ダブルクロスFGOキャンペーン 第三特異点“百鬼夜行妖都ヘイアンキョウ~黒き太陽の使徒~”


PC1:"スリーピングデーモン"別天(べってん) ネムレ(キャラシート)PL:藤(肉球)
PC2:"彷徨する者(ストレンジャー)"モモ(キャラシート)PL:つける
PC3:藤原 光(ふじわらのひかる)(キャラシート)PL:ハシブトガラス
PC4:"柳生十兵衛"(やぎゅう じゅうべえ)■■/■■■■(キャラシート)PL:ゆげたろ
GM:海野しぃる

メインログ雑談ログ

関連セッション

第二特異点“真・聖杯探索行バッドシティ~世界最強の不良~”

第二.五特異点 “天覧阿修羅道 カキンキュウ~朽ちぬ黄金の城~”


目次

プリプレイ

天ヶ瀬アマタ:それではメンバーもあつまりました
GM:部屋の中に十五人もいる
GM:すごい
GM:それでは始めていきましょう
GM:第三特異点“百鬼夜行妖都ヘイアンキョウ~黒き太陽の使徒~”
GM:よろしくおねがいします!
”彷徨する者”モモ:よろしくおねがいします
柳生十兵衛:よろしくお願いします!
藤原 光:よろしくお願い致します
別天ネムレ:よろしくお願いします!
GM:それではね
GM:今回のトレーラー行ってみようか

■トレーラー
「君がくれたこの気持ちを
 君が愛したこの世界で
 自分の言葉そのままに
 焦りや迷いも乗り越えたい
 私がいつか全てのこと
 歓びに変えて行けるように
 同じ景色を見ていたい
 走り続けよう
 新たな未来へ今」

RW(《レネゲイドウォー》)
超常の能力を持つヒーローたちが公然と跋扈し、安寧を巡って争う『オーヴァードたちの時代』。
その歴史が今、侵略されようとしていた。
第三の戦場は平安京。支配するは大江山鬼党総帥、“殺人鬼”天ヶ瀬アマタ。
またの名を、酒“天”童子。

「俺たち、死んだのか?」
「死の国、女王……陛下?」

ネムレ、モモは特異点への到着と同時に苛烈な攻撃を受けて死亡した。
そしてそんな彼らが漂着したのは鬼と武士の最終戦争に敗北した人々が生み出した幻想の平安京。
そこでは無念を抱えた死者たちによって、百鬼夜行が支配する妖都ヘイアンキョウへと反攻作戦が計画されていた。
無謀にも思える計画、その逆転の鍵は“オーバークロック”。時間遡行を可能とするEXレネゲイド。
地の底を舞台に争奪戦が始まった。

「鬼と人ってそんなに違うのでしょうか。みんなか弱い命じゃないですか。僕は僕が愛する者たちの為に君たちを殺します」
「何を言っても悪党は悪党でしょ」

根の国から始まる幻想の侵略。
暗黒の京洛と地獄の享楽が日の本を紅に染め上げる。
血風戦火の繚乱は、怒涛無尽の暴の雨。血染め神楽は誰がために。

「かみさま、ほとけさま、わたしたちをたすけてください」

人よ、その血を捧げ給え。
神よ、我が血を啜り給え。
かくて生死の境は砕け、世界を作る神が、来る。

「天ヶ瀬より滴るは淤能碁呂島。そこに坐すは――伊弉波だ。つまりこれは、日本神話を基軸とした見立てによるレネゲイド魔術だ」
「新しい朝が来た――“国創り(《ワールドエンド》)”と洒落込もう!」
「私たちの日常、勝手に踏みにじってんじゃあねえ~~~~~~~~~~~!」

DOUBLE CROSS the 3rd edition
「GRAND JOUNEY」
第三特異点“百鬼夜行妖都ヘイアンキョウ~黒き太陽の使徒~”

作戦内容は吸血。
英傑よ、刃を研げよ。
英傑よ、想いを遂げよ。
誰もに、永訣の朝は来る。

GM:今回は平安! 和風! 関係性!
GM:ラヴだね
GM:そういうね、話にしていきたい、時間も遡る
GM:というわけでそんな物語に参加してくれる愉快なPLたちをPC番号逆順で紹介だ
GM:PC4! 柳生十兵衛! PLゆげたろさん!
GM:自己紹介とキャラ紹介お願いします! URLもね!
柳生十兵衛:はーい!
柳生十兵衛:(キャラシート)
柳生十兵衛:「面倒ごとですか。大丈夫、僕がなんとかしてみせます」
柳生十兵衛:稀代の剣豪、柳生十兵衛を名乗る少年。
柳生十兵衛:天真爛漫で人好きのする性格。基本的に素直で誠実、悪を断じ正義を好む子供らしい思考の持ち主。
柳生十兵衛:一方、扱う剣術には老練たる冴えを見せるどこか歪な面も見える。
紫式部:「ギャップ萌えぇ……ですね」
柳生十兵衛:「なんかでましたよ」
柳生十兵衛:PLはゆげたろ。普段はN◎VAのRLを中心に活動しています。
柳生十兵衛:以上、よろしくお願いします!
紫式部:そんな十兵衛きゅんの運命は……これ!

●PC4:“柳生十兵衛”■■/■■■■(PL:ゆげたろ) 
シナリオロイス:“大江山鬼党参謀”有葉緑郎 推奨ロイス→興味/敵意
あなたは泰平を守護する剣《セイバー》だ。
一度は死んだあなただったが、その無念を知った有葉緑郎なる妖術師の手によって、あなたは蘇ってしまった。
しかし洗脳魔術を受けるその直前、あなたは柳生の血に流れる戦闘本能によって逃走に成功する。
首尾よく奪い取った宙船《ユーフォー》の中に、あなたは二つの棺を発見する。
別天ネムレ、モモ、そう書かれた棺を前にどうしたものかと首を傾げていると、また別の男が現れた。
「柳生十兵衛、礼はする。この時代を救う為に手を貸してほしい」
その胡散臭い男の名は上戸ノア。高野山の元レネゲイド密教僧を名乗る彼の話を聞いてみることにした。


上戸ノア:東密の僧です
柳生十兵衛:本当かなぁ
上戸ノア:というわけで柳生十兵衛たるもの
上戸ノア:タイムワープして鬼を斬るくらいはチャメシですね?
上戸ノア:この世界ではそうです
上戸ノア:柳生十兵衛はFGOの宮本武蔵的ワンダラーヒーロー
上戸ノア:そう定義されてます
上戸ノア:いいね?
柳生十兵衛:アッハイ
上戸ノア:というわけで一つよろしくおねがいします!!!!!
GM:それでは
GM:次!
GM:PC3!
GM:藤原光! 烏さん! URL貼りつつ自己紹介キャラ紹介よ!
藤原 光:ヤー
藤原 光:(キャラシート)
藤原 光:「これ、そこの者。私は今お忍び中ゆえ、つつましくも下へ置かぬように応対せよ」
藤原 光:甘味と美女、詩歌管楽を好み、弓の道に精通した初老の美丈夫。
藤原 光:自分の力を強く信じる傲岸不遜にして、自ら汗を流すことは好まない貴族気質。
藤原 光:偉そうな男だが殺生は好まず、仏と見れば手を合わせる信心深い一面もある。
藤原 光:……とここまでキャラシの藤原 光(ふじわらのひかる)。40歳。名門藤原氏の生まれであり、なんか街をふらふらしたりしてるおっさんです。
紫式部:「ヘイアンキョウの偉い人……です!」
藤原 光:「そう、実は私は偉いのであるぞ。感嘆したならば菓子を持て」
藤原 光:性能としては、フレーバーにだいぶ経験点を振っておきつつ必中の弓で補う固定値+コンセ型。燃費はいいぞ!
藤原 光:あと社会11に情報収集エフェクトが生えてるので、情報収集に強いです。だてに権謀術策の世界でいきてない
藤原 光:PLはハシブトガラス。本業(自称)はアマチュアの歌詞屋で、ちょっとだけそれ以外の文章が書ける生物です。ときどきダブルクロスをやる。
藤原 光:という具合でよろしくお願い致します。
紫式部:素晴らしい
別天ネムレ:よろしくお願いします!
紫式部:それではそんなあなたの運命は! これ!
”彷徨する者”モモ:よろしくおねがいします!

●PC3:“????”藤原光(PL:烏) 
シナリオロイス:“大江山鬼党四天王”虎熊童子 推奨ロイス→恋慕/憎悪
あなたは平安公卿(《オーヴァード》)だ。超越的な力を持つ者として、京洛を襲う鬼軍を迎え撃ち、父と自らを誑かした美貌の大江山四天王“虎熊童子”の首級を討ち取ることに成功した。
しかし奮戦虚しく既に平安京は壊滅。そしてあなた自身も相打ちの形で倒れ、死の都ヘイアンキョウへと送り込まれることとなる。
だが死んだだけでまだ諦める訳にはいかない。
まだ、地上ではあなたに仕えた平安武士(《オーヴァード》)陰陽師(《オーヴァード》)が終わりかけた時代を守ろうと戦っているのだから。
そして、地の底にもなお都が有るのならば、政を取り仕切るのがのが己の役目なのだから。
あなたは異邦から訪れた二人組の“ヒーロー”なるオーヴァードの力を頼みとすることにした。
後にこの世の全てを手中とするあなたの優れた智謀が彼らこそが鍵であると告げている。
ついでに、世界に名を残す色男のモデルとなったあなたの直観が、二人の間に漂う関係性の香りも……。


紫式部:大江山四天王と相打ちだ!
紫式部:OPで相打ちになってもらいます!
藤原 光:「私に肉体労働をさせるんじゃあないよ!」
紫式部:初恋の藤壺的何かと……!
虎熊童子:よろしくお願いします
藤原 光:よろしくお願いします 負けんぞ
GM:瞬間で平安的情緒をあれしてもらう難しい役どころですが……頼んだ! そして虎熊童子のすずもとさんも軽く自己紹介!
GM:サクッとやってもらおう!
虎熊童子:すずもとです、サークルクラッシャーを握っていたら鬼をすることになりました
虎熊童子:「愛してください、わたくしを」
虎熊童子:よろしくお願いします
GM:私の卓でやべえ女をしていたので、うちのやべえ鬼軍団に参加してもらいました
GM:よろしくね!
GM:それでは!
別天ネムレ:(だいたいわかった)よろしくお願いします!
GM:来ましたメインのPC1&2!
”彷徨する者”モモ:よろしくおねがいします!
GM:回数重ねているのでPC2のつけるさんからサクッと!
”彷徨する者”モモ:「あたしは、モモ。ヒーローの相棒で宇宙一の大魔王よ」
”彷徨する者”モモ:「ネムレと皆のことは、私が守るの」
孤独で身勝手な虚空に住まう暴君(ヴィラン)でパパ(として)活(動してる)少女。

”彷徨する者”モモ:今は伝説のヤンキーのダチ公でもあります
”彷徨する者”モモ:性能としては支援一辺倒です
セットアップに動かしてメジャーでクリティカル下げて妖精の手を投げる!!

”彷徨する者”モモ:PLは、つけるです。
普段は特に何もしていない木っ端TRPGプレイヤーで名古屋のTRPGコンベンション「とらいあど」のスタッフでもあります

”彷徨する者”モモ:なお、今度やる《拳禅無双》オンリーコンベンションでGM依頼されたのでヒーコラ言いながらシナリオ書いてます
”彷徨する者”モモ:よろしくおねがいします
GM:偉い!
GM:よろしくおねがいします!
GM:ところで美少女の横顔がくもんに歪むのよくね?

●PC2:“彷徨する者”モモ(PL:つける)
シナリオロイス:“大江山鬼党将軍”茨城童子 推奨ロイス→友情/憐憫
日々増大する力、受け止めた思いによって、あなたの人間としての仮初の器は壊れつつあった。
あなたをこの世界につなぐ為に、契約以外の強い力が必要……そんな時だ。
あなたたちは死んでしまった。殺人鬼の手にかかって、あっけなく。
死すら死に絶える久遠を生きるレネゲイドビーイングたるあなたにとって死は終わりを意味しない。

だが、あなたが人間を装うための器には、致命的なひび割れが生じてしまった。

そんな時に特異点に対抗するEXレネゲイド“非時香果(《オーバークロック》)”を入手するように教えたオーヴァードが居た。
「……根の国には、非時香果(《オーバークロック》)があります。一度死んだあなたたちがまた戦うなら、それしかないのです」
あなたを殺した男、天ヶ瀬アマタの部下、茨城童子を名乗る少女だ。
理由は分からないが乗るよりほかにない。あなたに残された時間は少ないのだから。


GM:人間でいられる時間が残り少ないことを感じ始めた美少女のあれをそれしてくれ
”彷徨する者”モモ:わーい、曇る予定でーす
別天ネムレ:モモちゃん……またパフェとか食べる君でいて……
GM:茨城童子ですが、今回はネムレちゃんのPL、藤さんに操縦を任せています
GM:モモちゃんのヒロインムーヴの呼び水となったり
GM:今回のヴィランが殺人鬼から悪人に堕していったきっかけを語ったりして
GM:残されたものや残したもののなにがしかを語り、後悔なく生きるあれをそれしてください
GM:それでは! 藤さん!
茨木童子:にゃー
別天ネムレ:はい
GM:PC1をやるものの強さを見せてくださいよぉ~! けひゃーっ
別天ネムレ:「オレは別天ネムレ。スリーピング・デーモンの名でヒーロー活動をしている。誰かを救った、そう言えるような仕事は、まだできていない」
別天ネムレ:「死の国の女王を見た。贄の神と、迷宮の巫女を見た。怪獣王と、もうどこにもいないダチ公を見た」
別天ネムレ:「彼らは彼らで、それぞれの悪夢から目覚めて、今は心地よい眠りにあるのだと、僕はそう信じている」
別天ネムレ:「それが、ヒーローの仕事として正しいか分からないけれど」
別天ネムレ:「僕は……オレはつまり、よくないものを眠らせる、よくない眠りを妨げる、それだけの、ちっぽけな悪魔と、それにくっついている獣だ。でも、そこに自分の名前を重ねて、ヒーローだと胸を張り続ける限りは、その末席につらなることを許してもらおうと。そう思う」
別天ネムレ:「……少なくとも、モモが隣で見ていてくれる限りは、なんて。近頃はそんなことを思うくらいには」
別天ネムレ:そこで言葉をとぎらせ、はにかんだ。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ククク……ぬるくなったな……」
別天ネムレ:というわけでPC1を拝命しております、PLは藤(肉球)。性能は黒の鉄槌で殴る! 殴られたら迎撃で殴り返す! 因果歪曲とコピーした雷の剣で至近もいける! オールラウンダーウロバロRCです。
別天ネムレ:「コキュートスの夢が見たいか?」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「夢見るままに待ってやろう。01の都においてな」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:そんなあなたのHOはこれ!

●PC1:別天ネムレ(PL:人食い藤)
シナリオロイス:“大江山鬼党総帥”天ヶ瀬アマタ 推奨ロイス→共感/殺意
なんということだ。あなたたちは死んでしまった。殺人鬼の手にかかって、あっけなく。
だがあなたは、死んだ程度でこの旅路を終えられるとでも思っていただろうか?
たどり着いたのは地下・根の国に現れしもう一つの平安京。
永遠の雅を織りなす幻想の京洛。
だがそれは住まうものたちの怨嗟により成立する死の都でもある。
あなたはこの死後の世界を脱出し、平安京の滅亡という歴史的大事件を覆さなくてはならない。
可能ならば――あなたの相棒が人としての姿を保てている内に。


”彷徨する者”モモ:モモが曇るとネムレくんも曇っちゃう……
別天ネムレ:(氷漬けにしてから岩塩で蓋する夢にしてやろう……)
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:というわけでここまで快進撃を続けた二人にも危機が迫ります!
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:よろしくね!
別天ネムレ:んもー、いきなり死亡なんてどうなっちゃうの!? たいへん!
”彷徨する者”モモ:よろしくおねがいします!
GM:それでは早速スタートです! まずは源氏組から……!

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OP1「すぐれて時めきたまふありけり」

GM:登場PC→藤原光
GM:登場侵食どうぞ!
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:41 → 42
藤原 光:あれ
藤原 光:1d10 (1D10) > 4
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:42 → 45
藤原 光:OK!

【OP1「すぐれて時めきたまふありけり」】

GM:平安京。
GM:内裏に住まうは貴き御方。
GM:百鬼夜行の丑三つ時に、忍んで通う影がある。
GM:名を藤原光。
GM:彼が冠位を得て間もない頃の話である。
GM:遠くから聞こえる蝉の声。
GM:しゃくしゃくという土の音。
GM:いくら家柄があるといえど、ここは宮中の一角。見つかればただではすむまい。
GM:冷たい夜の空気を頬に浴びても気づかぬ程に、あなたは“熱”に浮かされていた。
GM:彼女が待つ部屋まで、あとすこし。
藤原 光:夏は夜。
藤原 光:と、どこぞの女が言ったというが、成る程よく言い当てている。
藤原 光:もう少し季節がすぎたのなら、虫の音に耳を貸せぬ者は無粋と誹られる。
藤原 光:幾分か早ければ、衣を落とすにはまだ涼しい。
藤原 光:「──待つ。松。松の火……ううむ」
藤原 光:「まつ火と在らば踏み待たず……上手く繋がらんな」
藤原 光:「……ええい。歌などきぬぎぬで良いわ」
藤原 光:急いている。……風流を良しとする貴族らしからぬ、早足。
藤原 光:その若い男は、御簾を足の甲で跳ね上げるように、部屋の中へと踏み込んだ。
GM:くちゃり
GM:なにか柔らかいものを踏みしめた。
藤原 光:「……?」
藤原 光:月と、遠くの松明の他に、灯りなど無い。
GM:それは月の光を浴びて薄桃色に染まる。
藤原 光:故に、幾分か。
GM:管状の長い長い肉の塊。
藤原 光:……或いは後の世のような人工の灯りが有ったとて、
GM:それが続く先へと視線を送れば、その先には白い肌。
藤原 光:〝ソレ〟の正体を、見て悟ることなど、貴族の若者に出来ただろうか?
藤原 光:否。
GM:少し肉がついたそれと目が合う。
GM:あなたによく似た目。
藤原 光:「ち」
藤原 光:「父上?」
GM:腕は曲がってない方向に曲がっていた。
GM:足はちぎれ天井から生えていた。
GM:脳天はえぐられ、空洞だ。
GM:風が花を散らしたように。
GM:その貴き方は見る影もなく――

GM:――バラバラの死体となっていた。
藤原 光:「──父上っ!!!」
藤原 光:この時に彼は、ようやく、自分が踏みつけたものの正体を悟った。
GM:紅葉を散らしたが如く、血で染まった床。
GM:そこに転がるのは、そう。
GM:臓腑だ。
GM:五臓と六腑を庭石の代わりに、それは人一つ使って作った小さな庭となっていた。
藤原 光:顔が青ざめる。青を通り越し、蒼白。否、どす黒くすらあった。
藤原 光:何故なら彼は〝風流〟であるが故に、その意図を理解してしまうのだ。
藤原 光:ただ撒き散らしたのではなく、丁寧に、ひとつひとつの部品に想いを乗せて配置した──
藤原 光:「おのれ」
藤原 光:「貴様、何奴!」
虎熊童子:「……それを聞かれますか」
虎熊童子:夜の闇に溶け込むような濡れ羽色の髪、それを反転させたような白い肌
虎熊童子:唇は血のような朱の色を移して、そこにいるもの
虎熊童子:「貴方が来るのならと」
虎熊童子:「待っておりましたのに」
藤原 光:──吐き気がするような血臭の中にいた。
藤原 光:〝それ〟が。
藤原 光:……悍ましいほど艶やかな声を発した。
藤原 光:「……私は貴様など知らない!」
藤原 光:否。
藤原 光:幾度も、人目を忍んで小者に文を届けさせた。
藤原 光:父の使いとは、決して時が重ならぬように、細心の注意を払って。
藤原 光:「そうか」
藤原 光:「貴様、さては宮中を惑わすあやかしの類いであろう!」
藤原 光:だん! 足を踏み出す。……父の臓物を幾分か踏み潰した。
虎熊童子:「……なぜ、偽りを申されるのですか」
虎熊童子:「わたくしのことをよく知っておいででしょうに」
虎熊童子:「なぜ、なぜ、なぜ……失礼、少々崩します」
虎熊童子:「んふへはははは……人のようにとはいきませんが」
虎熊童子:とりつくろうように口元を隠してくすくすと笑う
藤原 光:「(おに)か」
虎熊童子:「嬉しい」
藤原 光:「戯れるな!」
藤原 光:背に手を伸ばす──
藤原 光:「……!」
藤原 光:──弓が無い。
藤原 光:当然だ。夜の宮中、武器を携えて踏み込む愚か者があろうか。
藤原 光:かろうじて武器と成り得るのは、懐に忍ばせた笛ばかり。
虎熊童子:「風雅とは風流とは雅とは」
虎熊童子:「よく御存じのはず」
虎熊童子:「嗚呼、人とはいと美しきかな」
虎熊童子:そういって、手に乗った頭蓋の中身を転がす
藤原 光:美。雅。風流。風雅。〝よしとされるもの〟
藤原 光:眼前の光景は、それと著しい隔絶を示す。
藤原 光:だが。
藤原 光:……生唾を飲んだ。
藤原 光:頭蓋を器のように持つ手指の、骨のように白く細いのが、
藤原 光:いやに艶めかしく──雅ではないが──見えたからだ。
虎熊童子:「やはり、貴方様は善き方……」
虎熊童子:「わたくしたちの持つ熱を解されようとしている」
藤原 光:「解ってたまるかよ」吐き捨てるように言いながら、笛を逆手に持った。
藤原 光:こんなものでも素手よりは良い。とうていその肉に突き立たぬ武器であろうと、
藤原 光:与さぬ、という意志を示すには十分だろう。
虎熊童子:「なぜ、偽られるのですか」
虎熊童子:「人とわたくしどもの違いなど、この熱と欲を薄い皮の下に忍ばせるか否かでしょうに」
虎熊童子:「……じき、都もここと同じようになりましょう」
虎熊童子:「今回は少々、物が少なく申し訳ありません。ですが、次は”酒天童子”様が美しくこの都を彩りますゆえ、ご容赦を」
虎熊童子:「……貴方様は、是非わたくしをお追い下さい」
虎熊童子:「今夜の続きをいたしましょう」
虎熊童子:「んふへははははは……ご無礼、つい出てしまいましたわ」
藤原 光:「……っ」
藤原 光:「誰か! 誰かある!」
藤原 光:「ここに鬼がおるぞ! 宮中に鬼がおる! 誰か!」
GM:鬼の――。
GM:虎熊なる鬼だった名もなき更衣の色香に惑わされ――
GM:今宵、内裏に動くものは一人としておらず――
GM:ワーディング? さあ?
GM:ただ、朝日が差すまで、事件は事件にさえならなかった……。

GM:     *

GM:そして、時は流れ。
GM:二人はもう一度向き合った。
GM:終わりかけたこの都で。
GM:屍山血河のその只中で。
GM:人々の王たる彼が、鬼の前に立ったその時点で、人類はもう終わりだというのに。
GM:だというのに、どこか、待っていたように。
GM:場所は、あの日と同じ。陽の光だけが、燦々と。
藤原 光:──笛の音が鳴った。
藤原 光:血泡がぶくぶくと、管の中で立つ。
藤原 光:名手であるが、音色は悪い。
藤原 光:懐剣の代わりに扱われて罅割れた笛が、最後の役割を終えて、
藤原 光:「長き夜であった」その男は、骸の山の上を見上げた。
天ヶ瀬アマタ:「……さて」
天ヶ瀬アマタ:骸の山を築き上げた和装の男。
天ヶ瀬アマタ:彼は人の王を一瞥すると、背を向ける。
天ヶ瀬アマタ:「鬼は好きに生き、好きに死ぬ」
天ヶ瀬アマタ:「星熊、僕は行きます。あなたは好きになさい」
天ヶ瀬アマタ:その男は、人の王の首級になど興味がないかのように背を向けたまま、遠くへと。
虎熊童子:人の臓腑と骨を組んで何やら花のようなものを作っている
虎熊童子:「はい、わたくしも愛おしきものの元へと行きますので」
虎熊童子:ずるり、と赤い舌がのぞいて
虎熊童子:大いに、笑った
藤原 光:「十数年」
藤原 光:罅割れた笛を、弓につがえる。
藤原 光:「長いようであり、ほんのひとときのようでもあった」
藤原 光:「幾度、こうして矢を射かけたであろうな」
藤原 光:笛を、矢の如くに放つ。
虎熊童子:それを避けることもなく、頬で受け止めてみせる
虎熊童子:ひゅう、と頬から抜けた息で笛が不格好な音を鳴らし女が下りてくる
虎熊童子:「ご無礼、崩れます。いざ、いざ、いざ」
藤原 光:罅割れた笛が砕け散って、ついになんの役目も果たさなくなって、
藤原 光:「今さらその口上はいらぬぞ、鬼」
藤原 光:「貴様の顔は、崩れた方をこそ見慣れた故にな」
藤原 光:矢を──
藤原 光:背の矢筒から指の股にひとつずつ──
藤原 光:四本、つがえた。
藤原 光:「下の句がなぁ!」
藤原 光:親指。放つ。
藤原 光:笛のあたった箇所を今一度。即ち頭蓋を狙う射。
虎熊童子:「下の句……嗚呼、言葉が足らぬなら御貸ししましょう」
虎熊童子:「貴方様の父君がなんとわたくしに囁いたのか」
虎熊童子:「貴方様がわたくしにどんな文を送ったのか」
虎熊童子:すんでのところで矢を掴む、一本取りそこなって
虎熊童子:「いざ、いざ、いざ」
藤原 光:「後者は要らんわ! よぅく覚えている!」
虎熊童子:周囲に漏れ出す甘い熟れた匂いが舞っていく
藤原 光:人差し指。放つ。中指。放つ。
藤原 光:その行き先は虎熊童子に有らず。
藤原 光:あらぬ方向へと飛んだかに見える矢は、ごう、と風を散らして──
藤原 光:砂塵が舞う。
藤原 光:黒煙が揺らぐ。
藤原 光:鬼の香を霞ませながら視界を奪う〝乾坤二擲〟
虎熊童子:「なぜ、わたくしを狙わないのですか」
虎熊童子:滲んだ感情の色と視界を塞ぐそれ
虎熊童子:「なんとも、切ない裏切りにございます」
藤原 光:彼我の間を埋める黒煙は、いずこの骸から立ち上ったものか。
藤原 光:或いは鬼が放つ瘴気やも知れぬ。ただ、深く都を鎖す夜霧であるかも知れぬ。
藤原 光:見えぬままに藤原は、薬指と小指でつがえた矢を引き絞り──
藤原 光:「長き夜に」
藤原 光:「我が踏み行かば松の火よ」
藤原 光:放つ。
藤原 光:……山なりに飛び、その矢は、鬼の数歩手前に落ちる。
藤原 光: 
藤原 光:──千年先の事を見通す目を、もし誰かが持つのなら。
藤原 光:〝この力〟をこう呼ぶのだろう。
藤原 光:〝オルクスシンドロームによる『矢の着弾点を中心とした領域形成』〟
藤原 光:だが、この時を生きる者は、
藤原 光:より原始的に、例えばこんな風に呼ぶのだ。
藤原 光: 
藤原 光:「──陰陽之法、影射ち!」
藤原 光:藤原の〝力〟が、鬼の足下に広がる。ほんの一時、その手足ばかりか、瞬きさえままならぬようになる〝支配力〟
藤原 光:獲物を
藤原 光:あの女を
藤原 光:縛り付け、男は馳せた。
虎熊童子:「……嗚呼」
虎熊童子:「美しい……」
藤原 光:矢筒から抜く、五本目の矢。
藤原 光:あの時のように逆手に持った。
藤原 光:「それを、貴様が言うかよ」
藤原 光:……胸へ、鏃を突き立てた。
虎熊童子:「……」
虎熊童子:「待つ世の末と……」
虎熊童子:「熱き陽の愛……んふへははは」
虎熊童子:「貴方様のようには、いきませんわね」
虎熊童子:血の泡を吐きつつ、微笑んでいる
藤原 光:「ついぞ貴様は〝雅〟を解さなんだ」
藤原 光:「薄皮の下に熱と欲であったか──ふん。あの折はそういうものかと思ったがな」
藤原 光:「見ろ」
藤原 光:纏う衣の胸元を開く。
藤原 光:……深く肉が抉れて、血を流す。致命の傷。
藤原 光:「我らの熱も、我らの欲も、骨肉の奥深くに潜む」
藤原 光:「そこから絞り出し、肌と衣とで濾して取った綺麗な上澄みを」
藤原 光:「きっと我らは雅と言うのだろうよ」
虎熊童子:「……嗚呼、やはり貴方様は善き人」
虎熊童子:緩やかに匂いが立ち上る
虎熊童子:それは……のちの世において『ソラリス』と呼ばれるもの
虎熊童子:毒と薬を操り、女は病を生む
虎熊童子:それをもって、眼前の光が潰える闇を緩やかに
虎熊童子:死の苦しみを和らげるように
藤原 光:「……愚かな女よ」
虎熊童子:「それを、わたくしが解せば愛してくれていましたか」
藤原 光:「後朝の文を十数年も待たせる男など、惚れるものではないわ」
虎熊童子:「人の時と我らの時は違いますから」
藤原 光:「そう、やもしれぬ」
藤原 光:「……ふむ。時、時か」
藤原 光:「今ひとときの陰を──」
藤原 光:その詩はついに、
藤原 光:仕上がらぬまま、終わった。

GM:その日、一組の男女が死んだ。
GM:人の魂は死ねば冥府に行くという。
GM:鬼は、どこにもいけない。
GM:あの世をば我が世とした男の、そんな生前の物語。

GM:ロイス管理欄でロイス結んでおいてください!
藤原 光:虎熊童子 ○恋慕/憎悪 でロイス取得

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OP2-1「夢見るままに待ちいたり」

GM:それではOP2!
GM:登場PC→別天ネムレ、モモ
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 9
別天ネムレ:ごふっ
”彷徨する者”モモ:1d10 (1D10) > 2
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:36 → 45
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:45 → 47
GM:あ、丁度いいな

OP2-1「夢見るままに待ちいたり」

GM:別天ネムレ。
GM:あなたは、夢を見ていた。
GM:夢を見ていた。
GM:茫漠たる銀河の暗室にて、チラチラと単調なリズムで照り輝く星を眺めながら、次第に次第に迫る薄紫色の覆い布が迫り、その向こうにある何かが近づいてくる夢。
GM:“それ”が迫る度、あなたの心臓は早鐘を打ち、脳が締め付けられたまま振り回されたように痛み、内臓が体内に在ることを拒絶するかのように吐き気がこみ上げた。
GM:だめだ。
GM:だめだ。だめだ。あれは。
GM:アレを知っている。あなたは、知っている。だが覚えていない。
GM:覚えていてはいけない。人間が――
GM:――いや、人間か?
GM:あなたは自分の姿を認識する。
GM:そして。

GM:     *

”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「別天ネムレ」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:《何かが道をやってくる》
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:別天ネムレは侵食率を1d10あげて有葉緑郎の幻覚を見てください。
別天ネムレ:ごわあ
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 7
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:45 → 52
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「随分な夢を見ているな――別天ネムレ」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「あれはなんだ?」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:クスクスと、夢の中で男が嗤う。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「輪廻の獣は皆あんなものを抱えているのか? だとしたらお笑い草だ」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「プランナーが貴様らを根絶やしにしろという訳だ」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:いつの間にか宇宙の景色は消え、真っ黒な部屋で男と二人。
別天ネムレ:「あれがオレの夢? お前が勝手に見せたものじゃないという保証はどこにある、有葉緑郎」
別天ネムレ:「呼ばれもしないのにこんな所まで上がり込んで。不法侵入するなら、詐欺まがいの一つや二つ、今さら増えても大して変わらんだろう」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「正論だな。確かにそう思うのはお前の自由だ」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「Fi――bbb」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ん、ああ」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「そうだな、たしかに機械仕掛けの夢かもしれん」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「だが考えても見ると良い。輪廻の獣、そしてレネゲイドの性質を」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「そして目覚めろ、お前は■■■■■の巫となるべき男だ。お前の妹のようにな」
別天ネムレ:「敵情視察はご苦労なことだが、お前の口から妹のことが語られるのは不愉快極まる」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:ザッ、と不快なnoiseが。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:暗黒のファサードを実行。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:制限時間――Tick Tock
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「親切――ついでだ。次が――」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:     *
GM:風景は強制的に切り替わる。
別天ネムレ:「おい、有b……うんっ!?」
アリアン:少女は遠くを見ていた。
アリアン:どこか恍惚とした表情で。
アリアン:少女は一人――夕焼けの彼方に広がる大迷宮を。
アリアン:自由だ。ただ一人だけの自由を味わっていた。
別天ネムレ:「……アリアンさん」
GM:     *
ロキ:けだるげにパイプをふかす男が居た。
ロキ:眼下の街では闘争、闘争、闘争。
ロキ:道化けた笑みもどこへやら、シラけた顔で民草を見守り――。
ロキ:血まみれの戦場から自らの居城へ上ってくる勇士を見て、ニンマリと笑う。
ロキ:     *
天ヶ瀬アマタ:「別天、ネムレでしたか」
天ヶ瀬アマタ:少女が死んでいる。
天ヶ瀬アマタ:あなたの隣で、少女が物言わぬ骸となっている。
別天ネムレ:「え……?」
天ヶ瀬アマタ:「殺しました」
天ヶ瀬アマタ:「あなたも死にます」
天ヶ瀬アマタ:和装の男が、何事もなかったかのように微笑む。
別天ネムレ:その少女の遺体が誰のものなのか、はっきりと確認することはできなかった。確認したら終わりだと思った。
天ヶ瀬アマタ:「レネゲイドは不可能を可能にします」
別天ネムレ:あるいはヒーローとは、その事実を目の前にしながらなおも、折れぬことを言うのかもしれない。
別天ネムレ:「だからなんだ。殺すだけなら、レネゲイドでなくともできる」
天ヶ瀬アマタ:「僕が可能とするのは殺人だけです」
別天ネムレ:自分は、その事実から目をそらしながら、自分を支えて立つしかない。
天ヶ瀬アマタ:「そして――殺人の為ならばすべてを可能とします」
天ヶ瀬アマタ:「君には、何ができる?」
天ヶ瀬アマタ:Eロイス“殺人鬼(マンイーター)”を発動します

殺人鬼(マンイーター)
オート/-/単体/視界
対象は死亡する。あるいは破壊される。
あなたは殺戮に特化したジャームであり、対象の死亡という結果を導き出す為におよそあらゆる手段を可能とする異形のレネゲイドを保有する。
エキストラのみを対象とする場合、対象をシーン(選択)として扱うことができる。
生きているのなら、神様だって殺してみせる。

天ヶ瀬アマタ:これの効果により、夢の中の別天ネムレを殺し、起こします
”彷徨する者”モモ:ゆさゆさ
”彷徨する者”モモ:貴方は揺すられているのを感じるだろう
”彷徨する者”モモ:「起きて、ネムレ」「おーきーてー」
別天ネムレ:ばちんっ
別天ネムレ:反射的に開いたまぶたは、傷口のようだった。
別天ネムレ:ハサミでばつりと裁たれたような二箇所から、血のように涙があふれ出し、熱い。
別天ネムレ:「……っ……は、は」
別天ネムレ:ぶわっと冷たい汗がふきだして、息苦しさに大きく胸元を緩めながら、酸素を求めて肩を上下する。
別天ネムレ:すうはあ、すうはあ、と深呼吸して――はたと、近いぬくもりに気づいた。
別天ネムレ:「……モモ。……モモ!?」
別天ネムレ:「な、なんで僕の部屋に!?」
上戸ノア:出撃の時間が近い。呼んでこい、そういった男がいるのだ。
上戸ノア:その前にゆっくりと話してリラックスする時間をあげよう、という思いもあるのだが。それは今は関係のない話。
”彷徨する者”モモ:「ウェイトリーに、起こしてきてって頼まれたの」
別天ネムレ:「そ、そうか。任務だね……」そそくさと緩めた胸元を正す。
”彷徨する者”モモ:「駄目だった?」
そういえば、ネムレも思春期だからとかなんとか言っていた気もする。

別天ネムレ:「いや、少しびっくりしただけだよ。ちょっと嫌な夢を見たから、よけい驚いたかもしれないけれど」
”彷徨する者”モモ:「そうだったの、もっと優しく起こしたほうがよかった」
別天ネムレ:「あのぐらいがちょうど良いよ」ふわりと笑う。もう、目覚めた直後の動揺はなかった。
別天ネムレ:ミネラルウォーターのペットボトルを開けて、喉をうるおす。カラカラに乾いていた。
”彷徨する者”モモ:じっとその横顔を見ている
別天ネムレ:「オレは、人が眠るとき、そこにできるだけ良い夢があればいいな、と思っている。安らかに、優しいものに包まれていて欲しいと」
別天ネムレ:「アリアンさんの夢を見たんだ。彼女の隣に彼はいなくて、あの巫女さまは迷宮を前に、たった一人の、自由を満喫していた」
別天ネムレ:「オレたちが余計なことをしなければ、彼女はあんな風に過ごしていたのか。それとも、今の――いや、それが〝いつ〟かは、少しややこしいけれど――彼女は、あんな風に夢を見ているんだろうか」
別天ネムレ:「オレたちの旅は。いや、オレのやっていることは、これでいいのか。少し不安になるような、夢だった」
”彷徨する者”モモ:「うーん、良いとか悪いって相対的な評価にしか過ぎないし、何かを必死でやってるってときって」
”彷徨する者”モモ:「それが良いとか悪いってわかりにくいものよ」
”彷徨する者”モモ:「出来るのは、確実に歩みを進めていくことだけで……最後に振り返った景色が、良いか悪いかっていうのは、やってるときにはわからない」
”彷徨する者”モモ:「だから、ね。やれることをやるしかないし、歩んできた足跡は残るものよ」
”彷徨する者”モモ:「ネムレ、大丈夫。世界で一番悪い王様がなんでも引き受けてあげるから。一緒に頑張りましょうね!」
別天ネムレ:ふふ、と自然に口元がほころぶ。彼女と話すと、不安も緊張も簡単に体から抜けてしまって、――だからこそ、夢の中でもそれを直視できなかったのだと、思い知った。
GM:うつろな瞳を、あなたは覚えている。
GM:魂の抜けた、少女の瞳を。
”彷徨する者”モモ:青年の不安を感じ取り、腕を巻きつけてぎゅっと抱きしめる。
”彷徨する者”モモ:「ぎゅー!」
別天ネムレ:あったかい。
GM:冷たかった。
別天ネムレ:――あと、やわらかい。
GM:華奢だった。
別天ネムレ:生きてる。
GM:死んでいた。
別天ネムレ:だが、それは夢だ。悪い夢だ。ただの夢だ。
別天ネムレ:自分を誰だと思っている。睡魔スリーピング・デーモン。たかが悪夢ごとき、屈服させてやる。お前に(うつつ)を抜かすヒマなどない。
別天ネムレ:「ありがとう、モモ」
別天ネムレ:「何度も旅を続けて、時々振り返るのが怖かった。でも、君と一緒の旅は、大変なことも、辛く苦しいこともたくさんあったけれど。君とならそれもかまわない」
別天ネムレ:「だから、いつか旅が終わったら、その時君と振り返って、何もかも楽しい思い出だって語れるよう。後悔しないよう、一つ一つ、精いっぱい戦うよ」
別天ネムレ:「今ここに、改めて誓う」
別天ネムレ:「君がいてくれる限り、オレは逃げないし、折れない」
”彷徨する者”モモ:「……………」
”彷徨する者”モモ:「………ネムレって時々すっごく、その……」
”彷徨する者”モモ:無自覚、無意識、なのだろうか。
誰かが聞かせてくれた物語の、王子様のような。

”彷徨する者”モモ:「ええ、喜んで」
”彷徨する者”モモ:「貴方に恥じないものになるわ。ええ、あたしの勇者(ヒーロー)
別天ネムレ:「じゃあ、行こうか。オレの相棒(ヒーロー)
GM:かくして
GM:時を巡る彼らの旅は、また始まった。

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OP2-2「殺人鬼」


OP2-2「殺人鬼」

GM:登場PC継続、登場侵食は特別処理で無し。
GM:四度目の時間旅行。
GM:その始まりは人気のない山寺だった。
GM:珍しく派手な落下も何もなく、周囲の探索から始まるという――
GM:静かな、静かなもの。
GM:ただ今回は奇妙なことに《特異点》が誰かがまるでわからない。
GM:ノアが周辺の探査に動いている間にあなたたちはこの山寺を拠点とすることにした。
別天ネムレ:「落下から始まらないのはありがたいな。別のアクシデントはあるが、次回からもこうだとうれしい」
別天ネムレ:がたことと、お堂のガラクタを片づけ、ホコリをはらい、寝床の用意をしながらそんなことを話す。
”彷徨する者”モモ:「でも、随分人の居ないところになってしまったわ」
”彷徨する者”モモ:「誰にお話を聞けばいいかしら」
別天ネムレ:「夜の森は何がいるか分からない。見通しも悪いし、無理をせずここで眠って、明日近くの人里を探しに行こう」
”彷徨する者”モモ:「ええ、そうしましょう」
別天ネムレ:「住職はいないようだけれど……、寺があるなら近くに誰か住み着いている……可能性は高い、と思う」
”彷徨する者”モモ:「だったら、人里の方向も聞けるかもしれないわね!」
天ヶ瀬アマタ:コン、コン、と戸口を叩く音。
天ヶ瀬アマタ:戸口に潜むもの、黒い影。
天ヶ瀬アマタ:「もし、どなたか?」
”彷徨する者”モモ:「はーあーいー」
別天ネムレ:(……なんだか、聞き覚えのある……)
”彷徨する者”モモ:ぱたぱた扉に駆け寄っていく
別天ネムレ:その声が誰のものか、思い出し。
別天ネムレ:「ま」
別天ネムレ:待って、とモモにかけようとする声が、喉が、恐怖で凍り付く。
別天ネムレ:息が苦しい。視界が歪む。空気がよどむ。
別天ネムレ:体が重い。その扉を、開けてはいけない。
”彷徨する者”モモ:「こんばんは、知らない方!」
”彷徨する者”モモ:扉を開ける。
別天ネムレ:「待っ…………っ」
天ヶ瀬アマタ:扉を開ければ、穏やかそうな物腰の和装の男がいることだろう。
別天ネムレ:知っている。やはりその姿を知っている。
天ヶ瀬アマタ:優しくて、保健室の先生でもしていそうな、そういう物腰の男。
別天ネムレ:欠片も欠かさず、何もかも。悪夢(ゆめ)で見たとおりのその姿。
天ヶ瀬アマタ:アンニュイな表情は、誰が見ても美しいということだろう。
別天ネムレ:どくどくと、自分の鼓動が頭の中に鳴り響く。うるさい、うるさい。
天ヶ瀬アマタ:ただその内側に渦巻く業は――鮮血の修羅。
別天ネムレ:根が生えたような足を無理やり床板から引き剥がす。走れ、走れ、前へ出ろ。
天ヶ瀬アマタ:「別天ネムレとモモさんだね」
別天ネムレ:「お、ま、え、は」
別天ネムレ:この後なにが起こるか、僕は知っている。
”彷徨する者”モモ:「………? どこかでお会いしたかしら」
天ヶ瀬アマタ:――楽しくないな、と思った。
天ヶ瀬アマタ:人殺しは楽しい。
天ヶ瀬アマタ:楽しい――ハズなのに。
天ヶ瀬アマタ:ただ敵を倒すだけのもの、ただ愛し合う二人を踏みにじるだけのもの、それだけの殺しの。
天ヶ瀬アマタ:なんと――味気ないものか。
天ヶ瀬アマタ:Eロイス“殺人鬼(マンイーター)”を発動します
対象はモモ

天ヶ瀬アマタ:Eロイス“殺人鬼(マンイーター)”を発動します
対象は別天ネムレ

天ヶ瀬アマタ:二人はこの時点でデータ的に死亡しますが、演出的にはもう少し喋ってて大丈夫です
天ヶ瀬アマタ:「初対面です。ですが僕は知っています」
天ヶ瀬アマタ:「あなたたちはこの時代を正しに来たのでしょう」
天ヶ瀬アマタ→酒天童子:「僕は酒天童子、大江山の鬼の首魁」
酒天童子:「この時代を歪める、悪者です」
酒天童子:ぴしゃ、と男の顔に返り血がついていた。
酒天童子:「邪魔なので僕が君たちを殺しました」
酒天童子:「君たちは殺されました」
”彷徨する者”モモ:刃が肉を切り裂いた。
巻藁よりも、あるいは軽いかもしれない手応え。
少女の躰は崩折れて。
転がった、光のなくなった瞳には。
寂しい黒だけがあった。

酒天童子:「あまり大声は出さないで。首が落ちてしまう。腕が外れてしまう。足が折れてしまう」
酒天童子:そう言ってから、少女を見下ろして、何やら満足げに微笑んだ後。
酒天童子:「――ああ、いけない」
別天ネムレ:「――――」声にならない叫び。
酒天童子:「彼女は、さる大神の化身だと聞きました。人の姿さえしてれば殺せるものですね」
別天ネムレ:自分の中の大事なものが、ぷつりと切れたのが分かった。それは、夢の中ですら直視できなかったものと。自分の肉体そのものと、両方の。
酒天童子:「それも、普通の子供と同じだ。最後に話を聞いてもあげられなかった」
酒天童子:「別天ネムレ、君はなにかありますか」
酒天童子:「納得はできないと思いますが、話はします」
別天ネムレ:そうだ、モモはマスターが召喚した神のかけら。ならば、きっとこの程度では死んで。いや、それは、別のモモは。自分と共に旅をしたモモなのか?
別天ネムレ:ぎゅるり
酒天童子:「死にましたよ、彼女」
別天ネムレ:真っ赤な眼だけが、酒天童子を名乗る男に向けられる。あと羽毛一つの力でもかければ、すぐにでも全身がバラバラになる、ギリギリの力加減。
酒天童子:「人を殺す以外何もできませんが、人を殺す為ならなんでもできる。僕のウロボロスはそういうタイプのレネゲイドらしい」
酒天童子:「君も死ぬ」
酒天童子:その言葉に、どこか既視感があることだろう。
別天ネムレ:そう、自分は死ぬ。間違いなく死ぬ。それはもう覆せない。
酒天童子:別天ネムレは、その言葉をどこかで聞いた。
別天ネムレ:あの夢の言葉。予知夢か。はたまたあの魔術師のおせっかいか。
酒天童子:「僕の夢の為に死ね」
酒天童子:「僕は僕の夢のため、僕の愛する者のため、君を殺す」
酒天童子:――なんと、陳腐な。
別天ネムレ:死が二人をわかつまで。ならばこれは、死出の旅路の始まりか。それに礼を言うつもりはない。
酒天童子:人を殺すことに、そんな陳腐な言い訳を――。
別天ネムレ:夢で見たアリアンのように、彼にもまた夢がある。だが。
別天ネムレ:そんな夢に現を抜かす間は与えない。
別天ネムレ:「ならば」
別天ネムレ:「眠れ。夢も見ずに」
別天ネムレ:それが最期の言葉となった。
酒天童子:意識が墜ちる刹那。
酒天童子:一瞬だけ、夢を見た。
酒天童子:愛する人の夢を見て、それはすぐに遠ざかった。
GM:バラバラになった男女の死体と、膝をついて眠る男。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「……なんだこれは」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:死体の回収、修復、保管。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:それに眠りこけているせいで何を暴発させるかわからない殺人鬼。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「勝ったとは思えん気分だな……」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:少し遅れてたどり着いたこの男は、深く長いため息をついた。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「――だが、ここまでだ。アルス・マグナ。これが貴様らの旅のピリオドだ」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:そう言ってから、なにか釈然としない気持ちで、彼は動き出した。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:ゼノスの理想は――実現されるべきである。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:「This is Providence」
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:重ねて、そう言い聞かせ、彼は動き出した。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:足元に咲く――どこかで見覚えのある一輪の花には気づかずに。
”パルプ・フィクション”有葉緑郎:その花は、いつか見た冥府の女神(ヘル)の時の花。

GM:ロイスをとっておいてくれ!
別天ネムレ:酒天童子 P:うつつの鬼/●N:わるい夢
system:[ 別天ネムレ ] ロイス:2 → 3
”彷徨する者”モモ:保留!

