UGNトライアル!20230805


PC1:“ウアジェト”桜庭(さくらば) コウキ(キャラシート)PL:いーさにうむ
PC2:“K-9”錦城 高虎(にしきぎ たかとら)(キャラシート)PL:さささ
同行NPC:“アビスウォーカー”白藤 士狼(しらふじ しろう)(キャラシート)PL:サムトー
GM:サムトー

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ


■トレーラー
主な目的は多人数での訓練とオーヴァード同士の交流ですけどね。
盛り上がるに越したことはないし、モチベーションは必要でしょ?
仲間と競い合ってこそ、より上を目指せるってもんです。
そういうわけで皆さん、優勝目指してファイトですよ!

ダブルクロス The 3rd Edition
『UGNトライアル!』
一等賞。それは、名誉を意味する言葉。


共通HO
君はUGNに協力できる立場のオーヴァードだ。
今日はUGNで行われる大規模訓練に参加することになった。
班ごとに別れて成果を競い、優秀な結果を残せば褒賞もあるという。
向上心か名誉か物欲か、はたまた別の理由か。
君は班の仲間たちと協力し優勝を目指すことにした。


GM:皆さんお集まりいただきまことにありがとうございます
GM:ダブルクロス3rd『UGNトライアル!』第一回!
GM:始めていきたいと思います、よろしくお願いします!
GM:まずは参加PCの自己紹介をよろしくお願いします。あいうえお順で桜庭さんから!
桜庭 コウキ:了解。
桜庭 コウキ:(キャラシート)
桜庭 コウキ:「この眼が、この翼が皆の役に立つなら光栄なことだ」
桜庭 コウキ:"ウアジェト" 桜庭コウキ(さくらば・-)
桜庭 コウキ:"ウアジェト"と名付けられた大隼を介して情報収集や支援を行う、年齢性別等不詳のUGNエージェント。
GM:鳥さんだ!
GM:謎めいている……
桜庭 コウキ:オルクス能力により五感を共有しており、優れた機動力と感知能力由来の貢献を見せる。
桜庭 コウキ:本人が姿を現すことはなく、胸元に仕込んだ通信機を介してチームメンバーと意思疎通を行っています。
桜庭 コウキ:加工された中性的で無機質な音声だが、時折零す言動などからまだ幼いのではという噂も……?
GM:一体何者なんだ……!
桜庭 コウキ:"ウアジェト"はとても人懐っこく頭の良い鳥なので、怖くなかったら撫でてあげてください。喉や頭、嘴の上部が好きらしいぞ
GM:かわい~
桜庭 コウキ:というのが表の話。登録データベース外の情報として、中の人は『遺産継承者』であり自由に外の世界に出ることができない身体です。
GM:そんな……
桜庭 コウキ:石像型遺産・"灰色の不自由"との強制契約により脚の大部分が石化したようになっており、UGN管轄の研究施設で日々を過ごしています。
桜庭 コウキ:FHから救出された後に諸々処置を受けて進行は止まっているものの、いつ進むか分からない恐怖から外に出ることを躊躇って引き籠もっていますが、
桜庭 コウキ:それでも出来る能力を活かしてエージェントして人のサポートをするのが生き甲斐になっています。
GM:立派すぎる
桜庭 コウキ:性能としてはピュアオルクス。IA追加の『テイマーベル』に性能全ベット!
GM:IAパワーだ!
桜庭 コウキ:《ハンドリング》が全ての判定に乗ることを活かし、常に達成値+18であらゆる判定を粉砕します。
GM:えらいこっちゃ言ってる
桜庭 コウキ:あらゆる判定に乗るのでミドルは多分破壊できるでしょう。戦闘面は攻撃は素撃ち射撃(威力控えめ)とドッジの固定値で戦うぞ
GM:ひえ~~
桜庭 コウキ:今回も主にミドル面でサポートできればと思います!がんばるぞ!
GM:よろしくお願いします!ミドル判定もあるシステムなのでバッチリ活躍していただきましょう
GM:続いて錦城さんお願いします!
錦城 高虎:はい!
錦城 高虎:(キャラシート)
錦城 高虎:「あー、なんだ。まあ今回の件は愛車の分までよろしくな。乗ってく?」
錦城 高虎:"K-9"錦城高虎(にしきぎ・たかとら)24歳フリーランス男性。
GM:作業服のあんちゃん!
錦城 高虎:いえい
錦城 高虎:表は修理屋、裏では武装の改造やら荒事の依頼やら受けてます。
錦城 高虎:『錦城工作所』って言うんで、どうぞよろしくお願いしますわ。
錦城 高虎:金髪プリン頭、ツナギにグラサンでちょっと厳つく見せてますが、そんなに怖くは見えない方。背は高いんで威圧感はあるかも。
錦城 高虎:基本的に気のいいざっくばらんな兄ちゃんで、機械いじりとドライブが趣味。それはそれとして仕事はちゃんとやります。
GM:お兄ちゃん~
錦城 高虎:シンドロームはモルフェウス/ウロボロス。
錦城 高虎:ヴィークル使いで、コーリングシステムやフレーバーのイージー使ってどこからでもバンを呼び出せます。
錦城 高虎:このバンはD秘密兵器で取得した愛車で、現在は『メタルケルベロスマークⅡ/リローデッド』という名前でたいそうかわいがっています。
錦城 高虎:いい名前だろ。
GM:メタルケルベロスマークⅡ/リローデッド!
GM:いい名前です
錦城 高虎:そうだろ~
錦城 高虎:戦闘時は大口径機関砲で装甲無視ガード不可射撃をドカンドカンやったり、装甲ガードを活かして《原初の紫:孤独の魔眼》したりします。
錦城 高虎:コーリングシステム(生き残った方)とガードシールドが使えるということで元FHマーセナリーです。今はそこそこ反省しているらしい元ヤン系。
錦城 高虎:現状はUGNとも普通に仲良ししてお仕事もらいたいと思ってるので、今回は良いチャンス。よろしくお願いします!
GM:昔はやんちゃしてたんですか!
錦城 高虎:してました……!
GM:よろしくお願いします~。なんだその装甲ガード無視と装甲とガード値は
錦城 高虎:うおー!
GM:さて三人目はGMから
白藤 士狼:(キャラシート)
白藤 士狼:白藤 士狼(しらふじ しろう)です。15歳。
白藤 士狼:幼い頃に事故で両親を亡くし、自身はオーヴァードに覚醒。
白藤 士狼:UGNに引き取られ、チルドレンとして活動しています。
白藤 士狼:また、数年前に戦闘中の暴走で左腕を失っており
白藤 士狼:義手型の遺産"白き篝火"と契約している遺産継承者でもあります。
白藤 士狼:そんな色々と波乱万丈な経歴の持ち主ですが、性格は年相応に明るくやんちゃ。
白藤 士狼:かっこいいものに目を輝かせたりかわいい女の子にどきどきする感情を覚えだした普通の少年です。
白藤 士狼:今回はなんか……かっこいいものといっぱい出会えるんじゃないか!とドキドキでいっぱいです。楽しみ。
白藤 士狼:性能は暴走素手白兵型。ソードマスターの固定値で命中、螺旋の悪魔で火力を確保し
白藤 士狼:原初で取得した漆黒の波濤でガシガシ範囲攻撃します。シナリオ1回の火力もあり。
白藤 士狼:サポートとしてバディムーブも持ってきました。チルドレンの嗜みですね
白藤 士狼:左腕を失った事件以来暴走の深度が恐ろしいことになっており
白藤 士狼:銀色の腕の反動による自傷で意識をつなぎとめてる状態だとか。怖いですね。
白藤 士狼: 今回は競争ということで、張り切って一番を目指していきたいです。よろしく!
GM:というわけで、この三人でやっていきましょう!よろしくお願いします
錦城 高虎:よろしくお願いします!
桜庭 コウキ:よろしくお願いします~

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OP

GM:今回のセッションは特殊ルールにより、登場侵蝕は必要ありません!

