一部から腕を突き出して、鎖を弾く。
志筑円:「っ!」即座に霧散させる。
塚本ヨウコ:恐怖と共に、その名を叫ぶ。その最大の対象である、恐るべき破壊装置を。
塚本ヨウコ:「ボナコォォォーーーン!」
"ボナコン":塚本ヨウコの呼び声と共に開いた《時空の裂け目》より、僅かにその威容が現れる。
"ボナコン":それは一つの焼却炉。強大な炎をその内に秘めて、時にはその炎を外へ齎すもの。
志筑円:「……お前、馬鹿なっ」
"ボナコン":てらてらと輝くその外観は、あたかも旧きカルトに崇められし邪神像そのもののようであり。
"ボナコン":一瞬垣間見えたその姿を見ただけで、あらゆる人は容易く怯えてしまう程の禍々しさを纏っていた。
"ボナコン":《冷静と情熱の間》
"ボナコン":このシナリオの間、対象の感情ひとつを活性化あるいは停止させます。
"ボナコン":対象は顕木融。効果は「恐怖」の活性化を選択します。
顕木融:んなっ
上戸ノア:やりやがった~~~~~~~!
志筑円:うわーっ!!
"ボナコン":その姿を見たのは、顕木融。
"ボナコン":その瞬間、きみの脳裏をよぎる考えがある。
"ボナコン":身体が凍り付くような / 脳髄が燃え上がるような発想。
"ボナコン":すなわちその炎が、ここにあった家のように。
顕木融:その威容にさえ、どこか冷静なまま思考を回して。帯で軽く上半身を覆い、戦闘に備えようとしいて。
"ボナコン":大切な家族と暮らした思い出の場所を、完膚なきまでに焼き尽くすのではないかという恐怖だ。
顕木融:その常にヴェール越しに見つめるようなその冷静さが、剥がれて焼け落ちる。
顕木融:「……ぅ」
顕木融:じくり、と。胸に何かが刺さるような息苦しさ。
顕木融:焔が、何もかも焼いてしまうことを、掌で触るように”実感”する。
顕木融:「ぁ、」息が詰まる。首が締め上げられているかのように呼吸が上手く出来ない。
"ボナコン":『自動追跡完全消却炉ボナコン、レネゲイドを感知』無機質な、青銅器に響くような音声が放たれる。
顕木融:気付けば膝を突いて。首と腕、脚、胴に浮かぶ帯が。実際に己を締め上げる。
"ボナコン":『構成を解析、登録します』
顕木融:かひゅ、と息が零れる。
顕木融:別段、暴走時のように捩り切るような激しい反応を見せているわけではない。
顕木融:普段と同じように、常時ある程度の反応しか見せていないその帯が、どうしようもなく苦しい。
顕木融:喉元を掴んで、抉じ開けるようとする。「………ぁぐ」
顕木融:姿勢を保っていられない。思考が痛みにかき乱される。
志筑円:「……顕木?」
上戸ノア:「退くぞ」
顕木融:「ぅ、ぁ……」
上戸ノア:「少年、融ちゃんを抱えて走れ」
顕木融:這うようにして、己の身体を掴む。身体が言う事を効かないーー
"ボナコン":『シンドローム解析:エグザイル……』閉じ往く次元の裂け目の隙間から、無慈悲な音声が流れる。
顕木融:「ゃ、だ…」吐息ももう零れない。苦しい。くるしい。くるしい。
"ボナコン":『……ソラリス、オルクス』
GM:ぶつり。
GM:怪物は去った。いずれ現れるその時まで。
顕木融:ただひたすらにくるしくて。
上戸ノア:「消えた……!」
顕木融:何かを必死に掴む。あまりの力でばきりと割れたような音がする。
GM:少女の方に、ぽんと。柔らかなやさしい感触。
志筑円:「顕木……?おい、何があった」
九面忍:「……ごめんね、遅くなっちゃって」
上戸ノア:迎えと医療班の手配を手早く済ませる。周囲への警戒を続けながら、皆が話す時間を確保にかかる。
顕木融:「…、」喘ぐ喉から、必死に何かを絞り出そうとして、何も出ない。
九面忍:ボナコンと少女の間に立つように、姿を現す。
九面忍:「……あれが言っていたシンドロームは、私の構成。それだけは間に合ったみたい」
顕木融:「……ぁ、くめ、さ」何とか声だけを絞り出す。
九面忍:「そういう機能を持った何かがいると想定してたから、なんとか吸わせようと……ああもう」
顕木融:その顔は、常に穏やかだったいつもと違い、涙に塗れて。
九面忍:「今聞きたいのは、そういうことじゃないよね。ごめん」
九面忍:強く握りしめた手を、そっとほぐす、代わりに手を握らせる。
志筑円:「っ……」初めて見る表情に、身体が動かなくなる。
顕木融:ひゅぅひゅぅと息を零しながら、縋りつくようにして。
九面忍:「……大丈夫、きっとなんとかなる」
九面忍:「ううん、守る。私たちそのために集まったんだから」
上戸ノア:「そうだなあ」
上戸ノア:「俺たちUGNが守るべき世界ってやつには」
顕木融:その声に、普段なら気付けるようなことにも気付けないで。溺れる人間が掴んだロープのように、ひしと縋りついたまま。
上戸ノア:「君たちも含まれているからな」
上戸ノア:「迎えも来た。治療を受けて、体制整えて、んで」
上戸ノア:「──勝つぞ」
九面忍:「っ……」彼女の力強い縋りつき、どうしようもない必死さを、しっかりと受け止めて。
九面忍:「……ええ」努めて優しく抱き上げて。ゆっくりとその場を去る。
志筑円:数日を共に過ごして、ふわふわと笑う顕木融に慣れてしまっていた。
顕木融:その身を任せて。初めて直面させられた苦痛と痛みに喘ぎながら、涙とともに連れられて行きます。
志筑円:ほんの数日、あるいはそれ以前の、教室でも見ていた彼女は、
志筑円:そして、かつて一度殺し合った時の彼女も、あんな顔をしなかった。
志筑円:……身体が動かなかった。何をしてやればいいのか、知らなかった。あの顔を見て、自分がどう思ったのか、わからなかった。
志筑円:自分の家が燃えて無くなった時よりも、もっと大きい何かが、失われそうな気がした。

ミドル5 恐怖招来/怪異精解

GM:ミドル5 恐怖招来/怪異精解
GM:登場PC 全員 登場侵食をどうぞ。
志筑円:志筑円の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:68->69)
上戸ノア:上戸ノアの侵蝕率を+9(1d10->9)した
顕木融:顕木融の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:72->82)
上戸ノア:91のあ~