GM:というわけで!
GM:今日はここまで!
GM:お疲れさまでした!
”彷徨する者”モモ:おつかれさまでしたー
別天ネムレ:お疲れ様でした!!!
”彷徨する者”モモ:すいません、明日病院なので30分ほど遅れるかもしれないです
藤原 光:お疲れ様でした!
柳生十兵衛:お疲れ様でした~!
虎熊童子:お疲れ様でした
別天ネムレ:そういえば明日プレイで確定でいいのか
藤原 光:つまり十兵衛くんのターンが30分伸ばせる

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OP3「柳生十兵衛剣風帳~平安京闇始末~」

GM:登場PC→“柳生十兵衛”
GM:登場侵食どうぞ
柳生十兵衛:37+1d10 侵蝕 (37+1D10) > 37+3[3] > 40

OP3「柳生十兵衛剣風帳~平安京闇始末~」

■■■■■■:──風が強く吹いている。
■■■■■■:何処からか、鳥の声が聞こえた。
■■■■■■:地に落ちた吾亦紅の花のように。血だまりの中、ただ空を眺めていた。
■■■■■■:番だろうか。二羽の雀が仲睦まじく飛んでゆく。
■■■■■■:手を伸ばしても届かないほど、高く。遠く。自由に。
■■■■■■:………。
■■■■■■:思えば、"愛"に翻弄された生涯であった。
■■■■■■:愛ゆえに生まれ、愛ゆえに望まれ、愛ゆえに狂わせ、愛ゆえに死ぬ。
■■■■■■:この結末に怒りはない。
■■■■■■:胸に去来するのは皆に対する感謝と、申し訳ないという僅かな後悔。
■■■■■■:くすり、と口元が綻ぶ。知らず、笑みが浮かぶ。
■■■■■■:だから、もしも願いが叶うなら。もしも、この続きがあるのなら。
■■■■■■:もう少しだけ我侭に生きたいと、そう願った。
■■■■■■:静かに目蓋が落ちてゆく。まるで眠りにつくように。
■■■■■■:いつしか、鳥の声は聞こえなくなっていた。
■■■■■■:──あぁ、風が強く吹いている。

天草四郎:「ふるべ ゆらゆらとふるべ」
天草四郎:「震え、ゆらゆらと震え」
天草四郎:「奮え、ゆらゆらと――」
天草四郎:単調なフルートと太鼓のリズムに合わせて、江戸の世に似合わぬスーツ姿の男がボソボソとつぶやいている。
天草四郎:「天に在す我らが『でうす』よ」
天草四郎:嘘だ。
天草四郎:「我らを慈しみ愛するならば」
天草四郎:嘘だ。それは人間を愛さない。
天草四郎:「島原に散った四万の御霊の無念を晴らさせたまえ」
天草四郎:俺の神はそんな殊勝なものではない。ただ――。
天草四郎:「柳生十兵衛! 十兵衛! よくも邪魔立てしてくれたものだ! だがもう遅い、もう無駄だ、蘇りし“れねげいど”剣豪、揃えて十三騎! 貴様の親兄弟も我が手駒よ! 切れるものならば切ってみよ!」
柳生十兵衛:「なるほど外道。斬れと、そう言ったか」
柳生十兵衛:「あぁ、斬るとも。この身が"柳生十兵衛"であるのならば、魔を祓うは我が使命よ」
柳生十兵衛:ゆらり。構えた切先が僅かに揺らぐ。
柳生十兵衛:達人であれば見逃すもない筈の隙。あるいは無様と呼ぼうか。
天草四郎:「ふん……かかれ!」
天草四郎:十三騎の剣豪が同時に「柳生十兵衛」へと切りかかり、そして――。
柳生十兵衛:それと同時に。否、ほんの僅かに先んじて刃を振るう。
柳生十兵衛:──振りぬかれた刃は虚空を斬った。

GM:それは、柳生十兵衛という男の記憶。
GM:柳生十兵衛が見た光景。
GM:夢は――終わる。

“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「さて……蘇れ、我が先祖の宿敵、柳生の剣士よ!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:単調なフルートと太鼓のリズム。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:そして聞き覚えのある呪言。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:あなたの意識は再び、遠き世界から引き戻される。仮初の影として。
柳生十兵衛:形を成すことすら困難な淡い光が、仮初の器に注がれる。
柳生十兵衛:「……っ…は…ぁ…」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「起きたか、柳生――」
柳生十兵衛:銀光が走る。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ん゛っ!?」
柳生十兵衛:抜き放たれた刃が、下から上へと。
柳生十兵衛:皮一枚を切り裂くに留まった。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「……随分と過激な挨拶だ。腕を見せたつもりか?」
柳生十兵衛:「いえ、なんとなく胡散臭そうな感じだったので」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:諸共に切られた帽子をとり、顔をしかめる。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「まあ良い。お前と取引がしたい」
柳生十兵衛:「取引ですか?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「俺は力を与える。お前は俺の指定した場所でお前好みに歴史を変える。舞台は平安京。時は今。どうだい」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「――一応、『未来の歴史』もお前の頭に入っている訳だから、気に入らない展開の一つや二つあるんじゃないか?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:背後にホログラムで様々な映像が映る。
柳生十兵衛:「あはっ。柳生十兵衛にそれを問いますか」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:国、時代、多種多様な、そしてあなたはそれを理解する。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「例えば――柳生家の衰退、そうだな、それも我慢ならないのでは?」
柳生十兵衛:「むぅ」
柳生十兵衛:「それを言われると弱いなぁ」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「俺は宣教師でな。お前が好き勝手やってくれると、とても仕事が楽になる」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「それでウィン・ウィン、悪くはないと思うぜ」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:そう言うとニコリと無邪気に笑った。
柳生十兵衛:「うーん。嘘ではないと思うんですよね」
柳生十兵衛:「他人を自分の望むように動かそうとして言葉を弄するタイプでしょうけど」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:そのとおりだと頷く。とても頷く。
柳生十兵衛:「自分の目的には真摯な人だと見ます」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:更に激しく頷く。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「お前、いいヤツだな……」
柳生十兵衛:「そうですか?ありがとうございます」
柳生十兵衛:「でも、だからこそ頷けないです」
柳生十兵衛:「僕が"柳生十兵衛"としてここに居る以上。貴方もそれを理解の上では?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「柳生十兵衛は頷かない。それはそうだな……」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「……そうか」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:がっかりした表情でうなだれて、それからしばらく沈黙する。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ならば悪いが消えてもらおう。柳生十兵衛など放っておけば何をしでかすかわからない」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「RWのヒーロー共よりも、人の世に生まれし英傑のほうがなおタチが悪い」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:パチッと指を弾く。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:刹那、現れたるはスズメバチの如き異形。
柳生十兵衛:「それは、自分/貴方に近いからですか?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:その問いには答えない。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:それより早く――金色の異形が十兵衛に向けて殺到する。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:その数三体。ビヤーキーと呼ばれる怪物だ。
柳生十兵衛:「(──1つ。2つ。3つ。これなら、斬れる)」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:そう考えた刹那。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:三匹は、更に加速する。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:刃を叩き折る、その勢いで。
柳生十兵衛:「……ッ!ずるくないですか、それッ!」
柳生十兵衛:咄嗟に刃を引く。ここで武器を失うわけにはいかない。
柳生十兵衛:「あと普通に蜂みたいで怖いです!趣味が悪いです!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「おやおや、逃げるか十兵衛?」
柳生十兵衛:「えぇ、逃げますとも!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:不味いな、言ってから気がついた。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:流石にあれだけの戦闘勘を持つ相手が本気で逃げに徹したら。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:などと、考えている間にその姿は遠くなり――。
柳生十兵衛:「──それでは!」
柳生十兵衛:言うが早いか。タン、タン、と跳ねるように。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:だめだ。調子が狂う。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:あの二人が死んだからか。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「くそっ! 追え! 追え!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:なんとくだらない道化芝居であることか。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:俺は裏方だというのに。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ビヤーキー! やつを追えっ!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:そんな声が儀式の広間に、間抜けにこだました。
GM:“彼”が逃げた方向に、ネムレとモモがいる。
GM:正確には、修復した彼らの亡骸を詰めた移動用ヴィークルがある。
GM:彼がそう気づいたのはもう少しあとになってからだった。

GM:というところで!
GM:ロイスをとっておいてくれ!
柳生十兵衛:“大江山鬼党参謀”有葉緑郎:◎興味/隔意 で取得しまーす!

【目次へ戻る】

ミドル1「玉の緒絶えて堕ちて星」

GM:ってことでミドルに入っていきます
GM:登場するのは~!
GM:まずは藤原さんからなんだけど、まあおおむね合流シーンです
GM:それではやっていきましょう!
GM:登場PC→藤原光、ネムレ、モモ
GM:登場可能PC→柳生十兵衛
GM:それでは登場侵食どうぞ!
藤原 光:1d10 (1D10) > 4
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 5
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:45 → 49
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:52 → 57
GM:十兵衛くんは後から出てきてもいいし、少し待ってもいいです
”彷徨する者”モモ:1d10 (1D10) > 10
柳生十兵衛:ふむふむ、了解です!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:47 → 57

ミドル1「玉の緒絶えて堕ちて星」

????:《誰かが道をやってくる》
????:対象は藤原光
????:侵食を+1d10した上で、今の今まで昔の夢(内容はおおむねOP)を見せられ、喪失感を味わいながら執務室で目を覚ましてください

藤原 光:──目覚めると、臥所ではなく、文机の前だった。
藤原 光:とは言え、いかな文を書くでもない。もう、そういうことをする必要は無くなっている。
藤原 光:「やっぱ独り寝って良くないなぁ。なんたって寂しいじゃん?」
藤原 光:「……って独り言に突っ込んでくれる子もいないしさぁ」
紫式部:「へっへっへ、あたしが居ますよ旦那ァ」
藤原 光:「えー、君はやだ。俺の魂が君だけはやだって言ってる」
紫式部:「死後の世界でも神物書き、ジャンルに神ありと言われし紫ちゃんですが」
藤原 光:「知ってるよぉ。知りすぎるくらい知ってるってばさぁ」
紫式部:「エッセイ・ノンフィクションの清ちゃんくらいですよ、怖いの」
紫式部:「いぇ~い」ピース!
紫式部:「ま、今日も書類溜まっておりますよ、光様」
藤原 光:「だいたい君のせいだよね、俺達の世界が浮かれポンチの色恋狂いにされたの」
藤原 光:「本当はこういう地道なお仕事とかしてさぁ、民草の生活を安んじようとかって気概もあったのに」
藤原 光:ぶつくさいいながら、大量の書類に目を通す。
紫式部:「らしいですねえ。このヘイアンキョウに来た未来の死人の皆さんによると」
紫式部:「おおむね平安時代の末期くらいまですごい勢いで人が降ってきてますからね」
紫式部:「今日も沢山移民、もとい死人の皆さんが来てますよ」
藤原 光:「どー考えても住居が足りないよね。うん」
紫式部:「はい! 飯は不要ですが、存在が続く限り嫌でも人は場所をとりますからね」
紫式部:(あっ、今のフレーズ未来で流行りそう)
藤原 光:「ちなみになんだけどさー。大路からちょっと入った、あの、通りあるじゃない」
紫式部:「……はっ、はい!」
藤原 光:「あの、美人さんがやたら多い通り」
紫式部:「お、自由恋愛(よば)いですか」
藤原 光:「あそこのひと達、検非違使でもなんでも使って移住させなさい」
紫式部:「あ、地上げ」
紫式部:「容赦ねえなあ」
藤原 光:「だだっぴろいお屋敷にひとり暮らしは危ないでしょって、なんか上手く理由付けてさぁ。一軒に10人くらい突っ込んじゃおうぜ」
藤原 光:「そしたら残り9軒にも、それぞれ10人ずつくらい、野良のヘイアンマンをぶち込めばいいのよ」
紫式部:「わかりましたよ。武家の皆様もつれて『お願い』してもらっときます」
紫式部:あ、とポンと手を打つ。
紫式部:「それとですね、親方。なにやら奇妙な男女が降ってきたそうです」
紫式部:(む、これも将来有名なフレーズになりそう。さすが私)
藤原 光:「奇妙な男女? なになに、髭もじゃの大男とロリっ娘とか?」
紫式部:「半分正解ですね。江戸?の蘭学者たちが言うところのロリっ娘と、アンニュイな横顔の髪の長いイケメンだそうです」
藤原 光:「あっ、ちょっとトラウマつつかれる組み合わせだわ。まことによからぬ」
藤原 光:「ロリに手を出すなら死ぬまで幸せしかあげないって気概が必要よねー」
紫式部:「陰陽寮の博士たちが推定したところによれば、今までにないほど未来から来ているとのことです」
紫式部:「平安の定義がガバガバですね。千年続いちゃったんでしょうか?」
藤原 光:「はー。……で、どうするのその子ら」
藤原 光:「呼ぶ? それとも見に行っちゃった方がいい的な?」
紫式部:「まあ地上に攻め込みたいタカ派に渡っても、ここで消えるまでノンキしたいハト派に渡っても、ろくなことにはならないので……」
紫式部:「一番偉い光様が預かるのが良いかと……」
藤原 光:「俺、もうロリっ娘とかこりごりって言うかさー、流石に反省したんだよね、うん」
藤原 光:「はー、しんどいしんどい……よっこいしょ」
藤原 光:机に手を掛け、
藤原 光:立つ。
紫式部:「ぶっちゃけ陰陽寮の鬼見の才測定器(れねげいどかうんたぁ)によれば、かなりの実力ですし。確保しないとヤバヤバのヤバですよ」
藤原 光:「重ねて言わずとも良い、紫式部」
藤原 光:「行くぞ。牛車は要らぬ、馬を持て。それからお前は筆を執れ」
藤原 光:「歌会も何もないこの都で、幾分か気が紛れるものがあるとするならば」
藤原 光:「お前の書く〝物語〟しかあるまいよ。故に──」
藤原 光:その男は、
藤原 光:酷く真剣な顔で、重苦しい声音でこう言った。
藤原 光:「──先生、新刊まだですか?」
紫式部:「…………」
紫式部:小さくなって。
紫式部:「明日から本気出します……」
紫式部:消え入りそうな声でつぶやいた。

GM:     *

GM:屋敷だ。
GM:寝殿造のちょっとした屋敷の一室に、ネムレとモモは囚われていた。薄いけれども布団も有る。
GM:そして眠っていた。
GM:それほどの衝撃だったのだ。ただ――。
GM:ただ、心の砕けそうな死の衝撃から、何かが彼らを守った。
GM:どこかで覚えの有る暖かな生き物の体温。
GM:どこかで覚えの有る花の香り。
GM:どこかで覚えのある女神の手。
GM:そういうものが――。
”彷徨する者”モモ:くうくう、すやすや。
”彷徨する者”モモ:「じょおうさま……がるむのおなかに……もふもふ」
別天ネムレ:「う……ぐぅ……」
別天ネムレ:凄惨な出来事と、懐かしい何かの感触。その二つの狭間で、結局は苦痛と苦悶が、少年の意識を呼び戻した。
別天ネムレ:「モモ……」
別天ネムレ:は、と。名前を口にしながら隣にあるぬくもりと吐息に気づく。
”彷徨する者”モモ:手近にモフモフしたものがあったので、そこに顔をうずめて寝ている
”彷徨する者”モモ:つまり、ネムレの髪の毛、後頭部。
別天ネムレ:夢のように温かく、願いのように柔らかい。
別天ネムレ:「……あの世、というやつかな」
別天ネムレ:髪の毛を好きにさせながら、思考回路は唯一合理的と言えそうな結論をはじき出そうとした。
”彷徨する者”モモ:「くぅー………」幸せそうに寝ている
柳生十兵衛:ではでは、ここらで登場しましょうか。
柳生十兵衛:40+1d10 侵蝕 (40+1D10) > 40+1[1] > 41
柳生十兵衛:「あはっ」
柳生十兵衛:「あの世だって結論を出してるのに、そんなにイチャイチャするなんて」
GM:ここで《誰かが道をやってくる》の藤原さんのぶんもふっちゃってください
藤原 光:1d10 (1D10) > 9
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:49 → 58
柳生十兵衛:「うんうん。仲がいいのは良いことですね」
別天ネムレ:「永久の別れを覚悟したところですので」
別天ネムレ:「問題は、それがオレの願望を反映した閉じた世界なのか、彼女の魂が本当にここにあるのか、迷っていたということですけれど」
別天ネムレ:「……たぶん、本人だと思います」
”彷徨する者”モモ:「………はっ」
周りが騒がしくなってきたので起きた

”彷徨する者”モモ:「………?」きょとん
別天ネムレ:「おはよう、モモ」
柳生十兵衛:「おはようございます」
”彷徨する者”モモ:「おはよう、ネムレ。それと、ええっと知らない方?」
”彷徨する者”モモ:きょろきょろと周りを見回す、寺ではない、夜でもない。
どういうことだろう。

別天ネムレ:「それでは、こちらがオレの大切な相棒・モモ。その相棒と死してなおイチャイチャを見せつけている男が別天ネムレ。それを堂々と眺めていた貴方は何者ですか?」
柳生十兵衛:「はい、知らない方です」にこりと笑う。
別天ネムレ:酒天童子との邂逅で気が立っているのか、口をすべらした、と思った。しかし出た言葉は戻せない。ちょっと鼻に朱が滲んだ。
”彷徨する者”モモ:「はじめまして!」
いつもの笑顔で、挨拶をする

別天ネムレ:「モモ……君のその、無邪気さと明朗さは素晴らしいけれど、さっきのようなことがあるんだから、やはり気をつけた方が良いと思う。あの世でも」
”彷徨する者”モモ:此処がどこでも、時間がいつでも、ネムレがいるならだいたい大丈夫である。
別天ネムレ:「いや、今いるなら、こっちがこの世なのかな」
柳生十兵衛:「うーん。どうしようかな」
柳生十兵衛:「そのあたり、僕が説明してもいいんですけど。お2人には先に会っておいた方がいい方が居るのですよ」
”彷徨する者”モモ:「ええ」こくんと頷く。
建物なら、持ち主がいるはずで、それが彼の言う相手なのだろう。
「その方にも、ご挨拶しないと」

柳生十兵衛:「一応先に言っておきますけど、ビックリしないで下さいね?」
別天ネムレ:「分かった」
別天ネムレ:神も見たし悪魔も見た。今さら何が来ようと……
柳生十兵衛:「いやでもリアクションした方が喜ぶかな」
”彷徨する者”モモ:「……頭がないとか、代わりに触手があるとか?」
”彷徨する者”モモ:でもきっと、人の顔を見て驚くなんて、失礼な事をしないようにしよう。
自分の頬を両手で挟んで、ぎゅっと気合を入れた。

藤原 光:「初見のハードルを上げるんじゃあないよ柳生くん!」
藤原 光:廊下から御簾を蹴り上げるように登場する中年の男。
別天ネムレ:おや、なんだか名俳優のようなダンディなおじさまが来たぞ、と思った。
”彷徨する者”モモ:「わ」
少しびっくりした、普通の人だったから

藤原 光:「それは確かに、俺は希代の美男子として定められたことは疑いようが無いが、しかし!」
藤原 光:「そこのお嬢さん、期待してるのがバケモノとかの方じゃん?」
柳生十兵衛:「あはっ。ごめんなさい、光様」
藤原 光:「俺の顔がちょっとペカペカしてたところで、ケルトの槍持ちさんと被るじゃん?」
別天ネムレ:「ルー神ですか」
柳生十兵衛:「そうなると、もはやゲーミングしかないですよ」
藤原 光:「新鮮味とか要求されても困るの! ドゥーユーアンダスタン?」
別天ネムレ:なんか冠旅グルメ番組とかが安定した視聴率得るタイプの大物俳優だ……と思っている。
藤原 光:「……さて。驚かせられなくて申し訳ない、移民のお二人さん」
別天ネムレ:「はい。光殿、でしたか。別天ネムレと申します」
”彷徨する者”モモ:「はじめまして、おじさま。あたし、モモって言うの」
藤原 光:「うーん、丁寧な挨拶に少しの陰りと次世代の眩さ、柏木くんを思い出しちゃう」
藤原 光:「君、初対面でこんなこと言うのもなんだけど、道徳心だけは手放さないように生きなさいよ。そうすりゃ幸せで居られるから」
藤原 光:「で、そっちの美少女は──」
藤原 光:視線が一度、モモへ向いて、
別天ネムレ:真摯な方だ……と感動しかけたが、美少女、というところでびきっとした。
藤原 光:その顔を長く見る事に目が耐えられぬかのように首を背けた。
別天ネムレ:「……」
”彷徨する者”モモ:見られたので穴が空くほど見つめ返す
”彷徨する者”モモ:じーーーーっ
藤原 光:「やめて。胸が痛い。おじさんとっても胸がいたい」
別天ネムレ:モモが美少女なのは否定しないが、初対面でそう堂々と評すのは少々不埒ではないかと思ったが、今の所作には、それだけではない何かがあるような気がした。なにより。
紫式部:「ええいひかえーい、ひかえーい!」
藤原 光:「ダメだ、耐えきれない。良心の呵責にこれ以上耐えられそうにないわ俺──」
別天ネムレ:(おお……モモの無垢な視線に灼かれてる……)
別天ネムレ:「わっ」
紫式部:御簾を開け、十二単の女が顔を出す。
柳生十兵衛:「光様、何かトラウマでもあるんですか?」クスクスと笑っている。
藤原 光:「──なんだ、騒々しい」
別天ネムレ:紫式部にびっくり。
藤原 光:ぐりん。首が御簾の方へと向けられつつ、
藤原 光:「そうからかってやるな、柳生十兵衛」
紫式部:「そちらにおわす方をどなたと心得る。江戸とかいう未来の大剣豪の柳生十兵衛様、そして光源氏様であらせられるぞ!」
藤原 光:「お前にも傷のひとつやふたつはあろう。肉体に限らず、胸の内にも」
紫式部:「ついでにあたしは神作家、恋愛ジャンル隆盛の原因となった神作家、世界三大神作家、紫式部ちゃんだっ☆」
”彷徨する者”モモ:「………どなた?」
モモはヤンキーに少し詳しかったが、剣豪と歌人はよく知らなかった

柳生十兵衛:「少々羽目を外しすぎました、謝罪を」
藤原 光:「……それから、式部よ」
藤原 光:「その調子に病み上がりで付き合えるものは多くないのだ。声を抑えよ」
紫式部:「はい、羽目と御簾を外す女式部です」
紫式部:「香炉峰の雪、ガロンでもってこいって式部ですがこれにはちょっと反省」
藤原 光:「物書きが他人のネタをパクるんじゃないよ!」
藤原 光:「しかもライバルの持ちネタを!」
柳生十兵衛:「あ、ちなみに僕の方が柳生十兵衛です。十兵衛くんでいいですよ」
紫式部:「……ともかく、未来人のお二人、そちらにおわす方はいと貴き御方なれば、くれぐれも無礼のないように……ンコホン」
紫式部:スイッ、と御簾の向こうに消えていった。
別天ネムレ:「…………」ぽかーん
別天ネムレ:嵐のように過ぎ去っていった紫式部の勢いに呑まれたのは言うまでもないが。
別天ネムレ:ぎぎ、と薄着の派手な少年の方を向き。「柳生十兵衛」
別天ネムレ:ダンディな大物俳優風の中年の方を向き。「光源氏」
柳生十兵衛:「はい、柳生十兵衛です」ヒラヒラと手を振る。
別天ネムレ:すう、と反射的に深く息を吸いこんで。
別天ネムレ:「ええええええええっ!?」
別天ネムレ:力いっぱいの大声を出した。
”彷徨する者”モモ:「?」
藤原 光:「別天ネムレ、モモ。お前達ふたりの命を救ったのは──いや」
別天ネムレ:「歴史……の授業には出ないが、古典とか源氏物語とかでは日本人ならみんな知ってる、あの……」驚くなとは言われたが、これは驚く。
別天ネムレ:「あ、はい……」気を取り直そうとしきりに首を振った。
藤原 光:「〝骸を救った〟のは、そこな柳生十兵衛なる男だ。感謝をしておくが良い」
”彷徨する者”モモ:「ありがとう、親切な方」
”彷徨する者”モモ:「きっと、重かったでしょうに」
藤原 光:先ほどまでの軽薄な様子は消え失せている。厳格な、重苦しい雰囲気すら漂わせる中年の男。
柳生十兵衛:「いえ、どうかお気になさらず。僕の都合でもありましたから」
別天ネムレ:最期の瞬間を思い出す。五体バラバラの二人の体。あれをわざわざ拾ってくれるとは。
別天ネムレ:「オレが覚えている限り、ずいぶんと酷い状態だったでしょうに。それは大変、お世話になりました」
別天ネムレ:その場に正座し、深々と頭を下げて謝意を示す。
”彷徨する者”モモ:「なにか、手伝えることがあったら喜んで力になるわ」
藤原 光:「……と、言うことだが。肩たたきでも依頼するか?」
”彷徨する者”モモ:「任せて、得意よ」
柳生十兵衛:「僕はまだそれが必要な年齢じゃないですよ?」
藤原 光:「それは遠回しに、私の老いを指摘しているのかね」
別天ネムレ:(せ、セクハラだ……)
別天ネムレ:「マッサージがご所望ならいくらでもお手伝いしますが……」
別天ネムレ:ずいっとモモをかばうように前へ出てけん制
柳生十兵衛:「光様の加齢臭の話はさておきます」
藤原 光:「待って。いや待たなくてもいいけど。俺そんなにおじさんくさい?」
別天ネムレ:(柔和そうに見えて口が悪いぞこの人)
藤原 光:涙を拭うようなそぶりをしつつ、その目は
藤原 光:「じー……っ」
藤原 光:盾となったネムレへ、その目へと向けられている。
別天ネムレ:む、とその視線を受けて立つ。
藤原 光:にこり
藤原 光:呆れるほど爽やかで晴れやかな、陰りなど知らぬというような、
藤原 光:それこそ〝日の光のような〟笑顔を、中年の男が浮かべた。
”彷徨する者”モモ:ネムレの陰から真似してふにゃっとした笑みを浮かべる
藤原 光:「……」
藤原 光:ばつが悪そうな顔をして視線を逸らし、
藤原 光:「十兵衛くん。俺の話はさておいてくれて構わないから、ほら」
柳生十兵衛:「光様、完全に不審者ですよ」
藤原 光:「さておいてよ!!!」
別天ネムレ:(本当にこの人ズバズバ言うな)急に微笑まれてワケが分からない。
柳生十兵衛:「はーい」
別天ネムレ:ただ、まあ、悪い人ではないのだろう。と。肩の力を抜き、少し警戒を解いた。
”彷徨する者”モモ:(……あたし、なにかしてしまったのかしら)
柳生十兵衛:「では、お二人にも関係があるので僕の事情を簡単に説明します」
柳生十兵衛:「有葉緑郎と名乗る男に召喚されて、なんか胡散臭そうだったので斬ろうとしたんですけど」
別天ネムレ:「なんて正しく適格な判断力なんだ!」
別天ネムレ:心底感心した声。
藤原 光:「(誰だか知らないけどアルバちゃん可哀相)」
柳生十兵衛:「勝てなさそうだったので逃げて、その途中でお二人の亡骸が入った棺を見つけたので奪ってきました」
”彷徨する者”モモ:「凄い」
別天ネムレ:「棺に? では、その時にはオレたちはバラバラではなかったんですか?」
柳生十兵衛:「あはっ。我ながらちょっとざっくり説明しすぎましたね」
柳生十兵衛:「順を追って説明します。少し長くなるので…光様、お茶の用意をして下さいな」
藤原 光:「構わないけどね? 俺、光源氏よ? 天下の光源氏にお茶くみさせるの十兵衛くんくらいよ?」
柳生十兵衛:「なんと、貴重な体験ですね」
藤原 光:「若い子は年長者への敬意とかそういうもんが足りなくて怖いわぁ~ わぁ~ わぁ~」
藤原 光:セルフエコーを伴うフェードアウト。
柳生十兵衛:「では、お二人が目覚めるまでのお話。ほわんほわんほわんやぎゅ~」
GM:ほわんほわんやぎゅやぎゅ~

GM:シーンここまで! ロイス・調達、こちらでどうぞ!
藤原 光:柳生十兵衛 ○有為・連帯感/猜疑心・俺を労って
別天ネムレ:藤原光 ●P:紳士だ/N:モモをあまりそういう眼で見ないで欲しい……
別天ネムレ:で取得!
藤原 光:別天ネムレ ○誠意・親近感/隔意・憎悪
柳生十兵衛:藤原光:◎敬意/不信感 で取得します。
”彷徨する者”モモ:ロイス
藤原 光 ○おじさま!/疎外感(なかよくしたい)

柳生十兵衛:お二人とはもう少しお話してみて、ですね。
別天ネムレ:複雑なロイスを向けられている
藤原 光:モモ ○有為・憧憬/脅威・罪悪感
別天ネムレ:調達は……何はともあれ装甲だな
藤原 光:でロイス取得!
別天ネムレ:(1+0)dx+1@10>=12 <調達> 平安ボディアーマー! (1DX10+1>=12) > 3[3]+1 > 4 > 失敗
別天ネムレ:ヘイアンキョウにボディアーマーなんてあるわけないですね!
GM:wwwwww
GM:良いよそこはwww
藤原 光:取り立てて必要なものは多分無いので
藤原 光:他の人の調達を後からフォローしよう
”彷徨する者”モモ:3dx>=12 アーマー (3DX10>=12) > 9[4,4,9] > 9 > 失敗
”彷徨する者”モモ:失敗したー
柳生十兵衛:ふむ、侵蝕も低いので《援護の風》+《ウィンドブレス》を使用してボデマを買いましょう。
柳生十兵衛:7dx+9>=12 調達:ボデマ (7DX10+9>=12) > 9[3,3,4,5,6,8,9]+9 > 18 > 成功
藤原 光:では、こちらもボデマを。特にコネとかは無いから素の能力で振ります
別天ネムレ:すっげ
藤原 光:11dx+4>=12 (11DX10+4>=12) > 10[1,1,2,6,6,6,7,8,9,9,10]+6[6]+4 > 20 > 成功
”彷徨する者”モモ:すげえ!
あ、私は大丈夫です

藤原 光:jaa
藤原 光:じゃあこれをネムレくんに押し付けよう。現地デザイン魔術礼装だよー
”彷徨する者”モモ:狩衣とかなんだろうなあ
柳生十兵衛:(こちらもモモさんにあげようかと思ったけど僕がプレゼントするのもなぁという顔
別天ネムレ:わーい、当世具足(狩衣だってば)
”彷徨する者”モモ:すまねーーーー!!!
”彷徨する者”モモ:言葉が足りない!!!
別天ネムレ:ありがたくちょうだいいたします、ははーっ
柳生十兵衛:よし、僕もネムレさんにあげよう
”彷徨する者”モモ:メイジジャケットがあるので…・・
柳生十兵衛:あ、そうなんだ
柳生十兵衛:じゃあ普通に着ます
別天ネムレ:ういうい
system:[ 別天ネムレ ] 装甲:0 → 8
GM:それでは
GM:今日はココまで! 次回は金曜夜九時から!
藤原 光:金曜がたぶん無い!
柳生十兵衛:金曜はないぜ!
GM:しまった
GM:金曜がこっちに写ったんだ
GM:次回は日曜夜九時から!
GM:昼もいけたらやるかも?
”彷徨する者”モモ:ごめん……
”彷徨する者”モモ:(金曜日)
GM:ええんやで
藤原 光:日曜昼、たぶん行ける
藤原 光:よほどの事が無い限り
GM:よし、では細かいところはディスコで詰めよう
別天ネムレ:昼からかあ。ちょっと分からんけれど、たぶん……行ける? ダメそうなら前日連絡します。
別天ネムレ:はーい
柳生十兵衛:はーい!
GM:日曜昼もたぶんある!
”彷徨する者”モモ:はーい
別天ネムレ:夜はいつでもOK
GM:ってことでひとつ!
藤原 光:お疲れ様でした!
”彷徨する者”モモ:おつかれさまでしたー!
GM:番外編の第三.五あるいは二.五特異点は~!29日から!
GM:乞うご期待!
柳生十兵衛:お疲れ様でした!
別天ネムレ:お疲れ様でしたー!

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ミドル2「ほわんほわんやぎゅやぎゅ~」

GM: 登場PC→柳生十兵衛
他PC登場不可

GM:登場侵蝕どうぞ!
柳生十兵衛:45+1d10 侵蝕 (45+1D10) > 45+8[8] > 53
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:45 → 53
GM:それでは始まり

ミドル2「ほわんほわんやぎゅやぎゅ~」

GM:走っていた。
GM:柳生十兵衛は走っていた。
GM:その背を追うは金色の異形。耳障りな羽音を金属製の廊下に響かせ、あなたの後ろを駆けていた。
柳生十兵衛:「(さてさて。どうにか逃げたけど…どうしたものかな)」そうは思っても口元には笑みが浮かぶ。
柳生十兵衛:生前ついぞ出来なかった冒険をしていると思うと心が浮き立つ。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ちぃっ! 殺すなよ! 台無しになる!」
バイアクヘーたち:少しだけ速度が緩む。追いきれない。この基地の中では、彼らは彼らの武器(速度)を活かせない。
バイアクヘーたち:全速力で突撃すれば、躱されても殺すことはできた。この基地の窓が割れれば、それで終わる。
柳生十兵衛:「(あれは策を弄して"しまう"タイプの手合いだ。その上で、重要なものは自分の近くに置きたがると見た)」
柳生十兵衛:「(となれば、どこかにそれらしいものがある…筈。多分、割と勘だけど)」
バイアクヘーたち:できるはずだった。
バイアクヘーたち:なんとなればそこは――
GM:月だったのだから。
GM:窓の向こうに、淡く紫に染まる月面があった。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「第七ハッチに追い込め!」
GM:声は遠くなる。
柳生十兵衛:「(追い込めってことは、重要な物はない)」
GM:ビヤーキーたちは二手に分かれた道の片方へと殺到する。
GM:あなたにぶつかるほどの高速、窓が割れるほどの高速をここでは出せない。
GM:ならば――付け入る隙はある。
柳生十兵衛:「(第七ってことは他にもあるってことだ。なら──)」床を蹴り、側壁へ。
柳生十兵衛:膝を曲げて、力を込める。
柳生十兵衛:ダンッと、ひとつ。天井へ。ふたつ、再び床を蹴り。
柳生十兵衛:不規則な動きから、反対側の壁へと飛び込み。抜刀、斬鉄。
柳生十兵衛:「あはっ!出来た!やった!」
GM:視界が広がる。
GM:そこには銀色の円盤。あなたはこの時代に呼ばれたことで知識を得ているだろう――船だ。
GM:俗に宙船と呼ばれる船である。
柳生十兵衛:「えーっと、あれだ。ゆーほー、だっけ」
柳生十兵衛:「うんうん、楽しくなってきた。乗れば動かせるかな?」
上戸ノア:ピピッ
上戸ノア:電子音が宙船から鳴り響く。
上戸ノア:『そこのあんた、事情は後で話す。急いで乗れ』
上戸ノア:男の声だ。
上戸ノア:似ている――かつてのあなたの主の声に。
柳生十兵衛:「あはっ。遠見の術かな?」
柳生十兵衛:「ま、考えてもどうしようもないしね。柳生十兵衛らしくなってきた」
柳生十兵衛:足早に宙船へと乗り込む。
上戸ノア:『この船は動かせるか?』
柳生十兵衛:「どうかな。やってみるけど期待はしないで欲しいかな」
柳生十兵衛:「うーん、不思議。なんでか動かし方が判る、気持ち悪いな」
柳生十兵衛:「こんな知識入れる必要あったのかな?」
上戸ノア:『かまわない。俺もこちらからサポートする。できるだけそーっと頼むぜ、なにせ――』
上戸ノア:『――俺の友達の死体があるんだ』
柳生十兵衛:「爽やかな(胡散臭い)笑顔で言うことかなー、それ!」
GM:     *
上戸ノア:『――って訳で、俺はこの平安時代からだいたい1000年後の時代で高野山のレネゲイド東密やってるお坊さんみたいなもんなのよ』
上戸ノア:『こういう感じで時代を越える技術が一般化しちゃったから、それを使った犯罪者が多いので、取締のお手伝いをしてるって訳なんです』
上戸ノア:UFOの中に入ると、ホログラムで男の姿が浮かんでいた。
柳生十兵衛:「えぇ~本当ですかぁ~」
柳生十兵衛:「貴方、基本的に正直だけど目的のためには自分の心も騙せるタイプじゃないです?」
上戸ノア:『うーん……』
上戸ノア:『勘がいいねえ、柳生十兵衛』
柳生十兵衛:「あはっ。そんな怖い顔しないで下さいよ」
上戸ノア:『それに関しては嘘はつかないよ』
上戸ノア:すっ、と普段の優しい顔に戻ってから
柳生十兵衛:「でしょうね。多分今はそういう時じゃない」
上戸ノア:『そういうこと。それに、まあ、ほら』
上戸ノア:『今回の俺は、守る側だしね』
上戸ノア:コホンと咳払いをして
上戸ノア:『とりあえずこの時代は月と人界の距離が近い。その気になれば徒歩でも行き来できるんだ』
上戸ノア:『で、それを利用して我々はまず一旦京都に逃げようと思う』
柳生十兵衛:「なるほど。『竹取物語』ですか」
上戸ノア:『それだ。ただ竹取物語と違うのは、その京都が鬼が支配する死都となっていることだ』
柳生十兵衛:「えぇ…。僕はもっと普通の都に行きたいなぁ」
柳生十兵衛:「ま、そうも言えない状況なんでしょうけどね」
上戸ノア:『そのとおり。このまま放置していると、あんたたちの江戸も、俺たちの時代も、まあめちゃくちゃになるんですよ』
上戸ノア:『そこで、これから俺とあの世に行って死人を生き返らせてほしい』
柳生十兵衛:「せっかく生き返ったのに!」
柳生十兵衛:「うーん…でも仕方ないかぁ。柳生十兵衛だしなぁ…僕」
上戸ノア:『だろ? その隻眼、差料、そうと見込んでいたぜ』
上戸ノア:『あんたなら、未来人による大虐殺に巻き込まれた民草を守ってくれるってさ』
柳生十兵衛:「うん、わかりました。お引き受けしますよ、その話」
柳生十兵衛:「柳生十兵衛、太平の世を守る剣としてね」
上戸ノア:『オーケー、助かった。具体的にやってほしいことは二つ』
上戸ノア:『一つ、別天ネムレとモモという二人を確保すること。彼らを蘇らせる必要がある』
上戸ノア:『二つ、この時代の平安京を本来守っていた必殺の国防兵器“八将神星”の復活』
上戸ノア:『この二つが解決できれば、この時代の修正の目処がつく』
上戸ノア:『ここまでで質問はあるか?』
柳生十兵衛:「なんて?」
上戸ノア:『え? 質問ある?』
上戸ノア:キョトンとする。
柳生十兵衛:「物凄く聞きなれない言葉がありませんでした?」
上戸ノア:『お前さん、スーパー陰陽師安倍晴明が設計した攻性ワーディング兵器の八将神星を知らないのか?』
上戸ノア:『江戸の頃にはロストテクノロジーになってたんだっけか……?』
柳生十兵衛:「そんなのあったんだ…知らなかった…」
上戸ノア:『元寇の頃が最後の起動だったらしいからな。江戸時代には忘れ去られていたとしてもおかしくないさ』
上戸ノア:『まあそれがあれば鬼は平安京に入ってこられないんだ。けどそれの自動修復機能を持っている男が……どうも死んでいる』
上戸ノア:『最悪、俺の手で彼を一時的に蘇生させる手もなくはないが、俺がその時代にいかなきゃならないし隙だらけだ。それならネムレとモモをまずはこの船の中にある亡骸に呼び戻した方が早い』
柳生十兵衛:「ふむふむ」
上戸ノア:『そもそもこの時代を鬼の時代に変えた親玉をぶちのめす準備をして、ネムレとモモをこの時代に送り込んだんだからな』
柳生十兵衛:「それがどういう訳か死んでしまった、と」
上戸ノア:『ああ、一瞬で生命反応が消えた。敵にヤバい奴がいるが……ともかく彼らに会えば情報も手に入るはずだ』
上戸ノア:『というわけで、準備は良いか?』
柳生十兵衛:「はい、いつでもオッケーですよ」
上戸ノア:『それじゃあ行き先は地獄、とは言っても実のところは地下1km。月が近かったように、死後の世界も近かった時代の話だ。今、地下1kmのレネゲイド溜まり……龍脈の中にすべての死者のレネゲイドが貯蔵されている』
上戸ノア:『ネムレ、モモ、両名の回収(サルベージ)……依頼するぜ、柳生十兵衛』
上戸ノア:『報酬でほしいものはあるか?』
柳生十兵衛:「あはっ。報酬ですか?」
柳生十兵衛:「いえ、特には。しいて言うなら、今の状況が報酬みたいなものですよ」
柳生十兵衛:「ほんの少し我侭に生きる。僕の望みはそれくらいです」
上戸ノア:『マジかよ。あんた良い奴だな』
上戸ノア:『酒でも奢らせてくれよ。これが終わったらさ』
柳生十兵衛:「あはっ。はい、うんと美味しいのを期待してます」
GM:銀の宙船は月の光の波に乗り、下へ、下へ。
GM:目指す平安京、鬼たちの対空哨戒網をすり抜けるが如く、神速にて下へ。
GM:《ディメンジョンゲート》
GM:深き魂の安らぎの地、この国の基、旧き神話に記されし『根の国』へ。
GM:堕ちていく。

GM:それではロイス取得! あったらどうぞ!
柳生十兵衛:ん~…なし!
GM:調達もいいよ!
柳生十兵衛:じゃあ応急手当キットを買っておきましょう。
柳生十兵衛:2dx>=8 調達:応急手当キット (2DX10>=8) > 5[4,5] > 5 > 失敗
柳生十兵衛:うーん、駄目!以上で!
GM:オッケー!