GM:──某市 UGN支部 廊下
GM:君は今回、UGNの大規模訓練に参加するためにやってきていた。
GM:多くのオーヴァードが集まっており、すれ違う人間の中には見知った顔もちらほらあるだろう。
白藤 士狼:「……というわけで、これから行われる演習は」
白藤 士狼:「擬似的にレネゲイドの働きを再現した特殊空間で行われます」
錦城 高虎:「ほーん」
GM:君を案内するチルドレン──今回の訓練のチームメイトが、内容をややたどたどしく説明する。
白藤 士狼:「攻撃を喰らっても実際に怪我することはないし、能力を使っても侵蝕率が上がることはないんで」
白藤 士狼:「安心して存分に腕を振るっちゃってください!」
錦城 高虎:金髪にサングラス、ツナギの背の高い男。見た目のわりにあまり厳つい雰囲気ではない。
白藤 士狼:しゅっしゅっとパンチの振り。
錦城 高虎:「腕はいんだけどさ」
錦城 高虎:「そこ、生身以外の道具とか装備も持ち込めんの?」
錦城 高虎:持ち込めないと困るんだよなーという顔。
白藤 士狼:「そこは問題なく!遺産級のアイテムでも再現可能らしいっすから」
錦城 高虎:「へえー!」
錦城 高虎:「そっちの技術が気になってきたな……まあ後でにすっか」
白藤 士狼:「よければ開発担当のお兄さん、後で紹介しますね。っと、この部屋です」
錦城 高虎:目で盗めないかなーっと思いながら立ち止まる。
GM:談話室の前にたどり着く。
錦城 高虎:「ここ? 待機所みたいなの」
白藤 士狼:「っすね!」
白藤 士狼:「待機所というか、この部屋に機器が運び込まれててそのままやれるらしいすよ」
錦城 高虎:言いながら、もう既に手をドアノブに掛けている。
錦城 高虎:「へー! マジでどういう技術を……」
錦城 高虎:「じゃあチームメイト?みたいのももう来てんだ」
錦城 高虎:「ども、失礼しますよ……」がちゃ、とドアを開ける。
白藤 士狼:「俺もまだ会ってないんですよね、どんな人なんだろ……?」
GM:平時は職員の休憩に使われている部屋に、今日は見慣れない機器が運び込まれている。そして。
"ウアジェト":窓際に設えられたコートハンガー。その上に、巨大な鳥が鎮座している。
錦城 高虎:「……?」
錦城 高虎:「鳥カフェ?」中を指さす。
白藤 士狼:「すげっ……!でかい鳥!?」
白藤 士狼:「鷹?いや鷲かな?」
白藤 士狼:思わず案内を忘れてハンガーの方へと近づいていく。
"ウアジェト":艶のあるコーヒー色の羽根と真っ白い胸毛。折り目正しく佇む鳥は、彼らを見てクルル、と喉を鳴らした。
錦城 高虎:「あ、あの鳥がなんか……Aオーヴァードかなんかで今回の技術に関わってるとか、そういう?」
桜庭 コウキ:『いいや、そうではない』
錦城 高虎:「鷹、さすがに迷い込んではこねえもんな……」
錦城 高虎:「……」
白藤 士狼:「や、そういう話は聞いてないすね……チームメイトさんの相棒かなにか……」
白藤 士狼:「うわっ!?」
錦城 高虎:「喋った!?」
錦城 高虎:「喋ったよな、今の!」
桜庭 コウキ:鳥が喋った。否、それは酷く加工されて声の主の性別も年齢もわからないほどになった、人の声だ。
白藤 士狼:「喋った!喋った!」
錦城 高虎:「やっぱりそういうAオーヴァード……や、でも違うんだよな……!?」
"ウアジェト":その様子がおかしいのか、クルルッ、と更に鳴く。
桜庭 コウキ:『すまない、驚かせてしまって』
錦城 高虎:(ドローンにしちゃよく出来てるし……)観察をしている。
錦城 高虎:「お、おう。いや、驚いてはないけどさ」驚いている。
白藤 士狼:「い、いえこちらこそ失礼を……あなたは?」
桜庭 コウキ:『わたしは"ウアジェト"桜庭コウキだ。通信機を介した挨拶ですまないが』
桜庭 コウキ:『彼とわたしは一心同体でね。わたしの代わりに、彼が現地で働いてくれる』
錦城 高虎:「通信機!」
白藤 士狼:「桜庭さん……あ、三人目のチームメイト!」
錦城 高虎:「ははー、そういうタイプの奴がたまにいるってのは聞いてたけど」
桜庭 コウキ:『そう。わたしが今日君たちと組むことになる最後の一人だよ。よろしく』
錦城 高虎:「マジで見るとびびるな……」
錦城 高虎:「びびってはないが」
白藤 士狼:「白藤士狼っす、こっちこそよろしく!」
錦城 高虎:「ま、いいや。"K-9"錦城高虎。よろしく」
白藤 士狼:反射で握手しようとして右手を出す。
"ウアジェト":高さは60cm程。並の隼よりも大きな体躯を時折震わせている。
錦城 高虎:(話自体は通じそうな奴だな。得体は知れないが)
"ウアジェト":反応するように翼が拡がり、差し出された手を撫でた。
桜庭 コウキ:『よろしく、白藤くん。錦城くん』
錦城 高虎:「うわ」翼に驚き一歩下がる。
桜庭 コウキ:『大丈夫だ、そう怯えないでくれ。とても従順だし、人懐っこいからね』
錦城 高虎:(くそ、だからさっきからこっちが圧されてどうすんだよ!)
白藤 士狼:「おお……!」触れた翼の感触になにか感動している。
錦城 高虎:「怯えてねーし!」
"ウアジェト":目を細め、胸元の毛をもすもすと毛繕いしている。
白藤 士狼:「あ、確かにちょっとかわいい……」
錦城 高虎:あえてずかずかと近寄って腕を組み、その様子を観察する。
白藤 士狼:「錦城さん?」
錦城 高虎:「……ほんとに鳥なんだなあ……」じーっと。
"ウアジェト":視線に気付いたのかほんの少し首を傾け、直後。
錦城 高虎:「別に嘴意外と鋭いなーとか思ってねーぞ」
"ウアジェト":ばさ、と翼をはためかせ、錦城の肩に飛び乗る。
白藤 士狼:「わっ」
錦城 高虎:「ギャッ」
錦城 高虎:悲鳴を上げかけたのをセーブして、受け止める。
錦城 高虎:重みが肩から伝わってくる。
"ウアジェト":外見ほどの重みはない。作業服なので爪もご安心だ。そのまま、振り払われなかったのを良しとしてクルルと喉を鳴らす。
桜庭 コウキ:『ふふ。気に入られているようだよ』
錦城 高虎:「うおおお、なんか言ってから来いよ……!」無茶を言う。
白藤 士狼:「えーっ、いいなあ……!かっこいい……!」
錦城 高虎:「……」
錦城 高虎:「鷹匠みたいだよな」
錦城 高虎:「ちょっといいよな、あれ。取ってこい!ってやるやつさ」
白藤 士狼:しばしキラキラと目を輝かせていたが、急にもじもじしだし。
白藤 士狼:「さ、桜庭さん」
錦城 高虎:「まあ、気に入ってもらえたんなら何より……お?」
白藤 士狼:「こっちには……?」
桜庭 コウキ:『なんだい?』
白藤 士狼:ちらっちらっと左肩をアピールする。
錦城 高虎:「……だっはははは!」
錦城 高虎:「行ってやったら?」
錦城 高虎:肩を軽く上げる。
白藤 士狼:「うー、欲しがってすんません……!」
白藤 士狼:「でも、いいじゃんそれ……!」
錦城 高虎:「いいよなー、いいだろー」
"ウアジェト":意図を察したように、ばさ、と肩を離れ。部屋をすい、と一周してから白藤の肩に着地する。
白藤 士狼:「うおっ……!やった!」
錦城 高虎:「おー、行った行った」
白藤 士狼:へへへーと嬉しそうに笑う。
桜庭 コウキ:『受け入れてもらえて助かるよ。こちらもやりやすくなる』
錦城 高虎:離れると、なんとなく爪の感触の名残りが気になるような気もするが。
錦城 高虎:まあ、ここは年下に譲るのが筋だろう。
白藤 士狼:「そういえばこの子、随分でかいけど鷹ですか?鷲?」
錦城 高虎:「わかった、イーグル」鷹である。
桜庭 コウキ:『そうだなあ……分類するなら、ハヤブサになるかな』
白藤 士狼:「ハ・ヤ・ブ・サ!」
錦城 高虎:「ハヤブサ……」
白藤 士狼:ひゃー、と妙な声を上げる。
錦城 高虎:「マジのかっけーやつじゃん!」
桜庭 コウキ:『現存するどの種より大きいし、そもそもAオーヴァードに近しいものだから、分類が正確とは言えないけれどね』 少し照れたように。
白藤 士狼:「っすよね!かっけー!」
錦城 高虎:「ファルコンだって、ファルコン」スマホで検索している。
白藤 士狼:「ゲームでしか聞いたことなかったよ、ファルコン……!」
錦城 高虎:「すげーな。肩に乗せちまったし」
錦城 高虎:「ご利益あるんじゃねえの? 今日も」
白藤 士狼:「あります?そういうの」左肩に聞く
桜庭 コウキ:『縁起の良さは保証するよ。ウアジェトの目は、幸運の象徴なんだ』
白藤 士狼:「やった!」
錦城 高虎:「目。へえー」
白藤 士狼:「へえ~」
白藤 士狼:言われて、じっと肩に止まった鳥の瞳を見つめる。
"ウアジェト":頭を傾けて見つめ返す。
桜庭 コウキ:『彼の目はわたしの目。この通り機動力なら自信があるから、是非頼ってくれ』
錦城 高虎:(Aオーヴァードに近い、か……)
錦城 高虎:(てことは、なんなんだ?)
桜庭 コウキ:『あまり荒事は得意じゃないけれど、それ以外の部分なら色々サポートできるはずだから』
白藤 士狼:「っす、頼りにさせてもらいます!」
白藤 士狼:「今回の演習は索敵能力なんかも問われるから」
白藤 士狼:「俺、そっちはそんなに得意じゃないので……」
白藤 士狼:苦笑しながら。
錦城 高虎:「そりゃ助かるな。俺も得意でもないし」
錦城 高虎:「したら、戦闘のプロってわけだ?」
白藤 士狼:「専門家……って言うのは流石に怖いけど、得意分野で言えばそうすね。荒事の方で」
桜庭 コウキ:『それは頼もしいな。足りないところを補い合えるのは、いいチームの条件だ』
錦城 高虎:「なるほどね。頼りがいありそ」
桜庭 コウキ:『この訓練、確かチーム対抗戦でもあっただろう。良い成績も狙えるかもしれないね』
白藤 士狼:「錦城さんは?さっきは装備の持ち込み気にしてたっすけど」
錦城 高虎:「おお、俺はわりと装備頼みだけど、荒事寄りではあるから、バランスはいいかもな」
錦城 高虎:「実家、修理店」
錦城 高虎:「装備の修理だとか改造だとかありましたら、『錦城工作所』をよろしくー」
白藤 士狼:「宣伝だあ。よろしくおねがいします」
白藤 士狼:自分の左腕にわずかに目を向けつつ。
錦城 高虎:名刺をとりあえず渡しておく。ノルマ完了。
"ウアジェト":自分には貰えないのかなあという目をしている。
錦城 高虎:「……お、いる?」ひらひらする。
白藤 士狼:「欲しそう?」
錦城 高虎:「んじゃまあ、お近づきの印に……」丁寧に渡してやる。
"ウアジェト":白藤の肩から飛び立ち、名刺を咥えて再びハンガーラックに。満足そうだ。
白藤 士狼:「そうそ、今回は対抗戦!」桜庭の言葉に遅れて反応する。
錦城 高虎:「対抗戦てことは、別チームと競争ってことだよな」
白藤 士狼:飛び立っていったウアジェトに名残惜しそうにひらひら手を振る。
錦城 高虎:視線で軌道を追いながら。
錦城 高虎:「向こうも他の部屋でこうして準備してるってわけだ」
白藤 士狼:「でっすね。探索のスムーズさとか、戦闘の内容によって評価されて」
白藤 士狼:「成績が優秀だった班には褒賞が出るって話です」
錦城 高虎:「UGNさんもいろいろやってんな……」
桜庭 コウキ:『なるほど。こういった訓練はどうしたって戦闘に偏りがちだが、考えたものだね』
白藤 士狼:「それこそ桜庭さんみたいに、戦闘外が得意なエージェントも評価できるように……ってことかな?」
錦城 高虎:「俺はま、こうして繋ぎを作る機会をもらえて、やるじゃんって思ってもらえりゃいいなって話なんで」
錦城 高虎:「願ってもないとこだし、やる気は十分だからな」アピールしておく。
白藤 士狼:「そういうアピールのチャンスでもあるんだ、なるほどなあ」
白藤 士狼:どんな"装備"が出てくるのかと内心ワクワクしつつ。
白藤 士狼:「ちなみに今回の褒賞は……あ、いくつかから選ぶ形式みたいですね」
桜庭 コウキ:『どうしたって危険を伴う戦闘任務が重視されるのは当然だが、それ以外も見てもらえていると嬉しい限りだね』
錦城 高虎:「サポートできるとこはするしな……お」
白藤 士狼:「いいとこの肉とか米とか……なんかあれみたいですね、お中元ギフト」
錦城 高虎:「ふるさと納税かよ」
桜庭 コウキ:『平時に親交を深めるというのも悪くないし……ほほう』
白藤 士狼:「あ、デザート詰め合わせとかある。ケーキうまそー」
桜庭 コウキ:『はは。もうそんな時期か』
錦城 高虎:「まあ、そりゃ、ちょっといい肉とかやる気は出るけどさ……」
錦城 高虎:「あ、うち今タオルごわごわのやつしかねんだよな」見てる。
白藤 士狼:「今治のやつあリますよ!やっぱいいとこのだと違うのかな、俺安いのしか使ったことないけど……」
桜庭 コウキ:『良いところのタオルは吸水力が違うというし、こういう時ならではかもしれないね』
錦城 高虎:「ホムセンのやつと比べてみっかー」勝つ気満々。
桜庭 コウキ:『季節の果物詰め合わせもいいな……』 遠くからだが、ハヤブサの目を持ってすればカタログを見ることなど造作もない
白藤 士狼:「なるほどなー。いやでも、肉、肉もいいよな……!」
錦城 高虎:「果物、剥くのめんどくね?」
錦城 高虎:(というか、本体は普通にいるんだよな……剥くのか?)
GM:機器が控えめなアラームを鳴らす。開始の時間のようだ。
白藤 士狼:「おっと」
桜庭 コウキ:『暇潰しを兼ねれば別にそう手間でもないよ。キッチンを借りる方が……む、時間かな?』
白藤 士狼:「みたいだ。二人共、準備は?」
錦城 高虎:「ああ、もういつでも」
白藤 士狼:左肩をぐるりと回す。
"ウアジェト":クルルルル、と喉を鳴らし大きく翼を広げる。
桜庭 コウキ:『問題ないよ』
錦城 高虎:「到着即準備万端なのが錦城工作所だぜ」
白藤 士狼:「頼りになる~」
白藤 士狼:「おっしゃ、行こう!二人共よろしく!」
錦城 高虎:「おうよ、やってくか!」
桜庭 コウキ:『ああ、よろしく!』
システム:『接続完了、構築を開始……トライアル、スタート』
GM:機械的な音声が試験開始たたかいのはじまりを告げた。