GM:きみたちは今、UGNの息がかかった病院施設内、休憩スペースにいる。
GM:顕木融にひとまず命の危険はなく、犯人である塚本ヨウコの身柄はあのまま確保された。
GM:しかし、未だに事態は終息していない。
GM:"倉庫番"の証言に曰く。
GM:ジャーム化EXレネゲイド"ボナコン"は、顕木融との間に入った九面忍を標的として登録した。
GM:今では障害となった歪曲空間をも、その力で破壊して脱出。数時間後には彼女を抹殺せんと襲い掛かるとのことだ。
GM:君たちに用意された時間はその程度。故に語るべきことを済ませ、立ち向かわねばならない。
志筑円:缶のコーラを片手に、落ち着かない様子で立っている。
志筑円:「……あんた、知ってるんだろ。顕木がああなった理由」
上戸ノア:パソコンを前に続けざまに入っている業務を処理していたが、手を止める。
上戸ノア:「知りたいか?」
志筑円:「その必要があるはずだ、僕にも」
上戸ノア:「……知れば責任が生まれてしまう、それでも構わないね?」
志筑円:「今更だろ、そんなこと」
上戸ノア:《帝王の時間》 解除
上戸ノア:ゆっくりと頷く。
上戸ノア:「顕木融は、体内に特殊な遺産を埋め込まれていてね。常に彼女の身体は内側からねじれ狂っている」
上戸ノア:「そしてそれに伴い、尋常ならざる激痛を殆どいつも与えられていた」
上戸ノア:「普段ならば恐怖を忘れる遺産の代償で痛みという不利益を無視できていたんだが……何かのエフェクトにより彼女に恐怖が戻った」
上戸ノア:「その結果が──あれだ」
上戸ノア:思い返すのは初めて見る少女の怯える姿。
志筑円:「……道理で、”ボナコン”がよく効くわけだ」落ち着いてるように聞こえる声に、確かに怒りの色が交じる。
志筑円:飲み干したコーラの缶がくしゃりと潰れる。
志筑円:「あんたは。……どう思う?」漠然とした問いかけ。何か言葉を探しているように、ぽつりと
上戸ノア:「これは秘密だが……正直クソみてえだなって思うよ。ああいう運用をしたFHも、それを戦力として引っ張り込んで戦士としての居場所しか与えられない俺《UGN》も」
上戸ノア:「君は?」 人差し指を自らの口に当てる。内緒だぜ、と言わんばかりに。
志筑円:「……あいつは。顕木は、確かに戦士として使うなら、高性能だったろうさ。けど」
志筑円:「顕木、あれで料理はそこそこできるし、掃除だって欠かさないし、学校でもいつも笑ってる」
志筑円:「……僕よりも、平穏な生活ってやつが上手かったんだぜ」
上戸ノア:「書面の上で、報告で、その情報は把握している。だが、同じ空間で、同じ時間で、同じ目線でそれを見た君の言葉は……重いな」
上戸ノア:珍しく憂鬱そうな表情を浮かべる。
志筑円:「……あんたみたいな奴、セルで見たことあるよ」ゴミ箱に空き缶を投げ入れながら。
志筑円:「道具も、人間も、さほど変わらない目線で見てるような」
志筑円:「まるで人間にもスペックシートや説明書があるみたいに振る舞って、その通りに動かそうとするやつが」
志筑円:「僕の言葉が重いって言ったな」
志筑円:「あんたは本気でそう思ってるかもしれないけど」
志筑円:「……僕にはそうは、聞こえなかった」
上戸ノア:「知っているか、志筑円。愛とは重力だ」
上戸ノア:飲みかけの缶コーヒーをゴミ箱に放り投げる。
上戸ノア:「俺の能力は因果が持つ重力を測定する」
上戸ノア:缶コーヒーはあらぬ方向に飛んでいった後、二回ほど壁や他のゴミ箱にぶつかり、缶のゴミ箱に引っかかった後、落ちる。
上戸ノア:「だからお前の言葉は間違っちゃいない」
上戸ノア:「俺という存在は、彼女を救うにはあまりにも軽い……軽いが」
上戸ノア:脳裏に浮かぶ。自らの愛する人の顔。己の限界はどうあがいても彼女を幸せにする以上でも以下でもない。故に、自らは力不足ではある。
上戸ノア:「それでも、良くなりゃあ良いとは思ってるんだよ。お前の言う通り、いくら軽くてもな」
上戸ノア:ため息をつく。
志筑円:「……覚めてるな、あんた」
志筑円:「一応、あんたの事を信用はしてる。忍さんの上司だからな。……けど」
志筑円:「あんたの事は、あんまり好きになれない」
上戸ノア:「……よく言われる。特に支部長には、それが俺の弱点だって教えてもらった」
上戸ノア:「でもまあ、守るよ。お前たちをこんなクソみたいな世界に付き合わせているのは俺だからな」
上戸ノア:「少年、君は何を守る?」
上戸ノア:口角を上げる。
上戸ノア:「“守る”のがUGNって組織だぜ?」
志筑円:「……一つだけ言っとくけど」
志筑円:「僕がUGNに協力してるのは、利害が一致してるからだ」
志筑円:「僕の意志で、そうしたいからやってる」
志筑円:「誰かの意志に乗せられたまんまでいるつもりは、ない」
上戸ノア:「ああ、いいさ。“らしくやれ”」
上戸ノア:心底楽しそうに笑う。
上戸ノア:「俺も“らしくやる”。そっちの方が、馴染みだろ?」
志筑円:「……」ため息を一つついて。
志筑円:「……やっぱあんた、好きじゃないよ」と言って、休憩室を後にする。
上戸ノア:「俺は……」
上戸ノア:そう言って少し考えた後。
上戸ノア:「好きになってほしいなあ」
上戸ノア:ポツリとつぶやいた。

GM:全て焼き尽くす焔の怪物、ボナコンがまき散らす恐怖に当てられた 少女、顕木融は
GM:よく見知った灰色の女に伴われて、医務室の白いベッドに寝かされていた。
九面忍:「……」その手を握って、瞳を伏せている。
顕木融:「あはは…面倒おかけします」
九面忍:「そんなこと、言わないの」
顕木融:呼吸も落ち着いている。鎮静剤や鎮痛剤など複数種の薬剤の効果だ。
顕木融:「でも、わたしがもう少し動けてればどうにかなったんですから…」
顕木融:手の感触を感じる。
九面忍:直接接触を通じてのソラリス能力行使。《快楽の香気》によって軽度の精神操作も施している。
顕木融:こうして手を握られて、寄り添って貰うのはいつぶりだっただろう。
九面忍:だけど、彼女の恐怖を殺す遺産。それすら凌駕するジャームの猛威。
顕木融:「あの…えーっと、”ボナコン”の対象にだってさせちゃいましたし」困ったような表情。
九面忍:「それは私の仕事でしょう」ほんの気休めにしかなれないけれど。
顕木融:呼吸を、ゆっくりしたものとなるように意識する。内側で蠢く帯の感触が、わずかでも遠のくように。
顕木融:「それでも、あのままならわたしが対象だったのを助けて貰いましたから」
九面忍:「あなた達を守る為に私は居たのよ。ずっと」
顕木融:「えへへ」笑みを作る。
九面忍:「……今ぐらいは」
九面忍:「融ちゃんも、自分を守ることだけ考えてほしいよ」
顕木融:「んー……」
顕木融:握られた手の、指をそっと動かす。
九面忍:「我慢とか。繕ったりとか」
九面忍:「しなくていいの。私の前では」
顕木融:「……………えへへ。優しいですね、九面さんは」
九面忍:「いつも見てるから。頑張ってるところ」
顕木融:「……でも、ちょっと困っちゃいます。わたし」
顕木融:「繕わないやり方なんて、知らないから」
顕木融:「言葉も、表情も、だれかに伝えるためにあって…だから、自分が伝えたいものをどう伝えるかって。そうやってきたから」
顕木融:なにか、あるべき形があって。自分は、それがそもそもなんであるかさえ、他の人の十分の一、百分の一も分からないから。
九面忍:「そうだね。融ちゃん、しっかり出来てる」
顕木融:「えへへ。そうですか?嬉しいな」
顕木融:それなら、わたしだって、ほかの人のところに居られる気がする。
九面忍:「実は私もね、いつも"わたし"を作ってるんだ」
顕木融:「…はい」横になったまま、聞く姿勢で。
九面忍:「いつも見せてるこの顔も背格好も、元々の私が持っていたものじゃない」
顕木融:「ん…そうなんですね」静かな口調で。
九面忍:「かたち、忘れちゃってね。毎回間違えないよう写真見ながら作ってる」
顕木融:「ごめんなさい、全然気づけませんでした」
九面忍:「気付かれないようにしてるんから、そこを見抜かれると困っちゃうね」
顕木融:「あはは。うん、でも」
顕木融:握られていないもう片方の手を伸ばして、頬にそっと触れる。
九面忍:「……?」
顕木融:「顔も背格好も、元々の物じゃなくても…言葉も、表情も、九面さんの物だって思いますよ、わたし」
顕木融:「だって、いつも優しくて素敵ですもの」
顕木融:「わたしは、それが嘘でもいいです」
顕木融:「気遣いとか、優しさって。事実で出来てる訳じゃないから」
九面忍:「またかわいい事言って」首を傾け、手に頬を押し付ける。
顕木融:「えへへへ」笑う。
顕木融:今は、いつものように表情を作っているようにも、
顕木融:自然と零れてしまう何かのようでも、どちらなのか。自分でも分からないけれど。
顕木融:それでも、笑っていたいと思って、そうなっているのだから、それでいい。
九面忍:「……融ちゃんがつくるかたち、選ぶかたち」
九面忍:「よくやってると思う。私がお墨付きを与えるぐらいにね」
顕木融:「えへ。やったあ」
顕木融:自分/遺産の力で、大きな、多くの人が出来ないことが出来たことより。
顕木融:誰もが出来て、そんな当然に手が届かないなりの、そんなかたちを褒めて貰えたことが嬉しい。
九面忍:「……無理をさせたくないのは変わらないし」
九面忍:「本当に、やせ我慢とかこんな時にしないで欲しいって、そこは全然変わらないけど」
顕木融:「うん」
九面忍:溜息。
九面忍:「……そうしてほんもの、見せられちゃうとね。これ以上言う事はないや」
顕木融:「ん……」
顕木融:「色々とね、心配掛けてるとかそういうのはあるんだけど。それでも、うん」
顕木融:「わたし、ちゃんとやってくるから。だからね」
顕木融:そっと、上体を起こして。額をそっと当てるように。
九面忍:「……ん」
顕木融:「また、一緒にごはん。食べたいな」
九面忍:「それじゃあ、しっかり勝たないとね」自然な微笑み、彼女に返して。
顕木融:「うん、きっちりやってきます」
九面忍:「みんなで勝って、みんなで作って、みんなで食べましょう」
顕木融:「約束だね」
九面忍:「楽しみだなあ。……じゃあ今から」
GM:それから九面がこの場を発つまで。時間にして数十分。
GM:2人はただひとつに費やした。これからの楽しみの話だけをした。

GM:シーン終了です。
GM:ロイス取得と購入判定、アイテムの使用をどうぞ。
顕木融:はーい。じゃあまずノアくんに応急投げます。
上戸ノア:っしゃあ!
上戸ノア:いただきます
上戸ノア:2+2d10
DoubleCross : (2+2D10) → 2+6[5,1] → 8

顕木融:ロイス保留で。応急はHP見てやろう。
顕木融:ダメな奴じゃんこれ
顕木融:じゃあ応急私買うね!
顕木融:4dx+2=>8
DoubleCross : (4R10+2[10]>=8) → 10[4,4,6,10]+7[7]+2 → 19 → 成功