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ミドル3「話の途中で悪いがティンダロスの猟犬だ!」

GM:登場PC→全員
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 7
別天ネムレ:ぐえっ
藤原 光:1d10 (1D10) > 2
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:57 → 64
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:58 → 60
別天ネムレ:ダイスボーナスやぞ
柳生十兵衛:53+1d10 侵蝕 (53+1D10) > 53+7[7] > 60
”彷徨する者”モモ:1d10 (1D10) > 2
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:57 → 59
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:53 → 60

ミドル3「話の途中で悪いがティンダロスの猟犬だ!」

GM:――と、十兵衛がこれまでの経緯を語り終え、あなたたちは大まかに事情を共有した。
GM:地獄の住人には空腹も渇きも眠気もないが、干し柿とお茶は置いてある。
GM:地獄とは思えぬほどのどかな秋の昼だった。
柳生十兵衛:「…といった感じに柳生十兵衛、平安京に罷り越して候」
藤原 光:「いやー、はっはっは。すっげえケイオス」
”彷徨する者”モモ:「ウェイトリーまで、此方に来ているなんて」
まあ、それもモモとネムレの体をUFOとともに隠すためなのだが

柳生十兵衛:「はい、ノアノアも二人によろしくって言ってました」
”彷徨する者”モモ:「……じゃあ、あたしたちは幽霊ってこと?」
化身で幽霊、複雑である。
複雑な上に、不安である。

別天ネムレ:「幽霊……」ぱくり、干し柿を一口。「とは思いがたいというか。生きているも死んでいるも、あんがいと違いはないものか、と驚くばかりですが」
別天ネムレ:「ともあれ、あなたがマスターの依頼を受けたと聞いてほっとしました」
別天ネムレ:(さすが有葉緑郎に初見で斬りかかるだけはある……)信頼度アップ
柳生十兵衛:「うん、僕の事情はこのくらいですね」
藤原 光:「いやまぁ、生きてると死んでるは大違いよネムレくん。ここが異常事態なだけ」
藤原 光:「さすがに魑魅魍魎渦巻く平安の都だって、死んだひとが出てきたら本当は大騒ぎよ」
藤原 光:「まぁちょくちょく出ては来るんだけど。お公家さんの日記とか読んだことない? 結構な頻度で怨霊の話書いてあるよ」
”彷徨する者”モモ:「そういうものなのね」
藤原 光:「そーそー。さっき十兵衛くんの話の中で、レネゲイド溜まりがどうこうってあったじゃん?」
藤原 光:「つまり引っ繰り返して考えると、平安の地獄でもピンピンしてて場合によっては地上に這い出しかねないのって」
藤原 光:「〝レネゲイドの力を持っている存在〟に絞られてきそうじゃない?」
藤原 光:無闇にパチンとウインク
藤原 光:「なのにこの人口密度とかヤバくない?」
藤原 光:逆側でもウインク
柳生十兵衛:「うわっ。露骨にウザい」
藤原 光:「十兵衛くんの剣は心を断つよねえほんと」
別天ネムレ:(うーん、お笑いコンビでもやっていけそうなお二人だ……)
”彷徨する者”モモ:「不思議な空間ね。見た目よりも、広いのかしら」
藤原 光:「……まぁ、広さもそうなんだけどねえ。一応為政者の端くれとして、未来の民にお聞きしたいんだけど」
藤原 光:「君達の時代、民間人のオーヴァード率ってどんくらい?」
藤原 光:「あ、具体的なパーセンテージじゃなくても、体感のふんわりした感じでいいからさ」
別天ネムレ:「体感で言えば人口の半分は能力が発現しているか、その予備軍か、ですね」
別天ネムレ:「いや、予備軍は分かりやすいだけでもそうというだけで、潜在的には全ての人類がそう、と言えますが」
藤原 光:「えっ、多くない?」
藤原 光:素で驚くようなそぶりを見せて、
藤原 光:「あー、そっか。だから違和感が無いわけね、はいはい」
柳生十兵衛:「(話の引き出し方に無駄がないなぁ。微妙に父上を思い出しちゃう)」
藤原 光:「平安京(うち)さぁ、だいたい20万くらいの人間が住んでるんだけど、その中でオーヴァードなんてほんの一握りだった筈なのよ」
藤原 光:「ところが今じゃ、住居問題に頭を悩ませるくらいたんまりと地獄にひとが溢れてる訳で、つまりしっちゃかめっちゃかってコトなのよね」
”彷徨する者”モモ:「急に増えちゃったってこと?」
「それは本当に、不思議ね」

別天ネムレ:「爆発的なオーヴァード増加……嫌な予感がしますね」
藤原 光:「うんうん。おかげで大変なんだよ俺。この力で鬼にやりかえそうーって連中がいたり、いやいや皆で幸せに暮らそうぜ過激派はぶっ殺せみたいな連中がいたり……」
柳生十兵衛:「それ、どっちも過激派では」
別天ネムレ:(さすが平安倫理……)
”彷徨する者”モモ:「ほあ……」わからないなりに、話を聞いていると、空気が変わった気がした。
”彷徨する者”モモ:「?」
GM:そんな時だ。
GM:部屋の一角が奇妙に歪む。
GM:光がねじれ、硫黄に似た異臭がたちこめ、それに――。
GM:青白い粘液が泉のようにゆっくりとしかして絶えず溢れ出す。
ティンダロスの猟犬:「…………」
ティンダロスの猟犬:それは異形だった。
ティンダロスの猟犬:ばらばらにしたジグソーパズルをセロハンテープで継ぎ合わせて犬らしい形にしたものの、元のジグソーパズルの絵柄はまるで再現できていないような崩れた造形。
ティンダロスの猟犬:息はしていないし、汗を掻く様子も、感情を浮かべる様子もない。
上戸ノア:『――ッ! 出遅れた!』
上戸ノア:『話の途中にいきなり失礼!』
上戸ノア:空間の中央にホログラムの姿で男が浮かぶ。
柳生十兵衛:「あ、ノアノア」
藤原 光:「あっ、こいつね胡散臭い男とは」
”彷徨する者”モモ:「いい子よ」
胡散臭いは否定しない。

上戸ノア:『ティンダロスの猟犬だ! 十兵衛くんを狙ってる!』
柳生十兵衛:「あれぇ?狙われてるの僕ですか」
上戸ノア:『こいつらは無限に現れる! 結界を張り直すまで凌いでくれ!』
別天ネムレ:「了解です! あ、それとマスター、突然死んでご迷惑おかけしています!」
藤原 光:「律儀だなぁネムレくんは! やっぱ君ちょっと柏木くんっぽい!」
藤原 光:「……さて、だが」
藤原 光:「柳生十兵衛よ」
柳生十兵衛:「うーん、巻き込んじゃったみたいで悪いなぁ」
柳生十兵衛:「はっ」
藤原 光:「新参の家臣の初陣である。良く導き、そして武功を上げよ」
藤原 光:「あのティンダロスなる猟犬の首、幾つ並べようと構わぬ!」
柳生十兵衛:「心得ました。“御留流”たる我が剣の冴え、とくとご覧あれ」
藤原 光:「別天ネムレ! モモ!」
別天ネムレ:「はいっ!」
”彷徨する者”モモ:「はーい」
藤原 光:「死後の世界の戦は我らに一日の長在り、であるが──」
藤原 光:「この類いの敵は、どうにもお前達の領分と見た!」
藤原 光:「まだ見ぬその力を頼みとする。十全に奮えい!」
”彷徨する者”モモ:「ええ、ええ。任せて」
ティンダロスはかわいらしいけど、滅法厄介だ。
利口だが、頭は硬い。

別天ネムレ:「目にするのは初めてですが、以前にも出会ったモノと、よく似た臭いがしますよ……まかされました!」
GM:それでは戦闘を開始します

▼エンゲージ
(ティンダロスの猟犬(1)・(4)[21])
   5m
(ネムレ[9]、モモ[6]、十兵衛[7]、光[6])
   5m
(ティンダロスの猟犬(2)・(3)[21])
[]内は行動値

GM:それではセットアップから!
柳生十兵衛:ありません!
”彷徨する者”モモ:《ファンアウト》
別天ネムレ:ありません!
藤原 光:無い!
別天ネムレ:やったー
”彷徨する者”モモ:全員動けーい!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:59 → 63
別天ネムレ:これティンダロスのエンゲージ双方から離れるっていけますかね(左右横方向ではなく、縦軸に移動)
GM:うーん、今回は無しで!
藤原 光:ヘイ十兵衛くん、君どっち行くー?
柳生十兵衛:1、4とエンゲージしてしまおうかと。
藤原 光:おっけい、じゃあ省エネおじさんは2,3とエンゲージしちゃうぞー
GM:さあネムレくんはどうする!
別天ネムレ:うーん、じゃあ移動はいいや……
GM:オッケー!
GM:エンゲージは

▼エンゲージ
(十兵衛[7]、ティンダロスの猟犬(1)・(4)[21])
   5m
(ネムレ[9]、モモ[6])
   5m
(光[6]、ティンダロスの猟犬(2)・(3)[21])
[]内は行動値

GM:それでは他にセットアップありませんか!
GM:よし、それではなさそうなので!
GM:イニシアチブ!
GM:何もなければわんこターイム!
別天ネムレ:ないぜ!
GM:ではわんこ1と4の手番
GM:まずは十兵衛くんを狙います両方とも牙で攻撃します
GM:命中達成値は固定値参照で34とします
GM:攻撃二回分のリアクションどうぞ!
柳生十兵衛:高いなー!ガードで、ガード値4です!
GM:では攻撃力4+4d10で攻撃! 装甲は無視です!
GM:4+4d10 (4+4D10) > 4+23[10,6,3,4] > 27
GM:4+4d10 (4+4D10) > 4+23[9,1,5,8] > 27
GM:どっちも27なので凌いだりリザレクトしたりの処理どうぞ!
柳生十兵衛:ガードして両方23抜けなので、1回目は耐えて2回目で《リザレクト》ですね。
柳生十兵衛:1d10 リザレクト (1D10) > 8
system:[ 柳生十兵衛 ] HP:27 → 8
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:60 → 68
GM:では次!
GM:犬2はネムレ君に舌で攻撃!
GM:犬3は光さんに牙で攻撃!
GM:達成値は引き続き34です!
GM:舌は射程5mです!
GM:なので犬のエンゲージは変わりません!
別天ネムレ:(1+1)dx+0@10>=34 <回避> うおー (2DX10>=34) > 2[2,2] > 2 > 失敗
別天ネムレ:そんな無慈悲な出目あるぅ?
GM:お、反撃しないのかいネムレくん……ghh
藤原 光:ドッジ!
別天ネムレ:侵蝕重たいから今日は一回休めておこうと思ってね
藤原 光:2dx>=34 (2DX10>=34) > 3[2,3] > 3 > 失敗
GM:6+4d10 装甲有効 ネムレ君へのダメージ (6+4D10) > 6+17[3,10,2,2] > 23
GM:4+4d10 装甲無視 光さんへのダメージ (4+4D10) > 4+28[10,5,7,6] > 32
GM:くらいな!
藤原 光:おじさんに厳しくない?
藤原 光:リザレクト!
別天ネムレ:装甲8で15点もらって残HP12!
藤原 光:1d10 (1D10) > 8
system:[ 藤原 光 ] HP:26 → 8
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:60 → 68
system:[ 別天ネムレ ] HP:27 → 12
GM:さあPCの手番だ!
別天ネムレ:私ですね。うーん、二匹しかいないが、まとめて因果歪曲しちゃうか!
別天ネムレ:一発で死ぬかどうか分からんし
別天ネムレ:マイナー紡ぎの魔眼
別天ネムレ:メジャー|睡魔の鉄槌>《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《紡ぎの魔眼》+《因果歪曲》侵蝕7
別天ネムレ:対象、ティンダロス3,2
GM:どうぞ!
GM:イヴェイジョンで19です
別天ネムレ:(5+1+0+3+0)dx+1+0@7 (9DX7+1) > 10[2,2,3,7,8,9,9,9,10]+10[1,3,4,5,6,10]+1[1]+1 > 22
別天ネムレ:ギリギリあたったぜ!
別天ネムレ:ダメージいきます
別天ネムレ:3D10+12 (3D10+12) > 28[10,10,8]+12 > 40
別天ネムレ:良い感じ!
GM:ほう
GM:ギリッギリ倒れない
GM:4くらい足りない
別天ネムレ:くっっ
GM:3だな、3足りない! 装甲もあるし!
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:64 → 71
別天ネムレ:ちくしょう
system:[ ティンダロスの猟犬(2) ] HP:0 → 3
別天ネムレ:あ、ホントに畜生やんけ(ノー、神話生物!)
system:[ ティンダロスの猟犬(3) ] HP:0 → 3
GM:わんわん!
GM:では次!誰行きますか!
柳生十兵衛:モモさんから支援を貰えるのであれば待機します。
GM:ではモモちゃん支援!
”彷徨する者”モモ:はーい
”彷徨する者”モモ:マイナーなし!
”彷徨する者”モモ:メジャーアクション
【解決策は貴方自身が知っている】
要の陣形+導きの華+アドヴァイス
対象は他三人

”彷徨する者”モモ:次に行うメジャーの達成値+10、C値-1、ダイス+3個
別天ネムレ:すごいぜ!
藤原 光:ひゃっほう!
柳生十兵衛:ありがたいです!
”彷徨する者”モモ:以上!
GM:じゃあ二人の攻撃だ!
GM:順番的に藤原さんからだな!
藤原 光:ヤー
藤原 光:マイナーは無し。無意味にハットとサングラスを装着したりしつつ
藤原 光:メジャー、コンボ《この矢当たる故に》。《ディストーション》+《コンセントレイト》、攻撃対象は犬1!
GM:来いワン!
藤原 光:(11+1+3)dx(7-1)+30+10 命中判定 (15DX6+40) > 10[1,1,1,2,2,2,2,2,4,5,5,5,6,9,9]+10[4,5,6]+10[10]+10[10]+10[7]+10[9]+3[3]+40 > 103
別天ネムレ:???
柳生十兵衛:???
”彷徨する者”モモ:?
別天ネムレ:支援あるからってそこまで跳ねることあるぅ?
GM:王
藤原 光:達成値はでかいけど装甲貫通とか無いからなー、ガードも貫通できないからなー
藤原 光:11d10+11 ダメージ (11D10+11) > 54[9,3,4,1,9,5,7,1,6,7,2]+11 > 65
別天ネムレ:相手残HP3やぞ
GM:死
GM:きゃいん
藤原 光:1の方はたしかHP満タンだったような
GM:満タンからの余裕死です
別天ネムレ:え
GM:めちゃビビりましたわ
別天ネムレ:あ、そうか、犬1は柳生くんがいるほうか
柳生十兵衛:流石の光様ですよ
GM:貴族すらこの暴力、平安は暴力の時代
GM:これが雅化
GM:それでは十兵衛くん!
藤原 光::+4
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:68 → 72
柳生十兵衛:はーい!マイナーはなしでメジャー《コンセントレイト:ノイマン》+《コントロールソート》+《急所狙い》+《居合い》で攻撃。
GM:対象は犬4かな?
柳生十兵衛:対象は目の前の犬4ですね!
柳生十兵衛:(5+1+3)dx(7-1)+34 命中判定(支援あり) (9DX6+34) > 10[3,4,4,6,6,7,8,9,10]+10[1,1,4,6,7,9]+10[2,7,10]+10[9,9]+10[1,6]+5[5]+34 > 89
柳生十兵衛:うーん、惜しい。
GM:命中だよ!
別天ネムレ:充分高いですじゃ
GM:くそっ、バディムーヴがなくてたすかった
柳生十兵衛:9d10+16 ダメージ (9D10+16) > 51[5,3,2,3,9,10,8,8,3]+16 > 67
GM:死!
柳生十兵衛:侵蝕は9上昇っと。
GM:ではクリンナップ
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:68 → 77
GM:《とがった時間》*2
別天ネムレ:お?
GM:生き残っているティンダロスの猟犬の数に応じて、人ならざるものがその本性を揺さぶられます
GM:モモちゃんの侵蝕率が10上がります
別天ネムレ:何ィ――ッッッ!?
GM:※ノアも場面の裏で苦しんでいます
”彷徨する者”モモ:アレーーーーッ!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:72 → 82
別天ネムレ:ああそうか、血族だから影響来るのか
GM:さあそれでは次のラウンドいきましょう
別天ネムレ:うわ侵蝕やべえ
GM:それでは次のラウンドセットアップ!
GM:誰かあるかな!
別天ネムレ:ないわよ!
藤原 光:ない!
柳生十兵衛:ないです!
”彷徨する者”モモ:ないです
GM:ではわんこたちです
GM:犬2はネムレくんに舌、犬3は光おじさまに牙で攻撃します!
藤原 光:犬にまでモテモテ!
ティンダロスの猟犬(3):どちらも達成値は34だ!
ティンダロスの猟犬(3):リアクションしな!
藤原 光:とりあえずドッジ
藤原 光:2dx>=34 (2DX10>=34) > 8[2,8] > 8 > 失敗
ティンダロスの猟犬(3):4+4d10 装甲無視 おじさまへ (4+4D10) > 4+26[7,9,7,3] > 30
ティンダロスの猟犬(3):死ねィ!
別天ネムレ:まあいい、ここで死んでもらおう
別天ネムレ:オート|夢を喰らう>《迎撃する魔眼》侵蝕7
別天ネムレ:(5+1+0+3)dx+1@7 (9DX7+1) > 10[1,1,3,4,8,9,9,9,9]+10[1,8,8,9,9]+10[2,2,6,10]+5[5]+1 > 36
藤原 光:おじさんは当然のように死ぬ! リザレクト!
別天ネムレ:4D10+12 ダメージ! (4D10+12) > 22[7,7,4,4]+12 > 34
藤原 光:1d10 (1D10) > 5
system:[ 藤原 光 ] HP:8 → 5
ティンダロスの猟犬(2):死
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:72 → 77
ティンダロスの猟犬(2):だがネムレくんも6+4d10 装甲有効をくらいな!
ティンダロスの猟犬(2):6+4d10 (6+4D10) > 6+30[3,10,9,8] > 36
別天ネムレ:すいません犬2からのダメージください
別天ネムレ:リザレクト!
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 2
別天ネムレ:そんなぁ
system:[ 別天ネムレ ] HP:12 → 2
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:71 → 80
別天ネムレ:また侵蝕ボーナスが……
GM:さあかわいいわんこは残り一匹だ1
GM:とどめを刺しな! 犬追物だ!
別天ネムレ:やってやろうじゃねえか~!
別天ネムレ:メジャー|睡魔の鉄槌>《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《紡ぎの魔眼》侵蝕4
GM:誰でもいいぜ! 名乗り出な!
GM:ネムレくんが!? マジで?!
別天ネムレ:イニシア的に私かなって……
別天ネムレ:休んでもいいならお任せするがいかがか!?
GM:待機して他の人に回してもいいよ!
柳生十兵衛:光様のちょっといいとこ見てみたい!
藤原 光:イベイジョンが19か
藤原 光:99%あたる
別天ネムレ:じゃあ待機しちゃうぜ!
柳生十兵衛:同じく待機。
”彷徨する者”モモ:支援いります?
”彷徨する者”モモ:できれば待機したい
藤原 光:私はいらぬ!
藤原 光:うっかりしくじったら十兵衛くんお願いね
GM:王 ならいけますよいけます
柳生十兵衛:お任せあれ!
”彷徨する者”モモ:じゃあ待機!おじさまおねがいします
藤原 光:では行くぜ
藤原 光:良いかな!
別天ネムレ:GOGO!
藤原 光:良いかなGM!
GM:良いよ!
藤原 光:マイナー無し。メジャー、えーと
藤原 光:生き残ってるのは犬3だな。犬3を対象に必中の弓を用いて、ただの射撃攻撃!
藤原 光:2dx+30 命中判定 (2DX10+30) > 2[2,2]+30 > 32
GM:当たりました!
GM:犬イヴェイジョンは19天
藤原 光:4d10+11 装甲有効ダメージ (4D10+11) > 20[2,8,5,5]+11 > 31
GM:死!
GM:皆さんの勝利です!
GM:演出やりたいけど五時になるね!
GM:一旦中止でこの後九時からなんですが
GM:ちょっと大事な……大事な打ち合わせが九時に入ってしまい
GM:九時半スタートで演出やれたら嬉しいな……
”彷徨する者”モモ:おっけーですよ
”彷徨する者”モモ:しょうがない
藤原 光:おーけーおーけー
柳生十兵衛:こっち問題ないです!
別天ネムレ:了解でーす。
GM:八時半から専用タブでちょっとマスターシーンに手を付けます
GM:よろしくね藤さん
茨木童子:まかせろーなのです
GM:というわけでおつかれさまです!
GM:きっこちゃん゛!!!!!!!!
”彷徨する者”モモ:おつかれさまでしたー
茨木童子:八時半から来るとマスターシーンが見られるぜ!
柳生十兵衛:はい!おつかれさまでした!

GM:戦闘演出始めます!

”彷徨する者”モモ:ティンダロスは、角度があれば何処からでも出てこれる、場所のイニシアチブは向こうにある
”彷徨する者”モモ:片手を前に出すと、畳の上にも関わらず見たこともない花が咲く。
時間の花、誰もが持つ”時間”という概念が可視化された此の世ならざるもの。

”彷徨する者”モモ:皆が移動するだけの時間をこじ開ける、くわえて時間の番人たるティンダロスが、それに気を取られないわけはない。
”彷徨する者”モモ:「隙を作るわ、皆おねがい!」
柳生十兵衛:「光様、そちらの二体はお願いします!」言うが早いか、化生へ向かって駆ける。
柳生十兵衛:一体の腹に足刀を、残る一体には鞘での一撃を叩き込む。
ティンダロスの猟犬:「キャインッ!」
ティンダロスの猟犬:悲鳴を上げるが刹那のこと。すぐさま十兵衛へと飛びかかる。
ティンダロスの猟犬:時間を越えたもの、それが最優先の目標なれば。
藤原 光:「弓持ちに無茶を言うね!」
藤原 光:傍に置いていた矢筒から、矢を数本引き抜く。片手に弓。その様で、跳ぶ。
藤原 光:柳生十兵衛が制した者と、我らを挟んで反対側の二体。その懐まで立ち入り、ようやく矢を番えた──
藤原 光:──射た。この距離では狙いも何もない。
ティンダロスの猟犬:肉を裂く、毒を込める、骨を削る。
ティンダロスの猟犬:その本能に導かれるままに若き四肢を貪りくらい――
ティンダロスの猟犬:――的中。
ティンダロスの猟犬:一匹目の頭がやすやすと弾け飛ぶ。
藤原 光:「おおっと。殺せちゃう方の怪異だよ十兵衛くん」
柳生十兵衛:「あはっ。であれば話は簡単ですね、光様」
”彷徨する者”モモ:「でも気をつけて、すっごく真面目だから標的を抹殺するまで増え続けるわ!」
別天ネムレ:「なんて面倒な……」ぼやき
”彷徨する者”モモ:ふわりと、部屋に入ってきた風が咲いた花に吹き付けて、またたく間に散っていく。
”彷徨する者”モモ:花の嵐が、ティンダロスの足並みを乱す。
”彷徨する者”モモ:思考の時間が作られる、この場を打開する策は。
『貴方自身が知っている』!

柳生十兵衛:「ふぅ」一つ、深く息を吐く。
柳生十兵衛:二頭を相手にする以上、負傷は避けられぬと判断した。
柳生十兵衛:であれば、二頭の間へと"あえて"踏み込む。魔犬の牙にその身を晒す。
ティンダロスの猟犬:既に食いついた犬は顎にさらなる力を込め、頭を吹き飛ばされた犬も、最後の力を振り絞りもう一度襲いかかろうとする。
ティンダロスの猟犬:だが、その踏み込みが二匹の連携を明らかに崩した。
柳生十兵衛:青岸の構え。僅かに切っ先を揺らし、誘った。優秀な猟犬だからこそ、釣られる餌。
柳生十兵衛:人であれ動物であれ、やる事は変わらない。誘いをかけ、受けて流し、そして斬る。
ティンダロスの猟犬:優れた本能を持つ猟犬、それは優れた本能しか持たぬけだものという意味でもある。しかも、既に光の矢により頭を吹き飛ばされ、周囲を近くする能力は大きく落ちている。
ティンダロスの猟犬:必然、いっそ愛おしいほどあっさりとその誘いに乗り――
柳生十兵衛:──銀光一閃。
柳生十兵衛:「…ってのを無傷で出来たら格好いいんだけどなぁ」
柳生十兵衛:血を払い、再び構える。油断無く、残る一頭へと視線を向ける。
ティンダロスの猟犬:仲間がいつの間にか倒れていた。これは良くない。それは彼にも理解できた。
ティンダロスの猟犬:残る一頭、先程まで十兵衛の足を噛み、今また飛び退いた一頭は、明らかに怯えていた。
ティンダロスの猟犬:退く、進む、守る、攻める。
ティンダロスの猟犬:決めあぐねて生まれた一瞬の隙。
柳生十兵衛:「怯え、それもまた隙よな」一瞬、獰猛な笑みを浮かべて。
柳生十兵衛:地を強く踏みしめ一足。踏み込んだ勢いのまま、刃を振りぬいた。
ティンダロスの猟犬:一刀両断。
ティンダロスの猟犬:最後のあがきをする暇すらなく、二匹目は死に沈む。
藤原 光:「ヒュウ。流石に戦いじゃあ十兵衛くんに格好良いとこ持ってかれるかぁ──」
藤原 光:戦場を見る。獲物は残り二つ。飄々とした口を利きながら、その片方に矢を向けた。
藤原 光:与えられた思考の猶予。狙いを定め、敵の姿を目視し、ほんの暫し、
藤原 光:瞬き一つも終えられぬ程の短時間、思考した──
藤原 光:思考してしまった。
藤原 光:(来訪者。死して降り来たる者。今なお生きる者。猟犬。追跡。都。民)
藤原 光:(可能性。未来。過去。往来。誰が? どのように? いいや)
藤原 光:(できるのか)
藤原 光:弓を引く手が──
藤原 光:(こんな風に、自由に、任意の時に誰かを送り込めるというのなら)
藤原 光:(私/俺を)
藤原 光:緩み、矢を取り落とす。
別天ネムレ:そのことにネムレが気づけたのは、単なる偶然なのか、いわゆる奇跡というものなのか。その時考えていたのは、一度死んだこの体でも、レネゲイドの昂ぶりは継続して感じるな、といういぶかしい気持ち。
別天ネムレ:尖兵だろう猟犬を相手に、レネゲイドを抑えながら戦うことを考え、甘んじて一撃を受けたが、やはりぬるかったのではないかと。そんな時、視界の端でちらつくものがあった。
別天ネムレ:(……藤原殿?)
別天ネムレ:それはやじりの光だ。不自然な揺れ。自分の内面に沈みゆく、悪い夢に落ちる人間特有のしぐさ。そういうものには、よくよく見覚えがある。
別天ネムレ:敵の数は多い。出し惜しみはやめだ。何度も戦う内に新たに練り上げた、自分の力をねじ曲げ、拡大するやり方。
別天ネムレ:漆黒の魔眼をいくつも虚空に生みだし、回転。それは星系の運行、あるいは原子と電子の振る舞いに似るかもしれない。
ティンダロスの猟犬:光とネムレを狙った攻撃が止まる。
ティンダロスの猟犬:本能によって為される咄嗟の防御態勢。
ティンダロスの猟犬:この攻撃は凌がないと――不味い!
別天ネムレ:「人には人の夢、鬼には鬼の夢、獣には獣の夢。そのどれともしれぬお前たちは、いずこかの夢に還るがいい」
別天ネムレ:「眠り眠れ、墜ちろ!」
ティンダロスの猟犬:この世界の条理に根本から反する存在とて。
ティンダロスの猟犬:すべて魔王の見る夢なりせば。
ティンダロスの猟犬:夢見ぬ命はこの世に無し。
ティンダロスの猟犬:くぐもった悲鳴を上げて二匹の猟犬が膝をつく。
別天ネムレ:数珠つなぎの魔眼が一斉に、鳴く。黒い波紋を持って、脳を――あるいはそれに類する中枢機関を、強制的に殴って鎮める。
別天ネムレ:すなわち鎮伏の睡魔。
ティンダロスの猟犬:――だが、一匹の犬がもう一匹を噛んだ。
ティンダロスの猟犬:噛まれた方は大きく飛び跳ね、ネムレへと死力を尽くして襲いかかる。
別天ネムレ:さきほどまでは身をよじって、無様にも回避を試みただろう。だが今度は、確実に立ち向かう意志でレネゲイドを励起させている。
別天ネムレ:それは、猛獣の口へ飛びこむようなものだ。
別天ネムレ:「夢を見たくないのならば、夢を喰わせるまで」
別天ネムレ:魔眼が銃雨のように猟犬を迎撃する。
別天ネムレ:「夢見るものは眠るものだけ――ゆめつへぐい、なんてね」
ティンダロスの猟犬:牙を、青白い腐汁滴らせしその牙を、ネムレに僅かにかすらせるが――軽い。
ティンダロスの猟犬:武士のような人にして人ならざるオーヴァードの中の規格外でもなければ即座に肉崩れ落ち激痛にさいなまれるはずだった毒が、ネムレに届かない。
ティンダロスの猟犬:あとは既に倒れかけの一匹だけだ。
ティンダロスの猟犬:しかし、そう話は簡単ではない。
ティンダロスの猟犬:【いたい】
ティンダロスの猟犬:頭を射抜かれたもの。
ティンダロスの猟犬:【こわい】
ティンダロスの猟犬:両断されたもの。
ティンダロスの猟犬:【きえたくない】
ティンダロスの猟犬:自我を剥奪されたもの。
ティンダロスの猟犬:レネゲイドの放つ苦悶が、波になって周囲に広がる。
????:【――】
????:【――モ、■――】
????:【■モ――? 夢? イタイ?】
????:流れ込んでくる。
????:この世界のすべてが。
????:目の前で倒れていく邪悪な不浄の猟犬どもの痛みさえ。
????:それは――モモ、あなたのレネゲイドにひどく負荷をかけるものだ。
”彷徨する者”モモ:(……なんだろう)
足元に咲いた花は、急速に色を失い、灰になって崩れていく。

????:【キミは――レ?】
????:【アナ――ダレ?】
????:【ア――ス】
????:【■■■■■!】
”彷徨する者”モモ:ひどく、懐かしい気がする。
”彷徨する者”モモ:灰色で、しずかで、なにもない闇。
”彷徨する者”モモ:あたしは、いや。違う。
モモは『小説の主人公』だ、作り話の女の子だ。

”彷徨する者”モモ:優しくて、前向きで、だから。”選んだ”
”彷徨する者”モモ:「あっちに、いって」
”彷徨する者”モモ:拒絶の言葉。
”彷徨する者”モモ:「おまえはいらない! 戻らない!」
????:それと同時にあなたの身体には走る。
????:身を裂くようなレネゲイドの暴走、激痛、高熱、吐き気。
????:鉛のように重くなる手足に、ぼやけていく思考。
????:そういうことだ――それは己の否定なのだから。
”彷徨する者”モモ:手足の先が、わかれていく。
”彷徨する者”モモ:違う、己に”四肢などない”
”彷徨する者”モモ:「やだ……ぃ……いやぁ!!」
別天ネムレ:「モモ……!?」
別天ネムレ:有葉だろうが酒天だろうが、どんな相手にも無警戒に、無邪気に接してきたモモから、「おまえはいらない」などと激しい言葉が出る驚愕。
別天ネムレ:それ以上に、彼女が正体不明の何かに苦しめられており、今までに無い異常を感じるという事実。
別天ネムレ:本来なら残る猟犬にトドメを刺そうと動く足が、その衝撃に縫い止められた。
藤原 光:小さな子供が泣いている。その声で、瞬きほどの眠りから目覚めた。
藤原 光:「──っ!?」目覚めた? いいや、眠っていた訳ではない。ただ、無益な思い出に耽溺し、有り得ない選択肢に惑わされていただけだ。
藤原 光:矢を拾う。弓に番えるより先に、体が前へと踏み出していた。
藤原 光:苦しむ子供を、足を止めた子供を、その牙にかけんとする獣の前に立ちはだかり、牙の軌道に腕を──
藤原 光:「が、ぁあっ……!!」
藤原 光:太い血管が破られた手応えがある。〝ただびと〟ならば致命の傷を受けながら、もう片手が、矢を逆手に持ち、
ティンダロスの猟犬:殺せる。
藤原 光:「ふんっ!」猟犬の頭蓋へ鏃を落とす。短刀で固い鎧を貫くように、何度も何度も。
ティンダロスの猟犬:殺せる。
藤原 光:それは余りにも泥臭く、みっともない、宮中の栄華を全て手に収めた男とは思えぬ程に無様な戦い方で──それでも。
ティンダロスの猟犬:この年老いた人間は殺せ――
ティンダロスの猟犬:グチャ
ティンダロスの猟犬:怪物の頭を叩き潰すには、十分だった。
藤原 光:「…………痛ってえええぇえぇぇ~~~~!」
藤原 光:片腕はボロボロ。肩で息をして、目の端に涙まで浮かべて。
藤原 光:痛みに喚きながらも男の目は、〝ふたり〟の方へと吸い寄せられて、逃げられずにいた。
藤原 光:(──俺はどうして、あの時)
GM:戦闘終了! 一旦ここでシーンも切ります!
GM:小休止も兼ねて2245までにロイスと調達どうぞ!
藤原 光:ロイスは埋まってるから、誰かが欲しいものを調達にいったり、自分の買い物したりを狙っていこう
”彷徨する者”モモ:ロイス
柳生十兵衛 ○Pかっこいい! Nちょっと不思議

別天ネムレ:ロイス 柳生十兵衛 ●P:剣豪/N:不安「底知れないタイプの人だが、確かな武人なのはよく分かった」
別天ネムレ:まずは応急手当を買うよぉ
別天ネムレ:(1+2)dx+1@10>=8 <調達> (3DX10+1>=8) > 7[5,7,7]+1 > 8 > 成功
別天ネムレ:お、ぴったり。
柳生十兵衛:ロイスはモモ:◎好意/嫌悪 で取得します!
別天ネムレ:GM、手当てこの場で使ってよかですか?
GM:いいよぉ❤
別天ネムレ:ありがたし
別天ネムレ:2D10 (2D10) > 10[1,9] > 10
別天ネムレ:くっ
system:[ 別天ネムレ ] HP:2 → 12
”彷徨する者”モモ:ネムレくん、もっと応急手当欲しい?
藤原 光:あっ、じゃあ
”彷徨する者”モモ:特に欲しい物無いし、買おうか?
別天ネムレ:貝殻に載ってそうな軟膏を塗りつけたりします
藤原 光:医療トランクにチャレンジします。目標値20
別天ネムレ:ワオワオ
柳生十兵衛:あ、光様。ウィンドブレスいる?
藤原 光:他の子が高い買い物するならそっちに使っていただくとか?
藤原 光:侵蝕的に問題ないなら貰って確実に取得していく
”彷徨する者”モモ:特に買いたいものないですし、私がもうワンチャンという手もありますね
柳生十兵衛:僕は特に欲しい物ないから大丈夫。
別天ネムレ:防具もだいたいそろってるしねえ
藤原 光:じゃあ折角だから力を借りよう どこ かのお公家の倉庫から提供してもらってくるんだ
柳生十兵衛:確実に買ってもらってみんなで回復しよう。
柳生十兵衛:《援護の風》+《ウィンドブレス》を使用して光様の次の判定のダイスに+5個、達成値に+9です。
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:77 → 81
藤原 光:わーいありがとうー では判定行きます
藤原 光:(11+1+5)dx+4+9>=20 (17DX10+13>=20) > 10[1,3,3,4,5,6,7,7,7,7,9,9,9,9,9,10,10]+9[6,9]+13 > 32 > 成功
藤原 光:購入できました
別天ネムレ:ひゃー
”彷徨する者”モモ:つよーい
柳生十兵衛:これが王の力。
藤原 光:ガードとHP的に、まず十兵衛くんにパスして使ってもらって
藤原 光:シーンごとに回して行こうぜー
”彷徨する者”モモ:ですねー
”彷徨する者”モモ:他にほしいもある人います?
藤原 光:ネムレくんの回復がいい気がします
”彷徨する者”モモ:そんじゃあ、応急手当をもう一個買いましょう
別天ネムレ:ありがとうモモちゃん!
”彷徨する者”モモ:5dx>=8 (5DX10>=8) > 10[4,6,9,9,10]+6[6] > 16 > 成功
”彷徨する者”モモ:成功、ネムレくんにパス!
藤原 光:できる子だ
別天ネムレ:すごいぜ! では早速
別天ネムレ:2D10 (2D10) > 11[8,3] > 11
別天ネムレ:ふう、ひとあんしん
system:[ 別天ネムレ ] HP:12 → 23
柳生十兵衛:ではこちらも一応調達判定。
柳生十兵衛:4dx>=8 調達:応急手当キット (4DX10>=8) > 5[2,4,5,5] > 5 > 失敗
柳生十兵衛:ふぁっきゅー。
藤原 光:ふっふっふ 諦めてこちらの医療トランクをつかいなさい
柳生十兵衛:ははー!(平伏
柳生十兵衛:2d10 医療トランク (2D10) > 17[10,7] > 17
system:[ 柳生十兵衛 ] HP:8 → 25
GM:すげえ回復してるじゃん❤
柳生十兵衛:素晴らしい一品ですよ。以上で!
別天ネムレ:さてと情報収集わね
GM:さて、それではネクストシーン

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マスターシーン1「鬼が嗤う」


マスターシーン1「鬼が嗤う」

GM:大江山。
GM:人ならざるもの、人に追われたもの、異なる理に生きる人。
GM:この日本における人間の定義から外れた者たちの最後の砦。
GM:その砦を統べる者たちがそこに集っていた。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「柳生の剣士は逃した――が、今頃ティンダロスの猟犬に食われているはずだ。逃げた時の為に安全装置をつけて正解だったよ。時間の跳躍をすれば誰もが悩まされるからね」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ともかく、これであとは死都から死霊どもが湧き上がれば、儀式の行使に必要な燃料が貯まる。これは俺と神野様の使う間諜が今も扇動工作に動いている」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「奴らが鬼を討滅せんと最後の賭けに出たが最後。君の勝利は確定する――天ヶ瀬アマタ」
酒天童子:「その名前で呼んでくれる相手も減ったものだ……」
酒天童子:「まあ良い。今回の儀式が成功すれば、みんなとまた会える」
酒天童子:「つまらない殺しの時間も終わる」
酒天童子:「僕は今度こそ――死を越える」
酒天童子:拳を握りしめ
酒天童子:「その時まで、頼みますよ、ふたりとも」
酒天童子:「僕は人殺しが大好きなろくでなしですがね」
酒天童子:「大事な人を亡くせば悲しいし、善良な市民を殺すのも胸が痛むし、趣味が仕事みたいになるのは嫌なんですよ。早く終わらせましょう」
茨木童子:その言葉に耳を傾けるのは、この時代にそぐわぬ猫の仮装をした少女。
茨木童子:「だいたい間違っていないのですが、おまえもずいぶんとロクデナシになったものですね、アマデウス」
酒天童子:少しだけ顔をしかめる。
茨木童子:アマデウス……天ヶ瀬アマタに、かつてこの少女が趣味でつけたあだ名だ。
茨木童子:「お前も自分をろくでなしと言っていますけれど、実感が薄いのですよ。存在の耐えられない軽さですよ」
酒天童子:「耳が痛いですね。ええ、まあ、自分が悪いとは思ってないもので」
酒天童子:自分が悪いとは思っていない。昔の彼ならば口が裂けても言わなかっただろう言葉。
茨木童子:「……屍情処女(クラリモンド)として、お前をFHに誘ったのがこのザマですからね。きっことしても、責任を感じはしますよ」
茨木童子:「ミュシャのためにも早く終わらせる。それだけは同意です」
酒天童子:「まあ彼女が蘇ったら、僕を許さないことでしょうが……」
酒天童子:「あれ、なのに、俺は……まあいいや」
茨木童子:「しばかれろなのです」
酒天童子:「まあ、ともかくです。彼女を治さなくてはならない」
茨木童子:ミュシャ――嶋内美鈴。天ヶ瀬アマタの幼なじみを、少女はそんなあだ名で呼んでいた。
酒天童子:「病は越えられる。死も、老いも、医療は超越せねばならない」
酒天童子:「殺人鬼は……ああ、ええと」
酒天童子:「いけませんね。頭の中だけは老いるのでしょうか」
酒天童子:殺人鬼である己は悪いとは思っていない。
酒天童子:殺人鬼であるからこそ、医療で人を救わねばならない。
酒天童子:人を救わねばならない――本当に?
酒天童子:「……まあいいや。ともかく、ネムレとモモは殺しました。彼らがまだ動けるとしても死の国から。そうですね?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ああ、そうだともそうだとも。クラリモンド嬢も、天ヶ瀬くんも、大船に乗ったつもりでいてくれよ」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「彼らが仮に戻ってきたとしても、儀式は成功する」
茨木童子:ふう、と肩を落として。「アルフォンスはいまいちポンコツのにおいがして信用ならないですが、そういうことにして話を進めましょう」
茨木童子:アルフォンス。有葉緑郎に勝手につけたあだ名である。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「任せ給え! 神は根の国より、そして月に刻まれし咎の証より、この平安の地に降り来ることだろう」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「時代を修正に来たヒーロー共も一網打尽だ!」
酒天童子:「……まあヒーロー共の生き死はさておき、ね」
酒天童子:「――茨木童子」
茨木童子:「その名は趣味が合わないのですが、なんですか」
酒天童子:「大江山鬼党セル、セルリーダーとして命じます」
酒天童子:「根の国、死都ヘイアンキョウにて引き続きオーバークロックの探索ならびにアルス・マグナのヒーローたちの動向を探ってきてください」
酒天童子:「可能ならば――殺しても構いません」
酒天童子:「あそこで死ねば、たとえ時代を修正されようと元の時代で早々と死に至りますから」
酒天童子:「撤退も許さぬよう、徹底しておきましょう」
茨木童子:「時をも超える確実な死。監獄(プリズン)の中のさらなる煉獄(リンボ)といったところですか。いいでしょう」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:(こいつ……絶対人死が多い作戦を選ぶな……)
茨木童子:「煉獄の哀れなる囚人(プリズナー)ども……このクラリモンドあらため茨木童子の華麗なる斥候を受けるがいいのです」
酒天童子:「それではよろしくおねがいします。さ、お仕事お仕事。後少し、もう少し、僕の望みはもうすぐ叶う」
酒天童子:「それまでの間、ちょっとだけ付き合ってください」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「誓うとも、我が神の名にかけて」
茨木童子:神。煉獄を引用しながら、自分はそんなものを信じているだろうかと少女は自問する。ただ、もしもそんなやつがいるならば、横っ面を張り倒してやりたい。
茨木童子:このまま計画が順調に進んで成功すれば、嶋内美鈴は再会するだろう。ジャームと化したかつての幼なじみと。
茨木童子:その時アマタがどう出るのかは、いまだ予想がつかない。あるいは考えたくないのかもしれない。
茨木童子:それでも手を貸しているのは、彼をFHに引きこんだゆえの責任を、負い目を感じているから。自分もまた彼女に生きていて欲しかったから。
茨木童子:だから。
茨木童子:「……いってくる、なのです」
茨木童子:少しだけ重い足取りで、その場を立ち去った。
酒天童子:「いってらっしゃい。帰り、待ってますよ」
酒天童子:その言葉は、何処までも軽かった。


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ミドル4「調査開始」

GM:登場PC→全員
GM:ここからは調査フェイズです。
GM:なので登場侵蝕がみんな1になります
GM:さあ登場侵蝕どうぞ!
藤原 光:すげえ力技だ
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:80 → 81
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:77 → 78
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:81 → 82
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:82 → 83
GM:調査フェイズのルールね
GM:実は公式なんです
藤原 光:知らなかった……!
GM:クロウリングケイオスで「調査パートでシーン刻むとやべえから1でいいよ」って話がある
GM:ってわけでまずは始まり始まり

ミドル4「調査開始」

GM:ティンダロスの猟犬を撃退した直後、五芒星が屋敷を覆った。
GM:中心に瞳を刻まれた五芒星――旧神の印。
GM:それが輝くと同時に、ティンダロスの猟犬の襲撃はパッタリと無くなった。
上戸ノア:「これも密教の呪法のちょっとした応用だな」
上戸ノア:「日本の陰陽道と密教は来歴からしてとても近くてね」
上戸ノア:「密教にも伝わっていたドーマンセーマンによる魔除けが、地域・知名度によるレネゲイドの後押しを受けて簡単に強化できるようになる。なにせこのヘイアンキョウは陰陽師たちの土地だからね」
上戸ノア:「……と」
上戸ノア:生身だ。
別天ネムレ:「一瞬新手かと思いましたが、マスター……あれ」
別天ネムレ:生身だ……と思っている。
上戸ノア:生身の上戸ノアが、そこにいた。
藤原 光:「なにこの、陰陽博士特有の超早口で現れたひと?」腕の傷にひぃひぃ言いながら
柳生十兵衛:「ノアノアですよ、光様。ほら、あの、胡散臭そうって言ってた」
藤原 光:「あー、風の噂のノアノアね。略して風のノアノアね」
”彷徨する者”モモ:ノアが現れたことすら、気が付かず部屋の隅で小さく丸まって泣いている。
”彷徨する者”モモ:ふるふる。
上戸ノア:「いえ、私は確かに基礎教養として多少の陰陽道を嗜んでは居ますが元は高野山で法を修めた身。陰陽博士と言われてしまうと何やらこの時代の本職の方々に申し訳が立たないというもの……」
上戸ノア:コツコツと歩いてから、足を止める。
上戸ノア:「ネムレ、俺は少し状況を説明する。彼女のことを頼んだ」
別天ネムレ:ノアの説明を後ろに聞きながら、モモの元へ。
別天ネムレ:何を言うでも聞くでもなく、隣にそっと座る。
上戸ノア:「今回現れた怪物はティンダロスの猟犬。時間を越えたものを襲撃する声質を持った怪物です」
別天ネムレ:手を伸ばし、背中に触れるか、手を握るか迷って引っ込め。
上戸ノア:「時間を越えたものが主なターゲットですが、生きているものなら本来誰でも良い。時間を越えたものでなければ狙えないというだけなのです」
別天ネムレ:黙って涙に濡れたその手に、ハンカチをそっと渡す。
上戸ノア:「彼らが何故十兵衛くんを狙ったかですが、それは彼が魔術師ならざる身で偶発的に時間を越えたか……マーキングされているかでしょう。それについてはこちらで対応しておきます。さて」
藤原 光:「まて、風のノアノア」
上戸ノア:十兵衛と光に書類を渡そうとして手を止める。
”彷徨する者”モモ:「……ねむれ?」
ぐすっと鼻をすすってハンカチを受け取る。
笑わなきゃ、泣き止んで、心配させないようにしなきゃと思うけれど。

藤原 光:「油断すると君、自分の言いたいことだけ言って次の話題始める系な匂いがする」
上戸ノア:「あら、おわかり。今は少し待ちますかね」
上戸ノア:モモとネムレの方を見ながら。
藤原 光:「うん。という訳で十兵衛くーん」猫撫で声
別天ネムレ:「いいんだよ、無理はしなくて」
藤原 光:「比較的世代の近い十兵衛くーん。良い感じに慰めてあげておくれよーぅ」
別天ネムレ:「こういうのは我慢した方が、傷が悪くなるんだ」
上戸ノア:「じゃ、今のうちに我々大人組でざっくりと……」
柳生十兵衛:「えぇ~僕がですかぁ~?」
上戸ノア:という感じでネムモモ十兵衛トークの合間に、調査項目について光さんにお伝えして黙っておきます
藤原 光:「うん。君は間近で鑑賞しなさい。俺はこの距離でも手練れ故に十分に状況は把握できるからね」
”彷徨する者”モモ:もう一度、自分の手を見る。
それは、ちゃんと『モモ』の手だった。

柳生十兵衛:「はーい」
”彷徨する者”モモ:「大丈夫よ、あたしは」
別天ネムレ:「でも、あんな君は初めてだった」
別天ネムレ:「……オレはまだ、君について知らないことが多いけれど」
別天ネムレ:「でも、あれは君の普通じゃないし、好きでもないだろう?」
別天ネムレ:「それは、なあなあで済ませては良くないと思う。できるなら、その……オレのことも、頼って欲しい」
別天ネムレ:「相棒、だからさ」
”彷徨する者”モモ:「ありがとう、ネムレ」
”彷徨する者”モモ:「……あたしは、本当のあたしのこと。そんなに好きじゃないの」
”彷徨する者”モモ:「さっきのものが、あたしの名前を呼んだから……少し不安になってしまったの」
別天ネムレ:本当の自分。それはなんというか、自分探し的な、自己意識とは一線を画した意味のようだと見当をつける。
別天ネムレ:「モモはマスターが召喚した神さまが、この姿を取ったものだから……本当のあたし、というのは、元の神さまってことかな」
”彷徨する者”モモ:こくん、と頷く。
”彷徨する者”モモ:「いまの……姿は」姿だけではない、心、思考も、真似っ子だ。
「夢に出てきたお話を元にしたもの、だから」

”彷徨する者”モモ:「あたしね、うそつきなのよ」
「世界一悪い灰色の魔王だから」

”彷徨する者”モモ:「だから、きっとね。皆を助けるまで、絶対にこの姿で居続けるって決めたの」
世界で一番勇気のある主人公(ヒーロー)みたいに。

別天ネムレ:なるほど、モモが常々言っていた悪い王様というのは、本体のことだったのかと納得を覚える。だが。
別天ネムレ:「我々はみな夢と同じもので織られてると言ったのは、ポーだったかな。別の作家かも。モモは、モモの夢の形をしているんだ」
別天ネムレ:「それはすごく綺麗だと思うし、オレはそういう綺麗な夢こそ、守りたい」
藤原 光:「……………………(夢と同じ形、か)」
別天ネムレ:「君が君として、オレたちの所に来てくれて、ありがとう」
別天ネムレ:「もしその本当の自分(わるいゆめ)がまた来るなら、オレにも助けさせてほしい」
別天ネムレ:次は気づかなくて、何も出来ないなんて嫌だから。
柳生十兵衛:「それで結局、ネムレさんはモモさんのことが好きなんですか?」
藤原 光:「あらっ、十兵衛くんそこ聞いちゃう?」
紫式部:(ラヴかね……?)
紫式部:御簾の向こう側で聞き耳を立てている。
別天ネムレ:「好きですが……?」
紫式部:(よさみ/いみじ~~~~~~~~~~~~~~~~!)
別天ネムレ:何をいまさら、という顔で、小首をかしげた。
”彷徨する者”モモ:「私もだーいすきよ、ネムレ!」
別天ネムレ:「元気が出たみたいで嬉しいよ」
紫式部:(いとエモかりければ~~~~~~~~~~~~~~~~!)
柳生十兵衛:「それはライク的な意味ですか?それともラブ?」
紫式部:(それだよ~~~~~!)
別天ネムレ:「江戸時代の方なのにハイカラに質問してきますなあ」
藤原 光:折れた矢の羽を拾い上げて、
藤原 光:紙飛行機のように御簾の向こうへ投げる!
紫式部:(おごぅっ、おっ、感情がやば、おほぉ……)
紫式部:悲鳴をこらえながら、その場に倒れる。
”彷徨する者”モモ:(らぶ、ラブって、愛って意味よね?)
「あたしは、愛してるわ」
家族のように愛している。