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ミドル

GM:まずシーン開始時の共通処理として、皆さん侵蝕値を+50してください
桜庭 コウキ:桜庭 コウキの侵蝕率を50増加(33 → 83)
錦城 高虎:錦城 高虎の侵蝕率を50増加(37 → 87)
GM:白藤 士狼の侵蝕率を50増加(34 → 84)
GM:オッケー!
GM:更に全員、ロイスを可能な限り取得した場合の数だけ、特殊アイテム「ロイスパッチ」を取得します。
GM:今回は全員6つですね
桜庭 コウキ:テッテレー
錦城 高虎:いえーい
GM:取得したのだ!
GM:この「ロイスパッチ」は、消費することでロイスをタイタス化した場合と同一の効果を得られる他
GM:戦闘後のバックトラックで侵蝕率を下げるためにも使用されます
GM:実際のロイスと同様に大切にしていきましょう
GM:さて、このシーンでは敵性オーヴァードを捜索していただきます。
桜庭 コウキ:あ、シーン登場時使用エフェクトは今かな?
GM:あ、なるほど!
GM:使ってもらって大丈夫です
桜庭 コウキ:珍しいものがあるので使います
桜庭 コウキ:"天空そらより来る" 《ハンドリング》 侵蝕[+4] シーンに配下の動物を登場させる シーン間、あらゆる判定の達成値[+18]
桜庭 コウキ:桜庭 コウキの侵蝕率を4増加(83 → 87)
GM:珍しいものがあるね~……なんかすごいこと言ってない?
錦城 高虎:やべえ
GM:さて、改めまして
GM:捜索のシステムはプライズポイントを利用したリサーチ。
GM:・敵性オーヴァード捜索(情報:任意 目標値:9 プライズポイント:6)
GM:以上の難易度で各PCに情報判定を行っていただき
GM:PC全員が一回ずつ情報判定を行うごとに1サイクルとし、プライズポイントを達成するまでサイクルを繰り返します。
GM:プライズポイントを達成したらクライマックスへ突入できますが
GM:達成までのサイクルが短いほど、クリア後の評価は高くなります。
GM:リソースをうまく使って素早く敵を見つけ出しましょう!
桜庭 コウキ:はーい!
GM:あ、そうだ ハンドリングに関わる裁定なんですが
GM:リサーチに関しては、1サイクルごとにシーンやラウンドは切り替わる扱いとさせてください
錦城 高虎:なるほど
GM:まあ……一回かかれば十分すぎる気配がしますが……
桜庭 コウキ:ふむふむ 了解です
GM:質問疑問など大丈夫でしょうか?
錦城 高虎:今のところ大丈夫!
桜庭 コウキ:大丈夫!何かあったら都度質問します
GM:はーい!それでは判定始めていきましょう。まずは第1サイクル!
GM:・敵性オーヴァード捜索(情報:任意 目標値:9 プライズポイント 0/6)
GM:それぞれ判定していきましょう
桜庭 コウキ:行動値順にしようか、と言おうとしたけれど全員同値だったね
錦城 高虎:ほんとだ
GM:どんどん判定してって大丈夫よ!
錦城 高虎:自分乗ったら1下がるし、先いいですよ!
桜庭 コウキ:では判定していこう。
桜庭 コウキ:情報収集チームを起動。情報:UGNで判定。
桜庭 コウキ:(2+2)dx+18+2+1
DoubleCross : (4DX10+21) → 7[1,2,7,7]+21 → 28

白藤 士狼:なるほど
錦城 高虎:じゃあARマップ使用の噂話で振ってみましょっか
錦城 高虎:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 10[8,8,9,10]+5[5]+1 → 16 → 成功

GM:えー、プライズ制は最大達成値が30ですね
錦城 高虎:あっけっこういった
錦城 高虎:おっ
白藤 士狼:桜庭さんの判定にバディムーブ。
桜庭 コウキ:ものすごく噂話が聞こえてる
白藤 士狼:達成値を+3して31に。
錦城 高虎:バディムもある!すごい!
桜庭 コウキ:最大値を叩いて30かな。ありがたい。
白藤 士狼:自分で調べるのは苦手だが手伝うのは得意だ!
白藤 士狼:自分でも一応降っておきます、情報:UGNでコネ使って
白藤 士狼:5DX+1+0@10 情報(UGN)
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[3,4,8,8,9]+1 → 10

白藤 士狼:まあこんなもん。
錦城 高虎:10いけばだいぶ
GM:えー……大体想像はついていたが!
GM:初手30でプライズポイント4獲得ですね!
GM:・敵性オーヴァード捜索(情報:任意 目標値:9 プライズポイント 4/6)
GM:現在の進行度はこう!
GM:続けてサイクル2に行きましょう!
桜庭 コウキ:切り替わるし、念のため再度使っておこう。
桜庭 コウキ:"天空そらより来る" 《ハンドリング》 侵蝕[+4] シーンに配下の動物を登場させる シーン間、あらゆる判定の達成値[+18]
桜庭 コウキ:桜庭 コウキの侵蝕率を4増加(87 → 91)
GM:オーバーキル!
GM:ではどうぞ!
桜庭 コウキ:同じく情報収集チーム。情報:UGNで判定。
桜庭 コウキ:(2+2)dx+18+2+1
DoubleCross : (4DX10+21) → 9[2,3,8,9]+21 → 30

桜庭 コウキ:ピタリ賞!
錦城 高虎:いったー!
GM:援護するまでもなく!
錦城 高虎:じゃあ一応ARマップ噂話で!
白藤 士狼:一応UGNで!
錦城 高虎:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 7[1,3,5,5,6,7]+1 → 8 → 失敗

錦城 高虎:マジか 以上!
白藤 士狼:5DX+1+0@10 情報(UGN)
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[1,4,4,6,9]+1 → 10

GM:まあまあ
GM:完璧な働きです。
GM:サイクル2にしてプライズ完了!
桜庭 コウキ:ふふ サポート型の面目躍如というところかな
錦城 高虎:助かりすぎる
GM:お見事です。クライマックスフェイズへの移行条件を満たしました!最速だよ!