志筑円:応急、ぼくのも渡そう
顕木融:簡易手術変えたじゃねーか!!!!
顕木融:渡す。
顕木融:以上っ
上戸ノア:ちょっとまって
上戸ノア:まず簡易手術狙おう、いくつだっけ
上戸ノア:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 8[5,8,8] → 8

上戸ノア:妖精タイム
上戸ノア:91→95
顕木融:18だね
上戸ノア:1dx+10
DoubleCross : (1R10+10[10]) → 3[3]+10 → 13

上戸ノア:財産5点使って購入
上戸ノア:8+4d10
DoubleCross : (8+4D10) → 8+22[6,1,7,8] → 30

上戸ノア:全回復! 各自使って!
上戸ノア:ロイスは保留!
志筑円:応急1個かいます
顕木融:じゃあ円君使う?
上戸ノア:二人共一応治療受けといておかないとさ、データ的にも
志筑円:とりあえずかってから!
志筑円:4dx+2>=8
DoubleCross : (4R10+2[10]>=8) → 9[1,2,2,9]+2 → 11 → 成功

志筑円:これでふたつ
志筑円:どうしようかな……一個使うか2個使うか
志筑円:フレーバー的にとーるちゃんに二個使ってほしい
顕木融:まあ次のシーンで手当ロールするっていうのもありかもですけど
上戸ノア:それだ
上戸ノア:それをやれ
上戸ノア:あっ
上戸ノア:簡易手術キット狙ってもらって妖精飛ばせばよかった
上戸ノア:そしたらいい空気吸えたのに
志筑円:いい空気のターボチャージャーかお前は
上戸ノア:ブィンブィン
上戸ノア:だってよくいるじゃん西尾維新作品に
顕木融:じゃあまず自分の応急を自分に使います。
上戸ノア:若者に何らかの手がかりを渡して憎まれ口を叩く大人
顕木融:4+2d10
DoubleCross : (4+2D10) → 4+8[5,3] → 12

顕木融:まあまあ。
志筑円:こちらも自分の分一個つかいま
志筑円:2d10+3
DoubleCross : (2D10+3) → 7[1,6]+3 → 10

志筑円:やすい
志筑円:志筑円のHPは10(HP:3->10)
志筑円:とーるちゃんに渡しまして
顕木融:貰ったものを使いまして。
顕木融:12+2d10
DoubleCross : (12+2D10) → 12+3[1,2] → 15

顕木融:wwww
志筑円:wwwww
志筑円:お前!!!!
上戸ノア:マジ?
顕木融:以上!w
九面忍:融ちゃん……
上戸ノア:あ~~~~~~これは
上戸ノア:イチャイチャしないと回復しませんね
上戸ノア:分かった
九面忍:イチャイチャしてね

ミドル6 焔を待ちながら

GM:ミドル6 焔を待ちながら
GM:登場PC 志筑円/顕木融
GM:登場侵食をどうぞ。
顕木融:顕木融の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:82->92)
顕木融:うぎゃっ
志筑円:志筑円の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:69->73)
志筑円:おい……

GM: 第11地区 住宅街 坂口家にて
GM:坂口真奈美……即ち九面忍が偽装身分のひとつとして暮らす一軒家。
GM:元より一般人として人を誘い込むことも用途であったこの場が、今回標的をおびき寄せる決戦の地として設定された。
九面忍:顕木宅や志筑宅跡地に監視用として撒いていた因子も全て回収し、この一所へと充満させる。
GM:彼女の全てを焼き尽くすと定められた自動機械は、必ずや此処へと辿り着くだろう。
GM:そして君たち2人、志筑円と顕木融は標的が現れると予測されるポイント。
GM:坂口家正面玄関をいつでも狙撃できる、向かいの家のベランダにて待機しているところだ。
志筑円:「……」ベランダで”フラガラック・フラクション”をいつでも抜けるようにしている。
志筑円:何か声をかけるべきだと思っているが、どうすればいいのかわからない。
顕木融:ちょこんとベランダに敷かれたシートの上に座っている。
顕木融:ゆるゆるとした循環呼吸。出来得る限り弛緩させるための薬剤の空包装が散らばっている。
顕木融:「んー……何かあった?」最後の薬剤を呑み切ってから声を掛けます。
志筑円:「……あったのは、そっちの方だろ」
志筑円:「全部聞いた。遺産のこととか」
顕木融:普段とあまり変わらない笑み。どこか隈がうっすらと浮いていることだけが違いだ。
志筑円:玄関の方を見ている。顔を直視するのが怖い。
顕木融:「……あー、聞いたんだ。本当、どうして遺産なんて呼ばれてるんだろってレベルのシロモノなんだよね、アレ」
志筑円:「同感だよ。よく……あー、なんだ」
志筑円:よく生きてたな、と口にしそうになり、やめる。
顕木融:「ま、普段は平気なんだけど…今はちょっと薬使って、3,4発かなあ。そこが限界になりそうだから、できれば注意しておいて」
顕木融:「あ、今さ」
顕木融:「よく生きてたなって思った?」へらりと笑いながら。
志筑円:「……嫌な見方だよ。遺産に適合したとかしてないとか、そういう見方をさ」
志筑円:「したくないのに、してしまった」
顕木融:「でも、そんなものじゃない?普通の人だってそうだよ」
顕木融:「車の免許とかさ、研究の論文とか。普通の人だって、こんなことができる、できないって判断されるものじゃない」
顕木融:「たまたま、こんなのを使えるかどうか、ってだけで。特別が一つあるからって、何もかもかけ離れるわけじゃないよ」
志筑円:「顕木……」
顕木融:随分長く話しているな、と自分でも思う。
志筑円:視線を玄関から、顕木融へと向ける。
顕木融:「…ま、そうあってほしい、っていうの。だいぶ込みだけどね?」
顕木融:「あ、漸くこっち見た」
志筑円:悔いの混じった顔で、へらりと笑う彼女を見る。
志筑円:「全然気づかなかったんだ」
志筑円:「何日も、同じ家で暮らして」
志筑円:「その裏で顕木は、ずっとずっと痛かったんだってことに」
志筑円:「憐れみたいわけじゃない」
顕木融:「あはは」どこか困ったように笑って。「気にし過ぎだよ」
志筑円:「……悔しかったのかもしれない」
顕木融:「……?」首を傾げる。”悔しい”という情動は、あまり縁がないから。
志筑円:「顕木は、僕よりもずっと上手く、僕の欲しい物を手懐けてる」
顕木融:「…そう?」
顕木融:「志筑くんが欲しいものって、何なのかな」
志筑円:「……欲しい物は」
顕木融:顕木融は、天から降ってきたように。与えられて、それを所与の物としてきたから。
志筑円:「平穏な生活ってやつだった。……それなりに上手くはやってた。家が燃えるまでは」
志筑円:「でもさ、燃えてからも案外続いたんだ、それが」
顕木融:「うん」
志筑円:誰かと話しながら作るものが、危険なアイテムでなく、ただの料理であったり。
志筑円:必要なものを調達する会話の内容が、素材やパーツでなく、食材や日用品であったり。
志筑円:「顕木とさ、一緒に暮らすのが、案外悪くなかったって思うんだよ」
顕木融:「……えへへ」
顕木融:「嬉しいなあ。わたしは、結構好きだったから、うん」
志筑円:「……だから、今、僕はめちゃくちゃ怒ってる」
顕木融:静かに彼を見詰めています。
志筑円:「僕と顕木から、そういう日常を奪っていこうとするやつがいる」
志筑円:「しかも、元凶は僕の古巣だ」
志筑円:「……ちょっと癪だけど、UGNっぽいことをしてやろうって気になるくらいには」
顕木融:何時もの様に透明な紫の瞳に、どこかかすかに色が乗ったような目で。
顕木融:「…ふふ、UGN,あんまり好きじゃないんだ」
志筑円:「大人しく一般人のフリしとくから、勝手にやっててくれって思ってたね」
顕木融:「なるほどなあ。まあ、静かな生活したいならそうなるよね」
顕木融:「…わたしね、ああやって一緒にいたの。楽しかった」
顕木融:「家族も、わたしのことを理由があって拾った人たちだったけど…それでも、色々してくれて、一緒にするのは楽しくて」
顕木融:「それが無くなって…親しかったひともいなくなって、それからようやく、わたしはそれを大事に感じてたんだって気づいたから」
顕木融:「わたしがさ。普通の、平穏な暮らしが良く出来てたって言ってくれたよね」
志筑円:「……ああ、言った」
顕木融:「わたしはさ。感情とか表情とか、言葉とか。どうすればどう反応されて、どういう事がいけないのかっていうのをずっと続けてきただけ」
顕木融:「嬉しいから、笑うとか。哀しいから泣くとか。なにかそういうものがあって、そこから行動するんじゃなくて…」
顕木融:「行動が、どう見えて、どう反応されるのかってことから、傷つかないものを選んでただけだよ」
志筑円:「それを積み重ねて来たことに、なんていうかさ」
志筑円:「僕は素直に、すごいって思ったんだ」
顕木融:「………すごい?」珍しく、ぽかんとしたような表情で。
志筑円:「……当たり前みたいに、当たり前をやり続けるのは」
志筑円:「変なことだけどさ、当たり前じゃあないんだ」
顕木融:「そうなのかな」
志筑円:「僕は少なくとも勉強中だ」
顕木融:「………なんだろな」
顕木融:「ずっとずぅっと。わたしはみんなが持ってるものを持っていなくて。足りないものばっかりだって見えているの」
顕木融:空を見上げる。
顕木融:「遺産のせいでこうなったのか、それとも最初から、恐怖もなくてみんなヴェールの向こう側みたいに見えていたのか。わたしだって覚えてない」
顕木融:だから、顕木融は誰かに責任だって被せられない。
顕木融:「怒ったり泣いたりするのだって、どこか遠く見えるの。悔しいって思ったことだって、わたしはない気がする」
顕木融:「ね、志筑くん」
顕木融:「こんなわたしでもさ。誰かに愛されて、必要とされて、一緒にしあわせで、穏やかな時間を過ごせるようなーー」
顕木融:「そんなことって、あるのかな」
顕木融:父親に、あの兄代わりのような青年に、啖呵を切ってみせたけど。
顕木融:そうして動いて見たら、わたしの周りからは、どんどんひとはいなくなっていったから。
志筑円:「……少なくとも、さ。顕木」
志筑円:「顕木は、自分で望んで、痛みだってねじ伏せて、日常ってやつを過ごしてたんだ」
志筑円:「誰に言われたわけでもなく、自分の意志でさ」
顕木融:「うん」
志筑円:「今までそうやって、必死で掴み取ってきたやつが」
志筑円:「できないなんてこと、ないはずだ」
顕木融:「………そっか」眼を閉じる。
志筑円:「それに」
志筑円:「……もし、その穏やかな時間を邪魔しにくるやつがいるなら」
志筑円:「そいつに報いを与えてやるのを、喜んで手伝ってやる」
顕木融:「……ふふ。ありがと」
顕木融:「そっか。うん。そっか………」
顕木融:「じゃあ、信じてみるよ」ふわりと。綻ぶように微笑んで。
顕木融:「ありがとうね、円くん」
志筑円:「まど……あ、おう」
顕木融:「ふふ。名前で呼んでもいいよ?」
顕木融:横についていた手が、自然と近くにある。ベランダという狭いところだから、仕方のないことで。
顕木融:ぽん、と軽く手を重ねる。
志筑円:重なった手を返し、そのまま握る。
顕木融:一瞬だけ、眼を見開いて。
志筑円:「……なんというかこれ」
顕木融:そのまま、此方も握り返した。
顕木融:「なあに?」
志筑円:「友達って言うのも、違う気がするな」
志筑円:ふっと顔を背ける。今度は悔しさじゃなくて
志筑円:安心感と、少しの照れで。
顕木融:「あはは。わたし、そういうのよくわかんないけど…」
顕木融:「いいんじゃないかな。こういうのでも」
顕木融:柔らかく、戦場に似つかわしくないくらい。穏やかに笑った。