紫式部:サムズアップは忘れていなかったという。
別天ネムレ:「ンゲフッ」
別天ネムレ:変な息が出た。
上戸ノア:後方で腕を組んで頷いている。
別天ネムレ:胸を叩いて呼吸を整える。すーはー
別天ネムレ:「失礼しました。えー、その件につきましては、その、答えを簡単に出すことは少々難しく。と言いますかその答えについては世界で一番最初に聞くべき権利があるのはモモ当人のみとなりますので、二人きりの時にその解答に決着がつくまで返答は保留させて頂きますがよろしいでしょうかよろしいですね???」
別天ネムレ:ひと呼吸での発言であった。
柳生十兵衛:「あはっ。はい、いいですよ」
柳生十兵衛:「でもね、少しだけ助言をします」
柳生十兵衛:「愛と言っても様々な種類があります。家族に対する愛。友人に対する愛。それから、男女としての愛」
柳生十兵衛:「自分が持つ愛の形と相手が持つ愛の形が違えば、すれ違い、いつかは壊れます」
藤原 光:「時々シビアね、十兵衛くんの恋愛観」しょんぼりした顔。
紫式部:「痛みを優しさに変えた口ですね」
紫式部:「ぶひぃ……」
柳生十兵衛:「だからね、答えを出すのはいつかでもいい。最初に聞かせるのは誰かでいい」
柳生十兵衛:「けれど、必ず答えを出しなさい」
柳生十兵衛:「…なーんてね!光様の真似したけどおじさん臭さが足りなかったかな~」
藤原 光:「ちょっと十兵衛くん? ことあるごとに俺に火の粉ぶちまけるの趣味なの?」
紫式部:「むしろフレグランスですよ、蘭奢待か?ってレベルのイケメン香でした」
藤原 光:「ったくもう。この子ったら本当に酷いと思わない? ねえ、ネムレくぅん」
藤原 光:すり寄って行きつつ
紫式部:もう特に隠すつもりもなく御簾から首を出している。
藤原 光:「けどまぁ、おじさんもねえ。好きなんだったら行動に出しちゃってもいいと思うんだよねえ」囁く。
別天ネムレ:途中まで真剣に耳を傾けていたが、なーんてね、でちょっとずっこける。
別天ネムレ:体勢を立て直し。「いえ、行動には出しているつもりですが」
藤原 光:「そう? でもさー、ちょっと歓び方が足りなくない?」
別天ネムレ:「よろこびかた……?」
藤原 光:「〝君が無事でよかった!〟とか嘯きつつ、思いっきり抱きしめるフリして額こつんして熱を測るとか」
藤原 光:「ぎゅっと手を握りしめるフリして指先が冷えてないか確かめるとか」
藤原 光:「胸元に顔を埋めるフリして、心音やら呼吸音やら大丈夫かなーって確認したりとか」
別天ネムレ:「そ、そんな恥ずかしい真似はちょっと……!」
別天ネムレ:でも身に覚えがゼロではない
藤原 光:「おじさんとしては、そういう役割を君に期待したい訳なんだよ」
上戸ノア:「藤原様、ネムレはそういうのがまだ拙いから……『良い』んですよ」
別天ネムレ:「何がですか!?」
上戸ノア:「これから三年~五年は懸けてそういうのを覚えていく。そのグラデーションが……」
上戸ノア:ネムレの方を見る。
藤原 光:「風のノアノア。君はそこそこ場数を踏んでそうだから、俺がいいたいことを分かってくれたかと思ったがね」
上戸ノア:「良いんだ、君は君で、今は」
藤原 光:「つまりこう言いたいのですね? 典医はどこだ!」
上戸ノア:「急ぐことは無い、それだけですよ、閣下」
別天ネムレ:(頭が痛くなる会話だ…………)
上戸ノア:「――さて、それはそれとして、モモが立ち直ったならばしなくてはいけない話がある」
紫式部:(……シリアスになったから帰ろう)
紫式部:御簾の奥に顔を引っ込める。
藤原 光:「式部ちゃーん。典薬寮の方に声かけよろしくねー」
紫式部:「あっ、はい。伝えときます~! 応急手当用の薬くらいは作っておけますので~!」
紫式部:(新ヒロインはウブでアンニュイでけど言葉は率直で一途なイケメン……の女体化でいこう)
紫式部:(ノマカプもBLになるからな……そうだろう、CLA●Pの先生がた……)
紫式部:とととと、と走り去った。
藤原 光:「えー、では」
藤原 光:「行儀の悪い作家が去ったところで本題に移ることにするが。構わんかね十兵衛くん。もっとネチネチ絡んでおかなくてOK?」
柳生十兵衛:「今のところは大丈夫ですよ。ネムレさんとはもう少し二人で話したいですけどね」
別天ネムレ:「アッハイ」
”彷徨する者”モモ:「あんまりネムレをいじめないでね?」
藤原 光:「臥所に忍んでいくならモモちゃん起こさないようにね。……さて」
藤原 光:「話をだいぶ前に巻き戻すんだけど、〝猟犬〟が出る前にしてた話覚えてる? 都の住民が二つの派閥に分かれてるとか愚痴ってた奴」
藤原 光:「都の現状を把握して、敵の行動に対応していくには、その辺りから調査を進めるのが良いかなって俺は思うわけよ」
藤原 光:(PL側ですが何故か)情報項目を開示します。

・反攻派と非戦派(情報:噂話 知識:禁中 目標値12)
・抗争の裏側(情報:噂話、FH 知識:禁中 目標値12)
・モモの体調(知識:レネゲイド 目標値6)
・特異点の主の狙い(情報:ヒーロー、異界 目標値10)

上戸ノア:「ええ、この辺りを固めるべきでしょうね」
上戸ノア:というわけで
別天ネムレ:ロール的にはぜひともモモの体調を調査したく……
上戸ノア:誰がどれやるか雑談で相談してここで名乗り出てね!
”彷徨する者”モモ:特異点の主の狙いをやりたいです!
柳生十兵衛:僕が【反攻派と非戦派】についてを。
藤原 光:【抗争の裏側】を
別天ネムレ:【モモの体調】を
上戸ノア:じゃあ宣言した人から振ってってくれぃ! そして今日はここまででいこう!
別天ネムレ:(1+2)dx+2@10>=6 <情報:レネゲイド> (3DX10+2>=6) > 7[2,7,7]+2 > 9 > 成功
”彷徨する者”モモ:マイナーでユニバーサルフォン
”彷徨する者”モモ:5dx+1+1 (5DX10+2) > 8[1,1,6,8,8]+2 > 10
”彷徨する者”モモ:成功!
藤原 光:では《領域の声》+《コンセントレイト》に《コネ:雑色》合わせて噂話で振ります
藤原 光:(11+1+2)dx7+6>=12 (14DX7+6>=12) > 10[1,1,2,2,3,3,3,5,5,7,8,8,10,10]+10[1,4,6,7,9]+2[1,2]+6 > 28 > 成功
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:78 → 81
柳生十兵衛:知識:禁中で判定。《援護の風》+《ウィンドブレス》を使用します。
柳生十兵衛:(5+2+5)dx+9 知識:禁中 (12DX10+9) > 9[1,2,2,2,3,5,6,6,6,6,9,9]+9 > 18
柳生十兵衛:はい、問題なく。

・反攻派と非戦派(情報:噂話 知識:禁中 目標値12)
→ヘイアンキョウでは住民たちが蘇って徹底抗戦すべきだと考える反攻派と死んでしまったからにはここで静かに暮らすべきだとする非戦派に分かれている
→実は、藤原光以外にも帝の血を引くものはいる。権力の簒奪を狙ってそれぞれの派閥の指導的立ち位置に入り込んで藤原光を狙っている。
→情報項目“帝位”が調査可能になります


・抗争の裏側(情報:噂話、FH 知識:禁中 目標値12)
→ヘイアンキョウにおける反攻派の中に、以前一度、鬼の仲間が紛れ込んでいたことがあった。わざわざ反撃を煽る必要は無い筈なので、人々からはスパイだったと考えられている。
→現在の反攻派はそういったスパイを一掃したはずだが……?

・モモの体調(知識:レネゲイド 目標値6)
→レネゲイドが非常に不安定なので、専門的な施設で投薬などの治療が必要。
→治療がなければシーン終了時に常に侵蝕率+3

・特異点の主の狙い(情報:ヒーロー、異界 目標値10)
→茨木童子がモモの体調を回復する為の薬を持ってネムレとモモの前に現れる。
→天ヶ瀬は死者を蘇らせるEXレネゲイドの所在を探っている、その為にスパイなども放っているようだ
→大量の死者が根の国から溢れ出すことこそが天ヶ瀬アマタの狙いである
→そのエネルギーによりイザナミを呼び出し、彼は自らの大切な人を蘇らせようと考えている
→トリガーシーン発生「泣いた茨木童子」に入ります
→情報項目“作戦会議”が調査可能になります

system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:82 → 86
GM:情報はこちら!
GM:ちなみに茨木童子の薬がマジかどうかはインスピレーションなどで確かめられます!
GM:以上!
GM:それでは明日どういうシーン組み立てるか相談しつつ今日はここまで!
GM:お疲れさまでした!
柳生十兵衛:はぁい!お疲れ様でした!
別天ネムレ:お疲れ様でした!
藤原 光:お疲れ様でした!
”彷徨する者”モモ:おつかれさまでしたー

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トリガーシーン「泣いた茨木童子」

GM:登場PC→別天ネムレ、モモ、藤原光
GM:探索シーンなので登場侵蝕1でいいです!
GM:侵蝕増やしておいてください!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:83 → 84
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:81 → 82
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 7
別天ネムレ:あっ1でいいんだった。
GM:登場侵蝕1でいいよ!
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:81 → 82

トリガーシーン「泣いた茨木童子」

GM:モモのレネゲイドに対する負荷について調査すべく、別天ネムレは陰陽寮とノアの支援のもと、簡単に彼女の身体に対して検査を行った。
GM:ひとしきり調べてわかったことを共有する為に、このヘイアンキョウの施設に詳しい光と共に、モモが休んでいる部屋で情報共有を行うこととなった。
上戸ノア:「……で、調べてみてどうだった? ネムレ?」
別天ネムレ:「……レネゲイドが非常に不安定になっています。それも、致命的なほどに」
別天ネムレ:「これは本来なら専門の施設でしかるべき治療を行う案件です。しかし、この時代ではとても望めそうにありません」
藤原 光:「あの老人が生きていればな──いや、まともに死んでいれば」
別天ネムレ:(なんかろくでもない御仁がいたのかな……)
上戸ノア:「老人――安倍晴明様ですか?」
別天ネムレ:ふと。「そういえば、亡くなっているとしてもここは死の国ヘイアンキョウ。そこに安倍清明が来ていない、ということですか?」
藤原 光:「うむ。陰陽博士は大概が奇人だが、あれは化生に踏み入っておった」
別天ネムレ:(母親が狐という伝説のある方だしなあ)
藤原 光:「先年ほどに死んだ筈だが、何処にも姿が見えぬ」
上戸ノア:「日本生まれの術師としては、一度お会いしたかったけどなあ……」
藤原 光:「或いは死した身で地上に這いだし、悠々と野山を渡り歩いておるのやも知れん」
別天ネムレ:「協力が得られれば心強いですが、まあいない者ねだりをしても仕方有りませんね」
上戸ノア:「モモの体を維持する術式も見てもらいたかったんだが……惜しいね」
別天ネムレ:「そういえばマスター。今回は実体があるようですが、召喚者であるマスターご自身から見てどうなんですか?」
上戸ノア:「モモは元々人間に扱いきれない鬼神の類を、人間と同じレネゲイドレベルまで落とし込んで、戦力としてお助けいただいている状態だ」
上戸ノア:「だから、モモ自身はそもそもそういう鬼神の中でも人間を助けたいという思いを抱くような側面の現れで、非常に人間的な子な訳だが……」
藤原 光:「……………………」鬼神か。
上戸ノア:ため息をつく。
”彷徨する者”モモ:ぱち。
(大事な話をしているようだけれど)
私のこと、自分のことのようだ。

上戸ノア:「それでも、つながっている」
上戸ノア:「その鬼神、我々の時代では邪神と呼ばれるものとの繋がりを喚起されてしまった」
上戸ノア:「人の血も混ぜずに人の姿をさせれば、霊基(レネゲイドボディ)への揺さぶりに弱くなるんだ」
別天ネムレ:「……彼女が話していた、本当に自分が嫌い、とはそう意味か」
藤原 光:「対策はあるか、術士」
”彷徨する者”モモ:がんばってしずかにしている。
上戸ノア:「一つ、鬼の霊薬を使用する。二つ、契約者を俺ではなくて別天ネムレに変更する」
上戸ノア:「一つ目は純粋なエネルギー量の増加で、無理やり不安定なレネゲイドを抑え込む方法」
別天ネムレ:「一つ目は期待できない。二つ目はエネルギーをどこから確保するか問題がある。なら……」
上戸ノア:「二つ目は俺という鬼神・邪神に縁深いパーツを切除し、純粋な人間を維持装置に使って彼女の安定を図る」
別天ネムレ:「オレがマスターから、維持式を引き継ぎましょう」
上戸ノア:「問題は霊薬は手に入らないし、別天ネムレに維持式を切り替えるには、まだ少し出力が不足しているということだ。ネムレくんの気持ちは嬉しいけどね」
藤原 光:「出力──それは、この別天ネムレの技量の問題か?」
別天ネムレ:出力が足りない。その言葉に歯がみする。
上戸ノア:「技量はもうほとんど問題ないんです」
上戸ノア:「ただ、四六時中それを出し続けられるか……でしょうか」
藤原 光:「ひとであること、そのものが妨げであるか」
別天ネムレ:「常に維持し続ける、か……」
上戸ノア:「人外の血(オリジン:レジェンド)は、恒常的にレネゲイドを出力し続けられます」
上戸ノア:「高野山ではそういったことを人間のまま行えるように修行をやってますが、今からネムレくんにそれをやれと言われてもちょいと厳しい」
藤原 光:「……時が許せば、霊薬とやらの探索隊を出すものをな」
藤原 光:「今は、とかく時が悪い。京内二派閥の衝突、思うように抑えきれぬ」
上戸ノア:「霊薬が難しい……となるとやはりネムレに頼るのが良いとなりますね。彼のレネゲイドは少し特殊で輪廻する、うまくすればそれが出力不足を補う一工夫になるが……」
別天ネムレ:「じゃあ、どうすれば……!」
別天ネムレ:「獣の力、ですか」
別天ネムレ:自分にとっては忌むべき獣。それでも、彼女を助けられるなら。今さら何を厭うことがあろうか。
上戸ノア:「…………」
別天ネムレ:「使えるものなら、なんでも使いますよ、オレは」
上戸ノア:「派閥の衝突で派手に動けない現状、ネムレ君の特殊なレネゲイドも今有効利用できる確証は無い、モモの状態は放っておけばどんどん悪くなる」
上戸ノア:(状況は……良くないなあ)
上戸ノア:(モモちゃんや、君はどうしたいかね)
”彷徨する者”モモ:ぎくり
上戸ノア:「……」チラとモモの方を見る。
”彷徨する者”モモ:負担になりたくはない、出来るならもっと別の代打の相棒を探してもらうというのもいいだろう
”彷徨する者”モモ:だがそれも、時間が許さないだろう。
”彷徨する者”モモ:「……あたしは、ネムレの選んだほうをえらぶ」
”彷徨する者”モモ:「それに、この状況をなんとかしてくれそうな人も来ているみたいだし」
”彷徨する者”モモ:よいしょと起き上がって、外に耳を傾ける
???:「……」すぐそばの窓辺で、かすかに息を飲む気配がした。
???:「よくぞ見抜いたのです、おおいなりし真実の欠片。道を外れたものには、ことほどさといのでしょうか」
藤原 光:「何奴」
???:悠然と姿を現した少女は、明らかに平安人の装束ではない。紫と縞模様の、猫の仮装をした少女だ。
茨木童子:「茨木童子――あるいはクラリモンド」
茨木童子:「酒天童子の命により、斥候に参りました。でも、見つかってはしょうがないですね」
別天ネムレ:「酒天だと……!?」
上戸ノア:(なんだ? 少し様子が変だぞ……?)
藤原 光:「……鬼か」弓に手を伸ばし、矢を指に二つ挟む。だがそのまま、矢を弦に番えはしない。
別天ネムレ:かっと頭に血が上る。あの男に一度はモモを奪われた、その凄惨な記憶は今も不意書く胸を抉っていた。
茨木童子:「きっこは……茨木は死にたくないので、命乞いをします」
茨木童子:ごそごそと、懐から取り出したのは、やはり平安時代には似つかわしくないアンプルだった。「鬼の霊薬ですよ。これが欲しいんでしょう?」
”彷徨する者”モモ:「すごい、魔法使いみたい!」
きゃっきゃ

上戸ノア:(科学畑の人間も居るのか……)
茨木童子:「魔法というものでは……こほん」
別天ネムレ:「その薬が、ただのブドウ糖やジュースだという保証は?」
上戸ノア:(ありゃFH系の技術だ……となると大江山鬼党はFH系組織が母体か……)
上戸ノア:「藤原様、いかがでしょう。あれ」
茨木童子:「本物かどうか、確認するぐらいの時間は差し上げます。そういうの分かる方、一人か二人はいるんじゃないですか?」
茨木童子:「そして本物であれば――あなたたちは、決してその価値を無視できない」
茨木童子:「そこのお嬢さんを、どうしても助けたいはず。ならば、きっこを、茨木を見逃すぐらいのご褒美はあってしかるべきでしょう」
藤原 光:「異形の薬包、見目に覚えがある。陰陽博士どもが持て余しておったわ」
別天ネムレ:「確かなのですか……」と藤原殿に。
別天ネムレ:なんならインスピレーションもあるしね!
茨木童子:「さあ? どうしますか?」ぐい、とアンプルを突き出す。血のように赤い液体が、とぷりと揺れた。
藤原 光:「必ず確かである、と言い切ることは出来ぬ。が」
上戸ノア:(あえて皆には伝えてないが――)
”彷徨する者”モモ:「あたしは信じてみてもいいと思うわ」
上戸ノア:(鬼の霊薬、製法もあって相当に相当な色味だな……)
上戸ノア:(モモの体には合うが……ああ)
藤原 光:「捨て置けば死ぬ者の為に、敵の懐まで偽薬を運ぶ者など」
藤原 光:「それこそ、ひとの怒り嘆く顔が命より大事だという気狂いしかおるまいよ」
藤原 光:「……尤も。鬼がひとを救おうとする理由も分からぬが。何が狙いだ、茨木童子とやら」
茨木童子:「別に、言ったままですよ? 茨木は斥候に来た。見つかってしまったから死を覚悟した。命乞いのために、こんなこともあろうかと持っていた薬を差しだしている。それだけです」
茨木童子:それで、この海千山千の老獪な為政者が納得するかはともかく。彼女はそれ以上を答えるつもりはなかった。
”彷徨する者”モモ:「ほんとうに?」
イバラキドウジと名乗った少女の瞳を覗き込んだ

茨木童子:「……っ」
別天ネムレ:「モモ!」
”彷徨する者”モモ:彼女は迷いを持っている、彼女が答えを知っている。
迷いの答えは、常に自らとともにある。

別天ネムレ:先日も不用意に見知らぬ相手に近づいて、斬り殺されたばかりだというのに。どうして彼女はいつも――そんな危惧を他所に、モモはいつも通りだ。
藤原 光:えー、じゃあ《インスピレーション》使うんですが、えーと
藤原 光:どっちを聞けばいいんだこれ
GM:まあ想定としては「本当に効くのか」「茨木ちゃんが罠に嵌めようという気はないか」あたりを聞いてもらう感じでした
藤原 光:『ただしい質問がどっちか分からないから、このシーンに最適な答えをおくれ-!』
GM:いいよー!
GM:「茨木童子はあなたたちにあえて情報を流しにきています。そしてあなた達を助けに来ました。酒天童子のやり方に疑問をいだいているようです」
GM:と、藤原家特有の政治感覚や色男ならではの細やかな感性であなたは気づきます!
茨木童子:すげえ!
GM:GMはインスピレーション持ちを全力優遇する男です
”彷徨する者”モモ:流石色男
藤原 光:もはや超能力なんじゃ
藤原 光:ということで、なんか物凄く相手を見透かしたような目と表情と声音をしつつ
茨木童子:こわ
藤原 光:「なるほど。酒呑童子とは熱の在り方が違うか」と言います
system:[ 藤原 光 ] インスピレーション残:1 → 0
茨木童子:「……きっこは、別に熱に浮かされてるわけではないので」
茨木童子:「ただ、負い目があって、付き合っているだけなのです」
茨木童子:「その負い目が、熱かもしれないですけど」
藤原 光:「鬼とは、欲望と熱情をひとのように腑に隠せず、肌の下で燃え上がらせるものだ」
茨木童子:「でも、それが導くのは、監獄(プリズン)より煉獄(リンボ)よりたちの悪い地獄でしかないのです」
藤原 光:「負い目であるやも知れぬ。或いは、貴様の望む形と違う──ということやも知れんが」
藤原 光:「話せ。聞き届け、得心が行けばそれで良い」
茨木童子:「地獄の底で泣きわめく、その餓鬼が流す涙の熱。きっこはせめて、それを止めてやりたいだけです」
藤原 光:「片恋か?」
藤原 光:「酷く痛むぞ」
茨木童子:「それが、あのロクデナシに残った最後の熱だから」
茨木童子:「……恋愛にすぐ結びつけるのは、おっさんの悪い癖だと思うのです」渋面
茨木童子:「あいつのことが大事なのは。きっこがあいつや、みんなといた場所が、心地よかったから。それだけ。あのサンクチュアリの思い出にすがっているだけ」
藤原 光:「恋うるという言葉の深淵なるを知れよ、鬼の娘子」
藤原 光:「ただの性愛にあらず。色恋にあらず」
藤原 光:「ただ一筋に〝想う〟ことあらば、それを恋うると読んで良いのだ」
茨木童子:「むう」
藤原 光:「……しかし貴様、ずいぶん〝ひと〟に近い鬼だな」
茨木童子:してやられた、という顔で、口を×にむすぶ。
藤原 光:「今を楽しまず、過去を懐かしむ。……貴様、鬼の名を騙ってはいるが」
藤原 光:「本当に、鬼か?」
茨木童子:「さあ? お得意の推理で当ててみたらどうですか?」
茨木童子:ぽーい、と無造作にアンプルを投げる。
別天ネムレ:「とと」それは過たず少年の手へキャッチされた。
茨木童子:「これ以上の長居は無用のムー大陸。きっこは帰ります」
”彷徨する者”モモ:「もう帰ってしまうの」
茨木童子:耳を塞ぐように、猫耳のフードを目深に被り直し、背を向ける。
”彷徨する者”モモ:「まだお話していたいのに」
”彷徨する者”モモ:しょんぼり
茨木童子:「お話なら、きっとまた、機会がありますよ」
茨木童子:その一言を最後に、跡形もなく少女の姿は闇へ消えた。
”彷徨する者”モモ:その闇に向けて、手をひらひらと振った。
別天ネムレ:「茨木童子……何者なんだ?」
別天ネムレ:ともあれ、これでモモが助かるのならば。
”彷徨する者”モモ:「さあ、でも悪い子じゃないわ」
別天ネムレ:「マスター、確認してください」とノアノアにアンプルを渡すよ。
上戸ノア:「ああ」
上戸ノア:受け取って五芒星の印を結び、微弱なレネゲイドを流す。
上戸ノア:《オリジン:レジェンド》
上戸ノア:《狂気の洞察》
上戸ノア:8dx+20 (8DX10+20) > 10[3,3,3,4,5,6,7,10]+10[10]+4[4]+20 > 44
上戸ノア:「……確証はできない。だが、俺も光さんと同意見だな」
別天ネムレ:「……使ってみるしかない、か」
GM:ノアの意見は保証無いですが、光さんのインスピは絶対に正しいってのはGMとして言っておくぜ!
藤原 光:「別天ネムレ」
藤原 光:「一筋でも迷いがあるならば、その迷いをまずは断て」
藤原 光:「幸いにもこの死都には、誰よりも優れた者がいる──」
藤原 光:「──何かを断ち切るということにおいては、天下無双の男がな」
”彷徨する者”モモ:「柳生十兵衛!」
ぱあ、と顔を輝かせる。

”彷徨する者”モモ:「お侍様なら、ええ。きっとできるわ!」
別天ネムレ:「柳生さんか……」
別天ネムレ:モモの不調は一刻も早く解決したいが、迷いがあるまま拙速な行動に及んで、後悔しないとは言い切れない。
別天ネムレ:「いや、薬はここで使ってしまいましょう。オレはマスターと藤原殿の判断を信用します」
別天ネムレ:「その上で――柳生さんとお話するのも、良い機会でしょうね」
”彷徨する者”モモ:「じゃあ、コレを飲めばいいのね」
赤い液体のアンプルを見ている。

”彷徨する者”モモ:濃厚ないちごジュースに見える、甘そうだ。
”彷徨する者”モモ:アンプルを受け取って一気飲みする
”彷徨する者”モモ:「ぷは」
あまくなかった

別天ネムレ:「……具合はどうかな?」
GM:不安定な感覚は変わらないことだろう。しかし
”彷徨する者”モモ:「全然平気、だけど」
にゃーっと笑う
「不思議ね、ウェイトリーの淹れたココアが恋しくなるわ」

GM:今、あなたの中にみなぎる力は、そういった不安定さをねじ伏せるだけの何かを秘めている。
上戸ノア:「ああ、向こうに帰ったらたっぷり淹れるさ。お前らが蘇ったら、俺はさっさと元の時代に戻って準備しとくからさ」
上戸ノア:「だから、ちゃんとここを脱してくれよ?」
”彷徨する者”モモ:「ええ、まかせて!」
別天ネムレ:「マスターも向こうに戻る手段はあるんですか?」
別天ネムレ:「ずっと生身でこちらにいらっしゃるようで不安なんですが」
上戸ノア:「俺一人ならそんなに問題は無いんだ」
上戸ノア:「けどお前ら、今思ってるよりもヤバい状態なんだぜ? だからそっちが解決してから、な?」
別天ネムレ:「分かりました。優先順位ですね」
上戸ノア:静かにうなずく。
上戸ノア:「それじゃあ一旦解散だ。更に調査や休息を続けようか」
別天ネムレ:「はい!」

GM:ロイスと調達! ここでおねがいします!
藤原 光:ロイス満枠! 誰か欲しいものあるかしら!
”彷徨する者”モモ:茨木童子にロイスとります
○仲良くなりたい/N寂しい悲鳴

別天ネムレ:んー、ロイス残り一枠だが置いておこう。調達も特に欲しいものないなあ。
藤原 光:じゃあ、ブルーゲイル買っておくか
藤原 光:(11+2)dx+4>=20 ブルゲ (13DX10+4>=20) > 10[1,1,2,3,3,3,7,7,7,7,8,9,10]+10[10]+8[8]+4 > 32 > 成功
藤原 光:わーい
柳生十兵衛:すごっ
紫式部:流石ですよ……これが藤原の財力
藤原 光:後は、前シーンで買っておいた医療用トランクを使うぜ シーン1回で何回でもいける便利アイテムだ
”彷徨する者”モモ:つよ
藤原 光:2d10 (2D10) > 12[3,9] > 12
別天ネムレ:つよい
system:[ 藤原 光 ] HP:5 → 17
藤原 光:これで以上!
GM:では!

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ミドル5「月下問答」

GM:登場PC→別天ネムレ&柳生十兵衛
GM:登場侵蝕は調査フェイズなので1でいいです!
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:86 → 87
system:[ 別天ネムレ ] HP:23 → 23
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:82 → 83
GM:このシーンでは
・帝位(知識:禁中 目標値10)
・作戦会議(情報:軍事、異界、ヒーロー 目標値8)

GM:が調査可能です!
GM:両方ともミドル6で調査することになりました


ミドル5「月下問答」

GM:月下、人はものを思う。
GM:この死都ヘイアンキョウの門前で、静かに夜を浴びる男が二人。
GM:別天ネムレ、柳生十兵衛。
GM:清月の光にて迷い断つべく。
柳生十兵衛:からり。ころり。月を眺めて夜をゆく。
柳生十兵衛:夜歩きなども初めてかもしれない。そう思うと、頬が緩む。
柳生十兵衛:あるいは、頬が緩んだわけは。門前に佇む少年を目に留めたからかもしれない。
柳生十兵衛:「ネムレさんじゃないですか、どうかしましたか?」
別天ネムレ:「……柳生さん」
別天ネムレ:「いえ、なんというか。考え事をしていたと言うより、考えるべきことが多すぎて」
柳生十兵衛:「ふむふむ」
別天ネムレ:懸念事項はいくつもある。だが、頭を悩ますもろもろについて、結局のところ自分が一番案じているのは。
別天ネムレ:「……つまるところは。モモの心配が、一番大きいんですけれど」
別天ネムレ:はは、と白々しく笑ってみせる。
柳生十兵衛:「重症みたいですねぇ」
別天ネムレ:「まあ、その。不謹慎な話かもしれませんね。こんな時に。いえ、彼女は大事な相棒ですが」
別天ネムレ:「う」
柳生十兵衛:「茶化してるわけじゃないですよ」
柳生十兵衛:「思考の袋小路って感じですかね」
柳生十兵衛:門へと背を預けて、静かに待つ。
別天ネムレ:「……これまでの旅で、危ない局面は幾度もありました」
別天ネムレ:「でも、今回はこの通り、殺されていますからね。最初から最悪の事態に叩き込まれたわけです。まあ、死んだ後もまだ旅が終わらないとは、なかなかの驚きですが……」
別天ネムレ:嫌な夢を見た、というのもあるけれど。
別天ネムレ:「改めて。彼女を失うことの重さが、僕の骨の髄を痛めつけるほど、重たかった。そう思い知らされて、なんだか情けなくなったんです」
柳生十兵衛:「慰めが欲しいんですか?」
柳生十兵衛:「であれば、僕が慰めるのも吝かではないですよ」
柳生十兵衛:くすり。くすり。少女のような顔で笑う。
別天ネムレ:ぱっと顔が赤くなる。「そういうつもりで言ったんじゃありません!」
柳生十兵衛:「はい、知ってます」
別天ネムレ:はげましぐらいは期待していたかもしれないが、なぐさめと言われると、ますます情けなさで立ち直れなくなりそうだ。
柳生十兵衛:「ま、無駄にならずに済みそうでよかったです」
柳生十兵衛:片手には団子。もう片手には布に包まれた長物。
柳生十兵衛:「庭に行きましょうか」
柳生十兵衛:返答を聞かずに歩き出す。
別天ネムレ:おっとと、と慌ててその背を追う。なんだかこの人は、これまで会った人々とはまたなんだか違ってて、なんというか……調子が狂う。
柳生十兵衛:「この辺りでいいか」静かな庭園を進み、振り返る。月明かりの下、向かい合う。
柳生十兵衛:「これ、どうぞ」持っていた長物の一つを投げ渡す。
別天ネムレ:「これは……?」とす、と受け取る。
柳生十兵衛:「蟇肌竹刀っていいます」布を払い、構える。
別天ネムレ:竹刀ぐらいネムレも見たことはある。それは、竹刀の刀身に、上から革袋を被せたような形状をしていた。
別天ネムレ:「剣術の心得はないのですが」
別天ネムレ:言いつつ、見よう見まねで構えをとってみる。
柳生十兵衛:「貴方は、どうして戦うんですか?」問いと共に、打つ。上段からの無造作な振り下ろし。
別天ネムレ:受ける。ばちっという打ち合いの音に、手がビリビリとしびれる。それでも、加減されているだろうことは痛いほどに分かった。
別天ネムレ:「いきなり直球ですね……っ」
別天ネムレ:「僕は、ヒーローを志しました。幼い頃、自分を助けてくれた人に憧れて。ああいう風に、なりたいと」
別天ネムレ:でも。それは欺瞞だ。
柳生十兵衛:「それだけなら、貴方以外にも沢山いるはずだ」打つ。掬う。払う。
別天ネムレ:「ええ。あの人は僕の命の恩人で。救われた人はたくさん居る」
別天ネムレ:白兵戦はからっきしとはいえ、戦いの場数は踏んでいる。必死に十兵衛の動きを読み、攻撃を繰り出す。あしらわれている。
別天ネムレ:「僕が人助けをするのは。僕自身を探すためでした」
柳生十兵衛:「それが、死ぬ思いをしてまで戦う理由ですか。いや、実際に死んでいますけど」
別天ネムレ:「……人間は、逃げる時が一番、全速力が出るそうです」
別天ネムレ:がり、と竹刀を合わせ。鍔競りを挑む。
別天ネムレ:「僕は、自分自身を探すことで、自分から逃げていた。だから無茶もしたんだと。今振り返るとそう思います」
別天ネムレ:「でも、逃げることは、もうやめたい」
柳生十兵衛:あえて受ける。力ではなく、術理をもって受ける。
別天ネムレ:柳生の術理は理解できない。分からないまま押す。
別天ネムレ:「それは、戦うことを辞めるってことではなくて……っ」押す。
別天ネムレ:「彼女がいたから。モモと一緒に、これまでの旅を超えてこられたから……っ」
別天ネムレ:力を込めて。更に踏みこむ。
別天ネムレ:「彼女と一緒に、この旅を最後まで走り抜けようって。その結果が、自分を探すんじゃなくて、作るんだって!」
別天ネムレ:打ち込み。それが当たるかどうかは、もはや関係がない。
別天ネムレ:全力で一太刀を放つ。
柳生十兵衛:受ける。流す。距離を作る。
柳生十兵衛:「──であれば、この僕から一本とって見せてください」
別天ネムレ:「……くっ」
柳生十兵衛:「"ひと"のまま彼女の隣に立つのならば、全力などでは足りない」
柳生十兵衛:「出会いを。別れを。全てを己の物として進むしかない」
柳生十兵衛:「我が剣は、心の剣」
柳生十兵衛:「不動の心を持ち、同時に自由に在れ」
柳生十兵衛:「この打ち合いの中で、貴方の心を掴んでください」
柳生十兵衛:「──次の一太刀、殺すつもりで放ちます」
別天ネムレ:なるほど、ならば、確実に殺されるのだろう。
柳生十兵衛:すぅ、と表情が消える。氷の理性のみが、身体を動かす。
別天ネムレ:であれば。
柳生十兵衛:構えは青岸。水に映る月を思わせるような佇まいのまま、静かにその瞬間を待つ。
別天ネムレ:剣でならば、百年かけても彼には勝てない。
別天ネムレ:だが一本を取れと言うならば、その道筋は一つしか知らない。
別天ネムレ:竹刀を握る。見よう見まねのまま、何度かの打ち合いで、少しは様になったやもしれぬ。だが。足元から、影から、こぽこぽと湧き出すのは漆黒の球体だ。
別天ネムレ:魔眼。睡魔の眼差しが柳生十兵衛を見据える。
柳生十兵衛:──はたして、何が切欠だったのか。
柳生十兵衛:あるいは、理由などなかったか。
柳生十兵衛:踏み込む。僅かに切っ先を下げて、視線を誘う。
別天ネムレ:果たしてネムレの眼はその誘いにまんまと乗った。だが彼の目は二つではない
別天ネムレ:周囲にまとわりつく何十という魔眼が、柳生十兵衛の姿に絡みつく。
柳生十兵衛:「───ハッ!」裂帛の気合。剣を振り下ろし、絡みつく魔眼を両断する。
柳生十兵衛:──意識が、奪われた。
別天ネムレ:魔眼が弾ける。泡のようにあっけなく。だがそのぶん、いくらでも湧き続ける。
別天ネムレ:竹刀は、ネムレを袈裟懸けに打った。ずぱぁん! という音に違わぬ衝撃に、一瞬息が出来ない。
別天ネムレ:だが、これは彼が予告した、殺す気の一撃にはほど遠かった。せいぜい痣になる程度。
別天ネムレ:「――あぁっ!」痛みを押して、意識の途切れたその隙を突く。
別天ネムレ:「――めぇん――!」
別天ネムレ:剣道のかけ声はそれぐらいしか知らない。胴と迷ったが、がくりと傾いだ首が、ちょうど良いところにそれを置いたので。思いっきり額に竹刀を叩きつけた。
柳生十兵衛:覚醒。瞬時に、状況を把握。咄嗟に刃で流し、身を捻る。
柳生十兵衛:────。
別天ネムレ:「――っ」まだ届かないのか。
柳生十兵衛:「──お見事」
別天ネムレ:「え――っ」
別天ネムレ:唇を噛んだ瞬間、存外な褒め言葉に、思わずあっけにとられた。
柳生十兵衛:とさり、と静かな音を立てて。
柳生十兵衛:裂けた眼帯が地に落ちた。
別天ネムレ:「十兵衛さん!? 大丈夫ですかっ」
別天ネムレ:我に返って駆け寄り、抱き起こそうとする。
柳生十兵衛:「あはっ。大丈夫ですよ」落ちた眼帯を拾って結びなおす。
柳生十兵衛:「あーあ、しかし一本取られちゃったか~」
柳生十兵衛:「これはご褒美が必要だと思いません?」
柳生十兵衛:駆け寄ってきた少年へと笑いかける。
別天ネムレ:「いや、それよりも傷の手当てが先では?」
別天ネムレ:真顔
柳生十兵衛:「あははっ。本当に大丈夫ですよ、優しいなぁ」
柳生十兵衛:「はい、これあげます」
柳生十兵衛:懐から、煌びやかな包みを取り出して渡す。
柳生十兵衛:「どうぞ、あけてくださいな」
別天ネムレ:「……では、謹んでお受けします」
別天ネムレ:両手でそっと受け取り、何だろうと思いつつ開けてみる。
柳生十兵衛:「母上から頂いた懐剣です」
柳生十兵衛:「お守り代わりに、ってことで」
別天ネムレ:「そんな大事な物を!?」仰天して思わずのけぞった。
別天ネムレ:「受け取れませんよ。これは貴方が持つべきだ」
柳生十兵衛:「いいんです。これは、貴方に持っていて欲しい」
別天ネムレ:そうまで言われて拒むのは、礼を欠いていると思えた。
柳生十兵衛:「でもなー僕もご褒美欲しいなー。ちらっ。ちらっ」
別天ネムレ:「え、えっと」
別天ネムレ:何か渡せるものあったかなと考えを巡らす。
柳生十兵衛:「僕ね、ノアノアにも聞かれたんだ。この依頼の報酬は何がいいかって」
柳生十兵衛:「その時は別にいいって言ったんだけど。今、思いついた」
柳生十兵衛:「僕、友達が欲しかったんです」
別天ネムレ:ぱちくり。
別天ネムレ:「それでかまいませんでしたら……というか、僕でよろしければ、お友だちになりますが……?」
柳生十兵衛:「……えっ」
柳生十兵衛:「あの、ほんとに?」
別天ネムレ:「この戦いが終わったら未来に帰りますし、次にいつ会えるのかも分からない、短い付き合いになってしまいますが」
別天ネムレ:「それでも、貴方と離れた後も、柳生十兵衛という友を持ったことを僕は覚えているでしょう。それでかまいませんか?」
柳生十兵衛:「………うん、うん」
柳生十兵衛:「……そっか。僕を、覚えててくれる人がいるんだ」
別天ネムレ:思えばここは平安の世。この人も、本来の江戸時代に残してきた友人や家族がいただろう。
別天ネムレ:であれば、自分がその断たれてしまったよすがの埋め草になるのなら、それもいい。
柳生十兵衛:「そっか…友達かぁ。嬉しいな、うん、嬉しい!」
柳生十兵衛:「約束するよ、ネムレ。君が誰かを、未来を守る為に戦うのなら」
柳生十兵衛:「僕は君を守る為に戦おう。君の道行きを必ず切り拓くと、ここに誓おう」
柳生十兵衛:別天ネムレ:◎友情(守るべきもの、遺すべきもの)/悔悟 ロイスを取得します。
別天ネムレ:十兵衛の喜びようはいささか予想外だったが。それほどに、彼には切実な願いだったのだろう。この先、彼の内心を知ることがあれば、とんでもないことを承諾したと思うのかもしれないが、決して後悔だけはすまい。
別天ネムレ:彼の友情に応えよう。そして、現代に戻った後も、決して忘れぬようにしよう。過去の記憶がない自分の、せめてもの意地だ。
別天ネムレ:「それでは、僕も謹んでこの懐剣、お受けいたします」
別天ネムレ:「そして――よろしく、十兵衛」
別天ネムレ:今までよりも親しみを込めたニュアンスで、その名を呼んだ。

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ミドル6「月下問答2」

GM:登場PC→モモ、藤原光
”彷徨する者”モモ:あっこれ振りますか
GM:1です!
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:82 → 83
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:84 → 85
GM:そしてこちらでは!

・帝位(知識:禁中 目標値10)
・作戦会議(情報:軍事、異界、ヒーロー 目標値8)

GM:この情報が調査可能です!
藤原 光:じゃあ帝位の方を
藤原 光:サクっと開くぜ
”彷徨する者”モモ:作戦会議いきます
藤原 光:(4+2)dx+6>=10 知識:禁中 (6DX10+6>=10) > 9[1,2,2,3,4,9]+6 > 15 > 成功
”彷徨する者”モモ:5dx+1>=8 (5DX10+1>=8) > 7[1,3,4,6,7]+1 > 8 > 成功
GM:よし!

・作戦会議(情報:軍事、異界、ヒーロー 目標値8)
→ヘイアンキョウの人々を『非時香果《オーバークロック》』で蘇生した場合、高確率でジャーム化する。
→少数精鋭で時間をさかのぼり、八将神星を復活させ、鬼の軍勢を焼き払いつつ天ヶ瀬アマタを暗殺するのが最も安全である。
→NPCカード「上戸ノア」を入手する。
→“帝位”について調査が終わっていた場合、PC3のRHOが公開可能となる。
・帝位(知識:禁中 目標値10)
→藤原光には帝たる血筋を保有し、本来ならば京都もろとも滅された八将神星を起動させられるはずだった。

GM:以上になります! こちら踏まえてシーンの会話のネタにしてもいいです!
GM:作戦会議の情報項目の内容については
GM:このあと会議のシーンを設けますので!それに繋がる話をしてくれればありがたいです!