GM:君たちの周囲の風景が書き換わっていく。
GM:白い壁は消え去り、天井は満天の星空へと。
GM:人気のない夜の住宅街に君たちは立っていた。
錦城 高虎:「おおー……!」周囲を見回し、その様子に驚く。
"ウアジェト":変わっていく空を見上げ、クゥ、と小さく鳴くと翼を拡げて空に舞い上がる。
錦城 高虎:「いやこれ、本気で作った奴に話を聞きたいんだが……」そわそわしている。
白藤 士狼:「すっげ……ちゃんと感触もある」
桜庭 コウキ:『本当に、UGNの技術には驚くばかりだね……!』
白藤 士狼:ぺたぺたとそこらを触ってみておー、と声を上げている。
錦城 高虎:「専門外だからこそ気になる……!」バグ取りじみて周囲に異常を探すが、特に見当たらない。
白藤 士狼:「さすが技術屋さん……」錦城を見てはは、と笑い。
白藤 士狼:「っと、まずいまずい。もう試験始まってるんだった!」
白藤 士狼:「浮かれてる場合じゃねえや」
白藤 士狼:「目標のオーヴァードは街の各所にレネゲイドの痕跡を残してるらしい」
白藤 士狼:「これを見つけて追いかけるのが推奨される追跡手段の一つ」
錦城 高虎:「地道なやつだな」
桜庭 コウキ:『なるほど。他には?』
白藤 士狼:「メンバーにもよるので臨機応変に……」苦笑。
白藤 士狼:「知覚能力に自信があるなら高いところから見渡してみるとか、例示されてたけど」
錦城 高虎:「高いところから見渡すとか、出来る奴なんて限られっだろ」
白藤 士狼:「そう……すね?」
桜庭 コウキ:『そうか。なら、わたしは適任かもしれないな?』
白藤 士狼:「かも!」
錦城 高虎:「おう、今回はばっちりだな」
錦城 高虎:「他の奴ら出し抜けるかもしれねえ」
"ウアジェト":クァァ、と甲高い声一つ。翼が強く空気を撃つ音と共に、空に流星のごとく駆け上がる。
白藤 士狼:「おおっ……!」
錦城 高虎:「ほー……!」
錦城 高虎:「……どんな気持ちなんだろうなあ、あの通信機の向こうの奴」ぽつりと。
白藤 士狼:「……高所恐怖症ではなさそうかな、ないといいな」
錦城 高虎:「感覚がなんもわかんねえ」
"ウアジェト":鳥類の中でも抜きん出てその飛翔速度は高い。悠々と見えてる動きとは裏腹に、瞬く間に住宅街の上空を飛翔せしめる。
錦城 高虎:徐々に鳥が小さな点になっていくのを見守る。
白藤 士狼:「……気持ちいいのかな、それならいいんだけど」
"ウアジェト":暫くの間円を描くように空を舞っていたが、ふとその円が小さくなる。
錦城 高虎:「鳥とは気が合ってるようで何よりだけどな」
"ウアジェト":直後、クアァッ!! と一声。二人に合図を送るように高く鳴いた。
錦城 高虎:「お、今の……」
白藤 士狼:「……呼んでる?見つかったのか!?」
"ウアジェト":円を描くような飛翔から、ゆっくりとした速度で北西の方角に向けて移動を始める。
錦城 高虎:「遠いな、走るとだいぶかかりそうだ……」
白藤 士狼:「あっちか、よーし……!」駆け出そうとする。
白藤 士狼:「っとぉ!」おっとっと、と転びそうになりながら止まる。
錦城 高虎:「待て待て待て」
錦城 高虎:「俺は飛ぶのは無理だがな、陸上なら結構いいもの持ってんだよ」
錦城 高虎:その街灯に照らされた足元の影が、不自然に長く伸びている。
白藤 士狼:「いいもの?」
錦城 高虎:光源や方向を無視して、大きく伸びて広がっていく。
錦城 高虎:「そ。陸上ならお前、ケイナインの出番だろ」
錦城 高虎:《イージーフェイカー:ポケットディメンジョン》
錦城 高虎:ざば、と海面に飛び上がる鯨のように、クローム色の車体のレトロなバンが飛び出し、地面に着地する。
錦城 高虎:「俺の愛車。乗んな」
白藤 士狼:「すっ」
白藤 士狼:「すっげ……かっこいっ……!」物凄くテンションが上がる!
錦城 高虎:「いいだろー。いざとなったら駐車場いらずだぜ」ドアを開ける。
白藤 士狼:感嘆しながら車に飛び乗る。
錦城 高虎:「名前は!」エンジンを点火。少し古臭い音と振動。
錦城 高虎:「『メタルケルベロスマーク/リローデッド』! 発進!」
白藤 士狼:「メタルケルベロス……!!」ごくり、と思わず息を呑む。
錦城 高虎:そのまま、見た目よりもかなりの速度で滑るように走っていく。
錦城 高虎:「あ、シートベルトちゃんとしとけよ。舌噛むから」
白藤 士狼:「よっしゃ、このまま一気に追いつこう!……えっ」
錦城 高虎:隼を追い、速度を増していく。
白藤 士狼:「おわーっ!いっった!」
錦城 高虎:「いや、これ、人いねえ道路、最高……!」
白藤 士狼:噛んだ。
"ウアジェト":クルルルッ、クルルル…… 時折高い鳴き声で車を先行しながら、やがて高度を落としていく。
錦城 高虎:「お、近づいたかな」
"ウアジェト":爆走するバンの上に優しく着地し、短く鳴く。
桜庭 コウキ:『ありがとう。見つけた時のサインの打ち合わせをすっかり忘れていたよ』
桜庭 コウキ:『このまま真っ直ぐ進んでくれれば、間もなく追いつけるはずだ』
錦城 高虎:「大体わかったし、誤差誤差」
白藤 士狼:「いや、助かりました!……それよりその場所大丈夫?車の上って怖くないか?」
白藤 士狼:シートベルトを締め直し、窓を開けつつ。
桜庭 コウキ:『なに、たまにはこうやって風を感じるのも悪くない』
錦城 高虎:「オケ、真っ直ぐ了解!」アクセルを踏み込む。
"ウアジェト":羽根が風で大きく靡いているが、満足そうに目を細めている。
白藤 士狼:(気持ちいいのかな)
錦城 高虎:そのまま車体は示された道をぐんぐん速度を上げて突っ込む。
GM:しばし……というほどの時間もかかることなく。
GM:遠くに人影が映る。
GM:同時に、再現されたレネゲイドの感覚を君たちは感じるだろう。
錦城 高虎:「……お。人?」
桜庭 コウキ:『今回のターゲットかな』
白藤 士狼:「一般人は容量不足だかで居ないはず!つまり……!」
錦城 高虎:(容量かかりそうだもんな……)
錦城 高虎:「あいつに追いついてぶっ飛ばせ、と」
白藤 士狼:「そういうこと!」
桜庭 コウキ:『分かりやすくて良し!』
錦城 高虎:「……」ちらりと速度計を見て。
錦城 高虎:「もうちょっと、スピード上げてもいい?」
錦城 高虎:若干楽しそうになっている。
白藤 士狼:「うおっ……!了解!」
白藤 士狼:噛まないように歯を食いしばる。
白藤 士狼:「桜庭さん、ウアジェトも気をつけて!しっかり捕まって!」
錦城 高虎:「よっしゃよっしゃ、これは任務だからな!」
桜庭 コウキ:『心配してくれてありがとう、好きに飛ばしてくれ!』
白藤 士狼:「……いや声、ちょっと楽しくなってない!?いいけどさ!」
錦城 高虎:「楽しくねえわけがねえだろー!」
錦城 高虎:一般の車ならストップがかかりそうな速度で、そのまま弾丸のように突っ走っていく!
ターゲット:迫りくるものを視認してわずかに驚くような素振りを見せた後、電光を纏って逆方向へ走り出す。速い。
ターゲット:並の追跡者なら振り切れただろうが、此度の相手は──
錦城 高虎:「オラオラ陸と空の覇者様に勝てるわけがねえだろ!」瞬く間に追いつく!
ターゲット:「──!」
錦城 高虎:「捕捉は頼んだわ」
白藤 士狼:「了……解っ!」
白藤 士狼:ドアが開いて電光のごとく飛び出す。
白藤 士狼:ダランと垂らした左腕に代わり、右腕には身の丈ほどの大剣を担ぎ。
"ウアジェト":クァッ!! 一つ短く鳴き、ターゲットの進行方向に割り込むように翔ぶ。
白藤 士狼:「オオォォォっ!」
白藤 士狼:隼の妨害で動きの鈍ったターゲットへと、大上段から振り下ろす!
ターゲット:転がるようにしてかわす。ダメージはない……が、当然、脚は完全に止まる。
白藤 士狼:「捕捉、完了……!サンキュ、ウアジェト!」
"ウアジェト":クァッ!! 応えるように高く鳴く。
錦城 高虎:「おしおし、こっちも準備はばっちり……と」車を無茶なブレーキで止め、何やら操作をしている。
桜庭 コウキ:『第一段階は成功といったところかな。第二段階は、白藤くん。お手並み拝見といこう!』
白藤 士狼:「了解、突っ込むんでフォローよろしく!」
ターゲット:バチバチと全身に紫電を纏い、対峙した君たちを睨みつけている。
錦城 高虎:「うし、やっちまおうぜ!」
ターゲット:「──────ッッ!」
GM:声ならぬ咆哮。戦闘が始まる。

GM:それではシーンを終わる前に各種処理を行いましょう
GM:各PCはエフェクトやアイテムの使用など、戦闘開始前の処理を好きなだけ行うことができます。
GM:ただし、エフェクトなどによる侵蝕値の増加は通常通り行ってもらうので注意!
GM:まずはこちらを全員分処理しましょう。誰か前準備が必要な人はいるかな?
錦城 高虎:大丈夫です!
白藤 士狼:私はなし
桜庭 コウキ:ハンドリングは切り替わってからもう一回かな?
GM:そうですね、次のクライマックスシーンに入ってからでお願いします!
桜庭 コウキ:了解。では何もないな
GM:オッケー!では次に移りましょう!
GM:ジェネシフトを行いたい方はこのタイミングで、2回まで行うことが可能です。
GM:ただ、この試験は最終的な侵蝕率も得点に関わってくるので
GM:100%エフェクトとかないなら慎重にいくのがおすすめかな~と言いつつ
GM:誰かやりたい人はいるかな?
錦城 高虎:なるほどなあ、じゃあ控えめでいきます。なしで
桜庭 コウキ:こちらは大丈夫。あと衝動判定も控えているしね。
白藤 士狼:わたしもなし
GM:ではこのシーンの最後、調達判定です。
GM:これもそれぞれ2回まで!
GM:(https://privatter.net/p/10268390)
GM:今回のボスのデータはこちらから確認できます。火力や行動値、戦闘時の行動基準も確認できますので
GM:何を購入するか、どんな戦術を取るかの参考にどうぞ
GM:ではまず各自一回目の調達から!
錦城 高虎:UGNボディアーマーいきます!
錦城 高虎:4dx+4>=12
DoubleCross : (4DX10+4>=12) → 9[3,5,9,9]+4 → 13 → 成功

白藤 士狼:私もボディアーマーかなあ
錦城 高虎:あっやったー装備します
白藤 士狼:3DX+3+0@10>=12 調達
DoubleCross : (3DX10+3>=12) → 4[1,2,4]+3 → 7 → 失敗

桜庭 コウキ:取り敢えず照準器を狙おう。
桜庭 コウキ:(4+2)dx+18>=15
DoubleCross : (6DX10+18>=15) → 10[1,3,3,8,10,10]+8[4,8]+18 → 36 → 成功

白藤 士狼:ん~、5点払っちゃお。購入!
白藤 士狼:つっよ
錦城 高虎:すご
桜庭 コウキ:何故そんなに回る 武器に付けて達成値+1補正。
GM:オッケー、各自一回目終了ですね
GM:二回目どうぞ!
白藤 士狼:強化素材狙います!
白藤 士狼:3DX+3+0@10>=15 調達
DoubleCross : (3DX10+3>=15) → 10[1,5,10]+10[10]+3[3]+3 → 26 → 成功

白藤 士狼:おおうすごい
錦城 高虎:すごい
桜庭 コウキ:回ってる回ってる
白藤 士狼:銀色の腕に使います、攻撃力+1。以上!
錦城 高虎:照準器自分も欲しいな。やります。
錦城 高虎:4dx+4>=15
DoubleCross : (4DX10+4>=15) → 9[2,5,8,9]+4 → 13 → 失敗

桜庭 コウキ:おっこれは
錦城 高虎:あっ
白藤 士狼:任せて
錦城 高虎:あーでも
白藤 士狼:バディムーブ。達成値+3!
白藤 士狼:あ、
白藤 士狼:お金で買っちゃう?
錦城 高虎:財産も使えるんですけど、そっちにする?
白藤 士狼:じゃあ温存しましょっか
錦城 高虎:します!2点払ってゲット!
錦城 高虎:大口径機関砲につけます。達成値+1!
GM:ひええ
桜庭 コウキ:装甲があるみたいだし、徹甲弾にしよう。
桜庭 コウキ:(4+2)dx+19>=10
DoubleCross : (6DX10+19>=10) → 10[1,4,5,9,10,10]+10[1,10]+7[7]+19 → 46 → 成功

桜庭 コウキ:どうした?
GM:つよ
錦城 高虎:ひえ
桜庭 コウキ:4個くらい買える 1個買って持っておきます
GM:すごいエージェントだ……
GM:オーケー!それではクライマックス戦闘に入っていきましょう!

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クライマックス

GM:敵オーヴァードの咆哮が、擬似的に君たちのレネゲイドの昂りを再現する!
GM:衝動判定だ!難易度は9!
GM:判定終わった方は侵蝕上昇+2d10をお願いします
桜庭 コウキ:うおー!シーンインのタイミングでエフェクト使用!
桜庭 コウキ:"天空そらより来る" 《ハンドリング》 侵蝕[+4] シーンに配下の動物を登場させる シーン間、あらゆる判定の達成値[+18]
GM:そうだった!どうぞ!
桜庭 コウキ:桜庭 コウキの侵蝕率を4増加(91 → 95)
桜庭 コウキ:改めて衝動判定します。
桜庭 コウキ:(4+2)dx+18+2>=9
DoubleCross : (6DX10+20>=9) → 8[2,3,4,5,8,8]+20 → 28 → 成功

錦城 高虎:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 8[4,7,7,8]+3 → 11 → 成功

白藤 士狼:6DX+0+0@10>=9 意思
DoubleCross : (6DX10>=9) → 10[1,1,5,5,6,10]+6[6] → 16 → 成功

錦城 高虎:錦城 高虎の侵蝕率を2D10(→ 19)増加(87 → 106)
桜庭 コウキ:95+2d10
DoubleCross : (95+2D10) → 95+18[9,9] → 113

GM:皆意思が強い
錦城 高虎:!?
GM:白藤 士狼の侵蝕率を2D10(→ 12)増加(84 → 96)
桜庭 コウキ:めっちゃ上がっちゃった
錦城 高虎:全員高いぞ
白藤 士狼:ドンマイドンマイ
GM:それでは戦闘開始です!