GM:シーン終了です。
GM:ロイス変更と……最後の購入判定をどうぞ。
顕木融:はーいっ。
顕木融:円くんのを感情変更。
顕木融:〇同情/懐旧 → 〇好意/連帯感 で。ネガっぽくない?ゆるして。
志筑円:とーるちゃんのを変更しましょう
顕木融:購入はどうしようかなあ。財産2点はあるし、照準機か応急か悩む。
志筑円:興味○/不安→好意○/不安で
顕木融:じゃあブルゲ狙います。
顕木融:4dx+2=>20
DoubleCross : (4R10+2[10]>=20) → 9[3,4,8,9]+2 → 11 → 失敗

顕木融:こんな時に限って回んねえ!!以上
志筑円:妖精しようか?
顕木融:いやしても届かない可能性のが高いので
顕木融:大丈夫!
志筑円:侵蝕を上げたかったが確かにそれならしかたなP
志筑円:ジェネってブルゲ狙うか
志筑円:ジェネシフトします ダイスは1個で
志筑円:志筑円の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:73->78)
志筑円:まあ登場で足りるのでよし
志筑円:ブルゲ狙いまうす
志筑円:4dx+2=>20
DoubleCross : (4R10+2[10]>=20) → 9[5,5,8,9]+2 → 11 → 失敗

志筑円:同じで草
顕木融:同じ達成値
志筑円:なかよし
GM:なかよし
志筑円:以上です

クライマックス:Incinerator from Past

GM:クライマックス:Incinerator from Past
GM:全員登場
GM:登場侵食をどうぞ。
顕木融:顕木融の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:92->101)
志筑円:志筑円の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:78->88)
上戸ノア:上戸ノアの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:91->96)

GM:待ち伏せを敢行していた君たちの身に 、激しい重圧が襲い掛かる。
GM:発現予測地点より十分な距離を置いていてもなお感じられる、肌が焼けるような高熱を。
GM:かの破滅が降りかかる対象が、大切な思い出残る我が家でないと知っていても、背筋凍らせる寒気を。
自動消却炉ボナコン:『O O O O O...』
自動消却炉ボナコン:空間の裂け目から、光の揺らぎを伴ってその姿を現す巨大なる焼却炉。
自動消却炉ボナコン:異教の邪神像を思わせる、無数のパイプを生やした牛頭人像の如き威容。
自動消却炉ボナコン:怪物は確かに、姿を現した。
上戸ノア:《ディメンジョンゲート》
上戸ノア:空間の裂け目が、ほんの少しだけ拡張される。
上戸ノア:そこから漏れ出した白銀の極小魔眼がボナコンの眼前で人型へと結集し、像を結ぶ。
上戸ノア:「またせたな。周辺住民の避難、情報隠蔽に当たっての手続きは済ませておいた」
上戸ノア:「あとはまあ、“らしく”……やれ」
上戸ノア:カマーベスト姿の青年は二人に向けてそう言って微笑んだ。
上戸ノア:96→99
志筑円:虚空より飛び出るいくつもの鎖刃が、空中を走っては消える。
志筑円:「最適駆動領域に入った。……アレをスクラップにしてやる」
志筑円:「道具に罪はないが……それでも報いは必要だ」
志筑円:焼却炉を視線の先に据え、得物を構える。
顕木融:息を吸う。吐く。呼吸という動作は、肉体に対して深く干渉を導くことができる行為だ。
顕木融:(撃てるのは、3発。無理して、4発)先に発言した見立ては、そうずれていないと意識する。
顕木融:すたり、と軽く着地する。敵を前に、全身が騒めく。
顕木融:「ーーああ。他の皆って」つい零れたのは、何の意味もない言葉だ。
顕木融:「いっつも、こんな気持ちなのかな」ゆるりと手を差し伸べる。
九面忍:「……優先目標は依然、私です」姿なき声が、君たちだけに聞こえてくる。
九面忍:「必要とあらば誘導します。いつでも頼って構いませんよ」
GM:追加NPCカードを提示します。

九面忍【見えぬ者】
《崩れずの群れ》シナリオ3回
 カバーリングを行う。回数が切れると九面忍は死亡する。

GM:どんどん使ってよいよ!
志筑円:やめて
顕木融:デメリットが重すぎる
GM:なおエンゲージ内には入りません
GM:カバーリングで使わない限り被弾はないよ~
上戸ノア:これあれだな
志筑円:ほっ
上戸ノア:使う回数でルート分岐
上戸ノア:まどまどどのルート行きたいの?????
顕木融:急にギャルゲのヒントコーナーするのやめろ
自動消却炉ボナコン:『対象、並びに障害を検知』炉の炎が勢いを増し、一層禍々しくその姿が照らされる。
自動消却炉ボナコン:『諸共、消却を実行します』全身に突き立ったパイプから黒煙を吐き出すと共に、君たちの衝動を喚起する。
GM:難易度9の衝動判定です。判定どうぞ。
上戸ノア:3dx+!
上戸ノア:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 6[1,3,6]+1 → 7

志筑円:3dx>9
DoubleCross : (3R10[10]>9) → 8[4,6,8] → 8 → 失敗

顕木融:4dx=>9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 5[1,1,4,5] → 5 → 失敗

顕木融:せやろな。
上戸ノア:あ~暴走しちゃった~
志筑円:おげーっ
上戸ノア:はい
顕木融:顕木融の侵蝕率を+3(2d10->2,1)した(侵蝕率:101->104)
上戸ノア:妖精の手
志筑円:志筑円の侵蝕率を+11(2d10->2,9)した(侵蝕率:88->99)
上戸ノア:99→103
顕木融:衝動には慣れてると言わんばかり(よかったー
上戸ノア:96→100だった
上戸ノア:えっとねえ
上戸ノア:まどまどの衝動を成功させる
上戸ノア:カウンターできなくなるからね
志筑円:やったー!
上戸ノア:まあ盾になってほしいだけとも言うが
志筑円:確定成功だけどいちおう振りたし判定
志筑円:1dx+10>9
DoubleCross : (1R10+10[10]>9) → 3[3]+10 → 13 → 成功