ミドル6「月下問答2」

”彷徨する者”モモ:了解ー
”彷徨する者”モモ:「おじさまは、王子様でもあるのね」
藤原 光:「私ではない──ああ、いや」
藤原 光:御簾を上げた部屋の中から、月を見上げながら男が言う。
藤原 光:「〝あの男〟の方だ。お前の前では、あまり表に出て来ようとはせぬ」
”彷徨する者”モモ:「そう」
さして驚いたふうでもなく、モモは言う。

GM:二人は先程の部屋に残って話を続けていた。
GM:月のあかりが差し込む部屋で。
藤原 光:「そういうお前は、鬼であるのか」
”彷徨する者”モモ:「さっきの子とは少し違うかもしれないわ、もっともとの意味に近いの……陰に近いかも?」
”彷徨する者”モモ:こてりと首をかしげる。
藤原 光:「そうか」頷くでもなく、空を見上げたままに応じて、
藤原 光:「お前は果たして、あと何年生きるのだ?」
藤原 光:戯れに、傍の琴を引き寄せて、弦を指で弾いた。
”彷徨する者”モモ:「わからないわ、そもそも”こうなる”前は生きてるかすらちょっとぼんやりしていたから……」
”彷徨する者”モモ:「あたしが死ぬのは、そうね。あたしがあたしじゃなくなるとき、かしら」
”彷徨する者”モモ:「それがいつかは、ちょっとわからないの」
藤原 光:「難儀なものだ、鬼とは」
藤原 光:「〝ひと〟と同じ時を生きるには、ままならぬことも多かろう」
”彷徨する者”モモ:「貴方もね」
藤原 光:「ふん」鼻を鳴らすように応じて「私は人間である。最も優れたる人間だ」
”彷徨する者”モモ:「おじさま、人は想像できるわ」
鬼に足らないもの、それは想像力だ
それができないから、人を殺す、痛めつける。

”彷徨する者”モモ:「貴方はとても良い人だから、鬼にも肩入れしちゃうの」
藤原 光:「お前は宮中の内情を知らぬから、そのようなことが言える」
藤原 光:「私も、我が父祖も、そしておそらくは我が未来の子孫どもも──皆、善人と言うにはあまりに悍ましい生物であろう」
藤原 光:「策謀の闇に身を潜め、他者の血肉を踏み台とし栄達の道を歩む」
藤原 光:「我らは人中の鬼。お前の如き、鬼の中に在る〝ひと〟とは異なる」
藤原 光:「…………」
藤原 光:弦を、数度はじく。音曲になる前の旋律が流れる。
藤原 光:「……別天ネムレは、ひとであろうな」
藤原 光:「どう思う、モモ。あれはひとの中にありて、鬼と成り得るや否や」
”彷徨する者”モモ:「ううん」
”彷徨する者”モモ:「才能はあると思うの」
鬼になる才能は、それはあまり好ましいことではないけれど。

”彷徨する者”モモ:「でも、彼は自分で踏みとどまることが出来る人よ」
藤原 光:「人中の鬼には成らぬ、か」
藤原 光:「ならば──お前とあの男とは、〝鬼と人と〟であるのだな」
藤原 光:「夜に蠢くものと、光の下を歩むもの」
藤原 光:「陰と陽の絡み合う図において、だが混じり合わぬ白と黒だ」
”彷徨する者”モモ:「それって、良いものなの?」
藤原 光:「さて、な」旋律が幾つか奏でられて、次第に〝曲〟の形を成していく。
藤原 光:「私はそれで死んだ」
藤原 光:ぶつっ
藤原 光:……琴の弦が、弾けるように切れた。
”彷徨する者”モモ:ゆっくりと瞬きする。
”彷徨する者”モモ:「納得してる?」
”彷徨する者”モモ:「後悔してる?」
藤原 光:「まさかよ」
藤原 光:笑った。
藤原 光:あの軽薄な美男子のほうでなく、重苦しい声で話す初老の男が、歯を見せるように笑いながら振り向いた。
藤原 光:「納得できるかと問われれば、鬼は未だに理解が及ばぬ」
藤原 光:「しかし、鬼に焦がれて生き抜いた年月は、ああ──良きものであった。例え我が手を離れたとしても」
藤原 光:「モモ。幼き日に、人形でも良い、楽器でも良い、なんらかの玩具で遊んだことはあるか?」
”彷徨する者”モモ:「……ないわ」
そも、幼い時というものがない。
モモという物語の殻をかぶっているだけだから。

”彷徨する者”モモ:それでも、物語の輪郭を手繰り寄せて。
「でも、お話を聞くのは、好き」

藤原 光:「なら、別天ネムレに強請って、気に入ったものを手にするといい。長らく手元に置いて、古びて壊れるまでな」
藤原 光:「そうして壊して、或いはどこかに置き去りにしてしまって、手元から消えたとしても。抱いた愛着は己が中にある」
藤原 光:「分かるか、モモ」
藤原 光:胡座を掻いたまま、ぐるりと体を回した。
”彷徨する者”モモ:「ええ、わかるわ」
”彷徨する者”モモ:だから、だから繧「繧カ繝医?繧ケは此処にあるのだろう
藤原 光:「時は過ぎて、二度とは戻らぬ。失われた命は再び還らぬ」
藤原 光:「〝ひと〟と〝おに〟とは、永久には共に在れぬだろう。本来交わらぬ白と黒であるが故に」
藤原 光:「だが、その生の中、ほんのひとときの面影を、愛着を抱いてさえおれば──」
藤原 光:「その想いばかりは決して失われぬ。金剛石よりも硬く、そうさな──」
藤原 光:空を、否──月を指差して、藤原は言う。
藤原 光:「幾億の夜を経ても、空に輝き続けるが如く」
藤原 光:「お前達の旅は、決して失われぬ」
”彷徨する者”モモ:「……それってとても、とっても素敵」
藤原 光:「で、あろう?」
藤原 光:「我が宮廷の女官の中には、そういう〝うしなわれぬもの〟に一家言ある者がおってな」
藤原 光:「それが言うには、きっと」
藤原 光:「我らも、お前達も、その生は〝物語〟なのだとよ」
”彷徨する者”モモ:「あたしも、そう思う」
”彷徨する者”モモ:そうでありたいと思う
”彷徨する者”モモ:「……あたしっていう物語も、おじさまは覚えていてくれる?」
藤原 光:「その言を向けるべき者は、他にいるのだろう」
藤原 光:「言わずにおれば、後に痛むぞ」
”彷徨する者”モモ:「あたしは、あたしと関わった人、皆とそう有りたいって思っているわ」
”彷徨する者”モモ:そしてちょっと顔を赤らめる。
”彷徨する者”モモ:「………改めて、正面から言うのはちょっとまだ。勇気がない、人もいるってだけ」
藤原 光:「誰もが手に取る物語──か。知識として心得はすれども、実感の無いことだ」
藤原 光:「我らの世で生まれた〝物語〟とは、ほんのひとにぎりの者だけが共有する代物であった」
藤原 光:「……後悔は無いと言ったが、ほんの千年ばかり長生きはしてみたかったぞ」
藤原 光:笑みが消えて、また空を見た。
藤原 光:煌々と輝く月に照らされたその顔は、有機物としての人間であり、機構としての無機質さを兼ね備えていた。
藤原 光:「……〝ひと〟の時は短い。現に今回の旅においても、別天ネムレは一度死んだのだろう」
藤原 光:「鬼の尺度で〝まだ〟と言うな。……それは、ひとには酷なのだ」
藤原 光:「……長く語りすぎたやも知れん。今宵のことは夢と思え」
”彷徨する者”モモ:「あら、それってずっと覚えていろってこと?」
”彷徨する者”モモ:「夢にだって愛着は湧くもの。だから、あたし誰にも言わない」
けど

”彷徨する者”モモ:「絶対忘れない」
藤原 光:「くははっ」
藤原 光:「やはり鬼とは、恐ろしいからこそ美しい」
”彷徨する者”モモ:くすくすと声をたてた。
”彷徨する者”モモ:「ええ、あたしすっごく悪くて怖い魔王だもの。だからそれと同じくらい美人、になるのかしら?」
藤原 光:「見目を言うならば、まだ色香が足りぬよ。今少し眠っていろ」
藤原 光:「その内に背丈が伸びてくれば、あの朴念仁────いや」
藤原 光:「あの、御簾の向こうを覗き込もうとする若者のような慎ましい男も、文を書かずにはおれまいて」
”彷徨する者”モモ:「あら、そんなの。すぐよ、すぐ!」
自分が何者であるかも覚束ないのに、少女は頬を膨らませたのだった。

”彷徨する者”モモ:「今回の作戦が終わったら、きっとすぐにでも、よ!」

GM:それでは各自ロイスと調達おねがいします!
別天ネムレ:よく考えたらロイスの感情変更って厳密にはルール的にダメらしいんですが、変えちゃっても大丈夫でしょうか!
GM:光様とモモちゃんもこっちでとっちゃっていいよ!
GM:良いよ! 変更!
”彷徨する者”モモ:後一個どうしよっかな
藤原 光:ロイスは枠いっぱいだし……ここは敢えて何もしない!
”彷徨する者”モモ:まだ酒天童子にあってないし、あったらにしよ
別天ネムレ:では、十兵衛くんへのロイスを ●P:剣豪/N:不安から、●P:友情/N:忘れたくない にします!
別天ネムレ:忘れない、ではないのは、記憶喪失の経歴があるので、また記憶が消えたらどうしようと思っているからです。
別天ネムレ:調達は特にないです
柳生十兵衛:ロイスもいっぱい。調達も特に無いです!
藤原 光:じゃあ、一応の応急手当キット8を取得しておこう
藤原 光:13dx+4>=8 (13DX10+4>=8) > 9[1,1,1,2,2,2,4,4,4,5,7,9,9]+4 > 13 > 成功
藤原 光:獲得、即座に使います
藤原 光:2d10 (2D10) > 5[4,1] > 5
system:[ 藤原 光 ] HP:17 → 22
藤原 光:で、後は……
藤原 光:十兵衛くーん、2点だけだけどトランクで回復しちゃっといてー
柳生十兵衛:わーい!
柳生十兵衛:しっぱいした
藤原 光:ファンアウトで真っ先に突っ込む肉壁として、ちょっとでもタフになっておくれ
柳生十兵衛:2d10 (2D10) > 7[3,4] > 7
柳生十兵衛:ぜんかいふく!ありがとうございます!
system:[ 柳生十兵衛 ] HP:25 → 27

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マスターシーン2「死都の衆生、酷き醜状」


マスターシーン2「死都の衆生、酷き醜状」

GM:どろり、と黒い怨念の渦が巻く。
GM:そも、この平安の世というのは安らかならざりし権謀術数と怨嗟渦巻くこの世の地獄。
GM:平安の名とは願いに過ぎぬ。
公家A:「ああ~乞食に矢でも射って遊びたいぜ~!」
公家B:「大声でそんなことを言うもんじゃねえよ。まあ気に食わないのは分かるが……」
公家C:「光様のご治世は軟弱だ。我らの都が奪われたのだからあの情けない武士共にもう一度殺し合わせれば良いのだ」
公家A:「鬼も武家もどっちも似たようなもんだろ。化け物だ。あんな奴らを信用なんて、とても」
公家C:「光様が我らからお隠しになっているマレビト……あれがどうにも気にかかる」
公家B:「今は洛中でも警備が厳重な光様の別邸に隠れ住んでいるとか……」
公家A:「ふうん……良いことを思いついた」
公家B:「…………」
GM:三人は、消える。
公家D:「光様はいまだにこの都の防備を拡充させているのか」
女房A:「もう狭い部屋は嫌でございます」
女房B:「あの式部という女もさかしら顔で気に入りません。少し物を知っているからと光様に気に入られ……」
公家E:「このような地の果てまで鬼もせめてきますまい。なあ、そうでありましょう」
僧侶A:「……えっ? あ、ああ? んふふ、そうですねえ。全く仰る通り」
公家E:「天鏡どのはまたぼんやりなさっておったか、はは。患者のことでも考えていらしたかな?」
僧侶A:「お恥ずかしながら。閉所での長い生活は人間の心を蝕みます。すでに肉の身なき我らなれど、本来ならこのような生活はエコノミ……いえ、そう、血の巡りが悪くなる。もう少し民草の生活への配慮というものをなんとか……」
女房A:「あら~天鏡どのは立派だわ。お医者様としても腕が良いし、貴族に生まれていればさぞや多くの女性を泣かせたでしょうに」
僧侶A:「いえ……ふふ、めっそうもない。学問ばかりで親を泣かせていた口です」
公家D:「せっかくだ。天鏡殿にもついてきていただいて、一度光様に陳情に伺おうではないか」
僧侶A:「おや、私のような下賤の生まれが皆様と一緒に?」
公家E:「何を仰る。御仏に仕える立派な僧侶ではありませぬか」
僧侶A:「……いえいえ、まさか」
GM:勧める側と遠慮する側。
GM:その形式張ったやりとりが少し続いた後――
僧侶A:「――では、私の物忌の日が終えた●●日の●●の刻にしていただければ、ありがたく」
僧侶A→酒天童子:ニィ、と下げた頭で見えぬ口元が歪んでいた。
酒天童子:――有葉くんには悪いなあ、と思う。
酒天童子:――彼の野望の為に、俺の欲望の為に、足並みをそろえたいなあ、とも思う。
酒天童子:――クラリモンドにも悪いなあ、と思う。
酒天童子:――彼女はきっと■■だから。
酒天童子:――それに■■にも。
酒天童子:――■■、だれだっけ?
酒天童子:――悪いって、何だっけ?
酒天童子:「人が集まったら、いっぱい殺せるねえ」
GM:京洛の喧騒に、鬼は溶ける。


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ミドル7「軍議」

GM:登場PC→全員

GM:あなたたちは集めた情報を持ち寄り、混迷の只中にあるヘイアンキョウからいかなる一手を打つべきかについて話し合うこととなった。
GM:御簾の向こう側に集められたあなたたちは、顔を突き合わせ、さっそく会議に入った。
別天ネムレ:(1D10) > 3
柳生十兵衛:1d10+87 侵蝕 (1D10+87) > 7[7]+87 > 94
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:87 → 94
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:85 → 86
GM:失敬! 侵蝕きついんで通常調査パートと同じ1扱いでいいよ!
system:[ 藤原 光 ] 侵蝕率:83 → 84
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:83 → 84
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:94 → 88
GM:Eロイスたくさんあるけどそれはそれとしてね!

ミドル7「軍議」

上戸ノア:「ここまでで集まった情報から推察するに……だ」
上戸ノア:「このヘイアンキョウには何か鬼への反攻手段があるんじゃないだろうか」
上戸ノア:「――と、俺は思っています」
上戸ノア:「そしてその情報が半端に民衆に漏れている。やる気のある連中は鬼との戦争をやるつもりだし、別の連中は引きこもったり宮廷陰謀劇をこの期に及んで始めるつもり」
上戸ノア:「アーサー王より少し前の、ブリテンの妖精國の末期の様相に似ていますが……となると状況はあまりよくない」
藤原 光:「どこの王朝でも、滅びそうになると内乱を始めたがるもんなんだねぇ」
藤原 光:「処刑台へ上がる順番をちょっとでも遅くしたいのかも知れないけど、結局みんな死ぬなら同じなのに」
別天ネムレ:「悪あがきは人間の長所でもあり、短所でもありますよ」
上戸ノア:「おや、あなたらしからぬ暗いお言葉だ」
藤原 光:「源氏物語くらい読んでおきなさいよ、モテ男のバイブルよ」
柳生十兵衛:「ま、人間そこまで割り切れませんからね」自分は割り切る方ではあるが。
”彷徨する者”モモ:「しようがないわ。だって皆、自分とその周りを大切にしたいって思っているほど……他のことが見えなくなってしまうもの」
藤原 光:「あの後ろの方の話の酷い暗さと言ったら──おっと、式部ちゃん聞いてないね?」
紫式部:「……zzz」
藤原 光:「作者本人に登場人物がネタバレするとか最悪だから、あの子には聞かれないように注意してるのよ俺」
紫式部:「はっ、カプの話しですか?」パチクリ
藤原 光:「真面目な話」
紫式部:「( ˘ω˘)スヤァ……」
別天ネムレ:(うーんこの切り替えの速さ)
紫式部:今の式部は人払の為、オルクス能力を行使している。
紫式部:そしてその力は他の面々に比べれば劣るもの――それ故に、使う度にねむくなるのだ。
別天ネムレ:そうだったとは
藤原 光:「まぁ、とにかく? 武士でもなんでも使って鬼ぶっ殺しちゃおうぜって公家と、鬼なんか攻めてこないんだから贅沢させろって公家と、その双方を煽ってる妖しい坊主と」
藤原 光:「魑魅魍魎渦巻く宮廷が、規模を平安京全土に拡大したような状況が今って訳。たいへーん」
”彷徨する者”モモ:「それで、どうしましょう」
柳生十兵衛:「軽く言ってますけど、ぶっちゃけ大ピンチじゃないですか?」買ってきたお団子を一本、パクリ。
藤原 光:「大ピンチだねぇ。ま、逆転の目はまだ有るんだけど」と、こともなげに言った。
”彷徨する者”モモ:「ぎゃくてんのめ?」
上戸ノア:「ぜひお聞かせいただきたい」
藤原 光:「うーん。どうするかねえ。そこはネムレくんの決断に委ねちゃおっかなーって、おじさんは思うわけ」
別天ネムレ:え、と思わずたじろぐが。
上戸ノア:(やはり、ネムレとモモが来たことで情勢が変わっているんだな)
別天ネムレ:「オレにできることでしたら、何なりと」
藤原 光:「うん。じゃあ早速聞くんだけど、先に言い訳しとくとこれは別に色恋沙汰に首ツッコみたいとかじゃなくて、結構真面目な話なんだけどさ」
藤原 光:「君、世界全てとモモちゃんと天秤に掛けるってなったら、どっち取りたい派?」
別天ネムレ:「世界と」
別天ネムレ:「モモと」少女を見る。
”彷徨する者”モモ:「?」
上戸ノア:一瞬だけ、纏う雰囲気が変わる。
上戸ノア:すぐに柔らかく微笑む。
別天ネムレ:色恋沙汰の話ではない、と釘を刺されたから、そこは侮らず、真面目に考えこむ。ヒーローとしてなら、世界を取ると答えるのが正しいだろう。
別天ネムレ:彼女一人を犠牲にすれば、何億という人々の平安が約束されると言うなら。彼女が生きていることで、無辜の人々が犠牲になるとすれば。それは、圧倒的に、ただしい。世界を、選ぶのが、正しい。
別天ネムレ:けれど。もしそこで世界を選ぶなら、自分はきっと、ヒーロー失格なのだ。
別天ネムレ:「天秤にかけるのが、世界と自分なら良かったんですがね」
別天ネムレ:「もしそこで彼女じゃなく世界を選ぶなら、それは、保身にすぎない。……と、オレは思います。彼女を犠牲にすることで、助かる命のことを悔やみはするでしょう。けれど、彼女を切り捨てるなら、オレは、二度と立ち上がれません」
藤原 光:「生真面目だねえ。やっぱり柏木くんみたい。うちの息子とはちょっと違うか」
藤原 光:「……きみにも改めて聞くけど、源氏物語って読んだことある?」
藤原 光:「いや、ちょっとくらいは有ると思うんだよ。で、その読者のぶっちゃけた意見を聞くならさ」
藤原 光:「光源氏って野郎、酷い奴だなーって思わない?」
別天ネムレ:「それは……まあ、現代人ですから」
別天ネムレ:「平安の世なら、理想の貴公子だったと聞きますから、オレ個人の感覚で測る物でもないと思っています」
藤原 光:「ところがねえ。光源氏ってのはいわゆる〝理想の美男子〟じゃん?」
藤原 光:「おかげで今の俺は、割と君達に近い倫理観が備わってるわけ。君達という時代に触れているから」
藤原 光:「……だから俺は思うのよ。父親の嫁さんにうつつを抜かしてなんかいないでさぁ」
藤原 光:「自分の傍にずっといてくれた、たった一人の女の子を、どうして最期まで幸せにしてやれなかったんだろうなぁって」
藤原 光:「……ネムレ君。もし、もしだけどね」
藤原 光:「君達がこの先の戦いに歩を進めることで、また死が君達を不幸にも別つかも知れないと、それを恐れるんだったら」
藤原 光:「俺は君達が二度と戦わなくていいように、この都を造りかえちゃってもいいかなって思ってるわけよ」
藤原 光:「だってさ、世界を救うなんて滅茶苦茶しんどいじゃん?」
別天ネムレ:「……藤原殿?」
 ふと、胸にひんやりしたものが差し込むような不安に襲われる。

別天ネムレ:「都を作り変える、とはどういうことですか」
藤原 光:「〝逆転の目〟のことさ」
藤原 光:「俺は──」
藤原 光:「〝私〟は」
藤原 光:「時の流れを遡り、時代そのものを書き換える術を持っている」
藤原 光:「お前達がこれまでに〝そう〟してきたのと同じようにだ」
別天ネムレ:まさに想像の埒外と言うほかない。が、同時に、それはいつか予測しておくべきことだったはずだった。有葉緑郎のように、実際に時を遡っている悪党がいる以上。
別天ネムレ:他にも、何らかの形で時を遡れるもの。あるいは、遡れるがそうしなかったものがいるだろう、と。それが、目の前の男だったというわけだ。
柳生十兵衛:「────。」驚きは、ある。何か特別な"力"を持っているのではないか、と思ってはいたが。
”彷徨する者”モモ:「それは、使っていい、ものなの?」
別天ネムレ:「それは……オレたちの時代のものとは、異なる技術とは思いますが。どのような代償が発生し得るものでしょう」
藤原 光:「モモの問いに答えるなら、私が良しとする。それで良い」
藤原 光:「別天ネムレ。その問いには、〝私の問題だ〟とのみ答えよう」
藤原 光:「……私と〝奴〟とは、協議の上でひとつの結論に至った」
藤原 光:「時代には、運命を背負う者が現れる。この時はきっと、お前達がそれだ」
藤原 光:「お前達が先へ進むことを望むなら、私達は、お前達を地上へと戻し、再び戦う術を与えよう」
別天ネムレ:「奴……?」答えを期待せず口にする。
藤原 光:「或いはお前達が、永劫の幸福を望むなら」
藤原 光:高く、空を指差す。煌々と照る月を。
藤原 光:「鬼共の手から逃げて、あれに、楽土を築こうではないか」
藤原 光:「争うこともなく、傷つくこともない。誰もが平穏のままに生きられる無窮の天上へ」
別天ネムレ:「それは、なんとも。もったいないお言葉ですね」
別天ネムレ:口元がほころび、にぱっ、と。少年のように笑う。
別天ネムレ:それは一瞬のこと。すぐ少年は唇を引き締めた。
別天ネムレ:「しかし、お断り致します」
別天ネムレ:「オレはまだ、仕事を終えて成仏するのは早いので。とうぶん、地べたで生きあがくつもりですよ。……いや、まずは生き返らないといけないのですが」
藤原 光:「この時代の冥府は特異。本来、人は〝死ねば〟〝死ぬ〟ものぞ」
藤原 光:「また愛する者と共に死ぬるやもしれぬ。否」
藤原 光:「〝愛する者だけを残して死ぬ〟やも知れん。それでも良いと?」
別天ネムレ:「まだそうなると決まったわけではないでしょう。そうなる確率が高いのは認めますが」
別天ネムレ:「あなたに手を引かれねばならぬほど、オレは幼子でもないのです」
別天ネムレ:「あるいは。あなたが楽土に連れて行きたいのは、別の者なのではないですか?」
藤原 光:「……………………」呆気に取られたような顔をすること、暫し。
藤原 光:「……ふん。生意気な餓鬼めが」牙をむくような凶暴な顔で、その男は愉快そうに笑った。
”彷徨する者”モモ:にこにこ
藤原 光:「よかろう。ならば手をくれてやる! 悔いたところで遅い!」
藤原 光:「まずは──モモ! 貴様、もう体調は回復したか!」
”彷徨する者”モモ:「ええ、ええ」
”彷徨する者”モモ:「地の果てまでだって歩いていかれるくらい元気よ!」
別天ネムレ:「なんだか勝手に話を進めちゃったね。でも、モモも今の話には、オレの味方――ってことでいいかい?」
”彷徨する者”モモ:「あたしが、ネムレの味方でなかったことがあったかしら」
”彷徨する者”モモ:「……それとも、いままでずっと味方じゃなかった?」
別天ネムレ:「そんなわけない」
別天ネムレ:「君がいてくれたから、オレはここまでこれたし、これからも歩いていけるんだ」
”彷徨する者”モモ:「でしょう!」
”彷徨する者”モモ:「貴方の頼もしい相棒なのだから当然よ」
上戸ノア:「……お前たちなら、行けるさ」
上戸ノア:「俺は信じてるよ」
上戸ノア:(俺自身、よりもね)
藤原 光:「……なれば、十兵衛!」
柳生十兵衛:「はい、なんでしょうか」
藤原 光:「お前ほどこの都を駆け回ったものはおるまい。敵の企て、その真なるところは見えたか!」
柳生十兵衛:「大よそは光様の把握してらっしゃる通りかと」
柳生十兵衛:「ただ、先ほどの話で納得できたことが一つ。鬼共の狙いは光様のお力でしょう」
柳生十兵衛:「それと、もう一つ」
柳生十兵衛:「──上戸ノアの始末です」
上戸ノア:「……おれ?」
上戸ノア:「あー……まあ大将首だもんなあ、俺」
別天ネムレ:「マスターをどうやって現代に帰すか、という話ですか」
”彷徨する者”モモ:「落としてきたパンくずや小石があるわけでもないし……」
うーん

柳生十兵衛:「ネムレとモモさんを始末しても、貴方が生きている限り今のような状況になるでしょう?」
上戸ノア:「組織は再構築が可能だな」
別天ネムレ:(モモを召喚したのもマスターだもんな……輪廻の獣だって一人じゃない)
上戸ノア:(既にイギリスや第2.5特異点などで、ネムレやモモ以外の時間遡行は可能だと証明されている)
上戸ノア:「二人じゃなきゃ、世界は救えないだろうけどね」
上戸ノア:「種は明かせないが、時間や空間の制約については俺に関しては気にしなくて良い」
上戸ノア:「あいにくと星の専門家でね」
柳生十兵衛:「はい。ですから、今のこの状況は絶好の機会なんですよ」
柳生十兵衛:「貴方が生身のままで"敵地"に存在するってことが、ね」
上戸ノア:「だが、俺が生身でここに来てるなんて、茨木童子が漏らすかねえ?」
上戸ノア:「都合が悪いだろ、あちらさんにとっては」
柳生十兵衛:「あちらも一枚岩ではないということでしょう」
柳生十兵衛:「僕が知りうる情報はこんなところ…あぁ、いや、もう一つあった」
柳生十兵衛:「そろそろ反抗派も非戦派も爆発しそうなので、急いだ方がいいですよ」
藤原 光:「──おう」
藤原 光:弓をひっつかみ、御簾を押しのけるようにして庭に出た。
藤原 光:矢を番え、空へ向ける。弦をきりりと引き絞る。
藤原 光:鏃の切っ先は天頂を、遥かなる月を捉えた。
藤原 光:「皆、用意は良いか」
別天ネムレ:隣のモモを見て、視線を合わせる。
”彷徨する者”モモ:こくんと頷く。
別天ネムレ:「ええ。完璧です」
柳生十兵衛:「こちらも問題なく。いつでもどうぞ」
藤原 光:「……ふん、まだ一人足りぬわ」
藤原 光:「じじい! 聞こえておるか、狐のじじい!」
藤原 光:「我が崇高なる血統の元、そして──」
安倍晴明:闇が、震える。
藤原 光:「この藤原 道長の名において、命を下す!」
安倍晴明:色白な男が、その奥で狐のようにほほえみ、そして。
安倍晴明:「――御意に!」
藤原 道長:RHOを開示します。

【RHO】
PC3:藤原光
あなたが王としてこの時代を背負い、人としての幸福を捨ててでも未来にバトンを渡す覚悟を決めた時、このハンドアウトを公開する。
あなたの真名は藤原道長。世界に冠たる文学作品『光源氏』のモデルであり、平安京の本来の支配者である。
帝の血を引くあなたは、この非常事態において、平安京を守護したEXレネゲイド『非時香果(オーバークロック)』の起動権限が委ねられている。
時間遡行と空間移動による擬似的な死者蘇生を行うことができる――即ち、ネムレとモモを伴って、平安京を襲う直前の天ヶ瀬アマタに奇襲をかけることが可能となる。
しかし王の力はあなたを孤独にする。
あなたはこの力を使うことで、代償としてあなたの愛したものを誰もが忘れ去る。
あなたの母もそうやって消えた。
今使えば、あなたの愛するヒトもまた――。

あなたはSロイスをタイタスとすることで死者を蘇らせることができる。
オーヴァードの場合は衝動判定を行い、非オーヴァードの場合は難易度15の意思判定に失敗した場合ジャーム化する。
あなたがタイタスとしたSロイスの対象は、周囲の人々の記憶から消える。


藤原 道長:「今ひとたび、我が矢に万能の王権を授けよ!」
GM:歪む、歪む、歪む。
安倍晴明:白い衣の男が九字を切る。
藤原 道長:「我ら四騎にして鬼狩りの大勢! 月の巡りを逆巻きに、時のせせらぎを踏み分ける者なり!」
GM:歪んだ時、歪んだ空間、歪んだ魂。
GM:その無尽なる熱量が、この都の支配者の願いを叶える万能の願望器として機能を果たす。
藤原 道長:「……〝この矢当たれ〟とはついぞ祈らず」
藤原 道長:「〝この矢当たる故に〟我が願望、悉く成就せり!」
GM:平安京製星歴修束装置『非時香果(オーバークロック)
GM:それは正当なる歴史を歩むもののみが手にする王の証。
藤原 道長:「──起動!」
安倍晴明:「時系列指定完了、因果律補完、地脈制定」
安倍晴明:「臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前」
安倍晴明:「それでは道長様――この老骨はここまで!」
安倍晴明:「あとはあちらの私が――ご達者で!」
藤原 道長:──ほんのひととき。あの鬼のことを想った。
藤原 道長:おぞましく、おそろしい怪物であると、誰もが覚えている、あの女を。
藤原 道長:人が連ねた記録の中に、歴史はある。……あの女の居場所は、元より無いのだ。
藤原 道長:そして今、記憶からも消え失せて──
藤原 道長:「お前はついに、私だけのものとなるか」
藤原 道長:「……ふふ、ふははははっ!」
藤原 道長:矢は、放たれた。
藤原 道長:欠けたることもなき月へと向けて。

藤原 道長:虎熊童子 ○恋慕/憎悪のロイスを、Sロイスへと指定。
藤原 道長:これをタイタス化することで、
藤原 道長:別天ネムレ、モモ、藤原道長、柳生十兵衛の4名を蘇生。過去へ送ることを宣言します。
GM:承認です!
GM:過去のタイミングですがこれはGMから指定いたします!
GM:藤原道長が死することとなった最後の戦い!
GM:その直前に鬼たちが大江山に結集したタイミングとなります!
GM:それでは他になければシーン終了いたします!

GM:矢は放たれた。
GM:二度と、戻ることもない。
GM:人々はその光を眺め、ただ見送ることしかできなかった。


GM:NPCカードを取得します。

NPCカード「上戸ノア」
オートアクションで別天ネムレが以下の効果の内から一つ選んで宣言することで使用可能。
使用回数はいずれも一回とする。
憑き物落とし(フェイス・アナトミー)
イニシアチブプロセスに宣言、エネミー単体を選んでリアクション不可能とした上で、次に受ける攻撃のダメージを+5d10する。
時の棺(コフィンホテル)
判定直前に宣言、判定を一つ失敗させる。
位相神犯(タイムリゲイン)
判定直後に宣言、ダイス目を10にする。この効果は妖精の手と重複する。


GM:それではロイスと調達こちらで!
別天ネムレ:調達……ないよ! でも誰かUGNボデマとかあったほうがいいかしら
別天ネムレ:藤原どの着ます?>ボデマ
藤原 道長:強化ビジネススーツでも取りに行くかなと想ってます
”彷徨する者”モモ:ロイスの感情変えておきます
別天ネムレ:うーん、じゃあ特に買い物しなくていいかな
柳生十兵衛:こちらは調達もロイスも処理なし。
藤原 道長:強化ビジネススーツ、目標19に挑戦!
”彷徨する者”モモ:藤原 光 ○とても頼もしい人/かなしい
こうしておこう

藤原 道長:13dx+4>=19 (13DX10+4>=19) > 10[1,2,2,3,4,4,5,5,7,8,9,10,10]+6[3,6]+4 > 20 > 成功
藤原 道長:すごい服から装備を変更して以上!
GM:では〆!
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ミドル8「Moon Shot」

GM:登場PC→全員
GM:もはや調査パートではなく、次がクライマックスなのですが、侵蝕は1で良いです
クライマックスだけ1d10にしましょう、あとは

system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:88 → 89
別天ネムレ:やったぜ
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:84 → 85
”彷徨する者”モモ:はーい
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:86 → 87
system:[ 藤原 道長 ] 侵蝕率:84 → 85

ミドル8「Moon Shot」

GM:飛ぶ、飛ぶ、時の矢は飛ぶ。
GM:飛ぶ、飛ぶ、帰らぬ過去へさかしまに。
GM:飛ぶ、飛ぶ、狙う敵へと過たず。
安倍晴明:「陰陽道とは星を読む学問に他ならない」
安倍晴明:「その知見から今回の事象を説明すれば――だ」
安倍晴明:「本来の歴史において、道長様はついぞ手になさらなかった非時香果(オーバークロック)、これはレネゲイドという願望装置を適切に配列し、その出力を余さず使い切ることで、時間改変を可能とする装置だった」
安倍晴明:「正しい歴史とは何か? そういう疑問を持つであろう君たちにはこう答えよう」
安倍晴明:「最初に踏み出したもののみが、正当なる歴史を名乗る、と」
安倍晴明:「この力を持ったがゆえに、藤原道長の平安京は正当な歴史としてあらゆる並行世界に記録された――と」
安倍晴明:平安京には存在しないパイプをくるくると右手で弄び五芒星を描きながら光の彼方の光景を指し示す。
安倍晴明:「とはいえ、この力もただで使える訳じゃない」
安倍晴明:「無数の人間のレネゲイド、土地に存在するレネゲイド、そして起動した王たるものを人間としてつなぎとめる大切な絆」
安倍晴明:「それら全てを“なかったこと”にして生まれる膨大なタイムパラドックスにより、世界を不安定化させ、その力で因果を書き換えるのだ」
安倍晴明:「それはとても――残酷で、悪辣なことなのだよ」
安倍晴明:「いやあ、王になんてなるもんじゃあないねえ!」
安倍晴明:パン、と手を叩く。
安倍晴明:別天ネムレ。
安倍晴明:モモ。
安倍晴明:藤原道長。
安倍晴明:柳生十兵衛。
安倍晴明:光となったあなたたちは見るだろう。
GM:眼下に広がる鬼、鬼、鬼。
GM:異形のもの、人のようなもの、巨大なもの、風の如き疾きもの。
GM:疎まれ傷つけられ鬼へとねじ曲がったもの、そうとしかあれなかったもの。
GM:数にして約一千の鬼、ジャーム。
GM:人の子ならば一千の兵などと嗤うものもあろうが、彼らはみな鬼である。
GM:中には一騎当千の強者も居る。居た。
GM:だが――
安倍晴明:「道長様、八将神星。全基健在にござります」
安倍晴明:「また、柳生の剣士、魔神、妖怪、弓取りの活躍にて、彼奴らめには死の因果が既に刻まれております」
安倍晴明:「歴史は奴らの死へと収束することでしょう」
安倍晴明:「お命じくださいませ」
藤原 道長:「──殺せ」
安倍晴明:「御意に!」
藤原 道長:「我が世に対する反逆である」
藤原 道長:「まつろわぬ者悉く、余の名に於いて殺し尽くせ」
安倍晴明:「御意に! 御意に!」
安倍晴明:後にも先にも比類なき、スーパー陰陽師安倍晴明の主導による必殺の霊的国防計画、八将神星が夜を変えた。
安倍晴明:一号:太歳。二号:大将軍。三号:太陰。四号:歳刑。
安倍晴明:五号:歳破。六号:歳殺。七号:黄幡。八号:豹尾。
安倍晴明:牛頭天相の八王子、陰陽道における方位神。即ち八将神の名を号するそれらは正しくこの京の神であった。
安倍晴明:名高き陰陽師とその奉ずる神々とは、人々の願いを叶える信仰の対象。
安倍晴明:怪異に脅かされることなき平安を求める祈りに応える、天に輝く八の守護星神。
安倍晴明:強壮無比なる領域操作権能、方違えの強制執行により――今、光と闇は分かたれる!
安倍晴明:「天命である」
安倍晴明:「天命である」
安倍晴明:「死ぬが良い、まつろわぬ化性ども」
安倍晴明:「汝ら邪悪が嗤う日はない」
安倍晴明:まず第一に、四方から光が大江山を照らした。
安倍晴明:それは異常出力のワーディング。
安倍晴明:熱量を帯びたワーディングは、レネゲイドの時空干渉機能を賦活し、次元断層を発生させる。
安倍晴明:居ないものなのだから、消えたところで誰も顧みない。
安倍晴明:鬼たちは飲み込まれる。
安倍晴明:断末魔すら吸い込む時空の彼方へ。
安倍晴明:どこにもつながらない虚無へ。
安倍晴明:そこは邪悪が入れない場所なのだ。そうなったのだ。今から。
藤原 道長:「此は平安の都である」
藤原 道長:「陰の跋扈する闇など無用である」
藤原 道長:心を持たぬ〝(システム)〟の名が、空から降る。
安倍晴明:残忍なまでの平安が、下賜される。
安倍晴明:風が吹いたようだった。
安倍晴明:そして彼らは風の前の砂になったようだった。
安倍晴明:後世、人はそれを――神風と呼んだ。
GM:そして
GM:光の粒子となったあなたたちは、静かな山寺の前へと降り注ぎ、再び人の形を紡ぐ。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:鬼たちの宴の後のこの場所に、一人残った人間の前に。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「……なんだ、これ」
別天ネムレ:「さあ、なんだろうな」背後から声をかける。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「なっ!?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「別天ネムレぇ!?」
”彷徨する者”モモ:「こんにちは!」
”彷徨する者”モモ:元気な挨拶!
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「アッ……モモ!?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「あ、あ、アルス・マグナァ!? 何故ここに居る!」
柳生十兵衛:「あ、僕も居ますよ。お久しぶりです」手をひらひらと振っている。
別天ネムレ:「なんだ、その幽霊でも見たような顔は」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「十兵衛!?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「馬鹿な、馬鹿な、何故お前らがここにいる。早すぎる」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「今はまだアルス・マグナにこの時代も見つかってないはずだ!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「RWの技術ではこの時間に飛べない筈だぞ! ……そうか、ウェイトリー!? よもやここまでの大儀式を……!」
藤原 道長:「愚かなり、時を弄ぶ鬼の徒よ」
藤原 道長:「この世は、創世から滅びに至る全ての時空において」
藤原 道長:「余すところなく、余のものである」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「まさか……貴様が?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「平安時代の日本に、時空断層兵器は愚か、時間遡行技術など……!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「あったというのか……!?」
藤原 道長:「海の外より来たる者達ならいざ知らず」
藤原 道長:「我が血の源流は高天原にある」
藤原 道長:「……侮ったな、異邦の術士。その侮りは不敬である」
藤原 道長:「故にその不敬、我が新たな臣下に裁かせよう」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「笑止! 笑止! だが遅かったぞ昏君よ!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:ジャケットをはためかせ、その裏に刻まれた無数の印を輝かせる。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:先程発生した時空の断層。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:その彼方で今まさにすり潰されようとする数多の命。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:これを利用できるのは、なにもこの時代のものばかりではない。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「酒天!」
酒天童子:Eロイス“殺人鬼(マンイーター)”を発動します。
酒天童子:安倍晴明と八将神星を殺します。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:(これだけでは、晴明もあの兵器もすぐに蘇る――が)
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「術式を構築する! 時間を稼げ!」
酒天童子:落ちる。落ちる。八つの星があえなく落ちる。
酒天童子:八つの神があえなく死ぬ。
酒天童子:当代随一の陰陽師さえも当たり前に死ぬ。
酒天童子:今、この時だけのことだが。
酒天童子:「勝ち目はあるんですか」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「お前の部下どもとこの絶体絶命を引き換えに儀式はできる!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「天ヶ瀬より滴るは淤能碁呂島。そこに坐すは伊弉波命!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「儀式は成る――だから、すまん、時間を稼いでくれ!」
酒天童子:「良いでしょう」
軽い調子で頷いて。

酒天童子:「そういうわけで」異常発光するレネゲイドを刀の形に収束させながら、一行に刃を向ける。
酒天童子:「君たちを――殺します」
藤原 道長:「……その方ら。余を露払いとしてここまで来たのだ」
藤原 道長:「後は、託す」
別天ネムレ:「天ヶ瀬……!」
”彷徨する者”モモ:「これ以上、殺させないし」
”彷徨する者”モモ:「貴方の手をこれ以上汚させない!」
柳生十兵衛:言葉は無く、視線だけを向ける。静かに、鯉口を切った。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「ここで終わりだ。アルス・マグナ」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:――燃え盛るような赤い瞳の光が、他ならぬ柳生十兵衛を貫いた。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「契約の下に告げる!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「柳生十兵衛、汝を生かす理に則り、ノア・ウェイトリーを殺せぇ!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:高く、声が響いた。

GM:というわけでシーン終了です
GM:ロイスのみオッケー!
柳生十兵衛:ロイス変更、なし!
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:僕たち仲間だしロイスポジティブにしてもいいんだよ❤
藤原 道長:無し!
柳生十兵衛:ではP感情の興味を連帯感に変更します。元からPなので。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:そういえばそうだった
”彷徨する者”モモ:酒天童子 同情/○もう終わりにしましょう
別天ネムレ:あいええええええ
別天ネムレ:そういえば今回、有葉にロイス取ってなかったな
別天ネムレ:有葉緑郎 ●P:何回も出てきて恥ずかしくないんですか?/N:貴様十兵衛に何を――ッ! で取得します。
別天ネムレ:七枠OK!
system:[ 別天ネムレ ] ロイス:4 → 6
”彷徨する者”モモ:私も以上です!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] ロイス:5 → 6

【目次へ戻る】

クライマックス「絵巻平安鬼滅譚」

GM:登場PC→全員
GM:侵蝕ダイスを振ってください
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 4
柳生十兵衛:89+1d10 (89+1D10) > 89+5[5] > 94
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:85 → 89
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:89 → 94
藤原 道長:1d10 (1D10) > 5
”彷徨する者”モモ:1d10 (1D10) > 9
system:[ 藤原 道長 ] 侵蝕率:85 → 90
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:87 → 96
GM:それでは始めていきましょう

クライマックス「絵巻平安鬼滅譚」

“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「柳生十兵衛、汝を生かす理に則り、ノア・ウェイトリーを殺せぇ!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:その声が響くと同時に、柳生十兵衛、あなたを構築するレネゲイドが疼いた。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:あなたは降り立った。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:あなたは契った。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:あなたは、この世を――
GM:RHOを開示してください

柳生十兵衛:【RHO】
PC4:“柳生十兵衛”
上戸ノアをこの時代に強制召喚することに成功し、クライマックスフェイズに突入した場合、このRHOを開示する。

あなたは柳生十兵衛ではない。柳生十兵衛の名を与えられただけで、歴史の闇に消えた一剣客の亡霊に過ぎない。

有葉緑郎は、本来ならば別時代へ漂泊(ドリフト)する程のレネゲイド強度を持たないあなたに、柳生十兵衛としての属性を付与し、人々の信仰を通じて溢れたレネゲイドの力でこの時代にしばりつけた。
あなたこそが有葉緑郎が選定した“特異点”であり、天ヶ瀬アマタと同じく愛する人にもう一度出会うべく外道に落ちたジャームである。
天ヶ瀬アマタの任務を補助すべく、アルス・マグナの指揮官“上戸ノア”暗殺の密命を帯びている。
あなたはEロイス《矛盾螺旋》と《ファイトクラブ》を所有する。


上戸ノア:「なっ、しまっ……」
上戸ノア:(レネゲイドを通じた召喚術――モモと同じ――!?)
上戸ノア:その刹那、予想もしてなかった展開に、一瞬だけ防御が遅れる。
柳生十兵衛:タンッ。軽い足音を残して地面を蹴る。
柳生十兵衛:全員の意識が有葉緑郎へと向いた僅かな時間。
柳生十兵衛:低い姿勢から、抜刀。狙うのは──首。
柳生十兵衛:銀閃が空を裂き──。
柳生十兵衛:──ピタリ、と止まる。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「……なに?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「なにをやっている! 十兵衛! はやくそいつを……!」
柳生十兵衛:「──お断りします」
上戸ノア:ほっ、とため息をつく。
別天ネムレ:「十兵衛さん……っ!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「馬鹿な……神すら縛る術に、ただの人間が抗うだと……!?」
”彷徨する者”モモ:「……負けないで」
柳生十兵衛:「いえ、正直言ってギリギリですよ。今だって、一瞬でも油断すればこの手を振るってしまいそうになる」
上戸ノア:(やつが十兵衛を呼んだ術式が、俺がモモを召喚したものと同じと仮定するならば……十兵衛に残された時間は確かに少ない)
上戸ノア:一歩下がる。
上戸ノア:「けど……だろ?」
上戸ノア:「やりたいこと、できることが、あんたにはあるはずだ」
柳生十兵衛:「──勿論。僕は、そのためにここに在る」
柳生十兵衛:「ネムレ、僕を信じてくれるかい?」
別天ネムレ:「ええ。ええ。もちろんです」
別天ネムレ:懐の中、彼にもらった懐剣を握りしめてうなずく。
柳生十兵衛:「僕の霊基、その核を…打ち砕いて欲しい」
別天ネムレ:「約束します」
別天ネムレ:「だから、貴方も約束してください。オレは貴方を忘れない、ってこと」
柳生十兵衛:「あはっ。友達だからね」
上戸ノア:「確かに――」
上戸ノア:「矛盾螺旋(タイムパラドックス)に守られたあんたの霊基(レネゲイド)は、ネムレにしか砕けない」
上戸ノア:白銀の球体が曼荼羅のように周囲を覆い、十兵衛とネムレを守る魔法円へと変わる。
上戸ノア:「急げ、時間は稼ぐ」
GM:それではRHO2の開示をお願いします
柳生十兵衛:ではGM、それに先立って難易度25の意思判定に挑戦します。判定にDロイスの特異点を使用して判定。
柳生十兵衛:更に《援護の風》+《ウィンドブレス》を使用。判定のダイスに+5個、達成値に+9します。
GM:OK!
GM:有葉の術式にあらがう判定ですね
柳生十兵衛:12dx+1+9+20 意思判定 (12DX10+30) > 10[1,2,3,3,4,5,5,5,8,9,10,10]+6[2,6]+30 > 46
GM:よし! 完璧だ! 公開しな!
別天ネムレ:金剛石の意志
GM:条件は満たした! 後は好きにやってください!
柳生十兵衛:静かに、眼帯に覆われていた右目を露わにする。
柳生十兵衛:「我、柳生の剣──御留流たる天下泰平の剣を継ぐ者」凛とした声が響く。
柳生十兵衛:「──柳生十兵衛、其に非ず」
柳生十兵衛:力を伴い、言の葉が舞う。右目に煌々とした光が灯る。
柳生十兵衛:「我が真名──柳生左門友矩ッ!」
柳生十兵衛:「柳生宗矩が子にして、三大将軍の寵愛を受けし者也ッ!」

【RHO②】

PC4:“柳生十兵衛”→柳生左門友矩

あなたが譲れない大切な絆を手にしていた場合、通常のRHOに加えて、このRHOを開示する。

あなたの真名は柳生左門友矩。天下安寧の為に柳生十兵衛の手にかかって死んだ、柳生十兵衛の弟である。

既にあなたはジャームであり、魔術により蘇った以上、術者の命令があれば友であっても切らねばならない。

だが、それでも、あなたを蘇らせた術師の奸計に抗うことはできる。

あなたは今から難易度25の意思判定に挑戦し、成功した場合、操られる前に死ぬことができる。

友をかばって死ぬか、友の手で死ぬか、友の前で自害するか、あなたの大切な相手であるPCを担当するPLと今からよく相談して決めること。


柳生十兵衛:霊基の再臨。
柳生十兵衛:偽りの姿を脱ぎ捨てる。まるで、蛹が蝶へと羽化するが如く。
柳生十兵衛:──どこからか、ふわりと風が吹いて。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「霊基(レネゲイドボディ)再臨(リジェネレイト)しただとぉっ!?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「馬鹿な、貴様の、どこにそんな力があった?!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「その消えかけの肉体でなぜかくも輝く!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「かくも煌めくものが死人なものか、まるで――今を生きる――」
柳生十兵衛:「ネムレ、頼めるかい。僕の、友達の頼みだ」
別天ネムレ:こくり、無言でうなずく。
別天ネムレ:赤い瞳を見開いて、その姿を焼きつけるように、真っ直ぐ見つめた。
別天ネムレ:「約束ですからね」少しだけ、微笑んでみせた。
別天ネムレ:はなむけの笑みだ。
柳生十兵衛:同じく、微笑を返す。
柳生左門友矩:「柳生左門友矩が一世一代の晴れ姿、お見せしましょうッ!!」
柳生左門友矩:「僕では貴方達に敵わない。けれど──」
柳生左門友矩:「──貴方を倒せる者を"知って"いる」
柳生左門友矩:否応なく、他者の運命さえも魅了する魔性の瞳、魔眼。
柳生左門友矩:与えられたのは黄金。高貴なる色彩。
柳生左門友矩:その全てを解き放つ。
柳生左門友矩:魔力。エーテル。レネゲイド。すなわち"力"が渦巻く。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「――ッ!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「まさか、貴様、プランナー様の授けた特異点としての力をッ!?」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「利用したな! 俺たちを! まさか、よもや、貴様――ッ!」
柳生左門友矩:「ふるべ ゆらゆらとふるべ」──血液が沸騰し、目から零れる。視界が半分になる。
柳生左門友矩:「震え ゆらゆらと震え」──喉が裂け、肺が潰れる。呼吸すら満足に出来ない。
柳生左門友矩:「奮え ゆらゆらと奮え」──骨が内側から砕ける。崩れそうな肉体を無理やり維持する。
柳生左門友矩:「振るえ、その刃を振るえ」
柳生左門友矩:それは、柳生左門友矩そのものを触媒として、自身の存在全てを対価とした召喚術式。
柳生左門友矩:「──未来を、切り拓く為にッ!」
柳生左門友矩:英雄・英傑ですら耐えられぬ程の苦痛。それでも笑って前を向けるのは、きっと──。
柳生左門友矩:「(今際の際に見た夢。ほんの少しだけ、我侭に生きること)」
柳生左門友矩:「(そうだ。僕は我侭に。我侭なままに。僕は──彼ら/友達を救うと決めたのだ)」
柳生左門友矩:縁を繋ぐ。希望を紡ぐ。未来を託す。そのためだけの奇跡。
柳生左門友矩:『──日の本に剣聖剣豪数在れど、数多の創作にて、もっとも多くの魔を討った、日本有数の凶祓い。』
柳生左門友矩:『──隻眼の大剣豪。』
柳生左門友矩:『その名は──。』

【RHO②】
PC4:“柳生十兵衛”→柳生左門友矩
そしてあなたが死んだ場合、その命と引き換えに記憶(ロイス)と侵蝕率を引き継いで真の柳生十兵衛(PL:しんごろ)をPC4としてこのシーンに登場させる。


柳生左門友矩:「(どうか、僕の友達をお願いします。──兄上)」


隻眼の剣豪:──風が、吹いた。
隻眼の剣豪:柳生左門友矩。その崩壊寸前の肉体は、その風により。薄紅色の羽織一枚を残して、散って消える。
隻眼の剣豪:──されど。そこには、確かに在る。
隻眼の剣豪:「──柳生左門友矩が結びし縁」
隻眼の剣豪:「──来たるべき未来と結びし縁」
隻眼の剣豪:残った右の瞳を、斬るべきモノへとしかと向けて。
隻眼の剣豪:「ふたつの縁に依りて──」
柳生十兵衛:「──柳生十兵衛、見参」
柳生十兵衛:──柳生の剣が、そこに在る。

PC4:"柳生十兵衛"(やぎゅう じゅうべえ)■■/■■■■(キャラシート)PL:ゆげたろ
              ↓
PC4:"魔戒のセイバー"柳生十兵衛三厳(やぎゅうじゅうべえみつよし)(キャラシート)PL:しんごろ