▼エンゲージ
(ボス[8]、ダミー[0])
   10m
(桜庭[8]、白藤[8]、錦城[8])
   5m
(ダミー[0])
[]内は行動値

GM:セットアップ。エネミーは行動ありません
桜庭 コウキ:こちらはなし。
錦城 高虎:『お出ましだぜ』コーリングシステムを使用してヴィークルを呼び出し搭乗します。
錦城 高虎:行動値-1して7に変更、装甲+13。
GM:お出ましだ~!
白藤 士狼:<螺旋の悪魔>+<原初の黄:ソードマスター> コンボ:深淵往き
GM:白藤 士狼の侵蝕率を6増加(96 → 102)
白藤 士狼:ウロボロスのエフェクトを使用した攻撃のダメージ+24、銀色の腕による攻撃の命中達成値+18、暴走を受けます
GM:セットアップ終わり!

▼エンゲージ
(ボス[8]、ダミー[0])
   10m
(桜庭[8]、白藤[8]、錦城[7])
   5m
(ダミー[0])
[]内は行動値


GM:イニシアチブ
GM:なにかある人は居るかな~?
ターゲット:はい、あります
桜庭 コウキ:なにっ
錦城 高虎:げーっ
ターゲット:【加速する刻】
ターゲット:何もなければ行動しちゃうぞっ
錦城 高虎:ないです……
桜庭 コウキ:なにもないぜ
白藤 士狼:なし!
ターゲット:では行動!マイナーなし
ターゲット:命中判定前に1d10を行い、その値によって攻撃対象を決定する!
ターゲット:1d10
DoubleCross : (1D10) → 1

ターゲット:あっ、やっべ……
錦城 高虎:おっ
ターゲット:1d10で1のときはぁ……
ターゲット:範囲(選択)攻撃ぃ……ですねえ……
錦城 高虎:はーい! ここで宣言でいいでしょうか!
ターゲット:はーい、どうぞ!
錦城 高虎:オート、『こっちに来な』《原初の紫:孤独の魔眼》を使用して攻撃を対象自分のみに変更します。侵蝕5上昇。
ターゲット:ひぃ~~
錦城 高虎:錦城 高虎の侵蝕率を5増加(106 → 111)
桜庭 コウキ:吸われてる!
ターゲット:昔やんちゃしてた髪染めてる兄ちゃんに吸い寄せられる!
ターゲット:はい、攻撃対象は錦城さん一人です。
錦城 高虎:来いや!
ターゲット:まずは命中判定、24+1d10です
ターゲット:24+1d10
DoubleCross : (24+1D10) → 24+7[7] → 31

ターゲット:お、30超えた!対応どうぞ
錦城 高虎:高いな。ガードなんですが
錦城 高虎:ガード前にガードシールドの効果を使用、ラウンド1回ガード値+5。11になります。
ターゲット:なにぃ~~~
ターゲット:ではダメージを出します!
ターゲット:4d10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 17[2,1,4,10]+22 → 39

ターゲット:装甲ガード有効の39点です……?
錦城 高虎:装甲ガード合わせてえーと
錦城 高虎:11の8の13で
GM:32かな
錦城 高虎:32点抑えます
桜庭 コウキ:ほぼカットしてる!
ターゲット:ひぃ~~
錦城 高虎:7点ダメージで生きてる!
ターゲット:硬いよ~
錦城 高虎:HP19になりました
ターゲット:行動終了です……

GM:イニシアチブ8
GM:PC優先!
白藤 士狼:私から動きます
白藤 士狼:マイナーで戦闘移動、ボスとダミーのエンゲージへ

▼エンゲージ
(白藤[8]、ボス[8]、ダミー[0])
   10m
(桜庭[8]、錦城[7])
   5m
(ダミー[0])
[]内は行動値

白藤 士狼:メジャー、<原初の赤:漆黒の波濤> コンボ:闇祓い
白藤 士狼:範囲(選択)に白兵攻撃を行います。対象はボス及びダミー
GM:対応はない!
白藤 士狼:7DX+22+0@10 (侵食上昇4、侵蝕100~)
DoubleCross : (7DX10+22) → 10[1,2,5,5,6,6,10]+2[2]+22 → 34

ターゲット:イベイジョン15!命中!
白藤 士狼:ダメージロール前に銀色の腕の効果を使用。ダメージ+3d10。
白藤 士狼:4d10+3d10+37 (侵食100~、銀色の腕)
DoubleCross : (4D10+3D10+37) → 21[1,9,8,3]+11[6,4,1]+37 → 69

白藤 士狼:なかなかいったな。69点装甲ガード有効!
GM:ダミーは戦闘不能!
ターゲット:ターゲットは装甲8。61点削れて残り19です
GM:ボスのHPを61減少(80 → 19)
GM:白藤 士狼の侵蝕率を4増加(102 → 106)

GM:再度イニシアチブ8
GM:桜庭さんのターンです
桜庭 コウキ:相談の結果、待機します!
GM:了解!

GM:イニシアチブ8、ボスのターン!
GM:マイナーはなし
GM:メジャー前に攻撃対象選択!
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

GM:おおっと
GM:この出目は……
GM:ダミーが削れていてもシーン攻撃だぁ!
錦城 高虎:ギャー!
ターゲット:へっへっへ、命中行くぜ!
ターゲット:24+1d10
DoubleCross : (24+1D10) → 24+6[6] → 30

ターゲット:ぴたり30!リアクションどうぞ!
桜庭 コウキ:"ホルスの左目" 《幸運の守護》 侵蝕[+1] <RC>でドッジを行う
白藤 士狼:暴走リア不!
桜庭 コウキ:(4+3)dx+25>=30
DoubleCross : (7DX10+25>=30) → 9[1,3,6,7,8,8,9]+25 → 34 → 成功

桜庭 コウキ:やった、成功!
錦城 高虎:こちらはガード。シールドの効果はなしで。
ターゲット:あわわ
桜庭 コウキ:桜庭 コウキの侵蝕率を1増加(113 → 114)
錦城 高虎:すごいぜ
白藤 士狼:おっと忘れてた、銀色の腕の代償でHP2点削れてます
GM:白藤 士狼のHPを2減少(30 → 28)
ターゲット:改めてダメージ!
ターゲット:4d10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 24[9,8,5,2]+22 → 46

ターゲット:むむ、でかいダメージ出たぞ!装甲ガード有効46点!
錦城 高虎:装甲ガード27なので、19ダメージ……
白藤 士狼:倒れます。ロイスパッチ一つ使って復活!
GM:あーっ
錦城 高虎:ギリ倒れた! ロイスパッチ一個使って復活します。
桜庭 コウキ:1足りない!
ターゲット:た、倒した……!行動終了です

GM:イニシアチブ7、錦城さんの行動どうぞ!
錦城 高虎:はい! マイナーはなし
錦城 高虎:メジャー、『全力で撃て』《ペネトレイト》《コンセントレイト:モルフェウス》
錦城 高虎:装甲無視ガード不可の射撃攻撃。対象はターゲット。侵蝕5上昇。
錦城 高虎:命中判定いきます
GM:どうぞ!
錦城 高虎:9dx7+5
DoubleCross : (9DX7+5) → 10[2,3,3,4,7,7,7,10,10]+10[3,6,8,9,9]+10[1,6,7]+2[2]+5 → 37

GM:ひえーっ
錦城 高虎:うっし!
ターゲット:イベイジョン15!当たります
錦城 高虎:ダメージ!
錦城 高虎:4d10+21 装甲無視
DoubleCross : (4D10+21) → 31[8,5,9,9]+21 → 52

錦城 高虎:えっへっへ
桜庭 コウキ:良いダメージ!
ターゲット:残りHP19,装甲8……無視か!
ターゲット:倒れまーす。HP10で復活!
錦城 高虎:うおーっ、後はよろしく
桜庭 コウキ:任されたー
ターゲット:お見事~

GM:では待機していた桜庭さんのターン!
桜庭 コウキ:では、折角だし買っておいた徹甲弾をマイナーで使おう。装甲-5相当の射撃攻撃になるぞ
桜庭 コウキ:メジャー、"ホルスの右目" "ウアジェト"(天空の隼)による素撃ち
桜庭 コウキ:(2+3)dx+25+1
DoubleCross : (5DX10+26) → 9[2,4,6,8,9]+26 → 35

GM:ひーっ
GM:妖精使います?
桜庭 コウキ:このままで!
白藤 士狼:じゃああまり意味はないけどさっき投げそこねたバディムーブ使っちゃお
白藤 士狼:達成値+3
桜庭 コウキ:やったね
ターゲット:イベイジョン15!命中!
桜庭 コウキ:4D10+7 装甲-5、ガード値有効
DoubleCross : (4D10+7) → 19[9,3,1,6]+7 → 26

ターゲット:みんな30超えてくるな……
桜庭 コウキ:よしよし、これならなんとかなる!
錦城 高虎:うおー
ターゲット:装甲-5されて3
ターゲット:HPは10、23ダメージ受けて撃沈!
GM:そしてラウンド終了により……
GM:ターゲット撃破です!お疲れ様でした!
錦城 高虎:やったー! あと侵蝕上げ忘れてたので上げます
錦城 高虎:錦城 高虎の侵蝕率を5増加(111 → 116)