志筑円:うむ
九面忍:私の《宵闇の魔花》もまだ使えますのでね~
志筑円:しなない?
上戸ノア:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+19[10,9] → 119

九面忍:しなない~
九面忍:上司が死にそう
志筑円:ほっ
上戸ノア:死ぬ
顕木融:ひえっ
志筑円:うわ
GM:それではエンゲージ状況確認。

  (ボナコン[4])
   (10m)
 (志筑[7] 顕木[7] 上戸[7]) []内は行動値

GM:セットアップ!
顕木融:なし。今後もない!
上戸ノア:とくになし!
志筑円:ない!
自動消却炉ボナコン:【機関起動──問題なし】《尾を食らう蛇》《原初暴走》
自動消却炉ボナコン:HPを1D失い、シーン中ウロボロスエフェクトの対象を範囲に変更。
自動消却炉ボナコン:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5

自動消却炉ボナコン:Eロイス【唯我独尊】を使用、セットアップエフェクトをもう一度。
自動消却炉ボナコン:【機関稼働──直ちに問題なし】《尾を食らう蛇》《喰らわれし贄》
自動消却炉ボナコン:HPを1D失い、シーン中攻撃力+12。
自動消却炉ボナコン:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

GM:イニシアチブプロセス。
GM:宣言はあるかい
上戸ノア:あるのあ~
上戸ノア:《時間凍結》
GM:せよ!
上戸ノア:HP25→5 侵食119→124 で追加手番を今からやる!
GM:ぐえー
上戸ノア:動いていいかな????
GM:いいよ!
上戸ノア:マイナーでオリジン:レジェンド 侵食124→126
上戸ノア:メジャー“秘仏開帳・虚空門如来”
→死神の瞳+縛鎖の空間

上戸ノア:対象は勿論ボナコン太郎
上戸ノア:ボナコン
GM:来い!
上戸ノア:では判定
上戸ノア:3dx+19 RC
DoubleCross : (3R10+19[10]) → 5[2,4,5]+19 → 24

GM:がんばれボナコン
上戸ノア:当たったら次の被ダメ+7d 重圧・放心もおまけにつくぞ
自動消却炉ボナコン:ドッジ
自動消却炉ボナコン:7dx+2>=24
DoubleCross : (7R10+2[10]>=24) → 10[1,2,2,5,6,9,10]+7[7]+2 → 19 → 失敗

顕木融:こわっ!?
GM:惜しい。判定どうぞ!
上戸ノア:演出だな!
上戸ノア:行くぞ!
上戸ノア:侵食126→132
上戸ノア:「なうまく さんまんだ ぼだなん あびら うん けん」
それは禅定印と呼ばれる。
左手の上に右手を重ね、親指の先のみを合わせる。
既に事前準備は済ませている。レネゲイド制御用の梵字を周囲一帯に書き込んでいる間に、時間と空間の把握など済ませている。
故にこの“周囲を探査する真言”はルーティンに過ぎない。

上戸ノア:「おん ばざら だとばん」
続いて結んだそれは智拳印と呼ばれる。
左手の人差し指を立て右手で握り込む。
同時に空中に人間の頭ほどの白銀の魔眼が浮かぶ。
創出するは門。それは彼方へと通じる未現経路。これだ。これこそが本命だ。

上戸ノア:「時間、空間、形而下世界。そこへ立つ限りお前は俺の領域から逃れられない」
それは身口意の三密を以て執行される秘蹟であり、了義未了義の防護を以て行使される魔術でもある。
当世風に解釈すれば、レネゲイドビーイングを本尊とする真言密教の一流派がオーヴァード法師の為に開発した召喚術式。
その効果は高濃度レネゲイドの招来・操作による戦場の支配、敵対者の拘束である。

上戸ノア:「秘仏開帳! 虚空門如来!」
事前に周囲一体に刻まれた無数の梵字が輝き、宙を舞い白銀の光を放ってボナコンの全身へと絡みつく。制御系の不全、処理能力への重圧、ボナコンがこの戦場において十全たることは、もはやない。

自動消却炉ボナコン:『……動作不良を確認、レネゲイド拘束並びに整備状況に不調を確認』
自動消却炉ボナコン:『……状況打開の為、燃料の再投下を決行します』
GM:イニシアチブプロセス。
自動消却炉ボナコン:Eロイス《闇の呼び声》発動。
自動消却炉ボナコン:シーンに登場しているキャラクター全ては即座にボナコンへエンゲージします。
GM:※九面さんは大丈夫です
志筑円:ギャー
顕木融:ぎゃーっ。エンゲージします。
上戸ノア:小癪な……!
自動消却炉ボナコン:同時にEロイス《絶対拒絶》の効果発動。
自動消却炉ボナコン:エンゲージしたキャラクターは直ちに侵蝕率+1d10します。
志筑円:ひでえことする
上戸ノア:は??????
顕木融:ギエーッ
志筑円:志筑円の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:99->104)
上戸ノア:死ぬ
顕木融:顕木融の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:104->108)
上戸ノア:132+1d10
DoubleCross : (132+1D10) → 132+5[5] → 137

GM:やべえな
自動消却炉ボナコン:拘束を受けながら黒煙を吐き出す。高熱を周囲に齎す。
上戸ノア:ボナコンにロイス取っておきます
上戸ノア:ボナコン 有為/脅威◯
自動消却炉ボナコン:一切の距離がそこに横たわっていないかの如く、既にその劫火へくべられてしまったと錯覚するかの如き炎熱。
志筑円:同じくボナコンにロイスを取ります 自動焼却炉ボナコン 感心/呆れ○
自動消却炉ボナコン:故に、この鋼の魔神の眼前に於いて、あらゆる者は恐怖と無縁で居られないのだ。
顕木融:「つっ……」肌が灼ける。喉と鼻からの侵入を腕で防ぎつつ。
上戸ノア:「こいつは……不味い……!」
顕木融:ロイス取得。ボナコン 〇恐怖/痛み で。
志筑円:「クソッ、何に使う気で作ったんだよこんなの……!」
顕木融:「同じセルじゃないの…?」
志筑円:「作ってるやつもピンキリだったんだよ……」
GM:イニシアチブプロセス。行動値7の方どうぞ。
顕木融:ではわたしからー
顕木融:マイナーコンボ:”カラコールの雨”≪骨の銃≫≪死招きの爪≫。攻撃力41の射撃武器作成。
顕木融:メジャーコンボ:”エル・シドの凱旋”≪コンセントレイト:エグザイル≫≪オールレンジ≫。ボナコンを殴ります。
顕木融:対応はありますか!
GM:なし!(オート封じられてるため)
顕木融:あぶない。在ったらあったのか。
GM:判定どうぞ!
顕木融:では行きます。
顕木融:11dx7+10 えいっ
DoubleCross : (11R10+10[7]) → 10[1,2,2,3,3,4,6,6,8,8,8]+10[5,5,9]+1[1]+10 → 31

顕木融:回んねえなあ!?
上戸ノア:妖精するか~?
志筑円:妖精いっこ使いなさい
上戸ノア:まどまど妖精があったか
上戸ノア:頼むわ
志筑円:あるよ~
顕木融:じゃあお願いします
志筑円:というわけで《妖精の手》
GM:手を握ったげて
志筑円:志筑円の侵蝕率を+4した(侵蝕率:104->108)
上戸ノア:GMのカプ推しが強い
顕木融:ありがとう。これで40スタート。
志筑円:《妖精の手》残り回数3→2
顕木融:1dx7+40
DoubleCross : (1R10+40[7]) → 2[2]+40 → 42

顕木融:こら顕木融
顕木融:顕木融の侵蝕率を+6した(侵蝕率:108->114)
顕木融:顕木融の侵蝕率を+4した(侵蝕率:114->118)
志筑円:本調子じゃないから!
顕木融:対応おねがいします!
自動消却炉ボナコン:怯えろ!竦め!そしてがんばれボナコン!
自動消却炉ボナコン:5dx+2>=42 ドッジ(放心込み)
DoubleCross : (5R10+2[10]>=42) → 10[1,3,3,6,10]+6[6]+2 → 18 → 失敗

志筑円:だから怖いんだって
顕木融:毎回回すのこっわ
GM:頑張ったが命中。ダメージどうぞ!
顕木融:5d10+3d10+41+7d10 装甲有効。
DoubleCross : (5D10+3D10+41+7D10) → 39[2,10,10,8,9]+22[10,7,5]+41+33[1,3,8,1,9,3,8] → 135

GM:やっば
顕木融:出目がいいな
GM:えっまじで?
志筑円:殺れ殺れーッ!
顕木融:135点装甲有効ダメージです。
GM:あぶね……
上戸ノア:あ、待って
上戸ノア:力の法則を忘れないでよぉ~
顕木融:あれ。あ、ごめん
GM:た、足していいよ
上戸ノア:ダメージに+3d10だよ~
顕木融:3d10+135 えいっ
DoubleCross : (3D10+135) → 10[4,5,1]+135 → 145