別天ネムレ:「十兵衛……十兵衛!?」
別天ネムレ:自分が知っている友が、自分が知らない同じ名前の男に変わる。
柳生十兵衛:「──可愛い弟の、最期(にどめ)の願い」
柳生十兵衛:「叶えてやらねばなるまいよ、なあ」
上戸ノア:「柳生十兵衛! 日の本一の大剣豪! なんてこった――全盛期だ!」
上戸ノア:「術師のマーリン、騎兵の広木雅人(ルシファー)に並ぶ…人類側オーヴァードの最大戦力だぞ!」
柳生十兵衛:「──嬉しいことを言ってくれる。だが、まずは──」
柳生十兵衛:「筋を通さねばなるまいよ。──人の京、その守護者たるいと高き方よ!」
柳生十兵衛:光が如き輝きを放つ射手へと、大音声をあげる。
柳生十兵衛:「此度の推参、無礼千万は百も承知!なれど、曲げて御願いする!」
柳生十兵衛:「──柳生十兵衛、参陣を御許し頂きたい!これは我の──そして」
柳生十兵衛:「我が弟、柳生左門友矩!全霊を賭けての願いである!」
藤原 道長:「──柳生左門友矩、柳生十兵衛三厳」
藤原 道長:天上より降り来たる言葉は、数を重ねることはなく、
藤原 道長:ただ一つ厳粛なる響きを乗せて放たれる。
藤原 道長:「大義である」
柳生十兵衛:重く、そして染み渡る言葉に。ただ一つ、楽し気な笑みを返す。
柳生十兵衛:──そして、その笑みに。幾分か親愛の情を濃くして。
柳生十兵衛:「別天ネムレ」
柳生十兵衛:「モモ」
柳生十兵衛:ふたつの名を。
柳生十兵衛:「──ようやく、会えた」
柳生十兵衛:暖かな、人の言葉で呼ぶ。
”彷徨する者”モモ:「ええ、あたしも会いたかったわ」
大事な仲間の、大事な相手。

別天ネムレ:「あなたが……柳生、十兵衛」
別天ネムレ:「初めまして、柳生殿」ぺこり、軽くお辞儀する。
柳生十兵衛:「──そうだ。俺は十兵衛。柳生十兵衛三厳。だが──」
柳生十兵衛:「──どうか、覚えていてほしい。このヘイアンキョウに──」
柳生十兵衛:「ふたりの十兵衛がいたことを。それを願うために、俺は」
柳生十兵衛:──地に落ちた、黄金の輝きの残り香を放つ薄紅の羽織を。拾い上げて、ふわりと纏いながら。
柳生十兵衛:「ここで、剣を振るうのだから」
別天ネムレ:「ええ、忘れません」
”彷徨する者”モモ:「忘れないわ、絶対に」
別天ネムレ:「あの人がいたことを。交わした言葉を。約束を。死すら死ぬその涯まででも、その思い出を持っていきましょう」
別天ネムレ:「ただ……」
別天ネムレ:あともう少し、彼といっしょにいたかった。と。そんな思いを、呑みこみ口にはしなかった。
別天ネムレ:「……なんでもありません」
柳生十兵衛:──少年が飲み込んだ言葉。それを追求することはせずに。
柳生十兵衛:「では──参ろうか」
酒天童子:「……友矩くんは、大切な人となにかを交わしたのですね」
酒天童子:血に飢えた人喰いは嗤う。
酒天童子:「仲間としては喜ばしいが、少し妬ましくもあります」
酒天童子:「ああ――何故、彼だけ」
酒天童子:「何故、僕は」
酒天童子:「まあ――僕の場合、彼女の顔も思い出せない訳ですが」
別天ネムレ:「天ヶ瀬アマタ」
酒天童子:「時間稼ぎなどはしません。この胸がこんなにも疼くから、殺します」
酒天童子:「辞世の言葉は聞きますよ」
別天ネムレ:「歌を詠む自信はないな。必要もない」
”彷徨する者”モモ:「貴方、贅沢な人ね」
目の前の十兵衛を見て、酒呑童子を見る

”彷徨する者”モモ:「………大事な人も、貴方を止めようとしてくれる人も居たのに」
”彷徨する者”モモ:「全部忘れちゃったのね」
藤原 道長:「そういうのを全部殺しちゃうから、鬼って言うのは悲しいんだよ」
藤原 道長:軽薄な口調の〝彼〟が、表に顔を出した。
酒天童子:「…………」
酒天童子:それまで楽しそうだった表情が、わずかに歪む。
藤原 道長:「人が死ぬのは忘れられた時だって、後世の物語が言った。だから」
藤原 道長:「そこの鬼は自分の手で、〝彼女〟にとどめを刺したんだ」
藤原 道長:「どんな理由があれ、鬼になんてなるもんじゃないよ本当」
酒天童子:「…………っ!」
柳生十兵衛:「──人の形をした、鬼。せめて人たらんと努めることが出来たならば」
柳生十兵衛:「人を殺す鬼とて、人の世にあれたろうに。──あり得ない、もしもの話だがね」
酒天童子:「だ、ま、れぇええええええええええええええええ!」
酒天童子:突き刺すようなレネゲイドの波動。実体無き筈のその息吹一つで山が揺れる。
酒天童子:あなたたちのレネゲイドもそう。まるで死に直面したその時のごとく、レネゲイドの異常活性が始まる!
酒天童子:目標値9で衝動判定お願いします!
”彷徨する者”モモ:5dx+1>=9 (5DX10+1>=9) > 8[1,5,6,7,8]+1 > 9 > 成功
別天ネムレ:(5+2)dx+1@10>=9 <意志> (7DX10+1>=9) > 10[2,4,8,9,10,10,10]+10[4,8,10]+2[2]+1 > 23 > 成功
藤原 道長:6dx+7>=9 (6DX10+7>=9) > 10[2,4,7,9,10,10]+8[7,8]+7 > 25 > 成功
柳生十兵衛:7dx+1>=9 (7DX10+1>=9) > 8[1,1,2,4,6,8,8]+1 > 9 > 成功
柳生十兵衛:あっぶねえ!
藤原 道長:2d10 (2D10) > 4[3,1] > 4
system:[ 藤原 道長 ] 侵蝕率:90 → 94
別天ネムレ:2D10 (2D10) > 7[4,3] > 7
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:89 → 96
柳生十兵衛:2d10 (2D10) > 6[3,3] > 6
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:94 → 100
”彷徨する者”モモ:2d10 (2D10) > 11[6,5] > 11
別天ネムレ:まだ100%いかんなあ
酒天童子:さて、エンゲージと行動順を確認しましょう
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 妖精の手:3 → 4

▼エンゲージ
(酒天童子[8])
   10m
(ネムレ[9]、モモ[6]、道長[6]、十兵衛[7])
[]内は行動値

酒天童子:こうです
酒天童子:それではセットアップから!
別天ネムレ:ないよ!
柳生十兵衛:こちらはセットアップ……なし!
藤原 道長:ミドルで買っておいたブルーゲイルを使わせていただこう。
藤原 道長:これにより行動値がラウンド中は11になる
”彷徨する者”モモ:「北辰の光」ファンアウト
”彷徨する者”モモ:対象自分以外の味方!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:107 → 111
system:[ 藤原 道長 ] 侵蝕率:94 → 99
藤原 道長:11になった行動値を利して……16m後ろに走る!
柳生十兵衛:やったー!いただきます、酒呑童子にエンゲージ!
酒天童子:おまえらのエンゲージ凸凹してないか?
別天ネムレ:そういえばエネミーアマタマンだけか。なら……私もエンゲージ!
酒天童子:おや、カウンターは狙わなくて良いのかな?
酒天童子:1ラウンドで殺しきらないと皆さん死にますよ
別天ネムレ:あーそうか、カウンターは鉄槌単体……では離れておきましょう。
別天ネムレ:14m離れます!
別天ネムレ:どうせ真名撃つまでは侵蝕上がりきるの難しいし……>120%

▼エンゲージ
(十兵衛[7]、酒天童子[8])
   10m
(モモ[6])
   14m
(ネムレ[9])
    2m
(道長[11])
[]内は行動値

GM:セットアップ処理が終わったところでもう一度確認
GM:今回はアルス・マグナ指揮官の上戸ノアも前線に出ているのでNPCカードが一枚あります

NPCカード「上戸ノア」
オートアクションで別天ネムレが以下の効果の内から一つ選んで宣言することで使用可能。
使用回数はいずれかを一回とする。
●憑き物落とし《フェイス・アナトミー》
イニシアチブプロセスに宣言、エネミー単体を選んでリアクション不可能とした上で、次に受ける攻撃のダメージを+5d10する。
●時の棺《コフィンホテル》
判定直前に宣言、判定を一つ失敗させる。
●位相神犯《タイムリゲイン》
判定直後に宣言、ダイス目を10にする。この効果は妖精の手と重複する。

GM:なお
GM:GMにこの卓のイラスト・SSなどを書いて進呈すると、使用回数が回復します
GM:石を割って殴るやつです
GM:やばそうなら課金してください

GM:それではエネミー側のセットアップ
酒天童子:エネミーはセットアップのエフェクトなしです
酒天童子:代わりに残ったEロイス”殺人鬼《マンイーター》”を五個全て発動させます
別天ネムレ:ぎゃあ
酒天童子:ネムレ、モモ、道長様、十兵衛殿
柳生十兵衛:ぬぅーッ!
酒天童子:挨拶代わりにまず一回死んでください
”彷徨する者”モモ:そんな挨拶があるか!
別天ネムレ:リザレクトやタイタス復活ありな死亡なので?
藤原 道長:残り一人誰を殺す気だ
酒天童子:リザレクトやタイタス昇華は可能です
酒天童子:残り一つですが……
別天ネムレ:おっす
酒天童子:侵蝕の一番低い人に使うので
酒天童子:と思ったけど道長様だけ二回殺すか
藤原 道長:よし リザレクトで6以上出ろ
藤原 道長:おのれい!
柳生十兵衛:なるほど、リザレクト可能な2人の出目にもよる、と思ったら狙われとる!!
別天ネムレ:む、むざん
酒天童子:煽りによわいので
酒天童子:鬼だから……w
藤原 道長:ただでさえロイス1個削れてんのに!
”彷徨する者”モモ:無慈悲
藤原 道長:さて、まずリザレクト
藤原 道長:1d10 (1D10) > 7
system:[ 藤原 道長 ] 侵蝕率:99 → 106
柳生十兵衛:ではこちら、柳生宗矩のロイスをタイタス化、昇華してHP11で復活!
system:[ 藤原 道長 ] HP:22 → 7
別天ネムレ:リザレクト!
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 1
別天ネムレ:うぉい!
system:[ 別天ネムレ ] HP:23 → 1
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:96 → 97
酒天童子:………
酒天童子:よし、GMは鬼じゃない
酒天童子:ネムレくんに最後の一回は使おう
別天ネムレ:ウワーッ
酒天童子:ほらもう一回リザしていいよ……
藤原 道長:たすかったぜ
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 1
柳生十兵衛:!?
別天ネムレ:なんで!!!!!
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:97 → 98
”彷徨する者”モモ:1が多い
別天ネムレ:調査フェイズは終わったでしょ!!!!
酒天童子:・・・・・
酒天童子:はい、それではエンゲージとイニシアチブです

▼エンゲージ
(十兵衛[7]、酒天童子[8])
   10m
(モモ[6])
   14m
(ネムレ[9])
    2m
(道長[11])
[]内は行動値

酒天童子:それではイニシアチブ始めていきましょう
酒天童子:なにもなければ道長様ですが
酒天童子:酒天は《加速する刻》を使います
酒天童子:なにかありますか
柳生十兵衛:自分からは…ありません!
別天ネムレ:うーん何もないです
酒天童子:では手番入ります!
酒天童子:メジャーアクションでコンボ!
酒天童子:怪力乱刃“羅喉星魔洞”→《原初の黒:プラズマカノン》+《原初の灰:鮮血の修羅》+《コンセントレイト:ウロボロス》(+《巨人の影》)+《混色の氾濫》+《世界を食らうもの》
酒天童子:を発動します
柳生十兵衛:滅茶苦茶やりやがる。
酒天童子:HP20減らしてシーン全体に基礎打点35のRC攻撃が飛びます、装甲は有効です
酒天童子:それでは
酒天童子:あっそうそう
酒天童子:これがダメージ通ると、クリンナップにHP70ロストします
別天ネムレ:だよね!
酒天童子:それでは改めて
別天ネムレ:NPCカード!
酒天童子:なにっ
別天ネムレ:時の棺《コフィンホテル》でコンボの判定を失敗させます!
酒天童子:外道がよぉ……
別天ネムレ:うるせぇ!
酒天童子:では皆さんの手番です
酒天童子:ato
酒天童子:鮮血の修羅の効果で5点HP失います
system:[ 酒天童子 ] HP:-20 → -25
酒天童子:さあ道長どのいかがいたす
酒天童子:ぶっちゃけ待機して総攻撃したほうが安全でござるよ
藤原 道長:じゃあ待機で……
酒天童子:それではダメージレース開始です
酒天童子:ネムレくんもタイキでいいかな?
別天ネムレ:待機しまーす
酒天童子:それでは再びしゅてーん
酒天童子:怪力乱刃“星風無盡”
酒天童子:《原初の赤:要の陣形》+《原初の黒:プラズマカノン》+《原初の灰:鮮血の修羅》+《コンセントレイト:ウロボロス》(+《巨人の影》)
別天ネムレ:ぎえーっ
酒天童子:判定行きます
酒天童子:対象はここにいるみんなだよ❤
酒天童子:12dx+8 RC (12DX10+8) > 9[1,1,1,1,2,2,5,6,6,8,9,9]+8 > 17
柳生十兵衛:じゃあくなサイレン!
酒天童子:《原初の紫:妖精の手》
酒天童子:1dx+18 (1DX10+18) > 7[7]+18 > 25
酒天童子:うーん、25かぁ~
酒天童子:リアクションどうぞ
藤原 道長:GM!
藤原 道長:鮮血の修羅は対象が単体らしいです!
酒天童子:ごめんデータミスっった!
柳生十兵衛:OH……!
”彷徨する者”モモ:わお
別天ネムレ:どんまい
酒天童子:《原初の赤:要の陣形》+《原初の黒:プラズマカノン》+《原初の灰:鮮血の修羅》+《コンセントレイト:ウロボロス》(+《巨人の影》)
酒天童子:これでいきます
酒天童子:対象はネムレ、道長、十兵衛!
柳生十兵衛:アタッカーを潰しに来やがったぁッ!
藤原 道長:やってやらぁよ
藤原 道長:4dx>=25 回避! (4DX10>=25) > 10[8,9,10,10]+8[7,8] > 18 > 失敗
別天ネムレ:オート|夢を喰らう>《迎撃する魔眼》侵蝕7
藤原 道長:ちょっと頑張った
酒天童子:達成値は25に据え置き! 紳士協定!
酒天童子:おや
柳生十兵衛:回避ーッ!
別天ネムレ:リアクションを放棄して酒天を殴るぜ!
柳生十兵衛:4dx>=25 (4DX10>=25) > 10[3,5,9,10]+2[2] > 12 > 失敗
柳生十兵衛:こっちもちょっと頑張った。
酒天童子:モモちゃんが妖精使えば道長どの無事なのではぁ?
酒天童子:これはまいったでござるなあこれこれ~!
藤原 道長:微妙なラインだな……
藤原 道長:6割行けるのか
酒天童子:あ~~~~いっぱつかわされるとつらいなあ~~~
酒天童子:そうそう六割
”彷徨する者”モモ:妖精の手!
藤原 道長:ありがたく……
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 妖精の手:4 → 3
別天ネムレ:カテゴリ:ルーキーを使用、ダイス+2D
藤原 道長:1dx+20 妖精チャンス (1DX10+20) > 5[5]+20 > 25
柳生十兵衛:おっ丁度!!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:111 → 115
藤原 道長:あぶねえ! そしてモモちゃんありがとう!
別天ネムレ
酒天童子:35+3d10 装甲有効 こちらダメージです (35+3D10) > 35+10[6,3,1] > 45
酒天童子:ネムレくんにはダメージ通ってるので無形の影も宣言しときます
柳生十兵衛:そしてこちらも食らっておるのよ。というわけで、太平の世へのロイスをタイタス化、昇華してHP11で復活!
酒天童子:十兵衛とネムレきゅんはクリンナップでHP-70……じゃないわ、侵蝕ボーナスあるので90ですねこれ(素でLv5、巨人で+2、侵蝕で+2)
別天ネムレ:9Dx+1 (9DX7+1) > 10[1,5,5,6,8,9,9,9,10]+10[2,3,3,6,9]+10[8]+4[4]+1 > 35
酒天童子:そうだった、ふたりともくらえぃ
別天ネムレ:迎撃くらえーっ
柳生十兵衛:きゅうじゅう。アッハイ後程いただきます。
system:[ 酒天童子 ] HP:-25 → -30
”彷徨する者”モモ:力の法則をネムレくんに
別天ネムレ:4D10+12 迎撃ダメージ、装甲有効です (4D10+12) > 24[9,7,7,1]+12 > 36
別天ネムレ:おおっと
酒天童子:そしてまたHP減る
酒天童子:いいぜ! 力の法則分足しな!
別天ネムレ:プラス何個だい!
”彷徨する者”モモ:+5dです!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:115 → 119
別天ネムレ:5D10+36 ありがとう! (5D10+36) > 30[8,3,4,10,5]+36 > 66
柳生十兵衛:でかい!
別天ネムレ:そしてリザレクトします
別天ネムレ:1D10 (1D10) > 10
別天ネムレ:わお
system:[ 別天ネムレ ] HP:1 → 10
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:98 → 117
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:117 → 115
酒天童子:リザレクトがうまいな❤
酒天童子:66素通しです
酒天童子:96点かあ
別天ネムレ:装甲ないんかい
酒天童子:《原初の虚:夜魔の領域》
柳生十兵衛:なにッ
別天ネムレ:うわーっ
酒天童子:代わりに殺意があります
酒天童子:イニシアチブを零にして再度行動できます
柳生十兵衛:夜魔ーッ!
酒天童子:さて、十兵衛さん手番どうぞ
酒天童子:待機なさいますかな??
柳生十兵衛:うーん、悩ましいですがここで手番を使っても、イニシアチブ0の行動を潰せるわけではなし。
柳生十兵衛:待機しておきましょう。
酒天童子:《原初の白:時間凍結》
酒天童子:HP-20して動きます
別天ネムレ:うぉい
柳生十兵衛:こ、こいつ!
system:[ 酒天童子 ] HP:-96 → -116
”彷徨する者”モモ:何回動く気だよ!!
酒天童子:怪力乱刃“屍道冥門”→《原初の赤:要の陣形》+《原初の黒:プラズマカノン》+《原初の灰:鮮血の修羅》+《コンセントレイト:ウロボロス》(+《巨人の影》)
別天ネムレ:まあ、しょうみ一回喰らったら鮮血の修羅何回喰らってもあまり関係ない気はするな……
酒天童子:対象はモモ、十兵衛さま、道長さま
酒天童子:12dx7+8 RC (12DX7+8) > 10[3,4,5,7,7,7,8,9,9,10,10,10]+10[2,2,4,5,6,7,9,9,10]+10[5,7,9,10]+10[1,4,8]+10[10]+3[3]+8 > 61
別天ネムレ:あっ、この野郎。迎撃させろー
柳生十兵衛:めっちゃ伸ばしてきた!
柳生十兵衛:うーんワンチャンに賭けてドッジ!
酒天童子:次はネムレくんも狙うから大丈夫
藤原 道長:4dx ドッジ (4DX10) > 6[2,4,5,6] > 6
柳生十兵衛:4dx>=61 (4DX10>=61) > 9[1,2,8,9] > 9 > 失敗
藤原 道長:無理!
柳生十兵衛:そうだね、無理だね!
”彷徨する者”モモ:4dx (4DX10) > 10[1,5,10,10]+5[1,5] > 15
”彷徨する者”モモ:無理!
酒天童子:ではダメージ!
酒天童子:35+7d10 装甲有効 (35+7D10) > 35+39[1,7,10,5,7,7,2] > 74
”彷徨する者”モモ:死ぬーーー!!
かぞくのロイスを切って復活します

藤原 道長:まっさきにとある女官のロイスを切って復活します
酒天童子:さて、みんなに鮮血したので省エネモードに
柳生十兵衛:装甲はあるが……死!有葉緑郎へのロイスをタイタス化、昇華して復活!
system:[ 藤原 道長 ] HP:7 → 11
紫式部:(道長さま……)
紫式部:(勝って……)
藤原 道長:(還って……)
藤原 道長:(座に……)
酒天童子:それでは全員に入りましたね、鮮血
酒天童子:満足しました
モモちゃんの手番です

”彷徨する者”モモ:満足してんじゃねえ!!!
”彷徨する者”モモ:こっちも全力だぞう!
”彷徨する者”モモ:マイナー無し
”彷徨する者”モモ:メジャーで
コンボ:「背中を押す」
要の陣形+導きの華+アドヴァイス+PSデーモン
次に行うメジャーの達成値+16、C値-1、ダイス+6個

”彷徨する者”モモ:対象は道長様、ネムレ君、十兵衛さん!
柳生十兵衛:わあい、これで命中固定値が……54に!
別天ネムレ:すげえ……
酒天童子:うおー! 酒天は総攻撃するとギリギリ沈むけど支援があると事故らないかぎり沈むようになるぞー!
酒天童子:あと攻撃にHP消費入れまくるので勝手に消耗するぞー!
藤原 道長:全部自分だけで完結してるじゃん……
別天ネムレ:まあ、アマタマンだし……
”彷徨する者”モモ:私は以上です
酒天童子:それでは行動値0で酒天の手番
酒天童子:《原初の赤:サイレンの魔女》(果てなき円環で取得)
酒天童子:12dx+8 対象は全員! (12DX10+8) > 10[1,4,4,4,5,6,8,9,9,9,10,10]+9[5,9]+8 > 27
酒天童子:さあどうぞ! リアクション!
別天ネムレ:オート|夢を喰らう>《迎撃する魔眼》侵蝕7
別天ネムレ:8Dx+1 (8DX7+1) > 10[2,2,4,6,8,10,10,10]+10[4,7,8,10]+6[3,3,6]+1 > 27
別天ネムレ:3D10+14 迎撃ダメージ! (3D10+14) > 13[6,1,6]+14 > 27
別天ネムレ:うーんもう一声欲しかったが、しゃあない
柳生十兵衛:こちらは……ワンチャン狙ってドッジを!
柳生十兵衛:4dx=>27 (4DX10>=27) > 7[2,5,6,7] > 7 > 失敗
柳生十兵衛:流石に無理でした。
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:115 → 121
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:121 → 122
”彷徨する者”モモ:4dx+1 (4DX10+1) > 9[1,6,8,9]+1 > 10
”彷徨する者”モモ:無理ー
酒天童子:27+3d10 装甲無視! (27+3D10) > 27+13[7,3,3] > 40
酒天童子:っと、先走った
別天ネムレ:有葉のロイスを切って復活します。
酒天童子:道長さまのリアクション待ちだ
別天ネムレ:おっと
酒天童子:ああ、でも烏さん戻ってくるまでの間、反撃の処理だけやっちゃいましょう!
酒天童子:というわけでネムレくんどうぞ!
別天ネムレ:えーとあと何が残ってましたっけ。上で命中振ってダメージ出しましたが。
柳生十兵衛:あ、ネムレくんダメージまで振ってますね。残ってるのは復活処理かな。
”彷徨する者”モモ:茨木童子のロイス切って復活しますー
酒天童子:おっと、27点ですね! 入ります!
藤原 道長:えーと
藤原 道長:4dx 回避 (4DX10) > 8[4,7,7,8] > 8
system:[ ”彷徨する者”モモ ] ロイス:6 → 3
system:[ 酒天童子 ] HP:-116 → -142
system:[ 酒天童子 ] HP:-142 → -143
柳生十兵衛:……うぐぐ、悩ましい。けどここは……モモちゃんのロイスをタイタス化、昇華して復活!
藤原 道長:で、とある臣下のロイスをタイタス化昇華して復活します
”彷徨する者”モモ:イイヨ!
system:[ 別天ネムレ ] ロイス:6 → 5
system:[ 藤原 道長 ] ロイス:5 → 3
酒天童子:ではこちら以上!
酒天童子:みんなすきにやっちゃってください!
柳生十兵衛:では、待機組は行動値の逆順で十兵衛→ネムレくん→道長様かな!
酒天童子:それでおねがいします!
柳生十兵衛:は、ではこちらの手番から!接敵済みなのでマイナーなし!
柳生十兵衛:メジャー、《C:ノイマン/コントロールソート/急所狙い/吠え猛る爪/居合い》にて酒呑童子に白兵攻撃!
柳生十兵衛:割り込んで自分に《援護の風/ウィンドブレス》。
system:[ 柳生十兵衛 ] 侵蝕率:100 → 104
酒天童子:来い!
柳生十兵衛:そして、判定に特異点を使用!達成値を+20!
柳生十兵衛:いきます!
”彷徨する者”モモ:支援お忘れなくー(花に書いてあるよ)
柳生十兵衛:ヤー!
酒天童子:おのれ特異点~~~~~~!
柳生十兵衛:17dx6+26+12+16+20 (17DX6+74) > 10[1,1,1,1,2,2,2,3,4,5,6,6,6,7,7,8,8]+10[1,1,1,2,8,9,10]+5[3,3,5]+74 > 99
柳生十兵衛:ムッ
酒天童子:けひぇ~~~~!
酒天童子:1足りなかったなぁ~~~~~~!
柳生十兵衛:お、おのれーッ!
”彷徨する者”モモ:妖精の手
酒天童子:まさかダイス目を操るエフェクトなど
柳生十兵衛:……!
酒天童子:なにぃ~~~~~!
system:[ ”彷徨する者”モモ ] 妖精の手:3 → 2
柳生十兵衛:最後の3つ、このうち1つが10になって……回る!
;system:[ ”彷徨する者”モモ ] 侵食:129 → 133
酒天童子:外道めぇ~~~~~~!
柳生十兵衛:1dx6+74+30 (1DX6+104) > 2[2]+104 > 106
柳生十兵衛:げはぁ。だが100には乗った!ありがとう……!
酒天童子:素晴らしい
柳生十兵衛:ではダメージ算出へ!
酒天童子:来い! イヴェイジョン40なので
別天ネムレ:イベイジョン積んでんの!?
酒天童子:実はあたっているぞぉ~!
柳生十兵衛:そうだよリアクションがあったよ!けど40て!!
酒天童子:処理簡略化のためにね!
柳生十兵衛:では改めて!
柳生十兵衛:11d10+19 (11D10+19) > 54[6,3,4,5,8,3,6,6,1,6,6]+19 > 73
柳生十兵衛:装甲無効、73点。
別天ネムレ:わあい
酒天童子:あ、撫でると死ぬ
酒天童子:累積ダメージ216です
柳生十兵衛:撫で斬りじゃあ!(そういう意味ではない)
酒天童子:うふふ、やっぱ火力でけえなあ
柳生十兵衛:こちら、データ的な処理は以上です!
酒天童子:では次!
酒天童子:ネムレくん!
別天ネムレ:オウイェー!
別天ネムレ:メジャー|睡魔の鉄槌>《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》&マイナー《紡ぎの魔眼》侵蝕4
酒天童子:来い!
別天ネムレ:(5+3+3+6)dx+1+16@6 (17DX6+17) > 10[2,2,2,2,3,3,4,4,4,4,6,6,7,7,8,9,10]+10[2,4,6,6,8,8,10]+5[1,2,3,3,5]+17 > 42
酒天童子:ギリギリ命中!
別天ネムレ:あっぶね
別天ネムレ:5D10+14 ダメージ! (5D10+14) > 21[4,6,4,1,6]+14 > 35
酒天童子:おっ
酒天童子:216+35だから
別天ネムレ:おいまだ死ぬな、道長さまに殴らせろ
酒天童子:251……(HP250でした)
酒天童子:《蘇生復活》
酒天童子:HP1で復活します
柳生十兵衛:生き返ったぁーッ!
別天ネムレ:いぇーい
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:122 → 126
酒天童子:では道長様どうぞ!
藤原 道長:では
藤原 道長:柳生十兵衛 ○有為・連帯感/猜疑心・俺を労って → ○大義/猜疑心 へロイスを変更し
藤原 道長:タイタス化
藤原 道長:別天ネムレ ○誠意・親近感/隔意・憎悪 → ○誠意/隔意 へロイスを変更し、同様にタイタス化
酒天童子:なにっ
藤原 道長:モモ ○有為・憧憬/驚異・罪悪感 → ○希望/憐憫 これはそのままです
酒天童子:馬鹿な貴様、鬼になるつもりか!?
藤原 道長:マイナーアクション、無し
藤原 道長:メジャー、コンボ《この矢当たる故に》改め
藤原 道長:コンボ《雲隠》。《ディストーション》+《コンセントレイト》で酒天童子へ射撃攻撃!
酒天童子:ぐあああ!!!!!
酒天童子:来い!
藤原 道長:先ほどのタイタス二つを昇華、判定のC値を下げます
酒天童子:許可!
藤原 道長:(11+3+6)dx(7-1-2)+32+16 命中判定 (20DX4+48) > 10[1,1,1,2,2,3,3,4,4,4,6,6,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,1,2,4,5,6,6,6,7,8,9,10,10]+10[4,5,5,6,6,7,8,8,9,9]+10[2,3,4,5,8,9,9,9,10,10]+10[2,4,5,7,8,9,9,9]+10[6,6,7,8,9,9,10]+10[1,2,5,7,8,8,10]+10[4,4,7,9,10]+10[1,5,6,10,10]+10[5,6,8,8]+10[3,5,6,7]+10[4,4,8]+10[1,3,7]+2[2]+48 > 180
別天ネムレ:ひょえっ
酒天童子:なんだこれ
酒天童子:イヴェイジョン40です、ダメージどうぞ
柳生十兵衛:うおおお……
藤原 道長:19d10+11 (19D10+11) > 97[2,7,1,6,8,3,6,4,2,7,6,3,2,7,5,8,7,8,5]+11 > 108
”彷徨する者”モモ:オーバーキル!
柳生十兵衛:いったあああああ!!
酒天童子:死
酒天童子:皆さんの勝利です
酒天童子:クリンナップには入らないまま、戦闘を終了します
酒天童子:皆~!
酒天童子:残りロイスは~?
藤原 道長:1
”彷徨する者”モモ:3つです
別天ネムレ:5
柳生十兵衛:2つ!なお侵蝕は115!
酒天童子:くっ、次のターンに入っていれば……全滅させられたものを
酒天童子:それではバックトラックだけやりましょうか
酒天童子:ネムレくん以外ね❤
別天ネムレ:はい
柳生十兵衛:おッ
藤原 道長:なんかまた企んでるぞこのGM
”彷徨する者”モモ:!?
酒天童子:それでこんばんは終了です
酒天童子:Eロイスは“殺人鬼《マンイーター》”が7つ
別天ネムレ:じゃあ、みんながんばって帰るんだよ。
酒天童子:柳生十兵衛のファイトクラブと矛盾螺旋で2つ
酒天童子:合わせて9つです
藤原 道長:使おう
system:[ 藤原 道長 ] 侵蝕率:106 → 110
酒天童子:ヒーローズクロス持ちはここで使ってね
藤原 道長:9d10 Eロイス (9D10) > 33[7,3,4,1,8,2,1,6,1] > 33
柳生十兵衛:九つ。使わせていただきましょう。
system:[ 藤原 道長 ] 侵蝕率:110 → 77
柳生十兵衛:115-9d10 (115-9D10) > 115-44[6,4,7,4,2,7,7,3,4] > 71
”彷徨する者”モモ:9こ使います
”彷徨する者”モモ:133-9d10 (133-9D10) > 133-38[4,6,10,4,1,4,1,5,3] > 95
柳生十兵衛:71まで下がって、ここから等倍振りで
柳生十兵衛:71-2d10 (71-2D10) > 71-7[2,5] > 64
”彷徨する者”モモ:もう等倍でいいじゃん!!
柳生十兵衛:64,4点域で帰還!
藤原 道長:等倍
藤原 道長:1d10 (1D10) > 4
system:[ 藤原 道長 ] 侵蝕率:77 → 73
”彷徨する者”モモ:95-3d10 (95-3D10) > 95-21[10,10,1] > 74
藤原 道長:まさかの5点帰還
”彷徨する者”モモ:74で帰還!

酒天童子:「さて、それでは――」
酒天童子:返り血によく似た色の紋章が顔に浮かぶ。
酒天童子:神代回帰と呼ばれる現象がある。それはレネゲイドが中東のさる遺跡に封印される以前、古代ギリシャに代表される超古代レネゲイド文明華やかなりし頃への先祖還りだ。
酒天童子:天ヶ瀬アマタ、酒天童子の顔に浮かぶ真紅の紋章は、かつて神話に謳われし英雄たちが備えたものと同じ超高密度レネゲイドへの耐性を示すもの。
酒天童子:二十一世紀は勿論、神秘色濃く残る平安京にあってなお、現存してはならない異常密度のレネゲイドが、鋭利な刃へと変わってネムレたちを襲う。
酒天童子:一つ、二つ、三つ、四つ、五つ。
酒天童子:月下、幽かに浮かぶレネゲイドの薄刃は、空を裂く甲高い音すらも置き去りにして、ネムレ、モモ、十兵衛、道長へと殺到。
酒天童子:――そのいずれもが体内レネゲイドに干渉して全身の代謝活動を強制的に停止させる必殺の呪詛を帯びながら。
酒天童子:「必ず当たります。そして必ず死にます」
酒天童子:「――終わりです」
藤原 道長:人の色合いを持たぬ、冷たい声が、
藤原 道長:「勅命である」
藤原 道長:「その死を、我が統治下において不当なるものとする」
藤原 道長:「……晴明」
安倍晴明:寒、寒、と鐘が鳴る。
安倍晴明:「御意に」
安倍晴明:死を超克する。
安倍晴明:こと日本史において死者蘇生のエピソードといえば、この男は外せない。
安倍晴明:「慎み敬って真言教主大日如来両部界会諸尊聖衆、殊に別ては本尊聖者泰山府君諸眷属等に白してもうさく。それ泰山府君とは、焔魔法王の太子、深砂大将の同尊なり。恭敬供養すれば温病を除き安身を獲る。念誦修行すれば短命を除き、長寿を保つ。爰を以って、瑜伽荘厳の壇を飾り、泰山府君の法を修す。仰ぎ願わくば厄難厄害を忽ちに除却し、増寿増福を速やかに保持せんことを、敬って白す」
安倍晴明:一息に、一秒にも満たぬ一瞬で、ノイマンの処理能力、バロールの時間圧縮、ハヌマーンの速度、それらの関与があるとしか思えぬ速度で祈りを捧げ。
安倍晴明:「人が、死を弄んではいけないよ」
安倍晴明:「こわぁい鬼さんがやってくるからねえ」
安倍晴明:「どこかの馬鹿みたいになっちゃうよ」
安倍晴明:パキン、と硝子の割れるような音が鳴った。
それで、全てが終わった。

酒天童子:「――ッ!」
酒天童子:男が放った筈の必滅の呪詛は、ただの「非常に強力なレネゲイドコントロールによる刺突」に成り下がった。
ネムレ、モモ、十兵衛、道長、彼らに突き刺さる刃も、体内で枝分かれした棘も、ただ痛いだけ。ただ傷つくだけだ。
オーヴァードとの戦いにおいて、必ずしも致命とはなりえない。

柳生十兵衛:「──重く、苦しい刃だ。鬼の怨嗟を濃縮したような、良い一撃だ。だが──」
柳生十兵衛:「これで斃れてはやれんよ。まだ──為すべきことは、この先にある」
柳生十兵衛:貪り食らう刃により削り取られたレネゲイドの力。それを補填するのは、ここに呼ばれて何かを為さんとする意志。
酒天童子:「……ほう」
酒天童子:ニィ、と口元が歪む。
酒天童子:――久しぶりだ。
酒天童子:「どうやって、殺しましょうか」
酒天童子:人殺しのことを考えるのは、やっぱり楽しい。
別天ネムレ:「嬉しそうだな、天ヶ瀬アマタ」
酒天童子:「はい!」
別天ネムレ:ばらばらになりかけた五体が形を保ち、むくりと動き出す。けほ、軽く咳きこみ。
別天ネムレ:「本当に……嬉しそうな顔をする」苦々しい顔になった。
酒天童子:「即死させるのもそれはそれで面白いのですが、純粋にどうやって人間を殺そうか思い悩む時間が一番楽しいと思いませんか?」
酒天童子:「すごいこと、面白いこと、評価されること、全部別じゃないですか」
酒天童子:「そうなんですよ、僕は嬉しい。人を殺す為に頭を使う時間こそ、生きているって感じがする!」
酒天童子:「ああ、良かったなあ! この時代に来て正解だぁ!」
別天ネムレ:「そうか、そうか。まあ人の趣味はそれぞれだからな。だがな」
別天ネムレ:「天ヶ瀬アマタ。死んだはずの愛する人と再会した時、〝今〟よりもっと、お前は幸福になれるのか?」
別天ネムレ:「この悪い夢のような状況をやめて、人として止まれるのか?」
酒天童子:「……無理です!」
酒天童子:返事の代わりに、摂氏1万度のプラズマを召喚してネムレに叩きつける。
酒天童子:それは、これまで彼が見せもしなかったサラマンダーのシンドロームの力。
酒天童子:風が、炎が、闇が、重力が、光が、稲妻が、猛毒が。
酒天童子:オーヴァードの操るおよそあらゆる力が彼を守るように渦巻く。
酒天童子:「彼女が悲しむだろうから止めたいなとは思いますが――きっと僕にはできません!」
酒天童子:溌剌と、応える。殺戮の為だけに月夜に輝く万象の虹を背に。
別天ネムレ:燃える、焼ける、焦げるなどという悠長なものではない。ただの蒸発。イオン化した空気だけが残ったその場に、再び闇が沸きだし、――一瞬ノイズが走る。
別天ネムレ:仮面をかぶった獣の像――
別天ネムレ:ノイズが消えて、少年の姿を結んだ。
別天ネムレ:「そうだろうな、鬼は、そういうものだ」
酒天童子:「だったら、どうします?」
別天ネムレ:「お前は思い描いた通り、最短距離で、真っ直ぐにしか走れない。何かにぶつかったらぶつかったまま、己と障害物を削りながら、真っ直ぐ、真っ直ぐ」
別天ネムレ:刃が原子のつながりを断ち、切断という現象が起こる。天ヶ瀬アマタは、自分の意志で前進し続ける抜き身の刃。それを収める鞘はもうない。
別天ネムレ:「決して止まらないものと決して動かないものがぶつかったら、ぶつかるだけだ。お前が殺人鬼なら、オレは睡魔(スリーピングデーモン)。永久の眠りに落としてやる」
酒天童子:「ははっ!」
酒天童子:真っ直ぐに進んでくる。
酒天童子:それに正面から付き合うつもりはない。
酒天童子:大気中にニトログリセリンを合成し、風で一箇所に集め、爆発させて空高く舞い上がる。
酒天童子:あと何度かの再生はあるだろう。だからその前に。
酒天童子:「モモ――でしたか」
酒天童子:エグザイルの如く、右足を不定形の触腕の塊と変えて自切。
酒天童子:一つ一つの触腕の先端に鋭い牙を生やした怪物に変えて、モモへとけしかける。
酒天童子:牙に秘めるは神すら殺す大蛇の毒。
酒天童子:それらを目くらましに。
酒天童子:斬、と。
酒天童子:領域に埋め込んだ因子を伝って空間を転移し、背後から日本刀の一閃で少女の首を刎ねる。
酒天童子:白く細い首のその華奢な見た目に似合わぬ勢いの良さ。
酒天童子:肌の色と対照的な鮮血。
酒天童子:なにもかもが、彼にとって完璧だった。
酒天童子:「あなたは念入りです。なにか言い残すことは?」
”彷徨する者”モモ:朱い、あかい花弁が散っていた。
”彷徨する者”モモ:どこにもない花、しかし誰もが持つ花
”彷徨する者”モモ:それを時間の花という。
”彷徨する者”モモ:少女の頭だと思われたものが、地面にすたりと着地した。
”彷徨する者”モモ:『魔王の御前だ、頭が高ァい!!! なァんてな!』
”彷徨する者”モモ:カラカラと何処からか大笑が響く。
”彷徨する者”モモ:そこに居た、所謂”鵺”と呼ばれる獣は、すりすりとモモの太腿に頭を擦り付けた。
酒天童子:「おや、それは――ほう!」
”彷徨する者”モモ:「たすけて、くれたの?」
酒天童子:「ほう! ほう! ほう! 参ったな! 僕は《《人間専門》》だ!」
”彷徨する者”モモ:”鵺”は、ひょう、と小さく鳴いて消えた。
酒天童子:「山ン本の奴! まだ細工をしていたか!」
酒天童子:「やつもよほど君が心配と見える!」
酒天童子:もう一度、刃を構え。
酒天童子:(深追いすれば横から喰らうか)
酒天童子:一瞬だけ動きが止まる。
”彷徨する者”モモ:「違うわ」
”彷徨する者”モモ:「あたしが心配なの」
酒天童子:「なに?」
”彷徨する者”モモ:「……あなたの事もね」
”彷徨する者”モモ:「あたしまで殺しちゃったら、それこそ戻れないじゃない」
酒天童子:「キミは……」
酒天童子:「君は――」
●●●●:『あんたはさぁ』
●●●●:『本当は何したいの?』
●●●●:『ごめんね、私のことばっかり』
酒天童子:「あ……」
酒天童子:「あ……」
酒天童子:「ああああああああああああああ!」
酒天童子:技も何もない。
酒天童子:ただ獣の如き剛力で、その小さな体に向けて拳を振るう。
藤原 道長:矢が、空から降る。
藤原 道長:ひとつではない。月を黒く染める程の無数の矢だ。
藤原 道長:それが鬼の、頭蓋と言わず腕と言わず、何処と狙いを定めずに、嵩を以て串刺しにせんと降り注ぐ。
酒天童子:「っ――●●!」
酒天童子:顔の紋章が一瞬薄れる。
酒天童子:そしてモモを咄嗟にかばおうとして、動きが止まり、その全身に矢を受ける。
酒天童子:その矢がモモに当たる訳などないというのに。
酒天童子:「邪魔をするな……道長……!」
藤原 道長:「余にあらず」
藤原 道長:その男は、弓こそ手に持てども、弦を引いてさえいなかった。
酒天童子:全身を貫く矢を燃やしてでも動こうとする。だが動けない。矢雨は終わらない。
藤原 道長:その矢を放ちたるものは、
藤原 道長:「覚えているか?」
酒天童子:「なに――!?」
藤原 道長:「余は、この民の顔を覚えている。名は知らぬが、問えば覚えていただろう」
藤原 道長:「お前は覚えているのか、と聞いている」
藤原 道長:弓を引いたるは骸の軍勢。
藤原 道長:或いは首がなく、或いは足がなく、或いは肉が削ぎ落とされて骨だけと化した者ども。
酒天童子:「…………」
酒天童子:覚えていない。
酒天童子:「ああ……ああ」
酒天童子:覚えていなかった。
藤原 道長:「勅命であると言った筈だ」
藤原 道長:「〝その死を、我が統治下において不当なるものとする〟──即ち」
藤原 道長:「余の支配する〝平安京〟という領域において、貴様が齎した死は」
藤原 道長:「決して、永遠とはならぬ」
酒天童子:仕事で殺した相手のことなど、覚えてもいなかった。
酒天童子:なるほど、己は人でなしだろう。
酒天童子:だが――
酒天童子:「お前が、一番の、化け物だよ」
酒天童子:眼前に広がる、骸兵の軍勢、怨嗟の矢衾を眺め、ため息をつく。
酒天童子:俺がこれを作ったのか。
酒天童子:ただ当たり前に田畑を耕し君に仕え日銭を稼ぎ静かに死ぬ筈だった命を。
酒天童子:俺が彼らの虎の尾を踏んだのか。
酒天童子:そしてこの男が――。
酒天童子:「うわあああああああああああああ!」
酒天童子:殺意ではなく、恐怖からのレネゲイドの行使。
酒天童子:それは絶対零度を吹き付け、道長の胴体をバラバラに砕こうと荒れ狂う。
藤原 道長:骸の兵が盾になる。盾の甲斐も無く砕かれる。
藤原 道長:五体が裂けた骸が増えた。そこに歩み寄る、腐れた肉の一体。
藤原 道長:四角の面に四つの目。矛を地に突き立て、恭しく、砕けた五体を繋ぎ合わせる。
藤原 道長:その男は──
藤原 道長:「ふぅ。……いやぁ、良く分かるよ。〝俺〟もそうだったもん」
藤原 道長:「怖いよね、愛を亡くしちゃうとさ」
藤原 道長:飄々とした調子で〝入れ替わった〟。
酒天童子:「――っ!?」
酒天童子:道長だったか、光だったか。
酒天童子:あの女が父子ともども随分と入れ込んでいたのは。
酒天童子:あの姿はひどく羨ましいと、思っていたことは覚えていて――
柳生十兵衛:「──どうした。心が揺れたか、鬼」
酒天童子:「 ! ? 」
柳生十兵衛:そうして、鬼が何かを思い出しかけた時。眼前には。
柳生十兵衛:何処か楽し気な意志を見せる隻眼があって。
酒天童子:しまった、と思ったときには遅くて。
酒天童子:「人さえ殺せれば――幸せだったのに」
柳生十兵衛:──銀光一閃。鬼の首を狙ったその剣は、しかし。
柳生十兵衛:悲しそうに、そして嬉しそうに言葉を零す鬼の爪に、受け止められる。
酒天童子:「いやに浅い。鍔迫り合いのつもりですか?」
酒天童子:「時間を稼いでもあなたたちの命が縮むだけですよ?」
柳生十兵衛:「本気だとも。──貴様を相手に時間稼ぎなど、正しいやり方であろうとも俺が許さんよ」
柳生十兵衛:「だが──ああ、付き合ってもらえるのならば、言わせてもらおう」
柳生十兵衛:「──お前のような輩を、人はこう呼ぶのだ」
柳生十兵衛:──鬼の膂力に、業で抗う。いくらも保たぬその時間、それでも。
柳生十兵衛:「外道、と」
柳生十兵衛:人の言葉で、鬼を定義する。
酒天童子:「僕に道などあったものかよ!」
酒天童子:あったとすれば――それは。
酒天童子:それは――なんだった?
柳生十兵衛:「──あるさ。生きるものには、ふたつの道が。──為すべきこと。為したいこと」
柳生十兵衛:「──さて、その道を照らすのは。光ばかりとは、限らんぞ」
酒天童子:「お前、何を――」
柳生十兵衛:──どこからか。ふわりと、花の香りが漂ってくるのを感じて。
柳生十兵衛:斬り結ぶまま、笑みを深める。
”彷徨する者”モモ:「時間なら幾らでもあるわ、あるって思えばだけれど」
”彷徨する者”モモ:花が咲く、図鑑などに載らぬ花だ。
だが、花ではある。

”彷徨する者”モモ:モモのいう”時間”は棺で閉じ込められたりできるような取り回しの良いものではない。
”彷徨する者”モモ:例えば、好きな人と一緒にいるときに早く日が暮れるように、懐かしい日が酷く遠くに感じるように。
”彷徨する者”モモ:咲いた花は端から散っていく。
”彷徨する者”モモ:「ええ、ええ。過ごした時が短くても……あたしは絶対に忘れないし」
”彷徨する者”モモ:「”貴方”にもそういう人達が居たんじゃない?」
酒天童子:「――ッ!」
酒天童子:「居たとして、今更帰ってくるものかよぉ!」
”彷徨する者”モモ:「今更、いまさらってね」
ちょっと、かちんときた。