ターゲット:片腕をゆらりと伸ばす。ジジジ、と空気の灼ける音。
白藤 士狼:「……!来る!」
ターゲット:強烈な稲妻が3人へと向けて放たれる!
桜庭 コウキ:『これは──疾い!』
錦城 高虎:「……っとぉ!」
錦城 高虎:その時、開いた窓から黒い影が泥の波のように広がり、稲妻を食らいつくしていく。
白藤 士狼:「錦城さんっ!」
錦城 高虎:攻撃をすべて回収、また波が引くように戻っていく。ただし、反動は己に返る。
GM:痛覚は制限されている為、痛みと言えるほどのものはない。
GM:代わりに攻撃を受けた、と知らせる衝撃がバチリと走る。
錦城 高虎:「オッケー、序の口、つうかこうでなきゃな!」
錦城 高虎:勢いはどうにか殺した。まださほどの効きではない。
白藤 士狼:「助かった、ありがと……!ダメージが限界超えると強制終了だから、気をつけて!」
白藤 士狼:今の一撃を軽傷で済ませた防御力に内心驚きつつ。
"ウアジェト":高度を下げ、錦城の周囲をぐるりと舞う。クゥ、と男を心配するように一声上げた。
錦城 高虎:「了解!」カーステレオのスイッチを押すと、流れるのはご機嫌なサーフロック。
錦城 高虎:「盛り上げてさっさと終わらそうぜ!」
桜庭 コウキ:『いいね……乗ってきた!』
白藤 士狼:「──二人共。言いそびれてたことあった」
錦城 高虎:「あん?」
白藤 士狼:痛快な曲が流れる中、常とは違う静かな声で。
白藤 士狼:「これから二人のこと、多分……怖がらせる」
白藤 士狼:「先に謝っとく。……ごめん」
錦城 高虎:「……何? なんだって?」サングラスの奥から不審げな目を向ける。
桜庭 コウキ:『ふむ……?』
白藤 士狼:直後。空気が震える。
白藤 士狼:士狼はその場から一歩も動いていない。それでも空気が震えたと、その場に居る全員に錯覚させたのは。
"ウアジェト":いち早く変化を察知してか、距離を取るように高度を上げる。
白藤 士狼:ジャームと見紛う異常なほどのレネゲイドの昂りと。
白藤 士狼:──常人なら意識を奪われかねないほどの、尋常ならざる殺気。
錦城 高虎:……一瞬、自分でかけたBGMが吹き飛んだような気すらした.。
桜庭 コウキ:『……ッ! これは、恣意的な暴走か』
白藤 士狼:桜庭の観測は正しい。暴走状態。レネゲイドがもたらす衝動は、引き換えに絶大な力を生み出す。
白藤 士狼:オーヴァードの中には戦闘時、自ら暴走に身を委ねる者が存在する。
白藤 士狼:白藤士狼もその一人。特筆すべきはその暴走の深度・・。一歩踏み外せば意識を奪われる、境界線ぎりぎりの暴走。
白藤 士狼:深淵歩きのオーヴァード。
白藤 士狼:「……オオォォォォォッ!」
白藤 士狼:獣のような咆哮と共に踏み込む。地を這うように一歩。それだけで間合。
白藤 士狼:大剣を薙ぎ払う。暴走によって得た絶大な出力を、暴走の中ですら失われない武技で操って。
白藤 士狼:黒の極光が敵を斬り裂く。
ターゲット:防ごうとした腕を両断され、胴体を大きく斬り裂かれて吹き飛ばされる!
白藤 士狼:「……はぁっ、はっ、はっ!」
"ウアジェト":警戒を顕にするように一度翼を大きく広げる。尋常ならざるレネゲイドの昂りが、本能に訴えかけるのだ。
桜庭 コウキ:『……大丈夫だ、ウアジェト。心配はいらない』 宥めるような声。
錦城 高虎:「あえて暴走して威力を……なるほどな」
白藤 士狼:即座に飛び退き、深度を緩める。数秒に満たぬ暴走で呼吸は乱れ、血の涙が流れる。
桜庭 コウキ:『彼は、ちゃんとそれを制御できている。ぎりぎりの境目を、自ら選んで歩いているんだ──すごいな』
白藤 士狼:「……ごめん。やっぱ、怖いよな」
錦城 高虎:「すげえな、確かに。つまり、守っといてよかったってことだろ?」
白藤 士狼:血を拭きながら、申し訳無さそうに二人に振り返る。
白藤 士狼:痛覚は制限されている。助かった。現実なら激痛に叫びだしているところだった。
錦城 高虎:「その状態じゃ避けられるもんも無理だろ」
"ウアジェト":クァ、と一声。高度を落とし、動きで乱れた髪を更に爪でくしゃくしゃとして再び飛び去っていく。
白藤 士狼:「ああ。おかげで、さっきは助かった……わわ」
桜庭 コウキ:『いいや、君は悪くないよ。むしろ、彼が失礼をした』
錦城 高虎:何も平気、とは言わないが。サングラス越しに物事を見る姿勢はできている。
桜庭 コウキ:『この子なりに心配してるんだ。大丈夫だよ』
白藤 士狼:「うれしい、ありがと。……!」
白藤 士狼:きっと、先を睨み返す。
白藤 士狼:「気をつけろっ!」
ターゲット:ふらふらと立ち上がる。ホログラムの像が不安定に揺れながらも、実像を再生させていく。
白藤 士狼:「まだ、動く……!」
ターゲット:ふわりとその身が浮き上がる。磁力によるものか、あるいはイオノクラフトか。
ターゲット:空から両腕を伸ばし、掌から無数の稲妻が立て続けに走る!
白藤 士狼:「やばっ、連発……!さっきよりきつ……ぐっ!」
錦城 高虎:「! あの範囲はカバーできねえわ、すまん!」
白藤 士狼:暴走で鈍った反射では反応できない。被弾とともに警告音。
錦城 高虎:車ごと被雷、ダメージ感覚を受けて一瞬突っ伏す。
桜庭 コウキ:『相変わらず疾いが──さっき一度、見せてもらったからね!』
"ウアジェト":ただ一度の羽搏きが、音に迫る速度に変わる。雷撃の先を読むかのように身体を錐揉み回転させ、次々と躱していく。
"ウアジェト":隼の降下速度は実に300km/hを超えるという。そして、この大隼はただならざる力を持つ猛禽だ。
"ウアジェト":襲来する雷の嵐を無傷で避け切った後、上空で声高く鳴いた。
ターゲット:苛ついたように猛禽を追いかけて放たれた稲妻はしかし、その羽根一つ焦がすことなく終わる。
白藤 士狼:「すごっ……よかった」
桜庭 コウキ:『二人とも、大丈夫かい?』
錦城 高虎:「まー、残機一個減ったくらいかな。まだいけるわ」
白藤 士狼:「さっき錦城さんが庇ってくれたから、まだまだ!」
錦城 高虎:「そっちは無事で何より!」
桜庭 コウキ:『なら、一気に仕掛けよう。錦城くんの後に続く!』
錦城 高虎:「おう、任せとけ!」
錦城 高虎:被弾の瞬間遠ざかったように聞こえたサーフロックは、まだ続いている。
錦城 高虎:そして、続いてガゴン、と鈍い音。バンのボンネットが開く。
錦城 高虎:覗くのは、大口径の銃口が三丁。
錦城 高虎:搭載する『砲台』がなければとても持ち運べない大型の兵器だが、この場のシミュレートは完璧だ。
錦城 高虎:「いい仕事しちゃってまあ」
錦城 高虎:「見てんだか、後から見るんだかだろ。開発さんよ。いいぜ、初っ端からいいデータ取らせてやる」呟く。
錦城 高虎:「行っけっ、ぶっ飛ばせ!」
錦城 高虎:彼の指示はいつも驚くほど端的だ。それは別に機械には声をかける必要がないからであり。
錦城 高虎:名前に、BGM、号令、必要がないものを添えることが己を鼓舞することになると、ただそう知っているから。それだけの理由だ。
錦城 高虎:声ではなく、押されたスイッチに応えて機関砲はその筒の中の影を弾丸として猛攻!
ターゲット:飛翔してかわそうとする。一発二発ならそれであるいはかわせたかもしれないが。
ターゲット:機関砲の猛撃は逃さずターゲットを捉え、蜂の巣のように撃ちすえる!
白藤 士狼:「持ち込みたい装備って、これかよ……!」
白藤 士狼:暴走による意識の混濁を驚嘆が上回る。
錦城 高虎:「はっはー! ナイスヒット……だが」
錦城 高虎:「やな予感すんな。俺が開発だったらもうちょっと、なんか……」
錦城 高虎:撃たれたターゲットに視線をやる。
"ウアジェト":クアッ、と短く鳴く。同時、上げていた高度を急激に落とし、地上へと落下するように迫り始める。
桜庭 コウキ:『ああ、わたしも同感だ』
ターゲット:肉体を構成するホログラムが危うげに揺れている。もはや虫の息だとわかるだろう。
ターゲット:だが、ボロボロのその身に再び紫電が走り出す。
錦城 高虎:「……やっぱり、あれくらいじゃ終わらねえように作ってる」
桜庭 コウキ:『間違いなく、今のは致命打だった。これから始まるのは……謂わばエクストラステージ、或いはボーナスタイムってところかな?』
錦城 高虎:「テンション上がるじやつじゃん。続き頼む! やっちまってくれ!」
白藤 士狼:「とどめ、任せた!」
"ウアジェト":クァアアァッ!! 応えるように高く鳴く。上空から急速に落下する姿は、さながら弾丸のように疾い。
"ウアジェト":鋭い嘴が風を裂き、音速さえ超えた一筋の流星の如き大隼が、狙い澄ましたように再生したホログラムの中央を突っ切った。
ターゲット:ゆらりと空を見上げ、迎撃するように手を──伸ばす、間もなく。
桜庭 コウキ:『これで、トドメだ』
ターゲット:胴体を貫いた一閃をもって、その肉体が溶けていく。
"ウアジェト":自ら誇るように翼を拡げ、悠々と二人の上空を飛び始める。
白藤 士狼:「……おみごと。綺麗だなー」
白藤 士狼:おつかれ、と空に手を振る。
錦城 高虎:「おー、すげすげ」窓から顔を出す。
"ウアジェト":満足そうに旋回した後、錦城のバンの上に着地。クァッ、と嬉しそうに鳴く。
錦城 高虎:「上、気に入ってやんの」
錦城 高虎:嬉しそうに愛車の扉を軽く叩く。
桜庭 コウキ:『ふふ、そうみたいだ』
白藤 士狼:「かっこいいもんなあ、メタルケルベロス」
錦城 高虎:「マークⅡ/リローデッド」
白藤 士狼:「マークⅡ/リローデッド!」
白藤 士狼:それそれ、と訂正。
桜庭 コウキ:『二人も、お疲れ様。さっきの砲撃はすごかったね』
白藤 士狼:「うんうん、それに庇ってくれたのも。すげえ助かりました!」
錦城 高虎:「だろ!」非常に誇らしげに胸を張る。
桜庭 コウキ:『もしかして、これも君の影に隠れていたの?』 車体が現れた瞬間は見ていないのだ
錦城 高虎:「そういうこと」
白藤 士狼:「そうそう、影の中からぐあー!って」
錦城 高虎:「いいだろ、あれエフェクトいじっていい感じにすんの工夫したんだぞ」
錦城 高虎:「トドメも助かったわ。飛べんのはいいよなあー」
錦城 高虎:「今度はヘリ作っか」のんきにしている。
白藤 士狼:「ほんとほんと。戦闘は苦手みたいなこと言ってたのに、すごかった!」
桜庭 コウキ:『ふふ、空はいいよ。自由で』
桜庭 コウキ:『いやいや、二人の活躍あってだよ。むしろ良いところを貰ってしまったかな』
白藤 士狼:「あっずるい二人共、俺も飛びたい!」
白藤 士狼:ぴょんぴょんと手を伸ばして跳ねる。
"ウアジェト":クル? と不思議そうに首を傾げる。
錦城 高虎:「そんときゃ乗せてやるよ、縁がありゃな」
白藤 士狼:「マジで!?へへ、約束!」
桜庭 コウキ:『機械も良いなあ。技術の進歩は本当に……』 少し感慨深そうに。『夢があって良い』
錦城 高虎:(……縁ってな、そういつも綺麗に結べるもんとも限らねんだが)
錦城 高虎:(ま、いいだろ。これくらい、ちょっと先のことを考えたってさ。お互い)
錦城 高虎:「約束な」
錦城 高虎:身を削って戦う少年に、これくらいの夢はあげてもいいと、そう思って。
システム:『ターゲットの撃破を確認。コンプリート』
システム:その約束を待つように、システム音声は遅れてやってきた。