顕木融:145点になりました
上戸ノア:137→141
GM:きっつい
自動消却炉ボナコン:FHバトルアーマーの装甲15、効果で5点軽減して120ダメージです。
顕木融:むう。結構低減されるな…
GM:まだ生きてる!
GM:演出どうぞ!
顕木融:深く息を吸う。吐く。絡まる帯をせめてでも広げる。
顕木融:差し伸べた左腕。そこの肉と骨、神経、血管に意識を集中する。
顕木融:普段ならば、必要のない動作だ。
顕木融:痛みさえヴェールの奥底から眺めて、平然としていられるときならば。
顕木融:(ここで倒れるわけにはいかない。ましてや、ただ痛みで蹲って、戦えるのに何も出来なくなるわけには)
顕木融:やめるという意識は欠片もない。
顕木融:なぜなら、それがたとえ痛みがあろうと——
顕木融:ぐじゃりと、肉が歪む。骨が弓の如く支え、弾丸を形成する。
顕木融:「まずは、一発目…」
顕木融:空気が裂ける音は、後から聞こえてきただろう。
顕木融:地を這う軌道。それに、鎖が沿うようにして跳ね上がり。
顕木融:着弾の一瞬前、急激に加速する。
顕木融:「……」顔を歪める。それはやはりとはいえ、此処まで援護をもらっても倒せなかったからであり、
顕木融:何とか元の形のままに戻したとはいえ、握ることも今はできない左腕のせいでもある。
自動消却炉ボナコン:バギャン 分厚い装甲板が歪む音とほぼ同時に
自動消却炉ボナコン:メキメキ、バキッ ガゴンガゴン 無数のパイプが砕け散る音、無数のパイプから鳴り響き
自動消却炉ボナコン:『Jo状況、極めて劣悪悪悪』黒煙と音声、生まれた破壊痕からも漏れ出てくる。
顕木融:「まだ動きます。それと、後3発です!」皆に声を出して状況共有。
上戸ノア:「ならば問題ない。勝算はある。そこを超えたら撤退しろ。次善策はあるから心配せずにな」
上戸ノア:「んで」
上戸ノア:「それまでは攻め続ける!」
GM:イニシアチブプロセス。行動値7の方
上戸ノア:ノア~
志筑円:3人いますが
上戸ノア:俺がいくのあ~
上戸ノア:マイナーとくになし
上戸ノア:メジャーで死神の瞳
上戸ノア:141→144
上戸ノア:3dx+19
DoubleCross : (3R10+19[10]) → 5[2,3,5]+19 → 24

自動消却炉ボナコン:5dx+2 ドッジ(放心込み)
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 10[1,2,2,9,10]+5[5]+2 → 17

上戸ノア:当たったら次回被ダメ+7dよ~
上戸ノア:よし!
GM:命中!
志筑円:こわいって!
GM:演出どうぞ!
上戸ノア:軽率に回ってくる
顕木融:こわ
上戸ノア:では演出。
上戸ノア:「既に仕込みは済んでいる」
上戸ノア:顕木融の砲撃で崩れた重量バランス。
上戸ノア:それはボナコンのボディーに本来想定されていない負担をかける。
上戸ノア:故にほんの少し。
上戸ノア:「崩してやるよ」
上戸ノア:パチリ、と指が鳴る。ボナコンにかかる重力が一瞬だけ倍増する。
自動消却炉ボナコン:バヂッ ボシュゥ! 一際激しく黒煙を吐き出す。
上戸ノア:そしてそれだけで──巨体がゆらぎ、大きな隙を晒す。
上戸ノア:「今だ円ァ!」
自動消却炉ボナコン:『直直ちに補修を──』ギラリと赫眼、輝かせて。
志筑円:手番、貰うぜ……!
自動消却炉ボナコン:『消却炉展開。状況を一切リセットします』
自動消却炉ボナコン:《加速する時》
志筑円:うわーっ!!
GM:今こそ勝負の時!
自動消却炉ボナコン:マイナーアクション【燃料投下】《終末の炎》《原初の白:ポルターガイスト》
自動消却炉ボナコン:悲哀の楔を破壊、HPを20点消費して攻撃力+37。
自動消却炉ボナコン:ガコン 強力なレネゲイドアイテムを炉へ投下。
自動消却炉ボナコン:その熱量を爆発的に増加させる。
自動消却炉ボナコン:メジャーアクション【超過駆動──自他消却】
自動消却炉ボナコン:《コンセントレイト:サラマンダー》《災厄の炎》《灼熱の砦》《封印の楔》《灰燼に帰すもの》
自動消却炉ボナコン:対象は《原初暴走》の効果で範囲、即ち自分を含むエンゲージの全て。
志筑円:《隠された世界》
志筑円:対象を単体へ変更させる
自動消却炉ボナコン:《封印の楔》の効果により、命中した対象はRCによる対決、敗北した場合はオルクスのエフェクトがシナリオ中使用不可になります。
志筑円:なるほどね
自動消却炉ボナコン:それでは攻撃
志筑円:志筑円の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:108->118)
自動消却炉ボナコン:7dx+2 (放心込み)
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 9[3,5,6,6,9,9,9]+2 → 11

GM:失礼、C値忘れ
志筑円:ちなみに対象は?
志筑円:(わくわく)
自動消却炉ボナコン:対象は円くんで!
志筑円:っしゃおら!
自動消却炉ボナコン:7dx7+2
DoubleCross : (7R10+2[7]) → 10[2,5,5,7,8,10,10]+10[5,6,6,7]+10[7]+2[2]+2 → 34

志筑円:《コンセ:モルフェウス》《カスタマイズ》《クリスタライズ》《カウンター》で反撃します
GM:どうぞ!
志筑円:12dx7+6 能力訓練:感覚も乗せた!
DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[2,4,4,5,5,5,7,7,9,9,10,10]+10[3,6,7,8,10,10]+10[1,8,8,8]+10[6,6,8]+10[10]+10[9]+2[2]+6 → 68

GM:ひえっ
志筑円:ここに
顕木融:きゃーっ
志筑円:《妖精の手》
志筑円:1dx7+76
DoubleCross : (1R10+76[7]) → 3[3]+76 → 79

GM:九面さんの支援は載せる?
上戸ノア:乗せていけ~
志筑円:剣精も回してから!
GM:ひえー
志筑円:《剣精の手》
志筑円:1dx7+86
DoubleCross : (1R10+86[7]) → 6[6]+86 → 92

志筑円:載せて♥
志筑円:志筑円の侵蝕率を+6した(侵蝕率:118->124)
九面忍:【潜む者】円くんの達成値を+9して、HPを5失わせます。
志筑円:志筑円のHPは5(HP:10->5)
志筑円:合計101!
GM:だ、ダメージをどうぞ!
志筑円:10d10+23+7d10
DoubleCross : (10D10+23+7D10) → 54[5,9,9,6,2,8,3,3,4,5]+23+38[3,4,6,9,2,7,7] → 115

GM:うぎゃぁ~
志筑円:あ、11個だっけ
GM:足して~
志筑円:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8

志筑円:123!
志筑円:志筑円の侵蝕率を+12した(侵蝕率:124->136)
志筑円:あ、装甲無視です
自動消却炉ボナコン:装甲15を無視、防具効果で5点軽減、118ダメージで累計253ダメージ……
自動消却炉ボナコン:最大HP240につき戦闘不能!戦闘終了です!
志筑円:やったー!
自動消却炉ボナコン:胸部に備えた炉の扉が、地獄への釜の蓋が開く。
自動消却炉ボナコン:そこから噴き上げるものは、狂おしくも猛るものは。
自動消却炉ボナコン:恩讐の如きもの、妄念の如きもの、すなわちかくあれかしと定められ、決して曲がることのないプログラム。
自動消却炉ボナコン:発熱し、融解し、全てを焦がす極大炎熱の全開放。一切必滅の消却式。
自動消却炉ボナコン:それが今、確かに放たれようとして──
志筑円:「そこが一番」
志筑円:「──無防備だ」
志筑円:開口部、発射寸前のそれに向かって手をかざす。袖から鎖が射出され……ない。
志筑円:──既に、"断片"は放たれている。
自動消却炉ボナコン:接近する障害を検知、迎撃機能を行使……破損により使用不可。
志筑円:顕木融の打ち込んだ弾丸、それに載せた”断片”が標となり、
志筑円:装甲の一枚内側から幾筋もの鎖が、更に内側を穿っていく。
自動消却炉ボナコン:防壁不全状態に於ける自己破壊を含む炎熱解放による障害の消滅……
ニェドトゥイコムカ:<                              >
自動消却炉ボナコン:                               ジャミングにより機能不全、失敗。
志筑円:「さあ」
志筑円:「──報いを受けろ」
志筑円:腕を振り下ろす。
志筑円:幾重にも入り込み、巻き付いた鎖の束が、締付け、引き裂くように暴れる。
志筑円:《ルーは応えない》……応えるのは、報いを受けたものの破壊の痕のみ。
自動消却炉ボナコン:内部構造を完膚なきまでに破壊され、内側と外側が混ざり合うまで凌辱されて。
自動消却炉ボナコン:後には鋼の残骸と、燻る煙だけが残された。