”彷徨する者”モモ:「貴方は、自分の好きだったものを好きじゃないって言ってるの!」
”彷徨する者”モモ:「わがまま! ばか! じぶんかって!!」
酒天童子:「黙れ黙れ黙れ!」
”彷徨する者”モモ:「貴方は……あなたは……」
”彷徨する者”モモ:暗い闇、無銘の果て。
”彷徨する者”モモ:「本当に一人になったことがないから」
”彷徨する者”モモ:花から雫が溢れた。
”彷徨する者”モモ:「しあわせじゃない、いまが怖いのね」
酒天童子:「き、さ、まあああああああああああああああ!」
酒天童子:地中から鬼が湧く。
鬼A:「殺せるぞ」
鬼B:「酒天様がお呼びだぞ」
鬼C:「ああ、まだまだ殺せるぞ」
酒天童子:全身に突き刺さった矢を燃やし、鬼の軍勢を四方に呼び寄せ、紅蓮の色の炎を纏い、彼は叫ぶ。
酒天童子:「殺せぇっ!」
柳生十兵衛:「──そうか。まだ殺すか、鬼。なら──」
柳生十兵衛:「その悉く、斬らねばなるまい」
柳生十兵衛:──数多の鬼。それを斬り捨てると告げながら、見据えるはただ一人。
柳生十兵衛:鍔迫り合いの如く推し合っていた刃と爪が離れる。数歩分飛び退り、納刀。
柳生十兵衛:その、りぃん、という鈴の音にも似た響きと同時。
柳生十兵衛:──鬼たちの存在が、揺らぐ。
柳生十兵衛:地に花、天に鳥。風舞う夜に月は輝く。──斯様に、在るべきものが在るべき場所に還るように。
柳生十兵衛:──人ならざる京より零れし怪異(レネゲイド)が、鬼へと重ねられてゆく。
柳生十兵衛:物質としてではなく、鬼という概念が。人外の理が、酒天童子ひとりへと収束する。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「不味い、あれは御留流――逃げろ天ヶ瀬!」
酒天童子:「うるさい! 元よりあの鬼どもも俺のレネゲイド!」
酒天童子:「な、ら、ばああああああああああああ!」
酒天童子:収束した理すらも己のレネゲイドで噛み砕き、力へ変えて周囲を吹き飛ばそうとするが――。
柳生十兵衛:「──新陰流、柳生十兵衛」
柳生十兵衛:激する鬼を前に、声は冷たく、低く。
柳生十兵衛:「参る」
柳生十兵衛:トン、と。軽い足音と、鞘走りの音。そして。再びの銀光は、まったくの同時。
柳生十兵衛:──振るわれし刃は、魔術師が見抜いた通り"御留流"。
酒天童子:「この程――」
柳生十兵衛:すなわち。高祖上泉信綱が見出し、開祖石舟斎より新陰流に伝わりし理念と。
柳生十兵衛:神秘が薄れし千年後、人の世よそうあれかしと命ずる者無き時代においてこそ醸成された概念。
柳生十兵衛:数多の創作──人々の夢想により練り上げられし、凶祓いの剣。
酒天童子:ガクリ、と体が揺れる。
柳生十兵衛:──対界奥義。
柳生十兵衛:「──我が剣、天然自然と一つが如く」
柳生十兵衛:剣術夢想・剣然一如。
柳生十兵衛:平安の世を裁定する意志に、未来を定義する刃を連ねて。
柳生十兵衛:「而して。汝ら──泰平の世に、住まう場所なし」
酒天童子:力が抜けていく。
酒天童子:おかしい、ただ頸動脈が裂けただけなのに。
酒天童子:足に力が入らない。
柳生十兵衛:──人の世に留め置かれた、鬼という概念が。一太刀で霧散する。
酒天童子:「何を……した?」
柳生十兵衛:「なに、人に斬れぬものがあるならな。人が斬れるものにすればよい」
柳生十兵衛:「──なあ、酒天童子よ。鬼であったモノよ」
柳生十兵衛:「──これより先は、鬼と人ではなく」
柳生十兵衛:「人と人との、未来を賭けた決戦となろう」
酒天童子:やめろ、やめろ、ああ、やめろ。
酒天童子:眼前の剣豪が眩しい。
柳生十兵衛:見つめる先には。平安と未来。ふたつの時代を背負う男たちがいる。
柳生十兵衛:「──任せたぞ、我が弟の──」
柳生十兵衛:「"柳生十兵衛"の友よ」
酒天童子:なぜ、俺は、ああでない。
酒天童子:なぜ――。
酒天童子:揺らめく。人の身には、もはや耐えきれない。
酒天童子:レネゲイドの酷使により、その肉体に溜まった負荷はすでに限界を迎えつつあった。
酒天童子:そして――。
別天ネムレ:柳生十兵衛の声に、ええと応える者あり。
酒天童子:天ヶ瀬本人を通じてレネゲイドで結合した鬼たちも十兵衛のたちによって、同時に傷つけられている。
酒天童子:鬼どもが首を押さえ、人間のように呻く地獄絵図の中。
酒天童子:人/鬼の目に英雄/死が映る。
別天ネムレ:魔眼の群れが舞うその中心で、友から譲り受けた懐剣を握りしめる。
”彷徨する者”モモ:「ネムレ」
別天ネムレ:「モモ」
別天ネムレ:彼女があんなに怒っているのは、初めて見たかもしれない。
別天ネムレ:藤原道長に問われたことを思い出す。彼女と世界、秤にかけるならどちらを取るか、と。
別天ネムレ:今考えても、やはり自分は、世界より彼女を取るだろう。彼女を、モモを、一人にはしたくないから。
”彷徨する者”モモ:「……皆を助けて、彼を救って」
”彷徨する者”モモ:取り乱してしまったのが、少し情けないけれど。
”彷徨する者”モモ:花弁が舞い上がり、ネムレの背中を押した。
「その方法は、もうわかっているはずだから」

別天ネムレ:「ああ」
別天ネムレ:誰かを助けたと、胸を張って言えることなどあっただろうか。地中海の島の巫女。暴走族の王。そしてこの男。だが、彼女にそう言われたなら、こう応えるしかない。
別天ネムレ:それは嘘や誤魔化しではなく、「自分にできることをすればいい」という後押しだから。
別天ネムレ:「いつものように、終わりにしよう」
別天ネムレ:握りしめた懐剣にレネゲイドを込める。そこに残る友の残滓をすくうように。彼から力を借りるように。それを経たレネゲイドで魔眼が膨張し、鬼の群れごと、天ヶ瀬アマタに振り下ろす。
別天ネムレ:「幕引きだ、天ヶ瀬アマタ。睡魔の鉄槌のもと、まぶたを降ろせ」
酒天童子:「……友矩くんは」
別天ネムレ:脳を直接殴りつける眠気。それは、いつになく切りつけるような刃物の感触を与えただろう。
酒天童子:「幸せだった、のかなあ」
酒天童子:自らを嘲るように笑って。
酒天童子:膝をつく。
別天ネムレ:「彼は笑って逝ったんだ」
別天ネムレ:「僕は、約束したんだ」
別天ネムレ:「それがすべてだ。僕にできることは、もう、忘れないことだけだ!」
別天ネムレ:刃の眠気が、さらに鋭さを増して天ヶ瀬アマタを切り刻む。憎しみに歯ぎしりするように。何かをすり切ろうとするように。
別天ネムレ:「大事なものを忘れたなら、忘却のままに眠り果てるがいい。眠り続けたその先に、忘れた(うしなった)記憶を抱えて、目が覚めることもあるだろうさ」
酒天童子:刻まれる。刻まれる。刻まれる。
酒天童子:だがまだ終わりではない。
酒天童子:「以津真天」
酒天童子:「捨て置いた屍はそういうものになるという」
酒天童子:「有葉から聞いたぞ。お前の捨て置いた記憶はいつまで腐らせておくつもりだ」
酒天童子:閉じかけていた瞳がカッと見開く。
別天ネムレ:ぎくり、と足が一瞬引ける。
別天ネムレ:過去にぽっかりと浮いた記憶の空白。そこに何があるか分からない。それを気にしなかった日はないと言っていいだろう。
酒天童子:「お前も、忘却の闇に落ちるんだ」
別天ネムレ:だからこそ、忘れないと力強く約束した。だからこそ、そこを突かれて動揺した。
酒天童子:「俺とは比べ物にならないほど、無数の忘却を――」
酒天童子:「一つ忘れてすらこのザマだ――震えて待つんだなあ! その時を!」
別天ネムレ:すがりつくように懐剣を握りしめる。
別天ネムレ:「それでも」
別天ネムレ:「僕は、ひとりじゃない」
別天ネムレ:「僕が忘れても、記憶を共有する誰かがいるなら。また、話を聞くまでだ。探しに行くまでだ」
別天ネムレ:「お前は知っているのか。有葉緑郎は。僕の記憶がどこにあるのか」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「……潮時だな」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:《瞬間退場》
別天ネムレ:「有葉!」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:余計なことになる前に、即座に消える。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:なにせこの場には――探り合いならば日の本一の男が居る。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:この世をば我が世とぞした日の本一の貴人が。
酒天童子:「お前の周りにはまだ人が居るなあ」
酒天童子:「だが見ろ、僕は一人になったぞ」
酒天童子:「忘れるな、別天ネムレェ!」
別天ネムレ:「天ヶ瀬……」
藤原 道長:──声が響いた。
藤原 道長:日の本一の貴人、と。探り合いならば日の本一、と賞賛された筈の男の喉から、
藤原 道長:「バーカ!」
藤原 道長:と、声がした。
藤原 道長:「柏木くんも夕霧も、ほんとバーカ!」
藤原 道長:「思い出ってのはねえ、陳腐な言い草かも知れないけど、人の胸の中でいつまでも生き続けるもんなの!」
藤原 道長:「投げ捨てられた死体なんかとは別なの! だから、いつか忘れ去る時があるなら──」
藤原 道長:弓に矢を番え、弦を引く。
藤原 道長:……鏃は、遥か空を睨む。
藤原 道長:「──そりゃ愛想尽かされて向こうから離れてったって証拠だから、土下座して恋歌で詫びるしかないでしょうが!」
藤原 道長:「これだから若いくせに悟ったような顔をする子達は! 悟り世代って奴かねえ!」
酒天童子:「気でも触れたか……光源氏……!?」
骸の軍勢:「鬼遣」「鬼遣」「鬼遣」
骸の軍勢:……何時しか骸の軍勢は、誰もが四つ目四角の面を被り
骸の軍勢:首が無いものは面を肩に掛け、或いは腰に吊り下げて、手にした戈にて鬼を刺し、地を引きずって何処かへ運ばんとしている。
酒天童子:「方相氏……鬼を殺すか……」
酒天童子:(本当に、一人だ)
骸の軍勢:「鬼遣」「鬼遣」「鬼遣」
骸の軍勢:そうしてまた幾つかの骸達は、
骸の軍勢:盾を手に酒天童子の周囲へ、足音も不揃いに押し寄せる。
骸の軍勢:かつて彼が殺した骸が、その顔も定かでないままに。
酒天童子:「……殺すか、俺を」
藤原 道長:「君だけじゃあないさ」
藤原 道長:「この偉い人はねえ、自分の民をも殺して、君を殺そうと──いや」
藤原 道長:「〝未来を生かそう〟って決めた訳」
藤原 道長:「それじゃあ俺みたいな適当なおじさんでも、少しは頑張らなきゃいけなくない?」
藤原 道長:矢を、空に放つ。
藤原 道長:……その時に、何か、藤原 道長の体から、大きな力のようなものが抜け出した感覚があった。
藤原 道長:まるで大きな魂がひとつ、そっくり抜け落ちたような。
藤原 道長:矢は空へ昇る。空へ留まる。月の如くに煌々と輝いて──
光源氏:眩き面立ちの、男の姿となる。
光源氏:「へい! 待たせたね遥か未来のファンの皆!」
酒天童子:「……恨み言でも言いに出たか」
酒天童子:眠い。とても眠い。だと言うのに、眠りきれない。
酒天童子:目の前の光があまりにまばゆくて。
光源氏:「この最高にノーブルな血統と才能を合わせ持つ美男子が、一世一代の大仕事をやり遂げに参上した!」
光源氏:月の如く輝く、その男の周囲に、
光源氏:死に絶えていた筈の八つの星が、再び昇り輝き始めた。
光源氏:一号:太歳。二号:大将軍。三号:太陰。四号:歳刑。
光源氏:五号:歳破。六号:歳殺。七号:黄幡。八号:豹尾。
光源氏:死したる筈の八将神星。再び空に昇る由縁は──
光源氏:「俺のレネゲイドボディを八等分して、この子達に分け与えた」
光源氏:「知ってる? 西方の大英雄の矢の話。俺はあそこまで無茶苦茶な逸話はないけどさぁ」
光源氏:「この地とこの血、この存在を賭けた矢ならば」
光源氏:「……いいや、8条のビームだけどね?」
安倍晴明:(そうか、まさか――)
光源氏:カッ
光源氏:その輝きはさながら日輪の如く闇夜を払い、地上へと照射された。
光源氏:……それは。
光源氏:地上に展開した彼らの、誰ひとりとして傷をつけぬまま、
光源氏:地に黒洞を穿ち、その底は日輪の如き光を以てしても尚、見通せぬ程の深さであった。
光源氏:……この時代の日の本は、冥府と地上とが近いという。
光源氏:ほんの1km程も掘り進めば、そこには──
骸の軍勢:「鬼遣」「鬼遣」「鬼遣」
骸の軍勢:骸の軍勢が、戈に掛けた鬼を連れて、黒洞へと堕ちていく。
骸の軍勢:ひとり。またひとり。
骸の軍勢:死して尚戦えることを、喜んでいるのか。戦わされることを嘆いているのか。
骸の軍勢:その想いを面の下に隠し、彼らは再び死んでいく。
光源氏:……そして。
光源氏:「天ヶ瀬アマタ」
光源氏:その男はいつのまにか、地上に降りてきていて、
酒天童子:「……なんだ」
光源氏:どことなくうっすらと、向こうが透けて見えるようになり始めた体で、
酒天童子:そう応えるので精一杯だ。
光源氏:鬼の親玉に〝ヘッドロック〟を仕掛けた。
酒天童子:「父親の仇を討つつもりか……?」
酒天童子:「その程度で僕の体は傷つけられん……」
光源氏:その男は、
光源氏:「君もクソ真面目だねぇ。遊びが足りないとこは柏木くんより夕霧に似てるけど」
光源氏:慣れ慣れしく語りかけながら、
光源氏:それでいてヘッドロックの手を緩めないまま、黒洞の方へと足を進め始めた。
酒天童子:「……どうするつもり、だ」
酒天童子:意識が、おちていく。
光源氏:「ふふ」
光源氏:洞の縁に立つ。……見通せぬ闇。死への道。
光源氏:この道を一人で歩いたことは、ある。
酒天童子:待てよ、まさか。
酒天童子:そこでやっと気がつく。
光源氏:「おじさんねぇ、奥さんにひどいことしたせいで、ちょっと謝りに行かなきゃいけないんだけどさ」
酒天童子:「俺は、一人で」
光源氏:あれは随分と寒々しくて、寂しいものだった。
光源氏:「一人旅って寂しいじゃん? だからちょっと、旅の供が欲しいって思ってさぁ」
酒天童子:「貴様、まさか、正気か!?」
酒天童子:「僕は、俺は、そんなこと――」
光源氏:「正気で父親の嫁さん寝取れると思う?」
酒天童子:「――まさに、正論」
光源氏:「恋は何時だって大狂気の産物で、だからこそ眩く美しいのさ!」
酒天童子:がくり、と崩れ落ちる。
酒天童子
酒天童子:そうだ。恋をしていた。
酒天童子:僕も、そうだった。
酒天童子:●●●●に抱いていた感情は――恋だった。
光源氏:「──という訳で! 現代人代表の別天ネムレくん! とモモちゃん!」
光源氏:片腕のロックをそのまま、ぐるりと首で振り返る。
別天ネムレ:「は、はいっ」やや呆然としていたが、気を取り直す。
”彷徨する者”モモ:「はーい!」
光源氏:「恋をしたまえ若人よ!」
光源氏:「青春の悩み! 哲学! なるほどたくさん有るだろう!」
光源氏:「道を違えた男からの呪詛に、心を蝕まれることもあるだろう!」
光源氏:「そんなことを忘れるくらい、胸いっぱいの恋をしたまえ!」
光源氏:「……あと幼妻を怒らせると人生不幸になるっていうのは忘れないで!」
別天ネムレ:「一番不安になるアドバイスですねそれ!?」
”彷徨する者”モモ:(オサナヅマってなんだろう)
ぼんやり

光源氏:「はっはっはは! それでは未来でお会いしよう!」
光源氏:「俺はここで消えるかも知れないが! なあに、数年後に俺を生み出す天才がいるのさ!」
光源氏:「源氏物語、だいたい五十四帖! 読んでおくれよぉ~──────」
光源氏:とんっ
光源氏:……その男は、あっさりと、散歩にでも行くように洞の闇へと踏み出した。
酒天童子:鬼はついぞ、一人にはなれなかった。
光源氏:「大空を~」
光源氏:「かよふまぼろし夢にだに~」
光源氏:「見えこぬ魂の行く方たづねよ~」
光源氏:「……ごめんねぇ、こんなおっさんが死出の旅の道連れで」
酒天童子:「……少し黙れ、起きたら、相手くらい」
酒天童子:「して――」
酒天童子:「や――」
光源氏:──第四十一帖『雲隠』。
光源氏:本文失伝──或いは元より空白。

GM:つきかげさやかに。
GM:先程までの血戦が嘘のように、静かな夜空が広がっていた。
上戸ノア:「特異点反応消失を確認。星歴修束、完了だ」
上戸ノア:その静寂を溶かすように、彼はそうつぶやいた。
柳生十兵衛:──風が吹く。隻眼の剣士が現れた時の、逆回しのように。
柳生十兵衛:四肢の末端から、金色の光が零れてゆく。
柳生十兵衛:「──ああ、これは。終わった、ということか」
柳生十兵衛:奈落の穴に飛び込んでいった闇と光。その軌跡を名残惜しそうに見つめていた隻眼が、地上に残った者たちに向く。
別天ネムレ:柳生十兵衛の姿を、なんとも言えぬ顔で見つめている。
藤原 道長:「うむ」短く頷く男の姿も同様に──僅かな日数とは言えど、時を遡った者である。
柳生十兵衛:「そんな顔をするな。……別れは、初めてではないのだろう?なら、笑え。俺は──」
柳生十兵衛:「俺たちは、誰かが笑う未来のためにこそ生きて、そして死んだのだから」
柳生十兵衛:「……ああ、それとも。最後に笑顔を向ける相手はもう決めている手合いかな、ネムレは」
別天ネムレ:「いいえ」にこりと。「共に戦ってくれた貴方に、笑顔の一つも送らねば失礼というものでしょう」
柳生十兵衛:「……ありがとう。そうだな、あと一つ願うならば──」
柳生十兵衛:応じる笑みは、父のような、兄のようなそれで。
柳生十兵衛:「その剣が、君の大切な人を──大切なものを守る一助になればと」
柳生十兵衛:少年が手にする懐剣を。少年の隣に立つ少女を。隻眼が追って。
柳生十兵衛:「そう、祈っている」
柳生十兵衛:──そうして。いよいよ、剣士の姿は。光の中に埋もれるように。
”彷徨する者”モモ:「ありがとう、柳生の剣士様」
それは、どちらの事を言ったものなのだろうか
あるいは、その両方に向けられていた。

柳生十兵衛:「──それでは、道長殿!柳生十兵衛、これにて失礼仕る!」
藤原 道長:「重ねて言う」
藤原 道長:「両名、大義であった」
柳生十兵衛:──最後の一瞬。金色の向こう側へと消えてゆく寸前、浮かべた笑みは。
柳生十兵衛:まるで、少年のようだった。
別天ネムレ:「……さようなら」
藤原 道長:「……頼光と競わせてみたかったな」
別天ネムレ:光の粒子、その残滓に一瞬、名残惜しげな眼差しを向け。懐剣を再び、ふところに閉まった。
”彷徨する者”モモ:「おじさまったら……」
藤原 道長:「──さて」
藤原 道長:時を遡った弓取りの、その手足もまた、光となり霧散していく。
藤原 道長:「此度の遠征、我が帰還を以て」
藤原 道長:「我らが勝利による終着とする」
藤原 道長:「別天ネムレ。モモ。その方ら──」
藤原 道長:「二十万の平安の民と、幾億幾兆の未来を救ったこと、真に大義である」
別天ネムレ:「……恐悦至極」
別天ネムレ:深々とお辞儀する。
”彷徨する者”モモ:同じく、スカートの裾をつまんでお辞儀をする
藤原 道長:「我が臣下たることを誇れ。そして再び征くが良い」
藤原 道長:「我が手に一度収まりし天下なれば、例え私が死すとも、国の形さえ変わろうとも」
藤原 道長:「未来永劫まで、我が愛着と恩寵の対象である」
藤原 道長:背を向け、数歩歩いた。
藤原 道長:足が消えて、手が消えて、残った首だけが、
藤原 道長:「ながき夜に 我ふみゆかば 松の火は 今ひとたびも陰を照らせよ」
藤原 道長:「……ヘボ句だな」
藤原 道長:歌を詠んでから、ふっと掻き消えた。
別天ネムレ:「……ありがとうございました」
別天ネムレ:なんだかあの人らしい去り方だな、と少し苦笑する。
”彷徨する者”モモ:「嬉しいわ」
詩なんてもらうのは、はじめてで、少しドキドキしてしまった

上戸ノア:「……さて」
上戸ノア:「帰るよ、ふたりとも」
上戸ノア:そう言って懐から銀の鍵を取り出す。
別天ネムレ:「まさかマスターも現地に来ることになるとは思いませんでしたよ」
別天ネムレ:やれやれ、とため息しつつ。それは安堵のひと息である。
上戸ノア:「ああ、今回は緊急事態だったからな」
上戸ノア:「次は――」
上戸ノア:グモ
上戸ノア:なにか潰れるような音。
上戸ノア:先程まで上戸ノアが立っていた場所に、漆黒の鉄塊が聳えていた。
別天ネムレ:「……ます、たー?」
別天ネムレ:何が起きたのか、把握できていない。
”彷徨する者”モモ:「うぇいとりー?」
別天ネムレ:「えーと、これは、帰還の手続きのうちなんですか? マスター! 返事してください、どこですか!?」
漆黒の巨人:「……」
漆黒の巨人:鋼であった。
漆黒の巨人:月光を反射して輝く、漆黒の鎧武者の如きもの。
”彷徨する者”モモ:「だ、だれ………?」
別天ネムレ:その威容を見上げ、「……」ようやく、魔眼を展開する。
別天ネムレ:「分からない。けど、きっと敵だ」
漆黒の巨人:「…………」
別天ネムレ:「マスターを、上戸ノアを、どうした!」
別天ネムレ:「何者だ!?」
別天ネムレ:誰何する声には焦りがあった。
漆黒の巨人:漆黒の鉄塊が、ゆっくりと浮かび上がる。
漆黒の巨人:見ればそれは、拳だった。
別天ネムレ:うすうす気づいているのだ。彼がどうなったのか。
漆黒の巨人:巨人の腕に戻ったその拳には、カマーベストの切れ端がまだこびりついていた。
漆黒の巨人:カタ、カタ、カタ、カタ
別天ネムレ:つまり。その拳があった場所には――
漆黒の巨人:両肩に備え付けられたトースターのような機械の蓋が開き
漆黒の巨人:爆音とともに射出される、無数の鉄球。
漆黒の巨人:親しい人の死を確認する暇もなく――死は彼らに迫った。
漆黒の巨人:「お前たちは、人の世にあってはならぬ」
漆黒の巨人:そして、あなたたちは――。


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ED1「この世をば――」

GM:登場PC→藤原道長
GM:それでは道長様のEDです
GM:場所ですが、道長様の第三女が中宮になったことを祝う宴でいいでしょうかね
藤原 道長:たぶん、本編の何年か後になりますわねそうなると
GM:ですね!
GM:せっかくなので軽く晴明と共に振り返りましょうか
GM:式部ちゃんでもいいですよ
藤原 道長:3章本編から12年後か
GM:そんなにも経つのか……
GM:それでは始まり始まり


ED1「この世をば――」


GM:京洛に、希望の灯がともる。
GM:煌々と照る月の下、藤原邸は人に満ち。
GM:まさしくこの世の栄華の極みと言わんばかりの豪勢な祝宴が行われていた。
GM:寛仁2年10月16日。
GM:藤原道長の人生の絶頂の日である。
安倍晴明:「――しかし、まあ」
安倍晴明:「帰ってきてみれば案外穏やかなもの、あの日のことが嘘のようでありますな」
藤原 道長:「嘘の塊が何を言う」
安倍晴明:「おやおや、我が身の半分が(ウソ)なれど、塊とは心外にござります」
藤原 道長:「お前は死人であろう」
安倍晴明:「確かに歴史の上では死するが定めなれど――やはり我が身、半分は(ウソ)にござりますれば」
安倍晴明:ポン、とおどけた様子で自らの頭を笏で叩き。
安倍晴明:「平にご容赦を」
藤原 道長:「ふん」
安倍晴明:「ご息女を三人も入内させた今、道長様の道を阻むものはおりますまい」
安倍晴明:「どうですか。ここらで一つ、神になってみては」
安倍晴明:狐の瞳で、男は嗤う。
藤原 道長:「愚か者。斬罪を科しても良いのだぞ」
藤原 道長:「私はそもそもにして、お前の存在が気に食わぬ」
安倍晴明:「おや、手厳しい」
安倍晴明:「消滅しかけていた私を」
安倍晴明:「切り札として密かに救ってくださったお方とも思えませぬ」
藤原 道長:「強大怪異なる力を持ち、死すら欺き、時の流れの移ろいの前も先も見通す」
藤原 道長:「そういう生き物は、生き延びるのに〝世〟も〝他〟も必要とせぬ」
藤原 道長:「お前が人の世に在ったことで、あの夜にはことが上手く運んだが」
藤原 道長:「お前の生存に人の世は、必ずしも必要ではない」
藤原 道長:「お前は囲碁の観客だ」
藤原 道長:「石を自由にする権限を与えられた観客。打ち手である私が、お前を気に入る道理があるまい」
安倍晴明:「実に、実に、手厳しい。だが――素晴らしい」
安倍晴明:「あなたはどうしようもなく正しい」
安倍晴明:「別天ネムレやモモが、あの後いかなる悲惨に向き合うのか」
安倍晴明:「あの柳生どもがいかなる残酷と戦ったのか、世の人の愚かさはいかに救えぬ宿痾であるか」
安倍晴明:「私めは存じております」
藤原 道長:「ならば、語らぬままに死ね」
安倍晴明:「ええ、喜んで、喜んで。秘するが花、知らぬが仏、語れば定まる因果の糸を、無理に手繰るは愚かな話」
安倍晴明:うやうやしく一礼をする。
安倍晴明:本当に嬉しそうに。
安倍晴明:「そんな死に様、まるで人間のようではないですか」
藤原 道長:「愚か者」二度目。
藤原 道長:「お前は、鬼のひとつとして死ぬのだ」
藤原 道長:「夜が〝鬼の刻〟であったは、道長の生きた時代まで」
藤原 道長:「私が世から消え失せた後には、鬼も、怪異も、この国には要らぬ」
安倍晴明:「……ですな」
藤原 道長:「夜に蠢くものも人であり、人が人と殺し合う」
安倍晴明:(――そう、あなた一人が抱えてゆけば良い)
藤原 道長:「道長が拓きたる世とは即ち、人の世に他ならぬ」
安倍晴明:(人のために、そしてあなた自身の恋の為に)
藤原 道長:「貴様の如く、神仏の視点を気取る化物の席などくれてやらんわ」
安倍晴明:「ま、良いでしょう」
安倍晴明:くるりと振り返り、天を仰ぐ。
安倍晴明:「人間としての私の席はあの道満にでも下げ渡してやってください。どうせ受け取らぬであろうし、あなたも渡すつもりはないでしょうが」
安倍晴明:「あれが居たお陰で、多少は楽しかった……のでね」
安倍晴明:「さらば――ごめん」
安倍晴明:狐に化かされたが如く。
安倍晴明:秋宵の幻は薄れていく。
藤原 道長:「……さて」
藤原 道長:満座を見渡す。宴の席とは言え、平安貴族どもの慎み深いこと。
藤原 道長:声密やかに言葉を交わす。その中に幾つの企てが紛れているやも知れぬ。
藤原 道長:暗君ならば、殺し尽くすだろうか。
藤原 道長:さりとて、いかな名君も、この魑魅魍魎渦巻く宮中を、善と徳とで治めることなど出来まい。
藤原 道長:論語の如き理想は、此処が己を律するが為に翳すものであり、世の統治に用いるべきではないのだ。
藤原 道長:「──頼光」
藤原 道長:老齢の家臣の名を呼んだ。
藤原 道長:「保昌。維衡」
藤原 道長:「弓を取り、刀を抜け」
GM:居並ぶ臣下たちは、まるでその男の手足が如く、なめらかに構える。
藤原 道長:「私は然程の間を置かず、俗世から離れる」
藤原 道長:「仏門に入る者が、弓馬の士を率いるは、あまりに血生臭く、曲がったことである」
藤原 道長:「よって大変心苦しいが、私はお前達とその一党を、我がくびきから放たねばならぬ」
藤原 道長:「今後、その矢は我が指し示すところではなく、己が一党の頭領の指に従うよう」
藤原 道長:「今後、その刀は我が名ではなく、頭領の名と誉れを守るよう」
藤原 道長:「もし〝許し得ぬこと〟〝許し得ぬもの〟あらば、もはや我が言を待つこともない」
藤原 道長:「そなたらの本分を以て、良きようにすべし」
藤原 道長:立ち上がる。……己もまた、貴き一族らしからず、
藤原 道長:その身には大弓を帯び、太刀を佩いて、戦に赴かんが姿である。
藤原 道長:「なに。平安の世は続こうさ。我が見立てでは三百年、よほどの鬼才が現れても二百年」
藤原 道長:「愚かなる企てが牙を立てようと、此は盤石の都。欠けたるを知らぬ楽土である故な」
藤原 道長:太く響く声で、暫し笑った。
藤原 道長:武士どもが、唱和するように笑う。
藤原 道長:手を翳す。
藤原 道長:……ぴたりと、笑声が止む。
藤原 道長:「……私は、仁君にあらず。明君にあらず」
藤原 道長:「己が権勢を極めることに生涯を賭した者である」
藤原 道長:「神にあらず。魔にあらず。我が血を帝統へ忍ばせながら、」
藤原 道長:「この身を帝位へ置こうとは決してせなんだ、人の極である」
藤原 道長:「……人は、欲に振り回される」
藤原 道長:「権勢欲。金銭欲。名誉欲。……愛欲」
藤原 道長:「良い! お前達が欲に勝てぬのは全くの道理だ! 咎めることはするまい!」
藤原 道長:「が!」
藤原 道長:「……その欲が我が道を阻むというならば、私もまた己が欲を以て」
藤原 道長:「障害たらんとする者悉く、あらゆる術を以て取り除こうではないか」
藤原 道長:庭に出た。
藤原 道長:傍にいた武士の矢筒から、矢を一本引き抜き、弓に番える。
藤原 道長:それを夜天へ向けて放つと、いずこまで飛んだものか、遂に矢は落ちてこなかった。
藤原 道長:どこまでも、届くのだ。
藤原 道長:この国の何処にあろうと、我が目も、我が矢も届くのだ。
藤原 道長:どれ程、遠い未来の空の下であろうとも──
藤原 道長:我が息吹を受けた臣下達の手が、必ずや、届くのだ。
藤原 道長:「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の」
藤原 道長:空に月は在り。あの夜を知り、遥か未来を知る、夜の目。
藤原 道長:「欠けたることも なしと思へば」
藤原 道長:目は、開かれている。
藤原 道長:誰を見逃すこともない。
藤原 道長:「……どうした、賞賛の声が無いではないか」
藤原 道長:「渾身の出来と思ったのだがな……」
藤原実資:「道長様、おそれながら」
藤原実資:「古来、白居易の詩のあまりの出来栄えにみな言葉を無くしたこともございます」
藤原実資:「ここはその故事に倣い、みなで今の歌を唱和してみてはいかがか……と」
藤原 道長:「ふん、皮肉屋の実資めが。返歌に及ばぬヘボ歌と言うか」
藤原 道長:「だが、その案や良し。私はこの宴席の、全ての者の名も声も覚えている」
藤原 道長:「誰が声を渋り、誰が唱和せなんだか。誰の声がより遠くまで響きたるか」
藤原 道長:「醍醐と共に、とくと味わうとしよう」
藤原 道長:ぱん、と手を打ち鳴らす。
藤原 道長:「歌え」
藤原実資:(この御方には、かなわんな)
藤原実資:息を吸う。
藤原実資:皆を先導するように、声は高らかに。
藤原 道長:(──鬼は名の通り、〝陰〟へ消えて)
藤原 道長:(夜は恐れるものでなく、炎持て暴くものになる)
藤原 道長:(闇を恐れぬ武士どもが、やがて日の本の隅まで、まつろわぬものを切り捨てて)
藤原 道長:(鬼や妖を笑いぐさに出来るまで、五百年、いや六百年──まだ掛かるか?)
藤原 道長:「……ふん」
藤原 道長:(いずれにせよ、私が死したる後のことだ)

藤原 道長:──小さな子供が、居たとして。
藤原 道長:人形をひとつ持っていて、それはそれは大事に、昼夜を問わず傍に置いていたが、
藤原 道長:弟が産まれて、泣いて欲しがるので、快く譲った。
藤原 道長:その弟もまた、親族の幼い娘に乞われて人形を譲り、そうして、流れ流れて、今はどこの誰の手にあるとも知らないとして。
藤原 道長:かつて我が手にあったこと。その事実は消えぬ。
藤原 道長:かつて愛着を抱いたこと。その事実は消えぬのだ。
藤原 道長:「歌え! 言祝げ! 我が天下を!」
藤原 道長:「この道長の眩き天下を──」
藤原 道長:そして。
藤原 道長:やがて天下を受け継いでいく『人』の息吹を。


ED1「この世をば――」 fin



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ED2「まだ、終わりじゃない」


GM:登場PC→柳生十兵衛&“柳生十兵衛”柳生左門友矩


ED2「まだ、終わりじゃない

: ──江戸城が、燃えていた。
: 炎に包まれる天守閣、そこに横たわるは十二とひとつの骸たち。
: 死せるは転生せし死人還り十二名、その首魁たる魔人天草四郎時貞。
: そして、彼らを討ち果たした柳生の剣士たち、そのひとりもまた──。
柳生十兵衛:「──いや。もう少し上手くやれると思ったのだが」
柳生十兵衛:「ままならんものだ。なあ、友矩」
柳生十兵衛:──焔の剣に肺腑を焼かれ、今まさに死に往かんとしている。
柳生左門友矩:「──はい、兄上」
柳生左門友矩:──頬を煤で汚し、全身に傷を負っている。けれど、生き残ってしまった。
柳生十兵衛:「──なんという顔をするのだ、お前は。これではまるで、俺たちが負けたようではないか」
柳生十兵衛:口の端から渇いた血の欠片を零しながら。
柳生十兵衛:「笑え、友矩。俺たちは勝ったのだ。繋いだのだ」
柳生十兵衛:「例え俺が死すとも。お前が生きていれば、柳生の剣は──」
柳生十兵衛:「泰平の世は、死なぬ」
柳生十兵衛:笑う。それは苦し気ではあれど、心底安堵したような、穏やかな笑み。
柳生左門友矩:「──兄上は」
柳生左門友矩:涙が零れる。頬を伝い、落ちる。
柳生左門友矩:「かなしくは、ないのですか」
柳生十兵衛:「──そうだな。悲しい、悲しいとも」
柳生十兵衛:──悔いるのは、己の生ではない。
柳生十兵衛:眼帯の下。光を失った■■が見せたもの。
柳生十兵衛:「見えたのだ。お前がこの先、どれほど過酷な道を歩むか。どれほど傷付き、迷い、遠回りをするのか」
柳生十兵衛:「──それを助けてやれぬのが、悲しい」
柳生左門友矩:「それは──ですが、兄上」
柳生左門友矩:「何かを為せば──人の記憶には、残ります!」
柳生左門友矩:「けれど……それすらも伝わらぬのなら。何を為したとしても、それは──いなかったことと、同じではないですか…ッ!」
柳生十兵衛:「──違う。それは違うのだ、我が弟よ」
柳生十兵衛:童子のような、泣き出しそうなきょうだいの頬に。半ば炭化した右手がそっと添えられる。
柳生左門友矩:その手を握る。微かな温もりを確かめるように、頬へと導く。
柳生十兵衛:「俺はここにいた。為すべきことを為した。そして──人の世は、こともなく続いてゆく」
柳生十兵衛:「使命を果たすとは、そういうことだ。──たとえ人知れず終わろうとも、俺はそれを良しとしたし──」
柳生左門友矩:「兄上、兄上…!それでも!」
柳生左門友矩:「それでも…友は、悲しいのです」
柳生十兵衛:「……そう。お前がそう想ってくれるだけで、俺は満足だったのだ」
柳生十兵衛:──そうだ。自分が消えた後、ひっそりと弔ってくれるだけでよかった。だというのに。
柳生十兵衛:──まるで、何も知らぬ子供の頃。ただのきょうだいだった頃に戻ったように、お前が悲しむものだから。
柳生十兵衛:「──友矩」
柳生左門友矩:「はい──」
柳生十兵衛:「──これより先。誰にも感謝されぬ勝利が。誰にも記憶されぬ戦いが。──悲しみだけをお前に与える道が、永く続く」
柳生十兵衛:「為すべきことを為せと、お前は告げられるだろう。そしてお前は為し遂げるだろう」
柳生十兵衛:「──だから、いつかお前が。為すべきことではなく、為したいことに──」
柳生十兵衛:「魂の底から、そうしたいと叫ぶことに出会う時が来たのなら」
柳生十兵衛:右手を弟の頬に添えたまま。左手、傷だらけ血塗れの手で。
柳生十兵衛:「──迷うな。やりたいことを、お前が思うままにやれ」
柳生左門友矩:「…はい。…はい、兄上!」
柳生十兵衛:鞘に納められた、凶祓いの刃。銘なき村正を、弟の胸に押し付ける。
柳生十兵衛:「これは持っていけ。……どの道、俺にはもう無用のものだ。外道どもと共に焼けてしまうのは、あまりに惜しい」
柳生左門友矩:剣豪というには細い両の手で。
柳生左門友矩:「決して、無くしません。この刀も、この想いも」
柳生左門友矩:「友が、僕が──兄上のことを、忘れません」
柳生十兵衛:「ばかもの」
柳生十兵衛:こつん、と。左手で作った、弱弱しい拳が。美剣士の額を小突く。
柳生左門友矩:「あいたっ」
柳生十兵衛:「いいのだ、忘れても。──旅路の果て、いつかお前が「そうしたい」と思う何かに、誰かに出会えるのならば」
柳生十兵衛:「──その何かが、誰かが。お前の次へと、繋ぐだろう」
柳生十兵衛:「だからな。……柳生の剣も、柳生の名も。お前が好きに使い、好きに捨てるがいい」
柳生十兵衛:「自由であれ、柳生左門友矩 。──遥か先、お前が出会うものを──」
柳生十兵衛:「俺は、楽しみにしているとも」
柳生左門友矩:「あはっ」頬を伝うものをそのままに、精一杯の笑顔を浮かべる。
柳生左門友矩:「兄上の言葉、絶対に忘れませんから」
柳生左門友矩:「それは…友が、そうしたいと思ったから、するのです」
柳生左門友矩:華奢な指が、血濡れの顔を撫でる。
柳生十兵衛:「……やはり、お前はばかものだ。こんなところで「したいこと」をひとつ使うとは」
柳生十兵衛:涙が染みた右手が、ぼろりぼろりと崩れ落ちる。
柳生十兵衛:それでも、浮かべた笑みは楽しそうで。
柳生十兵衛:「さあ、往け。家は宗冬に任せておけば、なに、上手くやるだろうさ」
柳生左門友矩:その目を覆っていた布を愛おしそうに撫でて。
柳生左門友矩:「あはっ。似合いますか?」
柳生左門友矩:自らの右目を覆うように。
柳生十兵衛:は、と小さく笑う声。
柳生十兵衛:「いいさ、それも持っていけ。……まったく、好きに使えとは言ったが」
柳生十兵衛:「隻眼の剣客、柳生十兵衛。これではいったいどちらが十兵衛だか、分かったものではないな」
柳生左門友矩:静かに、立ち上がる。
柳生左門友矩:眼帯で隠した片目。手には村正。世に言う隻眼の剣豪、柳生十兵衛の姿がそこにあった。
柳生十兵衛:「──さあ、ここもあといくら保つかわからん。もう、俺はお前を助けることはできんが──」
柳生十兵衛:「──お前は、もう大丈夫だろう」
柳生左門友矩:「──はい」小さく頷き、村正を顔の前に。
柳生左門友矩:「いつかの未来。結んだ縁のために──友は、戦います」鯉口を切り、戻す。
柳生左門友矩:「これが、胡蝶の夢ならば──」燃え盛る炎を背に。
柳生左門友矩:「友矩はどこまでも…どこまでも自由に舞って見せましょう!」
柳生左門友矩:背を向けて、駆ける。
柳生左門友矩:振り向く事はしない。
柳生左門友矩:──いつかの未来のために戦うと、誓ったのだから。
柳生十兵衛:──熱と血で赤く滲む視界。駆け抜ける背は朧げにしか見えずとも。
柳生十兵衛:焔に呑まれ消えゆく男は、笑っていた。
柳生十兵衛:──まこと、楽しい一生であったと。

: ──天保三年。江戸城天守、焼失。
: 数多ある並行世界のひとつで紡がれた、記録に残らぬ歴史。
: そこから未来へと向けられた意志が、平安の京で結ぶ因果を──
: ──目にする者が現れるのは。これより先、更に三百余年の先のことである。


ED2「まだ、終わりじゃない」 to be continued……


GM:というわけで本日はここまで!!!!!
GM:お疲れさまでした!!!!!!!
柳生左門友矩:お疲れ様でした!!!
柳生十兵衛:ヤー、お疲れ様でした!道長殿と十兵衛は、これにて一足先にクランクアップ!
”彷徨する者”モモ:おつかれさまでした!!!!
別天ネムレ:お疲れ様でした!!!!
光源氏:お疲れ様でした!