GM:それでは
GM:バックトラックのお時間です!
GM:今回は特殊ルール
GM:ロイスパッチを消費するごとに侵蝕値を-10
GM:それを99以下になるまで繰り返し
GM:残った分のロイスパッチは得点に加算されます!
GM:というわけで侵蝕処理、各自やっていこう!
桜庭 コウキ:このロイスパッチが目に入らぬかー
錦城 高虎:うおー
GM:桜庭さん全残しか すご
桜庭 コウキ:現在侵蝕114。ロイスパッチは一つも削れてないので6あるので、2個使って94にします! 最終的に4個残し。
桜庭 コウキ:1個分は守ってもらったからね ふふ
錦城 高虎:侵蝕116で残り5個、2個消費して-20、最終96の3個残りかな
白藤 士狼:侵蝕106。ロイスパッチを1つ使って96で、残り4つ!
GM:素晴らしい!皆さん無事帰還成功!
GM:トライアル成功です。まずはお疲れ様!
錦城 高虎:やったー
白藤 士狼:やったね!
桜庭 コウキ:お疲れ様!
GM:そしてここからは
GM:ドキドキの得点計算の時間だ!
GM:計算していきます。
GM:ミドルのリサーチのサイクル数は2
GM:お見事、最速です。50点
GM:クライマックス、まずボス撃破で100点
GM:実はダミーが一体撃破されている。10点
GM:1R中のボス追加撃破、25点が1回
GM:残りロイスパッチの数、一つ15点が……桜庭さんと白藤が4枚、錦城さんが3枚
GM:合計11枚!?多いな!
GM:ロイスパッチで合計165点か
GM:50+100+10+25+165
GM:合計……
GM:350点!であってるかな!?
桜庭 コウキ:合ってる!
錦城 高虎:合ってそう!
GM:え、高い……高くない!?
GM:今回は合計180点以上を獲得すれば入賞、210点以上で優勝となります。
GM:ぶっちぎり優勝だよ!
桜庭 コウキ:やったー!
GM:おめでとうございます!
錦城 高虎:やったーー
白藤 士狼:うおー!
GM:というわけで、みんな褒賞だよ!肉とかタオルとか持って帰りな!
桜庭 コウキ:選びたい放題~
錦城 高虎:今治のタオル!
桜庭 コウキ:じゃあこの季節のシャーベット詰め合わせで……
GM:おいしそ~