GM:バックトラックに移行します
GM:今回のEロイスは3つ
自動消却炉ボナコン:《唯我独尊》《闇の呼び声》《絶対拒絶》
上戸ノア:振ります
GM:それでは各自帰って来てね!
志筑円:ふりふりします
上戸ノア:144-3d10
DoubleCross : (144-3D10) → 144-22[10,7,5] → 122

志筑円:136-3d10
DoubleCross : (136-3D10) → 136-16[8,2,6] → 120

上戸ノア:残りロイスは6なので倍振りします
顕木融:ふらないですー。いちばい!
上戸ノア:122-12d10
DoubleCross : (122-12D10) → 122-67[10,1,8,6,9,9,1,9,3,4,6,1] → 55

上戸ノア:日常
GM:ヨシ!
顕木融:118-6d10 えいぅ
DoubleCross : (118-6D10) → 118-46[5,4,7,10,10,10] → 72

GM:ヨシ!
志筑円:こわいので2倍振り
志筑円:120-10d10
DoubleCross : (120-10D10) → 120-71[7,10,9,6,4,9,8,2,7,9] → 49

顕木融:五点!めっちゃ帰って来てる。これは恐怖から解放されたせいですね
GM:ヨシ!
志筑円:最強
GM:全員帰還!無事!
志筑円:無事太郎!
顕木融:やったーっ
GM:それじゃあ経験点!
顕木融:5点です。
上戸ノア:平和の空気だ
上戸ノア:三点です
志筑円:3点でーす
GM:いつもの5点、Eロイス3点にDロイス《装着者》で1点
GM:九面さんを無傷の状態でシナリオクリアしたので10点!
志筑円:やったぜ
GM:徹ちゃんは24点、ノアノアとまどまどは22点
上戸ノア:ルート選択が正しかった
顕木融:やったー!
顕木融:ありがとうございますっ
GM:そして私は23点。
上戸ノア:いただきます!
志筑円:いただきます
志筑円:もぐもぐ
GM:おつかれさまでした。たんと勝利の美酒を味わってね。肉でもいいよ

エンディング1 想いと絆と喧騒に溢れた上戸ノアは愛と平和を尊ぶ

GM:ED1 想いと絆と喧騒に溢れた上戸ノアは愛と平和を尊ぶ

GM: 喫茶"アソート"
GM:"シー・ノー・イーヴル"残党との比較的小さく極めて迷惑な交戦から、柱時計が歌いあげること72回。
GM:上戸ノアと九面忍は既に、通常業務へと戻っていた。
九面忍:「──というわけで、元"倉庫番"は無事に収容」
上戸ノア:「残っていた様々なブツも一応確保できたが」
上戸ノア:「……死ぬまで戦うつもりもなかったみたいだし、最初っから素直に投降してくれりゃあ楽なのに」
上戸ノア:「人間ってのはわからんわからん」
九面忍:「"ボナコン"の衝動喚起によって精神の平静を損なっていた面もあるようです。が」
九面忍:「経過観察によると侵蝕率は下降傾向にあり。ジャーム化の兆候は一先ず遠ざかりましたね」
上戸ノア:「……いや、俺さ」
九面忍:「ふむ」
上戸ノア:「どんな人間もひとまず生きていられるような社会ってのが理想なんだよ」
上戸ノア:「理想なんだけど、悪意じゃなくて能力の問題でそれが難しいやつも偶に居たりするじゃん」
上戸ノア:「今回の元倉庫番ちゃんとかさ」
上戸ノア:珈琲を飲んでからため息をつく。
九面忍:「ふむふむ、言葉の時点では概ね同意できる目標ですね」
九面忍:「私も支部長補佐も大概ですし」
上戸ノア:「UGNの仕事を治安維持中心から教育・福祉に広げていかねえといつか行き詰まるぜ」
上戸ノア:「って……改めて感じちゃった」
九面忍:「本来の目標としてはそっちこそ、なんですがね……」
九面忍:「なにせ労厚省が窓口ですし」
上戸ノア:「言えてる。そう、UGNは厚労省と提携している。人間が生きていく環境を整える組織なんだよ、日本では」
上戸ノア:「俺は」
上戸ノア:掌をかざしてカップと珈琲の雫を浮かべる。
上戸ノア:「人間が何を求めているか、人間がどれだけ強く結びつくか、だいたい分かる」
上戸ノア:「それに大量の情報を合わせれば、高確率で人間の行動を誘導できる」
上戸ノア:「環境を整える訳だ」
上戸ノア:「けどそれって人間から思考を奪っていることにもほかならない」
上戸ノア:「けどけど、元倉庫番のようにそうでもしないとどうしようもないような奴もいる」
上戸ノア:「九面ちゃんは、どこまでが“良い”と思う?」
九面忍:「……上戸ノア支部長補佐」
九面忍:ずず、と珈琲を飲み干して。
九面忍:「あ、ちょっと苦み刺さった」
九面忍:パフェも一口。
九面忍:「パターナリズムの過剰化を警戒するというのはよく分かります」
九面忍:「貴方を父のような存在と見るのは、確かにあまりにも信用なりません」
上戸ノア:「ひどいなあ~。婚約したばっかなんだぜ俺?」
九面忍:「見てて危なっかしいし、性格悪いなって思ったことも多々ありますし」
上戸ノア:「まあ……そうだが……」
上戸ノア:しおしおと萎びていく。
九面忍:「そうですね。出来る限り客観的に評価した限りではそういう方です。貴方」
九面忍:「……つまり」
九面忍:「貴方はその大層な力を制御して、自己を正しく認識しているということですね」
上戸ノア:「お~?」
九面忍:「大変立派なことだと思います。そういう仕事を任じられている私との一致ですからね」
上戸ノア:「分かってくれる~?」
上戸ノア:今度は明らかにニコニコし始める。
上戸ノア:「でも俺は自分を認識してるってよりはさぁ~」
九面忍:「苦みだけでも良くないですしね」さくらんぼをパクリ。
上戸ノア:「……あんまり信じてないだけかも」
上戸ノア:温度は変わらない。あるいは、もしかしたら、ごく身近な人間であれば不安を覚えていることが分かるかも知れない。
上戸ノア:その程度のごくごくわずかな違い。
九面忍:「ペッ」種をパフェの容器へ吐き出す。
九面忍:「案外甘えたがりなところ、嫌いじゃないですよ」
上戸ノア:「ここだけの話、信じたいものはあるが、疑うのがデフォルトなんだ」
九面忍:「私も常々協力しておりますので、そのままでよろしいかと」
上戸ノア:「そいつは話が早くて助かるぜ」
上戸ノア:「ひねくれてて、悲観主義で、性格の悪い俺の分まで──」
上戸ノア:思い出す。多くの子供達を。
上戸ノア:「アイツラを信じて、可愛がってやってくれたまえ」
九面忍:「……ええ」
九面忍:「悩みがあればいつでもどうぞ、いつもあの子たちに言っていることですが」
九面忍:「身内に話しづらいものがあれば、支部長補佐もどうぞ。きっちり聞いたうえで人間として評価します」
上戸ノア:「困ったことがあれば勿論聞くさ。ああ、そうとも、なにせ」
上戸ノア:「君を始めとする支部の仲間たちを、俺は信じたいと思っているからね」
上戸ノア:普段どおりにとびきり胡散臭く微笑もうとして。
上戸ノア:ちょっとさみしそうで。
上戸ノア:でも、まだ大丈夫。
上戸ノア:そんな顔だった。
GM:……そうして彼ら、世界の守護者たちの日々が過ぎてゆく。
GM:大小無数様々の戦いに、悩みも迷いも各々抱えて。
九面忍:「次に、"リタリエイト"と"スロウタイム"についてですが──」
GM:それから、そう。守った想いを幸せに噛みしめながら。