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マスターシーン3「平安、灰白湾の底にて」

GM:登場PC→なし


マスターシーン3「平安、灰白湾の底にて」


GM:堕ちる。
GM:――堕ちる。
GM:――――堕ちる。
GM:無限の奈落を、死に至る落下を、二人ぼっちで。
酒天童子:「ああ――最期は一人と思ってたのに」
酒天童子:と、そこで自らが言葉を紡げることに気がついた。
酒天童子:漆黒の空間にぽつんと立っている。
酒天童子:夢か、あの別天ネムレという男の見せた夢なのか。
酒天童子:「夢の中でまで、これですか」
虎熊童子:「なにか、ご不満でも」
虎熊童子:池とも沼とも分からぬ、何も無い場所に浮くように漂っている
茨木童子:「バカは死んでも治らない、と言いますけど。ほんとうなのです」
茨木童子:何もない暗闇で、ふよふよと逆さまになりながら、ぷんすこと腕組みしてにらみつける。
茨木童子:衣服の一部――単なる装飾のはずだった猫の尻尾が、ぺしぺしと天ヶ瀬の額を叩いた。
酒天童子:「いえ、なにも、不満はないのです」
酒天童子:しっぽを手に取りながら、じっと眺める。
酒天童子:「死んだ筈の虎熊、どこか遠くに居る筈のきっこさん、みなさんが今際の夢に出たことで――気づいたのです」
茨木童子:ふよふよ。尻尾を離させようとはしない。
酒天童子:「僕はずっと自分が一人だと思っていましたが、きっとそんなことはなかったのだ……と」
酒天童子:「いや、一人になろうと思ってたんですよ。つい先程まで」
酒天童子:「なにせほら、僕は人を殺します」
酒天童子:「鬼の中にあってもなお異質だった僕に、居場所など無いと思っていたのですが……うむ」
酒天童子:「それは僕の決めることではなかったのだ、と――あの光源氏とあなたたちに気付かされました」
虎熊童子:「んふへへ、何を今更」
酒天童子:「虎熊、あなたが彼を気に入ったのは――もしかするとそういうところだったのでしょうか」
虎熊童子:「……」
虎熊童子:「えぇえぇやっとお気づきになられましたか」
茨木童子:むぅ。恋というものをまだ知らぬ小娘は、眉根を寄せるばかり。
酒天童子:「……ふふっ」
酒天童子:「消えた虎熊、地獄行きの僕」
酒天童子:「きっこさん、あなたはそのどちらとも違います」
酒天童子:「もしもこれが『ただの夢ではない』のなら」
酒天童子:「後少しだけ――彼らを助けてやってはくれないでしょうか」
酒天童子:「虎熊さんもいいでしょう? それくらい?」
茨木童子:「……きっこにできることがあるなら。いいですよ」
茨木童子:「そのかわり、あとでお前の血を……」
茨木童子:こほん、と咳払いして
茨木童子:「いえ、チョコレートでもよこすのです」
茨木童子:「きっこは、吸血鬼なのですが、これで勘弁してやるのです」
虎熊童子:「私は良しとも悪しとも言いませんわ」
虎熊童子:「何分……えぇえぇ鬼ですので」
虎熊童子:「茨木がそうしたいのでしたらそうすべきでしょう」
虎熊童子:「あぁいえ、きっこさん? ちゃん? んふふ」
茨木童子:「な、なんですか」ちょっとひるむ。
茨木童子:「呼び方は好きにすればいいのです。一番好きなのはクラリモンドですが……」
虎熊童子:「く、くら……?」
酒天童子:「当世風の呼び方です」
酒天童子:「ちなみに僕はアマデウス」
酒天童子:「それはさておき、だ」
酒天童子:「ネムレ、モモ、彼らは多くの人を救ってきたのだから」
酒天童子:「彼らを助けたいと思うものも、きっといるでしょう」
酒天童子:「それらを束ねる器と成ることこそが、彼らの真の力……だと思います」
酒天童子:「僕は彼らを助けたい。なので好き勝手にあなたに頼みます」
酒天童子:「鬼としてね」
酒天童子:尻尾から手を放し
酒天童子:「あなたは――あなたとして」
酒天童子:「自由にやってください」
茨木童子:少しばかり沈黙して。
茨木童子:すぱーん!
茨木童子:と、尻尾で思いっきり頭を殴りつけた。
酒天童子:「ふふ、痛い」
茨木童子:「それがひとにものを頼む態度ですか!」
茨木童子:「このばか! あほ! あんぱんまん! 違った、あんぽんたん! あじゃらかもくれん!」
茨木童子:「どてかぼちゃ頭! メガネザル! さつじんきょー! ばーかばーかばーか!」
茨木童子:「この……っこの……っ」
茨木童子:「そういう、そういう頼み方が」
茨木童子:「いちばん、ずるいのですよ」
茨木童子:ぐす、と鼻を鳴らして。しかしぐっと息を呑み、涙をこらえる。
酒天童子:「――鬼ですから」
茨木童子:ぺしぺし。無言で尻尾が抗議する。
酒天童子:(鬼にも絆があったのだと――気づけなかった半端者、ですけどね)
酒天童子:「さ、鬼らしくいきましょうか。虎熊さん」
酒天童子:「あの色男に言伝はありますか?」
虎熊童子:「はいぃ?」
虎熊童子:「……なぜ酒天童子様に?」
虎熊童子:「いえ、まぁ、あるにはあるのですが御本人に伝える機会がなく」
酒天童子:「僕、彼と土下座の旅に出ているんです」
虎熊童子:「はいぃ?」
虎熊童子:《快楽の香気》
虎熊童子:なにか甘い匂いがするような気がしてくる
茨木童子:「ほわ~?」
茨木童子:ひくひくと鼻を動かす。
酒天童子:「最後の戦いでやつが身を挺して僕を地獄に落としまして。いやあ、鬼にも愛があっていいって理解しました」
虎熊童子:「……続けて」
酒天童子:「最後の戦いで『別天ネムレ! お前と俺は同じ化け物だ! 孤独に死ぬんだ!』ってイキリちらしたら」
酒天童子:「一人なんてことはないよ……って」
酒天童子:「優しく」
酒天童子:「抱きしめられて」
茨木童子:「…………はずかしい」
茨木童子:ものすごいしかめっ面になった。
茨木童子:「死ぬほどはずかしいじゃないですか」
酒天童子:「光源氏の如き色男の前では誰しも霞むというものです」
虎熊童子:髪がゆらりと立ち上がった
虎熊童子:「……なるほど」
虎熊童子:「それで、良き思いをされたと?」
酒天童子:「……」
茨木童子:何かを察して、すーっと二人の鬼から距離を取った。
虎熊童子:怒髪天を衝く、という言葉があり
虎熊童子:逆鱗に触れるだとかそういう言葉もある
虎熊童子:言うなれば彼は虎の尾を踏んだのだろう
虎熊童子:「私ばかりこんな目に遭って……!」
虎熊童子:「何を平然と!」
虎熊童子:バチン、とおそらく人の身であれば首がもげるであろう平手であった
茨木童子:(うわあ……)
茨木童子:自分が平手されたような、それはそれは痛そうな表情で顔をしかめた。
虎熊童子:「相対死になったかと思えば!」バチン
虎熊童子:「鬼の者はどこへも行けず!」バチン
虎熊童子:「戻ってきたかと思えば!」バチン
虎熊童子:「自分ばかり良き顔をして!」バチン
虎熊童子:「……………………言伝は唯、ひとつ………………『愛してくれとはもう言いません、ですがただ』」
虎熊童子:「『消えても、忘れないで』と」
虎熊童子:「……あと数百の年を数えれば、私のような人間も現れるでしょうから。愛されるのはその時でよろしい」
酒天童子:「しかと、聞き届けました」
虎熊童子:「んふへへははは」
酒天童子:「それでは壮健で」
酒天童子:堕ちる。
酒天童子:――堕ちる。
酒天童子:――――堕ちていく。
酒天童子:もう二度とこの意識が浮かび上がることはないだろう。
酒天童子:そしてこの一時は夢に過ぎぬのだろう。
酒天童子:だが、救いはあったのだと、信じることはできた。
酒天童子:俺は正しくなかった。
酒天童子:俺は間違えた。
酒天童子:友を忘れ、大切な人を忘れ、信じてくれた筈の仲間すら忘れ。こんなにも楽しい時間があった筈なのに、それにも背を向けた愚か者。
酒天童子:その挙げ句に地獄に落ちただけの小悪党。少し、人より力があっただけ。
酒天童子:そう思えることに救われた。
酒天童子:「ありがとう、ヒーロー」
酒天童子:とぷん、と。終わりのない闇に意識が溶けた。
酒天童子: 

マスターシーン3「平安、灰白湾の底にて」 fin


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クライマックス2/ED3「白舟、虚実の渚に漕ぎ出して」

GM:登場PC→別天ネムレ、モモ


クライマックス2/ED3「白舟、虚実の渚に漕ぎ出して」


GM:迫る。
GM:迫る。
GM:迫る。
GM:月影を跳ね返す銀球が風を裂く速度で飛翔し、肉体にめり込む。
GM:それはオーヴァードならば問題のないものだろう。
GM:だが邪神因子保持者(オーヴァード)なら?
GM:あるいは――邪神の分身(レネゲイドビーイング)なら?
GM:銀球に小さく刻まれたいびつな五芒星は、旧き支配者を根本的に苛み呪う旧き神の印であり、今のモモにとっては劇毒とも言うべきそれ。
GM:彼女を人間としての存在に落とし込む召喚者――上戸ノアを失った今、もはや彼女は限界に至っていた。
漆黒の巨人:「――はっ、ははは」
源義経:鉄の巨人の胸元が大きく開き、中から眉目秀麗な男子が現れる。
源義経:その顔は、不思議と特徴を言い表せぬが、美しいことだけは分かる。
源義経:そんな奇妙な男が口元をクィイと歪めて、あなたたちを見下ろす。
源義経:「だから僕は言ったのだよ。旧神の印を大量生産すれば良いと」
源義経:「タイタスなにがし? ううん、違うなあ、あのシルバーハットなるアメリカ人のアイディアは的を射ていた」
源義経:「どうだ、別天ネムレ、それに■■トー■」
源義経:「苦しいか? 介錯はいるかい?」
”彷徨する者”モモ:「……ぅ……ぁっ」
”彷徨する者”モモ:声が出ない、いや出せない。
”彷徨する者”モモ:苦しいのに、声を出したら『弾けてしまう』
”彷徨する者”モモ:何が?
”彷徨する者”モモ:それは自分が、自分の体が内側から弾けてしまう
”彷徨する者”モモ:そんな苦しさ。
”彷徨する者”モモ:「螟「縲?螟「縺ョ荳ュ」
別天ネムレ:「モモ……? モモッ!?」
別天ネムレ:声もなく苦悶する少女の様子が、これまでにない異様さなのがはっきりと分かった瞬間、おぞけが走った。
源義経:「ああ、人の殻も保てなくなっているだけだ。混血の魔術師が死んだから、苦しいのだろう」
別天ネムレ:いけしゃあしゃあと事情を説明するその声が、ひどくかんに障る。
別天ネムレ:「その魔術師を殺したのは貴様だろうッ!」
源義経:「このまま介錯しても良いが……さて」
源義経:なにやら叫ばれても、人間の気持ちは分からない。これは戦だ。
源義経:そういえば――兄上も、平家の連中も、なにか叫んでいたな。
源義経:「……ああ、そうだな」
源義経:さて、どうやって勝とうか。
別天ネムレ:巨大な鉄塊と思うほどの拳。それを奮う五体。それほど巨大なものを相手に、どう立ち向かうというのか。滑稽なほどちっぽけだと思いながら、モモをかばうように立ちはだかる。
”彷徨する者”モモ:「出てきたら……駄目……!」
”彷徨する者”モモ:少女の体から力が抜ける。
”彷徨する者”モモ:湿った地面に崩折れて、その陰から。
繧「繧カ繝医?繧ケ:何かが現れる。
繧「繧カ繝医?繧ケ:忽然と、最初から少女の背後にあったかのように。
繧「繧カ繝医?繧ケ:見てはいけないものだ、感じてはいけないものだ、理解してはいけないものだ。
源義経:「――来た」
源義経:「お前を、待っていたのだ」
源義経:昆虫のような感情を感じさせない瞳が、モモを見る。
源義経:彼はコクピットに改めて座り直し、よどみ無き手さばきで胸部ハッチを再度閉じる。全て、全て、彼の想定したとおり。戦況は何一つ狂いなく進んでいる。
漆黒の巨人:「SANフィルターグリーン、銀鍵機関臨界、魔術エネルギー最大充填、混沌歯車異常なし」
漆黒の巨人:「鵯越え、八艘飛び、海を越え、時間空間を踏み倒す。語り語られ伝説の、九郎判官のお通りだ!」
漆黒の巨人:「我こそが、現れ出たる義経公! 喰らえ――」
”彷徨する者”モモ:「"A z a t ■■■h"」
”彷徨する者”モモ:唇から、いつものように、言の葉を紡いだ。
”彷徨する者”モモ:そも、おかしいとは思わないのか?
”彷徨する者”モモ:全てを元通りに戻す?
”彷徨する者”モモ:取り返しのつかないことを修復する?
”彷徨する者”モモ:これはそんなに、『都合のいい力』なのか。
漆黒の巨人:斬艦刀を眼前の“何か“に向けて振りかぶり
漆黒の巨人:「遮那王流離譚(ドリームオブワイアーズ)!」
漆黒の巨人:振り下ろす。人間と同じような『恐怖』『狂気』、そのいずれとも無関係である故に。
漆黒の巨人:神をも恐れぬ源義経なりせば。
”彷徨する者”モモ:一面からすれば、全てを元通りにする力である。
だが、翻ってみれば、それは。
『全てを無意味にする力』である

繧「繧カ繝医?繧ケ:故に、宣言にすら意味はない。
繧「繧カ繝医?繧ケ:あったはずの兄弟への情、あったはずの業、師の記憶、愛した女、全て全て。
繧「繧カ繝医?繧ケ:剣に触手が巻き付き、巨大な鎧を拘束する。
ぐるぐる、ぐるぐる、見えなくなる。

別天ネムレ:「これは……!?」
繧「繧カ繝医?繧ケ:装甲の隙間に、灰色の触手が捩じ込まれる。
繧「繧カ繝医?繧ケ:コックピットへ、”中身”へと。
漆黒の巨人:「出力低下?!」
繧「繧カ繝医?繧ケ:「縺雁燕縺ョ蜈ィ縺ヲ縺ォ諢丞袖縺ッ縺ェ縺」
繧「繧カ繝医?繧ケ:声、ではない。
何かが義経の脳を震わせるだろう。

源義経:「馬鹿な、鉄巨人(ケイオスハウル)の装甲が!?」
源義経:外宇宙にも、地殻潜航にも、およそあらゆる環境を踏破する無敵のスーパーロボットが。
源義経:その装甲が。
源義経:「――そうか」
源義経:この世のものでないのなら。
源義経:装甲とて無意味ということか。
源義経:「あるいは――」
源義経:もうとっくに手遅れなレベルにまで『あれ』は成長していたのか。
繧「繧カ繝医?繧ケ:その考えに至るか至らないか。
源義経:「せめて、報告を――」
繧「繧カ繝医?繧ケ:義経と呼ばれたものは、紫煙のように消え失せる。
源義■:「報告を――」
源■■:「報告――」
■■■:「報――」
 :「 」
漆黒の巨人:剣を振りかぶった姿勢のまま触手に抱かれ、巨人は静止する。
別天ネムレ:「……」何が起きている? ただ絶句するしかない。
漆黒の巨人:この中に居た“誰か”は人類史から焼却された。
漆黒の巨人:地上で黒瀬尋の起こした騒乱を支援した某。
漆黒の巨人:地下で天ヶ瀬アマタの潜入を手引した某。
漆黒の巨人:そしてこの場に居ない魔術師との契約により、破神の戦に飛び出した某。
漆黒の巨人:勝利だけを求める心なき機械のような男、それ故に狂気に決して落ちぬその男の名は――消えた。
漆黒の巨人:過去にも、未来にも、それは誰も知ることのできぬ名となった。
GM:もう一つ《怪人》の効果で自由に宣言していいこととします
GM:この場所は時間と因果が曖昧なので、書き換えればそれは事実となりますから。
繧「繧カ繝医?繧ケ:上戸ノアの死をなかったことにする
GM:許可します!
GM:殺しそこねたノアノア

GM:一人の情報がまるごと消えた。ありえざることだ。
GM:まだ夢見心地のこの世界には、あってはならぬ異常事態である。
GM:それを埋め合わせ、縫い止め、神の眠りを続けてきたのがこの世界なりせば――。
GM:その仕事を執り行ってきた神も居る。
上戸ノア:「……?」
上戸ノア:肉片の一つ一つが銀の粒子となり
上戸ノア:さざなみをうつようにして、空中でゆっくりと形をなしていく。
上戸ノア:眼球がポコンと浮かびあがり、神経がそれに伴って脳を構築。
上戸ノア:脳髄や脊髄へとつながり、包むように骨が生まれ、肉が生え、衣服までも紡ぎあげ――男が、一人。
上戸ノア:「……なに?」
上戸ノア:「なにが……起きた?」
別天ネムレ:「おはよう……ございます」
別天ネムレ:「何が起きたかは、ええと……オレにも、さっぱりで……」
別天ネムレ:頭がクラクラする。
上戸ノア:「……いや、良い」
上戸ノア:「見れば分かる。だから、“スリーピングデーモン”」
上戸ノア:「命令だ」
”彷徨する者”モモ:もう、”それ”は消えている。
別天ネムレ:「えっ? は、はい」
上戸ノア:「生き延びろ――」
別天ネムレ:しゃん、と背を伸ばし
別天ネムレ:その一言に、口元をほころばせた。
別天ネムレ:「了解です」
上戸ノア:それだけ言い残すと、男の姿は再び銀の粒子となって、どこかにかき消えていく。
別天ネムレ:おもわず息をのむ。
別天ネムレ:「あ……一足先に、現代に帰った、のかな?」
別天ネムレ:「モモ」となりの少女を見やる。
別天ネムレ:「もう、大丈夫かい?」
漆黒の巨人:『――逃げ帰ったと見るべきだろうな』
別天ネムレ:「!?」
漆黒の巨人:漆黒の巨人は、再度立ち上がる。
別天ネムレ:「貴様!」
別天ネムレ:再度身構える。マスターが逃げたかどうかはともかく、今は戦うしかあるまい。
漆黒の巨人:足の関節はもはや見る影もなく砕かれ、ホバーによる移動しか不可能な状態でこそあるが、それでも殺気は失せない。
漆黒の巨人:『あれが、この場で気絶しなかっただけ褒めてやれよ。おそらく限界だったんだからな』
漆黒の巨人:巨人は改めて斬艦刀を構える。
別天ネムレ:「お前は何者で、何が目的だ?」
別天ネムレ:敵であることは明白ではあるが、念のため問う。
漆黒の巨人:『俺は佐々サスケ。この世から神という神を根絶する為に戦っている』
別天ネムレ:無駄にサ行が多いなと思ったが。今はそれどころではない。
漆黒の巨人:『そこのモモは、■■■に命じて、俺が殺させようとした』
”彷徨する者”モモ:指さされた先にいる少女は崩折れて倒れたまま動かない。
別天ネムレ:倒れたモモを放っておくわけにはいかないが、この敵を前に油断することもできない。
佐々サスケ:『上戸ノアも奴らの血族、同じく殺すように命じた』
佐々サスケ:『その娘を引き渡せばお前は見逃すが、どうする』
”彷徨する者”モモ:その足先は、煙草が徐々に燃え尽きていくように。
”彷徨する者”モモ:末端から徐々に灰になり、紫煙として風に消えていく。
別天ネムレ:「それはどうも」
別天ネムレ:「オレが〝はい〟と言うわけがないだろう?」
別天ネムレ:「わざわざ確認してくれるとは、親切なやつだな」
佐々サスケ:「俺は、邪神どもの手先に殺されたことがある」
佐々サスケ:『そいつらは確認もしてくれなかったのでね――決めてるんだ』
佐々サスケ:『奴らと同じ真似はしない――選択はさせる』
佐々サスケ:20mを優に超える体躯。
佐々サスケ:鋼の巨体から振り下ろされる、それと同等のサイズの斬艦刀。
別天ネムレ:魔眼を展開させる。間に合え、耐えろ、守れと念じながら。
佐々サスケ:人を殺すには余るその圧倒的破壊力を、別天ネムレただ一人に向けて――
別天ネムレ:(せめて……モモだけは……!)
漆黒の巨人:『選んだ路で死ね――夢幻心剣(ドリームオブワイアーズ)!』
別天ネムレ:「ああああああああああああっ!!!!!」
隻眼の剣豪:──風が、吹いた。
隻眼の剣豪:鋼の巨体が振り下ろした刃。人を殺すには余りあるその一太刀は、別天ネムレへと届く事はない。

隻眼の剣豪:「──面倒ごとのようですね、ネムレ」
隻眼の剣豪:「大丈夫、僕がなんとかしてみせます」
隻眼の剣豪:鈴のような声音と共に。
佐々サスケ:『なに?』
佐々サスケ:『そのレネゲイド……エクスカリバーの……! まさか、貴様』
佐々サスケ:『――円卓の騎士!』
隻眼の剣豪:「いつかの未来、結びし縁に依りて──」
隻眼の剣豪:輝く両の瞳を、斬るべきモノへとしかと向けて。
別天ネムレ:「きみ、は……」
別天ネムレ:ついさきほどの別れだったというのに、ひどく懐かしいにおいがした。
柳生十兵衛:「──柳生十兵衛、見参」
柳生十兵衛:──柳生の剣が、そこに在る。
別天ネムレ:「十兵衛!」
柳生十兵衛:「はい、柳生十兵衛です」柔らかな笑みを向ける。
別天ネムレ:微笑みをかえす。
別天ネムレ:「百人力の援軍だ!」
佐々サスケ:『さて、妙だな。人類種の存続を願うアーサー王が、別天ネムレやモモを守る為にわざわざプライメイトの力を使って“騎士”を送るか?』
佐々サスケ:『柳生十兵衛、一体何をした?』
柳生十兵衛:「何をした、と問いますか。この柳生十兵衛に」
柳生十兵衛:火花を散らして刃が離れる。
佐々サスケ:巨体が揺れる。
佐々サスケ:こと剣の争いにおいて、日本で柳生十兵衛に敵う理屈は無い。
佐々サスケ:しかも、今動かすこの鉄巨人は、中身の無いがらんどう。
佐々サスケ:自らが乗り込んでいるならまだしも、剣術勝負で勝ち目はない。
佐々サスケ:後ろに下がり、構え直す。
柳生十兵衛:「何をしたかは、内緒です」
柳生十兵衛:「何をしにきたか、なら教えてあげますよ」
柳生十兵衛:「友達を助けにきた──それだけです」
佐々サスケ:『良いセリフだ』
佐々サスケ:『して、別天ネムレ』
佐々サスケ:『お前はここで何をする』
別天ネムレ:「本当に親切ですね」訊くまでもないだろう、と嘆息する。
佐々サスケ:『人に仇為す旧支配者どもに肩入れしてまで――俺と戦い、友を危地に誘う理由はあるのか』
別天ネムレ:「人に仇なす旧支配者? さて、誰のことだ?」
佐々サスケ:『あるいは』
佐々サスケ:『こう聞こうか。召喚者たる上戸ノアが倒れ、もうすぐ消えるだけの、死を待つだけの、無力な邪神の為にキミは命を賭けるのか?』
別天ネムレ:「かけない理由はひとつもない」
別天ネムレ:「オレは、人に仇なす旧支配者など知らない」
別天ネムレ:「彼女がもしそうなのだとしても。彼女は、そうあることを、嫌っている」
別天ネムレ:「もし、彼女が自ら疎んじる存在になるのなら」
別天ネムレ:「その時は、オレが良い夢を見られるようにするだけだ」
別天ネムレ:寝床を用意して、おやすみなさいと言って。
別天ネムレ:「その時は、オレもいっしょに眠ってやる」
別天ネムレ:「彼女が再び目覚めるまで、ずっと、ずっと」
別天ネムレ:「おやすみは、おはようと言うためにあるんだ」
別天ネムレ:十兵衛を、ちらりと見る。
別天ネムレ:「友を危地に誘うことを、すまないと思う気持ちは、ある」ある、が。
柳生十兵衛:「あはっ」
柳生十兵衛:「いいよ、ネムレ。魂の底から、そうしたいと叫ぶことに出会う時が来たのなら」
柳生十兵衛:「──そうすべきだよ」晴れやかに笑う。
別天ネムレ:こくり、とうなずく。
別天ネムレ:小さく顎を下げ、また上げる、それだけの短い動作の間に、さまざまな思いが去来する。この特異点で出会った人々の記憶が。背中を押された、いくつもの言葉が。
別天ネムレ:「そうだ。それでも、オレはお前に彼女を渡さない」
別天ネムレ:「愛するひとをはいそうですかと渡すようなやつが、ヒーローであるものか!!!」
別天ネムレ:「たとえ世界と彼女を天秤にかけられても、オレはモモを選ぶ!」
別天ネムレ:「かかってこいよ! 馬の足で蹴られてもいいならな!」
別天ネムレ:RHO開示を宣言します!

【RHO】
PC1:別天ネムレ
あなたがモモに対する確かな思いを言葉に変えた時、このハンドアウトを公開する。
あなたは自らに取り憑いた輪廻の獣の記憶を保持している。
そしてその記憶の中には、この姿になる前のモモとの出会いもあった。
単純な仲間、大切な相棒、そういった関係性を越える“運命(Fate)”がそこにはあったのだ。
たとえその身が破滅に向かうとしても、あなたはその手を離さないことだろう。
即座に回想シーンを始め、然る後にリビルドしたキャラシートを提示すること。
この際、リビルドしたデータにはアザトースシンドロームの使用を許可する。
この際、経験点を支払った場合「パワーソース:ヴォイド」の取得を許可する。
また、あなたはルール上、神話生物としても扱われる。
あなたはかの有名なオーヴァード“ランドルフ・カーター”と同様、人の身のまま、時間の真理の一端に触れたのだ。
侵蝕率の数値は現在のものを引き継ぐ。

また、以下のオリジナルエフェクトを取得する。

《ぬばたまの原形質》
タイミング:常時
対象:自身
射程:-
距離:-

Dロイス《輪廻の獣》を取得したPCのみ取得可能。
このエフェクトを取得した場合、あなたは神話生物としても扱われる。あなたのレネゲイドは様々な可能性を記憶しており、本来であれば模倣不可能な生得的体質もレネゲイドの分化・進化を促すことで取得可能となる。
タイミング:常時のエフェクトを選び、ウロボロスのエフェクト扱いで取得する。
このエフェクトは通常のエフェクトと同様に成長可能なものとする。
このエフェクトで取得したエフェクトによる初期侵蝕率の上昇値を+3する。

また、レネゲイドビーイング“モモ”が暴走せずに通常ステージに存在していられる条件を“上戸ノアによる召喚術式の維持”から“別天ネムレの生存”に変更する。
解決策は貴方自身が知っていた。


GM:受け付けました
GM:それでは回想シーンをちょっとだけ

???:――記憶があった。
???:人の姿になる前のもの。
???:名もなき一匹の獣として、這いつくばっていた頃。
???:――彼女を見た。
???:正確には、いつか彼女になるものを。
???:蛇のような姿の頃。
???:――彼女を見た。
???:けど、すぐに彼女を見ることが耐えられなくなった。
???:悲しんでいたのかも知れないというのは、都合の良い幻想かもしれない。
???:――彼女を見た。
???:死に沈む姿を見た。
???:そんなことあるべきではないだってそれならもしほんとうにしぬのならかのじょごとこのうちゅうは――。
???:その後のことは覚えていない。
???:――彼女を見た。
???:――そして、今、もう一度消えゆく彼女を見る。
???:他の誰でもない。己自身が囚われた永い輪廻は、彼女を中心に回っていた。
???:幾度、落日を迎えようと、傍で眠るのは己だった。
???:最初から――。

GM:キャラシートのURL掲示後、戦闘に移ります
別天ネムレ:(キャラシート)
GM:それでは同時に柳生十兵衛のNPCカード効果も開示をお願いします
別天ネムレ:「レネゲイドディゾルバー」を削除し、「ぬばたまの原形質:冒涜的存在」を取得しました。
柳生十兵衛:はい。

NPCカード「柳生十兵衛」
セットアッププロセスに宣言して使用する。
このシーン中、別天ネムレの行う攻撃による判定のクリティカル値を-10(下限値2)する。
また、この効果中「あなたと同じエンゲージにいるキャラクターを対象にできない」と記載されたエフェクトでも、同じエンゲージに対して使用することが出来る。

GM:実質エクスカリバーですね
別天ネムレ:まさに暴力
GM:それでは戦闘開始します
まずはセットアップから

GM:その前にイニシアチブ表か
GM:9 別天ネムレ
0 鉄巨人

別天ネムレ:行動値0か……

▼エンゲージ
(鉄巨人[0])
   100m
(ネムレ[9])
[]内は行動値

別天ネムレ:OK
GM:セットアッププロセスです
なにかありますか

別天ネムレ:NPCカード「柳生十兵衛」の使用を宣言します。
漆黒の巨人:銀鍵機関臨界《シルバーキーオーバードライブ》→《フルパワーアタック》《ロケッティア》《雷神の降臨》
GM:使用通しです
GM:それではイニシアチブ
GM:ネムレ君の手番です
別天ネムレ:はたと気づいたが、C2砲は裏切りの真名だと意味がないな。通常のコンボを打つしかない。
別天ネムレ:メジャー&マイナー|睡魔の鉄槌>《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《紡ぎの魔眼》侵蝕4
別天ネムレ:対象鉄巨人、いくぞ!
別天ネムレ
別天ネムレ:11Dx+1 (11DX2+1) > 10[1,2,2,3,4,4,4,5,7,8,9]+10[1,2,3,4,5,5,5,8,9,9]+10[1,2,3,4,6,8,8,10,10]+10[1,2,2,4,4,5,6,7]+10[4,6,7,7,10,10,10]+10[1,1,2,3,6,7,8]+10[1,2,6,8,9]+10[2,3,5,7]+10[2,3,5,10]+10[1,7,7,8]+10[1,7,10]+10[2,6]+10[2,6]+10[2,10]+10[7,7]+10[4,5]+10[1,6]+10[8]+10[2]+10[5]+10[7]+10[7]+10[10]+10[10]+10[8]+10[10]+10[7]+10[2]+10[2]+1[1]+1 > 292
漆黒の巨人:リアクション
《光の巨人》→《イヴェイジョン100》

漆黒の巨人:命中です
別天ネムレ:いう゛ぇいじょんひゃく
別天ネムレ:まあいい、装甲もろもろ有効でくらへ!
別天ネムレ:30D101+14 (30D101+14) > 1804[83,6,18,95,83,14,30,81,79,20,64,85,66,59,79,11,100,89,28,75,21,66,77,68,98,42,36,82,71,78]+14 > 1818
漆黒の巨人:《完全解析/ティール》
漆黒の巨人:睡魔の鉄槌>《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《紡ぎの魔眼》
による攻撃を次回から無効化します

別天ネムレ:えっ
別天ネムレ:ダメージ振り直します! D101とかしてました!
別天ネムレ:30D10+14 (30D10+14) > 192[2,8,7,6,9,5,10,3,9,2,10,7,6,8,2,2,2,10,7,3,6,2,6,9,10,4,10,10,7,10]+14 > 206
漆黒の巨人:おっと、ダメージ振り直しどうぞ!
漆黒の巨人:おやっ
漆黒の巨人:じゃあギリギリ耐えますね
別天ネムレ:ぐぬぬ
漆黒の巨人:では巨人の手番
漆黒の巨人:マイナーでロケッティア効果によりネムレくんの10m前まで接敵
雷神鉄槌《トール》→《獣王の証》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《コンセントレイト:ブラックドッグ》

▼エンゲージ
(ネムレ[9]、鉄巨人[0])
[]内は行動値

漆黒の巨人:ではダイス
漆黒の巨人:30dx7+4 白兵 (30DX7+4) > 10[1,1,2,2,2,3,3,4,4,4,5,5,5,5,6,6,6,6,6,7,7,7,8,8,8,9,10,10,10,10]+10[2,3,3,4,6,8,8,9,9,10,10]+10[1,3,6,8,9,10]+10[1,3,7]+10[10]+3[3]+4 > 57
漆黒の巨人:リアクションどうぞ
別天ネムレ:はいGM! 《迎撃の魔眼》による攻撃に十兵衛くんのNPCカード効果は適用されますか?
GM:適用されます!
GM:これも攻撃なので!
別天ネムレ:分かりました、迎撃します!
別天ネムレ:あ、あとさっきのコンボの侵蝕っと。
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:126 → 130
別天ネムレ:オート|夢を喰らう>《迎撃する魔眼》侵蝕7
別天ネムレ:9Dx+1 (9DX2+1) > 10[1,2,3,4,4,5,6,6,9]+10[2,3,3,5,6,8,9,10]+10[3,3,3,3,5,6,7,7]+10[1,2,2,3,3,5,6,9]+10[1,2,5,5,6,9,10]+10[2,3,3,4,7,8]+10[3,6,8,8,8,9]+10[4,6,6,6,8,9]+10[1,3,6,8,9,10]+10[1,2,3,6,10]+10[6,9,10,10]+10[1,1,3,3]+10[8,10]+10[2,9]+10[7,7]+10[5,6]+10[1,4]+10[6]+10[5]+10[3]+10[7]+10[6]+10[3]+10[8]+10[5]+10[2]+10[5]+10[2]+10[8]+10[7]+1[1]+1 > 302
別天ネムレ:さっきより高いwww
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:130 → 137
漆黒の巨人:ではHP0になります!
漆黒の巨人:《完全解析/ティール》
漆黒の巨人:オート|夢を喰らう>《迎撃する魔眼》
によるダメージを次回から無効化します!

別天ネムレ:そっちか
漆黒の巨人:《蘇生復活》でHP1になります!
別天ネムレ:で、私もリアクション放棄で攻撃しているので、HP0戦闘不能
漆黒の巨人:なにかありますか!
漆黒の巨人:倒れても良いんだよ!
漆黒の巨人:モモちゃんとは永遠のお別れだがなあ~!
別天ネムレ:おれがたおれたあとモモに何をする気だ!
別天ネムレ:パラディンのロイスでタイタス復活します!
system:[ 別天ネムレ ] ロイス:5 → 4
漆黒の巨人:さて、残りHPは1ですが
漆黒の巨人:何もなければこのままクリンナップに入ります!
別天ネムレ:うーん、早く倒した方がいい気もするが、使える攻撃手段が裏切りの真名しかない……だがそのために4D10侵蝕は……きつい!
GM:なにもないなら容赦なくいくぜ
別天ネムレ:んんんん
別天ネムレ:それでは、もう一発!
別天ネムレ:《裏切りの真名》!
別天ネムレ:巨人は自分の侵蝕率÷10のHPダメージを自動的に受けます。リアクション不能!
別天ネムレ:そして私は侵蝕値が4D10上昇します。
別天ネムレ:4D10 (4D10) > 23[10,1,2,10] > 23
別天ネムレ:がふっ
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:137 → 158
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:158 → 160
別天ネムレ:あっとダメージダイス
GM:では
別天ネムレ:7D10 (7D10) > 48[6,6,10,5,9,10,2] > 48
別天ネムレ:まあHPは1だが……
GM:48+10で58かな
GM:HP0になったので勝利です!
GM:それでは演出行こうか!
別天ネムレ:やったぜ(ビクンビクン


柳生十兵衛:「あはっ!いいなぁ、ネムレ!」友の叫びに笑みを浮かべる。
柳生十兵衛:「ネムレ、君が覚悟を決めたのなら──僕も覚悟を決めよう!」
柳生十兵衛:柳生新陰流──人々の夢想により練り上げられし、凶祓いの剣。
柳生十兵衛:■■■■■■■──人々の願い・想念により鍛え上げられた、最強の幻想。
柳生十兵衛:──合わせて、更に一つ。
佐々サスケ:『エクスカリバーか、面白い』
佐々サスケ:『来い。円卓の柳生十兵衛』
佐々サスケ:『来い。輪廻の獣』
佐々サスケ:『正面から叩き潰す』
柳生十兵衛:「ネムレ!君の道は、僕が切り拓くッ!」
柳生十兵衛:曰く、柳生十兵衛は──平安の世で"神"を斬ったという。
別天ネムレ:「ありがとう、十兵衛」
別天ネムレ:獣とでもなんとでも呼ぶがいい。巨人の言葉は意に介さず、ただ友に応える。
佐々サスケ:『遠隔操縦可能(アウトレイジ)な機体ではないが、俺は逃げない』
佐々サスケ:『にゃる しゅたん がしゃんな』
佐々サスケ:地面に剣を突き立てて、分厚い光の壁を紡ぐ。
佐々サスケ:『コスよ、旧き神よ、灰白湾より遠き壁よ』
佐々サスケ:『我が身、我が機、我が器を守り給え』
別天ネムレ:「お前は……邪悪なものでは、ないのかもしれない」
別天ネムレ:巨人を見上げて言う。
別天ネムレ:どことはなしに、彼の物言いには、筋の通った正義感や信念といったものを感じる。だが。
別天ネムレ:「それでも、僕の友を殺し、害し、さらには彼女に手を出すと言うのなら。お前は敵だ」
別天ネムレ:「お前に、目覚めの言葉は与えない」
別天ネムレ:魔眼がふくれあがる。明確な、これまでのどんな戦いよりも激しい敵意を持って。
別天ネムレ:「いくぞ」
柳生十兵衛:「完全演技、開始(トレース、オン)──」
柳生十兵衛:兄より受け継ぎし村正を手に──諸手左上段の構え。
柳生十兵衛:「──真名、偽装展開(イミテーション)
柳生十兵衛:刃を中心に風が逆巻く。自身だけではなく、周囲のレネゲイドをも"光"へと変換し収束・加速していく。
柳生十兵衛:「剣術夢想(エクス)──」
柳生十兵衛:「人理之太刀(カリバー)───!」
柳生十兵衛:縦一文字。振りぬいた刃は、文字通り空を斬る。
柳生十兵衛:人の意志をもって、神の理を断つ。
佐々サスケ:『贋作風情が、この機械神を断とうというのか』
佐々サスケ:飛ぶ斬撃は、光の壁をやすやすと断つ。
佐々サスケ:だがそこで終わりだ。
佐々サスケ:黒き太陽の使徒はその光をやすやす握りしめ、握りつぶす。
柳生十兵衛:「そう出来たら、よかったんだけどね!僕の霊基出力じゃ、これが精一杯だ!」
柳生十兵衛:「──けど。道は、拓いたよ」獰猛な笑みを浮かべる。
佐々サスケ:だがその動きは鈍重。ネムレの突撃にわずかに反応が遅れる。
佐々サスケ:『――臆さず進むのか』
別天ネムレ:ひとすじの光が見える。目の前の巨人へとつながる、まっすぐに開けた道が。それはモモを守らねばというこれまでにない重圧と緊張が生む、極限の集中力のなせるものか? いいや。これこそ、友が切り拓いた、道!
別天ネムレ:くり返し放ってきた睡魔の鉄槌が、夢のように、軽く
別天ネムレ:そして、地獄のように重い!
柳生十兵衛:「──言いたいこととか、色々あったんだけどなぁ。仕方ないか!」
柳生十兵衛:「"二人"とも──」
柳生十兵衛:「──またね!」
柳生十兵衛:咲いた花のように、華やかな笑顔と共に──。
別天ネムレ:消えていく。また、友が。
柳生十兵衛:──金色の向こう側へと、消えていった。
別天ネムレ:けれど、次があったなら、きっとその次もあるだろう。だから、またねという言葉に「ああ」とうなずき返す。
漆黒の巨人:『センサー感度低下、サブカメラオフ、魔力偏差感知ジャイロ機能停止』
佐々サスケ:『命を賭け、エクスカリバーを持ち出しただけはある』
佐々サスケ:『届いたぞ』
佐々サスケ:操作が複雑な斬艦刀を投げ捨て、機体の兵装を徒手一本に絞る。
佐々サスケ:あまり多くの機能は動かせない。
佐々サスケ:『だから潰す』
佐々サスケ:ボシュッ
佐々サスケ:鉄巨人の二本の腕がロケットの如く飛翔。
佐々サスケ:それは螺旋を描く軌道と共にネムレをすり潰さんと迫りくる。
佐々サスケ:当たれば一瞬で回転に巻き込まれ、肉片に変わる。
佐々サスケ:かわしたところで生み出した大気の奔流が動きを止める。
佐々サスケ:圧倒的な力の双拳が左右から襲う!
別天ネムレ:それを避けようなどとは、毛頭考えていない。
別天ネムレ:その結果は、相手の想像した通りになるだろう。骨が折れ、内臓が潰れ、血反吐をまき散らしてぐちゃぐちゃになる。
別天ネムレ:その痛みの中で、ふと夢を見た。
別天ネムレ:マスターがいて、モモがいて。そこには十兵衛もいて、みんなでパフェを食べたり、ジュースやコーヒーを飲む、夢。
別天ネムレ:(帰ったらまた、桃のパフェを、いっしょに食べよう)
別天ネムレ:会いたいひと、もう会えないひと、たくさんいる。それでも、夢なら会える。何度でも、何度でも。だから。
別天ネムレ:「お前も、眠れ。良い夢を見せてやる!」
別天ネムレ:声帯も頸椎もつぶれた声は声にならない。だがその意味するところは、捨て身の魔眼となって、巨人をつらぬく!
漆黒の巨人:ガクン、と機体が震える。
漆黒の巨人:鎧武者の如き漆黒が、その場で静止した。
別天ネムレ:「やった、か……?」
別天ネムレ:よろよろと、立ち上がる。
漆黒の巨人:射出した両腕も戻ることなく、ネムレを一度破壊した後で転がっている。
漆黒の巨人:――だが。
漆黒の巨人:真紅の光が双眸に宿る。
漆黒の巨人:マスクが割れ、異形の口――否、第三の瞳が露わとなる。
漆黒の巨人:腰部のアーマーがパージされ、六本の隠し腕がそれぞれに漆黒のビームサーベルを伴って一斉に這い出す。
漆黒の巨人:折れた足を破棄し、引き換えに巨大なロケットエンジンの排気口が姿を現す。
佐々サスケ:『君が眠らせたのは機体のメインシステムにすぎない』
佐々サスケ:『リプログラミングを行った。こういった有事の際にサブシステムで動かすことも可能なのが、ケイオスハウルだ』
別天ネムレ:「器用だな」べっ、と血混じりの唾を吐き捨てる。
漆黒の巨人:溢れ出す膨大なレネゲイド。
漆黒の巨人:それだけでも周囲の自然環境を汚染するような、緑とも青白いともとれる異様な光。
佐々サスケ:『終わりだ。別天ネムレ。君に最大の敬意と安らかな眠りを』
佐々サスケ:『輝ける(シャイニング)――』
別天ネムレ:ふふ、と嗤いがもれる。この睡魔に、眠りをとは大した皮肉だ。
別天ネムレ:だが貴様は忘れている。自分で言ったことを忘れている。
別天ネムレ:この睡魔は獣、彼女の周りをぐるぐると輪廻する、いっぴきの獣。
別天ネムレ:その獣は、レネゲイドが、大好物だ。
別天ネムレ:口を大きく開く。牙のような八重歯が、巨人の垂れ流すレネゲイド光にぎらりとひらめき。
別天ネムレ:――――がぢんッ
別天ネムレ:光に噛みついた。
漆黒の巨人:繊細に構成されたレネゲイド粒子操作システムが乱れる。
別天ネムレ:その横顔は、きっと余人に見せられないような、獣のごときものだろう。だらだらとよだれを流し、顎に痛みを感じながらも離さない。離さない。
漆黒の巨人:それにより、内側で高速流動していたレネゲイドが行き場を無くし――
別天ネムレ:くるくるとまわる。くるくると廻る。狂狂とまわる。
漆黒の巨人:ボッ
別天ネムレ:くるくると、くるくると、くるくると――
漆黒の巨人:内燃機関が異音を立てた。
漆黒の巨人:混沌歯車が実体化した。
漆黒の巨人:無限増殖装甲の自己治癒機能が暴走――から一時停止。
漆黒の巨人:狂ったままに精密に動き続ける機械はそれ故に変調を止められない。
漆黒の巨人:あふれかえるエネルギーは何度も何度も何度も何度も輪廻を繰り返し、いずれ限界を越え――。
漆黒の巨人: 
漆黒の巨人:爆発した。
漆黒の巨人: 
別天ネムレ:「ぐう……っ」
漆黒の巨人:閃光、高熱、爆風。
漆黒の巨人:それが別天ネムレを襲う。
漆黒の巨人:吹き飛ばされた先は、奇しくも倒れたモモのすぐとなり。
GM:巨人の残骸が散らばり、煙を上げていることさえ除けば、実に穏やかな夜だった。
別天ネムレ:地面を二度三度跳ねて、ダメージを負った体に追い打ちをかけられる。
別天ネムレ:けれど、となりに彼女がいることに、安堵した。
別天ネムレ:「今度こそ、勝った、のか?」
別天ネムレ:どうやらあれはリモートだったらしいから、パイロット本人は無事のようだが。
別天ネムレ:次にあれと相対した時、いかに戦うべきか。そう思い悩みながらも、モモの様子を見やった。
別天ネムレ:燃えて灰になるように、ゆっくりと煙を立てて消えかけていた彼女。
”彷徨する者”モモ:目を閉じている、安らかに死んだように眠っている。
別天ネムレ:「モモ。大丈夫か……?」
別天ネムレ:息をふきかけるだけで、今にも消え去ってしまうような気がして。おそるおそる、声をかけた。
”彷徨する者”モモ:「ねむれ……?」
カサついた唇を開き、瞼を上げる。

別天ネムレ:「モモ!」
”彷徨する者”モモ:手がない、これじゃあ手が繋げない。
足がない、これでは一緒に歩けない。

別天ネムレ:はずんだ胸の中、心臓が温かな血液を体中に送り出す。その効果は声にもあらわだが、しかし、すぐに沈む。
別天ネムレ:モモは生きている。だが、この状態は、あまりに……
別天ネムレ:「大丈夫」
別天ネムレ:モモの肩にそっと手を置く。
別天ネムレ:「このまま、きみを抱き上げていいかな? それなら、二人でどこにでもいける。帰り道だって見つかるさ」
”彷徨する者”モモ:こくんと頷く。
”彷徨する者”モモ:何処までも歩いていけるのが、取り柄だったのに。
”彷徨する者”モモ:「ごめんなさい」
別天ネムレ:「いいんだ、君が謝ることは何もない」
別天ネムレ:そうっと、壊れ物を扱うように少女の小さな体を抱き上げる。それは想像以上にずっとずっと軽くて、思わず力の入れ方をしくじりそうだった。
別天ネムレ:崩れかける体勢を必死で取り繕い、何でも無いように両手で抱き上げる。
別天ネムレ:「とりあえず、今夜の寝場所の確保かな。キャンプしようか」
別天ネムレ:つとめて明るく声を出した。
”彷徨する者”モモ:「うん、そうね」
”彷徨する者”モモ:「ウェイトリーが、なんとかして、くれれば……直ぐに帰れるわ」
”彷徨する者”モモ:睡い、眠い。酷く疲れている。
”彷徨する者”モモ:だって、その腕の中は、凄く安心できて……。
別天ネムレ:「おやすみ、モモ」
別天ネムレ:「また、明日」
GM:二人が倒れ、伏した後。
GM:そろり、と闇がざわめく。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「天ヶ瀬も」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「アラハバキも」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「黒瀬も」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「神野様も」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「山ン本さんも……」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「佐々サスケも」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「アーサー王も」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「マスタープラントも」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:静かな夜に、一人つぶやく。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「――だれも、この場にたどり着けなかった訳だ」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:夜風にコートをはためかせ、男は嗤う。
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:「かくて全ては、筋書(プラン)通りに」
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:《瞬間退場Ⅲ》
“パルプ・フィクション”有葉緑郎:ネムレとモモを連れてシーンから退場します。

GM:そして、誰も居なくなった。


クライマックス2/ED3「白舟、虚実の渚に漕ぎ出して」→「白船、虚数の海に乗り出して」 fin


GM:それではこれにてFGOキャンペ卓第三特異点!
GM:“百鬼夜行妖都ヘイアンキョウ~黒き太陽の使徒~”
GM:オールアップです!
GM:お疲れさまでした!
別天ネムレ:あ、あのう、GM
”彷徨する者”モモ:おつかれさまでしたーーーー!!
GM:バックトラックありましたね
別天ネムレ:私のバックトラックは……
GM:ごめんね
柳生十兵衛:お疲れ様でした!!
柳生十兵衛:戻ってきて~~
GM:Eロイスとクロスをあれした後にロイスで振って……
別天ネムレ:はい、まずは妹のメモリーとヒーローズクロスを使用します!
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:160 → 139
system:[ 別天ネムレ ] 侵蝕率:139 → 140
別天ネムレ:Eロイスは九本でしたっけ?
GM:です!
別天ネムレ:振ります!
別天ネムレ:9D10-140 (9D10-140) > 34[6,1,7,4,2,7,3,2,2]-140 > -106
別天ネムレ:お、いいわね
GM:どうかな?
GM:全て1だったら……?
別天ネムレ:現在106%。残ロイス四本、一倍振りしま……不吉なこと言うんじゃねえよ!
別天ネムレ:我は初めてのジャーム化が不死者だったトラウマを持つもの……
別天ネムレ:まあ最悪追加振りもあるし、すべて1でも99%帰還だし、等倍でいきます。
別天ネムレ:4D10-106 (4D10-106) > 27[8,7,4,8]-106 > -79
別天ネムレ:帰還成功!
GM:ちぃっ
GM:そのメモリーとヒーローズクロスに感謝するんだなあ!
GM:それではこれで無事帰還! 
別天ネムレ:はい!!!!!!(なに舌打ちしとんねん)
GM:改めてシナリオクリア! 人理修復お疲れさまでした!
別天ネムレ:ちょっと違う気がするが、やったぜ! お疲れ様でした!
GM:今回ちょっと烏さんがスケジュールの関係でね
柳生十兵衛:お疲れ様…でした…!
GM:ここに居合わせられなかったのですが
柳生十兵衛:みんなカッコよかったぜ……。
GM:ともかく皆さんお疲れさまでした!
GM:最高だった……
別天ネムレ:リアル事情はね、仕方ないよね……
”彷徨する者”モモ:んむ
GM:途中参加ありがとうしんごろさん!
GM:最高のW十兵衛だった
柳生十兵衛:駆け抜けたなぁ~!
別天ネムレ:前回の混沌が凄かったから、次は何が起こるかと思ったら、すべてが予想外だった。
GM:今回も混沌だったよ!w
別天ネムレ:そうだよ!(平安とは)
GM:シナリオ終わったし裏話もしたいので、TLで振り返っていきましょう
GM:その前に
”彷徨する者”モモ:本当でしたね
GM:質問あったらこたえるよタイム!
柳生十兵衛:そうか……わかってきたぞ……平安とは……レネゲイドとは……
GM:ドワォ!
別天ネムレ:またゲッター汚染が
GM:これからネムレくんはケイオスハウルに対抗する為にロボットを手にしますからね
柳生十兵衛:またゲームが変わった!?
別天ネムレ:えっ
”彷徨する者”モモ:草
別天ネムレ:第四の予告はちょっと聞いてたが、その情報初耳なんですけど? モモちゃんといっしょに乗れます?
別天ネムレ:デモンベインよろしく複座式で頼むぞしぃる!
”彷徨する者”モモ:私はパトレイバーみたいに後ろから支援するイメージだったんですが
”彷徨する者”モモ:乗るの!?
別天ネムレ:…………なんでダブルクロスでスーパーロボット大戦?
”彷徨する者”モモ:正気。
別天ネムレ:オペレーターはマスターのポジションっぽいじゃないですか
”彷徨する者”モモ:たし かに
”彷徨する者”モモ:あと、経験点の話ですよ
別天ネムレ:あ、そうだったそうだった
”彷徨する者”モモ:先立つものがないとモーフィングロボできない
別天ネムレ:そこはほら、GMがオリジナルのロボとコーリングシステムこさえて投げてくるんじゃないかな?
GM:そうですね
GM:20+侵蝕率で……
GM:あとロボットは
GM:――やめました
GM:与太話なので
GM:ダブルクロスの世界でAL粒子展開するのはラスボスだけでいいよw
GM:というわけでじゃあTL戻ろうか!
別天ネムレ:やめるのか(いいけど)
柳生十兵衛:は、改めてお疲れ様でしたー!
柳生十兵衛:あらためてお疲れ様でした!
柳生十兵衛:ネムレくんとモモちゃんの、大いなる旅路(グランドジャーニー)に幸あれ。
別天ネムレ:ちなみにモーフィングロボはヴィークルモーフィングLv5が必要なので、モルフェウスもしくはウロボロスピュアである必要があります。ネムレはクロスなので無理!
柳生十兵衛:そう願う十兵衛ズであります。
別天ネムレ:ありがとう……友よ……そして兄兵衛……

次回

第四特異点“電脳世界真教クローリング℃/ネームレスシティ~機械仕掛けの神/深層電脳の不夜城~”


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