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ED

GM:──某市 UGN支部 食堂
GM:訓練を終えたオーヴァードたちが集い、和やかに交流を深めている。
GM:そして、最も優れた成績を残した者達は……
白藤 士狼:「それでは……俺たちの優勝を祝しまして」
白藤 士狼:「かんぱーい!」
錦城 高虎:「乾杯!」
"ウアジェト":クアッ!! と小さく鳴く。
"ウアジェト":ぶつかり合うグラスに自らの嘴を差し出し、かつかつ突いていく。挨拶をしている気分のようだ。
白藤 士狼:「へへ、お疲れ様!」
錦城 高虎:運転をするのでビールは飲めない。いつも通り泣く泣くお茶にしている。
白藤 士狼:嘴にグラスを差し出す。
桜庭 コウキ:『やあ、お疲れ様。こういうところ、UGNは理解があって助かるよ』
白藤 士狼:「桜庭さんもちゃんとそっちで飲んでます~?乾杯っすよ乾杯!」
"ウアジェト":差し出されたグラスと嘴が当たり、硬質な音が鳴る。
桜庭 コウキ:『お気遣いどうもありがとう。こちらも楽しんでるよ』
"ウアジェト":クルルと喉を鳴らし、自分用に用意された鳥のササミを突いている。
錦城 高虎:「食堂あんのいいなー、うちは大体コンビニか隣のインドカレーで済ますからな」
錦城 高虎:少し変わった乾杯の音に目を細める。
錦城 高虎:「おかげでだいぶスパイスに飽きてさ……」
錦城 高虎:目の前には、餃子チャーハン定食のトレイ。
白藤 士狼:「ここの食堂、結構種類ありますよ。通います?」
白藤 士狼:ボリュームたっぷりのカツ丼に箸を伸ばしつつ。
錦城 高虎:「そんな入り浸っていいもんなのか……?」
白藤 士狼:「……確かに外からだときまずいか」
白藤 士狼:はは、と苦笑。思わずチルドレンの感覚で話してしまった。
桜庭 コウキ:『いっそ、技術者としてUGNの正規職員になってしまうのは?』
白藤 士狼:「今回ので技術のアピールはバッチリだしな!」
白藤 士狼:「いやほんとすごかった、メタルケルベロスマークⅡ/リローデッド」かっこいい名前なので嬉しそうに連呼する。
錦城 高虎:「んー、まあそれも手だと考えることはあるが」
錦城 高虎:「うちの屋号はやっぱり、自分だけで掲げてたいんだよな」
錦城 高虎:「しょーもねえこだわりだけどよ」苦笑する。
白藤 士狼:「おー、自主独立……自立自存?」
白藤 士狼:覚えたての四字熟語を適当に言っている。
錦城 高虎:「なんかそういうやつ」
桜庭 コウキ:『しょうもないなんて、思わないし言わないよ。格好いいと思う』
白藤 士狼:「うんうん!」
錦城 高虎:「おっマジ? やったね」
錦城 高虎:「まあ、お得意さんになってくれりゃ仕事はいくらでもするからさ」
錦城 高虎:「名刺、なくすなよ」
白藤 士狼:「はーい!あ~……」
白藤 士狼:ちょっと考えて。
白藤 士狼:「ちなみに、こういうのって見てもらえます?」
錦城 高虎:「おっ?」
白藤 士狼:右手の指で左手の甲を叩くと、コンコンと硬質な音がなる。
桜庭 コウキ:『ん……さっきも気にはなってたけど、それ。もしかして義手かな?』
錦城 高虎:「ははー、ものにはよるが」
白藤 士狼:「うん、義手。ものによる、かあ……実は、いわゆる遺産ってやつでして」
錦城 高虎:どこで仕立てたのか、と聞こうとして。
錦城 高虎:「マジのやつ!?」
白藤 士狼:「マジです。おかげで支部でも見てもらえる人少なくて」
白藤 士狼:「不満があるわけじゃないんだけど、高虎さんならいい具合に調整してくれそうかな~って……」
錦城 高虎:「えっ、見たいな。できるできねえっつうか見たいわ……」へー、と眺めている。
"ウアジェト":ササミを嘴で摘み上げ、上を向いて呑み込んだ後。ウアジェトの瞳が細まったように見えた。
桜庭 コウキ:『……そうか、君も……』 押し殺した声がほんの微かに漏れる。
白藤 士狼:「……え」
白藤 士狼:漏れた声が耳に届いた。
白藤 士狼:「もしかして、桜庭さんも……?」
錦城 高虎:「いやしかしずいぶん精巧な……気づかなかった……」じろじろ見てから。
錦城 高虎:「……何!?」
"ウアジェト":クルル、と喉を鳴らす。主の動揺を感じ取ったのか、固まったように動かない。
錦城 高虎:「えっ、遺産ってマジでそんなにゴロゴロあるもんなのかよ。UGN怖えな」恐れている。
桜庭 コウキ:『……ああ、ええと……そうだよ。言うつもりは、あまりなかったんだけど』
桜庭 コウキ:『ウアジェトはAオーヴァードのようなものだ……って言っただろう。遺産由来の存在なんだ、彼は』
錦城 高虎:「あーっ」大声を出そうとして70%ほどの節減に成功する。
白藤 士狼:「そっか……そう、なんだ」
白藤 士狼:先の桜庭のように、押し殺した声で。
錦城 高虎:「あーあー、そっか、そういう……わかんねえって……」
錦城 高虎:「まあ、普通に生きてんだろ?」
白藤 士狼:じっと、ウアジェトを複雑そうな視線で眺める。
"ウアジェト":彫像のようにひたり、と静止している。
桜庭 コウキ:『……うん。生きるのに今は支障はないよ』
錦城 高虎:「ちょっと妙な感じで出てきてるみたいだけどさ」
桜庭 コウキ:『UGNの技術は、本当にすごい。さっきのシミュレーターもそうだけど、色々な分野が進んでいるからね』
錦城 高虎:「ほんとにな……盗みたい……」餃子をむしゃむしゃと食べながら。
白藤 士狼:「そっか……」
錦城 高虎:いろいろ軽口を言おうとも思ったが、やめた。
錦城 高虎:当事者以外にわかりっこないことを、茶化す気にはなれない。
桜庭 コウキ:『でも、錦城くん、言ってただろう。飛べるのはいいよな、って』
錦城 高虎:「……おお、だいぶ羨ましかったな」
錦城 高虎:ごくんと茶で流し込む。
桜庭 コウキ:『代償は大きかったけれど……そういう、普通に生きていたら絶対に味わえなかった"自由"みたいなものを、この子はくれるんだ』
桜庭 コウキ:『だから、わたしはこれで結構。満足してる』
錦城 高虎:「……そういうのも、外からじゃわかんねえからなあ」
桜庭 コウキ:『うん。きっと、白藤くんも表に出してないだけで……色々。あったりすると思うけど』
白藤 士狼:「俺は……」
白藤 士狼:自分の遺産は戦いの度に魂を焼き、激痛を引き起こす。その程度・・・・のものだ。
白藤 士狼:程度、というといつも周りの大人が悲しそうな顔をするけれど。
白藤 士狼:心や感情を失うとか。そういうものよりはよほどマシだと思っている。
白藤 士狼:(この人は、何を支払ったんだろう)
白藤 士狼:気になるけど、流石に聞く気にはなれない。それに
白藤 士狼:「……そうだな。色々あるはあるけど」
白藤 士狼:「俺も結構、満足してるかな」
白藤 士狼:そこは、同感だと思った。
白藤 士狼:……彼と本当に同じ気持ちで言えているのかは、わからないけど。
錦城 高虎:「……俺がフリーでやってんのと似たようなもんかね」全然違うのはわかってはいるが。
錦城 高虎:何も共有できない感覚を引きずるのは、嫌だと思ってそう言った。
"ウアジェト":一切の動きを失っていたウアジェトが不意に動き、てしてしとテーブルの上を渡り白藤の肩によじ登る。クァ、と一つ鳴いた。
桜庭 コウキ:『ふふ。それは何より』
桜庭 コウキ:『こういう姿だから、色々制約もあるんだけれど。二人が受け入れてくれて、本当に嬉しかった』
桜庭 コウキ:『あと、走る車の上に乗るなんて、初めてだったからね! 爽快だったなあ』
白藤 士狼:「うん。……なら、よかった」
錦城 高虎:「お、やったね。あれくらいの速度は滅多に出ねえからレアだぞ」
錦城 高虎:「……んー、士狼。とりあえず今度一度うち来てそれ見せろや」
白藤 士狼:「いいの?」
錦城 高虎:「ちゃんと見ねえとわかんねえだろ。コアのとこはともかく、指先とかはパフォーマンスよくできるかもしれねえし」
錦城 高虎:「結構満足してんなら、より良い満足の方がいいだろ」
桜庭 コウキ:『人が変われば見方も変わる。もしかすると斬新なアイデアが出てくるかもしれないしね』
白藤 士狼:「……へへ、じゃお願いします!かっこよくしてもらえたら嬉しいな~」
錦城 高虎:「遺産、間近で見たかったってのもあるしな」ケケケ、と笑う。
白藤 士狼:「ちゃっかりしてる~」
錦城 高虎:「お、音声とか出す? 知り合いがなんかやってたんだよな」
白藤 士狼:「それはあまりに趣味的でしょ……!かっこよさそうだけど!」
白藤 士狼:努めて明るい声で応えて、肩に乗る隼を見つめる。さっきまでとは全く違って見えた。
白藤 士狼:変わったのは彼のほうではなく、自分の見る目の方だろう。
白藤 士狼:……少し、責めるような目で見てしまっている気がして、自分を戒める。
白藤 士狼:(……ごめんな。代償って言ったって)
白藤 士狼:(お前が望んで払わせてるとも限らないのに)
白藤 士狼:悪者を作ってしまおうとする自分が嫌になる。
"ウアジェト":何かを感じ取ったのか、不思議そうに首を傾げてクル、と鳴く。
白藤 士狼:悪かった、と傾げた頭を軽く撫でる。
"ウアジェト":目を細め、心地良さそうにされるがままになっている。
白藤 士狼:「……あっ」
白藤 士狼:「す、すいません桜庭さん。思わず……」
白藤 士狼:はっとして手を離す。
桜庭 コウキ:『ふふ、構わないよ。ウアジェトも気持ちよさそうだし』
"ウアジェト":もう終わりか、と言わんばかりに見つめている。
白藤 士狼:「い、いやでも……多分視覚とか共有してる?んですよね?」
白藤 士狼:「なんか……失礼にあたりません?俺みたいに子供がこう、大人にそういうの……」
桜庭 コウキ:『大人……? ああ、ええと、そっか』
桜庭 コウキ:『……ここだけの話だけど。そう、歳は変わらないと思うな』
白藤 士狼:「……えっ、そうなの!?」
錦城 高虎:「げほっ」チャーハンを食べていたのでむせる。
"ウアジェト":白藤の跳ねた髪を嘴でかみかみしている。
白藤 士狼:「わわ、ごめんごめん……!いや、話し方とかすげえ落ち着いてるから、つい先輩なのかなって……」
錦城 高虎:「マジ? 俺も20はいってると思ってた」俺ほどではないだろうと思っていたが、というニュアンスで。
桜庭 コウキ:『ほら、ただでさえ……ウアジェトが代わりに来てて。その上で中身が子供なんて、どうしたって不安になるだろう』
桜庭 コウキ:『だから、ちょっとでも歳上に見られたくって、話し口調とか……つい……』
錦城 高虎:「……お前……」
錦城 高虎:「かわいい奴だな……」撫でてやる。
白藤 士狼:「……あはは!いや、わかるわかる!」
"ウアジェト":嬉しそうにクルルルと喉を鳴らす。
白藤 士狼:「チルドレンも戦力とはいえ、やっぱり不安に見られること多いもんなあ」
桜庭 コウキ:『あ、あまりからかわないでよ……!』
錦城 高虎:「へっへっへ。おかゆいところはございませんか」からかっているかもしれない。
白藤 士狼:「からかわないよ。色々大変そうなのに頑張っててすごいって」
白藤 士狼:「俺なら絶対、途中でなんか……漏らすもん、子供っぽいとこ」
"ウアジェト":顔の向きを変えて自ら撫でられたいところを誘導している。今は首の下が良いらしい。
錦城 高虎:「なんか悪いのかー?」
錦城 高虎:「大人ぶるのも子供っぽくすんのも。どっちもあるだろ」
錦城 高虎:作業で荒れた手でさくさくと撫でてやっている。
白藤 士狼:「悪い、っていうか……やっぱりなんか」
白藤 士狼:「結構、心配されること多いんだよな、これのせいもあるけど」
白藤 士狼:とん、と左手を叩いて。
桜庭 コウキ:『負い目じゃないけど、なんかね。そうそう』
白藤 士狼:「だから、大人だったらもうちょっと……」
白藤 士狼:「安心してもらえるのかなあ、とか。思わない?」
白藤 士狼:同意を求めるように隼を見る
桜庭 コウキ:『分かるなぁ』
桜庭 コウキ:『ずっと心配される側っていうのは、それはそれで辛いんだ。守られてばっかりは嫌だ、って思うし』
桜庭 コウキ:『だから、少しでも役に立ててると嬉しい』
錦城 高虎:「……お前らいい子な……」
白藤 士狼:「少しでも、どころか」
白藤 士狼:「今日大活躍だったじゃん!」
錦城 高虎:「俺もまあ、そういう時期あったけど、役に立つどこか触るもの皆蹴飛ばしてたぞ」愉快そうに笑って。
錦城 高虎:「そうだよ、索敵から避けたり飛んだり」
桜庭 コウキ:『ん……』 少し言葉を探すように。『ありがとう。そう言ってもらえると嬉しい』
白藤 士狼:「け、蹴飛ば……結構やんちゃしてました?」
錦城 高虎:「地元じゃ負け知らず」とりあえず話を盛ることにしている。
桜庭 コウキ:『盗んだバイクで走ったりは?』
錦城 高虎:「あ? 盗みはだめだろ盗みは」
白藤 士狼:「道義には反しないタイプのやんちゃだった!」
錦城 高虎:「そこら辺の線引きはあんだよ……ともあれ」
桜庭 コウキ:『あはは。錦城くんなら、自分で作っちゃう方が早いかな』
錦城 高虎:「お前らいい子で真面目だし、今日だってばっちりだったろ」
錦城 高虎:「そのまんまやってりゃ、そのうち心配じゃなくて信頼されるようになるとは思うよ」
白藤 士狼:「……そっかな」
錦城 高虎:そのうち、までが待ち遠しいんだろうけどな、とも思う。
白藤 士狼:「心配じゃなくて、信頼、か~……」
白藤 士狼:それはすごくいいな、と思う。とても大人の言葉に感じた。
桜庭 コウキ:『そういう日が来ると……うん。いいんだけどね』
白藤 士狼:「うん。てか、目指そ」
錦城 高虎:「来る来る。来るって思ってなけりゃ、オーヴァードなんてやってらんね」
錦城 高虎:茶でチャーハンを流し込む。
白藤 士狼:「心配、される側よりはできる側になりたい」
白藤 士狼:「さっきは色々言っちゃったけど、俺」
白藤 士狼:「心配してもらえることは嬉しかったし……申し訳なくもあるけど」
錦城 高虎:「そしたら心配をひとつだな」
錦城 高虎:「喋ってると食えねえだろ」
錦城 高虎:「食ってさっさとでかくなんなー」
錦城 高虎:箸でカツ丼を示す。
白藤 士狼:「はーい!」
白藤 士狼:ガツガツとドンブリを傾けてかっこみだす。
桜庭 コウキ:『白藤くんはもう十分背が高いように思うけど、まだ大きくなるのかい……?』
"ウアジェト":かつかつと残ったササミをつまみ始める。
錦城 高虎:「比喩だよ比喩!」
白藤 士狼:「ふふ、まだまだ!」
白藤 士狼:「爆速で成長して、高虎さんと桜庭も心配できるぐらいでかくなってやっからね!」
錦城 高虎:「俺もかー」
白藤 士狼:「ウアジェトが空、飛んでても見上げるぐらい背伸ばすぞ~」
白藤 士狼:冗談めかして。
錦城 高虎:「これ以上だとよく頭ぶつけんぞ。気をつけろよな」からからと笑う。
白藤 士狼:「長身の実感がこもってる……!」
桜庭 コウキ:『あはは、人生の先輩っぽい』
錦城 高虎:「コウキもな、本体がどんなもんかは知らねえが、ちゃんと食ってでっかくなれよ」
錦城 高虎:「比喩な」言い添えつつ。
桜庭 コウキ:『……うん。わたしもまだまだ成長期だからね!』
白藤 士狼:「ふふ、身長、勝負すっか?」
錦城 高虎:「そそ。貰った褒賞のやつも食ってさ。食い物やっぱりいいよな……」
錦城 高虎:「タオル……いやタオルもマジでいるしな……洗面所のやつ……」
桜庭 コウキ:(……もし、本当の姿を見たら──どう思うかな)
錦城 高虎:ぶつぶつ言っている。
桜庭 コウキ:(こういう他愛ない話も、できなくなるなら。ずっと秘密の方がいい。だけど……)
桜庭 コウキ:『……ああ、もちろん。負けないように育っておくよ』
白藤 士狼:「楽しみ!あ~、俺は肉がいいかな……いやでも色々あんだよな~……」
桜庭 コウキ:『待ち遠しいね。……ああそっか、お肉ならウアジェトも食べられるかな……むむ……』
錦城 高虎:(褒賞が出るって聞いた時は、普通に金にしとけよって思ったもんだが)
錦城 高虎:(なんかこういうの見てると、あっちなりに考えてんのかねって気がしてくんな……)
錦城 高虎:何かが欲しいと強く求めることは、一時流されかけた道の流儀で。
錦城 高虎:それをコントロールすることが、今、こちらの流儀なのだろう、おそらく。
白藤 士狼:「せっかくだし、三人で同じもの記念品みたいにするのもいいかもな~」
白藤 士狼:「三人の需要?をまとめるのがムズイが……!」
"ウアジェト":クァ!! と主張するように鳴く。
桜庭 コウキ:『肉がいいって』 少し笑っている。
白藤 士狼:「やっぱり肉か~」つられて笑う。
錦城 高虎:「記念品とか全然考えてなかったわ……」
錦城 高虎:「しゃーねえ、タオルは後で百均で買うとして」
錦城 高虎:「肉食う?」
白藤 士狼:「……食いますか!」
桜庭 コウキ:『ああ、それがいい』
錦城 高虎:「ぱーっとな」
錦城 高虎:何せ、ここは現実で、肉だって本物で。
錦城 高虎:夜は明けるし、やがて未来がやってくる、そういう場所だから。

ダブルクロス the 3rd edition 『UGNトライアル!』
試験終了ばっちりせいこう


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本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
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