エンディング2  顕木融と志筑円の平穏な家

GM:ED2  顕木融と志筑円の平穏な家

GM:"倉庫番"が呼び寄せた……というかけしかけた恐るべきジャーム、"ボナコン"。
GM:きみたちは無事に打倒した。その恐るべき破壊の力とそれに伴う恐怖をみごと打ち破ったのだ。
GM:故にいずれ、顕木融の身を蝕んだ異常は収まる。その源を彼が絶つ様を目の当たりにしたのだから。
GM:検査を終えて、君たち二人は帰路にある。
GM:九面忍が車で送ろうとしたものの、強制的に休息を取らされたからだ。
GM:すっかり夜も更けて 、朝日の輝きが上りつつある道中──
顕木融:「んー…」左手を握り、開く。違和感はまだ残っているが、動かせないほどの激痛や神経の混乱は収まってきている。
顕木融:「よし。寝ればもう治まりそう」
顕木融:「そっちはどう、円くん」
志筑円:「こっちは別に、なんともなし。……というか、聞いたぞさっき」
志筑円:「『あと三発』って、そういう意味かよ」少し呆れ気味に
顕木融:「ん?」首を傾げ。
顕木融:「いやだって、ちゃんと当てたでしょ?」
顕木融:「戦力として動ける限界はそりゃ把握しないとさ」
志筑円:「そうじゃなくてだな……」
顕木融:「どこか問題有ったのかな…教えてくれる?」
志筑円:「じゃあ聞くけど、全弾撃ちきってたら、どうやって帰るつもりだったんだよ」左手と顔を交互に見る
顕木融:「倒せてれば、あとはリザレクトとか能力操作で動かそうかなーって」
顕木融:実際、まだ残ってるけど倒した後から能力で動かせる程度にはなったし、と呟きながら。
志筑円:「そこまでやってリザレクトやら能力の制御が効く保証、ないだろ……」
顕木融:「え、そう?」
志筑円:耐久限界ってのはギリギリまで使い潰していいってことじゃないんだぞ、と呟いて。
志筑円:「そう」
顕木融:「わたし、自分の身体を動かすことくらいしか出来ないけど、それだけは自信あるよ」
顕木融:「あ、ダメなんだ…そっかー」
顕木融:「…へへ」
顕木融:にこにこと笑う。楽しそうに。夜の前の、痛苦に喘ぐ姿なんてなかったかのように。
志筑円:「……帰る気があるなら、それじゃ駄目だろ」
顕木融:「そうなんだねえ。それでも何か、誰かのだいじなものが壊れることよりずうっといいかなあって思ってて」
顕木融:「……ふふ。勝手に、そこまでしたならって。見返り、期待してたのかもね。わたし」
志筑円:「……」
顕木融:全然普段は痛くないから、見返りなんてそう期待できないものだろうけれど。
志筑円:「僕はその、気にするぞ。……お前が帰ってこなかったら」
顕木融:「…………」眼をぱちくり。
志筑円:「……なんだよ」
顕木融:「えっと……えへへ」なんて言おうか、迷って。なぜだか、自然としたくなった笑みを浮かべる。
顕木融:「うん。嬉しいなあって思ったの」
志筑円:「別に、いや……普通だろ。そりゃ」顔を前へ向ける。
顕木融:「そう?でも、わたしは普通じゃないから」
顕木融:「その分、大きくプラスなのです」楽しそうに。
顕木融:「ね、ね。円くん」
志筑円:「な、何……」
顕木融:少し、気まぐれのように。自分の中で考えが浮かんだ。
顕木融:きっとこれは、先のことの残り火のせいだろう。だからきっと、今を過ぎれば消えてしまうもので。
顕木融:「ちょっと、今なら。普通の人みたいに、わたしはものが見えるから」一歩、近くへ踏み込んで。
顕木融:「少しだけ、手を握ってもいいかな」
志筑円:「……」ベランダでの、苦しそうに痛みを堪えていた姿が思い出される。けれど、その時の顔とはだいぶ様子が違っていることがわかって。
志筑円:「……ん」差し出された手を軽く握る。
顕木融:「ありがと」
顕木融:きゅ、としっかりと握り直して。
顕木融:彼の手の広さを、体温を感じる。
顕木融:(うん)
顕木融:昔、両親から拾われる前に。一度。
顕木融:手を繋いで、楽しそうに歩く、誰かを見たことがあって。そんなことをしてみたいな、と。淡い興味ともいえない気持ちがあった。
顕木融:ずっとずっと前に、もう忘れていたこと。
顕木融:(今なら。今は、)手の感触。それが握られて、一緒に歩いているだけじゃなくて。
顕木融:「楽しいな。嬉しい。ちょっと、どきどきするかも?」
志筑円:「……それは、その、なんだ」
志筑円:「……よかったな」
志筑円:いつもよりも力の弱い口ぶりで
顕木融:初めから持っていなくて。憧れる様に見上げたものに、僅かこの時だけでも、手が届いた気がする。
顕木融:「うん。ひとりになってから、一番良かったっ」少し、手を振るようにしながら歩く。
顕木融:それは、遠足に初めて行ったような子供のように無邪気で、楽しそうな微笑みで。
志筑円:「……そっか」楽しそうな彼女を見て、釣られて楽しくなってきているような、そんな気がする。
志筑円:「お前がそう言うなら……あー」
志筑円:そう言ったっきり、何か考えるようにして黙り込む。
顕木融:「どうしたの?」にこにこ笑顔で。
志筑円:「……いや、なんていうかさ」
志筑円:「呼び方」
顕木融:「?」何かおかしかっただろうか。
志筑円:「……呼ばれる方はいいんだ。けど、こう、今更『顕木』って呼ぶのも、妙に違和感があってさ」
顕木融:「ふむふむ」
志筑円:「多分、寝て起きたら気にしなくなってると思うけど……」
志筑円:「……融」
志筑円:恐る恐る、名前を口に出してみる。
顕木融:「……ふふっ。なぁに、円くん」
志筑円:「……ちょっとしっくり来たな」
顕木融:「それならよかった」にこり、と微笑んで。
GM:そうしてきみたちは手と手で、言葉で、笑顔で繋がって。
GM:気が付いた頃には顕木家の目の前に辿り着いていた。
GM:肌で感じる暖かな温もり。目に見えるのはお互いの表情。
GM:そして耳に入ってくる小鳥の囀りと……
軽やかな音:タッタッタッタッ
規則正しい靴音:タッタッタッタッ
GM:音が止んで、静かになる一瞬。
佐々木歩美:「……」
佐々木歩美:「……顕木さんと、志筑くん……?」
顕木融:気付いてましたが別にいいかなと繋いだままでいようとしていました。
佐々木歩美:佐々木歩美は女子陸上部のホープである。
志筑円:気づいていたけど何が問題になるのかはよくわかっていません。
佐々木歩美:日課として彼女はジョギングを嗜んでおり、顕木家前はちょうどそのルートにあった。
佐々木歩美:「……」表札を見る。
顕木融:「あ、佐々木さん。おはよ~」片方の手で手を振ります。
志筑円:「朝早いな」
佐々木歩美:「……?」握ったままの掌を見つめる。
佐々木歩美:「えっ」
顕木融:「……?」何かおかしいのかな、という顔で円くんを見る。
志筑円:「……?」変なことしただろうか、という顔で融ちゃんを見返す。
佐々木歩美:耳に挟んだ融、円くんという音声を反芻し、時間帯含めた以上の情報をまとめる。
佐々木歩美:「……きみたちって」あいさつも返せず、ぽかんと
佐々木歩美:「夫婦だったの……?」
顕木融:「………???別に婚姻関係を結んだりしてないよ…?」
志筑円:「……ちょっと前からここに住まわせてもらってるだけだ」
佐々木歩美:「あっ」端正な顔を真っ赤に染め上げる。
佐々木歩美:「うわっ、ごめん!間違えた!」
佐々木歩美:「夫婦とか馬鹿みたいだね、ぼく!」
顕木融:「うんまあそうだね……って。大丈夫、佐々木さん?」こてんと首を傾げる。
佐々木歩美:「そりゃそうだ、恋人だ恋人!」
志筑円:「いや、気にすることじゃ……」
志筑円:「……」
顕木融:「恋人」鸚鵡返し。
志筑円:「恋人。僕と融が」
佐々木歩美:「なんとなく距離を置いてるって思ったらそうか、そういうことか……」
佐々木歩美:「……ふう、なるほどね」
志筑円:「何がなるほどなんだ……?」
顕木融:「……そう見えるの?」眼をまるくしながら聞いてみる。
佐々木歩美:「ばっちりお似合いさ」納得したという顔。
顕木融:「はええ……ありがとう?」
志筑円:「……?」慣れないジャンルの情報にフリーズしている
佐々木歩美:「二人の時間を邪魔してしまって悪かったね。お邪魔虫は馬に蹴られる前に退散しよう」
顕木融:「あ、うん。佐々木さんもがんばってね」
志筑円:「馬、居ないけど……」
佐々木歩美:「仲の良い年頃の男女の元には自然と湧くものさ」
佐々木歩美:「それじゃあまた学校で。二人仲良くね」
志筑円:「そうなのか……」どういう原理だ?と一瞬考えるが
志筑円:「お、おう。また」
顕木融:「うん。またね」
佐々木歩美:爽やかな笑顔と軽やかな足音と共に、年頃の少女は去っていった。耳は真っ赤だった。
志筑円:「……恋人」
顕木融:ふにゃ、と笑いながら。
志筑円:つないだままの手を見て、その先にいる融ちゃんを見る。
顕木融:「えへへ、仲良く見えたみたいだね」
志筑円:「……悪い気はしないな」
顕木融:「ならよかった。わたしと同じだっ」
志筑円:「同じか……それなら、よかった」
志筑円:友達というのも違う気がする関係に、その名前を当てはめると、
志筑円:なんだか少し、綺麗にはまるような気がして。
顕木融:ふにゃりと柔らかく笑っています。
顕木融:「あ」家の前のほど近くで。声を上げる。
志筑円:「ん?」
顕木融:「ほら見て。綺麗だよっ」指差す先は、今まさに太陽が昇り始めて。綺麗に輝く光がある。
顕木融:楽しそうに、指差しながら笑っています。
志筑円:「……そうだな」
志筑円:輝く光を見て、頬を緩ませる。
志筑円:「綺麗だ」
志筑円:叶うなら、この素敵な平穏を、いつまでもこの手の中に持っておきたいと。
志筑円:そう思った。

GM: 『過去からの灰化者』 踏破完了